説明

改良されたアミノ脂質および核酸の送達方法

本発明は、細胞に治療剤を送達するための優れた組成物および方法を提供する。特に、これらは、核酸の効率的なカプセル化およびin vivoでの細胞へのカプセル化された核酸の効率的な送達をもたらす新規の脂質および核酸−脂質粒子を含む。本発明の組成物は、非常に強力であり、それによって、相対的に低い用量で特定の標的タンパク質の有効なノックダウンを可能にする。さらに、本発明の組成物および方法は、毒性がより小さく、当技術分野で以前より公知の組成物および方法と比較してより大きい治療指数をもたらす。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の構造(II):
【化41】

[式中、
およびRは、同じか異なるものかのいずれかであり、独立に、任意選択で置換されているC12〜C24アルキル、任意選択で置換されているC12〜C24アルケニル、任意選択で置換されているC12〜C24アルキニル、または任意選択で置換されているC12〜C24アシルであり、
およびRは、同じか異なるものかのいずれかであり、独立に、任意選択で置換されているC〜Cアルキル、任意選択で置換されているC〜Cアルケニル、または任意選択で置換されているC〜Cアルキニルであるか、あるいはRおよびRは、一緒になって、4〜6個の炭素原子と、窒素および酸素から選択される1または2個のヘテロ原子とからなる、任意選択で置換されているヘテロ環式の環を形成していてもよく、
は、存在しないか、または水素もしくはC〜Cアルキルであって第四級アミンをもたらすかのいずれかであり、
m、nおよびpは、同じか異なるものかのいずれかであり、それぞれ独立に0または1のいずれかであり、ただし、m、nおよびpは、同時に0にならず、
YおよびZは、同じか異なるものかのいずれかであり、独立に、O、SまたはNHである]
を有するアミノ脂質、またはその塩。
【請求項2】
構造:
【化42】

を有する、請求項1に記載のアミノ脂質。
【請求項3】
次の構造:
【化43】

のうちの1つを有する、アミノ脂質。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のアミノ脂質を含む脂質粒子。
【請求項5】
中性脂質および粒子凝集を低減することができる脂質をさらに含む、請求項4に記載の脂質粒子。
【請求項6】
(i)DLin−K−C2−DMA;
(ii)DSPC、POPC、DOPE、およびSMから選択される中性脂質;
(iii)コレステロール;および
(iv)PEG−脂質を、
約20〜60%のDLin−K−DMA:5〜25%の中性脂質:25〜55%のコレステロール:0.5〜15%のPEG脂質のモル比で含む、請求項5に記載の脂質粒子。
【請求項7】
治療剤をさらに含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の脂質粒子。
【請求項8】
前記治療剤が核酸である、請求項7に記載の脂質粒子。
【請求項9】
前記核酸がプラスミドである、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項10】
前記核酸が免疫賦活性オリゴヌクレオチドである、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項11】
前記核酸が、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、およびリボザイムからなる群から選択される、請求項8に記載の脂質粒子。
【請求項12】
前記核酸がsiRNAである、請求項11に記載の脂質粒子。
【請求項13】
請求項7から12のいずれか一項に記載の脂質粒子、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項14】
細胞によるポリペプチドの発現を調節する方法であって、請求項7から12のいずれか一項に記載の脂質粒子を細胞に供給する工程を含む方法。
【請求項15】
前記治療剤が、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、およびsiRNA、マイクロRNA、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現することができるプラスミドから選択され、前記siRNA、マイクロRNA、またはアンチセンスRNAが、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、またはその相補体に特異的に結合するポリヌクレオチドを含み、その結果、前記ポリペプチドの発現が低減される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記治療剤が、前記ポリペプチドまたはその機能性改変体もしくは断片をコードするプラスミドであり、その結果、前記ポリペプチドまたはその機能性改変体もしくは断片の発現が増大する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
被験体におけるポリペプチドの過剰発現を特徴とする疾患または障害を治療する方法であって、請求項13に記載の医薬組成物を前記被験体に提供する工程を含み、前記治療剤が、siRNA、マイクロRNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、およびsiRNA、マイクロRNA、またはアンチセンスオリゴヌクレオチドを発現することができるプラスミドから選択され、前記siRNA、マイクロRNA、またはアンチセンスRNAが、前記ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに特異的に結合するポリヌクレオチド、またはその相補体を含む、方法。
【請求項18】
被験体におけるポリペプチドの過小発現を特徴とする疾患または障害を治療する方法であって、請求項13に記載の医薬組成物を前記被験体に提供する工程を含み、前記治療剤が、前記ポリペプチドまたはその機能性改変体もしくは断片をコードするプラスミドである、方法。
【請求項19】
被験体における免疫応答を誘導する方法であって、請求項13に記載の医薬組成物を前記被験体に提供する工程を含み、前記治療剤が免疫賦活性オリゴヌクレオチドである、方法。
【請求項20】
前記医薬組成物が、ワクチンまたは抗原と併用して前記患者に提供される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
請求項10に記載の脂質粒子、および疾患または病原体に関連する抗原を含むワクチン。
【請求項22】
前記抗原が腫瘍抗原である、請求項21に記載のワクチン。
【請求項23】
前記抗原が、ウイルス抗原、細菌性抗原、または寄生生物抗原である、請求項21に記載のワクチン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−505250(P2012−505250A)
【公表日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531226(P2011−531226)
【出願日】平成21年10月9日(2009.10.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/060251
【国際公開番号】WO2010/042877
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(510184830)テクミラ ファーマシューティカルズ コーポレイション (3)
【出願人】(502087932)ザ ユニヴァーシティ オブ ブリティッシュ コロンビア (10)
【Fターム(参考)】