説明

攪拌装置付調理器具及び攪拌装置

【課題】従来の技術としては、攪拌回転体が垂直方向に回転するもので、機能構造が異なるものである。また、網状体を設けてなるもので、焼き栗専用機であり、構造や目的が異なるものである。
【解決手段】 容器本体と蓋と攪拌装置とからなる調理器であって、攪拌装置が蓋の上部に減速器付モーターを設けると共に、容器本体内に回転羽根を設けた回転軸を減速器付モーターに連結してなること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器本体内の料理材料を手間をかけず、かつ、焦げ付けることなく調理できる攪拌装置付調理器具及び攪拌装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、器と、該器内の調理材料をかき混ぜる攪拌回転体と、該攪拌回転体を回転操作するためのハンドルと、を備えている。該ハンドルによって前記攪拌回転体を回転操作すると、前記器内の調理材料を手軽にかき混ぜることができる。前記器を振る必要はなく、前記ハンドルを回すだけでよいので、調理する人が疲れることはない。また、前記調理材料が前記器から飛び出すこともないものがある。(特許文献1参照)
【0003】
また、別の従来技術として、調理容器に複数個の炎通孔を形成すると共に該調理容器に該複数個の炎通孔からの栗の鬼皮等の焦げ滓の落下を防ぐ網状体を設けてなることを特徴とする焼き栗調理器がある。(特許文献2参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】 特開2002−58592号公報
【特許文献2】 実用新案登録第3161886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記前者においては、攪拌回転体が垂直方向に回転するもので、機能構造が異なるものである。
【0006】
また、上記後者においては、網状体を設けてなるものであり、また焼き栗専用機であり、構造や目的が異なるものである。
【0007】
本発明は、これらの従来の構成が有していた問題を解決しようとするもので、減速器付モーターと回転羽根を設けた回転軸との構成により、手動ではなく電動で動かすことが出来ると共に、回転羽根の位置を変えることにより、色々な調理に合わせて使用でき、一般に市販されている調理器にも取り付けることのできる攪拌装置付調理器具及び攪拌装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するため、容器本体と蓋と攪拌装置とからなる調理器であって、攪拌装置が蓋の上部に減速器付モーターを設けると共に、容器本体内に回転羽根を設けた回転軸を減速器付モーターに連結してなること。回転羽根が弾性体で回転軸の下部に少なくとも1枚、水平方向に突設してなること。回転羽根を上下位置変更すべく回転軸に連結部を設けてなること。蓋に、水分を放出するための窓を設けてなること。減速器付モーターに、バッテリーを付設し、タイマー・反転・間欠・ブザー・バイブレーターを制御する制御部を設けてなること。上記攪拌装置の減速器モーターと回転軸を設けた回転軸を分離し、調理器の蓋の摘みを外し、その孔に回転軸を通し、連結して使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
1)、容器本体と蓋と攪拌装置とからなり、蓋の上部に減速器付モーター容器本体内に内設した回転羽根を設けた回転軸を連結することにより容器本体内の料理材料を回転させることができ、手間をかけずに、かつ焦がすことなく調理することができる。
2)、回転羽根を容器本体内の下部及び上下位置に変更することにより、料理材料に合わせて位置設定できる。
3)、窓を設けることにより、容器本体内の蒸気を必要に応じて排出することができる。
4)、制御部を設けることにより、タイマー・反転・間欠など回転軸を調理にあわせて制御できる、均一な調理が出来ると共に、調理が終了したことを知らせるブザーや容器本体への料理材料の付着を防止するバイブレーターを制御する。
5)、調理器の蓋の摘みが外せるタイプ(一般に市販されている)のものであれば、攪拌装置を着脱自在に取り付けて使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】 本発明の第1実施例を示す攪拌装置付調理器具の縦断正面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示す攪拌装置付調理器具の平面図。
【図3】 本発明の第2実施例を示す攪拌装置付調理器具の攪拌装置の要部正面図。
【図4】 本発明の一実施例を示す攪拌装置の正面図。
【図5】 従来品の調理器の分解図。
【図6】 従来品の調理器へ攪拌装置を取り付けた状態図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
1は、攪拌装置付調理器具である。
2は、円筒形の容器本体である。
3は、円形の蓋で、一部にスライド式の窓3aを設けてなるものである。
4は、攪拌装置で、上部に減速器付モーター4aに、バッテリーを付設し、タイマー・反転・間欠・ブザー・バイブレーター(図示せず)を制御する制御部4bを設けると共に、減速器付モーター4aの下部に、弾性体(例えばシリコンゴム等)による回転羽根4c1を水平方向に突設した回転軸4cを着脱自在に連結してある。
【0012】
上記回転調理具1の使用例について説明する。
まず、回転調理具1の容器本体2内に料理材料R(例えばカレー等)を投入し、例えばガスコンロ(図示せず)上に置き、調理をスタートさせる。
つぎに、必要な時間帯やタイミングに、制御部4bをONすることにより、減速器付モーター4aが作動し、回転軸4cが回転することにより回転羽根4c1が特に底面に沈殿した料理材料Rを攪拌し、均一な味や焦げ付きを防止することができる。
【0013】
つぎに、第2実施例の攪拌装置付調理器具について説明する。
この攪拌装置付調理器具は、回転軸24cが特徴で、軸24c2を上下に2分割し、上部の軸24c2の側面に固定ネジ24c3を設け、回転羽根24c1を2枚水平方向に突設してある。
なお、必要に応じて上部の軸24c2にも回転羽根を設けてもよい。
【0014】
上記回転軸24cを使用する時は、料理材料によっては底のみならず、中間や上方を攪拌する必要がある場合、固定ネジ24c3を緩め、下部の軸24c2を上方に移動させ、所要の位置にて固定ネジ24c3にて固定する。
なお、上部の軸24c2に回転羽根を設けた形態では、回転羽根24c1と角度を変えた設定ができる機能を有する。
【0015】
つづいて、攪拌装置の説明をする。
この攪拌装置34は、上記攪拌装置4や回転軸24cと同様な構造で、これを上部の減速器付モーター34aに着脱自在に螺設して連結してあると共に、蓋の上面に固着すべく、ウレタンゴム等による貼着部35を設けてある。
【0016】
この攪拌装置34の使用例について説明する。
まず、市販されている調理器(鍋等)の蓋Fの摘みTを外します。
つぎに、分離した減速器付モーター34aを蓋Fの孔FAより差し込み、蓋F上面に貼着部35にて固着させる。
その後、蓋Fの下面より回転軸24c(4c)を減速器付モーター34aに螺設し、必要に応じて固定ネジ24c3にて回転軸24c(4c)の長さを調整して使用するものである。
【0017】
上記各実施例において、各部位の材質については特に限定しない。
また、螺設の方法や貼着部の素材や方法等は同様な機能であればよい。
さらに、蓋は容器本体に固定することが望ましいが、固定方法は限定しない。
【0018】
1−−−攪拌装置付調理器具
2−−−容器本体
3−−−蓋
4−−−攪拌装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体と蓋と攪拌装置とからなる調理器であって、攪拌装置が蓋の上部に減速器付モーターを設けると共に、容器本体内に回転羽根を設けた回転軸を、減速器付モーターに連結してなることを特徴とする攪拌装置付調理器具。
【請求項2】
回転羽根が弾性体で回転軸の下部に少なくとも1枚、水平方向に突設してなることを特徴とする請求項1記載の攪拌装置付調理器具。
【請求項3】
回転羽根を上下位置変更すべく回転軸に連結部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の攪拌装置付調理器具。
【請求項4】
蓋に、水分を放出するための窓を設けてなることを特徴とする請求項1、2又は3記載の攪拌装置付調理器具。
【請求項5】
減速器付モーターに、バッテリーを付設し、タイマー・反転・間欠・ブザー・バイブレーターを制御する制御部を設けてなることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の攪拌装置付調理器具。
【請求項6】
上記攪拌装置の減速器モーターと回転軸を設けた回転軸を分離し、調理器の蓋の摘みを外し、その孔に回転軸を通し、連結して使用することを特徴とする攪拌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−90890(P2013−90890A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246899(P2011−246899)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(501000411)
【Fターム(参考)】