説明

撮像データ加工装置

【課題】GPS等の自己位置取得手段を備える静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置において新たな利用方法を提供することができる撮像データ加工装置等の提供、又は、新たなサービス方法の提供。
【解決手段】携帯電話におけるフレーム撮影要求(ステップ801)に応じて、位置情報を含むパラメタの取得処理を実行し(ステップ809)、当該取得条件パラメタをサーバへと送信し(ステップ810)、サーバ側において取得条件パラメタに基づいてフレーム画像を携帯電話へ送信するか否かを判別し、フレーム画像がサーバから得られた場合には(ステップ811)、カメラ撮影によって得られた写真にフレーム画像を合成する処理を行う(ステップ813〜814)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置に関し、特にGPS等の自己位置取得手段を備える静止画若しくは動画を撮影可能な撮像データ加工装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置(例えばカメラ・ビデオカメラ・携帯電話など)では、GPS等の自己位置取得手段を備えるものも存在している。これにより、単に写真や動画を撮るというだけではなく、位置情報を用いた新しい利用方法やサービスの提供が考えられ始めている。
【0003】
このようなものに関する従来技術が特許文献1などによって開示されている。特許文献1で開示される従来技術は、目印となる画像にメッセージを残しておき、当該目印を撮影した場合にこれに対応するメッセージを入手できるものである。具体例を簡略化して説明すると、メッセージを残したい者がハチ公像の写真を撮るとGPSによってその位置の緯度経度情報が取得され、当該位置情報と画像(ハチ公像)と入力したメッセージとを対応付けてサーバに送信しておく。次に、メッセージを読みたい者がハチ公像の写真を撮ると、GPSによってその位置の緯度経度情報が取得され、当該位置情報と画像(ハチ公像)とをサーバに送信し、サーバにおいて位置情報と画像(ハチ公像)に対応するメッセージを検索しこれを返信することで、メッセージを読みたい者がメッセージを取得できるものである。即ち、位置をより詳細に特定するために“写真(画像)”が用いられているものである(GPSによる緯度経度情報に加え、“写真(画像)”によりメッセージが残されている位置を特定しているものであり、画像撮影手段も位置を特定するための手段として機能しているものである)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−41526号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、GPS等の自己位置取得手段を備える静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置において新たな利用方法を提供することができる撮像データ加工装置等を提供すること、又は、新たなサービス方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る第1の撮像データ加工装置は、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な撮像データ加工装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、を備え、前記記憶部に若しくは前記撮像データ加工装置に対して着脱可能な記憶媒体に、位置情報と加工データとを対応付けて格納しておくことにより、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対して、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行することを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、位置情報と加工データとが対応付けられて管理され、これに基づいて撮像データ加工装置によって取得される“自己位置”に対応する加工データが取得され、当該加工データを利用して撮像データ加工装置によって撮影された撮像データに対する加工処理が行われる。例えば、GPS等を利用した自己位置取得手段を備えるデジタルカメラや携帯電話等(撮像データ加工装置)において、現在の位置(自己位置情報)に対応するフレーム情報(加工データ)を用いて撮影した写真(撮像データ)にフレームが付加されるというような使い方ができる。なお、“加工データ”は“撮像データ”に対する何らかの加工処理を行うための情報であり、例えば、写真などに重畳させる画像のデータや、“撮像データ”に音声などを付加させる音声データや、“撮像データ”が再生(画面表示など)される際に当該再生を実行する装置に備えられる駆動部分を駆動させるための情報などである。
【0008】
本発明に係る第2の撮像データ加工装置は、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な撮像データ加工装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、通信部と、を備え、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付け、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバから若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバから前記自己位置情報に対応する前記加工データを前記通信部を介して取得し、当該取得した加工データによって前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、ネットワーク上のサーバにおいて位置情報と加工データとが対応付けられて管理され、撮像データ加工装置はネットワークを介して加工データをサーバから取得して加工処理を実行する。
【0010】
本発明に係る第3の撮像データ加工装置は、上記第1又は第2の撮像データ加工装置であって、前記記憶部若しくは記憶媒体に格納される前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、又は、前記加工データ対応付サーバ若しくは加工データ保持サーバにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、前記撮像データ加工装置によって若しくは前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、位置情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得に加えて、加工データ特定情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得が行われ、当該取得した加工データを利用して撮像データ加工装置によって撮影された撮像データに対する加工処理が行われる。
【0012】
本発明に係る第4の撮像データ加工装置は、上記第3の撮像データ加工装置であって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記撮像データ加工装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記撮像データ加工装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、加工データ特定情報として、“時間情報若しくは時期情報”、“気象情報”、“被写体情報”、“イベント情報”、“音声情報”、“数値情報”、“方位情報”、“地点情報”の何れか若しくは複数が「加工データ」と対応付けられ、当該加工データ特定情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得が行われて撮像データに対する加工処理が実行される。例えば、GPS等を利用した自己位置取得手段を備えるデジタルカメラや携帯電話等において、現在の位置に対応するフレーム情報を用いて“撮影した写真”にフレームが付加され、さらに気象情報を取得(自己位置情報に基づいて気象サーバから該当位置の気象データを取得する等)して当該気象情報に対応する天気アイコン(加工データ)を写真に付加するというような使い方ができる。
【0014】
本発明に係る第5の撮像データ加工装置は、上記第1乃至第4の何れか1つの撮像データ加工装置であって、前記撮像データ加工装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、自己位置情報と方位情報とフォーカス情報とに基づいて被写体の位置が算出され、当該位置情報に対応する加工データを用いて撮像データに対する加工処理が実行される。
【0016】
本発明に係る第6の撮像データ加工装置は、上記第1乃至第5の何れか1つの撮像データ加工装置であって、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、加工データに対応づけられる位置情報が動的に変化することとなる。よって、例えば、あるときA地点で撮影した写真に対してある特定のフレームが用いられたとしても、別のときにA地点で撮影した写真に対しては別のフレームが用いられることとなる。
【0018】
本発明に係る第7の撮像データ加工装置は、上記第1乃至第6の何れか1つの撮像データ加工装置であって、表示部を備え、前記加工データが前記撮像データに対して重畳させる静止画若しくは動画データ若しくはテキストデータであることにより、撮影時に撮影される画像を前記表示部に表示し、且つ、当該画像に前記加工データによる静止画若しくは動画若しくはテキストを重畳させて前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、撮影時に、撮像データ加工装置の表示部に加工データを用いた加工処理後の画像が表示されることとなる。
【0020】
本発明に係る第8の撮像データ加工装置は、上記第1乃至第7の何れか1つの撮像データ加工装置であって、表示部を備えることにより、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させることを特徴とする。
【0021】
上記構成によれば、撮像データに対する加工処理として使用された加工データの一覧と、位置情報との対応付けによる加工データは存在しているが未だ加工処理に使用されていない加工データに関する情報の一覧とが表示されることとなる。例えば、全て(必ずしも“全て”である必要は無い)の加工データが収められる“台紙帳”のような表示形式にして、使用した加工データ(例えば写真に重畳するフレーム)については順次“台紙帳”の該当欄が埋められていき、使用されていない加工データの欄はデータ名のみの表示やシルエット表示(加工データに関する情報の表示)を行うようにすることができるものである。
【0022】
本発明に係る第1の撮像データ加工システムは、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置とサーバとがネットワークを介して接続されて構成される撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が自己位置取得部を備え、前記サーバが位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバであることにより、前記情報処理装置において、前記加工データ対応付サーバから若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバから、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを取得し、当該取得した加工データによって前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする。
【0023】
本発明に係る第2の撮像データ加工システムは、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置とサーバとがネットワークを介して接続されて構成される撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が自己位置取得部を備え、前記サーバが位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバであることにより、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付け、当該対応付けが行われた撮像データと自己位置情報を前記加工データ対応付サーバに対して送信し、当該撮像データと自己位置情報とを受信した加工データ対応付サーバにおいて、前記自己位置情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする。
【0024】
本発明に係る第3の撮像データ加工システムは、上記第1又は第2の撮像データ加工システムであって、前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置によって取得される前記加工データ特定情報を前記加工データ対応付サーバへ送信してこれに対する応答として得られる前記加工データ特定情報に対応する加工データを使用して前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行する、若しくは、前記情報処理装置によって取得される前記加工データ特定情報と前記自己位置情報と前記撮像データとを対応付けて前記加工データ対応付サーバに対して送信し、当該加工データ対応付サーバにおいて前記自己位置情報と前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行する、又は、前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別して当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0025】
本発明に係る第4の撮像データ加工システムは、上記第3の撮像データ加工システムであって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする。
【0026】
本発明に係る第5の撮像データ加工システムは、上記第1乃至第4の何れか1つに記載の撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0027】
本発明に係る第6の撮像データ加工システムは、第1乃至第5の何れか1つに記載の撮像データ加工システムであって、前記各サーバの何れかにおいて、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする。
【0028】
本発明に係る第7の撮像データ加工システムは、第1乃至第6の何れか1つに記載の撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る第1の撮像データ加工サーバは、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データと自己位置情報とを取得することができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うことにより、前記情報処理装置から前記自己位置情報を受信した場合には、当該自己位置情報に対応する前記加工データを前記情報処理装置へ送信することを特徴とする。
【0030】
本発明に係る第2の撮像データ加工サーバは、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付けることができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うことにより、前記情報処理装置から対応付けが行われた撮像データと自己位置情報を受信した際には、当該自己位置情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする。
【0031】
本発明に係る第3の撮像データ加工サーバは、上記第1又は第2の撮像データ加工サーバであって、前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置から前記加工データ特定情報を受信した場合には、前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを送信する、若しくは、前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行する、又は、前記サーバによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別して当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る第4の撮像データ加工サーバは、上記第3の撮像データ加工サーバであって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを判別する処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする。
【0033】
本発明に係る第5の撮像データ加工サーバは、上記第1乃至第4の何れか1つの撮像データ加工サーバであって、前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行することを特徴とする。
【0034】
本発明に係る第6の撮像データ加工サーバは、上記第1乃至第5の何れか1つの撮像データ加工サーバであって、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする。
【0035】
本発明に係る第7の撮像データ加工サーバは、上記第1乃至第6の何れか1つの撮像データ加工サーバであって、前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるための情報を前記情報処理装置へ送信することを特徴とする。
【0036】
本発明に係る第1の撮像データ加工プログラムは、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、を備え、前記記憶部に若しくは前記情報処理装置に対して着脱可能な記憶媒体に位置情報と加工データとが対応付けて格納してある情報処理装置に、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する加工データの有無を判別するステップと、当該判別の結果加工データがあった場合に当該加工データを用いた前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
【0037】
本発明に係る第2の撮像データ加工プログラムは、画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、通信部と、を備える情報処理装置に、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバから前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを前記通信部を介して取得するステップと、当該取得した加工データによって前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
【0038】
本発明に係る第3の撮像データ加工プログラムは、上記第1又は第2の撮像データ加工プログラムであって、前記記憶部若しくは記憶媒体に格納される前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、又は、前記加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、前記情報処理装置によって若しくは前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別するステップと、当該判別によって得られる加工データを用いて前記加工処理を実行させることを特徴とする。
【0039】
本発明に係る第4の撮像データ加工プログラムは、上記第3の撮像データ加工プログラムであって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする。
【0040】
本発明に係る第5の撮像データ加工プログラムは、上記第1乃至第4の何れか1つの撮像データ加工プログラムであって、前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と前記方位取得部によって取得される方位情報と前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出するステップと、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別するステップと、当該判別の結果加工データがあった場合に当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする。
【0041】
本発明に係る第6の撮像データ加工プログラムは、上記第1乃至第5の何れか1つの撮像データ加工プログラムであって、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させるステップを実行させることを特徴とする。
【0042】
本発明に係る第7の撮像データ加工プログラムは、上記第1乃至第6の何れか1つの撮像データ加工プログラムであって、前記情報処理装置が表示部を備え、前記加工データが前記撮像データに対して重畳させる静止画若しくは動画データ若しくはテキストデータであることにより、撮影時に撮影される画像を前記表示部に表示させるステップと、当該画像に前記加工データによる静止画若しくは動画若しくはテキストを重畳させて前記表示部に表示させるステップと、を実行させることを特徴とする。
【0043】
本発明に係る第8の撮像データ加工プログラムは、上記第1乃至第7の何れか1つの撮像データ加工プログラムであって、前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるステップを実行することを特徴とする。
【0044】
本発明に係る第1の撮像データ加工サーバプログラムは、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データと自己位置情報とを取得することができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うサーバに、前記情報処理装置から前記自己位置情報を受信した場合に当該自己位置情報に対応する前記加工データを前記情報処理装置へ送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0045】
本発明に係る第2の撮像データ加工サーバプログラムは、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付けることができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うサーバに、前記情報処理装置から前記対応付けが行われた撮像データと自己位置情報を受信した際に当該自己位置情報に対応する前記加工データがあるか否かを判別するステップと、当該判別の結果加工データがあった場合には当該加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を行うステップと、を実行させることを特徴とする。
【0046】
本発明に係る第3の撮像データ加工サーバプログラムは、上記第1又は第2の撮像データ加工サーバプログラムであって、前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置から前記加工データ特定情報を受信した場合には前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを送信するステップ若しくは前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を行うステップを実行させる、又は、前記サーバによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別して当該加工データを用いた前記加工処理を行うステップを実行させることを特徴とする。
【0047】
本発明に係る第4の撮像データ加工サーバプログラムは、上記第3の撮像データ加工サーバプログラムであって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを判別する処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする。
【0048】
本発明に係る第5の撮像データ加工サーバプログラムは、上記第1乃至第4の何れか1つの撮像データ加工サーバプログラムであって、前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備え、前記自己位置情報と前記方位取得部によって取得される方位情報と前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて被写体の位置を算出するステップと、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別するステップと、を実行することを特徴とする。
【0049】
本発明に係る第6の撮像データ加工サーバプログラムは、上記第1乃至第5の何れか1つの撮像データ加工サーバプログラムであって、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させるステップを実行させることを特徴とする。
【0050】
本発明に係る第7の撮像データ加工サーバプログラムは、上記第1乃至第6の何れか1つの撮像データ加工サーバプログラムであって、前記情報処理装置が表示部を備えており、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるための情報を前記情報処理装置へ送信するステップを実行させることを特徴とする。
【0051】
本発明に係る第1の撮像データ加工サービス方法は、特定の場所において撮影が行われた場合に当該撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるサービス方法であって、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データと自己位置情報とを取得することができる情報処理装置から、当該自己位置情報を、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバへと送信するステップと、これを受信した加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて前記自己位置情報に対応する前記加工データを判別して前記情報処理装置へと送信するステップと、これを受信した情報処理装置において当該加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を行うことで前記撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるステップと、からなることを特徴とする。
【0052】
本発明に係る第2の撮像データ加工サービス方法は、特定の場所において撮影が行われた場合に当該撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるサービス方法であって、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付けることができる情報処理装置から、当該対応付けられた撮像データと自己位置情報を、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバへと送信するステップと、これを受信した加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて当該自己位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いて前記受信した撮像データに対する加工処理を行うことで前記撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるステップと、からなることを特徴とする。
【0053】
本発明に係る第3の撮像データ加工サービス方法は、上記第1又は第2の撮像データ加工サービス方法であって、前記各サーバの何れかにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置からの情報送信の際に前記加工データ特定情報も送信させこれを受信した前記各サーバの何れかにおいて当該加工データ特定情報に適合する前記加工データを判別させる、又は、前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別させることを特徴とする。
【0054】
本発明に係る第4の撮像データ加工サービス方法は、上記第3の撮像データ加工サービス方法であって、前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップ若しくは前記地点情報を用いた前記加工処理ステップを実行する、ことを特徴とする。
【0055】
本発明に係る第5の撮像データ加工サービス方法は、上記第1乃至第4の何れか1つの撮像データ加工サービス方法であって、前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出するステップと、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別して、当該加工データを用いた前記加工処理ステップを実行することを特徴とする。
【0056】
本発明に係る第6の撮像データ加工サービス方法は、上記第1乃至第5の何れか1つの撮像データ加工サービス方法であって、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする。
【0057】
本発明に係る第7の撮像データ加工サービス方法は、上記第1乃至第6の何れか1つの撮像データ加工サービス方法であって、前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるステップを有することを特徴とする。
【0058】
本発明に係る第8の撮像データ加工サービス方法は、上記第1乃至第7の何れか1つの撮像データ加工サービス方法であって、前記各サーバの何れかにおいてサービス種別を判別するためのサービス識別情報ごとに位置情報と加工データとを対応付けて管理し、前記情報処理装置に対して利用が許可されているサービスの前記サービス識別情報を保持させることにより、前記情報処理装置からの情報送信の際に前記サービス識別情報も送信させ、これを受信した前記各サーバの何れかにおいて、当該サービス識別情報に適合する前記加工データを判別させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0059】
本発明に係る第1の撮像データ加工装置によれば、例えば、GPS等を利用した自己位置取得手段を備えるデジタルカメラや携帯電話等(撮像データ加工装置)において、現在の位置(自己位置情報)に対応するフレーム情報(加工データ)を用いて撮影した写真(撮像データ)にフレームが付加されるというような使い方ができる。よって、GPS等の自己位置取得手段を備える静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置において新たな利用方法を提供することができる。
【0060】
本発明に係る第3の撮像データ加工装置によれば、位置情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得に加えて、加工データ特定情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得が行われ、当該取得した加工データを利用して撮像データ加工装置によって撮影された撮像データに対する加工処理が行われる。例えば、加工データ特定情報として気象情報を用いたとした場合に、GPS等を利用した自己位置取得手段を備えるデジタルカメラや携帯電話等において、現在の位置に対応するフレーム情報を用いて“撮影した写真”にフレームが付加され、さらに気象情報を取得(自己位置情報に基づいて気象サーバから該当位置の気象データを取得する等)して当該気象情報に対応する天気アイコン(加工データ)を写真に付加するというような使い方ができる。よって、ユーザに対して種々のサービス(新たな利用方法)を提供することができる。
【0061】
本発明に係る第6の撮像データ加工装置によれば、例えば、あるときA地点で撮影した写真に対してある特定のフレームが用いられたとしても、別のときにA地点で撮影した写真に対しては別のフレームが用いられる(orフレームの付加処理が行われない)ため、同じ場所で写真を撮ると常に同じ結果になるわけではなく、時間・時節に応じて異なる結果が得られることとなる。よって、ユーザに対して種々のサービス(新たな利用方法)を提供することができる。
【0062】
本発明に係る第8の撮像データ加工装置によれば、例えば、全ての加工データが収められる“台紙帳”のような表示形式にして、使用した加工データ(例えばフレーム)については順次“台紙帳”の該当欄が埋められていき、使用されていない加工データの欄はデータ名のみの表示やシルエット表示を行うようにすることができるものである。よって、ユーザの収集意欲を増進させるようなサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】撮像データ加工システムの構成の概略を示すブロック図
【図2】端末装置においてアプリを最初に起動した場合の初期設定に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図3】初期設定要求を受信したサービス提供サーバにおける処理動作の概略を示したフローチャート
【図4】「フレーム画像取得処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図5】「取得条件設定処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図6】端末装置における本発明に関する処理動作の概略を示したフローチャート
【図7】「台紙(フレーム選択画面)表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図8】「フレーム撮影処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図9】「パラメタ取得処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図10】サービス提供サーバにおける「フレーム取得処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図11】「取得条件(地域)適合性判別処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図12】「取得条件(時間)適合性判別処理」の処理動作の概略を示したフローチャート
【図13】台紙変更要求を受信したサービス提供サーバにおける処理動作の概略を示したフローチャート
【図14】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)フレーム台紙テーブル、(b)メニューアイコンテーブル
【図15】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)フレーム画像属性テーブル、(b)端末対応フレーム画像テーブル
【図16】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)取得条件(地域限定)テーブル、(b)取得条件(時間限定)テーブル
【図17】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)取得条件(解除コード)テーブル、(b)取得条件(順番限定)テーブル
【図18】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)取得条件(数量コード)テーブル、(b)ユーザデータ管理テーブル
【図19】撮像データ加工システムが備えるテーブル構成の概略を示す図:(a)カレントフレーム台紙テーブル、(b)カレントメニューアイコンテーブル
【図20】撮像データ加工システムが備える保持フレーム画像属性テーブル構成の概略を示す図
【図21】端末装置における表示画面の一例を示す図
【図22】端末装置における別の表示画面の一例を示す図
【図23】端末装置における別の表示画面の一例を示す図
【図24】端末装置における別の表示画面の一例を示す図
【図25】端末装置における別の表示画面の一例を示す図
【図26】端末装置における別の表示画面の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0064】
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
【0065】
図1は本実施例の撮像データ加工システムの構成の概略を示すブロック図である。本発明に係る撮像データ加工システムは、写真(動画であってもよい)を撮影可能であって、且つGPS等により自己の位置を検出することができる情報処理装置に対し、その写真撮影時において自己位置に応じた写真の加工サービス(写真にフレームを付加する等)を提供するためのものである。例えば、海岸で写真を撮った場合には海にちなんだフレームを写真に重畳し、山で写真を撮った場合には山にちなんだフレームを写真に重畳するようなものである。
【0066】
図1に示されるように本実施例の撮像データ加工システムは、カメラ撮影及びGPS測位可能な端末装置1(例えば携帯電話)と、サービス提供サーバ3と、コンテンツ提供サーバ4とを有し、ネットワーク2によって接続される。なお、何れの構成要素も1つではなく複数存在するものであってよい。
【0067】
端末装置1は、装置全体の制御やデータの入出力、各種演算処理、データの一時的な格納などを行う制御部110と、静止画若しくは動画を撮影可能とするカメラ部120と、各種のデータやプログラムなどが格納される記憶部130と、ネットワーク2への情報の送受信を行う通信部140と、GPS(GLOBAL Positioning System)衛星からの信号を受信するGPS受信部150と、入力インターフェースである入力部160と、モニタである表示部170と、等を備える。
【0068】
サービス提供サーバ3は、装置全体の制御やデータの入出力、各種演算処理、データの一時的な格納などを行う制御部310と、各種のデータやプログラムなどが格納される記憶部320と、入力インターフェースである入力部330と、モニタ等の出力部340と、ネットワーク2への情報の送受信を行う通信部350と、等を備える。
【0069】
サービス提供サーバ3の、記憶部320には、写真を加工するための加工データたるフレームデータが格納されるフレームDB322や、本サービスに関するアプリケーションソフトウェア(以下「アプリ」と略称する場合がある)を端末装置1上で実行させる際に画面を構成する部品となるアイコンやテキストに関するデータ等が格納される画面部品DB323や、フレームの取得条件(例えば、各フレームと位置情報の対応付け)などが対応付けられて格納されるテーブル321等が形成される。
【0070】
図14〜図18は、サービス提供サーバ3の記憶部320に格納されているテーブル321の構造の一例を示した図である。図14(a)のフレーム台紙テーブルと図14(b)のメニューアイコンテーブルは、主に端末装置1上でアプリを実行させる際の画面を構成させるための情報を定義するテーブルである。図15(a)のフレーム画像属性テーブルと図15(b)の端末対応フレーム画像テーブルは、主にフレームの属性などを定義するテーブルである。図16(a)〜図18(a)までの各種の取得条件テーブルは、フレームの取得条件に関する定義を行うテーブルである。図18(b)のユーザデータ管理テーブルは、ユーザ(端末装置1の使用者)に関するデータ(ユーザデータ)を管理するためのテーブルである。
【0071】
図19と図20は、端末装置1の記憶部130に格納されるテーブルの構成の一例を示した図である。以下で説明するが、当該各テーブルはアプリの初期設定時などにおいて、必要な情報をサービス提供サーバ3のテーブル321(図14〜図18)から取得することなどによって形成される。
【0072】
なお、コンテンツ提供サーバ4は、写真を加工するための加工データたるフレームデータを提供するサーバである。即ち、フレームデータ自体はサービス提供サーバ3が持っているものに限らず(サービス提供サーバ3はフレームデータを持っていなくともよい)、コンテンツ提供サーバ4から取得して端末装置1へ配信するような場合もある(データのダウンロード自体はコンテンツ提供サーバ4から端末装置1に直接行われるものであっても構わない)。
【0073】
次に、以上の構成を有する撮像データ加工システムの処理動作の概略を図2〜図13のフローチャートを参照しつつ説明する。これらの各処理は基本的に記憶部に格納されているプログラムが制御部において実行されることで動作するものであり、制御部は必要に応じて記憶部にあるデータや通信部によってネットワーク2を介して送受信したデータ若しくはGPS受信部16によって受信した情報若しくは入力部13から得られるユーザの入力情報などを使用しながら、入力部13からの指示(ユーザの要求)若しくは端末装置からの要求に応じて各種データの演算処理を行い、必要に応じて演算結果を記憶部に格納する等しながら、結果を表示部に表示若しくは端末装置に応答として送信等するものである(端末装置とサーバの何れにおいても基本的には同様の概念)。なお、図21〜図26は端末装置1の表示部170に表示される画面例(表示画面の遷移を示す図)である。当該画面例についても各処理の説明の中で参照しつつ説明する。
【0074】
図2は、端末装置1において本実施例に関するアプリケーション(プログラム)を最初に起動する場合の初期設定に関するフローチャートである。
【0075】
本発明に関するアプリの起動があった際に、これが初回起動であった場合には(ステップ201)、アプリに含まれる「フレーム台紙ID」と端末装置1の端末識別情報(端末装置1の記憶部130に記録されている)とをサービス提供サーバ3へと送信する(ステップ202)。「フレーム台紙ID」とは、提供するサービス(本発明に関する写真の加工サービス)の種別や範囲を定めるようなものであり、例えば、提供されるサービスにはシリーズのようなものがあって、それぞれのシリーズに対して「フレーム台紙ID」が割り当てられるようなものである(請求項38の「サービス種別情報」に該当)。即ち、例えばAというキャラクターの一連のフレームデータと、Bというキャラクターの一連のフレームデータとに対してそれぞれ「フレーム台紙ID」が割り当てられるようなものとなる。本実施例では、各シリーズごとに対応するアプリ(例えばAキャラクターフレーム用のアプリなど)があって、これをユーザがダウンロードするようなものを想定しているため、アプリに予め含まれている「フレーム台紙ID」を自動的に送信するものとして説明しているが、アプリに複数の「フレーム台紙ID」が含まれていてこれをユーザに選択させてサーバに送信するものや、ユーザが別の手段(例えば雑誌などにおける紹介)によって知った「フレーム台紙ID」を直接入力させて送信するようなものであってもよい。
【0076】
図3は、図2のステップ202によって送信された情報を受信したサービス提供サーバ3における処理動作の概略を示したフローチャートである。当該処理は端末装置1のアプリの動作に必要な初期設定を行うために必要な情報(サービス提供サーバ3が保持する情報)を収集して端末装置1へと送信するための処理である。
【0077】
端末装置1から送信された「フレーム台紙ID」と「端末識別情報」を受信した際には(ステップ301)、当該「フレーム台紙ID」に対応するデータをフレーム台紙テーブル(図14(a))と、メニューアイコンテーブル(図14(b))とに基づいて取得する(ステップ302)。これらのテーブルは前述のごとく、主に端末装置1上でアプリを実行させる際の画面を構成させるための情報を定義するものであり、画面を構成させるための画像やテキストのある場所(パス)若しくは画像やテキストそのものが格納されている。テーブルにパスが格納されている場合には、当該パスに基づいて必要な情報(画像やテキスト)を画面部品DB323から取得する処理などが行われる。取得した情報は後に端末装置1へと送信するため、一時的に保持しておく(この後の各処理における情報取得においても同様である)。なお、取得した情報をその都度送信するものであっても構わない。ステップ302で取得された情報が端末装置1に送信されることで、端末装置1の記憶部130に格納されるテーブルである図19のカレントフレーム台紙テーブル(図a)と、カレントメニューアイコンテーブル(図b)に必要な情報が得られることとなる。
【0078】
ステップ302に続くループ処理は、端末装置1から受信した「フレーム台紙ID」に該当する全てのフレームに対してステップ303〜ステップ309の処理を実行させるものである。「フレーム台紙ID」は前述のごとく例えばAキャラクターに関するフレーム提供サービスを行わせるものであり、Aキャラクターを使用したフレームとして複数のフレームが存在し得ることとなる。即ち、ある「フレーム台紙ID」に対応するフレームが複数存在するものであり、これらの各フレームはフレームIDによって識別される。ステップ302に続くループ処理はフレーム台紙IDが同一である各フレームIDに対して実行されることとなる。これらの説明からもわかるように、図14のテーブルは「フレーム台紙ID」ごとに存在するものであり(例えば、Aキャラ用のテーブル、Bキャラ用のテーブル・・・)、図15〜図18の各テーブルは、フレームID(フレーム台紙ID及びフレームID)ごとに存在する(例えば、Aキャラ用の第1のフレーム用テーブル、第2のフレーム用テーブル・・・)こととなる。
【0079】
ステップ303では、フレーム台紙IDとフレームIDに該当するフレーム画像属性テーブル(図15(a))を参照して、対応する属性情報を取得する。当該取得処理によって端末装置1の記憶部130に格納されるテーブルである図20の保持フレーム画像属性テーブルに必要な、“説明文字列”と“保持可能フラグ”と“初期保持フラグ”と“取得方法文字列”の情報が得られることとなる。
【0080】
続くステップ304では、フレーム画像属性テーブル(図15(a))を参照してサムネイル画像パスが設定されているか否か(換言すれば当該フレームのサムネイル画像があるか否か)を判別する。サムネイル画像パスが無かった場合にはステップ306へと移行して、フレーム台紙IDとフレームIDと端末識別情報(端末装置1から受信した情報)とに基づいて端末対応フレーム画像テーブル(図15(b))を参照して、フレーム画像を取得し(パスに基づいて画像を取得。当該取得処理は後に説明する図4の処理と同様のものとなる)、当該取得したフレーム画像に基づいてサムネイル画像を生成する処理を行う。一方、サムネイル画像パスがあった場合にはステップ305へ移行して対応する画像を取得する処理を実行する。当該ステップ304〜ステップ306の処理によって、フレーム台紙IDとフレームIDに該当するフレームのサムネイル画像が取得される(端末装置1の保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“サムネイル画像”の情報となる)。なお、当該処理からも明らかなようにサムネイル画像自体は全てのフレームに対応して取得されることとなるが、取得制限や保持制限をかけるフレームについてはそのフレーム画像自体に基づいてサムネイル画像を生成する(フレームの図柄そのものの縮小版にする)のではなく、シルエットのみがわかるようなサムネイルを生成する等、フレームそのものの図柄がわからないようなサムネイルを生成するようにしてもよい。
【0081】
続くステップ307では、フレーム画像属性テーブル(図15(a))を参照して、初期保持フラグの真偽を判別する。初期保持フラグは端末装置1のアプリにおいて初期状態から使用を許すフレームであるか否かを定義するフラグである。初期保持フラグが真(使用可)であった場合には、ステップ308へと移行してフレーム画像取得処理を実行する。一方、偽(使用不可)であった場合には、ステップ308をスキップする。
【0082】
図4は、図3のステップ308の「フレーム画像取得処理」の概略を示したフローチャートである。
【0083】
本「フレーム画像取得処理」は引数としてフレーム台紙IDとフレームIDと端末識別情報が与えられる(ステップ401)。本「フレーム画像取得処理」は、後に説明する別の処理(図10のステップ1014)からも呼び出される処理であり、その場合には“取得条件パラメタ”も引数として渡されるものであるが、図3のステップ308から実行された場合には、“取得条件パラメタ”は関係ない。なお、端末識別情報は端末の種別を識別するために使用するものである。端末装置の相違によって表示部の表示領域や解像度が異なる場合があり、従ってこれらの相違に対応したフレーム画像を用意する必要があるため、図柄としては同じフレーム(フレームID)であっても各端末識別情報に応じて端末対応フレーム画像テーブル(図15(b))が存在することとなる。
【0084】
ステップ401に続くステップ402〜ステップ404は、“取得条件パラメタ”が引数として与えられている場合に実行される処理であるので、図3のステップ308から実行された場合には関係ない。
【0085】
ステップ405では、フレーム台紙IDとフレームIDと端末識別情報に基づいて端末対応フレーム画像テーブル(図15(b))を参照して得られるフレーム画像パスによって、当該場所からフレーム画像ファイルを取得する処理が実行される。パスが外部サーバ(コンテンツ提供サーバ4)を示すURL情報である場合には、当該サーバからフレーム画像が取得され、サービス提供サーバ3が保持するものであれば、サービス提供サーバ3の中での処理となる。
【0086】
図3に戻って説明を続ける。
【0087】
ステップ308の「フレーム画像取得処理」によってフレーム画像(初期状態で使用を許可されているフレーム)が取得される。(端末装置1の保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“フレーム画像”の情報となる)
【0088】
続くステップ309では、「取得条件設定処理」が実行される。図5は当該「取得条件設定処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0089】
ステップ501では、フレーム台紙IDとフレームIDに基づいて取得条件(地域限定)テーブル(図16(a))を参照して、地域限定に関する取得条件の設定があるか否かを判別する。取得条件があった場合には(ステップ502)、「位置情報送信」の旨を端末装置1に設定するための情報(フレームIDに対応する保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“位置情報送信”の項目に設定されるフラグ)を取得する(ステップ503)。一方、取得条件がなかった場合にはステップ503をスキップする。
【0090】
続くステップ504では、フレーム台紙IDとフレームIDに基づいて取得条件(解除コード)テーブル(図17(a))を参照して、解除コードに関する取得条件の制定があるか否かを判別する。取得条件があった場合には(ステップ505)、コード種別に応じた情報(フレームIDに対応する保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“解除コード送信”の項目に設定されるフラグ)を取得する(ステップ506)。一方、取得条件がなかった場合にはステップ506をスキップする。解除コードとは、当該コードを有することによって該当フレームの取得が許可されるものであり、例えばバーコードやICタグなどから読取ることによって取得される情報である。バーコードやICタグなどの媒体の別に応じて当該媒体から情報を取得するために起動すべき機能が異なるため、起動すべき機能を端末装置1が判断できるように“コード種別に応じた情報”を端末装置1に送るものである。
【0091】
続くステップ507では、フレーム台紙IDとフレームIDに基づいて取得条件(順番限定)テーブル(図17(b))を参照して、順番限定に関する取得条件の設定があるか否かを判別する。取得条件があった場合には(ステップ508)、取得順番情報(フレームIDに対応する保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“取得順番”の項目に設定される情報)を取得する(ステップ509)。一方、取得条件がなかった場合にはステップ509をスキップする。なお、“位置情報送信”の取得に関する処理(ステップ501〜ステップ503)と、“解除コード送信”の取得に関する処理(ステップ504〜ステップ506)と、“取得順番”の取得に関する処理(ステップ507〜ステップ509)は、何れを先に行っても構わない。
【0092】
図3に戻って説明を続ける。
【0093】
ステップ309の「取得条件設定処理」によって、端末装置1の保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“位置情報送信”、“解除コード送信”、“取得順番”の各項目に設定される情報が取得される。
【0094】
上記したステップ303〜ステップ309の処理が1回行われることにより、1つのフレームに関する各種の情報(該当するフレームIDに対応する保持フレーム画像属性テーブル(図20)に必要な情報)が取得され、これがループ処理によって繰り返されることにより、フレーム台紙IDが一致する全てのフレームについて必要な情報の取得が行われる。なお、サムネイル画像を取得するための処理(ステップ304〜ステップ306)と、初期フレームを取得する処理(ステップ307〜ステップ308)と、取得条件設定処理(ステップ309)は、何れを先に行うものであっても構わない。ステップ302の処理とループ処理についても何れを先に行うものであっても構わない。
【0095】
ステップ310では、取得した各情報を端末装置1へ送信する処理が行われる。即ち、図2のステップ202によって送信されてきた「フレーム台紙ID」と「端末識別情報」に対する応答として、各情報が端末装置1へ送信されるものである。
【0096】
当該情報を受信した端末装置1では、受信した各情報によってカレントフレーム台紙テーブル(図19(a))と、カレントメニューアイコンテーブル(図19(b))と、保持フレーム画像属性テーブル(図20)の各テーブルを形成する処理を行い、これによって初期設定がなされた後は、トップメニュー画面(図21)を表示部170に表示させる処理を行う(図2:ステップ203)。
【0097】
なお、上記の説明からもわかるように、本実施例では、サムネイル画像については全てのフレームに対応して取得されるが、フレーム画像は初期状態で使用が許されたもののみが取得されることとなる。
【0098】
以上の処理より、本発明に関するアプリの初期設定が終了し、サービス(写真の加工サービス)を受けることが可能となる。なお、上記の初期設定処理に伴いユーザ登録も同時に実行されるものである。即ち、ユーザIDなどによってユーザが特定され、当該ユーザIDがサービス提供サーバ3において管理されるものである。後に説明するようにユーザIDに対応したユーザデータ管理テーブル(図18(b))もサービス提供サーバ3に形成されるものであるが、初期設定の段階では必ずしもユーザデータ管理テーブルを生成する必要はない。
【0099】
次に、当該アプリの主に本発明(撮像データ加工処理)に関する処理について説明する。図6は、端末装置1における処理動作の概略を示すフローチャートである。
【0100】
アプリの起動により、端末装置1の表示部170の表示画面は図21のようなものとなる。当該メニュー画面において、「フレーム撮影」が選択された場合には(図6ステップ601)、ステップ602〜ステップ603の処理が実行され、メニュー画面で「設定変更」が選択されて台紙の変更要求があった場合には(ステップ604)、ステップ605〜ステップ607の処理を実行する。「終了」が選択された場合にはアプリを終了する(ステップ608)。なお、図6の処理は本発明の概念の説明に特に必要なもの以外を省略しているが、メニュー画面にて「写真を見る」が選択された場合には、後に説明する処理によって得られた各種の写真を画面表示させる処理等が実行され、「友達と交換」が選択された場合には、他の端末装置等(他のユーザ)へ写真を送信する処理等が実行される。
【0101】
「フレーム撮影」が選択された場合の処理について説明する。
【0102】
「フレーム撮影」が選択された場合には(ステップ601)、ステップ602へと移行して「台紙(フレーム選択画面)表示処理」が実行される。図7は当該「台紙(フレーム選択画面)表示処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。なお、台紙(フレーム選択画面)とは、フレームのサムネイル画像を並べて表示してこれを選択させるための画面であり、図22〜26の左端に示したような画面である。
【0103】
図7の台紙(フレーム選択画面)表示処理が実行されると、先ずカレントフレーム台紙テーブル(図19(a))と、カレントメニューアイコンテーブル(図19(b))から、画面構成に必要な情報を取得して背景画面(図22〜26の左端に示したような画面においてフレームのサムネイルが表示されていない状態の画面)を構成・表示する(ステップ701)。
【0104】
ステップ701に続くループ処理は、ステップ702〜ステップ707の処理を全てのフレームIDに対して行わせるものである。“全てのフレームID”とは、端末装置1に格納されている全ての保持フレーム画像属性テーブル(図20)に基づく。当該テーブルは、図3の処理によって「フレーム台紙IDが一致するフレーム」が抽出され、これに基づいて生成されているため、図7のループ処理は「フレーム台紙IDが一致する全てのフレーム」に対して行われることとなる。
【0105】
ステップ702〜ステップ707の処理は、各フレームのサムネイル画像を画面表示させるための処理であり、取得条件などに従ってサムネイル画像の表示を変化させるための処理である。ステップ702では、保持フレーム画像属性テーブル(図20)を参照して初期保持フラグが真であるか偽であるかを判別する。前述したごとく、初期保持フラグが“真”のものは最初からアプリで使用が許可されているフレームであり、フレーム画像についても初期設定において端末装置1にダウンロードされているものである。従って、初期保持フラグが“真”である場合にはその他の条件を判断するまでもなくステップ707へと移行してそのままサムネイル画像を該当位置に表示させる処理を行う。なお、“該当位置に表示”とは、保持フレーム画像属性テーブル(図20)に具体的な座標が設定されていて(元はサービス提供サーバ3において設定されていて)これに基づいて表示させるものや、台紙として(カレントフレーム台紙テーブルに)サムネイルの表示位置が定められており、当該位置に順番に表示させるようなもの等である(以下の処理における“該当位置に表示”も同様)。
【0106】
初期保持フラグが偽であった場合には、取得フラグの真偽を判別する(ステップ703)。取得フラグとは、後に説明する処理で明らかになるように、端末装置1によって取得済みのフレームであるか否かを示すフラグである(例えば、取得条件が課せられたフレームについて、条件を満たすことで過去に実際にサーバからダウンロードしたフレーム)。取得フラグが偽である場合は、当該フレームは未だ取得していないものであるため、“未取得サムネイル画像”を該当位置に表示する(ステップ704)。“未取得サムネイル画像”とは、例えば、図22〜26の左端の画面における“?”のようなものである。図3のステップ304〜ステップ306で説明したように、本実施例ではサムネイル画像自体は全てのフレームについて端末装置1に一旦ダウンロードされることとなる。よって図7のサムネイル画像を表示させる処理においては、全てのフレームのサムネイルを表示させることも可能ではあるが、取得条件が課せられているようなフレームについては無条件でその内容(本来のフレームの図柄と同様のサムネイル)を明らかにするのではなく、取得した時に初めて図柄などがわかるようにしているものである。ここでの例のように取得していないフレームについて一律に“未取得サムネイル画像”とするのではなく、“未取得サムネイル画像”とするか否かのフラグを保持フレーム画像属性テーブルに設定(元はサービス提供サーバ3において設定)し、特別なフレームのみ“?”のように図柄を隠すようにしてもよい。なお、図3のステップ304〜ステップ306の説明の中で触れたように、取得制限のあるフレームについてはサーバ側でフレームそのものの図柄がわからないようなサムネイルを生成する(或いは保持制限のあるフレームについては半透明化したサムネイルを生成する)等している場合には、ステップ702〜ステップ706の処理を行わずに、そのままサーバから受信して設定されているサムネイル画像を表示させるようにしてよい。
【0107】
初期保持フラグが偽であり且つ取得フラグが真であった場合には(ステップ702→ステップ703)、保持可能フラグの真偽を判別する(ステップ705)。“保持可能フラグ”とは、フレーム画像(サムネイル画像ではない)を端末装置1にて保持することを許可するか否かを定義するフラグである。端末装置1で保持することを許されていない場合には、フレーム撮影に使用する毎にサーバからフレーム画像をダウンロードする必要があり、一度取得(使用)したフレームであってもその後自由に使える訳ではないことになる(当該設定はコンテンツ提供側の意向などに基づく)。保持可能フラグが偽である(且つ取得フラグが真である)場合は、当該フレームは過去に取得(使用)してはいるが、使用にはダウンロードが必要であることを示すために、サムネイル画像に半透明化処理を施して(要はそのまま使用できるものとの区別をさせるものであるので、その他の視覚効果を施すものであってもよい)該当位置に表示する(ステップ706)。
【0108】
初期保持フラグが偽であり且つ取得フラグが真であり且つ保持可能フラグが真であった場合には(ステップ702→ステップ703→ステップ705)、ステップ707へと移行してそのままサムネイル画像を該当位置に表示させる処理を行う。
【0109】
以上の処理により、図22〜26の左端に示したような、フレームのサムネイル画像を並べて表示してこれを選択させるための画面の表示が行われる。なお、図7のループ処理では、“全てのフレームについて処理”というような説明としたが、表示部170の表示領域が限られており全てのサムネイル画像を表示できないような場合(ページ送りなどよう要するような場合)には、1画面表示に必要な分だけの処理(ページ送り等に応じてその都度必要な処理を実行するもの)であってよい。
【0110】
図6に戻って説明を続ける。
【0111】
上記処理によって表示される“フレーム選択画面”においてフレームの選択がなされることでフレーム撮影処理が行われる(ステップ603)。図8は当該「フレーム撮影処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0112】
フレーム選択画面においてフレームの選択があった場合には(ステップ801)、選択されたフレームに関する情報を保持フレーム画像属性テーブル(図20)を参照して取得する(ステップ802)。
【0113】
続くステップ803では取得フラグ(ステップ802で取得した情報)が真であるか偽であるか(即ち、過去に端末装置1によってフレーム画像が取得されたか否か)を判別する。
【0114】
取得フラグが偽であった場合には、ステップ805〜ステップ807の処理によって取得順番に関する条件を満たしているか否かを判別する。取得フラグが偽である場合には端末装置1にフレーム画像が無いことを示すため、フレーム撮影のためにはフレーム画像をサーバから取得する必要があるが、取得順番に関する条件が設定されていて当該条件を満たしていない場合にはそもそも当該フレームの取得が許されないため、フレーム画像を取得するためにサーバに問い合わせる前に取得順番に関する条件を満たしているか否かを判別するものである。本実施例における“取得順番”とは、単純に順番情報(数値情報)が設定されるものであり、例えば“取得順番”が6である場合には、それ以前に別の5つのフレームが取得されている必要があることとなる。なお、全てのフレームに対して“取得順番”が設定されている必要は無い(制限を全てのフレームに対して設けなくてもよいという点は以降で説明する他の取得条件についても同様である)。例えばフレームがn個ある場合に、そのうちの1つだけに“取得順番”として「n−1」を設定しておくことにより、他のn−1個のフレームには取得順番に関する制限は無いが、設定のフレームについてだけ「他の全てのフレーム取得をコンプリートした場合に始めて取得できるフレーム」という制限をかけること等が可能である。本実施例では上記のごとく順番情報を例としているが、例えば“取得順番”として他のフレームのフレームID(1つ又は複数)を設定しておくことで、「設定されたフレームの取得がなされていないと、当該フレームの取得ができない」というような処理としてもよい。
【0115】
ステップ805では、“取得順番”に設定があるか否かを判別し、設定があった場合には、ステップ806において各保持フレーム画像属性テーブル(図20)を参照して取得フラグが真であるデータの個数(即ち取得済みのフレームの数)を集計する。取得順番情報から1を引いた値が、取得済みのフレームの数以下でなかった場合には(ステップ807)、“取得順番”に関する条件を満たさないこととなるため、ステップ808へと移行して当該フレームの取得を許可しない旨(取得失敗)の表示を行って、フレーム撮影処理を終了する。一方、“取得順番”に設定が無い場合(ステップ805)や、“取得順番”に関する条件を満たす場合(ステップ805〜ステップ807)には、ステップ809の「パラメタ取得処理」へと移行する。
【0116】
図9は「パラメタ取得処理」の修理動作の概略を示したフローチャートである。パラメタ取得処理は、フレームの取得条件の中には端末装置1が持っている情報(若しくは取得する情報)に基づいて取得の可否を判断するものがあり、当該“端末装置1が持っている情報”をサービス提供サーバ3に送る必要があるため、その準備となる処理である。
【0117】
ステップ901では、“解除コード送信”(図8のステップ802で取得する情報)の指定があるか否かを判別する。解除コードとは、前述したごとく、バーコードやICタグなどから読取ることによって取得される情報であり、“解除コード送信”の指定がある場合には、フレームの取得のためにはバーコードやICタグなどから情報(解除コード)を読取る必要があることとなる。よって、指定があった場合にはそのコード種別を判別し(ステップ901→ステップ902)、取得するべき情報がパスコードである場合にはステップ904へと移行し、入力ダイアログを表示してユーザにコードの入力を求める。取得するべき情報が2次元バーコードである場合にはステップ903へと移行し、コードリーダ(カメラ機能及び2次元バーコード解読機能)を起動して解除コードを取得する(ここではユーザの手入力と2次元バーコード読み取りを例としているが、無線通信などによって情報を取得するものなどであってよい)。続くステップ905では“取得条件パラメタ”に取得した解除コードとその種別をセットする。“取得条件パラメタ”とは、サービス提供サーバ3に送信するパラメタである。“解除コード送信”の指定が無かった場合には(ステップ901)、ステップ902〜ステップ905をスキップする。
【0118】
続くステップ906では、“位置情報送信”(図8のステップ802で取得する情報)の指定があるか否かを判別する。“位置情報送信”は、フレームの取得のための条件として端末装置1の現在位置が設定された範囲内にいることを要するとされているため、端末装置1の現在位置情報をサービス提供サーバ3に送信する必要があることを示すものである。“位置情報送信”の指定があった場合には、GPS受信部150を起動してGPS測位を行い、これによって得られた位置情報と、測位精度(測位レベル情報)を取得して、“取得条件パラメタ”にセットする(ステップ906→ステップ907)。一方、“位置情報送信”の指定が無かった場合にはステップ907をスキップして「パラメタ取得処理」を終了する。なお、“位置情報送信”に関するパラメタの取得処理(ステップ906〜ステップ907)を、“解除コード送信”に関するパラメタの取得処理(ステップ901〜ステップ905)より先に行ってもよい。
【0119】
上記処理によって、“取得条件パラメタ”に、サービス提供サーバ3に送信する情報(フレームの取得条件に関する情報)がセットされる。
【0120】
図8に戻って説明を続ける。
【0121】
ステップ809(図9の処理)に続くステップ810では、サービス提供サーバ3に、フレーム台紙IDと、フレームID(ユーザが選択したフレームのID)と、取得条件パラメタと、端末識別情報とを送信する。当該情報を受信したサービス提供サーバ3では、後に説明する図10の処理が行われ、その結果、端末装置1は「取得されたフレーム画像」若しくは「取得失敗(及びその理由)」の何れかの情報を受信する。
【0122】
フレーム画像の取得に成功した場合には、保持フレーム画像属性テーブル(図20)の取得フラグを“真”に設定し、カメラ部120を起動して撮影処理を実行してこれによって得られた写真にフレーム画像を重畳させる処理(合成処理)を行う(ステップ811→ステップ812→ステップ813→ステップ814)。一方、取得失敗であった場合には、取得失敗の旨とその理由を画面表示して「フレーム撮影処理」を終了する(ステップ811→ステップ808)。なお、当該フレームの保持可能フラグが真である場合には(保持フレーム画像属性テーブルを参照して判別)、撮影(写真合成処理)後にフレーム画像を端末装置1に保持(記憶部130に格納)するが、保持可能フラグが偽であった場合には、当該フレーム画像を消去する処理を行う(端末装置1においてフレーム画像を保持しない)。
【0123】
フレーム撮影処理(写真合成)が行われた場合には、当該合成後の写真に基づいてサムネイル画像を生成して、当該生成したサムネイル画像を保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“サムネイル画像”として設定するようにしてもよい。毎回このような処理を行うことにより、図7の処理によって表示されるフレーム選択画面において、前回撮影した写真(フレーム合成後の写真)がフレームを選択するためのサムネイルとして表示されることとなる。或いは、フレーム撮影処理が行われた場合に、当該画像データ(フレーム合成後の写真)のパス(保存場所)を保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“サムネイル画像”として設定しておき、図7のステップ707の処理において、“サムネイル画像”としてパスが設定されていた場合には、当該パスの画像データ(フレーム合成後の写真)を縮小してフレーム選択画面に表示させるようにしてもよい(上記と同様の効果が得られる)。なお、これらによって更新された、保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“サムネイル画像”の情報を、後に説明する図6のステップ606の処理においてサーバ側へと送信し、サーバにおいてユーザ情報として管理させるものであってもよい。これに伴い、後に説明する図13の処理によってサーバから端末装置へと当該情報を返信し、これを受信した端末装置で当該情報に基づいてアプリの設定を行うことで(図6ステップ607)、台紙の変更などがあっても以前撮影した写真(フレーム合成後の写真)がフレームを選択するためのサムネイルとして表示されるようにしてもよい。
【0124】
ステップ803における判別の結果、取得フラグが“真”であった場合には、ステップ804へと移行して保持可能フラグが真であるか偽であるかを判別する。ステップ804の判別の結果、保持可能フラグが真であった場合には(即ち取得フラグも保持可能フラグも真)、既に取得済みのフレームであって且つ端末において保持可能とされているフレームであるので、端末装置1内にフレーム画像が存在することとなる。よって、ステップ813へと移行して直ぐにカメラ撮影及び写真合成処理を実行する。一方、ステップ804の判別の結果、保持可能フラグが偽であった場合には(即ち取得フラグは真で保持可能フラグは偽)、過去に取得(使用)したことがある(即ち取得順番に関する条件はクリアしている)フレームではあるが、端末において保持不可のフレームであるので、端末装置1内にフレーム画像が存在しておらず、サーバからの取得を要することとなる。よって、ステップ805〜ステップ807をスキップしてステップ809以下の処理を実行する。なお、ステップ813の撮影処理は、最初に行っても構わない。すなわち撮影後にフレームの選択や取得処理を行い、合成処理を行うものであっても構わない。
【0125】
以上の処理につき、端末装置1の画面遷移図を参照する。図22は、初期フレーム等の取得済みであって端末がフレーム画像を保持している場合の画面遷移図である。左端の画面においてハイライトされているフレーム(サムネイル)についての説明文が表示され(保持フレーム画像属性テーブル(図20)の情報に基づく)、これが選択された場合には直ぐにカメラ撮影と合成処理が実行される(ステップ803→ステップ804→ステップ813〜の流れ)。
【0126】
図23は、“位置情報送信”の指定がある場合の画面遷移図である。左端の画面においてハイライトされているフレーム(サムネイル)についての説明文が表示され、これが選択された場合には場所のヒントが表示される(保持フレーム画像属性テーブル(図20)の“取得方法文字列”に基づく)。次に位置情報の測位が実行され、これをサーバに送った結果、フレームを取得できた場合には右端上の画面となり(ステップ803→〜→ステップ809(図9ステップ906→ステップ907)→ステップ810→ステップ811→ステップ812〜の流れ)、フレームを取得でなかった場合には右端下の画面となる(ステップ803→〜→ステップ809(図9ステップ906→ステップ907)→ステップ810→ステップ811→ステップ808の流れ)。
【0127】
図24は、“取得順番”の指定がある場合の画面遷移図である。左端の画面においてハイライトされているフレーム(サムネイル)についての説明文が表示され、これが選択された場合には取得順番の条件を満たすかの判別が行われ、OKであった場合にはサーバからのフレーム画像の取得が行われるという、図の上段の流れとなる(ステップ803→ステップ805→ステップ806→ステップ807→ステップ809〜の流れ)。一方、取得順番の条件を満たさなかった場合には、図の下段の画面となる(ステップ803→ステップ805→ステップ806→ステップ807→ステップ808の流れ)。
【0128】
次に、図8のステップ810によって端末装置1から送信された情報を受信したサービス提供サーバ3における処理について説明する。図10は当該サーバにおける処理(フレーム取得処理)の処理動作の概略を示すフローチャートである。
【0129】
ステップ1001〜ステップ1003はフレーム取得条件である地域限定に関する判別処理であり、以下同様に、ステップ1004〜ステップ1006はコード限定に関する判別処理、ステップ1007〜ステップ1009は時間限定に関する判別処理、ステップ1010〜ステップ1013は数量限定に関する判別処理である。なお、これらの判別処理は何れを先に行うものであっても構わない。
【0130】
ステップ1001では、端末装置1から受信した取得条件パラメタに位置情報があるか否かを判別し、これがあった場合には、「取得条件(地域)適合性判別処理」を実行する(ステップ1002)。図11は当該「取得条件(地域)適合性判別処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0131】
ステップ1101では、フレーム台紙ID、フレームID、測位レベル(何れも端末装置1から受信した情報)に基づいて取得条件(地域限定)テーブル(図16(a))を参照して、取得条件を取得する。
【0132】
続くステップ1102では、位置情報(端末装置1から受信した情報)を中心とした円であって、測位レベルに応じた半径の円を生成する。測位レベルは、本実施例では「誤差50m未満」というようなことを示す情報を想定しているため、半径もそのまま50mや100mとするものである。なお、例えば測位レベルが補足した衛星の個数の情報であるような場合には、当該個数情報とこれに対応する距離(半径)情報とを対応付けて取得条件(地域限定)テーブルに定義しておいて、これに基づいて円を生成するもの等であってもよい。
【0133】
続くループ処理は、ステップ1103〜1104の処理を、取得条件(地域限定)テーブル(図16(a))に設定されている図形(=地域)の数だけ行うものである。ここで言う“図形”とは、地図座標をもった図形のことであり、複数箇所設定されている場合もあるためループ処理によって全ての図形(=地域)に対して処理を実行させるものである。
【0134】
ステップ1103では、取得条件(地域限定)テーブル(図16(a))の図形種別を基に図形データから図形を生成する処理が実行される。図計種別とは、線やポリゴンといった種別であり、図形データは点(地図座標)などである。例えば、図形データとして3点の地図座標がある場合に、図形種別がポリゴンである場合には三角形の図形が生成され、図形種別が線である場合には3点を結んだ線となるようなものである。ここでの図形生成の処理には、測位レベルの情報も利用され、測位レベルに合わせた図形種別若しくは図形データが選択されて図形の生成処理が行われる(測位レベルと図形種別若しくは図形データの対応付けが取得条件(地域限定)テーブルになされている)。具体的には、測位レベルが低いほど図形(=地域)の範囲を小さくさせる処理となる。測位レベルが低いということは自己位置の特定の誤差が大きいということであり、ステップ1102で生成される円(端末装置1が存在するであろう範囲を示す)も大きくなる。後の処理で当該円とステップ1103の図形(=地域)の接触の有無を判別することで、設定されている地域に端末装置1があるか否かを判別するものであるが、比較対象であるステップ1103の図形(=地域)が一定であると、円が大きい(測位レベルが低い)場合には条件が緩くなってしまう結果を招くこととなる。よって、測位レベルが低い場合にも、設定されている地域(図形)との接触の条件が緩くなり過ぎないように、測位レベルに応じて図形(=地域)の範囲を変化させるものである。なお、測位レベルの高低に関わらずステップ1102で生成する円の半径を一定にすることで、「接触の条件が緩くなる」ということを防止するようにしてもよいが、測位レベルに応じた円はその範囲内に端末装置が存在するであろう範囲を示すものであるため、測位レベルを無視して円を一定にするよりは、本実施例の処理の方が優れている。
【0135】
続くステップ1104では、ステップ1102で生成した円と、ステップ1103で生成した図形が接触するか否かを判別し、接触していない場合にはループ処理を進行し(次の図形(地域)の処理を行う)、接触している場合にはループを抜けてステップ1105へと移行して「取得条件適合」である旨の情報を返す。ループが終了した場合(即ち、何れの図形(=地域)にも接触しなかった場合)には、「取得条件不適合」である旨の情報を返して「取得条件(地域)適合性判別処理」の処理を終了する(ステップ1106)。
【0136】
図10に戻って説明を続ける。
【0137】
図11の処理であるステップ1002に続くステップ1003では、「取得条件(地域)適合性判別処理」による戻り値が取得条件適合であるか否かを判別する。取得条件適合であった場合にはステップ1004へと移行し、不適合であった場合にはステップ1015へと移行して、フレーム取得失敗である旨とその理由(該当フレームを取得できる地域にいないことを示す情報。上記説明した円と図形の位置関係を判別して、「もう少し東」というようなヒント情報を返すものであってよい)を戻り値(端末装置1へ返す情報)としてセットする。
【0138】
ステップ1004では、端末装置1から受信した取得条件パラメタに解除コードがあるか否かを判別し、これがあった場合には、フレーム台紙ID、フレームID、コード種別、(端末装置1から受信した情報)に基づいて取得条件(解除コード)テーブル(図17(a))を参照して、取得条件を取得する。
【0139】
続くステップ1006では、取得条件(解除コード)テーブルから取得した取得条件たるコード情報と、端末装置1から受信した解除コードとが適合するか否かを判別し、不適合であった場合にはステップ1015へと移行して、フレーム取得失敗である旨とその理由(該当フレームを取得できる解除コードではないことを示す情報)を戻り値(端末装置1へ返す情報)としてセットする。一方、適合であった場合(若しくはステップ1004の判別の結果、取得条件パラメタに解除コードが無かった場合)には、ステップ1007へと移行する。
【0140】
ステップ1007では、フレーム台紙ID、フレームID(端末装置1から受信した情報)に対応する取得条件(時間限定)テーブル(図16(b))を参照して、取得条件があるか否かを判別する。取得条件が設定されていた場合にはステップ1008へと移行して「取得条件(時間)適合性判別処理」を実行する。図12は当該「取得条件(時間)適合性判別処理」の処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0141】
ステップ1201では、フレーム台紙ID、フレームIDに対応する取得条件(時間限定)テーブルから取得条件(時間帯情報)を取得する。
【0142】
続くループ処理は、ステップ1203の処理を、取得条件(時間限定)テーブルに設定されている時間帯の数だけ行うものである。時間帯が複数設定されている場合もあるためループ処理によって全ての時間帯に対して処理を実行させるものである。
【0143】
ステップ1203では、現在時刻が取得条件(時間限定)テーブルに設定されている開始日時と終了日時の間であるか否かを判別し、該当しない場合にはループ処理を進行し(次の時間帯の処理を行う)、該当する場合にはループを抜けてステップ1204へと移行して「取得条件適合」である旨の情報を返す。ループが終了した場合(即ち、何れの時間帯にも適合しなかった場合)には、「取得条件不適合」である旨の情報を返して「取得条件(時間)適合性判別処理」の処理を終了する(ステップ1205)。
【0144】
図10に戻って説明を続ける。
【0145】
図12の処理であるステップ1008に続くステップ1009では、「取得条件(時間)適合性判別処理」による戻り値が取得条件適合であるか否かを判別する。取得条件適合であった場合(若しくはステップ1007の判別の結果、時間に関する取得条件が無かった場合)にはステップ1010へと移行し、不適合であった場合にはステップ1015へと移行して、フレーム取得失敗である旨とその理由(該当フレームを取得できる時間帯ではないことを示す情報)を戻り値(端末装置1へ返す情報)としてセットする。
【0146】
ステップ1010では、フレーム台紙ID、フレームID(端末装置1から受信した情報)に対応する取得条件(数量限定)テーブル(図18(a))を参照して、取得可フラグが真であるか偽であるかを判別する。取得可フラグが偽であった場合には、ステップ1015へと移行して、フレーム取得失敗である旨とその理由(該当フレームの配信限定数量が終了したことを示す情報)を戻り値(端末装置へ1返す情報)としてセットする。
【0147】
取得可フラグが真であった場合には、フレーム台紙ID、フレームIDに対応する取得条件(数量限定)テーブルの“カウンタ”をインクリメントし(ステップ1011)、当該インクリメントされたカウンタが“上限カウンタ”未満であるか否かを判別して(ステップ1012)、未満である場合にはステップ1014の「フレーム画像取得処理」へと移行し、カウンタが上限カウンタに達した場合には、取得可フラグを偽にしてステップ1014の「フレーム画像取得処理」へと移行する。
【0148】
ステップ1014の「フレーム画像取得処理」は図4で示した処理となる。ステップ1014から図4の処理を呼び出す場合には、引数としてフレーム台紙IDとフレームIDと端末識別情報と取得条件パラメタと(何れも端末装置1から受信した情報)、が与えられる(ステップ401)。
【0149】
ステップ402では、フレーム台紙IDとフレームIDと端末識別情報に基づいて端末対応フレーム画像テーブル(図15(b))のパラメタ許可フラグを参照する。パラメタ許可フラグは、フレーム画像パス(URL)にパラメタを付加することを示すフラグであり、外部のサーバ(コンテンツ提供サーバ4)にパラメタ(位置情報や解除コードなど)を渡すことで、コンテンツ提供サーバ4においても提供するコンテンツ(フレーム画像)をパラメタに応じて変更等させることを可能とするものである。
【0150】
ステップ403ではパラメタ許可フラグの真偽を判別し、真であった場合にはステップ404へと移行して、フレーム画像パス(URL)に取得条件パラメタを付加する。一方、許可フラグが偽であった場合にはステップ404をスキップする。
【0151】
続くステップ405では、フレーム画像パスに基づいて当該場所からフレーム画像ファイルを取得する処理が実行される。なお、図4の処理は主に外部のサーバ(コンテンツ提供サーバ4)からフレーム画像を取得することを想定した処理であるが、サービス提供サーバ3がフレーム画像を所持している場合にも、同様の処理で動作可能である(フレーム画像パスがサービス提供サーバ3内の場所を指すだけの違い)。
【0152】
上記処理よってフレーム画像が取得された場合(図10ステップ1014)には、当該フレーム画像を端末装置1へと送信し、取得失敗した場合(ステップ1015)には戻り値(取得失敗とその理由を示す情報)を端末装置1へと送信する(端末装置1は当該情報を受信することにより図8のステップ811の判別処理を行う)。
【0153】
上記処理に基づく端末装置1の画面遷移の一例が図25である。左端の画面においてハイライトされているフレーム(サムネイル)についての説明文が表示され、これが選択された場合には、サーバにおける取得条件の判別の結果、フレームを取得できた場合には右端上の画面となり(ステップ810→(サーバ側処理の図10ステップ1010→ステップ1011→〜→ステップ1014)→ステップ811→ステップ812〜の流れ)、フレームを取得でなかった場合には右端下の画面となる(ステップ810→(図10ステップ1010→ステップ1015)→ステップ811→ステップ808の流れ)。
【0154】
図6へ戻って説明を続ける。
【0155】
上記説明において、ステップ601〜ステップ603において行われるフレーム撮影処理及びそれに必要なサーバ側の処理などを説明した。
【0156】
メニュー画面(図21)において「設定変更」が選択されて台紙の変更要求があった場合には(ステップ604)、ステップ605へと移行してフレーム台紙IDの選択処理を行う。当該処理は、アプリが有する若しくはサーバからダウンロードした複数のフレーム台紙IDをリスト表示(表示はIDをそのまま表示するものでも構わないが、「Cキャラクターフレーム」といったカテゴリ名等による)させてこれをユーザに選択されるものや、ユーザがフレーム台紙IDを直接入力するもの、2次元バーコード情報を読み込むことでフレーム台紙IDが取得されるもの等である。
【0157】
続くステップ606では、変更前のフレーム台紙IDと各フレームの取得フラグと変更後のフレーム台紙IDを端末識別情報及びユーザIDと共にサービス提供サーバ3へ送信する処理を行う。ユーザ情報(変更前のフレーム台紙IDに属するフレームの取得状況)をサーバ側で管理するためのものである。
【0158】
ステップ606の情報送信に対するサービス提供サーバ3からの応答(以下にサーバ側の処理を説明する)があった場合には、当該応答に含まれる情報に基づいて、変更後のフレーム台紙IDについてのアプリの設定を行い、画面(メニュー画面(図21))の表示処理を行う(ステップ607)。
【0159】
図13は、ステップ606による端末装置1からの情報を受信した場合のサービス提供サーバ3における処理動作の概略を示したフローチャートである。
【0160】
ステップ1301では、受信した変更前のフレーム台紙IDと各フレームの取得フラグとユーザIDとに基づいてユーザデータ管理テーブル(図18(b))を更新(該当テーブルがない場合には生成)する。
【0161】
続くステップ1302では、受信した変更後のフレーム台紙IDと端末識別情報とに基づいて「フレーム台紙情報取得処理」(図3の処理)を実行し、変更後のフレーム台紙IDとユーザIDに基づいてユーザデータ管理テーブル(図18(b))を検索し、該当するテーブルがあった場合には“取得フラグ”を取得して真偽を判別する(ステップ1303)。
【0162】
取得フラグが真であったフレームID(及びフレーム台紙ID)について、フレーム画像属性テーブル(図15(a))を参照して保持可能フラグの真偽を判別し、保持可能である場合には処理結果(端末装置1へと送信する情報)にフレーム画像を追加する。なお、ステップ1303で取得した“取得フラグ”も処理結果(端末装置1へと送信する情報)に加える(ステップ1304)。
【0163】
ステップ1305において処理結果(ステップ1302による初期設定情報と、ステップ1304によるユーザ情報に基づく設定情報)を端末装置へと送信する。端末装置1では、当該受信した情報でアプリを設定する(図6ステップ607)ことにより、サーバ側でユーザ情報が管理されていた場合には、既に取得済みであったフレームについては、フレーム画像がダウンロードされて使える状態となる。
【0164】
本実施例では、先ずユーザが所望のフレーム(サムネイル)を選択し、当該フレームの取得を許すか否かというようなものを例として説明したが、特にフレームを限定させずに、「フレーム撮影をしたい」という選択のみをユーザに行わせ、取得条件パラメタをサーバへと送信し、受信したパラメタやサーバにおいて判別可能な条件(例えば時間)に基づき取得可能なフレームがあるか否かを判別して、これがあった場合にはフレーム画像を端末装置へと送信し、これを受信した端末装置においてフレーム取得or撮影が可能となるようなものであってもよい。条件が合わなければフレームが取得できないのでフレーム撮影は行われず、たまたま条件があった場合にはフレーム撮影がなされる(どのようなフレームとなるかもわからない)というような遊び的側面の強いサービスを提供することができる。この場合の端末装置からの取得条件パラメタの送信にあたり、取得条件パラメタの取得のためにユーザの操作を必要するものは煩雑となるため、装置で自動的に取得できるもの(例えばGPSを利用した位置情報)のみとしてもよいし、端末装置からの取得条件パラメタの送信は行わず、サーバ側で判別可能な条件のみに基づいて処理するものであってもよい。
【0165】
また、ユーザによってフレームが選択された場合においても、上記と同様に特定の条件に適合するか否かを判別してこれに合致した場合には、ユーザが選択したフレームを変更させるようなものであってもよい(図4の処理の説明の中においてふれた取得条件パラメタを使用したフレームの変更がこれと同趣旨)。図26に、このような処理における端末装置1の画面遷移の一例を示した。左端の画面においてハイライトされているフレーム(サムネイル)についての説明文が表示され、これが選択された場合には、サーバにおける取得条件の判別が行われる。ここの例の場合、サーバ側では、端末装置1から取得した位置情報に基づいて当該位置の天気情報を取得する処理と(天気情報は自己が保有しているのであればそれに基づいて取得するものであってもよいし、外部の気象情報提供サーバへ問い合わせて取得するもの等であってもよい)、天気に対応したフレームがあるか否かの判別処理が行われる(天気に関する取得条件テーブルが必要となる)。この結果、フレームを取得できた場合には当該フレーム画像(例えば、ユーザが選択したフレームにアレンジがなされた雨バージョンのフレーム)が端末装置1へと送信されることとなる。
【0166】
以上のごとく、本実施例の撮像データ加工システムによれば、GPSを利用した自己位置取得手段を備えるデジタルカメラや携帯電話等において、現在の位置(自己位置情報)に対応するフレーム情報(加工データ)を用いて撮影した写真(撮像データ)にフレームが付加されるというような使い方ができる。よって、GPS等の自己位置取得手段を備える静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置において新たな利用方法を提供することができる。なお、本実施例では自己位置取得手段の例としてGPSを利用するものを用いたが、例えば、無線タグやバーコード等を用いて、特定の場所に設置(貼付)してある無線タグやバーコードから情報を読み取ることにより現在位置情報を取得するようなものであってもよいし(即ち、端末装置にはICリーダやバーコードリーダ等が備えられ、これが自己位置取得部として機能する)、携帯電話である場合には基地局の情報によって現在位置情報を取得するようなものや、無線LANなどの無線ネットワークにおけるアクセスポイントの情報によって子機(端末装置)の現在位置情報を取得するようなもの等であっても構わない。
【0167】
また、現在の位置情報に対応したフレームの取得だけでなく、加工データであるフレーム画像には他の取得条件(加工データ特定情報)も対応付けられており、ユーザに対して種々のサービス(新たな利用方法)を提供することができる。本実施例では、「加工データ特定情報」として、時間情報、コード情報、順番情報、数量情報を例として用いて説明したが、その他種々の条件(情報)を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。例えば、説明の中で少しふれたが、気象情報を「加工データ特定情報」として用いるものであってよい。上記説明のごとく、気象情報提供サーバから気象情報を取得するものであってもよいが、端末装置に気象観測部(温度観測部や湿度観測部など)を備えさせ、当該気象観測部から得られる情報をサーバへと送信して、フレームの取得や変更の判別に使用するようなものであってもよい。
【0168】
被写体情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。端末装置に画像認識部を備えさせ、当該画像認識部から得られる情報をサーバへと送信して(若しくはサーバ側に画像認識部を備えさせ、撮像データを端末装置からサーバへ送信させサーバ側で画像判別)、フレームの取得や変更の判別や写真の加工に使用するようなものであってもよい。例えば、被写体が人間(顔)だと判別できた場合には、顔の周りにキャラクタなどの画像が付加されるようなものである。
【0169】
イベント情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。イベント情報とはユーザの端末装置に対する操作履歴等に基づくものである。例えば、本アプリを起動した回数や、本アプリにてフレーム撮影を行った回数などの情報を、端末装置若しくはサーバ側で履歴として管理し、ある一定数を超えたら取得できるフレームを設定しておくものや、ユーザにより設定されたユーザ情報に基づいてフレームの取得や変更を行うもの等である(例えば、誕生日を管理しておき誕生日には特別のフレームが取得できるといったものや、ユーザの出身地や自宅を管理することで、当該地にいる場合は特別のフレームが取得できるといったもの等)。実施例中で説明したコード情報の取得もこのイベント情報に該当すると言える。
【0170】
音声情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。端末装置に音声情報取得部(マイク)を備えさせ、当該音声情報取得部から得られる情報をサーバへと送信して、フレームの取得や変更の判別に使用するようなものであってもよい。例えば、音声の周波数などを判別してフレームの取得や変更の判別に使用するものであってもよいし、単純に音の大きさを判別してフレームの取得や変更の判別に使用するようなものであってもよい。
【0171】
数値情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。本実施例における順番情報や数量情報もこの数値情報にあたると言えるが、その他、例えば乱数を発生させて、当該乱数が定義された数値範囲に入った場合にフレームの取得や変更がされるようなものであってよい。
【0172】
地点情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。その地点で得られる情報を利用してフレームの取得や変更を行うものである。その地点で得られる情報とは、例えば現地に設置してあるICタグやバーコード等から取得する情報や、位置情報から地図検索(地図情報提供サーバに問い合わせる等)を行って得られるその地点の施設情報等である。これにより例えば、遊園地など施設の入場時においてICタグなどにより入場番号を取得し(現地施設における対応が必要)、フレームに入場番号を埋め込むといった処理も可能となる。
【0173】
方位情報を「加工データ特定情報」として用いるようにしてよい。端末装置に方位情報取得部を備えさせ、当該方位情報取得部から得られる情報をサーバへと送信して、フレームの取得や変更の判別に使用するようなものであってもよい。例えば、その方位の代表的な星座がフレームに描かれる等である(時間情報と合わせて、夜のみ星座フレームが取得できるものや、その時間(時節)のその方位の星座のフレームが得られるような処理としてもよい)。方位情報取得部は、例えば、地磁気センサなどである。複数回位置取得を行うことで進行方向を判別するものであってもよい(この場合はサーバ側に“方位情報取得部”を備えることも可能)。
【0174】
また、方位情報取得部に加えて、フォーカス情報取得部も備えさせることにより、自己位置情報と、方位情報と、フォーカス情報とに基づいて(即ち、基準位置と方向と距離に基づいて)被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に基づいてフレームの取得や変更の判別に使用するようなものであってもよい。
【0175】
以上例示した各「加工データ特定情報(取得条件)」に基づいてフレームの取得や変更の判別をするためには、当然にそれぞれの条件を定めた“条件テーブル”の設定がなされていることが前提となるが、基本的な考え方は実施例中で説明した取得条件テーブルと変わらない(各加工データ特定情報(取得条件)と、加工データ(フレーム)との対応付けがなされていればよい)。それぞれの「加工データ特定情報(取得条件)」を組み合わせて処理することができる点も実施例中で説明した通りである。
【0176】
以上のごとく、加工データ特定情報と加工データとの対応付けに基づく加工データの取得や変更が行われ、当該取得した加工データを利用して撮像データ加工装置(端末装置)によって撮影された撮像データに対する加工処理が行われる。加工データ特定情報としては種々のものが考えられ、且つ、それらの組み合わせも自由に行うことが可能である。よって、ユーザに対して種々のサービスを提供することができるのである。特に、端末装置がある場所付近の環境情報(位置情報や、気象情報や、音声情報など)は、ユーザがいる場所に基づく情報であるため、これを利用することによりユーザにとって臨場感のあるサービスを提供することが可能となるものである。
【0177】
なお、加工データ特定情報と加工データとの対応付けを動的に変化させるものとしてもよい。例えば、加工データ(フレーム)と対応付けられる位置情報を動的に変化させることで、あるときA地点で撮影した写真に対してある特定のフレームが用いられたとしても、別のときにA地点で撮影した写真に対しては別のフレームが用いられる(orフレームの付加処理が行われない)といったこととなるため、同じ場所で写真を撮ると常に同じ結果になるわけではなく、時間・時節に応じて異なる結果が得られることとなる。よって、ユーザに対して種々のサービスを提供することができる。位置情報を動的に変化させる手法は、例えば、一定期間ごとに乱数を発生させて当該乱数に基づいて“図形データ”や“図形種別”を変更させものや、時刻情報から得られる数値に基づいて“図形データ”や“図形種別”を変更させるもの等である(例えば座標情報に、乱数などの数値を用いて特定の数式に基づいて演算処理行うなど)。
【0178】
本実施例におけるフレーム選択画面は、フレームの“台紙帳”としても機能する。即ち、取得(使用)済みのフレームについてはその図柄がそのまま(サムネイル)表示され、取得がされていないものについては、図柄がわからないようなサムネイルとして表示されるものである。よって、使用した加工データ(フレーム)については順次“台紙帳”の該当欄が埋められていき、使用されていない加工データの欄はデータ名のみの表示やシルエット表示等を行うようにすることができるものである。よって、ユーザの収集意欲を増進させるようなサービスを提供することができる。
【0179】
フレーム撮影処理の際にフレームの取得ができた(若しくはフレームがある)場合には、表示部170に、カメラ部120によって得られる画像にフレームを重畳して表示させるようにしてもよい。即ち、撮影後に画像にフレームを重畳する加工(合成)処理を行うのとは別に、表示部に「被写体にフレームを重畳した映像」を表示させるものである。これにより、ユーザは撮影前に撮影後に得られる画像がどのような感じであるのかを認識することができる。
【0180】
本発明に係る撮像データ加工システムはオリエンテーリングなどにも利用することができる。本発明に係る撮像データ加工システムによれば、地域限定と順番限定とを組み合わせることにより、決められたポイントで決められた順番で「フレーム撮影」をしないと各フレームが取得できないようにすることができるため、正しいポイントにおいて正しい順番で「フレーム撮影」をした場合にだけ、写真に「第nポイント通過OK」というような情報を重畳させる加工がなされるようにすることができるものである。よって、参加者は各ポイントで「フレーム撮影」を行うことで、そこに正しい順番で到達できたのかを認識でき、且つ、各ポイントにおける写真が正しくポイントを通過したことを示す証跡ともなる。
【0181】
また、本発明に係る撮像データ加工システムを利用することで、写真撮影した場所の過去の風景を提供するようなサービスも行うことができる。実施例で説明した“フレーム”に替えてその位置の過去の写真等を“加工データ”として対応付けておき、実際に撮影した写真と過去の写真などを並べた(or子画面として埋め込むなど)画像を生成するといったようなことが可能である。さらにユーザに年代を入力させるなどして、それぞれの年代に応じた過去の写真などを取得可能とさせてもよい。これにより、例えば、現在は天守閣のない城跡において“フレーム撮影”を行うことで、左半分は今撮った写真、右半分にはかつての天守閣の写真が合成された写真データを生成させるというようなことができる。
【0182】
なお、本実施例では、“加工データ”の例としてフレーム画像を用いて説明したが、“加工データ”をこれに限るものではなく、“撮像データ(動画or静止画)”に対する何らかの加工処理を行うための情報であってよい。例えば、実施例で用いたような写真などに重畳させる画像のデータの他、“撮像データ”にテキストを付加させるテキストデータや、“撮像データ”に音声などを付加させる音声データや、“撮像データ”が再生(画面表示など)される際に当該再生を実行する装置に備えられる駆動部分(例えば振動装置)を駆動させるための情報などである。
【0183】
また、“加工データ”及び加工処理を複数組み合わせるものであっても構わない。種類の異なる加工データ及び加工処理を組み合わせてもよいし、同種の加工データ及び加工処理を組み合わせるものであってもよい。「同種の加工データの組み合わせ」とは例えば画像データを複数組み合わせて加工処理を行うものである。本実施例に即した例としては、地域限定に基づくフレーム画像と、天気情報に基づく晴れマークのアイコン画像と、温度情報に基づく汗をかいたキャラクタの画像とをそれぞれ用いて、写真を加工するようなものである。
【0184】
なお、本実施例において各種のテーブルを具体的な構成例を示して説明しているが、本発明をこれに限る趣旨ではない。上述した本発明の趣旨に基づいて必要な情報が相互に対応付けられて保持されればよいものであり、実際の実装にあたりDBとしてどの程度の正規化を行うかといったようなことは適宜定めればよい。
【0185】
本実施例では、端末装置の具体例として携帯電話を想定して説明しているが、PDAや携帯型のゲーム機、デジタルカメラ・デジタルビデオカメラ、ノートPCなどのその他の携帯型情報処理装置において適用できるのは勿論のことである。また、利用シーンとしては限定されるにせよ、本発明の適用範囲は携帯型の端末装置に限られるものではなく、例えば普通の据置型のPC上で動作させるものであっても構わない(各種の情報処理装置において適用できるものである)。
【0186】
本実施例では、端末装置1において必要な情報を他の装置(サービス提供サイト3若しくはコンテンツ提供サーバ4)から取得するようにしているが、端末装置1自身が必要な情報を全て備えていて、上記説明してきたサーバ側で行っていた処理も端末装置によって行うもの(即ち、端末装置が単独で動作するもの)であっても構わない。“必要な情報”は、装置に内蔵されている記憶部12に備えるものであってもよいし、着脱可能な記憶媒体(半導体メモリや光ディスク媒体、磁気ディスク媒体など)を介して取得するものであっても良い。
【0187】
逆に、本実施例で端末装置1が保持していた情報の一部や端末装置が実行していた処理の一部を、ネットワークを介したサーバ側で所持・実行するものであってもよい(例えば取得順番に関する判別処理など)。端末装置からの要求に応じて、主な処理の実行をサーバ上で行い、処理結果を応答として端末装置へ返すことで、上記で説明してきたものと同等の機能を実現するものであってもよい。本実施例において、入力部から得られた命令(要求)に応じて、制御部において記憶部の各情報を利用しつつ各処理を実行する等していたものが、端末装置から受信した要求に応じて、サーバにおいてサーバが有する各情報(或いは端末から得られる情報や他のサーバから取得する情報)を利用しつつ各処理を実行し、その処理結果を端末装置へ応答として送信し、これを受信した端末装置で結果を表示部に出力する等すれば良いものである。各情報を何れの装置で持ち各処理を何れの装置で行うのかは適宜選択することが可能なものである。
【0188】
ただし、サーバ側におけるユーザデータの管理や、数量限定に関する処理(複数ユーザの存在を前提に、先着順に数量限定でサービス提供するもの)といったものについては、当然に“端末装置が単独で動作”には適さない。また、現実的には、端末装置やネットワーク、サーバのそれぞれのスループットに鑑みて、サーバ側で管理した方がよい情報やサーバ側で実行した方がよい処理(若しくは端末側で管理した方がよい情報や端末側で実行した方がよい処理)というものは存在する。通常は端末装置やネットワークのスループットが低いことが多いため、端末装置とサーバ間で送受信する情報量を減らすと共に重い処理はサーバ側で行うようにするという傾向となる。
【符号の説明】
【0189】
1 端末装置(情報処理装置、撮像データ加工装置)
2 ネットワーク
3 サービス提供サーバ(加工データ対応付サーバ)
4 コンテンツ提供サーバ(加工データ保持サーバ)
110 制御部
120 カメラ部(画像撮影手段)
130 記憶部
140 通信部
150 GPS受信部(自己位置取得部)
170 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な撮像データ加工装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、を備え、前記記憶部に若しくは前記撮像データ加工装置に対して着脱可能な記憶媒体に、位置情報と加工データとを対応付けて格納しておくことにより、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対して、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行することを特徴とする撮像データ加工装置。
【請求項2】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な撮像データ加工装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、通信部と、を備え、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付け、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバから若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバから前記自己位置情報に対応する前記加工データを前記通信部を介して取得し、当該取得した加工データによって前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする撮像データ加工装置。
【請求項3】
前記記憶部若しくは記憶媒体に格納される前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、又は、前記加工データ対応付サーバ若しくは加工データ保持サーバにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、前記撮像データ加工装置によって若しくは前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像データ加工装置。
【請求項4】
前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記撮像データ加工装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記撮像データ加工装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする請求項3記載の撮像データ加工装置。
【請求項5】
前記撮像データ加工装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記撮像データ加工装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の撮像データ加工装置。
【請求項6】
前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の撮像データ加工装置。
【請求項7】
表示部を備え、前記加工データが前記撮像データに対して重畳させる静止画若しくは動画データ若しくはテキストデータであることにより、撮影時に撮影される画像を前記表示部に表示し、且つ、当該画像に前記加工データによる静止画若しくは動画若しくはテキストを重畳させて前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1つに記載の撮像データ加工装置。
【請求項8】
表示部を備えることにより、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載の撮像データ加工装置。
【請求項9】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置とサーバとがネットワークを介して接続されて構成される撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が自己位置取得部を備え、前記サーバが位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバであることにより、前記情報処理装置において、前記加工データ対応付サーバから若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバから、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを取得し、当該取得した加工データによって前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする撮像データ加工システム。
【請求項10】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置とサーバとがネットワークを介して接続されて構成される撮像データ加工システムであって、前記情報処理装置が自己位置取得部を備え、前記サーバが位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバであることにより、前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付け、当該対応付けが行われた撮像データと自己位置情報を前記加工データ対応付サーバに対して送信し、当該撮像データと自己位置情報とを受信した加工データ対応付サーバにおいて、前記自己位置情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする撮像データ加工システム。
【請求項11】
前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置によって取得される前記加工データ特定情報を前記加工データ対応付サーバへ送信してこれに対する応答として得られる前記加工データ特定情報に対応する加工データを使用して前記撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を実行する、若しくは、前記情報処理装置によって取得される前記加工データ特定情報と前記自己位置情報と前記撮像データとを対応付けて前記加工データ対応付サーバに対して送信し、当該加工データ対応付サーバにおいて前記自己位置情報と前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行する、又は、前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別して当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の撮像データ加工システム。
【請求項12】
前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする請求項11記載の撮像データ加工システム。
【請求項13】
前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項9乃至請求項12の何れか1つに記載の撮像データ加工システム。
【請求項14】
前記各サーバの何れかにおいて、前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする請求項9乃至請求項13の何れか1つに記載の撮像データ加工システム。
【請求項15】
前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させることを特徴とする請求項9乃至請求項14の何れか1つに記載の撮像データ加工システム。
【請求項16】
画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データと自己位置情報とを取得することができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うことにより、前記情報処理装置から前記自己位置情報を受信した場合には、当該自己位置情報に対応する前記加工データを前記情報処理装置へ送信することを特徴とする撮像データ加工サーバ。
【請求項17】
画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付けることができる情報処理装置と、ネットワークを介して接続されるサーバであって、位置情報と加工データとの対応付けを行うことにより、前記情報処理装置から対応付けが行われた撮像データと自己位置情報を受信した際には、当該自己位置情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行することを特徴とする撮像データ加工サーバ。
【請求項18】
前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置から前記加工データ特定情報を受信した場合には、前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを送信する、若しくは、前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を実行する、又は、前記サーバによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別して当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項16又は請求項17に記載の撮像データ加工サーバ。
【請求項19】
前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記撮像データ加工サーバが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを判別する処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする請求項18記載の撮像データ加工サーバ。
【請求項20】
前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて被写体の位置を算出し、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別する処理を実行することを特徴とする請求項16乃至請求項19の何れか1つに記載の撮像データ加工サーバ。
【請求項21】
前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする請求項16乃至請求項20の何れか1つに記載の撮像データ加工サーバ。
【請求項22】
前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるための情報を前記情報処理装置へ送信することを特徴とする請求項16乃至請求項21の何れか1つに記載の撮像データ加工サーバ。
【請求項23】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、を備え、前記記憶部に若しくは前記情報処理装置に対して着脱可能な記憶媒体に位置情報と加工データとが対応付けて格納してある情報処理装置に、前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する加工データの有無を判別するステップと、当該判別の結果加工データがあった場合に当該加工データを用いた前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を行うステップと、を実行させることを特徴とする撮像データ加工プログラム。
【請求項24】
画像撮影手段を備えることにより静止画若しくは動画を撮影可能な情報処理装置であって、制御部と、記憶部と、自己位置取得部と、通信部と、を備える情報処理装置に、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバから前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報に対応する前記加工データを前記通信部を介して取得するステップと、当該取得した加工データによって前記画像撮影手段による撮影によって得られる撮像データに対する加工処理を行うステップと、を実行させることを特徴とする撮像データ加工プログラム。
【請求項25】
前記記憶部若しくは記憶媒体に格納される前記加工データに当該加工データを特定するための加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、又は、前記加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけて格納しておくことにより、前記情報処理装置によって若しくは前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別するステップと、当該判別によって得られる加工データを用いて前記加工処理を実行させることを特徴とする請求項23又は請求項24に記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項26】
前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた加工処理を実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた加工処理若しくは前記地点情報を用いた加工処理を実行する、ことを特徴とする請求項25記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項27】
前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と前記方位取得部によって取得される方位情報と前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出するステップと、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別するステップと、当該判別の結果加工データがあった場合に当該加工データを用いた前記加工処理を実行することを特徴とする請求項23乃至請求項26の何れか1つに記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項28】
前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させるステップを実行させることを特徴とする請求項23乃至請求項27の何れか1つに記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項29】
前記情報処理装置が表示部を備え、前記加工データが前記撮像データに対して重畳させる静止画若しくは動画データ若しくはテキストデータであることにより、撮影時に撮影される画像を前記表示部に表示させるステップと、当該画像に前記加工データによる静止画若しくは動画若しくはテキストを重畳させて前記表示部に表示させるステップと、を実行させることを特徴とする請求項23乃至請求項28の何れか1つに記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項30】
前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるステップを実行することを特徴とする請求項23乃至請求項29の何れか1つに記載の撮像データ加工プログラム。
【請求項31】
特定の場所において撮影が行われた場合に当該撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるサービス方法であって、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データと自己位置情報とを取得することができる情報処理装置から、当該自己位置情報を、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバへと送信するステップと、これを受信した加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて前記自己位置情報に対応する前記加工データを判別して前記情報処理装置へと送信するステップと、これを受信した情報処理装置において当該加工データを用いて前記撮像データに対する加工処理を行うことで前記撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるステップと、からなることを特徴とする撮像データ加工サービス方法。
【請求項32】
特定の場所において撮影が行われた場合に当該撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるサービス方法であって、画像撮影手段と自己位置取得部とを備えることにより静止画若しくは動画である撮像データに前記自己位置取得部によって取得される自己位置情報を対応付けることができる情報処理装置から、当該対応付けられた撮像データと自己位置情報を、位置情報と加工データとの対応付けを行う加工データ対応付サーバへと送信するステップと、これを受信した加工データ対応付サーバ若しくは当該対応付けによって定められる加工データ保持サーバにおいて当該自己位置情報に対応する前記加工データを判別し、当該加工データを用いて前記受信した撮像データに対する加工処理を行うことで前記撮影された静止画若しくは動画に対して付加的な情報を与えるステップと、からなることを特徴とする撮像データ加工サービス方法。
【請求項33】
前記各サーバの何れかにおいて前記加工データに加工データ特定情報を対応づけておくことにより、前記情報処理装置からの情報送信の際に前記加工データ特定情報も送信させこれを受信した前記各サーバの何れかにおいて当該加工データ特定情報に適合する前記加工データを判別させる、又は、前記各サーバの何れかによって取得される前記加工データ特定情報に対応する前記加工データを判別させることを特徴とする請求項31又は請求項32に記載の撮像データ加工サービス方法。
【請求項34】
前記加工データ特定情報が時間情報若しくは時期情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが計時部を備えることにより、前記計時部によって取得される時間若しくは時期情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が気象情報であり、気象情報提供サーバから気象情報を取得することにより若しくは前記情報処理装置が気象観測部を備えており当該気象観測部によって気象情報を取得することにより、前記取得した気象情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が被写体情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが画像認識部を備えることにより、前記画像認識部によって認識される被写体情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報がイベント情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが蓄積している前記イベント情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が音声情報であり、前記情報処理装置が音声情報取得部を備えることにより、前記音声情報取得部によって取得される音声情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が数値情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが数値情報発生部を備えることにより、前記数値情報発生部によって生成される数値情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が方位情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが方位情報取得部を備えることにより、前記方位情報取得部によって取得される方位情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップを実行する、又は、前記加工データ特定情報が地点情報であり、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかが地点情報取得部を備えることにより、前記地点情報取得部によって取得される地点情報に対応する前記加工データを用いた前記加工処理ステップ若しくは前記地点情報を用いた前記加工処理ステップを実行する、ことを特徴とする請求項33記載の撮像データ加工サービス方法。
【請求項35】
前記情報処理装置が方位取得部及びフォーカス情報取得部を備えることにより、前記自己位置情報と、前記方位取得部によって取得される方位情報と、前記フォーカス情報所得部によって取得されるフォーカス情報とに基づいて、前記情報処理装置若しくは前記各サーバの何れかによって被写体の位置を算出するステップと、当該被写体位置情報に対応する前記加工データを判別して、当該加工データを用いた前記加工処理ステップを実行することを特徴とする請求項31乃至請求項34の何れか1つに記載の撮像データ加工サービス方法。
【請求項36】
前記加工データに対応づける前記位置情報を動的に変化させることを特徴とする請求項31乃至請求項35の何れか1つに記載の撮像データ加工サービス方法。
【請求項37】
前記情報処理装置が表示部を備え、当該表示部に前記加工データのうち前記加工処理のために使用されたものを一覧表示すると共に、未だ使用されていない加工データに関する情報も一覧表示させるステップを有することを特徴とする請求項31乃至請求項36の何れか1つに記載の撮像データ加工サービス方法。
【請求項38】
前記加工データ対応付サーバにおいてサービス種別を判別するためのサービス識別情報ごとに位置情報と加工データとを対応付けて管理し、前記情報処理装置に対して利用が許可されているサービスの前記サービス識別情報を保持させることにより、前記情報処理装置からの情報送信の際に前記サービス識別情報も送信させ、これを受信した前記加工データ対応付サーバにおいて、当該サービス識別情報に適合する前記加工データを判別させることを特徴とする請求項31乃至請求項37の何れか1つに記載の撮像データ加工サービス方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−34397(P2012−34397A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208651(P2011−208651)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【分割の表示】特願2008−64495(P2008−64495)の分割
【原出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(500325230)株式会社日本ビジネスエンジニアリング (12)
【Fターム(参考)】