説明

撮影現場の原色を再現するための撮影用標準カラー基準板システム

本発明は、撮影現場の原色を再現するための撮影用標準カラー基準板システムに関するものであって、撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、使用者による電源スイッチオン及び撮影開始スイッチオンを入力する入力部、入力部から電源スイッチオンを受信して電源を供給し、入力部から撮影開始スイッチオンを受信して制御信号を印加し、メモリ部から場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取る制御部、そして、制御部から電源の供給を受けて画面を予熱して、制御部の制御信号に応じて場面表示及び標準カラー表示に関する内容を画面にディスプレイするディスプレイ部を含むシステムを提供することによって、撮影された映像の色補正に対する正確性及び容易性を保障して、色補正時に投入される予算及び時間を画期的に節減し、映像物に正確なカラーを再現することによって、映像物の品質を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影用標準カラー基準板システムに関するものであり、特に、撮影現場の原色を再現するための撮影用標準カラー基準板システムに関するものである。
【0002】
本発明は、情報通信部及び情報通信研究振興院の情報通信標準開発支援事業の一環として行われた研究から導き出されたものである[課題管理番号:2007−P10−23、課題名:デジタル映像レンダリング及び製作工程標準開発]。
【背景技術】
【0003】
一般に、映像産業分野における色補正は、後半作業過程である色補正段階で撮影現場(Movie Shooting Place)のカラーを正確に再現しようとする目的で行われており、全ての映像撮影後に必須的に行われてきた。
【0004】
しかし、カラー映像の品質を左右するカラーに絶対的な影響を与える撮影当時の季節、気候、天気、照明などの情報を明確に記録したり保存するのに活用される装備や道具などがないため、撮影後に必須的に行われる後半作業過程で、場面ごとに経験、推測、想像、常識などに依存して色補正を行ってきた。
【0005】
このような色補正は、現場のカラーに対する何の根拠も資料もない状態で漠然とした記憶及び経験にだけ依存して行っていたため、その結果は予測不可能であった。これと同時に、このような色補正過程では、現場のカラーに対する漠然とした推測、エラー、不正確性などが複合的に作用してもたらす試行錯誤のために、予算浪費及び非能率性が発生し、このような予算浪費及び非能率性によって映像物製作業界は大きな困難に直面している。
【0006】
より詳しく説明すれば、撮影時の季節、気候、天気、照明などは、撮影された映像のカラーに絶対的な影響を与える。つまり、季節、気候、天気、照明などに変化があれば全てのカラーも変化する。また、カメラの製造会社及びモデルなどによってカラー特性も変化する。つまり、製造会社、モデルなどが異なるカメラで撮影された映像の全てのカラーが変化する。また、実際に映像を撮影する場面ごとに季節、気候、天気、照明などが常に全く同一であるわけにはいかない。
【0007】
しかし、従来の映像物製作業界では、撮影現場の季節、気候、天気、照明などの変化に応じて変化する映像のカラーの変化を記録して保存する装備や道具などがなかった。このため、撮影後に必然的に行われる後半作業過程で撮影現場で変化したカラーを補正する時にも、何のデータや資料などの根拠もない状態で手作業によって補正してきた。
【0008】
さらに、撮影時に映像のカラーが変化するまた他の原因は、カラー特性が互いに異なる製造会社やモデルのカメラを使用することにある。しかし、カラー特性が互いに異なる製造会社やモデルのカメラによって撮影された映像のカラーを色補正する段階でも、同様に何のデータや資料または装備や道具などがない状態で手作業によって補正してきた。
【0009】
このため、撮影環境及びカメラのカラー特性が互いに異なる場合、標準カラーに関する何の装備や道具などがない状態で撮影された映像を色補正する段階で撮影現場のカラーを完璧に再現するということは、如何に熟練した技術者を動員し、如何に多くの予算及び時間を注ぎ込んでも、絶対に不能なことである。
【0010】
したがって、季節、気候、天気、照明などに変化があり、カラー特性が互いに異なるカメラを使用する場合でも、撮影現場で撮影用標準カラー基準板システムを使用して撮影することによって、色補正段階で標準カラー基準板のカラーにどのような変化があったかについて容易に把握して、現場のカラーを正確に再現することが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】日本国特許出願公開第2000−346707号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明が目的とする技術的課題は、前述の問題点または必要性を解決するためのものであって、撮影現場の原色(Oriiginal Color)を再現(Reproduction)するための撮影用標準カラー基準板システムを提供することにある。
【0013】
また、本発明が目的とする他の技術的課題は、映像撮影現場の季節、気候、天気、照明などの変化によって撮影されるカラーと、製造会社やモデルによってカラー特性が異なるカメラで撮影されるカラーとを色補正する段階で、現場のカラーを正確に再現させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このような課題を解決するために、本発明によれば、撮影現場における映像撮影時に撮影現場の原色を正確に再現するための撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーを場面ごとの撮影開始段階で撮影し、撮影後にスタジオで撮影された標準カラーの変化を分析して、色補正時に撮影現場のカラーを正確に再現する基準として使用することによって、撮影現場の季節、気候、天気、照明などに変化があり、カラー特性が互いに異なるカメラを使用して撮影された映像の全てのカラーが変化するとしても、撮影後に行われる色補正段階で全てのカラーを正確に容易に再現することができるようにする。
【0015】
本発明の一つの特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、使用者による電源スイッチオン及び撮影開始スイッチオンを入力する入力部、前記入力部から電源スイッチオンを受信して電源を供給し、前記入力部から撮影開始スイッチオンを受信して制御信号を印加し、前記メモリ部から場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取る制御部、そして、前記制御部から電源の供給を受けて画面を予熱して、前記制御部の制御信号に応じて前記場面表示及び標準カラー表示に関する内容を画面にディスプレイするディスプレイ部を含むシステムを提供する。
【0016】
この時、前記ディスプレイ部は、場面、カット、日付の場面表示を所定の時間の間画面にディスプレイした後に、標準カラーを所定の時間の間画面にディスプレイする。
【0017】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記制御部の制御信号に応じて撮影を知らせる信号音を発生させる信号音発生部をさらに含む。
【0018】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記制御部の制御信号に応じて撮影開始を表示する手段をさらに含む。
【0019】
本発明の他の特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、使用者がスイッチをオンさせることによって電源を画面に伝達するためのディスプレイ電源ボタン、撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、前記スイッチ手段を通して印加される信号を伝達するディスプレイ連結部、そして、前記ディスプレイ連結部から伝達される信号に応じて前記メモリ部から場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取って画面に表示する場面及び標準カラー表示部を含むシステムを提供する。
【0020】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、そして、前記回転手段の上部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示する表示手段をさらに含む。
【0021】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記回転手段の下部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻るボタンプッシュ手段、前記ボタンプッシュ手段によってスイッチをオンさせるブザーボタン、前記ブザーボタンを結着して、前記ブザーボタンによってスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーをさらに含む。
【0022】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記表示手段が内部に表示されるか否かに応じて撮影開始を知らせるための表示補助手段をさらに含む。
【0023】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、前記画面の上端に設置されて、前記画面が作動しない場合には前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、前記標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、そして、前記画面の下端に設置されて、前記画面が作動しない場合には前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段をさらに含む。
【0024】
本発明のまた他の特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、セッティング/撮影の開始表示、撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、使用者による電源スイッチオン、セッティングスイッチオン、及び撮影開始スイッチオンを入力する入力部、前記入力部から電源スイッチオンを受信して電源を供給し、前記入力部からセッティングスイッチオン及び撮影開始スイッチオンを受信して制御信号を印加し、前記メモリ部からセッティング/撮影の開始表示、場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を読み取る制御部、そして、前記制御部から電源の供給を受けて画面を予熱して、前記制御部の制御信号に応じて前記セッティング/撮影の開始表示、場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を画面にディスプレイするディスプレイ部を含むシステムを提供する。
【0025】
ここで、前記ディスプレイ部は、前記セッティングスイッチオン時にセッティング表示を画面にディスプレイし、前記撮影開始スイッチオン時に前記セッティング表示を撮影開始表示に変換させて画面にディスプレイした後に、場面、カット、日付の場面表示を所定の時間の間画面にディスプレイして、引き続き標準カラーを所定の時間の間画面にディスプレイする。
【0026】
本発明のまた他の特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、セッティング/撮影の開始表示、撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、使用者がスイッチをオンさせることによって電源を画面に伝達するためのディスプレイ電源ボタン、セッティング/撮影開始を知らせるためのセッティング/撮影開始ボタン、前記セッティング/撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、前記スイッチ手段を通して印加される信号を伝達するディスプレイ連結部、そして、前記ディスプレイ連結部から伝達される信号に応じて前記メモリ部からセッティング/撮影の開始表示、場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を読み取って画面に表示する場面及び標準カラー表示部を含むシステムを提供する。
【0027】
そして、このような撮影用標準カラー基準板システムは、前記スイッチ手段を通して印加される信号に応じてスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーをさらに含む。
【0028】
本発明のまた他の特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、撮影対象の場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、前記システムの上端に設置されて、前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、撮影対象の標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、前記システムの下端に設置されて、前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段、撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、前記回転手段の上部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示する表示手段、前記回転手段の下部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻るボタンプッシュ手段、前記ボタンプッシュ手段によってスイッチをオンさせるブザーボタン、前記ブザーボタンを結着して、前記ブザーボタンによってスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーを含むシステムを提供する。
【0029】
本発明のまた他の特徴によれば、撮影用標準カラー基準板システムにおいて、撮影対象の場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、前記システムの上端に設置されて、前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、撮影対象の標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、前記システムの下端に設置されて、前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段、撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、前記回転手段に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示すると同時に撮影を知らせる信号音を発生させる表示及び信号音発生手段を含む。
【0030】
ここで、前記表示及び信号音発生手段は、前記回転手段に設置されて、初期セッティング時には前記回転手段を中心に回転して水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、互いに接触して摩擦音を発生させると同時に撮影開始を表示するためのqバー及びpバー、一側が前記qバー及びpバーの終端に各々設置されて、前記qバー及びpバーの初期セッティング時に伸びて復原力が増加するスプリング部材、そして、前記スプリング部材の他の一側を固定させるための固定部材を含むシステムを提供する。
【発明の効果】
【0031】
このように、本発明によれば、標準カラー基準板を使用して、撮影現場の撮影開始段階で撮影現場の標準カラーの状態を正確に撮影して、撮影後にスタジオで色補正する際に撮影現場のカラーを正確に再現するのに基準として活用することによって、撮影された映像の色補正に対する正確性及び容易性を保障して、色補正時に投入される予算及び時間を画期的に節減し、映像物に正確なカラーを再現することによって、映像物の品質を向上させ、全ての種類の映像撮影に対して適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの概略的な構成ブロック図である。
【図2】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムを示した正面図及び背面図である。
【図3】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの場面表示を示した図である。
【図4】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラー表示を示した図である。
【図5】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムのディスプレイ部を示した正面図及び側面図である。
【図6】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印のセッティング及び還元された様子を示した正面図である。
【図7】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印に対する動作を説明するための図である。
【図8】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印のセッティング及び還元された様子を示した背面図である。
【図9】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャートに対する使用例を説明するための正面図及び側面図である。
【図10】本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラー表示に関する内容及び標準カラーチャートを示した図である。
【図11】一般的な標準カラーチャートを示した図である。
【図12】本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムの概略的な構成ブロック図である。
【図13】本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムのセッティング/撮影開始、場面、及び標準カラー表示を示した図である。
【図14】本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムを示した図である。
【図15】本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムを示した図である。
【図16】本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムのqバー及びpバーに対する動作を説明するための背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施例について、本発明が属する技術分野にて通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は多様な相違した形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面においては、本発明を明確に説明するために、説明に不要な部分は省略しており、明細書全体にわたって類似した部分については、類似した図面符号を付けた。
【0034】
明細書全体を通して、ある部分がある構成要素を「含む」とする場合、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するわけではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…器」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェア及びソフトウェアの結合によって具現される。
【0035】
本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムは、映画、TV放送、CFなどの映像撮影現場の場面表示及び現場のカラーの正確な再現を目的として映像撮影時に使用される道具であって、撮影現場のカラーを後半作業過程である色補正段階においてより正確に色補正するための撮影用標準カラー基準板をいう。
【0036】
特に、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムは、撮影現場において、撮影開始段階で撮影現場の標準カラーの状態を正確に記録するために使用される道具であり、撮影後にスタジオで色補正する際に撮影現場のカラーを正確に再現する基準として記録された当該情報を活用する。
【0037】
より詳しくは、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムは、撮影現場の場面、カット、日付、撮影監督の名前、カメラマンの名前などの表示を行い、また、撮影現場の季節、気候、天気、照明などの変化によって互いに異なるように撮影されたカラーと、製造会社やモデルによりカラー特性が互いに異なるデジタルカメラを使用して互いに異なるように撮影されたカラーとを正確に補正して、元来のカラーを再現する。つまり、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムは、撮影現場で互いに異なる周辺環境及び互いに異なるカラー特性のカメラを活用して撮影されたカラーを撮影後に色補正作業過程で元来のカラーを正確に再現する。
【0038】
一方、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムは、自動A型、自動B型、手動A型、手動B型の四種類の類型がある。ここで、「自動」とは、電子フレームを活用した標準カラー基準板を言い、「手動」とは、木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板及び標準カラーチャートを活用した標準カラー基準板をいう。
【0039】
このような本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムをより詳しく説明する。
【0040】
第1に、自動A型及び自動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、電子フレームを活用した道具である。
【0041】
つまり、電子フレームを活用した自動型撮影用標準カラー基準板システムは、電子フレーム画面を予熱して、電子フレーム画面のカラーディスプレイ機能が正常な水準に達するようにし、自動型撮影用標準カラー基準板システムの初期セッティングを行うために、撮影が開始される直前に標準カラー基準板の上端部の矢印部分を水平に回転させ、全ての撮影準備が完了した瞬間に矢印部分が垂直に戻りつつブザーから信号音が鳴り、撮影を知らせる信号音と同時に電子フレーム画面に場面表示部が所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイされ、その後、標準カラー表示部が所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイされるようにする。ここで、本発明の実施例は、信号音を発生させる手段としてブザーを使用しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、ベル(bell)などの他の手段や装置を使用することもできる。
【0042】
第2に、手動A型及び手動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、白い板の上半部に使用者の手で場面の内容を記録するためのボード板、そのすぐ下半部に本発明の実施例による標準カラーチャートを付着して使用する道具である。
【0043】
つまり、手動型の撮影用標準カラー基準板システムは、手動型の標準カラー基準板の上半部に位置した場面表示部に当該事項を記録し、手動型標準カラー基準板の下半部に位置した標準カラー表示部に標準カラーチャートを付着し、手動型撮影用標準カラー基準板システムの初期セッティングを行うために、撮影が開始される直前に標準カラー基準板の上端部の矢印またはq字形及びp字形のバー形状部分を水平に回転させ、全ての撮影準備が完了した瞬間にボタンを押して、矢印部分またはq字形及びp字形のバー形状部分が垂直に戻ってくると同時に撮影を知らせる信号音が鳴るようにする。
【0044】
次に、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムについて図面を参照して詳細に説明する。
【0045】
第1に、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムについて説明する。
【0046】
本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、電子フレームを活用した標準カラー基準板であって、撮影開始を知らせる矢印の動作及び信号音の発生動作が機械的な動作によって行われる。ここで、図1乃至図11は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの構造及び動作を説明するための図である。
【0047】
図1は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの概略的な概念図である。
【0048】
本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、図1に示されているように、入力部100、制御部101、メモリ部102、ディスプレイ部103、信号音発生部104を含む。
【0049】
入力部100は、使用者によって入力される電子フレーム画面を予熱するための電源スイッチオンを制御部101に伝達し、使用者によって入力される撮影開始を知らせるための撮影開始スイッチオンを制御部101に伝達する。
【0050】
制御部101は、入力部100から印加される使用者の電源スイッチオンを感知して電源をディスプレイ部103に供給し、入力部100から印加される使用者の撮影開始スイッチオンを感知して制御信号をディスプレイ部103及び信号音発生部104に印加し、これと同時にメモリ部102から場面表示に関する内容及び標準カラー表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部103に印加する。
【0051】
メモリ部102は、予め準備された撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存して管理する。
【0052】
ディスプレイ部103は、制御部101の制御によって電源の供給を受けて電子フレーム画面を予熱して、制御部101から制御信号の印加を受けて撮影開始を表示し、制御部101から印加される場面表示に関する内容及び標準カラー表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイする。ここで、本発明の実施例では、ディスプレイ部103が撮影開始を表示するものと説明しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、制御部101の制御信号に応じて撮影開始を表示する手段を別途に備えることもできることを理解しなければならない。
【0053】
信号音発生部104は、制御部101から制御信号の印加を受けて撮影を知らせる大音量の信号音を発生させる。
【0054】
そして、ディスプレイ部103は、2種類の内容を電子フレーム画面にディスプレイするが、入力部100の開始ボタンを押すと同時に撮影開始を知らせる「カチッ」という信号音(つまり信号音発生部104で生成させた信号音)と共に場面(scene)、カット(cut)、日付(date)などの場面表示を所定の時間(例えば約1〜5秒)の間自動的に電子フレーム画面にディスプレイし、続いて標準カラーを自動的に電子フレーム画面にディスプレイする。
【0055】
若しくは、電子フレーム画面に場面表示及び標準カラー表示をディスプレイすることができない場合には、本発明の実施例では、厚い紙からなる場面表示板及び標準カラーチャートを電子フレーム画面の前に覆い被せて使用することもできる。つまり、場面表示板及び標準カラーチャートは、場合及び状況に応じて携帯が容易であって、簡単に使用することができる。
【0056】
この時、標準カラーチャートは、国際照明委員会の標準色空間である「CIE L」色空間の基本骨格を示すことができる。また、標準カラーチャートは、赤、緑、青、シアン(cyan)、マゼンタ(magenta)、黄色の6個のカラーを基本とする有彩色と、黒色及び白色を含む灰色系の無彩色とのカラー断片(つまりパッチ(patch))で構成されており、各々の当該カラー断片は「CIE XYZ」標準色空間の座標(X、Y、Z)及び「CIE L」標準色空間の座標(L、a、b)に明示することによって定義される。
【0057】
図2は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムを示した正面図及び背面図である。
【0058】
本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、図2に示されているように、場面及び標準カラー表示部200、ブザー201、O型形状202、矢印部分203、撮影開始ボタン204、クリップ205、ディスプレイ電源ボタン206、標準カラーチャート支え突起207、ボタン箱208、ディスプレイ連結部209、信号音発生箱210、ブザーボタン(buzzer button)211、回転軸212、金属球213を含む。
【0059】
場面及び標準カラー表示部200は、図1に示された制御部101の制御によって図1に示されたメモリ部102(例えばメモリスチック)に保存されている予め準備された撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取って電子フレーム画面に表示する。特に、場面及び標準カラー表示部200は、ディスプレイ電源ボタン206によって電源を電子フレーム画面に伝達して、電子フレーム画面を予熱した状態で、ディスプレイ連結部209から信号の印加を受けてメモリスチックに保存されている図3に示された場面表示に関する内容300を読み取って電子フレーム画面に所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイさせ、その後、メモリスチックに保存されている図4に示された標準カラー表示に関する内容400を電子フレーム画面に所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイさせる。
【0060】
ブザー201は、機械的な動作によって信号音を発生させる手段であって、信号音発生箱210からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる大音量の信号音を発生させる。
【0061】
O型形状202は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの所定の位置(例えば上端部分)に設置されて、矢印部分203が内部に表示されるか否かに応じて撮影開始を知らせるための表示補助手段であって、矢印部分203が内部にない場合には撮影開始直前に初期セッティングを行った状態であることを示し、矢印部分203が内部に表示された場合には撮影開始を知らせる状態を表示するための手段である。ここで、本発明の実施例では、当該表示補助手段としてO型形状202を使用しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、四角形、三角形などの他の形状も使用することができることを理解しなければならない。
【0062】
矢印部分203は、撮影の開始を知らせる表示手段であって、使用者の初期セッティングによって水平を維持するが、回転軸212の回転によって回転して元来の位置(つまり垂直)に戻って、撮影開始を表示する。ここで、本発明の実施例では、当該表示手段として矢印部分203を使用しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、他の形態の指示子(または、表示子)を使用することもできることを理解しなければならない。
【0063】
撮影開始ボタン204は、撮影開始を知らせるために使用者がボタン箱208内のスイッチをオン(on)させるための手段である。
【0064】
クリップ205は、場面表示に関する内容が含まれた場面表示板を固定させるための表示板固定手段であって、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの所定の位置(例えば電子フレーム画面の上端部分)に備えられており、電子フレーム画面が作動しない場合には当該場面表示板を付着させる役割を果たし、上下に移動可能で、付着された当該場面表示板の位置を適切に設定する。
【0065】
ディスプレイ電源ボタン206は、使用者によってスイッチオンされて電源を電子フレーム画面に伝達する。特に、ディスプレイ電源ボタン206は、撮影が開始される前の所定の時間(例えば30分)の間電源を電子フレーム画面に伝達して、電子フレーム画面を予熱する。
【0066】
標準カラーチャート支え突起207は、標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段であって、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの所定の位置(例えば電子フレーム画面の下端部分)に備えられており、電子フレーム画面が作動しない場合には当該標準カラーチャートを付着させる役割を果たす。若しくは、図5に示されたボルト及び蝶ナットからなる構造物500を標準カラーチャート支え突起207に形成することによって、標準カラーチャート支え突起207に標準カラーチャートを置いてボルトに蝶ナットを嵌合して調節することによってセッティングすることもできる。
【0067】
ボタン箱208は、スイッチを備えたスイッチ手段であって、撮影開始ボタン204によって当該スイッチをオンさせて信号を回転軸212及びディスプレイ連結部209に伝達する。
【0068】
ディスプレイ連結部209は、ボタン箱208内のスイッチを通して信号の印加を受けて場面及び標準カラー表示部200に伝達する。
【0069】
信号音発生箱210は、信号音を発生させるための信号音発生手段であって、スイッチを備え、所定の位置にブザーボタン211を結着しており、ブザーボタン211によって当該スイッチをオンさせることによってサウンド信号を発生させてブザー201に伝達する。
【0070】
ブザーボタン211は、金属球213によって信号音発生箱210内のスイッチをオンさせる。
【0071】
回転軸212は、上部に矢印部分203を結着しており、下部に金属球213を結着している回転手段であって、ボタン箱208内のスイッチを通して信号の印加を受けて回転して、矢印部分203及び金属球213を回転させる。
【0072】
金属球213は、ブザーボタン211を押すためのボタンプッシュ手段であって、使用者の初期セッティングによって初期セッティング時には水平を維持するが、回転軸212の回転によって回転して元来の位置(つまり垂直)に戻って、ブザーボタン211を押す。ここで、本発明の実施例では、当該ボタンプッシュ手段として金属球213を使用しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、ボタンを押すことのできる類似した機能を有する他の形態の重量体を使用することもできることを理解しなければならない。
【0073】
以下では、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの動作について説明する。
【0074】
まず、使用者は、PCなどの使用者端末器を利用して予め準備された撮影対象の場面表示に関する内容を入力し、入力された当該場面表示に関する内容をコンピュータファイルに保存する。そして、保存された当該内容(つまり場面表示に関する内容)及び標準カラー表示に関する内容を保存媒体であるメモリスチックに保存した後、当該メモリスチックを本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムに移す。若しくは、場面表示に関する内容及び標準カラー表示に関する内容を図1に示されたメモリ部102に予め保存する。
【0075】
その後、使用者が図2に示されたようなディスプレイ電源ボタン206を押して、図1に示されたディスプレイ部103を動作させれば、図1に示された制御部101は、ディスプレイ電源ボタン206のオンを感知してディスプレイ部103に電源を印加して、撮影が開始される前の所定の時間(例えば30分)の間電子フレーム画面の予熱段階を行って、電子フレーム画面のカラーディスプレイ機能が正常な水準に達するようになる。
【0076】
そして、撮影が開始される直前に使用者が標準カラー基準板の上端部の矢印部分203を水平に回転させて、初期セッティングを行う。
【0077】
したがって、全ての撮影準備が完了した瞬間に撮影開始ボタン204を押すと、ボタン箱208内のスイッチは撮影開始ボタン204によって接続(つまりオン)されてオン信号を回転軸212及びディスプレイ連結部209に伝達するようになり、これによって、回転軸212は、ボタン箱208内のスイッチを通してオン信号の印加を受けて回転する。
【0078】
この時、回転軸212の上端部分に備えられた矢印部分203が回転軸212の回転によって元来の位置に戻ると同時に回転軸212の下端部分に備えられた金属球213も回転して、信号音発生箱210に備えられているブザーボタン211を押すようになる。
【0079】
そうすると、信号音発生箱210内のスイッチは、ブザーボタン211によって接続(つまりオン)されてサウンド信号を発生させてブザー201に伝達するようになり、ブザー201は、サウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる大音量の信号音を発生させる。
【0080】
一方、撮影を知らせる信号音と同時にボタン箱208内のスイッチを通して伝達された信号がディスプレイ連結部209を通して図1に示されたディスプレイ部103に伝達される。
【0081】
したがって、場面及び標準カラー表示部200は、ディスプレイ連結部209から信号の印加を受けてメモリスチックに保存されている図3に示された場面表示に関する内容300を読み取って電子フレーム画面に所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイさせ、その後、メモリスチックに保存されている図4に示された標準カラー表示に関する内容400を電子フレーム画面に所定の時間(例えば1〜3秒)の間ディスプレイさせる。
【0082】
ここで、図3は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの場面表示を示した例示図であり、図4は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラー表示を示した例示図である。
【0083】
前述のような一連の動作を行う間に、撮影カメラは連続的に撮影を行うようになり、続いて直ちに本来のアクション場面が継続して撮影されるのである。この時、わずか数秒間連続的に行われる一連の動作を行うための自動A型の標準カラー基準板システムの構造及び動作について説明する。
【0084】
本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの裏面構造を図2に示した。また、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの側面構造を図5に示した。ここで、図5は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムのディスプレイ部を示した正面図及び側面図である。
【0085】
そして、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムのO型形状202及び矢印部分203の作動原理について説明すると、次の通りである。
【0086】
図6に示された正面図において、左側図面の上端部にO型形状202のみがある場合は、撮影開始直前にセッティングを行った状態を示し、右側図面の上端部にO型形状202内に矢印部分203が現れた場合には、撮影開始ボタン204を押して撮影開始を知らせる表示であり、この瞬間にブザー201が信号音を鳴らすようになる。ここで、図6は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印のセッティング及び還元された様子を示した正面図である。
【0087】
図7において、左側図面は矢印部分203がセッティングされた状態を示したものであり、中央図面は矢印部分203が動く状態を示したものであり、右側図面は回転軸212によって矢印部分203が垂直に位置すると同時にO型形状202内に現れて、下端の金属球213が下へ回転する状態を示したものである。ここで、図7は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印に対する動作を説明するための図である。
【0088】
図8において、左側図面は、撮影開始直前に矢印部分203を水平に回転させて初期セッティングを行った状態を示したものである。右側図面は、全ての撮影準備が完了した瞬間に撮影開始ボタン204を押してボタン箱208内のスイッチをオンさせ、これによって回転軸212が回転して矢印部分203が垂直に位置してO型形状202内に現れると同時に、金属球213がブザーボタン211を押して信号音発生箱210内のスイッチをオンさせ、これによってブザー201が撮影を知らせる大音量の信号音を発生させる状態を示したものである。ここで、図8は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印のセッティング及び還元された様子を示した背面図である。
【0089】
この時、O型形状202内の矢印部分203の映像及び信号音が同時に録画及び録音されれば、後半作業過程で映像及びサウンドを一致させる同期化(synchronize)作業が正確に行われる。
【0090】
一方、場合によっては、事前に徹底した準備をしたにもかかわらず、状況によって電子フレーム画面が突然作動しないこともある。このような場合に備えて、図9に示されているように、場面表示に関する内容が含まれた厚い(紙からなる)場面表示板900に場面表示に関する内容を実際に記入した後、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの上半部に備えられたクリップ205を利用して場面表示板900を付着させる。
【0091】
そして、図9に示されているように、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの下半部には、標準カラーチャート901を付着させる。この時、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの下半部に備えられた標準カラーチャート支え突起207に当該標準カラーチャート901を位置させて蝶ナット902を調節してセッティングする。ここで、図9は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャートに対する使用例を説明するための正面図及び側面図である。
【0092】
そして、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャート1000及び標準カラー表示に関する内容1010は、図10に示されているように形成することができる。この時、標準カラーチャート1000及び標準カラー表示に関する内容1010において、有彩色系のカラー数は90(=6×15)個であり、無彩色系のカラー数は25個である。ここで、図10は、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの標準カラー表示に関する内容及び標準カラーチャートを例示した図である。
【0093】
若しくは、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの下半部には、図11に示された一般的な標準カラーチャート1100、1101、または1102を付着させることもできる。この時、本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムの下半部に備えられた標準カラーチャート支え突起207に当該標準カラーチャート1100、1101、または1102を位置させて蝶ナット902を調節してセッティングする。ここで、図11は、一般的な標準カラーチャートを例示した図である。
【0094】
第2に、本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムについて説明する。
【0095】
本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、電子フレームを活用した標準カラー基準板であって、撮影開始を知らせる矢印の動作及び信号音の発生動作が機械的な動作でなく電子フレームのディスプレイ画面でディスプレイする動画によって行われる。ここで、図12及び図13は、本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムの構造及び動作を説明するための図である。
【0096】
図12は、本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムの概略的な概念図である。
【0097】
本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、図12に示されているように、入力部1200、制御部1201、メモリ部1202、ディスプレイ部1203、信号音発生部1204を含む。
【0098】
入力部1200は、使用者によって入力される電子フレーム画面を予熱するための電源スイッチオンを制御部1201に伝達し、使用者によって入力される初期セッティングのためのセッティングスイッチオンを制御部1201に伝達し、使用者によって入力される撮影開始を知らせるための撮影開始スイッチオンを制御部1201に伝達する。
【0099】
制御部1201は、入力部1200から印加される使用者の電源スイッチオンを感知して電源をディスプレイ部1203に供給し、入力部1200から印加される使用者のセッティングスイッチオンを感知して制御信号をディスプレイ部1203に印加し、入力部1200から印加される使用者の撮影開始スイッチオンを感知して制御信号をディスプレイ部103及び信号音発生部104に印加し、これと同時にメモリ部1202からセッティング/撮影の開始表示に関する内容(例えば図13に示されたO型形状1300及び矢印1301)、場面表示に関する内容、及び標準カラー表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部1203に印加する。
【0100】
メモリ部1202は、セッティング/撮影の開始表示に関する内容、予め準備された撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存して管理する。
【0101】
ディスプレイ部1203は、制御部1201の制御によって電源の供給を受けて電子フレーム画面を予熱して、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加されるセッティング/撮影の開始表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイし、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加される場面表示に関する内容及び標準カラー表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイする。
【0102】
信号音発生部1204は、制御部1201から制御信号の印加を受けて撮影を知らせる大音量の信号音を発生させる。
【0103】
図13は、本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムのセッティング/撮影開始、場面、及び標準カラー表示を示した図である。
【0104】
まず、セッティング/撮影の開始表示に関する内容、予め準備された撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存媒体であるメモリスチックに保存した後、当該メモリスチックを本発明の実施例による自動B型の撮影用標準カラー基準板システムに移す。
【0105】
そして、前述の本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムと同様に、ディスプレイ電源ボタンによって場面及び標準カラー表示部(つまりディスプレイ部1203)に電源を印加して、撮影が開始される前の所定の時間(例えば30分)の間電子フレーム画面の予熱段階を行う。
【0106】
そして、撮影が開始される直前に、図13の左側図面のように、ディスプレイ部1203がセッティング/撮影の開始表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイする。つまり、O型形状1300内の矢印1301が垂直に動くことを示すが、これは、機械的な動作の代わりに、電子フレーム画面上に動画で矢印1301が垂直に戻ってくる瞬間に信号音が鳴るように設定された状況下で行われる。
【0107】
図13の左側図面において、まず、使用者がセッティング/撮影開始ボタン1302を押すと、入力部1200は、使用者によって入力される初期セッティングのためのセッティングスイッチオンを制御部1201に伝達し、制御部1201は、入力部1200から印加される使用者のセッティングスイッチオンを感知して制御信号をディスプレイ部1203に印加すると同時に、メモリ部1202からセッティング表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部1203に印加する。
【0108】
これにより、ディスプレイ部1203は、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加されるセッティング表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイする。この時、ディスプレイ部1203は、電子フレーム画面でO型形状1300内の矢印1301を水平に回転させてセッティングする。
【0109】
その後、撮影準備が完了して、使用者がセッティング/撮影開始ボタン1302を再び押すと、入力部1200は、使用者によって入力される撮影開始を知らせるための撮影開始スイッチオンを制御部1201に伝達し、制御部1201は、入力部1200から印加される使用者の撮影開始スイッチオンを感知して制御信号をディスプレイ部103及び信号音発生部104に印加すると同時に、メモリ部1202から撮影開始表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部1203に印加する。ここで、本発明の実施例では、セッティング及び撮影開始のためのボタン1302を同一に使用しているが、本発明はこれに限定されるわけではなく、撮影開始直前にセッティングを行うためのセッティングボタン及び撮影開始を知らせるための撮影開始ボタンを別途に備えることもできることを理解しなければならない。
【0110】
この時、前述の本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムと類似して、ボタン箱内のスイッチは、セッティング/撮影開始ボタン1302によって接続されてオン信号を信号音発生箱(つまり信号音発生部1204)及びディスプレイ連結部に伝達し、信号音発生部1204は、オン信号の伝達を受けて開始を知らせる信号音(つまり撮影を知らせる信号音)を発生させてブザー1303から鳴るようにする。また、撮影を知らせる信号音と同時にボタン箱内のスイッチを通して伝達された信号がディスプレイ連結部を通してディスプレイ部1203に伝達される。
【0111】
これにより、ディスプレイ部1203は、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加される撮影開始表示に関する内容を電子フレーム画面にディスプレイする。この時、ディスプレイ部1203は、電子フレーム画面でO型形状1300内の矢印1301を垂直に戻るようにする。
【0112】
次に、図13の中央図面のように、制御部1201は、メモリ部1202から場面表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部1203に印加し、ディスプレイ部1203は、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加される場面表示に関する内容1304を所定の時間(例えば1〜3秒)の間電子フレーム画面にディスプレイする。
【0113】
そして、図13の右側図面のように、制御部1201は、メモリ部1202から標準カラー表示に関する内容を読み取ってディスプレイ部1203に印加し、ディスプレイ部1203は、制御部1201から制御信号の印加を受けて制御部1201から印加される標準カラー表示に関する内容1305を所定の時間(例えば1〜3秒)の間電子フレーム画面にディスプレイする。
【0114】
第3に、本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムについて説明する。
【0115】
本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、手動A型の撮影用標準カラー基準板であって、電子フレームを活用せずに木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板及び標準カラーチャートを活用した標準カラー基準板である。また、本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、撮影開始を知らせる映像の表示が矢印の機械的な動作によって行われ、信号音の発生がブザーを活用して電気的に行われる。
【0116】
図14は、本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムの構造を示した図である。
【0117】
本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムにおいて、開始を知らせる矢印の動作及び信号音の発生に対する構造及び動作は、前述の本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムのそれと同一である。
【0118】
そして、本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムは、図14に示されているように、木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板1400上に設置された場面表示に関する内容1401を上端部分に備えており、下端部分に設置された標準カラーチャート1402を備えている。ここで、場面表示に関する内容1401及び標準カラーチャート1402は、前述の本発明の実施例による自動A型の撮影用標準カラー基準板システムのそれと各々同一である。
【0119】
第4に、本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムについて説明する。
【0120】
図15は、本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムの構造を示した図である。
【0121】
本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、図15に示されているように、手動B型の撮影用標準カラー基準板であって電子フレームを活用せずに木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板1500上に設置された場面表示に関する内容1501を上端部分に備えており、下端部分に設置された標準カラーチャート1502を備えた標準カラー基準板である。ここで、場面表示に関する内容1501及び標準カラーチャート1502は、前述の本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムのそれと各々同一である。
【0122】
そして、本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、撮影開始を知らせる映像の表示を矢印によって行うのではなく、上端部の半円1505内に備えられているq字形のバー1503及びp字形のバー1504の機械的な動作によって行われ、信号音の発生は、この二つのバー1503、1504が互いに接触する瞬間に摩擦音が発生する機械的な方法によって行われる。つまり、本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムは、撮影開始を表示すると同時に撮影を知らせる信号音を発生させる表示及び信号音発生手段を備える。
【0123】
図16は、本発明の実施例による手動B型の撮影用標準カラー基準板システムのqバー及びpバーに対する動作を説明するための背面図である。
【0124】
上端部の半円1505内のq字形のバー1503及びp字形のバー1504は、前述の本発明の実施例による手動A型の撮影用標準カラー基準板システムの矢印及び信号音発生手段と類似した機能を行うものであって、その動作構造は、図16の通りである。
【0125】
図16に示されているように、左側図面は、q字形のバー1503及びp字形のバー1504を水平にすることによってセッティングするものである。
【0126】
この時、q字形のバー1503及びp字形のバー1504は、回転軸1602を中心に回転して水平になった後でセッティングされ、q字形のバー1503の終端と固定部材1601及びp字形のバー1504の終端と固定部材1601に各々連結された各スプリング部材1600は、q字形のバー1503及びp字形のバー1504の状態に応じて伸びる。つまり、スプリング部材1600の復原力が増加する。
【0127】
図16に示されているように、右側図面は、q字形のバー1503及びp字形のバー1504を垂直に戻るようにすることによって発生する摩擦音を信号音として使用し、q字形のバー1503及びp字形のバー1504が互いに接触する瞬間の映像が同期化作業に活用される。
【0128】
この時、使用者が撮影開始ボタン1603を押すと、ボタン箱1604内のスイッチは撮影開始ボタン1603によって接続(つまりオン)されてオン信号を回転軸1602に伝達するようになり、回転軸1602は、ボタン箱1604内のスイッチを通してオン信号の印加を受けて水平にセッティングされていた状態を解除して、スプリング部材1600の復原力によってq字形のバー1503及びp字形のバー1504を垂直に回転させるようになる。これにより、q字形のバー1503及びp字形のバー1504が互いに接触する瞬間に摩擦音が発生し、これを撮影を知らせる信号音として使用する。
【0129】
一方、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの場面及び標準カラー表示部、そして標準カラーチャートについてより詳しく説明する。
【0130】
図10に示されているように、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの場面及び標準カラー表示部でディスプレイする標準カラー表示に関する内容1010は、有彩色系の90種類のカラー1011と無彩色系の25種類のカラー1012とで構成されている。ここで、有彩色系の90種類のカラー1011とは、図10に示されているように、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)の6個のカラーを基本にして電子フレーム画面で具現することができる各カラーの範囲全体を15等分したカラー断片(パッチ)である。また、当該カラー断片は、電子フレーム画面にディスプレイした状態で測色装備で測色して得られたCIE XYZ標準色空間の座標(X、Y、Z)及びCIEL標準色空間の座標(L、a、b)に明示することによって定義される。
【0131】
そして、無彩色系の25種類のカラー1012とは、図10に示されているように、電子フレーム画面で具現することができる黒色及び白色からなる範囲を25等分した灰色系のカラー断片である。また、当該カラー断片は、電子フレーム画面にディスプレイした状態で測色装備で測色して得られたCIE XYZ標準色空間の座標(X、Y、Z)及びCIE L標準色空間の座標(L、a、b)に明示することによって定義される。CIE L標準色空間(つまり色立体)は、CIE L標準色表示系(color system)を立体的に表現したものであって、マンセルの色表示系にその根元をおいて、CIE XYZ標準色表示系の問題点を改善したものである。
【0132】
本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの場面及び標準カラー表示部にディスプレイするカラー断片の大きさを映像物の種類及び特性によってより大きくすることにより、正確度を高めることができる。このような場合には、一つの画面にディスプレイされるカラー数を遥かに減少させることもできる。これは、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの場面及び標準カラー表示部で標準カラー表示に関する内容1010を生成する段階で、カラー断片の大きさ及び数を決定する。
【0133】
この時、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの場面及び標準カラー表示部は、前記定義された有彩色及び無彩色のカラー1011、1012を電子フレーム画面にディスプレイするものであり、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャート1000は、前記定義された有彩色及び無彩色のカラー1011、1012を厚い紙にプリントしたものである。
【0134】
したがって、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャート1000は、電子フレーム画面にディスプレイする方式と異なるので、これに対する技術を明確に説明する。
【0135】
図10の左側図面のように、本発明の実施例による撮影用標準カラー基準板システムの標準カラーチャート1000も、有彩色系の90種類のカラー1001と無彩色系の25種類のカラー1002とで構成されている。ここで、有彩色系の90種類のカラー1001とは、図10に示されているように、赤(R)、緑(G)、青(B)、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)の6個のカラーを基本にしてカラープリンタで具現することができる各カラーの範囲全体を15等分したカラー断片(パッチ)である。また、当該カラー断片は、プリントされた印刷物の各カラー断片を測色装備で測色して得られたCIE XYZ標準色空間の座標(X、Y、Z)及びCIE L標準色空間の座標(L、a、b)に明示することによって定義される。
【0136】
そして、無彩色系の25種類のカラー1002とは、図10に示されているように、カラープリンタで具現することができる黒色及び白色からなる範囲を25等分した灰色系のカラー断片である。また、当該カラー断片は、プリントされた印刷物の各カラー断片を測色装備で測色して得られたCIE XYZ標準色空間の座標(X、Y、Z)及びCIE L標準色空間の座標(L、a、b)に明示することによって定義される。
【0137】
以上の本発明の実施例は、撮影現場のカラーを後半作業過程である色補正段階で正確に色補正を行うための撮影用標準カラー基準板、特に撮影現場の場面表示及び撮影用標準カラー基準板について説明した。
【0138】
また、本発明の実施例は、場面表示及び撮影後に撮影された映像の現場のカラーの正確な再現を行うために撮影現場で使用される撮影用標準カラー基準板システムを提供することによって、今まで何の道具も活用しない状態で行われた撮影された映像の色補正に比べて正確性が非常に向上し、反復的で試行錯誤的な色補正に投入される予算及び時間を画期的に節減し、映像物に正確なカラーを再現することによって、映像物の品質を向上させることについて説明した。これとは異なって、本発明の実施例は、全ての種類の映像撮影に対して適用可能な撮影用標準カラー基準板を提供することができる。
【0139】
言い換えれば、本発明の実施例は、自動A型の撮影用標準カラー基準板における自動A型の撮影用標準カラー基準板の構造及び主要機能と、その活用について説明した。ここで、本発明の実施例は、電子フレームを活用した標準カラー基準板であって、撮影開始を知らせる矢印の動作、機械的な動作によって信号音が発生する機械的な構造及び動作、電子フレーム画面に場面表示をディスプレイする動作、電子フレーム画面に標準カラー表示をディスプレイする動作、標準カラーチャートを活用することができる構造及び動作について説明した。
【0140】
そして、本発明の実施例は、自動B型の撮影用標準カラー基準板における自動B型の撮影用標準カラー基準板の構造及び主要機能と、その活用について説明した。ここで、本発明の実施例は、電子フレームを活用した標準カラー基準板であって、撮影開始を知らせる矢印の動作、電子フレーム画面でディスプレイする動画によって行われる撮影開始を知らせる信号音の発生動作、電子フレーム画面に場面表示をディスプレイする動作、電子フレーム画面に標準カラー表示をディスプレイする動作、標準カラーチャートを活用することができる構造及び動作について説明した。
【0141】
そして、本発明の実施例は、手動A型の撮影用標準カラー基準板における手動A型の撮影用標準カラー基準板の構造及び主要機能と、その活用について説明した。ここで、本発明の実施例は、木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板、撮影開始を知らせる矢印の機械的な動作、撮影開始を知らせるブザーを活用した電気的信号音の発生動作、場面表示を活用することができる構造及び動作、標準カラーチャートを活用することができる構造及び動作について説明した。
【0142】
そして、本発明の実施例は、手動B型の撮影用標準カラー基準板における手動B型の撮影用標準カラー基準板の構造及び主要機能と、その活用について説明した。ここで、本発明の実施例は、木やプラスチックなどの材質から製作されたボード板、撮影開始を知らせるqバー及びpバーの機械的な動作、撮影開始を知らせる信号音の機械的な発生動作、場面表示を活用することができる構造及び動作、標準カラーチャートを活用することができる構造及び動作について説明した。
【0143】
そして、本発明の実施例は、場面及び標準カラー表示部と標準カラーチャートの構造及び主要機能と、その活用について説明した。
【0144】
しかし、本発明の実施例は、以上で説明した装置及び/または方法を通してのみ具現されるわけではなく、本発明の実施例の構成に対応する機能を実現するためのプログラム、そのプログラムが記録された記録媒体などを通して具現されることもでき、このような具現は、前述の実施例の記載から本発明が属する技術分野の専門家であれば容易である。
【0145】
以上で、本発明の実施例について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに限定されず、特許請求の範囲で定義している本発明の基本概念を利用した当業者の多様な変形及び改良形態も本発明の権利範囲に属する。
【符号の説明】
【0146】
100、1200 入力部
101、1201 制御部
102、1202 メモリ部
103、1203 ディスプレイ部
104、1204 信号音発生部
200 場面及び標準カラー表示部
201 ブザー
202、1300 O型形状
203、1301 矢印部分
204 撮影開始ボタン
205 クリップ
206 ディスプレイ電源ボタン
207 標準カラーチャート支え突起
208 ボタン箱
209 ディスプレイ連結部
210 信号音発生箱
211 ブザーボタン
212 回転軸
213 金属球
300 場面表示に関する内容
400、1010 標準カラー表示に関する内容
901、1000、1010、1100、1101、1102、1402、1502 標準カラーチャート
902 蝶ナット
1001、1011 有彩色カラー
1002、1012 無彩色カラー
1400、1500 ボード板
1401、1501 場面表示に関する内容
1503 q字形のバー
1504 p字形のバー
1505 半円
1600 スプリング部材
1602 回転軸
1603 撮影開始ボタン
1604 ボタン箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、
使用者による電源スイッチオン及び撮影開始スイッチオンを入力する入力部、
前記入力部から電源スイッチオンを受信して電源を供給し、前記入力部から撮影開始スイッチオンを受信して制御信号を印加し、前記メモリ部から場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取る制御部、そして、
前記制御部から電源の供給を受けて画面を予熱して、前記制御部の制御信号に応じて前記場面表示及び標準カラー表示に関する内容を画面にディスプレイするディスプレイ部を含む、システム。
【請求項2】
前記制御部の制御信号に応じて撮影を知らせる信号音を発生させる信号音発生部をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記制御部の制御信号に応じて撮影開始を表示する手段をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイ部は、
場面、カット、日付の場面表示を所定の時間の間画面にディスプレイした後に、標準カラーを所定の時間の間画面にディスプレイする、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
撮影対象の場面表示及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、
使用者がスイッチをオンさせることによって電源を画面に伝達するためのディスプレイ電源ボタン、
撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、
前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、
前記スイッチ手段を通して印加される信号を伝達するディスプレイ連結部、そして、
前記ディスプレイ連結部から伝達される信号に応じて前記メモリ部から場面表示及び標準カラー表示に関する内容を読み取って画面に表示する場面及び標準カラー表示部を含む、システム。
【請求項6】
前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、そして、
前記回転手段の上部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示する表示手段をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記回転手段の下部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻るボタンプッシュ手段、
前記ボタンプッシュ手段によってスイッチをオンさせるブザーボタン、
前記ブザーボタンを結着して、前記ブザーボタンによってスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、
前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーをさらに含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記表示手段が内部に表示されるか否かに応じて撮影開始を知らせるための表示補助手段をさらに含む、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、
前記画面の上端に設置されて、前記画面が作動しない場合には前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、
前記標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、そして
前記画面の下端に設置されて、前記画面が作動しない場合には前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段をさらに含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
セッティング/撮影の開始表示、撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、
使用者による電源スイッチオン、セッティングスイッチオン、及び撮影開始スイッチオンを入力する入力部、
前記入力部から電源スイッチオンを受信して電源を供給し、前記入力部からセッティングスイッチオン及び撮影開始スイッチオンを受信して制御信号を印加し、前記メモリ部からセッティング/撮影の開始表示、場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を読み取る制御部、そして、
前記制御部から電源の供給を受けて画面を予熱して、前記制御部の制御信号に応じて前記セッティング/撮影の開始表示、場面表示及び標準カラー表示に関する内容を画面にディスプレイするディスプレイ部を含む、システム。
【請求項11】
前記ディスプレイ部は、
前記セッティングスイッチオン時にセッティング表示を画面にディスプレイし、前記撮影開始スイッチオン時に前記セッティング表示を撮影開始表示に変換させて画面にディスプレイした後に、場面、カット、日付の場面表示を所定の時間の間画面にディスプレイして、引き続き標準カラーを所定の時間の間画面にディスプレイする、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
セッティング/撮影の開始表示、撮影対象の場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を保存するメモリ部、
使用者がスイッチをオンさせることによって電源を画面に伝達するためのディスプレイ電源ボタン、
セッティング/撮影開始を知らせるためのセッティング/撮影開始ボタン、
前記セッティング/撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、
前記スイッチ手段を通して印加される信号を伝達するディスプレイ連結部、そして、
前記ディスプレイ連結部から伝達される信号に応じて前記メモリ部からセッティング/撮影の開始表示、場面表示、及び標準カラー表示に関する内容を読み取って画面に表示する場面及び標準カラー表示部を含む、システム。
【請求項13】
前記スイッチ手段を通して印加される信号に応じてスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、
前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーをさらに含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
撮影対象の場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、
前記システムの上端に設置されて、前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、
撮影対象の標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、
前記システムの下端に設置されて、前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段、
撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、
前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、
前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、
前記回転手段の上部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示する表示手段、
前記回転手段の下部に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻るボタンプッシュ手段、
前記ボタンプッシュ手段によってスイッチをオンさせるブザーボタン、
前記ブザーボタンを結着して、前記ブザーボタンによってスイッチオンされてサウンド信号を発生させる信号音発生手段、そして、
前記信号音発生手段からサウンド信号の印加を受けて撮影を知らせる信号音を発生させるブザーを含む、システム。
【請求項15】
撮影用標準カラー基準板システムにおいて、
撮影対象の場面表示に関する内容が含まれた場面表示板、
前記システムの上端に設置されて、前記場面表示板を付着させるための表示板固定手段、
撮影対象の標準カラー表示に関する内容が含まれた標準カラーチャート、
前記システムの下端に設置されて、前記標準カラーチャートを固定させるための標準カラーチャート固定手段、
撮影開始を知らせるための撮影開始ボタン、
前記撮影開始ボタンによってスイッチオンされて信号を伝達するスイッチ手段、
前記スイッチ手段を通して信号の印加を受けて回転する回転手段、
前記回転手段に設置されて、初期セッティング時には水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、撮影開始を表示すると同時に撮影を知らせる信号音を発生させる表示及び信号音発生手段を含む、システム。
【請求項16】
前記表示及び信号音発生手段は、
前記回転手段に設置されて、初期セッティング時には前記回転手段を中心に回転して水平を維持するが、前記回転手段の回転によって垂直に戻って、互いに接触して摩擦音を発生させると同時に撮影開始を表示するためのqバー及びpバー、
一側が前記qバー及びpバーの終端に各々設置されて、前記qバー及びpバーの初期セッティング時に伸びて復原力が増加するスプリング部材、そして、
前記スプリング部材の他の一側を固定させるための固定部材を含む、請求項15に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−501925(P2011−501925A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529839(P2010−529839)
【出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際出願番号】PCT/KR2008/001607
【国際公開番号】WO2009/051311
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(596099882)エレクトロニクス アンド テレコミュニケーションズ リサーチ インスチチュート (179)
【氏名又は名称原語表記】ELECTRONICS AND TELECOMMUNICATIONS RESEARCH INSTITUTE
【Fターム(参考)】