説明

操作端末器、並びに、負荷および表示部の遠隔制御システム

【課題】負荷および表示部の遠隔制御システムに関し、表示部の消費電力を軽減することを目的とする。
【解決手段】負荷1〜nを操作する操作スイッチ1cおよび負荷の状態を示す表示部1aを有した操作端末器1と、負荷が接続される制御端末器3と、操作端末器1と制御端末器3間を信号線で接続する伝送ユニット2とを備え、操作スイッチ1cと、表示部1aと、制御端末器3とは、それぞれアドレスが付与されており、特に、表示部1aの輝度レベルを制御する情報があった場合に、伝送ユニット2を介して対応する表示部1aに制御情報を供給して、表示部1aの輝度の制御を行って、省電力を図るシステムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具などの負荷を制御する操作端末器、並びに、負荷および表示部の遠隔制御システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、照明器具などの負荷のON/OFFを入力するスイッチを備えた操作端末器として、負荷がON状態のときには例えば赤色の、負荷がOFF状態のときには緑色のランプを点灯して、使用者が負荷の状態を視認できるように表示部を備えたものが知られている。
【0003】
この種の操作端末器において、表示部は、使用者が負荷の状態を視認できるだけでなく、明かりの消えた暗い部屋等においても、ランプの点灯によりスイッチの位置が使用者にわかるようになっている(特許文献1)。
【0004】
一方で、負荷の監視や制御を上位側から行えるようにした負荷制御システムも知られており、このようなシステムではスイッチのON/OFFを含む情報を信号線により伝送し、この情報を用いて負荷をON/OFFする技術が知られている。(特許文献2)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8-96681号公報
【特許文献2】特開2011-10036号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、負荷の状態を示す表示部は、使用者が不在の場合など、負荷の状態を表示する必要がない場合でも常に一定の明るさで点灯しており、オフィスや工場等、操作スイッチが多くある場所では、表示部といえどもその消費電力がかさんでしまうという問題があった。
【0007】
そして、工場等においては、消費電力の観点から、守衛室等の遠隔位置から負荷自体の制御もさることながら、その負荷の状態を示す表示部を制御したいという要望もでている。
【0008】
また、使用者が在室していないときはもとより、在室しているようなときでも、使用者が表示部の位置から離れているような場合もあり、このような時には使用者が在室していないと同様な問題が生じてしまう。あるいは、室内の明るさ状況に応じて表示部をそれほど明るくしておく必要性がない場合もあり得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本願請求項に係る発明は以下に記載の1)〜8)の手段より成る。
すなわち、
1)負荷を操作する操作スイッチおよび前記負荷の状態を示す表示部を有した操作端末器と、前記負荷が接続される制御端末器と、前記操作端末器と前記制御端末器間を信号線で接続する伝送ユニットとを備え、
前記操作スイッチと、前記表示部と、前記制御端末器とは、それぞれアドレスが付与されており、前記負荷を制御するための情報があった場合には、前記伝送ユニットを介して対応する前記制御端末器に制御情報を供給して、前記負荷を制御する一方、
前記表示部の輝度レベルを制御するための情報が得られた場合には、前記伝送ユニットを介して対応する表示部に制御情報を供給して、前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
2)前記操作端末器に、前記表示部の輝度レベルを調節する調光ボリュームを設けたことを特徴とする1)に記載の負荷および表示部の遠隔制御システム。
3)前記1)または2)に記載の負荷および表示部の遠隔制御システムにおいて、
タイマ手段をさらに設け、予め設定された前記表示部の輝度レベル制御スケジュールにしたがって、前記伝送ユニットを介して前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
4)前記1)または2)に記載の負荷および表示部の遠隔制御システムにおいて、
前記負荷の使用者の入退室情報を得るための手段をさらに設け、その入退室情報に基づいて、前記伝送ユニットを介して前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
5)負荷を操作する操作スイッチと、前記負荷の状態を示す表示部と、前記表示部を制御する制御部と、人感センサとを具備し、使用者が前記人感センサの所定距離内に近づいたことを感知し、前記制御部により前記表示部の輝度レベルを制御することを特徴とする操作端末器。
6)前記操作端末器に、前記人感センサの有効・無効を切り替える人感センサスイッチを設けたことを特徴とする5)に記載の操作端末器。
7)前記5)または6)に記載の操作端末器と、前記負荷が接続される制御端末器と、前記操作端末器と前記制御端末器間を信号線で接続する伝送ユニットとを備え、
前記操作スイッチと、前記人感センサと、前記制御端末器とは、それぞれアドレスが付与されており、
前記人感センサを制御するための情報があった場合には、前記伝送ユニットを介して対応する人感センサに制御情報を供給して、前記人感センサを制御することを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
8)負荷を操作する操作スイッチと、前記負荷の状態を示す表示部と、前記表示部を制御する制御部と、照度センサとを具備し、前記照度センサからの照度情報に基づき前記表示部の輝度レベルを調整することを特徴とする操作端末器。
【発明の効果】
【0010】
本願各請求項に係る発明によれば、操作端末器における表示部の待機時の消費電力を削減し、省エネに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1に係る操作端末器の回路ブロック図である。
【図3】実施例1に係るシーケンス図である。
【図4】実施例2に係る操作端末器の、壁に取り付けた状態で操作方向から見た正面図である。
【図5】実施例2に係る操作端末器の回路ブロック図である。
【図6】実施例3に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図7】実施例4に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図8】実施例4に係る操作端末器の、壁に取り付けた状態で操作方向から見た正面図である。
【図9】実施例4に係るシーケンス図である。
【図10】実施例5に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図11】実施例6に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を実施する形態につき、好ましい実施例により具体的に説明する。
【実施例1】
【0013】
まず、実施例1について図に基づいて説明する。
図1は、照明器具などの負荷の入出力を操作する操作スイッチを備えた操作端末器に設
けられ、負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【0014】
同図に示すように、負荷および表示部の遠隔制御システムは、例えば照明器具や換気扇等からなる複数の負荷1〜nと、操作端末器1と、伝送ユニット2と、制御端末器3と、減光制御要求タイマ4aおよび点灯制御要求タイマ4bと、電源5と、トランス6とから構成されており、操作端末器1および制御端末器3および減光制御要求タイマ4aおよび点灯制御タイマ4bは、伝送ユニット2と2線式の信号線で接続されている。
【0015】
操作端末器1は、例えば、伝送ユニットから離れた壁等に設置され、使用者が照明器具等の負荷についてON/OFFの操作を行う操作スイッチ1cと、負荷のON/OFFの状態を表示する表示部1aとを備えている。
【0016】
表示部1aは、例えば、操作スイッチ1cの両端に配置され、LEDを点灯させて制御対象の負荷の状態を表示させるものであって、いずれか一方を負荷がON状態のときに点灯させ、負荷がOFF状態であるときに、他方を点灯させる。さらに、負荷がON状態であるときに点灯するLEDを赤色、負荷がOFF状態であるときに点灯するLEDを緑色とすることによって、より視認しやすくすることができる。また、表示部1aは所望の明るさの輝度レベルに変更することができるようになっている。
【0017】
表示部1aの表示はLEDを点灯されて行うことに限らず、液晶表示などあらゆる表示手段を用いることによって実現してもよい。
【0018】
伝送ユニット2は、操作端末器1の操作スイッチ1cおよび表示部1a、並びに制御端末器3を、アドレスによって対応づけ、それぞれを個別に認識することができ、操作スイッチ1cからの入力情報に応答して、制御端末器3を介して、負荷の制御を行うようになっている。
【0019】
制御端末器3内には、伝送ユニット2に接続される図示しないリレー制御部と、負荷に接続される図示しないリレーがそれぞれ配設されている。
【0020】
また、表示部1aの輝度レベルに応じてタイマを備えている。このタイマは、例えば、操作スイッチ1cの使用頻度時間等に応じて輝度レベルを制御するようにしたものである。本実施例においては、輝度レベルの小さい方(例えば、レベル1)の制御要求を行うタイマを減光制御要求タイマ4a、輝度レベルがそれより大きい方(例えば、レベル2)の制御要求を行うタイマを点灯制御要求タイマ4bとしている。
【0021】
減光制御要求タイマ4aおよび点灯制御タイマ4bは、それぞれ、予め設定された表示部1aの表示状態のレベル1および2のスケジュールに従って、伝送ユニット2へ制御要求を行うようになっている。
【0022】
本実施例のように、調光できる輝度レベルが2段階のものに限らず、輝度が0−100%の範囲で任意の調光のレベル数を設定し、それに応じてタイマの数を増やしてもよい。
【0023】
また、本実施例のように、タイマはそれぞれのレベルに対応してそれぞれ設けるのではなく、タイマ内の時計を共有して、タイマ内に設けられる図示しない制御部に格納されたプログラムにより各輝度レベルを制御するようにしてもよい。
【0024】
電源5は、伝送ユニット2およびトランス6に接続されており、伝送ユニット2は商用電源からの電源の供給を受けて駆動し、制御端末器3および2つのタイマ4aおよび4bは、トランス6により商用電源からの供給電力を制御端末器1の駆動に適するように変換した電源で駆動するようになっている。
【0025】
次に、図2および図3を用いて負荷および表示部の遠隔制御システムの動作について説明する。図2は操作端末器1の回路ブロック図で、図3は、本実施例に係るシーケンス図である。
【0026】
例えば、負荷がOFF状態のときに、使用者により操作端末器1の操作スイッチ1cが操作されると、制御部1dは、当該操作スイッチ1cに割り当てられたアドレスを図示しないアドレス記憶部から呼び出す。続いて、そのアドレス情報に基づく信号を生成し、この信号を送信部1gから伝送ユニット2に送信する。伝送ユニットは、伝送されたアドレス情報から該当するアドレスが設定された制御端末器3の図示しないリレー制御部へ信号を供給し、制御端末器3のリレーが閉成されて負荷がON状態になる。
【0027】
また、これとは逆に負荷がON状態のとき、使用者により操作端末器1の操作スイッチ1cが操作されると、上記と同様に伝送ユニットを介し、制御端末器のリレーが開成されて負荷がOFF状態になる。
【0028】
このようにして、負荷のON/OFF制御を行うように構成している。
また、操作端末器1の制御部1dは、受信部1fが伝送ユニットから受信した伝送信号からリレーのアドレスと負荷の動作情報を取り出し、アドレス記憶部に記憶された各操作スイッチ1cに割り当てたアドレスの何れかと一致すれば、負荷の動作情報に基づいて表示部1aに点灯信号を出力して表示部1aの発光色を変更するようになっている。具体的には、アドレスに対応する負荷がON状態を示す動作情報を含んでいれば、表示部1aを赤色に発光させ、また、負荷がOFF状態を示す動作情報を含んでいれば、表示部1aを緑色に発光させる。これにより、操作スイッチの遠隔に設置された負荷の状態を使用者が視認することができる。
【0029】
また、減光制御要求タイマ4aおよび点灯制御タイマ4bには、表示部1aを制御する日時のスケジュールをあらかじめ設定しておく(例えば、月曜日から金曜日の従業者の定時の勤務時間帯である9時から17時は、使用頻度も多いことから、表示部の輝度をレベル2にしておくスケジュールを設定しておく)。
【0030】
また、このスケジュールの設定は、予め減光制御要求タイマ4aおよび点灯制御タイマ4b内の図示しない制御部に格納されたプログラムによりスケジュールを設定するようになっている。
【0031】
この減光制御要求タイマ4aは、あらかじめ設定されたスケジュールにしたがって、表示部1aの輝度を、減光されたレベル1にする時間(例えば、定時退社時間の17時)に至ると、伝送ユニット2へ表示部1aの輝度を減少させる制御を要求する信号を出力する。伝送ユニット2は、該当する表示部1aに対応する表示部制御アドレスを取り出し、表示部1aに対応する表示部制御アドレスを取り出し、表示部1aの輝度を減少させる信号を出力する。その表示部制御アドレスに該当する操作端末器1は受信部1fを介して信号を受信すると、制御部1dが、表示部1aの輝度を減少させる。
【0032】
さらに、前述とは逆に例えば就業時間に至る9時になると、点灯制御タイマ4bは、伝送ユニット2へ表示部1aの輝度をレベル2にする制御要求をし、伝送ユニット2は、該当する表示部1aの輝度をレベル2にする信号を出力するようになっている。
このようにして、タイマに予め設定しておいたスケジュールにしたがって、表示部の輝度を切り替えることができ、省エネに貢献できる。
【0033】
このように、不在時間の多い時間など、表示部1aの点灯があまり必要のない場合、操作スイッチから離間した遠隔から表示部1aの輝度を調節することで、待機時の消費電力を削減し、省エネに貢献することができる。
【実施例2】
【0034】
次に実施例2につき、説明する。図4は、実施例2に係る操作端末器の、壁に取り付けた状態で操作方向から見た正面図、図5は、実施例2に係る操作端末器の回路ブロック図である。前述の実施例1で説明したと同一の構成部には同一符号を付して説明を省略し、異なる構成部についてのみ説明する。
【0035】
符号20bは調光ボリュームであり、使用者が表示部20aの輝度レベルを調節することができる。
【0036】
この場合、負荷を使用している使用者自身が、例えば、表示部20aの輝度レベルが大きすぎると判断した場合、制御端末器1の調光ボリュームを操作することで、調光ボリュームは、制御部20dへ制御を要求し、表示部20aの輝度レベルを小さくすることができる。
【0037】
このように、操作スイッチから離間した遠隔からの制御だけでなく、使用者自身が表示部の輝度を調節することができ、例えば、スイッチが設けられる箇所の環境に応じて、周囲の明るさが異なっている場合など、使用者の使用頻度に応じて、使用者の意向に応じて適宜対応することができ、利便性が向上する。
【実施例3】
【0038】
次に、実施例3について説明する。
図6は、実施例3における負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【0039】
符号7は、入退室管理システムであり、ICカードなどで従業者の入退室が管理されているような場合には、その入退室の情報を利用することができる。
【0040】
この場合、例えば、入退室管理システム7から入室する情報が出力されると、入退室管理システム7と伝送ユニット2に接続される、図示しない接点連動が、伝送ユニット2へ表示部30aの輝度レベルを2にする制御を要求する信号を出力する。伝送ユニット2は、該当する表示部の負荷に対応する表示部制御アドレスと表示部の輝度レベルを2にする信号を出力し、該当する操作端末器の制御部は、表示部30aの輝度レベルを2にする。また、退室の情報が出力されると、伝送ユニット2へ表示部30aの輝度レベルを1にする制御要求をし、伝送ユニット2は、該当する表示部の輝度レベルを1にする信号を出力する。
【0041】
このように、入退室管理システムを用いて、表示部30aを制御することにより、タイマを用いた場合に比べ適用性があり、負荷の使用が変則的な場合においても、使用者の利便性が増しつつ、省エネを図ることができる。さらに、使用者の在室状況に応じて表示部の輝度を調節するため、タイマを用いた場合に比べ、さらなるきめ細かな省エネを図ることができる。
【実施例4】
【0042】
次に実施例4について説明する。
図7は、その実施例に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図で、図8は操作端末器1の壁に取り付けた状態で操作方向から見た正面図である。
前述の実施例と同様に同一構成部には同一符号を付して異なる構成部についてのみ説明する。
【0043】
符号40hは人感センサであり、操作端末器40に内蔵されている。さらに、操作端末器40には、人感センサ40hのON/OFFを入力する人感センサスイッチ40iを備えている。人感センサ40hは、例えば、赤外線照射等により構成される。この人感センサ40hにより操作端末器40の近傍に人がいるかどうかを判断し、人が近傍にいる場合のみ、表示部40aの輝度をレベル2にするよう、操作端末器40の図示しない制御部40dに制御要求をし、表示部40aの輝度レベルを2にする。
【0044】
また、人感センサ40hにより、操作端末器40の近傍に人がいない場合、表示部40aの輝度レベルを1にするように制御要求し、表示部40aの輝度を減光する。
【0045】
また、使用者が人感センサ40hの有効・無効を、人感センサスイッチ40iによって切り替えることも可能である。
【0046】
図9にそのシーケンス図を示している。同図に示すように、人感センサ40hが所定距離内に赤外線照射による熱線を感知したときに、表示部40aへレベル2の制御要求をし、表示部40aの輝度レベルを2にするようになっている。また、人感センサ40hが熱線を感知しないときには、表示部40aの輝度レベルを1にするようになっている。
【0047】
前述のように、使用者が照明器具等の負荷を制御しようと操作端末器40に近づいたときのみ、表示部40aの輝度を明るくするようにでき、待機時の消費電力を削減し、省エネに貢献することができる。さらに、人感センサスイッチ40iを設けたことにより、人感センサの頻度や、表示部40aの確認頻度等の状況に合わせて、人感センサのON/OFFの変更を行うことで、省エネでありながらも、利便性を考慮したシステムとすることが可能となる。
【実施例5】
【0048】
次に実施例5について説明する。
符号50jは、照度センサであり、操作端末器50に内蔵されている。照度センサ50jは、操作端末器50の周辺の輝度に対応して、図示しない制御部へ照度レベルの情報を出力し、制御部は、表示部50aへ表示部の輝度を調節する信号を出力する。例えば、周辺照度がある一定値よりも小さいときは、表示部50aの輝度レベルを1に、逆に、周辺照度が大きいときは、表示部50bの輝度レベルを2にする。
【0049】
このように、個々の操作端末器周辺の輝度に応じて、表示部の輝度を自動的に検知して輝度レベルを調整することができるので、更なる利便性と省電力化に貢献できる。
【実施例6】
【0050】
次に実施例6について説明する。
図9は、その実施例に係る負荷および表示部の遠隔制御システムの全体構成を示すブロック図である。
【0051】
符号60hは人感センサであり、アドレスを付与し、伝送ユニットが個別に識別できるようになっている。
【0052】
符号8は人感センサ用タイマであり、複数ある人感センサ60hを制御する日時や、そのON/OFFの制御内容を予めタイムスケジュールを設定しておく。そして、その人感センサ60hのON/OFFスケジュールにしたがって、伝送ユニット2へ制御要求を行う。
【0053】
人感センサ用タイマ8は、あらかじめ設定された人感センサ60hをONにする時間が来ると、伝送ユニット2へ人感センサ60hをONにする制御を要求する信号を出力する。伝送ユニット2は、該当する人感センサ60hに対応する人感センサ60hの制御アドレスを取り出し、人感センサ60hをONにする信号を出力する。その人感センサ制御アドレスに該当する操作端末器1は図示しない受信部60fを介して信号を受信すると、図示しない制御部60dが、人感センサ60hをONにする。
【0054】
さらに、人感センサ60hをOFFにする時間になると、人感センサ用タイマ8は、伝送ユニット2へ人感センサ60hをOFFにする制御要求をし、伝送ユニット2は、該当する人感センサ60hをOFFにする信号を出力する。
【0055】
このようにして、人感センサ用タイマ8に予め設定しておいたスケジュールにしたがって、人感センサ60hのON/OFFを切り替えることができる。
【符号の説明】
【0056】
1、20、30、40、50、60 操作端末器
1a、20a、30a、40a、50a、60a 表示部
1c、20c、30c、40c、50c、60c 操作スイッチ
1d、20d 制御部
1e、5、20e 電源部
1f、20f 受信部
1g 送信部
2 伝送ユニット
3 制御端末器
4a 減光制御要求タイマ
4b 点灯制御要求タイマ
6 トランス
7 入退室管理システム
8 人感センサ用タイマ
20b 調光ボリューム
20g 送信部
40h、60h 人感センサ
40i 人感センサスイッチ
50j 輝度センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
負荷を操作する操作スイッチおよび前記負荷の状態を示す表示部を有した操作端末器と、前記負荷が接続される制御端末器と、前記操作端末器と前記制御端末器間を信号線で接続する伝送ユニットとを備え、
前記操作スイッチと、前記表示部と、前記制御端末器とは、それぞれアドレスが付与されており、前記負荷を制御するための情報があった場合には、前記伝送ユニットを介して対応する前記制御端末器に制御情報を供給して、前記負荷を制御する一方、
前記表示部の輝度レベルを制御するための情報が得られた場合には、前記伝送ユニットを介して対応する表示部に制御情報を供給して、前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
【請求項2】
前記操作端末器に、前記表示部の輝度レベルを調節する調光ボリュームを設けたことを特徴とする請求項1に記載の負荷および表示部の遠隔制御システム。
【請求項3】
前記請求項1または2に記載の負荷および表示部の遠隔制御システムにおいて、
タイマ手段をさらに設け、予め設定された前記表示部の輝度レベル制御スケジュールにしたがって、前記伝送ユニットを介して前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
【請求項4】
前記請求項1または2に記載の負荷および表示部の遠隔制御システムにおいて、
前記負荷の使用者の入退室情報を得るための手段をさらに設け、その入退室情報に基づいて、前記伝送ユニットを介して前記表示部の輝度レベルを制御するようにしたことを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
【請求項5】
負荷を操作する操作スイッチと、前記負荷の状態を示す表示部と、前記表示部を制御する制御部と、人感センサとを具備し、使用者が前記人感センサの所定距離内に近づいたことを感知し、前記制御部により前記表示部の輝度レベルを制御することを特徴とする操作端末器。
【請求項6】
前記操作端末器に、前記人感センサの有効・無効を切り替える人感センサスイッチを設けたことを特徴とする請求項5に記載の操作端末器。
【請求項7】
前記請求項5または6に記載の操作端末器と、前記負荷が接続される制御端末器と、前記操作端末器と前記制御端末器間を信号線で接続する伝送ユニットとを備え、
前記操作スイッチと、前記人感センサと、前記制御端末器とは、それぞれアドレスが付与されており、
前記人感センサを制御するための情報があった場合には、前記伝送ユニットを介して対応する人感センサに制御情報を供給して、前記人感センサを制御することを特徴とする負荷および表示部の遠隔制御システム。
【請求項8】
負荷を操作する操作スイッチと、前記負荷の状態を示す表示部と、前記表示部を制御する制御部と、照度センサとを具備し、前記照度センサからの照度情報に基づき前記表示部の輝度レベルを調整することを特徴とする操作端末器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2013−69481(P2013−69481A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−206007(P2011−206007)
【出願日】平成23年9月21日(2011.9.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】