説明

改善された相互作用を有するメディア配信システム

メディアデバイスとアクセサリデバイスとの間の改善された相互作用のための方法及びシステムを開示する。1つの実施形態では、改善された相互作用により、アクセサリデバイスの種類又はコンディションによってメディアデバイスのユーザインタフェースを構成するように機能できるようになる。同じ又は別の実施形態では、改善された相互作用により、メディアデバイスとアクセサリデバイスのいずれか又は両方の動作に影響を与えるこれらのデバイス間のステータス情報を交換できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、(i)2005年2月23日に出願された「電子デバイスのためのアクセサリ認証」という名称の米国特許出願第11/051,499号、(ii)2005年10月7日に出願された「リモコンをホストデバイスとペアにするための技術」という名称の米国特許出願第11/245,937号、(iii)2003年4月25日に出願された「メディアプレーヤシステム」という名称の米国特許出願第10/423,490号、及び(iv)2006年1月4日に出願された「リモコン及びFM受信装置」という名称の米国特許出願第11/326,169号に関連し、これらの特許はすべて引用により本明細書に組み入れられる。
【0002】
本発明は、メディアデバイスに関し、より具体的には、アクセサリデバイスを受け入れるポータブルメディアプレーヤなどのポータブルメディアデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
メディアプレーヤは、音声トラック又は写真などの、メディアプレーヤで再生又は表示できるメディア資産を記憶する。メディアプレーヤの1つの例として、カリフォルニア、クパチーノのアップルコンピュータ社から入手可能なiPod(登録商標)メディアプレーヤが挙げられる。多くの場合、メディアプレーヤは、ユーザがメディア資産を管理できるように機能するホストコンピュータからそのメディア資産を入手する。例として、ホストコンピュータは、メディア管理アプリケーションを実行してメディア資産を管理することができる。メディア管理アプリケーションの1つの例として、アップルコンピュータ社により製作されたiTunes(登録商標)が挙げられる。
【0004】
通常、メディアプレーヤは、このメディアプレーヤにインターフェイス接続するために使用できる1又はそれ以上のコネクタ又はポートを含む。例えば、このコネクタ又はポートにより、メディアプレーヤは、(i)ホストコンピュータに結合し、(ii)ドッキングシステムに挿入され、或いは(iii)アクセサリデバイスを受け入れることができるようになる。今日では、メディアプレーヤに相互接続できる多くの異なるタイプのアクセサリデバイスが存在する。例えば、コネクタ又はポートにリモコンを接続することにより、ユーザは、このメディアプレーヤを遠隔制御できるようになる。別の例として、自動車が、コネクタと、このコネクタに挿入することができるメディアプレーヤとを含むことにより、自動車のメディアシステムがこのメディアプレーヤと相互作用できるようになり、その結果、メディアプレーヤのメディアコンテンツを自動車のメディアシステム内で再生できるようになる。さらに別の例として、ポータブルメディアシステムとして機能できるスピーカドックにメディアプレーヤを接続することができる。
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/051,499号
【特許文献2】米国特許出願第11/245,937号
【特許文献3】米国特許出願第10/423,490号
【特許文献4】米国特許出願第11/326,169号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これにもかかわらず、メディアデバイスとアクセサリデバイスとの間の改善された相互作用に対するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、メディアデバイスとアクセサリデバイスとの間の改善された相互作用のための方法及びシステムに関する。1つの実施形態では、改善された相互作用により、アクセサリデバイスの種類又はコンディションによってメディアデバイスのユーザインタフェースを構成するように機能できるようになる。メディアデバイスがアクセサリデバイスに接続されると、ユーザインタフェースの構成を自動的に行うことができる。同じ又は別の実施形態では、改善された相互作用により、メディアデバイス及びアクセサリデバイスのいずれか又は両方の動作に影響を与え得るこれらのデバイス間のステータス(又は状態)情報を交換できるようになる。メディアデバイスがアクセサリデバイスに接続されている間、ステータス情報の交換が自動的に行われる。
【0008】
本発明は、方法、システム、デバイス、(グラフィカルユーザインタフェースを含む)装置、又はコンピュータ可読媒体として含む多くの手段で実現される。本発明のいくつかの実施形態について以下に説明する。
【0009】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法として、本発明の1つの実施形態は、ポータブルメディアデバイスへの補助デバイスの取り付けを検知する行為と、補助デバイスがポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後に、補助デバイスから補助デバイス情報を取得する行為と、その後、ポータブルメディアデバイスを補助デバイス情報に従って動作するように構成する行為とを少なくとも含む。
【0010】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法として、本発明の別の実施形態は、ポータブルメディアデバイスへの補助スピーカシステムの取り付けを検知する行為と、補助スピーカシステムがポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後に、補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得する行為と、その後、音量ステータス情報に基づいてポータブルメディアデバイスにおける音量設定を構成する行為とを少なくとも含む。
【0011】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法として、本発明のさらに別の実施形態は、ポータブルメディアデバイスに動作可能に接続されている補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得する行為と、音量ステータス情報を変更するユーザ入力を受け入れる行為と、ポータブルメディアデバイスにおいてユーザ入力を処理して、変更された音量ステータス情報を作成する行為と、変更された音量ステータス情報に基づいて、補助スピーカシステムに記憶されている音量ステータス情報を更新する行為とを少なくとも含む。
【0012】
ポータブルメディアデバイスを動作させるための、少なくともコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体として、本発明の1つの実施形態は、ポータブルメディアデバイスへの補助デバイスの取り付けを検知するためのコンピュータプログラムコードと、検知用のコンピュータプログラムコードが、補助デバイスがポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後に、補助デバイスから補助デバイス情報を取得するためのコンピュータプログラムコードと、ポータブルメディアデバイスを補助デバイス情報に従って動作するように構成するためのコンピュータプログラムコードとを少なくとも含む。
【0013】
ポータブルメディアデバイスを動作させるための、少なくともコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体として、本発明の別の実施形態は、ポータブルメディアデバイスへの補助スピーカシステムの取り付けを検知するためのコンピュータプログラムコードと、検知用のコンピュータプログラムコードが、補助スピーカシステムがポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後に、補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得するためのコンピュータプログラムコードと、音量ステータス情報に基づいてポータブルメディアデバイスにおける音量設定を構成するためのコンピュータプログラムコードと、音量ステータス情報を変更するユーザ入力を受け入れるためのコンピュータプログラムコードと、ポータブルメディアデバイスにおいてユーザ入力を処理して、変更された音量ステータス情報を作成するためのコンピュータプログラムコードと、変更された音量ステータス情報に基づいて補助スピーカシステムに記憶されている音量ステータス情報を更新するためのコンピュータプログラムコードとを少なくとも含む。
【0014】
ポータブルメディア配信システムとして、本発明の1つの実施形態は、ポータブル電子デバイスとスピーカシステムとを含む。ポータブル電子デバイスは、スピーカシステムに動作可能に接続可能であると共に、(i)1又はそれ以上のメディア項目に関するメディアコンテンツを記憶するメディア記憶デバイスと、(ii)メディア記憶デバイスから得られるメディア項目の少なくとも1つに関するメディアコンテンツを検索し、このメディアコンテンツをポータブル電子デバイスのユーザに提示するメディア提示モジュールとを少なくとも含む。スピーカシステムは、少なくともデバイス識別子とシステムステータス情報とを記憶する。スピーカシステムがポータブル電子デバイスに動作可能に接続されている場合、ポータブル電子デバイスは、スピーカシステムからデバイス識別子及びシステムステータス情報を受け取ることができ、その後少なくともシステムステータス情報に基づいてポータブル電子デバイスに付随するユーザインタフェースを構成することができる。
【0015】
本発明の他の態様及び利点は、本発明の原理を例示として図示する添付の図面と共に、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0016】
本発明は、同じ参照数字が同じ構造要素を示す添付の図面と共に以下の詳細な説明を読むことにより容易に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明は、メディアデバイスとアクセサリデバイスとの間の改善された相互作用のための方法及びシステムに関する。1つの実施形態では、改善された相互作用により、アクセサリデバイスの種類又はコンディションによってメディアデバイスのユーザインタフェースを構成するように機能できるようになる。メディアデバイスがアクセサリデバイスに接続されると、ユーザインタフェースの構成を自動的に行うことができる。同じ又は別の実施形態では、改善された相互作用により、メディアデバイス及びアクセサリデバイスのいずれか又は両方の動作に影響を与え得るこれらのデバイス間のステータス(又は状態)情報を交換できるようになる。メディアデバイスがアクセサリデバイスに接続されている間、ステータス情報の交換が自動的に行われる。
【0018】
本発明により提供される改善された相互作用は、電子デバイス、すなわちアクセサリデバイス(又は補助デバイス)を受け入れることができるメディアデバイスなどの家庭用電化製品に最適である。メディアデバイスの1つの例として、メディア項目(又はメディア資産)を表示(例えば再生)することができる(音楽プレーヤなどの)ハンドヘルドメディアプレーヤのようなメディアプレーヤが挙げられる。アクセサリデバイスの例としては、ボイスレコーダ、FMトランシーバ、(FireWire(登録商標)デバイス又はUSBデバイスなどの)周辺バスデバイス、(メディアリーダ、ディスプレイ、カメラなどの)メディアデバイス、(電源アダプタ、電池パックなどの)電源ユニット、スピーカ(ヘッドフォン又はスピーカシステム)、遠隔制御デバイス、ネットワークデバイス、又は自動車統合ユニットが含まれる。
【0019】
本発明の実施形態について図1〜図8を参照しながら以下に説明する。しかしながら、当業者であれば、本発明がこれらの限定された実施形態を越えて拡張する場合、これらの図に関して本明細書に示す詳細な説明が説明目的のために存在することを容易に理解するであろう。
【0020】
図1A及び図1Bは、本発明の1つの実施形態によるモバイルメディア環境100を示す図である。モバイルメディア環境100はポータブルメディアデバイス102を含む。ポータブルメディアデバイス102は、様々な動作を行うことができる内蔵型コンピュータデバイスである。例えば、ポータブルメディアデバイス102は、メディア再生デバイスであってもよく、ユーザ入力の受け入れ、メディアコンテンツの記憶、メディアコンテンツの出力等を行うように動作可能である。さらに、ポータブルメディアデバイス102を補助デバイス104に接続することができる。1つの実施形態では、補助デバイス104はまた、ポータブルメディアデバイス102のためのアクセサリデバイスとも呼ばれる。補助デバイス104は、ポータブルメディアデバイス102の機能を強化する役割を果たすことができる。例えば、1つの実施形態では、補助デバイス104は、追加のメディア出力機能を提供することができる。図1A及び図1Bに示す実施形態では、ポータブルメディアデバイス102のコネクタ106と補助デバイス104の相手方コネクタ108とを使用して、ポータブルメディアデバイス102を補助デバイス104に接続することができる。図1Bは、ポータブルメディアデバイス102がコネクタ106及び108を介して補助デバイス104に接続された状態を示す図である。
【0021】
図2は、本発明の1つの実施形態によるメディアシステム200を示す図である。メディアシステム200はメディア配信装置202を含む。メディア配信装置202は、音声を出力するなどのメディアを出力する機能を果たす。例えば、この音声は音楽に関するものであってもよい。メディア配信装置202を、メディア配信アクセサリ呼ぶこともできる。より具体的には、メディア配信装置202をスピーカシステムと考えてもよい。
【0022】
メディア配信装置202は、メディア配信装置202の様々なコンポーネントを支持又は収容するハウジング204を含む。ハウジング204は、ハウジング内に配置された開口部又はレセプタクル206及びコネクタ208を含む。メディア配信装置202に加えて、メディアシステム200はまた、ポータブルメディアプレーヤ210も含む。ポータブルメディアプレーヤ210は、より一般的には、図1に示したポータブルメディアデバイス102などのポータブルコンピュータデバイスである。ポータブルメディアプレーヤ210は、コネクタ212、ディスプレイ214、及びユーザ入力デバイス216を含む。ユーザ入力デバイス216は、例えば、タッチパッド、ダイヤル、ホイール、及び/又はボタンであってもよい。図2に示すように、図示した例示のユーザ入力デバイス216は、回転入力をサポートする円形タッチパッドであり、中央ボタンを含むことができる。通常、ポータブルメディアプレーヤ210は、電池駆動式のメディア再生デバイスである。電池駆動式のメディア再生デバイスは、ハンドヘルド又はポケットサイズメディアプレーヤなどのように非常にポータブルにすることができる。ポータブルメディアデバイスの例には、(MP3プレーヤ又はビデオプレーヤなどの)メディアプレーヤ、メディアサポート機能を有する携帯電話、及びPDAが含まれる。
【0023】
ポータブルメディアプレーヤ210はメディア配信装置202と切り離しても十分に機能するが、ポータブルメディアプレーヤ210をメディア配信装置204に接続することもできる。詳細には、ポータブルメディアプレーヤ210はコネクタ212を含む。ポータブルメディアプレーヤ210を開口部又はレセプタクル206に差し込むことにより、コネクタ208がポータブルメディアプレーヤ210のコネクタ212に物理的かつ電気的に接続できるようになり、この結果ポータブルメディアプレーヤ210をメディア配信装置204に接続するようになる。開口部又はレセプタクル206はまた、ポータブルメディアプレーヤ210を取り外し可能に受け入れるためのメディアベイ開口部であると考えることもできる。接続されると、ポータブルメディアプレーヤ210は、メディア配信装置204と情報をやりとりしてステータス情報を取得することができる。次に、メディア配信装置204から取得したステータス情報を使用して、ポータブルメディアプレーヤ210を、メディア配信装置204のステータスに従って動作するように構成することができる。例えば、ポータブルメディアプレーヤ210が備えるグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を、メディア配信装置及びそのステータスに関連する、又はこれを反映する1又はそれ以上のユーザインタフェースコンポーネントを組み込むように構成することができる。
【0024】
メディア配信装置202は複数のスピーカ218を含む。1つの実施形態では、スピーカ218は、中音域スピーカとサブウーファスピーカとの対を含む。ハウジング204はまた、音量制御デバイス220及び222も含む。1つの実施形態では、音量制御デバイス220及び222はボタンである。さらに、ハウジング204は、メディア配信装置202の動作又はコンディションに関してユーザに視覚的フィードバックを与えるように動作する表示灯224を含むことができる。リモコン228から無線赤外線送信を受信する場合、ハウジング204はまた、該ハウジング204の内部にある赤外線受信器が使用できる赤外線受信器ウィンドウ226を含むこともできる。図2に示す実施形態では、リモコン228は複数のユーザ入力制御器230を含む。リモコン228のユーザ入力制御器230を使用することにより、ユーザは、ポータブルメディアプレーヤ210と間接的に情報をやりとりするか、或いはメディア配信装置202と直接情報をやりとりすることができる。例えば、リモコン228のユーザは、ユーザ入力制御器230と情報をやりとりして、メディア配信装置202のスピーカ218が音声出力を出力している状態で、ポータブルメディアプレーヤ210上で再生されるメディア項目を選択することができる。リモコン228を使用して、メディア配信装置202から出力される音声出力の音量を変更することもできる。
【0025】
図3A及び図3Bは、本発明の1つの実施形態による動的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)処理300を示すフロー図である。動的なGUI処理は、例えば、図1A及び図1Bに示したポータブルメディアデバイス102などのモバイルコンピュータデバイス、又は図2に示したポータブルメディアプレーヤ210などのメディアプレーヤによって行われる。
【0026】
動的なGUI処理300は、補助デバイスが取り付けられているかどうかを判定する判定302から開始する。判定302が、補助デバイスが取り付けられていないと判定した場合、動的なGUI処理300はこのような取り付けを待つ。言い換えれば、動的なGUI処理300は、補助デバイスが取り付けられたときに呼び出されると考えることができる。
【0027】
判定302が、補助デバイスが取り付けられていると判定すると、補助デバイスが認証される(304)。次に判定306は、補助デバイスの認証が成功したかどうかを判定する。判定306が、認証が不成功であったと判定した場合、補助デバイスが認証されないことにより利用を許可されないため、動的なGUI処理300は終了する。
【0028】
一方、判定306が、認証が成功したと判定した場合、補助デバイスから補助デバイスステータス情報が取得される(308)。一般に、補助デバイスステータス情報とは、補助デバイスから取得され、1又はそれ以上のコンディションに関する補助デバイスのステータスを明示し、或いは表す情報のことである。例として、補助デバイスステータス情報は、音量設定、イコライゼーション設定、代替のイコライゼーション設定のリスト、デバイスの識別子、デバイス名、デバイスの型番、及びデバイスのバージョン番号のうちの1又はそれ以上の情報を含むことができる。補助デバイスステータス情報を取得した(308)後、この補助デバイスステータス情報に基づいてポータブルメディアデバイスのGUIが構成される(310)。
【0029】
次に、判定312が、GUIを介してユーザ入力が受け入れられたかどうかを判定する。判定312が、ユーザ入力が受け入れられていないと判定した場合、判定314が、補助デバイスがポータブルメディアデバイスから切断されているかどうかを判定する。判定314が、補助デバイスが切断されていないと判定した場合、動的なGUI処理300は、前に戻って判定312及び次のブロックを繰り返す。判定312が、GUIからユーザ入力が受け入れられたと判定すると、判定316が、補助デバイスステータスが変更されたかどうかを判定する。判定316が、補助デバイスがユーザ入力により変更されていないと判定した場合、ユーザ入力の種類に基づいて別の入力応答処理が行われる318。例えば、別の入力応答処理は、ポータブルメディアデバイスを介してメディア項目の再生を開始し、中止し、或いは進めることができる。
【0030】
上記とは別に、判定316が、補助デバイスステータスがユーザ入力により変更されたと判定した場合、補助デバイスステータス変更が補助デバイスへ送られる(320)。これにより、補助デバイスは、補助デバイスステータスに対する変更に従って自身のステータスを更新できるようになる。次に、判定322が、補助デバイスステータスへの変更が補助デバイスにより確認されたかどうかを判定する。
【0031】
判定322が、補助デバイスステータスへの変更が確認されたと判定すると、変更された補助デバイスステータスに基づいて、ポータブルメディアデバイスのグラフィカルユーザインタフェースが更新される(324)。例えば、補助デバイスステータスに対する変更が補助デバイスのイコライゼーション設定に対する変更であった場合、ポータブルメディデバイスのGUIの更新324が、イコライゼーション設定に対する変更を反映するようにGUIを変更することができる。別の例として、補助デバイスステータスに対する変更が補助デバイスの音量設定に対する変更であった場合、ポータブルメディアデバイスのGUIの更新324は、音量設定に対する変更を反映するようにGUIを変更することができる。
【0032】
ブロック324並びにブロック318の後、動的なGUI処理300が前に戻って判定312及び後続するブロックを繰り返すことにより、補助デバイスがポータブルメディアデバイスから切断されるまで、GUIを介した次のユーザ入力を同様に処理できるようになる。前述したように、判定314は、補助デバイスが切断されていると判定する。判定314が、補助デバイスが切断されていると判定した場合、動的なGUI処理300は終了する。動的なGUI処理300の終了時に、補助デバイスは(もはや認証されないなどの)使用不能となり、GUIは、設定310の前の状態などの以前の状態に戻ることになる。
【0033】
一般に、動的なGUI処理300は、結合されているアクセサリデバイスに依存してモバイルコンピュータデバイスのGUIを作成するように動作することができる。より具体的には、アクセサリデバイスの存在、種類、ステータス、設定、コンディション、状態、又はモードのうちの任意の1又はそれ以上が、モバイルコンピュータデバイスのGUIに影響を与えることができる。上述したように、アクセサリデバイスの存在又は種類によって、GUIを様々に構成することができる。やはり上述したように、アクセサリデバイスのステータス又はコンディションを、イコライゼーション設定及び音量設定などに関してGUIに反映させることもできる。さらに、様々なその他のステータス、設定、コンディション、状態、又はモードを、GUIに反映させることもできる。例えば、ある種のアクセサリデバイスが識別された場合、デフォルトのデバイス設定を変更することができる。特定例として、モバイルコンピュータデバイスがLCD画面を備えたポータブルメディアプレーヤである場合、取り付けられたスピーカシステム(アクセサリデバイス)が存在することにより、(ユーザの行為が行われる場合にのみオンになるのではなく)LCD画面のデフォルトのバックライトの状態を常時オンにすることができる。別の特定例として、モバイルコンピュータデバイスがディスプレイ画面を備えたポータブルメディアプレーヤである場合、取り付けられたスピーカシステム(アクセサリデバイス)が存在することにより、メディア項目が再生されている間、デフォルトの再生ディスプレイ画面に(再生ステータス情報を表示するのではなく)(アルバムアートなどの)メディアアートワークを表示することができる。
【0034】
図4は、本発明の1つの実施形態による初期の音量制御処理400を示すフロー図である。初期の音量制御処理400は、例えば、図1A及び図1Bに示したポータブルメディアデバイス102、又は図2に示したポータブルメディアプレーヤ210などのポータブルメディアデバイスによって行われる。
【0035】
初期の音量制御処理400は判定402から開始する。判定402は、外部スピーカシステムが取り付けられているかどうかを判定する。判定402が、外部スピーカシステムが取り付けられていないと判定した場合、初期の音量制御処理400はこのような取り付けを待つ。言い換えれば、外部スピーカシステム、すなわち1種類のアクセサリデバイスがポータブルメディアデバイスに取り付けられると、初期の音量制御処理400が呼び出されると考えることができる。例として、ポータブルメディアデバイスはアクセサリデバイスからデバイス識別子を取得することができ、次に、このデバイス識別子を使用して、アクセサリデバイスが外部スピーカシステムであるかどうかを判定することができる。
【0036】
判定402が、外部スピーカがポータブルメディアデバイスに取り付けられていると判定すると、補助スピーカシステムが認証される(404)。次に、決定406が、補助スピーカシステムの認証が成功したかどうかを判定する。判定406が、補助スピーカシステムの認証が成功しなかったと判定した場合、初期の音量制御処理400が終了することにより、この補助スピーカシステムはポータブルメディアデバイスと共に利用できないようになる。
【0037】
一方、判定406が、補助スピーカシステムの認証が成功したと判定した場合、補助スピーカシステムの音量ステータスが取得される(408)。次に、ポータブルメディアデバイスにおける音量設定が設定されて、補助スピーカシステムの音量ステータスに対応するようになる(410)。1つの実施形態では、ポータブルメディアデバイスにおける音量設定の設定410は、ポータブルメディアデバイスに付随するGUIを更新して音量設定を反映するように機能する。1つの例として、GUIは、音量バー又はスライダを含むことができ、この音量バー又はスライダを、補助スピーカシステムの音量ステータスに対応する音量設定を反映するように更新することができる。別の例として、GUIは、(0〜10などの)数値による音量設定を含むことができ、この数値による音量設定を、補助スピーカシステムの音量ステータスに対応する音量設定を反映するように更新することができる。ブロック410の後、初期の音量制御処理400は完了し終了する。
【0038】
1つの実施形態では、外部スピーカシステムがポータブルメディアデバイスから取り外された後、ポータブルメディアデバイスは、設定(410)される前の音量ステータスに戻って、補助スピーカシステムの音量ステータスに対応できるようになる。補助スピーカシステムは、ポータブルメディアデバイスから取り外された後も最後の音量ステータスを保持することにより、後でポータブルメディアデバイスに再取り付けされた場合、この音量ステータスをポータブルメディアデバイスに提供できるようになる。
【0039】
図5Aは、本発明の1つの実施形態による音声再生処理500を示すフロー図である。音声再生処理500は、例えば、図1A及び1Bに示したポータブルメディアデバイス102、又は図2に示したポータブルメディアプレーヤ210などのポータブルメディアデバイスによって行われる。
【0040】
音声再生処理500は、音量調整が受け入れられたかどうかを判定する判定502から開始する。ここで、この音量調整は、ポータブルメディアデバイスに対するユーザ制御によって、補助デバイスに対するユーザ入力制御器によって、或いはリモコンに対するユーザ入力によって行われる。例えば、ポータブルメディアプレーヤのユーザ制御は、図2に示したポータブルメディアプレーヤ210のユーザ入力デバイス216であってもよい。別の例として、補助デバイスのユーザ入力制御器は、図2に示したメディア配信装置202の音量制御デバイス220及び222であってもよい。さらに別の例として、リモコンに対するユーザ入力は、リモコン228のユーザ入力制御器230であってもよい。
【0041】
判定502が、音量調整が受け入れられたと判定した場合、受け入れられた音量調整に関して音量設定が調整される(504)。補助デバイス又はポータブルメディアデバイスのいずれかにおいて音量設定調整504を行うことができる。音量設定調整504がポータブルメディアデバイスにおいて行われる場合、補助スピーカシステムの記憶済みの音量ステータスが更新される(506)。通常、これには、ポータブルメディアデバイスが補助デバイスに音量設定の調整を通知することが必要となる。補助デバイスにそのことを通知する際、ポータブルメディアデバイスは、(2レベルだけ増やすなどの)現在の設定と比較した調整を行うか、或いは(音量レベル8などの)新たな音量設定を行うことができる。より一般的には、音量設定がポータブルメディアデバイスで調整される(504)場合、この調整は、ポータブルメディアデバイスに付随するディスプレイ上に表示されるグラフィカルユーザインタフェースのユーザインタフェースコンポーネントに反映される。この反映は、調整前の音量設定を表示するユーザインタフェースコンポーネントの変更、起動、又は停止を含むことができる。
【0042】
ブロック504の後、次に補助スピーカシステムは、記憶済みの音量ステータスを更新することができる(506)。ブロック506の後に、並びに音量調整が受け入れられなかった場合は決定502の直後に、判定508は音声出力が行われるかどうかを判定する。判定508が、音声出力が行われると判定した場合、音声信号が補助スピーカシステムに出力される(510)。ここで、補助スピーカシステムは、音声信号に従って音声を処理及び生成する際に利用される適切な音量設定を理解する。例えば、補助スピーカシステムは、補助スピーカシステムの記憶済みの音量ステータスに従って制御することができる固有の増幅システムを含むことができる。
【0043】
次に、ブロック510の後に、或いは音声出力が行われない場合は判定508の直後に、判定512は、補助スピーカシステムがポータブルメディアデバイスから切断されているかどうかを判定する。判定512が、補助スピーカシステムがポータブルメディアデバイスから切断されていると判定した場合、音声再生処理は終了する。上記とは別に、判定512が、補助スピーカシステムがポータブルメディアデバイスから切断されていないと判定した場合、音声再生処理が前に戻って決定502及び次のブロックを繰り返すことにより音声再生を開始するか又は継続することができ、また、多くの異なるユーザ入力制御器のうちのいずれかから出力音量に対する音量調整が行われるようになる。
【0044】
様々な技術を使用して、図3Aのブロック304及び図4のブロック404に関連する認証処理を行うことができる。図6A及び図6Bは、(メディアデバイスなどの)ホストデバイス及びアクセサリデバイスのための補完的認証処理を示す図である。利用する特定の技術にかかわらず、利用する認証技術により、ホストデバイスがアクセサリデバイスを認証できるか、或いはアクセサリデバイスがホストデバイスを認証できるようになる。
【0045】
様々な異なる方法で、メディアデバイスとアクセサリデバイスとの間の相互作用を実現することができる。メディアデバイスとアクセサリデバイスとが(コネクタを介して直接、又はケーブルを介して間接的に、或いは無線で)接続されると、いずれかのデバイスの動作を強化するために情報を交換し利用できるようになる。認証可能なデバイスに相互作用を限定することができる。図5B〜図5Dは、メディアデバイスとアクセサリデバイスとが相互作用して情報を交換する場合に使用することができる利用可能な実施構成のいくつかの実施形態を示す図である。図5B〜図5Dに示す異なる実施形態では、メディアデバイスはポータブルメディアプレーヤであり、アクセサリデバイスは補助スピーカシステムであるが、これらの実施形態によって行われる相互作用は他のメディアデバイス及びアクセサリデバイスとの使用に対しても同様に好適であることを理解されたい。
【0046】
図5Bは、本発明の1つの実施形態によるポータブルメディアデバイスと補助スピーカシステムとの間の情報交換520を示す図である。この実施形態では、最初に補助スピーカシステムが状態情報をポータブルメディアデバイスへ送信する。次に、ポータブルメディアデバイスは、ポータブルメディアデバイスにおいて新しい状態情報を設定するように動作することができる。その後、ポータブルメディアデバイスは、新しい状態情報に従って動作することができる。例えば、新しい状態情報は、補助スピーカシステムの状態(コンディション)のステータスを記録することができ、この新しい状態情報をポータブルメディアプレーヤで使用して、ポータブルメディアデバイスの状態(コンディション)を変更することができる。1つの例として、新しい状態情報により、ポータブルメディアデバイスのグラフィカルユーザインタフェースを変更することができる。別の例として、新しい状態情報に応じてポータブルメディアデバイスの動作を変更することができる。この状態情報の交換を利用して、音量条件、イコライゼーション設定などを補助スピーカシステムからポータブルメディアプレーヤへシグナリングすることができる。
【0047】
図5Cは、本発明の別の実施形態によるポータブルメディアデバイスと補助スピーカシステムとの間の情報交換540を示す図である。この実施形態では、通常、ユーザがポータブルメディアデバイスにおける状態変更を開始する。ユーザは、ポータブルメディアデバイスに関連する入力デバイス、或いはポータブルメディアデバイスとの使用に適したリモコンの利用を含む様々な方法で状態変更を開始することができる。ユーザが状態変更を開始した後、そこから生じる新しい状態情報が補助スピーカシステムへ送られる。新しい状態情報を受け取ると、補助スピーカシステムはその状態情報に応じて状態情報を設定することができる。例えば、ユーザが開始する状態変更により、補助スピーカシステムへ音量変更をシグナリングすることができる。このような場合、補助スピーカシステムへ音量の変更を送信し、次にこれを使用して補助スピーカシステムの出力音量を設定することができる。
【0048】
図5Dは、本発明のさらに別の実施形態によるポータブルメディアデバイスと補助スピーカシステムとの間の情報交換560を示す図である。この実施形態では、ユーザが開始する状態変更を、補助スピーカシステムで発生させることができる。例えば、ユーザが開始する状態変更は、ユーザが補助スピーカシステムに付随する入力デバイスと情報をやりとりすることにより発生する。ユーザが開始する状態変更を受け取った後で、ユーザが開始する状態変更に関連する新しい状態情報がポータブルメディアデバイスに送られる。新しい状態情報を受け取ると、ポータブルメディアデバイスにおいて新しい状態情報が設定される。その際、ポータブルメディアデバイスは、補助スピーカシステムに関連する状態情報を後で使用するために単純に記録するか、或いは新しい状態情報を反映するようにポータブルメディアデバイスのユーザインタフェースを更新したり、ポータブルメディアデバイスからの出力信号を変更したりなどのポータブルメディアデバイスにおける動作変更を引き起こすかのいずれかを行うことができる。
【0049】
図5Eは、本発明のさらに別の実施形態によるポータブルメディアデバイスと補助スピーカシステムとの間の情報交換580を示す図である。この実施形態では、ポータブルメディアデバイスは、補助スピーカシステムから状態情報を要求する。状態情報に対する要求が、補助スピーカシステムに送られる。補助スピーカシステムが状態情報に対する要求を受け取ると、補助スピーカシステムはその状態情報を入手することができる。状態情報の種類は変更することができ、要求される状態情報は特定の種類の状態情報であってもよい。状態情報の例はデバイスの種類に依存するが、メディアデバイスの状態情報は、音量レベル、イコライゼーション設定などを含むことができる。補助スピーカシステムがその状態情報を取得した後、この状態情報はポータブルメディアデバイスに戻される。補助スピーカシステムから状態情報を受け取ると、ポータブルメディアデバイスはこの状態情報を記憶することができる。記憶されると、ポータブルメディアデバイスは、この記憶済みの状態情報を利用して自身の動作を変更する。例えば、ポータブルメディアデバイスは、記憶済みの状態情報を利用して補助スピーカシステムの状態をユーザインタフェースに表示することができる。ポータブルメディアデバイスはまた、記憶済みの状態情報に応じて自身の動作又は処理を変更することもできる。例えば、ポータブルメディアデバイスは、補助スピーカシステムに関連する状態情報に応じて補助スピーカシステムに音声信号を別様に出力することができる。
【0050】
特定例として、情報交換580などの情報交換を使用して、補助スピーカシステムからイコライゼーション設定を要求することができる。この時、ポータブルメディアプレーヤはイコライゼーション設定を受け取り、補助スピーカシステムの現在のイコライゼーション設定を示すように自身のユーザインタフェースを適応させることができる。ポータブルメディアプレーヤはまた、補助スピーカシステムが利用できる、或いはこの補助スピーカシステムによりサポートされる利用可能なイコライゼーション設定のリストを要求し、及び受け取ることができる。ユーザインタフェースにイコライゼーション設定のリストを表示させるようにすることもできる。1つの実施構成では、現在のイコライゼーション設定を、イコライゼーション設定のリストの中に入れるインデックス値のとおりに実現することができ、このインデックス値をイコライゼーション設定の名前に関連づけることができる。
【0051】
図6Aは、本発明の1つの実施形態によるホスト認証処理600を示すフロー図である。例えば、ホスト認証処理600はホストデバイスによって行われる。例として、ホストデバイスは、図1に示したポータブルメディアデバイス102又は図2に示したポータブルメディアプレーヤ210であってもよい。
【0052】
ホスト認証処理600は、認証されるアクセサリデバイスに関連するデバイス識別子を最初に受け取る(602)。さらに、アクセサリデバイスから認証値が受け取られる(604)。ここで、ホストデバイスは認証処理を行い、このためアクセサリデバイスはホストデバイスに認証値を与える。1つの実施形態では、認証値を決定する際に、アクセサリデバイスは乱数と秘密鍵とを利用する。ホストデバイスがアクセサリデバイスに乱数を与えるか、或いはアクセサリデバイスから乱数を利用可能にすることができる。
【0053】
次に、ホスト認証処理600は、認証値とデバイス識別子とに基づいてアクセサリデバイスが認証されるかどうかを判定する(606)。次に判定608は、ブロック606で行われた決定に基づいてアクセサリデバイスが認証されるかどうかを判定する。判定608が、アクセサリデバイスが認証されると判定されたと判定した場合、アクセサリデバイスをホストデバイスと共に使用することが許可される(610)。許可(610)される用途の種類は、実施構成に応じて変更することができる。例えば、許可(610)される用途により、アクセサリデバイスを完全に使用できるようになるか、或いはアクセサリデバイスの使用を制限できるようになる。
【0054】
一方、判定608が、アクセサリデバイスが認証されないと判定した場合、ブロック610が迂回されることにより、アクセサリデバイスのホストデバイスとの使用は許可されないようになる。この場合、アクセサリデバイスが認証されると判定されなかったため、アクセサリデバイスのホストデバイスとの使用は大幅に制限されるか又は阻止される。ブロック610の後で、或いはブロック610が迂回されて、ホスト認証処理600は完了し終了する。
【0055】
図6Bは、本発明の1つの実施形態によるアクセサリ認証処理650を示すフロー図である。例えば、アクセサリ認証処理650はアクセサリデバイスによって行われる。例として、アクセサリデバイスは、図1に示した補助デバイス104又は図2に示したメディア配信装置202であってもよい。
【0056】
アクセサリ認証処理650は、アクセサリデバイスに関連付けられた秘密鍵識別子をホストデバイスへ送る(652)。ホストデバイスは、この秘密鍵識別子を使用して、アクセサリデバイスに送られる認証値を作成する際にホストデバイスが使用する適当な秘密鍵を取得する。アクセサリデバイスは、ホストデバイスから認証値を受け取ることになる(654)。
【0057】
次に、アクセサリ認証処理650は、認証値と公開鍵とに基づいてホストデバイスが認証されるかどうかを判定する(656)。通常、公開鍵は、アクセサリデバイス内部で提供される。次に判定658は、ホストデバイスが認証されると判定されたかどうかを判定する。判定658が、ホストデバイスが認証されたと考えられると判定した場合、ホストデバイスをアクセサリデバイスと共に使用することが許可される(660)。許可(660)される用途の種類は、実施構成に応じて変更することができる。例えば、許可(660)される用途により、ホストデバイスを完全に使用できるようになるか、或いはホストデバイスの使用を制限できるようになる。
【0058】
一方、判定658が、ホストデバイスが認証されないと判定した場合、ブロック660が迂回されることにより、ホストデバイスのアクセサリデバイスとの使用は大幅に制限されるか、或いは阻止されるようになる。ブロック660の後で、或いはブロック660が迂回されて、アクセサリ認証処理650は完了し終了する。
【0059】
1つの実施形態では、メディアデバイス又はホストデバイスを、パーソナルコンピュータなどのホストコンピュータに接続することもできる。パーソナルコンピュータは、メディア項目を記憶、利用、及び管理することができる。メディア項目の管理は、ホストコンピュータに関してだけでなく電子デバイスに関しても可能である。
【0060】
図7は、本発明の1つの実施形態によるメディア管理システム700を示すブロック図である。メディア管理システム700は、ホストコンピュータ702及びメディアプレーヤ704を含む。ホストコンピュータ702は、通常パーソナルコンピュータである。他の従来のコンポーネントの中でも、ホストコンピュータは、ソフトウェアモジュールである管理モジュール706を含む。管理モジュール706は、ホストコンピュータ702に対してだけでなくメディアプレーヤ704に対してもメディア項目(及び/又はプレイリスト)の集中化した管理を行う。より具体的には、管理モジュール706は、ホストコンピュータ702に付随するメディア記憶デバイス708に記憶されているメディア項目を管理する。管理モジュール706はまた、メディアデータベース710とも相互作用して、メディア記憶デバイス708に記憶されているメディア項目に関連するメディア情報を記憶する。
【0061】
メディア情報は、メディア項目の特徴又は属性に関連するものである。例えば、音声又は視聴覚メディアの場合、メディア情報は、タイトル、アルバム、トラック、アーティスト、作曲家、及びジャンルのうちの1又はそれ以上を含むことができる。メディア情報のこれらの種類は、特定のメディア項目に固有のものである。さらに、メディア情報は、メディア項目の品質特性に従うものであってもよい。メディア項目の品質特性の例として、ビットレート、サンプルレート、イコライゼーション設定、音量調整、開始/停止及び総時間のうちの1又はそれ以上を含むことができる。
【0062】
さらに、ホストコンピュータ702は再生モジュール712を含む。再生モジュール712は、メディア記憶デバイス708に記憶されているいくつかのメディア項目を再生するために利用することができるソフトウェアモジュールである。再生モジュール712はまた、メディアデータベース710からのメディア情報を(ディスプレイ画面上に)表示するか、或いは別様に利用することができる。通常、関心のあるメディア情報は、再生モジュール712により再生されるメディア項目に対応する。
【0063】
ホストコンピュータ702はまた、メディアプレーヤ704内の対応する通信モジュール716に結合する通信モジュール714も含む。接続又はリンク718により、通信モジュール714と716とが取り外し可能に結合される。1つの実施形態では、接続又はリンク718は、当業で公知のFIREWIRE(商標)バス又はUSBバスなどのデータバスを提供するケーブルである。別の実施形態では、接続又はリンク718は、無線ネットワークを介した無線チャンネル又は無線接続である。従って、実施構成に応じて、通信モジュール714及び716は有線又は無線方式で通信することができる。
【0064】
メディアプレーヤ704はまた、このメディアプレーヤ704内にメディア項目を記憶するメディア記憶デバイス720も含む。任意的に、メディア記憶デバイス720はまた、データを記憶することもでき、すなわち非メディア項目の記憶装置であってもよい。メディア記憶デバイス720に記憶されるメディア項目は、通常、ホストコンピュータ702から接続又はリンク718を介して受け取られる。より具体的には、管理モジュール706が、メディア記憶デバイス708に存在するメディア項目の全て又はいくつかを、接続又はリンク718を介してメディアプレーヤ704内のメディア記憶デバイス720へ送る。さらに、ホストコンピュータ702からメディアプレーヤ704へ同様に配信されるメディア項目に関する対応するメディア情報をメディアデータベース722に記憶することができる。その際、ホストコンピュータ702内のメディアデータベース710からのあるメディア情報を、接続又はリンク718を介してメディアプレーヤ704内のメディアデータベース722へ送ることができる。さらに、管理モジュール706により、メディア項目のいくつかを識別する再生リストを、接続又はリンク718を通じてメディアプレーヤ704内のメディア記憶デバイス720又はメディアデータベース722へ送ることもできる。
【0065】
さらに、メディアプレーヤ704は、メディア記憶デバイス720及びメディアデータベース722に結合する再生モジュール724を含む。再生モジュール724は、メディア記憶デバイス720に記憶されたいくつかのメディア項目を再生するために利用することができるソフトウェアモジュールである。再生モジュール724はまた、メディアデータベース722からのメディア情報を(ディスプレイ画面上に)表示するか、或いは別様に利用することもできる。通常、関心のあるメディア情報は、再生モジュール724により再生されるメディア項目に対応する。
【0066】
1つの実施形態によれば、メディアプレーヤ704における認証処理をサポートするために、メディアプレーヤ704は、認証モジュール726及び認証テーブル728をさらに含むことができる。認証モジュール726は、図6Aに示したホスト認証処理600などの上記の認証処理を行うことができる。メディアプレーヤ704は、ステータスモジュール729をさらに含むことができる。
【0067】
前述したように、アクセサリデバイスをメディアプレーヤに結合することができる。従って、図7はまた、メディアプレーヤ704に結合できるアクセサリデバイス730を示す図でもある。1つの実施形態によれば、アクセサリデバイス730は、認証デバイス732をさらに含むことができる。認証デバイス732は、1つの実施形態によるメディアプレーヤ704における認証処理をサポートするように動作する。1つの実施形態では、認証デバイス732は、図6Bに示したアクセサリ認証処理650などの上述の認証処理を行うことができる。アクセサリデバイス730はまた、アクセサリデバイス730に関するステータス情報を記憶するためのステータス情報記憶装置734を含むこともできる。アクセサリデバイス732により、或いはメディアプレーヤ704により、接続又はリンク718を介してステータス情報をステータス情報記憶装置734に記憶することができる。さらに、ステータスモジュール729は、図3A、図3B、図4、又は図5において上述した動作などを介して、アクセサリデバイス730の存在又はステータスに基づいてメディアプレーヤ704の動作を構成又は修正することができる。
【0068】
図8は、本発明の1つの実施形態によるメディアプレーヤ800を示すブロック図である。メディアプレーヤ800に含まれるプロセッサ802は、メディアプレーヤ800の全体の動作を制御するためのマイクロプロセッサ又はコントローラに相当する。メディアプレーヤ800は、メディア項目に関するメディアデータをファイルシステム804及びキャッシュ806に記憶する。通常、ファイルシステム804は記憶デバイスである。通常、ファイルシステム804は、メディアプレーヤ800のために大容量記憶機能を提供する。例えば、ファイルシステム804は、FLASHメモリなどの半導体ベースのメモリであってもよい。ファイルシステム804は、メディアデータだけでなく(例えば、データモードで操作される場合)非メディアデータも記憶することができる。しかしながら、ファイルシステム804へのアクセス時間が比較的遅いため、メディアプレーヤ800はまたキャッシュ806を含むこともできる。キャッシュ806は、例えば半導体メモリにより提供されるランダムアクセスメモリ(RAM)である。キャッシュ806への相対的なアクセス時間は、ファイルシステム804に対するよりもかなり短い。しかしながら、キャッシュ806は、ファイルシステム804の大記憶容量を有していない。さらに、ファイルシステム804は、アクティブな時、キャッシュ806よりも多くの電力を消費する。電力消費は、メディアプレーヤ800が電池(図示せず)により給電されるポータブルメディアプレーヤである場合に懸案事項となることが多い。メディアプレーヤ800はまた、RAM820及び読出し専用メモリ(ROM)822も含む。ROM822は、実行されるプログラム、ユーティリティ、又は処理を不揮発性方式で記憶することができる。RAM820は、キャッシュ806などに対して揮発性データ記憶装置を提供する。1つの実施形態では、ファイルシステム804を備えた記憶デバイスにより、ROM822及びRAM820が提供される。
【0069】
メディアプレーヤ800は、メディアプレーヤ800のユーザがメディアプレーヤ800と情報をやりとりできるようにするユーザ入力デバイス808を含む。例えば、ユーザ入力デバイス808は、ボタン、キーパッド、ダイヤルなどの様々な形式を取ることができる。さらに、メディアプレーヤ800は、情報をユーザに表示するためにプロセッサ802により制御されるディスプレイ810(画面ディスプレイ)を含むことができる。タッチスクリーンの場合、ユーザ入力デバイス808とディスプレイ810とを一体化することができる。データバス811は、少なくとも、ファイルシステム804、キャッシュ806、プロセッサ802、及びCODEC812間のデータ転送を容易にすることができる。
【0070】
1つの実施形態では、メディアプレーヤ800は、ファイルシステム804に(楽曲などの)複数のメディア項目を記憶する機能を果たす。ユーザがメディアプレーヤに特定のメディア項目を再生させたい場合、利用可能なメディア項目のリストがディスプレイ810上に表示される。次に、ユーザ入力デバイス808を使用して、ユーザは利用可能なメディア項目の1つを選択することができる。プロセッサ802は、特定のメディア項目の選択を受け取ると、この特定のメディア項目に関する(音声ファイルなどの)メディアデータをコーダ/デコーダ(CODEC)812に供給する。次にCODEC812は、スピーカ814のためにアナログ出力信号を生成する。スピーカ814は、メディアプレーヤ800に内蔵された、或いはメディアプレーヤ800に外付けされたスピーカであってもよい。例えば、メディアプレーヤ800に接続するヘッドフォン又はイヤフォンは、外付けスピーカと見なされる。
【0071】
メディアプレーヤ800はまた、データリンク818に結合するネットワーク/バスインタフェース816も含む。データリンク818により、メディアプレーヤ800をホストコンピュータ又はアクセサリデバイスに結合することができる。データリンク818は、有線接続又は無線接続を介して提供される。無線接続の場合、ネットワーク/バスインタフェース816は無線送受信器を含むことができる。
【0072】
メディア項目(メディア資産)は、1又はそれ以上の異なる種類のメディアコンテンツに関連するものであってもよい。1つの実施形態では、メディア項目は音声トラックである。別の実施形態では、メディア項目は(写真などの)画像である。しかしながら、他の実施形態では、メディア項目は、音声、グラフィック、又はビデオコンテンツの任意の組合せであってもよい。
【0073】
1つの実施形態では、ポータブルメディアデバイスは、少なくとも一部が音声、ビデオ、又は画像などのメディア処理専用のポータブルコンピュータデバイスである。例えば、ポータブルメディアデバイスは、(MP3プレーヤ、ビデオプレーヤなどの)メディアプレーヤ、ゲームプレーヤ、ビデオレコーダ、カメラ、画像ビューワなどであってもよい。一般に、これらのデバイスは、ユーザが移動中にいつでも音楽を聴いたり、ゲーム又はビデオを再生したり、ビデオを記録したり、或いは写真を撮影したりすることができるように、電池駆動式で非常にポータブルである。1つの実施構成では、メディアプレーヤは、ユーザのポケット又は手に収まるようなサイズのハンドヘルドデバイスである。ハンドヘルドであることにより、メディアプレーヤは比較的小型となり、そのユーザにより容易に取り扱われ、利用される。ポケットサイズであることにより、ユーザは、デバイスを直接持ち運ぶ必要はなく、従って、ユーザが移動するほとんどどこにでもデバイスを持って行くことができる(例えば、ユーザは、ポータブルコンピュータのように大きく、かさばり、しばしば重たいデバイスを運ぶことによって制限を受けることはない)。さらに、ユーザの手でデバイスを操作することができ、デスクトップのような基準面が必要ない。
【0074】
本発明の様々な態様、実施形態、実施構成、又は特徴を、別個に或いは任意の組合せにおいて使用することができる。
【0075】
ソフトウェア、ハードウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組合せにより、本発明を実現することができる。コンピュータ可読媒体におけるコンピュータ可読コードとして、本発明を実現することもできる。コンピュータ可読媒体とは、後でコンピュータシステムが読み取ることのできるデータを記憶することができる任意のデータ記憶デバイスのことである。コンピュータ可読媒体の例として、読出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD、磁気テープ、光データ記憶デバイス、及び搬送波が含まれる。ネットワーク結合コンピュータシステムを通じてコンピュータ可読媒体を分散することにより、コンピュータ可読コードを分散方式で記憶及び実行できるようになる。
【0076】
書面の説明から本発明の多くの特徴及び利点が明らかであり、従って、添付の請求項により本発明のこれら全ての特徴及び利点を網羅することが意図される。さらに、当業者には数多くの修正及び変更が容易に想起されるため、図示し、説明した正確な構成及び動作に本発明を限定すべきではない。従って、全ての好適な修正及び同等物が本発明の範囲内に入ることになる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1A】本発明の1つの実施形態によるモバイルメディア環境を示す図である。
【図1B】本発明の1つの実施形態によるモバイルメディア環境を示す図である。
【図2】本発明の1つの実施形態によるメディアシステムを示す図である。
【図3A】本発明の1つの実施形態による動的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)処理を示すフロー図である。
【図3B】本発明の1つの実施形態による動的なグラフィカルユーザインタフェース(GUI)処理を示すフロー図である。
【図4】本発明の1つの実施形態による初期の音量制御処理を示すフロー図である。
【図5A】本発明の1つの実施形態による音声再生処理を示すフロー図である。
【図6A】本発明の1つの実施形態によるホスト認証処理を示すフロー図である。
【図6B】本発明の1つの実施形態によるアクセサリ認証処理を示すフロー図である。
【図7】本発明の1つの実施形態によるメディア管理システムを示すブロック図である。
【図8】本発明の1つの実施形態によるメディアプレーヤを示すブロック図である。
【符号の説明】
【0078】
100 モバイルメディア環境
102 ポータブルメディアデバイス
104 補助デバイス
106 コネクタ
108 相手方コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法であって、
前記ポータブルメディアデバイスへの補助デバイスの取り付けを検知するステップと、
前記検知ステップが、前記補助デバイスが前記ポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後、前記補助デバイスから補助デバイス情報を取得するステップと、
その後、前記ポータブルメディアデバイスを前記補助デバイス情報に従って動作するように構成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ポータボルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記構成ステップは、前記ユーザインタフェースに追加のメニュー又はメニュー項目を有効にするように動作する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成ステップは、前記ポータブルメディアデバイスの動作を変更するように動作する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記取り付けは、前記ポータブルメディアデバイスにおける第1のコネクタと、前記補助デバイスにおける相手方コネクタとの接続を介するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記構成ステップの前に、前記ポータブルメディアデバイスとの使用が許可されたとして前記補助デバイスを認証するステップをさらに含み、
前記構成ステップは、前記認証ステップにより前記補助デバイスが前記ポータブルメディアプレーヤとの使用を許可された場合にのみ行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ポータブルメディアプレーヤからの前記補助デバイスの取り外しを続けて検知するステップと、
前記補助デバイスの取り外しが検知されると、前記ポータブルメディアデバイスをもはや前記補助デバイス情報に従って動作しないように再構成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記補助デバイスから更新された補助デバイス情報を続けて受け取るステップと、
前記ポータブルメディアデバイスを、その後、前記更新された補助デバイス情報に従って動作するように再構成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記再構成ステップは、前記ユーザインタフェースの少なくとも1つのユーザインタフェースコンポーネントの表示をできないようにするか、可能にするか、或いは変更するように動作する、
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザインタフェースコンポーネントは前記ユーザインタフェースのメニュー項目である、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記補助デバイス情報を変更するユーザ入力を受け取るステップと、
前記ポータボルメディアデバイスにおいて前記ユーザ入力を処理して、変更済みの補助デバイス情報を生成するステップと、
前記変更済みの補助デバイス情報に基づいて、前記補助デバイスに記憶されている前記補助デバイス情報が更新されるようにするステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記補助デバイス情報は、少なくとも前記補助デバイスに関するデバイス識別子と前記補助デバイスの補助デバイスステータス情報とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記構成ステップは、前記デバイス識別子に基づいて前記ポータブルメディアデバイスを構成するように動作する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記構成ステップは、前記デバイス識別子に基づいて前記ポータブルメディアデバイスの動作を変更するように動作する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記構成ステップは、前記デバイス識別子と前記補助デバイスステータス情報とに基づいて前記ポータブルメディアデバイスを構成するように動作する、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記構成ステップは、前記デバイス識別子と前記補助デバイスステータス情報とに基づいて前記ユーザインタフェースに追加のメニュー又はメニュー項目を有効にするように動作する、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記補助デバイス情報は、補助デバイスステータス情報又は補助デバイス動作情報である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記補助デバイス情報は前記補助デバイスのイコライゼーション設定に関するものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項18】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法であって、
前記ポータブルメディアデバイスへの補助スピーカシステムの取り付けを検知するステップと、
前記検知ステップが、前記補助スピーカシステムが前記ポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後、前記補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得するステップと、
その後、前記音量ステータス情報に基づいて前記ポータブルメディアデバイスにおける音量設定を構成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記音量設定の前記構成ステップは、前記ポータブルメディアデバイス上に少なくとも1つのグラフィカルユーザインタフェースコンポーネントを構成するように動作する、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのグラフィカルユーザインタフェースコンポーネントは音量設定制御である、
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記取り付けは、前記ポータブルメディアデバイスにおける第1コネクタと、前記補助スピーカシステムにおける相手方コネクタとの接続を介するものである、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記構成ステップの前に、前記ポータブルメディアデバイスとの使用が許可されたとして前記補助スピーカシステムを認証するステップをさらに含み、
前記構成ステップは、前記認証ステップにより前記ポータブルメディアプレーヤとの使用に対して前記補助デバイスが許可された場合にのみ行われる、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記方法は、
前記ポータブルメディアプレーヤからの前記補助デバイスの取り外しを続けて検知するステップと、
前記補助デバイスの取り外しが検知されると、前記ポータブルメディアデバイスをもはや前記音量ステータス情報に従って動作しないように再構成するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記音量ステータス情報を変更するユーザ入力を受け取るステップと、
前記ポータブルメディアデバイスにおいて前記ユーザ入力を処理して、変更済みの音量ステータス情報を生成するステップと、
前記変更済みの音量ステータス情報に基づいて、前記補助スピーカシステムに記憶されている前記音量ステータス情報を更新するステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記音量設定の前記構成ステップは、前記ポータブルメディアデバイス上に少なくとも1つのグラフィカルユーザインタフェースコンポーネントを構成するように動作する、
ことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記構成ステップは、前記音量ステータス情報に基づいて前記ポータブルメディアデバイスにおける音量設定を設定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項27】
ポータブルメディアデバイスを動作させる方法であって、
前記ポータブルメディアデバイスに動作可能に接続されている補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得するステップと、
前記音量ステータス情報を変更するユーザ入力を受け取るステップと、
前記ポータブルメディアデバイスにおいて前記ユーザ入力を処理して、変更済みの音量ステータス情報を生成するステップと、
前記変更済みの音量ステータス情報に基づいて、前記補助スピーカシステムに記憶されている前記音量ステータス情報を更新するステップと、
を含む方法。
【請求項28】
前記ポータブルメディアデバイスからの音声信号を前記補助スピーカシステムに供給するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記音声信号及び前記変更済みの音量ステータス情報に従って前記補助スピーカシステムから音声を出力するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記出力ステップは、前記変更済みの音量ステータス情報に従って前記音声を増幅するステップを含む、
ことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記音量ステータス情報に基づいて前記ポータブルメディアデバイスにおける音量設定を構成するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザ入力デバイスを含み、
前記ユーザ入力は、前記ポータブルメディアデバイスのユーザ入力デバイスに対するものである、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項33】
リモート制御デバイスは、前記ポータブルメディアデバイス又は前記補助スピーカシステムと無線で情報をやりとりすることができ、
前記ユーザ入力は、前記リモート制御デバイスに対するものである、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項34】
ポータブルメディアデバイスを動作させるための少なくともコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体であって、
前記ポータブルメディアデバイスへの補助デバイスの取り付けを検知するためのコンピュータプログラムコードと、
前記検知のためのコンピュータプログラムコードが、前記補助デバイスが前記ポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後、前記補助デバイスから補助デバイス情報を取得するためのコンピュータプログラムコードと、
前記ポータブルメディアデバイスを前記補助デバイス情報に従って動作するように構成するためのコンピュータプログラムコードと、
を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
ポータブルメディアデバイスを動作させための少なくともコンピュータプログラムコードを含むコンピュータ可読媒体であって、
前記ポータブルメディアデバイスへの補助スピーカシステムの取り付けを検知するためのコンピュータプログラムコードと、
前記検知のためのコンピュータプログラムコードが、前記補助スピーカシステムが前記ポータブルメディアデバイスに取り付けられていることを検知した後、前記補助スピーカシステムから音量ステータス情報を取得するためのコンピュータプログラムコードと、
前記音量ステータス情報に基づいて前記ポータブルメディアデバイスにおける音量設定を構成するためのコンピュータプログラムコードと、
前記音量ステータス情報を変更するユーザ入力を受け取るためのコンピュータプログラムコードと、
前記ポータブルメディアデバイスにおいて前記ユーザ入力を処理して、変更済みの音量ステータス情報を生成するためのコンピュータプログラムコードと、
前記変更済みの音量ステータス情報に基づいて、前記補助スピーカシステムに記憶されている前記音量ステータス情報を更新するためのコンピュータプログラムコードと、
を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項36】
前記方法は、
前記ポータブルメディアプレーヤからの前記補助デバイスの取り外しを検知するためのコンピュータプログラムコードと、
前記補助デバイスの取り外しが検知されると、前記ポータブルメディアデバイスをもはや前記音量ステータス情報に従って動作しないように再構成するためのコンピュータプログラムコードと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項35に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項37】
前記ポータブルメディアデバイスは、ユーザインタフェースを表示するディスプレイを含み、前記音量設定を構成するための前記コンピュータプログラムコードは、前記ポータブルメディアデバイス上に少なくとも1つのグラフィカルユーザインタフェースコンポーネントを構成するように動作する、
ことを特徴とする請求項36に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項38】
ポータブルメディア配信システムであって、
ポータブル電子デバイスと、
スピーカシステムと、
を含み、
前記ポータブル電子デバイスは、前記スピーカシステムに動作可能に接続可能であり、前記ポータブル電子デバイスは、少なくとも、(i)1又はそれ以上のメディア項目に関するメディアコンテンツを記憶するメディア記憶デバイスと、(ii)前記メディア記憶デバイスから前記メディア項目の少なくとも1つに関するメディアコンテンツを検索すると共に前記メディアコンテンツを前記ポータブル電子デバイスのユーザに提示するメディア提示モジュールとを含み、
前記スピーカシステムは、少なくともデバイス識別子及びシステムステータス情報を記憶し、
前記スピーカシステムが前記ポータブル電子デバイスに動作可能に接続された場合、前記ポータブル電子デバイスは、前記スピーカシステムから前記デバイス識別子及び前記システムステータス情報を受け取ることができ、次に少なくとも前記システムステータス情報に基づいて前記ポータブル電子デバイスに関連するユーザインタフェースを構成することができる、
ことを特徴とするポータブルメディア配信システム。
【請求項39】
前記スピーカシステムは、相手方コネクタを介して取り外し可能に接続された場合、前記ポータブル電子デバイスに動作可能に接続される、
ことを特徴とする請求項38に記載のポータブルメディア配信システム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−528576(P2009−528576A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557446(P2008−557446)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【国際出願番号】PCT/US2007/062319
【国際公開番号】WO2007/100989
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】