説明

撮像装置及び撮像装置の制御方法

【課題】ユーザの自由度や利便性をできるだけ損なうことなく、発熱の問題等に対する安全性を高めることがきる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像部4と、明るさを段階的に制御可能なライト6と、ライト6のフル点灯時間を測定するタイマ11と、タイマ11の測定によりライト6のフル点灯時間が所定時間に到達するとライト6を微灯となるように制御する制御部10とを具備する携帯端末装置1である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及び撮像装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、カメラ及びライトを搭載した情報端末が多数存在するが、ライトを点灯した場合には消費電力が大きくなってしまう。また、ライトの種類によっては一定時間点灯させると発熱するものがある。例えば、発熱が問題となるものでは、利用者の安全性を考慮して、高い温度になった場合にはカメラを終了させているのが一般的である。
【0003】
このような技術に係るものとして、特許文献1には、カメラで被写体を撮影するときには照度センサーにより、必要に応じて被写体を照明するようにした技術が記載されている。
【0004】
また、特許文献2には、温度センサーを用いてカメラ内部の温度が所定温度を超えた場合に、バックライトを消灯したりすることで、発熱やカメラ内温度の上昇を防止する技術が記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、画像取込装置の照明光について、点灯時間が所定の上限時間を超えないように制御すること、および、次回の点灯までの消灯時間が所定の最短消灯時間より長くなるように制御することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−260716号公報
【特許文献2】特開2002−135636号公報
【特許文献3】特開2000−9425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載されている技術によれば、ライト点灯による電力消費を一定程度抑えることは期待できるが、発熱の問題性については考慮されていない。
【0008】
特許文献2に記載されている技術では、温度センサーを搭載する必要があり、端末価格やサイズ、総重量にも影響する。
【0009】
また、特許文献3に記載されている技術では、強制的にライトの点灯・消灯が制御されるようになっているため、ユーザの操作に応じてライトを点灯した状態で撮影を行おうとした場合には撮影の柔軟性(あるいは操作性)が乏しくなるという課題がある。
【0010】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、ユーザの自由度や利便性をできるだけ損なうことなく、発熱の問題等に対する安全性を高めることがきる撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、撮像部と、明るさを段階的に制御可能な照明と、前記照明のフル点灯時間を測定するタイマと、前記タイマの測定により前記照明のフル点灯時間が所定時間に到達すると前記照明を微灯となるように制御する点灯時間制御部とを具備することを特徴とする撮像装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、照明のフル点灯時間が所定時間に到達すると照明が微灯状態となる。したがって、所定時間に到達したところでいきなり消灯してしまって一定の光量のもとでの撮影が継続できなくなるのではなく、フル点灯よりは暗くなるものの微灯状態で点灯が継続されるので、ユーザの意図に従って光量を落とした状態での撮影の継続や撮影の終了タイミングの選択ができるようになる。すなわち、ユーザの自由度や利便性をそれほど損なうことなく、発熱の問題等に対する安全性を高めることがきる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明による撮像装置の一実施形態としての携帯端末装置の外観図((a)は正面図、(b)は背面図)である。
【図2】図1の携帯端末装置1の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の携帯端末装置1の第1の動作例を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1の携帯端末装置1の第2の動作例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明による撮像装置の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態である携帯端末装置1の外観図であり、図1に示す携帯端末装置1はカメラ付携帯電話機として構成されている。図1(a)は携帯端末装置1の正面側であり、携帯端末装置1の正面には、ディスプレイ2と、十字キーや数字キーからなる入力操作部3が設けられている。また、図1(b)は背面図であり、携帯端末装置1の背面には、撮像部4、照度センサー5及びライト(フラッシュ)6が設けられている。ここで、ライト6は、発熱性の高いデバイスとなっている。
【0015】
なお、本発明の実施形態は、図1に示すようなカメラ付携帯電話機に限らずカメラや携帯ゲーム機等の他の様々な撮像装置であってもよい。
【0016】
図2は、図1の携帯端末装置1の構成を示すブロック図である。なお、図1と同一の構成には同一の符号を用いている。携帯端末装置1は、ディスプレイ2、入力操作部3、撮像部4、ライト6、照度センサー5、および制御部10を備えている。なお、携帯端末装置1には、他に記憶装置、バッテリー、無線信号の送受信部や、マイク、スピーカーなどの構成を備えているが、図2では本発明の特徴に係る要部のみを表している。
【0017】
制御部10は、ディスプレイ2、入力操作部3、撮像部4、ライト6、照度センサー5等の各部を制御するとともに、内部にタイマ11(あるいはカウンタ)を備え、1又は複数種類の時間を計測する機能を有している。なお、携帯端末装置1では、制御部10によって実行されるプログラムであるカメラアプリケーションを起動することで、ユーザが入力操作部3を用いて設定した撮影条件や撮影タイミング(動画撮影の撮影開始や終了のタイミング、静止画撮影のシャッタータイミング)に応じた動画や静止画の撮影を撮像部4を用いて行うことができるようになっている。
【0018】
次に、図3を参照して、図1の携帯端末装置1の第1の動作例について説明する。この動作例でのカメラアプリケーション起動時、ライト6の初期状態は、「消灯状態」で「オートモード」とする。「オートモード」とは、カメラのライト6により、照度センサー5の出力に応じて、必要に応じて被写体を照明(あるいは非照明と)するモードを意味する。この場合、制御部10は、タイマ11を用いて、点灯制約時間Rと微灯制約時間Sを制御する。すなわち、R秒間を超えてライト6を点灯した場合、ライト6が高温になりつつあるため、微灯制約時間Sだけ微灯状態とさせる。そして、さらにS秒間経過した場合は制御部10はライト6を消灯させさるようになっている。
【0019】
まずユーザによってカメラアプリケーションが起動され、動画撮影が開始される場合(ステップS101)、十分な光量があるか照度センサー5を用いて制御部10によって判断される(ステップS102)。照度センサー5の出力の判断タイミングについては、動画を撮影する前でもよいものとする。
【0020】
照度センサー5の出力で十分な光量があると判断された場合(ステップS102でYES)は、ライト6を付けなくても被写体の光量があるため、ライト6は消灯状態を継続する(ステップS103)。その後、録画を継続する場合(ステップS104でYES)は、ライト消灯状態を継続したまま録画を継続する(ステップS103〜S104でYES〜S103…の繰り返し)。
【0021】
その後、録画を継続しなかった場合(ステップS104でNO)は、録画を終了する(ステップS105)。
【0022】
一方、照度センサー5の出力で十分な光量がないと判断された場合(ステップS102でNO)は、ライト6を点けなければ被写体の光量が保てないため、制御部10はライト6を点灯する(ステップS106)。録画時間がR秒を経過していない場合(ステップS107でNO)、ユーザが録画を継続するときには、録画が継続される(ステップS108でYES〜S107でNO〜S108でYES…の繰り返し)。その後、ユーザが録画を継続しなかった場合(ステップS108でNO)は、ライト6を消灯し、録画を終了する(ステップS105)。
【0023】
録画時間が点灯制約時間R秒を経過した場合(ステップS107でYES)は、制御部10がライト6を微灯に制御する(ステップ109)。ここで微灯とは、点灯(これは所定の最高出力での点灯すなわちフル点灯を意味する)よりも暗い状態でのライト6の点灯状態を意味する。例えば、ライト6を所定の時間間隔でかつ100%よりも小さい所定のオン時間/(オン時間+オフ時間)比で駆動することなどによって実現することができる。この際、ステップS109では、ユーザにライト6が微灯となること(または微灯となったこと)を伝えるため、ディスプレイ2にポップアップ表示あるいはライトアイコンを点滅表示させること等で微灯となる(あるいは微灯となった)旨を通知(あるいは報知)することができる。
【0024】
その後、録画時間が微灯制約時間S秒を経過していない場合(ステップS110でNO)、ユーザが録画を継続するときには、録画が継続される(ステップS111でYES〜S110でNO〜S111でYES…の繰り返し)。そして、ユーザが録画を継続しなかった場合(ステップS111でNO)は、ライト6を消灯し、録画を終了する(ステップS105)。
【0025】
他方、録画時間が微灯制約時間S秒を経過していた場合(ステップS110でYES)、ライト6を消灯する(ステップS112)。この際、ステップS112では、ユーザにライト6が消灯となること(または消灯となったこと)を伝えるため、ディスプレイ2にポップアップ表示あるいはライトアイコンを消灯させること等で消灯となる(あるいは消灯となった)旨を通知することができる。この状態でユーザが録画を継続させる場合(ステップS113でYES)は、ライト消灯状態で録画継続する(ステップS113でYESの繰り返し)。録画を継続しなかった場合(ステップS113でNO)は、録画を終了する(ステップS105)。
【0026】
この例では、ライト6の微灯や消灯前後のタイミングでその旨をユーザに通知させているが、カメラ起動時に微灯や消灯されることがあることをユーザに通知させるようにしてもよい。
【0027】
図3に示す第1の動作例によれば、ライトの点灯状態を段階的(点灯/微灯/消灯等)に制御することができるので、所定時間に到達したところでいきなり消灯してしまって一定の光量のもとでの撮影が継続できなくなるのではなく、フル点灯よりは暗くなるものの微灯状態で点灯が継続されるので、ユーザの意図に従って光量を落とした撮影の継続や撮影の終了タイミングの選択などができるようになる。よって、ユーザの自由度や利便性をそれほど損なうことなく、発熱の問題等に対する安全性を高めることがきる。
【0028】
次に、図4を参照して、図1の携帯端末装置1の第2の動作例について説明する。この第2の動作例では、消灯必要時間が設定されているのに対して、図3の第1の動作例では消灯必要時間は設定されておらず、いつでも点灯可能となっている点が異なっている。ここで消灯必要時間とは、ライト6を消灯した後、再度点灯させるまでに消灯状態を継続させることが必要となる時間を意味する。すなわち、ライト6を点灯し、その後消灯した後は、消灯必要時間が経過した後でなければ再度ライト6を点灯することができなくなる。
【0029】
図4の第2の動作例でのカメラアプリケーション起動時も、図3の第1の動作例と同様にライト初期状態では、「消灯状態」で「オートモード」とする。また、制御部10は、タイマ11を用いて、点灯制約時間Rと微灯制約時間Sに加え、消灯必要時間Pを制御する。すなわち、点灯制約時間R秒間を超えてライト6を点灯した場合、ライト6が高温になりつつあるため、微灯制約時間Sだけ微灯状態とさせる。そして、さらにS秒間経過した場合は制御部10はライト6を消灯させさる。また、ライト6を消灯後に再び点灯するには、消灯必要時間Pの経過を待たなければならないようになっている。また、タイマ11を用いて計測される点灯継続時間Xの初期値をX=0(秒)、消灯継続時間Zの初期値をZ=0(秒)とする。
【0030】
ここでいう、点灯継続時間は、ライト6を点灯した状態の継続時間であり、消灯継続時間は、ライト6を消灯した状態の継続時間である。携帯端末装置1の起動時には、ライト6は消灯状態にあるので、制御部10は、消灯継続時間のカウントを開始する。あるいは、携帯端末装置1の停止状態(ユーザにより電源OFFされた状態)においても、制御部10が、消灯継続時間のカウントを継続することにより、消灯継続時間を、より正確に測定できる。
【0031】
カメラを起動し、動画撮影を開始する場合(ステップS201)、録画を継続する場合には(ステップS202でYES)、まず十分な光量があるか照度センサー5の出力に基づいて制御部10が判断する(ステップS204)。なお、照度センサー5の出力の判断タイミングについては、動画を撮影する直前でもよいものとする(図3の第1の動作例でも同様)。
【0032】
照度センサー5を用いて十分な光量があると判断した場合(ステップS204でYES)は、ライト6は消灯状態を継続する。その後、録画を継続する場合(ステップS202でYES)は、ライト消灯状態を継続したまま録画を継続する(ステップS202でYES〜S204でYES〜S202でYES…の繰り返し)。その後、録画を継続しなかった場合(ステップS202でNO)は、録画を終了する(ステップS203)。
【0033】
他方、照度センサー5の出力に基づいて制御部10が十分な光量がないと判断した場合(ステップS204でNO)、制御部10がライト6が点灯または微灯しているかどうか判断する(ステップS205)。ライト6が点灯または微灯していない場合(ステップS205でNO)、消灯継続時間Z(秒)と消灯必要時間P(秒)を比較する(ステップS206)。上述した消灯必要時間Pは、ライトの温度が下がるまでの十分な時間であり、つまりこの時間分ライトが消灯していればユーザの安全性に問題ないということを意味する。消灯必要時間P(秒)は、一定時間としてもよい(この場合は最大時間固定となる)し、直前にカメラを使用した時間に応じて動的に変化させてもよい。
【0034】
消灯継続時間Z(秒)と消灯必要時間P(秒)を比較し、P(秒)≦Z(秒)の場合(ステップS206でYES)は、消灯継続時間Zが消灯必要時間Pを満たしているため、ライト6を点灯する(ステップS207)。これにより、点灯継続時間X(秒)のカウントをスタートさせ、また消灯継続時間Z(秒)=0とし、消灯継続時間Z(秒)のカウントをストップさせる(ステップS207)。このステップS207でのライト点灯時、安全性を考慮し、ゆっくりと点灯してもよいし、一度点滅させてから正常点灯させてもよい。
【0035】
また、温度上昇によりライト6が消灯した後の初回点灯時には、ライト6が安全に点灯できるようになった旨のユーザ通知(ディスプレイ2上にポップアップあるいはライトアイコン通知)を行ってもよい。
【0036】
他方、消灯継続時間Z(秒)と消灯必要時間P(秒)を比較し、P(秒)>Z(秒)の場合(ステップS206でNO)は、ライト6の温度が下がっていない可能性があるため、ライト6は消灯状態を継続する(ステップS208)。消灯継続時間Z(秒)のカウントも継続する(ステップS208)。この際ユーザには、光量が足りないにもかかわらず、ライト6が点灯しない(点灯しなかった)ことを伝えるため、ディスプレイ2においてポップアップ表示あるいはライトアイコンを消灯させることで表示することができる。ユーザへの通知は、ライト消灯後のタイミングでもよいし、カメラ起動時あるいはライト消灯前にユーザ通知させることでもよい。
【0037】
一方、ライト6が点灯/微灯している場合(ステップS205でYES)、点灯継続時間X(秒)と点灯制約時間R(秒)を比較する(ステップS209)。上述した点灯制約時間Rは、ライト6の温度が高温とならない状態で継続して使用可能な安全時間であり、つまりR秒間を超えてライト6を点灯した場合、ライト6が高温となりユーザの安全性を保てない可能性があることを意味する。
【0038】
点灯継続時間X(秒)と点灯制約時間R(秒)を比較し、R(秒)>X(秒)の場合(ステップS209でYES)は、点灯継続時間Xが点灯制約時間Rに達していないため、ライト点灯を継続する(ステップS210)。点灯継続時間X(秒)のカウントも継続する(ステップS210)。
【0039】
他方、点灯継続時間X(秒)と点灯制約時間R(秒)を比較し、R(秒)≦X(秒)の場合(ステップS209でNO)は、点灯継続時間Xが点灯制約時間Rを超えるため(ライト6が高温となりユーザの安全性を保てなくなる可能性があるため)、さらに微灯制約時間Sを経過していない場合(すなわちステップS209でNOと判定された時点から微灯制約時間Sが経過していない場合)には(ステップS211でNO)、ライト6を微灯にする(ステップS212)。この際、ステップS212では、ユーザにライト6が微灯となること(または微灯となったこと)を伝えるため、ディスプレイ2にポップアップ表示あるいはライトアイコンを点滅表示させること等で微灯となる(あるいは微灯となった)旨を通知することができる。
【0040】
その後、微灯制約時間Sが経過する前、十分な光量が無い状態で録画が継続される場合(ステップS202でYES、ステップS204でNO、ステップS205でYES、ステップS209でNO、ステップS211でNO)、微灯状態が継続する(ステップS212)。
【0041】
その後、微灯制約時間Sが経過した場合(ステップS211でYESの場合)には、ライト6を消灯させるとともに、消灯継続時間Z(秒)のカウントをスタートさせ、また点灯継続時間X(秒)=0とし、X(秒)のカウントをストップさせる(ステップS213)。この際ユーザには、ライト6が消えること(または消えたこと)を伝えるため、ディスプレイ2にてポップアップ表示あるいはライトアイコンを消灯させることで表示を行うことができる。なお、その表示は、ライト消灯後のタイミングでユーザ通知させてもよいし、カメラ起動時あるいはライト消灯前にユーザ通知させることでもよい。
【0042】
録画継続中は、上記動作を繰り返し(ステップS202でYES以降の処理)、ユーザが録画終了操作をした場合に(ステップS202でNO)、ライト6が点灯していた場合は消灯し、録画を終了させる(ステップS203)。
【0043】
上述のとおり、図4の第2の動作例は、録画開始中は常に照度センサー5の出力によりライト点灯の要否を判断し、かつ点灯継続時間X、消灯継続時間Zを管理して、ライト6の再点灯前禁止期間の制御を含み、ライト6を段階制御した手法となる。
【0044】
上記図3、図4の動作例は、カメラ録画中のライト6の制御方法の例であるが、カメラの静止画または動画撮影前のライト制御にも、同様の手法を適用できる。
【0045】
上記のように第1の動作例または第2の動作例では、ライト6の点灯状態が段階的(点灯/微灯/消灯等)に時間制御(時間管理)される。この場合、点灯制約時間Rと微灯制約時間Sの経過がタイマ11を用いて制御部10によって制御される。点灯制約時間R秒間を超えてライト6を点灯した場合、ライト6が高温になりつつあるため、微灯制約時間Sだけ微灯状態とさせる。微灯制約時間S秒間経過した場合は消灯させ、安全にライト6が点灯できる状態になった場合に点灯させる。これにより、ライト6の点灯をフル点灯と消灯のみの制御とする場合に比べ、長い時間、ライト6をつけた状態(点灯または微灯)とすることが可能となる。
【0046】
また微灯状態であれば、温度が下がるライトデバイスを使用すれば、ある程度安全な温度に下がるまで微灯状態を保ち、安全に利用できる温度に下がった場合に点灯状態とするといった時間制御も可能となる。
【0047】
なお、本発明の実施の形態は、上記に限定されず、例えば、ライト6の点灯段階の制御を、点灯(=フル点灯)と微灯の2段階に代えて3段階以上の段階制御としたり、ライト6を複数設けて、点灯する個数や点灯状態を制御することで点灯状態を段階制御するものとしたり、撮像部4や照度センサー5を複数設けるようにしたりといった変形を適宜行うことができる。
【0048】
なお、上記実施形態と特許請求範囲の構成との対応は次のとおりである。ライト6が特許請求の範囲における「照明」に対応し、タイマ11が「タイマ」に対応し、制御部10が「点灯時間制御部」に対応し、ディスプレイ2が「表示手段」に対応している。
【0049】
なお、制御部10の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0050】
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0051】
1 携帯端末装置
2 ディスプレイ
3 入力操作部
4 撮像部
5 照度センサー
6 ライト
10 制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像部と、
明るさを段階的に制御可能な照明と、
前記照明のフル点灯時間を測定するタイマと、
前記タイマの測定により前記照明のフル点灯時間が所定時間に到達すると前記照明を微灯となるように制御する点灯時間制御部と
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記点灯時間制御部が、前記照明を微灯とした後、一定時間経過後に消灯する
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記点灯時間制御部が、前記照明を消灯してから一定時間点灯を禁止する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
ユーザへ情報を報知するための表示手段を備え、
前記照明が微灯になる又は微灯になった際に、前記照明が微灯になること又は微灯になったことを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記照明が消灯する又は消灯した際に、前記照明が消灯すること又は消灯したことを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記照明が点灯する又は点灯した際に、前記照明が点灯すること又は点灯したことを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像部と、
明るさを段階的に制御可能な照明と、
前記照明のフル点灯時間を測定するタイマと、
前記照明の点灯時間を制御する点灯時間制御部とを備える撮像装置の制御方法であって、
前記点灯時間制御部によって、前記タイマの測定により前記照明のフル点灯時間が所定時間に到達すると、前記照明を微灯となるように制御する
ことを特徴とする撮像装置の制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−74785(P2012−74785A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216305(P2010−216305)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】