撮像装置
【課題】簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、撮影中あるいは測距中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置10は、撮像素子4と、撮影レンズ1と、光学ファインダと、AFセンサ部8と、回転軸11を有し、被写体光束を透過させる開口部2aと上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部2bと、裏面の遮光面部2dとを有する主回転板2と、回転軸13を有し、開口部2aを透過した被写体光束をAFセンサ部8に向けて反射する検出器用反射面部3bを有する副回転板3とを有しており、主回転板2の開口部2aが上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、ファインダ光軸上の光は、遮光面部2dにより遮られる。
【解決手段】撮像装置10は、撮像素子4と、撮影レンズ1と、光学ファインダと、AFセンサ部8と、回転軸11を有し、被写体光束を透過させる開口部2aと上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部2bと、裏面の遮光面部2dとを有する主回転板2と、回転軸13を有し、開口部2aを透過した被写体光束をAFセンサ部8に向けて反射する検出器用反射面部3bを有する副回転板3とを有しており、主回転板2の開口部2aが上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、ファインダ光軸上の光は、遮光面部2dにより遮られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子を用いて被写体像を撮像する撮像装置の構造に関す。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像素子を用いた撮像装置であるデジタル式一眼レフカメラは、図27の光軸に沿った断面で示した構成図(概要)のように撮影レンズ光軸(O)上に着脱可能な撮影レンズ101と、サブミラー102aを有するハーフミラーからなる揺動式可動ミラー102と、シャッタ103と、撮像素子104と、光軸の上側方にスクリーン105とペンタプリズム106および接眼レンズ107からなる光学ファインダユニットと、さらに、光軸の下側方にAFセンサ部108を備えている。
【0003】
可動ミラー102は、光軸と直交する平面に沿って左右に延びるミラー軸102bに開閉回動(揺動)可能な状態でバネにより付勢された状態で支持されている。そして、電源オン時、ファインダ観察時、AF時に撮影光路中に傾斜した光路進入位置(撮像素子非露光状態)に回動駆動され、露光時に上記撮影光路から退避した退避位置(撮像素子露光状態)に回動駆動される。
【0004】
また、特許文献1に開示された一眼レフカメラは、水平方向にスライドする可動ミラーを採用するものであるが、上記可動ミラーが退避状態にあるとき、スクリーンの前端部より進入する外光を遮光するための連動遮光板を設けたものである。
【特許文献1】特開昭61−46941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、図27に示した従来の一眼レフカメラにおいては、上記可動ミラー102の揺動駆動速度自体に限界があり、高速連写撮影における連写速度が制限される。近年では10コマ/秒を超える連写が可能な高速処理が可能な撮像素子も開発されており、そのような撮像素子に対して上述した従来の可動ミラー駆動機構では、応答動作上、対応が難しいと思われる。
【0006】
一眼レフカメラにおいて、高速連写を行うために上記従来の可動ミラー機構以外の機構を採用する場合、撮像素子の露光状態、あるいは、測距動作中、光学ファインダユニット側から進入する外光を撮像光路中に進入させない構造が不可欠である。
【0007】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、撮像素子を用いた撮像装置において、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載の撮像装置は、被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とからなる主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを有する板状回転体と、を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られる。
【0009】
本発明の請求項2記載の撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器と、上記板状回転体の上記回転軸とは異なる回転軸を中心にして回転し、上記開口部を透過した被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部を有する副板状回転体とを有する。
【0010】
本発明の請求項3記載の撮像装置は、被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とを有する主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを備えた板状回転体とを有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られる。
【0011】
本発明の請求項4記載の撮像装置は、請求項3記載の撮像装置において、さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器を有し、また、上記板状回転体の上記主平面には上記被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部が設けられている。
【0012】
本発明の請求項5記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の回転軸は、上記撮影光軸の上方に位置しており、上記板状回転体の上記主平面は、上記撮影光軸と交差する。
【0013】
本発明の請求項6記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の上記主平面は、上記ファインダ光軸と交差する。
【0014】
本発明の請求項7記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体のファインダ用反射面部が上記撮影光軸上に位置しているとき、上記板状回転体の上記開口部は、上記ファインダ光軸上の被写体光束を透過させる。
【0015】
本発明の請求項8記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の上記遮光面部は、光反射度合いの低い色である。
【0016】
本発明の請求項9記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の主平面は、上記撮影光軸に対して直交する平面であるか、または、上記撮影光軸に対して直交する面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以下である。
【0017】
本発明の請求項10記載の撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、上記副板状回転体の板面は、上記撮影光軸に対して直交する平面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以上である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、撮像素子を用いた撮像装置において、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1〜3は、本発明の第一の実施形態の撮像装置としての一眼レフカメラの要部構成を示す光軸に沿った配置図であって、図1が光学ファインダ観察状態を示し、図2がAF測距状態を示し、図3が撮像素子露光状態を示している。図4〜6は、上記一眼レフカメラに適用される主回転板と副回転板との上記各作動状態を光軸前方側から見た図であり、図1と図4と、図2と図5と、図3と図6とがそれぞれ対応している。
【0021】
本実施形態の一眼レフカメラ10は、図1〜3に示すようにカメラボディ21に着脱可能な撮影光学系である撮影レンズ1を内蔵するレンズ鏡筒22と、カメラボディ21に内蔵される部材として、被写体光束を反射、あるいは、透過する回転光学機構部を構成する部材であって、レンズ光軸O(撮影レンズ1の光軸)に沿って配される板状回転体としての主回転板2および副板状回転体としての副回転板3と、撮像素子4とを具備し、さらに、レンズ光軸Oの上方に配され、後述するファインダ光学系と、レンズ光軸の下方側に配される検出器としてのAFセンサ部8と、被写体像を表示するファインダモード(電子ビューファインダモード)における電子画像表示器である液晶表示部9と、主回転板駆動用の駆動モータ12と、副回転板駆動用の駆動モータ14と、カメラ制御部15と、撮影開始を指示するための2段レリーズボタンにより操作される1st(一段目),2nd(二段目)レリーズスイッチ16や図示しないモード選択スイッチ等からなるカメラ操作スイッチと、さらに、図示しない構成要素であって、AE測光部、画像処理回路、液晶表示部駆動回路、記録媒体への画像記録回路等を具備している。
【0022】
レンズ鏡筒22は、撮影レンズ1とレンズ合焦駆動部17とを内蔵している。撮影レンズ1は、被写体光束を取り込み、その被写体像を撮像素子4の受光面4a上に結像させる撮影光学系である。レンズ合焦駆動部17は、カメラ制御部15の指示により撮影レンズ1の合焦駆動を行う。
【0023】
上記ファインダ光学系は、レンズ光軸Oに上方位置に配されるスクリーン5と、スクリーン5上方に配されるペンタプリズム6と、ペンタプリズム6の後方に配される接眼レンズ7とからなる。ペンタプリズム6と接眼レンズ7の間の光軸をファインダ光軸Ofとする。なお、ペンタプリズム6の後方には測光用AEセンサ部(図示せず)が配されている。
【0024】
AFセンサ部8は、取り込まれた被写体光束による被写体像を取り込み、被写体光束の光学特性である被写体像の合焦状態を検出するためのAF測距センサ部よりなる。
【0025】
回転光学機構部の主回転板2は、レンズ光軸Oに対して傾斜する円形の主平面(反射面2bを含む前面側)を有し、レンズ光軸Oの上方側、かつ、ファインダ光軸Ofの下方側の位置でレンズ光軸と交差する回転軸11により回転可能に支持されている。主回転板2の上記主平面は、レンズ光軸Oと直交する平面との挟角が45°以下である。
【0026】
主回転板2の外径は、レンズ光軸Oおよびファインダ光軸Ofを含む光路を覆う大きさとなっている。なお、ステッピングモータからなる駆動モータ12により回転軸11を介して回転駆動される。
【0027】
主回転板2にはその主平面上の第一の領域に扇状の開口部2aと、第二の領域の前面側に光学ファインダ用の反射面2bとが配されている(図4)。また、少なくとも接眼レンズ7側(反射面2bの裏側)は、黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色)の遮光面部2dとなっている。あるいは、反射面2b以外が黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色)となっていてもよい。
【0028】
開口部2aがレンズ光軸O上に位置する状態は、被写体光束が後方側の撮像素子4、または、副回転板3側へ透過する透過位置状態である。一方、反射面2bがレンズ光軸O上に位置する状態は、被写体光束が上方側の光学ファインダ側のスクリーン5に向けて反射される反射位置状態であり、ペンタプリズム6から射出される被写体光束が開口部2aを介して接眼レンズ7へ透過するのでファインダ観測が可能になる。
【0029】
開口部2aの大きさは、主回転板2が透過位置にあるとき、撮像素子4の受光面4aに対応する受光対応面である撮像素子受光面相当エリアArに対してラジアル方向に大きく、かつ、回転方向に受光面相当エリアArより広い所定の開口角度(例えば、180°)を有しており(図6)、開口部2aが撮像素子4に対するシャッタとしても機能する。さらに、開口部2aがファインダ光軸Of上に位置しているとき、接眼レンズによる光学ファインダ観察光(被写体光束)を蹴らないものとする。また、上述したように主回転板2の開口部2aがレンズ光軸O上に位置しているとき、反射面2bの裏面の遮光面部2dによりペンタプリズム6と接眼レンズ7との間のファインダ光軸Of上の光路が遮られる。
【0030】
反射面2bは、レンズ光軸に対して傾斜しており、レンズ光軸O上に位置している状態(図1,4)で被写体光束を上方に配されている上記ファインダ光学系のスクリーン5に向けて反射する。なお、反射面2bは、レンズ光軸に対して角度45°よりも起立しており、主回転板2のレンズ光軸方向の占有エリアを減らしている。スクリーン5のスクリーン面もそれに対応してレンズ光軸に対し傾斜している。
【0031】
回転光学機構部の副回転板3は、レンズ光軸と傾斜する半円形の反射面3bを有し、レンズ光軸の下方側のレンズ光軸と交差する回転軸13により回転可能に支持されており、反射面3bは、レンズ光軸Oと直交する平面と該反射面の反射光軸側との挟角が45°以上である傾斜角を有する。
【0032】
この副回転板3は、ステッピングモータからなる駆動モータ14により回転軸13を介して回転駆動される。副回転板3の反射面3bが第一の位置であるレンズ光軸上から退避した透過位置にある状態(図3,6)では、被写体光束は、後方の撮像素子4の受光面4aに達する。また、副回転板3が回転して反射面3bが第二の位置であるレンズ光軸上の反射位置にある状態(図2,5)では、被写体光束は、反射面3bにより下方に配されているAFセンサ部8に向けて反射される。なお、副回転板3の裏側(撮像素子4側)は、黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色))の非反射面部3dとなっている。
【0033】
上述したように主回転板2の開口部2aがレンズ光軸O上に位置しているとき、言い換えると、撮像素子露光動作状態にあるとき、および、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が主回転板2の反射面2bの裏面の遮光面部2dで遮られており、レンズ光軸上の光路中に接眼レンズ7からの外光が進入することがなく、良好な撮像信号およびAF測距信号が得られる。
【0034】
カメラ制御部15は、CPU等からなり、一眼レフカメラ10の全体の制御を司る制御部であって、レリーズスイッチ16による一段目操作信号(1stレリーズスイッチトリガ信号)、および、二段目操作信号(2ndレリーズスイッチトリガ信号)を取り込み、その操作信号に基づいて駆動モータ12,14を駆動制御して主回転板2および副回転板3の回転および回転位置を制御し、回転状態、または、回転位置状態により上記ファインダ光学系による光学ファインダ観察状態、および、ライブビュー表示状態と、AFセンサ部8による測距状態と、撮像素子4を露光させる露光状態との切り替え制御を行う。そして、AFセンサ部8の測距データに基づいてレンズ鏡筒22のレンズ合焦駆動部17を介して撮影レンズ1の合焦制御を行う。なお、上記合焦制御動作には、2種類のAFモードがあり、1つは、1stレリーズ信号操作により一度だけ合焦動作を行って、上記合焦状態をロックするフォーカスロックモードと、他の一つは、1stレリーズ操作中、連写撮影実行中に被写体追尾して合焦動作を行う被写体追尾モードとがある。
【0035】
さらに、カメラ制御部15は、上記撮像素子露光により得られた撮像信号を取り込み、単一のフレームの被写体画像信号を取得する単写撮影、または、複数のフレームの被写体画像信号を取得する連写撮影を実行させる。また、撮像画像処理や記録媒体への記録等の制御を行う。また、液晶表示部9の被写体像のライブビュー表示制御を行う。なお、カメラ制御部15は、撮像素子を介して得られた画像(映像)信号を格納する格納部である画像メモリ部15aを有している。
【0036】
上述の構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ10により撮影を行うときの撮影モードとして単写/連写撮影モードと、フォーカスロックモード/被写体追尾モードのAFモードとがあり、四つの組み合わせが可能である。そして、観察モード(表示モード)として後述する3通りがあり、その他、露光モードやフラッシュモードや画質モード等があるが、以下の説明においては、本実施形態の一眼レフカメラ10の動作の特徴を示すモードとして上記単写/連写撮影モード、上記AFモード、上記観察モードを選択した場合について、以下に説明する。そして、これらの制御は、全てカメラ制御部15の制御により実行される。
【0037】
上記単写/連写撮影モードのうち、第一の撮影モードとしての単写撮影モードは、一回の2ndレリーズオン操作により単一フレームの被写体画像信号を取得するモードである。第二の撮影モードとしての連写撮影モードは、2ndレリーズオンの期間中、所定の間隔で複数のフレームの被写体画像信号を取得するモードである。
【0038】
上記AFモードには被写体追尾AFモードとフォーカスロックモードがある。そのうち、被写体追尾AFモード(追尾AFモードと記載)は、1stレリーズオンの期間中、所定の間隔で被写体測距を行い、撮影レンズの合焦動作を繰り返して被写体追尾を行う。特に連写撮影時には2ndレリーズオン期間での連写撮影中においても所定の間隔で被写体測距を行い、撮影レンズ1の合焦を繰り返して被写体追尾を行う。フォーカスロックモードでは、1stレリーズオンによって一回だけ被写体測距を行い、撮影レンズ1の合焦動作を行う。以後の2ndレリーズオンに伴う単写撮影時、また、連写撮影時にて測距を行わず、上記合焦状態のままで単一フレーム、または、複数フレームの撮影が実行される。
【0039】
上記観察モード(表示モード)としては、光学ファインダ観察モード(第三の表示モード)と、ライブビュー観察モード(第二の表示モード)と光学ファインダ+ライブビュー観察モード(第一の表示モード)がある。光学ファインダ観察モードは、1stレリーズオン以前、1stレリーズオン以後、さらに、連写撮影時には2ndレリーズオン以後も上記光学ファインダに被写体像を表示させ、被写体像観察が可能なモードである。但し、1stレリーズオン、2ndレリーズオン以後は、間欠的な光学ファインダ観察状態となる。ライブビュー観察モード(電子ビューファインダ観察モード)は、1stレリーズオン以前、1stレリーズオン以後、連写撮影時には2ndレリーズオン以後ともに液晶表示部9に被写体像を表示させ、液晶表示部9による観察が可能なモードである。また、光学ファインダ+ライブビュー観察モードは、上述した光学ファインダ表示観察とライブビュー表示観察とが同時に可能な観察モード(表示モード)である。
【0040】
上述した各モードは、カメラ電源オン後の撮影実行前(1stレリーズ前)にそれぞれを組み合わせて設定されるか、あるいは、カメラ電源オン以前に設定されたモードに従って撮影が実行される。
【0041】
以下、本実施形態の一眼レフカメラ10における上記各撮影モードが選択された場合の撮影処理動作の詳細について、図7〜24のフローチャートを用いて説明する。 図7〜12は、追尾AFモードを選択した場合の電源投入後のフローチャートであり、図7は、追尾AFモードさらに単写モードおよび光学ファインダ+ライブビュー観察モード(以下、光学ファインダ+ライブビューモードと記載)を選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図8は、追尾AFモードさらに連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図9は、追尾AFモードさらに単写モードおよび光学ファインダ観察モード(以下、光学ファインダモードと記載)を選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図10は、追尾AFモードさらに連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図11は、追尾AFモードさらに単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図12は、追尾AFモードさらに連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【0042】
図13〜18は、フォーカスロックモードを選択した場合の電源投入後のフローチャートであり、そのうち、図13は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図14は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図15は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図16は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図17は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図18は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【0043】
図19〜22は、図7〜18の撮影処理中で呼び出される各サブルーチンのフローチャートであって、そのうち、図19は、サブルーチン「ライブビュー処理」のフローチャートであり、図20は、サブルーチン「AF処理」のフローチャートであり、図21は、サブルーチン「撮像処理A」のフローチャートであり、図22は、サブルーチン「撮像処理B」のフローチャートである。
【0044】
まず、撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよび光学+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図7のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。なお、各モードの選択は、電源投入後に行ってもよい。
【0045】
ステップS1で主回転板2が所定の回転速度で駆動され、副回転板3は透過位置(図3,6)に回転駆動され、停止する。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上の反射位置に位置するタイミングで光学ファインダによる観察が可能である。また、開口部2aが光軸O上の透過位置にあるとき、被写体光束が撮像素子4の受光面4aに入射して被写体撮像データが取り込まれ、後述するライブビュー処理が実行され、ライブビュー表示がなされる。なお、主回転板2の上記所定の回転速度は、ライブビューのレートの整数倍の回転数とする。
【0046】
ステップS2にて表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS3へ進み、図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出される。
【0047】
上記表示タイミングは、ライブビューのレートで指定されるタイミングであって、かつ、副回転板3が透過位置に位置しており、開口部2aが光軸O上の透過位置するタイミングである。
【0048】
上記サブルーチン「ライブビュー処理」においては、ステップS301にて撮像素子4をファインダモード(詳しくは、電子ビューファインダ表示モード)で駆動し、撮像データを読み出す。このファインダモードでは撮像素子4の全画素の中から表示に必要な画素のみのデータとして一定の割合で間引き、あるいは、画素加算等による最小限の画素の読み出しがなされる。
【0049】
ステップS302にて読み出された撮像データの画像処理を行い、ステップS303にて液晶表示部9に上記画像処理された被写体画像が表示され(ライブビュー表示)、本ルーチンを終了する。なお、主回転板2の回転速度がライブビューのレートの2以上の整数倍である場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0050】
上記ステップS2にて表示タイミングであるかの判定にて「NO」であれば、ステップS4へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)の有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS5に進むが、「NO」の場合は、ステップS2に戻る。
【0051】
上述したステップS1〜S3の処理により光学ファインダによる観察と、液晶表示部9によるライブビュー観察の双方が可能となる。
【0052】
上記1stレリーズオンによりステップS5に進んだ場合、主回転板2と副回転板3とを同期させて回転駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とに回転駆動する(図5,6)。
【0053】
ステップS6にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS7に進み、図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出される。
【0054】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に到達し、さらに、副回転板3が反射位置に到達したタイミング(主、副回転板の回転毎)であって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。但し、主回転板2の所定の複数回転の1回のみをAFタイミングに当ててもよい。
【0055】
上記サブルーチン「AF処理」では、ステップS311にてAFセンサ部8に入射した被写体光束により被写体距離の判定がなされ、ステップS312にて該被写体距離データ(AF評価値)に基づき、レンズ合焦駆動部17を介して撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされ、本サブルーチンを終了する。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0056】
ステップS8では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS9へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0057】
ステップS10では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS12に進む。「NO」であれば、ステップS11に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS1に戻る。「NO」であれば、ステップS6に戻る。
【0058】
ステップS12では、主回転板2と副回転板3とを同期させて回転駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とに回転移動する(図5,6)。被写体光束が撮像素子4側に透過する時間幅は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0059】
ステップS13では、AFタイミングであるかのチェックがなされ、「YES」でれば、ステップS14に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。
【0060】
ステップS15では、図21のサブルーチン「撮像処理A」が呼び出され、実行される。
【0061】
サブルーチン「撮像処理A」では、ステップS321にて主回転板2と副回転板3がともに透過位置にある状態で被写体光束を撮像素子4の受光面4aに結像させ、撮像素子4の露光を開始させる。露光後、撮像素子4の全画素読み出しモードによる撮像データの読み出しが実行される。ステップS322にて上記撮像データを画像処理を行って被写体画像データを生成し、本サブルーチンを終了する。
【0062】
ステップS16にてサブルーチン「撮影画像表示処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像表示処理」においては、サブルーチン「撮像処理A」にて得られた全画素による被写体画像データを間引きすることによって表示用画像データを生成し、該表示用画像データによる撮影済み被写体画像を液晶表示部9に表示させる。
【0063】
ステップS17にてサブルーチン「撮影画像記録処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像記録処理」においては、サブルーチン「撮像処理A」にて得られた被写体画像データが記録媒体に書き込まれる。
【0064】
その後、ステップS1に戻り、上述したステップS1以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。
【0065】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で停止させ、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光を行う。
【0066】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図8のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0067】
ステップS21における主回転板2の回転駆動、副回転板3の透過位置への回転駆動処理からステップS28の表示タイミングの判別、ステップS29のサブルーチン「ライブビュー処理」呼び出しまでの各処理は、前述した図7のフローチャートのステップS1からステップS9と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態で、かつ、ライブビュー表示も同時に行われる。また、1stレリーズオンに伴って被写体追尾AF処理も実行される。
【0068】
続いて、ステップS30で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」でれば、ステップS32に進む。「NO」であれば、ステップS31に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS21に戻る。「NO」であれば、ステップS26に戻る。
【0069】
ステップS32では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。主回転板2と副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0070】
ステップS33ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」でれば、ステップS34に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であればステップS35に進む。
【0071】
ステップS35では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」でれば、ステップS36に進み、「NO」であれば、ステップS38に進む。
【0072】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングであり、かつ、主回転板2が透過位置状態にあり、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束が撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0073】
ステップS36では図22のサブルーチン「撮像処理B」が呼び出され、実行される。
【0074】
サブルーチン「撮像処理B」では、ステップS331にて被写体光束を撮像素子4の受光面4aに結像させ、撮像素子4の露光を実行する。露光後、撮像素子4の全画素読み出しモードによる撮像データの読み出しが実行される。ステップS332にて上記撮像データを画像処理を行って被写体画像データが生成される。上記画像処理期間中に併行してステップS333にて表示タイミングに到達したかをチェックしており、到達した場合、ステップS334にて全被写体撮像データを間引きすることによって表示用画像データを生成し、ステップS335を画像処理を行い、該表示用画像データを生成する。そして、ステップS336にて該表示用画像データによる画像を液晶表示部9に表示させる。
【0075】
なお、ステップS333からS336のライブビュー処理は、上記画像処理期間中に併行して実行する以外に該画像処理後に改めて実行させてもよい。
【0076】
ステップS37ではサブルーチン「撮影画像記録処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像記録処理」においては、サブルーチン「撮像処理B」にて得られた被写体画像データが記録媒体に書き込まれる。
【0077】
なお、本サブルーチンの処理期間中、併行してステップS38の処理も実行される。
【0078】
上述したステップS36、ステップS37により連写撮影の1コマ分の撮影が実行される。
【0079】
ステップS38にて表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS39に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる被写体画像が液晶表示部9に表示される。
【0080】
なお、「ライブビュー処理」においては、主回転板2の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0081】
例えば、連写レートが7コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度を7コマ/秒の整数倍(5倍)の35回転/秒の設定し、撮像素子4の撮像データの5フレームのうち、1フレームを全画素読み出しを行って撮影を行う。この全画素読み出しフレームを含めた35フレームから30フレームを間引いてライブビュー表示させる。
【0082】
また、連写レートが20コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度が上記各レートの最小公倍数の60回転/秒に設定される。
【0083】
また、主回転板2の回転速度をライブビューのレート(コマ数/秒)の整数倍に設定した場合、一定間隔のライブビュー表示は保証し、上記連写撮影は、ライブビューのレートから間引いて行われる。
【0084】
例えば、連写レートが7コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度を30フレーム/秒の整数倍の30回転/秒の設定し、撮像素子4の撮像データの全フレームをライブビュー表示し、4フレーム、または、5フレームにつき、1フレームの全画素読み出しを行って撮影を行う。
【0085】
ステップS40で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS21に戻り、1stレリーズオフ信号を待つ状態となる。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。また、2ndレリーズオフが検出されない場合、ステップS33に戻り、連写撮影が続行される。
【0086】
撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図9のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0087】
ステップS51で主回転板2および副回転板3をそれぞれ反射位置に移動して停止させる。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上にあり、光学ファインダによる観察が可能である。
【0088】
ステップS52にて1stレリーズオン信号(トリガ信号)の有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS53に進み、主回転板2を所定の回転速度で駆動する。副回転板3は反射位置に保持される。
【0089】
ステップS54にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS55に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出される。
【0090】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に到達したタイミング(主回転板2の回転毎)であって、副回転板3は反射位置に停止しているので、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。但し、主回転板2の所定の複数回転当たりに1回のAFタイミングを当ててもよい。
【0091】
上記サブルーチン「AF処理」により、AFセンサ部8の被写体距離データ(AF評価値)に基づいて撮影レンズ1が合焦位置へ駆動される。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0092】
ステップS56では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS58に進む。「NO」であれば、ステップS57に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS51に戻る。「NO」であれば、ステップS54に戻る。
【0093】
ステップS58では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。なお、被写体光束が撮像素子4に透過する時間幅は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0094】
ステップS59でAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS60に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であれば、ステップS61に進む。
【0095】
ステップS61から63までの処理は、図7におけるステップS15からステップS17までの処理と同様の処理であり、撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0096】
その後、ステップS51に戻り、上述したステップS51以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0097】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図10のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0098】
ステップS71からステップS75までの各処理は、前述した図9のフローチャートのステップS51からステップS55と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態となり、さらに、1stレリーズオンに伴って被写体追尾AF処理も実行される。
【0099】
続いて、ステップS76で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS78に進む。「NO」であれば、ステップS77に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS71に戻る。「NO」であれば、ステップS74に戻る。
【0100】
ステップS78では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。主回転板2と副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートと、このモードではライブビューは実行しないが実行する場合のライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0101】
ステップS79ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS80に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であれば、ステップS81に進む。
【0102】
ステップS81で連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS82に進み、「NO」であれば、ステップS85に進む。
【0103】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングであり、かつ、主回転板2と副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0104】
ステップS82からステップS84は、図9のステップS61からステップS63と同様の処理が実行され、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0105】
ステップS85で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS71に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS79に戻り、連写撮影が続行される。
【0106】
撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図11のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0107】
ステップS91において主回転板2と副回転板3がともに透過位置にまで回転駆動され、停止する(図3、6)。この状態で被写体光束は、撮像素子4の受光面4aに入射するので撮像(ライブビュー表示)が可能である。
【0108】
ステップS92にて表示タイミングであるかの判定が行われ、「YES」で有れば、ステップS93に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、ライブビュー表示がなれる。「NO」であれば、ステップS94へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS95に進むが、「NO」の場合は、ステップS92に戻る。
【0109】
1stレリーズオンによりステップS95に進んだ場合、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。
【0110】
ステップS96にてAFタイミングであるかをチェックする。「YES」であれば、ステップS97に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0111】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に保持された状態で副回転板3が反射位置に到達したタイミングであって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。
【0112】
ステップS98では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS99へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0113】
ステップS100では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS102に進む。「NO」であれば、ステップS101に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS91に戻る。「NO」であれば、ステップS96に戻る。
【0114】
ステップS102では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。副回転板3の回転速度は、ライブビューレートの整数倍に設定される。
【0115】
ステップS103では、AFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS104に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。
【0116】
ステップS105からステップS107では、上述した図7のステップS15からステップS17と同様の処理が行われ、撮像、被写体画像表示、画像記録が実行される。
【0117】
なお、被写体輝度に応じた露光条件を満たすためには副回転板3の回転速度を変化させて対応させることが可能である。また、図11のフローチャートには図示していないが、副回転板3の回転速度は変えず、主回転板2の回転させることで露光時間を調整することも可能である。
【0118】
その後、ステップS91に戻り、上述したステップS91以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0119】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光が行われる。
【0120】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図12のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0121】
ステップS111からステップS119までは、上述した図11のステップS91からステップS99までと同様の処理がなされ、ライブビュー表示、さらに、1stレリーズに伴って追尾AFが実行される。
【0122】
続いて、ステップS120で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS122に進む。「NO」であれば、ステップS121に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS111に戻るが、「NO」であれば、ステップS116に戻る。
【0123】
ステップS122では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を所定の回転速度で駆動する。副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0124】
ステップS123ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS124に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であればステップS125に進む。
【0125】
ステップS125では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS126に進み、「NO」であれば、ステップS128に進む。
【0126】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0127】
ステップS126、S127では、上述した図8のステップS36、ステップS37と同様の処理がなされ、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0128】
ステップS128では表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS129に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる画像が液晶表示部9に表示される。
【0129】
なお、副回転板3の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューレートの整数倍に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0130】
ステップS130で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS111に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS123に戻り、連写撮影が続行される。
【0131】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよび光学+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図13のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0132】
ステップS141で主回転板2が所定の回転速度で駆動され、副回転板3は透過位置(図3,6)に回転駆動され、停止する。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上の反射位置に位置するタイミングで光学ファインダによる観察が可能である。また、開口部2aが光軸O上の透過位置にあるとき、被写体光束が撮像素子4の受光面4aに入射し、後述するライブビュー処理が実行可能である。なお、主回転板2の上記所定の回転速度は、ライブビューのレートの整数倍の回転数とする。
【0133】
ステップS142にて表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS143へ進み、上述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出される。
【0134】
上記ステップS142にて表示タイミングであるかの判定にて「NO」であれば、ステップS144へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS145に進むが、「NO」の場合は、ステップS142に戻る。なお、ステップS142、S143の処理により光学ファインダによる観察に加えて、液晶表示部9によるライブビュー観察も可能となる。
【0135】
上記1stレリーズオンによりステップS145に進んだ場合、主回転板2の回転駆動状態のまま、副回転板3を反射位置に回転移動する。
【0136】
ステップS146にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS147に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。
【0137】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に、副回転板3が反射位置に到達したタイミング(主、副回転板の回転毎)であって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。
【0138】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0139】
この後、ステップS148に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0140】
ステップS149では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS150へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0141】
ステップS151では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS153に進む。「NO」であれば、ステップS152に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS141に戻る。「NO」であれば、ステップS149に戻る。
【0142】
ステップS153では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の開口部2aが光軸O上にあるとき、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0143】
ステップS154からステップS156までは、上述した図7のステップS15からステップS17までと同様の処理が実行され、撮像、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が行われる。
【0144】
その後、ステップS141に戻り、上述したステップS141以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。
【0145】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で停止させ、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光を行う。
【0146】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図14のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0147】
ステップS161からステップS170までは、上述した図13のステップS141からステップS150までと同様の処理が実行され、光学ファインダ観察が可能な状態で、かつ、ライブビュー表示も同時に行われる。さらに、1stレリーズオンに伴ってAF処理が実行され、撮影レンズ1の合焦駆動が行われる。
【0148】
ステップS171の2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックにて「YES」の場合、ステップS173に進む。「NO」の場合、ステップS172に進み、1stレリーズがオフされたかをチェックする。「YES」の場合、ステップS161に戻り、「NO」の場合、ステップS169に戻る。
【0149】
ステップS173では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0150】
ステップS174では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS175に進み、「NO」であれば、ステップS178に進む。
【0151】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置にある状態で主回転板2が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束が撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0152】
ステップS175、S176では、上述した図8のステップS36、S37と同様の処理が行われ、連写撮影の1コマ分の撮像、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0153】
ステップS177にて表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS178に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる被写体画像が液晶表示部9に表示される。
【0154】
ステップS179で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS161に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。また、2ndレリーズオフが検出されない場合、ステップS174に戻り、連写撮影が続行される。
【0155】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図15のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0156】
ステップS191で主回転板2および副回転板3をそれぞれ反射位置に移動して停止させる。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上にあり、光学ファインダによる観察が可能である。
【0157】
ステップS192にて1stレリーズオン信号(トリガが信号)の有無をチェックして、「YES」の場合はステップS193に進み、主回転板2を所定の回転速度で駆動する。副回転板3は反射位置に保持される。
【0158】
ステップS194でAFタイミングに達したことを確認してステップS195に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦駆動が行われる。
【0159】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0160】
この後、ステップS196に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0161】
ステップS197では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS199に進む。「NO」であれば、ステップS198に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックする。「YES」ならば、ステップS191に戻るが、「NO」であれば、ステップS197に戻る。
【0162】
ステップS199では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の速度は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。被写体輝度は、カメラに内蔵されるAE測光部(図示せず)により測定される。
【0163】
ステップS200からS202までは、上述した図7のステップS15からS17までの処理と同様の処理が実行される。その後、ステップS191に戻り、上述したステップS191以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0164】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダを選択した場合、電源投入後、図16のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0165】
ステップS211からステップS216までは、前述した図15のフローチャートのステップS191からステップS196と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態となり、さらに、1stレリーズオンに伴ってAF処理が実行され、撮影レンズ1の合焦駆動が実行される。
【0166】
ステップS217で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックで「YES」の場合、ステップS219に進み、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2が所定の回転速度で駆動される。「NO」の場合、ステップS218にて1stレリーズがオフされたかをチェックする。「YES」の場合はステップS211に戻る。「NO」の場合、ステップS217に戻る。
【0167】
ステップS220で連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS221に進み、「NO」であれば、ステップS224に進む。
【0168】
ステップS221からステップS223は、図15のステップS200からステップS202と同様の処理が実行され、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0169】
ステップS224で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS211に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS220に戻り、連写撮影が続行される。
【0170】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図17のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0171】
ステップS231において主回転板2と副回転板3がともに透過位置にまで回転駆動され、停止する(図3、6)。この状態で被写体光束は、撮像素子4の受光面4aに入射するので撮像(ライブビュー表示)が可能である。
【0172】
ステップS232にて表示タイミングであるかの判定が行われ、「YES」であれば、ステップS233に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、ライブビュー表示がなれる。「NO」であれば、ステップS234へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS235に進むが、「NO」の場合は、ステップS232に戻る。
【0173】
1stレリーズオンによりステップS235に進んだ場合、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。
【0174】
ステップS236でAFタイミングに達したことを確認してステップS237に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。
【0175】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0176】
この後、ステップS238に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0177】
ステップS239では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS240へ進み、上述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0178】
ステップS241では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS243に進む。「NO」であれば、ステップS242に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS231に戻る。「NO」であれば、ステップS239に戻る。
【0179】
ステップS243では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。副回転板3の回転速度は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られる速度に設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0180】
ステップS244からステップS246では、上述した図7のステップS15からステップS17と同様の処理が行われ、撮像、被写体画像表示、画像記録が実行される。
【0181】
その後、ステップS231に戻り、上述したステップS91以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0182】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光が行われる。
【0183】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図18のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0184】
ステップS251からステップS260までは、上述した図18のステップS231からステップS240までと同様の処理がなされ、ライブビュー表示、さらに、1stレリーズに伴って撮影レンズの合焦駆動がなされる。
【0185】
続いて、ステップS261で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS263に進む。「NO」であれば、ステップS262に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS251に戻るが、「NO」であれば、ステップS259に戻る。
【0186】
ステップS263では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を所定の回転速度で駆動する。副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0187】
ステップS264では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS265に進み、「NO」であれば、ステップS267に進む。
【0188】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0189】
ステップS265、S266は、上述した図8のステップS36、S37と同様の処理がなされ、連写撮影の1コマ分の撮像、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0190】
ステップS267では表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS268に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる画像が液晶表示部9に表示される。
【0191】
なお、副回転板3の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューレートの整数倍に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0192】
ステップS269で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS251に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS264に戻り、連写撮影が続行される。
【0193】
なお、上述した各制御動作中における主回転板2、または、副回転板3の回転駆動は、連続回転駆動であってもよいが、間欠回転駆動であってもよい。
【0194】
また、再生モード時においては、主回転板2および副回転板3は停止させる。さらに、動画撮影(音声記録)時においては、主回転板2および副回転板3はそれぞれ透過位置に停止させた状態で撮像素子4による撮像信号に基づいて撮影レンズ1の合焦制御を行わせる(イメージャAF)。
【0195】
上述した本実施形態の一眼レフカメラ10によれば、図16に示される従来の一眼レフカメラ100にて適用された揺動式可動ミラー102に替えて反射面を有する主回転板2および副回転板3を採用していることから、被写体光束の光路中の狭いスペースに上記各回転板を収容することができる。また、上記各回転板は、回転駆動され、その傾斜角度は変化しないので、停止したときの反射面のバウンドの影響がなく、素早く光学ファインダ観察や測距を開始することができ、また、撮像素子4の露光状態への切り換え応答性も改善することができる。
【0196】
また、連写撮影時においては、上述した従来の一眼レフカメラ100のように可動ミラーを揺動駆動させる必要がなく、上記各回転板を回転駆動させることから、可動ミラーの揺動によるバウンド現象も生じず、高速、例えば、10コマ/秒以上の連写が可能になる。
【0197】
さらに、撮像素子4が露光動作状態にあるとき、または、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が主回転板2の裏面の遮光面部2dによって遮られることによりレンズ光軸上の光路中に接眼レンズ7からの外光が進入せず、撮像素子に受光面に不要光が露光されることがなく、良好な被写体像の撮像信号が得られ、同時にAFセンサ部8にも不要光が入射せず、精度の高い測距が行われる。
【0198】
次に本発明の第二の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラについて、図23〜26を用いて説明する。
図23〜25は、本実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、図23は、ファインダ観察状態を示し、図24は、AF測距(オートフォーカスのための合焦検出)状態を示し、図25は、撮像素子露光状態を示す。図26は、上記一眼レフカメラに適用される回転板の正面図である。
【0199】
本実施形態の一眼レフカメラ30は、前述した第一の実施形態の一眼レフカメラ10に対して被写体光束を反射、あるいは、透過する回転光学機構部の構成が異なるのみで、その他の構成は同一である。従って、同様の構成要素については、同一の符号を付し、異なる構成部について、以下、説明を行う。
【0200】
本実施形態のカメラ30の回転光学機構部は、図23〜25に示すように板状回転体である回転板31と、回転板31を回転駆動するステッピングモータからなる駆動モータ35とからなる。
【0201】
回転板31は、レンズ光軸に対して直交する面からなる円形の主平面(前方板面側)を有し、レンズ光軸Oとファインダ光軸Ofとの間に位置するレンズ光軸Oと平行な回転軸34により回転可能に支持されている。回転板31の外径は、レンズ光軸Oおよびファインダ光軸Ofを含む光路を覆う大きさとなっている。この回転板31は、駆動モータ35により回転軸34を介して回転駆動される。
【0202】
図26に示すように回転板31の主平面には回転軸34を中心にした周方向の第一の領域に開口部31aと、第二の領域の前面側にファインダ用反射ミラー部32と、第三の領域の前面側にセンサ用反射ミラー部33とが配されている。回転板31の開口部31a外の上記第二の領域および第三の領域の裏面は、黒色の遮光面部31dとなっている。なお、回転板31自体が黒色の部材であってもよい。
【0203】
開口部31aの形状は、レンズ光軸Oの光路上にあるとき、撮像素子4の受光面4aに対応する受光対応面である撮像素子受光面相当エリアArより大きい寸法(被写体光束を蹴らない寸法)であって、かつ、ファインダ光軸Ofの光路上にあるときも被写体光束を蹴らない寸法を有する。
【0204】
ファインダ用反射ミラー部32は、上記回転板31の主平面上第二の領域に配される反射面32aを有する凸状部で形成される。該反射面32aは、レンズ光軸Oに対して傾斜しており、レンズ光軸O上の位置にある状態で被写体光束を斜め上方に配されているファインダ光学系のスクリーン5に向けて反射する。
【0205】
センサ用反射ミラー部33は、上記回転板31の主平面上第三の領域に配される反射面33aを有する凸状部で形成される。該反射面33aは、レンズ光軸Oに対して傾斜しており、レンズ光軸O上の位置にある状態で被写体光束を斜め下方に配されている検出器のAFセンサ部8に向けて反射する。
【0206】
回転板31の開口部31aがレンズ光軸O上にあって、被写体光束を撮像素子4側に透過する透過位置にあるとき、また、センサ用反射ミラー部33がレンズ光軸O上にあって被写体光束をAFセンサ部に向けて反射する位置にあるときは、遮光面部31dが光学ファインダのペンタプリズム6と接眼レンズ7の間のファインダ光軸Of上の外光を遮る状態となっている。
【0207】
回転板31は、制御部15により駆動モータ35を介して回転駆動され、該回転板31の回転に同期した状態で上記ファインダ光学系による光学ファインダ観察状態(被写体輝度の測光動作を含む)と、AFセンサ部8による測距状態と撮像素子4を露光させる露光状態とが切り替えられる。
【0208】
上述の構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ30により被写体像の単写撮影を行う場合、制御部15の制御のもとで実行され、まず、電源オン時に回転板31を図23に示すようにファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上に位置するように回転させる。この状態(光学ファインダ観察位置状態)では被写体光束がスクリーン5側に反射され、ペンタプリズム6と接眼レンズ7を介してファインダ観察が可能である。
【0209】
レリーズスイッチ16の1stレリーズ信号によって駆動モータ35が駆動され、回転板31が回転し、図24のようにセンサ用反射ミラー部33をレンズ光軸O上に位置させる。この状態(測距位置状態)では被写体光束がAFセンサ部8に向けて反射され、被写体像の焦点状態を示す測距信号が検出される。その測距信号は、制御部15に出力される。上記測距信号に基づいて撮影レンズ1のピント合わせが行われる。
【0210】
続いて、レリーズスイッチ16の2ndレリーズ信号によって、回転板31がさらに回転駆動され、図25のように開口部31aをレンズ光軸O上の位置に移動させる(撮像素子露光位置状態)。この露光位置状態では開口部31aを透過した被写体光束が撮像素子4の受光面4aに結像し、撮像素子4の露光が開始される。被写体像の撮像信号は、制御部15に取り込まれ、撮像処理が実行される。撮像素子4の露光が終了すると回転板31が回転駆動され、ファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上に位置するように回転させる。
【0211】
一眼レフカメラ30にて連写撮影を行う場合、連写速度(コマ/秒)に応じて回転板31が間欠回転駆動される。その回転中、ファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上にあるとき、あるいは、全回転期間中、ちらつきのある状態でファインダ観察が可能である。センサ用反射ミラー部33がレンズ光軸O上に位置しているとき、AFセンサ部8による測距が行われる。開口部31aがレンズ光軸にある期間に撮像素子4の露光が行われる。上述した一連の動作が繰り返され、連写撮影が行われる。
【0212】
上述した単写撮影時および連写撮影時、撮像素子4の露光位置状態およびAFセンサ部8による測距状態にあるとき、上述したように回転板31の遮光面部31dがファインダ光軸Ofを遮る状態となっており、接眼レンズ7から進入した外光が被写体光束の光路内に進入することがない。
【0213】
上述した本実施形態の一眼レフカメラ30によれば、前記第一の実施形態のカメラ10の場合と同様に図27に示される従来の一眼レフカメラ100にて適用された揺動式可動ミラー102に替えて開口部31aを有し、さらに、センサ用反射ミラー部32,ファインダ用反射ミラー部33を装着した回転板31を採用していることから、被写体光束の光路中の狭いスペースに回転板31を収容することができる。また、回転板31は、回転駆動されるので、停止したときの上記反射ミラーの反射面のバウンド現象がなく、素早く測距やファインダ観察、測光を開始することができる。
【0214】
さらに、撮像素子4が露光動作状態にあるとき、あるいは、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が回転板31の裏面の遮光面部31dによって確実に遮られることにより接眼レンズ7からの外光がレンズ光軸上の光路中に進入せず、撮像素子に受光面に不要光が露光されることがなく、良好な被写体像の撮像信号が得られ、同時にAFセンサ部8にも不要光が入射せず、精度の高い測距がなされる。
【0215】
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
【産業上の利用可能性】
【0216】
本発明の撮像装置は、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置としての利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0217】
【図1】本発明の第一の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、光学ファインダ観察状態を示す。
【図2】図1の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、AF測距状態を示す。
【図3】図1の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、露光状態を示す。
【図4】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板の光学ファインダ観察状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図5】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板のAF測距状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図6】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板の露光状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図7】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図8】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図9】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図10】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図11】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図12】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図13】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図14】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図15】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図16】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図17】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図18】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図19】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「ライブビュー処理」のフローチャートを示す。
【図20】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「AF処理」のフローチャートを示す。
【図21】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「撮像処理A」のフローチャートを示す。
【図22】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「撮像処理B」のフローチャートを示す。
【図23】本発明の第二の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、ファインダ観察状態を示す。
【図24】図23の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、AF測距状態を示す。
【図25】図23の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、露光状態を示す。
【図26】図23の一眼レフカメラに適用される回転板の正面図である。
【図27】従来の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0218】
1 …撮影レンズ(撮影光学系)
2 …主回転板(板状回転体)
2a…開口部
2d,31d…遮光面部
3 …副回転板(副板状反射体)
4 …撮像素子
5 …スクリーン(光学ファインダ)
6 …ペンタプリズム(光学ファインダ)
7 …接眼レンズ(光学ファインダ)
8 …AFセンサ部(検出器)
11,13,34…支持軸(回転軸)
31 …回転板(板状回転体)
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像素子を用いて被写体像を撮像する撮像装置の構造に関す。
【背景技術】
【0002】
従来の撮像素子を用いた撮像装置であるデジタル式一眼レフカメラは、図27の光軸に沿った断面で示した構成図(概要)のように撮影レンズ光軸(O)上に着脱可能な撮影レンズ101と、サブミラー102aを有するハーフミラーからなる揺動式可動ミラー102と、シャッタ103と、撮像素子104と、光軸の上側方にスクリーン105とペンタプリズム106および接眼レンズ107からなる光学ファインダユニットと、さらに、光軸の下側方にAFセンサ部108を備えている。
【0003】
可動ミラー102は、光軸と直交する平面に沿って左右に延びるミラー軸102bに開閉回動(揺動)可能な状態でバネにより付勢された状態で支持されている。そして、電源オン時、ファインダ観察時、AF時に撮影光路中に傾斜した光路進入位置(撮像素子非露光状態)に回動駆動され、露光時に上記撮影光路から退避した退避位置(撮像素子露光状態)に回動駆動される。
【0004】
また、特許文献1に開示された一眼レフカメラは、水平方向にスライドする可動ミラーを採用するものであるが、上記可動ミラーが退避状態にあるとき、スクリーンの前端部より進入する外光を遮光するための連動遮光板を設けたものである。
【特許文献1】特開昭61−46941号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、図27に示した従来の一眼レフカメラにおいては、上記可動ミラー102の揺動駆動速度自体に限界があり、高速連写撮影における連写速度が制限される。近年では10コマ/秒を超える連写が可能な高速処理が可能な撮像素子も開発されており、そのような撮像素子に対して上述した従来の可動ミラー駆動機構では、応答動作上、対応が難しいと思われる。
【0006】
一眼レフカメラにおいて、高速連写を行うために上記従来の可動ミラー機構以外の機構を採用する場合、撮像素子の露光状態、あるいは、測距動作中、光学ファインダユニット側から進入する外光を撮像光路中に進入させない構造が不可欠である。
【0007】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、撮像素子を用いた撮像装置において、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1記載の撮像装置は、被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とからなる主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを有する板状回転体と、を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られる。
【0009】
本発明の請求項2記載の撮像装置は、請求項1記載の撮像装置において、さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器と、上記板状回転体の上記回転軸とは異なる回転軸を中心にして回転し、上記開口部を透過した被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部を有する副板状回転体とを有する。
【0010】
本発明の請求項3記載の撮像装置は、被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とを有する主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを備えた板状回転体とを有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られる。
【0011】
本発明の請求項4記載の撮像装置は、請求項3記載の撮像装置において、さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器を有し、また、上記板状回転体の上記主平面には上記被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部が設けられている。
【0012】
本発明の請求項5記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の回転軸は、上記撮影光軸の上方に位置しており、上記板状回転体の上記主平面は、上記撮影光軸と交差する。
【0013】
本発明の請求項6記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の上記主平面は、上記ファインダ光軸と交差する。
【0014】
本発明の請求項7記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体のファインダ用反射面部が上記撮影光軸上に位置しているとき、上記板状回転体の上記開口部は、上記ファインダ光軸上の被写体光束を透過させる。
【0015】
本発明の請求項8記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の上記遮光面部は、光反射度合いの低い色である。
【0016】
本発明の請求項9記載の撮像装置は、請求項1乃至4記載の撮像装置において、上記板状回転体の主平面は、上記撮影光軸に対して直交する平面であるか、または、上記撮影光軸に対して直交する面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以下である。
【0017】
本発明の請求項10記載の撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、上記副板状回転体の板面は、上記撮影光軸に対して直交する平面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以上である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、撮像素子を用いた撮像装置において、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図を用いて本発明の実施形態について説明する。
【0020】
図1〜3は、本発明の第一の実施形態の撮像装置としての一眼レフカメラの要部構成を示す光軸に沿った配置図であって、図1が光学ファインダ観察状態を示し、図2がAF測距状態を示し、図3が撮像素子露光状態を示している。図4〜6は、上記一眼レフカメラに適用される主回転板と副回転板との上記各作動状態を光軸前方側から見た図であり、図1と図4と、図2と図5と、図3と図6とがそれぞれ対応している。
【0021】
本実施形態の一眼レフカメラ10は、図1〜3に示すようにカメラボディ21に着脱可能な撮影光学系である撮影レンズ1を内蔵するレンズ鏡筒22と、カメラボディ21に内蔵される部材として、被写体光束を反射、あるいは、透過する回転光学機構部を構成する部材であって、レンズ光軸O(撮影レンズ1の光軸)に沿って配される板状回転体としての主回転板2および副板状回転体としての副回転板3と、撮像素子4とを具備し、さらに、レンズ光軸Oの上方に配され、後述するファインダ光学系と、レンズ光軸の下方側に配される検出器としてのAFセンサ部8と、被写体像を表示するファインダモード(電子ビューファインダモード)における電子画像表示器である液晶表示部9と、主回転板駆動用の駆動モータ12と、副回転板駆動用の駆動モータ14と、カメラ制御部15と、撮影開始を指示するための2段レリーズボタンにより操作される1st(一段目),2nd(二段目)レリーズスイッチ16や図示しないモード選択スイッチ等からなるカメラ操作スイッチと、さらに、図示しない構成要素であって、AE測光部、画像処理回路、液晶表示部駆動回路、記録媒体への画像記録回路等を具備している。
【0022】
レンズ鏡筒22は、撮影レンズ1とレンズ合焦駆動部17とを内蔵している。撮影レンズ1は、被写体光束を取り込み、その被写体像を撮像素子4の受光面4a上に結像させる撮影光学系である。レンズ合焦駆動部17は、カメラ制御部15の指示により撮影レンズ1の合焦駆動を行う。
【0023】
上記ファインダ光学系は、レンズ光軸Oに上方位置に配されるスクリーン5と、スクリーン5上方に配されるペンタプリズム6と、ペンタプリズム6の後方に配される接眼レンズ7とからなる。ペンタプリズム6と接眼レンズ7の間の光軸をファインダ光軸Ofとする。なお、ペンタプリズム6の後方には測光用AEセンサ部(図示せず)が配されている。
【0024】
AFセンサ部8は、取り込まれた被写体光束による被写体像を取り込み、被写体光束の光学特性である被写体像の合焦状態を検出するためのAF測距センサ部よりなる。
【0025】
回転光学機構部の主回転板2は、レンズ光軸Oに対して傾斜する円形の主平面(反射面2bを含む前面側)を有し、レンズ光軸Oの上方側、かつ、ファインダ光軸Ofの下方側の位置でレンズ光軸と交差する回転軸11により回転可能に支持されている。主回転板2の上記主平面は、レンズ光軸Oと直交する平面との挟角が45°以下である。
【0026】
主回転板2の外径は、レンズ光軸Oおよびファインダ光軸Ofを含む光路を覆う大きさとなっている。なお、ステッピングモータからなる駆動モータ12により回転軸11を介して回転駆動される。
【0027】
主回転板2にはその主平面上の第一の領域に扇状の開口部2aと、第二の領域の前面側に光学ファインダ用の反射面2bとが配されている(図4)。また、少なくとも接眼レンズ7側(反射面2bの裏側)は、黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色)の遮光面部2dとなっている。あるいは、反射面2b以外が黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色)となっていてもよい。
【0028】
開口部2aがレンズ光軸O上に位置する状態は、被写体光束が後方側の撮像素子4、または、副回転板3側へ透過する透過位置状態である。一方、反射面2bがレンズ光軸O上に位置する状態は、被写体光束が上方側の光学ファインダ側のスクリーン5に向けて反射される反射位置状態であり、ペンタプリズム6から射出される被写体光束が開口部2aを介して接眼レンズ7へ透過するのでファインダ観測が可能になる。
【0029】
開口部2aの大きさは、主回転板2が透過位置にあるとき、撮像素子4の受光面4aに対応する受光対応面である撮像素子受光面相当エリアArに対してラジアル方向に大きく、かつ、回転方向に受光面相当エリアArより広い所定の開口角度(例えば、180°)を有しており(図6)、開口部2aが撮像素子4に対するシャッタとしても機能する。さらに、開口部2aがファインダ光軸Of上に位置しているとき、接眼レンズによる光学ファインダ観察光(被写体光束)を蹴らないものとする。また、上述したように主回転板2の開口部2aがレンズ光軸O上に位置しているとき、反射面2bの裏面の遮光面部2dによりペンタプリズム6と接眼レンズ7との間のファインダ光軸Of上の光路が遮られる。
【0030】
反射面2bは、レンズ光軸に対して傾斜しており、レンズ光軸O上に位置している状態(図1,4)で被写体光束を上方に配されている上記ファインダ光学系のスクリーン5に向けて反射する。なお、反射面2bは、レンズ光軸に対して角度45°よりも起立しており、主回転板2のレンズ光軸方向の占有エリアを減らしている。スクリーン5のスクリーン面もそれに対応してレンズ光軸に対し傾斜している。
【0031】
回転光学機構部の副回転板3は、レンズ光軸と傾斜する半円形の反射面3bを有し、レンズ光軸の下方側のレンズ光軸と交差する回転軸13により回転可能に支持されており、反射面3bは、レンズ光軸Oと直交する平面と該反射面の反射光軸側との挟角が45°以上である傾斜角を有する。
【0032】
この副回転板3は、ステッピングモータからなる駆動モータ14により回転軸13を介して回転駆動される。副回転板3の反射面3bが第一の位置であるレンズ光軸上から退避した透過位置にある状態(図3,6)では、被写体光束は、後方の撮像素子4の受光面4aに達する。また、副回転板3が回転して反射面3bが第二の位置であるレンズ光軸上の反射位置にある状態(図2,5)では、被写体光束は、反射面3bにより下方に配されているAFセンサ部8に向けて反射される。なお、副回転板3の裏側(撮像素子4側)は、黒色(あるいは、光の反射度合いの低い色))の非反射面部3dとなっている。
【0033】
上述したように主回転板2の開口部2aがレンズ光軸O上に位置しているとき、言い換えると、撮像素子露光動作状態にあるとき、および、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が主回転板2の反射面2bの裏面の遮光面部2dで遮られており、レンズ光軸上の光路中に接眼レンズ7からの外光が進入することがなく、良好な撮像信号およびAF測距信号が得られる。
【0034】
カメラ制御部15は、CPU等からなり、一眼レフカメラ10の全体の制御を司る制御部であって、レリーズスイッチ16による一段目操作信号(1stレリーズスイッチトリガ信号)、および、二段目操作信号(2ndレリーズスイッチトリガ信号)を取り込み、その操作信号に基づいて駆動モータ12,14を駆動制御して主回転板2および副回転板3の回転および回転位置を制御し、回転状態、または、回転位置状態により上記ファインダ光学系による光学ファインダ観察状態、および、ライブビュー表示状態と、AFセンサ部8による測距状態と、撮像素子4を露光させる露光状態との切り替え制御を行う。そして、AFセンサ部8の測距データに基づいてレンズ鏡筒22のレンズ合焦駆動部17を介して撮影レンズ1の合焦制御を行う。なお、上記合焦制御動作には、2種類のAFモードがあり、1つは、1stレリーズ信号操作により一度だけ合焦動作を行って、上記合焦状態をロックするフォーカスロックモードと、他の一つは、1stレリーズ操作中、連写撮影実行中に被写体追尾して合焦動作を行う被写体追尾モードとがある。
【0035】
さらに、カメラ制御部15は、上記撮像素子露光により得られた撮像信号を取り込み、単一のフレームの被写体画像信号を取得する単写撮影、または、複数のフレームの被写体画像信号を取得する連写撮影を実行させる。また、撮像画像処理や記録媒体への記録等の制御を行う。また、液晶表示部9の被写体像のライブビュー表示制御を行う。なお、カメラ制御部15は、撮像素子を介して得られた画像(映像)信号を格納する格納部である画像メモリ部15aを有している。
【0036】
上述の構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ10により撮影を行うときの撮影モードとして単写/連写撮影モードと、フォーカスロックモード/被写体追尾モードのAFモードとがあり、四つの組み合わせが可能である。そして、観察モード(表示モード)として後述する3通りがあり、その他、露光モードやフラッシュモードや画質モード等があるが、以下の説明においては、本実施形態の一眼レフカメラ10の動作の特徴を示すモードとして上記単写/連写撮影モード、上記AFモード、上記観察モードを選択した場合について、以下に説明する。そして、これらの制御は、全てカメラ制御部15の制御により実行される。
【0037】
上記単写/連写撮影モードのうち、第一の撮影モードとしての単写撮影モードは、一回の2ndレリーズオン操作により単一フレームの被写体画像信号を取得するモードである。第二の撮影モードとしての連写撮影モードは、2ndレリーズオンの期間中、所定の間隔で複数のフレームの被写体画像信号を取得するモードである。
【0038】
上記AFモードには被写体追尾AFモードとフォーカスロックモードがある。そのうち、被写体追尾AFモード(追尾AFモードと記載)は、1stレリーズオンの期間中、所定の間隔で被写体測距を行い、撮影レンズの合焦動作を繰り返して被写体追尾を行う。特に連写撮影時には2ndレリーズオン期間での連写撮影中においても所定の間隔で被写体測距を行い、撮影レンズ1の合焦を繰り返して被写体追尾を行う。フォーカスロックモードでは、1stレリーズオンによって一回だけ被写体測距を行い、撮影レンズ1の合焦動作を行う。以後の2ndレリーズオンに伴う単写撮影時、また、連写撮影時にて測距を行わず、上記合焦状態のままで単一フレーム、または、複数フレームの撮影が実行される。
【0039】
上記観察モード(表示モード)としては、光学ファインダ観察モード(第三の表示モード)と、ライブビュー観察モード(第二の表示モード)と光学ファインダ+ライブビュー観察モード(第一の表示モード)がある。光学ファインダ観察モードは、1stレリーズオン以前、1stレリーズオン以後、さらに、連写撮影時には2ndレリーズオン以後も上記光学ファインダに被写体像を表示させ、被写体像観察が可能なモードである。但し、1stレリーズオン、2ndレリーズオン以後は、間欠的な光学ファインダ観察状態となる。ライブビュー観察モード(電子ビューファインダ観察モード)は、1stレリーズオン以前、1stレリーズオン以後、連写撮影時には2ndレリーズオン以後ともに液晶表示部9に被写体像を表示させ、液晶表示部9による観察が可能なモードである。また、光学ファインダ+ライブビュー観察モードは、上述した光学ファインダ表示観察とライブビュー表示観察とが同時に可能な観察モード(表示モード)である。
【0040】
上述した各モードは、カメラ電源オン後の撮影実行前(1stレリーズ前)にそれぞれを組み合わせて設定されるか、あるいは、カメラ電源オン以前に設定されたモードに従って撮影が実行される。
【0041】
以下、本実施形態の一眼レフカメラ10における上記各撮影モードが選択された場合の撮影処理動作の詳細について、図7〜24のフローチャートを用いて説明する。 図7〜12は、追尾AFモードを選択した場合の電源投入後のフローチャートであり、図7は、追尾AFモードさらに単写モードおよび光学ファインダ+ライブビュー観察モード(以下、光学ファインダ+ライブビューモードと記載)を選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図8は、追尾AFモードさらに連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図9は、追尾AFモードさらに単写モードおよび光学ファインダ観察モード(以下、光学ファインダモードと記載)を選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図10は、追尾AFモードさらに連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図11は、追尾AFモードさらに単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図12は、追尾AFモードさらに連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【0042】
図13〜18は、フォーカスロックモードを選択した場合の電源投入後のフローチャートであり、そのうち、図13は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図14は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図15は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図16は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図17は、フォーカスロックモードさらに単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。図18は、フォーカスロックモードさらに連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【0043】
図19〜22は、図7〜18の撮影処理中で呼び出される各サブルーチンのフローチャートであって、そのうち、図19は、サブルーチン「ライブビュー処理」のフローチャートであり、図20は、サブルーチン「AF処理」のフローチャートであり、図21は、サブルーチン「撮像処理A」のフローチャートであり、図22は、サブルーチン「撮像処理B」のフローチャートである。
【0044】
まず、撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよび光学+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図7のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。なお、各モードの選択は、電源投入後に行ってもよい。
【0045】
ステップS1で主回転板2が所定の回転速度で駆動され、副回転板3は透過位置(図3,6)に回転駆動され、停止する。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上の反射位置に位置するタイミングで光学ファインダによる観察が可能である。また、開口部2aが光軸O上の透過位置にあるとき、被写体光束が撮像素子4の受光面4aに入射して被写体撮像データが取り込まれ、後述するライブビュー処理が実行され、ライブビュー表示がなされる。なお、主回転板2の上記所定の回転速度は、ライブビューのレートの整数倍の回転数とする。
【0046】
ステップS2にて表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS3へ進み、図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出される。
【0047】
上記表示タイミングは、ライブビューのレートで指定されるタイミングであって、かつ、副回転板3が透過位置に位置しており、開口部2aが光軸O上の透過位置するタイミングである。
【0048】
上記サブルーチン「ライブビュー処理」においては、ステップS301にて撮像素子4をファインダモード(詳しくは、電子ビューファインダ表示モード)で駆動し、撮像データを読み出す。このファインダモードでは撮像素子4の全画素の中から表示に必要な画素のみのデータとして一定の割合で間引き、あるいは、画素加算等による最小限の画素の読み出しがなされる。
【0049】
ステップS302にて読み出された撮像データの画像処理を行い、ステップS303にて液晶表示部9に上記画像処理された被写体画像が表示され(ライブビュー表示)、本ルーチンを終了する。なお、主回転板2の回転速度がライブビューのレートの2以上の整数倍である場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0050】
上記ステップS2にて表示タイミングであるかの判定にて「NO」であれば、ステップS4へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)の有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS5に進むが、「NO」の場合は、ステップS2に戻る。
【0051】
上述したステップS1〜S3の処理により光学ファインダによる観察と、液晶表示部9によるライブビュー観察の双方が可能となる。
【0052】
上記1stレリーズオンによりステップS5に進んだ場合、主回転板2と副回転板3とを同期させて回転駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とに回転駆動する(図5,6)。
【0053】
ステップS6にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS7に進み、図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出される。
【0054】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に到達し、さらに、副回転板3が反射位置に到達したタイミング(主、副回転板の回転毎)であって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。但し、主回転板2の所定の複数回転の1回のみをAFタイミングに当ててもよい。
【0055】
上記サブルーチン「AF処理」では、ステップS311にてAFセンサ部8に入射した被写体光束により被写体距離の判定がなされ、ステップS312にて該被写体距離データ(AF評価値)に基づき、レンズ合焦駆動部17を介して撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされ、本サブルーチンを終了する。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0056】
ステップS8では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS9へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0057】
ステップS10では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS12に進む。「NO」であれば、ステップS11に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS1に戻る。「NO」であれば、ステップS6に戻る。
【0058】
ステップS12では、主回転板2と副回転板3とを同期させて回転駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とに回転移動する(図5,6)。被写体光束が撮像素子4側に透過する時間幅は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0059】
ステップS13では、AFタイミングであるかのチェックがなされ、「YES」でれば、ステップS14に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。
【0060】
ステップS15では、図21のサブルーチン「撮像処理A」が呼び出され、実行される。
【0061】
サブルーチン「撮像処理A」では、ステップS321にて主回転板2と副回転板3がともに透過位置にある状態で被写体光束を撮像素子4の受光面4aに結像させ、撮像素子4の露光を開始させる。露光後、撮像素子4の全画素読み出しモードによる撮像データの読み出しが実行される。ステップS322にて上記撮像データを画像処理を行って被写体画像データを生成し、本サブルーチンを終了する。
【0062】
ステップS16にてサブルーチン「撮影画像表示処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像表示処理」においては、サブルーチン「撮像処理A」にて得られた全画素による被写体画像データを間引きすることによって表示用画像データを生成し、該表示用画像データによる撮影済み被写体画像を液晶表示部9に表示させる。
【0063】
ステップS17にてサブルーチン「撮影画像記録処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像記録処理」においては、サブルーチン「撮像処理A」にて得られた被写体画像データが記録媒体に書き込まれる。
【0064】
その後、ステップS1に戻り、上述したステップS1以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。
【0065】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で停止させ、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光を行う。
【0066】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図8のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0067】
ステップS21における主回転板2の回転駆動、副回転板3の透過位置への回転駆動処理からステップS28の表示タイミングの判別、ステップS29のサブルーチン「ライブビュー処理」呼び出しまでの各処理は、前述した図7のフローチャートのステップS1からステップS9と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態で、かつ、ライブビュー表示も同時に行われる。また、1stレリーズオンに伴って被写体追尾AF処理も実行される。
【0068】
続いて、ステップS30で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」でれば、ステップS32に進む。「NO」であれば、ステップS31に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS21に戻る。「NO」であれば、ステップS26に戻る。
【0069】
ステップS32では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。主回転板2と副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0070】
ステップS33ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」でれば、ステップS34に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であればステップS35に進む。
【0071】
ステップS35では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」でれば、ステップS36に進み、「NO」であれば、ステップS38に進む。
【0072】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングであり、かつ、主回転板2が透過位置状態にあり、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束が撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0073】
ステップS36では図22のサブルーチン「撮像処理B」が呼び出され、実行される。
【0074】
サブルーチン「撮像処理B」では、ステップS331にて被写体光束を撮像素子4の受光面4aに結像させ、撮像素子4の露光を実行する。露光後、撮像素子4の全画素読み出しモードによる撮像データの読み出しが実行される。ステップS332にて上記撮像データを画像処理を行って被写体画像データが生成される。上記画像処理期間中に併行してステップS333にて表示タイミングに到達したかをチェックしており、到達した場合、ステップS334にて全被写体撮像データを間引きすることによって表示用画像データを生成し、ステップS335を画像処理を行い、該表示用画像データを生成する。そして、ステップS336にて該表示用画像データによる画像を液晶表示部9に表示させる。
【0075】
なお、ステップS333からS336のライブビュー処理は、上記画像処理期間中に併行して実行する以外に該画像処理後に改めて実行させてもよい。
【0076】
ステップS37ではサブルーチン「撮影画像記録処理」が呼び出され、実行される。このサブルーチン「撮影画像記録処理」においては、サブルーチン「撮像処理B」にて得られた被写体画像データが記録媒体に書き込まれる。
【0077】
なお、本サブルーチンの処理期間中、併行してステップS38の処理も実行される。
【0078】
上述したステップS36、ステップS37により連写撮影の1コマ分の撮影が実行される。
【0079】
ステップS38にて表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS39に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる被写体画像が液晶表示部9に表示される。
【0080】
なお、「ライブビュー処理」においては、主回転板2の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0081】
例えば、連写レートが7コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度を7コマ/秒の整数倍(5倍)の35回転/秒の設定し、撮像素子4の撮像データの5フレームのうち、1フレームを全画素読み出しを行って撮影を行う。この全画素読み出しフレームを含めた35フレームから30フレームを間引いてライブビュー表示させる。
【0082】
また、連写レートが20コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度が上記各レートの最小公倍数の60回転/秒に設定される。
【0083】
また、主回転板2の回転速度をライブビューのレート(コマ数/秒)の整数倍に設定した場合、一定間隔のライブビュー表示は保証し、上記連写撮影は、ライブビューのレートから間引いて行われる。
【0084】
例えば、連写レートが7コマ/秒であり、ライブビューのレートが30フレーム/秒であった場合、主回転板2の回転速度を30フレーム/秒の整数倍の30回転/秒の設定し、撮像素子4の撮像データの全フレームをライブビュー表示し、4フレーム、または、5フレームにつき、1フレームの全画素読み出しを行って撮影を行う。
【0085】
ステップS40で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS21に戻り、1stレリーズオフ信号を待つ状態となる。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。また、2ndレリーズオフが検出されない場合、ステップS33に戻り、連写撮影が続行される。
【0086】
撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図9のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0087】
ステップS51で主回転板2および副回転板3をそれぞれ反射位置に移動して停止させる。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上にあり、光学ファインダによる観察が可能である。
【0088】
ステップS52にて1stレリーズオン信号(トリガ信号)の有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS53に進み、主回転板2を所定の回転速度で駆動する。副回転板3は反射位置に保持される。
【0089】
ステップS54にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS55に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出される。
【0090】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に到達したタイミング(主回転板2の回転毎)であって、副回転板3は反射位置に停止しているので、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。但し、主回転板2の所定の複数回転当たりに1回のAFタイミングを当ててもよい。
【0091】
上記サブルーチン「AF処理」により、AFセンサ部8の被写体距離データ(AF評価値)に基づいて撮影レンズ1が合焦位置へ駆動される。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0092】
ステップS56では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS58に進む。「NO」であれば、ステップS57に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS51に戻る。「NO」であれば、ステップS54に戻る。
【0093】
ステップS58では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置状態にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。なお、被写体光束が撮像素子4に透過する時間幅は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0094】
ステップS59でAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS60に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であれば、ステップS61に進む。
【0095】
ステップS61から63までの処理は、図7におけるステップS15からステップS17までの処理と同様の処理であり、撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0096】
その後、ステップS51に戻り、上述したステップS51以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0097】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図10のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0098】
ステップS71からステップS75までの各処理は、前述した図9のフローチャートのステップS51からステップS55と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態となり、さらに、1stレリーズオンに伴って被写体追尾AF処理も実行される。
【0099】
続いて、ステップS76で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS78に進む。「NO」であれば、ステップS77に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS71に戻る。「NO」であれば、ステップS74に戻る。
【0100】
ステップS78では、主回転板2と副回転板3とを同期させて所定の回転速度で駆動する。即ち、主回転板2の開口部2aが光軸O上に位置する透過位置にある期間中に副回転板3を透過位置と反射位置とを回転駆動する(図5,6)。主回転板2と副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートと、このモードではライブビューは実行しないが実行する場合のライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0101】
ステップS79ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS80に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であれば、ステップS81に進む。
【0102】
ステップS81で連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS82に進み、「NO」であれば、ステップS85に進む。
【0103】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングであり、かつ、主回転板2と副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0104】
ステップS82からステップS84は、図9のステップS61からステップS63と同様の処理が実行され、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0105】
ステップS85で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS71に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS79に戻り、連写撮影が続行される。
【0106】
撮影モードとして単写モード、追尾AFモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図11のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0107】
ステップS91において主回転板2と副回転板3がともに透過位置にまで回転駆動され、停止する(図3、6)。この状態で被写体光束は、撮像素子4の受光面4aに入射するので撮像(ライブビュー表示)が可能である。
【0108】
ステップS92にて表示タイミングであるかの判定が行われ、「YES」で有れば、ステップS93に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、ライブビュー表示がなれる。「NO」であれば、ステップS94へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS95に進むが、「NO」の場合は、ステップS92に戻る。
【0109】
1stレリーズオンによりステップS95に進んだ場合、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。
【0110】
ステップS96にてAFタイミングであるかをチェックする。「YES」であれば、ステップS97に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。この「AF処理」は、2ndレリーズがオンされるまで繰り返し、実行され、被写体の追尾AFがなされる。
【0111】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に保持された状態で副回転板3が反射位置に到達したタイミングであって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。
【0112】
ステップS98では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS99へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0113】
ステップS100では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS102に進む。「NO」であれば、ステップS101に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS91に戻る。「NO」であれば、ステップS96に戻る。
【0114】
ステップS102では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。副回転板3の回転速度は、ライブビューレートの整数倍に設定される。
【0115】
ステップS103では、AFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS104に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。
【0116】
ステップS105からステップS107では、上述した図7のステップS15からステップS17と同様の処理が行われ、撮像、被写体画像表示、画像記録が実行される。
【0117】
なお、被写体輝度に応じた露光条件を満たすためには副回転板3の回転速度を変化させて対応させることが可能である。また、図11のフローチャートには図示していないが、副回転板3の回転速度は変えず、主回転板2の回転させることで露光時間を調整することも可能である。
【0118】
その後、ステップS91に戻り、上述したステップS91以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0119】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光が行われる。
【0120】
撮影モードとして連写モード、追尾AFモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図12のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0121】
ステップS111からステップS119までは、上述した図11のステップS91からステップS99までと同様の処理がなされ、ライブビュー表示、さらに、1stレリーズに伴って追尾AFが実行される。
【0122】
続いて、ステップS120で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS122に進む。「NO」であれば、ステップS121に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS111に戻るが、「NO」であれば、ステップS116に戻る。
【0123】
ステップS122では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を所定の回転速度で駆動する。副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0124】
ステップS123ではAFタイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS124に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、AF処理が実行され、被写体の追尾AFが実行される。「NO」であればステップS125に進む。
【0125】
ステップS125では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS126に進み、「NO」であれば、ステップS128に進む。
【0126】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0127】
ステップS126、S127では、上述した図8のステップS36、ステップS37と同様の処理がなされ、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0128】
ステップS128では表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS129に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる画像が液晶表示部9に表示される。
【0129】
なお、副回転板3の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューレートの整数倍に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0130】
ステップS130で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS111に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS123に戻り、連写撮影が続行される。
【0131】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよび光学+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図13のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0132】
ステップS141で主回転板2が所定の回転速度で駆動され、副回転板3は透過位置(図3,6)に回転駆動され、停止する。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上の反射位置に位置するタイミングで光学ファインダによる観察が可能である。また、開口部2aが光軸O上の透過位置にあるとき、被写体光束が撮像素子4の受光面4aに入射し、後述するライブビュー処理が実行可能である。なお、主回転板2の上記所定の回転速度は、ライブビューのレートの整数倍の回転数とする。
【0133】
ステップS142にて表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS143へ進み、上述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出される。
【0134】
上記ステップS142にて表示タイミングであるかの判定にて「NO」であれば、ステップS144へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS145に進むが、「NO」の場合は、ステップS142に戻る。なお、ステップS142、S143の処理により光学ファインダによる観察に加えて、液晶表示部9によるライブビュー観察も可能となる。
【0135】
上記1stレリーズオンによりステップS145に進んだ場合、主回転板2の回転駆動状態のまま、副回転板3を反射位置に回転移動する。
【0136】
ステップS146にてAFタイミングであるかをチェックする。AFタイミングであれば、ステップS147に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。
【0137】
なお、上記AFタイミングは、主回転板2が透過位置に、副回転板3が反射位置に到達したタイミング(主、副回転板の回転毎)であって、このとき、被写体光束は、副回転板3の反射面3aによってAFセンサ部に向けて反射される(図2の状態)。
【0138】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0139】
この後、ステップS148に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0140】
ステップS149では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS150へ進み、前述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0141】
ステップS151では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS153に進む。「NO」であれば、ステップS152に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS141に戻る。「NO」であれば、ステップS149に戻る。
【0142】
ステップS153では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の開口部2aが光軸O上にあるとき、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0143】
ステップS154からステップS156までは、上述した図7のステップS15からステップS17までと同様の処理が実行され、撮像、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が行われる。
【0144】
その後、ステップS141に戻り、上述したステップS141以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。
【0145】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で停止させ、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光を行う。
【0146】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図14のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0147】
ステップS161からステップS170までは、上述した図13のステップS141からステップS150までと同様の処理が実行され、光学ファインダ観察が可能な状態で、かつ、ライブビュー表示も同時に行われる。さらに、1stレリーズオンに伴ってAF処理が実行され、撮影レンズ1の合焦駆動が行われる。
【0148】
ステップS171の2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックにて「YES」の場合、ステップS173に進む。「NO」の場合、ステップS172に進み、1stレリーズがオフされたかをチェックする。「YES」の場合、ステップS161に戻り、「NO」の場合、ステップS169に戻る。
【0149】
ステップS173では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0150】
ステップS174では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS175に進み、「NO」であれば、ステップS178に進む。
【0151】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置にある状態で主回転板2が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束が撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0152】
ステップS175、S176では、上述した図8のステップS36、S37と同様の処理が行われ、連写撮影の1コマ分の撮像、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0153】
ステップS177にて表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS178に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる被写体画像が液晶表示部9に表示される。
【0154】
ステップS179で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS161に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。このとき、副回転板3を透過位置に停止させることで電力消費を抑えることができる。また、2ndレリーズオフが検出されない場合、ステップS174に戻り、連写撮影が続行される。
【0155】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダモードを選択した場合、電源投入後、図15のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0156】
ステップS191で主回転板2および副回転板3をそれぞれ反射位置に移動して停止させる。この状態で主回転板2の反射面2bが光軸O上にあり、光学ファインダによる観察が可能である。
【0157】
ステップS192にて1stレリーズオン信号(トリガが信号)の有無をチェックして、「YES」の場合はステップS193に進み、主回転板2を所定の回転速度で駆動する。副回転板3は反射位置に保持される。
【0158】
ステップS194でAFタイミングに達したことを確認してステップS195に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦駆動が行われる。
【0159】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0160】
この後、ステップS196に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0161】
ステップS197では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS199に進む。「NO」であれば、ステップS198に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックする。「YES」ならば、ステップS191に戻るが、「NO」であれば、ステップS197に戻る。
【0162】
ステップS199では、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2を所定の回転速度で駆動する。主回転板2の速度は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られるように設定される。被写体輝度は、カメラに内蔵されるAE測光部(図示せず)により測定される。
【0163】
ステップS200からS202までは、上述した図7のステップS15からS17までの処理と同様の処理が実行される。その後、ステップS191に戻り、上述したステップS191以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0164】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよび光学ファインダを選択した場合、電源投入後、図16のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0165】
ステップS211からステップS216までは、前述した図15のフローチャートのステップS191からステップS196と同様の処理がなされ、光学ファインダ観察可能状態となり、さらに、1stレリーズオンに伴ってAF処理が実行され、撮影レンズ1の合焦駆動が実行される。
【0166】
ステップS217で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックで「YES」の場合、ステップS219に進み、副回転板3を透過位置に保持した状態で主回転板2が所定の回転速度で駆動される。「NO」の場合、ステップS218にて1stレリーズがオフされたかをチェックする。「YES」の場合はステップS211に戻る。「NO」の場合、ステップS217に戻る。
【0167】
ステップS220で連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS221に進み、「NO」であれば、ステップS224に進む。
【0168】
ステップS221からステップS223は、図15のステップS200からステップS202と同様の処理が実行され、連写撮影の1コマ分の撮像処理、撮影画像表示処理、撮影画像記録処理が実行される。
【0169】
ステップS224で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS211に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS220に戻り、連写撮影が続行される。
【0170】
撮影モードとして単写モード、フォーカスロックモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図17のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0171】
ステップS231において主回転板2と副回転板3がともに透過位置にまで回転駆動され、停止する(図3、6)。この状態で被写体光束は、撮像素子4の受光面4aに入射するので撮像(ライブビュー表示)が可能である。
【0172】
ステップS232にて表示タイミングであるかの判定が行われ、「YES」であれば、ステップS233に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、ライブビュー表示がなれる。「NO」であれば、ステップS234へ進み、1stレリーズオン信号(トリガ信号)が有無をチェックし、「YES」の場合、ステップS235に進むが、「NO」の場合は、ステップS232に戻る。
【0173】
1stレリーズオンによりステップS235に進んだ場合、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。
【0174】
ステップS236でAFタイミングに達したことを確認してステップS237に進み、上述した図20のサブルーチン「AF処理」が呼び出され、撮影レンズ1の合焦位置への駆動がなされる。
【0175】
なお、AF動作は、1stレリーズがオンになったとき、一度だけ実行され、1stレリーズがオンの期間は、被写体の動きに関係なく合焦したレンズ位置を保持し続ける。
【0176】
この後、ステップS238に進み、副回転板3を透過位置に駆動して停止させる。なお、図示しないが副回転板3を主回転板2と同期して回転させ続けてもよい。このように制御すると何度も1stレリーズのオンオフ操作を繰り返して合焦動作をする際のレスポンス性が向上する。
【0177】
ステップS239では、表示タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS240へ進み、上述した図19に示すサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出されて実行され、ライブビュー表示が行われる。
【0178】
ステップS241では2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS243に進む。「NO」であれば、ステップS242に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS231に戻る。「NO」であれば、ステップS239に戻る。
【0179】
ステップS243では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を回転駆動する。副回転板3の回転速度は、被写体輝度に対して別途設定されている露光条件を満す撮像素子の露光時間が得られる速度に設定される。なお、被写体輝度は、カメラに内蔵されるAEセンサ部(図示せず)により測定される。
【0180】
ステップS244からステップS246では、上述した図7のステップS15からステップS17と同様の処理が行われ、撮像、被写体画像表示、画像記録が実行される。
【0181】
その後、ステップS231に戻り、上述したステップS91以下の処理がモード設定の変更がなされるまで繰り返される。
【0182】
なお、長時間露光撮影を行う場合には、2ndレリーズオン後、主回転板2を透過位置状態で、かつ、副回転板3を透過位置に停止させて、撮像素子4の露光が行われる。
【0183】
撮影モードとして連写モード、フォーカスロックモードおよびライブビューモードを選択した場合、電源投入後、図18のフローチャートに従ってカメラ制御部15の制御のもとで各処理が実行される。
【0184】
ステップS251からステップS260までは、上述した図18のステップS231からステップS240までと同様の処理がなされ、ライブビュー表示、さらに、1stレリーズに伴って撮影レンズの合焦駆動がなされる。
【0185】
続いて、ステップS261で2ndレリーズオン信号(トリガ信号)の有無のチェックがなされ、「YES」であれば、ステップS263に進む。「NO」であれば、ステップS262に進み、1stレリーズがオフされたかどうかをチェックし、「YES」ならば、ステップS251に戻るが、「NO」であれば、ステップS259に戻る。
【0186】
ステップS263では、主回転板2を透過位置に保持したまま、副回転板3を所定の回転速度で駆動する。副回転板3の回転速度は、選択された連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューのレートの整数倍のいずれかに設定される。
【0187】
ステップS264では、連写タイミングであるかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS265に進み、「NO」であれば、ステップS267に進む。
【0188】
なお、上記連写タイミングは、上記連写レートによるタイミングで、かつ、副回転板3が透過位置に移動したタイミングである。このタイミングでは、被写体光束は、撮像素子4の受光面4a上に結像し、撮像素子4の露光が行われる。
【0189】
ステップS265、S266は、上述した図8のステップS36、S37と同様の処理がなされ、連写撮影の1コマ分の撮像、撮影画像記録処理、および、該処理期間中の表示タイミングでのライブビュー表示がなされる。
【0190】
ステップS267では表示タイミングに達したかの判定がなされ、「YES」であれば、ステップS268に進み、上述した図19のサブルーチン「ライブビュー処理」が呼び出され、実行され、生成された表示用画像データによる画像が液晶表示部9に表示される。
【0191】
なお、副回転板3の回転速度を連写レート(コマ数/秒)の整数倍、または、連写レートとライブビューレートとの最小公倍数、または、ライブビューレートの整数倍に設定した場合には、回転毎の撮像データを間引いて表示用画像データが生成される。
【0192】
ステップS269で2ndレリーズオフが検出された場合は、ステップS251に戻り、1stレリーズオン信号を待つ状態となる。オフが検出されない場合、ステップS264に戻り、連写撮影が続行される。
【0193】
なお、上述した各制御動作中における主回転板2、または、副回転板3の回転駆動は、連続回転駆動であってもよいが、間欠回転駆動であってもよい。
【0194】
また、再生モード時においては、主回転板2および副回転板3は停止させる。さらに、動画撮影(音声記録)時においては、主回転板2および副回転板3はそれぞれ透過位置に停止させた状態で撮像素子4による撮像信号に基づいて撮影レンズ1の合焦制御を行わせる(イメージャAF)。
【0195】
上述した本実施形態の一眼レフカメラ10によれば、図16に示される従来の一眼レフカメラ100にて適用された揺動式可動ミラー102に替えて反射面を有する主回転板2および副回転板3を採用していることから、被写体光束の光路中の狭いスペースに上記各回転板を収容することができる。また、上記各回転板は、回転駆動され、その傾斜角度は変化しないので、停止したときの反射面のバウンドの影響がなく、素早く光学ファインダ観察や測距を開始することができ、また、撮像素子4の露光状態への切り換え応答性も改善することができる。
【0196】
また、連写撮影時においては、上述した従来の一眼レフカメラ100のように可動ミラーを揺動駆動させる必要がなく、上記各回転板を回転駆動させることから、可動ミラーの揺動によるバウンド現象も生じず、高速、例えば、10コマ/秒以上の連写が可能になる。
【0197】
さらに、撮像素子4が露光動作状態にあるとき、または、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が主回転板2の裏面の遮光面部2dによって遮られることによりレンズ光軸上の光路中に接眼レンズ7からの外光が進入せず、撮像素子に受光面に不要光が露光されることがなく、良好な被写体像の撮像信号が得られ、同時にAFセンサ部8にも不要光が入射せず、精度の高い測距が行われる。
【0198】
次に本発明の第二の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラについて、図23〜26を用いて説明する。
図23〜25は、本実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、図23は、ファインダ観察状態を示し、図24は、AF測距(オートフォーカスのための合焦検出)状態を示し、図25は、撮像素子露光状態を示す。図26は、上記一眼レフカメラに適用される回転板の正面図である。
【0199】
本実施形態の一眼レフカメラ30は、前述した第一の実施形態の一眼レフカメラ10に対して被写体光束を反射、あるいは、透過する回転光学機構部の構成が異なるのみで、その他の構成は同一である。従って、同様の構成要素については、同一の符号を付し、異なる構成部について、以下、説明を行う。
【0200】
本実施形態のカメラ30の回転光学機構部は、図23〜25に示すように板状回転体である回転板31と、回転板31を回転駆動するステッピングモータからなる駆動モータ35とからなる。
【0201】
回転板31は、レンズ光軸に対して直交する面からなる円形の主平面(前方板面側)を有し、レンズ光軸Oとファインダ光軸Ofとの間に位置するレンズ光軸Oと平行な回転軸34により回転可能に支持されている。回転板31の外径は、レンズ光軸Oおよびファインダ光軸Ofを含む光路を覆う大きさとなっている。この回転板31は、駆動モータ35により回転軸34を介して回転駆動される。
【0202】
図26に示すように回転板31の主平面には回転軸34を中心にした周方向の第一の領域に開口部31aと、第二の領域の前面側にファインダ用反射ミラー部32と、第三の領域の前面側にセンサ用反射ミラー部33とが配されている。回転板31の開口部31a外の上記第二の領域および第三の領域の裏面は、黒色の遮光面部31dとなっている。なお、回転板31自体が黒色の部材であってもよい。
【0203】
開口部31aの形状は、レンズ光軸Oの光路上にあるとき、撮像素子4の受光面4aに対応する受光対応面である撮像素子受光面相当エリアArより大きい寸法(被写体光束を蹴らない寸法)であって、かつ、ファインダ光軸Ofの光路上にあるときも被写体光束を蹴らない寸法を有する。
【0204】
ファインダ用反射ミラー部32は、上記回転板31の主平面上第二の領域に配される反射面32aを有する凸状部で形成される。該反射面32aは、レンズ光軸Oに対して傾斜しており、レンズ光軸O上の位置にある状態で被写体光束を斜め上方に配されているファインダ光学系のスクリーン5に向けて反射する。
【0205】
センサ用反射ミラー部33は、上記回転板31の主平面上第三の領域に配される反射面33aを有する凸状部で形成される。該反射面33aは、レンズ光軸Oに対して傾斜しており、レンズ光軸O上の位置にある状態で被写体光束を斜め下方に配されている検出器のAFセンサ部8に向けて反射する。
【0206】
回転板31の開口部31aがレンズ光軸O上にあって、被写体光束を撮像素子4側に透過する透過位置にあるとき、また、センサ用反射ミラー部33がレンズ光軸O上にあって被写体光束をAFセンサ部に向けて反射する位置にあるときは、遮光面部31dが光学ファインダのペンタプリズム6と接眼レンズ7の間のファインダ光軸Of上の外光を遮る状態となっている。
【0207】
回転板31は、制御部15により駆動モータ35を介して回転駆動され、該回転板31の回転に同期した状態で上記ファインダ光学系による光学ファインダ観察状態(被写体輝度の測光動作を含む)と、AFセンサ部8による測距状態と撮像素子4を露光させる露光状態とが切り替えられる。
【0208】
上述の構成を有する本実施形態の一眼レフカメラ30により被写体像の単写撮影を行う場合、制御部15の制御のもとで実行され、まず、電源オン時に回転板31を図23に示すようにファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上に位置するように回転させる。この状態(光学ファインダ観察位置状態)では被写体光束がスクリーン5側に反射され、ペンタプリズム6と接眼レンズ7を介してファインダ観察が可能である。
【0209】
レリーズスイッチ16の1stレリーズ信号によって駆動モータ35が駆動され、回転板31が回転し、図24のようにセンサ用反射ミラー部33をレンズ光軸O上に位置させる。この状態(測距位置状態)では被写体光束がAFセンサ部8に向けて反射され、被写体像の焦点状態を示す測距信号が検出される。その測距信号は、制御部15に出力される。上記測距信号に基づいて撮影レンズ1のピント合わせが行われる。
【0210】
続いて、レリーズスイッチ16の2ndレリーズ信号によって、回転板31がさらに回転駆動され、図25のように開口部31aをレンズ光軸O上の位置に移動させる(撮像素子露光位置状態)。この露光位置状態では開口部31aを透過した被写体光束が撮像素子4の受光面4aに結像し、撮像素子4の露光が開始される。被写体像の撮像信号は、制御部15に取り込まれ、撮像処理が実行される。撮像素子4の露光が終了すると回転板31が回転駆動され、ファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上に位置するように回転させる。
【0211】
一眼レフカメラ30にて連写撮影を行う場合、連写速度(コマ/秒)に応じて回転板31が間欠回転駆動される。その回転中、ファインダ用反射ミラー部32がレンズ光軸O上にあるとき、あるいは、全回転期間中、ちらつきのある状態でファインダ観察が可能である。センサ用反射ミラー部33がレンズ光軸O上に位置しているとき、AFセンサ部8による測距が行われる。開口部31aがレンズ光軸にある期間に撮像素子4の露光が行われる。上述した一連の動作が繰り返され、連写撮影が行われる。
【0212】
上述した単写撮影時および連写撮影時、撮像素子4の露光位置状態およびAFセンサ部8による測距状態にあるとき、上述したように回転板31の遮光面部31dがファインダ光軸Ofを遮る状態となっており、接眼レンズ7から進入した外光が被写体光束の光路内に進入することがない。
【0213】
上述した本実施形態の一眼レフカメラ30によれば、前記第一の実施形態のカメラ10の場合と同様に図27に示される従来の一眼レフカメラ100にて適用された揺動式可動ミラー102に替えて開口部31aを有し、さらに、センサ用反射ミラー部32,ファインダ用反射ミラー部33を装着した回転板31を採用していることから、被写体光束の光路中の狭いスペースに回転板31を収容することができる。また、回転板31は、回転駆動されるので、停止したときの上記反射ミラーの反射面のバウンド現象がなく、素早く測距やファインダ観察、測光を開始することができる。
【0214】
さらに、撮像素子4が露光動作状態にあるとき、あるいは、AFセンサ部8が測距動作状態にあるとき、ファインダ光軸Of上の光路が回転板31の裏面の遮光面部31dによって確実に遮られることにより接眼レンズ7からの外光がレンズ光軸上の光路中に進入せず、撮像素子に受光面に不要光が露光されることがなく、良好な被写体像の撮像信号が得られ、同時にAFセンサ部8にも不要光が入射せず、精度の高い測距がなされる。
【0215】
この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
【産業上の利用可能性】
【0216】
本発明の撮像装置は、簡単な構成を有し、撮像素子への露光状態と非露光状態との切り換えの応答性が早く、かつ、撮影中の不要光の進入も効果的に防止可能な撮像装置としての利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0217】
【図1】本発明の第一の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、光学ファインダ観察状態を示す。
【図2】図1の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、AF測距状態を示す。
【図3】図1の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、露光状態を示す。
【図4】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板の光学ファインダ観察状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図5】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板のAF測距状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図6】図1の一眼レフカメラにおける主回転板と副回転板の露光状態を光軸前方から見たを示す図である。
【図7】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図8】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図9】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図10】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図11】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図12】図1の一眼レフカメラにおいて追尾AFモード、連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図13】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図14】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよび光学ファインダ+ライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図15】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図16】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよび光学ファインダモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図17】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、単写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図18】図1の一眼レフカメラにおいてフォーカスロックモード、連写モードおよびライブビューモードを選択した場合の撮影処理のフローチャートを示す。
【図19】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「ライブビュー処理」のフローチャートを示す。
【図20】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「AF処理」のフローチャートを示す。
【図21】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「撮像処理A」のフローチャートを示す。
【図22】図1の一眼レフカメラの上記撮影処理にて呼び出されるサブルーチン「撮像処理B」のフローチャートを示す。
【図23】本発明の第二の実施形態の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、ファインダ観察状態を示す。
【図24】図23の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、AF測距状態を示す。
【図25】図23の一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図であって、露光状態を示す。
【図26】図23の一眼レフカメラに適用される回転板の正面図である。
【図27】従来の撮像装置である一眼レフカメラの主要構成を示す光軸に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0218】
1 …撮影レンズ(撮影光学系)
2 …主回転板(板状回転体)
2a…開口部
2d,31d…遮光面部
3 …副回転板(副板状反射体)
4 …撮像素子
5 …スクリーン(光学ファインダ)
6 …ペンタプリズム(光学ファインダ)
7 …接眼レンズ(光学ファインダ)
8 …AFセンサ部(検出器)
11,13,34…支持軸(回転軸)
31 …回転板(板状回転体)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、
上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、
上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、
上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とからなる主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを有する板状回転体と、
を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器と、
上記板状回転体の上記回転軸とは異なる回転軸を中心にして回転し、上記開口部を透過した被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部を有する副板状回転体と、
を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、
上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、
上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、
上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とを有する主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを備えた板状回転体と、
を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器を有し、また、上記板状回転体の上記主平面には上記被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
上記板状回転体の回転軸は、上記撮影光軸の上方に位置しており、上記板状回転体の上記主平面は、上記撮影光軸と交差することを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項6】
上記板状回転体の上記主平面は、上記ファインダ光軸と交差することを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項7】
上記板状回転体のファインダ用反射面部が上記撮影光軸上に位置しているとき、上記板状回転体の上記開口部は、上記ファインダ光軸上の被写体光束を透過させることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項8】
上記板状回転体の上記遮光面部は、光反射度合いの低い色であることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項9】
上記板状回転体の主平面は、上記撮影光軸に対して直交する平面であるか、または、上記撮影光軸に対して直交する面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以下であることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項10】
上記副板状回転体の板面は、上記撮影光軸に対して直交する平面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以上であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項1】
被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、
上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、
上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、
上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とからなる主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを有する板状回転体と、
を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器と、
上記板状回転体の上記回転軸とは異なる回転軸を中心にして回転し、上記開口部を透過した被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部を有する副板状回転体と、
を有することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
被写体像を撮像電気信号に変換する撮像素子と、
上記撮像素子の受光面に入射させる上記被写体光束に係る被写体像を生成し、撮影光軸を有する撮影光学系と、
上記被写体像を表示し、上記被写体像を観察するためのファインダ光軸を有する光学ファインダと、
上記撮影光軸と交差する平面に対して交差する回転軸を中心として回転し、上記撮像素子の受光面に結像可能に上記被写体光束を透過させる開口部と上記被写体光束を上記光学ファインダに向けて反射するファインダ用反射面部とを有する主平面と、該主平面の裏面の遮光面部とを備えた板状回転体と、
を有しており、上記板状回転体の上記開口部が上記被写体光束が透過する回転位置にあるとき、上記ファインダ光軸上の光は、上記板状回転体の上記遮光面部により遮られることを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
さらに、上記被写体光束の光学特性を検出する検出器を有し、また、上記板状回転体の上記主平面には上記被写体光束を上記検出器に向けて反射する検出器用反射面部が設けられていることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
上記板状回転体の回転軸は、上記撮影光軸の上方に位置しており、上記板状回転体の上記主平面は、上記撮影光軸と交差することを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項6】
上記板状回転体の上記主平面は、上記ファインダ光軸と交差することを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項7】
上記板状回転体のファインダ用反射面部が上記撮影光軸上に位置しているとき、上記板状回転体の上記開口部は、上記ファインダ光軸上の被写体光束を透過させることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項8】
上記板状回転体の上記遮光面部は、光反射度合いの低い色であることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項9】
上記板状回転体の主平面は、上記撮影光軸に対して直交する平面であるか、または、上記撮影光軸に対して直交する面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以下であることを特徴とする請求項1乃至4記載の撮像装置。
【請求項10】
上記副板状回転体の板面は、上記撮影光軸に対して直交する平面と上記主平面の反射光軸側との挟角が45°度以上であることを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【公開番号】特開2009−115850(P2009−115850A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−285398(P2007−285398)
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]