説明

携帯電子機器、画面制御方法および画面制御プログラム

【課題】利用者の利便性を向上させること。
【解決手段】携帯電話端末(携帯電子機器)1は、タッチパネル2を有する第1の筐体と、タッチパネル3を有する第2の筐体と、タッチパネル2が外部に露出するとともに、タッチパネル3が第1の筐体に覆い隠された閉状態から、タッチパネル2およびタッチパネル3が外部に露出する開状態までタッチパネル2および第2の筐体を遷移させる連結機構と、タッチパネル2およびタッチパネル3への情報の表示を制御する主制御部10とを備える。主制御部10は、タッチパネル2にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、第1の筐体および第2の筐体の遷移にともなうタッチパネル3の露出部分の面積の変化に応じて、タッチパネル2およびタッチパネル3における前記コンテンツの表示を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器、画面制御方法および画面制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、第1の筐体と第2の筐体とがスライド式に開閉可能に連結される携帯端末が存在する。また、特許文献1では、2つのタッチパネルを有し、2つのタッチパネルが露出する開状態と1つのタッチパネルのみが露出する閉状態のいずれかに変形し、開状態にて受信した発信元へ、閉状態への変位を契機として発信をする携帯電話端末が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−164794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に記載されている従来技術では、2つのタッチパネルを有する携帯電話端末を開状態または閉状態のいずれか一方で使用することが想定されている。しかしながら、例えば、人が密集していて携帯電話端末を開状態にする余裕がないような場合には、開状態と閉状態の中間的な状態で携帯電話端末を使用できることが好ましい。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者の利便性を向上させることができる携帯電子機器、画面制御方法および画面制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構と、を有する携帯電子機器において、前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記第2の表示部の露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0007】
ここで、前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させる前記コンテンツの表示サイズを変更することが好ましい。
【0008】
また、前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させる前記コンテンツの階層の表示数を変更することが好ましい。
【0009】
また、前記制御部は、前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって、前記コンテンツの少なくとも一部を表示させている状態において、前記コンテンツの全体のどの部分が前記第1の表示部および前記露出部分の少なくともいずれか一方に表示されているかを示すスクロールバーを、前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって表示させることが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じた前記コンテンツの表示の制御に対応して、前記スクロールバーの表示を更新することが好ましい。
【0011】
また、前記制御部は、前記コンテンツの縦横比に応じて、当該コンテンツ全体を表示させるために必要な前記露出部分の面積を前記第1の表示部または前記第2の表示部に表示させることが好ましい。
【0012】
また、前記制御部は、前記コンテンツの縦横比を保ったままで前記コンテンツを前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって表示させることが好ましい。
【0013】
また、前記制御部は、前記第1の表示部および前記第2の表示部の表示領域のうち、前記コンテンツを表示させる必要がない部分に対応する前記第1の表示部または前記第2の表示部の少なくとも一方の表示領域に対応する光源の発光を停止させることが好ましい。
【0014】
また、前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移量に基づいて、前記露出部分の面積の変化量を判定することが好ましい。
【0015】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構とを有する携帯電子機器による画面制御方法であって、前記第2の表示部の露出部分の面積を検出するステップと、前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御するステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画面制御プログラムであって、第1の表示部を有する第1の筐体と、第2の表示部を有する第2の筐体と、前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構とを有する携帯電子機器に、前記第2の表示部の露出部分の面積を検出するステップと、前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御するステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る携帯電子機器、画面制御方法および画面制御プログラムは、利用者の利便性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、第1の形態にある携帯電話端末の斜視図である。
【図2】図2は、第2の形態にある携帯電話端末の斜視図である。
【図3】図3は、第2の形態にある携帯電話端末の正面図である。
【図4】図4は、携帯電話端末のB−B’断面の概略図である。
【図5−1】図5−1は、高さに合わせてコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。
【図5−2】図5−2は、第1の形態での第2の表示部を示す図である。
【図5−3】図5−3は、半分露出している状態での第2の表示部を示す図である。
【図6】図6は、幅に合わせてコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。
【図7】図7は、コンテンツを常に最大限に表示する場合の一例を示す図である。
【図8】図8は、階層化されたコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。
【図9】図9は、携帯電話端末の機能的な構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、単一のコンテンツを表示する場合の処理手順を示すフロー図である。
【図11】図11は、階層化されたコンテンツを表示する場合の処理手順を示すフロー図である。
【図12】図12は、第2の表示部の好適な露出面積を提示する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下においては、携帯電子機器として携帯電話端末を例として説明するが、本発明の適用対象は携帯電話端末に限定されるものではなく、複数の表示部を備える各種装置、例えば、PHS(Personal Handyphone System)、PDA、ポータブルナビゲーション装置、パーソナルコンピュータ、ゲーム機等に対しても本発明は適用できる。
【0020】
(実施形態)
まず、図1から図4を参照しながら、本発明に係る携帯電子機器の一実施形態である携帯電話端末1の形状について説明する。図1は、第1の形態にある携帯電話端末1の斜視図である。図2は、第2の形態にある携帯電話端末1の斜視図である。図3は、第2の形態にある携帯電話端末1の正面図である。図4は、携帯電話端末1のB−B’断面の概略図である。
【0021】
携帯電話端末1は、第1の筐体1Aと、第2の筐体1Bとを有する。第1の筐体1Aは、第2の筐体1Bに対して矢印Aの方向に相対的にスライド可能に構成されている。第1の筐体1Aのスライドは、第1の筐体1Aに設けられたレール15Aと、第2の筐体1Bに設けられ、レール15Aと係合するアーム15Bとからなる連結機構によって実現される。
【0022】
第1の筐体1Aは、第2の筐体1Bと対向する面と反対側の面にタッチパネル2を有する。第2の筐体1Bは、第1の筐体1Aと対向する面にタッチパネル3を有する。タッチパネル2およびタッチパネル3は、文字、図形、画像等を表示するとともに、利用者が指やスタイラス等(以下、単に「指」という)を用いて当該タッチパネルに対して行う各種操作を検出する。
【0023】
タッチパネル3は、第1の筐体1Aと第2の筐体1Bとが重なり合う第1の形態(閉状態)では第1の筐体1Aによって覆い隠される。また、タッチパネル3は、第1の筐体1Aが矢印Aの方向に最大限スライドした第2の形態(開状態)では外部に露出する。
【0024】
第1の形態は、利用者が携帯電話端末1を持ち運ぶのに適した形態であり、この形態でも利用者は、タッチパネル2に表示される情報を参照したり、タッチパネル2を指で操作して情報を入力したりすることができる。第2の形態は、利用者が携帯電話端末1を利用するのに適した形態であり、利用者は、タッチパネル2とタッチパネル3とを併用して、より多くの情報を参照することができる。
【0025】
携帯電話端末1は、第1の形態および第2の形態に加えて、その中間的な形態もとる。すなわち、第1の筐体1Aは、矢印Aの方向にスライドする過程において、少なくとも一度は、第2の筐体1Bとの相対位置が固定されるように構成されている。第1の筐体1Aの位置の固定は、例えば、弾性体による圧迫によって実現されてもよいし、ストッパー等の係合によって実現されてもよいし、摩擦抵抗、磁力、または、メカトロニクス部品の駆動等によって実現されてもよい。また、第1の筐体1Aが無段階に位置を固定できるようにしてもよい。
【0026】
なお、以下の説明では、常時外部に露出しているタッチパネル2を第1の表示部と呼び、第1の形態では第1の筐体1Aによって覆い隠され第2の形態では外部に露出するタッチパネル3を第2の表示部と呼ぶことがある。
【0027】
次に、図5−1から図5−3および図6から図8を参照しながら、携帯電話端末1がコンテンツを表示するための制御について説明する。なお、コンテンツとは、タッチパネル2およびタッチパネル3に表示されるデータを意味し、例えば、画像データ、動画データ、WEBページ、文書データ、アプリケーションプログラムによって提供される操作画面である。
【0028】
図5−1は、高さに合わせてコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。図5−1に示すステップS11では、携帯電話端末1は、第1の形態を取っており、タッチパネル3は、第1の筐体1Aによって覆い隠されている。そして、携帯電話端末1は、高さ方向で縮尺を合わせて、タッチパネル2に画像データ20を表示させている。その結果、タッチパネル2の右約半分は余白21となり、何も表示されない状態となっている。
【0029】
ここで、ステップS12のように、利用者が第1の筐体1Aをスライドさせ、タッチパネル3を半分だけ露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、タッチパネル2の高さと、タッチパネル3の露出部分の高さとを合わせた高さに合うように縮尺を変更して、画像データ20をタッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示させる。その結果、余白21は幅が狭くなり、タッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって形成されている。
【0030】
さらに、ステップS13のように、利用者が第1の筐体1Aを最大限にスライドさせ、タッチパネル3の全体を露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、タッチパネル2の高さと、タッチパネル3の高さとを合わせた高さに合うように縮尺を変更して、画像データ20をタッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示させる。その結果、余白21はさらに幅が狭くなり、タッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって形成されている。
【0031】
このように、携帯電話端末1は、第1の筐体1Aがスライドされた場合に、タッチパネル3の露出面積の変化に応じて縮尺を変更して、タッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって画像データ20を表示させる。このように表示を制御することにより、第1の形態および第2の形態の中間的な形態においても、利用可能な表示領域を有効に利用してコンテンツを表示させることができる。
【0032】
さらに、携帯電話端末1は、タッチパネル3の露出面積の変化に応じて、タッチパネル3の発光を制御して省電力を実現する。例えば、図5−1に示したステップS11では、タッチパネル3は第1の筐体1Aによって全体が覆い隠されており、利用者はタッチパネル3を見ることができない。このように、タッチパネル3が全く露出していない場合には、携帯電話端末1は、図5−2に示すように、タッチパネル3全体を、光源が発光しない非発光領域22とする。
【0033】
また、例えば、図5−1に示したステップS12では、タッチパネル3は第1の筐体1Aによって上半分が覆い隠されており、利用者はタッチパネル3の上半分を見ることができない。このように、タッチパネル3の上半分が全く露出していない場合には、携帯電話端末1は、図5−3に示すように、タッチパネル3全の上半分を非発光領域22とする。
【0034】
タッチパネル3が冷陰極管やLED(Light Emitting Diode)等の光源を用いて発光するバックライト式の表示装置の場合、非発光領域22に対応する光源の発光を停止させることによって非発光領域22での発光が抑制される。また、タッチパネル3が有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等の自発光式の表示装置の場合、非発光領域22に対応する画素の発光を停止させることによって非発光領域22での発光が抑制される。
【0035】
なお、図5−1のステップS11からステップS13において、余白21も発光しないようにタッチパネル2およびタッチパネル3を制御することが好ましい。このように、余白21も発光しないように制御することにより、省電力の効果をさらに高めることができる。
【0036】
図5−1では、高さに合わせてコンテンツを表示する例を示したが、携帯電話端末1は、幅に合わせてコンテンツを表示することもできる。図6は、幅に合わせてコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。図6に示すステップS21では、携帯電話端末1は、第1の形態を取っており、タッチパネル3は、第1の筐体1Aによって覆い隠されている。そして、携帯電話端末1は、幅方向で縮尺を合わせて、タッチパネル2に画像データ20を表示させている。その結果、タッチパネル2には画像データ20の一部のみが表示されている。
【0037】
ステップS21において、タッチパネル2の右端にはスライダ25を含むスクロールバー24が表示されている。携帯電話端末1は、画像データ20の表示部分の範囲および位置と、スライダ25の大きさおよび位置とを連動させる。すなわち、携帯電話端末1は、画像データ20全体の高さに対する画像データ20の表示部分の高さの比率と、スクロールバー24の高さに対するスライダ25の高さの比率とを一致させる。また、携帯電話端末1は、画像データ20における表示部分の位置と、スクロールバー24におけるスライダ25の位置とを一致させる。例えば、携帯電話端末1は、画像データ20の最も上の部分を表示させる場合には、スライダ25をスクロールバー24の最も上まで移動させ、画像データ20の最も下の部分を表示させる場合には、スライダ25をスクロールバー24の最も下まで移動させる。
【0038】
ここで、ステップS22のように、利用者が第1の筐体1Aをスライドさせ、タッチパネル3を半分だけ露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、タッチパネル3の露出部分の高さだけ画像データ20の表示部分を広げる。そして、携帯電話端末1は、広げられた表示部分に合わせてスクロールバー24の表示を更新する。その結果、ステップS22ではステップS21よりも、スクロールバー24の高さに対するスライダ25の高さの比率が大きくなっている。また、ステップS22では、スクロールバー24が、タッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示されている。
【0039】
さらに、ステップS23のように、利用者が画像データ20をスクロールさせるための操作をタッチパネル2またはタッチパネル3に対して行ったものとする。この場合、携帯電話端末1は、操作に従って、画像データ20の表示部分を変更させる。また、携帯電話端末1は、変更後の表示部分の位置に合わせて、スクロールバー24におけるスライダ25の位置を変更する。なお、この場合、スライダ25の大きさは変更されない。
【0040】
また、ステップS22の状態から、ステップS24のように、利用者が第1の筐体1Aを最大限にスライドさせ、タッチパネル3の全体を露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、タッチパネル3の新たに露出された部分の高さ分だけ画像データ20の表示部分を広げる。そして、携帯電話端末1は、広げられた表示部分に合わせてスクロールバー24の表示を更新する。その結果、ステップS24ではステップS22よりも、スクロールバー24の高さに対するスライダ25の高さの比率が大きくなっている。
【0041】
このように、携帯電話端末1は、コンテンツの一部を表示する場合に、コンテンツの表示部分の範囲および位置に合わせてスクロールバーを表示する。そして、コンテンツがタッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示され、スクロール方向がタッチパネル2およびタッチパネル3の境界線と直交している場合には、スクロールバーは、タッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示される。
【0042】
なお、図5−1では、コンテンツの横に余白21が形成される例を示し、図6では、縦方向にスクロールバーが表示される例を示したが、コンテンツの縦横比とタッチパネル2およびタッチパネル3の縦横比に応じて表示のされ方は異なる。例えば、高さに合わせてコンテンツを表示する場合に、コンテンツの一部のみしか表示されずに横方向にスクロールバーが表示されることもある。また、幅に合わせてコンテンツを表示する場合に、コンテンツの上または下に余白が形成されることもある。
【0043】
また、利用者の操作に従ってコンテンツが拡大表示されて、縦方向および横方向にスクロールバーが表示されることもある。また、利用者の操作に従ってコンテンツが縮小表示されて、コンテンツの上下左右に余白が形成されることもある。
【0044】
また、コンテンツの縦横比を固定せずに、コンテンツを常に最大限に表示することもできる。図7は、コンテンツを常に最大限に表示する場合の一例を示す図である。図7に示すステップS31では、携帯電話端末1は、第1の形態を取っており、タッチパネル3は、第1の筐体1Aによって覆い隠されている。そして、携帯電話端末1は、タッチパネル2の高さと幅に合わせて縦横比を変更して、画像データ20をタッチパネル2に表示させている。その結果、画像データ20は横方向に引き延ばされたような状態で表示されている。
【0045】
ここで、ステップS32のように、利用者が第1の筐体1Aをスライドさせ、タッチパネル3を半分だけ露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、画像データ20の縦横比を変更して、タッチパネル2と、タッチパネル3の露出部分とを合わせた表示領域いっぱいに表示させる。その結果、画像データ20は横方向への引き延ばしの度合いが小さくなっている。
【0046】
さらに、ステップS33のように、利用者が第1の筐体1Aを最大限にスライドさせ、タッチパネル3の全体を露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、画像データ20の縦横比を変更して、タッチパネル2と、タッチパネル3とを合わせた表示領域いっぱいに表示させる。その結果、画像データ20は横方向への引き延ばしの度合いがさらに小さくなっている。
【0047】
このように表示を制御することにより、利用可能な表示領域を最大限に利用してコンテンツを表示させることができる。
【0048】
なお、これまで単一のコンテンツを表示する例について説明してきたが、携帯電話端末1は、階層化されたコンテンツを表示することもできる。階層化されたコンテンツとは、優先順位を付けられたコンテンツの集合体である。携帯電話端末1は、階層化されたコンテンツが表示対象である場合、タッチパネル3の露出面積の変化に応じて、表示領域を割り当て可能なコンテンツを、優先度が高い順に表示する。
【0049】
図8は、階層化されたコンテンツを表示する場合の一例を示す図である。図8に示すステップS41では、携帯電話端末1は、第1の形態を取っており、タッチパネル3は、第1の筐体1Aによって覆い隠されている。そして、携帯電話端末1は、最も高い優先度をもつ階層のコンテンツであるニュース情報26aをタッチパネル2に表示させている。ニュース情報26aは、タッチパネル2全体を用いて表示されるように指定されているため、ステップS41では、ニュース情報26aのみが表示される。
【0050】
ここで、ステップS42のように、利用者が第1の筐体1Aをスライドさせ、タッチパネル3を半分だけ露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、2番目に高い優先度をもつ階層のコンテンツである天気情報26bをタッチパネル3に表示させる。天気情報26bは、タッチパネル3の半分を用いて表示されるように指定されている。その結果、ステップS42では、ニュース情報26aおよび天気情報26bが表示される。
【0051】
さらに、ステップS43のように、利用者が第1の筐体1Aを最大限にスライドさせ、タッチパネル3の全体を露出させたものとする。この場合、携帯電話端末1は、最も低い優先度をもつ階層のコンテンツである占い情報26cをタッチパネル3に表示させる。占い情報26cは、タッチパネル3の半分を用いて表示されるように指定されている。その結果、ステップS43では、ニュース情報26a、天気情報26bおよび占い情報26cが表示される。
【0052】
このように、携帯電話端末1は、タッチパネル3の露出面積に応じて、表示させるコンテンツの階層を変更する。このように制御することにより、利用者は、第1の筐体1Aのスライド量を変更することで、参照するコンテンツの階層を任意に切り替えることができる。
【0053】
なお、階層化されたコンテンツの他の例として、テレビ放送や動画配信によるコンテンツがある。テレビ放送や動画配信によるコンテンツは、例えば、最も高い優先度をもつ階層として動画を含み、2番目に高い優先度をもつ階層として動画の解説や字幕を含み、最も低い優先度をもつ階層として視聴者が投稿したコメントを含む。
【0054】
次に、図9を参照しながら、携帯電話端末1の機能的な構成について説明する。図9は、携帯電話端末1の機能的な構成を示すブロック図である。図9に示すように携帯電話端末1は、タッチパネル2と、タッチパネル3と、露出面積検出部4と、電源部5と、通信部6と、スピーカ7と、マイク8と、記憶部9と、主制御部10と、RAM(Random Access Memory)11とを有する。なお、タッチパネル2が第1の筐体1Aに設けられ、タッチパネル3が第2の筐体1Bに設けられることを除いて、各部位は、第1の筐体1Aと第2の筐体1Bのいずれに設けられてもよい。
【0055】
タッチパネル2は、表示部2Bと、表示部2Bに重畳されたタッチセンサ2Aとを有する。タッチパネル3は、表示部3Bと、表示部3Bに重畳されたタッチセンサ3Aとを有する。タッチセンサ2Aおよびタッチセンサ3Aは、指を用いて表面に対して行われた各種操作を、操作が行われた位置とともに検出する。タッチセンサ2Aおよびタッチセンサ3Aによって検出される操作には、シングルタップ操作、ダブルタップ操作、ロングタップ操作等が含まれる。表示部2Bおよび表示部3Bは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)や、有機EL(Organic Electro−Luminescence)パネル等で構成され、文字、図形、画像等を表示する。
【0056】
露出面積検出部4は、タッチパネル3の露出面積、すなわち、タッチパネル3の表面のうち第1の筐体1Aによって覆い隠されていない部分の面積を検出する。タッチパネル3の露出面積の検出は、例えば、第1の筐体1Aのスライド量を計測することによって実現してもよいし、タッチパネル3の設置面に設けた各種センサを用いて実現してもよい。
【0057】
電源部5は、蓄電池または外部電源から得られる電力を、主制御部10を含む携帯電話端末1の各機能部へ供給する。通信部6は、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間でCDMA方式等による無線信号回線を確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。スピーカ7は、電話通信における相手側の音声や着信音等を出力する。マイク8は、利用者等の音声を電気的な信号へ変換する。
【0058】
記憶部9は、例えば、不揮発性メモリや磁気記憶装置であり、主制御部10での処理に利用されるプログラムやデータを保存する。具体的には、記憶部9は、電子メール機能を実現するためのメールプログラム9Aや、WEBブラウジング機能を実現するためのブラウザプログラム9Bや、通話機能を実現するための通話プログラム9Cや、上述したような画面制御を実現するための画面制御プログラム9Dや、再生対象のコンテンツである再生コンテンツ9Eを記憶する。記憶部9には、その他に、携帯電話端末1の基本的な機能を実現するオペレーティングシステムプログラムや、氏名、電話番号、メールアドレス等が登録されたアドレス帳データ等の他のプログラムやデータも記憶される。
【0059】
主制御部10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)であり、携帯電話端末1の動作を統括的に制御する。具体的には、主制御部10は、記憶部9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムを実行して、タッチパネル2、通信部6等を制御することによって各種処理を実行する。主制御部10は、記憶部9に記憶されているプログラムや、処理を実行することによって取得/生成/加工されたデータを、一時的な記憶領域を提供するRAM11に必要に応じて展開する。なお、主制御部10が実行するプログラムや参照するデータは、通信部6による無線通信でサーバ装置からダウンロードすることとしてもよい。
【0060】
例えば、主制御部10は、メールプログラム9Aを実行することによって、電子メール機能を実現する。また、主制御部10は、画面制御プログラム9Dを実行することによって、タッチパネル3の露出面積の変化に応じてコンテンツの表示を更新する機能等を実現する。
【0061】
次に、図10および図11を参照しながら、画面制御プログラム9Dに基づいて主制御部10が実行する処理手順について説明する。
【0062】
図10は、単一のコンテンツを表示する場合の処理手順を示すフロー図である。図10に示すように、主制御部10は、まず、ステップS101として、第2の表示部(タッチパネル3)の露出面積を露出面積検出部4から取得する。そして、主制御部10は、ステップS102として、第2の表示部の露出している部分に対応する光源を点灯させ、ステップS103として、第2の表示部の露出していない部分に対応する光源を消灯させる。
【0063】
続いて、主制御部10は、ステップS104として、指定された表示方式に従って表示対象のコンテンツの全体を表示可能であるかを判定する。ここでいう表示方式とは、例えば、図5に示したように高さに合わせる方式や、図7に示したように最大限に表示させる方式等である。また、ここでは、第2の表示部が一部でも露出している場合、第1の表示部の全体と、第2の表示部の露出部分とを合わせた領域がコンテンツの表示領域として扱われる。
【0064】
そして、表示対象のコンテンツの全体を表示可能である場合(ステップS104,Yes)、主制御部10は、ステップS105として、第1の表示部(タッチパネル2)および第2の表示部の余白部分を算出し、余白部分に対応する光源を消灯させる。
【0065】
一方、表示対象のコンテンツの全体を表示可能でない場合(ステップS104,No)、主制御部10は、ステップS106として、コンテンツの表示部分の範囲と位置とに基づいて、スライダの大きさと表示位置を算出する。そして、主制御部10は、ステップS107として、スライダを含むスクロールバーを表示させる。ここで、スクロールバーは、第1の表示部および第2の表示部にまたがって表示される場合がある。
【0066】
続いて、主制御部10は、ステップS108として、指定された表示方式に従って表示対象のコンテンツを表示させる。ここで、コンテンツを表示させる領域に対応する光源が消灯されている場合、主制御部10は、コンテンツを表示させる領域に対応する光源を点灯させる。また、コンテンツは、第1の表示部および第2の表示部にまたがって表示される場合がある。
【0067】
こうして、コンテンツを表示させた後、スクロールバーが表示されている場合(ステップS109,Yes)、主制御部10は、ステップS110として、コンテンツをスクロールさせる操作が利用者によって行われたかを判定する。そして、スクロール操作が行われた場合(ステップS110,Yes)、主制御部10は、ステップS111として、スクロール後のコンテンツの表示部分の位置に基づいて、スライダの表示位置を再計算する。そして、主制御部10は、ステップS107へ戻って、スクロールバーとコンテンツの表示を更新する。
【0068】
スクロールバーが表示されていない場合(ステップS109,No)、または、スクロール操作が行われていない場合(ステップS110,No)、主制御部10は、ステップS112として、コンテンツの縮尺を変化させるリサイズ操作が利用者によって行われたかを判定する。そして、リサイズ操作が行われた場合(ステップS112,Yes)、主制御部10は、ステップS104へ戻って、コンテンツの全体を表示可能であるかの判定をやり直す。
【0069】
また、リサイズ操作が行われていない場合(ステップS112,No)、主制御部10は、ステップS113として、第2の表示部の露出面積が変化しているかを判定する。第2の表示部の露出面積が変化していた場合(ステップS113,Yes)、主制御部10は、ステップS101へ戻って、第2の表示部の露出面積を取得する手順からやり直す。
【0070】
第2の表示部の露出面積が変化していない場合(ステップS113,No)、主制御部10は、ステップS114として、表示終了の指示が利用者等からなされたかを判定する。表示終了の指示がなされていた場合(ステップS114,Yes)、主制御部10は、処理を終了させる。一方、表示終了の指示がなされていない場合(ステップS114,No)、主制御部10は、ステップS109以降の判定を再実行する。
【0071】
図11は、階層化されたコンテンツを表示する場合の処理手順を示すフロー図である。図11に示すように、主制御部10は、まず、ステップS201として、第2の表示部(タッチパネル3)の露出面積を露出面積検出部4から取得する。そして、主制御部10は、ステップS202として、第2の表示部の露出している部分に対応する光源を点灯させ、ステップS203として、第2の表示部の露出していない部分に対応する光源を消灯させる。
【0072】
続いて、主制御部10は、ステップS204として、階層ごとに設定された表示条件と優先度とに基づいて、階層化されたコンテンツのどの階層まで表示可能であるかを判定する。ここでは、第2の表示部が一部でも露出している場合、第1の表示部の全体と、第2の表示部の露出部分とを合わせた領域がコンテンツの表示領域として扱われる。そして、主制御部10は、ステップS205として、表示可能と判定した階層までのコンテンツを表示させる。ここで、コンテンツは、第1の表示部および第2の表示部にまたがって表示される場合がある。
【0073】
こうして、コンテンツを表示させた後、主制御部10は、ステップS206として、第2の表示部の露出面積が変化しているかを判定する。第2の表示部の露出面積が変化していた場合(ステップS206,Yes)、主制御部10は、ステップS201へ戻って、第2の表示部の露出面積を取得する手順からやり直す。
【0074】
第2の表示部の露出面積が変化していない場合(ステップS206,No)、主制御部10は、ステップS207として、表示終了の指示が利用者等からなされたかを判定する。表示終了の指示がなされていた場合(ステップS207,Yes)、主制御部10は、処理を終了させる。一方、表示終了の指示がなされていない場合(ステップS207,No)、主制御部10は、ステップS206以降の判定を再実行する。
【0075】
上述してきたように、本実施形態では、タッチパネル3の露出面積の変化に応じてコンテンツの表示を制御することとしたので、利用者の利便性を向上させることができる。
【0076】
なお、上記の各実施形態で示した本発明の態様は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することができる。例えば、画面制御プログラム9Dは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと統合されていてもよい。
【0077】
また、上記の実施形態では、表示部および操作部がタッチパネルとして一体化している例を示したが、表示部および操作部は、別々に設けられていてもよい。すなわち、第1の表示部と第2の表示部は、タッチパネルである必要はなく、単なる表示パネルであってもよい。また、携帯電話端末1は、3つ以上の表示部を備えてもよい。
【0078】
また、上記の実施形態では、タッチパネル3の露出面積の変化に応じてコンテンツの表示を制御することとしたが、表示対象のコンテンツに応じて、タッチパネル3の好適な露出面積を提示することとしてもよい。
【0079】
図12は、タッチパネル3の好適な露出面積を提示する例を示す図である。図12に示すステップS51では、携帯電話端末1は、第1の形態を取っており、タッチパネル3は、第1の筐体1Aによって覆い隠されている。そして、携帯電話端末1は、高さ方向で縮尺を合わせて、タッチパネル2に画像データ27を表示させている。その結果、タッチパネル2の右約1/3は余白となり、何も表示されない状態となっている。
【0080】
このように余白が生じている場合、携帯電話端末1は、タッチパネル3の露出面積をどれだけにすれば、余白を生じさせることなく画像データ27を表示させることができるかを算出する。具体的には、携帯電話端末1は、タッチパネル2およびタッチパネル3を合わせた表示領域の縦横比が画像データ27の縦横比と同一になるときのタッチパネル3の露出面積を算出する。
【0081】
そして、携帯電話端末1は、算出結果に基づいて、タッチパネル3の露出面積をどれだけにすれば好適であるかを示すメッセージ28をタッチパネル2に表示する。なお、タッチパネル3が一部でも露出している場合には、メッセージ28をタッチパネル3に表示してもよい。
【0082】
ここで、ステップS52のように、利用者がメッセージ28に従って第1の筐体1Aをスライドさせたものとする。この場合、携帯電話端末1は、タッチパネル2の高さと、タッチパネル3の露出部分の高さとを合わせた高さに合うように縮尺を変更して、画像データ27をタッチパネル2およびタッチパネル3にまたがって表示させる。その結果、ステップS52では、画像データ27は、余白を生じることなく表示されている。
【産業上の利用可能性】
【0083】
以上のように、本発明に係る携帯電子機器、画面制御方法および画面制御プログラムは、画面の制御に有効であり、利用者の利便性を向上させることが必要な場合に特に適している。
【符号の説明】
【0084】
1 携帯電話端末
1A 第1の筐体
1B 第2の筐体
2 タッチパネル(第1の表示部)
3 タッチパネル(第2の表示部)
4 露出面積検出部
5 電源部
6 通信部
7 スピーカ
8 マイク
9 記憶部
9A メールプログラム
9B ブラウザプログラム
9C 通話プログラム
9D 画面制御プログラム
9E 再生コンテンツ
10 主制御部
11 RAM
15A レール
15B アーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の表示部を有する第1の筐体と、
第2の表示部を有する第2の筐体と、
前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構と、を有する携帯電子機器において、
前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記第2の表示部の露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御する制御部と
を備えることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させる前記コンテンツの表示サイズを変更することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部に表示させる前記コンテンツの階層の表示数を変更することを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって、前記コンテンツの少なくとも一部を表示させている状態において、前記コンテンツの全体のどの部分が前記第1の表示部および前記露出部分の少なくともいずれか一方に表示されているかを示すスクロールバーを、前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって表示させることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じた前記コンテンツの表示の制御に対応して、前記スクロールバーの表示を更新することを特徴とする請求項4に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記コンテンツの縦横比に応じて、当該コンテンツ全体を表示させるために必要な前記露出部分の面積を前記第1の表示部または前記第2の表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記コンテンツの縦横比を保ったままで前記コンテンツを前記第1の表示部および前記露出部分にまたがって表示させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記第1の表示部および前記第2の表示部の表示領域のうち、前記コンテンツを表示させる必要がない部分に対応する前記第1の表示部または前記第2の表示部の少なくとも一方の表示領域に対応する光源の発光を停止させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体の遷移量に基づいて、前記露出部分の面積の変化量を判定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
第1の表示部を有する第1の筐体と、
第2の表示部を有する第2の筐体と、
前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構とを有する携帯電子機器による画面制御方法であって、
前記第2の表示部の露出部分の面積を検出するステップと、
前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御するステップと
を含むことを特徴とする画面制御方法。
【請求項11】
第1の表示部を有する第1の筐体と、
第2の表示部を有する第2の筐体と、
前記第1の表示部が外部に露出するとともに、前記第2の表示部が前記第1の筐体に覆い隠された閉状態から、前記第1の表示部および前記第2の表示部が外部に露出する開状態まで前記第1の表示部および前記第2の筐体を遷移させる連結機構とを有する携帯電子機器に、
前記第2の表示部の露出部分の面積を検出するステップと、
前記第1の表示部にコンテンツの少なくとも一部が表示されている状態において、前記第1の筐体および前記第2の筐体の連結状態の遷移にともなう前記露出部分の面積の変化に応じて、前記第1の表示部および前記第2の表示部における前記コンテンツの表示を制御するステップと
を実行させることを特徴とする画面制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5−1】
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【図5−2】
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【図5−3】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−109664(P2012−109664A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−254893(P2010−254893)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】