説明

改良された衛生トイレに適用可能な排出および流出装置

本発明は、衛生的なトイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点、衛生トイレ(1)の排出便鉢(5)の開閉のための閉塞要素として開発された排出装置、特にこれらのものの中で、吸引管のないものに関する。衛生トイレ(1)には、じょうご(10)という適合手段が排泄物を排出することを可能にするためのじょうご型管(6)が設置されている。じょうご(10)には、連接された水門(11)、平衡錘部材(12)、および磁気ロック(14)あるいは電動ロック(15)を有するドアラッチ(13)の形をした駆動機構のような排出エレメント(D)が設置されている。排出エレメント(D)によって、衛生トイレの排出操作をより良く調節でき、1回の排出につきたった3リットルの水によって洗浄できる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、改良された衛生トイレに適用可能な排出および流出装置に関するものであり、より具体的には、特に吸収管(siphon)のない衛生トイレの排出便鉢を開閉するための閉塞要素である排出用固定具に関するものである。そのような排出用固定具は、排出装置、すなわち連接された水門である部材、平衡錘部材、および磁気ロックあるいは電動ロックを有するドアラッチの形をした駆動機構が備え付けられた排出じょうご(outflow funnel)に加え、排出駆動機構が適用できるように特別に設計された形および構造を有している。それによって衛生トイレの排出操作をより良く調節でき、1回の排出につきたった3リットルの水で洗浄できる。
【0002】
〔発明の分野〕
周知のとおり、現在の最も重大な問題の一つは、水の節約と排泄物を生み出す人口の増加との間の反比例した関係にある。水洗式の衛生トイレを利用し得る人の数が増えるほど、水の消費量も増加するからである。
【0003】
現在設計されているように、衛生トイレは、人の排泄物を受け止めるための便鉢と、水流によって上記排泄物を取り除くことが可能である内部装置(より一般的には、吸収管として知られている)とが備え付けられた容器状の構造をしている。
【0004】
旧式の衛生トイレは、大量の排出用水を必要とし、上記排出用水は、家庭における水の大量消費の原因となっていた。
【0005】
1997年に、世界で初めて、衛生設備の水の消費を減らすことを目的として、Programa Brasileiro da Qualidade e Produtividade no Habitat(家庭の品質および生産性についてのブラジルの計画―PBQP−H)によって、水の消費量が法律中に規定された。そして、地域の製造業者の協力の下、内務省は、衛生トイレの洗浄のために使用される水の新しい上限値が2002年までに次第に適用されるようにした。
【0006】
このような政府の指示にしたがって、1999年までにブラジルで使用される衛生トイレは、1回あたり12リットルまでの排出用水の消費が許可された。2002年の時点で、衛生トイレによって使用される水の上限値は1回の排出につき9リットルに変わり、更に2002年の時点で、この上限値は6.8リットルに変更された。同レベルかあるいはこれよりも高いレベルが、ヨーロッパ共同体および北アメリカの国々によって、すでに受け入れられている。
【0007】
衛生トイレの水の消費量を設定して管理するために、排出ボックスによってなされる排出は、その性質の故に、貯水槽の容量に応じた水量のみを放出することが必要である。というのも、壁面バルブ(wall valve)によって放出される水量は、ボタンが押されている時間の長さによって決まるからである。
【0008】
排泄物を除去するためだけでなく、排泄物が、下水管を介して建物に据え付けられた落下管(drop pipe)に届くまで水平方向に導くためにも、衛生トイレの洗浄過程に用いられる流体力学上のエネルギーは、衛生トイレに適切な量と速度で水を排出する排出装置によって供給される。
【0009】
現在、衛生トイレは、その技術により広く知られた吸い上げ(siphoning)方式によって調節するように組み立てられるか、あるいはドラグ(dragging)方式を介して組み立てられ得る。
【0010】
図示したように、両方式(吸い上げ方式およびドラグ方式)は、三つの基本的な構成、すなわち衛生トイレ、排出ボックスおよび下水管を統合して作動させ、そして上記両方式は、三つの異なる工程によって処理される(図面に添付した図1を参照のこと)。
a)まず、第1の工程では、貯水槽の水量の40%よりも多い水を消費してはならず、便鉢に堆積された液体や固体の負荷の慣性を克服し、排泄物を下水道に送る。
b)次に、第2の工程では、廃水が建物に据え付けられた落下管(drop tube)に入ってしまうまで、下水管の水平方向部分の中を流れる廃水の最初の流れを維持するための清潔な水からなる水圧ピストンとして機能することを目的として、排出用水の水量の残り40%を消費する。
c)最後に、排水用水の残りの20%によって便鉢を再び満たすことによって上記方式の水圧ロック(hydrae lock)を再構成し、その結果、周囲へガスや臭気が流入することを防ぐ。
【0011】
図1に示すように、一般的に衛生トイレ(1)は、基部(2)から伸びる側壁構造によって構成される様式である。上記側壁構造の上には、上縁(4)および人の排泄物を受け止めるための便鉢(5)を有するアナトミック形(anatomic form)の容器(3)が備えられている。上記便鉢(5)は、一般的には吸収管または管形状をした壁(T)を備えている。また、上記便鉢(5)は、適当な貯水槽(A)に蓄えられている少なくとも6.8リットル水を必要とし、そのうちの80パーセント(a)の体積を用いて排出を実行し、20パーセント(b)の体積は水圧シールとして保持される。
【0012】
それゆえ、低消費衛生トイレの満足できる性能は、固形排泄物を落下管へ運ぶための少なくとも2.5リットルの清潔な水が残るように、排出用固定具によって排出される最初の40パーセントの水によって固体排泄物全体を取り除く能力に依存している。
【0013】
衛生トイレに適用可能なじょうご型の流出(outflow)を有する排出装置については特許に記載されており、たとえば、PI 7907568には、複雑な駆動腕(driving arm)および上記駆動腕によって発生する圧力によってじょうごの端をふさぐことのできるシャッター型の羽根に関連した装置が開示されている。
【0014】
欧州特許第1045077号には、便鉢として使用される大おけが開示されている。水圧シール、排出ボックスおよび排出を促進する水の流出の間の水の柱を分離させることを可能にする駆動ペダルと関連してはたらくアームおよび排出ボックスと結合された複雑な排出構造の上にじょうごが支持される。
【0015】
仏国特許発明第2618817号は、じょうごの下端の水平な遮蔽板を備え、洗浄水の重力によって排出される衛生トイレについて記載している。
【0016】
上述した文書に見られるように、上記仏国特許発明第2618817号は、より明確に水の節約との関係を示しているにもかかわらず、水圧シールに関しては、同様の関心があるわけではない。下記の文書に示されるように、水圧シールは下水の悪臭が逆流するのを避けるために非常に必要とされるものである。
【0017】
更に、もう一つの重要な点は、上記文書は、装置のコストを増大させるだけでなく定期的な維持管理を必要とする複雑な装置によってシャッターが静止位置に戻るという状態を引用していることである。
【0018】
本発明の申請人は、すでに国家工業所有権院(INPI)に、PI第0006521−8号で2000年12月19日に出願した、前記の外国特許に記述されたものと同じ着想に基づいた薄板でできているシャッターを備えた排出装置を要求する特許請求を有する。
【0019】
しかしながら、申請人の発明は、操作が上記引用したものとは異なり、且つ平衡錘を使用してロックされたりもとの位置に戻ったりするドアラッチによって刷新的な駆動手段を示しているので非常に創意に富むものである。申請人は、開発と実地検証により前記のような排出、流出および組み立て装置を改善し、排出装置に導入された改善を求める本申請となった。
【0020】
〔発明の簡単な説明〕
上述した全ての事項にしたがって、本発明の排出および流出装置は、1回につき最大3リットルの水で完全な処理を行い、且つその構成に水圧シールを与える改良された衛生トイレに適用され得るように開発された。
【0021】
前記の改良点の一つは、便器の内壁によって形成される便鉢の最下部のサイズに合わせて作られ且つ設置され、下水管と直結している垂直なじょうご型管からなる衛生トイレの構造を含む。他の装置は、このような構造と連結しているため、以下じょうご状の便器(vase funnel)と称するものの寸法および構成は、本発明の主要な目的である。
【0022】
上記構成に関するもう一つの革新は、トイレが後方平坦拡張部を有し、かつ一つまたは二つの横に並んだ穴を有し、特に本出願と同一の申請人が提出した特許出願PI第0203700−0号に予見されるように、排出ボックスと二つの排出路(outflow)とを連結させるために改良されている。
【0023】
別の革新は、特に便鉢の外側の領域と下水排出管との間に簡単に取り付けられるように改良されているじょうご型管に関するものである。
上記管は、本明細書の初めにすでにBR PI 0006521−8の一部として記載および言及された排出駆動機構が備えられている。ここで、上記管は、シャッターとなるための三つの基本的な構成要素、つまり便鉢の外側の大きさに合わせて作られた容器、平衡錘、および排出を解放するドアラッチを含む。上記基本的な構成要素は、便鉢と下水管とを連結させる役割を果たすじょうご型管の内部にて機能し、排出装置の完全な密閉を確実にする。
【0024】
本発明の別の目的は、排出駆動がさまざまな構成要素によって行われてもよい、すなわち機械、磁気、あるいは電気による手段によって行われてもよいことにある。
【0025】
提案された目的の主要なものは、駆動機構が、排出ボックスに供給されたわずか3リットルの水に由来し得ることであって、これによって、改良された本装置と従来のいずれの型の排出装置とを比較しても、本装置は多くの水を節約できる。
【0026】
本発明の特徴についてよりよく理解されるように、それらの実施形態の一例に関する図面を添付するが、それらは制限を加えるものでなく、以下に示す。
【0027】
図1および図1Aは、ドラグを介して作動し、かつ従来の装置によって駆動される衛生トイレの動作を示す図であり、容器の便鉢を洗浄するために必要な水量および水圧シールのために保存されることになっている水量が見られる。
【0028】
図2は、本発明の改良点を備えた衛生トイレの斜視図である。
【0029】
図3は、上記衛生トイレの平面図である。
【0030】
図4は、上記図面をAAにて切断した断面図である。
【0031】
図5は、装備されている位置、つまり衛生トイレの流出口を閉じる位置にある駆動装置を備えた装置の斜視図である。
【0032】
図6は、装備されていない位置、つまり衛生トイレの排出のための位置にある駆動装置を備えた装置の別の斜視図である。
【0033】
図7および図7Aは、異なる位置に磁気駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【0034】
図8および図8Aは、電気/電子駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【0035】
図9は、垂直な汚水管中への流出を備えた衛生トイレに取り付けられた改良された排出装置を示す。
【0036】
図10は、ドラグ排出を備えた衛生トイレに備え付けられた装置を示し、じょうご型管の好ましい構造を示す。
【0037】
図11は、じょうご型管が強固なプラスティックでできた改良された装置の構成の変形を示す。
【0038】
図面を参照すると、本発明は「改良された衛生トイレに取り付けられた排出および流出装置」に関するものである。衛生トイレ(1)(図2、3および4)は、基部(2)から伸びる側壁構造によって構成される様式である。上記側壁構造の上には、上縁(4)および人の排泄物を受け止めるための便鉢(5)を有するアナトミック形の容器(3)が備えられている。上記便鉢(5)は、一般的には吸収管または管(T)の形状をした壁(T)(図1および図1A参照)を備えている。また、上記便鉢(5)は、適当な貯水槽(A)に蓄えられている少なくとも6.8リットル水を必要とし、そのうちの80パーセント(a)の体積を用いて排出を実行し、20パーセント(b)の体積は水圧シールとして保持される。
【0039】
本発明によると、残りの装置および改良された排出に関連する便鉢の構造(図2、3、および4)により、トイレ(2)の洗浄を、排出1回につき、水圧シールを作るための15%の水をすでに含む最大3リットルの水によって行うことが可能になる。
【0040】
そしてそのために便鉢(5)は、中心に偏ることなく外方向に向かって伸びておりかつ便鉢の底の頂部(5)に対して垂直な形をしている楕円形の部分であるじょうご型管(6)を含む。上記じょうご型管(6)の高さ(X)が、便鉢の基部(2)の構造壁の高さの実質的に1/2(y)に相当する。
【0041】
管(6)の下面には排出の駆動を行うための装置(D)が連結されており、そこで、解放、閉鎖および水圧シールが形成される(別の図面を参照)。
【0042】
トイレの上部には、後方平坦拡張部(7)が備え付けられており、当該後方平坦拡張部(7)には、水量および流出調節の異なる従来の一つまたは二つの流出に適応できると予測される排出ボックス(C)と連結するために特別に開発された一つまたは二つの横に並んだ中空の穴(8)が備えられている。
【0043】
衛生トイレのじょうご型管(6)の周囲には、好ましくはセラミック製(図5および他図)のじょうご(10)によって構成される装置(D)が備え付けられており、上記じょうご(10)には、シャッターを構成する三つの基本的な構成要素、容器(11)、平衡錘(12)、および磁気(14)または電気/電子(15)ロック駆動機構を有するドアラッチ(13)を有する排出駆動機構が備えられている。
【0044】
そのようなじょうご(10)は、便鉢のじょうご型管(6)の外面に対して適切に設置され得る上縁(10a)を有するように特別に寸法が調節され、下縁(10b)は下水装置の排出管(E)と連結される。じょうご型管(10)は容器(3)の便鉢(5)と下水管(E)とを連結させる役割を果たし、排出装置の完全な密閉を確実にする。
【0045】
便器のじょうご(10)のシャッター(11)には、その外面の一つの先端部にロッド(16)が備えられ、当該ロッド(16)のもう一つの端には平衡錘(12)が備えられており、自由面は突出部(17)をロックする手段を有する。ロック手段はドアラッチ(13)をロックあるいは解放するという特徴を有し、解放は、連結された箱(C)から排出された水あるいは他の駆動手段と関連した外部の従来の制御駆動装置によって行われ、一方ロックは、磁気(14)あるいは電気/電子装置(15)を介して行われる。
【0046】
シャッター(11)およびそれに対応する平衡錘(12)は、じょうご型管(10)の適切な場所に見られる関節要素(T)を軸に、便鉢(6)に対し旋回してもよく、そのようなシャッターおよび平衡錘は、与えられた水量(AG)によって静止位置に保たれ、連結された便鉢の物理的原理にしたがって水圧シールを確実にする。
排出を行うための解放手段の一つは、磁気手段(14)(図5および5A)によって起こり、当該磁気手段(14)では平衡錘(14)は磁石(M1)を含み、一方ドアラッチ(13)は付加的な磁石(M2)によって構成されている。上記磁石(M2)は、磁力を克服するために必要な水が排出されるまでシャッター(11)および対応する水量(AG)を静止位置に維持し、シャッターを関節式に接合し、かつ水および排泄物を排出することが可能な経路制限突起(13b)上に支持される。平衡錘は、磁力によってシャッターを静止位置に戻し、維持するはたらきをする。
【0047】
図8によると、単に概略的な例として、磁石(M1)および(M2)は別の場所に取り付けられてもよい。例えば、排出ボックスからの水を放出するまでシャッター(11)を静止位置にしておくために磁界のバランスを維持できるように、磁石(M1)をじょうご型管(10)の内面に備え付け、磁石(M2)をシャッター(11)の上縁に備え付けてもよい。上記平衡錘(12)は、シャッターを解放したりロックしたりするために、接合する位置に保たれる。
【0048】
駆動様式(図6および6A)は、好ましい解決法である電気または電子による手段(15)によってなされ、そのような手段(15)は、ドアラッチ(13)のためにはたらき、平衡錘を解放したりロックしたりするための留め具(18)および筒型コイル(solenoid)(18)を含む。
じょうご型管、特にその開いた上部は、水圧シールとして存在している水が便器の汚物を越えて外に出ないようにするために、突き出している縁(19)を上縁(10a)に備えてもよい。そのような縁(19)は、排出に続く洗浄を可能にするために開発されている。
【0049】
上述したように、改良された装置は、衛生セラミックで製造されるのが好ましいが、その代わりとして、ステンレス鋼または水および排泄物の自然の効果に対して抵抗性のある分子特性を有するプラスティックで製造されてもよい。
【0050】
図10に示すように、 容器の中にあるシャッター(11)、平衡錘(12)、およびドアラッチ(13)からなる内側でつながった構成要素を備えた一つのじょうご型管(10)によって構成されているという特徴を維持している。そのような構成要素は、じょうご型管(10)の内部ではたらき、当該じょうご型管(10)の側面には、周りを密閉する縁(19)を備えた上縁(10a)および下水管(E)と連結可能な下縁(10b)がある。
【0051】
図8は、下水管(3)に垂直に流出する衛生トイレ(1)に取り付けられた排出装置(10)を示す。一方、図8は、下水管(E)が後部の壁と直結しているじょうご型管の好ましい設置を示しており、ドラグ排出を備えた衛生トイレに取り付けられた排出装置(10)を示す。
【0052】
本発明を詳しく説明したが、本発明はその実施を、ここに述べた項目および工程に限定するものではない。本発明は他の特色を持つことができ、さまざまな方法で遂行あるいは実行可能である。ここで使用された専門用語は、本発明の目的を説明するものであって、本発明の目的を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1は、ドラグを介して作動し、かつ従来の装置によって駆動される衛生トイレの動作を示す図であり、容器の便鉢を洗浄するために必要な水量および水圧シールのために保存されることになっている水量が見られる。
【図1A】図1Aは、ドラグを介して作動し、かつ従来の装置によって駆動される衛生トイレの動作を示す図であり、容器の便鉢を洗浄するために必要な水量および水圧シールのために保存されることになっている水量が見られる。
【図2】図2は、本発明の改良点を備えた衛生トイレの斜視図である。
【図3】図3は、上記衛生トイレの平面図である。
【図4】図4は、上記図面をAAにて切断した断面図である。
【図5】図5は、装備されている位置、つまり衛生トイレの流出口を閉じる位置にある駆動装置を備えた装置の斜視図である。
【図6】図6は、装備されていない位置、つまり衛生トイレの排出のための位置にある駆動装置を備えた装置の別の斜視図である。
【図7】図7は、異なる位置に磁気駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【図7A】図7Aは、異なる位置に磁気駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【図8】図8は、電気/電子駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【図8A】図8Aは、電気/電子駆動機構を備えた排出装置の側面図である。
【図9】図9は、垂直な汚水管中への流出を備えた衛生トイレに取り付けられた改良された排出装置を示す図である。
【図10】図10は、ドラグ排出を備えた衛生トイレに備え付けられた装置を示し、じょうご型管の好ましい構造を示す図である。
【図11】図11は、じょうご型管が強固なプラスティックでできた改良された装置の構成の変形を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引管がなく、基部(2)からのびた側壁構造によって構成される様式の衛生トイレ(1)であって、
該基部(2)の上には、上縁(4)を有するアナトミック形の容器(3)があり、該容器(3)は、水を排出するための便鉢(5)を備えるとともに排泄物を受けて排出するためのものであり、
該衛生トイレは、シャッター(11)、平衡錘(12)およびドアラッチ(13)を含む排出手段(D)が備えられるとともに、排出ボックス(C)および従来の駆動装置に連結され得るようになっている、改良された衛生トイレに備え付けられる排出および流出装置の改良点において、
排出に用いられる該装置は、容器(3)の洗浄を、排出1回あたり、水圧シールを作るための15%の水をすでに含む最大3リットルの水で行われ、
該衛生トイレ(1)は、楕円形の部分であるじょうご型管(6)によって構成される該便鉢(5)を備え、該じょうご型管(6)は、中心に偏ることなく外方向に向かって伸びておりかつ便鉢の底の頂部(5)に対して垂直な形であり、
該じょうご型管(6)の高さ(x)が、該容器(3)の該基部(2)からのびた側壁構造の高さのほぼ1/2に相当し、
該じょうご型管(6)の下面には、排出駆動に関与してじょうご型管(6)の周辺で開閉操作および水圧シールの形成を行うための装置(D)が連結され、
じょうご(10)が、該シャッター(11)および対応する平衡錘(12)が関節要素(T)を軸にして便鉢(5)あるいはじょうご型管(6)に対して旋回し得るように排出装置(D)に設置され、
該シャッターおよび該平衡錘が、磁気手段(14)あるいは電気/電子手段(15)を介して形成される接合の解放のみではなく、静止位置にある水圧シールを形成するために供給される水量(AG)によって便鉢(5)周辺の静止位置に保たれることを特徴とする改良された衛生トイレに取り付けられる排出および流出装置の改良点。
【請求項2】
前記排出装置(D)は、1回の排出につき3リットルの水によって駆動されると、前記シャッターおよび前記平衡錘の位置の移動を可能にし、
該シャッターおよび該平衡錘が静止位置に戻ったとき、前記突出部(17)はドアラッチ(13)中に固定され、該シャッターは、水圧シールを形成するために残っている15%の水(AG)を受けるために十分な時間、自動的に静止位置に戻されることを特徴とする請求項1に記載の改良された衛生トイレに取り付けられる排出および流出装置。
【請求項3】
前記排出装置(D)が、磁気駆動機構によって駆動され、
該磁気駆動機構では、前記平衡錘(12)の前記突出部(17)が磁石(M1)を含み、前記ドアラッチ(13)が経路制限突起(13b)中に支持される付加的な磁石(M2)によって構成され、
前記シャッター(11)および対応する体積の水が、磁力を克服するために必要な3リットルの水が排出されるときまで、該シャッター(7)が連結されることによって静止位置にて保持され、
該平衡錘は、該シャッターを静止位置に戻し、磁石(M1/M2)の磁力を介して該シャッターを静止位置に保持することを特徴とする請求項1および2に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項4】
別の構造であって、前記磁石(M1)および前記磁石(M2)が、前記平衡錘に対して反対側に取り付けられ、
該磁石(M1)は前記じょうご(10)の内側に備え付けられ、該磁石(M2)は該シャッター(11)の前面上縁に備え付けられることによって、排出ボックスから水を放出する時まで前記シャッター(11)を静止位置に維持しておくための均衡の取れた磁界を維持することを特徴とする請求項1および3に記載の衛生トイレの排出装置に導入された改良点。
【請求項5】
前記排出装置(D)が、電気または電子手段(15)によって駆動され、
該電気または電子手段(15)が、前記ドアラッチ(13)に作用して前記平衡錘(11)を開放したり固定したりするための留め具(18)および筒型コイル(18)を含むことを特徴とする請求項1に記載の改良された衛生トイレに取り付けられる排出および流出装置。
【請求項6】
前記じょうご(10)が、周りが角ばった縁(19)を有する上縁(10a)を備えていることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項7】
前記じょうご(10)は、前記上縁(10a)が前記便鉢のじょうご型管(6)の外面に取り付けられ、下縁(10b)が下水装置の排出管(E)と連結するように作られていることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項8】
前記じょうご型管(10)が、前記便鉢(5)と下水管(E)とを連結させることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項9】
前記じょうご(10)が、衛生セラミックによって作られていることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項10】
別の構造であって、前記じょうご(10)が、水および他の排泄物による自然な磨耗に対する分子抵抗性を有する硬質プラスチックおよび熱成形プラスティックによって作られ
ていることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項11】
前記じょうご(10)が、垂直な下水流出管(3)とともに衛生トイレ(1)に取り付けられていることを特徴とする前記請求項に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。
【請求項12】
前記じょうご(10)が、ドラグ排出を備えた衛生トイレに取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11に記載の衛生トイレに取り付けられる排出装置に導入される改良点。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2006−507436(P2006−507436A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−570253(P2004−570253)
【出願日】平成15年11月20日(2003.11.20)
【国際出願番号】PCT/BR2003/000171
【国際公開番号】WO2004/046475
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(503280503)
【Fターム(参考)】