説明

撮影装置および撮像方法

【課題】携帯性を良くするため小型化した撮影機器などの機器で、タッチパネル機能を持つ表示部の面積が小さい場合でも、被写体の範囲選択などを確実に行う。
【解決手段】表示部のタッチパネル上で指ををスライド操作して、被写体の対象選択範囲を指定した場合、選択部分を枠として画像の重畳して表示することで、選択部分をすぐに確認できるようにし、被写体を確認しながら画像の範囲設定を可能としたユーザーインターフェースとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影装置に関し、詳しくは、デジタルカメラ等の撮影装置で静止画や動画などの適切な構図を表示画面上で確認しつつ、撮影者が撮影画角や領域を切り換えながら、思い通りの撮影を行うことが出来るように改良した撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮影中の画像を機器に設けられた表示部にリアルタイムに表示して、撮影効果を確認しながら撮影できる撮影装置が普及している。このような装置においては、撮影者が、画面内のどこに注意を向けているかを直感的に指定できるタッチパネルの技術が有効活用できる。一方、表示されたコンテンツの切り換えなどにタッチパネルを利用する提案は、古くからなされており、近年では、特表2008−508601のように複数点タッチによる表示制御の切り換え技術の提案がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2008−508601
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
撮影機器などは携帯性を良くするために機器本体の体積を小さくする傾向にあり、表示部の面積も携帯性から制約を受けている。したがって、そこに表示される被写体はタッチする指のサイズより小さい場合が多く、指をすばやく動かして操作するスライド動作などの有効活用が求められていた。
【0005】
そこで、本発明では、タッチパネルをスライド操作して、指定した部分をすぐに確認できるようにして、十分、被写体を確認しながら画像の範囲設定を可能としたユーザーインターフェースを有する撮影機器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため第1の発明に係わる撮影装置は、撮影レンズと、上記撮影レンズを介して撮像部と、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置において、上記タッチパネルの操作位置変化に応じて取得された画面範囲情報に従って、ズーム範囲とズーム制御開始用のガイド表示を表示する制御部を具備することを特徴とする。
【0007】
上記目的を達成するため第2の発明に係わる撮影装置の制御部は、上記タッチパネルの操作位置変化のパターンによって、上記ガイド表示の切り換えを行うことを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するため第3の発明に係わる撮影装置は、上記制御部は、上記ズーム制御開始のガイド表示を複数表示して、撮影者がタッチ選択可能に上記表示部に表示することを特徴とする。
【0009】
上記目的を達成するため第4の発明に係わる撮影装置は、上記制御部が表示制御する複数のガイド表示は、上記撮影レンズのズーム機構を電動制御するガイド表示と、上記撮像部からの画像を切出し制御するガイド表示を有することを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するため第5の発明に係わる撮影装置は、上記制御部が表示制御する複数のガイド表示は、上記画面範囲の画像を切出して静止画撮影するガイド表示と、上記画面範囲の画像を切出して動画撮影するガイド表示と、を有することを特徴とする。
【0011】
上記目的を達成するため第6の発明に係わる撮影方法は、撮影レンズを介し、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置の撮影方法において、上記タッチパネルの操作位置の変化を検出するステップと、上記操作位置変化に応じて画面範囲情報に従って撮影範囲を決定するステップと、上記表示部に表示される画像を切り換えるステップとを有することを特徴とする。
【0012】
上記目的を達成するため第7の発明に係わる撮影方法は、撮影レンズを介し、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置の撮影方法において、上記タッチパネル上のスライド操作の範囲、または方向に従って、撮影パラメータの変更を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮影者が、画面内のどこに注意を向けているかを直感的に指定できるタッチパネルをスライド操作することによって、指定した部分をすぐに確認できるようにして、十分、被写体を確認しながら画像の範囲設定を可能としたユーザーインターフェースを有する撮影機器を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。本発明を一眼カメラに応用した例を第1実施例として、そのブロック図を図1に示す。
【0015】
10はカメラ本体(ボディ)であり、20は撮像レンズ(例えば、交換レンズ)で、カメラ本体(ボディ)10から撮像レンズ20内のレンズ側に対して操作信号等を通信する通信部5と、レンズ側である撮像レンズ20内に設けられたカメラ本体(ボディ)10との通信部22を介して通信を行い、制御部21と駆動部24a、bによって、撮像レンズ20のズーム制御用の各レンズ群位置やピント制御用のレンズ群位置を制御し、様々な構図、被写体に対応して撮影を可能としている。
【0016】
撮像レンズ20内のレンズを構成する各レンズ群の位置は、25a、bで判定され、これらのレンズは、駆動部24a、24bを介し、レンズ内制御部21によって決定された位置に駆動制御される。また、撮像レンズ20は操作部材(以下は、操作環、リング部材、とも言う)23の操作によってピントのみならず、ズーム位置や絞りも変える事が可能である。これら撮影光学系(レンズ)によるズーム位置の切り換えによって、ユーザーは、好みの画角での撮影が可能である(光学ズーム)。絞りは、ピントやズームと同様に、駆動部での制御結果を位置判定部によって判定されるが図示は省略する。
【0017】
これらの結果も、通信部22を介して、本体側制御部1が判定可能である。この撮像装置(カメラ)は図示した構成以外の交換レンズを装着可能であってもよく、ズームレンズの倍率や焦点距離、明るさFNoなどが異なる交換レンズや、ズームレンズでない、いわゆる単焦点レンズの場合を想定してもよい。
【0018】
もちろん、レンズ交換式カメラ以外のレンズ一体型カメラにもこの発明は適用が可能である。このようにズームや絞り、ピントといった部位の制御を、状況に応じて、また、撮影者の操作に従って切り換えること、露出やホワイトバランスの調整などを含めて撮影パラメータの変更と呼ぶ。
【0019】
なお、撮像レンズ20の操作部材23としては、撮像レンズ20のレンズ鏡胴本体に対して回転自在に配設されるリング部材23を用いる。リング部材23はメカニカルに回動するものでも、タッチセンサなどで検出されるものでも、プッシュスイッチのようなものでもよい。
【0020】
メカニカルに回動するものは、回動操作によってフォトインタラプタなどがパルス信号を出す構成にしておけば、電気的にその回動操作の判定が可能である。回動の方向や、回動のスピードなども検出できるので、数値や量を変更する場合、右周りではプラス方向、左回りではマイナス方向にと切り換えることが出来、速く回せば速く数値を切り換え(粗調)、遅く回せばゆっくりと数値を切り換えること(微調)が可能となる。
【0021】
また、本発明のように、タッチパネルで画角指定するカメラの場合、このリング部材23は、画角指定の決定用操作スイッチとして使えるようにしてもよい。この場合、画角の指定はタッチパネル上で行うが、画角の変更開始はこのリング部材23を利用してもよい。また、画角指定を戻す時に、この部材を利用してもよい。
【0022】
また、リング部材(操作部材)23の操作によって、どのような操作が出来るかは、選択可能としてもよく、その操作機能の切り換えは、カメラ本体(ボディ)10のモード設定によって切り換えても良い。さらに、操作部材23は、レンズ鏡筒30の外周部において、光軸方向に進退移動可能としてもよく、この進退移動によって操作切り換えをしてもよい。もちろん、操作部材23を複数有する構成にしてもよい。
【0023】
一方、カメラ本体(ボディ)10側にも、スイッチ等、ユーザーが様々な操作を行える操作部6がある。これ(例えば図3の6aのレリーズスイッチなど)を利用して、撮影操作が可能であるし、露出補正やシャッタースピードや感度設定、ピント位置の変更など撮影パラメータ変更も可能である。ユーザーは、このような撮影パラメータを変更しながら、思い通りの撮影を楽しむことが出来るが、直感的に操作できるパラメータの切り換え操作は、極力単純化することが好ましい。
【0024】
直感的な操作では、後述のタッチパネル8bもこのようなユーザー操作を補助するのに有効な手段である。カメラ本体(ボディ)10はさらに撮像レンズ20から入った被写体の像(被写体画像という)を電気信号に変える撮像部2と、そこからの画像信号を用いて、被写体の顔部を検出する顔検出部3、コントラストや位相差信号からピントのずれを検出したり、露出量など調整量を切り換えたりする撮影制御を行う。撮像部2で取得された画像信号は、液晶パネルや有機ELパネル等で構成された表示部8に表示されるので、撮影時のタイミングや構図を決められる他、撮影パラメータ項目や調整値変更によって被写体像がどのように変わるかを確認することが出来る。
【0025】
これらの調整量のうち、例えば画角については、画角制御部1eによって、切り換え制御が可能である。ユーザーが表示部8を見ながら撮影できるように、信号処理部1は撮像部2による撮像結果を液晶やELパネルなどからなる表示部8に表示できるように処理したりする。先に、ズームレンズによって画角を変更する機能を「光学ズーム」と呼んだが、撮像部2における撮像領域からの切出し表示や記録を行っても、画角の変更が可能であり、1eの画角制御部が、ユーザーの特定の操作に従って、このような画角制御を行う場合、「電子ズーム」と呼ぶ。
【0026】
「光学ズーム」は、画質を低下させずに被写体画像の拡大が出来るが、画面内中央部しか拡大できず、また、メカニカルな切り換えを必要とするため、迅速な切り換えやスムーズな切り換えには向いていない。
【0027】
一方、「電子ズーム」は、撮像部2の限られた画素を絞り込んで行くので、画質の劣化が起こりやすいが、迅速、スムーズな画角切り換えが可能で、かつ、画面内中央でなくとも拡大が可能である。
【0028】
ユーザーは、こうした違いを考慮した撮影を行うことがある。飛んでいく鳥などの被写体を大きく観察、撮影には、電子ズームの方がチャンスを逃す確率が少ない。また、動画のように、画角を大きく変化させる場合が多く、かつ、迅速な動きが返って不自然な撮影では、光学ズームの方が、画質劣化がなくて好ましい。
【0029】
このような画角の変更に関しては、撮像部2で得られた画像の表示画面8上における直接指定が直感的で好ましい。タッチパネル8bが表示部8上に設けられたカメラでは、表示された被写体像を上記表示部8上で見ながら、拡大したい領域を簡単に指定できる。制御部1は、画面上のどこがタッチされたかを判定しながら、画角制御が可能である。この画角制御の方法としては、前述のように「光学ズーム」と「電子ズーム」がある。
【0030】
また、制御部1は、ユーザーの撮影指示操作を、操作判定部6やタッチパネル8bで判定して、必要に応じてパラメータ変更された撮影画像を圧縮して記録部4に記録する。
【0031】
特に、この発明では、タッチパネル8bで指定された画像領域が迅速に撮影できるようにした。タッチパネル8bのどの部分をタッチされたかは、制御部1内のタッチ検出部1bが、タッチパネル8bの上で、指がどのように動かされたかは、スライド検出部1cが判定可能である。
【0032】
このように、タッチパネル8bに対してどのような操作がなされたかは、タッチパネル8b内に専用の回路を持つ場合もある。タッチパネルには、静電容量式、抵抗膜式、光電変換式など、種々の方式があって、本発明の場合、どれを利用してもよい。
【0033】
このように撮影された画像に対し、撮影日時情報を合わせて記録して整理できるように時計9がある。また、操作部であるリング部材23によって画像がどのように変わるかも表示部8にて確認できることは言うまでもない。ピント位置や、ボケ量の調整などは、ホールディング性もよく、画面を隠すこともないので、こうしたリング部材23が有効活用できる。操作時には、表示部8に後述するような補助表示が出るが、これは表示制御部1dが被写体像の上に合成表示する。
【0034】
このような構成のカメラで、撮影者の思った通りの被写体を、思い通りの効果で撮影するために、本実施例では、まず、図2(a)に示したような、カメラ10のホールディングや、操作方法を想定した。
【0035】
撮影者11は、撮像装置10の撮像レンズ20を左手で支えて、被写体11を狙って構えている。
【0036】
これまでのカメラでは、撮影者(ユーザー)11は、もっぱら、撮影レンズのリング部材を図のように左手で調整して、被写体12の撮影時の画角を切り換えていた。この場合、例えば、リング部材で光学ズームを行うと、図2(b)〜(e)のように画角が変化していく。ユーザーは、これを見ながら、リング部材の回転を回したり止めたり、逆転させたりして制御する。このため、図2(c)の画角が良くても、図2(d)のようにズームアップしすぎてから、図2(e)に戻すような、試行錯誤を行うことになる。また、初心者などは、レンズのリング部材によって、拡大が出来るとは分からない場合がある。特に動画撮影時に、このような試行錯誤が入ると、画像に落ち着きがなくなり鑑賞上好ましくない。
【0037】
そこで、カメラ本体(ボディ)10が取得して背面の表示部に表示している被写体11のどの部分の画像を取得するかを、図2(a)、または図3に示したような人差し指などのスライド操作で選ぶようにした。これによって、映っているものをそのまま指さすので、誰にでも、より直感的な操作が可能となる。
【0038】
図3に、カメラ本体(ボディ)10の背面に設けられた表示部(例えば液晶パネル)8が見えるように図示し、そこに表示された画像の一部をユーザーがタッチ、スライドしている様子を示す。
【0039】
表示部8に表示された被写体像をタッチすると、その上に設けられたタッチパネル8bが座標信号を出力し、撮像部で得た被写体画像が表示部のどの部分に表示されているかが分かっていることから、カメラの制御部(図1の1)は、ユーザーが画像のどの部分をタッチしたかを判定できる。
【0040】
タッチパネル8bは表示部8の上に配置されているので、表示部8上にアイコンのように四方形、円形でスイッチ形状を表示し、その部分をタッチすれば、あたかもスイッチが操作された様な制御を行うことが出来る。
【0041】
指でタッチしたポイントを画面上でずらすスライド時には、どこからどこまで指をずらしたかを判定することが出来る。このような機能を、図1では、タッチ検出部1b、スライド検出部1cとして図示した。タッチ検出部1bは、タッチした場所、タッチを離した場所の画面上の座標を検出するものであり、スライド検出部1cは、スライド操作があったかどうかの判定が出来る。このような機能は、タッチパネル8bが内蔵している場合もあるが、ここでは、カメラの演算制御を集中して管理できる制御部1内に図示した。
【0042】
例えば、図3(a)のように人物部の顔部分を含むような範囲をスライド指示すれば、スライドされた部分のタッチ開始、終了点を検出、それを対角とした四辺形を枠表示し、その枠内を拡大できるようにする。ここでは、画面左下から右上にかけてのスライドを行っているが、この判定はスライド検出部1cが行う。
【0043】
この時の表示枠は、厳密にタッチの始点、終点である必要はなく、カメラの画面、表示画面のアスペクト比に合わせて調節してもよい。例えば、スライド指定された範囲が正方形相当なら、その範囲を含むように上下を合わせ、画面のアスペクトに従って左右を広げて枠表示してもよい。これは、表示制御部1dが行う。
【0044】
このように画面範囲が枠表示されるので、図3(b)のように、撮影レンズのズーミングで、その枠部分を拡大する「光学ズーム」と、枠内の画像部分のみを取り出して拡大表示、または記録する「電子ズーム」のいずれで、表示された部分の拡大をするかを選択可能なように、上述のアイコン形式でのスイッチ表示を行う。表示制御部1dは、このスイッチ表示の位置を決めているので、タッチ検出部1bは、ユーザーにタッチされた位置が、スイッチの位置かどうかを判定することが出来る。
【0045】
この表示されたアイコンをタッチすると、タッチ検出部1bは、どのスイッチがタッチされたかを判定し、制御部1は画角制御部1eを介して、操作されたスイッチに対応する制御にて、画像の拡大の実行を行う。
【0046】
「光学ズーム」の選択時には、カメラの画角制御部1eが撮影レンズを長焦点側に動かす。「電子ズーム」の選択時には、カメラの画角制御部1eが、撮像部2から、対応する部分の画像を切出して表示する。これによって図3(e)のように対応部分が拡大される。拡大後、元に戻す際は、ここに図示したリング操作部材23を回せば戻るような設計にすることも可能である。
【0047】
画面周辺など、光学ズームでは対応できなくなる場合もあるので、その場合は、「光学ズーム」スイッチを表示しないようにする。また、拡大率が大きすぎて光学ズームのズーム対応範囲の限界を越える場合は、出来るところまで光学ズームまで行い、途中から電子ズームで拡大するようにしてもよい。
【0048】
この時、もとの画面範囲に戻す動作も必要なので、図のように「戻す」スイッチを表示して、これがタッチされた場合は、タッチ検出部1bがこれを判定し、もとのズーム位置や、撮像範囲に戻すようにする。
【0049】
この「戻す」操作については、前述のように、操作リング部材を操作すれば戻るようにしてもよい。
【0050】
スライドによる画面範囲の選択は、指一本ですばやく出来るメリットの他、スライドによって指が画面を隠す期間を短くできるというメリットや、スライドがどこからどこへ行われるかで、その後の制御を切り換えることが出来るというメリットがある。
【0051】
この実施例では、図3(c)のように、右上から左下にかけてのスライドの場合、それをスライド検出部1cでスライド方向を判定し、その場合は、図3(d)のように、この後、選択できるのが「静止画」であるか、「動画」であるかを切り換えられるようにした。これによって、スライド範囲で決まった画像の切出しの後、これらを選択すれば、画角制御後、あるいは画角制御をしながら、これらの撮影を行うような制御が可能となる。
【0052】
つまり、このような表示を出せば、ズーム範囲(拡大範囲)を確認した後、カメラを持ち替えたりせずに、すぐに撮影に移ることが出来、迅速性が増す。
【0053】
ユーザーは、表示部8上に表示された撮影画面を見ながら、画角を確認しながら、すぐに撮影することが出来る。人差し指のみを使って、適切な構図を設定でき、迅速な撮影が可能となる。
【0054】
このように、タッチパネルのスライド操作で決定された画像部分の確認を行い、その結果、画面の拡大や撮影を可能としたカメラのメインフローの一例を示す。これは、カメラ10の制御部1が、予め決められたプログラムに基づいて実行するものである。
【0055】
まず、例えば電源スイッチなどによってなされる電源の操作をステップS101で判定、これがオンされていれば、撮影モードか再生モードかの判定をS102、S111にて行う。
【0056】
電源スイッチがオフされれば、この電源スイッチの操作を検出する回路のみを作動させ、その他の電子回路をオフして省エネモード(スタンバイモード)になる。タッチパネルやスイッチの切り換えで撮影モードに設定されていれば、S103でスルー画表示を行う。
【0057】
これは、撮像部で得られた被写体像信号をリアルタイムに表示部に表示するもので、ユーザーはこれを見ながら撮影タイミングや構図ならびに画角を含む撮影パラメータ変更の効果を確認することができる。
【0058】
S104は後述するタッチパネル操作判定のサブルーチン(図5参照)であり、S105は、その時表示されるスイッチ(図3(b)、(d)参照)を操作されたか否かの判定ステップである。
【0059】
このスイッチ操作によって、S106のサブルーチンによって、図3で説明したような画面拡大や切出し制御が可能となる。表示部で効果を確認しながらレリーズスイッチ6bを操作すれば、S107をYに分岐、S108で、このように切り換えられた画角に従った撮影が可能となる。
【0060】
撮影が行われない場合は、スルー画表示などから繰り返すので、任意のタイミングにてパラメータ変更や撮影が可能となる。
【0061】
また、再生モードへの切り換えが行われると、ステップS102をS111に分岐し、撮影された画像の再生が行われる(S112)。別の画像を鑑賞したい場合は、ユーザーがやはりタッチパネルやスイッチを操作すると、それをS113で判定し、画像の切り換えをS115で行う。
【0062】
また、撮影モードでも再生モードでもない場合は、外部に撮影画像を送信するような画像通信モードになる。これは撮影した画像をPCや携帯電話など、外部機器に送信するものである。
【0063】
図5に、図4のフローチャートのステップS104に示した、タッチパネル操作によるカメラ制御を詳しく説明するためのフロー例を示す。これは図3の(a)、(c)で示したスライド操作を判定するためのもので、タッチが行われるたびに、S201でこれを判定、S202でタッチされたポイント(スライド始点)を検出する。これは図1のタッチ検出部1bで行う。
【0064】
この後、タッチポイントの時間変化が検出され、連続的なタッチが終了(スライド終点検出)すれば、S203でスライド操作があると判定できる。これは、図1のスライド検出部1cで行う。これは、タッチポイントが時間変化に従って、どの方向に動くかを判定するものである。
【0065】
スライド操作が判定されれば、S211に分岐、スライド終点の座標を求め、始点、終点の座標に従って枠表示を行う。
【0066】
この後、スライド方向を図1の1cのスライド検出部が判定し、その結果に従って、S212、S214で分岐処理を行う。ここでは、図3に示したようにスライドの方向によって、選択できるスイッチが変更される制御を行っている。
【0067】
斜め右下へスライド(左上から右下にスライド)する場合、タッチした座標の縦横が変化するので、その始点、終点の縦方向変化、横方向変化で規定される四方形が、図3(a)のように、ユーザーが撮影したい領域だとして、S212をS213に分岐する。
【0068】
S213では、図3(b)のように、光学ズーム(図中は「光学Z」)、電子ズーム(図中は「電子Z」)が選択できるスイッチを表示(アイコン状表示)する。
【0069】
また、スライド操作が、斜め左下へスライド(右上から左下にスライド)する場合、タッチした座標の縦横が変化するので、その始点、終点の縦方向変化、横方向変化で規定される四方形が、図3(c)のように、ユーザーが撮影したい領域だとして、S214をS215に分岐する。
【0070】
S215では、図3(d)のように、動画、静止画が選択できるスイッチを表示(アイコン状表示)する。
【0071】
また、スライドをした後、これらのアイコン状スイッチを操作した場合は、スライド操作ではなく、タッチ操作なので、ステップS203をYに分岐し、スイッチ表示を行った部分がタッチされたかどうかをS204で判定する。この部分がタッチされた場合、S205に分岐し、スイッチ操作がなされた旨、判定する。このS205は、各スイッチが押された場合の制御を行うサブルーチンで、これについては、図6でさらに説明する。
【0072】
また、タッチされない場合は、S216に分岐するが、これは、タッチ操作と直接は関係ないが、S213やS215でスイッチ表示がなされるが、こうしたスイッチ表示を消したり、拡大を戻すためのスイッチを表示したりするためのフローとなっている。
【0073】
つまり、図3(e)のように、ズーミングされたり、撮像領域からの切出し表示がなされていたりして、被写体表示が拡大されている場合、それを戻す操作がしたくなるので、それに合わせて、S217で、「戻す」スイッチを表示部8上に表示するようにした。
【0074】
このスイッチ表示が所定位置になされている状態で、このスイッチ相当部分がタッチされた場合、画角をもとに戻す。また、このスイッチが出ている場合は、図3(b)に示したような「光学ズーム」、「電子ズーム」といったスイッチ表示や、拡大目標の枠表示は消すようにする。
【0075】
また、この「戻す」操作が行われた後は、S218で「戻す」スイッチを表示しないようにする。
【0076】
このS217のステップで、「リング操作で戻す」という表示を出すような応用も可能である。この場合、レンズ部20に設けられたリング部材23(図3(e)参照)を回せば、もとに戻すような制御とする。この場合、制御部1は、リング部23の回動の信号を判定して、もとの画角に戻す制御を実行する。
【0077】
このように、図5のフローでは、タッチパネル8bのタッチ操作やスライド操作を有効活用して、迅速な撮影が可能なスイッチ表示を行った。なお、ステップS212、S214で、右下、左下へのスライドでの判定を行ったが、さらに左下から右上へのスライドや、右下から左上へのスライドで、別の機能が選択できるようにしてもよい。このように、スライド操作ならではの方向による切り換えによって、様々な付随動作(ズーム方式の切り換えや、撮影モードの切り換えなど)の切り換えが可能となる。
【0078】
図6のフローチャートを用いて図5のS205で説明した、タッチ操作判定制御のサブルーチンについて、さらに詳しく説明する。ここでは、図6で表示されたアイコン状スイッチの操作時に、カメラがどのような制御を実行するかを詳細に図示している。
【0079】
S231では、図3(b)のように、光学ズーム用のスイッチが操作(タッチ)されたかを判定する。その場合はYに分岐し、指定された枠内相当の画像が画面いっぱい相当に拡大できるまで、S232でズームレンズをズームアップする。
【0080】
S233で、電子ズーム用のスイッチが操作(タッチ)されたかを判定する。その場合はYに分岐し、指定された枠内相当の画像が画面いっぱい相当に拡大できるまで、S234において、撮像部2で得られた画像の対応部分を切出して拡大表示する制御を行う。この時、一瞬で拡大すれば、時間がかかる光学ズームとの差異が明確になる。
【0081】
S235で、図3(d)のように静止画撮影用のスイッチが操作(タッチ)されたかを判定する。その場合はYに分岐し、指定された枠内相当の画像が画面いっぱい相当に拡大できるまで、S236において、撮像部2で得られた画像の対応部分を切出して拡大表示する制御を行い、拡大が終ったら静止画撮影も行う。これによって、タッチパネル操作だけで、所望の画角の撮影が迅速に出来る。
【0082】
S237で、動画撮影用のスイッチが操作(タッチ)されたかを判定する。その場合はYに分岐し、S238において、すぐに動画を撮影開始し、指定された枠内相当の画像が画面いっぱい相当に拡大できるまで、光学ズーム制御を行う。これによって、タッチパネル操作だけで、所望の画角になるまでの被写体の様子を記録した動画撮影が迅速に出来る。被写体が撮影に気付き、笑顔になるまでの瞬間などを、顔を大きく(クローズアップ)しながら撮影できる。
【0083】
S239で、拡大後に「戻す」のスイッチ(図3(e)参照)が操作(タッチ)されたかを判定する。その場合はYに分岐し、S240において、拡大される前の画角に戻す。拡大のされ方によって、戻し方は異なり、電子ズームの場合は、切出し位置を拡大していく。光学ズームはズームダウンする。
【0084】
また、静止画撮影後は、すぐに元の画角に戻してもよいが、動画撮影であれば、もとの画角に戻るまで、光学ズーム制御を行い、その間の動画を撮影しつづける仕様にしてもよい。元の画角にもどれば、動画撮影を終了する仕様でもよい。
【0085】
このように、タッチパネル上のタッチやスライド操作を有効に利用して、様々な画角制御を直感的に迅速に操作可能なカメラが提供できる。
【0086】
ここでは、右効きのユーザーが多いことを想定し、左手で撮影レンズ部をホールディングし、右手の指先で操作できる例で説明したが、もちろん、右手はレリーズボタンに触れる形でカメラをホールディングし、左手で操作する場合にも適用可能である。このような場合、カメラは、撮影レンズ部が突出している構造である必要はない。レンズ交換式のカメラである必要もない。
【0087】
特にこの実施例では、タッチパネルによるスライド操作の多様性(タッチのように押すか押さないかだけでなく、方向情報も考慮可能)を有効利用して、ユーザーがしたい撮影の操作を直感的かつ簡便にした。
【0088】
図7、図8に、本発明の特徴であるタッチパネルのスライド方向による機能の切り換えの他の例として、右利きの人、左利きの人用に、タッチするアイコン状スイッチの表示位置を、スライドの仕方によって切り換える実施例を示す。
【0089】
この実施例の基本構成は、第1実施例と同じでよい。
【0090】
図7(a)のように右利きの人は、左手で把持してかざしたカメラの表示部に対し右手の人差し指を当てた時、自然に関節が曲がりやすい方向から、右上から左下へのスライドが比較的容易に出来る。その場合、図7(c)のように、右下に撮影用のアイコン状スイッチを表示する。これによって、右利きの人が使いやすい右手に近い位置での操作が可能となる。操作がしやすい上、手が画面上を隠さない位置で操作可能となる。
【0091】
また、図7(b)のように左利きの人は、右手で持ってかざしたカメラの表示部に対し利き手である左手の人差し指を当てた時、自然に関節が曲がりやすい方向から、左上から右下へのスライドが比較的容易に出来る。その場合、図7(d)のように、左下に撮影用のアイコン状スイッチを表示する。これによって、左利きの人が使いやすい左手に近い位置での操作が可能となる。操作がしやすい上、手が画面上を隠さない位置で操作可能となる。
【0092】
もちろん、このような斜めのスライド操作によって、第1実施例と同様、その始点、終点から、切り取りたい範囲、拡大したい範囲が決まるので、ここでも、この範囲を枠表示すればよい。
【0093】
図8に、このような表示などで特徴づけられる実施例のカメラを、カメラの制御部(図1の1)が制御する時のフローチャート例を示す。
【0094】
ここでは、カメラのメインフローのうち、撮影に関わる部分のみを取り出して説明する。
【0095】
S301は、撮影画像を確認するために、リアルタイムに被写体画像を表示するスルー画のステップである。これは、撮像部で得られた被写体像信号を逐次、表示部に表示するもので、ユーザーはこれを見ながら撮影タイミングや構図ならびに画角を含む撮影パラメータ変更の効果を確認することができる。
【0096】
S302は前述のタッチパネル操作判定であり、タッチが検出されれば、S303ではタッチされた点の座標を判定、ユーザーがスライドを行って、タッチパネルから指を離した時には、S304でスライド操作がなされた判断がなされYに分岐、S311では指を離したタッチパネル上の座標を終点として、スライド時の始点、終点を四方形の対角とした枠表示が可能となる。
【0097】
このようなスライド操作の方向がS312、S314、S316で判定され、これが、図7(a)、(b)で説明したような斜めスライドなら、S313、S315で、図7(c)、(d)で示したような「撮影」スイッチを表示部8上にアイコン形式でのスイッチとして表示する。また、S316では、横方向のスライドを判定、この時は、領域拡大以外のパラメータ変更の候補スイッチをS317で表示することにした。このスイッチ表示位置も、どっちの方向からどっちの方向に操作されたかによって、切り替え制御してもよい。
【0098】
これによって、絞り、シャッタースピード、感度、ピント合わせ位置、色調整などのパラメータ項目が、選択可能なアイコン形式のスイッチとして表示されるようにした。ユーザーがいずれかを選択すれば、そのパラメータ変更が、前述のレンズ部のリング操作部や、タッチパネルの操作によって可能となる。
【0099】
すでに説明したが、タッチパネル8bは表示部8の上に配置されているので、表示部8上にアイコンのように四方形、円形でスイッチ形状を表示制御部1dが表示し、その部分がタッチされた事を検出して対応する機能(パラメータ)制御を切り換えれば、あたかもスイッチが操作された様な制御を行うことが出来る。
【0100】
パラメータの項目によって調整すべきパラメータの数値は、撮影レンズ20のリング部材で調整できるようにしてもよい。
【0101】
また、ダイヤルやスライドバーを表示部上に表示して、その上をなぞるような操作を行えば、タッチパネル8bがこれを判定、表示制御部1dこの数値が切り替わるような表示を行うとともに、カメラ制御部1が撮影パラメータを変更する応用も可能である。
【0102】
このようなアイコン状スイッチの制御は、S305、S306などで判定する。S305で撮影スイッチが操作されれば、ここでは画角の切り換えと共に、撮影を行う仕様とした。これによって、レリーズ操作を、その後、改めて行う必要がなくなる。つまり、拡大されるや撮影され、撮影されるやもとに戻るような制御を行えばよい。
【0103】
また、S317で表示されたパラメータ項目のスイッチがタッチされた場合、そのパラメータ変更が可能となる制御を行う。
【0104】
以上説明したように、この実施例によれば、タッチパネル上のタッチやスライド操作を有効に利用して、様々な画角制御を直感的に迅速に操作可能なカメラが提供できるが、ユーザーのスライド操作から右利きか左利きかを判定して、その人が操作しやすい位置での操作をしやすくした。これによって、画面を隠すことなく、失敗のない撮影が可能となる。画角が変更されたらすぐに撮影できるようにして、即写性を高めた。さらにここでは、画角のみならず、他の撮影パラメータも同様に迅速な切り換え操作を可能とした。
【0105】
以上説明したように、本発明によれば、撮影者が、画面内のどこに注意を向けているかを直感的に指定できるタッチパネルを利用して、タッチやスライドによって、迅速に指定した部分だけを、拡大表示したり撮影したりすることが出来る。
【0106】
つまり、撮影パラメータは数多く(例えば、絞り、シャッタースピード、感度、ピント合わせ位置、色調整など)あるが、そのうちの最もよく利用する画角制御に関して特に、単純明快な操作が可能となり、素早い画角切り換えや撮影が可能となる。その他の撮影パラメータについても、表示部上の画像が気に入らないことを示す横スライド操作によって、直感的に項目切り換えを可能としてもよい。
【0107】
ズーム操作のスイッチやリング、ダイヤルなどの操作の知識のないユーザーでも、直感的な操作で迅速な撮影が可能である。
【0108】
また、すばやいスライド操作によって、タッチ部分を隠す時間が短いので、ユーザーは、十分、撮影効果を確認しながらパラメータを変えながら画像の調整をすることが可能となる。これによって思い通りの効果の画像を得ることが出来る。
【0109】
さらに、本発明の各実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話や携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)等に内蔵されるカメラでも勿論構わない。
【0110】
本発明は、上記各実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0111】
なお、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。また、これらの動作フローを構成する各ステップは、発明の本質に影響しない部分については、適宜省略も可能であることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明に係わる撮影機器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係わる撮影機器を利用して撮影時の調節を行っている様子を図示したものである。
【図3】本発明に係わる撮影機器の撮影時の画角調節の方法を示す図である。
【図4】本発明の撮影機器制御のフローチャート例である。
【図5】本発明の撮影機器のタッチパネル操作時に実行するフローのサブルーチンを示したフローチャート例である。
【図6】本発明の撮影機器のスイッチ判定(タッチ操作判定)のサブルーチンを示したフローチャート例である。
【図7】本発明の撮影機器の第2実施例の操作例を示した図である。
【図8】本発明の撮影機器の第2実施例のタッチパネル操作のサブルーチンを示したフローチャート例である。
【符号の説明】
【0113】
1・・・信号処理、制御部、1b・・・パラメータ制御部、1c・・・タッチ検出部、1d・・・表示制御部、1e・・・情報取得部、2・・・撮像部、3・・・顔検出部、4・・・記録部、5・・・レンズとの通信部、6・・・操作部、8・・・表示部、8b・・・タッチパネル部、9・・・時計、10・・・カメラ本体(ボディ)、11・・・撮影者、12・・・被写体、20・・・撮像レンズ、23・・・操作部材(リング部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影レンズと、上記撮影レンズを介して撮像部と、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置において、上記タッチパネルの操作位置変化に応じて取得された画面範囲情報に従って、ズーム範囲とズーム制御開始用のガイド表示を表示する制御部を具備することを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
上記制御部は、上記タッチパネルの操作位置変化のパターンによって、上記ガイド表示の切り換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
上記制御部は、上記ズーム制御開始のガイド表示を複数表示して、撮影者がタッチ選択可能に上記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項4】
上記制御部が表示制御する複数のガイド表示は、上記撮影レンズのズーム機構を電動制御するガイド表示と、上記撮像部からの画像を切出し制御するガイド表示を有することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項5】
上記制御部が表示制御する複数のガイド表示は、上記画面範囲の画像を切出して静止画撮影するガイド表示と、上記画面範囲の画像を切出して動画撮影するガイド表示と、を有することを特徴とする請求項3に記載の撮影装置。
【請求項6】
撮影レンズを介し、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置の撮影方法において、上記タッチパネルの操作位置の変化を検出するステップと、上記操作位置変化に応じて画面範囲情報に従って撮影範囲を決定するステップと、上記表示部に表示される画像を切り換えるステップとを有することを特徴とする撮影方法。
【請求項7】
撮影レンズを介し、撮像部により取得された画像データを表示する画像表示部と、上記表示部上に設けられたタッチパネルと、を具備する撮影装置の撮影方法において、上記タッチパネル上のスライド操作の範囲、または方向に従って、撮影パラメータの変更を行うことを特徴とする撮影方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−9189(P2013−9189A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140969(P2011−140969)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(504371974)オリンパスイメージング株式会社 (2,647)
【Fターム(参考)】