説明

携帯端末装置

【課題】意匠パネルにおける表示画像の視認性を低下させることなく外観のデザインの自由度を向上すること。
【解決手段】外枠部103の印刷層のうち、内周部103aは両面テープ107と重なっており、外周部103bは着色部104の印刷層と重なっている。両面テープ107が貼付される範囲においては、意匠パネル101の裏面に形成される印刷層が外枠部103の一層のみであり、両面テープ107の貼付面が全体として略平面となるため、意匠パネル101と両面テープ107の間に気泡などが生じることがない。これに伴って、両面テープ107とタッチパネル105の間に気泡などが生じることがなく、意匠パネル101とタッチパネル105が密着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば携帯電話機などの携帯端末装置の多機能化が進んでおり、1つの装置に多数の機能が設けられるのが一般的となっている。具体的には、例えば、携帯電話機にカメラ機能が設けられたり、「ワンセグ」と呼ばれるテレビ放送を受信して表示する機能が設けられたりしている。このような携帯端末装置においては、それぞれの機能によって適した携帯端末装置の形状が異なっている。すなわち、携帯端末装置には、通常、操作部と表示部が備えられており、機能によって操作部と表示部の好適な位置関係が異なっている。
【0003】
具体的に例を挙げると、例えばスライド型携帯電話機は、操作部を備えた固定側筐体と表示部を備えた可動側筐体とに大きく2分割された筐体を有しており、非使用時には固定側筐体と可動側筐体とが重ねられた、最も小型になる形状が好適である。また、電話として使用される際には、固定側筐体に対して可動側筐体がスライドされ、装置全体が可能な限り細長くなる形状が好適である。さらに、ワンセグ視聴の際には、テレビ映像を表示するために可動部側筐体の表示部が横長となる形状が好適である。
【0004】
このように、携帯電話機などの携帯端末装置の各機能には、それぞれ異なる装置形状が適しているため、最近の携帯端末装置は、様々な形状に変形可能となっている。すなわち、例えばスライド型携帯電話機の中には、可動側筐体が固定側筐体に対してスライドするのみではなく、可動側筐体がスライドした後、表示部が横長となるように可動側筐体が回転するものがある。したがって、ユーザは、スライド型電話を用いて通話する場合には、可動側筐体を固定側筐体に対してスライドさせ、ワンセグ視聴をする場合には、さらに可動側筐体を回転させる。これにより、通話の際は、携帯電話機を細長い装置形状として通話しやすくすることができ、ワンセグ視聴の際は、携帯電話機を表示部が横長となる装置形状として表示部の画面サイズを最大限に利用したテレビ映像の表示をすることができる。また、ワンセグ視聴の際、表示部のみが横長となり、操作部を備えた固定側筐体は縦長のままであるため、固定側筐体の操作部における操作も容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−103989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上述したような携帯端末装置においては、操作性をより向上するため、例えば液晶及びタッチパネルなどを用いて表示部と操作部を一体化させることが頻繁に行われている。このような携帯端末装置であれば、ユーザは、表示部に表示された画像を視認しながら、実際に表示部に触れることにより携帯端末装置を操作することができ、より感覚的でわかりやすい操作性を実現することができる。一般に、タッチパネルは、携帯端末装置の表面に設けられる意匠パネルの裏側に貼付されており、意匠パネルへの接触を検知する。すなわち、ユーザは、タッチパネルに直接接触するのではなく、意匠パネルに接触してタッチパネルに圧力を加える。
【0007】
しかしながら、意匠パネルの裏側にはデザイン面などの観点から印刷層が設けられることがあり、印刷層によって意匠パネルとタッチパネルの密着性が阻害されると、意匠パネルにおける表示の視認性が低下するという問題がある。すなわち、意匠パネルの裏側に印刷層が形成されると、印刷層による段差がタッチパネルとの接着面に形成されることになる。特に、意匠パネルの周縁部には、意匠パネルの表示範囲を示す外枠や意匠パネルと筐体ケースのデザインの一体感を出すための着色部分などが設けられ、複数の印刷層が重ねられるため、意匠パネルの裏側における段差が大きくなる。
【0008】
この結果、例えば意匠パネルとタッチパネルが両面テープによって接着される場合、意匠パネルと両面テープの間やタッチパネルと両面テープの間に気泡などが形成され、意匠パネルとタッチパネルが密着しない。そして、意匠パネルとタッチパネルが密着しなければ、意匠パネル及びタッチパネルの透過性が低下し、装置内部の液晶モジュールから出力される画像が意匠パネルに明瞭に表示されない。また、意匠パネルとタッチパネルが密着していないと、意匠パネルに対する接触がタッチパネルによって正しく検知されず、携帯端末装置の誤動作などが発生する虞もある。これらの理由から、意匠パネルの裏面に多くの印刷層を設けることは困難であり、携帯端末装置の外観のデザインには一定の制限がある。
【0009】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、意匠パネルにおける表示画像の視認性を低下させることなく外観のデザインの自由度を向上することができる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願が開示する携帯端末装置は、1つの態様において、画像を表示する面状の表示部材と、前記表示部材の裏面に形成され、前記表示部材の裏面の一部を周状に囲んで着色する第1の印刷層と、前記第1の印刷層の外周部分に重なるとともに、前記表示部材の前記第1の印刷層よりも外周側を着色する第2の印刷層と、前記表示部材の裏面のうち前記第2の印刷層と重ならない前記第1の印刷層の内周部分以内の範囲に貼付される面状接着部材と、前記面状接着部材によって前記表示部材の裏面に接着され、前記表示部材の表面に対する接触を検知する検知部材とを有する。
【発明の効果】
【0011】
本願が開示する携帯端末装置の1つの態様によれば、意匠パネルにおける表示画像の視認性を低下させることなく外観のデザインの自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、一実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す斜視図である。
【図2−1】図2−1は、一実施の形態に係る携帯端末装置の第1の状態を示す平面図である。
【図2−2】図2−2は、一実施の形態に係る携帯端末装置の第2の状態を示す平面図である。
【図3】図3は、図2−1におけるI−I線断面を示す図である。
【図4】図4は、一実施の形態に係るタッチパネル近傍の構成を示す拡大図である。
【図5】図5は、一実施の形態に係るタッチパネル端部を示す拡大図である。
【図6】図6は、他の実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す図である。
【図7】図7は、さらに他の実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願が開示する携帯端末装置の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下においては、携帯端末装置として、携帯電話機を例に挙げて説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0014】
図1は、一実施の形態に係る携帯端末装置の外観を示す斜視図である。この携帯端末装置は、可動側筐体100と固定側筐体200とを有するスライド型携帯電話機である。
【0015】
可動側筐体100は、固定側筐体200に対してスライド可能に取り付けられており、携帯端末装置の非使用時には固定側筐体200と重なる一方、固定側筐体200に設けられたキー操作時には固定側筐体200に対して長手方向にスライドする。また、可動側筐体100は、表面に意匠パネル101及びレシーバ孔102を備えている。
【0016】
意匠パネル101は、可動側筐体100の表面を覆うパネルであり、中央に備えられた表示部に様々な画像を表示する。また、意匠パネル101の裏面には図示しないタッチパネルが貼付されており、タッチパネルが意匠パネル101に対する接触を検知することにより、操作部としても機能する。
【0017】
レシーバ孔102は、携帯端末装置内部のレシーバ付近に設けられた貫通孔であり、レシーバから出力される通話音声を携帯端末装置外部へ誘導する。したがって、ユーザが通話する際には、レシーバ孔102に耳をつけて使用することになる。
【0018】
固定側筐体200は、可動側筐体100の意匠パネル101が設けられる面とは反対側の面で可動側筐体100と接している。固定側筐体200は、図示しない0から9までのキーなどを含むキー操作部を有しているが、携帯端末装置の非使用時には、キー操作部は、可動側筐体100との間に格納されている。
【0019】
図2−1は、非使用時における携帯端末装置の形状を示す平面図である。携帯端末装置の非使用時には、可動側筐体100と固定側筐体200とが完全に重なっており、可動側筐体100の意匠パネル101が表面に露出しているのに対し、固定側筐体200のキー操作部は格納されている。このため、非使用時に固定側筐体200のキー操作部が誤って操作されることがなく、誤動作を防止することができる。なお、図2−1に示す状態のときに、必ずしも携帯端末装置が使用されていないとは限らない。すなわち、可動側筐体100と固定側筐体200が重なっており、固定側筐体200のキー操作部が格納されていても、携帯端末装置は、様々な処理をすることができる。
【0020】
具体的には、後にI−I線断面を示して説明するように、意匠パネル101の裏面にはタッチパネルが貼付されているため、キー操作部が格納された状態でも意匠パネル101への接触により、必要な操作は可能である。すなわち、意匠パネル101に表示されるアイコンなどの押下により、例えば通話の開始や終了の操作などができるようになっている。他にも、例えば固定側筐体200にカメラのレンズが備えられている場合には、レンズによる撮像画像が意匠パネル101に表示され、意匠パネル101への接触により、表示倍率や表示位置の調整などができるようになっていても良い。
【0021】
また、意匠パネル101の周縁部分には、外枠部103及び着色部104が形成されている。外枠部103は、意匠パネル101の裏面に例えば黒色の印刷層が設けられることにより形成されており、意匠パネル101の表示範囲の外枠を示している。着色部104は、意匠パネル101の外周と可動側筐体100とのデザインに一体感を出すために、意匠パネル101の裏面に例えば可動側筐体100と同一の色の印刷層が設けられることにより形成されている。なお、着色部104は、一色の印刷層のみから形成されていなくても良く、複数色の印刷層が重ねられて形成されていても良い。
【0022】
着色部104は、外枠部103との境界に隙間が生じることがないように、外枠部103の一部に重なっている。ただし、後述するように、意匠パネル101とタッチパネルを接着するための両面テープの貼付範囲においては、着色部104が外枠部103に重なることがない。
【0023】
図2−2は、キー操作時における携帯端末装置の形状を示す平面図である。例えば電話番号の入力などのキー操作時には、可動側筐体100が固定側筐体200に対してスライドされることにより、固定側筐体200のキー操作部201が表面に露出した状態となる。なお、可動側筐体100のスライドに関して、ユーザの手動により可動側筐体100がスライドするようになっていても良いし、例えば固定側筐体200の側面に配置されたボタンの押下により可動側筐体100がスライドするようになっていても良い。
【0024】
図2−2に示す状態では、キー操作部201におけるキー操作が受け付けられ、意匠パネル101は主に表示部として機能する。ただし、図2−2に示す状態でも、意匠パネル101に対する接触により操作が可能となっていても良い。また、例えばワンセグ視聴の際には、可動側筐体100が回転し、図2−2では縦長となっている意匠パネル101が横長となるように変形しても良い。
【0025】
次に、可動側筐体100の内部の構成について説明する。図3は、図2−1に示したI−I線における携帯端末装置の断面図である。同図に示すように、可動側筐体100の表面には、意匠パネル101が取り付けられており、意匠パネル101の裏面(すなわち装置内部側の面)にはタッチパネル105が接着されている。そして、タッチパネル105の下方には、液晶モジュール106が設けられている。
【0026】
タッチパネル105は、意匠パネル101の裏面に接着されており、意匠パネル101に対する接触を検知する。タッチパネル105は、検知した接触位置を例えば可動側筐体100内部の基板に設けられた図示しない制御回路へ通知する。
【0027】
液晶モジュール106は、ガラスなどの透明材で形成されており、意匠パネル101に表示させる画像を出力する。液晶モジュール106は、例えば可動側筐体100内部の基板に設けられた図示しない制御回路と接続されており、制御回路から伝送された画像を出力する。
【0028】
液晶モジュール106が画像を出力するため、意匠パネル101の表示範囲は、ほぼ液晶モジュール106の面積に対応している。また、意匠パネル101の表示範囲全体に対する接触を検知する必要があるため、タッチパネル105は、液晶モジュール106全体を覆っている。さらに、意匠パネル101は、タッチパネル105及び液晶モジュール106全体を覆っている。
【0029】
図4は、図3におけるAの部分の拡大図である。同図に示すように、意匠パネル101とタッチパネル105とは、両面テープ107によって接着されている。そして、互いに接着された意匠パネル101及びタッチパネル105の下方には、液晶モジュール106が配置されている。
【0030】
上述したように、液晶モジュール106が画像を出力するため、意匠パネル101の表示範囲は、ほぼ液晶モジュール106の面積に対応している。したがって、意匠パネル101の外枠部103は、液晶モジュール106の外周付近に対応する位置に形成されている。すなわち、意匠パネル101の裏面の液晶モジュール106の外周付近に対応する部分には、外枠部103となる印刷層が形成されている。また、意匠パネル101の裏面の外枠部103よりも外周側には、着色部104となる印刷層が形成されている。
【0031】
このように、意匠パネル101とタッチパネル105の間には、両面テープ107のほかにも、外枠部103及び着色部104となる印刷層が挟まれている。特に、図4においてBで示したタッチパネル105の端部付近では、両面テープ107の層と外枠部103及び着色部104となる印刷層とが混在している。
【0032】
具体的には、図5の上段に示すように、外枠部103の印刷層のうち、内周部103aは両面テープ107と重なっており、外周部103bは着色部104の印刷層と重なっている。なお、図5の上段において、着色部104は、第1印刷層104a及び第2印刷層104bを有している。
【0033】
このように、本実施の形態においては、外枠部103及び着色部104が、外枠部103の外周部103bにおいてのみ重なっており、外枠部103の内周部103aの範囲には、他の印刷層が形成されていない。このため、外枠部103の内周部103a以内の範囲においては、形成される印刷層が一層のみであり、意匠パネル101の裏面における段差が非常に小さい。結果として、意匠パネル101の裏面の内周部103a以内の範囲に両面テープ107を貼付することにより、意匠パネル101とタッチパネル105とを密着させて接着することができる。
【0034】
すなわち、両面テープ107が貼付される範囲においては、意匠パネル101の裏面に形成される印刷層が外枠部103の一層のみであり、両面テープ107の貼付面が全体として略平面となるため、意匠パネル101と両面テープ107の間に気泡などが生じることがない。これに伴って、両面テープ107とタッチパネル105の間に気泡などが生じることがなく、意匠パネル101とタッチパネル105が密着する。
【0035】
そして、意匠パネル101とタッチパネル105が内周部103a以内の範囲で密着することにより、意匠パネル101の外枠部103より内側の表示範囲においては、意匠パネル101とタッチパネル105の間に気泡などが形成されることがない。このため、意匠パネル101及びタッチパネル105の透過性が表示範囲全体において均一となり、意匠パネル101における表示画像の視認性が低下することがない。また、タッチパネル105が確実に意匠パネル101に対する接触を検知することができ、タッチパネル105の検知漏れなどによる携帯端末装置の誤動作等を防止することができる。
【0036】
また、外枠部103の外周部103bは、着色部104の第1印刷層104a及び第2印刷層104bと重なっているため、意匠パネル101を正面から見た場合、図5の下段に示すように、外枠部103及び着色部104の境界に隙間が生じることがない。この結果、着色部104によって、意匠パネル101と周囲の可動側筐体100とのデザインに一体感を出すことが可能であるとともに、外枠部103の外周の見栄えを良好に保つことができる。換言すれば、意匠パネル101の着色部104として比較的自由に印刷層を設けることができ、携帯端末装置の外観デザインの自由度を向上することができる。
【0037】
なお、図5の上段においては、着色部104が第1印刷層104a及び第2印刷層104bの2層からなるものとしたが、着色部104は、1つの印刷層又は3つ以上の印刷層から形成されるものとしても良い。また、着色部104が2層以上の印刷層を含む場合には、各印刷層の外枠部103の外周部103bに重なる部分が完全に一致していなくても良い。すなわち、例えば外周部103bに近い層ほど外周部103bと重なる面積を大きくし、着色部104の外周部103bと重なる端部における断面形状が階段状になるようにしても良い。
【0038】
以上のように、本実施の形態によれば、外枠部の印刷層と外枠部の外周に形成される着色部の印刷層とを外枠部の外周部においてのみ重ねて、外枠部の内周部は、他の印刷層と重ならないようにする。そして、意匠パネルの裏面において、外枠部の内周部以内の範囲は両面テープの貼付範囲とし、貼付範囲に貼付された両面テープによって意匠パネルとタッチパネルを接着する。このため、1層の印刷層のみを有する略平面に両面テープを貼付して、意匠パネルとタッチパネルを密着させることができ、意匠パネルにおける表示画像の視認性の低下を防止することができる。さらに、両面テープの貼付範囲より外周側には、比較的自由に複数の印刷層を形成することができる。すなわち、意匠パネルにおける表示画像の視認性を低下させることなく外観のデザインの自由度を向上することができる。
【0039】
なお、上記一実施の形態においては、スライド型携帯電話機を携帯端末装置の一例として挙げたが、他にも例えば折り畳み型携帯電話機やストレート型携帯電話機などにも上記一実施の形態と同様の構成を適用することができる。
【0040】
具体的に、例えば図6に示す折り畳み型携帯電話機は、意匠パネル301を備えた可動側筐体300とキー操作部401を備えた固定側筐体400とを有している。この折り畳み型携帯電話機が折り畳まれた状態では、可動側筐体300と固定側筐体400が重なり、意匠パネル301及びキー操作部401は格納された状態となる。一方、使用時には、意匠パネル301及びキー操作部401が表面に露出した図6に示すような状態となる。
【0041】
意匠パネル301には、表示範囲を示す外枠部が設けられており、意匠パネル301の外枠よりも外周側には着色部が設けられている。また、意匠パネル301の裏面には、両面テープによってタッチパネルが接着されている。このような折り畳み型携帯電話機の場合でも、外枠部が内周部と外周部に分けられ、内周部には着色部の印刷層が重ねられることなく、外周部に着色部の印刷層が重ねられる。これにより、意匠パネル301の裏面の内周部以内が略平面となり、両面テープによって意匠パネルとタッチパネルを密着させることができる。
【0042】
また、例えば図7に示すストレート型携帯電話機は、1つの筐体500に意匠パネル501とキー操作部502とが設けられている。したがって、使用時であっても非使用時であっても図7に示すように意匠パネル501が表面に露出している。
【0043】
意匠パネル501には、表示範囲を示す外枠部が設けられており、意匠パネル501の外枠よりも外周側には着色部が設けられている。また、意匠パネル501の裏面には、両面テープによってタッチパネルが接着されている。このようなストレート型携帯電話機の場合でも、外枠部が内周部と外周部に分けられ、内周部には着色部の印刷層が重ねられることなく、外周部に着色部の印刷層が重ねられる。これにより、意匠パネル501の裏面の内周部以内が略平面となり、両面テープによって意匠パネルとタッチパネルを密着させることができる。
【符号の説明】
【0044】
100、300 可動側筐体
101、301、501 意匠パネル
102 レシーバ孔
103 外枠部
103a 内周部
103b 外周部
104 着色部
104a 第1印刷層
104b 第2印刷層
105 タッチパネル
106 液晶モジュール
107 両面テープ
200、400 固定側筐体
201、401、502 キー操作部
500 筐体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する面状の表示部材と、
前記表示部材の裏面に形成され、前記表示部材の裏面の一部を周状に囲んで着色する第1の印刷層と、
前記第1の印刷層の外周部分に重なるとともに、前記表示部材の前記第1の印刷層よりも外周側を着色する第2の印刷層と、
前記表示部材の裏面のうち前記第2の印刷層と重ならない前記第1の印刷層の内周部分以内の範囲に貼付される面状接着部材と、
前記面状接着部材によって前記表示部材の裏面に接着され、前記表示部材の表面に対する接触を検知する検知部材と
を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記第1の印刷層は、
前記表示部材における画像の表示範囲を示す外枠に対応することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記第1の印刷層は、
前記表示部材の裏面の一部を黒色に着色することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記第2の印刷層は、
複数の異なる色それぞれに対応する複数の印刷層を含むことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記第2の印刷層は、
前記複数の印刷層の前記第1の印刷層の外周部分に重なる端部が階段状の断面形状を有してなることを特徴とする請求項4記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記表示部材の周囲に取り付けられる筐体をさらに有し、
前記第2の印刷層は、
前記表示部材の前記第1の印刷層よりも外周側を前記筐体と同一の色に着色することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記表示部材に対向して配置され、前記表示部材によって表示される画像を出力する面状の画像出力部材をさらに有し、
前記第1の印刷層は、
前記表示部材の裏面の前記画像出力部材の外周付近に対応する部分を囲んで着色することを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−239324(P2010−239324A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−83764(P2009−83764)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】