説明

攪拌脱泡装置

【課題】装置構成が単純で、かつ、精度よく材料を処理することが可能な攪拌脱泡装置を提供する。
【解決手段】攪拌脱泡装置1は、回転軸10の回転に伴って回転するように構成された回転体20と、回転体における回転軸線から所定の間隔をあけた位置に自転可能に取り付けられた、材料Mが収納された収納容器100を保持する容器ホルダ30と、モーター軸52を第1及び第2の方向に回転させることが可能に構成された1つのモーター50と、モーター軸が第1及び第2の方向のいずれかに回転しているときにのみ、モーターの動力が回転軸に伝達されるように構成された公転動力伝達機構60と、モーター軸が第1及び第2の方向のいずれに回転する場合にも、容器ホルダとモーター軸との間で動力を伝達することが可能に構成された自転動力伝達機構70と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、攪拌脱泡装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、材料を攪拌脱泡する装置として、材料が収納された容器を自転させながら公転させる装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、容器が自転しながら公転する際に作用する遠心力を利用して、材料を攪拌する(混練する、混合する、分散させる)とともに、物質に内在する気泡を放出させることができる。また、特許文献1に開示された混練装置では、自転角速度を自由に設定することができるため、材料を精度よく処理することが可能になる。
【特許文献1】特開平10-43568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、この装置では、2つのモーターが必要になるため、装置構成が複雑になり、装置の小型化は困難である。
【0004】
本発明の1つの態様は、装置構成が単純で、かつ、精度よく攪拌脱泡することが可能な攪拌脱泡装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に係る攪拌脱泡装置は、
回転軸の回転に伴って、所定の回転軸線を中心に回転するように構成された回転体と、
前記回転体における前記回転軸線から所定の間隔をあけた位置に自転可能に取り付けられた、材料が収納された収納容器を保持する容器ホルダと、
モーター軸を第1及び第2の方向に回転させることが可能に構成された1つのモーターと、
前記モーター軸が前記第1及び第2の方向のいずれかに回転しているときにのみ、前記モーターの動力が前記回転軸に伝達されるように構成された公転動力伝達機構と、
前記モーター軸が前記第1及び第2の方向のいずれに回転する場合にも、前記容器ホルダと前記モーター軸との間で動力を伝達することが可能に構成された自転動力伝達機構と、
を含む。
【0006】
本発明によると、モーターを逆回転させることにより、容器が異なる動作モードで動作することになる。このことから、本発明によると、単純な機構で、かつ、材料を精度よく処理することが可能な攪拌脱泡装置を提供することができる。
【0007】
(2)この攪拌脱泡装置において、
前記公転動力伝達機構は、
一方向クラッチを介して前記モーター軸に取り付けられた第1動力伝達要素と、
前記回転軸に固定された、前記第1動力伝達要素との間で動力が伝達される第2動力伝達要素と、
を含んでいてもよい。
【0008】
(3)この攪拌脱泡装置において、
前記公転動力伝達機構は、
モーター軸に固定された第1動力伝達要素と、
一方向クラッチを介して前記回転軸に取り付けられた、前記第1動力伝達要素との間で動力が伝達される第2動力伝達要素と、
を含んでいてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明を適用した実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。すなわち、以下の実施の形態で説明するすべての構成が本発明にとって必須であるとは限らない。また、本発明は、以下の内容を自由に組み合わせたものを含む。
【0010】
(1)攪拌脱泡装置1の構成
はじめに、本発明を適用した実施の形態に係る攪拌脱泡装置1の構成について説明する。図1及び図2は、攪拌脱泡装置1の構成について説明するための図である。
【0011】
攪拌脱泡装置1は、図1に示すように、回転軸10を含む。回転軸10は、仮想の直線を中心に回転するように構成されている。本実施の形態では、回転軸10は、図1に示すように、鉛直に延びる仮想の直線(回転軸線L1)を軸として回転するように構成されている。ただし、回転軸10は、水平に延びる直線を軸として回転するように構成されていてもよい(図示せず)。なお、回転軸10は、図1に示すように、ベアリングユニット12に保持されることにより、回転可能とすることができる。
【0012】
攪拌脱泡装置1は、図1に示すように、回転体20を含む。回転体20は、回転軸10に固定されており、回転軸10の回転に伴って、回転軸線L1を中心に(軸線として)回転する。
【0013】
攪拌脱泡装置1は、図1に示すように、容器ホルダ30を含む。容器ホルダ30は、後述する収納容器100を保持する役割を果たす。容器ホルダ30は、回転体20に、自転可能に取り付けられている。本実施の形態では、容器ホルダ30は自転軸32に固定されており、自転軸32は、軸受け34を介して回転体20に取り付けられている。これにより、容器ホルダ30を、回転体20に対して自転可能とすることができる。なお、本実施の形態では、容器ホルダ30は、自転軸線L2が回転軸線L1と交差するように、回転体20に取り付けられている。ただし、変形例として、容器ホルダ30は、自転軸線L2が回転軸線L1と平行になるように、回転体20に取り付けることも可能である(図示せず)。また、本実施の形態では、容器ホルダ30(軸受け34)は、回転体20における、回転軸線L1から所定の間隔をあけた位置に取り付けられている。これにより、容器ホルダ30を、回転体20の回転に伴って、回転軸線L1を中心に公転させることが可能になる。
【0014】
本実施の形態では、1つの回転体20に、1つの容器ホルダ30が取り付けられている。そして、回転体20における容器ホルダ30とは反対側の位置には、バランス錘36が取り付けられている。このバランス錘36は、回転軸線L1からの距離が可変に構成されている。これにより、攪拌脱泡装置1を、安定して運転させることができる。ただし、変形例として、回転体20に、2個の容器ホルダ30を取り付けることも可能である。この場合、2個の容器ホルダ30を、回転軸線L1を中心とする点対称の配置となるように取り付ければ、攪拌脱泡装置を安定して動作させることができる。あるいは、攪拌脱泡装置を、1つの回転体20に3個以上の複数の容器ホルダ30を取り付けた構成とすることも可能である。
【0015】
攪拌脱泡装置1は、図1及び図2に示すように、1つのモーター50を含む。モーター50は、モーター軸52を第1及び第2の方向(時計方向及び反時計方向)に回転させることが可能に構成されている。また、攪拌脱泡装置1は、モーター軸52の回転数を制御するモーター制御部を含む(図示せず)。攪拌脱泡装置1に適用可能なモーター及びモーター制御部は特に限られるものではなく、すでに公知となっているいずれかの装置を利用することができる。例えば、モーター50をインダクションモーターによって実現し、モーター制御部を、インバータの動作を調整してモーター50に供給される交流電力の周波数を制御するためのインバータ制御部によって実現することができる。
【0016】
攪拌脱泡装置1は、図1及び図2に示すように、公転動力伝達機構60を含む。公転動力伝達機構60は、モーター軸52が第1及び第2の方向のいずれかに回転するときにのみ、モーター50の動力を回転軸10に伝達するように構成されている。攪拌脱泡装置1では、公転動力伝達機構60は、モーター軸52が第1の方向(例えば時計方向)に回転しているときにはモーター50の動力を回転軸10に伝達せず、モーター軸52が第2の方向(例えば反時計方向)に回転しているときにのみ、モーター50の動力を回転軸10に伝達するように構成されている。なお、公転動力伝達機構60は、複数の動力伝達要素によって構成されている。以下、公転動力伝達機構60の構成について詳述する。
【0017】
本実施の形態では、公転動力伝達機構60は、一方向クラッチ62を介してモーター軸52に取り付けられた第1のプーリー64(第1動力伝達要素)と、回転軸10に固定された第2のプーリー66(第2動力伝達要素)と、第1及び第2のプーリー64,66にかけ回されたベルト68とを含んでいる。これにより、公転動力伝達機構60を、モーター軸52が第1及び第2の方向のいずれか一方に回転するときにのみ、モーター50の動力を回転軸10に伝達するように構成することが可能になる。なお、本発明に適用可能な公転動力伝達機構60(動力伝達要素)はこれに限られるものではなく、例えば歯車を利用した機構とすることも可能である。
【0018】
攪拌脱泡装置1は、また、図1及び図2に示すように、自転動力伝達機構70を含む。自転動力伝達機構70は、容器ホルダ30とモーター軸52との間で動力を伝達する役割を果たす。自転動力伝達機構70は、モーター軸52が第1及び第2の方向のいずれに回転する場合にも、容器ホルダ30とモーター軸52との間で動力を伝達することが可能に構成されている。自転動力伝達機構70は、複数の動力伝達要素によって構成される。以下、自転動力伝達機構70の構成について詳述する。
【0019】
自転動力伝達機構70は、モーター軸プーリー72を含む。モーター軸プーリー72は、モーター軸52に固定され、モーター軸52と一体的に挙動する。
【0020】
自転動力伝達機構70は、環状部材74の一部として構成された、回転軸10と同心軸に回転可能な下プーリー76及び上プーリー78を含む。下プーリー76及び上プーリー78は、ともに、環状部材74の一部を構成するため、両者は一体的に挙動し、同じ回転角速度で回転する。また、環状部材74は、軸受けを介して回転軸10に取り付けられている。そのため、下プーリー76及び上プーリー78(環状部材74)は、回転軸10と独立して回転することが可能になる。
【0021】
自転動力伝達機構70は、遊星環状部材80の一部として構成された、遊星軸81と同心軸に回転可能な遊星第1プーリー82及び遊星第2プーリー84を含む。遊星第1プーリー82及び遊星第2プーリー84は、ともに、遊星環状部材80の一部を構成するため、両者は一体的に挙動し、同じ回転角速度で回転する。また、遊星環状部材80は、軸受けを介して遊星軸81に取り付けられている。そのため、遊星第1プーリー82及び遊星第2プーリー84(遊星環状部材80)は、遊星軸81に対して回転可能になる。
【0022】
自転動力伝達機構70は、容器ホルダ30に固定された自転プーリー86を含む。自転プーリー86は容器ホルダ30に固定されることから、容器ホルダ30と自転プーリー86とは、一体的に挙動する。なお、本実施の形態では、自転プーリー86は、容器ホルダ30の外周に設けられている。
【0023】
自転動力伝達機構70は、また、モーター軸プーリー72と下プーリー76との間にかけ回された第1のベルト88と、上プーリー78と遊星第1プーリー82との間にかけ回された第2のベルト90と、遊星第2プーリー84と自転プーリー86との間にかけ回された第3のベルト92とを含む。なお、第3のベルト92は、アイドラ94で屈曲させられた状態で、遊星第2プーリー84と自転プーリー86との間にかけまわされている。
【0024】
自転動力伝達機構70は、以上のように構成されている。この自転動力伝達機構70によると、自転プーリー86の回転角速度とモーター軸52の回転角速度とが関連付けられるため、自転プーリー86の回転角速度が所定値に規制される。そして、自転プーリー86は容器ホルダ30と一体的に挙動することから、容器ホルダ30が、所定の角速度で自転することになる。なお、自転動力伝達機構70は、モーター軸52が第1及び第2の方向のいずれに回転している場合にも、自転プーリー86(容器ホルダ30)とモーター軸52との間で動力を伝達することが可能に構成されている。また、本発明に適用可能な自転動力伝達機構70(動力伝達要素)はこれに限られるものではなく、例えば歯車を利用した機構とすることも可能である。
【0025】
攪拌脱泡装置1は、さらに、筐体96や、モーター50やベアリングユニット12を支持するための支持体98や、筐体96内で支持体98の振動を防止する防振手段(防振ワイヤや防振バネなど)を含んで構成されている。
【0026】
攪拌脱泡装置1は、また、図1に示す、収納容器100を含む。収納容器100は、材料(被攪拌脱泡材料)Mが収納される容器である。収納容器100は、容器ホルダ30に着脱可能に構成されている。また、収納容器100は、容器ホルダ30に保持されて容器ホルダ30の自転に伴って自転し、容器ホルダ30の公転に伴って公転するように構成される。なお、収納容器100の構成材料は特に限定されるものではなく、樹脂や金属など、既に公知となっているいずれかの材料によって構成された容器を利用することができる。また、本実施の形態では、材料Mは、収納容器100に直接収納されている。
【0027】
本実施の形態に係る攪拌脱泡装置1は、以上のように構成されている。なお、攪拌脱泡装置1の処理の対象となる材料Mは、特に限定されるものではない。材料Mは、例えば接着剤、半田、歯科用印象材料、歯科用セメント(穴埋め剤等)、粘性の強い液状の薬剤等の液体状の(ペースト状の)材料が含まれる。ただし、材料Mは、固体状(粉体状)の材料であってもよい。また、材料Mは、液体状の材料と固体状の材料の混合材料であってもよい。
【0028】
(2)攪拌脱泡装置1の動作
攪拌脱泡装置1によると、2つの異なる動作モード(第1の動作モード及び第2の動作モード)で容器ホルダ30を挙動させることが可能になる。以下、攪拌脱泡装置1の動作について説明する。なお、以下に示す式では、第1プーリー64、第2プーリー66、モーター軸プーリー72、環状部材74(下プーリー76及び上プーリー78)、遊星環状部材80(遊星第1プーリー82及び遊星第2プーリー84)、及び、自転プーリー86の各プーリーの径を、D1〜D6とした(図2参照)。また、モーター軸52の回転角速度をWとした。
【0029】
(2−1)第1の動作モード
攪拌脱泡装置1は、モーター軸52を第1の方向に回転させることにより、容器ホルダ30を第1の動作モードで動作させる。具体的には、モーター軸52が第1の方向に回転すると、一方向クラッチ62の作用により、モーター軸52と回転軸10との間の動力の伝達が遮断される。そのため、回転体20が回転しないため、容器ホルダ30は、公転しない状態となる。
【0030】
これに対して、自転動力伝達機構70はモーター軸52と容器ホルダ30との間で動力を伝達するため、容器ホルダ30は自転軸線L2を中心に自転することになる。なお、この時の自転角速度は、以下の式(1)で表すことができる。
【数1】

【0031】
すなわち、攪拌脱泡装置1は、モーター軸52を第1の方向に回転させることにより、容器ホルダ30を、自転のみするように動作させることができる。
【0032】
(2−2)第2の動作モード
攪拌脱泡装置1は、モーター軸52を第2の方向に回転させることにより、容器ホルダ30を第2の動作モードで動作させる。具体的には、モーター軸52が第2の方向に回転すると、モーター軸52と回転軸10との間で動力が伝達され、回転軸10が所定の回転角速度で回転することになる。そして、回転軸10の回転に伴って回転体20が回転するため、回転体20に取り付けられた容器ホルダ30が所定の公転角速度で公転することになる。なお、この時の公転角速度は、以下の式(2)で表すことができる。
【数2】

【0033】
同時に、容器ホルダ30は、以下の式(3)で表される角速度で自転することになる。
【数3】

【0034】
すなわち、攪拌脱泡装置1は、モーター軸52を第2の方向に回転させることにより、容器ホルダ30を、自転しながら公転するように動作させることができる。
【0035】
(3)攪拌脱泡方法
次に、攪拌脱泡装置1を利用した材料Mの攪拌脱泡方法について説明する。図3は、この攪拌脱泡方法について説明するためのフローチャート図である。
【0036】
攪拌脱泡方法は、モーター軸52を第1の方向に回転させる手順(ステップS10)と、その後に行われる、モーター軸52を第2の方向に回転させる手順(ステップS12)とを含む。この方法によると、容器ホルダ30は、はじめに第1の動作モードで動作し(自転のみし)、その後、第2の動作モードで動作する(自転しながら公転する)ことになる。これにより、なじみにくい複数の材料を処理する場合(例えば歯科用アルジネート印象材の粉末と、水とを攪拌脱泡する場合など)であっても、「むら」や「だま」が発生しないように、両者を攪拌脱泡することが可能になる。
【0037】
あるいは、モーター軸52を第1の方向に回転させる手順(ステップS10)と、モーター軸52を第2の方向に回転させる手順(ステップS12)とを複数回繰り返すことにより、材料Mを精度よく攪拌脱泡することも可能である。
【0038】
(4)作用効果
次に、攪拌脱泡装置1が奏する作用効果について説明する。
【0039】
攪拌脱泡装置1によると、容器ホルダ30を、自転のみする第1の動作モードと、公転しながら自転する第2の動作モードという、異なるモードで動作させることが可能になる。そして、この2つの動作モードを適宜組み合わせることにより、材料Mを精度よく攪拌脱泡処理することが可能になる。また、攪拌脱泡装置1によると、モーター軸52の回転方向を切り替えるだけで動作モードを切り替えることができるため、例えば自転駆動用のモーターを別途備えた装置等と比べて、装置構成を単純化することができる。すなわち、攪拌脱泡装置1によると、構成が単純で、かつ、材料Mを精度よく攪拌脱泡することが可能な装置を提供することができる。
【0040】
(5)変形例
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
【0041】
本変形例では、図4に示すように、第1プーリー64がモーター軸52に固定されており、第2プーリー66が、一方向クラッチ63を介して、回転軸10に取り付けられている。この構成とした場合でも、モーター軸52の回転方向を切り替えることにより、容器ホルダ30の動作モードを切り替えることができるため、攪拌脱泡装置1と同様の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係る攪拌脱泡装置の構成を説明するための図。
【図2】本発明に係る攪拌脱泡装置の構成を説明するための図。
【図3】本発明に係る攪拌脱泡方法を説明するための図。
【図4】変形例に係る攪拌脱泡装置の構成を説明するための図。
【符号の説明】
【0043】
1…攪拌脱泡装置、 10…回転軸、 20…回転体、 30…容器ホルダ、 32…自転軸、 34…軸受け、 36…バランス錘、 50…モーター、 52…モーター軸、 60…公転動力伝達機構、 62…一方向クラッチ、 63…一方向クラッチ、 64…第1のプーリー、 66…第2のプーリー、 68…ベルト、 70…自転動力伝達機構、 72…モーター軸プーリー、 74…環状部材、 76…下プーリー、 78…上プーリー、 80…遊星環状部材、 81…遊星軸、 82…遊星第1プーリー、 84…遊星第2プーリー、 86…自転プーリー、 88…第1のベルト、 90…第2のベルト、 92…第3のベルト、 94…アイドラ、 96…筐体、 98…支持体、 100…収納容器、 L1…回転軸線、 L2…自転軸線、 M…材料


【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸の回転に伴って、所定の回転軸線を中心に回転するように構成された回転体と、
前記回転体における前記回転軸線から所定の間隔をあけた位置に自転可能に取り付けられた、材料が収納された収納容器を保持する容器ホルダと、
モーター軸を第1及び第2の方向に回転させることが可能に構成された1つのモーターと、
前記モーター軸が前記第1及び第2の方向のいずれかに回転しているときにのみ、前記モーターの動力が前記回転軸に伝達されるように構成された公転動力伝達機構と、
前記モーター軸が前記第1及び第2の方向のいずれに回転する場合にも、前記容器ホルダと前記モーター軸との間で動力を伝達することが可能に構成された自転動力伝達機構と、
を含む攪拌脱泡装置。
【請求項2】
請求項1に記載の攪拌脱泡装置において、
前記公転動力伝達機構は、
一方向クラッチを介して前記モーター軸に取り付けられた第1動力伝達要素と、
前記回転軸に固定された、前記第1動力伝達要素との間で動力が伝達される第2動力伝達要素と、
を含む攪拌脱泡装置。
【請求項3】
請求項1に記載の攪拌脱泡装置において、
前記公転動力伝達機構は、
モーター軸に固定された第1動力伝達要素と、
一方向クラッチを介して前記回転軸に取り付けられた、前記第1動力伝達要素との間で動力が伝達される第2動力伝達要素と、
を含む攪拌脱泡装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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