説明

携帯端末

【課題】携帯端末において、より正確な回路機能検査システムを提供する。
【解決手段】携帯端末100のプリント回路基板の機能を自己診断する回路機能検査時に、プリント回路基板に実装されたCPU101やRAM102等の電子部品に振動を加えるバイブレータ107を設ける。製造工程における半田不良や、落下または衝撃によってCPU101等の実装部に半田クラックが発生し、不安定な状態で導通している場合に、バイブレータ107の振動によって意図的にプリント回路基板と電子部品のリードを非接触にして不具合を顕在化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PDA、携帯電話およびハンディターミナルなどの携帯端末において、特に、プリント回路基板上の電子部品の実装不良を検出するための検査機能を有する携帯端末に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、製品出荷時や本体落下による故障の診断の際に、CPUやメモリ等の実装不良を検出するために、メモリチェックプログラムにてメモリにテストデータの書き込みや読み出し等を行い、入出力データやアドレス信号の異常を検出する方法が用いられる。
【0003】
上記のメモリチェックプログラムの動作の一例を、図9に示すように、プリント回路基板上でCPU151とメモリ152がデータ線とアドレス線とコントロール線とでバス接続されているとして説明する。CPU151が32bitのデータ線を有する場合、「55555555h」、「AAAAAAAAh」などの検査データをパラレル信号により、バスを通してメモリ152の先頭アドレスから最終アドレスまで全領域に対して順次書き込みを行う。その後、メモリ152の各アドレスからデータを読み出し、CPU151が書き込んだデータとメモリ152から読み出したデータを比較し、一致するときは当該データに関係するデータ線およびメモリセルの部分は正常と判断する。また、このメモリチェックプログラムはデータ信号やアドレス信号に異常がある場合、もしくはメモリセルに異常がある場合には、メモリに書き込んだデータと同一のデータが読み出されないことから異常として検出する。
【0004】
上記の従来例はソフトウエアによるメモリチェックでCPUやメモリの実装部の半田不良等を確認する方法であったが、半田付けの状態を目視できるようにする方法もある。例えば特許文献1では、CPUやメモリの実装形態に多いBGAやCSP(チップ・サイズ・パッケージ)の半田付けの状態を確認する方法として、パッケージの外周に位置するバンプの形状を大きさの異なる3種類にし、内側の半田良否を判断する。その他の技術では、特許文献2のように、基板に実装されたBGAなどの表面実装部にX線を照射し、得られた画像におけるバンプ頂上付近の断面積と中央部分の断面積から面積比を算出する半田不良の確認方法も開発されている。算出した面積比が予め設定した面積比の下限値より大なる時は正常半田付けと判定し、下限値より小さい時はオープン半田付けと判定する。
【特許文献1】特開平9−045810号公報
【特許文献2】特開2001−284789号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、CPUやメモリの半田接合部に、製造上の半田不良や、製品出荷後の落下や外力による衝撃による半田クラックが発生しても、プリント回路基板とCPUやメモリなどの端子が不安定な状態で導通して正常に動作してしまうことがある。従って、従来のソフトウエアによるメモリチェックの方法では、プリント回路基板と電子部品が実装不良を起こしているにも関わらず、正常と判断されそのままユーザーに使用されてしまうことがある。このような場合は、ユーザーの保存したデータを破壊してしまうことがある。また、製品の出荷検査で不具合品として処理されずに正常品として出荷してしまう場合がある。
【0006】
上述した特開平9−045810号公報や特開2001-284789号公報などに開示された目視による半田不良の検査方法も、高額なX線検査装置を用いることや、製品単体で動作不良が確認できないなど、実用的な確認方法ではなかった。
【0007】
本発明は上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、電子部品の実装工程における半田不良や、落下や衝撃によって発生する半田クラック等を早期に検知することが可能である携帯端末を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の携帯端末は、電子部品を実装したプリント回路基板を有する携帯端末において、前記電子部品または前記プリント回路基板を振動させるための振動発生手段と、前記プリント回路基板の機能を検査する回路機能検査手段と、前記回路機能検査手段の検査結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
製造工程で発生する半田不良や、落下や外力による衝撃によって発生する半田クラック等のためにプリント回路基板と電子部品が不安定な状態で導通している場合に、振動によって意図的にプリント回路基板と電子部品との電気接続の不具合を顕在化する。
【0010】
高額なX線検査装置などを用いずに、携帯端末自体が半田クラック等を顕在化し、回路機能検査手段による自己診断で把握することができる。このため、データ破壊の可能性があることをユーザーに早期に知らせることが可能になり、携帯端末の信頼性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1〜6は、第1の実施形態を説明するものである。図1および図2に示すように、携帯端末100は、CPU101、RAM102、ROM103およびデータ格納手段104、キー入力手段105、USBコントローラ106、バイブレータ107等を有する。
【0013】
CPU101は、キー入力手段105からの入力に基づいて携帯端末100の各構成要素を制御する。また、表示制御回路108を介して表示部(表示手段)109に表示データを表示させ、外部機器と通信を行うためのIrDA送受信部110の制御等を行う。RAM102は、主としてDDRSDRAMやSDRAM等から成り、演算用ワークメモリとして使用される。ROM103は、フラッシュメモリやマスクメモリから成り、CPU101の制御プログラムを格納する。
【0014】
データ格納手段104は、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから成り、ハンディターミナルにおいてはユーザープログラムを記憶させ、携帯電話においてはユーザーが記憶させた電話番号や、携帯電話本体にて撮影したJPEG画像などのデータを格納する。キー入力手段105は、タッチパネルやキーボード等から成り、各種制御用の入力操作を行う。表示制御回路108は、CPU101からの命令によりRGB信号や同期信号等の信号を生成・出力する。表示部109は、TFT方式等の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の薄型ディスプレイから成る。
【0015】
IrDA送受信部110は、CPU101から出力される電気信号を赤外線に変換して送信し、また外部からの赤外線を受信して電気信号に変換する送受信機能を有する。ハンディターミナルにおいてはCPU101から出力される制御コマンド(データ収集の要求コマンド)を自動販売機へ送信することや、自動販売機から出力される売上げデータや補充情報などを受信する。一方、携帯電話に関しては、他の携帯電話との間で電話番号などの情報を送受信するなどの機能を有している。USBコントローラ106は、高速シリアル通信を行う機能を有し、携帯端末100が自宅または会社に置いてあるパーソナルコンピュータなどの情報端末とデータの送受信をするときに使用する。
【0016】
CPU101から出力されるコマンドによって制御される計時手段であるリアルタイムクロックIC111は、水晶振動子を内蔵し、時刻のカウント、カレンダー、アラームなどの機能を有するものである。
【0017】
図3の(a)に示すように、プリント回路基板120は、回路図に基づいて作成されたパターンによってCPU101、RAM102、ROM103等の各電子部品を電気的に接続する。バイブレータ107は、実装された電子部品を振動させる振動発生手段であり、電子部品に当接された偏心部材121と、これを回転させて電子部品に振動を加えるためのモータ122を有する。
【0018】
図3の(b)は、(a)のA−A線に沿ってとった断面図である。電子部品であるICの端子をプリント回路基板120に電気的に接続させる実装部である半田接合部124は、フィレットの形成に失敗し、未半田で残留してしまった半田ボール124aによる半田不良を有する。
【0019】
また、図4に示すように、プリント回路基板120の方へ偏心部材121を当接させ、プリント回路基板120を振動させる構成のバイブレータ107を用いてもよい。
【0020】
なお、本実施形態では、CPU101、ROM103、RAM102等がCSPやBGAの実装形態である場合について説明する。
【0021】
次に、図5のフローチャートを用いて、CPU101およびROM103が正常に実装され、図3の(b)に示すようにRAM102の半田接合部124が実装不良を起こしている場合の実装不良検知動作(機能検査)の工程を説明する。ユーザーは、キー入力手段105を用いてOS(オペレーティングシステム)を操作し、ファイル管理ソフトであるブラウザによってデータ格納手段104に保存されている回路機能検査手段であるメモリチェックプログラムを起動する(ステップS101)。
【0022】
CPU101はメモリチェックプログラムにより、RAM102の先頭アドレスから最終アドレスまで、「55555555h」または、「AAAAAAAAh」のデータの書き込みを開始する(ステップS102)。CPU101はその後バイブレータ107を起動し、図3に示すようにモータ122によって回転する偏心部材121により、RAM102に振動を加える(ステップS103)。RAM102のフィレットのうちクラックが発生したフィレットや、未半田で残留している半田ボール124aにおいて、プリント回路基板120とRAM102の電気接続部が、振動を加えられることによって接触したり離れたりを繰り返す。このような状況で、CPU101はRAM102の各アドレスに書き込んだデータを読み込む(ステップS104)。
【0023】
振動を加えるタイミングは、RAM102からデータを読み込む際は常時振動を加える方法でもよいし、タイミングを決めて間欠的に振動を加える方法でもよい。また、振動を加える位置は、電子部品の中心部でもよいし、剥離しやすい角または隅でもよい。
【0024】
データを読み込んだCPU101は書き込んだデータとRAM102から読み出したデータを比較する(ステップS105)。データが一致するときは当該データに関係するデータ線およびメモリセルの部分は正常と判断し、表示制御回路108を用いてTFT液晶パネル等の表示部109に本体が正常であることをメッセージで表示する(ステップS106)。また、このメモリチェックにてデータ線やアドレス線の半田付けに異常がある場合、もしくはメモリセルに異常がある場合には、メモリに書き込んだデータと同一のデータが読み出されず異常として検出される。そこで、表示制御回路108を用いて表示部109に本体に異常があることをメッセージで表示する(ステップS107)。そして最後にCPU101はバイブレータ107を停止する(ステップS108)。
【0025】
RAM102の代わりにCPU101に振動を加え、メモリチェックを行うよう変更してもよい。RAM102が正常に実装され、CPU101の半田付けに未半田やクラックが発生している場合でも、CPU101とRAM102間のデータ線やアドレス線の半田付けに異常がある場合に限り、システムはCPU101の実装不良も把握することができる。
【0026】
電子部品に振動を加えてシステムが半田不良を把握する代わりに、図4に示すようにプリント回路基板120にバイブレータ107を接触させて振動を加える方法でもよい。このようにして、CPU101とRAM102間のデータ線やアドレス線にあたる端子の半田付けに異常がある場合や、RAM102のフィレットが半田不良を起こしていることをシステムが把握することが可能である。
【0027】
次に、図6のフローチャートを用いて、CPU101およびROM103が正常に実装され、RAM102が実装不良を起こしている場合で、ユーザーの指定した設定時間にメモリチェックを行う場合の実装不良検知動作(機能検査)の工程について説明する。ユーザーはキー入力手段105を用いてOS(オペレーティングシステム)を操作し、ファイル管理ソフトであるブラウザからデータ格納手段104に保存されているメモリチェックプログラムを立ち上げる。そして、プログラムに含まれているアラーム機能を用いて、所定の使用時間後のメモリチェックの時刻を設定しておく(ステップS201)。
【0028】
設定された時刻にリアルタイムクロックIC111はCPU101にコマンド情報を送信する(ステップS202)。CPU101とその周辺回路以外の携帯端末100の主電源がOFFになっている場合は、CPU101がコマンドを受け取った時刻に携帯端末100の主電源をONにする(ステップS203)。または、リアルタイムクロックIC111とその周辺回路だけ電源を入れておき、リアルタイムクロックIC111が設定された時刻にCPU101を含めて携帯端末100の主電源をONにするようにしてもよい。
【0029】
リアルタイムクロックIC111からのコマンドによる割り込み情報を受け取ったCPU101はメモリチェックプログラムを起動させる。そして、RAM102の先頭アドレスから最終アドレスまで、「55555555h」または、「AAAAAAAAh」のデータの書き込みを開始する(ステップS204)。
【0030】
CPU101はその後バイブレータ107を起動し、図3に示すモータ122によって回転する偏心部材121でRAM102に振動を加える(ステップS205)。RAM102のフィレットのうちクラックが発生しているフィレット、または未半田で残留している半田ボール124aにおいてプリント回路基板120とRAM102の電気接続部が振動によって接触したり離れたりを繰り返す。このような状況で、CPU101はRAM102の各アドレスに書き込んだデータを読み込む(ステップS206)。振動を加えるタイミングは、RAM102からデータを読み込む際に常時振動を加える方法でもよいし、タイミングを決めて間欠的に振動を加える方法でもよい。また書き込む際に振動を加えてもよい。また、振動を加える位置は、電子部品の中心部でもよいし、剥離しやすい角または隅でもよい。
【0031】
データを読み込んだCPU101は書き込んだデータとRAM102から読み出したデータを比較する(ステップS207)。データが一致するときは当該データに関係するデータ線およびメモリセルの部分は正常と判断し、CPU101がバイブレータ107を停止し(ステップS208)、携帯端末100の電源をOFFにする(ステップS210)。また、このメモリチェックにてデータ線やアドレス線の半田付けに異常がある場合、もしくはメモリセルに異常がある場合には、メモリに書き込んだデータと同一のデータが読み出されず異常として検出される。この場合、以後の電源ON時にエラーメッセージを表示部109に表示して本体に異常があることをユーザーに通知するための、表示制御回路108に内蔵されたビデオRAMに入力するべきデータの準備を行う(ステップS209)。その後、携帯端末100の電源をOFFにする(ステップS210)。
【0032】
以上の方法では、実装不良を確認するメモリチェックを、本体を使用しない夜間に実施するように時刻設定をすることで、不具合が発生した場合にバイブレータの振動とエラー表示画面によって次の日の朝にユーザーに知らせることができる。ユーザーは本体に潜在的に残る不具合を回避することができ、使用中のデータ破壊などの致命的な故障を避けることができる。
【0033】
本実施形態では決められた時刻に実装不良検知動作を行うようにしているが、使用を停止した時点等から所定時間の経過後に行うようにしてもよい。この場合は、経過時間の計測はCPU等に設けたタイマーやカウンタ等の計数器で行ってもよい。
【0034】
図7および図8は第2の実施形態を説明するもので、これは、携帯端末100にユーザーが落下や外力による衝撃を与えてしまった場合に自動的にチェックを行うようにするものである。図7の装置においては、衝撃の強さに応じてアナログ信号を出力する加速度センサ(衝撃検出手段)112と、出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するためのA/Dコンバータ113と、を加え、リアルタイムクロックIC111を削除した。それ以外は、第1の実施形態と同じ構成である。
【0035】
次に図8のフローチャートを用いて本実施形態の実装不良検知動作を説明する。ユーザーの不注意等で携帯端末100は落とされたり、衝撃を加えられることがある(ステップS301)。図7に示す加速度センサ112から出力される、床への衝突等で発生した衝撃の大きさに比例するアナログ信号を、A/Dコンバータ113でデジタル信号に変換し、CPU101があらかじめ定めておいた設定値と比較する(ステップS302)。設定値以下であればチェックを行わず終了する。一方、CPU101が設定値以上の衝撃が加わったと判断した場合、CPU101はメモリチェックプログラムを起動させる。そして、RAM102の先頭アドレスから最終アドレスまで、「55555555h」または、「AAAAAAAAh」のデータの書き込みを開始する(ステップS303)。CPU101はその後バイブレータ107を起動し、RAM102に振動を加える(ステップS304)。RAM102のフィレットのうちクラックが発生しているフィレットや、フィレットの形成に失敗し未半田で残留している半田ボールにおいて、プリント回路基板120とRAM102の電気接続部が振動によって接触したり離れたりを繰り返す。このような状況で、CPU101はRAM102の各アドレスに書き込んだデータを読み込む(ステップS305)。振動を加えるタイミングは、RAM102からデータを読み込む際に常時振動を加える方法でもよいし、タイミングを決めて間欠的に振動を加える方法でもよい。また書き込む際に振動を加えてもよい。また、振動を加える位置としては、電子部品の中心部でもよいし、剥離しやすい角または隅でもよい。
【0036】
データを読み込んだCPU101は書き込んだデータとメモリから読み出したデータを比較する(ステップS306)。データが一致するときは当該データに関係するデータ線およびメモリセルの部分は正常と判断し、表示制御回路108を用いてTFT液晶パネル等の表示部109に本体が正常であることをメッセージで表示する(ステップS308)。そして、CPU101はバイブレータ107を停止する(ステップS309)。また、このメモリチェックにてデータ線やアドレス線の半田付けに異常がある場合、もしくはメモリセルに異常がある場合には、メモリに書き込んだデータと同一のデータが読み出されず異常として検出される。そして、表示制御回路108を用いて表示部109に本体に異常があることをメッセージで表示し(S307)、CPU101はバイブレータ107を停止する(ステップS309)。
【0037】
このように、ユーザーが不注意で本体を落下させてしまったか、もしくは衝撃を加えてしまっても、本体内部に不具合が発生したことをユーザーに即時に通知できるようになり、ユーザーは本体に潜在的に残る不具合を回避することができる。その結果、使用中のデータ破壊などの致命的な故障を避けることができる。
【0038】
なお、加速度センサ112の検知した衝撃が設定値を超えたとき、CPU101に対して割り込み信号を送信する割込み制御回路をさらに備えてもよい。
【0039】
本実施形態は、保管時等に携帯端末の主電源を切っているときでも、CPUとその周辺回路の電源を入れておくことで、保管時に起こった落下事故等にも対応できる。または、保管時等に加速度センサ周辺の回路の電源だけを入れておき、加速度センサの検知した衝撃が設定値を超えたとき、CPUを含む主電源を入れるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】第1の実施形態による携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置の外観を示す斜視図である。
【図3】電子部品を実装したプリント回路基板を示すもので、(a)はその斜視図、(b)は(a)のA−A線に沿ってとった断面図である。
【図4】第1の実施形態の一変形例を示す断面図である。
【図5】第1の実施形態によって任意に実行される実装不良検知動作の工程を示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態によって定時に実行される実装不良検知動作の工程を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施形態による携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図8】第2の実施形態によって実行される実装不良検知動作の工程を示すフローチャートである。
【図9】一般的なメモリのバス接続を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0041】
100 携帯端末
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 データ格納手段
105 キー入力手段
106 USBコントローラ
107 バイブレータ
108 表示制御回路
109 表示部
110 IrDA送受信部
111 リアルタイムクロックIC
112 加速度センサ
113 A/Dコンバータ
120 プリント回路基板
121 偏心部材
122 モータ
124 半田接合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子部品を実装したプリント回路基板を有する携帯端末において、前記電子部品または前記プリント回路基板を振動させるための振動発生手段と、前記プリント回路基板の機能を検査する回路機能検査手段と、前記回路機能検査手段の検査結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項2】
前記振動発生手段によって前記電子部品を振動させながら、前記回路機能検査手段による前記プリント回路基板の機能検査を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項3】
前記振動発生手段によって前記プリント回路基板を振動させながら、前記回路機能検査手段による前記プリント回路基板の機能検査を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の携帯端末。
【請求項4】
時間を計測する計時手段を有し、前記計時手段による計測時間が設定時間に達したとき、前記回路機能検査手段が前記プリント回路基板の機能検査を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の携帯端末。
【請求項5】
外力による衝撃を検出する衝撃検出手段を有し、前記衝撃検出手段が設定値を超える衝撃を検出したとき、前記回路機能検査手段が前記プリント回路基板の機能検査を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1項記載の携帯端末。
【請求項6】
前記電子部品は、半田ボールによって前記プリント回路基板に実装されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−147992(P2008−147992A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332749(P2006−332749)
【出願日】平成18年12月11日(2006.12.11)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】