説明

操作実行補助手段、操作実行補助方法、記録装置及び液体噴射装置

【課題】メニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにすると共に、ガイダンス表示とボタン表示との関連性を明確にし、両者の配置関係が変更された場合でも誤操作が生じないようにする。
【解決手段】メニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも少なくとも基本的なガイダンス表示33は変更されることなくそのままの形態を維持し、ガイダンス表示33に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示45を手掛かりにして対応する操作ボタン6を操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタン6のみを使用することによって実行できるようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面上に表示されるガイダンス表示と、該ガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段、該操作実行補助手段を使用することによって実行される操作実行補助方法及び該操作実行補助手段を備えた記録装置に関する。
【0002】
更に本発明はインク等の液体をそのヘッドから吐出(噴射)して被記録材(被液体噴射材)に記録を実行する(液体を付着する)インクジェット式記録装置などの液体噴射装置、該液体噴射装置において設けられる操作実行補助手段に関するものである。
【0003】
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録材に記録を行なうプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録材に相当する被液体噴射材に噴射して、前記液体を前記被液体噴射材に付着させる装置を含む意味で用いる。
【0004】
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【背景技術】
【0005】
銀行のATM、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、コピー機あるいはカメラ付きの携帯電話等には、操作の案内をするガイダンス表示等が表示されるモニター画面が設けられている。また当該モニター画面の近傍には上記のガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンが配置されている。この場合、モニター画面に表示されるガイダンス表示と操作ボタンに一定の関連性を持たせるため、操作ボタンにもガイダンス表示に対応するボタン表示が付されている。尚、このように一定の関連性を抱かせる態様で表示されるガイダンス表示とボタン表示は操作の誤りを防止し、円滑に操作を実行できるようにする作用を奏するものであることから、本明細書ではこのような作用を奏する手段を「操作実行補助手段」、このような作用を奏する方法を「操作実行補助方法」と定義している。
【0006】
そして、従来の「操作実行補助手段」の態様としては、ガイダンス表示の直近に関連する操作ボタンを配置したり、ガイダンス表示の直近に関連する操作ボタンを配置できない場合には、ガイダンス表示の表示位置から操作ボタンの設置位置までラインを引いて関連付ける等する配置的な関連付けが多く行われていた。しかしガイダンス表示の直近に操作ボタンを配置する態様を採用するためにはモニター画面を固定しておく必要があり、モニター画面を引き起こして角度を自由に変えられるチルト機構を採用することが困難となる。またラインを引いて関連付ける態様ではガイダンス表示とボタン表示とが離れているため、両者の関連性が曖昧になってユーザが誤操作をする場合が生じる。
【0007】
また、下記の特許文献1に示すように特定の操作を示すアイコンを作成し、そのアイコンの色や形と、実際に操作を行う操作キーの色や形を同じにして、両者の関連性を明確にすることで誤操作を防止するという態様も一部の電子機器では試みられている。しかしこのような態様では、1つの操作に対して1個ずつアイコンと操作キーがそれぞれ必要になり、多種類の操作を実行するためには、モニター画面はアイコンで埋め尽くされ、操作パネルは多数の操作キーでいっぱいになってしまい現実的でない。またアイコンと操作キーの数が増えれば増えるほど、上述の色や形のみで両者の関連付けを行うことは困難になり、却って誤操作を頻発させる要因ともなり兼ねない。
【0008】
また、最近ではデジタルカメラやカメラ付きの携帯電話の急速な普及に伴い、デジタルカメラ等で撮影した写真を気軽に簡単に自分でプリントしたいというユーザからの要望に応えてパーソナルコンピューターを使用しないでダイレクトにプリント出力できるインクジェットプリンタも登場している。このようなインクジェットプリンタにも液晶モニター画面が設けられており、液晶モニター画面上に表示されるガイダンス表示に従って操作ボタンを操作していた。従って、上述の銀行のATMやデジタルカメラ等と同様、ガイダンス表示とボタン表示の関連性を巡る問題が存在していた。
【0009】
【特許文献1】特開平8−255067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで本発明は、このような背景技術及び背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえて発案されたものであって、メニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにすると共に、ガイダンス表示とボタン表示との関連性を明確にし、両者の配置関係が変更された場合でも誤操作の生じない操作実行補助手段、該操作実行補助手段を使用することによって実行される操作実行補助方法及び該操作実行補助手段を備えた記録装置等を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために本発明の第1の態様に係る操作実行補助手段は、画面上に表示されるガイダンス表示と、該ガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段であって、前記操作実行補助手段はメニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも、少なくとも基本的なガイダンス表示は変更されることなくそのままの形態を維持し、当該ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして対応する操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
本発明の第1の態様によれば、メニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも、基本的なガイダンス表示は変わらないから、操作ボタンに付されるボタン表示も限定された数に絞り込まれる。従って限定された数の操作ボタンのみを使用することによってメニューごと異なる多種類の操作を実行できるようになる。またボタン表示はガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されており、ガイダンス表示及びボタン表示の種類も少なくて済むから操作ボタンの誤操作も防止される。
【0013】
本発明の第2の態様に係る操作実行補助手段は、第1の態様において、前記基本的なガイダンス表示はモニタリング画面に表示される選択フレームを1つ後に戻す「後退表示」と、当該選択フレームを1つ先に進める「進行表示」と、直前の操作を取り消して操作前の状態に戻す「戻る表示」と、操作メニューを変更する「画面切替表示」と、操作を実行する「実行表示」と、実行指令した操作を取り消す「取消表示」とによって構成されていることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第2の態様によれば、操作メニューを切り替えることができる「画面切替表示」を設けることによって多数の操作メニューを切り替えて操作を実行できるようになる。また他の5つのガイダンス表示は種々の操作メニューに対して共通して使用できる基本的なガイダンス表示となっているから計6個の操作ボタンのみを使用することによって多種類の操作を実行できるようになる。
【0015】
本発明の第3の態様に係る操作実行補助手段は、第1または第2の態様において、前記関連性を持たせた態様にはガイダンス表示とボタン表示の配置的関連性は含まれていないことを特徴とするものである。
本発明の第3の態様によれば、例えばモニター画面を引き起こして角度を自由に変えられるチルト機構等を採用した場合でガイダンス表示とボタン表示の配置的関連性が崩れた場合でも両者の関連性は保たれているから操作ボタンの誤操作は防止されている。
【0016】
本発明の第4の態様に係る操作実行補助手段は、第1〜第3のいずれか1つの態様において、前記関連性を持たせた態様は色彩、形状、模様、大きさのいずれか1つの態様、あるいはこれらの態様の複数種の組み合わせによって構成されていることを特徴とするものである。
本発明の第4の態様によれば、ガイダンス表示とボタン表示の配置的関連性が崩れた場合でも両者の関連性が誰でもはっきりと認識できる態様によって表示されているから、操作ボタンの誤操作が一層防止される。
【0017】
本発明の第5の態様に係る操作実行補助手段は、第1〜第4のいずれか1つの態様において、前記ガイダンス表示とボタン表示は同一の筐体上に付されていることを特徴とするものである。
本発明の第5の態様によれば、銀行のATM、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、コピー機あるいはカメラ付き携帯電話等に対して本発明の操作実行補助手段が適用でき、操作の実行が容易になる。
【0018】
本発明の第6の態様に係る操作実行補助手段は、第1〜第4のいずれか1つの態様において、前記ガイダンス表示とボタン表示は別体の筐体上に付されていることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、ビデオデッキとビデオデッキを遠隔操作するためのリモートコントローラや、スキャナとプリンタ、デジタルカメラとプリンタ等異なる電子機器間において本発明の操作実行補助手段が適用でき、異なる電子機器間の操作の統一が図られ操作の実行が容易になる。
【0019】
本発明の第7の態様に係る操作実行補助方法は、画面上に表示されるガイダンス表示と、該ガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助方法であって、前記操作実行補助方法は画面上に表示されるガイダンス表示を見てメニューの変更及び実行する操作を決定し、当該操作に対応した操作ボタンを上記ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして選択し、選択した操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とするものである。
【0020】
本発明の第7の態様によれば、最初にガイダンス表示を見て実行する操作を決定し、次にガイダンス表示とボタン表示の関連性を手掛かりにして操作ボタンを選択し、最後に選択した操作ボタンを押す3アクションのみによって操作を実行できるから誰でも簡単に操作を実行することができる。また操作ボタンの数が絞り込まれているから操作ボタンの誤操作も防止される。
【0021】
本発明の第8の態様に係る記録装置は、ガイダンス表示が表示される画面と、操作を実行する操作ボタンと、ガイダンス表示と操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段とを備える記録装置であって、前記操作実行補助手段として第1〜第6のいずれか1つの態様の操作実行補助手段を適用したことを特徴とするものである。
本発明の第8の態様によれば、パーソナルコンピューターを介さずにダイレクトに記録を実行できる液晶モニター画面を備えたインクジェットプリンタ等の記録装置の操作が容易になって誤操作が防止される。
【0022】
本発明の第9の態様に係る液体噴射装置は、ガイダンス表示が表示される画面と、操作を実行する操作ボタンと、ガイダンス表示と操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段とを備える液体噴射装置であって、前記操作実行補助手段はメニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも、少なくとも基本的なガイダンス表示は変更されることなくそのままの形態を維持し、当該ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして対応する操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とするものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本願発明に係る操作実行補助手段、該操作実行補助手段を使用することによって実行される操作実行補助方法及び該操作実行補助手段を備えた液体噴射装置の一例である記録装置について説明する。最初に本願発明の液体噴射装置、そしてその一例である記録装置を実施するための最良の形態としてインクジェットプリンタ100を採り上げて、その全体構成の概略を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1はインクジェットプリンタの外観を示す斜視図、図2はインクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図である。ここで説明するインクジェットプリンタ100は図1に示すようにプリンタ本体3の上面から前面側にかけての部位に設けられる上面カバー4と、上面右隅部に液晶モニター画面7と、その周辺に設けられる操作ボタン6と、前面下部に排出用スタッカ50を兼ねた前面カバーと、前面カバーを手前に拡開することによって現れるディスクトレイ挿入用の手挿しスロット8と、上面後方寄りに自動給送装置2における上面開口を閉塞する給送用トレイカバー9とを備えるインクジェットプリンタである。またこのインクジェットプリンタ100は、パーソナルコンピューターを使用しないでダイレクトに記録が実行できるタイプのインクジェットプリンタである。
【0025】
上面カバー4は、奥部側に設けられる図示しないヒンジ部を回動中心として手前側を上方へ拡開できる開閉式のカバーである。そして上面カバー4を拡開することによって、プリンタ本体3の内部へのアクセスが可能となり、インクカートリッジAの交換等のメンテナンス作業ができるようになっている。また液晶モニター画面7と操作ボタン6の一部はパーソナルコンピューターに接続しないでダイレクトに記録を実行する場合に使用される部分であり、後述する実施例中において詳細に説明する。
【0026】
また手挿しスロット8は、CD−R、C−RW,DVD等の光ディスクのラベル面に記録を実行する場合に使用するディスクトレイを挿入する一例としてフロントローディング方式のスロットである。そして光ディスクをセットしたディスクトレイを所定の挿入位置まで手挿しスロット8に手挿し挿入すると、ディスクトレイは自動的に搬送経路内に導かれるようになっている。排出用スタッカ50は記録実行時において拡開され、拡開された排出用スタッカ50の上面が記録が実行された用紙Pが積畳される載置面51になっている。
【0027】
また自動給送装置2は、被液体噴射材の一例である被記録材P(以下単に用紙Pともいう)を複数枚積畳し得る給送用トレイ5と、給送用トレイ5上の用紙Pを給送用ローラ14に向けて押上げるホッパ16と、ホッパ16との挟圧送り作用によって給送用トレイ5上の上位の用紙Pをピックアップする給送用ローラ14と、最上位の用紙Pのみが給送されるように重送された後続の用紙Pを最上位の用紙Pから分離する分離作用部の一例である図示しない分離パッドないしリタードローラと、分離された後続の用紙Pを給送用トレイ5上に戻す図示しない戻しレバーとを備えている。
【0028】
次に、用紙Pの搬送経路に従ってインクジェットプリンタ100の内部構造の概略を説明する。給送用トレイカバー9を奥部側に設けられている図示しないヒンジ部を回動中心として、手前側を上方に、そして斜め後方に向けて拡開することによって自動給送装置2が現れ、内部の給送用トレイ5が使用できるようになっている。給送用トレイ5は、最も搬送方向上流側に設けられおり、複数枚の用紙Pを積畳する被液体噴射材積畳部の一例である部材である。
【0029】
また、給送用トレイ5には、用紙Pの側端面(エッジ)に当接し、用紙Pの搬送方向となる副走査方向Yへの円滑な搬送を案内する図示しないエッジガイド15が設けられている。給送用トレイ5上の用紙Pは、給送用ローラ14の回転軸17の回転に伴って、ホッパ16が所定のタイミングで上昇し、給送用ローラ14に向けて押し上げられる。そして給送用ローラ14の回転に伴って最上面に位置する用紙Pから順番に給送用ローラ14近傍に設けられる分離作用部の一例である図示しない分離パッドないしリタードローラの力を借りて単位数ずつピックアップして搬送方向下流に向けて搬送される。
【0030】
給送用ローラ14の下流には、用紙Pの通過を検出する被液体噴射材検出手段の一例である図示しない被記録材検出手段(以下単に検出レバーという)が設けられており、検出レバーの下流には搬送用駆動ローラ19aと搬送用従動ローラ19bとによって構成される搬送用ローラ19が設けられている。このうち搬送用従動ローラ19bは、搬出用従動ローラ用のローラホルダ18の下流側において軸支され、当該ローラホルダ18は、図示しないねじりコイルバネによって搬送用従動ローラ19bが常に搬送用駆動ローラ19aに圧接したニップ状態になるように回動付勢されている。
【0031】
そして、搬送用ローラ19によって挟圧された状態で搬送される用紙Pは、記録ポジション26に導かれ、記録ポジション26には用紙Pに記録を実行する液体噴射実行手段の一例である記録実行手段の主たる構成要素として、主走査方向Xに往復可能に走行し得るキャリッジガイド軸12によって軸支され、無端ベルト11によって駆動されるキャリッジ10が設けられている。そして、該キャリッジ10の下面には、用紙P等に液体の一例であるインクを吐出(噴射)して記録を実行する液体噴射ヘッドの一例である記録ヘッド13が搭載されている。また、キャリッジ10には液体カートリッジの一例であるインクカートリッジAが装着されている。
【0032】
記録ヘッド13の下方には、記録ヘッド13と対向して記録ヘッド13のヘッド面と用紙P等との間のプラテンギャップPGを規定するプラテン28が設けられている。そしてキャリッジ10とプラテン28との間に用紙P等を主走査方向Xと直交する副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する動作と、記録ヘッド13を主走査方向Xに一往復させる間に記録ヘッド13から用紙P等にインクを噴射する動作とを交互に繰り返すことによって用紙P等の記録面のほぼ全面に亘って所望の記録が実行される。尚、上記プラテンギャップPGは高精度の記録を実行する上で極めて重要な要素となっており、用紙Pの厚さの変化やディスクトレイ等の使用に応じて適宜調節されるようになっている。
【0033】
記録ヘッド13の下流には排出用駆動ローラ20aと、排出用従動ローラ20bとによって構成される被液体噴射材排出手段の一例である排出用ローラ20が設けられている。また排出用従動ローラ20b近傍の搬送方向上流には、排出用補助従動ローラ22が設けられている。そして排出用ローラ20によって排出された用紙Pは更に搬送方向下流に位置する被液体噴射材受け部の一例である排出用スタッカ50上の載置面51に排出されるようになっている。
【0034】
排出用従動ローラ20bと排出用補助従動ローラ22は、その外周に複数の歯を有する歯付きローラであり、それぞれを保持するローラホルダによって自由回転可能に軸支されている。また上記搬送用従動ローラ19bは搬送用駆動ローラ19aよりその軸芯位置が幾分搬送方向下流側に位置するように配設されている。このような配設態様をとることによって用紙Pは搬送用ローラ19と排出用ローラ20との間において僅かに下に凸となる俗に「逆ぞり」と呼ばれている湾曲状態が形成される。これにより記録ヘッド13に対向する位置にある用紙Pはプラテン28に押し付けられ、用紙Pの浮き上がりが防止されて正常に記録が実行されるようになっている。
【0035】
[実施例]
次に、このようなインクジェットプリンタ100の操作パネル101上に設けられる液晶モニター画面7と、操作ボタン6の構成、液晶モニター画面7と操作ボタン6に対して適用される本発明の操作実行補助手段1及び該操作実行補助手段1を使用することによって実行される本発明の操作実行補助方法について説明する。
【0036】
図3は操作実行補助手段を適用した液晶モニター画面と操作ボタンを示す正面図、図4は同上、メニュー変更に伴い、画面を切り替えた状態を示す正面図である。図5は同上、メニュー変更に伴い、更に画面を切り替えた状態を示す正面図、図6は同上、メニュー変更に伴い、当初メニュー画面に表示されていなかったメニューを選択した状態を示す正面図である。
【0037】
液晶モニター画面7は、インクジェットプリンタ100の操作パネル101における上面カバー4の右側のスペースに一例として設けられている。また液晶モニター画面7は操作パネル101に対して固定状態に設けることも可能であるが、図示しないチルト機構等を適用することによって図2中、仮想線で示すように液晶モニター画面7を操作パネル101から引き起こして角度を自由に変えられるようにすることも可能である。
【0038】
液晶モニター画面7には、図3に示すように中央左側にモニタリング画面30、中央右側にメニュー画面31、上部中央にタイトルフレーム32、上部左右と下部に合計6つのガイダンス表示33とが表示されている。このうちモニタリング画面30には、操作メニュー36に対応した種々の画像が表示される。またモニタリング画面30は一例として複数の分割フレーム34に分割されており、分割フレーム34の各々に種々の画像(例えば図3にあっては写真画像B)が区分けされて表示されるようになっている。また図3では写真画像Bに加えて一例として当該写真画像Bが何枚目に撮影した写真であるかを知らせる付記表示Dも併せて分割フレーム34に表示されている。また特定の分割フレーム34が選択されると当該分割フレーム34が選択されていることを示す選択表示35が表示されるようになっている。因みに図3では分割フレーム34のフレーム枠を太くすることで選択表示35が表示されるように構成している。
【0039】
メニュー画面31は、多種類の操作メニュー36を一例として順送りで表示することのできる画面である。メニュー画面31には、図3に示すように当初表示されていた操作メニュー36の他、図6に示すように当初は表示されていなかった多種類の操作メニュー36が存在し、これらの操作メニュー36が順送りで順番に表示されるようになっている。また操作メニュー36が選択されると、当該操作メニュー36が選択されていることを示す選択表示37が表示されるようになっている。因みに図3では「写真選択」メニューが選択されており、操作メニュー36のフレーム枠を太くすることで選択表示35が表示されるように構成している。
【0040】
タイトルフレーム32には、選択された操作メニュー36に対応したメニュータイトル38が表示される。一例として図3では操作メニュー36として「写真選択」メニューが選択されていることから、「写真選択画面」というメニュータイトル38が表示されている。またガイダンス表示33は本発明の操作実行補助手段1における要部の1つをなす構成であって、本実施例では下部左側から「戻る表示」39、「後退表示」40、「進行表示」41、「画面切替表示」42、そして上部左側に「実行表示」43、上部右側に「取消表示」44の計6つのガイダンス表示33が設けられている。
【0041】
尚、「戻る表示」39は直前の操作を取り消して操作前の状態の戻す場合に選択され、「後退表示」40はモニタリング画面30に表示される分割フレーム34のうち、選択表示35が付された選択フレーム47を1つ後に戻す場合に選択される。また「進行表示」41は当該選択フレーム47を先に進める場合に選択され、「画面切替表示」42は操作メニュー36を変更して当該操作メニュー36に対応した画面を表示する場合に選択される。また「実行表示」43は上述の各選択操作に基づいて選択された操作を実行指令する場合に選択され、「取消表示」44は上記実行指令した操作を取り消す場合に選択されるようになっている。
【0042】
また、このような液晶モニター画面7の周囲、具体的には図3に示すように液晶モニター画面7の左右上部側傍の操作パネル101上に計6個の操作ボタン6が設けられている。これらの操作ボタン6には、上述のガイダンス表示33に従って操作を実行する際の指標となるボタン表示45が個別に施されている。尚、このボタン表示45は本発明の操作実行補助手段1における他の要部をなす構成となっている。また操作パネル101上に設けられる操作ボタンにはインクジェットプリンタ100の電源をON、OFFする電源スイッチ46等、ガイダンス表示33とは直接関係のない操作ボタンも含まれているが、本明細書ではこのような操作ボタンについては特に符号は付けず、電源スイッチ46のように個別の名称で表示することとする。
【0043】
本発明の操作実行補助手段1は、液晶モニター画面7上に表示されるガイダンス表示33と、該ガイダンス表示33に従って操作を実行する操作ボタン6に付されるボタン表示45との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする手段である。具体的には、メニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも少なくとも基本的なガイダンス表示33は変更されることなく、そのままの形態を維持するように構成されている。そして、当該ガイダンス表示33に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示45を手掛かりにして対応する操作ボタン6を操作することによって、メニューごと異なる多種類の操作を限定された6個の操作ボタン6のみを使用することによって実行できるようにすることで本発明の操作実行補助手段1は構成されている。
【0044】
尚、上述の「関連性を持たせた態様」には、本実施例ではガイダンス表示33とボタン表示45の配置的関連性は含まれておらず、色彩を統一することで関連性を認識させる視覚的関連性を使用した態様になっている。具体的には、ガイダンス表示33における「戻る表示」39には黒色(図3中、縦方向の細かい平行線で示す)、「後退表示」40には赤色(図3中、斜め方向の交差した平行線で示す)、「進行表示」41には緑色(図3中、縦横に交差した破線による平行線で示す)、「画面切替表示」42には黄色(図3中、斜め方向の一点鎖線による平行線で示す)、「実行表示」43には青色(図3中、横方向の粗い平行線で示す)、「取消表示」44にはピンク色(図3中、縦方向の破線による粗い平行線で示す)の各色を付している。
【0045】
そして、ボタン表示45として上記「戻る表示」39に対応する操作ボタン6(図3中、左側上から2番目にある)に「戻る表示」39と同じ黒色、「後退表示」40に対応する操作ボタン6(図3中、左側の一番下にある)に「後退表示」40と同じ赤色、「進行表示」41に対応する操作ボタン6(図3中、右側の一番下にある)に「進行表示」40と同じ緑色、「画面切替表示」42に対応する操作ボタン6(図3中、右側の上から2番目にある)に「画面切替表示」42と同じ黄色、「実行表示」43に対応する操作ボタン6(図3中、左側の一番上にある)に「実行表示」43と同じ青色、「取消表示」44に対応する操作ボタン6(図3中、右側の一番上にある)に「取消表示」44と同じピンク色の各色を付している。
【0046】
次に、このようにして構成される本実施例に係る操作実行補助手段1の作動態様と併せて本発明の操作実行補助方法を操作の流れに従って説明する。
【0047】
(1)初期画面(図3参照)
例えば初期画面が「写真選択画面」に設定してある場合には、図3に示すようにタイトルフレーム32には「写真選択画面」というメニュータイトル38が表示され、モニタリング画面30には撮影した写真画像Bが付記表示Dと共に分割フレーム34ごとに表示されている。またメニュー画面31には「写真選択」、「印刷枚数」、「サイズ」、「フチあり/フチなし」の4つの操作メニュー36が表示されている。そして図示のように3枚目の写真画像Bを選択する場合には、ガイダンス表示33における赤色の「後退表示」40と、緑色の「進行表示」41とに対応した赤色と緑色とが付された2つの操作ボタン6を使用して選択フレーム47を移動して行き、3枚目の写真画像Bが表示されている分割フレーム34に選択表示35が表示されたところで一旦、操作を停止し、次に青色の「実行表示」43に対応した青色が付された操作ボタン6を押して操作を実行する。また上記操作を取り消したい場合には、ピンク色の「取消表示」44に対応したピンク色が付された操作ボタン6を直ちに押して上記操作を取り消す。
【0048】
(2)操作メニューの変更1(図4参照)
操作メニュー36を「印刷枚数」に設定したい場合には、ガイダンス表示33における黄色の「画面切替表示」42に対応した黄色の操作ボタン6を1回押して図4に示すように画面を切り替える。切り替えた画面ではタイトルフレーム32には、「印刷枚数設定画面」というメニュータイトル38が表示され、モニタリング画面30には、印刷枚数を示す指示画像Cが分割フレーム34ごとに表示されている。またメニュー画面31では「印刷枚数」と記された操作メニュー36のフレーム枠が太くなって選択表示37が表示され、当該分割フレーム34が選択フレーム47であることが認識される。そして上記と同様に色彩を頼りに操作すべき操作ボタン6を選択し、操作を実行する。因みに図4では印刷枚数が3枚に設定されている。
【0049】
(3)操作メニューの変更2(図5参照)
更に操作メニュー36を「サイズ」に設定したい場合には、ガイダンス表示33における黄色の「画面切替表示」42に対応した黄色が付された操作ボタン6を1回押して図5に示すように画面を切り替える。切り替えた画面ではタイトルフレーム32には、「サイズ設定画面」というメニュータイトル38が表示され、モニタリング画面30には、用紙Pのサイズを示す指示画像Cが分割フレーム34ごとに表示されている。またメニュー画面31では「サイズ」と記された操作メニュー36のフレームが選択フレーム47になっている。そして上記と同様に色彩を頼りに操作すべき操作ボタン6を選択し、操作を実行する。因みに図5ではサイズがL判に設定されている。
【0050】
(4)操作メニューの変更3(図6参照)
更に操作メニュー36を「用紙の種類」に設定したい場合には、ガイダンス表示33における黄色の「画面切替表示」42に対応した黄色の操作ボタン6を2回押して図6に示すように画面を切り替える。切り替えた画面ではタイトルフレーム32には、「用紙の種類設定画面」というメニュータイトル38が表示され、モニタリング画面30には、用紙Pの種類を示す指示画像Cが分割フレーム34ごとに表示されている。またメニュー画面31には、当初表示されていなかった他の操作メニュー36が表示されるようになり、「用紙の種類」と記された操作メニュー36のフレームが選択フレーム47になっている。そして上記と同様に色彩を頼りに操作すべき操作ボタン6を選択し、操作を実行する。因みに図6では用紙の種類が「写真用紙(光沢)」に設定されている。
【0051】
尚、図示は省略するが、モニタリング画面30における分割フレーム34には、当初から表示されているものの他、順送りで後から表示されるものも含まれており、例えば「用紙の種類」として当初表示されていない「スーパーファイン専用紙」を選択したい場合には、赤色と緑色とが付されたそれぞれの操作ボタン6を使用してモニタリング画面30を切り替えて「スーパーファイン専用紙」という指示画像Cが表示されている分割フレーム34を画面上に出して選択フレーム47とする。
【0052】
このように本発明の操作実行補助方法は、最初に液晶モニター画面7上に表示されるガイダンス表示33を見て、操作メニュー36の変更及び実行する操作を決定し、次に当該操作に対応した操作ボタン6を上記ガイダンス表示33に関連性を持たせた態様(本実施例では色彩を使用した)によって付されたボタン表示45を手掛かりにして選択し、最後に選択した操作ボタン6を操作するという3つのアクションを実行することによって構成されている。これにより、操作メニュー36ごと異なる多種類の操作を限定された数(本実施例では6個)の操作ボタン6のみを使用することによって実行できるようにしているのである。
【0053】
[他の実施例]
本願発明に係る操作実行補助手段1、該操作実行補助手段1を使用することによって実行される操作実行補助方法及び該操作実行補助手段1を備えた記録装置100等は以上述べたような構成を基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行なうことも勿論可能である。例えば基本的なガイダンス表示33、ボタン表示45、操作ボタン6の数は6個に限らず、これよりも少なくてもよいし、多くても構わない。また操作ボタン6や液晶モニター画面7の画面表示のレイアウトは上記の実施例のものに限定されることなく、種々のレイアウトに変更可能である。
【0054】
更に操作メニュー36の内容、数は適用する電子機器等の種類や用途等に応じて自由に変更することが可能である。また「関連性を持たせた態様」としては上記実施例で述べた「色彩」を使用したものの他、「形状」、「模様」、「大きさ」等、他の視覚的関連性を使用したものや、これらを複数種組み合わせたものであっても構わない。因みに図7では「形状」を使用して関連性を持たせた態様、図8では「形状」と「色彩」とを組み合わせることによって関連性を持たせた態様をそれぞれ示している。
【0055】
この他、上述の各実施例ではガイダンス表示33とボタン表示45とが同一の筐体上に付された実施例を対象としたが、図9に示すようにガイダンス表示33とボタン表示45とを別体の筐体上に付した実施例を採用することも可能である。因みに図9に示す実施例では、インクジェットプリンタ100と、インクジェットプリンタ100を遠隔操作するリモートコントローラ48との間に本発明の操作実行補助手段1を適用した実施例を示している。図示のリモートコントローラ48には、上部にモニタリング画面30、その下方に操作ボタン6、操作ボタン6の右側に電源スイッチ46、下部に数字キー49が備えられている。尚このうち数字キー49は所定の写真画像Bをダイレクトに選択したり、印刷枚数を直接入力して設定する場合等に使用される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】インクジェットプリンタの外観を示す斜視図。
【図2】インクジェットプリンタの内部構造の概略を示す側断面図。
【図3】操作実行補助手段を適用した液晶モニター画面と操作ボタンを示す正面図。
【図4】同上、メニュー変更に伴い、画面を切り替えた状態を示す正面図。
【図5】同上、更に画面を切り替えた状態を示す正面図。
【図6】同上、更に画面を切り替えた状態を示す正面図。
【図7】他の関連性を持たせる態様を適用した実施例を示す正面図。
【図8】同上、更に他の実施例を示す正面図。
【図9】操作実行補助手段を別体の筐体上に適用した実施例を示す正面図。
【符号の説明】
【0057】
1 操作実行補助手段、2 自動給送装置、3 プリンタ本体、4 上面カバー、
5 給送用トレイ、6 操作ボタン、7 液晶モニター画面(画面)、
8 手挿しスロット(ディスクトレイ用の)、9 給送用トレイカバー、
10 キャリッジ、11 無端ベルト、12 キャリッジガイド軸、13 記録ヘッド、14 給送用ローラ、15 エッジガイド、16 ホッパ、
17 回転軸(給送用ローラの)、18 ローラホルダ(搬送用従動ローラ用の)、
19 搬送用ローラ、19a 搬送用駆動ローラ、19b 搬送用従動ローラ、
20 排出用ローラ、20a 排出用駆動ローラ、20b 排出用従動ローラ、
22 排出用補助従動ローラ、26 記録ポジション、28 プラテン、
30 モニタリング画面、31 メニュー画面、32 タイトルフレーム、
33 ガイダンス表示、34 分割フレーム、35 選択表示(分割フレームの)、
36 操作メニュー、37 選択表示(操作メニューの)、38 メニュータイトル、
39 戻る表示、40 後退表示、41 進行表示、42 画面切替表示、
43 実行表示、44 取消表示、45 ボタン表示、46 電源スイッチ、
47 選択フレーム、48 リモートコントローラ、49 数字キー、
50 排出用スタッカ、51 載置面、100 インクジェットプリンタ(記録装置)、
101 操作パネル、P 用紙(被記録材)、X 主走査方向、Y 副走査方向、
PG プラテンギャップ、A インクカートリッジ、B 写真画像、C 指示画像、
D 付記表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面上に表示されるガイダンス表示と、該ガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段であって、
前記操作実行補助手段はメニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも、少なくとも基本的なガイダンス表示は変更されることなくそのままの形態を維持し、当該ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして対応する操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項2】
請求項1において、前記基本的なガイダンス表示はモニタリング画面に表示される選択フレームを1つ後に戻す「後退表示」と、当該選択フレームを1つ先に進める「進行表示」と、直前の操作を取り消して操作前の状態に戻す「戻る表示」と、操作メニューを変更する「画面切替表示」と、操作を実行する「実行表示」と、実行指令した操作を取り消す「取消表示」とによって構成されていることを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項3】
請求項1または2において、前記関連性を持たせた態様にはガイダンス表示とボタン表示の配置的関連性は含まれていないことを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項において、前記関連性を持たせた態様は色彩、形状、模様、大きさのいずれか1つの態様、あるいはこれらの態様の複数種の組み合わせによって構成されていることを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項において、前記ガイダンス表示とボタン表示は同一の筐体上に付されていることを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか1項において、前記ガイダンス表示とボタン表示は別体の筐体上に付されていることを特徴とする操作実行補助手段。
【請求項7】
画面上に表示されるガイダンス表示と、該ガイダンス表示に従って操作を実行する操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助方法であって、
前記操作実行補助方法は画面上に表示されるガイダンス表示を見てメニューの変更及び実行する操作を決定し、当該操作に対応した操作ボタンを上記ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして選択し、選択した操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とする操作実行補助方法。
【請求項8】
ガイダンス表示が表示される画面と、操作を実行する操作ボタンと、ガイダンス表示と操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段とを備える記録装置であって、
前記操作実行補助手段として請求項1〜6のいずれか1項に記載の操作実行補助手段を適用したことを特徴とする記録装置。
【請求項9】
ガイダンス表示が表示される画面と、操作を実行する操作ボタンと、ガイダンス表示と操作ボタンに付されるボタン表示との間に一定の関連性を持たせることによって操作を実行し易くする操作実行補助手段とを備える液体噴射装置であって、
前記操作実行補助手段はメニュー変更等に伴って画面表示が切り替わった場合でも、少なくとも基本的なガイダンス表示は変更されることなくそのままの形態を維持し、当該ガイダンス表示に関連性を持たせた態様によって付されたボタン表示を手掛かりにして対応する操作ボタンを操作することによってメニューごと異なる多種類の操作を限定された数の操作ボタンのみを使用することによって実行できるようにしたことを特徴とする液体噴射装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−99412(P2006−99412A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−284464(P2004−284464)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】