説明

撃力動作バルブ

圧力開放コマンドに対して流体を流れさせるだけでなく超過圧力状態を解放するために動作可能である密閉領域からの加圧流体の流れを制御するためのバルブ。前記バルブは、そこを通じる流体の流路を有するバルブ本体、流路を通じる流体の流れを常態で遮断する関係にあるバルブ本体の逆座屈破裂板、および、凸面に隣接して、前記バルブによって保有される選択的な動作可能なデバイスを有する。前記動作可能なデバイスは、前記板の逆転および破裂を開始し、かつ、前記流路を通じて前記加圧流体を流れさせるために、前記板をパンクさせる事無く破壊させるために動作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、圧力解放コマンドに対応して、自身の通路に沿って流体を流れさせるだけでなく、密閉領域から導かれる加圧流体の流れを制御し、かつ、超過圧力状態を解放するために動作可能なバルブに関する。バルブは、流体の流路が供され、かつ、前記流体通路に載置されるために適用されるバルブ本体を有する。バルブ本体の逆座屈破裂板は、バルブの流路を通じる流体の流れに対して常態の遮蔽関係にある。自身の凸面が前記加圧流体に対向する関係にあるように指向される板は、所定の超過圧力状態を受けた際に、逆転することが可能である。それの凸面に隣接する前記バルブ本体によって保有される選択的に動作可能なデバイスは、板の逆転がバルブ本体の流路を通じて流体を流れさせるために加圧流体によって開始される程度の板をパンクさせること無く破壊させる動作で実行可能である。
【0002】
従って、バルブは、板を逆転させること、さらに、選択されたより低い流体の圧力でバルブ本体を通じる加圧流体を流れさせることを、選択的に動作可能であると同時に、板が逆転し、さらに、所定の流体の超過加圧力状態を解放する二つの機能を提供するのが好ましい。
【背景技術】
【0003】
従来技術の説明
保護的な超過圧力デバイスは、密閉領域から導かれる管および導管中に存在する超過圧力状態を解放するために従来採用されている凹凸の主要部分を有する逆転動作の破裂板を供される。破裂板の凸面は、流体圧力に対して対向する関係に配置されていた。所定の超過圧力状態が生じた際に、板の主要部分は逆転し、これにより、開き、かつ、加圧流体を密閉領域から逃がしていた。特定の例においては、1個以上のナイフが、それのフルオープンを確実にする逆転時に板の主要部分を断ち切るために、板の凸面に隣接して供されていた。板の破裂した主要部分のための様々なバックアップ構成部品は、それの周辺のフランジ部から板の逆転した主要部分の分離により係合し、かつ、前記分離を最小限にする位置で、板の凸面に近接する超過圧力デバイスに載置されていた。
【0004】
これらの従来技術のデバイスは、所定の超過圧力状態を解放するために機能的であったが、板の主要部分の耐圧力よりわずかに少ない所定の流体の超過圧力において選択的に逆転し、かつ、開くように動作可能ではなかった。
【0005】
従来技術は、自身の開口を果たす破裂板を入れ込むために移動可能なデバイスを利用し、それによって、密閉領域から加圧流体を解放するためのバルブを十分に有する。付属物は、US特許No.2,206,818、2,441,011、3,134,390、3,913,604、3,938,704、4,566,476、4,830,052、5,010,911、5,076,312、5,257,819、667,261、6,748,743、6,834,885、および、6,938,421におけるデバイスによって例示されるように、係合中へ、さらに、板を通じて推進するダーツまたは尖った部材である。それの爆発に果たすために、破裂板中へ、かつ、破裂板を通じて移動可能なピストンのような部材も提供された。ピストンタイプの作動装置の例は、US特許No.1,671,368、2,417,082、3,027,903、3,101,733、3,129,716、Re.29,614、4,006,780、4,421,005、4,542,761、4,630,682、55,345,876、6,234,522、6,755,439、7,140,381、7,143,775、および、7143776、および、公開No.US2006/0137742において見つかる。その他のバルブは、破裂板の開口を果たすために装薬に依存する。例示される動作されたバルブは、US特許No.2,766,832、3,604,511、3,811,511、4,046,156、4,084,602、4,263,971、4,779,683、および、6,240,948に開示される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
バルブは、密閉領域から導かれる経路に沿って加圧流体の流れを制御するために提供される。前記バルブは、流体の流路が供され、かつ、前記加圧流体の前記経路中に配置されるように適用されるバルブ体を有する。逆座屈(または、逆転動作)破裂板は、前記バルブ本体の流路を通じる流体の流れと常態の遮蔽関係で前記バルブ本体に載置される。前記破裂板は、通常の対向する凸凹面が存在する膨張した主要部分を有する。前記板の前記凸面は、前記加圧流体に対向する関係で配置される。選択的に動作可能なデバイスは、前記板の前記主要部分の前記凸面に隣接する位置で前記本体によって保有される。前記デバイスは、前記板の前記主要部分の逆転が前記バルブ本体の流路の加圧流体によって開始され、それによって、前記バルブ本体を通じる加圧流体の流れを自由にさせる程度の前記板をパンクさせること無く破壊させるための選択的な動作に基づいて実施可能である。
【0007】
選択的に動作可能なデバイスは、前記板の前記凸面から常態で離間し、かつ、さらに、前記凸面と係合し、かつ、前記主要部分のパンク無しにそれの機械的な破壊を果たす動作に関する所定の変位を通じて可動的である移動可能な部材を有する。前記移動可能な部材は、前記板の前記主要部分の前記凸面と係合するように配置された鈍端を有するロッドであるのが好ましい。
【0008】
花火装薬は、前記移動可能な部材と関連し、かつ、前記装薬の燃焼に基づくそれの所定の位置を通じる部材を移動させることを実行可能である。前記板の前記主要部分は、前記板の前記主要部分の逆転の開始に基づいて前記板に対する前記部材の動きよりも速い速度で逆転する。前記移動可能な部材は、前記板の前記凸面の隣接面に対する角度における通常の移動の直線経路に沿って、または、曲線経路に沿って移動可能である。最上の例において、前記移動可能な部材は、わずか約6mmから約12mmまでの移動の経路に沿って可動的である。
【0009】
本発明の好適実施形態においては、逆座屈破裂板は、1ピースの金属で成され、かつ、前記板の膨張した主要部分は、前記板の前記主要部分の残りの部分の金属よりも大きな残留応力を呈する変化した粒子構造を有する金属のセグメント中の分離領域を規定するセグメントを有する。前記板の主要部分の逆転は、それの分離領域において開始される。前記板の前記主要部分の前記凸面および前記凹面は、より大きな残留応力を有する分離領域を規定するセグメントを含み、滑らかで、かつ、それの全体領域の至る所で途切れない構成である。前記作動部材は、前記分離領域における前記板の前記主要部分の破壊の開始を果たすために、前記板の高応力領域と係合するように配置される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面の簡単な説明
【図1】図1は、密閉領域から導かれる通路に沿って加圧流体の流れを制御するバルブの片側の斜視図である。
【図2】図2は、図1に示される前記バルブの別の面の斜視部である。
【図3】図3は、バルブの平面図である。
【図4】図4は、図3のライン4‐4におよそ沿って切り取られ、かつ、矢印の方向に見るバルブの垂直断面図である。
【図5】図5は、図3のライン5‐5におよそ沿って切り取られ、かつ、矢印の方向に見るバルブの垂直断面図である。
【図6】図6は、図4のライン6‐6におよそ沿って切り取られ、かつ、矢印の方向に見るバルブの水平断面図である。
【図7】図7は、破裂板のアッセンブリが取り除かれた図6のバルブの水平断面図である。
【図8】図8は、図4と同様のバルブの垂直断面図であり、板のパンク無しに破壊を引き起こし、それによって、板の前記主要部分の逆転を開始する位置での選択的な動作デバイスを図で示すものである。
【図9】図9は、図4に示すようなバルブの垂直断面図であり、かつ、移動可能な部材によるそれの主要部分の破壊の結果として、それのフルオープン位置で、膨張した逆座屈破裂板の主要部分を示す。
【図10】図10は、逆座屈破裂板、破裂板に付属し、かつ、それの逆転および開口に基づいて板の主要部分によって係合するように配置されるバックアップのセグメントを有するバックアップリング、および、バックアップリングと係合するクランプリングの分解立体図である。
【図11】図11は、図4に示すように、板の凸面との係合に可動的である移動可能部材を有する選択的な動作デバイスの部分断面図である。
【図12】図12は、その動作位置におけるそれの前記移動可能な部材を図示する選択的な動作デバイスの部分断面図である。
【図13】図13は、図4に示される構造の一部の部分拡大垂直断面図であり、破裂板の凸面が破壊している係合中に動かされる前に、移動可能な部材の配置をより図示するものである。
【図14】図14は、板の主要部分の逆転を果たすために板をパンクさせること無く破壊するために代替的な中枢的に選択的な動作デバイスを図示するものである。
【図15】図15は、図14に類似する部分垂直断面図であり、かつ、その板‐破壊位置における中枢的なデバイスを示すものである。
【図16】図16は、その構成部品を図示するバルブの分解斜視図である。
【図17】図17は、展開されない位置において示されるスプリングの作動装置で構成される本発明の代替実施形態の垂直断面図である。
【図18】図18は、スプリングの作動装置の始動を示している図17のバルブの垂直断面図である。
【図19】図19は、十分に展開された位置のスプリングの作動装置を示している図17のバルブの垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面の詳細な説明
次に続く説明は、本発明に係る実施形態を論述する。しかしながら、これらの実施形態は、図示例によって提供され、本発明の全体的な範囲での限定として扱われるべきではないと、理解される。
【0012】
図1および図2を見ると、本発明のバルブ20は、その圧力が所定の値を超えたときに、密閉領域から圧力を解放するために、さらに、コマンドに基づいて加圧流体の選択的な開放を果たすために、いずれもの多くの用途を有する。図面に描かれているように、バルブ20の一形態は、従来の垂直な位置にあるとして示される管24の内側部分がネジ式のネック22に接続されるように特に適合し、例えば、加圧された火炎または爆発の抑制剤のような流体の供給源を有するように適合する。しかしながら、管24は、垂直を措いて他を指向してもよい。Oリング25は、バルブ20と管24との間の流体の漏れを密閉することを確実にするために提供される。バルブ20は、広範囲を26で示され、円筒形の上側部分28、および、分離した円筒形の下側部分30を含む2ピースの本体を有する。バルブ本体の下側部分30は、管24のネック22中の通りぬけに適応した外側部分がネジ式の最下位部分32を有する。本体の上側部分28の最上部の区分38は、各々の抑制剤送出ノズルに通じる従来の配管等から抑制剤送出ラインに接続されるように適応する。
【0013】
バルブ20のバルブ本体の下側部分30は、通路40のように本質的に同径でなるバルブ本体の部分28の流体の流れの通路42の軸方向に並べられた流体の流れの通路40を有する。バルブ本体26の抑制剤送出区分38は、図4に示すように、より小さい直径で成るが、通路42と通じる通路44を有する。
【0014】
逆座屈破裂板46は、通路40および42に対して常態の遮蔽の関係で配置される。板46は、バルブ本体の上側部分28およびバルブ本体の下側部分30の隣接する範囲間で押さえられる制限フランジ48を有する。本発明の一実施形態において、板46の膨張した主要部分52は、区分56の金属が板46の膨張部分52の残りの部分の金属より大きな残留応力を呈する変化した結晶粒組織を有する分離領域を規定する区分56(図3)を有する。区分56の残留応力特性を有する膨張した部分52の相対的に小さい直径の領域は、全体が参照として組み込まれている特許No.6,045,420に、詳細に説明および図示されている。好ましくは、区分56は、破裂板46の中央と、膨張した部分52およびフランジ48の間の周辺拡張遷移領域との中間に位置する。
【0015】
環状のクランプリング50およびバックアップリング51は、本体の上側部分28の最も低い位置の環状端と板46のフランジ48との間に挿入される。バックアップリング51は、膨張された部分52、特に、それの「ヒンジ」箇所(例えば、板の破裂でフランジ48に付着されて残る膨張部分52の該当箇所)の支持体として機能する内部に拡張するフランジ53が存在し、かつ、以下により詳細に説明する。Oリング55は、破裂板のフランジ48およびバルブ本体の下側部分30の間で流体の漏れの密閉を形成することを促進するために、バルブ本体の下側部分30に形成される制限チャンネル57中に供される。ロケータピン49は、リング50、51中に形成される一致する溝43、45、および47と、バルブ本体26中に挿入された際に、それぞれが、リング50、51および板46の特定の方向を確実にする板のフランジ48と共同する。
【0016】
バルブ20本体の下側部分30は、通路40の軸に対して斜めに、完全に円筒形の結節58を有する。結節58中の外向きの開口通路60は、本体の下側部分30の通路40まで伸びるより小さな直径の通路62と通じている。作動装置のアッセンブリ64は、通路60、62に受容され、かつ、保持クリップ66によって結節58に固定される。作動装置のアッセンブリ64は、通常、その中にスラスター機構70が受容される円筒の作動装置本体68で構成される。スラスター機構70は、ノベルエンタプライズから入手できるメトロンという作動装置でも、または、その他の類似の種類のデバイスでもよい。特定の実施形態においては、花火を適用するスラスター機構70は、特に、作動速度が明確でない形態においては、ソレノイドタイプのスラスター機構で置き換えることができる。作動装置のアッセンブリ64は、本体の下側部分30の通路40中に通路62から伸びる長尺なロッドおよびストライクピン72を有する。図4に示すように、ストライクピン72は、ピン72が非作動位置にあるときに、板46の凸面54と離間した関係にはあるが、隣接して通常配置される端の丸い外周側の先端74を有する。
【0017】
スラスター機構70は、作動装置の本体68に受容され、かつ、ネジ山76によって決まった場所に固定される。ストライクピン72の落差は、結節58内にネジ式に受容されるリテーナ78によって規定される。Oリング84は、管24内の流体が、通路62を通ってバルブから逃げることを防ぐために、ストライクピン72の凹部に配置される。
【0018】
図11に示すように、スラスター機構70は、発射ピン88が配置される円筒形チャンバ86および可燃性の花火装薬90で構成される。チャンバ86は、中に一対のリードワイヤ94、96が伸びるパッキングプラグ92によって一つの端部が密閉されている。スラスター機構70の作動において、チャンバ86内に配置されるリードワイヤ94、96の露出された端部は、花火装薬90を燃焼させる。装薬90の燃焼は、図12に示すように、作動位置まで発射ピン88を移動させる。特定の実施形態においては、発射ピン88の落差または直線変異(さらに、ストライクピン72の結果)は、約6から約12mmの間であり、さらに好ましくは、約9mmである。以下に例示するように、作動時に、発射ピン88は、ストライクピン72の端部100に接触および/または作用し、それによって、ストライクピン72を作動位置にシフトさせて破裂板に衝突させる。
【0019】
バルブ本体の下側部分30は、そこから外側かつ斜めに伸びるサイドポート102も有する。サイドポート102は、シェーダバルブ106が載置される円錐形頭部が切れた形の通路104を有する。通路104は、より大きな直径を有する穴108と通じている。図4に示すように、プラグ110は、穴108内にネジ式で受容される。しかしながら、穴106は、通路40および管24内の流体の圧力をモニタするように、圧力ゲージを備えてもよい。
【0020】
バルブ本体の下側部分30は、上にバルブ20を挿入した後、所望の流体で管24を満たすために使用可能な横方向に伸びるフィルポート112も有する。図5に示すように、フィルポート112は、フィルポートのインサート116およびフィルポートのプラグ118がその中に常態で載置され、かつ、そこにネジ式に固定される一般的な円筒形の穴114で構成される。フィルポートのインサート116は、第2の通路122の直径より小さい直径を有し、かつ、第2の通路122に通じる第1の通路120を有する従来のチェックバルブである。第1の通路120の直径より大きい直径を有するボール124は、通路40および管24内の流体圧力が第1の通路120内の流体圧力より大きい場合には、フィルポートのインサート116内に配置され、かつ、第1の通路120および第2の通路122間の通路をブロックするために作動する。従って、フィルポートのインサート116は、通常、フィルポートの穴114からバルブ本体の下側部分の通路40までの流体の流れを一方向のみにさせる。フリットされたチェックディスク126は、管24が充填されている間に、ボール124が第2通路122から逃げるのを防ぐために、穴114のプラグ118の反対の末端に提供される。
【0021】
補助ポート128は、バルブ本体の下側部分30から外側に伸び、そこを通る一般的な円筒形の穴130を有する。図5に示すように、プラグ132は、標準的に、穴130内にネジ式に受容される。しかしながら、補助圧力ゲージのような補助機構は、プラグ132の決まった位置でポート128に接続されてもよい。通路134は、バルブ本体の下側の通路40および補助穴130でフィルポートの穴114に通じる。
【0022】
バルブ20は、破裂板46の逆転および破裂の作動の開始を経て、密閉領域から加圧流体を解放するために用いられてもよい。板46の逆転および破裂は、そのような超過圧力状態で存在するべきであるが、管24内の危険な超過圧力状態に対しての受動防御も提供する。従って、逆座屈破裂板46は、管24内の下側の、常態の流体の圧力に耐えることができるだけではなく、加圧流体の開放が所望されるときに、選択的に開くことが可能である。本発明の特定の実施形態においては、バルブ20は、圧力開放コマンドに対応してそこを通じて抑制剤を流れさせるために、火炎または爆発の抑制装置の流路中に載置される。特定の実施形態において、圧力開放コマンドは、抑制装置が取り付けられた領域内に配置される検知器またはセンサによって自動的に生じる。しかしながら、そのようなコマンドは、手動で付与される。
【0023】
図13に示すように、常態の非動作形態において、ストライクピン72は、板46の凸面54から離間しているが、近くに示されている。前述のように、特定の実施形態において、板46は、予め圧力を加えられて、板の膨張した部分52の残部よりも変質した粒子構造を有する個別の離散的なセグメントを提供される。一実施形態において、ストライクピンの先端74は、セグメント56に接触はしていないが隣接して配置される。作動する際には、先端74は、板46の逆転を開始するために、セグメント56と係合する。しかしながら、バルブ20の非作動形態において、板46は、通路42への流路をブロックすることによって通路40および管24に存在する加圧流体を効果的に有する。
【0024】
加圧流体の開放を要求する条件(管24内の超過圧力条件を別として)の検知に基づいて、電気信号は、リードワイヤ94、96を介して、作動装置のアッセンブリ64、特に、スラスター機構70に送信される。電気信号は、チャンバ86内に含有される花火装薬90を燃焼させ、これによって、図12に図示されるような展開された位置に対してファイリングピン88を前方へ移動させる。特定の実施形態において、ファイリングピンが前に移動する速度は、音の速度より小さく、好ましくは、1100ft/secより小さい。この仕様における速度を限定することによって、開口に基づく破裂板46の穿孔および板46の破砕は、より確実に避けられた。ファイリングピン88は、ストライクピンの末端100に接触し、それによって、ストライクピンを直線の経路に沿って破裂板凸面に向かって進ませ、かつ、そこで接触させる。ストライクピンの先端74は、鋭くとがった先に達することと対照的に、丸みを帯びた形で成る。従って、ストライクピン72が所定の変異移動した際に、凸面54との接触は、板46をパンクさせること無く、それの破壊を果たすために十分である。図8に示すように、ストライクピン72は、板46を穿通しないが、板の膨張した部分52を機械的に破壊し、かつ、変形を引き起こす。ピン74が、単に作りだされた開口を塞ぎ、これによって、通路42中への流体の流れを遮断し、かつ、板が空かないことを引き起こす可能性があるので、板46の貫通は好ましくない。
【0025】
ストライクピン72は、板の凸面54でふるまう流体の力で結合された時のように、板の膨張した部分52に十分な運動エネルギーを付与し、板46は、逆転し、そして、開口する。特に、加圧流体によって及ぼされる力で結びつけられるストライクピン72の衝撃よって膨張した部分52で及ぼされる力は、板46の逆転および開口を開始するために、十分である。特定の実施形態において、中央の膨張した部分52は、部分52の逆転の開始で、板46に向かうストライクピン72の移動より早い速度で裏返る。従って、板46のフルオープンは、板の見積もられた破裂圧力(例えば、板が±5%の許容誤差で作動装置のアッセンブリ64の補助無しに自動的に逆転かつ破裂する際の圧力)の20%(5分の1)と同じくらい低い流体圧力条件で達成される。しかしながら、特定の実施形態においては、流体圧力が見積もられた破裂圧力のわずか約1/2である際に、板のフルオープンが達成される。別の実施形態において、板のフルオープンは、板の見積もられた破裂圧力の約25‐75%の間、特に、板の見積もられた圧力の約33%で達成される。本発明の特定の実施形態においては、板46のフルオープンは、5‐10msecの小ささで達成されてもよい。
【0026】
図1〜13に示される実施形態において、結節58および作動装置のアッセンブリ64は、通路40および42からの流体の流路に対して斜角に配置される。しかしながら、結節58および作動装置のアッセンブリ64がこの流路に対して垂直または平行であることは、本発明の範囲内にある。さらに、ストライクピン72が、板の凸面54のいかなる箇所においても破裂板46に接触するように、作動装置のアッセンブリ64は構成される。一実施形態において、ストライクピン72は、凸面54に対する通常の接線の関係において、中央の膨張した部分52に対して移動可能である。別の実施形態においては、ストライクピン72は、凸面54に対する通常の垂直な関係において、中央の膨張した部分52に対して移動可能である。移動の相対的な方向に関わらず、その弱点またはその近くに衝撃を与えるのが好ましい。板46の場合、ストライクピン72は、膨張した部分52に形成される予め応力のかけられたセグメント56の直近の板に接触することが示される。一致するセグメント56が存在しない他の板の場合、ストライクピン72は、板材料の最も薄い膨張した部分のピークに対する位置で板に接触してもよい。その一番弱いポイントまたは近くで板に衝突することによって、運動エネルギーが必要とされるため、ストライクピン72が板を貫通する可能性が減少する。板46の効果的で選択的な開口を達成するために、どのような作動装置のアッセンブリの形状が選択されても、加圧流体によって供される力ベクトルと同じ方向で板に作用するピン72によって供される力ベクトルは、板46の逆転かつ開口を開始するために、十分必要である。
【0027】
逆座屈破裂板46は、フランジ48および膨張した部分52の間の遷移領域138の近くに位置する半円のスコアラインまたは薄弱のラインが具備されてもよい(図10参照)。作動装置のアクチュエーター64の作動とストライクピン72および板の凸面の間の接触に基づいて、板の膨張した部分52は、フランジ46に取り付けられている小さな蝶番部分だけ離れている薄弱な線に隣接して開口する。板の開口において、蝶番部分140は、バックアップリング51のフランジ53によって支持される。通路40、42によって存在する流路を通って管24から逃れる流体は、図9に示されるように、板46をフランジ53の周りに折り重ねられる。この方法で、フランジ53は、板46の不要な分裂を回避することを助長する。その他の種類の非破裂型の逆座屈破裂板が、開口に基づく複数のペタルを形成する板のように、異なるスコアラインの構成で用いられても良いことは、認識されている。
【0028】
本発明の別の実施形態は、図14および図15に図示される。通常、バルブ20は、上述したように構成される。しかしながら、作動装置のアッセンブリ64は、スイングアームの作動装置142に置き換えられる。作動装置142は、破裂板46の凸面54をパンクさせるだけでなく接触するように構成されている横方向に伸びる先端のセグメント144を有する。曲線路に沿った作動装置142の移動は、ラッチおよびスプリングの機構(図示せず)の使用によって、または、作動装置142を移動させるための従来技術として知られている他の手段および凸面54に衝撃を与える先端セグメント144によって、達成してもよい。
【0029】
さらに本発明の別の実施形態は、図17〜19に図示される。この実施形態は、スプリングの作動装置の機構146が作動装置のアッセンブリ64および結節58の間に配置されることを除いて、図1〜9および16に示される実施形態と非常に類似している。スプリングの作動装置146の1つの機能は、スラスター機構70によって生成される力をストライクピン72で作動するはるかに大きな力へと移すためである。従って、スプリングの作動装置146は、スラスター機構70自身が必要なレベルの力で破裂板の膨張した部分54にストライクピン72を接触させるために十分ではないアプリケーションに特に適用される。スプリングの作動装置146を用いることにより、相対的に大きな原動力の出力が、相対的に小さな原動力の入力の作動によって生成可能である。
【0030】
スプリングの作動装置146は、通常、力出力筺体150にネジ式に固定される力入力筺体148で構成される。入力筺体148は、作動装置の本体68に接続され、保持クリップ152によって固定される。出力筺体150は、保持クリップ66によって結節58に固定される。作動ピストン154は、プランジャ160の環状領域に向かって入力筺体148および出力筺体150の間に伸びる。プロファイルされるピストン156は、ボール164を受容するように構成された複数の凹部部分を有する。プロファイルされるピストン156のヘッドは、スプリングが受容される窪みをくりぬいた部分を有する。スプリング168は、プロファイルされるピストン156とプランジャ160とに離れて偏るように、プランジャ160を引き込む。ピストン156のヘッドは、保持リング170によって環状の領域158内に維持される。ワッシャ172は、リング170上に載置され、かつ、環状領域158を効果的に分離する。第2のワッシャ174は、プロファイルされるピストン156の周りに巻きつけられる主要なスプリング176が、ストライクピン72に向かうプランジャ160に偏る力を加える表面を備える際に、ワッシャ172と共同するように、供される。非動作位置にあるとき、ボール164がプランジャ160の環状領域158に形成されるオリフィス178中に存在する。ボール164は、台座180に対して十分に残余をとり、従って、主要なスプリング176によってそこで直ちに加えられる力に対するプランジャ160の移動を禁止する。
【0031】
図18に示すように、ラスター機構70の動作に基づいて、発射ピン88は、作動ピストン154に接触し、それによって、作動ピストン154がバルブ本体26に移動する。作動ピストン154の移動は、プロファイルされるピストン156も同方向に移動させる。プロファイルされるピストンの移動は、スプリング168を圧縮し、かつ、オリフィス178を凹部162と一直線にさせる。この一直線にさせた結果として、台座180は、凹部162中の、または、台座との嵌入外で、ボール164に力をかける。この構成にあるとき、ボール164は、プロファイルされるピストン156およびプランジャ160の間の相対的運動を禁止するために、一緒に効果的にロックする。さらに、台座180との係合からのボール164と共に、圧縮下でこのポイントまである主要スプリング176は、それを、バルブ本体26に対して、かつ、ストライクピン72との接触中に移動させる結合されたプロファイルされるピストン156およびプランジャ160に基づいて作動する。
【0032】
図19は、完全に展開された位置でのスプリング作動装置146を図示する。作動ピストン154およびプロファイルされるピストン156は、もはや互いに接触しないのは明らかである。ストライクピン72は、破裂板46の膨張した部分52に接触し、これにより、板の逆転および開口を開始する。
【0033】
スプリングの作動装置146は、花火装薬を使用するラスター機構70よりも他の手段によって作動されてもよい。スプリングの作動装置146は、圧縮された空気または窒素のように、加圧流体の源に接続される複数の流体ポート182が供される。バルブ20の作動を必要とする状況の検知に基づいて、加圧流体は、ポート182に運ばれてもよい。ポート182は、通路184を介して、入力筺体148の内側と通じる。加圧流体は、バルブ本体26に対してピストンを移動させる作動ピストン154のヘッドに基づいて作動する。作動ピストン154上に位置するOリング186、188は、加圧流体が、スプリングの作動装置146の他の部位に逃げることを防ぐ。
【0034】
従来技術は、ソレノイドの使用等、スプリング作動装置146を作動する他の手段を高く評価するであろう。従って、本発明は、上述の実施形態に単純に限定されない。
【0035】
作動の後、スプリング作動装置146は、結節58から離され、再利用のためにリセットされもよい。リセット中、プランジャ160は、出力筺体150中へ移動して戻り、それによって、主要スプリング176を圧縮する。一旦、プランジャ160およびプロファイルされるピストン156は、入力筺体147に対して十分に移動させられ、さらに、ボール164は台座180を通過し、ボール164は凹部162に置き換えられ、それによって、プランジャ160およびプロファイルされるピストン156を離す。スプリング168は、作動ピストン154との接触中にプロファイスされるピストン156を移動し、ピストン154および156の両方は、図17に示されるように、それらの開始位置に戻される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
密閉領域から導かれる通路に沿って加圧流体の流れを制御するためのバルブは、
流体流路を供され、かつ、前記流体通路中に載置されるように適合されるバルブ本体、
前記流路を通じる流体の流れと常態の遮蔽関係にあり、前記バルブ本体によって保有され、前記加圧流体に対向する関係にある凸面および凹面が通常存在する膨張した主要部分を有する逆座屈破裂板、および、
パンクすること無く破裂する動作に関して実施可能な前記板の前記主要部分の凸面に隣接する位置において、前記本体によって保有される選択的に動作可能なデバイス、
で構成され、
前記板は、前記板の主要部分の逆転が、前記バルブの流路を通じて流体を流れさせるために、前記流路中において前記加圧流体によって開始される程度のものであることを特徴とするバルブ。
【請求項2】
前記デバイスは、前記板の前記主要部分の前記凸面から常態で離間し、さらに、前記凸面と係合し、かつ、前記主要部分のパンク無しにそれの機械的な破壊を果たすための動作に関する変位を通じて可動的である移動可能な部材を有する請求項1に記載のバルブ。
【請求項3】
前記部材は、前記板の前記膨張した主要部分の前記凸面と係合可能な鈍端を有するロッドである請求項2に記載のバルブ。
【請求項4】
装薬の燃焼によるそれの前記変位を通じで前記部材の移動を果たすことを実施可能な花火装薬が供される請求項2に記載のバルブ。
【請求項5】
前記部材は、前記主要部分をパンクさせること無しに、前記板の前記主要部分の前記凸面の破壊を果たすためだけに十分な所定の変位を通じて可動的なものである請求項2に記載のバルブ。
【請求項6】
前記板の前記主要部分は、前記板の前記主要部分の逆転の開始において、前記板に向かう前記部材の動きよりも速い速度で逆転する請求項2に記載のバルブ。
【請求項7】
前記部材は、通常の移動の直線通路に沿って可動的なものである請求項2に記載のバルブ。
【請求項8】
前記部材は、通常の移動の曲線通路に沿って可動的なものである請求項2に記載のバルブ。
【請求項9】
前記部材は、約6mmから約12mmまでの移動の通路に沿って可動的なものである請求項2に記載のバルブ。
【請求項10】
前記破裂板は、1ピースの断片金属で成り、かつ、前記板の前記膨張した主要部分は、前記板の前記主要部分の残部の金属よりも大きい残留応力を呈する変質した粒子構造を有するそれの金属の分離領域を規定するセグメントを有し、
前記板の前記主要部分の逆転は、自身の前記分離領域で開始される請求項1に記載のバルブ。
【請求項11】
前記板の前記主要部分の前記凸面および凹面は、前記膨張した主要部分の前記分離領域を規定する前記セグメントを含むそれの全体領域の隅から隅まで滑らかかつ途切れない形状である請求項10に記載のバルブ。
【請求項12】
前記デバイスは、前記分離領域で前記板の前記主要部分の破裂の開始を果たすために、前記板の前記分離領域と係合するように配置される請求項10に記載のバルブ。
【請求項13】
密閉領域から導かれる通路に沿って加圧流体の流れを制御するためのバルブは、
流体の流路に供され、かつ、前記流体通路中に載置されるように適合される管状のバルブ本体、
前記流路を通じる流体の流れと常態の遮蔽関係にあり、前記本体によって保有され、通常の凸面および凹面を有する膨張した主要部分を有し、前記加圧流体と対向する関係にそれの前記凸面が配置される逆座屈破裂板、および、
パンクする事の無い機械的な破壊に対する動作に関して実行可能である前記板の前記主要部分の前記凸面に隣接した配置において前記本体によって保有される選択的に動作可能なデバイス、
で構成され、
前記板の前記主要部分は、そこでの所定の第1の流体圧力下でのそれの逆転および破裂に抵抗するために動作可能であり、
前記板の前記主要部分の逆転は、前記バルブの流路を通じる流体を流れさせる前記第1の所定の圧力より小さい所定の第2の流体の圧力で開始される程度であることを特徴とするバルブ。
【請求項14】
前記デバイスは、前記板の前記主要部分の前記凸面から常態で離間した移動可能な部材を有し、さらに、前記凸面と係合し、かつ、前記主要部分のパンク無しにそれの破壊を果たす位置を通じて可動的である請求項13に記載のバルブ。
【請求項15】
前記部材は、自身の前記凸面に対して通常の接線の関係にある前記板の前記主要部分に対して可動的である求項14に記載のバルブ。
【請求項16】
前記部材は、自身の前記凸面に対して通常の垂直な関係にある前記板の前記主要部分に対して可動的である請求項13に記載のバルブ。
【請求項17】
密閉領域から導かれる通路に沿って加圧流体の流れを制御するための方法は、
前記流体通路に管状のバルブ本体を載置するステップ、
通常の前記加圧流体に対して対向する関係に配置される凸面および凹面を有する膨張した主要部分を有し、前記主要部分がそこでの所定の第1の流体圧力下でそれの逆転および破裂に抵抗するために動作可能であり、前記通路に沿って加圧流体の流れと常態の遮断関係にある前記本体に逆座屈破裂板を供するステップ、および、
前記通路に沿って流体を流れさせる前記第1の所定の圧力より小さい所定の第2の圧力で自身の逆転を開始するために、前記板の前記主要部分をパンクさせること無く、前記凸面を機械的に破壊させるために、前記板の前記主要部分の前記凸面に隣接する選択的に動作可能なデバイスを配置するステップ
で成ることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記第2の圧力は、前記所定の第1の圧力のわずかに約2分の1である請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の圧力は、前記所定の第1の圧力のわずかに約5分の1である請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2012−509449(P2012−509449A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537446(P2011−537446)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/055816
【国際公開番号】WO2010/059282
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(593224670)ファイク・コーポレーション (18)
【氏名又は名称原語表記】FIKE CORPORATION
【Fターム(参考)】