説明

改良された仮設橋

本発明は、橋が第1のいわゆる非展開配置にあるときに積み重ねられる少なくとも3つの橋要素(3〜5)からそれぞれ成る2つのスパン(1、2)を含む仮設橋に関する。前記橋要素(3〜5)は互いに枢支され、そこでは2つの連続した橋要素(3〜5)は、前記橋要素(3〜5)の同一の外側縁部に取り付けた少なくとも2つの連結アーム(7〜9、12、13)によって互いに結合される。本発明によれば、2つの連続した連結アーム(7〜9、12、13)は、前記アームによって連結する2つの連続した橋要素で正平行四辺形を形成し、それは、前記橋の前記非展開配置のスパン(1、2)の積重体の直ぐ下の橋要素に対する1つの橋要素の移動によって、直ぐ下の前記スパンの前記橋要素に対する前記橋要素の円形並進移動が生じるように変形できる。前記スパンの少なくとも1つに対して、前記連結アーム(8、12、13)のうちの少なくとも1つは3つの連続した橋要素に共通である。橋は、前記第1配置と展開配置として知られる第2配置の間に、第1配置で別の橋要素(4、5)に積み重ねた各橋要素(3、4)を動かす手段を備え、そこにおいて橋要素は連結し、前記橋を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間隙部を横断する、特に歩行者、車両、または他の移動器材の通過を目的とする仮設橋に関する。
【背景技術】
【0002】
間隙部を横断するために使用できるこの種の橋は、連結される1つ以上のジョイストを使用して、この橋が休止配置にあるときにこれらのジョイストはおそらく折り畳み可能であることが知られている。
【0003】
しかしながら、これらのジョイストを運搬し展開するためには、橋敷設車両を使用することが必要である。従って、これらのジョイストを展開するシステムは、これらジョイストの寸法が大きく、更には橋敷設車両の台座により提供される作業領域を考慮すると特に複雑である。このシステムは、特に、組み立てられたジョイストを車両の前方へ下ろすことができる乗出し構造体を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第95/26435号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
加えて、ジョイストの寸法は、通常、これらのジョイストを展開することができるように地形に障害物があってはならない。
【0006】
従って、例えば、横断することになっている間隙部に隣接して樹木が茂った領域があるときは特に、橋を展開する前に有資格者が地形を整備することが必要となる。
【0007】
さらに、これらのジョイストの通行レーンは、特定の用途として、1台以上の大型車両が利用可能でなければならない。従って、この通行レーンは剛性であり、ジョイストの各々に固定される。それは、例えば、鋼、木、または複合材でできていてもよい。このように、通行レーンにより橋を運搬すべき総重量が増大する。
【0008】
加えて、ジョイストが乗出し構造体より大きな寸法のとき、このように組み立てられたジョイストの重量は、橋を敷設するときに橋敷設車両がアンバランスになり得るいかなる可能性も回避するために、橋敷設車両の重量により平衡されなければならない。従って、橋敷設車両は適切な台座を有さなければならず、平坦でない地面の上を進むことが困難である。
【0009】
最終的に、従来技術のこのような横断システムは、自律的でなく、サービス要員の存在が必要であるため、例えば戦闘地域においては人目にさらされ、被害を受けやすい。
【0010】
従って、遠隔操作で展開することができる自律的でコンパクトな横断構造を有することは有利である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の目的は、設計および操作において簡単であり、アクセスすることが困難である地域で、且つあらゆる作業条件下で展開を可能にするために特にコンパクトおよび軽量である間隙部横断システムを提案することである。
【0012】
従って、本発明は、より軽量化された運搬車両の利用を可能にし、ゆえにより可動性であり、従来技術の橋敷設車両にはアクセスできない平坦でない地面の領域の移動を可能にする、特に軽量仮設橋に関する。この目的は、橋を展開するために必要なアクチュエータの数を急激に減少させることにより達成されて、この減少は3つの連続的な橋要素を同時に連結する連結アームを用いることで可能になる。
【0013】
この仮設橋の軽量化は軽量通行レーンを用いることで更に促進可能である。例えば、この通行レーンは、仮設橋を展開したあとに付け加えられる。通行レーンなしで橋を展開することで、さらに複雑さがより少なく、より速い展開システムの実施が可能になる。
【0014】
本発明の別の対象は、完全に自律的であって、仮設橋をコンテナから展開することができるコンテナ/仮設橋アセンブリである。
【0015】
このコンテナは、さらに、特殊運搬車両を必要とせずに、ハンドリングアームを備えた輸送トラックを運ぶためにコンパクトである。また、このコンテナは従来の基礎構造を使用して積み込み/積み下ろしができるので、船積みも可能である。
【0016】
この目的を達成するために、本発明は、仮設橋が非展開配置として知られる第1配置にあるときに重ね合わされることを目的とする少なくとも3つの橋要素をそれぞれ備える2つのスパンから成る仮設橋に関し、前記スパンの各々の橋要素は互いに連接され、2つの連続した橋要素は前記橋要素の同一の外側縁部に取り付けた少なくとも2つの連結アームによって結合される。
【0017】
本発明によれば、
−仮設橋の非展開配置からの1つのスパンの積重体の直ぐ下の橋要素に対する1つの橋要素の運動によって、前記スパンの直ぐ下の前記橋要素に対する前記橋要素の円形並進運動が生じるように、2つの連続した連結アームは、それらが連結する2つの連続した橋要素と共に変形可能な正平行四辺形を形成し、
−前記スパンの少なくとも1つに対して、前記連結アームのうちの少なくとも1つは3つの連続した橋要素に共通であり、前記3つの連続した橋要素は前記連結アームによって互いに連結し、
−前記橋は、この第1配置と展開配置として知られる第2配置の間に、前記第1配置で別の橋要素の上に重畳される橋要素の各々を動かす手段を備え、そこにおいて前記橋要素は前記橋を形成するために結合される。
【0018】
3つの連続した橋要素を各々連結する連結アームは、有利にも、このように連結される橋要素が同時に、且つ一律に動くことを確実にする。
【0019】
「連続した橋要素」は、仮設橋が非展開配置として知られる配置にあるとき、同じスパンの橋要素が積重体において直接上下に配置されることを意味する。同一のスパンのこれらの連続した、または一連の橋要素は、展開後の橋の少なくとも一部を形成するように端から端まで配置されることを目的とする。
【0020】
橋要素が少なくとも2つの連結アームにより結合されるので、1つのスパンの積重体において直ぐ下の橋要素に対して1つの橋要素を動かすことにより、前記上部の橋要素の円形並進運動が生じる。この運動を可能にするために、アームの端は橋要素を中心に回転できるように取り付けられる。
【0021】
ここで「通行レーン」は、歩行者、車両、および他の移動器材が移動することを目的とする仮設橋の外面を意味する。もちろん、通行レーンがまだ付け加えられていないときには通行レーンは移動するのに実用的ではないが、これらの要素は車両および/または歩行者をサポートすることが構造的に可能である。この種の橋要素は、その場合、一実例として、格子構造または平行ガーダーのアセンブリから構成されて、これらのガーダーは平坦に、または別の方法で間隔を置いて配置される。
【0022】
もちろん、橋要素の各々を動かすための移動手段は仮設橋とは別でもよい。それらは、例えば、その非展開配置として知られるその第1配置でこの仮設橋を輸送するために使用するコンテナに配置されることができる。一実例として、これらの移動手段はこのコンテナの床構造に配置される。
【0023】
この仮設橋のさまざまな特定の実施形態において、仮設橋の各々はそれ自体特定の利点を有し、且つ技術的実施可能な様々な方法で組み合わされることができて、
−前記スパンのうちの1つの少なくとも1つの橋要素は、他のスパンの対応する橋要素に連結している。
【0024】
このように、これら橋要素は同時に動く。
【0025】
好ましくは、橋は2つのスパンを連結している1つ以上の補強要素を備える。一実例として、これらの補強要素は、対応する橋要素で2つのスパンを連結する横ガーダーまたはスペーサ部材である。
「2つのスパンの対応する橋要素」は、これらの要素が2つのスパンの各々で同じ順序および配置に置かれることを意味する。
【0026】
一実例として、他のスパンの末端橋要素に対応する第1スパンの橋要素、すなわち、橋が非展開配置にあるときに、この他のスパンの橋要素の積重体の上端部に配置した橋要素は、第1スパンの末端橋要素である。
−前記連結アームが2つのスパンに共通であり、第1スパンの橋要素に回転連結している連結アームの一部は、他のスパンの対応する橋要素にも回転連結し、
−前記連結アームは2つのスパンの間に前記橋要素の同一の外側縁部に取り付けられ、
−スパンごとに、仮設橋が支持物に受け入れられている前記第1配置にあるときに、重畳された橋要素により形成される積重体の底端部を橋要素が構成することを目的とし、橋要素の各々を動かすための移動手段は前記支持物に枢着されたアクチュエータを備える。
【0027】
あるいは、このアクチュエータはコンテナの床構造に枢着されることができる。
【0028】
このアクチュエータの他の可動端は、例えば、前記スパンの少なくとも1つの前記連結アームのうちの1つに、または前記スパンに連結している補強要素に連結している。
−前記スパンのそれぞれがnの橋要素を備え(n≧3)、3つの連続した橋要素にそれぞれ連結している連結アームの数はn−2に等しく、
−前記橋要素の各々を動かすための前記移動手段は単一のアクチュエータを備え、その可動端は、2つのスパンの橋要素を同時に動かすように着脱自在または非着脱自在に2つのスパンに連結している。
【0029】
好ましくは、前記アクチュエータの可動端はそのとき、2つのスパンを連結している補強要素に着脱自在または非着脱自在に連結している。
−前記アクチュエータの可動端が前記スパンの各々の連結アームに連結し、前記可動端が連結される前記連結アームの各々は、3つの連続した橋要素を連結している連結ロッドと、前記アクチュエータの自由端が連結している前記連結ロッドを駆動するための要素とを備え、前記アクチュエータが、前記連結ロッドおよび前記駆動要素を備えるアセンブリを休止配置から前記連結ロッドの分離配置に動かすことが可能であり、その配置で、前記連結ロッドは、可撓連結によって前記駆動要素に同時に連結している一方で、その運動を続けるために前記駆動要素と分離するように、前記連結ロッドは前記可撓連結によって前記駆動要素に連結している。
【0030】
アクチュエータのこの自由端は、回転アタッチメントを経由して連結アームに、またはスパンを連結している補強要素に直接連結することもできる。
−前記単一または複数の駆動要素は、前記可撓連結に順応するために巻き取り・巻き戻し装置をそれぞれ備え、
−前記重畳された橋要素により形成される積重体の底端部を構成することを目的とする橋要素は、地面に固定する手段を備え、
−各橋要素は、少なくともその端の1つに、これらの橋要素が端から端まで配置されるときにそれらを組み立てるために、別の橋要素の結合面と共同することが可能である結合面を備える。
【0031】
これらの結合面は、端から端まで配置したときに2つの連続した橋要素の結合面を適切な配置にロック可能な、傾斜またはその他の外形を有することができる。
これらの面は、このように組み立てられた1対の連続した橋要素からもう一方へ同じ度合いで傾斜してもよいが、これらの傾斜は前記仮設橋にある程度の湾曲を与えるために異なることもある。この湾曲はアーチを形成するために特に漸進的でもよい。後者の形状は、反応負荷によって仮設橋により良好な機械的一体性を与えるだけでなく、パイプライン等の障害物をまたぐことも可能にする。
−スパンごとに、仮設橋が非展開配置にあるときに、重畳された橋要素により形成される積重体の底端部を構成することを目的とする橋要素は、前記橋要素の各々の周囲の土地の表面に関してその展開配置の仮設橋を上下させるための少なくとも1つのジャッキを備える。
【0032】
これらのジャッキは、非展開配置の仮設橋をコンテナ内に配置できるように対応する橋要素に沿って配置される休止配置と、ジャッキの自由端が地面と接触し、仮設橋が展開配置において上下可能になるように、地面へ向けられる動作配置の間で枢動可能であることが有利である。
【0033】
一実例として、橋が展開配置にあり、この橋は、展開配置の前記仮設橋の1つの隅に各々配置された2つのジャッキに載置される。
【0034】
これらのジャッキには多数の利点がある。第1に、それらは、コンテナから仮設橋を取り外すために、コンテナの底において枢動する軸の端より上に仮設橋を上げるために用いることができる。
【0035】
これらのジャッキは、渡ることになっている間隙部の両側の間の相対的な高さの違いを補償することを可能にすることもできて、この高さの違いが正または負のものであり得る。このように、仮設橋が展開される間隙部の側の反対側が後者より低い高度または高さにある場合、仮設橋の遠位橋要素に載置するジャッキによってこの高さの違いを補償することができて、橋を反対側に下ろすことができる。
【0036】
あるいは、これらのジャッキは伸縮可能な支持部材と置き換えられることが可能である。
−仮設橋は2つのスパンの各々に追加の通行レーンを備え、前記通行レーンは可撓性通行レーンであり、そして前記スパンはこの可撓性通行レーンを前記橋要素に固定するための固定要素を備える。
【0037】
あるいは、前記追加の通行レーンは互いに連接された金属プレートを備えることができる。
−通行レーンはいくつかの通行レーン部分から成り、これらの部分の各々は1つの橋要素に固定され、
−通行レーンは1つの部分であり、そして着脱可能であり、
−可撓性通行レーンは少なくとも1つの組み立てられた構造から成る。
【0038】
この通行レーンはまた、縦糸の層および横糸の層から成る補助の織物構造も備え、前記織物構造は前記補助の織物構造の上に置かれ、そして2つの織物構造は、2つの構造との間に、且つあちこちに縦糸に沿って、または横糸に沿って向けられた管状ポケットを形成するような方法で織り交ぜられる。
【0039】
特に、これらのポケットが橋の縦方向に向けられるときに、それらはさまざまな目的のために付け加えられた要素を受け入れるハウジングとしての機能を果たすことができる。特に、橋要素の相対移動を実行する手段に電力を供給するための一つ以上の電力ケーブルを走らせることが可能である。仮設橋を照らすための通信ケーブルまたは電力ケーブルを走らせることも可能である。
【0040】
これらのポケットは金属製棒または複合補強棒を受け入れることもできる。これらのポケットに横補強棒を取り付けるとき、これらの棒の端に橋要素に沿って敷設される案内レール要素と共同するための突起を形成できる。このように、これらの棒の端はC字形部分またはU字形部分レールにおいて摺動することができ、これにより、前記橋要素に沿って通行レーンを導くことができるだけでなく、通行レーンを橋要素に固定することもできる。
【0041】
さらに一般的に、通行レーンは、通行レーンが橋要素を通じて摺動することを確実にするために、その表面に沿って走る車両のための良好なグリップを確実にするのに必要な表面レリーフ、例えば、特許文献1に本出願人によって記載されている織物構造および平坦な下側を有する上面を備えることができる。この下側は前記補助の織物構造により形成されることができる。
【0042】
この下側は前記通行レーンを橋要素に固定するために必要な固定要素を備えることもできる。特定の一実施形態では、この下側は橋要素の表面に配置される突起を受け入れることを目的とする小穴を有することができる。これらの突起はそれらの上端部の端部ストッパーを有するスタッドでもよくて、その場合スタッドは小穴に強制的に打ち込まれる。
【0043】
これらの小穴は、前記突起を受け入れることができるハウジングを形成するために、補助構造と織物構造の連結により形成されるポケットと同一線上に配置されることが好ましい。
−その外側縁部のうちの少なくとも1つ上の各橋要素は案内レール要素を備え、橋要素が前記橋に沿って前記通行レーンの動きを導くように端から端まで配置されるとき、これらのレール要素は案内レールを画定するために互いに共同し、
−前記3つの橋要素を連結する連結アームは、少なくとも、前記第1配置の前記上に重畳された橋要素により形成される積重体の底端部を構成することを目的とする橋要素、および前記積重体のそれよりちょうど上に配置される前記2つの橋要素を連結するものであり、
−このアクチュエータは、油圧、電磁、または電気のジャッキである。
【0044】
連結アームは、モーターによって、またはナットのないまたはウォームネジ・システムを使用するクランクによって回転させられることもできる。
−仮設橋は、前記橋が水上に放出されるときに前記仮設橋が配置されることを目的とする少なくとも1つの浮き構造を備え、
−これらの橋要素はジョイストまたは橋部分である。
【0045】
これらの橋要素は幅に関して固定されるか、または調整可能な幅を有することができる。特に、これらの橋要素が、大きい通行レーン幅を有するとはいえ、格納されて輸送されることができるように、それらを小さい寸法に保つことは有利である。そうするために、各橋要素は、中心ガーダーとこれらのガーダーの間の間隔を調整するシステムによって、横方向のガーダーに連結する固定された中心ガーダーを備えるガーダーのアセンブリを備えることができる。一実例として、この調整システムは、前記ガーダーにそれらの端で連結されて、その間に配置されるジャッキを備えることができる。これらのジャッキは、例えば、油圧ジャッキである。
【0046】
もちろん、通行レーンが、各々1つの橋要素に固定されるいくつかの通行レーン部分から構成されるときに、これらの通行レーン部分の各々は、橋要素の幅の変化に合うように適合するために、一方を他方と関連して摺動させることができる少なくとも2つの少なくとも部分的に上に置かれた部品を備える。
【0047】
これらの部品の各々は、例えば、横方向のガーダーに固定される。中心ガーダーに関するこの横方向のガーダーの動きによって、通行レーン部分の対応する摺動が生じる。
【0048】
あるいは、これらのスパンの各々の橋要素の少なくともいくつかは、通行レーンの横方向の延長部を保持できる固定手段を備える。一実例として、この横方向の延長部は、単一プレートまたは結合されるいくつかのプレートを備えることができる。
【0049】
本発明はいくつかの通行レーンを有する仮設橋にも関する。本発明によれば、この橋は2つの端スパンの間に位置する少なくとも1つの中心スパンを備え、前記スパンの各々は、前記橋が非展開配置として知られる第1配置にあるときの重畳用の少なくとも3つの橋要素を備え、前記スパンの各々の前記橋要素は互いに連結され、2つの連続した橋要素は、2つのスパンの間の前記橋要素の同一の外側縁部に載置する少なくとも2つの連結アームにより結合され、
−前記橋の前記非展開配置からの1つのスパンの積重体のすぐ下の橋要素に関する1つの橋要素の移動によって、前記スパンのすぐ下の前記橋要素に関する前記橋要素の円形並進移動が生じるように、2つの連続した連結アームは、それらが連結する2つの連続した橋要素と共に変形可能な正平行四辺形を形成し、
−前記スパンの少なくとも1つに対して、前記連結アームの少なくとも1つは3つの連続した橋要素に共通であり、前記3つの連続した橋要素は前記同じ連結アームによって互いに連結し、
−この橋は、この第1配置と展開配置として知られる第2配置の間に、前記第1配置で別の橋要素の上に重畳される前記橋要素の各々を動かす手段を備え、そこにおいて、前記橋要素は前記橋を形成するために結合され、前記運動手段は2つのアクチュエータを備え、これらのアクチュエータの各々は異なった端スパンと前記中心スパンの間に少なくとも部分的に配置され、前記アクチュエータの各々の端部は、前記対応するスパンの少なくとも1つの前記連結アームのうちの1つに、または対応する端スパンおよび中心スパンを連結している補強要素に連結される。
【0050】
前記アクチュエータの各々のこの端部は、前記対応するスパンの少なくとも1つの前記連結アームのうちの1つに、または対応する端スパンおよび中心スパンを連結している補強要素に、着脱自在または非着脱自在に連結される。
【0051】
もちろん、これらの移動手段は仮設橋とは別体であってもよく、この仮設橋を輸送するために使用するコンテナ内に、例えばその床構造の上に置かれることができる。
【0052】
本発明は、最終的に、仮設橋と、非展開配置として知られる配置の前記橋を保持するコンテナとから成るアセンブリに関する。本発明によれば、この橋は前述のように仮設橋である。
【0053】
このコンテナ(それは輸送コンテナまたは木枠でもよい)は、運搬車両により運搬されることを目的とする。この運搬車両は全地形万能車、例えば軌道車またはホイールド車両であることが有利である。
【0054】
このコンテナが輸送コンテナであるとき、前記コンテナは、長さが20フィート(6.058m)または40フィート(12.192m)である保管コンテナであることが好ましい。
【0055】
このアセンブリは前記仮設橋に電力を供給する独立型電力供給システムを備えることが有利であり、このシステムは、少なくとも1つの油圧油格納ユニット、1つの水圧ポンプ、および油圧供給回路を備える。この油圧回路は仮設橋アクチュエータに連結している。
【0056】
好ましくは、前記コンテナの底部は、仮設橋を展開配置に配置するためにコンテナの底部に関して前記橋を回転できるように、その非展開配置に前記仮設橋の枢動軸を備える。
【0057】
この展開配置は、少なくとも、渡ることになっている間隙部が濡れているかまたは乾燥した間隙部に直面するその非展開配置の仮設橋の位置決めに対応する。好ましくは、この展開配置で、仮設橋はコンテナに関して中心でもある。
【0058】
一実施形態において、この展開配置は、運搬車両が渡ることになっている間隙部の端にできるだけ近くに仮設橋を持ってくるために後退できるように、コンテナを支持する運搬車両の前進移動の方向とは反対の方向において展開されることを目的として位置付けされた、非展開配置の仮設橋に対応することが有利である。
【0059】
コンテナは支持ターンテーブルを備えることができて、このターンテーブルは回転歯ラックジャッキによって回転し、前記ターンテーブルはその非展開配置の仮設橋を受け入れることが可能である。好ましくは、この回転ジャッキは油圧回転歯ラックジャッキである。
【0060】
支持ターンテーブルは、仮設橋を放出するために地上に下ろされるときに、コンテナ容器がもたらす並進移動から切り離す展開配置になるよう非展開配置の仮設橋を回転させる運動を可能にする。
【0061】
輸送の間の、そして特に展開の間の荷重がこれらの回転ランナーが耐えるにはあまりに大きいので、ターンテーブルに連結している回転ランナーが回転段階でだけ機能するように、このターンテーブルはまた、仮設橋がその輸送および展開配置に結びつけられることも可能にする。
【0062】
このコンテナは、通行レーンを格納するための空間と、この通行レーンが可撓性であるときにこの通行レーンを巻き戻す/巻き取るための手段とを更に備えることができる。
【0063】
好ましくは、前記手段が、その非展開配置の前記仮設橋がその輸送配置で前記コンテナ内に配置されることを可能にするために、この配置で少なくともいくぶんかわきに動くことができるように、コンテナは、休止配置の前記橋要素の各々を動かす前記移動手段を少なくとも部分的に受け入れるハウジングを備える床構造を備える。
【0064】
本発明は添付図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の特定の一実施形態による、非展開配置として知られる配置の仮設橋の部分図を概略的に示し、明確にするために仮設橋の2つのスパンのうちの1つは省略されている。
【図2】展開段階の開始時の図1の仮設橋の略図である。
【図3】単一のアクチュエータの端が移動の最終地点に達した図1の仮設橋の略図であり、駆動要素は分離配置にある。
【図4】連結アームが、可撓連結によって駆動要素に連結したまま、前記橋の展開が終了可能なように駆動要素と分離している図1の仮設橋の略図である。
【図5】展開された図1の仮設橋の略図である。
【図6】本発明の特定の一実施形態による、コンテナ/仮設橋アセンブリを積載し、浮き構造を備えるコンテナを積載するトレーラを牽引している運搬車両の斜視図である。
【図7】図6のコンテナ/仮設橋アセンブリの斜視図である。
【図8】本発明の一実施形態による、浮き構造に受け取られて組み立てられた展開配置の仮設橋を上から見た図である。
【図9】本発明の特定の一実施形態による、川の両岸を連結し、互いに長手方向に組み立てられたいくつかの図8の仮設橋/浮き構造ユニットを備える仮設橋である。
【図10】本発明の好ましい一実施形態による、運搬車両および非展開配置として知られる配置のコンテナ/仮設橋アセンブリの部分図を示し、前記アセンブリは前記運搬車両に設置されるハンドリング手段によって地上に下ろされる。
【図11】図10の前記コンテナ/仮設橋アセンブリの斜視図であり、非展開配置として知られる配置の前記仮設橋は展開配置にある。
【図12】図11のコンテナの斜視図であり、支持ターンテーブルは、非展開配置として知られる配置の仮設橋を運搬するための運搬配置にある。
【図13】図11のコンテナの斜視図であり、仮設橋が展開可能な展開配置に支持ターンテーブルを配置するために、支持ターンテーブルは枢支軸を中心に90度回転する。
【図14】コンテナ回転リングを示すために、支持ターンテーブルのない図11のコンテナの斜視図である。
【図15】図11のコンテナ/仮設橋アセンブリの斜視図であり、仮設橋は展開途中にある。
【図16】図15のコンテナ/仮設橋アセンブリの拡大および部分側面図である。
【図17】図11のコンテナ/仮設橋アセンブリの斜視図であり、仮設橋は展開段階を終了している。
【図18】仮設橋が展開配置にあり、コンテナと分離した図11の仮設橋の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0066】
図1〜5は、本発明の特定の1実施形態による、仮設橋の展開の連続した部分図である。車両および/または人々が間隙部を渡れるように、仮設橋の非展開配置として知られるその第1配置から、完全に展開される最終的な配置までの展開の主要段階を示している。
【0067】
この改良された仮設橋は、垂直積重体を形成するために橋の非展開配置として知られる第1配置において積み重ねられる3つの橋要素3〜5からそれぞれ成る2つのスパン1、2を備える。2つのスパンに対応するこれらの2つの積重体は、この仮設橋が輸送コンテナで運搬されることができるように非常に小さい容積を占める。コンテナの大きさは、それが道路によっても、または川によってさえも輸送可能であることが有利である。
【0068】
この仮設橋は、スパン1、2ごとに、仮設橋が非展開配置にあるときに積重体の下端を形成することを目的とする橋要素3〜5が固定されるプラットフォームまたは台6を備える。このプラットフォーム6は、その非展開配置のこの仮設橋を支持し、動かして、配置するために使用可能であることが有利である。
【0069】
このプラットフォーム6は、ゆるんだ地面または不安定な地面上で安定した基盤を橋にもたらす、地面に固定する手段(図示せず)を備えることができる。これらの固定手段は、プラットフォーム6の上にパイルを配置する保管配置と、このプラットフォームの周縁に配置し地面に固定することができる固定配置との間で旋回できるように、プラットフォーム6の下側に配置されるレリーフ、またプラットフォームの上面に連接方式で連結されるパイルも備えることができる。
【0070】
各スパン1、2の長さが変化できるように、これらの橋要素3〜5は着脱自在に互いに連結していることが有利である。従って、渡ることになっている間隙部(図示しない)に適合するよう橋の長さを適応させることが可能である。また、これらの橋要素3〜5は互いに連接もする。
【0071】
このように、各スパンの最上部と最下部の橋要素3〜5は、2つのスパン1、2の間に配置される橋要素3〜5の同一の外側縁部に取り付けられる1対の連結アーム7、8、9によって、このスパンの中間橋要素4に各々連結している。
【0072】
仮設橋の第1配置において積み重ねられた橋要素3〜5により形成される積重体の底端部を構成することを目的とする橋要素5と中間橋要素4を連結するこれらの連結アーム8のうちの1つはまた、この中間橋要素4をこの積重体の上端部に置かれる橋要素3にも連結する。従って、この単一の連結アーム8は対応するスパン1、2の3つの橋要素3〜5を連結するため、これらの3つの連続した橋要素3〜5に共通である。
【0073】
これらの連結アーム7〜9は、橋要素3〜5の各々の相対移動を可能にするためにこれらの橋要素3〜5において回転できるように取り付けられる。これらの連結アーム7〜9は例えば連結ロッドを備える。
【0074】
仮設橋はまた、第1配置と展開配置として知られる第2配置との間に、前記第1配置で別の橋要素4、5の上に置かれた橋要素3、4の各々を動かすための移動手段も備え、第2配置において、これらの橋要素3〜5は、展開配置として知られるその配置に橋を形成するために長手方向に連結される。
【0075】
ここでこれらの移動手段は、2つのスパン1、2の間に基本的に配置される単一のアクチュエータ10を備え、従ってこのアクチュエータは橋要素3〜5により保護される。
【0076】
このアクチュエータ10(例えば油圧ジャッキなど)は、プラットフォーム6上を回転できるように連結されている。加えて、その自由端11は、共通の枢支ピンを介して、その3つのそれぞれの橋要素3〜5を連結しているスパン1、2の各々の連結アーム8に連結している。従って、ジャッキのこの自由端11の運動によって、スパン1、2の各々の橋要素3〜5が同時に動くことができる。これにより、仮設橋の終始変わらない迅速な展開が確実になる。
【0077】
この共通の枢支ピンは、この場合、各端部において各スパン1、2の対応する橋要素4を連結するガーダーのような補強要素である。好ましくは、この補強要素(図示なし)は、対応する橋要素3〜5を有する連結アームの回転軸の部分で、例えば、橋要素に対するこれらの連結アームの回転アタッチメントのうちの1つの部分でスパン1、2の各々に連結する。
【0078】
加えて、単一のアクチュエータ10の使用により、仮設橋を極めて軽量に作ることができ、輸送し扱うのがより容易になる。非展開配置の仮設橋は、このように、特別に構成される輸送装置を必要とする従来技術の展開可能な橋とは異なり、軽量車両に乗せて輸送することができる。
【0079】
さらに、連結アーム7〜9およびアクチュエータ10は、2つのスパン1、2の間に配置されるので、シールドを形成する橋要素3〜5の構造によって、弾道発火のいかなる可能性からも保護されている。このため、一実例として、この橋の軍事的利用時には、敵の発射体が油圧ジャッキの油圧回路または連結アーム7〜9のうちの1つに命中し得ることを防止する(このような命中により使用不可能な橋を断念しなければならない可能性がある)。
【0080】
好ましくは、仮設橋は、アクチュエータ10およびこのアクチュエータ用の内蔵型作動油供給源の作動を制御するためにコマンドおよび制御ユニット(図示なし)を備え、この制御ユニットは遠隔制御コマンドを受信する送受信機を備える。
【0081】
仮設橋自体が、このように電源を有して自律的であるので、遠隔で展開されることができるように、渡ることになっている間隙部の近くに配置されて、紛争地域でエンジニアのチームが人目にさらされる可能性を回避できることが有利である。
【0082】
図3は展開される途中の仮設橋を示し、単一のアクチュエータ10の自由端11は移動の最終地点にある。同一のスパン1、2の3つの橋要素3〜5を連結する連結アーム8は、このように平衡点の前方にあり、すなわち、地面が平坦な場合の一実例として、この連結アームは、地面に対して垂直であり且つこのアクチュエータの自由端を通過する平面を越えて2、3度伸び、これにより、少なくとも最上部の橋要素3の重量が、重力の影響下で、橋の展開を完了する。
【0083】
アクチュエータ10の自由端11が連結するこれらの連結アーム8は、駆動要素12および対応する連結ロッド13を各々備えることが好ましい(図4)。このとき、アクチュエータ10の端部は、ストラットとして作用するこの駆動要素12に直接連結している。
【0084】
この駆動要素12は、例えば、単一のアクチュエータ10によってもたらされる移動で駆動するために、3つの橋要素3〜5を連結する連結ロッド13を収容して、支持できる開管部でもよい。この連結ロッド13は、そのとき、金属ケーブルのような可撓連結部14によって、駆動要素12に連結され、その結果、橋が展開配置になるまで、橋要素3、4はその移動を続ける。この移動の間に、これらの上部3および中間4の橋要素は、仮設橋の安定した連続的な展開を確実にするために、このケーブル14によって、ジャッキ10/駆動要素12アセンブリに保持されることが有利である。
【0085】
仮設橋が展開されたあと、各駆動要素12は仮設橋の表面上の車両の前進を妨げないように地上に戻される(図5)。
【0086】
これらの駆動要素12はさらに、対応するケーブル14を受け入れるために巻き取り/巻き戻し装置(図示せず)を各々備えることができる。各ケーブル14は着脱可能な連結部によって、連結ロッド13にさらに連結することができ、一旦橋が展開されると、これらのケーブル14はそれらの対応する格納装置に戻される。
【0087】
この巻き取り/巻き戻し装置は、展開配置として知られる第2配置から、連結ロッド13が対応する駆動要素12から離れる配置まで仮設橋を戻すように動力化される巻き取りスピンドルをさらに備えることができる。後者の配置において、アクチュエータ10はそれから、このアクチュエータの自由端11を含む動く部分を収縮させるために作動して、次いで、仮設橋の非展開配置として知られる第1配置である積重体の状態に各スパンの橋要素3、4を戻す。駆動要素12により、確実に、ケーブル14を地面より上に上げ、橋を展開配置に上げ易くすることが可能になる。
【0088】
2つの連続した連結アーム7〜8、8〜9は、それらが連結する少なくとも2つの連続した橋要素4〜5、3〜4で、変形可能な正平行四辺形を形成し、それにより、仮設橋が非展開配置にあるときに、積重体の状態においてすぐ下の橋要素に対する1つの橋要素の移動によって、対応するスパン1、2においてすぐ下の橋要素に対するこの橋要素の円形並進移動が生じる。
【0089】
橋要素3〜5が端から端まで配置され展開した橋の少なくとも一部を形成したときに連結アーム7〜9の移動を抑止するように、各橋要素3〜5は、連結アーム7〜9を受け入れる外側縁部に配置される少なくとも1つの端部ストッパー(図示せず)も備えることもできる。
【0090】
仮設橋は、可撓性通行レーンである追加の通行レーン(図示せず)と、この可撓性通行レーンを橋要素3〜5に固定するための固定要素とを備える。
【0091】
この通行レーンは、展開橋に隣接する地面の領域をカバーするように展開した時の橋の長さより長い縦の寸法を有することが有利である。
【0092】
この通行レーンは、例えば、単一の層に配列される縦糸と、同様に単一の層に配置される横糸から形成される織物構造であり、前記織物構造の織り目は、各縦糸が、織り目の横列と縦列との交差部分の好ましくはおおよそ半分で横糸と織り合わせられるものであり、縦糸ごとに、縦の浮き織り域を伴う少なくとも1つの単純締めつけ織り目領域の少なくとも1つの領域が得られるように、縦糸は残りの交差部分に残されて、上述した異なる領域が交互に織られることによって横糸を締め付け、このように作られた織物をエンボス加工構造にする。
【0093】
「好ましくはおおよそ」とは、各縦糸の取られた数と残された数が同数であることが絶対的でなく、例えば10〜15%だけ、またはそれ以上開きがあってもよいことを意味し、厳密に等しくないほど、織機がより多くの調整を必要とする。
【0094】
さらに一般的にいえば、この通行レーンは、単一の層に配置される縦糸および同様に単一の層に配置される横糸から形成される織物構造であり、前記織物構造は主要な面を画定する第2横糸の上または下に配置される第1横糸を備え、前記第1横糸は織物構造において、このようにして起状を形成する。
【0095】
横糸は100分の約50〜200mmの直径を有することが有利であり、そして縦糸は横糸の直径より小さい直径を有することが好ましい。
【0096】
橋要素3〜5は、従って、互いから離れた間隔で平行に組み立てられたガーダーを備える。これらのガーダーは、鋼、チタン、アルミニウム合金、または複合材料を含む群から選択される硬い材料でできている。これらのガーダーは、通行レーンを支えるために、各端に平坦面を有する箱形断面またはI字形断面を有することができる。これらのガーダーは、さらに、水を出すために穴をあけられることが可能である底の外板により連結されることができる。
【0097】
展開配置の橋を形成するこれらの橋要素3、5の第1および最後は、それらの自由端に、この橋にアクセスするための傾斜通路(図示せず)を備える。この傾斜通路は、仮設橋の表面を進まなければならない器材または歩行者に適合するためにランプを適応させるように、連接方式で取り付けられることが可能である。
【0098】
図6は、本発明の特定の一実施形態による、コンテナ/仮設橋アセンブリ15を積載し、そして浮き構造を含むコンテナ17を運搬するトレーラ16を牽引する運搬車両の斜視図である。ここで各コンテナ15、17は長さが20フィート(6.058m)である同じ保管コンテナであり、それにより、これらのコンテナは従来の多用途車両、この場合は物流輸送トラックで輸送されることができる。
【0099】
図7は、その非展開配置のコンテナ/仮設橋アセンブリの詳細図である。コンテナは底部18を有し、その上に非展開配置の仮設橋が置かれる。有利なことに、運搬車両に配置されるコンテナ15の底部の地上高により、仮設橋が連結することになっている両岸の相対的な高さの違いが釣り合う。実例として、この高さは約1.20m〜1.60mである。
【0100】
仮設橋は、5つの橋要素19〜23からそれぞれ成る2つのスパン1、2から成る。2つのスパン1、2は、この場合金属ガーダーである補強要素24により結合される。仮設橋が非展開配置にあるときに、各スパン1、2の積重体の底端部に各々置かれる端橋要素19は、アクチュエータ26を支持するベース25により結合される。このアクチュエータ26(それは伸縮可能である)は、底端橋要素19よりちょうど上に配置される橋要素20に連結している連結アーム29の締着具28を連結しているピン27に着脱自在に連結している。
【0101】
さらに、これらの端橋要素19、23は、仮設橋が地面の表層から連続的である通行レーンを形成するためにその展開配置にあるときに枢動できる連結傾斜通路30をそれぞれ備える。
【0102】
コンテナ15の底部18は、この橋が放出配置としても知られる展開配置にそれを配置するために90度回転できるように、その非展開配置に仮設橋の枢動軸(図示せず)を備え、そこでは仮設橋は展開されるかまたは放出されることが可能である。
【0103】
できるなら、枢動軸は、その非展開配置の前記仮設橋が約90度回転して、前記仮設橋は展開配置にあり、そしてコンテナの後部から少なくとも部分的に突出して配置されるように前記コンテナに定置される。
【0104】
このために、コンテナは、その非展開配置の仮設橋を枢動軸を中心に回転させるための手段を更に備える。橋を回転させるためのこれらの手段は油圧手段であることが有利である。一実例として、これらの油圧手段は、橋が枢動軸を中心に回転することを可能にする、ジャッキのようなアクチュエータを備えることができる。あるいは、これらの油圧手段は前記枢動軸の端に配置される歯を有する要素を備えることができて、これらの歯を有する要素は、枢動軸APの回転運動をこの橋要素19に伝えるように、前記枢動軸の端を受け入れる端橋要素19の前記穴に配置される相補型嵌合要素と共同する。
【0105】
コンテナは、橋に油圧油を供給するための内蔵型油圧油供給システム31を備え、このシステムは、油圧油格納ユニットと、油圧ポンプと、単一のアクチュエータおよびその非展開配置の仮設橋を回転させるためのこれらの手段の両方に連結する油圧供給回路とを備える。
【0106】
図8は、本発明の特定の一実施形態による、浮き構造に受け取られて、組み立てられた、展開配置の仮設橋を上から見た図である。
【0107】
浮き構造は、仮設橋運搬車両により牽引されるトレーラ16により支持される別のコンテナ17に折り畳まれて収納される。
【0108】
好ましくは、この浮き構造は、2つのフロート32、33が独立に動かされることを可能にするモーターを各々有する2つのフロート32、33を備える。フロートは、それらが渡ることになっている濡れた間隙部の端から遠隔に制御されることができるように、手段を更に備えることができる。
【0109】
有利なことに、浮き構造を含むコンテナ17は重力下で水に放たれると展開する。次いで、コンテナ内に対で格納されるフロート32、33が、水面に放出される。その結果、フロート32、33は互いに離れ、2つのスペーサ34によって互いに連結する2つのフロート32、33を備える浮き構造が形成される。
【0110】
それから、展開配置の仮設橋をこの浮き構造の上に配置し、締着具によって浮き構造に固定することができる。
【0111】
図10は、本発明の好ましい一実施形態による、運搬車両およびコンテナ/仮設橋アセンブリの部分図を示す。
【0112】
コンテナ40が物流輸送トラック41のような多用途車で輸送されることができるように、ここでは、長さが20フィート(6.058m)である同等の保管コンテナである。
【0113】
コンテナ/仮設橋アセンブリは、運搬車両41に配置されるハンドリング手段42に連結すると共に、地上に配置され、これらのハンドリング手段42はこのアセンブリを下ろすために用いられる。ここではこれらのハンドリング手段42は、高圧油圧回路(図示せず)に連結している連結ハンドリングアームを備える。運搬車両41は、地面からコンテナ/仮設橋を載せたり、地面に降ろしたりする動作中、釣り合い重りとして作用する。
【0114】
仮設橋43は、まだ、コンテナ40内に完全に収納される非展開配置にある。ここではこの仮設橋43は、スパン44、45ごとに、低容積で垂直に積み重ねられた構造を形成するように非展開配置にあるとき上に重畳される5つの橋要素46を各々備える2つのスパン44、45を備える。
【0115】
コンテナ40はまた、非展開配置と展開配置間の仮設橋を動かすためにこれらの橋要素46を動かすための移動手段47も備える。ここでこれらの移動手段47は内蔵型油圧油供給回路に連結する単一の油圧アクチュエータを備えて、この供給回路はディーゼルエンジンを備える。これらの移動手段47は、仮設橋43をコンテナ40内に配置できるように収縮する休止配置と、仮設橋43を展開する操作配置の間で動くことができる状態で配置される。これらの2つの配置間での移動手段47の回転運動は、この場合油圧ジャッキであるジャッキ48、49によってもたらされる。そのために、移動手段47の下部は枢支ピンによってガーダーに連結している。ここで単一のアクチュエータ47は約16メートルトンの牽引力を印加できるジャッキを備える。
【0116】
コンテナ40は相互に平行したI字形ガーダーで形成される穿孔された床構造を備える。これらのガーダーのいくつかは、それらの休止配置の移動手段を少なくとも一部収納できるハウジングを画定する。移動手段がこのハウジングに収納されるので、コンテナは非展開配置の仮設橋を運搬配置に受け入れることができる。これらのガーダーはこの場合鋼でできている。
【0117】
コンテナの床構造はまた、非展開配置の仮設橋43を支持する支持ターンテーブル51の回転を導く1つ以上の滑走路トラック50も備える。この支持ターンテーブル51は、それ自体、このターンテーブル51が少なくとも90度回転することを可能にする枢動軸APを画定する回転リング52に連結している。支持ターンテーブル51を90度回転させることによって、仮設橋43は、間隙部を渡るために運搬車両の運搬配置と放出され得る展開配置の間を動くことができて、この仮設橋43はこの移動の間非展開配置にある。
【0118】
ここで、この枢動軸APは前記ターンテーブル51と共同する回転リング52により形成されて、この回転リング52は回転二重歯ラック油圧ジャッキにより回される。
【0119】
コンテナは、仮設橋が運搬配置で置かれることを目的とするときに支持ターンテーブル51を係止するための第1締着具53(図12)と、コンテナ/ターンテーブル・アセンブリが仮設橋の放出と関連した負荷に反応するように、仮設橋が展開配置にあるときに支持ターンテーブル51を係止するための第2締着具54(図13)とを備える。
【0120】
ここで、これらの締着具53、54は、作動位置と、締着具53、54がコンテナ40の床構造に収納されている非作動位置の間で枢動できるフックである。
【0121】
支持ターンテーブル51はまた、橋が非展開配置(図12)にあるときに、積重体の底端部を形成することを目的とするスパン44、45の橋要素56が適切な位置に係止されることを可能にする第3締着具55を備える。
【0122】
図15および16は、展開される途中の仮設橋を有するこのコンテナ/仮設橋アセンブリを示す。ここで各スパン44、45は互いに連結される5つの橋要素46、56を備える。2つの連続した橋要素は、これらの橋要素46、56の同一の外側縁部に載置する少なくとも2つの連結アーム57によって互いに連結している。スパン44、45の各々の端橋要素56、58の間に配置された橋要素46は、3つの連続した橋要素と同じようにそれらの連結アーム57のうちの少なくとも1つを備え、そしてこれらの3つの連続した橋要素はこの同じ連結アーム57によって連結される。
【0123】
ここでこれらの連結アーム57は、その機械的特性および軽量のために選択されたアルミニウム合金でできている連結ロッドである。構成要素は、最も高い応力の領域に実質を有するために慎重に設計される。仮設橋がその展開配置にあるときに、これらの連結ロッド57は、この橋の表面を横切って移動する車両によって加えられるねじれ荷重に反応するように、キーイングシステム(図示せず)によって一緒に係止し、そしてボルト(図示せず)は、橋を全体として堅くするように各橋要素46、56、58に関する連結ロッド57の運動学を係止する。
【0124】
さらに、仮設橋は2つのスパン44、45の対応する橋要素46、56、58を連結する補強要素59を備える。これらの補強要素59は、鋼で作られるこれらのスペーサ部分のうちの1つを除いて、アルミニウムで作られた長さ1メートルのスペーサ部分である。後者はまた、スパン44、45の各々の橋要素46、56、58が同時に動くことを可能にするように、仮設橋を展開する展開ジャッキまたはアクチュエータ47の取付け位置としても使われる。これは橋の終始変わらない迅速な展開を確実にする。
【0125】
車両のための通行レーンは、仮設橋の重量を軽くするために高力アルミニウムの機械的に溶接したアセンブリである。通行レーンのスパンを減らすために、仮設橋がその展開配置にあるときに、車両も連結ロッドにより形成されるガーダーに沿って走る。
【0126】
補強格子構造62は仮設橋の内側に配置されて、対応するスパン44、45に連結している。連結アーム57は、このように橋要素46、56、58とこれらの格子構造62の間に配置される。仮設橋がそれに加えられる機械的応力(せん断応力、ウィンデージ、その他)に耐えることが可能であるように、後者は仮設橋の機械的完全性を強化する。
【0127】
一旦橋がその展開配置にあると、支持ターンテーブル51のフック55は仮設橋を開放し、コンテナは前に移動して、端橋要素が地面に載置されるように、橋の脚部59は引っ込められる。この段階中、仮設橋は巻きつけ器によって、油圧で、そして電気的に供給されたままであり、一旦巻きつけ器が地上に下ろされると、それは橋から分離される。
【0128】
単一のアクチュエータ47は輸送モードでコンテナ40の床構造に格納されて、その下部にターンテーブルの回転ランナーのための滑走路トラックの一部を備える。その上部において、小さいジャッキは主ジャッキの向きを定め、主ジャッキが仮設橋補強要素59を動かす目的でそれに連結されるときに、この小さい方向づけジャッキは自由に設定される(油圧的に短絡)。それは、連結ロッドを回して、橋を回転させる主ジャッキの自由端の並進移動であり、橋の展開または収縮は展開の途中の平衡点を通過する単一のアクチュエータ47の配置に依存している。
【0129】
橋が収縮するときに、展開に対する逆動作が実行されるが、運搬車両をバックさせることによって仮設橋の下にコンテナを配置するために、このコンテナ40は、コンテナ内にそのために設けられるハウジングから油圧で展開する車輪(図示されなかった)も装備している。
【0130】
橋の入口傾斜通路60は手動で展開されて、出口傾斜通路60は、仮設橋が展開されていると同時に、手動で、または機械的連結システムにより展開される。
【0131】
すべての枢動連結機構は、ジャッキのヨークならびに回転軸の回転リングおよび回転ランナーを使用する支持ターンテーブル51を除いて、硬い鋼鉄枢支ピンをパーマグライド(複合/金属)ブッシングにこすりつけることにより提供される。コンテナのさまざまな枢軸の枢支ピンは中空でない堅い鋼であり、そして橋連結ロッド用の枢支ピンは中空の堅い鋼でできている。
【0132】
一実例として、本仮設橋はMLC40定格荷重を有する長さ11メートルの橋である。4メートルの通行レーン幅を提供するこの仮設橋は6500kgの重さである。それは最高10メートルの間隙部に架けることが可能であり、その表面にわたって一度にちょうど1つの車両を必要とする。それは、地上に下ろされて、2人のオペレータだけで15分以下の時間で展開することができる。
【符号の説明】
【0133】
1、2 スパン
3、4、5、19、20、21、22、23、46、56、58 橋要素
6 プラットフォーム
7、8、9、29 連結アーム
10、26 アクチュエータ
11 自由端
12 連結アーム/駆動要素
13、57 連結アーム/連結ロッド
14 可撓連結部(ケーブル)
15、17、40 コンテナ
16 トレーラ

18 底部
24 補強要素
25 ベース
27 ピン
28 締着具
30 連結傾斜通路
31 内蔵型油圧油供給システム
32、33 フロート
34 スペーサ41 運搬車両
42 ハンドリング手段
43 仮設橋
44、45 スパン
47 移動手段/アクチュエータ
48、49 ジャッキ
50 滑走路トラック
51 支持ターンテーブル
52 回転リング
53 第1締着具
54 第2締着具
55 第3締着具
59 補強要素
60 入口/出口傾斜通路
62 補強格子構造


【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮設橋が非展開配置として知られる第1配置にあるときの重畳用の少なくとも3つの橋要素(3〜5)を各々備える2つのスパン(1、2)を備え、前記スパン(1、2)の各々の前記橋要素(3〜5)は互いに連結され、2つの連続した橋要素(3〜5)は、前記橋要素(3〜5)の同じ外側縁部に取り付けた少なくとも2つの連結アーム(7〜9、12、13)により結合されている仮設橋において、
−前記橋の前記非展開配置からの1つのスパン(1、2)の積重体においてすぐ下の橋要素に関する1つの橋要素の移動によって、前記スパンのすぐ下の前記橋要素に関する前記橋要素の円形並進移動が生じるように、2つの連続した連結アーム(7〜9、12、13)は、それらが連結する前記2つの連続した橋要素と共に変形可能な正平行四辺形を形成し、
−前記スパンの少なくとも1つに対して、前記連結アーム(8、12、13)の少なくとも1つは3つの連続した橋要素に共通であり、前記3つの連続した橋要素は前記同じ連結アーム(8、12、13)によって互いに連結し、
−前記橋は、前記第1配置と展開配置として知られる第2配置の間に、前記第1配置で別の橋要素(4、5)の上に重畳される前記橋要素(3、4)の各々を動かす手段を備え、そこにおいて前記橋要素は連結し、前記橋を形成することを特徴とする仮設橋。
【請求項2】
前記スパン(1、2)のうちの1つの少なくとも1つの橋要素が、他のスパンの対応する橋要素に連結していることを特徴とする請求項1に記載の橋。
【請求項3】
前記連結アーム(7〜9、12、13)が前記2つのスパン(1、2)に共通であり、第1スパンの橋要素に回転連結している連結アーム(7〜9、12、13)の一部が、他のスパンの対応する橋要素にも回転連結していることを特徴とする請求項2に記載の橋。
【請求項4】
前記スパン(1、2)を連結している1つ以上の補強要素を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の橋。
【請求項5】
前記連結アームが前記2つのスパン(1、2)の間に各スパンの前記橋要素(3〜5)の同一の外側縁部に載置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の橋。
【請求項6】
前記スパンの各々がn個の橋要素(n≧3)を備え、各3つの連続した橋要素を連結している連結アームの数がn−2に等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の橋。
【請求項7】
前記橋要素(3、4)の各々を動かすための前記移動手段が単一のアクチュエータ(10)を備え、その可動端が、前記2つのスパン(1、2)の前記橋要素(3、4)を同時に動かすように、前記2つのスパン(1、2)に着脱自在または非着脱自在に連結していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の橋。
【請求項8】
前記アクチュエータ(10)の可動端が、前記2つのスパン(1、2)を連結する補強要素に着脱自在または非着脱自在に連結していることを特徴とする請求項4、6、および7に記載の橋。
【請求項9】
前記アクチュエータの可動端が前記スパン(1、2)の各々の連結アーム(7〜9、12、13)に連結して、前記可動端が連結される前記連結アームの各々が、3つの連続した橋要素を連結している連結ロッドと、前記アクチュエータの自由端が連結される前記連結ロッドを駆動するための要素とを備え、前記連結ロッドは可撓連結によって前記駆動要素に連結し、それにより、前記アクチュエータ(10)は、前記連結ロッドおよび前記駆動要素から成るアセンブリを休止配置から前記連結ロッドの分離配置に動かすことが可能であり、その配置で、前記連結ロッドは前記駆動要素から分離し、前記可撓連結によって前記駆動要素に連結しているまま、その移動を続けることを特徴とする請求項6および7または8に記載の橋。
【請求項10】
前記単一または複数の駆動要素が、前記可撓連結を順応するために巻き取り・巻き戻し装置を各々備えることを特徴とする請求項9に記載の橋。
【請求項11】
前記スパン(1、2)の各々の前記橋要素(3〜5)の少なくともいくつかが、前記通行レーンの横方向の延長部を保持できる固定手段を備えることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の橋。
【請求項12】
スパンごとに、該仮設橋が前記非展開配置にあるときに、前記重畳された橋要素により形成される前記積重体の底端部を構成することを目的とする橋要素が、前記橋要素の各々の周囲の土地の表面に関してその展開配置の該仮設橋を上下させるための少なくとも1つのジャッキを備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の橋。
【請求項13】
前記スパン(1、2)の各々が追加の通行レーンを備え、前記通行レーンが可撓性通行レーンであり、そして前記スパンはこの可撓性通行レーンを前記橋要素(3〜5)に固定するための固定要素を備え、前記通行レーンは、単一の層に配列された縦糸および同様に単一の層に配列された横糸で形成された少なくとも1つの織物構造から成り、前記織物構造は、主面を画定する第2横糸の上または下に配列された第1横糸から成り、前記第1横糸はこのようにして前記織物構造に起状を形成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の橋。
【請求項14】
前記仮設橋が、水上に放出されるときに前記仮設橋が配置されることを目的とする少なくとも1つの浮き構造を備えることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の橋。
【請求項15】
いくつかの通行レーンを有する仮設橋であって、
2つの端スパンの間に位置する少なくとも1つの中心スパンを備え、前記スパンの各々は、前記橋が非展開配置として知られる第1配置にあるときの重畳用の少なくとも3つの橋要素(3〜5)を備え、前記スパンの各々の前記橋要素(3〜5)は互いに連結され、2つの連続した橋要素(3〜5)は、2つのスパンの間の前記橋要素(3〜5)の同一の外側縁部に取り付けられた少なくとも2つの連結アーム(7〜9、12、13)により結合され、
−前記橋の前記非展開配置からの1つのスパン(1、2)の積重体においてすぐ下の橋要素に関する1つの橋要素の運動によって、前記スパンのすぐ下の前記橋要素に関する前記橋要素の円形並進移動が生じるように、2つの連続した連結アーム(7〜9、12、13)は、それらが連結する前記2つの連続した橋要素と共に変形可能な正平行四辺形を形成し、
−前記スパンの少なくとも1つに対して、前記連結アーム(8、12、13)の少なくとも1つは3つの連続した橋要素に共通であり、前記3つの連続した橋要素は同じ前記連結アーム(8、12、13)によって互いに連結し、
−前記橋は、前記第1配置と展開配置として知られる第2配置の間に、前記第1配置で別の橋要素(4、5)の上に重畳される前記橋要素(3、4)の各々を動かす手段を備え、そこにおいて前記橋要素は連結して前記橋を形成し、前記移動手段は2つのアクチュエータを備え、これらのアクチュエータの各々は異なる端スパンと前記中心スパンの間に少なくとも部分的に配置され、前記アクチュエータ(10)の各々の端部が、前記対応するスパンの少なくとも1つの前記連結アーム(7〜9、12、13)のうちの1つに、または前記対応する端スパンと前記中心スパンを連結している補強要素に連結されることを特徴とする仮設橋。
【請求項16】
前記橋が請求項1〜14のいずれか1項に記載の仮設橋であることを特徴とする、仮設橋および前記橋を前記非展開配置として知られる配置に保持するコンテナから成るアセンブリ。
【請求項17】
前記コンテナが、長さが20フィート(6.058m)または40フィート(12.192m)である保管コンテナ(15)であることを特徴とする請求項16に記載のアセンブリ。
【請求項18】
非展開配置の前記仮設橋が輸送配置で前記コンテナ内に配置されることを可能にするために、前記移動手段が休止配置で少なくともいくぶんかわきに動くことができるように、前記コンテナは、休止配置の前記橋要素(3,4)の各々を動かす前記移動手段を少なくとも部分的に受け入れるハウジングを備える床構造を備えることを特徴とする請求項16または17に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記仮設橋を展開配置に配置するために前記橋が前記底部に関して回転できるように、前記コンテナの底部(18)が、非展開配置時に前記仮設橋の枢動軸(AP)を備えることを特徴とする請求項16〜18のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項20】
前記コンテナ(15)が、非展開配置の前記仮設橋を前記枢動軸(AP)を中心に回転させるための手段も備えることを特徴とする請求項19に記載のアセンブリ。
【請求項21】
前記コンテナが支持ターンテーブルを備え、このターンテーブルは回転歯ラックジャッキにより回されて、前記ターンテーブルは非展開配置の前記仮設橋を受け入れることが可能であることを特徴とする請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
非展開配置の前記仮設橋が約90度回転して、前記仮設橋を展開配置にし、そして前記コンテナの後部から少なくとも部分的に突出して配置されるように、前記枢動軸が前記コンテナ(15)に定置されることを特徴とする請求項19〜21のいずれか1項に記載のアセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−526213(P2012−526213A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−508962(P2012−508962)
【出願日】平成22年3月15日(2010.3.15)
【国際出願番号】PCT/EP2010/053319
【国際公開番号】WO2010/127894
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(504144895)
【Fターム(参考)】