説明

搾り、乾燥皿付き鍋

【課題】土鍋は保温性にすぐれ、寒い季節など、鍋料理は大活躍であるが、継続的に使用する際、タレがだんだん薄くなるという問題がある。
従来は、ある程度の間隔で、新しいタレに交換するか、鍋とは別のお皿のうえで搾ってから、そのまま使い続けるか、であった。
しかし、一々新しいタレに交換するのも、面倒かつ勿体ない気がするものであり、一方、別のお皿のうえで搾るにしても、すぐにお皿が水浸しになってしまい、面倒である。
これはタレでいただく鍋料理全体の、ひとつの欠点であるといえよう。
本発明は、この欠点を解決するためになされたものである。
【解決手段】鍋を継続的に使用する際問題となる、具の搾り取り、乾燥を行なう皿(1)を、取手そのものを利用するか、取手の間のふちか、鍋の中央部に設ける。搾り、乾燥皿(1)は凸(3)凹(4)していて、そのもっとも低いところ付近には穴(2)が穿ってあり、搾り取ったスープが再び鍋のなかに戻るようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鍋に鍋としての機能の外に、具を搾り乾燥させる機能をもった皿を付け加える技術、そして皿として濡れた具を搾り、かつ排水してスープを鍋に戻す技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
土鍋は保温性にすぐれ、寒い季節など、鍋料理は大活躍であるが、継続的に使用する際、タレがだんだん薄くなるという問題がある。従来は、ある程度の間隔で、新しいタレに交換するか、鍋とは別のお皿のうえで搾ってから、そのまま使い続けるか、であった。しかし、一々新しいタレに交換するのも、面倒かつ勿体ない気がするものであり、一方、別のお皿のうえで搾るにしても、すぐにお皿が水浸しになってしまい、面倒である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
せっかく鍋料理を食べようと思って鍋の中身の具にこだわっても、タレがこのままでは、やはり片手落ちの感は否めず、いささか極端ではあるが、これはタレでいただく鍋料理全体の、ひとつの欠点であるといえよう。本発明は、この欠点を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
鍋を継続的に使用する際問題となる、具の搾り、乾燥を行なう皿( 1 ) を、取手そのものを利用するか、取手の間のふちか、鍋の中央部に設ける。この際、鍋と一体として成型する方法と、搾り、乾燥皿部分のみを既存の鍋の形に適合させて作る方法がある。搾り、乾燥皿( 1 ) は凸( 3 ) 凹( 4 ) していて、そのもっとも低いところ付近には穴( 2 ) が穿ってあり、搾り取ったスープが再び鍋のなかに帰るようになっている。本発明は、以上の構成よりなる「搾り、乾燥皿付き鍋」である。
【発明の効果】
【0005】
本発明を使用することによって、鍋料理をいただく際、常に十分に搾った具を、温かいままいただくことができ、またタレに多少スープを混ぜるほうが好みの場合でも、その濃度を好みの位置に保ちやすくなり、多くの場合、タレの交換の必要がなくなると同時に、搾り取ったスープも鍋に戻して再利用可能となる。これはわずかながらも、食事にかかるゴミを減らすことにも通じ、一石二鳥の案といえるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態を説明する。鍋を継続的に使用する際問題となる、具の搾り、乾燥を行なう皿( 1 ) を、取手そのものを利用するか、取手の間のふちか、鍋の中央部に設ける。搾り、乾燥皿( 1 ) は凸( 3 ) 凹( 4 ) していて、そのもっとも低いところ付近には穴( 2 ) が穿ってあり、搾り取ったスープが再び鍋のなかに帰るようになっている。
搾り、乾燥皿( 1 ) 部分を作る際、鍋と一体として成型する方法と、搾り、乾燥皿部分のみを既存の鍋の形に適合させて作る方法がある。また、その搾り、乾燥皿( 1 ) 部分は鍋と同質である必要はなく、例えば金属製であってもかまわず、そもそも鍋自身も同様であり、鉄鍋、アルミ鍋、ホーロー鍋等何でもよい。なお、搾り、乾燥皿( 1 ) を鍋の内部と外部に備える例を示したが、これらを併合して内外に作って、鍋の形がひょうたん型になる案もあるし、搾り、乾燥皿( 1 ) にあける穴の形も真円である必要はなく、例えば長方形、長円、楕円形などでもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】鍋の内部に搾り、乾燥皿を設けた例の斜図
【図2】鍋の内部に搾り、乾燥皿を設けた例の側面図
【図3】鍋の外部に搾り、乾燥皿を設けた例の斜図
【図4】鍋の外部に搾り、乾燥皿を設けた例の側面図
【図5】鍋の中心部に搾り、乾燥皿を設けた例の斜図
【図6】鍋の中心部に搾り、乾燥皿を設けた例の側面図
【図7】搾り、乾燥皿部分のみをあとから設けた例の斜図
【図8】搾り、乾燥皿部分のみをあとから設けた例の側面図
【図9】ひょうたん型の鍋の斜図
【図10】ひょうたん型の鍋の側面図
【符号の説明】
【0008】
1 搾り、乾燥皿
2 穴
3 凸
4 凹
5 スープ
6 針金

【特許請求の範囲】
【請求項1】
料理、食器兼用の鍋において、既存の鍋の形に適合されて作られ、鍋本体とは分割された、具の搾り取り、乾燥を行なう皿を設置し、前記皿のもっとも低いところ付近には、穴が開けてあり、搾り取ったスープは、前記穴から鍋に帰して再利用出来る事を特徴とする、搾り、乾燥皿付き鍋。
【請求項2】
請求項1に記載した、搾り、乾燥皿において、より容易に具の搾り取りが行えるよう、前記皿の上面に凸凹する形状を持たせる事を特徴とする、搾り、乾燥皿。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−22798(P2009−22798A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−282739(P2008−282739)
【出願日】平成20年11月4日(2008.11.4)
【分割の表示】特願2006−217232(P2006−217232)の分割
【原出願日】平成14年3月14日(2002.3.14)
【出願人】(596115894)
【Fターム(参考)】