説明

携帯電子機器

【課題】本発明は、簡易な構成によりビビリ音の発生が抑制された携帯電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】携帯電話機1は、フロントケース2aと、フロントケース2aの外側に配置され切り欠き部260を有するリアケース2bと、フロントケース2aとリアケース2bとの間に配置され、切り欠き部460を介して外部に露出される押圧部310と、抜け止め部320とを有するサイドキー部材16bと、フロントケース2aとサイドキー部材16bとの間に配置されるキーシート40Cと、キーシート40Cとサイドキー部材16bとの間に弾性力を有した状態で配置され、抜け止め部320がリアケース2bにおける内面に当接した状態となるようサイドキー部材16bをリアケース2bにおける内面に向かうよう付勢するスポンジ部材と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電子機器等の携帯電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電子機器としての携帯電話機において、サイドキーを有するタイプが存在する。また、携帯電話機において、防水機能を有するタイプが存在する。
ここで、防水機能を有する携帯電話機におけるサイドキーの構造として、下ケースの側面に形成された穴部に、金属及びゴム一体のサイドキーパッキンを嵌め込んで、キートップを押すとサイドキーパッキンを介して、下ケース内のキースイッチが押されることが可能な構造(を有する携帯電話機)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、近年、サイドキーパッキンを用いることなく、キーシート(ラバーシート)をケースとキートップとの間に配置することで、防水機能を有する携帯電話機が存在する。このタイプの携帯電話機は、キートップの押し子が下ケースの穴部にキーシートと共に挿通配置され、キーシートごとスイッチを押下する構造を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−85140号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の携帯電話機において、キートップは、ユーザからの押圧操作により移動するよう構成される必要があるので、(押し子の部分は除いて)キーシートからキーストローク分だけ離間している必要がある。つまり、キートップは、携帯電話機の内部部材(例えば、バイブレータ)により生じる振動により、容易に振動する場合がある。この場合、いわゆるビビリ音(ビリビリとした音、ビリツキ音)が発生する。
【0006】
このビビリ音の発生を抑制するには、キーシートやキートップの外部配置される外部カバーにキートップを常時押し当てられるように設計(製造)する必要がある。
この場合、設計誤差を非常に小さくする必要がある。寸法誤差が大きい場合、キートップが過剰な押圧力でキーシートに押し当てられたり、外部カバーから離れて配置されたりする。そうすると、スイッチ部が勝手に押下されたり、ビビリ音の発生が解消されなかったりする。
【0007】
本発明は、簡易な構成によりビビリ音の発生が抑制された携帯電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1貫通孔が形成された第1ケース部材と、前記第1ケース部材に収容されるキー基板と、前記キー基板に実装されると共に、前記第1貫通孔に対向して配置されるスイッチ部と、前記第1ケース部材における外側に配置され、第2貫通孔又は切り欠き部が形成された第2ケース部材と、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に配置され、前記第1貫通孔に挿入される突起部と、前記第2貫通孔又は前記切り欠き部を介して外部に露出される押圧面を有する押圧部と、前記押圧部の外縁に形成され、前記第2ケース部材における内面に当接可能な抜け止め部と、を有するキー部材と、前記第1ケース部材と前記キー部材との間に配置される平面状の平面部と、前記スイッチ部と前記突起部との間に配置され前記第1貫通孔に挿入される挿入部と、を有するキーシートと、前記キーシートにおける前記平面部と前記キー部材との間に弾性力を有した状態で配置され、前記抜け止め部が前記第2ケース部材における内面に当接した状態となるよう前記キー部材を前記第2ケース部材における内面に向かうよう付勢する弾性部材と、を備える携帯電子機器に関する。
【0009】
また、前記押圧部における前記押圧面と反対側の面は、前記キーシートにおける前記平面部と離間して配置されることが好ましい。
【0010】
また、前記キー部材は、内面側に形成される凹部を有し、前記弾性部材は、一部が前記凹部に収容配置されることが好ましい。
【0011】
また、前記キー部材における前記押圧面が外部から押圧されていない状態において、前記突起部は、前記キーシートから離間して配置されることが好ましい。
【0012】
本発明は、第1貫通孔が形成された第1ケース部材と、前記第1ケース部材に収容されるキー基板と、前記キー基板に実装されると共に、前記第1貫通孔に対向して配置されるスイッチ部と、前記第1ケース部材における外側に配置され、第2貫通孔又は切り欠き部が形成された第2ケース部材と、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に配置され、前記第1貫通孔に挿入される突起部と、前記第2貫通孔又は前記切り欠き部を介して外部に露出される押圧面を有する押圧部と、前記押圧部の外縁に形成され、前記第2ケース部材における内面に当接可能な抜け止め部と、を有するキー部材と、前記第1ケース部材と前記キー部材との間に弾性力を有した状態で配置され、前記抜け止め部が前記第2ケース部材における内面に当接した状態となるよう前記キー部材を前記第2ケース部材における内面に向かうよう付勢する弾性部材と、を備える携帯電子機器に関する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、簡易な構成によりビビリ音の発生が抑制された携帯電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】携帯電話機1を開いた状態における外観斜視図である。
【図2】操作部側筐体2を構成する部材を説明する分解斜視図である。
【図3】表示部側筐体3を構成する部材を説明する分解斜視図である。
【図4】図1におけるA―A断面図である。
【図5】携帯電話機1における作用を説明する断面図である。
【図6】携帯電話機1における作用と説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1により、携帯電子機器としての携帯電話機1における基本構造を説明する。図1は、携帯電話機1を開いた状態における外観斜視図を示す。
【0016】
図1に示すように、携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備える。また、携帯電話機1は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを開閉可能に連結する連結部4を備える。
携帯電話機1は、開状態と閉状態とに状態変化(変形)可能に構成される。ここで、閉状態とは、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに重なるように配置された状態であり、詳細には、両筐体における所定の面同士が対向するように配置された状態である
【0017】
操作部側筐体2は、操作部側内面2Aと、操作部側外面2Bとを有する。操作部側内面2Aは、携帯電話機1が閉状態において表示部側筐体3の表示部側内面3Aと対向して配置される面である。
操作部側筐体2は、外面(外郭)がフロントケース2aと、リアケース2bと、バッテリカバー2cとにより構成される。
操作部側筐体2には、操作キー群11と、使用者が通話時に発した音声が入力される音声入力部12と、主電源操作部19とがそれぞれ外部に露出して配置される。本実施形態において、操作キー群11(サイドキー16除く)と、音声入力部12と、主電源操作部19とは、操作部側筐体2における操作部側内面2Aに並んで配置される。
【0018】
操作キー群11は、各種設定や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作キー13と、電話番号の数字やメール等の文字等を入力するための入力操作キー14と、各種操作における決定や上下左右方向のスクロール等を行う操作部材としての決定操作キー15と、サイドキー16とを含んで構成される。操作キー群11を構成する各キーそれぞれには、携帯電話機1における開閉状態、各種モードや起動されているアプリケーションの種類等に応じて、それぞれ所定の機能が割り当てられる(キー・アサイン)。そして、使用者により各キーが押圧されることにより、押圧時において各キーに割り当てられている機能に応じた動作が携帯電話機1において実行される。
【0019】
音声入力部12は、操作部側筐体2の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、音声入力部12は、携帯電話機1が開状態において一方の外端部側に配置される。
【0020】
操作部側筐体2における一方側の側面には、外部機器(例えば、ホスト装置)と通信を行うためのインターフェース(図示せず)と、外部メモリの挿入及び取り出しが行われるインターフェース(図示せず)とが配置される。各インターフェースは、不使用時にはキャップにより覆われる。操作部側筐体2における他方側の側面には、所定の機能が割り当てられたサイドキー16が配置される。
【0021】
表示部側筐体3は、表示部側内面3Aと、表示部側外面3Bとを有する。表示部側内面3Aは、携帯電話機1が閉状態において操作部側筐体2の操作部側内面2Aと対向して配置される面である。
表示部側筐体3は、外面(外郭)がフロントパネル3aと、フロントケース3bと、リアケース3cとにより構成される。
表示部側筐体3には、メイン表示部21と、サブ表示部22と、通話の相手側の音声を出力する音声出力部25とが外部に露出して配置される。
【0022】
メイン表示部21は、表示部側筐体3における表示部側内面3Aに配置される。メイン表示部21は、文字情報や画像情報等の各種情報を表示可能に構成される。メイン表示部21は、携帯電話機1が開状態において、使用者により視認される表示部である。
【0023】
サブ表示部22は、表示部側筐体3における表示部側外面3Bに配置される。サブ表示部22は、メイン表示部21より表示領域が小さい表示部である。サブ表示部22は、文字情報や画像情報等の各種情報を表示可能に構成される。サブ表示部22は、携帯電話機1が閉状態において、使用者により視認される表示部である。
【0024】
音声出力部25は、表示部側筐体3における表示部側内面3Aに配置される。音声出力部25は、表示部側筐体3の長手方向における連結部4側と反対の外端部側に配置される。つまり、音声出力部25は、携帯電話機1が開状態において他方の外端部側に配置される。
【0025】
連結部4は、開閉ヒンジ機構を有して構成される。連結部4は、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部との間に配置される。連結部4は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを互いに回動可能に連結する。詳細には、連結部4は、操作部側筐体2と表示部側筐体3とをヒンジ機構における回動軸Zを中心に回動可能に連結する。
【0026】
次いで、図2及び図3により、携帯電話機1を構成する基本的な部材について説明する。図2は、操作部側筐体2を構成する部材を説明する分解斜視図である。図3は、表示部側筐体3を構成する部材を説明する分解斜視図である。
【0027】
図2に示すように、操作部側筐体2は、キー構造部40と、サイドキー構造部41と、フロントケース2a(第1ケース部材)と、キー基板50と、ケース体60と、回路基板70と、アンテナ部90と、防水用パッキン95と、リアケース2b(第2ケース部材)と、バッテリ80と、バッテリカバー2cとを備える。また、操作部側筐体2は、内部に操作部側筐体2を振動させるバイブレータ部(不図示)を有する。
【0028】
操作部側筐体2における外面(外郭)は、フロントケース2aとリアケース2bとが互いの凹状の内側面が向き合うように配置され、互いの外周縁が重なり合うようにして結合されると共に、リアケース2bにバッテリカバー2cが装着されることで形成される。
【0029】
キー構造部40は、フロントケース2aの外面側に配置される。キー基板50と、ケース体60と、回路基板70と、アンテナ部90と、防水用パッキン95と、バッテリ80とは、フロントケース2aとリアケース2bとにより形成された内部空間(操作部側筐体2の内部)に配置(内蔵)される。サイドキー構造部41は、フロントケース2aの側壁200と、側壁200の外側に配置されるリアケース2bの側壁250との間に配置される。
【0030】
フロントケース2aには、開口部14aと、開口部14aの外縁に形成される載置部14cとが形成される。
載置部14cには、キー構造部40が載置される。
開口部14aは、載置部14cに載置されるキー構造部40と、キー基板50(第1キー基板50A)とが当接した状態で積層配置可能となるよう形成される。
【0031】
また、フロントケース2aには、サイドキー16用の挿通孔210(第1貫通孔)が形成される(図4参照)。挿通孔210は、後述するサイドキーシート45の挿入部47、及び後述するサイドキー部材16bの突起部300が挿通される貫通孔である。
【0032】
リアケース2bには、バッテリ用開口81と、サイドキー16用の切り欠き部260とが形成される。
バッテリ用開口81は、バッテリ80を取り付けるための開口である。
切り欠き部260は、サイドキー16用の切り欠き部であって、サイドキー部材16bの押圧面311(図4参照)を外部に露出させるための切り欠きである。切り欠き部260は、フロントケース2aの一部と共に挿通孔を形成する。該挿通孔には、サイドキー部材16bの押圧部310(図4参照)が押圧方向に移動に挿通される。
【0033】
キー構造部40は、操作部材40Aと、キーシート40Cとを有して構成される。
操作部材40Aは、複数のキー操作部材により構成される。具体的には、操作部材40Aは、機能設定操作キー部材13bと、入力操作キー部材14bと、決定操作キー部材15bとにより構成される。
操作部材40Aを構成する各操作キー部材それぞれは、キーシート40Cにおける所定箇所に接着される。キーシート40Cに接着された各操作キー部材それぞれにおける押圧面は、外部に露出して配置される。
【0034】
キーシート40Cは、可撓性を有するシリコンゴム製のシート状部材である。キーシート40Cには、複数の凸部が形成される。複数の凸部は、後述するキースイッチ51、52、53それぞれに対応する位置に形成される。
【0035】
また、サイドキー構造部41は、サイドキー部材16b(キー部材)と、サイドキーシート45(キーシート、ラバーシート)とを有して構成される。また、サイドキー構造部41は、サイドキー部材16bとサイドキーシート45との間に配置されるスポンジ部材(弾性部材)を有する(図4参照)。
サイドキー構造部41及びサイドキー構造部41を構成する各部材等については、後に詳述する。
【0036】
キー基板50は、第1キー基板50Aと、第2キー基板50B(キー基板)とを有する。
第1キー基板50Aは、キー構造部40におけるキーシート40C側の面である第1面50aに配置される複数のキースイッチ51、52、53を有する。
複数のキースイッチ51、52、53それぞれは、各操作部材40Aに対応する位置に配置される。キースイッチ51、52、53は、椀状に湾曲して立体的に形成された金属板のメタルドームと、スイッチ端子(図示せず)とを有する。メタルドームは、その椀状形状の頂点が押圧されると、第1キー基板50Aの表面に印刷された電気回路(図示せず)に形成されるスイッチ端子に接触して電気的に導通するように構成される。
【0037】
第2キー基板50Bは、サイドキー16用のキー基板である。第2キー基板50Bは、第1キー基板50Aにおける側方(短手方向)に延出して形成される。第2キー基板50Bは、第1キー基板50Aとの連結部が折り曲げられて、第1キー基板50Aと略直交するように配置される。
第2キー基板50Bは、サイドキーシート45側の面に配置されるサイドキースイッチ55、55(スイッチ部)を有する。サイドキースイッチ55、55の構成は、キースイッチ51、52、53の構成と同様である。
【0038】
ケース体60は、薄型の略直方体形状であって一の広い面が開口した形状を有する導電性の部材である。
ケース体60は、回路基板70に対向して配置される平板部61と、平板部61における回路基板70側の面に対して略垂直に形成されるリブ62(壁部)を有する。平板部61には、キー基板50における第1キー基板50Aが載置される。リブ62は、回路基板70に実装される各種電子部品のうち最も高さのある電子部品の高さと同等又はそれよりも十分に高くなるよう形成される。リブ62は、平板部61の周縁及び内側に、基準電位部を構成する基準電位パターン層75に対応するように形成される。
また、リブ62は、サイドキーシート45が載置(面当接、積層配置)される延出部62aを有する。
【0039】
また、ケース体60は、シールドケースとして機能する。ケース体60は、外部からの高周波等のノイズが回路基板70に配置される各種電子部品に作用するのを抑制すると共に、RF(Radio Frequency)回路、CPU回路、電源回路等から放出(伝播)されるノイズを遮蔽して、他の電子部品やアンテナに接続される受信回路等に作用することを抑制する。
なお、ケース体60は、金属により形成されるほか、骨格が樹脂により形成され、その表面に導体膜が形成されたものでもよい。
【0040】
回路基板70は、平板状の基板部71と、基板部71における第1面70a側に実装される電子部品及び各種回路ブロックと、基板部71における第1面70aの表面に形成される基準電位パターン層75(グランドパターン層)とを有する。
基板部71に実装される電子は、例えば、アンテナ部90が送受信する信号を処理する信号処理部を含む電子部品等が例示される。また、回路ブロックは、例えば、RF(Radio Frequency)回路や電源回路が例示される。
基準電位パターン層75は、基板部71の外縁や、各回路ブロックを区画する箇所に形成される。基準電位パターン層75は、例えば、回路基板70における第1面70aの表面に導電性の部材を印刷することで形成される。
【0041】
アンテナ部90は、基台上に所定形状のアンテナエレメントが配置されることにより構成さる。アンテナ部90は、携帯電話機1における連結部4側と反対の端部側に配置される。アンテナ部90のアンテナエレメントは、帯状の板金により形成される。また、アンテナ部90は、不図示の給電端子を介して回路基板70から給電される。これにより、アンテナエレメントは、給電端子を介して回路基板70から給電されると共に、回路基板70のRFモジュール等と接続される。
【0042】
防水用パッキン95は、フロントケース2aの外縁とリアケース2bの外縁とに挟まれて配置される。防水用パッキン95は、環状であってフロントケース2a及びリアケース2bの外縁に対応した形状である。防水用パッキン95は、シリコンゴム等の弾性材により構成される。
【0043】
バッテリ80は、リアケース2bに形成されたバッテリ用開口81を介して操作部側筐体2に収容配置される。
バッテリカバー2cは、リアケース2bにおける外面側からバッテリ80を覆うように配置される。
【0044】
操作部側筐体2には、上述した部材のほか、音声入力部12を構成するマイク等の部材が内部に収容配置される。
【0045】
図3に示すように、表示部側筐体3は、フロントパネル3aと、メイン表示部21と、フロントケース3bと、表示部側基板86と、サブ表示部22と、リアケース3cとを備える。
【0046】
表示部側筐体3における外面(外郭)は、フロントケース3bとリアケース3cとが互いの外周縁が重なり合うようにして結合されると共に、フロントケース3bにフロントパネル3aが取り付けられることで形成される。
【0047】
フロントパネル3aは、平板状の光透過性部材である。フロントパネル3aは、メイン表示部21を保護すると共に、メイン表示部21により表示された画像等を外部に透過させる部材である。
【0048】
メイン表示部21は、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とを含んで構成される。
メイン表示部21は、フロントケース3bにおけるフロントパネル3a側に配置される。
【0049】
フロントケース3bは、板金部材を樹脂インサート成型することにより形成されている。フロントケース3bを構成する板金部材は、フロントケース3bの強度を向上させると共に、シールド部材として機能する。
【0050】
表示部側基板86は、平板状の部材であって、メイン表示部21やサブ表示部22等と電気的に接続される部材である。
本実施形態において、表示部側基板86には、中央部に開口部86aが形成される。開口部86aには、サブ表示部22が(挿通)配置される。
【0051】
サブ表示部22は、フロントケース3bにおけるリアケース3c側に積層配置される。
サブ表示部22は、液晶パネルと、液晶パネルを駆動する駆動回路と、液晶パネルの背面側から光を照射するバックライト等の光源部とを含んで構成される。
サブ表示部22は、表示領域がメイン表示部21の表示領域より小さい表示部である。
サブ表示部22は、表示部側筐体3の厚さ方向において、表示領域がメイン表示部21の表示領域と反対側を向いて配置される。
【0052】
リアケース3cは、フロントケース3bと共に表示部側基板86やサブ表示部22を収容する。
操作部側筐体2には、上述した部材のほか、音声入力部12等の部材が内部に収容配置される。
【0053】
続けて、図4により、サイドキー16の構造について説明する。図4は、図1におけるA―A断面図である。
図4に示すように、フロントケース2aの内側である内部空間500には、ケース体60のリブ62を構成する延出部62aと、キー基板50を構成する第2キー基板50Bとが収容配置される。言い換えると、フロントケース2aにおける側壁200の内側には、ケース体60のリブ62を構成する延出部62aと、キー基板50を構成する第2キー基板50Bが配置される。
【0054】
また、フロントケース2aとリアケース2bとの間に形成された中空空間510には、サイドキーシート45と、サイドキー部材16b(一部)と、スポンジ部材400とが収容配置される。言い換えると、フロントケース2aにおける側壁200とリアケース2bの側壁250との間には、サイドキーシート45と、サイドキー部材16b(一部)と、スポンジ部材400とが配置される。
【0055】
また、リアケース2bの外側である外部空間520には、サイドキー部材16bの押圧面311を含む押圧部310の一部が配置される。言い換えると、リアケース2bの外側には、サイドキー部材16bの押圧面311が露出して配置される。
【0056】
図4に示すように、延出部62aは、フロントケース2aにおける側壁200の内側に、側壁200の内面と対向して配置される。
延出部62aは、側壁200側に形成される載置部62bを有する。
載置部62bには、第2キー基板50Bが載置される。
【0057】
図4に示すように、第2キー基板50Bは、延出部62aに形成された載置部62bに載置される。第2キー基板50Bは、サイドキースイッチ55が側壁200側を向くように載置部62bに載置される。詳細には、第2キー基板50Bは、サイドキースイッチ55が側壁200に形成された挿通孔210に対向するように載置部62bに配置される。
【0058】
図4に示すように、サイドキーシート45は、平面部46と、挿入部47とを有する。
平面部46は、フロントケース2aの側壁200とサイドキー部材16bとの間に配置される平面状の部分である。
平面部46は、側壁200に所定の接着材(部材)により接着される。
平面部46は、後述するサイドキー部材16b(押圧部310)から離間して配置される。
平面部46とサイドキー部材16b(押圧部310)との間には、スポンジ部材400が配置される。
【0059】
挿入部47は、サイドキースイッチ55側に突出して形成される。挿入部47は、側壁200に形成された挿通孔210に挿入配置される。
挿入部47は、サイドキー部材16b側に形成された円筒状の中空部47aを有する。中空部47aには、サイドキー部材16bの突起部300が挿入配置される。
つまり、挿入部47は、先端部がサイドキースイッチ55と突起部300との間に配置された状態で、挿通孔210に挿入配置される。
【0060】
サイドキー部材16bは、フロントケース2aの側壁200とリアケース2bの側壁250との間に一部が配置されると共に、矢印D方向に移動可能に保持される。
サイドキー部材16bは、突起部300と、押圧部310と、抜け止め部320とを有する。
【0061】
突起部300は、サイドキースイッチ55側に突出して形成される。突起部300は、押圧部310における内面312側に該内面312から突出して形成される。
突起部300は、側壁200に形成された挿通孔210に挿入配置される。具体的には、突起部300は、挿通孔210に挿入配置されたサイドキーシート45の挿入部47に形成される中空部47aに挿入配置される。突起部300は、先端部がサイドキーシート45の挿入部47を挟んで、サイドキースイッチ55に対向して配置される。
突起部300は、サイドキーシート45の挿入部47を介して、サイドキースイッチ55を押圧(押下)する部分である。
【0062】
ここで、突起部300は、先端部がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間して配置される。詳細には、サイドキー部材16bにおける押圧面311が外部から押圧されていない状態において、突起部300は、サイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間して配置される。つまり、突起部300は、後述するスポンジ部材400によりサイドキー部材16bが外部空間520側に付勢されることで、先端がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間して配置される。
【0063】
押圧部310は、突起部300における外部空間520側に配置される。
押圧部310は、リアケース2bの側壁250に形成された切り欠き部260に挿通して配置される。押圧部310は、一部が切り欠き部260に挿通されると共に、一部が外部空間520に露出して配置される。
また、押圧部310は、サイドキー部材16bが内部空間500側に移動された場合、一部が中空空間510に配置されるよう移動する。
【0064】
押圧部310は、押圧面311を有する。押圧面311は、ユーザにより押圧される部分である。押圧面311は、外部空間520に配置される面である。押圧面311は、切り欠き部260を介して外部空間520に常時露出して配置される。
【0065】
後述の通り、押圧部310における内面312側には、凹部315が形成される。凹部315には、弾性力を有するように圧縮されたスポンジ部材400が配置される。
また、押圧部310における押圧面311と反対側の内面312は、サイドキーシート45の平面部46から離間して配置される。詳細には、サイドキー部材16bにおける押圧面311が外部から押圧されていない状態において、押圧部310における内面312は、サイドキーシート45(平面部46の表面)から離間して配置される。つまり、押圧部310における内面312は、後述するスポンジ部材400によりサイドキー部材16bが外部空間520側に付勢されることで、サイドキーシート45(平面部46の表面)から離間して配置される。この離間した距離は、サイドキー部材16bのストローク長さと同等(又は長さ以下)である。
【0066】
抜け止め部320は、押圧部310の外縁に形成される。抜け止め部320は、押圧部310の内面312側に形成される。抜け止め部320は、押圧部310の外縁にツバ状に形成される。抜け止め部320は、リアケース2bにおける側壁250に対してサイドキーシート45側に配置される。
抜け止め部320は、切り欠き部260の径よりも大きい径を有する。
抜け止め部320は、リアケース2bの側壁250に当接して、サイドキー部材16bが外部空間520に抜け出ることを防止するための部材である。
【0067】
また、抜け止め部320は、リアケース2bの側壁250に当接して配置される。サイドキー部材16bにおける押圧面311が外部から押圧されていない状態において、抜け止め部320は、リアケース2bの側壁250に当接して配置される。つまり、抜け止め部320は、後述するスポンジ部材400によりサイドキー部材16bが外部空間520側に付勢されることで、リアケース2bの側壁250に当接して配置される。
【0068】
凹部315は、サイドキー部材16bの内面312側に形成される。凹部315は、内面312から押圧面311側に窪んだ部分である。
凹部315は、スポンジ部材400の一部が収容配置される部分である。
凹部315の深さは、スポンジ部材400の材質、厚さ、設定されるキー押圧力の強さによって調整される。
【0069】
スポンジ部材400は、サイドキーシート45における平面部46とサイドキー部材16bとの間に弾性力を有した状態で配置される。
スポンジ部材400は、平面部46とサイドキー部材16bの内面312との間に配置される。具体的には、スポンジ部材400は、一部が凹部315に収容配置され、凹部315の底面と平面部46の表面とに挟まれて配置される。
スポンジ部材400は、凹部315の底面と平面部46の表面とにより(自然状態のサイズを基準に)圧縮され、弾性力を有した状態で配置される。
【0070】
弾性力を有して配置されたスポンジ部材400は、サイドキー部材16bを外部空間520側に向かうよう付勢する。詳細には、弾性力を有して配置されたスポンジ部材400は、サイドキー部材16bを抜け止め部320がリアケース2bの側壁250における内面に当接した状態になるよう付勢する。
これにより、サイドキー部材16bは、抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に当接すると共に、突起部300がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間した状態で配置される。
【0071】
続けて、図4から図6により、携帯電話機1における作用について説明する。図5は、携帯電話機1における作用を説明する断面図である。図6は、携帯電話機1における作用と説明する断面図である。
【0072】
図4に示すように、通常状態(サイドキー部材16bにおける押圧面311が外部から押圧されていない状態)において、サイドキー部材16bは、スポンジ部材400の弾性力によって、抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に当接すると共に、突起部300がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間した状態で配置される。
【0073】
この通常状態において、操作部側筐体2の内部に配置されたバイブレータ部(不図示)により該操作部側筐体2に振動が生じた場合、抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に当接しているので、ビビリ音は発生しない。
【0074】
ここで、突起部300がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間しているので、製造時等に生じた寸法誤差を原因とする(通常状態において)サイドキー16bがサイドキースイッチ55を押下するという問題の発生を抑制できる。
【0075】
また、サイドキー部材16bがスポンジ部材400の弾性力によって抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に当接するよう付勢されるので、製造時に生じた寸法誤差により抜け止め部320がリアケース2bの側壁250から離間することが、抑制される。つまり、携帯電話機1は、製造誤差が生じた場合でもビビリ音の発生を抑制できる。
【0076】
次いで、図5に示すように、ユーザは、サイドキー部材16bの押圧面311を矢印F1方向に押圧(押下)する。
押圧面311を矢印F1方向に押圧(押下)されたサイドキー部材16bは、矢印D1方向に移動される。サイドキー部材16bは、スポンジ部材400を圧縮しながら矢印D1方向に移動される。
【0077】
そして、サイドキー部材16bにおける突起部300は、中空部47aの底面(サイドキーシート45)に当接すると共に底面の部分を押し下げる。
これにより、突起部300は、サイドキーシート45における中空部47aに底面に対応する部分を介して、サイドキースイッチ55を押圧(押下)する。
【0078】
ここで、サイドキー部材16bを矢印D1方向に移動させるために必要な押圧力の強さは、スポンジ部材400により生じている弾性力の強さと同じである。
スポンジ部材400は、サイドキー部材16bに形成された凹部315に一部が収容された状態で、サイドキー部材16bとサイドキーシート45との間に配置される。
仮に、凹部315が形成されていないサイドキー部材16bを用いた場合、サイドキー部材16bがサイドキーシート45に当接する位置まで押下されると、スポンジ部材400が圧縮限界又は圧縮限界に近い状態になり、サイドキースイッチ55を押下するためには、非常に強い押圧力が必要になる場合がある。
本実施形態においては、サイドキー部材16bにスポンジの一部が収容される凹部315が形成されているので、押圧力は、スポンジ部材400の高さが凹部315の深さになったときの弾性力が上限となる。よって、携帯電話機1は、サイドキー部材16bの押圧力が過剰に大きくなることを抑制できる。
【0079】
続けて、図6に示すように、ユーザは、サイドキー部材16bに対する押圧を解除する(例えば、押圧操作していた指を押圧面311から離す)。押圧が解除されたサイドキー部材16bは、スポンジ部材400の弾性力により、矢印D2方向に移動される。そして、サイドキー部材16bは、初期状態にもどる。
つまり、サイドキー部材16bは、スポンジ部材400の弾性力によって、抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に当接すると共に、突起部300がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間した状態となる位置も戻る。
これにより、ユーザによる押圧が解除された場合でも、サイドキー部材16bは自動的に初期状態にもどるので、ビビリ音の発生等が定常的に好適に抑制される。
【0080】
本実施形態によれば、スポンジ部材400の弾性力によって抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に常時当接するように構成されるので、携帯電話機1は、バイブレータ部等により発生された振動によるビビリ音(ビリツキ音)の発生を抑制できる。
【0081】
また、本実施形態によれば、携帯電話機1は、構成部材等に寸法誤差が生じた場合であってもスポンジ部材400の弾性力によって抜け止め部320がリアケース2bの側壁250の内面に常時当接するように構成されるので、ビビリ音の発生を好適に抑制できる。
【0082】
また、本実施形態によれば、突起部300がサイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間した状態で配置されるので、携帯電話機1は、構成部材等の寸法誤差が生じた場合に発生するキースイッチの意図しない押下を抑制できる。
【0083】
また、本実施形態によれば、上述の通り、寸法誤差により生じる問題の発生が抑制されるので、携帯電話機1の設計や製造において、従来よりも寸法公差を大きくすることができる。これにより、設計の自由度が向上する。また、これにより、製造への負担が軽減される。
【0084】
また、本実施形態によれば、サイドキー部材16bにスポンジの一部が収容される凹部315が形成されているので、押圧力は、スポンジ部材400の高さが凹部315の深さになったときの弾性力が上限となる。これにより、携帯電話機1は、サイドキー部材16bの押圧力が過剰に大きくなることを抑制できる。
また、本実施形態によれば、凹部315に場合に比べて大型化することが抑制される(小型化に寄与する)。
【0085】
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。例えば、本実施形態において、携帯電子機器として携帯電話機1について説明しているが、これに限定されず、携帯電子機器は、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置、ノートパソコン等であってもよい。
【0086】
また、本実施形態において、連結部4により折り畳み可能な携帯電話機1の説明をしているが、このような折り畳み式ではなく、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3との重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転(ターン)式や、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが一つの筐体に配置され連結部を有さない型式(ストレートタイプ)でもよい。また、携帯電話機1は、開閉及び回転可能ないわゆる2軸ヒンジタイプであってもよい。
【0087】
また、本実施形態において、サイドキーについて説明しているが、これに限定されない。
また、本実施形態おいて、サイドキー部材における押圧部は、リアケース2bに形成された切り欠き部260に挿通されている。ここで、サイドキー部材における押圧部が挿通されるのは、切り欠き部に限定されず、リアケース2bに形成された貫通孔であってもよい。
【0088】
また、本実施形態において、サイドキー部材16bの突起部300は、サイドキーシート45(中空部47aの底面)から離間しているが、これに限定されず、(過剰でない範囲で)当接していてもよい。
【0089】
また、本実施形態において、弾性部材としてスポンジ部材について説明しているが、弾性部材はこれに限定されない。弾性部材として、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムや各種バネ部材等を用いてもよい。
【0090】
また、本実施形態において、携帯電話機1は、サイドキーシート45を有しているが、これに限定されず、サイドキーシート45を有しなくてもよい。
つまり、携帯電話機1(携帯電子機器)は、第1貫通孔が形成された第1ケース部材と、前記第1ケース部材に収容されるキー基板と、前記キー基板に実装されると共に、前記貫通孔に対向して配置されるスイッチ部と、前記第1ケース部材における外側に配置され、第2貫通孔又は切り欠き部が形成された第2ケース部材と、前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に配置され、前記第1貫通孔に挿入される突起部と、前記第2貫通孔又は切り欠き部を介して外部に露出される押圧面を有する押圧部と、前記押圧部の外縁に形成され、前記第2ケース部材における内面に当接可能な抜け止め部と、を有するキー部材と、前記第1ケース部材と前記キー部材との間に弾性力を有した状態で配置され、前記抜け止め部が前記第2ケース部材における内面に当接した状態となるよう前記キー部材を前記第2ケース部材における内面に向かうよう付勢する弾性部材と、を備える構成であってもよい。
【符号の説明】
【0091】
1 携帯電話機
2 操作部側筐体
2a フロントケース
2b リアケース
3 表示部側筐体
4 連結部
16b サイドキー部材
45 サイドキーシート
46 平面部
47 挿入部
47a 中空部
50A 第1キー基板
50B 第2キー基板
55 サイドキースイッチ
60 ケース体
62 リブ
62a 延出部
200 側壁
210 挿通孔
250 側壁
260 切り欠き部
300 突起部
310 押圧部
311 押圧面
312 内面
315 凹部
320 抜け止め部
400 スポンジ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1貫通孔が形成された第1ケース部材と、
前記第1ケース部材に収容されるキー基板と、
前記キー基板に実装されると共に、前記第1貫通孔に対向して配置されるスイッチ部と、
前記第1ケース部材における外側に配置され、第2貫通孔又は切り欠き部が形成された第2ケース部材と、
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に配置され、
前記第1貫通孔に挿入される突起部と、
前記第2貫通孔又は前記切り欠き部を介して外部に露出される押圧面を有する押圧部と、
前記押圧部の外縁に形成され、前記第2ケース部材における内面に当接可能な抜け止め部と、を有するキー部材と、
前記第1ケース部材と前記キー部材との間に配置される平面状の平面部と、前記スイッチ部と前記突起部との間に配置され前記第1貫通孔に挿入される挿入部と、を有するキーシートと、
前記キーシートにおける前記平面部と前記キー部材との間に弾性力を有した状態で配置され、前記抜け止め部が前記第2ケース部材における内面に当接した状態となるよう前記キー部材を前記第2ケース部材における内面に向かうよう付勢する弾性部材と、を備える
携帯電子機器。
【請求項2】
前記押圧部における前記押圧面と反対側の面は、前記キーシートにおける前記平面部と離間して配置される
請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記キー部材は、内面側に形成される凹部を有し、
前記弾性部材は、一部が前記凹部に収容配置される
請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記キー部材における前記押圧面が外部から押圧されていない状態において、
前記突起部は、前記キーシートから離間して配置される
請求項1から3のいずれかに記載の携帯電子機器。
【請求項5】
第1貫通孔が形成された第1ケース部材と、
前記第1ケース部材に収容されるキー基板と、
前記キー基板に実装されると共に、前記第1貫通孔に対向して配置されるスイッチ部と、
前記第1ケース部材における外側に配置され、第2貫通孔又は切り欠き部が形成された第2ケース部材と、
前記第1ケース部材と前記第2ケース部材との間に配置され、
前記第1貫通孔に挿入される突起部と、
前記第2貫通孔又は前記切り欠き部を介して外部に露出される押圧面を有する押圧部と、
前記押圧部の外縁に形成され、前記第2ケース部材における内面に当接可能な抜け止め部と、を有するキー部材と、
前記第1ケース部材と前記キー部材との間に弾性力を有した状態で配置され、前記抜け止め部が前記第2ケース部材における内面に当接した状態となるよう前記キー部材を前記第2ケース部材における内面に向かうよう付勢する弾性部材と、を備える
携帯電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−114609(P2012−114609A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260806(P2010−260806)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】