携帯電子機器
【課題】携帯性を維持したまま、大画面表示を可能にする携帯電子機器を提供する。
【解決手段】第1の筐体1と第2の筐体2とからなり、前記第1の筐体1と前記第2の筐体2とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部11と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部21とが設けられた携帯電子機器10において、前記第1表示部11と前記第2表示部21とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されている。
【解決手段】第1の筐体1と第2の筐体2とからなり、前記第1の筐体1と前記第2の筐体2とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部11と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部21とが設けられた携帯電子機器10において、前記第1表示部11と前記第2表示部21とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、TV電話や電子メールなどの多量の情報を表示可能な携帯電話装置において、表示部に第1表示部(前面表示部)および表示部の側面などにヒンジで連結された第2表示部(背面表示部)が設けられ、第2表示部が展開されると、両表示部が並列して配置され、2画面モードで動作可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−223507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述の携帯電話装置は、2画面モードにした際に、第2表示部が装置本体から側部に突出した形状となり、携帯性が悪くなるとともに、表示部の大きさも操作部が配置されている関係上、限界がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、携帯性を維持したまま、大画面表示を可能にする携帯電子機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、第1の筐体と第2の筐体とからなり、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、前記第1表示部と前記第2表示部とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、用途に応じて第1表示部と第2表示部とで形成される表示画面の構成を変えることができる。
【0006】
請求項2に記載した発明は、前記第1表示部と前記第2表示部とが、互いの展開位置を検出して該二つの表示部で一つの画面を表示可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1表示部と第2表示部との位置関係を認識して画像を表示することができる。
【0007】
請求項3に記載した発明は、前記第1表示部および前記第2表示部のうち少なくとも一つにタッチパネル機能が備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、ボタンからなる操作部を無くし、必要な場合のみ表示部にテンキーやキーボードを表示することができる。
【0008】
請求項4に記載した発明は、前記連結部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体に設けられた回動可能な支持体と、該支持体に連結され、伸縮可能な連結棒とで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、連結棒の内部に第1の筐体と第2の筐体との間で通信可能な通信線を配すことができる。
【0009】
請求項5に記載した発明は、第1の筐体と第2の筐体とからなり、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは磁力を利用して開閉自在に連接され、前記第1表示部と前記第2表示部とが、縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体と第2の筐体とを磁力により容易に縦方向および横方向に連接することができる。
【0010】
請求項6に記載した発明は、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにもバッテリが備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体および第2の筐体のいずれも単独で電源を確保することができる。
【0011】
請求項7に記載した発明は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、無線により通信可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ通信線が必要なくなる。
【0012】
前記第1表示部に第1の透明スピーカの振動板が備えられ、前記第2表示部に第2の透明スピーカの振動板が備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、マイクロフォン部とスピーカ部とを各表示部内に収めることができる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載した発明によれば、用途に応じて第1表示部と第2表示部とで形成される表示画面の構成を変えることができるため、必要な情報を適正な大画面形状で表示することができる効果がある。
【0014】
請求項2に記載した発明によれば、第1表示部と第2表示部との位置関係を認識して画像を表示することができるため、第1表示部と第2表示部とで正確な大画面を表示することができる効果がある。
【0015】
請求項3に記載した発明によれば、ボタンからなる操作部を無くし、必要な場合のみ表示部にテンキーやキーボードを表示することができるため、携帯電子機器の大きさは維持したまま、大画面表示を実現することができる効果がある。
【0016】
請求項4に記載した発明によれば、連結棒の内部に第1の筐体と第2の筐体との間で通信可能な通信線を配すことができるため、第1の筐体と第2の筐体とを縦方向および横方向のいずれにも連接することができ、大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0017】
請求項5に記載した発明によれば、第1の筐体と第2の筐体とを磁気力により容易に縦方向および横方向に連接することができるため、容易に大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0018】
請求項6に記載した発明によれば、第1の筐体および第2の筐体のいずれも単独で電源を確保することができるため、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ電源線が必要なくなり、大画面表示を長時間表示可能にすることができる効果がある。
【0019】
請求項7に記載した発明によれば、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ通信線が必要なくなるため、無線により各種情報を交換することができ、容易な構造で大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0020】
請求項8に記載した発明によれば、マイクロフォン部とスピーカ部とを各表示部内に収めることができるため、表示部を更に大きく形成することができ、大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第一実施形態)
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。
図1、図2に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)10は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2と、これら二つの筐体1,2を相互に連結する連結部3とを備えている。連結部3は、二つの筐体1,2の各外面1a,2aに形成された略半球形状の凹部5,6に設けられた球面滑り軸受(ベアリング)7,8と、二つのベアリング7,8を連結する連結棒9とで構成されている。連結棒は伸縮可能でかつ折曲可能に構成されている。なお、連結部3は、二つの筐体1,2の各端部1b,2b(以下、基端部1b,2bと呼ぶ。)側同士を連結するように配されている。
【0022】
第1の筐体1の内面1cには、文字、記号、図形などの各種情報を表示する第1表示面11aを有する第1表示部11及び通話用のマイクロフォン部12が設けられている。第1表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイなどにより構成されており、その表示面11aは、二つの筐体1,2を相互に重ね合わせた状態において第2の筐体2に対向する第1の筐体1の内面1cから外方に露出している。また、第1表示部11は、タッチパネル機能を有しており、必要に応じて通話キー、終話キー、テンキー、キーボードなどの各種押圧可能な操作キーを表示可能に構成されている。マイクロフォン部12は、基端部1bとは反対側に位置する第1の筐体1の先端部1d側に配されており、第1の筐体1の内面1cから第1の筐体1の内部空間に貫通する開口部1eを介して外方に露出している。
【0023】
また、第2の筐体2の内面2cには、文字、記号、図形などの各種情報を表示する第2表示面21aを有する第2表示部21及び通話用のスピーカ部13が設けられている。
第2表示部21は、LCD、有機ELディスプレイ、無機ELディスプレイなどにより構成されており、その表示面12aは、二つの筐体1,2を相互に重ね合わせた状態において第1の筐体1に対向する第2の筐体2の内面2cから外方に露出している。ここで、第2表示部21と第1表示部11とは同じ様式のディスプレイで構成されていることが好ましい。スピーカ部13は、基端部2bとは反対側に位置する第2の筐体2の先端部2d側に配されており、第2の筐体2の内面2cから第2の筐体2の内部空間に貫通する開口部2eを介して外方に露出している。
【0024】
次に、第1の筐体1の側面1fには、押圧可能な複数の操作キー15が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aの先端部1d側には、バッテリ17が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋19が設けられている。
【0025】
次に、第2の筐体2の外面2a側には、文字、記号、図形などの各種情報を表示する表示面23aを有する第3表示部23が設けられている。
第3表示部23は、内面2cとは反対側に位置する第2の筐体2の外面2aから外方に向けて、例えば白色光を発光するバックライトを備えた白黒LCDにより構成されている。すなわち、第3表示部23の表示面23aは、二つの筐体1,2の開閉状態に関わらず、第2の筐体2の外面2aから外方に向けて配置されている。
【0026】
また、第1の筐体1と第2の筐体2とは、閉状態において図示しない磁石などを利用して閉状態を保持できるように構成されている。
【0027】
図3に示すように、連結部3は、金属製のベアリング7,8と金属製の連結棒9とで構成されている。ベアリング7,8と連結棒9とは溶接にて接合されている。連結棒9は、平面視略長方形の部材9a〜9hの8つの部材で構成されており、部材9aは部材9bにスライドして収容可能であり、部材9bは部材9cにスライドして収容可能である。同様に、部材9hは部材9gに収容可能であり、部材9gは部材9fに収容可能に構成されている。部材9cと部材9dとの間には、回動可能なヒンジ9iが設けられており、同様に部材9dと部材9eとの間には、ヒンジ9jが、部材9eと部材9fとの間には、ヒンジ9kが設けられている。
部材9dの長辺は第2の筐体2の厚みより若干長く形成されており、部材9eの長辺は第1の筐体1の厚みより若干長く形成されている。
【0028】
また、各部材9a〜9hの内部には、図示しない貫通孔が形成されており、貫通孔には通信線が第1の筐体1と第2の筐体2とを連接するように配されており、その通信線が各ベアリング7,8に形成された図示しない孔に挿入され、ベアリング7,8の内部を通過した通信線はベアリング7,8に形成された別の孔から取り出され、その通信線が第1の筐体1と第2の筐体2の内部へと導かれ、第1の筐体1と第2の筐体2とは通信可能に構成されている。
【0029】
更に、第1の筐体1と第2の筐体2とが、縦方向に連接しているか、横方向に連接しているかを手動または自動にて認識可能に構成されており、用途に応じて最適な画像表示ができるように構成されている。
【0030】
次に、本実施形態の携帯電話機10の作用について説明する。
携帯電話機10は、未使用時には、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた状態(閉状態)にしておき、電話、メール、TV、インターネットなどを使用する際には、第1の筐体1と第2の筐体2とを連結部3を介して開状態にして使用する。
【0031】
ここで、電話を使用する際の説明をする。
電話を使用する際には、第1の筐体1と第2の筐体2とが縦方向に連接するように開状態にする(図1参照)。このとき、連結部3は連結棒9の部材が隣接する部材に収容されることで長さが伸縮し、ヒンジ部が回動することで、各筐体1,2の動きに合わせて、各筐体1,2の外面1a,2aに沿うように動かすことができる(図2参照)。このとき、第1の筐体1と第2の筐体2とが縦方向に連接された状態を保持できるように各筐体1,2の接触面に磁石などを配置したほうが好ましい。
次に、第1表示面11aまたは操作キー15を押下することで、第1表示部11に電話を使用する際に必要なテンキーなどが表示される。第1表示部11はタッチパネル機能を有しているため、第1表示面11aを押下することで、従来からあるボタン式操作部と同様の機能を果たすことができる。
【0032】
次に、インターネットを使用する際の説明をする。
インターネットを使用する際には、電話を使用する場合と同様に第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接させて使用することもできるが、二つの表示部11,12が縦長の形状に構成されるため、文字を小さく表示するなどしないとインターネット画面を見ることができず、視認性はあまりよくない。そこで、本実施形態では、二つの表示部11,12を横方向に連接させて使用する。
【0033】
図4に示すように、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接させると、第1表示部11と第2表示部21とで構成される表示画面は、縦方向に連接させた場合よりも横長の形状になり、一般的に使用するパソコンの液晶ディスプレイの形状に近づけることができる。ここで、第1表示部11と第2表示部21とが横方向に連接された場合には、それを検知し、二つの表示部11,12で一つの大画面表示ができるように構成されている。このように構成し、第1表示部11と第2表示部21とを併せて一つの表示画面にすることで、インターネット画面をより見やすくすることができる。ここで、操作キー15やタッチパネル機能を用いてインターネットのブラウジングをすることができる。インターネットをより使いやすくするためには、第1表示部11だけでなく、第2表示部21にもタッチパネル機能を備えたほうが好ましい。
【0034】
図5に示すように、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接させる場合は、連結部3は各ベアリング7,8を回動させることで第1の筐体1と第2の筐体2とが横方向に連接するように各筐体1,2を移動させ、連結棒9の長さと角度を調整して各筐体1,2の外面1a,2aに沿うように連結棒9を配置させる。このとき、第1の筐体1と第2の筐体2とが横方向に連接された状態を保持できるように各筐体1,2の側面に図示しない磁石などを配置したほうが好ましい。
【0035】
したがって、上述の実施形態によれば、連結部3を介して第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。
【0036】
なお、上述の実施形態において、ベアリングと連結棒にて第1の筐体1と第2の筐体2とを連接する構成としたが、同様の機構を有するものであれば、上記実施形態の構造に拘る必要はない。
【0037】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図6〜図11に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、第一実施形態と同様で本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。また、第一実施形態と同じ構成のものは、同一部分に同一符号を付して詳細の説明を省略する。
図6に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)20は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態および開状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0038】
図6、図7に示すように、携帯電話機20の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。縦方向に使用する際には、第1の筐体1の基端部1b側の基端側面1gに設けられた第1近距離通信部53と、第2の筐体2の基端部2b側の基端側面2gに設けられた第2近距離通信部54とが対向するように配置され、第1の筐体1と第2の筐体2との間を通信可能に構成されている。ここで、各近距離通信部は、赤外線により通信可能に構成されている。
また、携帯電話機20を横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1の側面1fに設けられた第3近距離通信部51と、第2の筐体2の側面2fに設けられた第4近距離通信部52とが対向するように配置され、第1の筐体1と第2の筐体2との間を通信可能に構成されている。
【0039】
そして、本実施形態においては、第1近距離通信部53と第2近距離通信部54との間で近距離通信が行われているか、第3近距離通信部51と第4近距離通信部52との間で近距離通信が行われているかを判別して、二つの表示部11,12がどのように連接されているかを認識できるように構成されている。したがって、各筐体1,2の連接状態に応じた大画面表示が可能になる。
【0040】
図8に示すように、第1の筐体1の外面1aの先端部1d側には、バッテリ17が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋19が設けられており、第2の筐体2の外面2aの先端部2d側にもバッテリ57が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋59が設けられている。
【0041】
図9、図10には、第二実施形態の変形例を示す。図9、図10に示すように、携帯電話機25は第1の筐体1と第2の筐体2とで構成されている。第1の筐体1の内面1cには略全面に第1表示部11が形成されており、第2の筐体2の内面2cには略全面に第2表示部21が形成されている。また、第1表示部11および第2表示部21には、図示しない透明スピーカの振動板が設けられている。各表示部11,12の構成が異なる以外は上述の実施形態と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0042】
図9のように縦方向に連接して使用するときは、第1の筐体1はキーボードなどが表示され各種操作ができるように構成されていると共に、振動板により面状マイクとして動作するように構成されている。また、図10のように横方向に連接して使用するときは、第1表示部11と第2表示部21とで一体の表示部として動作するように構成されている。更に、テレビを視聴する際などにステレオ設定すると、透明スピーカの振動板により第1の筐体1は左側面状スピーカとして動作し、第2の筐体2は右側面状スピーカとして動作するように構成されている。
【0043】
このように構成することで、携帯電話機25自体の大きさを大きくすることなく、さらに大きな画面表示をすることができる。なお、この変形例において、第1の筐体1と第2の筐体2との連接方法を第一実施形態で用いた連結部3を用いたものにしてもよい。
【0044】
次に、図11は各筐体間に通信線などが構成されない場合のブロック図である。
図11に示すように、第1の筐体1は、テレビ受信部101と、第1表示部11と、無線通信部102と、第1画像メモリ103と、第1制御部104と、第1記憶部105と、第1音声出力部106と、音声入力部107と、第1端末状態検出部108と、第1近距離通信部53(第3近距離通信部51)と、操作部109と、バッテリ17と、を備えている。
【0045】
テレビ受信部101はテレビ放送を受信可能に構成されており、無線通信部102は音声電話、テレビ電話などの無線信号を処理可能に構成されている。第1画像メモリ103は、テレビ信号、テレビ電話信号を一時的に保存可能に構成されたフレームメモリである。第1制御部104は、第1の筐体1の各制御対象と通信可能に構成され、各制御対象を制御すると共に、第2の筐体2との連係を図るように構成されている。第1記憶部105は、第1の筐体1の各種動作に必要なプログラムや各種通信情報などを記憶可能に構成されている。
【0046】
第1音声出力部106は、2画面表示(大画面表示)時の左側スピーカとして動作する。音声入力部107は、各筐体1,2が縦方向に連接されている場合に、送話用のマイク機能を司るように構成されている。第1端末状態検出部108は、各筐体1,2が縦方向に連接されているか、横方向に連接されているかを検出可能に構成されている。第1近距離通信部53(第3近距離通信部51)は、第1の筐体1と第2の筐体2との間で画像、音声、制御信号などの授受を行うように構成されている。操作部109は、携帯電話機の各種操作を行うように構成されている。バッテリ17は、第1の筐体1に電源を供給する。
【0047】
次に、第2の筐体2は、第2画像メモリ203と、第2表示部21と、第2制御部204と、第2記憶部205と、第2音声出力部206と、第2端末状態検出部208と、第2近距離通信部54(第4近距離通信部52)と、第3表示部23と、バッテリ57と、を備えている。
【0048】
第2画像メモリ203は、テレビ信号、テレビ電話信号を一時的に保存可能に構成されたフレームメモリである。第2制御部204は、第2の筐体2の各制御対象と通信可能に構成され、各制御対象を制御すると共に、第1の筐体1との連係を図るように構成されている。第2記憶部205は、第2の筐体2の各種動作に必要なプログラムや各種通信情報などを記憶可能に構成されている。
【0049】
第2音声出力部206は、電話通話時のイヤースピーカおよび2画面表示(大画面表示)時の右側スピーカとして動作する。第2端末状態検出部208は、各筐体1,2が縦方向に連接されているか、横方向に連接されているかを検出可能に構成されている。第2近距離通信部54(第4近距離通信部52)は、第1の筐体1と第2の筐体2との間で画像、音声、制御信号などの授受を行うように構成されている。第3表示部23は、サブ液晶として、時計や着信情報などを表示可能に構成されている。バッテリ57は、第2の筐体2に電源を供給する。
【0050】
本実施形態において、各筐体1,2の各近距離通信部51(53),52(54)を介して通信可能に構成されており、通信線を設けることなく通信をすることができ、各表示部11,21を一の大画面として表示することや、第1表示部11で操作して電話やメールをすることなどができる。
第1表示部11と第2表示部21とで大画面表示する際には、各筐体1,2の各端末状態検出部108,208が連接方向を検出し、それに応じた画面表示がなされるように構成されるため、常に最適な大画面表示をすることができる。
【0051】
したがって、上述の実施形態によれば、磁石により第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。また、第1の筐体1と第2の筐体2との間に通信線がなくなるため、使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態において、第1の筐体1と第2の筐体2とにそれぞれバッテリを設けた。このように構成することで、第1の筐体1と第2の筐体2との間に電源線を配する必要がなくなり、通信線は近距離通信にすることで各筐体1,2間の配線を全て無くすことができる。
【0052】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を図12〜図13に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、第一実施形態と同様で本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。また、第一実施形態および第二実施形態と同じ構成のものは、同一部分に同一符号を付して詳細の説明を省略する。
図12に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)30は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0053】
携帯電話機30の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。本実施形態においては、第二実施形態と同様に図示しない近距離通信部を介して近距離通信可能に構成されている。また、第1の筐体1および第2の筐体2のそれぞれにバッテリが設けられている。
【0054】
ここで、第1の筐体1の外面1aにはスライド可能な連結金具61,62が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aおよび第2の筐体2の外面2aには、連結金具61,62がスライドする部分に溝63が形成されている。
第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接して使用する際には、第1の筐体1側に収容されている連結金具61を第2の筐体2側に向かって溝63に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具61を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0055】
同じく、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1に収容されている連結金具62を第2の筐体2側に向かって溝63に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具62を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0056】
図13は図12の変形例を示す。図13に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)40は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0057】
携帯電話機40の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。本実施形態においては、第二実施形態と同様に図示しない近距離通信部を介して近距離通信可能に構成されている。また、第1の筐体1および第2の筐体2のそれぞれにバッテリが設けられている。
【0058】
ここで、第1の筐体1の外面1aにはスライド可能な連結金具71,72が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aおよび第2の筐体2の外面2aには、連結金具71,72がスライドする部分に溝73が形成されている。
第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接して使用する際には、第1の筐体1側に収容されている連結金具71を第2の筐体2側に向かって溝73に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具71を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0059】
同じく、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1に収容されている連結金具72を第2の筐体2側に向かって溝73に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具72を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0060】
したがって、上述の実施形態によれば、連結金具を介して第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、容易な構造で用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。また、近距離通信を可能に構成したため、第1の筐体1と第2の筐体2との間に通信線がなくなるため、使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態において、第1の筐体1と第2の筐体2とにそれぞれバッテリを設けた。このように構成することで、第1の筐体1と第2の筐体2との間に電源線を配する必要がなくなり、通信線は近距離通信にすることで各筐体間の配線を全て無くすことができる。
【0061】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、以下の態様を用いてもよい。
上記実施形態では携帯電話機の場合について説明したが、PDAなどの携帯電子機器に採用してもよい。
また、上記実施形態では閉状態において磁石などを利用して閉状態を保持できるように構成する説明をしたが、第1の筐体と第2の筐体との閉状態を保持可能な係止部を設けてもよい。
また、上記第一実施形態では連結棒が8つの部材で構成されている説明をしたが、必要な機能を満たせば部材の数は拘らない。
また、上記第一実施形態では、連結部の内部に通信線を配する説明をしたが、第二実施形態で説明した近距離通信部を設け、連結部の内部には配線を設けないようにしてもよい。
また、上記第一実施形態では、連結部を金属製で構成している場合の説明をしたが、機能を満たせば材質には拘らない。
また、上記第二、第三実施形態では、赤外線により各筐体間を通信可能に構成した場合の説明をしたが、赤外線以外の無線により通信できる方式(Bluetooth(登録商標)など)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態における連結部の斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図5】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図8】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図9】本発明の第二実施形態における携帯電話機の変形例であり、各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図10】本発明の第二実施形態における携帯電話機の変形例であり、各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図11】本発明の第二実施形態における携帯電話機のブロック図である。
【図12】本発明の第三実施形態における携帯電話機の外面の概略斜視図であり、各筐体が(a)縦方向に連接した場合、(b)横方向に連接した場合である。
【図13】本発明の第三実施形態における携帯電話機の外面の概略斜視図の変形例であり、各筐体が(a)縦方向に連接した場合、(b)横方向に連接した場合である。
【符号の説明】
【0063】
1…第1の筐体 1c…内面 2…第2の筐体 2c…内面 3…連結部 7,8…ベアリング(支持体) 9…連結棒 11…第1表示部 21…第2表示部 17,57…バッテリ 10,20,25,30,40…携帯電話機(携帯電子機器)
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、TV電話や電子メールなどの多量の情報を表示可能な携帯電話装置において、表示部に第1表示部(前面表示部)および表示部の側面などにヒンジで連結された第2表示部(背面表示部)が設けられ、第2表示部が展開されると、両表示部が並列して配置され、2画面モードで動作可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−223507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述の携帯電話装置は、2画面モードにした際に、第2表示部が装置本体から側部に突出した形状となり、携帯性が悪くなるとともに、表示部の大きさも操作部が配置されている関係上、限界がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、携帯性を維持したまま、大画面表示を可能にする携帯電子機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、第1の筐体と第2の筐体とからなり、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、前記第1表示部と前記第2表示部とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、用途に応じて第1表示部と第2表示部とで形成される表示画面の構成を変えることができる。
【0006】
請求項2に記載した発明は、前記第1表示部と前記第2表示部とが、互いの展開位置を検出して該二つの表示部で一つの画面を表示可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1表示部と第2表示部との位置関係を認識して画像を表示することができる。
【0007】
請求項3に記載した発明は、前記第1表示部および前記第2表示部のうち少なくとも一つにタッチパネル機能が備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、ボタンからなる操作部を無くし、必要な場合のみ表示部にテンキーやキーボードを表示することができる。
【0008】
請求項4に記載した発明は、前記連結部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体に設けられた回動可能な支持体と、該支持体に連結され、伸縮可能な連結棒とで構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、連結棒の内部に第1の筐体と第2の筐体との間で通信可能な通信線を配すことができる。
【0009】
請求項5に記載した発明は、第1の筐体と第2の筐体とからなり、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは磁力を利用して開閉自在に連接され、前記第1表示部と前記第2表示部とが、縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体と第2の筐体とを磁力により容易に縦方向および横方向に連接することができる。
【0010】
請求項6に記載した発明は、前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにもバッテリが備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体および第2の筐体のいずれも単独で電源を確保することができる。
【0011】
請求項7に記載した発明は、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、無線により通信可能に構成されていることを特徴とする。
このように構成することで、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ通信線が必要なくなる。
【0012】
前記第1表示部に第1の透明スピーカの振動板が備えられ、前記第2表示部に第2の透明スピーカの振動板が備えられていることを特徴とする。
このように構成することで、マイクロフォン部とスピーカ部とを各表示部内に収めることができる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載した発明によれば、用途に応じて第1表示部と第2表示部とで形成される表示画面の構成を変えることができるため、必要な情報を適正な大画面形状で表示することができる効果がある。
【0014】
請求項2に記載した発明によれば、第1表示部と第2表示部との位置関係を認識して画像を表示することができるため、第1表示部と第2表示部とで正確な大画面を表示することができる効果がある。
【0015】
請求項3に記載した発明によれば、ボタンからなる操作部を無くし、必要な場合のみ表示部にテンキーやキーボードを表示することができるため、携帯電子機器の大きさは維持したまま、大画面表示を実現することができる効果がある。
【0016】
請求項4に記載した発明によれば、連結棒の内部に第1の筐体と第2の筐体との間で通信可能な通信線を配すことができるため、第1の筐体と第2の筐体とを縦方向および横方向のいずれにも連接することができ、大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0017】
請求項5に記載した発明によれば、第1の筐体と第2の筐体とを磁気力により容易に縦方向および横方向に連接することができるため、容易に大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0018】
請求項6に記載した発明によれば、第1の筐体および第2の筐体のいずれも単独で電源を確保することができるため、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ電源線が必要なくなり、大画面表示を長時間表示可能にすることができる効果がある。
【0019】
請求項7に記載した発明によれば、第1の筐体と第2の筐体との間をつなぐ通信線が必要なくなるため、無線により各種情報を交換することができ、容易な構造で大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【0020】
請求項8に記載した発明によれば、マイクロフォン部とスピーカ部とを各表示部内に収めることができるため、表示部を更に大きく形成することができ、大画面表示を可能にすることができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(第一実施形態)
次に、本発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。
図1、図2に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)10は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2と、これら二つの筐体1,2を相互に連結する連結部3とを備えている。連結部3は、二つの筐体1,2の各外面1a,2aに形成された略半球形状の凹部5,6に設けられた球面滑り軸受(ベアリング)7,8と、二つのベアリング7,8を連結する連結棒9とで構成されている。連結棒は伸縮可能でかつ折曲可能に構成されている。なお、連結部3は、二つの筐体1,2の各端部1b,2b(以下、基端部1b,2bと呼ぶ。)側同士を連結するように配されている。
【0022】
第1の筐体1の内面1cには、文字、記号、図形などの各種情報を表示する第1表示面11aを有する第1表示部11及び通話用のマイクロフォン部12が設けられている。第1表示部11は、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、無機ELディスプレイなどにより構成されており、その表示面11aは、二つの筐体1,2を相互に重ね合わせた状態において第2の筐体2に対向する第1の筐体1の内面1cから外方に露出している。また、第1表示部11は、タッチパネル機能を有しており、必要に応じて通話キー、終話キー、テンキー、キーボードなどの各種押圧可能な操作キーを表示可能に構成されている。マイクロフォン部12は、基端部1bとは反対側に位置する第1の筐体1の先端部1d側に配されており、第1の筐体1の内面1cから第1の筐体1の内部空間に貫通する開口部1eを介して外方に露出している。
【0023】
また、第2の筐体2の内面2cには、文字、記号、図形などの各種情報を表示する第2表示面21aを有する第2表示部21及び通話用のスピーカ部13が設けられている。
第2表示部21は、LCD、有機ELディスプレイ、無機ELディスプレイなどにより構成されており、その表示面12aは、二つの筐体1,2を相互に重ね合わせた状態において第1の筐体1に対向する第2の筐体2の内面2cから外方に露出している。ここで、第2表示部21と第1表示部11とは同じ様式のディスプレイで構成されていることが好ましい。スピーカ部13は、基端部2bとは反対側に位置する第2の筐体2の先端部2d側に配されており、第2の筐体2の内面2cから第2の筐体2の内部空間に貫通する開口部2eを介して外方に露出している。
【0024】
次に、第1の筐体1の側面1fには、押圧可能な複数の操作キー15が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aの先端部1d側には、バッテリ17が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋19が設けられている。
【0025】
次に、第2の筐体2の外面2a側には、文字、記号、図形などの各種情報を表示する表示面23aを有する第3表示部23が設けられている。
第3表示部23は、内面2cとは反対側に位置する第2の筐体2の外面2aから外方に向けて、例えば白色光を発光するバックライトを備えた白黒LCDにより構成されている。すなわち、第3表示部23の表示面23aは、二つの筐体1,2の開閉状態に関わらず、第2の筐体2の外面2aから外方に向けて配置されている。
【0026】
また、第1の筐体1と第2の筐体2とは、閉状態において図示しない磁石などを利用して閉状態を保持できるように構成されている。
【0027】
図3に示すように、連結部3は、金属製のベアリング7,8と金属製の連結棒9とで構成されている。ベアリング7,8と連結棒9とは溶接にて接合されている。連結棒9は、平面視略長方形の部材9a〜9hの8つの部材で構成されており、部材9aは部材9bにスライドして収容可能であり、部材9bは部材9cにスライドして収容可能である。同様に、部材9hは部材9gに収容可能であり、部材9gは部材9fに収容可能に構成されている。部材9cと部材9dとの間には、回動可能なヒンジ9iが設けられており、同様に部材9dと部材9eとの間には、ヒンジ9jが、部材9eと部材9fとの間には、ヒンジ9kが設けられている。
部材9dの長辺は第2の筐体2の厚みより若干長く形成されており、部材9eの長辺は第1の筐体1の厚みより若干長く形成されている。
【0028】
また、各部材9a〜9hの内部には、図示しない貫通孔が形成されており、貫通孔には通信線が第1の筐体1と第2の筐体2とを連接するように配されており、その通信線が各ベアリング7,8に形成された図示しない孔に挿入され、ベアリング7,8の内部を通過した通信線はベアリング7,8に形成された別の孔から取り出され、その通信線が第1の筐体1と第2の筐体2の内部へと導かれ、第1の筐体1と第2の筐体2とは通信可能に構成されている。
【0029】
更に、第1の筐体1と第2の筐体2とが、縦方向に連接しているか、横方向に連接しているかを手動または自動にて認識可能に構成されており、用途に応じて最適な画像表示ができるように構成されている。
【0030】
次に、本実施形態の携帯電話機10の作用について説明する。
携帯電話機10は、未使用時には、第1の筐体1と第2の筐体2とを重ね合わせた状態(閉状態)にしておき、電話、メール、TV、インターネットなどを使用する際には、第1の筐体1と第2の筐体2とを連結部3を介して開状態にして使用する。
【0031】
ここで、電話を使用する際の説明をする。
電話を使用する際には、第1の筐体1と第2の筐体2とが縦方向に連接するように開状態にする(図1参照)。このとき、連結部3は連結棒9の部材が隣接する部材に収容されることで長さが伸縮し、ヒンジ部が回動することで、各筐体1,2の動きに合わせて、各筐体1,2の外面1a,2aに沿うように動かすことができる(図2参照)。このとき、第1の筐体1と第2の筐体2とが縦方向に連接された状態を保持できるように各筐体1,2の接触面に磁石などを配置したほうが好ましい。
次に、第1表示面11aまたは操作キー15を押下することで、第1表示部11に電話を使用する際に必要なテンキーなどが表示される。第1表示部11はタッチパネル機能を有しているため、第1表示面11aを押下することで、従来からあるボタン式操作部と同様の機能を果たすことができる。
【0032】
次に、インターネットを使用する際の説明をする。
インターネットを使用する際には、電話を使用する場合と同様に第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接させて使用することもできるが、二つの表示部11,12が縦長の形状に構成されるため、文字を小さく表示するなどしないとインターネット画面を見ることができず、視認性はあまりよくない。そこで、本実施形態では、二つの表示部11,12を横方向に連接させて使用する。
【0033】
図4に示すように、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接させると、第1表示部11と第2表示部21とで構成される表示画面は、縦方向に連接させた場合よりも横長の形状になり、一般的に使用するパソコンの液晶ディスプレイの形状に近づけることができる。ここで、第1表示部11と第2表示部21とが横方向に連接された場合には、それを検知し、二つの表示部11,12で一つの大画面表示ができるように構成されている。このように構成し、第1表示部11と第2表示部21とを併せて一つの表示画面にすることで、インターネット画面をより見やすくすることができる。ここで、操作キー15やタッチパネル機能を用いてインターネットのブラウジングをすることができる。インターネットをより使いやすくするためには、第1表示部11だけでなく、第2表示部21にもタッチパネル機能を備えたほうが好ましい。
【0034】
図5に示すように、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接させる場合は、連結部3は各ベアリング7,8を回動させることで第1の筐体1と第2の筐体2とが横方向に連接するように各筐体1,2を移動させ、連結棒9の長さと角度を調整して各筐体1,2の外面1a,2aに沿うように連結棒9を配置させる。このとき、第1の筐体1と第2の筐体2とが横方向に連接された状態を保持できるように各筐体1,2の側面に図示しない磁石などを配置したほうが好ましい。
【0035】
したがって、上述の実施形態によれば、連結部3を介して第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。
【0036】
なお、上述の実施形態において、ベアリングと連結棒にて第1の筐体1と第2の筐体2とを連接する構成としたが、同様の機構を有するものであれば、上記実施形態の構造に拘る必要はない。
【0037】
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を図6〜図11に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、第一実施形態と同様で本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。また、第一実施形態と同じ構成のものは、同一部分に同一符号を付して詳細の説明を省略する。
図6に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)20は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態および開状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0038】
図6、図7に示すように、携帯電話機20の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。縦方向に使用する際には、第1の筐体1の基端部1b側の基端側面1gに設けられた第1近距離通信部53と、第2の筐体2の基端部2b側の基端側面2gに設けられた第2近距離通信部54とが対向するように配置され、第1の筐体1と第2の筐体2との間を通信可能に構成されている。ここで、各近距離通信部は、赤外線により通信可能に構成されている。
また、携帯電話機20を横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1の側面1fに設けられた第3近距離通信部51と、第2の筐体2の側面2fに設けられた第4近距離通信部52とが対向するように配置され、第1の筐体1と第2の筐体2との間を通信可能に構成されている。
【0039】
そして、本実施形態においては、第1近距離通信部53と第2近距離通信部54との間で近距離通信が行われているか、第3近距離通信部51と第4近距離通信部52との間で近距離通信が行われているかを判別して、二つの表示部11,12がどのように連接されているかを認識できるように構成されている。したがって、各筐体1,2の連接状態に応じた大画面表示が可能になる。
【0040】
図8に示すように、第1の筐体1の外面1aの先端部1d側には、バッテリ17が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋19が設けられており、第2の筐体2の外面2aの先端部2d側にもバッテリ57が収納された収納部が設けられており、収納部を覆うように着脱可能な電池蓋59が設けられている。
【0041】
図9、図10には、第二実施形態の変形例を示す。図9、図10に示すように、携帯電話機25は第1の筐体1と第2の筐体2とで構成されている。第1の筐体1の内面1cには略全面に第1表示部11が形成されており、第2の筐体2の内面2cには略全面に第2表示部21が形成されている。また、第1表示部11および第2表示部21には、図示しない透明スピーカの振動板が設けられている。各表示部11,12の構成が異なる以外は上述の実施形態と同様であるため、詳細の説明を省略する。
【0042】
図9のように縦方向に連接して使用するときは、第1の筐体1はキーボードなどが表示され各種操作ができるように構成されていると共に、振動板により面状マイクとして動作するように構成されている。また、図10のように横方向に連接して使用するときは、第1表示部11と第2表示部21とで一体の表示部として動作するように構成されている。更に、テレビを視聴する際などにステレオ設定すると、透明スピーカの振動板により第1の筐体1は左側面状スピーカとして動作し、第2の筐体2は右側面状スピーカとして動作するように構成されている。
【0043】
このように構成することで、携帯電話機25自体の大きさを大きくすることなく、さらに大きな画面表示をすることができる。なお、この変形例において、第1の筐体1と第2の筐体2との連接方法を第一実施形態で用いた連結部3を用いたものにしてもよい。
【0044】
次に、図11は各筐体間に通信線などが構成されない場合のブロック図である。
図11に示すように、第1の筐体1は、テレビ受信部101と、第1表示部11と、無線通信部102と、第1画像メモリ103と、第1制御部104と、第1記憶部105と、第1音声出力部106と、音声入力部107と、第1端末状態検出部108と、第1近距離通信部53(第3近距離通信部51)と、操作部109と、バッテリ17と、を備えている。
【0045】
テレビ受信部101はテレビ放送を受信可能に構成されており、無線通信部102は音声電話、テレビ電話などの無線信号を処理可能に構成されている。第1画像メモリ103は、テレビ信号、テレビ電話信号を一時的に保存可能に構成されたフレームメモリである。第1制御部104は、第1の筐体1の各制御対象と通信可能に構成され、各制御対象を制御すると共に、第2の筐体2との連係を図るように構成されている。第1記憶部105は、第1の筐体1の各種動作に必要なプログラムや各種通信情報などを記憶可能に構成されている。
【0046】
第1音声出力部106は、2画面表示(大画面表示)時の左側スピーカとして動作する。音声入力部107は、各筐体1,2が縦方向に連接されている場合に、送話用のマイク機能を司るように構成されている。第1端末状態検出部108は、各筐体1,2が縦方向に連接されているか、横方向に連接されているかを検出可能に構成されている。第1近距離通信部53(第3近距離通信部51)は、第1の筐体1と第2の筐体2との間で画像、音声、制御信号などの授受を行うように構成されている。操作部109は、携帯電話機の各種操作を行うように構成されている。バッテリ17は、第1の筐体1に電源を供給する。
【0047】
次に、第2の筐体2は、第2画像メモリ203と、第2表示部21と、第2制御部204と、第2記憶部205と、第2音声出力部206と、第2端末状態検出部208と、第2近距離通信部54(第4近距離通信部52)と、第3表示部23と、バッテリ57と、を備えている。
【0048】
第2画像メモリ203は、テレビ信号、テレビ電話信号を一時的に保存可能に構成されたフレームメモリである。第2制御部204は、第2の筐体2の各制御対象と通信可能に構成され、各制御対象を制御すると共に、第1の筐体1との連係を図るように構成されている。第2記憶部205は、第2の筐体2の各種動作に必要なプログラムや各種通信情報などを記憶可能に構成されている。
【0049】
第2音声出力部206は、電話通話時のイヤースピーカおよび2画面表示(大画面表示)時の右側スピーカとして動作する。第2端末状態検出部208は、各筐体1,2が縦方向に連接されているか、横方向に連接されているかを検出可能に構成されている。第2近距離通信部54(第4近距離通信部52)は、第1の筐体1と第2の筐体2との間で画像、音声、制御信号などの授受を行うように構成されている。第3表示部23は、サブ液晶として、時計や着信情報などを表示可能に構成されている。バッテリ57は、第2の筐体2に電源を供給する。
【0050】
本実施形態において、各筐体1,2の各近距離通信部51(53),52(54)を介して通信可能に構成されており、通信線を設けることなく通信をすることができ、各表示部11,21を一の大画面として表示することや、第1表示部11で操作して電話やメールをすることなどができる。
第1表示部11と第2表示部21とで大画面表示する際には、各筐体1,2の各端末状態検出部108,208が連接方向を検出し、それに応じた画面表示がなされるように構成されるため、常に最適な大画面表示をすることができる。
【0051】
したがって、上述の実施形態によれば、磁石により第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。また、第1の筐体1と第2の筐体2との間に通信線がなくなるため、使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態において、第1の筐体1と第2の筐体2とにそれぞれバッテリを設けた。このように構成することで、第1の筐体1と第2の筐体2との間に電源線を配する必要がなくなり、通信線は近距離通信にすることで各筐体1,2間の配線を全て無くすことができる。
【0052】
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態を図12〜図13に基づいて説明する。ここで説明する実施形態は、第一実施形態と同様で本発明を携帯電話機に適用した場合のものである。また、第一実施形態および第二実施形態と同じ構成のものは、同一部分に同一符号を付して詳細の説明を省略する。
図12に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)30は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0053】
携帯電話機30の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。本実施形態においては、第二実施形態と同様に図示しない近距離通信部を介して近距離通信可能に構成されている。また、第1の筐体1および第2の筐体2のそれぞれにバッテリが設けられている。
【0054】
ここで、第1の筐体1の外面1aにはスライド可能な連結金具61,62が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aおよび第2の筐体2の外面2aには、連結金具61,62がスライドする部分に溝63が形成されている。
第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接して使用する際には、第1の筐体1側に収容されている連結金具61を第2の筐体2側に向かって溝63に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具61を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0055】
同じく、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1に収容されている連結金具62を第2の筐体2側に向かって溝63に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具62を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0056】
図13は図12の変形例を示す。図13に示すように、携帯電話機(携帯電子機器)40は、第1の筐体1と、この第1の筐体1の厚さ方向に重ね合わせ可能な第2の筐体2とを備えている。二つの筐体1,2は、閉状態において図示しない磁石により連接可能に構成されている。
【0057】
携帯電話機40の使用時には縦方向または横方向に第1の筐体1と第2の筐体2とを連接して使用する。本実施形態においては、第二実施形態と同様に図示しない近距離通信部を介して近距離通信可能に構成されている。また、第1の筐体1および第2の筐体2のそれぞれにバッテリが設けられている。
【0058】
ここで、第1の筐体1の外面1aにはスライド可能な連結金具71,72が設けられている。また、第1の筐体1の外面1aおよび第2の筐体2の外面2aには、連結金具71,72がスライドする部分に溝73が形成されている。
第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向に連接して使用する際には、第1の筐体1側に収容されている連結金具71を第2の筐体2側に向かって溝73に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具71を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0059】
同じく、第1の筐体1と第2の筐体2とを横方向に連接して使用する際には、第1の筐体1に収容されている連結金具72を第2の筐体2側に向かって溝73に沿ってスライドさせ、第1の筐体1と第2の筐体2とを係合する位置で固定する。連結金具72を固定するために、図示しない係止部を設けることが好ましい。
【0060】
したがって、上述の実施形態によれば、連結金具を介して第1の筐体1と第2の筐体2とを縦方向にも横方向にも連接可能に構成したため、容易な構造で用途に応じて連接方向を使い分け、特に横方向に連接した場合には、インターネットやTVなどの大画面表示を可能にすることができる。また、近距離通信を可能に構成したため、第1の筐体1と第2の筐体2との間に通信線がなくなるため、使い勝手を向上することができる。
また、本実施形態において、第1の筐体1と第2の筐体2とにそれぞれバッテリを設けた。このように構成することで、第1の筐体1と第2の筐体2との間に電源線を配する必要がなくなり、通信線は近距離通信にすることで各筐体間の配線を全て無くすことができる。
【0061】
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、以下の態様を用いてもよい。
上記実施形態では携帯電話機の場合について説明したが、PDAなどの携帯電子機器に採用してもよい。
また、上記実施形態では閉状態において磁石などを利用して閉状態を保持できるように構成する説明をしたが、第1の筐体と第2の筐体との閉状態を保持可能な係止部を設けてもよい。
また、上記第一実施形態では連結棒が8つの部材で構成されている説明をしたが、必要な機能を満たせば部材の数は拘らない。
また、上記第一実施形態では、連結部の内部に通信線を配する説明をしたが、第二実施形態で説明した近距離通信部を設け、連結部の内部には配線を設けないようにしてもよい。
また、上記第一実施形態では、連結部を金属製で構成している場合の説明をしたが、機能を満たせば材質には拘らない。
また、上記第二、第三実施形態では、赤外線により各筐体間を通信可能に構成した場合の説明をしたが、赤外線以外の無線により通信できる方式(Bluetooth(登録商標)など)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図3】本発明の第一実施形態における連結部の斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図5】本発明の第一実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図7】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図8】本発明の第二実施形態における携帯電話機の各筐体が横方向に連接した場合の外面斜視図である。
【図9】本発明の第二実施形態における携帯電話機の変形例であり、各筐体が縦方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図10】本発明の第二実施形態における携帯電話機の変形例であり、各筐体が横方向に連接した場合の内面斜視図である。
【図11】本発明の第二実施形態における携帯電話機のブロック図である。
【図12】本発明の第三実施形態における携帯電話機の外面の概略斜視図であり、各筐体が(a)縦方向に連接した場合、(b)横方向に連接した場合である。
【図13】本発明の第三実施形態における携帯電話機の外面の概略斜視図の変形例であり、各筐体が(a)縦方向に連接した場合、(b)横方向に連接した場合である。
【符号の説明】
【0063】
1…第1の筐体 1c…内面 2…第2の筐体 2c…内面 3…連結部 7,8…ベアリング(支持体) 9…連結棒 11…第1表示部 21…第2表示部 17,57…バッテリ 10,20,25,30,40…携帯電話機(携帯電子機器)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の筐体と第2の筐体とからなり、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、
前記第1表示部と前記第2表示部とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記第1表示部と前記第2表示部とが、互いの展開位置を検出して該二つの表示部で一つの画面を表示可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記第1表示部および前記第2表示部のうち少なくとも一つにタッチパネル機能が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記連結部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体に設けられた回動可能な支持体と、該支持体に連結され、伸縮可能な連結棒とで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項5】
第1の筐体と第2の筐体とからなり、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは磁力を利用して開閉自在に連接され、
前記第1表示部と前記第2表示部とが、縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項6】
前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにもバッテリが備えられていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、無線により通信可能に構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記第1表示部に第1の透明スピーカの振動板が備えられ、
前記第2表示部に第2の透明スピーカの振動板が備えられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項1】
第1の筐体と第2の筐体とからなり、前記第1の筐体と前記第2の筐体とは連結部を介して開閉自在に連接され、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、
前記第1表示部と前記第2表示部とが、前記連結部を介して縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項2】
前記第1表示部と前記第2表示部とが、互いの展開位置を検出して該二つの表示部で一つの画面を表示可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記第1表示部および前記第2表示部のうち少なくとも一つにタッチパネル機能が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記連結部は、前記第1の筐体および前記第2の筐体に設けられた回動可能な支持体と、該支持体に連結され、伸縮可能な連結棒とで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項5】
第1の筐体と第2の筐体とからなり、閉状態における前記第1の筐体の内面側に各種情報を表示する第1表示部と、前記第2の筐体の内面側に第2表示部とが設けられた携帯電子機器において、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは磁力を利用して開閉自在に連接され、
前記第1表示部と前記第2表示部とが、縦方向および横方向のいずれにも連接可能に構成されていることを特徴とする携帯電子機器。
【請求項6】
前記第1の筐体および前記第2の筐体のいずれにもバッテリが備えられていることを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記第1の筐体と前記第2の筐体とは、無線により通信可能に構成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記第1表示部に第1の透明スピーカの振動板が備えられ、
前記第2表示部に第2の透明スピーカの振動板が備えられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の携帯電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−85705(P2008−85705A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263885(P2006−263885)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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