説明

携帯通信装置とライフクリティカルネットワークで用いる方法

セキュアではないネットワークを介する患者携帯コミュニケータ(PPC)と中央局(CA)との間のセキュア通信は、通信装置によって実装されるソフトウエアを用いて実行される。通信装置は、多数の異種通信プロトコルを用いることによって、ネットワーク接続を要求する構成要素の存在を検出すると共に、各々の構成要素がPPCであるか否か判定し、PPCであると判定された構成要素に対してのみ、異種通信プロトコルを用いることによってセキュアではないネットワークを介して中央局への接続を確立し、中央局に対してPPCのみを認証し、さらにPPC認証の成功によって通信装置とセキュアではないネットワークを介してPPCと中央局との間のPPCデータの通信を促進することとに備える。PPCデータは、PPCによって獲得された少なくともいくつかの患者植込医療装置データを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主にネットワークによって医療情報を輸送するシステム、装置、および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植込パルス発生器(IPG)は、不整脈として公知の不規則な心拍を処置すべく一般的に用いられる医療装置である。たとえば心臓ペースメーカは、徐脈、異常に遅いか不規則な心拍を管理するように設計される。治療しないまま放置すると、徐脈は、たとえば倦怠感、眩暈、および失神などの症状を引き起こし得る。心臓再同期装置は、心不全患者にたとえば両心室ペーシングなどの心臓再同期療法を提供する特定クラスのペースメーカである。さらに別の例として植込除細動器(ICD)は、頻脈、異常に速く、生命を脅かす心調律を処置するように設計される。頻脈の種類によっては、治療しないまま放置すると、突然心臓死をもたらすこともある。
【0003】
植込パルス発生器は、遠隔測定信号を後の検索および分析用に保存し得る搭載揮発性メモリを備えるようになってきている。遠隔測定信号は、たとえば心房電気活性、心室電気活性、時刻、活動レベル、心拍出量、および心拍数またはビニング平均に基づき行われた任意の治療介入などの様々な種類の患者デバイス情報を提供する。さらに、植込心不全モニタ、植込事象モニタ、心臓血管モニタ、および治療装置などの益々増加するクラスの心臓医療装置は、類似の保存されたデバイス情報を提供すべく用いられている。また遠隔測定信号は、代謝、内分泌学、血液学、神経学、筋肉、胃腸、生殖泌尿器学、眼、聴覚、その他を含む、他の医学領域のより広範なクラスのモニタおよび治療装置において保存される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/053516号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2007/049992号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2007/100396号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2007/049983号明細書
【特許文献5】米国特許出願公開第2006/195163号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2006/161223号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2006/106433号明細書
【特許文献8】米国特許出願公開第2007/118188号明細書
【特許文献9】米国特許出願公開第2007/083246号明細書
【特許文献10】米国特許第7,218,969号明細書
【特許文献11】米国特許第7,203,545号明細書
【特許文献12】米国特許第6,221,011号明細書
【特許文献13】米国特許第6,270,457号明細書
【特許文献14】米国特許第6,277,072号明細書
【特許文献15】米国特許第6,280,380号明細書
【特許文献16】米国特許第6,312,378号明細書
【特許文献17】米国特許第6,336,903号明細書
【特許文献18】米国特許第6,358,203号明細書
【特許文献19】米国特許第6,368,284号明細書
【特許文献20】米国特許第6,398,728号明細書
【特許文献21】米国特許第6,440,066号明細書
【特許文献22】米国特許出願公開第2007/226013号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
植込医療装置に保存された情報は一般に、外来またはデバイス事象の追跡中にしばしば専用インテロゲータまたはプログラマを用いて検索される。単一の装置インテロゲーション操作から検索されたデータ量は、大きくなり得るので、適切な解釈と分析は、特に心臓専門医および心臓電気生理学者による有意な医師期間と詳細な下位専門知識を要求し得る。データの解釈と理解のための本手法、および時間と医師の可用性に関する実際的な制限は、そのような分析を実行不可能にする。
【0006】
臨床または診療室の場でペースメーカおよび植込除細動器遠隔測定信号を収集および分析する在来型のシステムは、記録、表示および印刷すべく植込パルス発生器によって収集された、たとえば患者の心電図および任意の測定された生理学的信号などのデータを検索するために使用されることが可能である。検索データは、年代順に表示され得ると共に医師によって分析され得る。在来型のシステムは、遠隔通信設備が欠けていることがよくあり、患者の前で操作されなければならない。これらのシステムは、単一装置に基づく収集データの限られた分析を提示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、主にネットワークによって医療情報の輸送を提供するシステム、装置、方法、およびソフトウエアを対象とする。特に、本発明の実施形態は、セキュアではないネットワークを通じて多数の携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を提供するシステム、装置、方法、およびソフトウエアを対象とする。本発明の実施形態は、セキュアではないネットワークによる多数の携帯患者コミュニケータと中央局との間の患者植込医療装置データのセキュア輸送を促すように実装され得るハブ、スイッチ、ルータ、医療装置プログラマ、および他の通信装置を対象とする。
【0008】
本発明の実施形態にしたがって、通信装置は、多数の携帯患者コミュニケータ(PPC)と中央局(CA)との間のセキュア通信を促すように構成される。各々の携帯患者コミュニケータは、携帯患者コミュニケータのプロセッサによって実行される医療ファームウエアまたはソフトウエアプログラム命令にしたがって患者植込医療装置(PIMD)との接続性をもたらすように構成される。通信装置は、ハウジング、ハウジングに提供されると共に装置とセキュアではないネットワークとの間の通信を促すように構成される論理ネットワークポート、およびハウジングに提供されると共に装置と複数の携帯患者コミュニケータとの間の接続性を促進する複数の異種通信プロトコルを実装するように構成される多数の論理ローカルポートを含む。
【0009】
装置のプロセッサは、論理ネットワークポートと論理ローカルポートに連結される。メモリは、プロセッサに連結されると共にライフクリティカルネットワーク(LCN)ソフトウエアを保存するように構成される。ライフクリティカルネットワークソフトウエアは、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに、装置を介してネットワーク接続を要求する構成要素が携帯患者コミュニケータであるか否か判定させ、中央局に対して携帯患者コミュニケータだけを認証させ、携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、論理ローカルポート、論理ネットワークポート、およびセキュアではないネットワークを介して、携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信を促進させ、さらに携帯患者コミュニケータデータを中央局に転送させるプログラム命令を含む。少なくともいくつかの携帯患者コミュニケータデータは、患者植込医療装置データを含む。
【0010】
本発明の実施形態にしたがう方法は、セキュアではないネットワークを介する通信装置
を用いることによって、多数の携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を提供する。方法実施形態は、通信装置によって実行される多数の異種通信プロトコルを用いることによって、ネットワーク接続を要求する複数の構成要素のうちの各々の存在を検出することと、各々の構成要素が携帯患者コミュニケータであるか否か判定することとを伴う。方法実施形態は、携帯患者コミュニケータであると判定された構成要素に対してのみ、通信装置によって実装される異種通信プロトコルを用いてセキュアではないネットワークを介する中央局との接続を確立することと、通信装置とセキュアではないネットワークを介して、中央局に対して携帯患者コミュニケータのみを認証することと、携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、通信装置とセキュアではないネットワークを介して、携帯患者コミュニケータと中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの通信を促進することとを伴う。携帯患者コミュニケータデータは、それらのそれぞれの携帯患者コミュニケータによって患者植込医療装置から獲得された少なくともいくつかの患者植込医療装置データを含む。
【0011】
本発明の様々な実施形態にしたがって、コンピュータ可読媒体は、通信装置内に配置されると共にセキュアではないネットワークに連結可能なデータ処理装置によって実行可能な命令を保存する。コンピュータ可読媒体に保存されたプログラム命令は、通信装置によって実装される多数の異種通信プロトコルを用いて、ネットワーク接続を要求する複数の構成要素のうちの各々の存在を検出することと、各々の構成要素が携帯患者コミュニケータであるか否か判定することと、携帯患者コミュニケータであると判定された構成要素に対してのみ通信装置によって実装可能な異種通信プロトコルを用いてセキュアではないネットワークを介する中央局との接続を確立することと、通信装置とセキュアではないネットワークを介して、中央局に対して携帯患者コミュニケータのみを認証することと、携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、通信装置とセキュアではないネットワークを介する携帯患者コミュニケータと中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの通信を促進することとのプロセッサの実行を促進する。携帯患者コミュニケータデータは、それらのそれぞれの携帯患者コミュニケータによって患者植込医療装置から獲得された少なくともいくつかの患者植込医療装置データを含む。
【0012】
本発明の実施形態は、異種機能性を有する脱着自在モジュールを接続できる入出力インタフェースを備えるモジュール式携帯患者コミュニケータを対象とする。外部通信設備および強化機能性は、1あるいは複数の脱着自在モジュールを携帯患者コミュニケータの入出力インタフェースに接続することによって、提供されることが可能である。
【0013】
本発明の実施形態にしたがって、モジュール式携帯患者コミュニケータは、患者植込医療装置に通信すると共に、セキュアではないネットワークを介する中央局との接続性を促進するように構成される。本発明の実施形態にしたがうモジュール式携帯患者コミュニケータは、歩行可能患者によって携帯できるように構成されたハウジング、プロセッサ、プロセッサに連結されるユーザインタフェース、およびプロセッサによって実行可能な医療ファームウエアのプログラム命令にしたがって患者植込医療装置とのみ通信をもたらすように構成された無線機を含む。モジュール式携帯患者コミュニケータは、ハウジングによってサポートされると共にプロセッサに連結される万能通信ポートを含む。万能通信ポートは、多数の異種モジュールのうちの少なくとも1つのモジュールと脱着自在に係合すると共にその信号接続性を確立するように構成されたコネクタを含む。
【0014】
モジュール式携帯患者コミュニケータは、無線機と万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることが好ましい。異種モジュールのうちの少なくともいくつかは、携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供すると共に異種通信プロトコルを有する。メモリは、ハウジング内に提供されると共にプロセッサに連結される。メモリは、プロセッサによって実行されるとき、添付のモジュールと協働してプロセッサに、
セキュアではないネットワークへの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、中央局に対して携帯患者コミュニケータを認証させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促させるプログラム命令を含む医療ファームウエアおよびライフクリティカルネットワークソフトウエアを保存するように構成される。モジュール式携帯患者コミュニケータは、携帯患者コミュニケータの要素に電力を供給するように構成された電源を含む。
【0015】
様々な実施形態にしたがって、本発明の方法は、患者植込医療装置に通信することと、セキュアではないネットワークを介する中央局との接続性を促進することとを提供する。本発明の方法実施形態は、モジュール式携帯患者コミュニケータ内に医療ファームウエアとライフクリティカルネットワークソフトウエアを提供することと、医療ファームウエアと携帯患者コミュニケータの無線機を用いることによって、患者植込医療装置を無線でインテロゲートすると共に患者植込医療装置からデータを獲得することとを伴う。方法は、多数の異種脱着自在モジュールのうちの少なくとも1つの脱着自在モジュールを携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに機械的に接続することをさらに含む。脱着自在モジュールのうちの少なくともいくつかは、携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供するように構成されると共に、異種通信プロトコルを有する。
【0016】
本発明の方法はまた、携帯患者コミュニケータと、機械的に接続された脱着自在モジュールとの間の信号接続性を確立することを伴う。携帯患者コミュニケータは、無線機と万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることが好ましい。ライフクリティカルネットワークソフトウエアは、添付のモジュールと協働して実行されることによって、携帯患者コミュニケータに、セキュアではないネットワークとの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、中央局に対して携帯患者コミュニケータを認証させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させる。
【0017】
他の実施形態にしたがって、本発明のコンピュータ可読媒体は、モジュール式携帯患者コミュニケータ中に配置されたデータ処理装置によって実行可能な命令が保存されている。媒体に保存されたプログラム命令は、万能通信ポートに機械的に接続されるとき、携帯患者コミュニケータの万能通信ポートと、多数の異種脱着自在モジュールのうちの少なくとも1つの脱着自在モジュールとの間の信号接続性をデータ処理装置に確立させる。少なくともいくつかの脱着自在モジュールは、携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供するように構成されると共に異種通信プロトコルを有する。携帯患者コミュニケータは、携帯患者コミュニケータの無線機と万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることが好ましい。媒体で保存されたプログラム命令は、媒体に保存されたライフクリティカルネットワークソフトウエアをデータ処理装置に実行させることによって、少なくとも1つの脱着自在モジュールと協働して携帯患者コミュニケータに、セキュアではないネットワークとの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、中央局に対して携帯患者コミュニケータの認証を促させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させる。本発明の方法と装置は、これらのプロセスにしたがって実行され得る。
【0018】
本発明の上記の概要は、本発明の各々の実施形態または全ての実行を説明することを目的としていない。本発明の利点および効果、ならびに本発明の一層の理解は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲を添付図面と併せて参照することによって明らかになり、理解されるであろう。
【0019】
本発明は、様々な改変および別の形態を受け入れるが、その詳細は、図面において例として示されると共に、以下で詳細に説明される。しかし、当然のことながら、本発明は、
記載された特定の実施形態に本発明を限定するものではない。むしろ、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の範囲内にある全ての改変、等価物、および代替物に及ぶよう意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1A】本発明の実施形態にしたがうライフクリティカルネットワーク実装の系統図。
【図1B】本発明の実施形態にしたがってライフクリティカルネットワーク内でサポートされる例示的な自動または高度患者管理または監視(APM)サーバシステム環境。
【図2A】本発明の実施形態にしたがってライフクリティカルネットワークとの関連において携帯患者コミュンケータに通信すべく、様々な周波数帯またはチャネルで動作するように構成される患者植込医療装置。
【図2B】本発明の実施形態にしたがって、1あるいは複数の携帯電話ネットワークとデータネットワークを含むライフクリティカルネットワークを介して、植込医療装置データを中央局(たとえばAPMサーバまたはシステム)に通信する多数の携帯患者コミュニケータ。
【図3】本発明の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークネットワーク接続を介して、APMサーバに通信的に連結される多数の携帯患者コミュニケータの図。
【図4A】本発明の実施形態にしたがう携帯患者コミュニケータ。
【図4B】本発明の他の実施形態にしたがう携帯患者コミュニケータ。
【図5】本発明の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信をもたらすように構成された通信ハブの図。
【図6】本発明の実施形態にしたがって、通信ハブとライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局の通信をもたらす様々なプロセスのフローチャート。
【図7】本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータおよび一般インターネットアクセス構成要素と、それぞれライフクリティカルネットワークおよび一般インターネット標的リソースとの接続をもたらすように構成された通信ハブの図。
【図8】本発明の実施形態にしたがって、通信ハブおよびライフクリティカルネットワークを介して、いくつかの携帯患者コミュニケータおよび異なる汎用構成要素と、それぞれ中央局および一般インターネット標的リソースとの間の通信を達成する様々なプロセスのフローチャート。
【図9】本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータおよび一般インターネットアクセス構成要素と、それぞれライフクリティカルネットワークおよび一般インターネット標的リソースとの間の接続性をもたらすように構成されるルータ/スイッチの図。
【図10】本発明の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークを介して、セキュア方式で互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータに通信すると共に中央局と医療データをやり取りするように構成されるプログラマの図。
【図11】本発明の実施形態にしたがって、プログラマとライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信をもたらす様々なプロセスのフローチャート。
【図12】本発明の様々な実施形態にしたがって、プログラマとライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信をもたらす様々なプロセスのフローチャート。
【図13】本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを用いることによる通信の達成と拡張携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容すべく実装されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図。
【図14】本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを用いることによる通信の達成と拡張携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容すべく構成される、特定の病状を有する特定患者用に調整可能なモジュール式携帯患者コミュニケータの図。
【図15】本発明の実施形態にしたがって、USBホストとして構成されると共に、互いに異なる通信プロトコルを用いることによる通信の達成と拡張携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受信すべく構成されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図。
【図16】本発明の実施形態にしたがって、USBホストおよびUSB装置として構成されると共に、互いに異なる通信プロトコルを用いることによる通信の達成と拡張携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容するように構成されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図。
【図17】本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを用いることによる通信の達成と拡張携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように携帯患者コミュニケータ回路系において実装されるモジュール機能性を有するモジュール式携帯患者コミュニケータの図。
【図18】本発明の実施形態にしたがって、万能インタフェースを介して、コンピュータに脱着自在に接続するように構成された特殊ドングルを認識するソフトウエアで構成された携帯患者コミュニケータの実施形態。
【発明を実施するための形態】
【0021】
例示実施形態の以下の説明において、その一部を形成する添付図面の図が参照され、本発明が実施され得る様々な実施形態が実例として示されている。当然のことながら、他の実施形態が利用され得ると共に、本発明の範囲を逸脱しなければ、構造的および機能的変更が行われ得る。
【0022】
本発明に従うシステム、装置または方法は、本明細書に置いて記載される1あるいは複数の特徴、構造、方法、またはその組合せを含み得る。たとえば装置またはシステムは、以下に記載される有利な特徴とプロセスのうちの少なくとも一方を含むように実装され得る。そのような装置またはシステムは、本明細書に置いて記載される全ての特徴を含む必要はないが、有用な構造、システム、および機能性のうちの少なくとも一つを提供する選択された特徴を含むように実装され得ることが意図される。
【0023】
本明細書において記載されるようなライフクリティカルネットワークは、既存の携帯電話ネットワークとデータネットワークによってサポートされると共に、たとえば配達保証、高品質のサービス(QoS)、および厳重なセキュリティなどの高度の通信特性を示す強固なネットワークとして構成されることが好ましい。本開示にしたがって実装されるライフクリティカルネットワークは、本明細書において携帯患者コミュニケータと称される携帯通信装置を各々が携帯する任意の数の患者に対して獲得される生理学的および状況的データの取得に備える。
【0024】
個々の患者に対するライフクリティカルネットワークの中央局による生理学的データの取得は、たとえば所定の事象(たとえば頻脈事象)に応じてか、患者開始インテロゲーションに応じてなど、不定期ベースで都合よく起こり得る。この点において、ライフクリティカルネットワークは、定期ベースとは対照的に、事象駆動ベースで携帯患者コミュニケータを携帯する任意の数の患者に対して患者データを獲得し得る。
【0025】
患者の生理学的データは、たとえば自宅や職場での日課中、または地方、全国、あるいは世界旅行時など患者が歩行中に中央局によって獲得され得る。患者の生理学的データは、外部センサと内部センサを含む非常に様々な種類のセンサによって獲得され得る。たとえばペースメーカまたは植込除細動器などの患者植込医療装置は、生理学データを獲得し、そのようなデータを携帯患者コミュニケータに伝送し得る。
【0026】
携帯患者コミュニケータによって獲得されたデータは、たとえばリアルタイムデータストリーミングプロトコルを用いることによって、リアルタイムでライフクリティカルネットワークの中央局に伝送され得る。たとえば重要度の低いデータに対して、またはリアルタイムデータ転送接続が利用できない場合などに、蓄積交換データ転送プロトコルも用いられ得る。携帯患者コミュニケータから中央局に転送されるデータ量を減らすべく増分データ転送も実施され得る。本発明のライフクリティカルネットワークは、患者の携帯患者コミュニケータと中央局との間の接続性を提供し、患者、医師、救急業務、およびシステム/技術者のニーズを満たすべく動的に調整されることが可能である。
【0027】
患者の生理学的データのリアルタイム転送は、患者に提供されたセンサまたは植込医療装置によって検出されるリアルタイム臨床事象によってもたらされ得る。データ移送は、クエリレスポンスプロトコルにしたがっても誘発され得る。ハイリスク患者に対する臨床警告は、ライフクリティカルネットワークによってリアルタイムで通信され得る。遠隔トリアージの生理学的監視は、ライフクリティカルネットワークを通じてリアルタイムで実行され得る。
【0028】
携帯患者コミュニケータから中央局に転送され得る患者データの例には、数あるデータの種類の中でも特に、電気記録図(EGM)、臨床事象データ、エピソードカウンタ、警告、装置またはセンサ設定、電池状態、リード測定結果、および患者活動レベルが含まれる。携帯患者コミュニケータから中央局に転送されるデータは、中央局によってサポートされるウェブサイトに統合され得ると共に、遠隔地(たとえば診療所)で表示され得る。
【0029】
技術的に実行できるが、中央局と膨大な数の携帯患者コミュニケータとの間のネットワーク接続性を促進するライフクリティカルネットワークの大規模実装は、たとえばシステム/装置配置に通信に関連するコストと、そのような投資に対する政府保証の不確実性などの経済的に考慮すべき事柄によって阻まれ得る。たとえば携帯患者コミュニケータの経費と長期通信コスト、特にセル方式接続の比較的高いコストを削減するよう圧力が次第に高まっている。
【0030】
携帯患者コミュニケータに与えられるライフクリティカルネットワーク接続オプションを増やしたいという願望がますます高まっている。特定の環境は、ライフクリティカルネットワーク接続性を増やすと同時に、携帯患者コミュニケータコストを削減するという目標をサポートするのに役立つ。また、プログラマとライフクリティカルネットワークの接続性は、しばらくの間望まれている。ライフクリティカルネットワーク接続性は、数ある機能の中でも特に、ライフクリティカルネットワーク/中央局接続を介して、ソフトウエア更新情報を得ると共に初期患者データをアップロードする能力を許可プログラマに提供することが可能である。
【0031】
本発明の実施形態は、多数の通信プロトコルを介して、ハブに通信する多数の携帯患者コミュニケータにライフクリティカルネットワークに接続するためのインタフェースを提供する通信ハブを対象とする。様々な実施形態にしたがって、本発明のライフクリティカルネットワークハブは、携帯患者コミュニケータにライフクリティカルネットワークアクセスを提供する物理的デバイスである。当然のことながら、本明細書において使用される
ような用語「ハブ」は、数ある中でも特に、リピータ、スイッチ、およびルータを含む様々な通信装置を含むよう意図される。多くの実施形態の説明において、用語ハブは、そのような他の通信装置と互換的に用いられる。
【0032】
この点において、本発明のライフクリティカルネットワークハブは、ライフクリティカルネットワークハブが、携帯患者コミュニケータ、プログラマ、または他の承認/許可ライフクリティカルネットワーク装置にのみライフクリティカルネットワークアクセスを提供する点において通常のネットワークハブ、スイッチまたはルータと識別できる。本発明のライフクリティカルネットワークハブは、たとえば多様なWANと多様なローカルLANポートの両方を通じてなど、ライフクリティカルネットワークに様々な形での携帯患者コミュニケータ接続性を提供することが好ましい。本発明のライフクリティカルネットワークハブは、携帯患者コミュニケータを提供された遠隔の一般的に歩行可能患者までライフクリティカルネットワークを有効に拡大するために、有利なことに既存のネットワークリソースを使えるようにする。
【0033】
本発明の実施形態は、ライフクリティカルネットワークを介して、中央局に通信するように実装された医療装置プログラマを対象とする。ライフクリティカルネットワークプログラマの実施形態は、一般的に在来型のプログラマと類似し得る。単独型システムとして動作するか、私的なセキュアネットワーク/サーバに接続するか何れかの在来型プログラマとは異なり、本発明のライフクリティカルネットワークプログラマは、それ自体がセキュアではないネットワーク(たとえばインターネット)を介して、ライフクリティカルネットワークに接続する構成要素であると共に、ライフクリティカルネットワークハブとして働くようにさらに実装されることが可能である。ライフクリティカルネットワークプログラマは、携帯患者コミュニケータのデータ収集設備として働くことが可能である。
【0034】
たとえばライフクリティカルネットワークプログラマは、病院のERにおいてか診療所の待合室において配備され得ると共に、その施設の中に入ると、植込医療装置患者をトリアージ方式で決めることが可能である。たとえばERの入口に配備されたライフクリティカルネットワークプログラマは、患者の携帯患者コミュニケータの存在を検出し、携帯患者コミュニケータを自動的にインテロゲートし、携帯患者コミュニケータを認証し、携帯患者コミュニケータをライフクリティカルネットワークに接続し、さらにライフクリティカルネットワークを介して、中央局に携帯患者コミュニケータ/植込医療装置から獲得されたデータをアップロードすることが可能である。
【0035】
セキュアライフクリティカルネットワークプロバイダは、承認構成要素以外の構成要素がライフクリティカルネットワークへのアクセスを獲得しないようにすることが好ましい。インターネットに基づく実行に関連して、セキュアプロバイダは、たとえば携帯患者コミュニケータ,ライフクリティカルネットワークハブ、ライフクリティカルネットワークプログラマ、あるいは許可ライフクリティカルネットワーク動作とセキュリティソフトウエアが提供されると共に前記ソフトウエアを実行する一般的ハブまたはスイッチ以外の任意の構成要素にライフクリティカルネットワーク IPアドレスを提供しないことになる。それによって、セキュアライフクリティカルネットワークハブまたはスイッチとして動作する。
【0036】
たとえばローカル論理ポートを介して、802.11,ブルートゥース(Bluetooth)、またはUSBを備える場合、ライフクリティカルネットワークハブまたはプログラマは、任意の数の認証プロトコルを用いることによって、ライフクリティカルネットワークへの携帯患者コミュニケータアクセスを認めることが可能である。そのような1つのプロトコルは、802.1Xまたは拡張認証プロトコル(EAP)である。特定のEAP認証方法は、多くの可能な方法のうちの1つであり、事前共有鍵および遠隔認証ダイア
ルインユーザサービス(RADIUS)ネットワークプロトコルを含む。認証は、ライフクリティカルネットワーク上にある中央局と接触することによって提供される。
【0037】
本発明のライフクリティカルネットワークハブは、莫大な数の患者に関連する莫大な数の携帯患者コミュニケータにライフクリティカルネットワークアクセスを提供するため、医療装置製造者、診療所、および医師が、既存のネットワークインフラを利用できるようにする。本発明の実施形態に提供される利点には、患者/医療装置データ伝送コストの削減が含まれる。これは、たとえば介護施設などの高密度環境において特に適切である。たとえばブルートゥースなどのより低コストの技術を用いるため、携帯患者コミュニケータの製造および配備コストの削減も、実現可能である。機能の拡張は、中央局との接続にライフクリティカルネットワークプログラマを採用する実施形態によって提供されるので、病院、診療所、および患者にとってさらなる恩恵を提供する。
【0038】
本発明の実施形態は、モジュール式携帯患者コミュニケータを対象とする。モジュール式携帯患者コミュニケータは一般的に、植込医療装置(たとえば植込パルス発生器または他のCRM装置)をインテロゲートできる十分なハードウエアとソフトウエアを含む。好ましくは、本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータは、植込医療装置に通信すべく通信回路系を組み入れるように実装されるが、単独で外部装置、システムおよびネットワークに通信できる内蔵通信設備を排除する。すなわち、モジュール式携帯患者コミュニケータと外部装置、システムまたはネットワークとの間の通信は、通信可能モジュールまたは通信ケーブル/コネクタを携帯患者コミュニケータの通信インタフェースソケットに物理的に接続することによってのみ達成されることが可能である。本発明の実施形態にしたがうモジュール式携帯患者コミュニケータは、内蔵プロトコルに依存する通信をもたらすべく、意図的に削減した機能で実行される。この削減通信機能は、携帯患者コミュニケータ構成コストの削減と、時代遅れか陳腐になり得る通信プロトコルの携帯患者コミュニケータを将来も使い続けられるようにする利点とを提供する。
【0039】
本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータのこれらと他の利点は、「万能」通信ポートを採用することによって実現される。好ましくは、たとえばUSBまたはファイヤワイヤ(FireWire)(登録商標)ポートなどのモジュール式携帯患者コミュニケータの万能通信ポートは、ライフクリティカルネットワークおよび中央局を含む外部装置およびシステムにアクセスするハードウエア機構を提供する。モジュール式携帯患者コミュニケータ通信ポートの万能性は、中でも特に、たとえばブルートゥース、802.11,ワイヤマックス(WiMax)、セル方式(Cellular)、イーサネット(登録商標)(ETHERNET(登録商標))、ファイヤワイヤ(登録商標)、およびPOTSなどの様々な種類の無線および有線プロトコルを用いることによって携帯患者コミュニケータに通信することを許可する。モジュール式携帯患者コミュニケータの万能通信ポートは、たとえばメモリ装置(たとえばメモリスティックまたはサムドライブ)およびたとえば携帯患者コミュニケータの機能性を拡張できるセンサなどの様々な種類の装置の通信インタフェースコネクタも受容し得る。
【0040】
いくつかの実施形態において、モジュール式携帯患者コミュニケータは、「万能」ホスト(たとえばUSBホスト)として構成され得る。他の実施形態において、モジュール式携帯患者コミュニケータは、「万能」ホストおよび「万能」装置(たとえばUSB装置)として構成され得る。限定ではなく、簡略化するため、用語USB(ユニバーサルシリアルバス)は、本明細書において接続性の観点から「万能」であるポート、インタフェース、ソケット、装置、周辺機器、ホストなどを示すべく用いられる。モジュール式携帯患者コミュニケータの典型的な万能通信ポートは、携帯患者コミュニケータと、様々な種類のモジュール、装置、周辺機器、システム、およびネットワークとの間の接続性をもたらすシリアルバスとして構成される。
【0041】
モジュール式携帯患者コミュニケータの万能通信ポートは一般に、ホットスワッピングを有効にすることによって、プラグアンドプレイ機能を促す単一標準インタフェースソケットであり、それによって携帯患者コミュニケータプロセッサの再起動または携帯患者コミュニケータの停止を行うことなく、装置が携帯患者コミュニケータに接続および切断され得るようにする。モジュール式携帯患者コミュニケータの万能通信ポートは一般に、ポートに接続される低消費電力装置に電力を提供するので、接続装置が独自の電源を含む必要性がなくなる。モジュール式携帯患者コミュニケータの万能通信ポートは有利なことに、製造者固有の装置ドライバをインストールする必要なく、多くの互いに異なる装置が携帯患者コミュニケータに接続され得るようにする。
【0042】
前記のように、様々な実施形態にしたがうモジュール式携帯患者コミュニケータは、USB装置とUSBホストの両方として動作することが可能である。いくつかの実施形態にしたがって、USB−OTG(オンザゴ−)プロトコルは、USB装置とホスト機能性を提供すべく、モジュール式携帯患者コミュニケータによって採用され得る。USB−OTGプロトコル(USB開発者フォーラムによって公表されたUSB2.0仕様)は、マスタ/スレーブアーキテクチャを用いる標準USBである。これに関連して、USB装置(たとえば携帯患者コミュニケータ)は、プロトコルマスタとプロトコルスレーブの両方として機能することが可能である。
【0043】
モジュール式携帯患者コミュニケータの実施形態は、たとえばブルートゥース、802.11,ワイマックス、セル方式、イーサネット(登録商標)、ファイヤワイヤ(登録商標)、およびPOTSなどのライフクリティカルネットワーク接続性オプションを管理すべくUSBホストとして実装されることが可能である。万能ポート(たとえばUSBインタフェース)を備えた様々な種類の検出可能モジュールは、携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに選択自在に取付けられることが可能である。そのような脱着自在モジュールの例には、メモリスティック、サムドライバ、物理センサ(温度、血圧、血液ガス飽和度、心拍数、体脂肪、体重計)、および他の外部アドオン式モジュールが含まれる。別に、あるいは追加して、特定の脱着自在モジュールの機能性は、選択要素PCB群または外部要素上の必要要素(たとえば携帯患者コミュニケータハウジング上の電極またはIRセンサ)の提供によって、携帯患者コミュニケータ内で内部的に実装され得る。
【0044】
本発明の実施形態にしたがう携帯患者コミュニケータは、たとえばインターネットなどのセキュアではないネットワークを介する患者植込医療装置と中央局との間の通信を有効にするライフクリティカルネットワークソフトウエアを実装することが好ましい。実施形態によっては、携帯患者コミュニケータは、一般(汎用)ネットワークアクセス装置を経由して中央局とのセキュア通信を達成する。他の実施形態において、携帯患者コミュニケータは、たとえばライフクリティカルネットワークハブまたはライフクリティカルネットワークプログラマ(またはライフクリティカルネットワークソフトウエアを実装する(一般または専用)の他の許可通信装置/システム)などの専用ネットワークアクセス装置を経由して中央局とのセキュア通信をもたらす。
【0045】
携帯患者コミュニケータは、患者植込医療装置とのセキュア通信および中央局とのセキュア通信を提供するライフクリティカルネットワークソフトウエアを実装することが好ましい。たとえば携帯患者コミュニケータのプロセッサによって実行されるライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラミング命令は、セキュアではないネットワークと携帯患者コミュニケータの接続、中央局での携帯患者コミュニケータの認証、および携帯患者コミュニケータと中央局との間のデータの転送を促す。この点において、ライフクリティカルネットワークソフトウエアは、セキュアではないネットワーク(たとえばインターネット)によってサポートされるライフクリティカルネットワークを介して、携帯患
者コミュニケータがセキュア中央局に通信することを許可する。
【0046】
他の実施形態にしたがって、携帯患者コミュニケータは、たとえばUSBドングルなどの特殊なドングルを認識するソフトウエアで構成され得る。ドングルは、主に万能インタフェース(たとえばUSBポート)を介して、コンピュータと脱着自在に接続する小さなハードウエアを指す。ドングルは、ドングル機能およびドングルからセキュリティデータを読取るプル型通信とぶつからない一過性データフローで2インタフェースセキュリティトークンとして出現するように実装されることが多い。ドングルの重要な機能は、ソフトウエアの断片を認証することである。ドングルがなければ、このソフトウエアは、実行しないか、制限付きモードでしか実行しない。
【0047】
本発明の実施形態にしたがうUSBドングルは、「携帯患者コミュニケータキーデバイス」としてドングルを独自に同定するドングルのセキュア領域内にユニークコードを保存する。USBドングルは、構成およびプロトコルにおいて万能であると共に、携帯患者コミュニケータ専用モードを有効にすることが好ましい。セキュリティが許可するように携帯患者コミュニケータ上で特殊機能の階層構造を可能にする異なる種類のドングルが存在し得る。たとえば植込医療装置を一時的に非活性化するなど、任意の数のプログラミング機能を有効にするUSB「プログラミング」ドングルが、実装され得る。
【0048】
本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータは、医療装置製造者に患者のニーズに基づき携帯患者コミュニケータをカスタマイズする能力を提供するなど、いくつかの利点を提供する。本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータによって、医療装置製造には、コスト要件(たとえば「徐脈患者−より低コスト」対「頻脈患者−より高コスト」)に基づき携帯患者コミュニケータをカスタマイズする能力が与えられる。本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータは、次世代の技術が利用可能/普及するようになると、新たなネットワーク/サーバ接続性オプションを迅速に導入する能力を医療装置製造に提供する。
【0049】
本発明の実施形態は、携帯患者コミュニケータ(たとえばモジュール式と非モジュール式)、ライフクリティカルネットワークハブ、およびライフクリティカルネットワークプログラマの組合せを組み入れるように構成されるシステムを対象とする。いくつかの実施形態は、たとえば携帯患者コミュニケータとライフクリティカルネットワークハブを含み得るが、他の実施形態は、携帯患者コミュニケータとライフクリティカルネットワークプログラマを組み入れ得る。システムによっては、ライフクリティカルネットワークハブとライフクリティカルネットワークプログラマを組み入れ得る。他のシステム配備は、携帯患者コミュニケータ、ライフクリティカルネットワークハブ、およびライフクリティカルネットワークプログラマを組み入れ得る。携帯患者コミュニケータ、ライフクリティカルネットワークハブ、およびライフクリティカルネットワークプログラマのこれらと他の組合せは、中央局(たとえば高度患者管理システム)とライフクリティカルネットワークインフラのうちの少なくとも一方を含むシステムに組み入れられ得る。当然のことながら、携帯患者コミュニケータ、ライフクリティカルネットワークハブ、およびライフクリティカルネットワークプログラマは、本明細書において記載されるような適当な携帯患者コミュニケータとライフクリティカルネットワーク動作システムのうちの少なくとも一方を含めるべく修正またはアップグレードされるこれらの一般型装置を含むよう意図されている。
【0050】
本発明にしたがって実装される携帯患者コミュニケータは、歩行可能患者に対して遠隔システムによって植込医療装置データと患者センサデータのうちの少なくとも一方の取得を促進する。本発明の携帯患者コミュニケータは、既存の携帯電話ネットワークと地上データネットワークのうちの少なくとも一方を通じて通信すると共に、1あるいは複数の内
部生理学的センサと外部生理学的センサのうちの少なくとも一方、周囲センサと状況センサのうちの少なくとも一方、植込医療装置、および他の外部システムまたは装置のうちの少なくとも一方とのローカル有線通信または無線通信を達成するように(内部要素を介してか、好ましくは携帯患者コミュニケータの万能ポートに接続されたモジュールの要素によって)構成されることが好ましい。
【0051】
本発明の携帯患者コミュニケータは、幅広い能力と機能性を提供するように実装され得る。たとえば携帯患者コミュニケータは、機能削減群(低コスト構成)を備えた携帯患者コミュニケータの場合のように、限定数の機能のみを提供するように構成され得る。さらに別の実例として、携帯患者コミュニケータは、広範な機能性(より高コスト構成)を有効にする様々な機能と能力を提供するように実装され得る。
【0052】
いくつかの実施形態にしたがって、携帯患者コミュニケータは、低コストで将来も使い続けられるようにする目標を達成すべく、限定された機能性を提供し得る。たとえば万能通信ポートが提供された携帯患者コミュニケータは、外部装置、システム、またはネットワークに通信すべく、セル方式または他の比較的高価な内部通信装置を備える必要がない。むしろ、通信モジュールは、外部装置、システム、またはネットワークとの有線または無線接続性を達成すべく、携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに接続され得る。
【0053】
他の実施形態にしたがって、携帯患者コミュニケータは、中央局またはライフクリティカルネットワークプログラマとのやりとりを介して、動的に構成でき得る。携帯患者コミュニケータの構成を動的に変更することは、携帯患者コミュニケータ、植込医療装置/センサ、および中央局との間の協調動作を高めるのに役立つ。その実施形態は、本明細書において高度患者管理システムまたはサーバと称される。APMサーバシステムの例示的実例には、遠隔患者監視システムと、患者位置に対して遠隔である必要がない患者監視システムとが含まれる。また携帯患者コミュニケータの構成を動的に変更することは、携帯患者コミュニケータに通信的に連結される植込医療装置またはセンサの電力を保存するのに役立ち得る。
【0054】
図1A〜3は、本発明の実施形態にしたがうライフクリティカルネットワークの様々な実装を示す。図1A〜3において示されるネットワーク実装は、1あるいは複数のネットワークを通じて伝送されるデータの安全で適時な送達を保証すると共に、そのデータの送達に関する特殊な状況依存性基準を満たそうと試みる特殊ネットワークを提供するように共に連結された多数の要素を含む。
【0055】
ライフクリティカルネットワーク200は、既存のセキュアではない携帯電話ネットワークと基地ネットワークに加えて動作するように構成される私的またはセキュアネットワークを原則的に提供する。ライフクリティカルネットワーク200は、ネットワーク200へのアクセスが許可されるそれらの要素の認証および管理に備えたセキュアアーキテクチャを利用する。そのような要素またはノードには、数ある中でも特に、たとえば携帯患者コミュニケータ14(モジュール式と非モジュール式)、ライフクリティカルネットワークハブ19、ライフクリティカルネットワークプログラマ23、患者センサ17A〜17B、臨床医携帯装置25、臨床医ワークステーション27、患者擁護者携帯装置21が含まれる。
【0056】
ライフクリティカルネットワーク200は、機密性、インテグリティ、および利用性に関する暗号ベストプラクティスにしたがうことが好ましい。所要計算対所要電力が与えられると、ライフクリティカルネットワークシステム200は、製造時に生成またはインストールされた公知の共有秘密キー、および疑似乱数発生器(たとえばモデル、シリアル番号、およびネットワークタイム)に与えられるシードに基づく動的シフトキーを含む、種
々のファクタに基づく対称アルゴリズムを奨励して、非対称暗号化動作を最小限にすることが可能である。
【0057】
ライフクリティカルネットワークシステム200は、潜在的にセキュアではないとして任意の基本的プロトコルを原則的に処理するので、そのデータの暗号化とインテグリティに関する任意の所定プロトコルに備わったいずれの固有のセキュリティ対策にも依存しない仮想輸送として物理的ネットワークを利用することが好ましい。ライフクリティカルネットワークシステム200は、ネットワーク帯域幅が、リアルタイム通信をサポートしない非同期通信を促進するために、ステートフルおよびステートレスの両接続をサポートすることが好ましい。
【0058】
図1Aの実施形態において示されるようなライフクリティカルネットワーク200は、ネットワークインフラへのアクセスを管理すべく中央局16を用いる。これは一般に、アクセスを許可する前に、潜在的なノードからのコンテンツを暗号法的に確認および認証し、さらにネットワークインフラを規制する他の制御面を実行することを伴う。ライフクリティカルネットワーク200は、アクセス能力の特殊な階層にネットワーク200上のノードを分類する構想をサポートすることが好ましい。
【0059】
ライフクリティカルネットワーク200へのアクセスを要求する様々な構成要素は、それらの分類に基づき互いに異なるアクセス権が与えられる。たとえば低緊急性センサ装置17A〜17Bまたは携帯患者コミュニケータ14は、より低い緊急性または優先階層に分類されると、高速接続性へのアクセスが与えられないかもしれない。患者植込医療装置プログラミングシステム23は、インフラとの適時相互接続の必要性をより強く要求することによって、より高速接続性への優先アクセスが与えられ得る。この分類および優先順位付けは、中央局16を介して、動的に管理されることが好ましい。図1A〜3において示されるライフクリティカルネットワーク実装に関するさらなる詳細は、本明細書において確認されると共に参考文献によって盛り込んであるいくつかの参照文献において提供される。
【0060】
図4Aと4Bは、本発明の実施形態に従う携帯患者コミュニケータ800の互いに異なる構成を示す。図4Aは、通信リンク804を介して、患者植込医療装置802に通信的に連結された携帯患者コミュニケータ800を示す。図4Aと4Bにおいて示された携帯患者コミュニケータ800は、広範な能力と機能性を提供するように実装され得る。この範囲内で携帯患者コミュニケータ800は、様々な機能または限定数の機能を提供するように構成され得る。たとえば図4Aに示されるようないくつかの実装において、携帯患者コミュニケータ800は、削減数の機能と能力を有するように構成され得る(たとえばこれ以降に今まで以上に詳細に記載されるようなモジュール式携帯患者コミュニケータ)。
【0061】
削減機能群を有するように構成された携帯患者コミュニケータ800は、装置の複雑さとコストを有利に減らすと共に、あまり精通していないユーザによる装置の受け入れを強化する。削減機能群を有する携帯患者コミュニケータ800はまた、たとえばカラーディスプレイまたは他のユーザインタフェース要素などの高消費電力要素を最小限にするか排除することによって、より低い電力消費に備える。また携帯患者コミュニケータ800は、広範な機能性を提供する様々な機能と能力を組み入れるように実装され得る。その実施例は、図4Bにおいて示される。
【0062】
図4Aは、削減機能群と比較的小さなフォームファクタを有する携帯患者コミュニケータ800を例示する。たとえば図4Aに示される携帯患者コミュニケータ800は、重量が約170.1g(6オンス)未満になり得るので、財布かポケットにすっぽり入るほど十分小型であり得る。携帯患者コミュニケータ800は、単一ボタン801、基本状態情
報(たとえば日付、時間、信号強度、および電池状態)を提供し得る小型LCD806、およびLED808を含むように示される簡素なユーザインタフェース(U/I)を有する。LED808は、携帯患者コミュニケータ800のON状態または他の動作状態表示を示し得る。1実施形態において、LED808の照明(またはたとえば多色LED808の緑色の照明)は、携帯患者コミュニケータの電池が、少なくとも24時間(または他の持続期間)連続してサービスを提供するように十分充電されていることを示し得る。LED808は、患者に情報を通信する、互いに異なる色を含み得る点滅スキームを実行するように制御され得る。たとえば緑のON色は、ユーザとのやりとりが成功したという確認応答を示し得る(たとえば緑色の急閃光)。
【0063】
ボタン801は、たとえば患者インテロゲート伝送および患者植込医療装置対合/修復手順の開始など、基本的機能性を提供し得る。ボタン801はまた、患者の苦痛状態を示すべく、患者によって駆動され得る。これに救急サービスが応答し得る(たとえば911警報/電話)。削減機能群の携帯患者コミュニケータ800は、キーパッドまたは他のより高機能のユーザ入力装置を排除し得る。いくつかの構成において、ボタン801は、マルチ機能ボタン(たとえば接触感受性スイッチ、多状態スイッチかロッカスイッチ)であり得る。
【0064】
携帯患者コミュニケータ機能を制御するボタン起動は、1あるいは複数のクイッククリック、ダブルクイック、および長押しを含み得る。ボタンクリックスキームは、患者が気分の悪い場合に患者植込医療装置802インテロゲーションを開始することと、ライフクリティカルネットワークおよび中央局(たとえばAPMサーバまたはシステム)との接続を開始することと、患者が苦しんでいるか処置を必要とすることを受信者に警告するよう所定の関係者(たとえば医師、隣人、友人、子供、親戚、緊急応答サービス)へのメッセージの送達を開始することとを含む、様々な動作を実行するように開発され得る。
【0065】
より高機能の携帯患者コミュニケータ800は、図4Bにおいて示される。図4Bにおいて示される携帯患者コミュニケータ実施形態は、たとえばカラーOLEDなどのLCDディスプレイ806を含む。図4Bに示される携帯患者コミュニケータ800のユーザインタフェース801は、互いに異なる色のLED、スライドスイッチ、およびホイールスイッチ813(たとえばタッチセンサ式/機械スイッチ、トラックホイール、トラックパッド、など)を含む。たとえばイーサネット(登録商標)、ファイヤワイヤ(登録商標)、またはPOTSケーブルなどの携帯患者コミュニケータ800の万能通信ポートに接続される通信ワイヤまたはケーブル809を有する携帯患者コミュニケータ800が示される。実施形態によっては、図4Aと4Bに例示される携帯患者コミュニケータ800は、万能ケーブルソケットか、有線または無線通信回路系を含む脱着自在モジュールを介して、ライフクリティカルネットワーク接続を確立すべく万能通信ポート(たとえばUSB)を組み入れる、モジュール式携帯患者コミュニケータとして構成される。そのような実施形態は、それらの代表的な構成が本明細書において後述される「モジュール式」携帯患者コミュニケータを対象とする。
【0066】
図4Aと4Bに示される携帯患者コミュニケータ800は、スピーカ(削減機能群の携帯患者コミュニケータ800の場合ではマイクロホンなしが好ましいが、マイクロホンは、よりロバストな携帯患者コミュニケータ構成で含められ得る)を組み入れ得る。音響フィードバック機構は、患者に通信する別の手段として実装され得る。スピーカからの音響出力は、音色が好ましいが、音声出力も採用されることが可能である。「消音モード」は、スピーカを無効にすべく、たとえば5秒間のボタン長押しによって、必要に応じて、携帯患者コミュニケータ800がバイブレータ装置を備えている場合、振動/サイレントモードに移行することによって、起動され得る。携帯患者コミュニケータ800は、TTMスキームを介して、データを転送するのに用いられ得る発信音を生成するようにプログラ
ムされ得る。前記TTMスキームは、たとえばセル方式ネットワークサービスなどの他の通信モードが、利用できない場合、中央局に通信するバックアップ方法であり得る。
【0067】
図5は、本発明の実施形態にしたがってライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信を達成する通信ハブの図である。図5において示される実施形態において、ネットワーク830を介して、中央局850に通信的に連結されるハブ201が、示される。好ましくは、ネットワーク830は、たとえばインターネットなどのセキュアではないネットワークであるが、いくつかの実施形態は、セミセキュアまたはセキュアネットワークによる通信を伴い得る。
【0068】
一般論として、ハブ201は、多数の携帯患者コミュニケータ800と中央局850との間のセキュア通信をもたらすように構成される。携帯患者コミュニケータ800は、多数の異種通信プロトコルを用いることによって、セキュアではないネットワーク830(たとえばインターネット)を介して、中央局850との接続性を達成するように構成される。ハブ201は、いくつかの要素を収納/サポートするハウジング209を含む。ハウジング209に提供されるのは、適切に構成されたコネクタまたは脱着自在モジュール859(例示のため破線ブロックとして示される)を受容するように構成されるソケットを含む万能通信ポート857である。
【0069】
万能通信ポート857は、適切に構成されたコネクタまたは脱着自在モジュール859とのセキュア脱着自在な係合を提供すべく機械的保持配列を含むことが好ましい。万能通信ポート857は一般に、コネクタまたは脱着自在モジュール859の対応電気接点に電気的に連結する接点を含む。万能通信ポート857は、別に、または追加的に光通信インタフェースを組み入れ得る。携帯患者コミュニケータ800と脱着自在モジュール間に提供される信号接続性に加えて、万能通信ポート857はまた、たとえばUSBポート仕様と適合した脱着自在モジュールに電力を提供し得る。
【0070】
論理ネットワークポート204は、ハウジング209に提供されると共に、セキュアではないネットワーク830を介して、ハブ201と中央局850との間の通信をもたらすように構成される。多数の論理ローカルポート210は、ハウジング209に提供されると共に、ハブ201と多数の携帯患者コミュニケータ800との間の接続性をもたらす様々な異種通信プロトコルを実装するように構成される。メモリ203は、ハウジングに提供されると共に、プロセッサ250に連結される。
【0071】
メモリ203は、プロセッサ250によって実行されるとき、「ハブ201を介するネットワーク接続を要求する構成要素が、携帯患者コミュニケータ800である」ことをプロセッサ250に判定させるプログラム命令を含むライフクリティカルネットワークソフトウエア202を保存するように構成される。プロセッサ250は、ライフクリティカルネットワークソフトウエア202を実行するとき、中央局850に対する携帯患者コミュニケータ800の要求を認証し、さらに認証が成功すると、論理ローカルポート210と論理ネットワークポート204を介して、携帯患者コミュニケータ800と中央局850との間の通信を有効にする。
【0072】
論理ローカルポート210は、様々な互いに異なるプロトコルを用いることによって、携帯患者コミュニケータ800とハブ201との間の通信を促進する。有線接続性が提供され得るにもかかわらず、論理ローカルポート210は、携帯患者コミュニケータ800とハブ201との間の短距離無線接続を促進することが好ましい。非限定例として、さらに図5において示されるように、論理ローカルポート210は、USBプロトコル220、IEEE802プロトコル222,ブルートゥースプロトコル224,または他のプロ
トコル226〜228を実装するように構成され得る。
【0073】
ライフクリティカルネットワークソフトウエア202は、メモリ203内に存在すると共に、数あるタスクの中でも特に、携帯患者コミュニケータ認識、ネットワーク接続の確立、中央局850に対する携帯患者コミュニケータ800の認証、および論理ローカルポート210と論理ネットワークポート204を介する携帯患者コミュニケータ800と中央局850との間のデータ輸送の促進を含む、様々なタスクを実施すべく、プロセッサ250によって実行されるプログラム命令を含む。たとえばライフクリティカルネットワークソフトウエア202は、プロセッサ250によって実行されるとき、プロセッサ250によって携帯患者コミュニケータであると判定される構成要素に対してのみ中央局への接続マッピングと認証を提供する。プロセッサ250によって実行されるライフクリティカルネットワークソフトウエア202は、ハブ201に近接する携帯患者コミュニケータ800のインテロゲーションと、中央局850による携帯患者コミュニケータ800の自動認証とを達成することが好ましい。プロセッサ205によるライフクリティカルネットワークソフトウエア202の実行によって、携帯患者コミュニケータのインテロゲーションの一部として中央局850への患者植込医療装置/携帯患者コミュニケータデータの転送が達成されることが好ましい。
【0074】
図6は、本発明の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークハブによって実行される様々なプロセスを示すフローチャートである。ハブに近接する(402)各々の構成要素または携帯患者コミュニケータに対して、ハブは、異種通信プロトコルをサポートする多数の論理ローカルポートのうちの1つを用いることによって、構成要素または携帯患者コミュニケータの存在を検出する(404)。ハブは、検出された構成要素が携帯患者コミュニケータであるか否か判定する(406)。携帯患者コミュニケータでなければ、ハブは、構成要素がネットワーク接続を確立しないようにし(408)、それによって未許可構成要素によるライフクリティカルネットワークと中央局へのアクセスを阻止する。
【0075】
検出された構成要素が携帯患者コミュニケータである場合、ハブは、ハブの論理ネットワークポートを介して、中央局へのネットワーク接続を確立する(410)。ハブは、ライフクリティカルネットワークで使用すべく携帯患者コミュニケータの認証を促進し(412)、さらに携帯患者コミュニケータによる中央局へのアクセスを促す(414)。次に、たとえばインテロゲーション、データ転送、およびソフトウエア更新などの許可動作は、携帯患者コミュニケータと中央局との間で実施され得る(416)。
【0076】
図7は、本発明の他の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークを介して、互いに異なる通信プロトコルを有するいくつかの携帯患者コミュニケータと中央局との間の通信を達成する通信ハブの図である。図7において示される実施形態は、図5で示されるものと類似しているが、インターネットまたは他の非ライフクリティカルネットワークネットワークまたはリソースへのアクセスを促進する機能をさらに提供する。この実施形態において、ハブ201は、非ライフクリティカルネットワーク許可構成要素が、従来型ネットワークハブ、スイッチ、およびルータと同じ方式でインターネットにアクセスすることを許可する。ハブ201はまた、携帯患者コミュニケータおよび他の許可構成要素へのライフクリティカルネットワーク/中央局アクセスを促進する。
【0077】
図7にしたがって実装されたハブ201は、インターネットおよびライフクリティカルネットワークへのアクセスが望まれる公共の場所において特有のユーティリティを見いだす。そのような公共の場所には、ショッピングモール、レストラン、コーヒーショップ、政府の事務所および建物、学校、その他が含まれる。
【0078】
図7において示されるハブ201のメモリ203は、前記のようなライフクリティカルネットワークソフトウエア202、および総合動作とセキュリティソフトウエア207を含む。ライフクリティカルネットワークソフトウエア202は、携帯患者コミュニケータのライフクリティカルネットワークと中央局への接続性を促進する。総合ソフトウエア207は、たとえばPDA240およびラップトップ242などの一般的構成要素に対するインターネット接続性を促進する。たとえば総合ソフトウエア207は、プロセッサ250によって実行されるとき、インターネットまたは他のネットワーク上の一般的インターネット構成要素に対して標的リソースへの接続マッピングおよび認証/許可を提供する。特定のライフクリティカルネットワーク接続性様式に依存する、インターネットによる標的リソースへの非ライフクリティカルネットワーク許可構成要素アクセスを促進する方法は、いくつか存在する。ライフクリティカルネットワークとの接続を提供すべくVPNが用いられる1つの方法にしたがって、非ライフクリティカルネットワーク構成要素トラヒックは、VPNパスの代わりにインターネットパスによって送られ得る。
【0079】
図8は、本発明の実施形態にしたがって、図7において示されるハブの機能を有するハブによって実行される様々なプロセスを示すフローチャートである。ハブに近接する(502)各々の構成要素または携帯患者コミュニケータに対して、ハブは、異種通信プロトコルをサポートする多数の論理ローカルポートのうちの1つを用いることによって、構成要素または携帯患者コミュニケータの存在を検出する(504)。ハブは、検出された構成要素が携帯患者コミュニケータであるか否か判定する(506)。検出された構成要素が、携帯患者コミュニケータである場合、ハブは、ハブのプロセッサによって実行されるライフクリティカルネットワークソフトウエアを用いることによって、携帯患者コミュニケータの接続性を管理する(540)。
【0080】
この場合、ハブは、ハブのプロセッサによって実行されるライフクリティカルネットワークソフトウエアを用いることによって、ハブの論理ネットワークポートを介して、中央局へのネットワーク接続を確立する(542)。ハブは、携帯患者コミュニケータの認証(544)、携帯患者コミュニケータによる中央局へのアクセス(546)、および中央局と認証携帯患者コミュニケータ間での種々の動作の実行(548)を促進する。
【0081】
検出構成要素が、携帯患者コミュニケータでもなく、他のライフクリティカルネットワーク許可構成要素でもないとハブが判定する場合、ハブは、ハブのプロセッサによって実行される総合ネットワーク/インターネットアクセスとセキュリティソフトウエアを用いることによって、非ライフクリティカルネットワーク許可構成要素の接続性を管理する520。この場合、ハブは、ハブのプロセッサによって実行される総合ソフトウエアを用いることによって、ハブの論理ネットワークポートを介して、標的リソースへのネットワーク/インターネット接続を確立する(522)。ハブは、構成要素の認証と許可のうちの少なくとも一方(524)と、構成要素による標的リソースへの接続とアクセスのうちの少なくとも一方(526)と、標的リソースと構成要素間での種々の動作の実行(528)とを促進する。
【0082】
図9は、本発明の実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワーク/中央局へのセキュアアクセスを提供するライフクリティカルネットワーク動作とセキュリティソフトウエアを実装すべく修正またはアップグレードされ得る在来型のルータ、スイッチまたはハブの図である。いくつかの実施形態において、従来型のルータ、スイッチまたはハブは、ライフクリティカルネットワーク/中央局へのセキュアアクセスを提供するライフクリティカルネットワークソフトウエアと、インターネットまたは他のネットワークアクセスを提供する総合動作とセキュリティソフトウエアとの両ソフトウエアを実装するように修正またはアップグレードされることが可能である。図9にしたがって、ルータ/スイッチ302は、ライフクリティカルネットワークソフトウエアを実装すべく修正され得る任
意の従来型のルータ、スイッチまたはハブを示すことを目的としている。
【0083】
図9にしたがう実施形態は、有利なことに医療装置製造者が、ライフクリティカルネットワーク/中央局へのアクセス、必要であれば携帯患者コミュニケータと他の構成要素によるインターネットへのアクセスを制御すべく、非専売の公的に利用可能な通信装置(たとえば既製または汎用通信装置)を用いられるようにする。このように、たとえば汎用のハブ、スイッチまたはルータは、特殊用途の通信装置(ライフクリティカルネットワークソフトウエアを有すると共に、これを実行できるもの)として機能するように、汎用通信装置(当初は、ライフクリティカルネットワークソフトウエアを備えていないし、実行もできないもの)から変換される。図9にしたがう実施形態は、ライフクリティカルネットワーク実装のコストと複雑さを有意に削減することが可能である。
【0084】
図9において示されるルータ/スイッチ302は、各々の接続のセキュリティ要件を維持しながら、異なるハブ、スイッチ、ルータ、およびネットワークが、インターネット、ライフクリティカルネットワーク、および他の公的および私的/セキュアリソースを含む互いに異なるネットワークリソースに接続できるようにする通信機構を実装することが好ましい。いくつかの実施形態にしたがって、ルータ/スイッチ302は、仮想LAN(VLAN)タギングとも称されるIEEE802.1Qプロトコルを実装するように構成される。VLANタギングは、複数のブリッジネットワークが、ネットワーク間での情報の漏洩なしに同じ物理的ネットワークリンクを透過的に共有できるようにする機構を提供する。
【0085】
図9において示される代表的実施形態において、ルータ/スイッチ302は、ネットワーク830とライフクリティカルネットワークハブ200、ライフクリティカルネットワーク/一般アクセスハブ201、および同じか互いに異なる構成のおよびルータ304,306との間の通信を促進する。ルータ/スイッチ302のVLANプロトコルは、各々の構成要素201,205,304,306が、各々の構成要素に対して許可される中央局850を含むそれらのネットワークリソースにのみアクセスできることを保証する。このように、ライフクリティカルネットワークのインテグリティは、インターネットと他の公的または私的リソースへのアクセスを無数の異種構成要素に提供しながら維持されることが可能である。
【0086】
ここで図10に戻ると、本発明の実施形態にしたがって前記のようなライフクリティカルネットワークハブの要素と機能を組み入れる植込医療装置プログラマの実施形態が、示される。図10において示されるプログラマ350は、主にプログラム心調律管理装置(たとえばペースメーカ、植込除細動器、CRT装置)に用いられるもののような在来型のプログラマのものと等しいか、類似する要素と機能を含むように構成される。そのような要素および機能には、数ある要素および機能の中でも特に、ディスプレイ352、ユーザ入力装置354(たとえばキーボード、タッチペン、マウス、など)、無線または有線式通信設備、プリンタ、および入出力インタフェースが含まれる。
【0087】
図10において示されるプログラマ350は、セキュアではないネットワーク830を介して、プログラマ350と中央局850との間の通信をもたらすように構成される論理ネットワークポート204をさらに含む。多数の論理ローカルポート210は、プログラマ350と多数の携帯患者コミュニケータ800との間の接続をもたらす様々な異種通信プロトコルを実装するように提供される。プログラマ350のメモリ203は、プロセッサ250によって実行されるとき、プログラマ350を介して、ネットワーク接続を要求する構成要素が、携帯患者コミュニケータ800であることをプロセッサ250に判定させるプログラム命令を含むライフクリティカルネットワークソフトウエア202を保存するように構成される。プログラマ350のプロセッサ250は、ライフクリティカルネッ
トワークソフトウエア202を実行するとき、中央局850への携帯患者コミュニケータ800の要求を認証し、認証が成功すると、論理ローカルポート210と論理ネットワークポート204を介して、携帯患者コミュニケータ800と中央局850との間の通信を有効にする。
【0088】
図11は、本発明の実施形態にしたがって図10に示される様式のライフクリティカルネットワークプログラマによって実行され得る様々なプロセスのフローチャートである。図11において、プログラマは、携帯患者コミュニケータと他のライフクリティカルネットワーク許可構成要素のみが、ライフクリティカルネットワーク/中央局へのアクセスを得られるようにすると想定される。また、プログラマは、それ自体がライフクリティカルネットワーク/中央局に接続されると共に認証されると想定される。
【0089】
プログラマに近接する(602)各々の携帯患者コミュニケータ(またはライフクリティカルネットワーク許可構成要素)に対して、プログラマは、異種通信プロトコルをサポートする多数の論理ローカルポートのうちの1つを用いることによって、携帯患者コミュニケータの存在を検出する(604)。プログラマは、携帯患者コミュニケータをインテロゲートし(606)、携帯患者コミュニケータからデータを受信する。好ましくは、プログラマは、携帯患者コミュニケータが患者植込医療装置のインテロゲーションを実行するという要求を携帯患者コミュニケータに伝送する。携帯患者コミュニケータのプロセッサは、好ましくは医療保険の携行性と責任に関する法律(HIPPA)と医療データの取扱いに特別な手続きを要求し得る他の法律および規則(たとえばFDAクラスIII医療装置の要件)に応じて、患者植込医療装置を安全にインテロゲートし、患者の植込医療装置から患者植込医療装置データを獲得すべく、医療ファームウエアプログラム命令を実行する。
【0090】
携帯患者コミュニケータデータは一般に、患者の植込医療装置から、実施形態によっては携帯患者コミュニケータによって他の植込または外部センサ/装置から得られたデータを含む。このデータは、プログラマが、携帯患者コミュニケータから受信されたデータのうちの大部分または全てを初めに解読できないようにするため、暗号化、でなければ携帯患者コミュニケータ(または患者植込医療装置)によってセキュア化されることが好ましい。携帯患者コミュニケータ/患者植込医療装置のインテロゲーションは、主にライフクリティカルネットワーク/中央局に通信的に連結されたプログラマによってリアルタイムで起こる。インテロゲーションはまた、プログラマがライフクリティカルネットワーク/中央局に接続されないか、そのような接続が断続的または低品質である場合に、プログラマによって行われ得ると共に、携帯患者コミュニケータ/患者植込医療装置データが収集され得る(608)。
【0091】
ライフクリティカルネットワーク/中央局に接続されると、プログラマは、ライフクリティカルネットワークを介して、中央局にセキュア携帯患者コミュニケータデータを伝送する(610)。中央局は、受信携帯患者コミュニケータデータを解読すると共に処理する(612)。中央局は、処理携帯患者コミュニケータデータを暗号化し、でなければセキュア化し、次にこのデータをプログラマに伝送して戻す(612)。次にプログラマは、たとえばプログラマのディスプレイ上への提示とプログラマのプリンタを介する印刷のうちの少なくとも一方を行うべく、中央局処理携帯患者コミュニケータデータにアクセスし得る(614)。プログラマによって中央局から受信された中央局処理携帯患者コミュニケータデータは、プログラマによってアクセスされ得る患者と患者植込医療装置のうちの少なくとも一方のデータを含み得る。プログラマ、携帯患者コミュニケータ、および患者植込医療装置のうちの少なくとも1つに影響を与える様々な動作は、たとえばソフトウエア更新など、中央局と携帯患者コミュニケータとの間の通信を介して実行され得る。
【0092】
図12は、本発明の他の実施形態にしたがって、図10において示される様式のライフクリティカルネットワークプログラマによって実行され得る様々なプロセスのフローチャートである。図11に示される実施形態におけるように、プログラマは、携帯患者コミュニケータと他のライフクリティカルネットワーク許可構成要素だけに、ライフクリティカルネットワーク/中央局へのアクセスを得ることを許可すると想定される。またプログラマは、それ自体がライフクリティカルネットワーク/中央局に接続されると共に認証されると想定される。
【0093】
プログラマに近接する(640)各々の携帯患者コミュニケータ(またはライフクリティカルネットワーク許可構成要素)に対して、プログラマは、異種通信プロトコルをサポートする多数の論理ローカルポートのうちの1つを用いることによって、携帯患者コミュニケータの存在を検出する(642)。プログラマは、携帯患者コミュニケータ/患者植込医療装置インテロゲーションを開始する。これは、プログラマが、その患者植込医療装置をインテロゲートするように携帯患者コミュニケータに要求する信号を携帯患者コミュニケータに伝送することを伴うことが好ましい。携帯患者コミュニケータによって獲得および生成のうちの少なくとも一方が行われたデータは、プログラマがこのデータのうちの大部分または全てを初めに解読できないようにするため、暗号化され、でなければ携帯患者コミュニケータによってセキュア化される(650)ことが好ましい。1方法にしたがって、携帯患者コミュニケータは、中央局の公開キーを用いることによって携帯患者コミュニケータデータを暗号化する。これは、中央局のみが携帯患者コミュニケータデータを解読できることを保証する。携帯患者コミュニケータ/患者植込医療装置のインテロゲーションは、主にライフクリティカルネットワーク/中央局に通信的に連結されたプログラマによってリアルタイムで起こる。インテロゲーションはまた、プログラマが、ライフクリティカルネットワーク/中央局に接続されないか、そのような接続が断続的または低品質である場合においてプログラマによって行われ得ると共に、携帯患者コミュニケータ/患者植込医療装置データが収集され得る(648)。
【0094】
プログラマが、携帯患者コミュニケータデータの正当な必要性を有する場合において(たとえば患者植込医療装置データが、ER医師によって必要とされる場合)、プログラマは、ユニークセッションIDコードを生成し(646)、さらにセッションIDコードを携帯患者コミュニケータに伝送する。セッションIDコードは、暗号化の前に携帯患者コミュニケータデータに修正される(650)。セッションIDコードの生成と使用は、任意であると考えられる。なぜなら、多くの例において、プログラマは、ローカル表示または印刷の必要なしに、携帯患者コミュニケータデータを中央局に通信すべく用いられ得ると考えられるからである。
【0095】
まだ接続されていない場合、プログラマは、ライフクリティカルネットワーク接続を介して、中央局との接続性を確立する(652)と共に、中央局に対して認証する。プログラマは、ライフクリティカルネットワークを介して、セキュア携帯患者コミュニケータデータを中央局に伝送する(654)。セッションIDコードが生成される場合、このコードは、プログラマから中央局に伝送されるセキュア携帯患者コミュニケータに組み入れられる。実施形態によっては、プログラマよりはむしろ携帯患者コミュニケータが、ライフクリティカルネットワークを介して、中央局に接続すると共に中央局で認証し、さらに携帯患者コミュニケータデータ(および任意のプログラマデータ)を中央局に伝送する。いくつかの構成において、プログラマおよび携帯患者コミュニケータは、携帯患者コミュニケータと中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの伝送を促進することができ、それによって携帯患者コミュニケータ対中央局の接続性オプションにおいて冗長性を提供する。他の構成において、携帯患者コミュニケータ(およびプログラマではなく)だけが、携帯患者コミュニケータと中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの伝送を促進することができる。これは、プログラマ実装コストを削減する事例であり得る。
【0096】
中央局は、好ましくは中央局の私的キーを用いることによって、セキュア携帯患者コミュニケータデータを解読し(656)、さらに携帯患者コミュニケータデータが、許可携帯患者コミュニケータと関連すること、および受信携帯患者コミュニケータデータが、存在すれば、セッションIDコードを含むことを保証するプロセスを実行する(656)。中央局は、受信携帯患者コミュニケータデータを患者記録と関連付け、さらに受信携帯患者コミュニケータデータを患者のデータ記録ファイルに追加する。
【0097】
プログラマが、携帯患者コミュニケータデータの正当な必要性を有する場合、まだ接続されていなければ、プログラマは(携帯患者コミュニケータを介して、直接または間接的に)、中央局との接続を確立し(658)、さらに中央局に対して認証する。プログラマは、中央局にセッションIDコードを提供する。中央局は、携帯患者コミュニケータデータ(また場合によっては患者または他のデータ)を非暗号化形式でプログラマに戻す。中央局から受信された非暗号化携帯患者コミュニケータデータは、たとえば臨床医または医師による検討のためプログラマのディスプレイまたはプリンタ上に提示すべく、プログラマでアクセスされ得る(660)。他のデータが、たとえばトレンド患者植込医療装置データおよび他の患者情報などの非暗号化携帯患者コミュニケータデータと共に含まれる場合、そのデータはまた、たとえば表示または印刷のためにプログラマでアクセスされ得る(662)。プログラマ、携帯患者コミュニケータ、および患者植込医療装置のうちの少なくとも1つに影響を及ぼす様々な動作は、たとえばソフトウエア更新など、中央局とプログラマ/携帯患者コミュニケータとの間の通信を介して実行され得る。
【0098】
図10〜12にしたがって実行される本発明の実施形態は、いくつかの利点と利益を提供する。たとえば患者が、診療所内に入ると、スタッフは、直ちに患者の到着を知らされると共に、患者に関する最新の情報を受け取る。この情報は、患者が診察室に連れて来られる前に、診療所のスタッフによって検討され得る。これは、診療所の業務の流れを改善した。救急処置室において、ER医師は、プログラマの詳細な動作を理解する必要がない。大部分のER医師は、植込医療装置プログラマを用いることに慣れていなく、心臓関連の問題の可能性がある植込パルス発生器を有する患者が到着すると、電気生理学者か心臓専門医を呼ぶことになる。
【0099】
図13は、本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを用いる通信の達成と強化携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容すべく実装されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図である。前記のように、モジュール式携帯患者コミュニケータは一般に、患者植込医療装置をインテロゲートできる十分なハードウエアとソフトウエアを含むと共に、万能通信ポートを経由するだけで外部装置、システムまたはネットワークとの通信を達成する。そのように、本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータ実施形態は、外部装置、システム、およびネットワークに通信する内蔵通信設備を排除することが好ましい。この点について、モジュール式携帯患者コミュニケータと外部装置、システムまたはネットワークとの間の通信は、通信可能なモジュールまたは通信ケーブル/コネクタを携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに物理的に接続するだけで達成されることが可能である。
【0100】
図13において示される携帯患者コミュニケータ800は、電池状態インジケータ819、信号強度インジケータ817、および押しボタン801を含む簡素なディスプレイ806を含む。携帯患者コミュニケータ800は、即時対応を要求する状態に応答して警告信号を生成する警報モジュール839を含み得る。警報モジュール839は、携帯患者コミュニケータ800の視覚的、音響的または振動要素に連結され得る。携帯患者コミュニケータ800は、メモリ203に連結されるプロセッサ250を含む。メモリ203は、
ライフクリティカルネットワーク/中央局にアクセスするソフトウエアと患者植込医療装置をインテロゲートするファームウエア(たとえば医療用ソフトウエアまたはファームウエア)を含む、様々なファームウエア、ソフトウエア、およびデータを保存するように構成されることが好ましい。
【0101】
図13は、携帯患者コミュニケータ800の万能通信ポート857によって受容されるように構成される万能ポートコネクタ913(携帯患者コミュニケータの万能ポート857によって受容される、破線ブロックで示されるモジュールの万能ポートコネクタによって部分的に示されるような)を各々が備える多数のモジュール912〜922をさらに示す。図13において示される各々のモジュール912〜992は、互いに異なる通信機能または他の機能強化を提供する。これらのモジュールは、イーサネット(登録商標)モジュール912、802.11モジュール914、セル方式モジュール916、ブルートゥースモジュール918、およびメモリスティック920を含む。モジュール922は、単一モジュールパッケージ内に組み入れられた多重サブモジュールMおよびMの提供を例示する。様々な様式のモジュールは、積層され得るか、でなければ単一多機能モジュール922を形成すべく結合され得る。
【0102】
図14は、特定の病状を有する特定の患者用に調整できると共に、本発明の実施形態にしたがって図13と他の図を参照して記載された様式の1あるいは複数の脱着自在モジュールを受容するように構成されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図である。図14は、互いに異なる病状の5名の患者用に調整された互いに異なるモジュールの組合せを示す。
【0103】
たとえばモジュール940は、患者#1の心臓監視を行うために調整される。この代表図において、患者#1は、患者の医師による最小限の監視(ライフクリティカルネットワーク/中央局を介して)を要求するかなり良性型の心臓不整脈(たとえば心室性期外収縮(PVC)、心房性期外収縮(PAC))を有する。そのように、モジュール940は、イーサネット(登録商標)通信設備とメモリスティックを含む。メモリスティックは、携帯患者コミュニケータ800によって獲得された患者植込医療装置データを保存すべく余分なメモリを提供し、イーサネット(登録商標)通信設備は、ライフクリティカルネットワーク/中央局接続性を可能にするが、これは、患者#1には比較的稀であり得る。
【0104】
モジュール942は、徐脈疾患を有する患者#2用に調整される。患者#2は、医師によるより頻繁な監視を要求し得る。そのため、モジュール942は、この実施例において無線設備(802.11)と有線通信設備(イーサネット(登録商標))を含む、2つの互いに異なる通信設備を備える。さらに別の例として患者#3は、ライフクリティカルネットワーク/中央局に接続するため接続性オプション数を増やさなければならないより重篤な虚血性疾患を有する。この代表的例において、患者#3用モジュール946は、セル方式および短距離無線(802.11)の通信設備を含む。患者#4は、ライフクリティカルネットワーク/中央局に接続するため接続性オプション数を増加させなければならない比較的重篤な心室性頻脈疾患を有する。そのため、患者#4用モジュール948は、セル方式、短距離無線(802.11)、およびブルートゥースの通信設備を含む3つの互いに異なる通信設備を含む。
【0105】
患者#5は、CRT装置を用いて治療される進行性心不全疾患を有する。モジュール950は、この患者に機能の強化を提供するように調整される。この例示的実施例において、患者#5は、比較的動くことができなく、ワイファイインターネットアクセスを提供する介護施設に居住している。患者#5用モジュール950は、単一短距離無線通信機能(802.11)を含んでいれば十分である。しかし、患者#5は、血圧、心拍数、および他のセンサ情報(たとえば体重計データ、呼吸データ、血液ガス飽和度データなど)の頻
繁な監視を必要とする。モジュール950は、携帯患者コミュニケータと、たとえばセンサ952と954などの様々なセンサとの間の接続性を達成するブルートゥース通信設備を含む。図14において示される各々の患者シナリオに対して携帯患者コミュニケータ800によって獲得されたデータは、数あるファクタの中でも特に、臨界性、接続品質、および接続コストに基づきライフクリティカルネットワーク/中央局に通信される。
【0106】
図15は、本発明の実施形態にしたがって互いに異なる通信プロトコルを用いる通信の達成と強化携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容するUSBホストとして構成可能なモジュール式携帯患者コミュニケータの図である。図15において例示される携帯患者コミュニケータ800は、本開示の他の図を参照して前述された携帯患者コミュニケータと同じか類似している。図15は、万能通信ポート857を介する様々なモジュールとの接続性を促進すべく、利用できるか、携帯患者コミュニケータのメモリにアップロードされる装置ドライバ866を示す。また図15において示されるのは、ネットワーク830と中央局850にアクセスすべく、携帯電話901に通信的に連結するブルートゥースモジュール918によって提供される拡張通信機能である。
【0107】
図16は、USBホストおよびUSB装置として構成されると共に、本発明の実施形態にしたがって互いに異なる通信プロトコルを用いる通信の達成と強化携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うように各々が構成される1あるいは複数のモジュールを受容するように構成されるモジュール式携帯患者コミュニケータの図である。図16において例示される携帯患者コミュニケータ800は、本開示の他の図を参照して前述された携帯患者コミュニケータホスト実装と同じか類似している。
【0108】
図16において示される例示的実施形態において、携帯患者コミュニケータ800は、たとえば図15において示される方式でUSBホストとして動作する。また図16の携帯患者コミュニケータ800は、たとえば万能通信ポート857を介して、USB−OTG(オンザゴ−)プロトコルを実装することによって、USB装置として動作する。
【0109】
図16は、2つの互いに異なるUSBホストを伴う2つの可能な接続シナリオを示す。1方の接続シナリオは、PC903のUSBホスト213を伴う。他方の接続シナリオは、ライフクリティカルネットワークハブ201のUSBホスト211を伴う。無線または有線接続は、携帯患者コミュニケータの万能通信ポート857と、それぞれPC903とライフクリティカルネットワークハブ201/205のUSBホストインタフェース211,213との間で確立され得る。PC903とライフクリティカルネットワークハブ201/205は、論理ネットワークポート215,214を介して、ネットワーク830/中央局850へのアクセスを提供するように構成されることが好ましい。
【0110】
図17は、本発明の実施形態にしたがって、互いに異なる通信プロトコルを用いる通信の達成と強化携帯患者コミュニケータ機能の提供のうちの少なくとも一方を行うべく、携帯患者コミュニケータ回路系において実装される構成可能なモジュールを有するモジュール式携帯患者コミュニケータの図である。脱着自在アドオンモジュールに組み込まれる代わりに、1あるいは複数のモジュール912〜922の回路系が、携帯患者コミュニケータの内部回路系859(すなわち携帯患者コミュニケータのPCB)内に組み入れられ得る。他の実施形態において、1あるいは複数のモジュール912〜922は、携帯患者コミュニケータの内部回路系859内に組み入れられ得ると共に、1あるいは複数の脱着自在モジュールは、携帯患者コミュニケータ800に提供される万能通信ポート(表示なし)を経由して携帯患者コミュニケータ800に連結され得る。この場合、標準通信機能セットが、携帯患者コミュニケータ800に内蔵され得るが、他の機能は、アドオンモジュールのアタッチメントを介して、携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに提供される
ことが可能である。
【0111】
図18は、たとえばUSBドングルなどの特殊なドングル970を認識するソフトウエアで構成される携帯患者コミュニケータ800の実施形態を例示する。ドングル970は、万能通信インタフェース(たとえばUSBポート)を介して、コンピュータ980に脱着自在に接続するように構成される。この接続は、有線または無線接続であることが可能である。ドングル970は、「携帯患者コミュニケータキー装置」としてドングルを独自に同定するドングルの不揮発性メモリのうちのセキュア領域内にユニークコードを保存することが好ましい。USBドングル970は、構成およびプロトコルにおいて万能であると共に、携帯患者コミュニケータの特殊なモードと機能のうちの少なくとも一方を有効にすることが好ましい。ドングルソフトウエアは、セキュリティが許容するように携帯患者コミュニケータ上で特殊機能を階層化できるようにする様々な形態であり得る。幾つかの実施形態にしたがって、ドングル970は、USBプログラミングドングルとして実装され得る。ドングル970内に保存される携帯患者コミュニケータソフトウエアとライフクリティカルネットワークソフトウエアのうちの少なくとも一方は、適切な許可に基づきPC980に転送され得る。ドングル970からPC980に転送されたソフトウエアは、携帯患者コミュニケータ800と、携帯患者コミュニケータ800を介して、アクセスされる患者植込医療装置とのうちの少なくとも一方の動作/機能を制御する任意数のプログラミング機能を有効にし得る。
【0112】
図18と一致する実施形態にしたがって、本発明のモジュール式携帯患者コミュニケータシステムは、前述の様式のモジュール式携帯患者コミュニケータと、モジュール式携帯患者コミュニケータに通信するように構成されるドングルとを含む。たとえばドングルは、コネクタ、回路系、およびメモリを含むように構成され得る。ドングルのコネクタは、モジュール式携帯患者コミュニケータから物理的に離れたコンピュータの通信ポート(たとえばUSBポート)と脱着自在に係合すると共に、その信号接続性を確立するように構成される。脱着自在モジュールは、コンピュータの通信ポートに接続されるとき、コンピュータとモジュール式携帯患者コミュニケータとの間の通信リンクを確立するドングルの回路系との通信をもたらすプログラム命令を保存する。
【0113】
ドングルのメモリは、ドングルを許可携帯患者コミュニケータ装置として独自に同定するユニークコードを保存することが好ましい。またドングルのメモリは、コンピュータによって実行されるとき、たとえばプログラミングモード、インテロゲーションモード、診断モード、ソフトウエア/ファームウエア更新モード(たとえば更新、アップグレード、パッチ)などの携帯患者コミュニケータの所定モードと、携帯患者コミュニケータの機能性と動作のうちの少なくとも一方に影響を及ぼす他のモードとを有効にするプログラム命令を保存する。ドングルソフトウエアは、別の装置、システム、またはネットワークに表示、印刷、または出力する、たとえば患者植込医療装置データレビューなどの「プログラム様」機能をコンピュータ上で有効にし得る。ドングルソフトウエアは、本明細書において上記されるように、コンピュータ(たとえばラップトップ、PDA、タブレット型パソコン)が、ライフクリティカルネットワークハブまたはライフクリティカルネットワークプログラマとして動作できるようにし得る。
【0114】
本明細書において上記されるような実施形態を含む、様々な実施形態にしたがって、ライフクリティカルネットワークの要素は、以下の1あるいは複数の特許文献1,2,3,4,5,6,7,8、9,10および11において記載される特徴を含めて、安全かつ信頼できる通信を提供すべく、様々な方法論を組み入れ得る。これらはすべて参考文献によって明細書において盛り込まれてある。携帯患者コミュニケータから出ているデータは、中央局で保存と分析のうちの少なくとも一方が行われ得る。前記中央局は、APMサーバシステムを含み得ると共に、入出力機能を実行すべく、1あるいは複数の顧客ステーショ
ンにさらに連結され得る。本明細書において記載される方法、構造、および技術のうちの少なくとも1つは、1あるいは複数の以下の特許文献12,13,14,15,16,17,18,19,20および21において記載される特徴を含めて、様々なAPMサーバシステムに関連する方法論を組み入れ得る。これらの特許文献は、参考文献によって本明細書において盛り込まれている。携帯患者コミュニケータによって患者植込医療装置から獲得され、APMサーバに保存されたデータは、たとえば特許文献22に開示されるものなど、電子医療記録システムに転送され得ると共にそのシステム内に組み入れられ得る。これらは、参考文献によって本明細書において盛り込まれてある。
【0115】
本明細書に置いて提供される説明を用いて、本発明の実施形態は、プログラミングソフトウエア、ファームウエア、ハードウエアまたはその任意の組合せを生成すべく、標準プログラミング技術と工学技術のうちの少なくとも一方を用いることによって、製造の機械、プロセス、または製品として実行され得る。コンピュータ可読プログラムコードを有する任意の得られたプログラムは、たとえば常駐型メモリ装置、スマートカード型か他の取外可能なメモリ装置、または伝送装置などのコンピュータが使える1あるいは複数の媒体で具現化され得る。それによって、本発明にしたがうコンピュータプログラム製品または製造品を作り得る。そのため、用語「製造品」、「コンピュータプログラム製品」、「コンピュータ可読媒体」および本明細書において用いられるような他の類似用語は、任意のコンピュータが使える媒体またはそのようなプログラムを伝送する任意の伝送媒体に永久的または一時的に存在するコンピュータプログラムを含むように意図される。
【0116】
上記に示されるように、メモリ/記憶装置には、限定しないが、ディスク、光ディスク、たとえばスマートカード、SIM,WIMなどの取り外し可能なメモリ装置、たとえばRAM,ROM,PROMSなどの半導体メモリなどが含まれる。伝送媒体には、限定しないが、無線/電波通信ネットワーク、インターネット、イントラネット、電話/モデム式ネットワーク通信、配線/ケーブル通信ネットワーク、衛星通信、および他の固定型か可動型ネットワークシステム/通信リンクが含まれる。
【0117】
例として、および様々な実施形態にしたがって、本発明のコンピュータ可読媒体には、モジュール式携帯患者コミュニケータ内に配置されたデータ処理装置によって実行可能な命令が保存される。媒体で保存されたプログラム命令は、機械的に万能通信ポートに接続されるとき、データ処理装置に携帯患者コミュニケータの万能通信ポートと多数の異種脱着自在モジュールのうちの少なくとも1つの脱着自在モジュールとの間に信号接続性を確立させる。脱着自在モジュールのうちの少なくともいくつかは、携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供するように構成されると共に、異種通信プロトコルを有する。携帯患者コミュニケータは、無線機と携帯患者コミュニケータの万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることが好ましい。媒体で保存されたプログラム命令は、データ処理装置に媒体で保存されたライフクリティカルネットワークソフトウエアを実行させることによって、少なくとも1つの脱着自在モジュールと協働して携帯患者コミュニケータに、セキュアではないネットワークへの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、中央局に対する携帯患者コミュニケータの認証を促進させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させる。
【0118】
本明細書において提供された説明から、当業者は、記載のように作成されたソフトウエアを適切な汎用または専用コンピュータハードウエアと組合せることによって、本発明の特性を具現化するシステムと装置と従属部品のうちの少なくとも1つを作り出すと共に、本発明の方法を実行するシステムと装置と従属部品のうちの少なくとも1つを作り出すことが可能である。
【0119】
本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書において上記で討議された好適実施形態に様々な改変および追加を行うことが可能である。したがって、本発明の範囲は、上記の特定の実施形態によって限定されるべきではなく、以下に示す特許請求の範囲とその等価物によってのみ定義されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を達成する通信装置であって、それぞれ前記携帯患者コミュニケータは患者植込医療装置との接続性をもたらすように構成され、前記通信装置は、
ハウジングと;
前記ハウジングに提供されると共に、前記通信装置と、前記セキュアではないネットワークとの間の通信を促進するように構成される論理ネットワークポートと;
前記ハウジングに提供されると共に、前記通信装置と、前記複数の携帯患者コミュニケータとの間の接続性を達成すべく複数の異種通信プロトコルを実装するように構成される複数の論理ローカルポートと;
前記ハウジングに提供されると共に、前記論理ネットワークポートと、前記複数の論理ローカルポートとに連結されるプロセッサと;
前記ハウジングに提供されると共に前記プロセッサに連結されるメモリであって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、「前記通信装置を介して、ネットワーク接続を要求する構成要素が、携帯患者コミュニケータである」か否か判定させ、前記中央局に対して携帯患者コミュニケータのみを認証させ、携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記論理ローカルポート、前記論理ネットワークポート、および前記セキュアではないネットワークを介して、前記携帯患者コミュニケータと前記中央局との間の通信を促進させ、さらに少なくとも一部の携帯患者コミュニケータデータが患者植込医療装置データを含むように、前記携帯患者コミュニケータデータを前記中央局に転送させるプログラム命令を含むライフクリティカルネットワークソフトウエアを保存することと
を含むことを特徴とする、通信装置。
【請求項2】
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサによって「携帯患者コミュニケータである」と判定された構成要素に対してのみ、前記中央局への接続マッピングと認証とを提供する、
請求項1記載の通信装置。
【請求項3】
前記メモリは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記論理ローカルポート、前記論理ネットワークポート、および前記セキュアではないネットワークを介して、非携帯患者コミュニケータ構成要素とインターネットとの間の通信を促進させるプログラム命令を含む総合インターネットアクセスソフトウエアを保存する、
請求項1または2記載の通信装置。
【請求項4】
前記複数の論理ローカルポートは、複数の無線アクセスポートを含む、
請求項1〜3何れか一項記載の通信装置。
【請求項5】
前記複数の論理ローカルポートは、少なくとも1つの有線アクセスポートを含む、
請求項1〜4何れか一項記載の通信装置。
【請求項6】
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記通信装置に近接する携帯患者コミュニケータをインテロゲートさせ、さらに前記セキュアではないネットワークを介して、前記携帯患者コミュニケータと前記中央局との間のセキュア接続を確立すべく、前記中央局で前記携帯患者コミュニケータを認証させる、
請求項1〜5何れか一項記載の通信装置。
【請求項7】
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記通信装置に近接する携帯患者コミュニケータをインテロゲートさせ、それぞれの患者植込医療装置をインテロゲートするように前記携帯患者コミュニケータに要求させ、前記中央局で前記携帯患者コミュニケータを認証させ、さらに少なくとも一部の携帯患者コミュニケータデータが、患者植込医療装置データを含む前記携帯患者コミュニケータデータを前記中央局に転送させる、
請求項1〜5何れか一項記載の通信装置。
【請求項8】
前記通信装置は、ハブ、スイッチ、またはルータを定義する、
請求項1〜7何れか一項記載の通信装置。
【請求項9】
前記ハブ、スイッチ、またはルータの前記メモリは、
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアと;
前記プロセッサによって実行されるとき、前記論理ローカルポート、前記論理ネットワークポート、および前記セキュアではないネットワークを介する非携帯患者コミュニケータ構成要素とインターネットとの間の通信を前記プロセッサに促進させるプログラム命令を含む総合インターネットアクセスソフトウエアと
を保存する、
請求項8記載の通信装置。
【請求項10】
前記通信装置は、前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアを受信し、前記ソフトウエアを前記メモリ内に保存すると、特殊用途通信装置として機能するように変換される汎用通信装置を定義する、
請求項1〜9何れか一項記載の通信装置。
【請求項11】
前記通信装置は、患者植込医療装置プログラマを定義するか、前記プログラマに不可欠である、
請求項1〜9何れか一項記載の通信装置。
【請求項12】
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記プログラマに近接する携帯患者コミュニケータをインテロゲートさせ、それぞれの患者植込医療装置をインテロゲートするよう前記携帯患者コミュニケータに要求させ、前記携帯患者コミュニケータから前記プログラマの前記メモリにデータを転送させ、前記中央局で前記プログラマを認証させ、さらにプログラム認証が成功すると、前記論理ローカルポート、前記論理ネットワークポート、およびセキュアではないネットワークを介して、前記プログラマの前記メモリから前記携帯患者コミュニケータデータを前記中央局に転送させ、前記携帯患者コミュニケータデータのうちの少なくともいくつかは、患者植込医療装置データを含む、
請求項11記載の通信装置。
【請求項13】
前記携帯患者コミュニケータから前記プログラマの前記メモリに転送された前記データは、前記プログラマが前記携帯患者コミュニケータデータのうちの一部か全てを解読するのを阻止するように暗号化またはセキュア化される、
請求項11記載の通信装置。
【請求項14】
前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアのプログラム命令は、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサに、前記プログラマが通信する各々の携帯患者コミュニケータに対してユニークセッションIDコードを生成させ、前記セッションIDコードをそれぞれの携帯患者コミュニケータに送信させ、それぞれの携帯患者コミュニケータによって前記携帯患者コミュニケータデータを暗号化またはセキュア化する前に、
携帯患者コミュニケータデータに前記セッションIDコードを加えさせ、前記セキュアではないネットワークを介して、前記中央局に対して前記プログラマを認証させ、プログラマ認証が成功すると、前記セキュア携帯患者コミュニケータデータを前記中央局に伝送させ、さらに前記プログラマによる表示と印刷を可能にする形式で暗号化されていない携帯患者コミュニケータデータを前記中央局から受信させる、
請求項1〜13何れか一項記載の通信装置。
【請求項15】
複数の携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を、セキュアではないネットワークを介する通信装置を用いることによって達成する通信方法であって、それぞれ前記携帯患者コミュニケータは、患者植込医療装置との接続性をもたらすように構成され、前記通信方法は、
前記通信装置によって実装される複数の異種通信プロトコルを用いて、ネットワーク接続を要求する複数の構成要素のうちの各々の存在を検出することと;
「各々の前記構成要素が、携帯患者コミュニケータである」か否か判定することと;
「携帯患者コミュニケータである」と判定された前記構成要素に対してのみ、前記通信装置によって実装される前記異種通信プロトコルを用いて、前記セキュアではないネットワークを介する前記中央局への接続を確立することと;
前記通信装置と前記セキュアではないネットワークとを介して、前記中央局に対して前記携帯患者コミュニケータのみを認証することと;
携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記通信装置と前記セキュアではないネットワークとを介して、前記携帯患者コミュニケータと前記中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの通信を促進することであって、前記携帯患者コミュニケータデータは、それぞれの携帯患者コミュニケータによって患者植込医療装置から獲得された少なくともいくつかの患者植込医療装置データを含むことと
を含むことを特徴とする、通信方法。
【請求項16】
前記通信方法は、携帯患者コミュニケータであると判定された少なくともいくつかの前記構成要素に対して、前記通信装置によって実装された異種無線通信プロトコルと前記セキュアではないネットワークとを用いて、前記中央局への無線接続を確立することを含む、
請求項15記載の通信方法。
【請求項17】
前記通信方法はさらに、
前記通信装置に近接する携帯患者コミュニケータをインテロゲートすることと;
前記セキュアではないネットワークを介して、前記中央局で前記携帯患者コミュニケータを認証することと
を含み、
前記携帯患者コミュニケータのインテロゲーションは、それぞれの患者植込医療装置をインテロゲートするように各々の前記携帯患者コミュニケータに要求することを含む、
請求項15または16記載の通信方法。
【請求項18】
前記装置は、ハブ、スイッチ、またはルータを定義する、
請求項15〜17何れか一項記載の通信方法。
【請求項19】
前記装置は、植込医療装置プログラマを定義し、
前記通信方法はさらに、
各々の前記携帯患者コミュニケータをインテロゲートするとき、前記携帯患者コミュニケータデータを暗号化またはセキュア化する前に、前記プログラマによってユニークセッションIDコードを生成すると共に、前記セッションIDコードを前記患者植込医療装置データに加えることと;
前記セキュアではないネットワークを介して、前記中央局に対して前記プログラマを認証することと;
プログラマ認証が成功すると、前記セキュア携帯患者コミュニケータデータを前記中央局に伝送することと;
前記プログラマによる表示と印刷とを可能にする形式で、非暗号化携帯患者コミュニケータデータを前記携帯患者コミュニケータから受信することと
を含む、
請求項15〜17何れか一項記載の通信方法。
【請求項20】
複数の段階を、セキュアではないネットワークに連結され得る且つ通信装置に配置されるデータ処理装置に実行させるための命令を保存するコンピュータ可読媒体であって、前記複数の段階は、
前記通信装置によって実装される複数の異種通信プロトコルを用いて、ネットワーク接続を要求する複数の構成要素のうちの各々の存在を検出する段階と;
「各々の前記構成要素が、携帯患者コミュニケータである」か否か判定する段階であって、各々の前記携帯患者コミュニケータは、患者植込医療装置との接続性を達成するように構成されることと;
「携帯患者コミュニケータである」と判定された前記構成要素に対してのみ、前記通信装置によって実装可能な前記異種通信プロトコルを用いて、前記セキュアではないネットワークを介して、前記中央局への接続を確立する段階と;
前記通信装置と前記セキュアではないネットワークとを介して、前記中央局に対して前記携帯患者コミュニケータのみを認証する段階と;
携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記通信装置と前記セキュアではないネットワークとを介して、前記携帯患者コミュニケータと前記中央局との間の携帯患者コミュニケータデータの通信を促進する段階であって、前記携帯患者コミュニケータデータは、それぞれの携帯患者コミュニケータによって患者植込医療装置から獲得された少なくともいくつかの患者植込医療装置データを含むことと
を含むことを特徴とする、コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
患者植込医療装置に通信すると共に、セキュアではないネットワークを介する中央局との接続性を促進するモジュール式の携帯患者コミュニケータであって、前記携帯患者コミュニケータは、
歩行可能患者によって携帯できるように構成されるハウジングと;
プロセッサと;
前記プロセッサに連結されたユーザインタフェースと;
前記プロセッサによって実行可能な医療ファームウエアのプログラム命令にしたがって前記患者植込医療装置とのみ通信を達成するように構成された無線機と;
前記ハウジングによってサポートされると共に、前記プロセッサに連結される万能通信ポートであって、前記万能通信ポートは、複数の異種モジュールのうちの少なくとも1つのモジュールに脱着自在に係合すると共にその信号接続性を確立するように構成されるコネクタを含む、前記万能通信ポートと
を備え、
前記携帯患者コミュニケータは、前記無線機と前記万能通信ポートとを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠き、前記複数の異種モジュールのうちの少なくともいくつかは、外部通信設備を前記携帯患者コミュニケータに提供するように構成されると共に異種通信プロトコルを備え、
前記携帯患者コミュニケータはさらに、
前記ハウジング内に提供されると共に前記プロセッサに連結されるメモリであって、前記メモリは、前記医療ファームウエアと、前記プロセッサによって実行されるとき、前記複数の異種モジュールのうちの前記少なくとも1つのモジュールと協働して前記プロセッ
サに、前記セキュアではないネットワークへの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、前記中央局に対して前記携帯患者コミュニケータを認証させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させるプログラム命令を含むライフクリティカルネットワークソフトウエアとを保存する、前記メモリと;
前記携帯患者コミュニケータの要素に電力を供給するように構成される電源と
を備えることを特徴とする、携帯患者コミュニケータ。
【請求項22】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサを前記ネットワークアクセス設備に通信的に連結させる短距離無線通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項23】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサを前記ネットワークアクセス設備に通信的に連結させる長距離無線通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21または22記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項24】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサを少なくとも2つの互いに異なるネットワークアクセス設備に通信的に連結させる少なくとも2つの互いに異なる通信プロトコルにしたがって通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21〜23何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項25】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサをライフクリティカルネットワークハブに通信的に連結させる通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21〜24何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項26】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサをライフクリティカルネットワークプログラマに通信的に連結させる通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21〜25何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項27】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記プロセッサによって実行されるとき、前記プロセッサを前記携帯患者コミュニケータと前記中央局との間の接続性を促すライフクリティカルネットワークハブソフトウエアと、前記非携帯患者コミュニケータ構成要素とインターネットとの間の接続性を促す総合インターネットアクセスソフトウエアとを保存するハブに通信的に連結にさせる通信をもたらすプログラム命令を保存する、
請求項21〜26何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項28】
前記携帯患者コミュニケータは、ホストオンリーモードでのみ動作できる、
請求項21〜27何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項29】
前記携帯患者コミュニケータは、ホストモードとデバイスモードとで動作できる、
請求項21〜27何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項30】
前記携帯患者コミュニケータは、前記万能通信ポートを介して、ホストシステムに連結されると共に、前記ホストシステムの通信設備を介して、前記ライフクリティカルネットワークおよび前記中央局との接続性をもたらすべく、前記ホストシステムと協働する、
請求項21〜29何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項31】
前記万能通信ポートの前記コネクタは、前記コネクタに接続されるとき、脱着自在モジュールに電力を提供する電力線配列を含む、
請求項21〜30何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項32】
前記複数のモジュールのうちの少なくともいくつかは、特殊な心臓疾患を有する患者に所定の機能性を提供するように構成または組合わせられる、
請求項21〜31何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項33】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、携帯患者コミュニケータと中央局の接続性が存在しないか、不可能である、少なくともその期間中に携帯患者コミュニケータデータを保存する大容量記憶装置を含むように構成される、
請求項21〜32何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項34】
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、生理学的センサと、少なくとも前記センサによって生成されたデータを保存するように構成されるメモリとを含む、
請求項21〜33何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項35】
指定の通信プロトコルまたは所定機能を実装するように構成される1あるいは複数のモジュールの回路系は、前記携帯患者コミュニケータの回路系に不可欠である、
請求項21〜34何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項36】
前記携帯患者コミュニケータは、
コネクタ、回路系、およびメモリを有するドングルを含み、前記コネクタは、前記携帯患者コミュニケータから物理的に離れたコンピュータの通信ポートに脱着自在に係合すると共に前記通信ポートとの信号接続性を確立するように構成され、
前記複数のモジュールのうちの少なくとも1つは、前記コンピュータと前記携帯患者コミュニケータとの間の通信リンクを確立すべく、前記ドングルの前記回路系との通信を達成するプログラム命令を保存する、
請求項21〜35何れか一項記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項37】
前記ドングルの前記メモリは、許可携帯患者コミュニケータ装置として前記ドングルを独自に同定するユニークコードを保存し、前記ドングルの前記メモリは、前記コンピュータによって実行されるとき、前記携帯患者コミュニケータの所定モードを有効にするプログラム命令をさらに保存する、
請求項36記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項38】
前記ドングルの前記メモリは、許可携帯患者コミュニケータ装置として前記ドングルを独自に同定するユニークコードを保存し、
前記ドングルの前記メモリは、前記コンピュータによって実行されるとき、前記コンピュータが、前記携帯患者コミュニケータのプログラミングを達成できるようにするプログラム命令をさらに保存する、
請求項36または37記載の携帯患者コミュニケータ。
【請求項39】
患者植込医療装置に通信すると共に、セキュアではないネットワークを介する中央局との接続性を促進する通信方法であって、前記通信方法は、
携帯患者コミュニケータ内に、医療ファームウエアとライフクリティカルネットワークソフトウエアとを提供することと;
前記医療ファームウエアと前記携帯患者コミュニケータの無線機を用いることによって
、無線的に患者植込医療装置をインテロゲートすると共に、前記患者植込医療装置からデータを獲得することと;
複数の異種脱着自在モジュールのうちの少なくとも1つの脱着自在モジュールを、前記携帯患者コミュニケータの万能通信ポートに機械的に接続することであって、前記複数の脱着自在モジュールのうちの少なくともいくつかは、前記携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供するように構成されると共に、異種通信プロトコルを有することと;
前記携帯患者コミュニケータと、前記機械的に接続された脱着自在モジュールとの間の信号接続性を確立することであって、前記携帯患者コミュニケータは、前記無線機および前記万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることと;
前記少なくとも1つの脱着自在モジュールと協働して前記ライフクリティカルネットワークソフトウエアを実行することによって、前記携帯患者コミュニケータに、前記セキュアではないネットワークとの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、前記中央局に対して前記携帯患者コミュニケータを認証させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させることと
を含むことを特徴とする、通信方法。
【請求項40】
複数の段階を、携帯患者コミュニケータに配置されたデータ処理装置に実行させる命令を保存するコンピュータ可読媒体であって、前記複数の段階は、
前記万能通信ポートに機械的に接続されるとき、前記複数の脱着自在モジュールのうちの少なくともいくつかは、前記携帯患者コミュニケータに外部通信設備を提供するように構成されると共に異種通信プロトコルを有する、前記携帯患者コミュニケータの万能通信ポートと複数の異種脱着自在モジュールのうちの少なくとも1つの脱着自在モジュールとの間の信号接続性を確立する段階であって、前記携帯患者コミュニケータは、無線機および前記携帯患者コミュニケータの前記万能通信ポートを経由する以外の外部通信をもたらす設備を欠いていることと;
前記媒体に保存されたライフクリティカルネットワークソフトウエアを実行することによって、前記少なくとも1つの脱着自在モジュールと協働して前記携帯患者コミュニケータに、セキュアではないネットワークとの接続要求をネットワークアクセス設備に伝送させ、中央局に対して前記携帯患者コミュニケータの認証を促進させ、さらに携帯患者コミュニケータ認証が成功すると、前記携帯患者コミュニケータと中央局との間のセキュア通信を促進させる段階と
を含むことを特徴とする、コンピュータ可読媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−519456(P2012−519456A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553082(P2011−553082)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/026076
【国際公開番号】WO2010/102023
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(505003528)カーディアック ペースメイカーズ, インコーポレイテッド (466)
【Fターム(参考)】