説明

撮像装置

【課題】複数のバス間で画像データを転送する際のバスの帯域の低減を避けることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像素子2は被写体を所定の撮像レートで撮像して撮像信号を生成する。プリプロセス回路4は撮像信号を画像データに変換する。JPEG処理回路8,12および画像処理回路9,13は画像データを画像処理する。データ転送制御部17は、バスB1,B2間でデュアルポートメモリ11を介して画像データを転送する際に、デュアルポートメモリ11に対して同時に複数のアクセスが発生しないように画像データの転送タイミングを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等における連写撮影に10数駒(フレーム)/秒以上の高速連写のスペックが要求されてきている。以下、デジタルカメラの一般的な処理を説明する。撮像素子から出力された撮像信号は、プリプロセス処理が施されて画像データに変換され、バッファメモリに格納される。続いて、バッファメモリから画像データを読み出し、画像データに対して画像処理を順次行い、最後に圧縮処理を行い、メモリカード等の外部メモリに圧縮後の画像データを記録する処理が行われる。また、この記録処理と並行して、バッファメモリから読み出した画像データに画像処理を行い、表示I/Fを介して表示装置へ画像データを出力し、画像を表示する処理も行われている。これらの処理を高速に実時間処理として行うと、バスにおけるデータ転送量が極めて多くなり、処理時間と共に消費電力が増大するという問題点が発生している。
【0003】
この問題を解決する提案が特許文献1,2に開示されている。特許文献1に記載されている技術は、本線画像信号を生成する本線画処理手段と、本線画像信号とは独立したフレームレートのモニタ画像信号を生成するモニタ画処理手段とを設けたものである。本線画像信号とモニタ画像信号のフレームレートが独立しているので、本線画像信号のフレームレートを可変させて撮像を行っても、撮像時のモニタ画像を所定のフレームレートで表示できることを特徴としている。ただし、本線画像信号の処理の負荷が重く、高速連写や動画では、バスにおけるデータ転送量が極めて多いという課題に対しては十分対応しきれない場合が発生する。
【0004】
また、特許文献2に記載されている技術は、画像処理を行う複数のブロックをほぼ同時に動作させることにより、処理の高速化を図るものである。この技術では、2つのバスのそれぞれに対してワークメモリ、カラー処理ブロック、およびJPEG処理ブロックが接続されており、各バスに接続されたカラー処理ブロックおよびJPEG処理ブロックで個別に画像データが処理された後、各バスに接続されたワークメモリに個別に画像データが格納される。
【特許文献1】国際公開第03/063471号パンフレット
【特許文献2】特開2005−159995号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
高速連写や動画において、バスにおけるデータ転送量が極めて多いという課題に答えるものとして、上記の特許文献2に記載された技術がある。しかし、上記のように複数のブロックを同時に動作させることにより処理の高速化を図ることができるものの、画像データを1つに纏めて記録する際には2つのバス間でデータ転送が必要になる。このデータ転送時には、両方のバスがデータ転送によって占有され、カラー処理ブロックおよびJPEG処理ブロックの処理ができなくなり、高速化を阻害する要因となる。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、複数のバス間で画像データを転送する際のバスの帯域の低減を避けることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、被写体を所定の撮像レートで撮像して撮像信号を生成する撮像手段と、前記撮像信号を画像データに変換する変換手段と、前記画像データを画像処理する複数の画像処理手段と、前記画像処理手段が接続された複数のバスと、前記複数のバス間で前記画像データを双方向に転送可能なデュアルポートメモリと、前記複数のバス間で前記デュアルポートメモリを介して前記画像データを転送する際に、前記デュアルポートメモリに対して同時に複数のアクセスが発生しないように前記画像データの転送タイミングを制御するデータ転送制御手段とを具備することを特徴とする撮像装置である。
【0008】
また、本発明の撮像装置において、前記データ転送制御手段は、セマフォを管理することによって、前記デュアルポートメモリを介した前記画像データの転送タイミングを制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の撮像装置は、第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理され、前記デュアルポートメモリを介して第2のバスへ転送された前記画像データを記録媒体に記録する、前記第2のバスに接続された記録手段と、前記第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された画像データに基づいて画像を表示する、前記第1のバスに接続された表示手段とをさらに具備することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の撮像装置は、前記画像データを記録媒体に記録する、前記第1のバスに接続された記録手段と、前記第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された前記画像データを前記記録手段へ転送する第1の転送処理と、前記第2のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された前記画像データを、前記デュアルポートメモリを介して前記記録手段へ転送する第2の転送処理とを、前記撮像レートに応じて切り替える切替手段とをさらに具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のバス間でデュアルポートメモリを介して画像データを転送する際に、デュアルポートメモリに対して同時に複数のアクセスが発生しないように画像データの転送タイミングを制御することによって、複数のバス間で画像データを転送する際のバスの帯域の低減を避けることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による撮像装置の構成を示している。以下、図中の各構成について説明する。撮像レンズ1は被写体からの光線を固体撮像素子2の撮像平面上に集光し、被写体像を結像する。固体撮像素子2は、被写体像を所定の撮像レート(フレームレート)で撮像し、撮像信号を生成する。撮像素子駆動回路3は固体撮像素子2の駆動制御等を行う。
【0013】
プリプロセス回路4は、アナログの撮像信号を処理するアンプ、S/H(サンプルホールド)回路、信号レベルを調整するAGC(オートゲインコントロール)回路、およびA/D変換回路を備えており、アナログの撮像信号に対して各種処理を行った後、デジタル画像データに変換する。バッファメモリ5は、プリプロセス回路4から出力された画像データを記憶する。
【0014】
本実施形態による撮像装置はバスB1,B2を備えている。バスB1には上位ブロック(外部メモリI/F6、外部メモリ7、JPEG処理回路8、画像処理回路9、およびバッファメモリ10)が接続されており、バスB2には下位ブロック(JPEG処理回路12、画像処理回路13、バッファメモリ14、表示I/F15、および表示装置16)が接続されている。また、バスB1,B2の両方に対してデュアルポートメモリ11が接続されている。
【0015】
撮像時に上位ブロックと下位ブロックの両方で並行して画像処理を行うことによって処理の高速化が図られている。より具体的には、上位ブロックと下位ブロックのそれぞれで画像データが処理され、下位ブロックで処理された画像データがデュアルポートメモリ11を介してバスB1へ転送され、上位ブロックで処理された画像データと共に1つのファイルとして外部メモリ7に記録される。
【0016】
外部メモリI/F6は、外部メモリ7への画像データの書き込み(記録)および外部メモリ7からの画像データの読み出し(再生)を行う。外部メモリ7は画像データを格納する記録媒体である。JPEG処理回路8は、画像データに対してJPEGによる圧縮/伸張(JPEG処理)を行う。画像処理回路9は、画像データに対して所定の画像処理を行う。バッファメモリ10は、上位ブロックで処理される画像データを記憶する。デュアルポートメモリ11は、バスB1に接続されたポートとバスB2に接続されたポートとを有し、バスB1,B2間で画像データを双方向に転送可能なメモリである。
【0017】
JPEG処理回路12は、画像データに対してJPEGによる圧縮/伸張(JPEG処理)を行う。画像処理回路13は、画像データに対して所定の画像処理を行う。バッファメモリ14は、下位ブロックで処理される画像データを記憶する。表示I/F15は、下位ブロックで処理された画像データを表示装置16へ出力する。表示装置16は、表示I/F15から出力された画像データに基づいて画像を表示する。
【0018】
データ転送制御部17は、バスB1,B2間でデュアルポートメモリ11を介して画像データを転送する際に画像データの転送タイミングを制御する。特に本実施形態では、デュアルポートメモリ11に対して同時に複数のアクセスが発生しないようにデータ転送制御部17が画像データの転送タイミングを制御する。CPU18は撮像素子駆動回路3およびデータ転送制御部17を制御するほか、撮像装置内の全体を制御する。
【0019】
次に、本実施形態の画像処理について説明する。本実施形態では、本画像記録(等倍記録)用、縮小画像(サムネイル画像)記録用、および画像再生用の画像処理が用意されている。図2は本実施形態の画像処理のシーケンスを示している。図2(a)は本画像記録用の画像処理のシーケンスを示し、図2(b)は縮小画像記録用の画像処理のシーケンスを示し、図2(c)は画像再生用の画像処理のシーケンスを示している。
【0020】
YC生成21は、RGBの画像データから輝度データ(Y)と色差データ(C)を生成する処理である。LPF処理22は高周波数領域のデータをカットする処理(ローパスフィルタ処理)である。縮小処理23は、画素数を削減することによって画像のサイズを縮小する処理である。JPEG処理24はJPEGによる圧縮/伸張処理である。画像処理回路9,13は、YC生成21、LPF処理22、および縮小処理23のうち、CPU18によって設定された処理を行う。また、JPEG処理回路8,12はJPEG処理24を行う。なお、図2に示したシーケンスでは、補間処理等の図示を省略している。
【0021】
図2(a)に示す本画像記録用の画像処理では、YC生成21が行われた後、JPEG処理24によって画像データが記録に適したサイズに圧縮される。図2(b)に示す縮小画像記録用の画像処理では、YC生成21が行われた後、LPF処理22によって高周波数領域のデータがカットされ、縮小処理23によって画像のサイズが縮小される。さらに、JPEG処理24によって画像データが記録に適したサイズに圧縮される。図2(c)に示す画像再生用の画像処理では、JPEG処理24によって圧縮画像データが伸張された後、LPF処理22によって高周波数領域のデータがカットされ、縮小処理23によって画像のサイズが縮小される。縮小処理23が施された画像データは表示装置16における画像表示に使用される。
【0022】
次に、デュアルポートメモリ11がバスB1,B2間で画像データを転送する方法を説明する。図3に示すように、上述した各種画像処理(JPEG処理を含む)を行うブロックをまとめて画像処理ブロック31,32とする。画像処理ブロック31,32が処理を行うと、デュアルポートメモリ11に対する同時アクセスが発生しうる。
【0023】
図4は、データに対する同時アクセスが発生する処理(処理a,b)の従来の制御の様子を示している。同時アクセス(実際は時間のずれがある)が発生すると、先にアクセスした処理aにAck0信号が返され、データへのアクセスが行われる。また、遅れてアクセスした処理bにはAck1信号が遅れて返されるので、アクセスのウェイトが発生する。先行した処理aのアクセスが終了するとAck1信号のウェイトが解除され、処理bによるアクセスが可能となる。
【0024】
上記の制御を本実施形態に適用した場合、デュアルポートメモリ11に対するアクセスのウェイトが発生している間は、バスB1,B2のいずれかが使えない状態となり、バスの帯域を圧迫する原因となる。この場合、バスB1,B2からの同時アクセスが発生しないようにすれば、バスB1またはバスB2が使えないことによるバスの帯域の圧迫を避けることができる。
【0025】
以下、図5を参照しながら、画像データの転送タイミングを制御する方法を説明する。本実施形態では、排他制御の一種であるセマフォを用いて画像データの転送タイミングを制御する。このため、データ転送制御部17は、0または1のセマフォビットを格納するセマフォ領域17aと、セマフォビットの値に基づいてデュアルポートメモリ11に対するアクセスを管理するアクセス管理部17bとを有する。
【0026】
例えばバスB1からアクセス要求が発生し、わずかに遅れてバスB2からアクセス要求が発生したとする。CPU18はバスB1からのアクセス要求に答えてセマフォ領域17aからセマフォビットを読み出す。読み出したセマフォビットが“0”であれば、空き状態であることから、CPU18はセマフォビットを“1”にセットし、アクセス管理部17bを介して、デュアルポートメモリ11へのアクセスをバスB1に対して許可する。続いて、CPU18はバスB2からのアクセス要求に答えてセマフォ領域17aからセマフォビットを読み出す。このとき、読み出したセマフォビットが“1”になっているので、CPU18は、アクセス管理部17bを介して、デュアルポートメモリ11へのアクセスをバスB2に対して許可しない。
【0027】
ただし、この場合、システムがOSにより管理されており、いくつかのタスクが同時並列的に動作している。例えば、画像処理、JPEG処理、記録処理等のタスクである。ある処理(タスク)がセマフォ管理により進められない場合、そのタスクはウェイト状態となり、次の優先順位を持ったタスクがOSによりスケジューリングされて実行されるので、バスの帯域を有効活用できる。つまり、2つのバスのうちの一方のバスのみがデュアルポートメモリ11へアクセスし、もう一方のバスは自由に使用できる。
【0028】
先にデュアルポートメモリ11へアクセスしていた処理が終了すると、CPU18はセマフォ領域17aのセマフォビットをクリアする。これによって、バスB2からのアクセスが受け付けられるようになる。続いて、バスB2からデュアルポートメモリ11へのアクセスを要求していた処理(タスク)がリスケジューリングされて実行される。
【0029】
次に、本実施形態による撮像装置の全体の動作を説明する。以下で説明する動作の中で、デュアルポートメモリ11を介したデータ転送を行う場合には、上述した制御を行うものとする。まず、図6および図7を参照しながら、撮像時における画像データの記録動作を説明する。以下の記録動作は撮像レートが高い場合(撮像レートが所定値以上の場合)の動作であり、撮像レートが低い場合の動作については後述する。
【0030】
固体撮像素子2は、撮像素子駆動回路3によって設定された撮像レートで撮像を行い、撮像信号を生成してプリプロセス回路4へ出力する。プリプロセス回路4は、固体撮像素子2から出力された撮像信号に対して各種処理を行った後、画像データに変換し、バッファメモリ5へ出力する。
【0031】
バッファメモリ5に格納された画像データはバッファメモリ10に転送されると共に、バッファメモリ14にも転送される。続いて、JPEG処理回路8および画像処理回路9を含む上位ブロックと、JPEG処理回路12および画像処理回路13を含む下位ブロックとで並行して画像データの処理が行われる。以下では、上位ブロックで本画像記録用の処理を行い、下位ブロックで縮小画像(サムネイル画像)記録用の処理を行う場合について説明するが、これに限らず、例えばフレーム毎に上位ブロックと下位ブロックで交互に画像データの処理を行うようにしてもよい。
【0032】
画像処理回路9は、バッファメモリ10から転送された画像データに対してYC生成等の画像処理を行う。続いて、JPEG処理回路8は、画像処理回路9によって処理された画像データを圧縮し、バッファメモリ10に画像データを再度格納する。一方、画像処理回路13は、バッファメモリ14から転送された画像データに対して、YC生成、LPF処理、縮小処理等の画像処理を行う。続いて、JPEG処理回路12は、画像処理回路13によって処理された画像データを圧縮し、デュアルポートメモリ11に画像データを格納する。図7に示すように、この画像データは、上位ブロックで処理されてバッファメモリ10に格納された画像データと共に、CPU18による制御に従って、1つのファイルとして外部メモリI/F6を経由して外部メモリ7に記録される。
【0033】
次に、図8を参照しながら、撮像時における画像表示動作を説明する。上述した画像データの記録動作と並行して以下の画像表示動作が行われる。撮像が行われてから、画像データがバッファメモリ14に画像データが格納されるまでの動作は上述した通りである。画像処理回路13は、バッファメモリ14から転送された画像データに対して、表示用画像データの生成のため、YC生成、LPF処理、縮小処理等の画像処理を行う。画像処理回路13によって処理された画像データは表示I/F15を経由して表示装置16へ出力される。表示装置16は、表示I/F15から出力された画像データに基づいて画像を表示する。
【0034】
次に、図9を参照しながら、撮像が終了した後の画像再生時における画像表示動作を説明する。外部メモリ7から外部メモリI/F6を経由して読み出された画像データはバッファメモリ10に格納される。JPEG処理回路8はバッファメモリ10から画像データを読み出して伸張し、デュアルポートメモリ11に格納する。画像処理回路13はデュアルポートメモリ11から画像データを読み出して縮小処理等の画像処理を行い、バッファメモリ14に画像データを格納する。この画像データは表示I/F15を経由して表示装置16へ出力される。表示装置16は、表示I/F15から出力された画像データに基づいて画像を表示する。
【0035】
次に、図10を参照しながら、撮像時における画像データの他の記録動作を説明する。以下の記録動作は撮像レートが低い場合(撮像レートが所定値未満の場合)の動作であり、撮像レートが高い場合の動作については前述した通りである。撮像レートが低い場合には、上位ブロックのみで画像データの記録処理を行う。したがって、デュアルポートメモリ11を介した画像データの転送は行われない。なお、CPU18は、上位ブロックで画像データを処理し外部メモリ7へ転送する処理と、下位ブロックで画像データを処理しデュアルポートメモリ11を介して外部メモリ7へ転送する処理とを、撮像レートに応じて切り替える制御を行う。
【0036】
撮像が行われてから、画像データがバッファメモリ10に画像データが格納されるまでの動作は前述した通りである。画像処理回路9は、バッファメモリ10から転送された画像データに対してYC生成等の画像処理を行う。続いて、JPEG処理回路8は、画像処理回路9によって処理された画像データを圧縮する。この画像データは、外部メモリI/F6を経由して外部メモリ7に記録される。
【0037】
上述したように、本実施形態によれば、バスB1,B2間でデュアルポートメモリ11を介して画像データを転送する際に、デュアルポートメモリ11に対して同時に複数のアクセスが発生しないように画像データの転送タイミングを制御することによって、バスB1,B2間で画像データを転送する際のバスの帯域の低減を避けることができる。
【0038】
また、撮像レートが高い場合には上位ブロックと下位ブロックの両方で並行して画像処理を行うことによって、全体の処理を高速化することができる。また、撮像レートが低い場合には上位ブロックのみで画像処理を行うことによって、消費電力を低減することができる。さらに、画像表示に使用する画像データについては、下位ブロックのみで画像処理を行うことによって、消費電力の増加を抑えることができる。
【0039】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における画像処理のシーケンスを示す参考図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像データの転送方法を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態における画像データの転送方法を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】本発明の一実施形態における画像データの転送方法を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による撮像装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図7】本発明の一実施形態による撮像装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の一実施形態による撮像装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図9】本発明の一実施形態による撮像装置の動作を説明するためのブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態による撮像装置の動作を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
【0041】
1・・・撮像レンズ、2・・・固体撮像素子(撮像手段)、3・・・撮像素子駆動回路、4・・・プリプロセス回路(変換手段)、5,10,14・・・バッファメモリ、6・・・外部メモリI/F(記録手段)、7・・・外部メモリ、8,12・・・JPEG処理回路(画像処理手段)、9,13・・・画像処理回路(画像処理手段)、11・・・デュアルポートメモリ、15・・・表示I/F、16・・・表示装置(表示手段)、17・・・データ転送制御部(データ転送制御手段)、17a・・・セマフォ領域、17b・・・アクセス管理部、18・・・CPU(切替手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を所定の撮像レートで撮像して撮像信号を生成する撮像手段と、
前記撮像信号を画像データに変換する変換手段と、
前記画像データを画像処理する複数の画像処理手段と、
前記画像処理手段が接続された複数のバスと、
前記複数のバス間で前記画像データを双方向に転送可能なデュアルポートメモリと、
前記複数のバス間で前記デュアルポートメモリを介して前記画像データを転送する際に、前記デュアルポートメモリに対して同時に複数のアクセスが発生しないように前記画像データの転送タイミングを制御するデータ転送制御手段と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記データ転送制御手段は、セマフォを管理することによって、前記デュアルポートメモリを介した前記画像データの転送タイミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理され、前記デュアルポートメモリを介して第2のバスへ転送された前記画像データを記録媒体に記録する、前記第2のバスに接続された記録手段と、
前記第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された画像データに基づいて画像を表示する、前記第1のバスに接続された表示手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記画像データを記録媒体に記録する、前記第1のバスに接続された記録手段と、
前記第1のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された前記画像データを前記記録手段へ転送する第1の転送処理と、前記第2のバスに接続された前記画像処理手段によって処理された前記画像データを、前記デュアルポートメモリを介して前記記録手段へ転送する第2の転送処理とを、前記撮像レートに応じて切り替える切替手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−171311(P2009−171311A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−8108(P2008−8108)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】