説明

改善された健膜瘤クッション

【課題】使用者の足指の周囲に配置され、通気が得られるよう改善された健膜瘤クッションを提供する。
【解決手段】健膜瘤クッション2は、クッション部分およびこのクッション部分を健膜瘤に固定する手段を備え、クッション部分はディスク形状となっており、周辺リング10により囲まれる凹形の中央領域8が設けられている。固定手段6は、穴18を形成するような材料の閉じたループを備えている。ループの内表面に1またはそれ以上の突起部42備え、突起部は表面から延びるとともに使用の際に表面が使用者の肌に隣接して配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健膜瘤クッションに関し、特に、このことに限定されるわけではないが使用
者の足指の周囲に配置される健膜瘤クッションに関する。
【背景技術】
【0002】
健膜瘤を保護し、この健膜瘤により生じる痛みを和らげるために、パッドのクッション
を使用することがよく知られている。しかしながら、従来の健膜瘤クッションは、健膜瘤
に隣接した位置に保持されがちであり、このことは使用者にとってしばしば快適なもので
はなかった。更に、ある従来の健膜瘤クッションの表面において通気用の穴を使用した場
合でも、使用者が健膜瘤クッションの領域に汗をかき、このことにより許容レベルの衛生
状態を維持するために健膜瘤クッションの交換または掃除を頻繁に行わなければならない
場合がしばしばあった。さらに、従来の健膜瘤クッションは、概してコンパクトなもので
はなく、このため使用者にとって邪魔なものとなっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、装着するのに快適であり、望ましい位置に固定することができる効果
的な手段を有し、通気が得られるような改善された手段、および/または美しく心地の良
い外観を有する、健膜瘤クッションを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様は、1またはそれ以上の突起部を備え、この突起部は表面から延び
るとともに使用の際に前記表面が使用者の肌に隣接して配置されるような健膜瘤クッショ
ンを提供する。
【0005】
少なくとも1つの突起部は、表面の端部に隣接するよう配置され、使用の際にこの端部
は前述の少なくとも1つの突起部により使用者の肌から離間するようになっていてもよい
。表面における隣接する1の端部部分から表面における隣接する他の端部部分まで延びる
ような表面のある領域に、当該表面の領域から延びる少なくとも1つの突起部が設けられ
ており、使用の際にこの表面の領域は使用者の肌から罹患し、2つの端部部分の間におい
て流体が連通するようになっていてもよい。
【0006】
健膜瘤クッションは、健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分を更に備え、前
述の表面はこのクッション部分に広がるようになっていてもよい。健膜瘤クッション上に
ある前述の表面は、閉じたループ形状となっていてもよい。さらに、クッション部分上に
ある1または各突起部は、細長い尾根部のように設けられていてもよい。理想的には、1
または各細長い尾根部は、閉じたループ形状の中央を通って半径方向に延びていてもよい
。少なくとも1つの細長い尾根部は、半円形状の断面を有していてもよい。
【0007】
さらに、健膜瘤クッションは、使用者の肌に隣接する健膜瘤クッションを固定する固定
手段を更に備え、前述の表面は固定手段に広がっているようになっていてもよい。固定手
段上にある表面は、閉じたループ形状となっていてもよい。固定手段上にある1または各
突起部は、細長い尾根部のように設けられていてもよい。これらの細長い尾根部は、固定
手段の閉じたループ形状の中央を通って半径方向に延びていてもよい。少なくとも1つの
細長い尾根部は、半円形状の断面を有していてもよい。
【0008】
更に、1または各突起部は、前述の表面から垂直方向に約0.5mm離間した平面に位
置される自由端を有することが好ましい。また、2つの隣り合う突起部は、互いに約2m
m離間していることが好ましい。
【0009】
本発明の第2の態様は、健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分と、使用者の
肌に隣接するクッション部分を固定する固定手段とを備え、固定手段は、材料の閉じたル
ープを備え、この材料の閉じたループの縦方向部分は平面となっているような健膜瘤クッ
ションを提供する。
【0010】
材料の閉じたループは、第2の縦方向部分を有しており、この第2の縦方向部分は、第
1の縦方向部分に対して角度をなすよう延びていてもよい。理想的には前述の角度は約9
0°である。代わりに、前述の角度は鋭角であってもよい。この角度は、例えば、30°
から45°の範囲内にあり、好ましくは45°となっている。更に、前述の角度は、使用
の際に使用者の肌に隣接するよう配置される固定手段の表面間に形成されることが好まし
い。
【0011】
理想的には、第1および第2の縦方向部分は、概して三角形形状を画定するよう設けら
れている。第1の縦方向部分は、互いに角度をなすような2つのほぼ一直線の要素を備え
ていてもよい。また、第2の縦方向部分および第1の縦方向部分の2つの要素は、3つの
湾曲部分により互いに接続されており、概して三角形形状を有する材料の閉じたループを
画定するようになっていてもよい。
【0012】
第1の縦方向部分は、各湾曲部分のうちの1つによりクッション部分に隣接するように
なっていてもよい。理想的には、第1の縦方向部分は、クッション部分と同じ平面上に配
置されている。
【0013】
本発明の第3の態様は、透明な材料から製造された健膜瘤クッションを提供する。理想
的には、健膜瘤クッションは、健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分、および
使用者の肌に隣接するクッション部分を固定する固定手段を備えている。健膜瘤クッショ
ンの材料のショア00硬度は30〜65の範囲内にあり、好ましくは55となっている。
また、健膜瘤クッションの材料は、低い引っ張り強度となっていることが好ましい。例え
ば、引っ張り強度は1〜10MPaの範囲内にあり、好ましくは2〜5PMaの範囲内に
あり、理想的には2.8MPaとなっている。好ましくは、健膜瘤クッションは、Mon
oprene(商標登録)のTPE MP−1798熱可塑性エラストマーから製造され
ている。
【0014】
健膜瘤クッションは、本発明の第1、第2、または第3の態様を、本発明における1ま
たは複数の他の態様と組み合わせたものであってもよい。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施の形態について、図面を参照して以下に記載する。
【0016】
本発明による健膜瘤クッション2は、クッション部分4およびこのクッション部分を健
膜瘤に固定する手段6を備えたものとして、添付図面により示される。
【0017】
クッション部分4は、概してディスク形状となっており、周辺リング10により囲まれ
る凹形の中央領域8が設けられている。凹形の中央領域8および周辺リング10は、添付
図面における図6の下面図および図7、8の側面図に最も明瞭に示されている。
【0018】
周辺リング10は、使用の際に健膜瘤クッション2により保護されるべき健膜瘤の周囲
の円周を支持するよう機能することが理解されよう。このため、周辺リング10の内径は
、保護されるべき健膜瘤から半径方向において離間するような十分な大きさとなっている
。周辺リング10の半径深さ(言い換えると、周辺リング10の内径と外径との間の距離
)は、健膜瘤クッション2と使用者との間において快適で緩衝作用のある接触領域が得ら
れるような大きさとなっている。同様に、周辺リング10の横深さ(言い換えると、周辺
リング10の厚さ)は、快適な緩衝作用を与えるのに十分な大きさとなっている。
【0019】
クッション部分4の外部表面12は、周辺リング10の中央16に設けられた頂部14
を有するような凸形となっている。外部表面12の凸形により、中央領域8における内側
の凹形が設けられ、このことにより、使用の際にクッション部分4が健膜瘤クッション2
により保護される健膜瘤から離間することを確実なものとする。
【0020】
クッション部分4の大きさおよび形状は、添付図面に示されるものと異なるようにして
もよいことが当業者によって理解されよう。周辺リング10は、保護されるべき健膜瘤の
周囲に延びるような十分大きなものとすべきである。また、中央領域8は、健膜瘤と接触
することなく健膜瘤上に延びることができるよう、十分に湾曲した内側の凹形の表面を有
すべき、および/または周辺リング10により十分に持ち上がるようにされるべきである
。このようにして、クッション部分4は、健膜瘤を刺激することなく、また使用者に痛み
を与えることなく、健膜瘤の保護を行う。
【0021】
クッション部分4は、当該クッション部分4に取り付けられた固定手段6により、健膜
瘤に位置固定される。固定手段6は、穴18を形成するような材料の閉じたループを備え
ている。使用の際に、この穴18を通って、使用者の足指が延びるようになっている。材
料のループは、足指の周囲で快適なはめ合い感を与えるとともに、健膜瘤クッション2、
とりわけクッション部分4が、より容易に健膜瘤が存在する足の端部に沿って横たわるよ
うな形状および位置となっている。
【0022】
固定手段6自体が使用者の足指の周囲に横たわることを補助するために、材料のループ
は、概して材料の平らな細長い一片から形成されている。この細長い一片は、その全長に
沿って曲げられたもの、折られたもの、ねじれたもの、あるいは他の形状となっており、
足指の周囲で延びるよう、肌に横たわっている。ループの外部表面20は、例えばほぼ切
頭円錐状(frustro−conical)となっている。このような構成により、材
料の細長い一片の第1の端部22は、材料の第2の端部24よりも小さな開口を画定する
。添付図面より明らかなように、第2の端部24は、クッション部分4に隣接するよう配
置されている。ここで、第1の端部22は、クッション部分4から遠ざかるよう配置され
ている。足指が第2の端部24を通過するよう挿入され、この足指は第1の端部22を介
して穴18から出る。言い換えると、使用の際に、第2の端部24は、使用者の足指およ
び足の間の接続部に近くなるような位置となる。このようにして、ループにおけるテーパ
をなす切頭円錐状により、確実に、固定手段が足指の接続部の周りで延びることができる
ようになり、この固定手段が肌に横たわるようになる。その結果、ループ(および健膜瘤
クッション2全体)が、使用者にとって装着するのに快適なものとなる。
【0023】
固定手段6を形成する材料の細長い一片は、上述のものと異なる態様としてもいいこと
は明らかであろう。例えば、クッション部分4から遠ざかるようなループの半分は部分的
な切頭円錐状となり、クッション部分4に隣接するループの半分は平らで平面的なもの、
あるいはクッション部分4に向かって徐々により平らで平面的となるようなものであって
もよい。代わりに、ループは、互いに角度をなすよう構成される複数の平面的な全長部を
有するものであってもよく、この場合、材料における面を刻むような閉じたループが設け
られる。
【0024】
選択的に、穴18はループのほぼ一直線に延びる3つの部分26、28、30により画
定される三角形形状に近似するようになる。一直線に伸びる部分は、湾曲部分により相互
に連結され、固定手段6は、湾曲部分のうちの1つによりクッション部分4に隣接するよ
うになる。図1に示すように、健膜瘤クッション2の固定手段6は、3つの湾曲部分32
、34、36により接続される3つのほぼ一直線に延びる部分26、28、30を備えて
いることが理解されよう。このようにして、ほぼ三角形形状となっている穴18が設けら
れる。添付図面では図示しないが、固定手段6の弾性的に曲げやすい材料により、2つの
一直線に延びる部分28、30がクッション部分4に対して曲がり、クッション部分4の
同じ平面38に、引き伸ばされることのない弛めた状態で横たわる。これらの2つの一直
線に延びる部分28、30は、互いに接続されているとともに、湾曲部分36によりクッ
ション部分4に接続されている。他のほぼ一直線に延びる部分26は、2つの湾曲部分3
2、34によって第1および第2のほぼ一直線に延びる部分28、30に接続し、この一
直線に延びる部分26は、第1および第2の部分28、30の平面38と角度をなすよう
形成される平面40に横たわる。
【0025】
一直線に延びる部分26、28、30が横たわる上述の2つの平面は、添付図面に示す
ような実施の形態においては、互いに垂直となっていてもよい。代わりに、ほぼ一直線に
延びる部分26、28、30の2つの平面は、一方の平面の部分が他方の平面の部分に対
して鋭角となるよう、例えば30°または45°となるよう、配置されるようになってい
てもよい。
【0026】
添付図面に示される固定手段6は、変更することができることが理解されよう。例えば
、1または複数の一直線に延びる部分26、28、30は、引き伸ばされることのない弛
めた状態において、各々の平面38、40からカーブするよう形成されていてもよい。ま
た、1または複数の一直線に延びる部分は、代わりに、あるいは追加的に、その全長に沿
ってねじれるようになっていてもよい。
【0027】
健膜瘤クッション2には、固定手段6および/またはクッション部分4を使用者の肌か
ら持ち上げるような手段が更に設けられていてもよい。このような手段により、肌と、固
定手段やクッション部分との間に空気が通ることができるようになる。添付図面に示され
る健膜瘤クッション2は、複数の細長い尾根部42を有しており、この細長い尾根部42
により、固定手段6と使用者の足指との間で確実に空気が通ることができるようになる。
細長い尾根部42は、それぞれ、細長い半円筒形状(すなわち、半円形の断面)となって
おり、前述のループ材料の内部表面44(すなわち、使用の際に足指に隣接するよう配置
されるようなループの表面)と一体的に形成されている。細長い尾根部42は、一直線に
延びるとともに、穴18のほぼ中央位置から半径方向に延びる。更に、細長い尾根部は、
約1mmの幅となっており、ループの内部表面44から約0.5mm延びる。また、細長
い尾根部の長さは、ループの全長に沿った位置に基づいて変化する(図6参照)。例えば
、ほぼ一直線に延びる部分26、28、30と角度をなすよう構成される細長い尾根部4
2の長さは、一直線に延びる部分26、28、30と直接的に交差する(すなわち、直交
する)よう延びる細長い尾根部42よりも大きくなっている。添付図面により、細長い尾
根部42は、ループの第1の端部22に隣接する位置から、ループの第2の端部4に隣接
する位置まで延び、ループの幅全体が確実に使用者の肌から持ち上げられることが理解さ
れよう。さらに、各細長い尾根部42間で空気が十分に流れるようにするために、隣り合
う細長い尾根部42間は約2mm離間するようになっている。
【0028】
クッション部分4に隣接する固定手段6の位置にある細長い尾根部42は、クッション
部分4に交わる固定手段6から延びるようになっていてもよい(しかしながら、この態様
は添付図面には示されていない)。実際には、クッション部分4の周辺リング10に、細
長い尾根部や他の手段が設けられるようになっていてもよく、これらの細長い尾根部や他
の手段は、空気の流れを得るために固定手段6に使用される細長い尾根部と類似または同
一となっている。例えば、細長い尾根部は半径方向に延び、凹形の中央領域8の中心をほ
ぼ通るようになっていてもよい。このようにして、使用の際に、健膜瘤クッション2の外
部から、周辺リング10と使用者の肌との間の領域に空気が流れ、この空気は凹形の中央
領域8内に入るようになる。健膜瘤クッション2により保護されている健膜瘤の周囲を広
がるような冷却空気の流れが形成される。このことは、使用者の肌を快適な温度で維持し
、局所的な汗を減少させ、このことにより、許容レベルの衛生状態を維持するために行わ
れる健膜瘤クッション2の交換または掃除を行う回数を減少させるという作用がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による健膜瘤クッションの上面図である。
【図2】図1に示す健膜瘤クッションの前面図である。
【図3】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションの上面図である。
【図4】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションの前面図である。
【図5】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションの背面図である。
【図6】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションの下面図である。
【図7】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションを右側から見た側面図である。
【図8】隠れた部分を示す線が設けられた、図1に示す健膜瘤クッションを左側から見た側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1またはそれ以上の突起部を有する表面を備え、前記突起部は表面から延びるとともに
使用の際に前記表面が使用者の肌に隣接して配置されるような健膜瘤クッション。
【請求項2】
少なくとも1つの突起部は、前記表面の端部に隣接するよう配置され、使用の際にこの
端部は前記少なくとも1つの突起部により使用者の肌から離間するようになっていること
を特徴とする請求項1記載の健膜瘤クッション。
【請求項3】
前記表面における隣接する一の端部部分から前記表面における隣接する他の端部部分ま
で延びるような前記表面のある領域に、当該表面の領域から延びる少なくとも1つの突起
部が設けられており、使用の際に前記表面の前記領域は使用者の肌から離間し、2つの端
部部分の間において流体が連通するようになっていることを特徴とする請求項1または2
記載の健膜瘤クッション。
【請求項4】
健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分を更に備え、前記表面は前記クッショ
ン部分に広がっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の健膜瘤ク
ッション。
【請求項5】
前記健膜瘤クッション上にある前記表面は、閉じたループ形状であることを特徴とする
請求項4記載の健膜瘤クッション。
【請求項6】
前記クッション部分上にある1または各突起部は、細長い尾根部のように設けられてい
ることを特徴とする請求項4または5記載の健膜瘤クッション。
【請求項7】
前記1または各細長い尾根部は、前記閉じたループ形状の中央を通って半径方向に延び
ていることを特徴とする請求項6記載の健膜瘤クッション。
【請求項8】
少なくとも1つの前記細長い尾根部は、半円形状の断面を有することを特徴とする請求
項6または7記載の健膜瘤クッション。
【請求項9】
使用者の肌に隣接する健膜瘤クッションを固定する固定手段を更に備え、前記表面は前
記固定手段に広がっていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の健膜
瘤クッション。
【請求項10】
前記固定手段上にある前記表面は、閉じたループ形状であることを特徴とする請求項9
記載の健膜瘤クッション。
【請求項11】
前記固定手段上にある1または各突起部は、細長い尾根部のように設けられていること
を特徴とする請求項9または10記載の健膜瘤クッション。
【請求項12】
前記1または各細長い尾根部は、前記固定手段の閉じたループ形状の中央を通って半径
方向に延びていることを特徴とする請求項11記載の健膜瘤クッション。
【請求項13】
少なくとも1つの前記細長い尾根部は、半円形状の断面を有することを特徴とする請求
項11または12記載の健膜瘤クッション。
【請求項14】
1または各突起部は、前記表面から垂直方向に約0.5mm離間した平面に位置される
自由端を有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の健膜瘤クッシ
ョン。
【請求項15】
2つの隣り合う突起部は、互いに約2mm離間していることを特徴とする請求項1乃至
14のいずれか一項に記載の健膜瘤クッション。
【請求項16】
健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分と、
使用者の肌に隣接するクッション部分を固定する固定手段とを備え、
前記固定手段は、材料の閉じたループを備え、この材料の閉じたループの縦方向部分は
平面となっていることを特徴とする健膜瘤クッション。
【請求項17】
前記材料の閉じたループは、第2の縦方向部分を有しており、この第2の縦方向部分は
、前記第1の縦方向部分の平面に対して角度をなすよう延びていることを特徴とする請求
項16記載の健膜瘤クッション。
【請求項18】
前記角度は約90°であることを特徴とする請求項17記載の健膜瘤クッション。
【請求項19】
前記角度は鋭角であることを特徴とする請求項17記載の健膜瘤クッション。
【請求項20】
前記角度は30°〜45°の範囲内にあり、好ましくは45°であることを特徴とする
請求項19記載の健膜瘤クッション。
【請求項21】
前記角度は、使用の際に使用者の肌に隣接するよう配置される前記固定手段の表面間に
形成されることを特徴とする請求項17乃至20のいずれか一項に記載の健膜瘤クッショ
ン。
【請求項22】
前記第1および第2の縦方向部分は、概して三角形形状を画定するよう設けられている
ことを特徴とする請求項17乃至21のいずれか一項に記載の健膜瘤クッション。
【請求項23】
前記第1の縦方向部分は、互いに角度をなすような2つのほぼ一直線状の要素を備えた
ことを特徴とする請求項22記載の健膜瘤クッション。
【請求項24】
前記第2の縦方向部分および前記第1の縦方向部分の2つの要素は、3つの湾曲部分に
より互いに接続されており、概して三角形形状を有する材料の閉じたループを画定してい
ることを特徴とする請求項23記載の健膜瘤クッション。
【請求項25】
前記第1の縦方向部分は、前記各湾曲部分のうちの1つにより前記クッション部分に隣
接していることを特徴とする請求項24記載の健膜瘤クッション。
【請求項26】
前記第1の縦方向部分は、前記クッション部分と同じ平面上に配置されていることを特
徴とする請求項25記載の健膜瘤クッション。
【請求項27】
前記第1の縦方向部分は、前記クッション部分が配置される平面に対して角度をなすよ
うな向きとなっている平面上に配置されていることを特徴とする請求項25記載の健膜瘤
クッション。
【請求項28】
透明な材料から製造された健膜瘤クッション。
【請求項29】
健膜瘤に隣接するよう配置されるクッション部分、および使用者の肌に隣接するクッシ
ョン部分を固定する固定手段を備えた請求項28記載の健膜瘤クッション。
【請求項30】
前記健膜瘤クッションの材料のショア00硬度は30〜65の範囲内にあることを特徴
とする請求項28または29記載の健膜瘤クッション。
【請求項31】
前記健膜瘤クッションの材料のショア00硬度は55であることを特徴とする請求項3
0記載の健膜瘤クッション。
【請求項32】
前記健膜瘤クッションの材料は、低い引っ張り強度となっていることを特徴とする請求
項28乃至31のいずれか一項に記載の健膜瘤クッション。
【請求項33】
前記引っ張り強度は1〜10MPaの範囲内にあることを特徴とする請求項32記載の
健膜瘤クッション。
【請求項34】
前記引っ張り強度は2〜5MPaの範囲内にあることを特徴とする請求項33記載の健
膜瘤クッション。
【請求項35】
前記引っ張り強度は2.8MPaであることを特徴とする請求項34記載の健膜瘤クッ
ション。
【請求項36】
前記健膜瘤クッションはTPE MP−1798熱可塑性エラストマーから製造されて
いることを特徴とする請求項28乃至35のいずれか一項に記載の健膜瘤クッション。
【請求項37】
図面を参照して以上に実質的に記載される健膜瘤クッション。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−9978(P2013−9978A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−192758(P2012−192758)
【出願日】平成24年9月3日(2012.9.3)
【分割の表示】特願2008−510625(P2008−510625)の分割
【原出願日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(502058482)エルアールシー・プロダクツ・リミテッド (11)
【Fターム(参考)】