説明

撮像装置、画像再生装置及びプログラム

【課題】画像の視認性に対する配慮が十分になされた表示と使いやすい入力操作ができるタッチパネルのユーザーインターフェース技術が備わった撮像装置、画像再生装置を提供する。
【解決手段】UI制御部は、撮影条件を設定するための設定アイコン20aと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニュー30aを表示し、上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示し、上記設定アイコンに対する第1のフリック操作24aにより、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件40を表示し、上記操作部からの当該設定条件を変更する操作により設定条件40を変更し、上記設定条件の変更後に、上記設定アイコン20bへのクリック操作により当該設定を確定し、上記設定の確定後に、上記設定アイコン20bに対する第2のフリック操作24bにより、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻す制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置や画像再生装置等におけるユーザーインターフェース技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では操作部と表示部が一体化したタッチパネルタイプの表示モニタが付いているデジタルカメラが普及してきている。例えば、画像の整理・検索用として撮影ジャンルを登録させるために、撮影ジャンルに相当するアイコンを画面の端に表示させて、このアイコンへのタッチによりジャンルを選択させるようなカメラが提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、カメラ本体の小型化に伴い、操作ボタン等のスペースは狭くなってきており、同じボタンに複数の機能を割り当てるようにして操作部材の省スペース化をしているカメラもあるが、タッチパネルには、操作ボタン等のスペースが不要となりボディサイズを大きくしないでも、画面サイズを大きくすることができるメリットもある。一例として、多岐に渡る撮影条件を設定するために、タッチ入力のメニューとしてプルダウンメニューの形式を採用したカメラも提案されている(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11-146317号公報
【特許文献2】特開2010-187042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タッチパネルを搭載した装置では、操作ボタンの削除だけでなく、ボタンの内容を画像として表示できることによる操作性の向上も図ることができる。このように、タッチパネル操作は利便性が高いが、デジタルカメラのような画像機器では、アイコンを画像に重複させて表示する場面が多いので、画像表示をなるべく妨げないようアイコンを表示させなければならない。また、カメラのような携帯型の機器ではタッチパネルの大きさに制限も重要である。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、画像の視認性に対する配慮が十分になされた表示と使いやすい入力操作ができるタッチパネルのユーザーインターフェース技術が備わった撮像装置、画像再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、第1の発明に係る撮像装置は、被写体像を撮影する撮像部と、タッチパネルを含む操作部と、撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示し、上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示を制御するUI制御部と、を備え、上記UI制御部は、上記UI情報として、上記撮影条件を設定するための設定アイコンと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニューを表示し、上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示し、上記設定アイコンに対する第1のフリック操作を検出した場合に、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件を表示し、上記操作部からの当該設定条件を変更する操作に対応して設定条件を変更し、上記設定条件の変更後に、上記設定アイコンへのクリック操作を検出した場合には、当該設定を確定し、上記設定の確定後に、上記設定アイコンに対する上記第1のフリック操作に対して交差する方向になされる第2のフリック操作を検出した場合には、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻す制御を行う。
【0008】
第2の発明に係る画像再生装置は、タッチパネルを含む操作部と、画像の検索条件を設定するためのUI情報を画面に表示し、当該UI情報に対する上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示及び当該画像検索を制御するUI制御部と、を備え、上記UI制御部は、小画像の集合であるインデックス画面において検索アイコンを表示し、上記検索アイコンと異なる位置に画像検索の条件を示す検索メニューを表示するとともに、上記検索アイコンへのクリック操作に応じて当該検索メニューの画像検索の条件を切り替えて表示し、上記検索アイコンへのフリック操作を検出して、上記検索メニューに示される画像検索の条件に対応した検索の実行を指示し、上記インデックス画面に当該検索された画像を表示する。
【0009】
第3の発明に係るプログラムは、被写体像を撮影する撮像部とタッチパネルを含む操作部を備える撮像装置のコンピュータに、撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示し、上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示を実行させるプログラムにおいて、上記UI情報として、上記撮影条件を設定するための設定アイコンと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニューを表示するステップと、上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示するステップと、上記設定アイコンに対する第1のフリック操作を検出した場合に、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件を表示し、上記操作部からの当該設定条件を変更する操作に対応して設定条件を変更するステップと、上記設定条件の変更後に、上記設定アイコンへのクリック操作を検出した場合には、当該設定を確定するステップと、
上記設定の確定後に、上記設定アイコンに対する上記第1のフリック操作に対して交差する方向になされる第2のフリック操作を検出した場合には、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻すステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、画像の視認性に対する配慮が十分になされた表示と使いやすい入力操作ができるタッチパネルのユーザーインターフェース技術が備わったカメラ、画像再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明を適用したカメラのブロック図である。
【図2】図2は、撮影条件の1つである「明るさ」を変更する操作画面を示す図である。
【図3】図3は、撮影条件の1つである「色合い」を変更する操作画面を示す図である。
【図4】図4は、撮影条件の1つである「ピクチャーモード」を変更する操作画面を示す図である。
【図5】図5は、撮影条件の1つである「縦横比」を変更する操作画面を示す図である。
【図6】図6は、撮影条件の1つである「感度」を変更する操作画面を示す図である。
【図7】図7は、設定メニューの条件を一括してデフォルトに戻す操作を示す画面である。
【図8】図8は、撮影モードでの設定メニューの各項目を示す表である。
【図9】図9は、1コマ再生モードにおいて、検索メニューとして静止画検索を行う場合の操作画面を示すものである。
【図10】図10は、再生モードでの検索メニューの各項目を示す表である。
【図11】図11は、1コマ再生画面において、検索メニューとして動画検索を行う場合の操作画面を示すものである。
【図12】図12は、インデックス再生画面において、検索メニューとして静止画検索を行う場合の操作画面を示すものである。
【図13】図13は、検索時に1コマ再生画面からインデックス再生画面への移行操作を示す図である。
【図14】図14は、検索時に1コマ再生画面とインデックス再生画面間の移行操作を示す図である。
【図15】図15は、撮影モードにおいて、設定メニューの変更に関する処理を説明する第1のフローチャートである。
【図16】図16は、撮影モードにおいて、設定メニューの変更に関する処理を説明する第2のフローチャートである。
【図17】図17は、再生モードにおける検索処理を説明する第1のフローチャートである。
【図18】図18は、再生モードにおける検索処理を説明する第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面に従って本発明の実施形態を説明する。本実施形態として、本発明の撮像装置及び画像再生装置を備えたカメラを例に説明する。図1は、本発明を適用したカメラのブロック図である。
【0013】
デジタルカメラ100は、制御部107、レンズ101、撮像素子102、撮像回路103、A/D変換部104、画像処理部105、JPEG処理部106、SDRAM108、メモリI/F109、表示ドライバ110、記録媒体115、表示部116、バス120を備える。
【0014】
制御部107は、デジタルカメラ100の全体を制御するものである。制御部107には、メモリ114、操作部113が接続される。メモリ114は、カメラの制御プログラムが記録された不揮発性のメモリで、例えばフラッシュメモリである。操作部113は、操作者が各種指示をカメラに入力するためのものである。操作部113には、カメラボディの外観に設けられる操作ボタンおよびそのスイッチ、およびカメラボディの背面に表示部116に重ねて配置されるタッチパネル113aが含まれる。操作ボタンには、撮影指示用のレリーズボタンあるいはその他のボタンが含まれる。そして、制御部107は、制御プログラムを読み込んで、操作部113からの操作指示を検出して、操作指示に応じた処理を行う。
【0015】
また、制御部107は、処理機能の1つとして、カメラの動作指示に関する情報を表示部116の画面に表示し、その情報とユーザーからの操作を対応させて制御するUI(User Interface)機能を有し、便宜上これをUI制御部107aと表現する。UI制御部107aは、撮影モードにおいて、撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示させ、上記操作部113へ入力された指示に応じて、この撮影条件に関するUI情報の表示を制御し、併せて撮影条件の設定を制御する。また、再生モードにおいては、UI制御部107aは画像の検索条件を設定するためのUI情報を画面に表示し、UI情報に対する上記操作部への入力を検出して、この検索に関するUI情報の表示及び当該画像検索を制御する。
【0016】
レンズ101は、複数のレンズから構成され、被写体像を撮像素子102に結像する。レンズ駆動部111は、モータや伝達系を有し、モータを駆動して、レンズ101を所定のピント位置あるいは指示されたズーム位置に移動するよう調整する。制御部107には、レンズ駆動部111を制御するレンズ駆動制御回路112が接続される。レンズ駆動制御回路112は、操作部113からの指示あるいは制御プログラムに従った制御部107からの命令に従って、レンズ駆動部111を構成するモータ等を駆動するものである。
【0017】
撮像素子102は、CCDやCMOSで構成され、被写体像を電気信号に変換するものである。撮像素子102で光電変換された画像信号は撮像回路103に入力される。撮像回路103は、適切なゲインで画像信号を増幅する。A/D変換部104は、撮像回路103から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換する。レンズ部101、撮像素子102、撮像回路103、A/D変換部104等から撮像部118が構成される。
【0018】
画像処理部105は、デジタル化された画像データに対して、ホワイトバランス、ガンマ補正等の処理を行い、さらに表示部116に表示するライブビュー画像や再生画像に対しする表示用の処理、及び各種情報やアイコンをライブビュー画像や再生画像に重畳して表示する処理を行う。画像処理部105には、撮影時に指定された特殊フィルタ(画像処理)を施すための回路も設けられている。これにより、通常撮影とは明らかに異なる特殊な効果で撮影された画像を得ることができる。
【0019】
JPEG処理部106は、撮影されて画像処理部105で各種画像処理がされた画像データを、記録媒体115に記録するため、または記録媒体115に記録された画像データを再生するためのものである。JPEG処理部106は、記録時には記録媒体115に記録するためのJPEG圧縮処理を行い、再生時には記録媒体115から読み出した圧縮された画像データに対して伸長処理を行う。JPEG処理部106には、必要に応じてMPEG等の動画処理機能が含まれる。
【0020】
SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)108は、デジタルの画像信号を一時的に格納するためのメモリである。SDRAM108は、A/D変換部104、画像処理部105、JPEG処理部106、メモリI/F109、表示ドライバ110の各種処理中に、画像データを一時的に格納するバッファーエリアである。
【0021】
メモリI/F109は、記録媒体115に画像データを記録、あるいは記録媒体115から画像データを読み出しするために、記録媒体115を制御するインターフェース部である。記録媒体115は、画像データの保存用メモリであって、フラッシュメモリやハードディスクから構成される。
【0022】
表示ドライバ110は、撮影時のライブビュー画像や再生時の画像を表示部116に表示させるよう表示部116を駆動する。表示部116は、LCDやEL等の表示素子から構成される。前述したように、表示部116の表面にはタッチパネル113aが設けられる。
【0023】
バス199は、制御部107と各種処理部を接続するもので、制御部107、画像処理部105、JPEG処理部106、SDRAM108、メモリI/F109、表示ドライバ110等が接続される。
【0024】
以下では、上記のように構成されたカメラにおいて、撮影や再生においてセットアイコンとセットメニューを画面に表示して、セットアイコンとセットメニューに対する操作指示によって各種処理を行うことを説明する。
【0025】
撮影モードにおいて、セットアイコンとして撮影条件を設定するための設定アイコンを表示し、セットメニューとして撮影条件の項目である設定メニューを表示する。再生モードにおいては、セットアイコンとして撮影条件を設定するための検索アイコンを表示し、セットメニューとして検索メニューを表示する。なお、これらのセットアイコン、セットメニューあるいは後述する設定条件等をまとめてUI情報とも呼ぶ。
【0026】
図2〜図8を用いて、撮影モードにおいて、設定アイコン・設定メニュー等への操作によって撮影条件を設定することの具体例を説明する。
【0027】
まず図2は、撮影条件の1つである「明るさ」を変更する操作画面を示す図である。図2(A)は、撮影条件が全てデフォルト(ALL リセットとも称す)の状態での画面である。表示部116の画面10に、被写体や撮影画角等の確認のためのライブビュー画像が表示され、ライブビュー画像に重畳されて画面10の右上隅に設定アイコン20aが表示される。そして、図2(A)では、撮影条件が全てデフォルト状態の場合であることを示すために、設定アイコンは白抜きの設定アイコン20aで表示される。
【0028】
そして、図2(A)において設定アイコン20aが撮影者の指80により1回クリック(タッチ)されると、このクリック操作がタッチパネルで検出される。そして、図2(B)のように設定アイコン20aの左横に設定メニュー30aが横長で表示される画面に切換わる。設定メニュー30aは、設定されるメニューの項目を示すものである。図8は、本例での設定メニューの項目の種類を示す表である。最初に表示されるのは、項目名が一番上の「ALL リセット」である。
【0029】
そして、設定アイコン20aがクリックされる度に、設定メニューの項目が図8の表で示す番号Nの順番に、各項目が1つづつ切換わる。図2(B)において設定アイコン20aが1回クリックされると、図2(C)のように、設定メニューがN=2である「明るさ」に切換わる。ここで、設定メニューとして表示されている項目の条件が、未だ変更されていない、つまりデフォルト値であるので、設定メニューは白抜きの設定メニュー30aで表示される。ここで、設定メニューの現在の項目「明るさ」は、デフォルト値なので、白抜きの設定メニュー30aで表示される。
【0030】
そして、図2(C)において設定メニュー30aに沿って、あるいは設定メニュー30aの近傍で、設定アイコン20aから左方向に向かってフリック操作24aが行われると、図2(D)に示すように、画面10の中央から右寄りの位置に設定条件40が表示される。フリック操作とは、画面上を指で滑らせる操作をいう。設定条件40は、設定メニューの項目の具体的条件を設定操作するための表示である。設定条件40は、設定メニューの項目の種類によって、具体的表示内容が異なる。ここでは、設定メニューが「明るさ」なので、明るさ(輝度)の具体的条件が表示される。「明るさ」の設定条件40は、調整可能な全体範囲を示すライン40aと、ライン40aに沿って移動可能で調整位置を決めるためのスライダ40bと、ライン40aの両端に配置され増減の方向を示す名称(明るい、暗い)40cから構成される。図2(D)では、「明るさ」がデフォルト状態なので、スライダ40bは、ライン40aのセンタに表示される。
【0031】
図2(D)に示すように、スライダ40bが指で上下にスライド操作26されると、その位置に応じて現在の設定メニューである「明るさ」が調整される。スライダ40bの調整に連動して、表示されるライブビュー画像の明るさも変化する。従って、画面を見ながら適当な明るさの位置を設定することできる。
【0032】
図2(E)は、「明るさ」が明るい方向に調整された後の画面である。この状態で、図2(E)に示すように、設定メニュー30aがクリック操作されると、その設定が確定される。図2(F)は確定後の画面で、設定条件40の表示は消去される。さらに、図2(F)に示すように、デフォルト条件とは異なる条件に設定されたので、黒文字の設定メニュー30bが表示され、設定アイコンも黒文字の設定アイコン20bで表示される。
【0033】
さらに図2(F)に示すように、設定アイコン20bを基点として縦方向にフリック操作24bがされた場合には、設定メニュー30aで表示されている項目をデフォルト状態に戻す。図2(G)に示すように、「明るさ」がデフォルトの値(センタ値)に戻される。「明るさ」がデフォルトに戻されたので、「明るさ」は黒抜きの設定メニュー30aで表示される。また、「明るさ」がデフォルト値に戻され、現在は他の条件もデフォルト値なので、結局全てがリセット(ALL リセット)されたことになるので、設定アイコンも黒抜きの設定アイコン20aで表示される。フリック操作24aを第1のフリック操作、フリック操作24bを第2のフリック操作とも呼ぶ。
【0034】
図3は、撮影条件の1つである「色合い」を変更する操作画面を示す図である。図8の表で、N=3の項目である。図3(A)は、図2(B)と同じ状態の画面である。図3(A)において設定アイコン20aがクリック操作されると、図3(B)に示すように設定メニュー30aとして「色合い」が表示される。ここでも、設定メニューの現在の項目「色合い」はデフォルト値とし、図2(C)と同様に白抜きの設定メニュー30aで表示される。
【0035】
次に、図3(B)に示すように、設定メニュー30aに沿って、あるいは設定メニュー30aの近傍で、左方向に向かってフリック操作24aが行われると、図3(C)に示す画面に切換わる。
【0036】
図3(C)では、画面10に「色合い」を具体的に設定するための設定条件41が表示される。ここで、「色合い」の設定条件41は、「明るさ」と同様の形式で、調整可能な全体範囲を示すラインと、設定位置を示すスライダと、ラインの増減方向を示す名称(暖かい、クール)から構成される。
【0037】
スライダが指で上下にスライド操作26されると、その位置に応じて現在の設定メニューである「色合い」が調整される。スライダの調整に連動して、表示されるライブビュー画像の色合いも変化する。
【0038】
図3(D)は、「色合い」が暖かい方向に調整された後の画面である。図3(D)の画面でさらに、設定メニュー30aがクリック操作されると、その設定が確定される。図3(E)は設定が確定された画面である。設定条件41は消去される。そして、設定アイコン及び設定メニューは、黒文字の設定アイコン20bと黒文字の設定メニュー30bで表示される。
【0039】
図4は、撮影条件の1つである「ピクチャー」を変更する操作画面を示す図である。「ピクチャー」とは、画像の色調を意味する。具体的には、画像処理部105が ホワイトバランス、コントラストやシャープネス等を微調整することで行う。図8の表で、N=4の項目である。図4(A)は、図3(B)と同じ状態の画面である。図4(A)において、設定アイコン20aがクリック操作されると、図4(B)に示すように、設定メニュー30aが「明るさ」から「ピクチャー」に切換わって表示される。ここで、「ピクチャー」は、現在デフォルト値なので、白抜きの設定メニュー30aで表示される。
【0040】
図4(B)に示すように、図2(C)で説明したと同様なフリック操作24aが行われると、図4(C)に画面が切換わり、画面10に「ピクチャー」を具体的な設定するための設定条件42が表示される。
【0041】
ここで、「ピクチャー」の設定条件42は、具体的なピクチャー名が縦に並んだ表の形式で、表示される。提示されたピクチャー名の中から、撮影者によってクリックされた名称が「ピクチャー」として設定される。ここで、「ピクチャー」のデフォルトは、「NATURAL」であるとし、設定条件42の中で「NATURAL」が黒文字で表示される。「NATURAL」は標準的な色調の画像である。また、設定条件42で一番下の項目(下矢印)は、設定条件42に新たなページがあることを示す表示である。この矢印欄42aがクリック操作されると、図4(C)から図4(E)に画面が切換わり、設定条件42として新たなページが表示される。
【0042】
図4(C)の画面において、設定条件42の「NATURAL」以外のいずれかのピクチャー名がクリック操作で選択されると、選択されたピクチャーに対応するライブビュー画像が表示される。そして、設定アイコン20bがクリック操作されると、その変更が確定される。図4(D)の画面は、確定された後の画面で、設定条件42は消去され、また、設定アイコン及び設定メニューは、「ピクチャー」がデフォルト(「NATURAL」)から変更されたので、黒文字の設定アイコン20bと黒文字の設定メニュー30bで表示される。
【0043】
図5は、撮影条件の1つである「縦横比」を変更する操作画面を示す図である。図8の表で、N=5の項目である。例えば、図4(A)において。設定アイコン20aがクリック操作されると、図4(A)から図5(A)に画面が切換わり、設定メニュー30aとして撮影時アスペクト比を設定する「縦横比」が表示される。ここで、「縦横比」は、現在デフォルト値(16:9)なので、白抜きの設定メニュー30aで表示される。
【0044】
次に、図5(A)において、図2(C)で説明したような設定アイコン20aから左方向に向かってフリック操作24aが行われると、図5(B)に画面が切換わり、画面10に「縦横比」を具体的な設定するための設定条件43が表示される。
【0045】
ここで、「縦横比」の設定条件43は、具体的な縦横比が縦に並んだ表の形式で、表示される。提示された縦横比の中から、撮影者によってクリック操作で選択された縦横比が設定される。現在「縦横比」はデフォルト値なので、「16:9」の項目43aが黒文字で表示される。図5(C)に示すように、設定条件43の中で「6:6」の項目43bが選択されると、ライブビュー画像が「6:6」の画像に変更されて表示される。
【0046】
図5(C)において、さらに設定メニュー30aがクリック操作されると変更が確定され、図5(D)の画面に切換わる。図5(D)の画面では、設定条件43は消去され、また、設定アイコン及び設定メニューは、黒文字の設定アイコン20bと黒文字の設定メニュー30bとして表示される。
【0047】
図6は、撮影条件の1つである「感度」を変更する操作画面を示す図である。図8の表で、N=6の項目である。例えば、図5(A)で設定アイコン20aがクリック操作されると、図5(A)から図6(A)に画面が変わり、設定メニュー30aとして「感度」が表示される。ここで、「感度」は、現在デフォルト値なので、白抜きの設定メニュー30aで表示される。
【0048】
次に、図6(A)に示すように、図2(C)で説明したと同様なフリック操作24aが行われると、図6(A)から図6(B)に画面が切換わり、画面10に「感度」を具体的な設定するための設定条件44が表示される。
【0049】
ここで、「感度」の設定条件44は、具体的な感度(ISO値)が縦に並んだ表の形式で、表示される。提示された感度の中から、撮影者によってクリックされた感度が設定される。「感度」のデフォルトは、ここでは「AUTO」であるとし、「AUTO」の項目44aが黒文字で表示される。図6(C)は、設定条件45の中で感度1600の項目44bが選択され、ライブビュー画像がその感度に従って表示された画面である。図6(C)において、さらに設定アイコン20aがクリック操作されると変更が確定され、図6(D)の画面に切換わる。図6(D)の画面では、設定条件44は消去され、また、設定アイコン及び設定メニューは、黒文字の設定アイコン20bと黒文字の設定メニュー30bとして表示される。
【0050】
図7は、図8のN=2から6までの設定メニューの条件(撮影条件)を一括してデフォルトに戻す(ALLリセット)操作を示す画面である。例えば、図6(D)で、さらに設定アイコン20bがクリック操作されて、設定メニューで表示される項目が切換わった画面である。
【0051】
図7(A)の画面では、設定アイコンが黒文字の設定アイコン20bで示され、かつ設定メニューが黒文字の設定メニュー30bで示され、設定メニューの条件(撮影条件)の1つかあるいは複数がデフォルトから変更された状態であることを示している。
【0052】
図7(A)の画面で、図2(C)で説明したような設定アイコン20aから左方向に向かってフリック操作24aが行われると、図7(A)から図7(B)に画面が切換わり、画面10に具体的な設定するための設定条件45として、「キャンセル」と「実行」の項目が表示される。図7(B)の画面において、「実行」が選択され、設定アイコン20bがクリックされると、ALLリセットが実行される。設定メニューの条件が一括してデフォルトに戻される。図7(C)は、ALLリセットが実行された後の画面である。図7(C)の画面では、黒文字の設定アイコン20bと黒文字の設定メニュー30bとして表示される。
【0053】
以上のように、撮影モードにおいて、設定アイコンに対するクリック操作によって、設定メニューの内容が切換わって表示されるようにし、さらに、設定メニューに対するフリック操作によって、その設定メニューに関する具体的な設定条件が表示させるようにした。これにより、通常は設定アイコンのみ表示させて、設定メニューと設定条件を段階的に表示させるようにすることで、撮影条件を設定するためのUI情報によってライブビュー画像の視認が妨げられる機会を減らすようにできる。また、クリック操作とフリック操作の2つの操作を利用することで、操作ミスも簡単に防止できる。また、不要になった情報は素早く消去することで、画像の妨げをできるだけ少なくできる。
【0054】
なお、上図で示したアイコンの位置や形状、あるいは設定メニューの表示内容は、一例であって、これに限定されるものではない。
【0055】
なお、図2〜図7までは、「設定条件(40等)を表示させる操作」として「設定アイコン20aから左方向へのフリック操作24a(第1のフリック操作)」を対応させ、「設定条件の内容をデフォルトに戻す(リセット)操作」として「設定アイコンへの下方向へのフリック操作24b(第2のフリック操作)」を対応させて説明したがこれに限るものではない。左右あるいは上下の方向が逆でも良いし、第1と第2を逆にしてもよい。つまり、相互に識別できる程度に2つフリック操作の角度が異なっていればよい。
【0056】
また、「設定条件を表示させる操作」として「設定メニューを1クリックする操作」を対応させ、「設定条件の内容をデフォルトに戻す(リセット)操作」として「設定アイコン20aからのフリック操作(左右上下いずれでも可)」を対応させるようにしてもよい。
【0057】
また、設定メニューや設定条件を表示後の一定時間操作がない場合には、変更の意思なしとみなして、その表示を消去するようにしてもよい。
【0058】
次に、図9〜図14を用いて、再生モードにおける画像検索の手順を説明する。再生モードでは、セットアイコンとして検索アイコンを適用し、かつ設定メニューとして検索メニューを適用して、撮影画像の検索操作を行う。
【0059】
図9は、1コマ再生モードにおいて、検索メニューとして静止画検索を行う場合の操作画面を示すものである。図9(A)は、1コマ再生モードの画面である。画面50の左下隅には、現在再生モードであることを示すモード表示52として、「P」が表示される。画面50の左上隅に画像番号54として、「10」が表示される。画像番号54は、撮影画像の種類(静止画、動画等)に関わらず撮影の順番に各画像に付番される番号である。画面50の中段の右寄りの位置に、コマ送り戻しアイコン56が表示される。コマ送り戻しアイコン56は、表示される1コマ画像を1つ前あるいは1つ後の画像番号の画像に切換えるためのアイコンである。コマ送り戻しアイコン56の左向矢印がクリックされると、画像番号で1つ前の画像に戻り、逆に右向矢印がクリックされると、画像番号で1つ後の画像が表示される。
【0060】
画面の右上に検索アイコン60と検索メニュー70aが表示される。図10は、検索メニュー70aの具体例を示す表である。検索メニューとは、記録媒体から画像を検索する際に用いられる検索の条件である。本例では、検索メニューの項目として、ALL、静止画、動画、フィルタ処理画像、3D画像、日付の6種が用意されている。
【0061】
各メニューの項目の番号は、上から順にN=1、2・・・6である。検索メニューの「ALL」は、記録媒体に記録された全ての画像の検索を指示する。検索メニューの「静止画」は、記録媒体から静止画像の検索を指示する。検索メニューの「動画」は、記録媒体から動画像の検索を指示する。検索メニューの「フィルタ処理画像」は、撮影時に特殊フィルタ(画像処理)モードで撮影された静止画・動画の検索を指示する。検索メニューの「3D」は、撮影時に3D(立体)撮影モードで撮影された静止画・動画の検索を指示する。検索メニューの「日付」は、基準画像と同じ撮影日付の画像(動画・静止画等を問わず)の検索を指示する。なお、記録媒体からの静止画・動画等の検索は、画像ファイルに添付されたタグ情報に基づいて、制御部107によって処理される。
【0062】
再生モードのスタート時には、検索メニューのデフォルトとして「ALL」が設定されるものとする。図9(A)の画面は、再生モードのスタート時の画面であるとし、検索メニュー70aとして「ALL」が設定され、表示されている。ここで、検索メニュー70aは、白抜きで表示される。白抜きは、検索済みであることを示し、黒文字が未検索であることを示す。また、再生モードでは、検索アイコン60は全て黒文字で表示される。
【0063】
図9(A)に示すように、検索アイコン60が1回クリックされると、図9(A)から図9(B)に画面が変わり、検索メニュー70aが「静止画」に切換わる。ここでは、検索メニュー70bは黒文字で表示される。この時点では、検索は始まっていないので、黒文字の検索メニュー70bとして表示される。図9(B)に示すように、検索メニュー70bに沿って、あるいは検索メニュー70bの近傍で、検索アイコン60から左方向に向かってフリック操作24a(第1のフリック操作)が行われると、静止画の検索が開始される。図9(B)の画面では、コマ送り戻しアイコン56は消去される。
【0064】
検索が終了すると、図9(C)に代わる。図9(C)は、検索終了後の最初の画面である。検索後に最初に表示する画像として、検索開始直前の表示画像よりも画像番号が同じか大きく、かつ最も近い画像を選ぶものとする。本例では、検索開始直前の表示画像(No10)も静止画であるため、検索処理後に最初に表示される画像も、同じくNo10の画像になる。コマ送り戻しアイコン56は、再度表示される。検索メニューは、検索済みであるため、白抜きの検索メニュー70aとして表示される。図9(C)の画面で、コマ送り戻しアイコン56の矢印右側がクリックされると、次の静止画であるNo11の画像に切換わる(図9(D))。
【0065】
図11は、1コマ再生画面において、検索メニューとして動画検索を行う場合の操作画面を示すものである。図11(A)は、図9(C)と同じである。図11(A)に示すように、検索アイコン60が1回クリック操作されると、図11(B)に画面が変わり、検索メニュー70bが「動画」に切換わる。ここで、検索メニュー70b(動画)は黒文字で表示される。次に、図10(C)に示すように、図9(B)と同様なフリック操作24aが行われると、静止画の検索が開始される。検索中は、コマ送り戻しアイコン56は消去される。検索が終了すると、図11(D)は示すように、検索された動画の中で最初の動画像が静止画として表示される。表示される最初の動画像は、検索直前の画像No10に対して画像番号が同一かまたは大きくて最も近い画像である。例えば、No12の動画像とする。画面50中央に、動画再生を開始させるための再生アイコン58が表示される。再生アイコン58がクリック操作されると、No12の動画像の再生が開始される。図11(D)において、コマ送り戻しアイコン56の右側矢印がクリックされると、画面が図11(E)に切換わり、次の動画像であるNo16が静止画として表示される。
【0066】
図12は、インデックス再生画面において、検索メニューとして動画検索を行う場合の操作画面を示すものである。図12(A)は、デフォルト状態下(ALL)でのインデックス再生モードの画面である。インデックス再生においても、1コマ再生と同じく、検索メニューのデフォルトは、「ALL」とする。画面50の中央に、インデックス画像62が表示される。ここでインデックス画像として、3行3列で9枚の小画像から構成されたものを示すが、枚数等はユーザの指示で変更される。
【0067】
説明の便宜上、インデックス画像62を構成する各小画像には、上の段に画像の種別、下の段に画像番号をそれぞれ表示する。「静止」はその画像の種類が静止画像であることを意味し、「動画」はその画像が動画像であること、No12の「F静止」はフィルタ処理された静止画像であること、No16の「F動画」はフィルタ処理された動画像であることを、それぞれ意味する。また、動画像の小画像の左右には、パーフォレーションのマークを付帯させて、動画像であることを強調している。なお、これら画像の種別や画像番号は、実際のインデックス画像上では表示しなくても良い。
【0068】
また、画面50の右上隅に検索アイコン60が表示され、検索アイコン60の左横に横長に検索メニュー70aが表示される。画面50の右端にページ送り戻しアイコン57が表示される。
【0069】
検索アイコン60がクリック操作される度に、検索メニューが順次切換わる。図12(B)に示すように、検索アイコン60が1回クリック操作されると、図12(C)に切換わり、検索メニューの表示内容が「ALL」から「静止画」に切換わる。検索メニューとしては、黒文字の検索メニュー70bが表示される。ここで、ページ送り戻しアイコン57は消去される。さらに、図12(C)に示すように、フリック操作24aが行われると、静止画の検索が開始される。図12(D)は、静止画検索が終了して、静止画のみのインデックス画像が表示された画面である。検索後のインデックス画像の最初の画面も、1コマ再生の場合と同様に、検索直前のインデックス画像62の先頭画像を基準として、この画像と同じかそれよりも画像番号が大きい画像であって、もっとも近い画像が先頭画像となるように表示する。また、ページ送り戻しアイコン57が再度表示される。
【0070】
図13は、検索時に1コマ再生画面からインデックス再生画面へ移行する操作の1例を示す図である。図13(A)は、図9(B)と同じ画面である。図9(B)では、横方向になされたフリック操作によって、静止画像を検索する処理が行われた。図13(A)に示すように、縦方向にフリック操作24b(第2のフリック操作)が行われると、静止画検索が実行され、かつその結果が図13(B)に示すように、インデックス再生画面で表示される。また、図13(B)において静止画像の小画像のいずれかがクリック操作されると、1コマ表示画面に切換わる。図13(B)で例えばNo15の静止画像がクリックされたとすると、図13(C)に示すように、No15の静止画像が1コマ再生画面で表示される。図13(C)において、コマ送り戻しアイコン56が操作されると、NO15の前後の静止画像が順番に表示される。
【0071】
図14は、検索時に1コマ再生画面とインデックス再生画面間の移行する操作の他の例を示すものである。図14(A)は、検索メニューとして「3D」が選択されている画面である。図14(A)に示すように、検索アイコン60から縦方向のフリック操作24bが行われると、図13で説明した同様に、3D撮影された画像の検索が実行される。検索が終了すると、図14(B)に示すように、検索された3D画像がインデックス画像62として表示される。
【0072】
一方、図14(A)において、検索アイコン60が1回クリック操作されると、検索メニューが「3D」から「日付」に切換わる(図14(C))。そして、図14(C)に示すように、検索メニューとして「日付」が表示されている場合に、横方向にフリック操作24aが行われると、検索直前の画像と撮影日が同じ画像の検索が開始される。検索が終了すると、図14(D)に示すように、検索された静止画像の最初の画像(ここでは、No10)が表示される。図14(E)は、検索メニューとして「日付」が表示されている場合に、縦方向にフリック操作24aが行われた画面である。縦方向のフリック操作24bにより、検索直前の画像と撮影日が同じ画像の検索が開始される。検索が終了すると、図14(F)に示すようなインデックス画像画面で表示される。
【0073】
以上のように、再生モードにおいて、セットアイコンとして検索条件を設定する検索アイコンを表示し、検索アイコンに対するクリック操作で検索メニューの切換えを行うようする。これによって、検索メニュー選択用の情報の表示サイズを小さくでき、かつ必要な場合にのみ表示できるので、画像検索用のUI情報の表示による画像視認への悪影響を少なくできる。さらに、検索時のフリック操作の方向によって、検索結果の表示を1コマ再生かインデックス再生するかを選択できるので、検索結果の表示態様を選択することが容易にできる。
【0074】
なお、上図で示したアイコンの位置や形状、あるいは検索メニューの表示内容は、一例であって、これに限定されるものではない。また、撮影モードでも説明したが、第1のフリック操作と第2のフリック操作は、左右あるいは上下の方向が逆でも良いし、第1と第2を逆にしてもよい。つまり、相互に識別できる程度に2つフリック操作の角度が異なっていればよい。
【0075】
次に、本実施形態の処理を図15から図18に示すフローチャートを用いて説明する。これらのフローチャートは、主として制御部107aがメモリ114に記憶されているプログラムを読み込んで実行することで実現される。
【0076】
図15及び図16は、撮影モードにおいて、設定メニューの変更に関する処理を説明するフローチャートである。まず最初に、カメラモードが撮影モードかを判断する(S11)。カメラモードが撮影モードではないときには(S11NO)、再生モードの処理を行う(S12)。再生モードの処理は、後述する(図17、図18)。
【0077】
撮影モードであると判断すると(S11YES)、設定メニューの項目番号Nを初期化し(N→0)(S21)、画面に設定アイコンを表示する(S22)。なお、設定メニューが全てデフォルトである場合には、図2(A)に示したように白抜きの設定アイコン20aを表示し、設定メニューのいずれかがデフォルトから変更されている場合には、黒文字の設定アイコン20bを表示する。同時に、ライブビュー画像表示用の画像処理条件を現に設定されている全設定条件に応じて調整して、ライブビュー画像を表示する(S23)。そして、ライブビュー画像が表示されている状態で、撮影者の撮影指示を判断する(S24)。撮影指示の判断は、操作部113のレリーズボタンへの操作の有無を検出すること行う。撮影指示があったと判断すると(S24YES)、確定された設定の撮影条件で撮影を行う(S26)。撮影終了後は、S22に戻る。
【0078】
次に撮影指示がないと判断すると(S24NO)、次に、設定アイコンへのクリック操作の有無を判断する(S25)。設定アイコンへのクリック操作がないと判断すると(S25NO)、S23に戻る。設定アイコンへのクリック操作があったと判断すると(S25YES)、項目番号NがNmax未満かを判断する(S27)。Nmaxは、最大の項目番号、つまり設定メニューの全項目数を示し、本例では、図8の表に示すように、Nmax=6である。Nは、S21でNが初期化された状態のままであればN=0である。
【0079】
NがNmax未満であると判断すると(S27YES)、Nを1つインクリメントする(S28)。初期化された直後であれば、S28でN=1になる。NがNmax以上であると判断すると(S27NO)、N=1にする(S29)。設定メニューがN=6(「感度」)である場合に、設定アイコンがクリック操作されたときには、設定メニューをN=1の「ALLリセット」に戻すためである。S28およびS29の次にS32に進む。
【0080】
次に、現在の設定メニューが「ALLリセット」かを判断する(S32)。「ALLリセット」であれば(S32YES)、ALLリセット設定時のメニューを表示する(S33)。
例えば図2(B)に示した画面である。「ALLリセット」でなければ(S32NO)、Nに応じた設定メニューの項目(内容)を表示する(S34)。例えば、S25が「ALLリセット」の後のクリック操作であれば、N=2で設定メニューとして「明るさ」が表示される。そして、その項目の具体的条件がデフォルト値である場合には、設定メニューを白抜きで表示する(図2(C))。
【0081】
S33及びS34に続き、設定メニューの表示開始後、タイマ計測を開始する(S35)。設定アイコンに対して一定時間フリック操作がない場合には、設定メニューを消去するためである。図2(C)等で説明したようなフリック操作がされたかを判断する(S36)。フリック操作がされないで(S36NO)、所定時間経過したかを判断する(S37)。所定時間は、例えば5秒である。所定時間経過していなければ(S37NO)、S36に戻る。所定時間経過した場合には(S37YES)、設定メニュー表示を消去して(S38)、S22に戻る。
【0082】
所定時間内にフリック操作がされたと判断すると(S36YES)、図16のS41に進む。
S41では、設定メニューの項目に応じて設定条件を表示する(例えば、図2(D)、図3(C)、図4(C)、図5(B)、図6(B)、図7(B))。続いて、表示された設定条件に対して、図2(D)においてタッチパネルを介してスライダ40bをスライドされる等、ユーザーの変更操作が行われた場合には、ユーザーにより設定された情報(スライダ位置)を取得する(S42)。ユーザーの設定に応じてライブビュー画像の画像処理条件を変更して、ユーザーの設定を反映したライブビュー画像を表示させる(S43)。
【0083】
次に設定アイコンにクリック操作されたかを判断をする(S44)。設定アイコンにクリック操作がされたと判断すると(S44YES)は、設定を確定し(S45)、設定メニューを消去する(S46)。図2(E)、図2(F)に示した例である。変更されたことを示すために、設定メニューを黒文字に変更する。一方、設定アイコンにクリック操作がされていない場合には(S44NO)は、S42に戻る。
【0084】
S46に続き、設定が確定された後の画面では、設定アイコンに対して縦方向のフリック操作がされたかを判断する(S47)。設定アイコンに縦方向のフリック操作がされたと判断すると(S47YES)、設定メニューの現項目の内容をデフォルトに戻す(S48)。図2(F)から図2(G)に示した例である。設定アイコンにフリック操作がされないと判断する場合には(S47NO)、図14のS23に戻る。
【0085】
次に、再生モードでの検索処理態様を説明する。図17及び図18は、再生モードにおける検索処理を説明するフローチャートである。図9から図14で示した画面に関する処理で、図15のS12で示した再生モードの処理である。
【0086】
まず図17において、1コマ再生が設定されているかを判断する(S61)。本例のカメラでは、再生モードとして、1コマ再生とインデックス再生のいずれかが選択可能とし、その設定は、ユーザーによる操作部113の指示で切換えられるものとする。
【0087】
1コマ再生に設定されていない、つまりインデックス再生が設定されていると判断すると(S61NO)、S63に進む。インデックス再生の詳細は後述する。
【0088】
1コマ再生画面が設定されていると判断されて(S61YES)、カメラ電源オン直後は初期検索条件(デフォルトの検索条件)により検索された画像を表示する(S62)。初期検索条件は、図10で説明した検索メニュー項目の中で、項目N=1の「ALL」である。つまり、全ての画像が検索対象となり、画像番号の一番小さい画像から表示される。その後、適当な回数分コマ送りされた後の画面が、例えば図9(A)の画面である。かかる画面で、検索アイコンがクリックされたかを判断する(S64)。クリックされたと判断すると(S64YES)、検索メニューの内容(項目)を切換えて表示する(S65)。あわせて、コマ送り/戻しアイコンを隠す(S66)。
【0089】
検索アイコンから左方向にフリック操作されたかを判断する(S67)。ここで、左方向にフリック操作されていないと判断すると(S67NO)、検索アイコンに対して下方向にフリック操作されたかを判断する(S71)。下方向にフリック操作されたと判断すると(S71YES)、図18のS85にジャンプする。これについては、後述する。下方向へのフリック操作がされていないと判断すると(S71NO)、S64に戻る。
【0090】
S67において、検索アイコンから左方向にフリック操作されたと判断すると(S67YES)、表示されている検索メニューの条件に基づいて、検索を実行する(S68)。例えば、図9(B)の画面であれば、静止画像を検索する。検索は記録媒体から画像ファイルのタグ情報あるいは拡張子に基づいて行われる。検索された画像で、最初の画像を1コマ表示する(S72)。表示する最初の画像は、検索直前に表示されている画像以上の画像番号であって、かつ検索直前に表示されている画像に画像番号が最も近い画像とする。もちろん、検索直前の画像に関わらず、検索画像の中で画像番号の最小あるいは最大の画像を、最初に表示する画像としてもよい。
【0091】
検索画像を表示する場合には、コマ送り/戻しアイコンも再度表示する(S73)。このコマ送り/戻しアイコンがクリックされたかを判断する(S74)。コマ送り/戻しアイコンがクリックされたと判断すると(S74YES)、検索された画像の中から、クリックされた矢印の向きに応じて、前後いずれかの画像番号の画像を1コマ再生する(S75)。コマ送り/戻しアイコンがクリックされていないと判断すると(S74NO)、S64に戻る。
【0092】
また、S64で、検索アイコンがクリックされていないと判断すると(S64NO)、S74に進む。S74、S75は、説明済みなので省略する。
【0093】
次に、S63に戻る。S63では、全ての画像ファイルを検索対象として、画像番号の一番小さい画像を先頭にしたインデックス再生画面を表示する(S63)。画面には、ページ送り/戻しアイコン57が表示される。インデックス再生で一括再生する画像数(本例では9)は、操作部からの指示で設定される。続いて、S81に進む。
【0094】
インデックス再生画面(例えば図12(A))で検索アイコンがクリックされたかを判断する(S81)。インデックス再生画面で検索アイコンがクリックされたと判断すると(S81YES)、検索メニューを図10の表に準じた順番で切換えて表示する(S82)。そして、ページ送り/戻しアイコン57を隠す(S83)。
【0095】
検索アイコンから左方向にフリック操作されたかを判断する(S84)。ここで、左方向にフリック操作されていないと判断すると(S84NO)、S81に戻る。例えば図12(B)から図12(C)で示したように、左方向にフリック操作がなされたと判断すると(S84YES)、検索メニューの条件に従って、検索を実行する(S85)。検索された画像を、インデックス再生する(S86)。インデックス再生では、検索された画像を画像番号順に並べるものとする。最初のインデックス再生画面での先頭画像は、検索直前に表示されている画像以上の画像番号であって、かつ検索直近に表示されている画像に最も近い画像とする。
【0096】
ページ送り/戻しアイコンも再度表示する(S87)。このページ送り/戻しアイコンがクリックされたかを判断する(S88)。コマ送り/戻しアイコンがクリックされたと判断すると(S88YES)、検索された画像において次または前のページのインデックス再生画面を表示する(S89)。その後、S81に戻る。また、ページ送り/戻しアイコンがクリックされていないと判断すると(S88NO)、同じくS81に戻る。
【0097】
S81で、検索アイコンのクリック操作がされていないと判断すると(S81NO)、S88に進む。S88、S89は、説明済みなので省略する。
【0098】
以上の実施形態においては、UI制御部107aがメモリ114に格納されたUI制御用のプログラムを読み出して実行することで、上記フローチャートが処理されるので、制御用プログラムも本発明となる。あわせて、このような制御用プログラムが記録された記録媒体も本発明となる。プログラムを格納する記録媒体としては、フラッシュメモリに限定されるものではなく、CD−ROM、DVD−ROM等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、テープ媒体、ICカードなどの半導体メモリであってもよい。そして、かかる処理は、ソフトウェア処理に限るものではなく、ソフトウェア処理とハードウェア処理の組み合わせで、実現してもよい。
【0099】
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組合わせても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。
【符号の説明】
【0100】
10・・・画面、20a、20b・・・設定アイコン、24a、24b・・・フリック操作、30a、30b・・・設定メニュー、40、41、42、43,44,45、46・・・設定条件、40a・・・ライン、40b・・・スライダ、40c・・・名称、42a・・・矢印欄、45a、45b・・・項目、50・・・画面、52・・・モード表示、54・・・画像番号、56・・・コマ送り/戻しアイコン、57・・・ページ送り/戻しアイコン、58・・・再生アイコン、60・・・検索アイコン 62・・・インデックス画像、70a、70b・・・検索メニュー、100・・・デジタルカメラ、101・・・レンズ、102・・・撮像素子、103・・・撮像回路、104・・・A/D変換回路、105・・・画像処理部、106・・・JPEG処理部、107・・・制御部、107a・・・UI制御部、108・・・SDRAM,109・・・メモリI/F、110・・・表示ドライバ、111・・・レンズ駆動部、112・・・レンズ駆動制御回路、113・・・操作部、113a・・・タッチパネル、114・・・メモリ、115・・・記録媒体、116・・・表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮影する撮像部と、
タッチパネルを含む操作部と、
撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示し、上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示を制御するUI制御部と、を備え、
上記UI制御部は、上記UI情報として、上記撮影条件を設定するための設定アイコンと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニューを表示し、
上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示し、
上記設定アイコンに対する第1のフリック操作を検出した場合に、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件を表示し、上記操作部からの当該設定条件を変更する操作に対応して設定条件を変更し、
上記設定条件の変更後に、上記設定アイコンへのクリック操作を検出した場合には、当該設定を確定し、
上記設定の確定後に、上記設定アイコンに対する上記第1のフリック操作に対して交差する方向になされる第2のフリック操作を検出した場合には、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻す制御を行う
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
上記撮像部で得られる画像を処理する画像処理部を備え、
上記画像処理部は、上記変更された設定条件に対応してライブビュー画像の画像処理を行い、
上記UI制御部は、上記設定条件に対応する上記設定メニュー表示するときに、当該設定条件がデフォルトである場合とデフォルトから変更された場合とで、当該設定メニューの表示態様を異ならせるよう制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
被写体像を撮影する撮像部と、
タッチパネルを含む操作部と、
撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示し、上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示を制御するUI制御部と、を備え、
上記UI制御部は、上記UI情報として、上記撮影条件を設定するための設定アイコンと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニューを表示し、
上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示し、
上記設定アイコンに対するクリック操作を検出した場合に、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件を表示し、上記操作部からの設定条件を変更する操作に対応して設定条件を変更し、
上記設定条件の変更後に、上記設定アイコンへのクリック操作を検出した場合には、当該設定を確定し、
上記設定の確定後に、上記設定アイコンに対するフリック操作を検出した場合には、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻す制御を行う
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
タッチパネルを含む操作部と、
画像の検索条件を設定するためのUI情報を画面に表示し、当該UI情報に対する上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示及び当該画像検索を制御するUI制御部と、を備え、
上記UI制御部は、小画像の集合であるインデックス画面において検索アイコンを表示し、
上記検索アイコンと異なる位置に画像検索の条件を示す検索メニューを表示するとともに、上記検索アイコンへのクリック操作に応じて当該検索メニューの画像検索の条件を切り替えて表示し、
上記検索アイコンへのフリック操作を検出して、上記検索メニューに示される画像検索の条件に対応した検索の実行を指示し、上記インデックス画面に当該検索された画像を表示する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項5】
タッチパネルを含む操作部と、
画像の検索条件を設定するためのUI情報を画面に表示し、当該UI情報に対する上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示及び当該画像検索を制御するUI制御部と、を備え、
上記UI制御手段は、1コマ再生画面において検索アイコンを表示し、
上記検索アイコンと異なる位置に画像検索の条件を示す検索メニューを表示するとともに、上記検索アイコンへのクリック操作に応じて当該検索メニューの画像検索の条件を切り替えて表示し、
上記検索アイコンへの第1のフリック操作を検出した場合には、上記検索メニューに示される画像検索の条件に対応した検索の実行を指示し、当該検索された画像を上記1コマ再生画面として表示し、
上記検索アイコンへの第1のフリック方向と異なる方向の操作である第2のフリック操作を検出した場合には、上記検索メニューに示される画像検索の条件に対応した検索の実行を指示し、当該検索された画像を小画像の集合であるインデックス再生画面として表示するよう制御する
ことを特徴とする画像再生装置。
【請求項6】
上記検索メニューに含まれる画像検索の条件の1つには、撮影日が共通する画像を検索するという条件が含まれ、
上記UI制御部は、上記撮影日が共通する画像を検索するという条件で上記検索を指示する場合には、検索実行直前に選択されている画像と撮影日が共通する画像の検索を指示する
ことを特徴とする請求項4または5に記載の画像再生装置。
【請求項7】
上記UI制御部は、当該検索された画像を上記1コマ再生画面として表示する場合には、検索実行される直前に1コマ表示されている画像の画像番号と同一、またはそれ以上の画像番号であって当該直前に1コマ表示されている画像の画像番号に最も近い画像を、最初に表示する
ことを特徴とする請求項5に記載の画像再生装置。
【請求項8】
被写体像を撮影する撮像部とタッチパネルを含む操作部を備える撮像装置のコンピュータに、撮影条件を設定するためのUI情報をライブビュー画面上に表示し、上記操作部への入力を検出して、当該UI情報の表示を実行させるプログラムにおいて、
上記UI情報として、上記撮影条件を設定するための設定アイコンと設定する撮影条件の種類を特定するための設定メニューを表示するステップと、
上記設定アイコンへの操作指示に応じて、上記設定メニューにおいて上記撮影条件の種類を切り替えて表示するステップと、
上記設定アイコンに対する第1のフリック操作を検出した場合に、当該設定メニューで特定された撮影条件の種類に対応する設定条件を表示し、上記操作部からの当該設定条件を変更する操作に対応して設定条件を変更するステップと、
上記設定条件の変更後に、上記設定アイコンへのクリック操作を検出した場合には、当該設定を確定するステップと、
上記設定の確定後に、上記設定アイコンに対する上記第1のフリック操作に対して交差する方向になされる第2のフリック操作を検出した場合には、上記確定した設定条件をデフォルト値に戻すステップと、を含む
ことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−21548(P2013−21548A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−153985(P2011−153985)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】