撮像装置、印刷装置、印刷システム、印刷方法、表示装置、表示システムおよび表示方法
【課題】印刷文字と撮影画像とを含む合成画像を快適に表示しまたは印刷することを可能にすること。
【解決手段】本装置は、被写体の光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部とを備える。
【解決手段】本装置は、被写体の光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影画像を印刷する方法に関し、より特定的には撮影画像の印刷処理を制御する撮像装置、印刷装置、印刷システム、印刷方法、表示装置、表示システムおよび表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)技術の進歩により撮像センサの信号処理能力が向上している。また、撮像センサを安価に提供できるようになったため、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して、パーソナルコンピュータに画像信号を出力可能なデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(以下、単にデジタルカメラという)が急速に普及している。
【0003】
一般的に、デジタルカメラにより撮影された画像を印刷するには、まずデジタルカメラに記録された撮影画像をパーソナルコンピュータに取り込む必要がある。そして、パーソナルコンピュータに接続された印刷装置は、印刷指令を受けて撮影画像を用紙上に印刷する。
【0004】
しかしながら、ユーザはパーソナルコンピュータを操作して、撮影画像を取り込み、印刷する必要がある。そのため、パーソナルコンピュータに馴染みのないユーザにとっては撮影画像を印刷することは容易ではない。また、印刷作業を行うためには、パーソナルコンピュータに撮影画像を取り込むためのソフトウェアや撮影画像を印刷装置に出力するためのソフトウェアが導入されている必要がある。
【0005】
これに対し、パーソナルコンピュータを介することなくデジタルカメラと直接接続することのできる印刷装置が提案されている(特許文献1)。これにより、ユーザはパーソナルコンピュータを操作する必要がないので、パーソナルコンピュータに馴染みのないユーザであっても、撮影画像を容易に印刷することができる。また、特許文献1に記載の印刷装置は、あらかじめカレンダーや絵葉書等の雛型を記録しており、雛型に撮影画像を配置した合成画像を印刷することができる。
【0006】
一方、撮影の日付と時刻、シャッタースピード、絞り値等の撮影データに関する付加情報を撮影画像とともに記録するカメラが提案されている。例えば、特許文献2に記載のカメラは、付加情報として画像が撮影された場所を示す情報を記録することができる。すなわち、特許文献2に記載のカメラは、人工衛星からの電波により地球上での位置を特定するGPS(Global Positioning System)を備えており、GPSによって得られた位置情報を撮影画像とともに表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−107981号公報
【特許文献2】特開2000−196933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
デジタルカメラの普及に伴い、近年では撮影画像だけでなく、撮影画像に多くの文字情報が付加された画像を容易にかつ効率よく印刷したいという要望が高まりつつある。しかしながら、特許文献1に記載された印刷装置は、使用する雛型に合わせてユーザが撮影画像の配置位置を調整する必要があるので、利便性が悪いという問題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載されたカメラは、撮影時の位置情報を撮影画像とともに表示する。しかしながら、特許文献2のカメラは撮影画面における被写体の位置を考慮せずに位置情報を配置するので、被写体と位置情報とが重なった合成画像が表示される場合があり、視認性が悪いという問題があった。
【0010】
さらに、従来のデジタルカメラは、撮影時のデジタルカメラの天地方向に関わらず、一定の天地方向で撮影画像を記録していた。図1は、デジタルカメラの姿勢と表示部に表示される撮影画像との関係を示す。図1に示すように、ユーザは撮影意図に応じ、デジタルカメラ500の姿勢を変化させて撮影を行う。例えば、図1Aに示すように、横長画像として撮影する場合には、ユーザはデジタルカメラ500の姿勢を横状態として撮影を行う。そして、デジタルカメラ500の姿勢を横方向にして撮影画像を確認する場合、表示部に表示される撮影画像の天地方向は、撮影時のデジタルカメラの天地方向と一致する。
【0011】
一方、図1Bに示すように縦長画像として撮影する場合には、ユーザはデジタルカメラ500の姿勢を縦状態として撮影を行う。そして、図1Cに示すように、デジタルカメラ500の姿勢を横方向にして撮影画像を確認する場合、表示部に表示される撮影画像の天地方向は、撮影時のデジタルカメラの天地方向と一致せず、視認性が悪いという問題があった。以下、図1Aに示すように、シャッターボタンのストローク方向と重力方向とが平行になる場合のデジタルカメラ500の姿勢を横撮り姿勢という。一方、図1Bに示すように、シャッターボタンのストローク方向と重力方向とが直交する場合のデジタルカメラ500の姿勢を縦撮り姿勢という。また、横撮り姿勢にて撮影された画像を、以下、横撮り画像といい、縦撮り姿勢にて撮影された画像を縦撮り画像という。
【0012】
また、撮影画像とともに位置情報を表示する特許文献2に記載のカメラは、撮影時のデジタルカメラの天地方向に関わらず、撮影画像を一定の天地方向で記録する。そのため、位置情報を示す文字列が撮影画像と異なる天地方向で表示される場合がある。図2は、特許文献2に記載されたカメラにおける撮影画像と位置情報の合成画像の表示例である。図2Aは、横撮り姿勢にて撮影された場合の表示例、図2Bは、縦撮り姿勢にて撮影された場合の表示例である。図2Bに示すように、特許文献2に記載のカメラは、位置情報を示す文字列520を撮影画像510上の所定の位置および天地方向で配置する。このように、撮影画像の天地方向と文字列の天地方向は一致しないので、ユーザにとって視認性の悪いという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、印刷文字と撮影画像とを含む合成画像を快適に表示しまたは印刷することを可能にすることができる撮像装置、印刷装置、印刷システム、印刷方法、表示装置、表示システムおよび表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の特定領域を検出する領域検出部と、前記画像信号と前記検出された特定領域の位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0015】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0016】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体の顔位置を検出し、または、記録部から読み出された画像信号から、撮影画面上の被写体の顔位置を検出する顔位置検出部と、前記画像信号と前記検出された顔位置を示す顔位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0017】
本発明の一態様に係る印刷システムは、撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、前記撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記生成された印刷データを出力する印刷データ出力部と、を備え、前記印刷装置は、前記出力された印刷データを受信して印刷を行う印刷部、を備える構成を採る。
【0018】
本発明の一態様に係る印刷装置は、被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備える構成を採る。
【0019】
本発明の一態様に係る印刷方法は、被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップと、を備えるようにした。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、印刷文字と撮影画像とを含む合成画像を快適に表示しまたは印刷することを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のデジタルカメラの姿勢と表示部に表示される撮影画像の関係を示す図
【図2】従来のカメラにおける撮影画像と位置情報の合成画像の表示例を示す図
【図3】実施の形態1に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図4】実施の形態1に係るデジタルカメラに設定された測距領域の一例を示す図
【図5】実施の形態1に係るデジタルカメラの制御ブロック図について要部のみを抜き出した図
【図6】実施の形態1に係るデジタルカメラと印刷装置の概略構成図
【図7】実施の形態1に係るデジタルカメラの構成を示す図であり、図7Aは上面図、図7Bは背面図
【図8】実施の形態1における像ブレ補正機構の制御システムについて説明するための図
【図9】実施の形態1に用いる像ブレ補正機構の構成を示す図
【図10】実施の形態1における撮影画像の印刷処理に関するフローチャート
【図11】実施の形態1におけるサムネイル画像の表示例を示す図
【図12】実施の形態1において表示部に表示された印刷メニューの一例を示す図
【図13】実施の形態1における印刷処理のフローチャート
【図14】実施の形態1における印刷装置により印刷された合成画像の一例を示す図
【図15】実施の形態2における像ブレ補正機構の姿勢を示す図、図15Aは横撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構の姿勢を示す図、図15Bは縦撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構を示す図
【図16】実施の形態2における撮影姿勢別のコイル供給電流量を示す図
【図17】実施の形態2における撮影姿勢別の姿勢判別信号を示す図
【図18】実施の形態2における撮影時における表示部の表示例を示す図
【図19】実施の形態2に係るデジタルカメラにおける撮影画像の表示例を示す図、図19Aは横撮り姿勢にて撮影された画像を示し、図19Bは縦撮り姿勢にて撮影された画像を示す図
【図20】実施の形態2における表示部に表示される印刷メニューの一例を示す図
【図21】実施の形態2における撮影画像の印刷処理に関するフローチャート
【図22】実施の形態2における印刷装置により印刷された合成画像の一例であり、図22Aは横長画像の印刷例を示す図、図22Bは縦長画像の印刷例を示す図
【図23】実施の形態3に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図24】実施の形態3における印刷装置により印刷された合成画像の一例であり、図24Aは横長画像の印刷例を示す図、図24Bは縦長画像の印刷例を示す図
【図25】実施の形態1〜4に適用可能な変形例における合成画像の一例を示す図
【図26】実施の形態1〜4に適用可能な変形例における合成画像の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮像光学系Lと、マイクロコンピュータ3と、撮像センサ4と、CCD駆動制御部5と、アナログ信号処理部6と、A/D変換部7と、デジタル信号処理部8と、バッファメモリ9と、画像圧縮部10と、画像記録制御部11と、画像記録部12と、画像表示制御部13と、AF制御部91と、表示部55と、シャッター制御部41と、シャッター駆動モータ42と、画像印刷制御部71と、印刷データ出力部72と、印刷文字メモリ80とを中心に構成される。
【0023】
撮像光学系Lは、3つのレンズ群L1、L2、L3を含む光学系である。第1レンズ群L1および第2レンズ群L2は、光軸方向に移動することによりズーミングを行う。ここで第2レンズ群L2は、補正レンズ群であって、光軸に垂直な面内を移動することにより光軸を偏心させて画像の動きを補正する。また第3レンズ群L3は、光軸方向に移動することによりフォーカシングを行う。なお、撮像光学系Lは、上記の光学系の構成に限るものではない。
【0024】
機械的な振動や撮影者による揺れ等がデジタルカメラ1に加わると、被写体からレンズに向かって照射される光の光軸はレンズの光軸とずれて、不鮮明な画像が形成される。そこで、デジタルカメラ1は不鮮明な画像が形成されるのを防止するために像ブレ補正機構20を備えている。なお、像ブレ補正機構20の詳細な構成については後述する。
【0025】
マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1全体を制御する。また、マイクロコンピュータ3は、電源スイッチ35、シャッター操作部36、撮影/再生切換操作部37、十字操作キー38、MENU設定操作部39およびSET操作部40の信号を、それぞれ受信可能である。
【0026】
シャッター操作部36は、撮影の際に撮影者によって操作される、例えば、レリーズボタンである。シャッター操作部36が操作されると、タイミング信号がマイクロコンピュータ3に出力される。なお、シャッター操作部36は半押し操作と全押し操作が可能な二段式の押下スイッチであり、ユーザによる半押し操作により合焦調整が行われ、全押し操作によりタイミング信号が出力される。シャッター制御部41は、タイミング信号を受信したマイクロコンピュータ3から出力される制御信号にしたがって、シャッター駆動モータ42を駆動し、シャッターを動作させる。
【0027】
撮像センサ4は、撮影光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な信号に変換する、例えば、CCDである。撮像センサ4は、CCD駆動制御部5により駆動制御される。なお、撮像センサ4はCMOSでもよい。
【0028】
撮像センサ4から出力された画像信号は、アナログ信号処理部6から、A/D変換部7、デジタル信号処理部8、バッファメモリ9、画像圧縮部10へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部6は、撮像センサ4から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部7は、アナログ信号処理部6から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部8は、A/D変換部7によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調、後述するアスペクト比切換処理等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ9は、RAM(Random Access Memory)であり、デジタル信号処理部8により処理された画像信号を一旦記憶する。
【0029】
さらに、バッファメモリ9に記憶された画像信号は、画像圧縮部10から画像記録部12へと、順次送られて処理される。バッファメモリ9に記憶された画像信号は、画像記録制御部11の指令により読み出されて、画像圧縮部10に送信される。画像圧縮部10に送信された画像信号のデータは、所定の比率で圧縮されて、そのデータサイズが小さくなる。かかる圧縮方法として、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。また同時に、画像圧縮部10は、サムネイル表示等に用いられる撮影画像に対応した縮小画像信号を生成する。その後、圧縮された画像信号は、画像記録部12へ送信される。
【0030】
画像記録部12は、画像記録制御部11の指令に基づいて、画像信号と、対応する縮小画像信号と、記録すべき所定の情報とを関連付けて記録する、例えば、内部メモリおよび/又は着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報は、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報と、後述するデジタルカメラ1の姿勢情報とを含む、例えば、Exif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。
【0031】
画像表示制御部13は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御される。さらに、画像表示制御部13は、かかる制御信号に基づいて表示部55に画像記録部12あるいはバッファメモリ9に格納された画像信号を可視画像として表示させる。ここで、表示部55の表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態と、画像信号と撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態とがある。
【0032】
AF制御部91は、フォーカス制御モータ92を介して、第3レンズ群L3を光軸AX方向に駆動させて合焦調整を行う。本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、演算処理の負担を軽減する観点から、あらかじめ9点の測距領域Faが設定されている。AF制御部91は、各測距領域Faにおける合焦状態を検出し、主被写体に対する最適な合焦位置を算出する。図4は、デジタルカメラ1に設定された測距領域Faの一例であり、撮影画面上の所定の位置に合計9点の測距領域Faが設定される。なお、図4に示す測距領域の数は一例であり、これに限られない。例えば、各測距領域の数および面積を小さくすることにより、合焦調整を行うための演算処理を軽減することができる。また、測距領域の数を増加させることにより、合焦位置をさらに精度よく検出することができる。通常、人物を撮影する場合、図14、図18、図22に示されるように合焦位置は、顔である。
【0033】
図5は、図3で示したデジタルカメラ1の制御ブロック図について要部のみを抜き出した図である。図6は、デジタルカメラ1と印刷装置74の概略構成図である。図6に示すように、デジタルカメラ1と印刷装置74とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル73を用いて接続される。図5中、画像印刷制御部71は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御され、外部に接続された印刷装置74に送信するための印刷データを生成する。ここで、印刷データには、例えば、撮影画像、撮影画像とともに印刷する文字情報、文字情報の配置位置と天地方向、印刷枚数等の印刷に関する各種データが含まれる。印刷データ出力部72は、画像印刷制御部71の指令に基づいて、USBケーブル73を介して印刷データを印刷装置74の記録部に出力する。印刷装置74は、転送された印刷データおよび印刷指令に基づいて、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。
【0034】
次に、実施の形態1に係るデジタルカメラ1の構成について、図7を用いて説明する。図7Aは、デジタルカメラ1の上面図であり、図7Bは、デジタルカメラ1の背面図である。
【0035】
筐体1aは、前面にレンズ鏡筒2を含む撮像光学系を備え、背面に電源スイッチ35と、撮影/再生切換操作部37と、十字操作キー38と、MENU設定操作部39と、SET操作部40と、液晶モニタからなる表示部55とを含む。さらに、筐体1aの上面は、シャッター操作部36と、ズーム操作部95とを備える。
【0036】
ズーム操作部95は、シャッター操作部36と同軸に回動可能となるように、シャッター操作部36の周囲に設けられている。電源スイッチ35は、デジタルカメラ1の電源のON/OFFを行う操作部材である。撮影/再生切換操作部37は、撮影モードと再生モードの切換えを行う操作部材であり、レバーを回動させることにより切換えられる。また、撮影モードに切換えられた状態でズーム操作部95を右方向へ回動させると、撮影光学系Lは、望遠側へ切換えられる。一方、ズーム操作部95を左方向へ回動させると、撮影光学系Lは、広角側へ切換えられる。
【0037】
MENU設定操作部39は、表示部55に各種メニューを表示させるための操作部材である。十字操作キー38は、MENU設定操作部39の操作により表示部55に表示された各種操作メニューから、上下左右の部位を押圧して選択するための操作部材である。十字操作キー38により各種操作メニューが選択されると、マイクロコンピュータ3は、選択されたメニューに応じた実行指令を出す。SET操作部40は、各種操作メニューの表示を表示前の状態に戻すための操作部材である。
【0038】
次に、図8を用いて像ブレ補正機構の制御システムについて説明する。図8において、像ブレ補正機構20は、動き補正部15Aと、撮影姿勢検出部14Aと、動き検出部17Aと、信号処理部3Aとを備える。動き補正部15Aは、第2レンズ群L2と、ヨーイング駆動制御部15xと、ピッチング駆動制御部15yと、位置検出部16とを含み、撮像光の光軸を制御する。第2レンズ群L2は、光軸AXに垂直な面内を移動することにより、光軸AXを偏心させ、画像の動きを補正する役割を果たす補正レンズ群である。第2レンズ群L2は、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yにより、光軸AXに直交する2方向XおよびY方向に駆動制御される。以下、X方向をヨーイング方向、Y方向をピッチング方向とする。位置検出部16は、第2レンズ群L2の位置を検出する検出手段であり、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yとともに、第2レンズ群L2を制御するための帰還制御ループを形成する。
【0039】
撮影姿勢検出部14Aは、ヨーイング電流値検出部14xと、ピッチング電流値検出部14yとを含む。ヨーイング電流値検出部14xは、後述するヨーイングアクチュエータ29xが動作した際にコイルへ流れる電流値を検出する。同様に、ピッチング電流値検出部14yは、ピッチングアクチュエータ29yが動作した際にコイルへ流れる電流値を検出する。
【0040】
動き検出部17Aは、ヨーイング角速度センサ17xと、ピッチング角速度センサ17yとを含む。角速度センサ17xおよび17yは、手ブレおよびその他の振動による撮像光学系Lを含む撮像装置自体の動きを検出するためのセンサであり、それぞれヨーイングおよびピッチングの2方向の動きを検出する。角速度センサ17x、17yは、デジタルカメラ1が静止している状態での出力を基準とし、デジタルカメラ1の動く方向により正または負の角速度信号を出力する。出力された信号は、信号処理部3Aにて処理される。
【0041】
信号処理部3Aは、マイクロコンピュータ3と、A/D変換部18x、18yと、D/A変換部19x、19yとを含む。角速度センサ17x、17yにより出力された信号は、フィルタ処理、アンプ処理等が施された後、A/D変換部18x、18yでデジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ3に与えられる。マイクロコンピュータ3は、A/D変換部18x、18yを介して取り込んだ角速度センサ17x、17yの出力信号に対して、フィルタリング、積分処理、位相補償、ゲイン調整、クリップ処理等の各処理を施す。これらの各処理を施すことにより、マイクロコンピュータ3は、動き補正に必要な補正レンズ群L2の駆動制御量を演算し、制御信号を生成する。生成された制御信号は、D/A変換部19x、19yを介して、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yに出力される。これにより、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yは、制御信号に基づき、補正レンズ群L2を駆動し、画像の動きを補正する。
【0042】
次に、本実施の形態に用いる像ブレ補正機構20の構成について、図9を用いて説明する。図9において、像ブレ補正機構20は、ピッチング保持枠21と、ヨーイング保持枠22と、固定枠25と、ヨーイング用アクチュエータ29xと、ピッチング用アクチュエータ29yと、発光素子30と、受光素子31とを含む。
【0043】
ピッチング保持枠21は、コイル24x、24yを有する。第2レンズ群L2および発光素子30は、ピッチング保持枠21に固定されている。ピッチング保持枠21は、2本のピッチングシャフト23a、23bを介して、ヨーイング保持枠22に対し、Y方向に摺動可能に保持される。
【0044】
ヨーイング保持枠22は、ヨーイングシャフト26a、26bを介して、固定枠25に対し、X方向に摺動可能に保持される。
【0045】
ヨーイング用アクチュエータ29xは、マグネット27xと、ヨーク28xとを有し、固定枠25に保持される。同様に、ピッチングアクチュエータ29yは、マグネット27yと、ヨーク28yとを有し、固定枠25に保持される。
【0046】
受光素子31は、固定枠25に固定され、発光素子30の投射光を受光し、2次元の位置座標を検出する。
【0047】
次に、デジタルカメラ1による撮影処理について説明する。撮影を開始するために、まずユーザにより電源スイッチ35がON側に操作される。その後、撮影/再生切換操作部37が撮影モードに切換えられると、デジタルカメラ1は、撮影状態へ移行する。撮影状態へ移行すると、角速度センサ17x、17yは、デジタルカメラ1に加わる手ブレや振動の検知を開始する。マイクロコンピュータ3は、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yに対し、発生した手ブレ等を打ち消すための指令信号を与える。この指令信号に応じた電流は、ピッチング保持枠21のコイル24x、24yのそれぞれに供給される。ピッチング保持枠21は、供給された電流とアクチュエータ27x、27yにより形成された磁気回路により、光軸AXと直交する2方向X、Y平面内を移動する。また、ピッチング保持枠21の位置検出は、受光素子31を用いることにより高精度に行われる。すなわち、像ブレ補正機構20により、第2レンズ群L2は、光軸と直交する平面内を移動する。このように、像ブレ補正機構20は、撮像センサ4に入射する光の光軸を制御するので、像ブレを抑制した良好な画像を得ることができる。
【0048】
次に、撮影モードにおいて、ユーザは、表示部55に表示されている画像を見ながらデジタルカメラ1の姿勢や向きを変化させ、主被写体に対する構図を決定する。そして、ユーザがシャッター操作部36を半押し操作すると、露出を決定するための測光作業やAF制御部91による合焦位置の算出処理を開始する。ここで、主被写体に合焦する方法として多くの手段が提案されているが、例えば、画像のコントラストが最大となる位置を合焦位置とする方法を用いてもよい。以下、上記方法を用いた合焦位置の算出処理について説明する。
【0049】
まず、フォーカス制御モータ92は、フォーカスレンズである第3レンズ群L3を光軸方向に動作させ、各測距領域Faにおけるコントラスト値がそれぞれ最大となる第3レンズ群L3の位置を求める。コントラスト値は、マイクロコンピュータ3により、各測距領域Faに対応する画像信号から明暗の変化を演算処理して得られる。次に、AF制御部91は、各測距領域Faのコントラスト値の大きさや、撮影画面上における測距領域Faの配置位置に基づく重み付けなどから、主被写体に対する最適な合焦位置を算出する。そして、マイクロコンピュータ3およびAF制御部91は、算出した合焦位置に最も近い測距領域Faを合焦領域と定め、かかる測距領域を表示部55に合焦領域Fdとして表示する。図4で示した例では、合焦領域Fdは実線枠で示す測距領域cである。ユーザは、表示された合焦領域Fdから、撮影画面上のいずれの領域に合焦しているのかを確認することができる。
【0050】
合焦領域Fdが決定された後、ユーザが、表示部55に表示された合焦領域枠Fdに所望する主被写体が含まれていることを確認して、シャッター操作部36を全押し操作すると、シャッター駆動モータ42は、シャッターを開閉し、撮像センサ4上には、被写体像が露光される。そして、撮像センサ4により変換された画像信号は、上述した所定の処理が施された後、画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、撮影画像とともに合焦位置を示す合焦位置判別信号(合焦位置情報)を記録部12に記録させる。図4で示した例において、合焦領域Fdは測距領域cであるので、測距領域cであることを示す合焦位置判別信号が撮影画像とともに記録される。なお、合焦領域Fdは1つに限らず、複数の測距領域であってもよい。以上により、撮影画像および合焦位置判別信号が記録されると一連の撮影処理は終了する。
【0051】
次に、撮影画像と文字情報とを印刷する処理について説明する。図10は、印刷処理に関するフローチャートである。図10において、まずユーザが撮影/再生切換操作部37を再生モードに切換えた後、印刷すべき撮影画像を選択すると、デジタルカメラ1の処理はStep2へ移行する。例えば、撮影画像は、図11に示すように表示部55に表示されたサムネイル画像の中から、ユーザが十字操作キー38を操作して選択される。続くStep2において、ユーザがMENU設定操作部39を操作すると、表示部55にはメニュー画面が表示される。メニュー画面は、印刷モードや撮影モード等の複数の処理モードから構成され、ユーザはいずれかのモードを選択することができる。メニュー画面が表示されると、処理はStep3へ移行する。次に、Step3では、メニュー画面から印刷モードが選択されたか否かを判別する。印刷モードが選択された場合には、デジタルカメラ1の処理はStep4へ進む。一方、印刷モードが選択されない場合、表示部55にはメニュー画面あるいは各処理モードに関するメニューが表示される。
【0052】
次に、Step4において、表示部55には印刷メニューが表示される。図12は、表示部55に表示された印刷メニューの一例を示す。図12中、印刷メニューは、縮小画像表示部56と、印刷枚数選択プルダウンメニュー57と、印刷文字選択プルダウンメニュー58と、文字入力画面選択アイコン59と、プリント実行アイコン60と、キャンセルアイコン61とから構成され、ユーザは、十字操作キー38を操作して各メニューを選択することができる。なお、縮小画像表示部56に表示される縮小画像は、Step1にてユーザが選択した画像の縮小画像である。続くStep5において、マイクロコンピュータ3は、印刷メニューからユーザの選択を受け付ける。いずれかの印刷メニューが選択されると、デジタルカメラ1は、各印刷メニュー応じた処理へ移行する。
【0053】
印刷メニューのうち印刷枚数選択プルダウンメニュー57が選択されると、印刷メニュー画面の一部には、印刷枚数の一覧がプルダウンメニューとして表示される。ユーザは、一覧表示された印刷枚数から、十字操作キー38を操作して所望の印刷枚数を選択することができる。印刷枚数が選択されると、プルダウンメニューは閉じられ、選択された印刷枚数が印刷枚数選択プルダウンメニュー57上に表示される(Step6)。
【0054】
印刷メニューのうち印刷文字選択プルダウンメニュー58が選択されると、印刷メニュー画面の一部には、あらかじめ印刷文字メモリ80に記憶された数種類の文字列の一覧がプルダウンメニューとして表示される。印刷文字メモリ80は、読み出し専用メモリであり、例えば、「こんにちは!」、「お元気ですか!」などの複数の文字列が記憶されている。表示された文字列の一覧から、ユーザは、撮影画像とともに印刷すべき文字列(以下、印刷文字という)を選択できる。印刷文字が選択されると、プルダウンメニューは閉じられ、印刷文字選択プルダウンメニュー58上には印刷文字が表示される(Step7)。例えば、図12において、ユーザによって選択された印刷枚数は1枚であり、印刷文字は「こんにちは!」である。
【0055】
印刷メニューのうち文字入力画面選択アイコン59が選択されると(Step8)、表示部55には、任意の文字の入力をユーザから受け付ける文字入力画面が表示される(Step9)。文字の入力が完了すると、表示部55には再び印刷メニューが表示される。
【0056】
印刷メニューのうちキャンセルアイコン61が選択されると、印刷モードは終了し、表示部55には再びメニュー画面が表示される(Step10)。また、印刷メニューのうちプリント実行アイコン60が選択されると(Step11)、マイクロコンピュータ3は、印刷装置74に対し印刷実行指令を送信し、印刷装置74により印刷処理が実行される(Step12)。
【0057】
次に、印刷処理の詳細について説明する。図13は、Step12の印刷処理を示すフローチャートである。プリント実行アイコン60が選択されると、まずStep21において、マイクロコンピュータ3は、印刷メニューにおいて入力あるいは選択された印刷文字の有無を判定する。印刷文字が含まれる場合、処理はStep22に移行し、一方、印刷文字が含まれない場合には処理はStep23へ移行する。
【0058】
Step22において、マイクロコンピュータ3は、撮影画像における印刷文字の配置位置を決定する。ここで、印刷文字を配置する位置は、合焦位置判別信号に基づいて決定され、印刷文字は、合焦領域Fd以外の測距領域上に配置される。例えば、図4において、画像信号に付加された合焦位置判別信号が測距領域cを示す場合、合焦領域Fdは測距領域cであるので、印刷文字は、被写体像と重複しない領域である、例えば、測距領域dに配置される。印刷文字の配置位置が決定されると、かかる配置位置を示すデータは、画像印刷制御部71へ送られ、処理はStep23へ移行する。
【0059】
Step23において、画像印刷制御部71は、撮影画像と印刷文字、印刷文字の配置位置、印刷枚数等を含む印刷データを生成する。続くStep24において、印刷データは、印刷データ出力部72により印刷装置74に出力される。さらに、Step25において、印刷装置74は、受信した印刷データに基づいて、撮影画像と印刷文字とを含む合成画像を指定された印刷枚数分の用紙に印刷する。次に、Step26において、マイクロコンピュータ3は、所定の印刷枚数の印刷が完了したか否かを判定し、完了した場合には印刷処理を終了し、表示部55に再びメニュー画面を表示させる。
【0060】
図14は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例である。なお、図14では、説明のために合成画像とともに各測距領域が表示されているが、実際に印刷される画像には各測距領域は表示されない。図14において、印刷文字は、合焦位置判別信号に基づいて撮影画像の合焦領域以外の位置に配置されて用紙62に印刷される。ここで、合焦領域は測距領域cであるので、印刷文字63は、測距領域cに対して対角線上に位置する測距領域gに配置される。このように、印刷文字63は被写体像102と重複しない位置に配置されるので、視認性のよい合成画像の印刷が可能である。また、ユーザは印刷文字の配置を調整する作業を行う必要がなく、合成画像を容易にかつ効率よく印刷でき、利便性が高い。
【0061】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、視認性のよい合成画像を印刷するだけでなく、かかる合成画像を表示部55に表示することも可能である。画像表示制御部13は、印刷文字を合焦位置判別信号に基づいて配置し、合成画像を表示部55に表示させる。したがって、ユーザは、撮影画像と印刷文字とが重ならないように印刷文字を配置する作業を行う必要がない。また、印刷開始前に印刷すべき合成画像を表示部に表示させて確認することができるので、印刷の失敗を防ぐことができる。なお、合成画像は、印刷実行前に表示される場合に限られず印刷実行中や実行後に表示してもよい。
【0062】
以上のように、実施の形態1に係るデジタルカメラは、合焦位置を示す情報を撮影画像とともに記録する。そして、印刷文字は被写体の位置を考慮して配置されるので、視認性のよい合成画像を印刷することができる。また、ユーザは、印刷文字を配置する位置を調整する必要がないので、合成画像を容易にかつ効率的に印刷することができ、利便性が高い。
【0063】
また、実施の形態1に係るデジタルカメラは、被写体の位置を考慮して印刷文字を配置するので、視認性のよい合成画像を表示部に表示することができる。
【0064】
なお、本実施の形態において、撮影画像とともに印刷すべき印刷文字は、印刷処理の際にユーザが印刷メニューにて選択あるいは入力したが、これに限られない。例えば、印刷すべき印刷文字は、撮影画像を含む画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部に格納されてもよい。あるいは、印刷すべき文字列が格納された文書ファイルと画像ファイルとを関連付けて管理してもよい。
【0065】
また、複数の被写体を同時に撮影する場合には、合焦位置は一箇所に限らず、複数個所であってもよい。この場合、印刷文字あるいは画像は、複数の合焦位置と重ならないように表示あるいは印刷される。
【0066】
また、測距領域および合焦領域については、表示部55に、必ずしも表示させる必要はない。また、表示部55に測距領域および合焦領域を表示させる場合であっても、印刷時には測距領域および合焦領域の枠を印刷しないようにしてもよい。
【0067】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るデジタルカメラ100について説明する。本実施の形態に係るデジタルカメラ100は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1とほぼ同様の構成を備えるが、さらに撮影時のデジタルカメラの姿勢を判別する点で異なる。本実施の形態では、デジタルカメラ1と同様の構成要素については同一の符号を付し、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0068】
本実施の形態において、像ブレ補正機構20は像ブレを防止する役割とともに、デジタルカメラ100の姿勢検出手段としても併用することができる。図15は、像ブレ補正機構20の姿勢を示しており、図15Aは、横撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示し、図15Bは、縦撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示す。
【0069】
図15Aにおいて、横撮り姿勢の場合、第2レンズ群L2と、ピッチング保持枠21と、コイル24x、24yと、ヨーイング保持枠22とを含むそれぞれの重さは、重力方向であるY方向へ作用する。このとき、第2レンズ群L2は、適切な像を得るために光軸中心に保持される必要がある。そのため、第2レンズ群L2の自重分を支持するための電磁力の発生が必要である。したがって、必要とする電磁力を発生させるために電流値Iy1がコイル24yに供給される。一方、X方向については、第2レンズ群L2を光軸中心に保持するための自重分を考慮する必要がないため、コイル24xへ供給される電流値Ix2は、コイル24yへ供給される電流値Iy1と比較して小さい値となる。
【0070】
図15Bは、光軸を中心として横撮り姿勢から90°回転させた縦撮り姿勢における像ブレ補正機構20の姿勢を示している。第2レンズ群L2と、ピッチング保持枠21と、コイル24x、24yと、ヨーイング保持枠22とを含むそれぞれの重さは、重力方向であるX方向へ作用する。このとき、第2レンズ群L2は、光軸中心に保持される必要がある。そのため、X方向に関して、第2レンズ群L2の自重分に加えて、ヨーイング保持枠22の自重分を支持するための電磁力の発生が必要となる。したがって、必要とする電磁力を発生させるために、電流値Ix1がコイル24xへ供給される。電流値Ix1は、ヨーイング保持枠22の自重分を考慮すると、横撮り姿勢においてコイル24yに供給される電流値Iy1と比較して大きい値となる。一方、Y方向に関して、第2レンズ群L2を光軸中心に保持するための自重分を考慮する必要がないため、コイル24yへ供給される電流値Iy2は、コイル24xへ供給される電流値Ix1と比較して小さい値となる。
【0071】
以上から、コイル24x、24yに流れる電流値は、デジタルカメラ1の撮影姿勢により定まる。すなわち、像ブレ補正機構20およびデジタルカメラ100の撮影姿勢は、コイルに流れる電流値を検出することにより判断することができる。したがって、像ブレ補正機構20は、像ブレを防止する役割とともに、デジタルカメラ1の姿勢検出手段としても併用することができる。
【0072】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ100の動作について説明する。図16は、撮影姿勢別のコイル供給電流量を示す図であり、図17は撮影姿勢別の姿勢判別信号を示す。ここで、横撮りの姿勢におけるデジタルカメラ1の姿勢を基準とし、そのときの角度を0°とする。また、縦撮りの姿勢におけるデジタルカメラ1の姿勢は、横撮り姿勢から光軸を中心として90°回転させた姿勢となる。
【0073】
ユーザが横撮り姿勢で撮影する場合、図16に示すようにヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yは、像ブレ補正機構20のコイル24xに流れる電流値Ix2およびコイル24yに流れる電流値Iy1をそれぞれ検出する。かかる電流値から、マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1の姿勢を横撮り姿勢として判別する。そして、横撮り姿勢にてユーザがシャッター操作部36を操作すると、撮影が行われ、画像信号は画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、デジタルカメラ1の撮影姿勢が横撮り姿勢(角度は0°)であったことを示す姿勢判別信号70(0)を、バッファメモリ9から出力される画像信号に付加する。かかる姿勢判別信号70は、例えば、画像信号のヘッダあるいはフッタ部分に記録される。なお、姿勢判別信号70を記録するタイミングは、バッファメモリ9あるいは画像記録部12内のいずれにおいて行ってもよい。
【0074】
一方、ユーザが縦撮り姿勢で撮影する場合、図16に示すようにヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yは、像ブレ補正機構20のコイル24xに流れる電流値Ix1およびコイル24yに流れる電流値Iy2を検出する。かかる電流値により、マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1の姿勢を縦撮り姿勢として判別する。そして、縦撮り姿勢にてユーザがシャッター操作部36を操作すると、撮影処理が行われ、画像信号は画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、デジタルカメラ1の撮影姿勢が光軸を中心として横撮り姿勢から90°回転した縦撮り姿勢であったことを示す姿勢判別信号70(1)を、バッファメモリ9から出力される画像信号に付加する。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ100は、撮影時の姿勢に応じた姿勢判別信号70を画像信号と対応付けて記録する。
【0075】
また、実施の形態1と同様に画像信号には合焦位置を示す合焦位置判別信号が付加される。図18は、撮影時における表示部55の表示例を示す。実施の形態1と同様に、AF制御部91は、各測距領域Faのコントラスト値の大きさや撮影画面上における測距領域Faの配置位置に基づく重み付けなどから、被写体に対する最適な合焦位置を算出する。例えば、図18Aに示すように、横撮り姿勢で撮影する場合、合焦領域Fdは、測距領域cに設定され、測距領域cを示す合焦位置判別信号が画像信号に付加される。また、例えば、図18Bに示す縦撮り姿勢で撮影する場合、合焦領域Fdは測距領域dに設定され、測距領域dを示す合焦位置判別信号が画像信号に付加される。なお、縦撮り姿勢にて撮影される場合、9点の測距領域のうち6点の測距領域のコントラスト値を求め、合焦領域Fdを決定する。これは、縦撮り姿勢では、被写体と地面を含む構図により撮影される頻度が高いので、地面に合焦領域Fdが設定されることのないようにするためである。
【0076】
次に、撮影画像の表示処理について説明する。図19は、撮影画像の表示例を示す。上述のように、画像信号には、合焦位置判別信号に加えて、撮影時のデジタルカメラ100の姿勢を示す姿勢判別信号70が付加されている。これにより、画像表示制御部13は、姿勢判別信号70に応じた表示処理を行う。すなわち、画像表示制御部13は、横撮り姿勢にて撮影された画像については、横長画像として表示部55に表示する。一方、画像表示制御部13は、縦撮り姿勢にて撮影された画像については、撮影画像の姿勢を90°回転させて縦長画像として表示部55に表示する。このように、画像表示制御部13は、画像信号に付加された姿勢判別信号70に応じて、撮影画像の天地方向を撮影時の撮影姿勢に復元して表示するので、視認性のよい表示が可能である。
【0077】
図20は、表示部55に表示される印刷メニューの一例を示す。図20に示す印刷メニューは、実施の形態1における印刷メニューとほぼ同様であるが、縮小画像表示部56に表示される撮影画像の天地方向を撮影時のデジタルカメラ100の姿勢に復元して表示する点で異なる。したがって、印刷メニューにおいても視認性のよい撮影画像を表示することができる。
【0078】
図21は、撮影画像の印刷処理に関するフローチャートを示す。図21に示すフローチャートは、図13とほぼ同様であるが、さらに印刷文字の天地方向を設定可能である点で異なる。
【0079】
図22は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例である。なお、図22では、説明のために合成画像とともに測距領域を表示しているが、実際に印刷される画像には測距領域は表示されない。図22Aは、横長画像の印刷例、図22Bは、縦長画像の印刷例を示す。図22に示すように、印刷文字は撮影画像の合焦領域以外の位置に撮影画像と等しい天地方向で配置されて用紙62上に合成画像が印刷される。例えば、図22Aにおいて、合焦領域Fdは測距領域cであるので、印刷文字は測距領域cに対して対角線上に位置する測距領域gに配置される。また、例えば、図22Bにおいて、合焦領域Fdは測距領域fであるので、印刷文字は測距領域dに配置される。
【0080】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラは、実施の形態1の効果に加えて、印刷文字を撮影画像の天地方向と等しい方向に配置するので、さらに視認性を向上させた合成画像を印刷することができる。また、ユーザは撮影画像または印刷文字を回転させる作業を行う必要がないので、容易にかつ効率よく合成画像を印刷することができ、利便性が高い。
【0081】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラは、像ブレ補正機構により撮影時の撮影姿勢を検出することができるので、新たな構成を加えることなく、撮影姿勢の判別が可能であり、簡易な構成とすることができる。
【0082】
(実施の形態3)
図23は、実施の形態3に係るデジタルカメラ300の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ300は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1とほぼ同様の構成を備えるが、さらにGPS(Global Positioning System)を備える点で異なる。GPSは、GPS制御部45とGPSモジュール46とを含み、人工衛星からの信号により地球上での位置を特定することができる。これにより、GPSにより得られる位置情報を撮影画像とともに表示あるいは印刷することができる。本実施の形態では、実施の形態1および2と同一の構成要素については同一の符号を付し、実施の形態1および2と異なる点を中心に説明する。
【0083】
GPS部は、GPS制御部45とGPSモジュール46とから構成される。GPS制御部45は、GPS部全体を制御する。GPSモジュール46は、GPS制御部45による指令信号により、衛星からの信号を図示しないGPSアンテナにより受信し、受信信号を復調および解読する。そして、復調された信号に基づいて、緯度・経度や高度を含む位置情報を算出する。なお、地名データメモリ81には、都道府県名や都市名などの特定の場所と、それらの緯度・経度とを対応させた地名データが記憶されている。
【0084】
マイクロコンピュータ3は、撮影画像が記録された後、撮影画像に対応する撮影位置情報を取得するためにGPS制御部45に指令を送る。指令を受けたGPS制御部45は、GPSモジュール46を動作させて位置情報を取得する。マイクロコンピュータ3は、得られた位置情報に対応する地名を地名データメモリ81から検索し、画像ファイルに記録する。かかる位置情報は、画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部に記録される。例えば、撮影場所が沖縄である場合、画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部には、GPS部によって取得した緯度・経度と地名データメモリ81に基づいて沖縄の地名が記録される。なお、取得した緯度・経度に対応する地名が存在しない場合には、緯度・経度を位置情報として記録してもよいし、あるいは地名データメモリ81に記憶された地名のうち最も近接する地名を記録してもよい。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ300は、撮影画像とともに撮影場所に関する情報を記録することができる。
【0085】
図24は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例を示す。本実施の形態における印刷処理は、実施の形態2とほぼ同様に行われるが、図12の印刷メニューにおいてユーザが選択あるいは入力した印刷文字の代わりに地名あるいは緯度・経度を示す文字列が印刷される点で異なる。このとき、図22に示すように、かかる文字列は、被写体像と重複しない位置に撮影画像と等しい天地方向で配置される。例えば、撮影場所が沖縄である場合には、印刷文字として「沖縄にて」が表示される。
【0086】
以上のように、実施の形態3に係るデジタルカメラは、GPS部を備えているので撮影場所を示す文字列を撮影画像とともに印刷することができ、付加価値が高い。また、撮影場所を示す文字列は、被写体の撮影画面のおける位置と撮影画像の天地方向とを考慮して配置されるので、視認性のよい合成画像を印刷することができる。
【0087】
なお、本実施の形態において、デジタルカメラは、GPSにより得られる緯度・経度に対応する地名を地名データメモリから検索したが、これに限られない。例えば、FM受信部を備え、FM電波により得られる地名データから対応する地名を検索してもよい。
【0088】
なお、本実施の形態において、ユーザが印刷メニューにおいて選択あるいは入力した文字列に代えて地名や緯度・経度を印刷文字としたが、これに限られない。印刷メニューにおいて選択・入力された文字列と地名や緯度・経度の両方を撮影画像とともに印刷あるいは表示してもよい。
【0089】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、画像印刷制御部を備えたが、これに限られない。画像印刷制御部は印刷装置に備えられてもよい。かかる場合、印刷装置は、デジタルカメラから撮影画像、合焦位置判別信号、姿勢判別信号等を受信して印刷データを生成する。
【0090】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、表示部を備えたが、これに限られない。表示部は印刷装置に備えられてもよい。これにより、簡易な構成としたデジタルカメラにすることができる。また、合成画像および印刷メニューは、デジタルカメラに接続された外部のモニタに表示されてもよい。
【0091】
なお、実施の形態1〜3において、印刷文字は、合焦領域以外の位置に配置されたが、これに限られない。例えば、印刷文字は青空などの輝度分布が一様となる位置に配置されてもよい。かかる場合、印刷文字の色を背景色に応じて変化させてもよい。例えば、背景色が青色の場合には印刷文字の色を青の補色である黄色とすることにより、印刷文字を目立たせることができる。
【0092】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、静止画像の印刷および表示を行ったが、これに限られない。本発明は、動画像を表示する場合についても適用できる。例えば、動画像中の被写体像と重複しない位置に字幕、コメントなどのテロップを表示することができ、視認性のよい動画像を表示することができる。
【0093】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、入力された文字列と撮影画像との合成画像を印刷する構成としたが、これに限られない。例えば、あらかじめ決められた文字が画像として撮影時に直接撮影画像に入力されてもよい。
【0094】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、適切な合焦位置を算出するために9点の測距領域を用いたが、その数に限定されるものではない。例えば、測距領域をさらに多く設定することにより、より正確な合焦位置を算出できる。また、例えば、測距領域をさらに少なく設定することにより、信号処理の負担を軽減でき、より早く合焦位置を算出できる。
【0095】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、あらかじめ記録部にカレンダー等の雛型を画像として記録してもよく、雛型と撮影画像との合成画像を印刷あるいは表示してもよい。ユーザは撮影画像と雛型の天地方向を等しくするために回転処理を行う必要がないので、利便性の高いデジタルカメラを提供することができる。
【0096】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、像ブレ補正機構を用いてデジタルカメラの姿勢を検出する際、デジタルカメラの姿勢によっては、ヨーイング方向のコイルおよびピッチング方向のコイルへ供給される電流が等しくなる場合がある。例えば、デジタルカメラの光軸方向と重力方向とが平行になる姿勢にて撮影された場合や、デジタルカメラの光軸方向と重力方向とが直交する姿勢において、光軸を中心に所定の範囲を回転させて撮影された場合が考えられる。このように、像ブレ補正装置によっては姿勢検出を行うことができない場合については、横撮り姿勢により撮影されたものとして、画像信号には姿勢判別信号70(0)が付加されてもよい。また、あるいは、縦撮り姿勢にて撮影されたものとして姿勢判別信号70(1)が付加されてもよい。
【0097】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、ピッチングおよびヨーイング電流値検出部の両方の電流値を検出することにより撮影時のデジタルカメラの姿勢を判断したが、これに限られない。撮影時のデジタルカメラの姿勢は、ピッチングおよびヨーイング電流検出部のうち少なくとも一方の電流値を検出することにより撮影時のデジタルカメラの姿勢を特定してもよい。ただし、本実施の形態で説明したように、ピッチングもしくはヨーイング電流値検出部のどちらか一方の電流値検出部に異常が生じた場合、両方の電流値を検出することで、より正確な撮影姿勢を判断することができる。
【0098】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、撮影時のデジタルカメラの姿勢をピッチングおよびヨーイング電流値検出部の電流値を検出することにより判断したが、これに限られない。例えば、電圧値を測定してデジタルカメラの姿勢を判断してもよい。
【0099】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、USBケーブルを用いて印刷装置と接続されたが、これに限られない。例えば、IEEE1394シリアルバス用ケーブルや、無線LAN等の無線を用いて接続してもよい。また、例えば、印刷データをリムーバブルメモリに記録し、リムーバブルメモリから印刷データを読み取り可能な印刷装置により印刷されてもよい。
【0100】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、1つのシャッター操作部を備えたが、これに限られない。例えば、横撮り姿勢で撮影するシャッター操作部と、縦撮り姿勢で撮影するシャッター操作部とをそれぞれ単独で搭載し、操作されたシャッター操作部を検知してデジタルカメラの姿勢を判断してもよい。
【0101】
なお、実施の形態2および実施の形態3において、横撮り姿勢の場合を0°とし、光軸を中心に90°回転させた姿勢を縦撮り姿勢としたが、これに限られない。例えば、デジタルカメラの姿勢を横撮り姿勢を0°とした場合、−90°回転させた姿勢を縦撮り姿勢と判別してもよい。また、−90°回転させた姿勢にて撮影された場合には、画像信号に姿勢判別信号70(2)を付加してもよい。これにより、デジタルカメラは、横姿勢が1種類、縦姿勢が2種類の合計3種類の姿勢を検出することができる。
【0102】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、姿勢判別信号70として(0)または(1)の信号を付加する方法を用いたが、これに限られない。また、デジタルカメラは、撮影画像を記録したファイルと、姿勢判別信号や合焦位置判別信号、印刷文字を記録したファイルとを対応させて管理してもよい。
【0103】
なお、実施の形態2および実施の形態3において、姿勢検出手段として像ブレ補正機構を用いた例を示したが、これに限られない。例えば、デジタルカメラに角度センサや回転検出装置等を取り付けることにより、デジタルカメラの姿勢を検出してもよい。
【0104】
なお、実施の形態1〜3において、デジタルカメラと印刷装置とは別構成としたが、これに限られない。デジタルカメラに印刷装置を含む一体型の構成としても同様の効果を得ることができる。
【0105】
なお、実施の形態1〜3において、印刷システムに含まれる各構成要素同士は、任意の組み合わせが可能である。例えば、撮像光学系および撮像センサ、姿勢検出部と、その他の構成が物理的に分離された複数の装置からなるシステムとしてもよく、各構成要素の組み合わせは、これに限られない。
【0106】
なお、実施の形態1〜3において、デジタルカメラは、撮影画像を記録する記録部を備えたが、これに限られない。例えば、ハードディスクを備え、デジタルカメラとの接続にケーブルを必要としない、撮影画像の記録または集積が可能なクレードルを用いてもよい。また、印刷装置を制御する装置は、例えば、撮影画像を大量に保存することができるハードディスク等を備えた撮像光学系を有しないデータストレージであってもよく、かかるデータストレージに表示部と画像印刷制御部を設ければ、デジタルカメラと同様な使い方ができる。
【0107】
(実施の形態4)
本実施の形態では、記録部に記録された撮影画像を読み出した後に文字情報を配置する方法について図5、図6、図12を参照して説明する。
【0108】
図5は、図3で示したデジタルカメラ1の制御ブロック図について要部のみを抜き出した図である。図6は、デジタルカメラ1と印刷装置74の概略構成図である。図6に示すように、デジタルカメラ1と印刷装置74とは、USBケーブル73を用いて接続される。図5中、画像印刷制御部71は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御され、外部に接続された印刷装置74に送信するための印刷データを生成する。ここで、印刷データには、例えば、撮影画像、撮影画像とともに印刷する文字情報、文字情報の配置位置と天地方向、印刷枚数等の印刷に関する各種データが含まれる。印刷データ出力部72は、画像印刷制御部71の指令に基づいて、USBケーブル73を介して印刷データを印刷装置74の記録部に出力する。印刷装置74は、転送された印刷データおよび印刷指令に基づいて、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。
【0109】
ユーザが、画像記録部12に記録された撮影画像を表示部55に表示させ、任意の撮影画像を選択する。例えば、選択された撮影画像は、図12の縮小画像表示部56に示される画像である。ここで、ユーザは、印刷枚数選択プルダウンメニュー57で1枚と選択し、印刷文字選択プルダウンメニュー58で「こんにちは!」を選択し、プリント実行アイコン60を操作すると、撮影画像に文字情報が自動的に配置され、印刷データが印刷装置74に出力される。
【0110】
このとき、印刷データ出力部72は、画像記録部12から画像信号を読み出す読み出し部と、読み出した画像信号から被写体の顔(顔位置を含む)を検出する顔検出部を含むように構成されている。そして、印刷データ出力部72は、ユーザにより撮影画像の印刷が指示された場合、画像記録部12から画像信号を読み出し、読み出した画像信号から被写体の顔を検出し、撮影画面上の顔と異なる位置に文字情報を配置して、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する。印刷データ出力部72は、印刷装置74に印刷データを出力する。印刷装置74は、印刷データ出力部から受け取った印刷データに基づき、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。なお、マイクロコンピュータ3は、顔検出部で検出された顔位置を示す顔位置情報を読み出した画像信号と対応付けて、記録部に記録させるように制御してもよい。このとき、印刷データ出力部72は、画像信号と顔位置情報とを画像記録部12へ出力する出力部をさらに含むように構成されている。このように構成することにより、記録部は、顔位置情報に対応付けされないで記録された画像信号に顔位置情報を対応付けして記録することができる。また、顔検出部は、画像記録制御部11に含まれるように構成してもよい。このように構成することにより、画像記録部12は、撮影時に得た画像信号に顔位置情報を対応付けして記録することができる。
【0111】
なお、顔検出方法としては、撮影画像から輪郭情報を検出し、検出された輪郭内に特徴点(目、鼻、口等)が存在するかを検出する方法がある。顔検出部は、検出された輪郭内に特徴点が存在する場合、顔と判断する。印刷データ出力部72は、顔と判断した輪郭部分と異なる位置に文字情報を配置する。これにより、撮像装置は、顔以外の位置に文字情報を配置することができる。
【0112】
(他の変形例)
また、撮影画像と一緒に表示、あるいは印刷されるものは、文字列に限らず、絵文字、ロゴ、すかし文字など(以下、絵文字等という)64でもよい。また、この絵文字等64は、撮影画像が記録された季節、あるいは場所により、最適な絵文字等(例えば、図25に示すように、海であれば、ヨットの絵文字)が自動的に選択されるようにしてもよい。
【0113】
また、図26に示すように、撮影画像と一緒に表示、あるいは印刷されるものは、文字列に限らず、飾り枠65であってもよい。この場合には、合焦位置(顔の位置)にウインドウ枠66が設けられ、その他の部分に飾り枠65が表示、あるいは印刷される。また、複数の被写体の場合には、複数のウインドウ枠が設けられる。ウインドウ枠66については、合焦位置を中心に、所定の大きさにて、自動的に設定されるようにすればよい。
【0114】
また、カメラ機能付きの携帯電話端末のように、撮像装置に送信装置を設けて、絵文字等が合成された撮影画像を送信できるようにしてもよい。この場合には、撮影画像のファイルサイズを自動的に圧縮して、送信時間の短縮等ができるようにしてもよい。
【0115】
なお、絵文字等の画像については、上述した各実施の形態1〜4において文字情報に対して行われる各種処理が適用可能である。
【0116】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた撮像装置によって達成される。被写体の光学的な像を電気的な画像信号として出力し、接続された印刷装置に転送可能な撮像装置であって、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録する記録部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部とを備える。
【0117】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷システムによって達成される。撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、撮像装置は、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録する記録部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、生成された印刷データを出力する印刷データ出力部とを備え、印刷装置は、出力された印刷データを受信して印刷する印刷部を備える。
【0118】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷装置によって達成される。画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを読み出し可能な印刷装置であって、画像信号と合焦位置情報とを読み出す読み出し部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、生成された印刷データに基づいて印刷する印刷部とを備える。
【0119】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷方法によって達成される。相互に接続された撮像装置と印刷装置とを用いた印刷方法であって、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを読み出す読み出しステップと、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、生成された印刷データに基づいて印刷する印刷ステップとを備える。
【0120】
2006年2月20日出願の特願2006−043002の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明の撮像装置および印刷装置は、撮影画像の印刷方法に関し、快適な印刷表示が要望されている、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ機能付きの携帯電話端末およびPDAなどに適用することができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影画像を印刷する方法に関し、より特定的には撮影画像の印刷処理を制御する撮像装置、印刷装置、印刷システム、印刷方法、表示装置、表示システムおよび表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)技術の進歩により撮像センサの信号処理能力が向上している。また、撮像センサを安価に提供できるようになったため、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して、パーソナルコンピュータに画像信号を出力可能なデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ(以下、単にデジタルカメラという)が急速に普及している。
【0003】
一般的に、デジタルカメラにより撮影された画像を印刷するには、まずデジタルカメラに記録された撮影画像をパーソナルコンピュータに取り込む必要がある。そして、パーソナルコンピュータに接続された印刷装置は、印刷指令を受けて撮影画像を用紙上に印刷する。
【0004】
しかしながら、ユーザはパーソナルコンピュータを操作して、撮影画像を取り込み、印刷する必要がある。そのため、パーソナルコンピュータに馴染みのないユーザにとっては撮影画像を印刷することは容易ではない。また、印刷作業を行うためには、パーソナルコンピュータに撮影画像を取り込むためのソフトウェアや撮影画像を印刷装置に出力するためのソフトウェアが導入されている必要がある。
【0005】
これに対し、パーソナルコンピュータを介することなくデジタルカメラと直接接続することのできる印刷装置が提案されている(特許文献1)。これにより、ユーザはパーソナルコンピュータを操作する必要がないので、パーソナルコンピュータに馴染みのないユーザであっても、撮影画像を容易に印刷することができる。また、特許文献1に記載の印刷装置は、あらかじめカレンダーや絵葉書等の雛型を記録しており、雛型に撮影画像を配置した合成画像を印刷することができる。
【0006】
一方、撮影の日付と時刻、シャッタースピード、絞り値等の撮影データに関する付加情報を撮影画像とともに記録するカメラが提案されている。例えば、特許文献2に記載のカメラは、付加情報として画像が撮影された場所を示す情報を記録することができる。すなわち、特許文献2に記載のカメラは、人工衛星からの電波により地球上での位置を特定するGPS(Global Positioning System)を備えており、GPSによって得られた位置情報を撮影画像とともに表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−107981号公報
【特許文献2】特開2000−196933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
デジタルカメラの普及に伴い、近年では撮影画像だけでなく、撮影画像に多くの文字情報が付加された画像を容易にかつ効率よく印刷したいという要望が高まりつつある。しかしながら、特許文献1に記載された印刷装置は、使用する雛型に合わせてユーザが撮影画像の配置位置を調整する必要があるので、利便性が悪いという問題があった。
【0009】
また、特許文献2に記載されたカメラは、撮影時の位置情報を撮影画像とともに表示する。しかしながら、特許文献2のカメラは撮影画面における被写体の位置を考慮せずに位置情報を配置するので、被写体と位置情報とが重なった合成画像が表示される場合があり、視認性が悪いという問題があった。
【0010】
さらに、従来のデジタルカメラは、撮影時のデジタルカメラの天地方向に関わらず、一定の天地方向で撮影画像を記録していた。図1は、デジタルカメラの姿勢と表示部に表示される撮影画像との関係を示す。図1に示すように、ユーザは撮影意図に応じ、デジタルカメラ500の姿勢を変化させて撮影を行う。例えば、図1Aに示すように、横長画像として撮影する場合には、ユーザはデジタルカメラ500の姿勢を横状態として撮影を行う。そして、デジタルカメラ500の姿勢を横方向にして撮影画像を確認する場合、表示部に表示される撮影画像の天地方向は、撮影時のデジタルカメラの天地方向と一致する。
【0011】
一方、図1Bに示すように縦長画像として撮影する場合には、ユーザはデジタルカメラ500の姿勢を縦状態として撮影を行う。そして、図1Cに示すように、デジタルカメラ500の姿勢を横方向にして撮影画像を確認する場合、表示部に表示される撮影画像の天地方向は、撮影時のデジタルカメラの天地方向と一致せず、視認性が悪いという問題があった。以下、図1Aに示すように、シャッターボタンのストローク方向と重力方向とが平行になる場合のデジタルカメラ500の姿勢を横撮り姿勢という。一方、図1Bに示すように、シャッターボタンのストローク方向と重力方向とが直交する場合のデジタルカメラ500の姿勢を縦撮り姿勢という。また、横撮り姿勢にて撮影された画像を、以下、横撮り画像といい、縦撮り姿勢にて撮影された画像を縦撮り画像という。
【0012】
また、撮影画像とともに位置情報を表示する特許文献2に記載のカメラは、撮影時のデジタルカメラの天地方向に関わらず、撮影画像を一定の天地方向で記録する。そのため、位置情報を示す文字列が撮影画像と異なる天地方向で表示される場合がある。図2は、特許文献2に記載されたカメラにおける撮影画像と位置情報の合成画像の表示例である。図2Aは、横撮り姿勢にて撮影された場合の表示例、図2Bは、縦撮り姿勢にて撮影された場合の表示例である。図2Bに示すように、特許文献2に記載のカメラは、位置情報を示す文字列520を撮影画像510上の所定の位置および天地方向で配置する。このように、撮影画像の天地方向と文字列の天地方向は一致しないので、ユーザにとって視認性の悪いという問題があった。
【0013】
本発明の目的は、印刷文字と撮影画像とを含む合成画像を快適に表示しまたは印刷することを可能にすることができる撮像装置、印刷装置、印刷システム、印刷方法、表示装置、表示システムおよび表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の特定領域を検出する領域検出部と、前記画像信号と前記検出された特定領域の位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0015】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0016】
本発明の一態様に係る撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体の顔位置を検出し、または、記録部から読み出された画像信号から、撮影画面上の被写体の顔位置を検出する顔位置検出部と、前記画像信号と前記検出された顔位置を示す顔位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、を備える構成を採る。
【0017】
本発明の一態様に係る印刷システムは、撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、前記撮像装置は、被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記生成された印刷データを出力する印刷データ出力部と、を備え、前記印刷装置は、前記出力された印刷データを受信して印刷を行う印刷部、を備える構成を採る。
【0018】
本発明の一態様に係る印刷装置は、被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷部と、を備える構成を採る。
【0019】
本発明の一態様に係る印刷方法は、被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップと、を備えるようにした。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、印刷文字と撮影画像とを含む合成画像を快適に表示しまたは印刷することを可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】従来のデジタルカメラの姿勢と表示部に表示される撮影画像の関係を示す図
【図2】従来のカメラにおける撮影画像と位置情報の合成画像の表示例を示す図
【図3】実施の形態1に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図4】実施の形態1に係るデジタルカメラに設定された測距領域の一例を示す図
【図5】実施の形態1に係るデジタルカメラの制御ブロック図について要部のみを抜き出した図
【図6】実施の形態1に係るデジタルカメラと印刷装置の概略構成図
【図7】実施の形態1に係るデジタルカメラの構成を示す図であり、図7Aは上面図、図7Bは背面図
【図8】実施の形態1における像ブレ補正機構の制御システムについて説明するための図
【図9】実施の形態1に用いる像ブレ補正機構の構成を示す図
【図10】実施の形態1における撮影画像の印刷処理に関するフローチャート
【図11】実施の形態1におけるサムネイル画像の表示例を示す図
【図12】実施の形態1において表示部に表示された印刷メニューの一例を示す図
【図13】実施の形態1における印刷処理のフローチャート
【図14】実施の形態1における印刷装置により印刷された合成画像の一例を示す図
【図15】実施の形態2における像ブレ補正機構の姿勢を示す図、図15Aは横撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構の姿勢を示す図、図15Bは縦撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構を示す図
【図16】実施の形態2における撮影姿勢別のコイル供給電流量を示す図
【図17】実施の形態2における撮影姿勢別の姿勢判別信号を示す図
【図18】実施の形態2における撮影時における表示部の表示例を示す図
【図19】実施の形態2に係るデジタルカメラにおける撮影画像の表示例を示す図、図19Aは横撮り姿勢にて撮影された画像を示し、図19Bは縦撮り姿勢にて撮影された画像を示す図
【図20】実施の形態2における表示部に表示される印刷メニューの一例を示す図
【図21】実施の形態2における撮影画像の印刷処理に関するフローチャート
【図22】実施の形態2における印刷装置により印刷された合成画像の一例であり、図22Aは横長画像の印刷例を示す図、図22Bは縦長画像の印刷例を示す図
【図23】実施の形態3に係るデジタルカメラの概略構成を示すブロック図
【図24】実施の形態3における印刷装置により印刷された合成画像の一例であり、図24Aは横長画像の印刷例を示す図、図24Bは縦長画像の印刷例を示す図
【図25】実施の形態1〜4に適用可能な変形例における合成画像の一例を示す図
【図26】実施の形態1〜4に適用可能な変形例における合成画像の他の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0022】
(実施の形態1)
図3は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ1は、撮像光学系Lと、マイクロコンピュータ3と、撮像センサ4と、CCD駆動制御部5と、アナログ信号処理部6と、A/D変換部7と、デジタル信号処理部8と、バッファメモリ9と、画像圧縮部10と、画像記録制御部11と、画像記録部12と、画像表示制御部13と、AF制御部91と、表示部55と、シャッター制御部41と、シャッター駆動モータ42と、画像印刷制御部71と、印刷データ出力部72と、印刷文字メモリ80とを中心に構成される。
【0023】
撮像光学系Lは、3つのレンズ群L1、L2、L3を含む光学系である。第1レンズ群L1および第2レンズ群L2は、光軸方向に移動することによりズーミングを行う。ここで第2レンズ群L2は、補正レンズ群であって、光軸に垂直な面内を移動することにより光軸を偏心させて画像の動きを補正する。また第3レンズ群L3は、光軸方向に移動することによりフォーカシングを行う。なお、撮像光学系Lは、上記の光学系の構成に限るものではない。
【0024】
機械的な振動や撮影者による揺れ等がデジタルカメラ1に加わると、被写体からレンズに向かって照射される光の光軸はレンズの光軸とずれて、不鮮明な画像が形成される。そこで、デジタルカメラ1は不鮮明な画像が形成されるのを防止するために像ブレ補正機構20を備えている。なお、像ブレ補正機構20の詳細な構成については後述する。
【0025】
マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1全体を制御する。また、マイクロコンピュータ3は、電源スイッチ35、シャッター操作部36、撮影/再生切換操作部37、十字操作キー38、MENU設定操作部39およびSET操作部40の信号を、それぞれ受信可能である。
【0026】
シャッター操作部36は、撮影の際に撮影者によって操作される、例えば、レリーズボタンである。シャッター操作部36が操作されると、タイミング信号がマイクロコンピュータ3に出力される。なお、シャッター操作部36は半押し操作と全押し操作が可能な二段式の押下スイッチであり、ユーザによる半押し操作により合焦調整が行われ、全押し操作によりタイミング信号が出力される。シャッター制御部41は、タイミング信号を受信したマイクロコンピュータ3から出力される制御信号にしたがって、シャッター駆動モータ42を駆動し、シャッターを動作させる。
【0027】
撮像センサ4は、撮影光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な信号に変換する、例えば、CCDである。撮像センサ4は、CCD駆動制御部5により駆動制御される。なお、撮像センサ4はCMOSでもよい。
【0028】
撮像センサ4から出力された画像信号は、アナログ信号処理部6から、A/D変換部7、デジタル信号処理部8、バッファメモリ9、画像圧縮部10へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部6は、撮像センサ4から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部7は、アナログ信号処理部6から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部8は、A/D変換部7によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調、後述するアスペクト比切換処理等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ9は、RAM(Random Access Memory)であり、デジタル信号処理部8により処理された画像信号を一旦記憶する。
【0029】
さらに、バッファメモリ9に記憶された画像信号は、画像圧縮部10から画像記録部12へと、順次送られて処理される。バッファメモリ9に記憶された画像信号は、画像記録制御部11の指令により読み出されて、画像圧縮部10に送信される。画像圧縮部10に送信された画像信号のデータは、所定の比率で圧縮されて、そのデータサイズが小さくなる。かかる圧縮方法として、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。また同時に、画像圧縮部10は、サムネイル表示等に用いられる撮影画像に対応した縮小画像信号を生成する。その後、圧縮された画像信号は、画像記録部12へ送信される。
【0030】
画像記録部12は、画像記録制御部11の指令に基づいて、画像信号と、対応する縮小画像信号と、記録すべき所定の情報とを関連付けて記録する、例えば、内部メモリおよび/又は着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報は、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報と、後述するデジタルカメラ1の姿勢情報とを含む、例えば、Exif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。
【0031】
画像表示制御部13は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御される。さらに、画像表示制御部13は、かかる制御信号に基づいて表示部55に画像記録部12あるいはバッファメモリ9に格納された画像信号を可視画像として表示させる。ここで、表示部55の表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態と、画像信号と撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態とがある。
【0032】
AF制御部91は、フォーカス制御モータ92を介して、第3レンズ群L3を光軸AX方向に駆動させて合焦調整を行う。本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、演算処理の負担を軽減する観点から、あらかじめ9点の測距領域Faが設定されている。AF制御部91は、各測距領域Faにおける合焦状態を検出し、主被写体に対する最適な合焦位置を算出する。図4は、デジタルカメラ1に設定された測距領域Faの一例であり、撮影画面上の所定の位置に合計9点の測距領域Faが設定される。なお、図4に示す測距領域の数は一例であり、これに限られない。例えば、各測距領域の数および面積を小さくすることにより、合焦調整を行うための演算処理を軽減することができる。また、測距領域の数を増加させることにより、合焦位置をさらに精度よく検出することができる。通常、人物を撮影する場合、図14、図18、図22に示されるように合焦位置は、顔である。
【0033】
図5は、図3で示したデジタルカメラ1の制御ブロック図について要部のみを抜き出した図である。図6は、デジタルカメラ1と印刷装置74の概略構成図である。図6に示すように、デジタルカメラ1と印刷装置74とは、USB(Universal Serial Bus)ケーブル73を用いて接続される。図5中、画像印刷制御部71は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御され、外部に接続された印刷装置74に送信するための印刷データを生成する。ここで、印刷データには、例えば、撮影画像、撮影画像とともに印刷する文字情報、文字情報の配置位置と天地方向、印刷枚数等の印刷に関する各種データが含まれる。印刷データ出力部72は、画像印刷制御部71の指令に基づいて、USBケーブル73を介して印刷データを印刷装置74の記録部に出力する。印刷装置74は、転送された印刷データおよび印刷指令に基づいて、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。
【0034】
次に、実施の形態1に係るデジタルカメラ1の構成について、図7を用いて説明する。図7Aは、デジタルカメラ1の上面図であり、図7Bは、デジタルカメラ1の背面図である。
【0035】
筐体1aは、前面にレンズ鏡筒2を含む撮像光学系を備え、背面に電源スイッチ35と、撮影/再生切換操作部37と、十字操作キー38と、MENU設定操作部39と、SET操作部40と、液晶モニタからなる表示部55とを含む。さらに、筐体1aの上面は、シャッター操作部36と、ズーム操作部95とを備える。
【0036】
ズーム操作部95は、シャッター操作部36と同軸に回動可能となるように、シャッター操作部36の周囲に設けられている。電源スイッチ35は、デジタルカメラ1の電源のON/OFFを行う操作部材である。撮影/再生切換操作部37は、撮影モードと再生モードの切換えを行う操作部材であり、レバーを回動させることにより切換えられる。また、撮影モードに切換えられた状態でズーム操作部95を右方向へ回動させると、撮影光学系Lは、望遠側へ切換えられる。一方、ズーム操作部95を左方向へ回動させると、撮影光学系Lは、広角側へ切換えられる。
【0037】
MENU設定操作部39は、表示部55に各種メニューを表示させるための操作部材である。十字操作キー38は、MENU設定操作部39の操作により表示部55に表示された各種操作メニューから、上下左右の部位を押圧して選択するための操作部材である。十字操作キー38により各種操作メニューが選択されると、マイクロコンピュータ3は、選択されたメニューに応じた実行指令を出す。SET操作部40は、各種操作メニューの表示を表示前の状態に戻すための操作部材である。
【0038】
次に、図8を用いて像ブレ補正機構の制御システムについて説明する。図8において、像ブレ補正機構20は、動き補正部15Aと、撮影姿勢検出部14Aと、動き検出部17Aと、信号処理部3Aとを備える。動き補正部15Aは、第2レンズ群L2と、ヨーイング駆動制御部15xと、ピッチング駆動制御部15yと、位置検出部16とを含み、撮像光の光軸を制御する。第2レンズ群L2は、光軸AXに垂直な面内を移動することにより、光軸AXを偏心させ、画像の動きを補正する役割を果たす補正レンズ群である。第2レンズ群L2は、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yにより、光軸AXに直交する2方向XおよびY方向に駆動制御される。以下、X方向をヨーイング方向、Y方向をピッチング方向とする。位置検出部16は、第2レンズ群L2の位置を検出する検出手段であり、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yとともに、第2レンズ群L2を制御するための帰還制御ループを形成する。
【0039】
撮影姿勢検出部14Aは、ヨーイング電流値検出部14xと、ピッチング電流値検出部14yとを含む。ヨーイング電流値検出部14xは、後述するヨーイングアクチュエータ29xが動作した際にコイルへ流れる電流値を検出する。同様に、ピッチング電流値検出部14yは、ピッチングアクチュエータ29yが動作した際にコイルへ流れる電流値を検出する。
【0040】
動き検出部17Aは、ヨーイング角速度センサ17xと、ピッチング角速度センサ17yとを含む。角速度センサ17xおよび17yは、手ブレおよびその他の振動による撮像光学系Lを含む撮像装置自体の動きを検出するためのセンサであり、それぞれヨーイングおよびピッチングの2方向の動きを検出する。角速度センサ17x、17yは、デジタルカメラ1が静止している状態での出力を基準とし、デジタルカメラ1の動く方向により正または負の角速度信号を出力する。出力された信号は、信号処理部3Aにて処理される。
【0041】
信号処理部3Aは、マイクロコンピュータ3と、A/D変換部18x、18yと、D/A変換部19x、19yとを含む。角速度センサ17x、17yにより出力された信号は、フィルタ処理、アンプ処理等が施された後、A/D変換部18x、18yでデジタル信号に変換され、マイクロコンピュータ3に与えられる。マイクロコンピュータ3は、A/D変換部18x、18yを介して取り込んだ角速度センサ17x、17yの出力信号に対して、フィルタリング、積分処理、位相補償、ゲイン調整、クリップ処理等の各処理を施す。これらの各処理を施すことにより、マイクロコンピュータ3は、動き補正に必要な補正レンズ群L2の駆動制御量を演算し、制御信号を生成する。生成された制御信号は、D/A変換部19x、19yを介して、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yに出力される。これにより、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yは、制御信号に基づき、補正レンズ群L2を駆動し、画像の動きを補正する。
【0042】
次に、本実施の形態に用いる像ブレ補正機構20の構成について、図9を用いて説明する。図9において、像ブレ補正機構20は、ピッチング保持枠21と、ヨーイング保持枠22と、固定枠25と、ヨーイング用アクチュエータ29xと、ピッチング用アクチュエータ29yと、発光素子30と、受光素子31とを含む。
【0043】
ピッチング保持枠21は、コイル24x、24yを有する。第2レンズ群L2および発光素子30は、ピッチング保持枠21に固定されている。ピッチング保持枠21は、2本のピッチングシャフト23a、23bを介して、ヨーイング保持枠22に対し、Y方向に摺動可能に保持される。
【0044】
ヨーイング保持枠22は、ヨーイングシャフト26a、26bを介して、固定枠25に対し、X方向に摺動可能に保持される。
【0045】
ヨーイング用アクチュエータ29xは、マグネット27xと、ヨーク28xとを有し、固定枠25に保持される。同様に、ピッチングアクチュエータ29yは、マグネット27yと、ヨーク28yとを有し、固定枠25に保持される。
【0046】
受光素子31は、固定枠25に固定され、発光素子30の投射光を受光し、2次元の位置座標を検出する。
【0047】
次に、デジタルカメラ1による撮影処理について説明する。撮影を開始するために、まずユーザにより電源スイッチ35がON側に操作される。その後、撮影/再生切換操作部37が撮影モードに切換えられると、デジタルカメラ1は、撮影状態へ移行する。撮影状態へ移行すると、角速度センサ17x、17yは、デジタルカメラ1に加わる手ブレや振動の検知を開始する。マイクロコンピュータ3は、ヨーイング駆動制御部15xおよびピッチング駆動制御部15yに対し、発生した手ブレ等を打ち消すための指令信号を与える。この指令信号に応じた電流は、ピッチング保持枠21のコイル24x、24yのそれぞれに供給される。ピッチング保持枠21は、供給された電流とアクチュエータ27x、27yにより形成された磁気回路により、光軸AXと直交する2方向X、Y平面内を移動する。また、ピッチング保持枠21の位置検出は、受光素子31を用いることにより高精度に行われる。すなわち、像ブレ補正機構20により、第2レンズ群L2は、光軸と直交する平面内を移動する。このように、像ブレ補正機構20は、撮像センサ4に入射する光の光軸を制御するので、像ブレを抑制した良好な画像を得ることができる。
【0048】
次に、撮影モードにおいて、ユーザは、表示部55に表示されている画像を見ながらデジタルカメラ1の姿勢や向きを変化させ、主被写体に対する構図を決定する。そして、ユーザがシャッター操作部36を半押し操作すると、露出を決定するための測光作業やAF制御部91による合焦位置の算出処理を開始する。ここで、主被写体に合焦する方法として多くの手段が提案されているが、例えば、画像のコントラストが最大となる位置を合焦位置とする方法を用いてもよい。以下、上記方法を用いた合焦位置の算出処理について説明する。
【0049】
まず、フォーカス制御モータ92は、フォーカスレンズである第3レンズ群L3を光軸方向に動作させ、各測距領域Faにおけるコントラスト値がそれぞれ最大となる第3レンズ群L3の位置を求める。コントラスト値は、マイクロコンピュータ3により、各測距領域Faに対応する画像信号から明暗の変化を演算処理して得られる。次に、AF制御部91は、各測距領域Faのコントラスト値の大きさや、撮影画面上における測距領域Faの配置位置に基づく重み付けなどから、主被写体に対する最適な合焦位置を算出する。そして、マイクロコンピュータ3およびAF制御部91は、算出した合焦位置に最も近い測距領域Faを合焦領域と定め、かかる測距領域を表示部55に合焦領域Fdとして表示する。図4で示した例では、合焦領域Fdは実線枠で示す測距領域cである。ユーザは、表示された合焦領域Fdから、撮影画面上のいずれの領域に合焦しているのかを確認することができる。
【0050】
合焦領域Fdが決定された後、ユーザが、表示部55に表示された合焦領域枠Fdに所望する主被写体が含まれていることを確認して、シャッター操作部36を全押し操作すると、シャッター駆動モータ42は、シャッターを開閉し、撮像センサ4上には、被写体像が露光される。そして、撮像センサ4により変換された画像信号は、上述した所定の処理が施された後、画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、撮影画像とともに合焦位置を示す合焦位置判別信号(合焦位置情報)を記録部12に記録させる。図4で示した例において、合焦領域Fdは測距領域cであるので、測距領域cであることを示す合焦位置判別信号が撮影画像とともに記録される。なお、合焦領域Fdは1つに限らず、複数の測距領域であってもよい。以上により、撮影画像および合焦位置判別信号が記録されると一連の撮影処理は終了する。
【0051】
次に、撮影画像と文字情報とを印刷する処理について説明する。図10は、印刷処理に関するフローチャートである。図10において、まずユーザが撮影/再生切換操作部37を再生モードに切換えた後、印刷すべき撮影画像を選択すると、デジタルカメラ1の処理はStep2へ移行する。例えば、撮影画像は、図11に示すように表示部55に表示されたサムネイル画像の中から、ユーザが十字操作キー38を操作して選択される。続くStep2において、ユーザがMENU設定操作部39を操作すると、表示部55にはメニュー画面が表示される。メニュー画面は、印刷モードや撮影モード等の複数の処理モードから構成され、ユーザはいずれかのモードを選択することができる。メニュー画面が表示されると、処理はStep3へ移行する。次に、Step3では、メニュー画面から印刷モードが選択されたか否かを判別する。印刷モードが選択された場合には、デジタルカメラ1の処理はStep4へ進む。一方、印刷モードが選択されない場合、表示部55にはメニュー画面あるいは各処理モードに関するメニューが表示される。
【0052】
次に、Step4において、表示部55には印刷メニューが表示される。図12は、表示部55に表示された印刷メニューの一例を示す。図12中、印刷メニューは、縮小画像表示部56と、印刷枚数選択プルダウンメニュー57と、印刷文字選択プルダウンメニュー58と、文字入力画面選択アイコン59と、プリント実行アイコン60と、キャンセルアイコン61とから構成され、ユーザは、十字操作キー38を操作して各メニューを選択することができる。なお、縮小画像表示部56に表示される縮小画像は、Step1にてユーザが選択した画像の縮小画像である。続くStep5において、マイクロコンピュータ3は、印刷メニューからユーザの選択を受け付ける。いずれかの印刷メニューが選択されると、デジタルカメラ1は、各印刷メニュー応じた処理へ移行する。
【0053】
印刷メニューのうち印刷枚数選択プルダウンメニュー57が選択されると、印刷メニュー画面の一部には、印刷枚数の一覧がプルダウンメニューとして表示される。ユーザは、一覧表示された印刷枚数から、十字操作キー38を操作して所望の印刷枚数を選択することができる。印刷枚数が選択されると、プルダウンメニューは閉じられ、選択された印刷枚数が印刷枚数選択プルダウンメニュー57上に表示される(Step6)。
【0054】
印刷メニューのうち印刷文字選択プルダウンメニュー58が選択されると、印刷メニュー画面の一部には、あらかじめ印刷文字メモリ80に記憶された数種類の文字列の一覧がプルダウンメニューとして表示される。印刷文字メモリ80は、読み出し専用メモリであり、例えば、「こんにちは!」、「お元気ですか!」などの複数の文字列が記憶されている。表示された文字列の一覧から、ユーザは、撮影画像とともに印刷すべき文字列(以下、印刷文字という)を選択できる。印刷文字が選択されると、プルダウンメニューは閉じられ、印刷文字選択プルダウンメニュー58上には印刷文字が表示される(Step7)。例えば、図12において、ユーザによって選択された印刷枚数は1枚であり、印刷文字は「こんにちは!」である。
【0055】
印刷メニューのうち文字入力画面選択アイコン59が選択されると(Step8)、表示部55には、任意の文字の入力をユーザから受け付ける文字入力画面が表示される(Step9)。文字の入力が完了すると、表示部55には再び印刷メニューが表示される。
【0056】
印刷メニューのうちキャンセルアイコン61が選択されると、印刷モードは終了し、表示部55には再びメニュー画面が表示される(Step10)。また、印刷メニューのうちプリント実行アイコン60が選択されると(Step11)、マイクロコンピュータ3は、印刷装置74に対し印刷実行指令を送信し、印刷装置74により印刷処理が実行される(Step12)。
【0057】
次に、印刷処理の詳細について説明する。図13は、Step12の印刷処理を示すフローチャートである。プリント実行アイコン60が選択されると、まずStep21において、マイクロコンピュータ3は、印刷メニューにおいて入力あるいは選択された印刷文字の有無を判定する。印刷文字が含まれる場合、処理はStep22に移行し、一方、印刷文字が含まれない場合には処理はStep23へ移行する。
【0058】
Step22において、マイクロコンピュータ3は、撮影画像における印刷文字の配置位置を決定する。ここで、印刷文字を配置する位置は、合焦位置判別信号に基づいて決定され、印刷文字は、合焦領域Fd以外の測距領域上に配置される。例えば、図4において、画像信号に付加された合焦位置判別信号が測距領域cを示す場合、合焦領域Fdは測距領域cであるので、印刷文字は、被写体像と重複しない領域である、例えば、測距領域dに配置される。印刷文字の配置位置が決定されると、かかる配置位置を示すデータは、画像印刷制御部71へ送られ、処理はStep23へ移行する。
【0059】
Step23において、画像印刷制御部71は、撮影画像と印刷文字、印刷文字の配置位置、印刷枚数等を含む印刷データを生成する。続くStep24において、印刷データは、印刷データ出力部72により印刷装置74に出力される。さらに、Step25において、印刷装置74は、受信した印刷データに基づいて、撮影画像と印刷文字とを含む合成画像を指定された印刷枚数分の用紙に印刷する。次に、Step26において、マイクロコンピュータ3は、所定の印刷枚数の印刷が完了したか否かを判定し、完了した場合には印刷処理を終了し、表示部55に再びメニュー画面を表示させる。
【0060】
図14は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例である。なお、図14では、説明のために合成画像とともに各測距領域が表示されているが、実際に印刷される画像には各測距領域は表示されない。図14において、印刷文字は、合焦位置判別信号に基づいて撮影画像の合焦領域以外の位置に配置されて用紙62に印刷される。ここで、合焦領域は測距領域cであるので、印刷文字63は、測距領域cに対して対角線上に位置する測距領域gに配置される。このように、印刷文字63は被写体像102と重複しない位置に配置されるので、視認性のよい合成画像の印刷が可能である。また、ユーザは印刷文字の配置を調整する作業を行う必要がなく、合成画像を容易にかつ効率よく印刷でき、利便性が高い。
【0061】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ1は、視認性のよい合成画像を印刷するだけでなく、かかる合成画像を表示部55に表示することも可能である。画像表示制御部13は、印刷文字を合焦位置判別信号に基づいて配置し、合成画像を表示部55に表示させる。したがって、ユーザは、撮影画像と印刷文字とが重ならないように印刷文字を配置する作業を行う必要がない。また、印刷開始前に印刷すべき合成画像を表示部に表示させて確認することができるので、印刷の失敗を防ぐことができる。なお、合成画像は、印刷実行前に表示される場合に限られず印刷実行中や実行後に表示してもよい。
【0062】
以上のように、実施の形態1に係るデジタルカメラは、合焦位置を示す情報を撮影画像とともに記録する。そして、印刷文字は被写体の位置を考慮して配置されるので、視認性のよい合成画像を印刷することができる。また、ユーザは、印刷文字を配置する位置を調整する必要がないので、合成画像を容易にかつ効率的に印刷することができ、利便性が高い。
【0063】
また、実施の形態1に係るデジタルカメラは、被写体の位置を考慮して印刷文字を配置するので、視認性のよい合成画像を表示部に表示することができる。
【0064】
なお、本実施の形態において、撮影画像とともに印刷すべき印刷文字は、印刷処理の際にユーザが印刷メニューにて選択あるいは入力したが、これに限られない。例えば、印刷すべき印刷文字は、撮影画像を含む画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部に格納されてもよい。あるいは、印刷すべき文字列が格納された文書ファイルと画像ファイルとを関連付けて管理してもよい。
【0065】
また、複数の被写体を同時に撮影する場合には、合焦位置は一箇所に限らず、複数個所であってもよい。この場合、印刷文字あるいは画像は、複数の合焦位置と重ならないように表示あるいは印刷される。
【0066】
また、測距領域および合焦領域については、表示部55に、必ずしも表示させる必要はない。また、表示部55に測距領域および合焦領域を表示させる場合であっても、印刷時には測距領域および合焦領域の枠を印刷しないようにしてもよい。
【0067】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るデジタルカメラ100について説明する。本実施の形態に係るデジタルカメラ100は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1とほぼ同様の構成を備えるが、さらに撮影時のデジタルカメラの姿勢を判別する点で異なる。本実施の形態では、デジタルカメラ1と同様の構成要素については同一の符号を付し、実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
【0068】
本実施の形態において、像ブレ補正機構20は像ブレを防止する役割とともに、デジタルカメラ100の姿勢検出手段としても併用することができる。図15は、像ブレ補正機構20の姿勢を示しており、図15Aは、横撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示し、図15Bは、縦撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示す。
【0069】
図15Aにおいて、横撮り姿勢の場合、第2レンズ群L2と、ピッチング保持枠21と、コイル24x、24yと、ヨーイング保持枠22とを含むそれぞれの重さは、重力方向であるY方向へ作用する。このとき、第2レンズ群L2は、適切な像を得るために光軸中心に保持される必要がある。そのため、第2レンズ群L2の自重分を支持するための電磁力の発生が必要である。したがって、必要とする電磁力を発生させるために電流値Iy1がコイル24yに供給される。一方、X方向については、第2レンズ群L2を光軸中心に保持するための自重分を考慮する必要がないため、コイル24xへ供給される電流値Ix2は、コイル24yへ供給される電流値Iy1と比較して小さい値となる。
【0070】
図15Bは、光軸を中心として横撮り姿勢から90°回転させた縦撮り姿勢における像ブレ補正機構20の姿勢を示している。第2レンズ群L2と、ピッチング保持枠21と、コイル24x、24yと、ヨーイング保持枠22とを含むそれぞれの重さは、重力方向であるX方向へ作用する。このとき、第2レンズ群L2は、光軸中心に保持される必要がある。そのため、X方向に関して、第2レンズ群L2の自重分に加えて、ヨーイング保持枠22の自重分を支持するための電磁力の発生が必要となる。したがって、必要とする電磁力を発生させるために、電流値Ix1がコイル24xへ供給される。電流値Ix1は、ヨーイング保持枠22の自重分を考慮すると、横撮り姿勢においてコイル24yに供給される電流値Iy1と比較して大きい値となる。一方、Y方向に関して、第2レンズ群L2を光軸中心に保持するための自重分を考慮する必要がないため、コイル24yへ供給される電流値Iy2は、コイル24xへ供給される電流値Ix1と比較して小さい値となる。
【0071】
以上から、コイル24x、24yに流れる電流値は、デジタルカメラ1の撮影姿勢により定まる。すなわち、像ブレ補正機構20およびデジタルカメラ100の撮影姿勢は、コイルに流れる電流値を検出することにより判断することができる。したがって、像ブレ補正機構20は、像ブレを防止する役割とともに、デジタルカメラ1の姿勢検出手段としても併用することができる。
【0072】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ100の動作について説明する。図16は、撮影姿勢別のコイル供給電流量を示す図であり、図17は撮影姿勢別の姿勢判別信号を示す。ここで、横撮りの姿勢におけるデジタルカメラ1の姿勢を基準とし、そのときの角度を0°とする。また、縦撮りの姿勢におけるデジタルカメラ1の姿勢は、横撮り姿勢から光軸を中心として90°回転させた姿勢となる。
【0073】
ユーザが横撮り姿勢で撮影する場合、図16に示すようにヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yは、像ブレ補正機構20のコイル24xに流れる電流値Ix2およびコイル24yに流れる電流値Iy1をそれぞれ検出する。かかる電流値から、マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1の姿勢を横撮り姿勢として判別する。そして、横撮り姿勢にてユーザがシャッター操作部36を操作すると、撮影が行われ、画像信号は画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、デジタルカメラ1の撮影姿勢が横撮り姿勢(角度は0°)であったことを示す姿勢判別信号70(0)を、バッファメモリ9から出力される画像信号に付加する。かかる姿勢判別信号70は、例えば、画像信号のヘッダあるいはフッタ部分に記録される。なお、姿勢判別信号70を記録するタイミングは、バッファメモリ9あるいは画像記録部12内のいずれにおいて行ってもよい。
【0074】
一方、ユーザが縦撮り姿勢で撮影する場合、図16に示すようにヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yは、像ブレ補正機構20のコイル24xに流れる電流値Ix1およびコイル24yに流れる電流値Iy2を検出する。かかる電流値により、マイクロコンピュータ3は、デジタルカメラ1の姿勢を縦撮り姿勢として判別する。そして、縦撮り姿勢にてユーザがシャッター操作部36を操作すると、撮影処理が行われ、画像信号は画像記録部12に記録される。このとき、画像記録制御部11は、デジタルカメラ1の撮影姿勢が光軸を中心として横撮り姿勢から90°回転した縦撮り姿勢であったことを示す姿勢判別信号70(1)を、バッファメモリ9から出力される画像信号に付加する。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ100は、撮影時の姿勢に応じた姿勢判別信号70を画像信号と対応付けて記録する。
【0075】
また、実施の形態1と同様に画像信号には合焦位置を示す合焦位置判別信号が付加される。図18は、撮影時における表示部55の表示例を示す。実施の形態1と同様に、AF制御部91は、各測距領域Faのコントラスト値の大きさや撮影画面上における測距領域Faの配置位置に基づく重み付けなどから、被写体に対する最適な合焦位置を算出する。例えば、図18Aに示すように、横撮り姿勢で撮影する場合、合焦領域Fdは、測距領域cに設定され、測距領域cを示す合焦位置判別信号が画像信号に付加される。また、例えば、図18Bに示す縦撮り姿勢で撮影する場合、合焦領域Fdは測距領域dに設定され、測距領域dを示す合焦位置判別信号が画像信号に付加される。なお、縦撮り姿勢にて撮影される場合、9点の測距領域のうち6点の測距領域のコントラスト値を求め、合焦領域Fdを決定する。これは、縦撮り姿勢では、被写体と地面を含む構図により撮影される頻度が高いので、地面に合焦領域Fdが設定されることのないようにするためである。
【0076】
次に、撮影画像の表示処理について説明する。図19は、撮影画像の表示例を示す。上述のように、画像信号には、合焦位置判別信号に加えて、撮影時のデジタルカメラ100の姿勢を示す姿勢判別信号70が付加されている。これにより、画像表示制御部13は、姿勢判別信号70に応じた表示処理を行う。すなわち、画像表示制御部13は、横撮り姿勢にて撮影された画像については、横長画像として表示部55に表示する。一方、画像表示制御部13は、縦撮り姿勢にて撮影された画像については、撮影画像の姿勢を90°回転させて縦長画像として表示部55に表示する。このように、画像表示制御部13は、画像信号に付加された姿勢判別信号70に応じて、撮影画像の天地方向を撮影時の撮影姿勢に復元して表示するので、視認性のよい表示が可能である。
【0077】
図20は、表示部55に表示される印刷メニューの一例を示す。図20に示す印刷メニューは、実施の形態1における印刷メニューとほぼ同様であるが、縮小画像表示部56に表示される撮影画像の天地方向を撮影時のデジタルカメラ100の姿勢に復元して表示する点で異なる。したがって、印刷メニューにおいても視認性のよい撮影画像を表示することができる。
【0078】
図21は、撮影画像の印刷処理に関するフローチャートを示す。図21に示すフローチャートは、図13とほぼ同様であるが、さらに印刷文字の天地方向を設定可能である点で異なる。
【0079】
図22は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例である。なお、図22では、説明のために合成画像とともに測距領域を表示しているが、実際に印刷される画像には測距領域は表示されない。図22Aは、横長画像の印刷例、図22Bは、縦長画像の印刷例を示す。図22に示すように、印刷文字は撮影画像の合焦領域以外の位置に撮影画像と等しい天地方向で配置されて用紙62上に合成画像が印刷される。例えば、図22Aにおいて、合焦領域Fdは測距領域cであるので、印刷文字は測距領域cに対して対角線上に位置する測距領域gに配置される。また、例えば、図22Bにおいて、合焦領域Fdは測距領域fであるので、印刷文字は測距領域dに配置される。
【0080】
以上のように、本実施の形態に係るデジタルカメラは、実施の形態1の効果に加えて、印刷文字を撮影画像の天地方向と等しい方向に配置するので、さらに視認性を向上させた合成画像を印刷することができる。また、ユーザは撮影画像または印刷文字を回転させる作業を行う必要がないので、容易にかつ効率よく合成画像を印刷することができ、利便性が高い。
【0081】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラは、像ブレ補正機構により撮影時の撮影姿勢を検出することができるので、新たな構成を加えることなく、撮影姿勢の判別が可能であり、簡易な構成とすることができる。
【0082】
(実施の形態3)
図23は、実施の形態3に係るデジタルカメラ300の概略構成を示すブロック図である。デジタルカメラ300は、実施の形態1に係るデジタルカメラ1とほぼ同様の構成を備えるが、さらにGPS(Global Positioning System)を備える点で異なる。GPSは、GPS制御部45とGPSモジュール46とを含み、人工衛星からの信号により地球上での位置を特定することができる。これにより、GPSにより得られる位置情報を撮影画像とともに表示あるいは印刷することができる。本実施の形態では、実施の形態1および2と同一の構成要素については同一の符号を付し、実施の形態1および2と異なる点を中心に説明する。
【0083】
GPS部は、GPS制御部45とGPSモジュール46とから構成される。GPS制御部45は、GPS部全体を制御する。GPSモジュール46は、GPS制御部45による指令信号により、衛星からの信号を図示しないGPSアンテナにより受信し、受信信号を復調および解読する。そして、復調された信号に基づいて、緯度・経度や高度を含む位置情報を算出する。なお、地名データメモリ81には、都道府県名や都市名などの特定の場所と、それらの緯度・経度とを対応させた地名データが記憶されている。
【0084】
マイクロコンピュータ3は、撮影画像が記録された後、撮影画像に対応する撮影位置情報を取得するためにGPS制御部45に指令を送る。指令を受けたGPS制御部45は、GPSモジュール46を動作させて位置情報を取得する。マイクロコンピュータ3は、得られた位置情報に対応する地名を地名データメモリ81から検索し、画像ファイルに記録する。かかる位置情報は、画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部に記録される。例えば、撮影場所が沖縄である場合、画像ファイルのヘッダ部あるいはフッタ部には、GPS部によって取得した緯度・経度と地名データメモリ81に基づいて沖縄の地名が記録される。なお、取得した緯度・経度に対応する地名が存在しない場合には、緯度・経度を位置情報として記録してもよいし、あるいは地名データメモリ81に記憶された地名のうち最も近接する地名を記録してもよい。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ300は、撮影画像とともに撮影場所に関する情報を記録することができる。
【0085】
図24は、印刷装置74により印刷された合成画像の一例を示す。本実施の形態における印刷処理は、実施の形態2とほぼ同様に行われるが、図12の印刷メニューにおいてユーザが選択あるいは入力した印刷文字の代わりに地名あるいは緯度・経度を示す文字列が印刷される点で異なる。このとき、図22に示すように、かかる文字列は、被写体像と重複しない位置に撮影画像と等しい天地方向で配置される。例えば、撮影場所が沖縄である場合には、印刷文字として「沖縄にて」が表示される。
【0086】
以上のように、実施の形態3に係るデジタルカメラは、GPS部を備えているので撮影場所を示す文字列を撮影画像とともに印刷することができ、付加価値が高い。また、撮影場所を示す文字列は、被写体の撮影画面のおける位置と撮影画像の天地方向とを考慮して配置されるので、視認性のよい合成画像を印刷することができる。
【0087】
なお、本実施の形態において、デジタルカメラは、GPSにより得られる緯度・経度に対応する地名を地名データメモリから検索したが、これに限られない。例えば、FM受信部を備え、FM電波により得られる地名データから対応する地名を検索してもよい。
【0088】
なお、本実施の形態において、ユーザが印刷メニューにおいて選択あるいは入力した文字列に代えて地名や緯度・経度を印刷文字としたが、これに限られない。印刷メニューにおいて選択・入力された文字列と地名や緯度・経度の両方を撮影画像とともに印刷あるいは表示してもよい。
【0089】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、画像印刷制御部を備えたが、これに限られない。画像印刷制御部は印刷装置に備えられてもよい。かかる場合、印刷装置は、デジタルカメラから撮影画像、合焦位置判別信号、姿勢判別信号等を受信して印刷データを生成する。
【0090】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、表示部を備えたが、これに限られない。表示部は印刷装置に備えられてもよい。これにより、簡易な構成としたデジタルカメラにすることができる。また、合成画像および印刷メニューは、デジタルカメラに接続された外部のモニタに表示されてもよい。
【0091】
なお、実施の形態1〜3において、印刷文字は、合焦領域以外の位置に配置されたが、これに限られない。例えば、印刷文字は青空などの輝度分布が一様となる位置に配置されてもよい。かかる場合、印刷文字の色を背景色に応じて変化させてもよい。例えば、背景色が青色の場合には印刷文字の色を青の補色である黄色とすることにより、印刷文字を目立たせることができる。
【0092】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、静止画像の印刷および表示を行ったが、これに限られない。本発明は、動画像を表示する場合についても適用できる。例えば、動画像中の被写体像と重複しない位置に字幕、コメントなどのテロップを表示することができ、視認性のよい動画像を表示することができる。
【0093】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、入力された文字列と撮影画像との合成画像を印刷する構成としたが、これに限られない。例えば、あらかじめ決められた文字が画像として撮影時に直接撮影画像に入力されてもよい。
【0094】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、適切な合焦位置を算出するために9点の測距領域を用いたが、その数に限定されるものではない。例えば、測距領域をさらに多く設定することにより、より正確な合焦位置を算出できる。また、例えば、測距領域をさらに少なく設定することにより、信号処理の負担を軽減でき、より早く合焦位置を算出できる。
【0095】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、あらかじめ記録部にカレンダー等の雛型を画像として記録してもよく、雛型と撮影画像との合成画像を印刷あるいは表示してもよい。ユーザは撮影画像と雛型の天地方向を等しくするために回転処理を行う必要がないので、利便性の高いデジタルカメラを提供することができる。
【0096】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、像ブレ補正機構を用いてデジタルカメラの姿勢を検出する際、デジタルカメラの姿勢によっては、ヨーイング方向のコイルおよびピッチング方向のコイルへ供給される電流が等しくなる場合がある。例えば、デジタルカメラの光軸方向と重力方向とが平行になる姿勢にて撮影された場合や、デジタルカメラの光軸方向と重力方向とが直交する姿勢において、光軸を中心に所定の範囲を回転させて撮影された場合が考えられる。このように、像ブレ補正装置によっては姿勢検出を行うことができない場合については、横撮り姿勢により撮影されたものとして、画像信号には姿勢判別信号70(0)が付加されてもよい。また、あるいは、縦撮り姿勢にて撮影されたものとして姿勢判別信号70(1)が付加されてもよい。
【0097】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、ピッチングおよびヨーイング電流値検出部の両方の電流値を検出することにより撮影時のデジタルカメラの姿勢を判断したが、これに限られない。撮影時のデジタルカメラの姿勢は、ピッチングおよびヨーイング電流検出部のうち少なくとも一方の電流値を検出することにより撮影時のデジタルカメラの姿勢を特定してもよい。ただし、本実施の形態で説明したように、ピッチングもしくはヨーイング電流値検出部のどちらか一方の電流値検出部に異常が生じた場合、両方の電流値を検出することで、より正確な撮影姿勢を判断することができる。
【0098】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、撮影時のデジタルカメラの姿勢をピッチングおよびヨーイング電流値検出部の電流値を検出することにより判断したが、これに限られない。例えば、電圧値を測定してデジタルカメラの姿勢を判断してもよい。
【0099】
なお、実施の形態1〜3に係るデジタルカメラは、USBケーブルを用いて印刷装置と接続されたが、これに限られない。例えば、IEEE1394シリアルバス用ケーブルや、無線LAN等の無線を用いて接続してもよい。また、例えば、印刷データをリムーバブルメモリに記録し、リムーバブルメモリから印刷データを読み取り可能な印刷装置により印刷されてもよい。
【0100】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、1つのシャッター操作部を備えたが、これに限られない。例えば、横撮り姿勢で撮影するシャッター操作部と、縦撮り姿勢で撮影するシャッター操作部とをそれぞれ単独で搭載し、操作されたシャッター操作部を検知してデジタルカメラの姿勢を判断してもよい。
【0101】
なお、実施の形態2および実施の形態3において、横撮り姿勢の場合を0°とし、光軸を中心に90°回転させた姿勢を縦撮り姿勢としたが、これに限られない。例えば、デジタルカメラの姿勢を横撮り姿勢を0°とした場合、−90°回転させた姿勢を縦撮り姿勢と判別してもよい。また、−90°回転させた姿勢にて撮影された場合には、画像信号に姿勢判別信号70(2)を付加してもよい。これにより、デジタルカメラは、横姿勢が1種類、縦姿勢が2種類の合計3種類の姿勢を検出することができる。
【0102】
なお、実施の形態2および実施の形態3に係るデジタルカメラは、姿勢判別信号70として(0)または(1)の信号を付加する方法を用いたが、これに限られない。また、デジタルカメラは、撮影画像を記録したファイルと、姿勢判別信号や合焦位置判別信号、印刷文字を記録したファイルとを対応させて管理してもよい。
【0103】
なお、実施の形態2および実施の形態3において、姿勢検出手段として像ブレ補正機構を用いた例を示したが、これに限られない。例えば、デジタルカメラに角度センサや回転検出装置等を取り付けることにより、デジタルカメラの姿勢を検出してもよい。
【0104】
なお、実施の形態1〜3において、デジタルカメラと印刷装置とは別構成としたが、これに限られない。デジタルカメラに印刷装置を含む一体型の構成としても同様の効果を得ることができる。
【0105】
なお、実施の形態1〜3において、印刷システムに含まれる各構成要素同士は、任意の組み合わせが可能である。例えば、撮像光学系および撮像センサ、姿勢検出部と、その他の構成が物理的に分離された複数の装置からなるシステムとしてもよく、各構成要素の組み合わせは、これに限られない。
【0106】
なお、実施の形態1〜3において、デジタルカメラは、撮影画像を記録する記録部を備えたが、これに限られない。例えば、ハードディスクを備え、デジタルカメラとの接続にケーブルを必要としない、撮影画像の記録または集積が可能なクレードルを用いてもよい。また、印刷装置を制御する装置は、例えば、撮影画像を大量に保存することができるハードディスク等を備えた撮像光学系を有しないデータストレージであってもよく、かかるデータストレージに表示部と画像印刷制御部を設ければ、デジタルカメラと同様な使い方ができる。
【0107】
(実施の形態4)
本実施の形態では、記録部に記録された撮影画像を読み出した後に文字情報を配置する方法について図5、図6、図12を参照して説明する。
【0108】
図5は、図3で示したデジタルカメラ1の制御ブロック図について要部のみを抜き出した図である。図6は、デジタルカメラ1と印刷装置74の概略構成図である。図6に示すように、デジタルカメラ1と印刷装置74とは、USBケーブル73を用いて接続される。図5中、画像印刷制御部71は、マイクロコンピュータ3からの制御信号により制御され、外部に接続された印刷装置74に送信するための印刷データを生成する。ここで、印刷データには、例えば、撮影画像、撮影画像とともに印刷する文字情報、文字情報の配置位置と天地方向、印刷枚数等の印刷に関する各種データが含まれる。印刷データ出力部72は、画像印刷制御部71の指令に基づいて、USBケーブル73を介して印刷データを印刷装置74の記録部に出力する。印刷装置74は、転送された印刷データおよび印刷指令に基づいて、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。
【0109】
ユーザが、画像記録部12に記録された撮影画像を表示部55に表示させ、任意の撮影画像を選択する。例えば、選択された撮影画像は、図12の縮小画像表示部56に示される画像である。ここで、ユーザは、印刷枚数選択プルダウンメニュー57で1枚と選択し、印刷文字選択プルダウンメニュー58で「こんにちは!」を選択し、プリント実行アイコン60を操作すると、撮影画像に文字情報が自動的に配置され、印刷データが印刷装置74に出力される。
【0110】
このとき、印刷データ出力部72は、画像記録部12から画像信号を読み出す読み出し部と、読み出した画像信号から被写体の顔(顔位置を含む)を検出する顔検出部を含むように構成されている。そして、印刷データ出力部72は、ユーザにより撮影画像の印刷が指示された場合、画像記録部12から画像信号を読み出し、読み出した画像信号から被写体の顔を検出し、撮影画面上の顔と異なる位置に文字情報を配置して、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する。印刷データ出力部72は、印刷装置74に印刷データを出力する。印刷装置74は、印刷データ出力部から受け取った印刷データに基づき、撮影画像と印刷文字との合成画像を用紙に印刷する。なお、マイクロコンピュータ3は、顔検出部で検出された顔位置を示す顔位置情報を読み出した画像信号と対応付けて、記録部に記録させるように制御してもよい。このとき、印刷データ出力部72は、画像信号と顔位置情報とを画像記録部12へ出力する出力部をさらに含むように構成されている。このように構成することにより、記録部は、顔位置情報に対応付けされないで記録された画像信号に顔位置情報を対応付けして記録することができる。また、顔検出部は、画像記録制御部11に含まれるように構成してもよい。このように構成することにより、画像記録部12は、撮影時に得た画像信号に顔位置情報を対応付けして記録することができる。
【0111】
なお、顔検出方法としては、撮影画像から輪郭情報を検出し、検出された輪郭内に特徴点(目、鼻、口等)が存在するかを検出する方法がある。顔検出部は、検出された輪郭内に特徴点が存在する場合、顔と判断する。印刷データ出力部72は、顔と判断した輪郭部分と異なる位置に文字情報を配置する。これにより、撮像装置は、顔以外の位置に文字情報を配置することができる。
【0112】
(他の変形例)
また、撮影画像と一緒に表示、あるいは印刷されるものは、文字列に限らず、絵文字、ロゴ、すかし文字など(以下、絵文字等という)64でもよい。また、この絵文字等64は、撮影画像が記録された季節、あるいは場所により、最適な絵文字等(例えば、図25に示すように、海であれば、ヨットの絵文字)が自動的に選択されるようにしてもよい。
【0113】
また、図26に示すように、撮影画像と一緒に表示、あるいは印刷されるものは、文字列に限らず、飾り枠65であってもよい。この場合には、合焦位置(顔の位置)にウインドウ枠66が設けられ、その他の部分に飾り枠65が表示、あるいは印刷される。また、複数の被写体の場合には、複数のウインドウ枠が設けられる。ウインドウ枠66については、合焦位置を中心に、所定の大きさにて、自動的に設定されるようにすればよい。
【0114】
また、カメラ機能付きの携帯電話端末のように、撮像装置に送信装置を設けて、絵文字等が合成された撮影画像を送信できるようにしてもよい。この場合には、撮影画像のファイルサイズを自動的に圧縮して、送信時間の短縮等ができるようにしてもよい。
【0115】
なお、絵文字等の画像については、上述した各実施の形態1〜4において文字情報に対して行われる各種処理が適用可能である。
【0116】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた撮像装置によって達成される。被写体の光学的な像を電気的な画像信号として出力し、接続された印刷装置に転送可能な撮像装置であって、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録する記録部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部とを備える。
【0117】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷システムによって達成される。撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、撮像装置は、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、形成された光学的な像を受光し、光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録する記録部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、生成された印刷データを出力する印刷データ出力部とを備え、印刷装置は、出力された印刷データを受信して印刷する印刷部を備える。
【0118】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷装置によって達成される。画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを読み出し可能な印刷装置であって、画像信号と合焦位置情報とを読み出す読み出し部と、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、生成された印刷データに基づいて印刷する印刷部とを備える。
【0119】
本発明の目的の1つは、以下の構成を備えた印刷方法によって達成される。相互に接続された撮像装置と印刷装置とを用いた印刷方法であって、画像信号と合焦位置を示す合焦位置情報とを読み出す読み出しステップと、画像信号に基づく撮影画面上の合焦位置と異なる位置に文字列を含む文字情報を配置し、撮影画像と文字情報とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、生成された印刷データに基づいて印刷する印刷ステップとを備える。
【0120】
2006年2月20日出願の特願2006−043002の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明の撮像装置および印刷装置は、撮影画像の印刷方法に関し、快適な印刷表示が要望されている、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、カメラ機能付きの携帯電話端末およびPDAなどに適用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
を備える撮像装置。
【請求項2】
前記合焦位置検出部は、
前記撮影画面上に設定された複数の測距領域における合焦状態を検出し、当該検出結果に基づいて前記複数の測距領域のうち少なくとも1つの合焦すべき測距領域を選択する合焦領域選択部を含み、
前記印刷データ生成部は、
前記撮影画面上の前記選択された測距領域と異なる領域に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
複数の文字情報または複数の画像を記録する記録部と、
前記記録された複数の文字情報または複数の画像からユーザの選択を受け付ける受付部と、をさらに備え、
前記印刷データ生成部は、
前記選択された文字情報または画像を前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
文字情報または画像を入力可能な入力部、をさらに備え、
前記印刷データ生成部は、
前記入力された文字情報または画像を前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、 前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
光軸と直交する方向に移動する補正レンズを含み、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、
前記撮像装置に加わる振動を検知して前記補正レンズを駆動させる像ブレ補正部と、をさらに備え、
前記姿勢検出部は、
前記補正レンズを駆動させるための信号に基づいて前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する、
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記像ブレ補正部は、
前記補正レンズを光軸と直交する2方向に駆動させるための第1および第2のアクチュエータを含み、
前記姿勢検出部は、
前記第1または/および第2のアクチュエータを駆動させる駆動電流に基づいて前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する、
請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮影画像および前記文字情報または画像を表示する表示部と、
前記文字情報または画像を、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に配置して、前記表示部に表示させる表示制御部と、
をさらに備える、請求項5に記載の撮像装置。
【請求項9】
外部からの信号を受信し、当該信号に基づいて緯度および/または経度を含む位置情報を取得する位置取得部、をさらに備え、
前記文字情報は、前記撮像装置の撮影時の位置情報を含む、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項10】
緯度および/または経度を含む位置情報と地名とが対応付けられた地名データを記憶する地名データ記憶部と、
前記取得した撮影時の位置情報に対応する地名を前記地名データ記憶部から検索する地名検索部と、をさらに備え、
前記文字情報は、前記検索された撮影時の地名を含む、
請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、
前記撮像装置は、
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記生成された印刷データを出力する印刷データ出力部と、を備え、
前記印刷装置は、
前記出力された印刷データを受信して印刷を行う印刷部、を備える、
印刷システム。
【請求項12】
前記撮像装置は、
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、 前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項11に記載の印刷システム。
【請求項13】
前記撮像装置は、
前記撮影画像および前記文字情報または画像を表示する表示部と、
前記文字情報または画像を、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に配置して、前記表示部に表示させる表示制御部と、
をさらに備える、請求項12に記載の印刷システム。
【請求項14】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷部と、
を備える印刷装置。
【請求項15】
前記取得部は、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項16】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップと、
を備える印刷方法。
【請求項17】
前記取得ステップは、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記印刷データ生成ステップは、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項16に記載の印刷方法。
【請求項18】
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体の顔位置を検出し、または、記録部から読み出された画像信号から、撮影画面上の被写体の顔位置を検出する顔位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された顔位置を示す顔位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記顔位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
を備える撮像装置。
【請求項19】
撮像装置と表示装置とを相互に接続可能な表示システムであって、
前記撮像装置は、
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成部と、
前記生成された表示データを出力する表示データ出力部と、を備え、
前記表示装置は、
前記出力された表示データを受信して表示を行う、
表示システム。
【請求項20】
前記撮像装置は、
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、
前記表示データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項19に記載の表示システム。
【請求項21】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項19に記載の表示システム。
【請求項22】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成部と、
前記生成された表示データに基づいて表示を行う表示部と、
を備える表示装置。
【請求項23】
前記取得部は、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記表示データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項22に記載の表示装置。
【請求項25】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成ステップと、
前記生成された表示データに基づいて表示を行う表示ステップと、
を備える表示方法。
【請求項26】
前記取得ステップは、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記表示データ生成ステップは、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項25に記載の表示方法。
【請求項27】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項25に記載の表示方法。
【請求項1】
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
を備える撮像装置。
【請求項2】
前記合焦位置検出部は、
前記撮影画面上に設定された複数の測距領域における合焦状態を検出し、当該検出結果に基づいて前記複数の測距領域のうち少なくとも1つの合焦すべき測距領域を選択する合焦領域選択部を含み、
前記印刷データ生成部は、
前記撮影画面上の前記選択された測距領域と異なる領域に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
複数の文字情報または複数の画像を記録する記録部と、
前記記録された複数の文字情報または複数の画像からユーザの選択を受け付ける受付部と、をさらに備え、
前記印刷データ生成部は、
前記選択された文字情報または画像を前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
文字情報または画像を入力可能な入力部、をさらに備え、
前記印刷データ生成部は、
前記入力された文字情報または画像を前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、 前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
光軸と直交する方向に移動する補正レンズを含み、被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、
前記撮像装置に加わる振動を検知して前記補正レンズを駆動させる像ブレ補正部と、をさらに備え、
前記姿勢検出部は、
前記補正レンズを駆動させるための信号に基づいて前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する、
請求項5に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記像ブレ補正部は、
前記補正レンズを光軸と直交する2方向に駆動させるための第1および第2のアクチュエータを含み、
前記姿勢検出部は、
前記第1または/および第2のアクチュエータを駆動させる駆動電流に基づいて前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する、
請求項6に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記撮影画像および前記文字情報または画像を表示する表示部と、
前記文字情報または画像を、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に配置して、前記表示部に表示させる表示制御部と、
をさらに備える、請求項5に記載の撮像装置。
【請求項9】
外部からの信号を受信し、当該信号に基づいて緯度および/または経度を含む位置情報を取得する位置取得部、をさらに備え、
前記文字情報は、前記撮像装置の撮影時の位置情報を含む、
請求項1に記載の撮像装置。
【請求項10】
緯度および/または経度を含む位置情報と地名とが対応付けられた地名データを記憶する地名データ記憶部と、
前記取得した撮影時の位置情報に対応する地名を前記地名データ記憶部から検索する地名検索部と、をさらに備え、
前記文字情報は、前記検索された撮影時の地名を含む、
請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
撮像装置と印刷装置とを相互に接続可能な印刷システムであって、
前記撮像装置は、
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記生成された印刷データを出力する印刷データ出力部と、を備え、
前記印刷装置は、
前記出力された印刷データを受信して印刷を行う印刷部、を備える、
印刷システム。
【請求項12】
前記撮像装置は、
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、 前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項11に記載の印刷システム。
【請求項13】
前記撮像装置は、
前記撮影画像および前記文字情報または画像を表示する表示部と、
前記文字情報または画像を、前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に配置して、前記表示部に表示させる表示制御部と、
をさらに備える、請求項12に記載の印刷システム。
【請求項14】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷部と、
を備える印刷装置。
【請求項15】
前記取得部は、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記印刷データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項14に記載の印刷装置。
【請求項16】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
前記生成された印刷データに基づいて印刷を行う印刷ステップと、
を備える印刷方法。
【請求項17】
前記取得ステップは、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記印刷データ生成ステップは、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記印刷データを生成する、
請求項16に記載の印刷方法。
【請求項18】
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体の顔位置を検出し、または、記録部から読み出された画像信号から、撮影画面上の被写体の顔位置を検出する顔位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された顔位置を示す顔位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記顔位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む印刷データを生成する印刷データ生成部と、
を備える撮像装置。
【請求項19】
撮像装置と表示装置とを相互に接続可能な表示システムであって、
前記撮像装置は、
被写体の光学的な像を受光し、前記光学的な像を電気的な画像信号に変換する撮像センサと、
前記画像信号から、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を検出する合焦位置検出部と、
前記画像信号と前記検出された合焦位置を示す合焦位置情報とを対応付けて記録させる制御部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成部と、
前記生成された表示データを出力する表示データ出力部と、を備え、
前記表示装置は、
前記出力された表示データを受信して表示を行う、
表示システム。
【請求項20】
前記撮像装置は、
前記撮像装置の撮影時の姿勢を検出する姿勢検出部、をさらに備え、
前記制御部は、
さらに、前記画像信号と前記検出された姿勢を示す姿勢情報とを対応付けて記録させ、
前記表示データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項19に記載の表示システム。
【請求項21】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項19に記載の表示システム。
【請求項22】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得部と、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成部と、
前記生成された表示データに基づいて表示を行う表示部と、
を備える表示装置。
【請求項23】
前記取得部は、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記表示データ生成部は、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項22に記載の表示装置。
【請求項25】
被写体の光学的な像を電気的に変換して得られた画像信号と、撮影画面上の前記被写体に対する合焦位置を示す合焦位置情報とを取得する取得ステップと、
前記撮影画面上の前記合焦位置と異なる位置に文字情報または画像を配置して、前記画像信号に対応する撮影画像と前記文字情報または画像とを含む表示データを生成する表示データ生成ステップと、
前記生成された表示データに基づいて表示を行う表示ステップと、
を備える表示方法。
【請求項26】
前記取得ステップは、
さらに、撮像装置の撮影時の姿勢を示す姿勢情報を取得し、
前記表示データ生成ステップは、
さらに、前記姿勢情報に基づいて前記撮影画像の天地方向と等しい方向に前記文字情報または画像を配置して、前記表示データを生成する、
請求項25に記載の表示方法。
【請求項27】
前記合焦位置は、前記被写体の顔位置である、
請求項25に記載の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【公開番号】特開2012−239229(P2012−239229A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−187418(P2012−187418)
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2008−501698(P2008−501698)の分割
【原出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年8月28日(2012.8.28)
【分割の表示】特願2008−501698(P2008−501698)の分割
【原出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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