説明

操作支援システムおよび操作支援装置

【課題】操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を、操作手順に従って表示することで利用者の操作を支援する操作支援装置を提供する。
【解決手段】操作情報と説明情報を操作手順で関連付けた階層構造で管理し提供する操作情報提供装置と、操作情報提供装置から通信路を介して操作情報と対応する説明情報を受信して記憶手段に記憶および表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作支援装置からなる操作支援システムの提供により、利用者の操作を支援する事が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電製品やオーディオ機器などの電子機器の操作説明情報を、インターネット等の通信路を介して接続されたサーバ等の情報蓄積装置より取得して利用する操作支援システムおよび操作支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家電製品などの電子機器の技術の発展に伴い、機能の多様化と高度化が進み、機能全般に渡って利用するには取扱説明書の参照が不可欠なものとなっている。そして取扱説明書も機能の多様化と高度化に伴い複雑化しているため操作方法の参照手続きも困難化している。また、取扱説明書を電子機器と別々に保管する場合も想定され、操作方法が分からない時に即時に参照できないという課題がある。
【0003】
上記課題に対する解決手段として従来よりインターネットに接続した電子機器メーカのサーバから取り扱い説明情報を入手するシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。図16に前記従来システムの概要を示す。図16において、メーカーのサーバ721とホームサーバ725は、インターネット722を介してルーター723およびハブ724およびホームネットワーク727経由で接続されている。従って、ホームサーバー725はメーカのサーバ721内のデータベース720に蓄積された説明情報を取得して、自らのデータベース726に蓄積することが可能である。そして、蓄積された説明情報は家庭内のホームネットワーク727に接続された電子機器729に具備されている取扱説明表示装置728に随時表示して閲覧する事が可能である。
【特許文献1】特開2002−41775号公報(第2,3,4ページ、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のシステムでは、電子化した取扱説明書を利用者側のデータベース726に蓄積し必要に応じて表示させることはできるが、その内容は電子機器729の多機能化と操作の複雑化により情報量が増加した膨大な説明情報であることには変わりなく、利用者が所望する操作の説明情報を探し出すには、所望の操作内容を理解して自分自身で操作情報と手順情報を取得しなければならないという課題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、利用者が行う操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を操作手順に従って表示し、更に電子機器に所望するコマンド情報を送信して操作を実行させる操作支援装置および操作支援システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するために、操作情報と説明情報を操作手順で関連付けた階層構造で管理し提供する操作情報提供装置と、操作情報提供装置から通信路を介して操作情報と対応する説明情報を受信して記憶手段に記憶および表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を表示手段に表示するよう構成した操作支援装置からなる操作支援システムで構成される。
【0007】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。
【0008】
また本発明の操作支援装置は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、操作情報提供装置から受信した操作情報および説明情報を記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段を備え、操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示する構成を採る。
【0009】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。
【0010】
また本発明は操作情報と説明情報と被制御装置の操作を行うためのコマンド情報を操作手順で関連付けた階層構造で管理し提供する操作情報提供装置と、操作情報提供装置から通信路を介して操作情報と対応する説明情報を受信して記憶手段に記憶および表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力し、通信手段で操作コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成した操作支援装置からなる操作支援システムから構成される。
【0011】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する操作コマンドが自動的に電子機器に送信されて実行されるため、操作手順と説明情報に基づいて適切な操作コマンドの送出を行うことが可能である。
【0012】
また本発明の操作支援装置は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報と操作情報の説明情報と操作情報に対応した被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した操作情報と説明情報とコマンド情報とを記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応するコマンド情報を記憶手段より読み出して被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力するコマンド出力手段を備え、操作情報提供装置から操作情報と説明情報とコマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力し、通信手段で操作コマンドを被制御装置に送信して操作する構成を採る。
【0013】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する操作コマンドが自動的に電子機器に送信されて実行されるため、操作手順と説明情報に基づいて適切な操作コマンドの送出を行うことが可能である。
【0014】
また、本発明の操作支援装置は、選択された操作情報とその選択回数とを対応付けて記憶する記憶手段と、更に選択回数順に操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、操
作情報の候補とその説明情報を表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、操作履歴管理手段により操作された回数順に操作情報の候補とその説明情報の表示を行う。
【0015】
本構成により、利用者は操作頻度の高い操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。
【0016】
また、本発明の操作支援装置は、現在時刻を取得する時刻取得手段と、選択された操作情報と時刻取得手段より得られた操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶手段と、更に記憶手段より履歴情報を読み出し、操作時間順に操作情報を並び替えて管理している操作履歴管理手段を備え、操作情報の候補とその説明情報を表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、操作履歴管理手段により操作時間順に操作情報の候補とその説明情報の表示を行う。
【0017】
本構成により、利用者は選択した最新の操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。
【0018】
また、本発明の操作支援装置は、選択された操作情報と時刻取得手段より得られた操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、更に記憶手段より履歴情報を読み出し、同一の周期で選択されている同一の操作情報とその回数を対応付けて管理している操作履歴管理手段を備え、同一の周期で同一の操作情報が複数回選択されていれば、その周期に同期させて複数回選択された前期操作情報を表示情報作成手段に表示し、その操作が選択されれば自動的に操作コマンドを被制御装置に送出する。
【0019】
本構成により、利用者は周期的に選択している操作を所望する場合、操作の簡略化が可能となる。また、利用者が周期的に選択する操作を忘れた場合でも、自動的に通知されるので、利用者は確実に操作を実行できる。
【0020】
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、操作情報提供装置から受信した操作情報および説明情報を記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段を備え、操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示するよう構成した操作支援方法である。
【0021】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。
【0022】
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報と操作情報の説明情報と操作情報に対応した被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した操作情報と説明情報とコマンド情報とを記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応するコマンド情報を記憶手段より読み出して被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力するコマンド出力手段を備え、操作情報提供装置から操作情報と前期説明情報とコマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明
情報を選択して表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力し、通信手段で操作コマンドを被制御装置に送信して操作する操作支援の方法である。
【0023】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。更に所望する操作情報に対応するコマンド情報が自動的に電子機器に送信されて実行されるため、操作手順と説明情報に基づいて適切な操作コマンドの送出を行うことが可能である。
【0024】
また、本発明は、選択された操作情報とその選択回数とを対応付けて記憶する記憶手段と、更に選択回数順に操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、操作情報の候補とその説明情報を表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、操作履歴管理手段により操作回数順に操作情報の候補とその説明情報を表示する操作支援の方法である。
【0025】
本構成により、利用者は操作頻度の高い操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。
【0026】
また、本発明は、現在時刻を取得する時刻取得手段と、選択された操作情報と時刻取得手段より得られた操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、更に記憶手段より履歴情報を読み出し、操作時間順に操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、操作情報の候補とその説明情報を表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、操作履歴管理手段により操作時間順に操作情報の候補とその説明情報を表示する操作支援方法である。
【0027】
本構成により、利用者は選択した最新の操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。
【0028】
また、本発明は、選択された操作情報と時刻取得手段より得られた操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する記憶手段と、更に記憶手段より履歴情報を読み出し、同一の周期で選択されている同一の操作情報とその回数を対応付けて管理している操作履歴管理手段を備え、同一の周期で同一の操作情報が複数回選択されていれば、その周期に同期させて複数回選択された前期操作情報を表示情報作成手段に表示し、その操作が選択されれば自動的に操作コマンドを被制御装置に送出する操作支援方法である。
【0029】
本構成により、利用者は周期的に選択している操作を所望する場合、操作の簡略化が可能となる。また、利用者が周期的に選択する操作を忘れた場合でも、自動的に通知されるので、利用者は確実に操作を実行できる。
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、操作情報提供装置から受信した操作情報および説明情報を記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段を備え、操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示するよう構成した操作プログラムを格納した記憶媒体である。
【0030】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示される
ので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。
【0031】
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、操作情報提供装置から受信した操作情報および説明情報を記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段を備え、操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示するよう構成した操作プログラムと、操作プログラムが動作する端末とを備える操作支援システムである。
【0032】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。
【0033】
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報と操作情報の説明情報と操作情報に対応した被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した操作情報と説明情報とコマンド情報とを記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応するコマンド情報を記憶手段より読み出して被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力するコマンド出力手段を備え、操作情報提供装置から操作情報と前期説明情報とコマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力し、通信手段で操作コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成した操作プログラムを格納した記憶媒体である。
【0034】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する操作コマンドが自動的に電子機器に送信されて実行されるため、操作手順と説明情報に基づいて適切な操作コマンドの送出を行うことが可能である。
【0035】
また、本発明は、操作手順で関連付けられた複数の操作情報と操作情報の説明情報と操作情報に対応した被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した操作情報と説明情報とコマンド情報とを記憶する記憶手段と、操作情報と説明情報を表示する表示手段と、操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応するコマンド情報を記憶手段より読み出して被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力するコマンド出力手段を備え、操作情報提供装置から操作情報と前期説明情報とコマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が被制御装置の操作を行うための操作コマンドを出力し、通信手段で操作コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成した操作支援システムである。
【0036】
本構成により、電子機器の利用者は操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明
情報を読み操作情報を選択すると、次に操作する操作情報の候補と説明情報が表示されるので、利用者は所望する操作を手順通りに次々と行う事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する操作コマンドが自動的に電子機器に送信されて実行されるため、操作手順と説明情報に基づいて適切な操作コマンドの送出を行うことが可能である。
【0037】
また、本発明は操作情報提供装置と操作支援装置が通信を行う通信路をインターネットとし、操作情報提供装置をインターネットに接続したサーバーとし、操作支援装置にインターネット接続手段を設け、操作情報と説明情報の送受信をインターネットを介して行うよう構成した操作支援システムである。
【0038】
本構成により、利用者はインターネットを利用して簡単に操作支援情報を取得することができる。
【0039】
また、本発明は操作情報提供装置と操作支援装置が通信を行う通信路を短距離無線通信とし、操作情報提供装置と操作支援装置に短距離無線通信手段を設け、操作情報と説明情報の送受信を短距離無線通信により行うよう構成し、その短距離無線通信手段として赤外線通信またはブルートゥースを用いて構成した操作支援システムである。
【0040】
本構成により、課金方式の通信手段を使用せずに簡単に操作支援情報を取得することができる。
【発明の効果】
【0041】
本発明の操作支援装置によれば、電子機器の利用者が、操作する手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を通信路を介して入手できるため、利用者は所望する操作手順と説明情報を容易に得る事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する電子機器のコマンド情報が自動的に電子機器に送信されて実行されるため、利用者は操作手順と説明情報に基づいて適切な操作を行うことができる。
【0042】
また、本発明の操作支援装置によれば、操作履歴管理手段により過去の操作回数順に操作情報の候補とその説明情報を表示を行うことで、利用者は操作頻度の高い操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。更に、時刻取得手段と操作履歴管理手段により操作時間順に操作情報の候補とその説明情報の表示を行うことで、利用者は選択した最新の操作を所望する場合、電子機器の操作回数が削減できるため、操作の簡略化が可能となる。
【0043】
また、本発明の操作支援装置によれば、選択された操作情報と選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶し、同一の周期で選択されている同一の前記操作情報とその回数を対応付けて管理することにより、同一の周期で同一の操作情報が複数回選択されている操作情報があれば、その時刻に同期させてその操作情報を自動的に表示することにより、利用者は周期的に選択している操作を所望する場合、操作の簡略化が可能となる。また、利用者が周期的に選択する操作を忘れた場合でも、自動的に通知されるので、利用者は確実に操作を実行できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態では、操作支援装置は携帯電話などの端末内に格納されて実現される。
【0045】
(実施の形態1)
図1に、本発明の第1の実施の形態にかかる操作支援装置を用いたシステムの全体構成および操作情報と説明情報の表示画面を示す。図1(a)において、本発明の第1の実施
の形態の操作支援装置は携帯電話103に搭載されている。サーバ100はインターネット101を介して携帯電話の基地局102に接続され、携帯電話103とデータの通信を行う。また、サーバ100は電子機器の取扱い操作の操作情報と対応する説明情報を操作手順で関連付けられた階層構造で格納している。従って、利用者は携帯電話103を用いてサーバ100に格納された操作情報と対応する説明情報を受信し、ディスプレイ104上に受信した操作情報と対応する説明情報を表示して、DVDレコーダ、テレビ、エアコンなどの電子機器を操作することが出来る。
【0046】
図1(b)は携帯電話103のディスプレイ104上に表示された操作情報と説明情報のフォーマットを示している。ディスプレイ104の画面は左右に分割表示され、左側に操作情報104aが、右側にその説明情報104bがそれぞれ表示される。
【0047】
以下、図2〜4を用いて本発明の第1の実施の形態における操作支援装置とその動作を詳細に説明する。図2に、本発明の第1の実施の形態における操作支援装置のブロック図を示す。本発明の第1の実施の形態における操作支援装置110は、図2に示すように、通信手段111と、記憶手段114と、情報選択手段112と、表示情報作成手段113で構成され、送受信部117と入力部115とディスプレイ104を有する携帯電話103内に配置されている。携帯電話103の送受信部117はサーバ100とインターネット101を介して通信を行い、操作情報の取得対象である電子機器108の品名、品番、メーカー等で規定される電子機器108の識別子を送信し、その識別子に対応する電子機器の操作情報と説明情報を受信する。携帯電話103の入力部115から利用者の操作要求および所望する操作情報が入力されると、ディスプレイ104に受信した操作情報および説明情報が表示される。すなわち、通信手段111は入力部115より利用者が操作情報を所望している電子機器108の情報を取り込み、対応する識別子を送受信部117に出力する。また、その識別子に相当する電子機器108の操作情報と説明情報を送受信部117より取り込む。記憶手段114は通信手段111で取り込んだ操作情報と説明情報を格納する。情報選択手段112は入力部115より利用者が所望する操作情報を取り込み、記憶手段114から所望の操作情報に対応する説明情報および次の手順で操作される操作情報の候補とその説明情報を選択して取り出す。表示情報作成手段113は選択された情報に基づいて利用者への表示情報を作成しディスプレイ104へ出力できるように構成している。
【0048】
次に、本実施の形態における操作支援装置について、その動作を図3、図4を用いて詳細に説明する。
【0049】
図3は本発明の第1の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャートである。ユーザーからの操作支援要求の発生により操作支援装置が処理を開始すると、まず、通信手段111が電子機器の識別子を携帯電話103の送受信部117に出力し、送受信部117が通信路を介してインターネット上に送信する(S101)。その識別子に対応する電子機器の操作情報と対応する説明情報を操作手順で関連付けられた階層構造で格納しているサーバ100から送受信部117を介してインターネット上で操作情報と説明情報を受信する。受信した操作情報と説明情報は通信手段111で取り込まれて記憶手段114に格納される(S102)。次に操作情報が情報選択手段112で選択されると(S103)、選択された操作情報から表示情報作成手段113で説明情報の次の手順で操作される操作情報の候補とその説明情報を読み出して表示データを作成し、その作成した表示データを端末103のディスプレイ104に表示する(S104)。利用者は表示された情報から次の操作を選択・決定する(S105)。利用者からの選択情報が終了要求でなければ(S106)、S103の処理に戻る。そして、選択された操作情報の次の手順で操作される操作情報の候補とその説明情報を表示し、操作情報を選択するというステップが行われる。利用者からの選択情報が終了要求の場合は(S106)、処理を終了す
る(S108)。
【0050】
図4に、携帯電話103のディスプレイ104上にDVDレコーダの操作情報と説明情報を表示する時の遷移図を示す。表示画面T100〜T105は、携帯電話103のディスプレイ104に表示される操作情報の候補とその説明情報の画面を示している。表示画面T100〜T105には、既に図1(b)で説明したように、左右に分割表示され、左側に操作情報が、右側にその説明情報がそれぞれ表示される。図4では、利用者が選択した操作情報を太枠で示している。図4に示す通り、操作情報を選択する毎に次の手順の操作情報の候補とその説明情報が表示される。ここでは、 利用者がタイマー録画の操作を行う場合を説明する。まず利用者はディスプレイ104に表示された表示画面T100中の「DVD」を携帯電話103の入力部115から指定する(操作1)。すると、操作支援装置110の通信手段111より携帯電話103の送受信部117に識別子が出力され、インターネット上に指定された識別子が送信される。操作支援装置110は、識別子に対応する電子機器の取扱い操作情報と対応する説明情報を操作手順で関連付けられた階層構造で格納しているメーカのサーバからDVDレコーダの操作情報と対応する説明情報を受信して、記憶手段に格納する。そして、DVDの最初の操作手順である「再生」「録画」とその説明情報が表示画面T101のように表示される。利用者が「録画」を選択して入力部より入力すると(操作2)、情報選択手段で選択され、出力部により次の操作情報の候補「テレビ録画」「タイマー録画」とその説明情報が表示画面T102のように表示される。「タイマー録画」を選択すると(操作3)、次の操作手順の候補「チャンネルの選択」「開始時刻の設定」「終了時刻の設定」「予約ボタンを押す」とその説明情報が表示画面T103のように表示される。「チャンネルの選択」を選択すると(操作4)、次の操作情報の候補のチャンネルを示す数字「1」、「2」等が表示画面T104のように表示されるので、希望するチャンネル「2」を選択することができる(操作5)。最後に操作終了の表示画面T105で「終了」を選択すると操作を終了する。
【0051】
このように、本実施の形態における操作支援装置によれば、利用者の希望する電子機器の操作情報に対応した説明情報と次の操作情報の候補とその説明情報を受信して記憶し、操作手順に従って表示し、所望の操作情報を次々と選択して電子機器の操作をすることができるため、利用者の操作負担を軽減することができる。特に操作方法が分からなくなった電子機器についても、通信路を介して操作情報に対応した説明情報と次の操作情報の候補とその説明情報を受信できるので取扱説明書を無くしても困らないという効果がある。
【0052】
また、複数の電子機器の操作情報と説明情報を記憶しておくことにより、一つの操作支援装置を用いて、複数の電子機器の操作情報と説明情報を随時、見ることができるという効果もある。
【0053】
上記実施の形態では、携帯電話103内に操作支援装置110を搭載した例を示したが、通信手段111に送受信部117を搭載し、通信機能を持たない携帯端末上に本発明の操作支援装置を搭載することも可能である。また、本発明の操作支援装置を電子機器108内に搭載し、利用者が電子機器108上で操作するようにしてもよい。
【0054】
(実施の形態2)
次に本発明の第2の実施の形態にかかる操作支援装置について図面を参照して説明する。既に説明した図1〜4と同一の番号を付したものは同一であるため、その詳細な説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0055】
図5に、本発明の第2の実施の形態における操作支援装置を用いたシステムの全体構成を示す。本発明の第2の実施の形態では携帯電話203に操作支援装置を搭載し、インターネット上の電子機器メーカのサーバ200に格納された操作情報と説明情報を用いて、
DVDレコーダ105、テレビ106、エアコン107などの電子機器の操作を行う。既に説明した図1との相違は、サーバー200が電子機器のコマンド情報も格納している点と、このコマンド情報を携帯電話203に組み込んだ操作支援装置が受信して電子機器105、106,107に操作コマンドを送出できる点である。以下、図6〜8を用いて本発明の第2の実施の形態における操作支援装置と操作支援システムの動作を詳細に説明する。
【0056】
図6は、本発明の第2の実施の形態における操作支援装置210の概略ブロック図である。本発明の第2の実施の形態では、サーバ200は操作情報と対応する説明情報に加えて、電子機器の操作を行うためのコマンド情報も格納している。また、第2の形態における操作支援装置210は、操作情報とその説明情報に加えて受信したコマンド情報を格納する記憶手段214と選択された操作情報に対応するコマンド情報を記憶手段214より読み出して電子機器の操作を行う操作コマンドを作成するコマンド作成手段218と第1の実施の形態の通信手段111の機能に加えてコマンド作成手段218から操作コマンドを取得して送受信部217へ送出する機能を有する通信手段211を備えている。そして、携帯電話203の送受信部217は第1の実施の形態の送受信部117の送受信機能だけでなく、赤外線や無線などの通信路を介して電子機器108に操作コマンドを送信する機能を有する。従って、利用者が選択した操作情報に対応する操作コマンドを作成し、電子機器に送信することによって、電子機器の遠隔操作が可能となり、利用者の操作を支援できるよう構成している。
【0057】
次に、本実施の形態における操作支援装置の動作を、図7、図8を用いて詳細に説明する。図7は本実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャートである。S106で利用者の入力が終了要求でなければ、S207の電子機器に操作コマンドを送信する処理を追加している。
【0058】
図8に、DVDレコーダのコマンド情報を含む操作情報と説明情報を表示した遷移図を示す。第1の実施の形態で説明した図4の遷移図と同様に、操作1〜5の手順に従い携帯電話203のディスプレイ104に各操作手順の内容が表示される。ただし操作手順毎にC200〜C205で示す操作コマンドが電子機器に送出される。ここでは利用者がタイマー録画の操作を行う場合について説明する。まず、第1の実施の形態における図4と同じ手順を行う。すると、操作1で選択された操作情報に対応する「DVD」の操作コマンドC200が自動的に電子機器に送出される。以下、操作終了手順で操作コマンドC205が送出されるまでそれぞれ操作手順に対応する操作コマンドC201〜C205が送出される。
【0059】
このように、本実施の形態における操作支援装置によれば、利用者の希望する操作情報に対応した説明情報の表示が可能で、さらに利用者が選択した操作コマンドを電子機器に送信することで、操作負担を軽減することができる。
【0060】
(実施の形態3)
次に本発明の第3の実施の形態にかかる操作支援装置について図面を参照して説明する。既に説明した図1〜8と同一の番号を付したものは同一形態であるため、その詳細な説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0061】
図9に、本発明の第3の実施の形態における操作支援装置310のブロック構成図を示す。本発明の第2の実施の形態で既に説明した図6との相違は、操作支援装置310が操作された回数順に操作履歴情報を管理している点である。以下、図9〜10を用いて本発明の第3の実施の形態における操作支援装置とその動作を詳細に説明する。
【0062】
本発明の第3の実施の形態では、操作支援装置310は、操作情報と説明情報とコマンド情報だけでなく利用者の選択した 操作の回数履歴を格納する記憶手段314と、その格納された情報を読み出して操作された回数順に履歴を管理する操作履歴管理手段305と、表示順番を任意に選択可能な表示情報作成手段313を備える構成としている。従って、利用者に操作情報を表示する際に、操作履歴情報に基づいて操作履歴管理手段305が次に選択される操作の候補を操作回数順に選択して表示情報作成手段302で表示することにより、利用者の操作を支援できるよう構成されている。
【0063】
次に、本発明の実施の形態における操作支援装置について、その動作を、図10を用いて詳細に説明する。図10は本実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャートである。既に説明した図7のフローチャートに対し、S104で操作情報と説明を表示した後に、次の操作手順の候補が複数個存在する場合、利用者に操作情報を表示する際に、操作履歴情報に基づいて操作履歴管理手段305が次に選択される操作候補を操作された回数順に選択して表示する処理(S309)および利用者が選択した操作情報より操作回数履歴を更新する処理(S310)を追加している。このことにより、本発明の実施の形態における操作支援装置では、操作履歴に基づいて次に選択される操作の候補を操作された回数順に選択して表示する。
【0064】
このように、本実施の形態における操作支援装置によれば、利用者の操作情報に対応した説明情報の表示が可能で、さらに操作履歴に基づいて次に選択される操作の候補を操作された回数順に選択して表示することで、利用者の操作負担を軽減することができる。
【0065】
(実施の形態4)
次に本発明の第4の実施の形態にかかる操作支援装置について図面を参照して説明する。既に説明した図1〜10と同一の番号を付したものは同一であるため、その詳細な説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0066】
図11に、本発明の第4の実施の形態における操作支援装置410のブロック構成図を示す。本発明の第3の実施の形態で既に説明した図9との相違は、操作支援装置410が操作時刻とその時刻順に操作履歴情報を管理している点である。
【0067】
以下、図11〜12を用いて本発明の第4の実施の形態における操作支援装置とその動作を詳細に説明する。本発明の第4の実施の形態における操作支援装置410では、現在時刻を取得する現在時刻取得手段420と、操作情報と説明情報とコマンド情報だけでなく時刻取得手段420より得られる操作情報の選択された時刻の履歴を操作情報と対応付けて記憶する記憶手段414と、その格納情報を読み出して操作時刻順に履歴を管理する操作履歴管理手段405を備える構成としている。従って、利用者に操作情報を表示する際に、操作履歴情報に基づいて操作履歴管理手段405が次に選択される操作情報の候補を操作時刻順に選択して表示情報作成手段313で表示することにより、利用者の操作を支援できるよう構成されている。
【0068】
次に、本実施の形態における操作支援装置について、その動作を、図12を用いて詳細に説明する。図12は本実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャートである。既に説明した図10のフローチャートに対し、操作情報と説明情報を表示した後に(S104)、次の操作手順の候補が複数個存在する場合、利用者に操作情報の候補を表示する際に、操作履歴情報に基づいて操作履歴管理手段405が次に選択される操作の候補を操作時刻順に選択して表示する処理(S409)、および現在時刻取得手段420で利用者が操作を選択した時刻を取得し、更に操作時刻履歴を更新する処理(S410)を追加している。このことにより、本発明の実施の形態における操作支援装置では、操作履歴に基づいて次に選択される操作情報の候補を操作時刻順に選択して表示する。
【0069】
このように、本実施の形態における操作支援装置によれば、利用者の操作情報に対応した説明情報の表示が可能で、さらに操作履歴に基づいて次に選択される操作を操作時刻順に選択して表示することで、利用者の操作負担を軽減することができる。
【0070】
(実施の形態5)
次に本発明の第5の実施の形態にかかる操作支援装置について図面を参照して説明する。既に説明した図1〜12と同一の番号を付したものは同一であるため、その詳細な説明を省略し、異なる点のみを説明する。
【0071】
図13に、本発明の第5の実施の形態における操作支援装置510のブロック構成図を示す。本発明の実施の第4の形態で既に説明した図11との相違は、操作支援装置510が、同一の周期で選択されている同一の操作情報を検出し、その操作情報の選択された時刻が現在時刻である場合、その操作情報と説明情報を表示し、先行して操作を提案する点である。以下、図13〜14を用いて本発明の第5の実施の形態における操作支援装置とその動作を詳細に説明する。
【0072】
本発明の第5の実施の形態における操作支援装置では、記憶手段414より履歴情報を読み出し、同一の周期で選択されている同一の操作情報とその回数を対応付けて管理している操作履歴管理手段505を備える構成としている。したがって、操作履歴情報に基づいて操作履歴管理手段505が次に選択される操作の候補を操作時刻順に選択して表示情報作成手段313で表示出来るだけでなく、操作履歴管理手段505が現在時刻取得手段420より現在時刻を取得し、記憶手段414より操作履歴とその操作時刻を読み出して、毎月、または毎週、または毎日同一の時刻で複数回実行されている同一の操作履歴を検出し、その時刻が現在時刻である場合、表示情報作成手段313でその操作情報と説明情報を表示し、先行して操作を提案することで、利用者の操作を支援できるよう構成されている。なお、本例では操作の提案条件を同一時刻としたが、同一時刻と規定する時間範囲すなわち時刻の誤差範囲は利用者によって設定されることでも可能である。
【0073】
次に、本実施の形態における操作支援装置について、その動作を、図14を用いて詳細に説明する。図14は本実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャートである。既に説明した図12のフローチャートに対し、操作履歴管理手段505により現在時刻を取得し(S510)、記憶手段414より読み出した操作履歴とその実行時刻を参照し、同一の周期で複数回選択されている同一の操作情報の実行された時刻が、現在時刻であれば対応する操作情報と説明を表示し(S511〜513)、利用者の許可が得られたら(S514)、対応する操作コマンドを電子機器に送信する(S515)という一連の処理を追加している。このことにより、本発明の実施の形態における操作支援装置では、取得した現在時刻情報と記憶した操作履歴情報に基づいて周期的に利用されている操作情報を自動的に検出し、その操作を実行する時刻で利用者に通知し、利用者の許可を得て自動的に実行するようにしている。
【0074】
このように、本実施の形態における操作支援装置によれば、利用者の操作情報に対応した説明情報の表示が可能で、更に取得した現在時刻情報と記憶した操作履歴情報に基づいて周期的に利用されている操作情報を自動的に検出し、その操作を実行する時刻で利用者に通知し、利用者の許可を得て自動的に実行することにより、操作負担を軽減することができる。
【0075】
(実施の形態6)
次に本発明の第6の実施の形態にかかる操作支援装置について図面を参照して説明する。既に説明した図1〜14と同一の番号を付したものは同一であるため、その詳細な説明を
省略し、異なる点のみを説明する。
【0076】
図15に、本発明の第6の実施の形態にかかる操作支援装置を用いたシステムの全体構成を示す。第2の実施の形態との相違は、本発明の第6の実施の形態では、DVDレコーダ605、テレビ606、エアコン607などの電子機器は取扱操作情報と対応する説明情報と操作コマンド情報を操作手順で関連付けられた階層構造で格納している点である。また、携帯電話603は電子機器605、606、607に格納された取扱操作情報と対応する説明情報と操作コマンド情報を基地局を介さずに赤外線またはブルートゥースを用いて前記情報を取得することができる点である。また、この赤外線またはブルートゥースを介して利用者は操作コマンドを電子機器に送信して操作を行うことが可能である。
【0077】
このように、本実施の形態における操作支援システムによれば、利用者は通信料の必要な基地局を介する通信路を使用せずに操作情報を取得して操作コマンドを電子機器に送信することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明にかかる操作支援装置は、家電製品やオーディオ機器などの電子機器の利用者に対して、利用者が行う操作手順で関連付けられた操作情報と対応する説明情報を通信路を介して提供することで、利用者は所望する操作手順と説明情報を容易に得る事が可能となる。更に所望する操作情報に対応する電子機器のコマンド情報が自動的に電子機器に送信されて実行されるため、利用者は操作手順と説明情報に基づいて適切な操作を行うことができる。そのため、本発明は家電製品やオーディオ機器などの電子機器の操作説明方法等について利用者の電子機器の操作を支援する操作支援装置および操作支援システムとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の第1の実施の形態における操作支援装置を用いた操作支援システムのシステム構成図
【図2】本発明の第1の実施の形態における操作支援装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャート
【図4】本発明の第1の実施の形態における操作支援装置の操作画面の遷移図
【図5】本発明の第2の実施の形態における操作支援装置を用いた操作支援システムのシステム構成図
【図6】本発明の第2の実施の形態における操作支援装置の構成を示すブロック図
【図7】本発明の第2の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施の形態における操作支援装置の操作画面の遷移図と操作 コマンドを示す概念図
【図9】本発明の第3の実施の形態における操作支援装置の構成を示すブロック図
【図10】本発明の第3の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャート
【図11】本発明の第4の実施の形態における操作支援装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第4の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャート
【図13】本発明の第5の実施の形態における操作支援装置の構成を示すブロック図
【図14】本発明の第5の実施の形態における操作支援装置の動作を示すフローチャート
【図15】本発明の第6の実施の形態における操作支援装置を用いた操作支援システムのシステム構成図
【図16】従来の説明情報入手システムの構成を示すシステム構成図
【符号の説明】
【0080】
100 サーバ
101 インターネット
102 基地局
103 携帯電話
104 ディスプレイ
104a 操作情報
104b 説明情報
105 DVDレコーダ
106 テレビ
107 エアコン
108 電子機器
110 操作支援装置
111 通信手段
112 情報選択手段
113 表示情報作成手段
114 記憶手段
115 入力部
117 送受信部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作情報と説明情報を操作手順で関連付けた階層構造で管理し提供する操作情報提供装置と、前記操作情報提供装置から通信路を介して前記操作情報と対応する前記説明情報を受信して記憶手段に記憶および表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を前記表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作支援装置からなる操作支援システム。
【請求項2】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、前記操作情報提供装置から受信した前記操作情報および前記説明情報を記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段を備え、前記操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作支援装置。
【請求項3】
操作情報と説明情報と被制御装置の操作を行うためのコマンド情報を操作手順で関連付けた階層構造で管理し提供する操作情報提供装置と、前記操作情報提供装置から通信路を介して前記操作情報と対応する前記説明情報を受信して記憶手段に記憶および表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を前記表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応するコマンド情報に基づいてコマンド出力手段が前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力し、通信手段で前記コマンドを前記被制御装置に送信して操作するよう構成したことを特徴とする操作支援装置からなる操作支援システム。
【請求項4】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報と前記操作情報の説明情報と前記操作情報に対応した前記被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と、前記通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した前記操作情報と前記説明情報と前記コマンド情報とを記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応する前記コマンド情報を前記記憶手段より読み出して前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力するコマンド出力手段を備え、前記操作情報提供装置から前記操作情報と前期説明情報と前記コマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると、選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応する前記コマンド情報に基づいて前記コマンド出力手段が前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力し、前記通信手段で前記コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成したことを特徴とする操作支援装置。
【請求項5】
選択された前記操作情報とその選択回数とを対応付けて記憶する前記記憶手段と、更に選択回数順に前記操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、前記操作情報の候補とその説明情報を前記表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、前記操作履歴管理手段により操作された回数順に操作情報の候補とその説明情報を表示することを特徴とする請求項4に記載の操作支援装置。
【請求項6】
現在時刻を取得する時刻取得手段と、選択された前記操作情報と前記時刻取得手段より得られた前記操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて前記記憶手段と、更に前記記憶手段より履歴情報を読み出し、操作時間順に前記操作情報を並び替えて管理している操
作履歴管理手段を備え、前記操作情報の候補とその説明情報を前記表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、前記操作履歴管理手段により操作時間順に操作情報の候補とその説明情報を表示することを特徴とする請求項4に記載の操作支援装置。
【請求項7】
選択された前記操作情報と前記時刻取得手段より得られた前記操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する前記記憶手段と、更に前記記憶手段より履歴情報を読み出し、同一の周期で選択されている同一の前記操作情報とその回数を対応付けて管理している前記操作履歴管理手段を備え、同一の周期で同一の前記操作情報が複数回選択されていれば、その周期に同期させて複数回選択された前期操作情報を前記表示情報作成手段に表示し、その操作が選択されれば自動的に前記コマンドを前記被制御装置に送出することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の操作支援装置。
【請求項8】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、前記操作情報提供装置から受信した前記操作情報および前記説明情報を記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段を備え、前記操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると、前記情報選択手段が選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作支援方法。
【請求項9】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報と前記操作情報の説明情報と前記操作情報に対応した前記被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と前記通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した前記操作情報と前記説明情報と前記コマンド情報とを記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応する前記コマンド情報を前記記憶手段より読み出して前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力するコマンド出力手段を備え、前記操作情報提供装置から前記操作情報と前期説明情報と前記コマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると、前記情報選択手段が選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応する前記コマンド情報に基づいて前記コマンド出力手段が前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力し、前記通信手段で前記コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成したことを特徴とする操作支援方法。
【請求項10】
選択された前記操作情報とその選択回数とを対応付けて記憶する前記記憶手段と、更に選択回数順に前記操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、前記操作情報の候補とその説明情報を前記表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、前記操作履歴管理手段により操作回数順に操作情報の候補とその説明情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の操作支援方法。
【請求項11】
現在時刻を取得する時刻取得手段と、選択された前記操作情報と前記時刻取得手段より得られた前記操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する前記記憶手段と、更に前記記憶手段より履歴情報を読み出し、操作時間順に前記操作情報を並び替える操作履歴管理手段を備え、前記操作情報の候補とその説明情報を前記表示情報作成手段に表示する際に前期操作情報の候補が複数ある場合には、前記操作履歴管理手段により操作時間順に操作情報の候補とその説明情報を表示することを特徴とする請求項9に記載の操作支援方法。
【請求項12】
選択された前記操作情報と前記時刻取得手段より得られた前記操作情報の選択された時刻の履歴とを対応付けて記憶する前記記憶手段と、更に前記記憶手段より履歴情報を読み出し、同一の周期で選択されている同一の前記操作情報とその回数を対応付けて管理している前記操作履歴管理手段を備え、同一の周期で同一の前記操作情報が複数回選択されていれば、その周期に同期させて複数回選択された前期操作情報を前記表示情報作成手段に表示し、その操作が選択されれば自動的に前記コマンドを前記被制御装置に送出することを特徴とする請求項10または請求項11に記載の操作支援方法。
【請求項13】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、前記操作情報提供装置から受信した前記操作情報および前記説明情報を記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段を備え、前記操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項14】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報とその説明情報を提供する操作情報提供装置と通信路を介して通信を行う通信手段と、前記操作情報提供装置から受信した前記操作情報および前記説明情報を記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段を備え、前記操作情報提供装置から操作情報および説明情報を受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報とを前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示するよう構成したことを特徴とする操作支援システム。
【請求項15】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報と前記操作情報の説明情報と前記操作情報に対応した前記被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と前記通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した前記操作情報と前記説明情報と前記コマンド情報とを記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応する前記コマンド情報を前記記憶手段より読み出して前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力するコマンド出力手段を備え、前記操作情報提供装置から前記操作情報と前期説明情報と前記コマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を前記表示手段に表示し、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応する前記コマンド情報に基づいて前記コマンド出力手段が前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力し、前記通信手段で前記コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成したことを特徴とする操作プログラムを格納した記憶媒体。
【請求項16】
操作手順で関連付けられた複数の操作情報と前記操作情報の説明情報と前記操作情報に対応した前記被制御装置の操作を行うためのコマンド情報とを提供する操作情報提供装置と前記通信路を介して通信を行う通信手段と、受信した前記操作情報と前記説明情報と前記コマンド情報とを記憶する記憶手段と、前記操作情報と説明情報を表示する表示手段と、前記操作情報を選択する情報選択手段と、選択された操作情報に対応する前記コマンド情報を前記記憶手段より読み出して前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力するコマンド出力手段を備え、前記操作情報提供装置から前記操作情報と前期説明情報と前記コマンド情報とを受信して記憶し、受信した操作情報と説明情報を前記表示手段に表示し
、表示している操作情報のいずれかが選択されたという信号を受信すると選択された操作情報の次に操作する操作情報の候補とその説明情報を選択して前記表示手段に表示し、更に選択された操作情報に対応する前記コマンド情報に基づいて前記コマンド出力手段が前記被制御装置の操作を行うためのコマンドを出力し、前記通信手段で前記コマンドを被制御装置に送信して操作するよう構成したことを特徴とする操作支援システム。
【請求項17】
前記操作情報提供装置と前記操作支援装置が通信を行う通信路をインターネットとし、
前記操作情報提供装置をインターネットに接続したサーバーとし、
前記操作支援装置にインターネット接続手段を設け、
前記操作情報と前記説明情報の送受信をインターネットを介して行うよう
構成したことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の操作支援システム。
【請求項18】
前記操作情報提供装置と前記操作支援装置が通信を行う通信路を短距離無線通信とし、
前記操作情報提供装置と前記操作支援装置に短距離無線通信手段を設け、
前記操作情報と前記説明情報の送受信を短距離無線通信により行うよう
構成したことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の操作支援システム。
【請求項19】
前記短距離無線通信を赤外線通信としたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の操作支援システム。
【請求項20】
前記短距離無線通信としてブルートゥースを用いたことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の操作支援システム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate


【公開番号】特開2006−58936(P2006−58936A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237156(P2004−237156)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】