説明

携帯電子機器及び携帯電子機器における文字表示方法

【課題】文字スクロールの応答速度を向上することができる携帯電子機器及び文字表示方法を提供すること。
【解決手段】携帯電話装置1は、LCD表示部21と、スクロール用の第1のドットフォントと、静止用の第2のドットフォントを具備する。LCD表示部21は、画面のスクロール表示が可能である。文字をLCD表示部21に表示する際、画面がスクロール表示される場合には文字を第1のドットフォントを用いて表示し、スクロール表示が終了して画面が静止する場合には第1のドットフォントを第2のドットフォントに変えて文字を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像等を表示する表示部を有する携帯電子機器及び携帯電子機器における文字表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の携帯電子機器の表示部として、一般的にLCD(Liquid Crystal Display)が採用されている。また、LCDは、静止画のみならず、動画像も表示対象としている。
【0003】
携帯性を損なわないために、携帯電子機器に用いられるLCDの大きさには限界がある。したがって、携帯電子機器は、一定以上の大きさの画像や文字列等の表示を行う場合には部分表示を行う。その後、操作部(例えば、十字キー)が所定方向(例えば、上方向、下方向、左方向又は右方向)に操作されると、携帯電子機器は、他の部分の表示を行う。このような表示処理を、スクロールと呼ぶ。
【0004】
しかし、LCDは、応答速度が遅いため、スクロール機能によりスクロールさせた文字等が尾を引いたように表示されたり、チラついたりする。このような現象は、近年の広視野角化のために採用されているVA(Vertical Alignment)方式のLCDや、IPS(In−Plane−Switching)方式のLCDにおいて、顕著となっている。
【0005】
そこで、ドットスクロール表示を行うときに、滑らかなスクロールを行うために、基準電圧を切り替えることで、ドットスクロール表示の応答速度を高める方法が開示されている(特許文献1を参照)。これはオーバードライブ処理方法と呼ばれ、一般的には応答速度の軽減のために用いられる。
【0006】
オーバードライブ処理方法とは、前フレームから現フレームへのデータ変化方向が正方向(立ち上がり)の場合、通常よりも高い印加電圧を液晶に印加し、一方、前フレームから現フレームへのデータ変化方向が負方向(立ち下り)の場合、通常よりも低い印加電圧を液晶に印加することにより、応答時間を短くして表示を滑らかにする方法である。LCD表示部は、このオーバードライブ処理方法により、動画像の応答速度を高めることができ、動画像の再生時に生じる残像を排除することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−54581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、オーバードライブ処理には、大規模かつ高価なドライバIC等が必要となる。したがって、筐体自身が小型化傾向にある携帯電子機器に対しては、オーバードライブ処理を設けることなく文字スクロールの応答速度を向上することが望まれていた。
【0009】
そこで、本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、オーバードライブ処理を実行することなく文字スクロールの応答速度を向上することができる携帯電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、画面のスクロール表示が可能な表示部を有し、文字を前記表示部に表示する際、前記画面がスクロール表示される場合には前記文字を第1のドットフォントを用いて表示し、前記スクロール表示が終了して前記画面が静止する場合には前記第1のドットフォントを第2のドットフォントに変えて前記文字を表示する構成である。
【0011】
また、本発明では、前記第1のドットフォントは、前記第2のドットフォントと比較して、文字の端の少なくとも1ドット分の領域の配色が異なり、他の領域は同じ配色である構成でも良い。
【0012】
本発明に係る文字表示方法は、上記課題を解決するために、画面のスクロール表示が可能な表示部を有する携帯電子機器における文字表示方法であって、前記画面がスクロール表示される場合には文字を第1のドットフォントを用いて前記表示部に表示するステップと、前記スクロール表示が終了して前記画面が静止する場合には前記第1のドットフォントを第2のドットフォントに変えて前記文字を前記表示部に表示するステップとを有する構成である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、文字スクロールの応答速度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係る携帯電話装置の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る携帯電話装置の機能を示すブロック図である。
【図3】(a)は、静止用のフォントを示し、(b)は、スクロール用のフォントを示す図である。
【図4】本発明に係るスクロール制御についての説明に供するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示すように、本発明に係る携帯電子機器の一である携帯電話装置1は、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを有する。
【0016】
操作部側筐体部2の表面部10は、操作部11と、マイク12とを有する。操作部11は、機能設定操作ボタン13と、入力操作ボタン14と、決定操作ボタン15とを有する。機能設定操作ボタン13は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させる。入力操作ボタン14は、電話番号の数字やメール等の文字等を入力する。決定操作ボタン15は、各種操作における決定やスクロール等を行う。マイク12は、携帯電話装置1の使用者が通話時に発した音声を入力する。
【0017】
表示部側筐体部3は、表面部20に、各種情報を表示するためのLCD表示部21と、通話の相手側の音声を出力するスピーカ22とを有する。
【0018】
操作部側筐体部2の上端部と表示部側筐体部3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体部2と表示部側筐体部3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
【0019】
図2に示すように、携帯電話装置1は操作部と表示部とを有する。操作部は、操作部11と、マイク12と、メインアンテナ40と、RF回路部41と、LCD制御部42と、音声処理部43と、メモリ44と、CPU45とを有する。表示部は、LCD表示部21と、スピーカ22と、ドライバIC23とを有する。
【0020】
メインアンテナ40は、所定の使用周波数帯(例えば、800MHz)で、公衆通信網に接続された基地局等の外部装置と通信を行う。本実施形態では、所定の使用周波数帯として、800MHzとしたが、これ以外の周波数帯であっても良い。メインアンテナ40は、デュアルバンドに対応し、所定の使用周波数帯の他に、他の使用周波数帯(例えば、2GHz)に対応していても良い。
【0021】
RF回路部41は、メインアンテナ40によって基地局等から受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU45に供給する。また、RF回路部41は、CPU45から供給された信号を変調処理し、メインアンテナ40を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0022】
メインアンテナ40及びRF回路部41は、CPU45の制御及び操作部11による操作入力により、基地局を介して公衆通信網上の所定のサーバとの通信を行うことも可能である。
【0023】
LCD制御部42は、CPU45の制御にしたがって、所定の画像処理を行い、処理後の画像データをドライバIC23に出力する。ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。なお、画像データには、メインアンテナ40及びRF回路部41により所定のサーバ装置から取得したWebページ画面等の画像データも含まれている。
【0024】
音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、RF回路部41から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をスピーカ22に出力する。スピーカ22は、音声処理部43から供給された信号を外部に出力する。
【0025】
また、音声処理部43は、CPU45の制御にしたがって、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号をRF回路部41に出力する。RF回路部41は、音声処理部43から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をメインアンテナ40に出力する。
【0026】
メモリ44には、静止用のフォントと、当該静止用のフォントに対応するスクロール用のフォントとが格納されている。両フォントは、LCD表示部21に表示される画像に含まれるフォントである。
【0027】
スクロール用のフォントは、文の端を除き、基本的に、同じ文字に対応する静止用のフォントに使用されている色と同じ色調を有するフォントである。ここで、文字端とは、文字の端の少なくとも1ドット分の領域を言う。文字端の配色は、静止用のフォントに使用されている色と比較して、濃いあるいは淡い色調に調整されている。濃い色調とは、例えば、静止用のフォントに使用されている色及び背景に使用されている色と異なる色である。淡い色調とは、例えば、静止用のフォントに使用されている色と背景に使用されている色との中間の色である。また、特にスクロール方向における先方側の端は濃い色調、後方側の端は淡い色調としている。
【0028】
スクロール用のフォントの一例について、アルファベットの「A」を説明する。図3Aに示した静止用のフォント及び図3Bに示したスクロール用のフォント100,100’は、基本的には同じ色の文字である。図3Aに示すように、文字におけるスクロール方向の先方側に該当する端の少なくとも1ドット分の領域(先方側領域101)の配色が、他の部分より濃い色調、すなわち背景に使用されている色と異なる色調に調整されている。また、文字におけるスクロール方向の後方側に該当する端の少なくとも1ドット分の領域(後方側領域102)の配色が、他の部分より淡い色調、すなわち背景に使用されている色と近似する色調に調整されている。さらに詳しくは、「濃い色調」とは、例えば、フォントに使用される色の階調値を増加させる等して背景色の階調値から遠ざけた色調を指す。「淡い色調」とは、例えば、フォントに使用される色の階調値を減少させる等して背景色の階調値に近づけた色調を指している。なお、このような濃淡の関係は、背景色の色調の方がフォントの色調よりも濃い場合においては、反転する。
【0029】
LCD表示部21に表示される画像が上方向、下方向、左方向及び右方向にスクロールされるため、各方向に対応したスクロール用のフォントがある。すなわち、少なくとも静止画用のフォント1種類に加えて、4種類のスクロール用のフォントが用意されている。また、背景に使用されている色と比較して濃い色調に調整されたスクロール用のフォントと、背景に使用されている色と比較して淡い色調に調整されたスクロール用のフォントがある。このように、スクロール用の文字フォント(以下、スクロール用のフォントと言う。)は、スクロール方向だけではなく、背景色と文字色との組み合わせ関係ごとの種類を有することが望ましい。
【0030】
メモリ44は、これら全てのスクロール用のフォントを格納する。なお、静止用のフォント及びスクロール用のフォントは、例えば、ASCII(American Standard Code for Information Interchange)コードにおける文字コード一つずつにそれぞれ対応付けられている。
【0031】
CPU45は、携帯電話装置1の全体を制御しており、特に、RF回路部41、LCD制御部42、音声処理部43及びカメラ24に対して所定の制御を行う。
【0032】
特に、CPU45は、文字を含む画面に関する情報を、RF回路部41を介して他のサーバ等から取得したり、操作部11の操作等により自身が生成したりする。表示すべき画面がWebページの場合には、当該サーバから取得するHTML(HyperText Markup Language)等により記述されるWebページの描画情報から、文字コードと背景色を指定するコードを抽出する。CPU45自身で表示画面を生成する際には、そのときの動作中の機能等に基づいて、メモリ44から背景色を特定するとともに、表示すべき文字の文字コードを抽出する。
【0033】
CPU45は、取得した文字コードによりメモリ44を検索してフォントを特定し、特定したフォントによって背景上に文字を描画するようLCD表示部21を制御する。
【0034】
また、CPU45は、LCD表示部21に対してWebページ等一定以上の画面の表示を行う場合には、部分表示を行うように制御する。そして、CPU45は、操作部11が所定方向(例えば、上方向、下方向、左方向又は右方向)に所定時間以上の押下操作が行われたときに、既に表示されている部分を所定方向と反対側に移動させるとともに所定方向における未表示部分の表示を行う、いわゆるスクロール制御を行う。
【0035】
既にLCD表示部21によりWebページ等の画面が表示されている状態における、CPU45が行うスクロール制御の流れについて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
ステップS1において、CPU45は、操作部11に対して所定の操作が行われたかどうか、すなわちスクロールが発生したかどうかを判定する。具体的には、CPU45は、LCD表示部21に画面が表示されている状態で、操作部11の方向操作キー(十字キー)が一定時間以上長く押圧操作されているか否かにより判定する。操作部11に対して所定の操作が行われた場合には、ステップS2に進む。
【0037】
ステップS2において、CPU45は、スクロール方向を特定する。CPU45は、ステップS1の工程により操作された方向に基づいてスクロール方向を特定する。
【0038】
ステップS3において、CPU45は、LCD表示部21に表示されている画面内に静止用のフォントが含まれているか否かを判定する。既に描画している状態の画面の情報は、LCD制御部42を参照することにより判断できる。例えば、CPU45は、直前に描画指示したHTML等の描画情報を参照し、当該HTML情報内にASCIIコードが含まれているかどうかを判定する。そして、CPU45が、このLCD制御部42により描画している画面内にASCIIコード(静止用のフォント)が含まれていると判断した場合には、その文字コードを特定するとともにステップS4に進む。
【0039】
ステップS4において、CPU45は、静止用フォントに配されている色と、背景に使用されている色を検出する。
【0040】
ステップS5において、CPU45は、静止用のフォントをスクロール用のフォントに置換するように制御する。
【0041】
具体的には、CPU45は、特定された文字コードと、ステップS4の工程により検出した静止用のフォントに使用されている色と、背景に使用されている色と、ステップS2の工程により特定したスクロール方向とにより、スクロール用のフォントを決定する。つまり、スクロール方向に対応して前述した濃い色調及び淡い色調を一部に有し、同じ文字コードに対応するスクロール用のフォントを、メモリ44から検索して選択する。そして、CPU45は、LCD制御部42において、静止用のフォントを同じ文字コードを有するスクロール用のフォントに置換した画面を生成するように制御する。
【0042】
ステップS6において、LCD制御部42は、スクロール用のフォントに置換した画面に関する画像データをドライバIC23に出力する。LCD制御部42は、このとき、フォント以外の情報に関しては特に置換しない。
【0043】
ステップS7において、ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
【0044】
ステップS8において、CPU45は、スクロールが終了したかどうかを判定する。具体的には、CPU45は、操作部11の方向操作キーの押圧操作が解除されたか否かにより判定する。操作部11の方向操作キーの押圧操作が解除された場合には、ステップS9に進み、操作部11の方向操作キーの押圧操作が解除されていない場合には、ステップS5乃至ステップS7を繰り返す。
【0045】
ステップS9において、CPU45は、LCD表示部21に表示されているスクロール用のフォントと同一の文字コードに対応する静止用のフォントをメモリ44から読み出す。そして、LCD制御部42において、スクロール用のフォントを静止用のフォントに置換するように制御する。つまり、CPU45は、スクロールが終了すると、スクロール発生前のフォントに戻す。
【0046】
ステップS10において、LCD制御部42は、画像データをドライバIC23に出力する。
【0047】
ステップS11において、ドライバIC23は、LCD制御部42から供給された画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングでLCD表示部21に出力する。
【0048】
このようにして、本実施形態に係る携帯電話装置1は、スクロール発生時において、静止用のフォントからスクロール用のフォントに置換する。したがって、オーバードライブ処理を実行する専用の処理回路を備えることなく、スクロール時のチラつきや尾を引いたような表示を低減させることができる。また、コストを抑えることも可能である。
【0049】
また、本実施形態に係る携帯電話装置1は、スクロール時のチラつきや尾を引いたような表示を低減させる特殊効果を用いている。この特殊効果をスクロールに係る部分のみに与え、スクロールに係らない他の部分(例えば、画像部分)には影響を与えることが無いので、LCD表示部21全体として、見やすい表示を提供することができる。さらに、本実施形態において行われる処理は簡易な処理であるため、CPU45の負荷が小さく、スクロール速度の極端な低下を避けることができる。
【0050】
なお、本実施形態においては、予めメモリ44に各方向のスクロール用のフォントが格納されているものとして説明したが、これに限られない。例えば、フォントのスクロール時にチラつきや尾を引いたような表示を低減させられれば良く、静止用のフォントを加工等することにより実現しても良い。具体的には、スクロール方向と背景の色に基づいて、静止用のフォントの端の少なくとも1ドット分の領域の階調値が規定されている所定のルックアップテーブルを予めメモリ44に格納しておき、スクロールの発生時において、静止用のフォントをルックアップテーブルを参照して加工して置き換える処理を行っても良い。すなわち、ルックアップテーブルには、静止用のフォントを、スクロールの方向に対してエッジを強調する処理を行ったり、また、静止用のフォントの端の少なくとも1ドット分の領域とそれ以外の領域(背景色等)に対して視覚的には認識が困難な中間の階調差を持たせたりする。そして、スクロールの発生時において、スクロール方向と背景の色に基づいて、ルックアップテーブルを参照し、静止用のフォントの端領域を所定の階調値に変更したフォントを生成して置き換える処理を行っても良い。
【0051】
本実施形態では、携帯電子機器の一例である携帯電話装置1について説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であっても良い。
【0052】
本実施形態においては、携帯電子機器の一例である携帯電話装置として折り畳み式の携帯電話装置を示した。しかし、本発明に係る携帯電話装置はこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式の携帯電話装置や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)の携帯電話装置や、操作部と表示部とが一つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)の携帯電話装置でも良い。
【0053】
また、一実施形態として、HTML及びASCIIコードを用いたWebページの表示を例に説明したが、これに限るものではない。Webページの場合にはHDML(Handheld Device Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)等の形式で記述されるものであっても、同様である。また、Webページの表示以外、例えば送受信したメールや、機能メニューの表示においても実施可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 携帯電話装置
2 操作部側筐体部
3 表示部側筐体部
4 ヒンジ機構
11 操作部
21 LCD表示部
23 ドライバIC
40 メインアンテナ
41 RF回路部
42 LCD制御部
43 音声処理部
44 メモリ
45 CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面のスクロール表示が可能な表示部を有し、
文字を前記表示部に表示する際、前記画面がスクロール表示される場合には前記文字を第1のドットフォントを用いて表示し、前記スクロール表示が終了して前記画面が静止する場合には前記第1のドットフォントを第2のドットフォントに変えて前記文字を表示する
携帯電子機器。
【請求項2】
前記第1のドットフォントは、前記第2のドットフォントと比較して、文字の端の少なくとも1ドット分の領域の配色が異なり、他の領域は同じ配色である
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
画面のスクロール表示が可能な表示部を有する携帯電子機器における文字表示方法であって、
前記画面がスクロール表示される場合には文字を第1のドットフォントを用いて前記表示部に表示するステップと、
前記スクロール表示が終了して前記画面が静止する場合には前記第1のドットフォントを第2のドットフォントに変えて前記文字を前記表示部に表示するステップと
を有する文字表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−79323(P2012−79323A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247554(P2011−247554)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【分割の表示】特願2008−130595(P2008−130595)の分割
【原出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【特許番号】特許第4902019号(P4902019)
【特許公報発行日】平成24年3月21日(2012.3.21)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】