説明

撮像装置

【課題】ファームウェアアップデートに失敗したレンズ装置であるときは、レンズ制御を伴う通常のカメラ動作を禁止して、ユーザーが意図しない撮影動作をさせないようにしたレンズ装置を装着可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】レンズ装置を装着可能な撮像装置100は、装着されているレンズ装置300の情報を取得し、レンズ装置がファームウェアアップデートを完了していないレンズ装置であるときは、レンズ装置を使用する動作を制限するとともにレンズ装置を使用しない動作を可能とするように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンズ交換可能なデジタルカメラ等の撮像装置及びレンズ装置に関し、特に、レンズのファームウェアアップデート(レンズファームアップ)失敗時における撮像装置及びレンズ装置の動作制御技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、レンズ交換可能なデジタルカメラ等の撮像装置において、レンズのファームウェアを最新のものにするために、レンズをカメラに装着した状態でレンズのファームウェアアップデート(以下、ファームアップとも記す)を行う撮像装置が実現されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-246009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、レンズとカメラの接点ずれ、カメラの電池抜き、カメラの電池電圧低下、ファームアップファイル(アップデート用のファームウェア)の不備などで、レンズファームアップが完了しないことがある。この場合、AF(オートフォーカス)や絞り制御などのレンズ制御に不都合が生じるおそれがある。そのため、ファームアップの処理が開始されたもののファームアップが完了していないレンズで撮影すると撮影者の意図した撮影ができないことがあり、不便であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のレンズ装置を装着可能な撮像装置は、当該撮像装置に装着されているレンズ装置の情報を取得し、レンズ装置がファームウェアアップデートを完了していないレンズ装置であるときは、レンズ装置を使用する動作を制限するとともにレンズ装置を使用しない動作を可能とするように制御する。また、上記課題を解決するために、本発明の撮像装置に装着可能なレンズ装置は、制御ファームウェアを保持するメモリと、前記撮像装置からの指示に基づいて前記ファームウェアを書換え又はファームウェアを追加するファームウェアアップデート可能な制御手段であって前記ファームウェアアップデートを完了していないときは、次の撮像装置からの電力供給に応じて前記ファームウェアアップデートの未完了情報を送信する制御手段と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、レンズ装置のファームウェアアップデートが完了していないときに、ユーザーが意図しない撮影を行うことを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例に係る撮像装置の外観と内部構成を示す図。
【図2】図1に示した撮像装置の回路構成を示すブロック図。
【図3】ユーザーがメニューから実行した場合のファームアップを示すフローチャート。
【図4】図3のS405におけるレンズファームアップ処理を示すフローチャート。
【図5】カメラ起動時のレンズ警告処理の詳細を示すフローチャート。
【図6】レンズ装着時の処理の詳細を示すフローチャート。
【図7】各種画面の表示例を示す図。
【図8】レンズ装置での処理フローを示す図。
【図9】ファームアップ処理を異常終了した後のレンズ装置のレンズファームアップ処理のフローを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に記載する装置は、レンズ装置のファームアップの処理を完了していないときに、レンズ装置の制御を伴わない所定の撮像装置の制御は可能とする。また、このとき、レンズ装置の制御を伴う所定の撮像装置の制御を制限する。これにより、撮影者の意図しない撮影を回避する。ここで、カメラ装置の制御手段が、装着されているレンズ装置のファームウェアアップデートの処理が完了していないと判断するときは、メニューから実行した場合、レンズが装着された場合、撮像装置が起動された場合、などがある。しかし、何れの場合にせよ、ファームアップに失敗したレンズ装置であることが分かった場合は、レンズ装置を使用しない動作を可能とするように制御する。これらの場合で、レンズのファームウェアアップデートを試みて、失敗で終了した場合は、典型的には、電源オフの動作を可能とするように制御する。
【0009】
また、何れの場合でも、電池残量不足であると判断されたときや、装着されているレンズのファームアップファイルが無いと判断されたときは、典型的には、電源オフの動作を可能とするように制御する。レンズを使用しない動作としては、電源オフの動作、レンズのファームウェアアップデートの動作、再生の動作、外部との通信、などがあるが、どの動作を可能とするかは、装置の仕様等に応じて決めればよい。
【0010】
以下、本発明の実施例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(実施例1)
図1(a)、(b)は、本発明の実施例1に係るレンズ装置を交換可能な撮像装置を示す。ここでは、レンズ装置300の装着されたデジタルカメラなどのカメラ装置100が示されている。カメラ装置100の上部には、アクセサリシュー110、光学ファインダ104、レリーズボタン114が設けられている。さらに、カメラ装置100の上部には、メイン電子ダイヤル115、撮影モードダイヤル60、外部表示ユニット409も設けられている。レリーズボタン114は、撮像動作を指示するために用いられる。メイン電子ダイヤル115は、ダイレクトに操作される。このことによって、操作者は、シャッタースピード値や絞り値などを切換えることができる。また、これらの操作部材は、他の操作ボタンと共に操作されたりすることによって、カメラ動作に関する数値を入力したり撮像設定を切換えたりするために用いられる。外部表示ユニット409は、液晶パネル等により構成され、シャッタースピード値、絞り値、撮像設定等の撮影条件、その他の情報を表示する。撮影モードダイヤル60は、撮影モードを変更するために用いられる。
【0011】
カメラ本体100の背面には、LCDモニタユニット417、MENUボタン66、サブ電子ダイヤル116、SETボタン117、AFフレーム選択ボタン118、電源スイッチ72が設けられている。また、不図示であるが十字キーやマルチコントローラなどの操作部材も設けられている。LCDモニタユニット417は、撮影により得られた画像(画像データ)や各種設定画面等を表示するために利用される。LCDモニタユニット417は、透過型LCDで構成され、バックライト416(図1(b)参照)を有している。LCDモニタユニット417は、本撮像装置で設定或いは処理可能な各種の設定、処理等を指定するためのメニュー画面や、後述するファームアップ画面(図7)を表示する表示器としても利用される。MENUボタン66は、メニュー表示の開始・終了をシステム制御回路50(図2参照)に指示してLCDモニタユニット417へのメニュー表示をするために操作される。サブ電子ダイヤル116は、メイン電子ダイヤル115と同様に、次の様に用いられる。ダイレクトに操作されることによって、シャッタースピード値や絞り値などを切換えたり、他の操作ボタンと共に操作されることによって、カメラ動作に関する数値を入力したり撮像設定を切換えたりするために用いられる。SETボタン117は、メニュー表示中の選択や確定などに用いられる。AFフレーム選択ボタン118は、レンズがAFモードで動作する設定のとき、ピントを合わせる場所を指定するために用いられる。
【0012】
カメラ装置100の前面にはマウント106(図2参照)が設けられており、このマウント106には、例示として、レンズ装置300に設けられたマウント306が着脱可能に結合される。図1(b)において、500は撮像光軸を示している。例示されるレンズ装置300には、フォーカス位置を変更する機能を有するレンズを含む複数のレンズにより構成されるレンズユニット310、絞り312が設けられている。また、レンズ装置300は、カメラ装置100から電力供給を受け、カメラ装置100と通信したり、レンズユニット310、絞り312を制御したりする。カメラ装置100の内部において、ミラー130が撮像光路内に配置されている。このミラー130は、レンズユニット310からの被写体光をファインダ光学系に向けて反射する位置(図1(b)に示す位置)と、撮像光路外に退避する位置との間で移動可能となっている。ピント板150上には、ミラー130で反射された被写体光によって被写体像が形成される。このミラー130が無い場合も考えられる。図1(b)で、152はファインダの視認性を向上させるためのコンデンサレンズ、132はペンタゴナルダハプリズムである。ダハプリズム132は、ピント板150及びコンデンサレンズ152を通った被写体光を接眼レンズ154に導く。これらピント板150から接眼レンズ154によって光学ファインダ104が構成される。ユーザーは、接眼レンズ154を通してピント板150上に形成された被写体像を観察することができる。
【0013】
また、図1(b)において、156及び164は、それぞれ、フォーカルプレンシャッター12(図2参照)を構成する後幕と先幕である。これら後幕156及び先幕164の開放制御により、撮像素子14が必要な時間だけ露光される。フォーカスプレーンシャッター12が無い場合、あるいは先幕が無い場合も考えられる。撮像素子14は、CCDセンサやCMOSセンサにより構成され、その前面には光学ローパスフィルタ162が配設されている。また、撮像素子14は、プリント基板160に接続されている。このプリント基板160の後方には、表示基板158が配置されている。200は撮像動作で得られた画像データを記録する記録媒体であり、半導体メモリやハードディスク等により構成される。86は二次電池である。記録媒体200及び電池86は、カメラ装置100に対して着脱が可能である。
【0014】
(回路構成について)
次に、例示するカメラ装置100、及び例示するレンズ装置300の回路構成を図2に基づいて説明する。なお、図2において、図1に示した構成要素については、図1と同一の符号を付している。まず、レンズ装置300内の回路構成について説明する。レンズ装置300には、このレンズ装置300をカメラ装置100と電気的に接続するためのコネクタ322及びインターフェース320が設けられている。コネクタ322及びインターフェース320は、カメラ装置100に設けられたコネクタ122及びインターフェース120を介して、後述するレンズシステム制御回路350とカメラ装置100内のシステム制御回路50との通信を可能とする。絞り制御部340は、絞り312を制御する。絞り制御部340は、後述する測光制御部46からの測光情報に基づいて、シャッター制御部40と連携しながら絞り312を制御する。フォーカス制御部342は、レンズユニット310のフォーカス動作を制御する。ズーム制御部344は、レンズユニット310の変倍動作を制御する。レンズシステム制御回路350は、レンズ装置300の各種動作を全体的に制御する。制御回路350は、各種動作用の定数、変数、コンピュータプログラム等のファームウェアを記憶するメモリを備えている。レンズファームアップでは、このプログラムの更新を行う。このプログラムの更新とは、ファームウェアの書換えや、追加をいう。レンズ装置300のファームウェアアップデートに失敗すると、レンズシステム制御回路350の情報が正しくなくなるため、レンズ制御を行うことが困難になってしまう。
【0015】
カメラ装置100内の回路構成について説明する。レンズユニット310と絞り312を通過した被写体光は、ミラー130が撮像光路外に退避した状態(ミラー130がハーフミラーである場合は撮像光路内に配置された状態)で、開放されたフォーカルプレンシャッター12を通過して撮像素子14に入射される。撮像素子14は、入射された被写体光を光電変換し、アナログの画像信号として出力する。A/D変換器16は、撮像素子14から出力されるアナログ信号(画像信号)をデジタル信号に変換する。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50の制御の下に、撮像素子14、A/D変換器16及びD/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。画像処理回路20は、A/D変換器16からの画像データ又はメモリ制御回路22からの画像データに対して、画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20は、A/D変換器16から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御回路50は、この演算結果に基づいて、シャッター制御部40及び焦点調節部42を制御するためのTTL方式のオートフォーカス(AF)処理、自動露出(AE)処理及びフラッシュプリ発光(EF)処理を行う。
【0016】
さらに、画像処理回路20は、A/D変換器16から出力される画像データを用いて所定の演算処理を行い、この演算結果に基づいてTTL方式のオートホワイトバランス(AWB)処理も行う。メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30及び圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力された画像データは、画像処理回路20及びメモリ制御回路22を介して、又はメモリ制御回路22のみを介して画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。画像表示部28は、D/A変換器26によりアナログ信号に変換され、画像表示メモリ24に書き込まれた画像信号を、図1に示したLCDモニタユニット417に逐次表示することで、電子ビューファインダ(EVF)機能を実現する。なお、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により、電子ビューファインダ(EVF)機能をON/OFFする。
【0017】
メモリ30は、撮像に係る静止画像を格納する。また、メモリ30は、動画撮影時に所定レートで連続的に記録媒体200、付属装置210に書き込まれる画像のフレームバッファとして使用される。さらに、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用される。圧縮・伸長回路32は、公知の画像圧縮方法を用いて画像データを圧縮・伸長する。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えたデータを再びメモリ30に書き込む。
【0018】
シャッター制御部40は、測光制御部46からの測光情報に基づいて、絞り制御部340と連携しながら、フォーカルプレンシャッター12のシャッター速度を制御する。焦点調節部42は、ミラー130を透過して不図示のサブミラーによって導かれた被写体像の位相差を検出することで、AF処理を行う。測光制御部46は、不図示の測光センサからの出力信号に基づいて、AE(自動露出)処理を行う。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能やフラッシュ調光機能を有する。測光制御部46は、フラッシュ48と連携して、EF(フラッシュ調光)処理を行う。
【0019】
制御手段であるシステム制御回路50は、CPUやメモリを含み、カメラ装置100の動作を全体的に制御する。メモリ52には、システム制御回路50の動作用の定数、変数、コンピュータプログラム(基本プログラム)等が記憶される。通知部54は、システム制御回路50でのコンピュータプログラムの実行に応じて、文字、画像をLCDやLED等により表示したり、音声をスピーカ(図示省略)から発したりして、カメラの動作状態やメッセージ等を外部に通知する。この通知部54には、光学ファインダ104内に絞り値、シャッター速度、合焦度、手振れ警告、露出補正値等の表示を行うLCDユニットが含まれる。不揮発性メモリ56は、例えば電気的に消去・記録可能なEEPROM等で構成され、コンピュータプログラム等の格納用メモリとして使用される。この場合、コンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能に不揮発性メモリ56に格納される。このコンピュータプログラムには、後述する図3〜図6のフローチャートに係るコンピュータ実行可能に構成されたアプリケーションプログラムが含まれる。不揮発性メモリ56には、メニュー画面等のGUI画面上で設定された設定値、メイン電子ダイヤル115、サブ電子ダイヤル116の操作で設定された設定値、撮影モードダイヤル60の操作で指定された撮影モード情報等も格納される。
【0020】
シャッタースイッチ(SW1)62は、レリーズボタン114の第1ストローク操作(半押し)によってONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理、EF処理等の動作開始をシステム制御回路50に指示する。シャッタースイッチ(SW2)64は、レリーズボタン114の第2ストローク操作(全押し)によってONとなり、露光処理、現像処理及び記録処理からなる一連の撮像処理の動作開始をシステム制御回路50に指示する。操作部70は、MENUボタン66、SETボタン117、AFフレーム選択ボタン118などの各種ボタンや、メイン電子ダイヤル115、サブ電子ダイヤル116、撮影モードダイヤル60などの各種ダイヤルを含む。システム制御回路50は、操作部70からの信号に応じて各種動作を行う。電源スイッチ72は、カメラ装置100の電源のオン/オフを切換えるためのスイッチである。また、電源スイッチ72の操作によって、カメラ装置100に接続されたレンズ装置300、外部フラッシュ112、記録媒体200及び他の付属装置(パーソナルコンピュータ等)210の電源のオン/オフも同時に切換えることができる。
【0021】
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切換えるスイッチ回路等により構成されている。電源制御部80は、電池の装着の有無、電池の種類及び電池残量の検出を行い、その検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部に供給する。コネクタ82、84は、電池等の電源86からの電力をカメラ装置100、レンズ装置300、外部フラッシュ112、記録媒体200及び他の付属装置210に供給する。90と94は記録媒体200及び付属装置210のインターフェースであり、92と96は記録媒体200や付属装置210との接続を行うコネクタである。98はコネクタ92、96に記録媒体200や付属装置210が装着されているか否かを検出する着脱検出回路である。記録媒体200はコネクタ206とインターフェース204と記録部202を有する。付属装置200はコネクタ216とインターフェース214と記録部212を有する。
【0022】
(ファームウェアアップデートの処理の概要について)
以上の構成のカメラにおいてユーザーがメニューから実行した場合のファームウェアアップデートの処理の概要を、図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、図3等のフローチャートにおいて、S401等、数字の前に英字「S」が付されたものは、処理のステップ番号を示している。また、図3のS405の処理の詳細は、図4のフローチャートに基づいて後で説明する。
【0023】
ユーザーがファームアップメニュー表示を指示すると、システム制御回路50がレンズシステム制御回路350から送られるデータによりファームアップ可能なレンズを装着しているかを判別する(S401)。これは、レンズ装置300に設定されているファームアップ可否情報が「可」になっているレンズ装置300のときには、ファームアップ可能なレンズであると判別し、そうでないときは、ファームアップ可能なレンズではないと判別する。その結果、レンズ装置側の情報とカメラ装置側の情報とが合致してファームアップ可能と判断された場合は、ステップS402に進み、合致しない場合は、システム制御回路50は、カメラファームアップ処理を行い(S404)、処理を終了する。ステップS401でファームアップ可能なレンズを装着していると判断された場合、システム制御回路50は、図7(1)のカメラ・レンズのファームアップ画面を表示(S402)する。図7(1)のカメラ・レンズのファームアップ画面でユーザーが選択したファームアップする対象を判別し(S403)、その結果がレンズの場合、システム制御回路50は、レンズ装置のファームアップ処理を行い(S405)、処理を終了する。図7において、801は、カメラのバージョンの表示例で、802は、レンズのバージョンの表示例である。一方、ファームアップする対象の判別結果がカメラの場合、システム制御回路50は、カメラファームアップ処理を行い(S404)、処理を終了する。
【0024】
(ファームウェアアップデートの処理について)
次に、図3のS405におけるレンズ装置300のファームアップ処理の詳細を、図4のフローチャートに基づいて説明する。これは、レンズ装置300のファームウェアを書換え、又はファームウェアを追加したりするものである。レンズ装置300のファームアップ処理では、ユーザーがメニューから実行した場合のレンズ装置300のファームアップ処理を行う。システム制御回路50は、まず、電源86をチェックし、レンズ装置のファームアップ処理に足りる電池残量が残っているか確認し(S501)、合致(電池残量ありと確認)した場合は、ステップS502に進む。合致しない場合は、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(2-2)の電池残量不足警告表示を行い(S503)、処理を終了する。つまり、例えば、システム制御回路50は、電源オフのみを動作する様に制御する。この様に、本実施例では、制御手段は、電池残量不足であると判断したときは、例えば、撮像装置の電源オフの動作のみを可能とするように制御する。ステップS501で電池残量が足りている場合、システム制御回路50は、記録媒体200の記録部202または他の付属装置210の記録部212に、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在するかを判別する(S502)。その結果、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在する場合、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(3)のレンズ装置のファームアップ確認画面を表示する(S504)。図7において、803は、装着中のレンズ名称の表示例である。
【0025】
一方、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在しない場合、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(2-1)のファームアップファイルが存在しない警告表示を行い(S514)、処理を終了する。ここでも、例えば、システム制御回路50は、レンズ装置300の制御を伴う所定のカメラ装置100の制御を制限して、カメラ装置100の電源オフは動作するように制御する。このように、制御手段は、装着されているレンズのファームアップファイルが記録媒体200や付属装置210などに無いと判断したときは、レンズ装置300の制御を伴う所定のカメラ装置の制御を制限する。これは、撮像装置の電源オフの動作は可能なまま行う。ステップS504で表示した図7(3)のレンズ装置のファームアップ確認画面で、システム制御回路50は、ユーザー操作によりファームアップが許可されたかを判別する(S505)。その結果、ファームアップを許可しない場合は、処理を終了する。一方、ファームアップを許可する場合、システム制御回路50は、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルの全てを、図7(4)のレンズ装置のファームアップファイル一覧画面に表示(S506)する。そして、レンズシステム制御回路350のファームアップ失敗情報に失敗状態をセットする(S507)。これは、失敗したときにセットするような仕様であると、セットできない場合があることを考慮したものである。図7(4)の一覧画面で、ユーザー操作により選択されたファームアップファイルを使用して、レンズ装置のファームアップを実行する(S508)。図7において、804は、装着中のレンズ装置用のファームアップファイル一覧の表示例である。
【0026】
次に、レンズファームアップ結果を判別し(S509)、成功した場合、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(5)のファームアップ成功画面を表示(S510)する。これと共に、ステップS507でセットしたレンズシステム制御回路350のファームアップ失敗情報をクリアし(S512)、処理を終了する。一方、失敗した場合は、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(6)のファームアップ失敗画面を表示(S511)する。このとき、レンズ装置300の制御を伴う所定のカメラ装置100の制御を制限し、カメラをエラー状態(電源スイッチ72の操作しか効かない状態)にして(S513)、処理を終了する。ステップS507でセットしたレンズシステム制御回路350のファームアップ失敗情報はセットされたままとなる。この様に、本実施例では、制御手段は、装着されているレンズのファームウェアアップデートが失敗で終了した場合は、レンズ装置300の制御を伴う所定のカメラ装置100の制御を制限し、撮像装置の電源オフの動作は可能とするように制御する。
【0027】
(カメラ起動の際のレンズ警告処理)
次に、カメラ起動の際のレンズ警告処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。カメラ起動の際のレンズ警告処理では、カメラの起動の際にファームアップに失敗したレンズ装置が装着されている場合の処理を行う。システム制御回路50は、まず、レンズシステム制御回路350からレンズ情報を取得し(S601)、レンズ情報中のファームアップ処理を開始した後に当該ファームアップが完了していないことを示す情報により、ファームアップに失敗したレンズ装置が装着されているか判別する(S602)。ファームウェアアップデートの完了情報と未完了情報は、例えば、レンズシステム制御回路350がスイッチ機構を切り替えることで保持する。レンズが装着されていないか、ファームアップに失敗していないレンズ装置を装着している場合は、処理を終了する。
【0028】
一方、レンズファームアップを完了していないレンズ装置が装着されている場合、システム制御回路50は、図7(6)のファームアップを失敗したレンズ装置を装着したときの警告画面を表示する(S603)。この警告画面は、ファームアップ処理が失敗したこと、電源をオフして、バッテリーをチェックしてから再度電源をオンすることを促す旨の警告である。次に、電源86をチェックし、レンズ装置のファームアップ処理に足りる電池残量が残っているか確認し(S604)、合致した場合は、ステップS605に進む。合致しない場合は、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(2-2)の電池残量不足警告表示を行い(S606)、処理を終了する。ステップS604で電池残量が足りている場合、システム制御回路50は、記録媒体200の記録部202または他の付属装置210の記録部212に、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在するかを判別する(S605)。その結果、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在する場合、ステップ607に進む。装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在しない場合、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(2-1)のファームアップファイルが存在しない旨の警告表示を行い(S615)、処理を終了する。
【0029】
ステップS605で装着しているレンズ装置用のファームアップファイルが存在する場合、システム制御回路50は、装着しているレンズ装置用のファームアップファイルの全てを、図7(4)のレンズ装置のファームアップファイル一覧画面に表示(S607)する。図7(4)の一覧画面で、ユーザー操作により選択されたファームアップファイルを使用して、レンズ装置のファームアップを実行する(S609)。次に、レンズ装置のファームアップ結果を判別し(S610)、成功した場合、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(5)のファームアップ成功画面を表示(S611)する。これと共に、セットしたレンズシステム制御回路350のファームアップ失敗情報をクリアし(S613)、処理を終了する。
【0030】
一方、失敗した場合は、システム制御回路50は、LCDモニタユニット417に図7(6)ファームアップ失敗画面を表示し(S612)、カメラをエラー状態(電源スイッチ72の操作しか効かない状態)にして(S614)、処理を終了する。レンズシステム制御回路350のファームアップ失敗情報はセットされたままとなる。以上のように、本実施例では、制御手段は、起動時に、装着されているレンズ装置の情報に基づいて、ファームウェアアップデートに失敗したレンズ装置であると判断したときは、レンズ装置のファームウェアアップデートの動作のみを可能とするように制御する。
【0031】
(レンズ装着したときの処理について)
次に、レンズ装着時の処理を、図6のフローチャートに基づいて説明する。レンズ装置を装着した際の処理では、カメラの起動処理終了後にレンズ装置を装着された場合の処理を行う。システム制御回路50は、まず、レンズシステム制御回路350からレンズ装置情報を取得しする(S701)。これにより、レンズ装置情報中のファームアップが完了していないことを示す情報であるファームアップ失敗情報により、ファームアップに失敗したレンズ装置が装着されているか判別する(S702)。レンズ装置が装着されていないか、ファームアップ処理に失敗していないレンズを装着している場合は、処理を終了する。一方、ファームアップ処理に失敗したレンズを装着している場合は、カメラをエラー状態(電源スイッチ72の操作しか効かない状態)にして(S703)、処理を終了する。
【0032】
上記実施例において、レンズファームアップに失敗した後、図4のステップS513、図5のステップS614、図6のステップS703、では、それぞれ、カメラをエラー状態にして、レンズ装置の制御を伴う所定のカメラ装置の制御を制限する。このとき、電源スイッチ72の操作は、有効にする。この後、ユーザーが電源スイッチ72を切って、再投入すると、カメラが起動され、図5のカメラ起動時のレンズ装置警告処理が実行され、レンズ装置のファームアップ画面が表示される。
【0033】
(レンズ装置の処理フローについて)
次に、レンズ装置300のレンズファームアップ処理の詳細を、図8のフローチャートに基づいて説明する。これは、レンズ装置300のファームウェアを書換え、又はファームウェアを追加したりするものである。レンズ装置のファームアップ処理では、レンズシステム制御回路350はシステム制御回路50からの通信でファームアップ要求の受信を確認する(S901)。受信を確認した場合、レンズシステム制御回路350は、ステップS902の処理に進む。一方、受信を確認できない場合、レンズシステム制御回路350は、再びステップS901でファームアップ要求の受信待ちとなる。その後、レンズシステム制御回路350はファームアップ失敗情報に失敗状態をセット(S902)する。
【0034】
図7(4)の一覧画面でユーザー操作により選択されたファームアップファイルのデータを一行ずつ受信する(S903)。ここで、ファームアップファイルの形式は、ファームウェアとして一般的に用いられているSフォーマットやHEXフォーマットなどを用いればよい。ただし、実施の形態の機能を実現するのはファームアップファイルの形式によらない。図8はファームアップファイルの形式をSフォーマットとして説明している。ステップS903で、レンズシステム制御回路350は、受信したデータがスタートレコードかどうかを判定する(S904)。スタートレコードであれば、レンズシステム制御回路350はステップS903の処理に進み、次の行のデータを受信する。一方、スタートレコードでなければ、レンズシステム制御回路350は、データレコードかどうかを判定し(S905)、データレコードならステップS906に進む。一方、データレコードでなければステップS908に進む。
【0035】
ステップ906では、受信したデータレコードのチェックサムとバイトカウントからチェックサムの前までのデータ値から求めたチェックサムを比較し、一致すればステップS903へ進み、次の行のデータを受信する。一方、一致しなければステップS907へ進み、レンズ装置300はセーフモードに移行し、ファームアップ処理を異常終了する。ステップ908では、受信したデータがエンドレコードであるかを判定し、エンドレコードであればステップS909へ進み、ステップS902でセットしたファームアップ失敗情報の失敗状態をクリアし、ファームアップ処理を正常終了する。
【0036】
次に、ファームアップ処理を異常終了した後のレンズ装置300のレンズファームアップ処理の詳細を、図9のフローチャートに基づいて説明する。これは、たとえば、前回のファームウェアアップデートの処理中に、何らかの要因で、カメラ装置100からのレンズ装置300への電力供給が遮断されたときに、ファームアップ失敗情報がセットされたときである。まず、レンズシステム制御回路350はセーフモードで起動する(S1001)。そして、レンズシステム制御回路350は、システム制御回路50からの通信でレンズ情報送信要求の受信を確認する(S1002)。受信した場合、レンズシステム制御回路350はステップS1003の処理に進む。一方、受信しない場合、レンズシステム制御回路350は、再びステップS1002でレンズ情報送信要求の受信待ちとなる。その後、レンズシステム制御回路350はファームアップ失敗情報を確認する(S1003)。失敗状態がセットされていれば、レンズシステム制御回路350はレンズ情報にファームアップ失敗情報をセット(S1004)してレンズ情報を送信する(S1005)。一方、失敗状態がクリアされていれば、レンズシステム制御回路350はレンズ情報をそのまま送信する(S1005)。
【0037】
レンズシステム制御回路350はシステム制御回路50からの通信でファームアップ要求の受信を確認する(S1006)。受信した場合、レンズシステム制御回路350はファームアップ失敗情報を確認する(S1015)。失敗状態がセットされていれば、レンズシステム制御回路350は、ステップS1007の処理に進む。失敗状態がクリアされていれば、ステップS1008の処理に進む。一方、受信しない場合、レンズシステム制御回路350は、再びステップS1006でファームアップ要求の受信待ちとなる。ステップS1007では、レンズシステム制御回路350はファームアップ失敗情報に失敗状態をセットする。ここでのファームアプ失敗情報は、ファームアップが完了するまで(後述するS1014参照)セットされている。ステップS1008では、図7(4)の一覧画面でユーザー操作により選択されたファームアップファイルのデータを一行ずつ受信する。ここで、ファームアップファイルの形式は、ファームウェアとして一般的に用いられているSフォーマットやHEXフォーマットなどを用いればよい。ただし、本発明は、ファームアップファイルの形式によらない。図9はファームアップファイルの形式をSフォーマットとして説明している。
【0038】
ステップS1009で受信したデータがスタートレコードかどうかを判定し(S1009)、スタートレコードであればステップS1008に進み、次の行のデータを受信する。一方、スタートレコードでなければ、データレコードかどうかを判定し(S1010)、データレコードならステップS1011に進む。一方、データレコードでなければステップS1013に進む。ステップ1011では、レンズシステム制御回路350が受信したデータレコードのチェックサムとバイトカウントからチェックサムの前までのデータ値から求めたチェックサムを比較する。そして、一致すればステップS1008へ進み、次の行のデータを受信する。一方、一致しなければステップS1012へ進み、レンズ装置300はセーフモードに移行し、ファームアップ処理を異常終了する。ステップ1013では、受信したデータがエンドレコードであるかを判定し、エンドレコードであればステップS1014へ進み、ステップS1007でセットしたファームアップ失敗情報の失敗状態をクリアし、ファームアップ処理を正常終了する。
【0039】
また、上述した実施例の処理では、装着中のレンズ装置用のファームアップファイル一覧で、全てのファイルを表示させたが、表示ファイル数を指定できて、決まった個数までを表示する形態でもよい。また、一覧表示はせずに、作成日時が一番新しいファイルでファームアップを行うかを確認する画面を表示してもよい。また、S513、S614、S703のカメラエラー処理では電源スイッチ72の操作のみを有効にした。しかし、再生操作など、レンズ装置を使用しない設定操作(つまり、カメラとして動かさない操作やレンズ制御を伴わない操作)のみを有効にするなど、動作を禁止する範囲を変える形態でもよい。また、S513、S614、S703のカメラエラー処理で、レンズ装置のファームアップを行ってもよい。また、ファームアップを失敗したレンズ装置の装着の際において、電源を再投入した場合やレンズを再装着した場合などは、例えば図7(7)の警告画面を表示して、ユーザーに再度のアップデートを促してもよい。
【0040】
なお、上述した実施の形態の処理は、各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或いは装置に提供してもよい。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施の形態の機能を実現することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
【符号の説明】
【0041】
50…システム制御回路(制御手段)、86…電源、100…カメラ装置(撮像装置)、300…レンズ装置、350…レンズシステム制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ装置を装着可能な撮像装置であって、
装着されているレンズ装置の情報を取得し、該レンズ装置がファームウェアアップデートを完了していないレンズ装置であるときは、該レンズ装置を使用する動作を制限するとともに該レンズ装置を使用しない動作を可能とするように制御することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
装着されているレンズ装置がファームウェアアップデートを完了していないレンズ装置であるときは、該レンズ装置のファームウェアアップデートの動作と当該撮像装置の電源オフの動作を可能とするとともに該レンズ装置を使用する動作を制限するように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
装着されているレンズ装置のファームウェアアップデートが完了していない場合は、当該撮像装置の電源オフの動作を可能とするとともに該レンズ装置を使用する動作を制限するように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
当該撮像装置の起動の際に、装着されているレンズ装置の情報を取得し、該レンズ装置がファームウェアアップデートを完了していないレンズ装置であるときは、該レンズ装置のファームウェアアップデートの動作を可能とするとともに該レンズ装置を使用する動作を制限するように制御することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
電池残量不足であるときは、当該撮像装置の電源オフの動作を可能とするとともに該レンズ装置を使用する動作を制限するように制御することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項6】
装着されているレンズ装置のファームアップファイルが無いときは、当該撮像装置の電源オフの動作を可能とするとともに該レンズ装置を使用する動作を制限するように制御することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項7】
撮像装置に装着可能なレンズ装置であって、以下を有する、
制御ファームウェアを保持するメモリ、
前記撮像装置からの指示に基づいて、前記ファームウェアを書換え、又はファームウェアを追加するファームウェアアップデート可能な制御手段であって、前記ファームウェアアップデートを完了していないときは、次の撮像装置からの電力供給に応じて前記ファームウェアアップデートの未完了情報を送信する制御手段。
【請求項8】
前記制御手段は、前記ファームウェアアップデートの完了前に、撮像装置からの電力供給が遮断されたときは、次の撮像装置からの電力供給に応じて前記ファームウェアアップデートの未完了情報を送信することを特徴とする請求項7に記載のレンズ装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記ファームウェアアップデートの未完了情報を送信した後に送信されてくるデータに基づいて前記メモリにおいて前記ファームウェアアップデートを行うことを特徴とする請求項7または8に記載のレンズ装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記ファームウェアアップデートの完了情報と未完了情報をスイッチ機構の切り替えで保持することを特徴とする請求項7から9の何れか1項に記載のレンズ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−239159(P2012−239159A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−80013(P2012−80013)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】