説明

改善された流れ容量を有するプラグバルブ

湾曲した円筒状密封表面及び略平坦な第2表面を具備するプラグを備えた改良されたプラグバルブを幾つかの実施形態で提供する装置が設けられている。ハウジングの入口領域は一定の横断流れ領域を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、パイプ・システムの流体の流れを制御するために使用し得る偏心プラグバルブ(eccentric plug valves)の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
偏心プラグバルブは、時として産業に有用なものであった、そして、通常、入口ポート及び出口ポートを具備する主本体と、シャフトの回りに回転するように装着されたプラグと、を含み、この結果、プラグ面は、バルブシート領域を通じて閉鎖又は開放の何れかをするために、偏心回転される。こうしたバルブは、例えば、汚水、鉱業、淡水及び多くの他の産業及びHVACサービスに使用される。
【0003】
プラグバルブは、通常、長寿命を有し、自身の信頼性のために知られている。バルブの多くは、汚水、灰、鉱業、及びそこ他の類似用途のようなスラッジ及びスラリーサービスで使用するために販売されている。偏心プラグバルブは、通常、2つのタイプを含む:
回転可能なプラグ及び噛合シートは、円筒状又は球形である。
【0004】
円筒状プラグは時々は望ましいものであり、かつ密封シート領域の周りで円筒状シートを密封する。バルブが閉鎖するとき、(密封)シールがプラグと通常のニッケル・シートとの間に作られる。しばしば、バルブは、開放されたときに自身の内部流れの抵抗を有する。何故なら、内部形状構成によって、流れ領域は、例えば、バルブが接続される内部パイプ直径流れ領域の約80%のみとし得るためである。プラグは、通常、流体密閉鎖のために及び摩滅及び腐食抵抗のためにエラストマーで表面を覆われている。バルブは、しばしば、プラグバルブ用US及びISO標準規格に従う標準的な”向かい合わせ”長さで形成されている。
【0005】
偏心プラグバルブは極めて多用途である。例えば、ほとんどの液体サービスでは、バルブは該バルブの下流位置にあるニッケル・シートと共に設置されることが薦められる。スラリー及びスラッジのような懸濁物質の場合には、バルブはシートが上流にあり及び/又はシャフト軸線が水平な状態で設置されることが時々は勧められる。この結果、プラグは、バルブが開放されたときにパイプのセンターラインより上に上昇される。これは、プラグを維持する支援をし、かつ、バルブ本体の底部に蓄積し得る、定着した塵や埃、微細な他の漂積物から離れるように支持する。
【0006】
上記のバルブ構成は極めて有用であるが、図11に示す実例のような入手可能な工業プラグバルブ構成は、通常、例えば、流れ領域が或る構成ではパイプ領域の約80%であるような、流れ領域形状構成の制限により生じる流体の流れの制限を有する。
【0007】
これに対する1つの解決策は過大寸法バルブを設置することであり、この結果、ポート領域は、効果的には、パイプ流れ領域の100%である。しかしながら、これは、過大寸法バルブは重く、高価であり、及び、よりコンパクトなユニットとは対照的に、より高価なものとし得る大きなアクチュエータを要し得る。さらに、過大寸法のバルブはより小さなフランジで作られているが、増大した対面領域を有する。これは、バルブの互換性を減じる。
【0008】
周知のプラグバルブの不利点は、これらがスラッジ又はスラリーサービスで設置される箇所では、円筒状本体壁の平坦なフランジの点との交差が、時々、上述したようなバルブの上部セクションに沈殿物及び他の漂積物が蓄積するのを許容し得る。
【0009】
したがって、少なくとも或る程度まで流体の流れを増大させ及び/又は懸濁物質を使用した増強効果を改善する、円筒状台座を具備する改善されたプラグバルブを有することが望ましいであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述のニーズは、本発明によって、大いにかなえられる。ここで、本発明の一態様では、幾つかの実施形態において、少なくとも或る程度まで流体の流れを向上させ及び/又は懸濁物質を使用する効果を改善し得る、円筒状台座を具備する改良されたプラグバルブを提供する。
【0011】
一態様では、本発明の幾つかの実施形態は、入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体と、バルブ本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面と、湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備するプラグと、を備えるバルブ装置を提供する。
【0012】
一態様では、本発明の幾つかの実施形態は、入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体と、バルブ本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面を具備するプラグバルブと、を備え、ここで、入口部分は外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口領域を備えるバルブ装置を提供する。
【0013】
一態様では、本発明の幾つかの実施形態は、入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備する収納手段と、収納手段に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面と、湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備する密封手段と、を備えるバルブ装置を提供する。
【0014】
一態様では、本発明の幾つかの実施形態は、入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備する収納手段と、収納本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面を具備する密封手段と、を備え、ここで、入口部分は外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口領域を備えるバルブ装置を提供する。
【0015】
一態様では、本発明の幾つかの実施形態は、入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体を収容するバルブ組立体であって、円筒状湾曲密封面と、湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備するバルブ本体に装着されたプラグを回転させる段階を含み、ここで、プラグは開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、この結果、開放位置において、プラグの第2面は入口ポートに向かって位置する垂直なコーナ表面と、出口ポートに向かって位置する略垂直なシートエッジと、に整合されるバルブ組立体の流れを改善する方法を提供する。
【0016】
このように、本発明の詳細な説明をより良く理解し得るために、及び、本発明の当該分野に対する寄与がより良く理解し得るために、本発明の或る実施形態をかなり広く概説してきた。勿論、以下に詳細に説明し、かつ本願明細書に添付された特許請求の範囲の主題を構成する本発明の更なる実施形態もある。
【0017】
この点で、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する以前に、本発明の用途が本発明の構成の詳細、及び以下の詳細な説明に記載されるか又は図面に例示された構成要素の配置構成に限定されないことを理解すべきである。本発明は、本願明細書に記載された実施形態の他の実施形態を実施することができ、かつ様々な仕方で実施且つ実行することができる。また、本願明細書で用いた表現法及び言葉使い、並びに要約は、説明の目的のためであり、限定としてみなされるべきではない。
【0018】
このように、当業者は、本発明の開示事項が基づく発明の概念を、本発明の幾つかの目的を実行するための他の構造、方法及びシステムを構築するための基礎として容易に用い得ることを理解する。従って、特許請求の範囲の各請求項は、これらの請求項が本発明の精神及び範囲を逸脱しない範囲でこうした均等物を含むものとしてみなされるべきであることは重要である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、幾つかの実施形態で、少なくとも或る程度まで流体の流れを向上させ及び/又は懸濁物質を使用する効果を改善し得る、改良されたプラグバルブ及び流れ制御方法を提供する。ここで、好ましい実施形態を、類似の参照符号が全体を通じて類似の部品を言及している、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本体12、ボンネット14,及びバルブプラグ16を含む、本発明の好ましい実施形態によるプラグバルブ10を例示する。バルブプラグ16は、ハウジング12によって形成されたチャンバ内に回転可能に取り付けられ、後で詳しく述べるように開位置と閉位置との間で移動可能である。図2は、図1に示されている装置の平面図であって、更にハウジング12、ボンネット14及びバルブプラグ16のシャフト部分を更に例示している。
【0021】
ここで、図3及び図4に戻ると、特に、バルブプラグ16は、シャフト18、背面22と前面密封面24を具備するプラグ領域20、および、上部及び下部連結領域26及び28を具備するように例示されている。下部シャフト30は、本体12に対して回転するようにブシュによっても取り付けられ、かつ、シャフト18は、ボンネット14に対して回転するようにブシュに取り付けられている。このように、プラグ16は、シャフト18及び30全体を通じて長手方向軸線である回転軸線の回りで回転するように取り付けられている。好ましい実施形態が一体的な頂部及び底部シャフトを具備する単一のプラグを備えて示されている。他の実施形態では、別々の頂部及び/又は底部シャフトが、例えば、プラグにピンで留められるように、シャフトに取り付けられている。回転軸線に対して平行な方向は、本願明細書では、有用な参照座標を供するために”直角(vertical)”として言及されている。他の方向及び配向は、本願明細書では、垂直(vertical)として記載され、これらの方向はこの垂直な軸線に対して平行である。しかしながら、バルブは、実際には、回転軸線が重力の方向に対して水平である配向を含む、何れか他の配向に設置し得るものであり、こうした場合に、本願明細書における、垂直に対する基準はこの回転軸線と平行であることに言及し、必ずしも重力の方向ではないことが理解されるべきである。
また、図1〜図10は入口から出口まで一方向の流れを示しているが、幾つかの設置では、バルブの配向は”入口”及び”出口”が逆になされるように逆になされていることが理解される。例えば、図12に示されているような、このタイプの設置は、通常、スラッジ及び/又は微粒子内で高く設置するように構成されている。
【0022】
図5に戻ると、バルブプラグ16及び本体12の更なる特徴が示されている。図5は、バルブプラグ16の後面22が図示するような実質的に平ら又は平坦なプロファイルを有する一方で、外側面24が円筒状プロファイル形状を有することを示している。本体12は入口フランジ30及び出口フランジ32を含む。入口フランジ30は、円形開口36から、後部エッジ40に通じる僅かに狭い湾曲した入口遷移領域まで、及び比較的直線状の垂直なコーナ入口エッジ42を具備するテーパが付けられた側部41まで対向して配置された、入口流れ領域34に通じる。
【0023】
バルブ10が図5に示す開放位置にあるときに、バルブプラグ16の平らな面22はエッジ42に実質的に整合される。以下に更に詳述するように、バルブ10が閉じた位置にあるときに、バルブプラグ16の外側表面44が係合する円筒状矩形バルブシート領域44が該領域44に対して形成されている。シート44の背後では、流れ経路が、出口フランジ32に通じる外側に拡大するテーパが付された面46によって全体的に拡大する。
【0024】
バルブ10は、図6には開位置で示されている。本体14は、前部フランジ30と、後部側エッジ40に通じる湾曲した側壁38と、を含む。その他の後部垂直側エッジ42は図示されており、かつプラグ16の後部面22と略整合した状態にある。プラグ16の外側密封面24及び全シート44、並びに外側に拡大するテーパが付けられた面46も示されている。
【0025】
シート44の全体的に円筒状矩形の外郭は、プラグ16の垂直な内側面24によって形成された平面と略整合され、かつ該平面を越えて突出することがない垂直な左エッジ45を具備することが理解される。かくして、図6は、垂直な入口エッジ42、直なシートエッジ45、及びプラグ28の内側面22の間の略平坦な関係を例示している。
【0026】
以下により詳細に検討するように、これは、図6の装置の流れ領域の左側に示されている平面に沿って滑らか且つ連続した流れ境界を与えることが理解される。さらに、図6の右側までの領域には、相対的に真っ直ぐな垂直エッジ40と、円筒状の徐々に遷移入口領域38におけるその滑らかな遷移輪郭と、は、かなり真っ直ぐ且つ幅広い流れ経路を与える。
【0027】
図7は、閉じた状態のバルブ10を示している。バルブプラグ16の外側表面24は流体の意図した遮断を遂行するためにシート44と接触している。
【0028】
図8及び図9は、バルブ本体12の斜視図及び横断面図である。図8では、入口フランジ30の内側には、垂直な入口エッジ42、並びに、徐々に遷移する領域38によって画定されるより丸められて延在する入口エッジ40を見ることができる。外側フランジ32の近くには、シート44及び遷移領域46の垂直なエッジを見ることができる。
【0029】
図9の横断面図は、入口側、シート44の矩形の円筒状外郭及びその左エッジ45、並びに円形出口領域46を更に示している。
【0030】
図10は、本発明の種々の実施形態の種々の態様によって達成される幾つかの利点を例示する簡素化した概略の流れを示す図である。例えば、バルブプラグ16の平坦な表面22と、該表面22の垂直な流れ境界エッジ42との整合と、シート44の垂直なエッジ45と、は、バルブ10を通じての滑らかな流体の流れを供する。さらに、相対的に真っ直ぐで垂直なエッジ40及び滑らかな入口領域38はこの領域において連続した滑らかな流体の流れを可能にもする。
【0031】
図10の横断面図から、フランジ30の前部入口面における容積式流れ領域は、垂直エッジ40で切断した容積式流れ領域よりも大きいことは明らかであり得るが、前部開口36から、垂直エッジ40までの遷移の間に、流れ横断面領域の垂直高さの変化も生じ得るため、これは該当しない。従って、前面エッジ36及び垂直エッジ40における2次元の流れ領域は、互いに対して同じになし得るものであり、かつ、所望により、バルブが連結されるパイプの内側直径領域に100%更になし得る。また、シート44における2次元流れはパイプの内側直径領域に等しくなし得る。
【0032】
図10は、図11に示す従来技術の装置と本発明によるこの特定の実施形態との対比も示している。例示されている幾つかの差異は、例えば、図11に示されている狭窄楔領域70が、滑らかな入口領域38を代わりに示す図10には存在しないことである。図11にも示されているのは、図10のこの実施形態の平坦な後部表面22に比較して自由流れ領域を望ましくないように制限し得る。
【0033】
図12は、流れ方向が逆向きであり、かつ水平位置にあるバルブ10を示す。この設置は、例えば、スラッジ及び/又は微粒子が大きい用途に対して好ましいものとし得る。滑らかな遷移領域38は沈殿物を運び出すことを可能としており、図13に示されている従来技術の位置99において生じるであろうダムを形成しない(ここで、図11のバルブは逆さま且つ後向きに設置されている)。
【0034】
本発明の多くの特徴及び利点は本願明細書の詳細な説明から自明であり、かつ、従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲内に該当する、本発明のこうした特徴及び利点を全て網羅するように意図されている。さらに、多数の変更及び変形は当業者には直ちに見い出すから、本発明を例示し且つ説明した構成及び作用に完全に限定することは望ましくなく、従って、全ての変形及び等価物は、本発明の範囲内に該当するように用い得る。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図2の線1−1で切断した、本発明の好ましい実施形態によるプラグバルブの横断面図である。
【図2】本発明の好ましい実施形態によるプラグバルブの平面図である。
【図3】図1の実施形態で使用されているバルブプラグの側面図である。
【図4】図3の線4−4で切断した横断面図である。
【図5】プラグバルブの実施形態の切りそいだ斜視図である。
【図6】開放位置で示されている図5のバルブの切りそいだ平面図である。
【図7】閉鎖位置で示されている図5のバルブの切りそいだ平面図である。
【図8】図1の実施形態で使用されるバルブ本体の斜視図である。
【図9】線9−9で切断した図8のバルブ本体の横断面図である。
【図10】開放位置にあるバルブを具備する好ましい実施形態による流体の流れ経路を示す対称な横断面図である。
【図11】開放位置にあるこのバルブを具備するバルブ装置による流体の流れ経路を示す対称な横断面図である。
【図12】図10に類似するが、逆方向に設置された弁を示す線図である。
【図13】図11に類似するが、逆方向に設置された弁を示す線図である。
【符号の説明】
【0036】
10 プラグバルブ
12 ハウジング
14 ボンネット
16 バルブプラグ
18 シャフト
20 プラグ領域
22 背面
24 前部密封面
26 上部連結領域
28 下部連結領域
30 下部シャフト
32 出口フランジ
34 入口流れ領域
36 前部エッジ
38 入口領域
40 後部エッジ
41 テーパが付けられた側部
42 コーナ入口エッジ
44 外側表面
45 左エッジ
46 遷移領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ装置であって、
入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体と、
前記バルブ本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面と、前記湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備するプラグと、を備えるバルブ装置。
【請求項2】
前記バルブ本体は、
第1本体コンポーネントと、
前記プラグが回転可能であるチャンバを構成するために前記第1本体コンポーネントに着脱自在に装着された第2本体コンポーネントと、を備える、請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項3】
前記第1本体コンポーネントは、前記シート開口を有する本体を備え、
前記第2本体コンポーネントは、ボンネットを備える、請求項2に記載のバルブ装置。
【請求項4】
前記入口ポートは外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口領域を備える、請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項5】
前記バルブ本体は所定の高さを有し、
前記プラグの回転軸線に直角な前記高さの中間部分で切断した横断面が、1つのテーパが付された側壁と、1つの真っ直ぐな側壁と、を具備する、請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項6】
前記プラグは、開放位置と閉鎖位置の間で移動可能であり、
前記開放位置では、前記プラグの前記第2面は、前記入口ポートに向かって位置する略垂直なコーナ表面と、前記出口ポートに向かって位置する略垂直なシートエッジと、の両方と整合される、請求項1に記載のバルブ装置。
【請求項7】
前記バルブはパイプ流れ容積領域を有するパイプに連結され、
前記入口領域の総容積領域は前記パイプ流れ容積領域に略等しい、請求項4に記載のバルブ装置。
【請求項8】
バルブ装置であって、
入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体と、
前記バルブ本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面を備え、
前記入口ポートは外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口領域を備えるバルブ装置。
【請求項9】
前記バルブはパイプ流れ容積領域を有するパイプに連結され、
前記入口領域の総領域は前記パイプ流れ容積領域に略等しい、請求項8に記載のバルブ装置。
【請求項10】
バルブ装置であって、
入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備する収納手段と、
円筒状湾曲密封面と、該湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備する前記密封手段に回転可能に装着された密封手段と、を備えるバルブ装置。
【請求項11】
前記収納手段は、
第1本体コンポーネントと、
前記密封手段が回転可能であるチャンバを構成するために前記第1本体コンポーネントに着脱自在に装着された第2本体コンポーネントと、を備える、請求項10に記載のバルブ装置。
【請求項12】
前記第1本体コンポーネントは、前記シート開口を有する本体を備え、
前記第2本体コンポーネントは、ボンネットを備える、請求項11に記載のバルブ装置。
【請求項13】
前記入口ポートは外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口領域を備える、請求項10に記載のバルブ装置。
【請求項14】
前記収納手段は所定の高さを有し、
前記プラグの回転軸線に直角な前記高さの中間部分で切断した横断面が、1つのテーパが付された側壁と、1つの真っ直ぐな側壁と、を具備する、請求項10に記載のバルブ装置。
【請求項15】
前記密封手段は、開放位置と閉鎖位置の間で移動可能であり、
前記開放位置では、前記プラグの前記第2面は、前記入口ポートに向かって位置する略垂直なコーナ表面と、前記出口ポートに向かって位置する略垂直なシートエッジと、の両方と整合される、請求項10に記載のバルブ装置。
【請求項16】
前記バルブはパイプ流れ容積領域を有するパイプに連結され、
前記入口区域の総領域は前記パイプ流れ容積領域に略等しい、請求項10に記載のバルブ装置。
【請求項17】
バルブ装置であって、
入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備する収納手段と、
前記収納本体に回転可能に装着され、円筒状湾曲密封面を具備する密封手段と、を備え、
前記入口ポートは外郭形状の変化を有するが総面積は変わらない入口区域を備えるバルブ装置。
【請求項18】
前記バルブはパイプ流れ容積領域を有するパイプに連結され、及び
前記入口領域の総容積領域は前記パイプ流れ容積領域に略等しい、請求項17に記載のバルブ装置。
【請求項19】
入口ポートと、シート開口を有する出口ポートと、を具備するバルブ本体を含むバルブ組立体の流れを改善する方法であって、
円筒状湾曲密封面と、前記湾曲した密封面と反対側にある略平坦な第2面と、を具備するバルブ本体に装着されたプラグを回転させる段階を含み、
前記プラグは開放位置と閉鎖位置との間で移動可能であり、
この結果、前記開放位置では、前記プラグの前記第2面は前記入口ポートに向かって位置する垂直なコーナ表面と、前記出口ポートに向かって位置する略垂直なシートエッジと、に整合される方法。
【請求項20】
前記入口ポートは外郭形状の変化を有するが総領域は変わらない入口区域を備える、請求項19に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−520937(P2008−520937A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543496(P2007−543496)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/042625
【国際公開番号】WO2006/055977
【国際公開日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(304039652)エスピーエックス、コーポレーション (8)
【Fターム(参考)】