改良した展開及び折畳み装置を備えている草刈機
本発明は、トラクタに連結することができ且つ支持ビーム(5)を支持する支持構造体(4)を具備している草刈機に関する。展開及び折畳み装置(3)によって作業状態から少なくとも輸送状態に且つその反対に切換え可能なカッティングバー(2)が前記支持ビーム(5)に枢軸運動可能に取り付けされている。その展開及び折畳み装置(3)は、
前記支持ビーム(5)及び前記支持構造体(4)に接続されている傾動要素(7)と、
前記カッティングバー(2)に接続されているリンクロッド(8)と、 前記傾動要素(7)と前記リンクロッド(8)との間に位置する複動式ジャッキ(6)と
を具備している。
前記支持ビーム(5)及び前記支持構造体(4)に接続されている傾動要素(7)と、
前記カッティングバー(2)に接続されているリンクロッド(8)と、 前記傾動要素(7)と前記リンクロッド(8)との間に位置する複動式ジャッキ(6)と
を具備している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業機械、特に草刈機の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
草刈機は、様々な文献、特に本出願人の特許EP839443、EP809928またはFR2635433から知られている。これらの機械は、連結用の3点支持式フレームを有する支持構造体を使用して、トラクタのリフト装置に固定される。
【特許文献1】EP839443
【特許文献2】EP809928
【特許文献3】FR2635433
【0003】
輸送状態においては、車両が道路上に動き回ることができるようにするために、最小のスペースしか占有しないようにカッティングバーはトラクタの後に折畳まれる。
【0004】
作業状態においては、草を刈るためにカッティングバーはトラクタの側に展開される。
【0005】
生産性を最大にするためには、沢山のカッティング工具を支持しているカッティングバーの使用が望ましい、すなわち技術的に可能ならカッティングバーは長けれ長いほどいい。
【0006】
しかし、長いカッティングバーの場合には、輸送状態の草刈機の大きさの問題が生じる。
【0007】
この問題を解決する試みにおいて、後方に折畳むことができるカッティングバーが提案された。この解決策は、中間的な大きさのカッティングバーを有する機械に適しているが、非常に長いカッティングバーを有する機械には適していない。その理由は、重心がトラクタから遠く離れてしまうためである。
【0008】
輸送のために許される大きさは制限要因であり、且つ別途の新しい解決策が探求されたが、より長いカッティングバーのためには、垂直上方へカッティングバーを折畳むことが魅力的な解決策であることがわかった。
【0009】
最近、特許DE19534695は、105度から150度の角度で、垂直線を越えてカッティングバーを折畳むことを提案している。この形態により、カッティングバーが、トラクタに対して対角線に位置され、より長いカッティングバーの使用が可能である。かかる構成を達成するために、開示されている機械は、2つの単動式液圧ジャッキを具備しており、一方の液圧ジャッキは、垂直位置にカッティングバーを動かし、他方の液圧ジャッキは、その垂直位置を越えてカッティングバーを動かし、その勾配を緩くする。
【特許文献4】DE19534695
【0010】
支持構造体とカッティングバーとの間に2つの単動式ジャッキを使用することにより、保護装置を有するカッティングバーの様々な運動を実現するためには、ジャッキのための支持フレーム及び複雑な配置が必要になる。この解決策は、費用がかかり、あまり機能的でない。
【0011】
草刈機のカッティングバーを展開及び折畳めるようにする枢軸運動機構は更に、様々な動作状態での安全性の問題を生じる。例えば、作業状態中、即ち、カッティングバーが作動されているとき、障害物を避けるために又は、例えばカッティングバーを輸送状態にする必要なくトラクタを操作するために、カッティングバーを水平位置から迅速に動かせることが望ましい。このいわゆる操作状態においては、カッティングバーの望ましくない動きを防ぐために安全装置が必要である。
【0012】
このように、枢軸運動機構を使用した場合のカッティングバーの機能性並びに展開及び折畳みに関しては、枢軸運動機構は安価であるが、全ての動作状態、すなわち輸送状態、作業状態、操作状態に対して安全装置が必要であるという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、単一の複動式液圧ジャッキによって作動される枢軸運動機構を提供することによって上記した大きな問題を解決することである。
【0014】
それ故、本発明は、トラクタに連結することができ且つ支持ビームを支持する支持構造体を具備している草刈機であって、展開及び折畳み装置によって作業状態から少なくとも輸送状態に且つその反対に切換え可能なカッティングバーが支持ビームに枢軸運動可能に取り付けされている草刈機に関するものであり、前記展開及び折畳み装置が、
前記支持ビームと前記支持構造体に連結した傾動要素と、
前記カッティングバーに接続しているリンクロッドと、 前記傾動要素と前記リンクロッドとの間に位置する複動式ジャッキと
を具備することを特徴とする。
【0015】
本発明により複動式ジャッキを使用する、これのようなカッティングバーの枢軸運動機構は、以下のような様々なの利点を発揮する。
単一の複動式ジャッキしか使用しないので、カッターアセンブリはより軽量になり、製造費用が安価になる。
作業状態から操作状態に又はその反対への切換えが容易になる。
各状態が、カッティングバーの望ましくない動きを防ぐ安全装置を有することができる。
輸送状態において、カッティングバーが垂直位置を越えて位置しているとき、トラクタの液圧回路の故障を補償して、トラクタの液圧回路の故障した場合にカッティングバーが落下して損傷を受けることを防止するための安全装置を追加することが可能である。
【0016】
本発明の他の特徴及び利点は、単に非限定的な例として示す添付図面を参照した以下の説明から明らかになろう。
【0017】
本発明の草刈機は、数個の回転式のカッティング工具25を支えている細長い形状のケーシングで形成されているカッティングバー2を有する。カッティング工具25は、トラクタから公知方法で回転駆動することができる。図2から図11においては、本発明の理解を容易にするために、カッティング工具25を動かすための伝動システム及び草刈機の様々な保護手段は描いていない。
【0018】
カッティングバー2は、実質的に水平な枢軸運動機構17を介して支持ビーム5に接続されている駆動力トランスミッションボックス9を備えている。その支持ビーム5は、実質的に水平な軸26を介して支持構造体4に枢軸運動可能に取り付けされている。その支持構造体4には、トラクタのリフト装置に連結するのための3点支持式フレームが公知態様で装備されている。
【0019】
図1は、輸送状態の草刈機の位置、すなわち、トラクタ1の背後で対角面内に折畳まれている草刈機の位置を図解している。カッティングバー2は、水平に対してそして作業状態位置に対して実質的に125度旋回されている。
【0020】
カッティングバー2を展開及び折畳むための装置3が、カッティングバー2と支持構造体4との間にある。
【0021】
本発明の装置3によって、カッティングバー2は、輸送状態から水平にある作業状態に展開することができる。
【0022】
更に当該装置3により、カッティングバーが持ち上げれて地表から離れるいわゆる操作状態への切換えが可能となり、トラクタを操作、例えば、旋廻したり、又は、カッティング要素を損傷する可能性のある障害物や干草の山を避けることができる。
【0023】
また当該装置3により、カッティングバー2が作業状態から輸送状態に折畳むことができる。
【0024】
カッティングバー2の様々な動きは、トラクタの運転室からトラクタの運転手によって直接制御される。
【0025】
図2はカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の様々な重要な要素の配置、特に、支持構造体4に固定されている支持ビーム5と、トラクタに最も近い部分が軸28を介して傾動要素7に取り付けられトラクタから最も遠い部分がリンクロッド8に取り付けられている複動式ジャッキ6との配置を図解している。前記リンクロッド8は、実質的に水平な軸27を介して駆動力トランスミッションボックス9に枢軸運動可能に連結されている。
【0026】
この図2も、リンクロッド8に近い方のジャッキ6の端部に取り付けられている保護装置10と、そのリンクロッド8に枢軸運動可能に連結されている安全アーム11とを更に図示している。
【0027】
草刈機のカッティングバー2を展開及び折畳むための装置3は、3つの主要な状態、すなわち、輸送状態と、作業状態と、操作状態とを有する。各状態において、カッティングバー2に許される動程は、保護装置10及び/または安全アーム11の運動の許容範囲に依存する。
【0028】
本発明に従ってカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の働きをより良く理解するために、様々な使用状態において中間位置にある様々な重要な要素を側面図で示す図3から図11を参照する。
【0029】
図3は、ジャッキ6のピストン12が完全に後退している草刈機の輸送状態を図で示す。この位置において、ジャッキ6は、傾動要素7を上昇位置に置き、リンクロッド8を、支持ビーム5の面と実質的に平行な位置に置くように作用する。安全アーム11の滑動端部13は、支持ビームに形成されているノッチ14内に位置する。
【0030】
傾動要素7は、軸16によって支持ビーム5に連結され、そして、支持体15を介して支持構造体4に接続されている。ジャッキ6が作動させられる方向に従い、傾動要素は、軸16を中心にして一方の方向又は反対の方向に回転し、その回転によって、水平に対して支持ビーム5を上下させて、カッティングバー2が作業状態に展開しているときカッティングバーを上下させる。その傾動要素7は、従って、軸26を中心にした支持ビーム5の動程を制限する。
【0031】
傾動要素7に対して反対側のジャッキ6の端部に位置しているリンクロッド8は、その駆動力トランスミッションボックス9を有するカッティングバー2とジャッキ6との間のインタフェースを形成している。
【0032】
リンクロッド8は、軸27を中心にして回転し、その面29が、ボックス9(図13を参照)に設けられているストップ形成部分30に当接して、枢軸運動機構17を中心にしたカッティングバー2の水平位置から垂直位置への動き及びその逆の動きを制御する。
【0033】
リンクロッド8は、支持ビーム5の前端部18によって支えられるストップ20及びリブ21と協働するようになされた安全アーム11を支持している。
【0034】
この安全アーム11は、図3に図示される輸送状態と図8に図示される作業状態との間に大きな動程を有する。
【0035】
リンクロッド8は、カッティングバー2が垂直位置か垂直に近い位置にあるとき、支持ビーム5のリブ21に対して当接する突起19を更に有する。この中間位置は、図4に図示されている。
【0036】
リンクロッド8の近くで、保護装置10がジャッキ6の前端部に取り付けられている。保護装置の逆U字形形状は、図13において明示されている。この要素は、ピストン12の動程を阻止して、それ故に、傾動要素7を前方に旋回させて、作業状態から操作状態への切換え中に、軸26を中心とした回転によって支持ビーム5を水平に上昇させることを目的とする。
【0037】
輸送状態において、カッティングバー2は複動式ジャッキ6によって保持される。その場合、液圧回路が偶然に壊れたとしても、滑動端部13はノッチ14でブロックされて、カッティングバー2が下降して展開することを防止する。
【0038】
図4から図7は、上述した輸送状態と、図8に図示される作業状態との間での、展開状態及び折畳み状態での中間位置を図示している。
【0039】
展開方向への運動の間、ジャッキ6は延びてリンクロッド8を押すように制御される。従って、カッティングバー2は、支持ビーム5の前端部18によって支えられている軸17を中心にして反時計回りの方向に回転する。安全アーム11は、ケーブル22を使用して、ノッチ14から離脱させる。安全アーム11は、その運動で駆動されて、支持ビームに沿って動いて、ストップ20を過ぎて、作業状態に到達する。この作業状態において、ジャッキ6のピストンは、最大伸長の位置にあり、傾動要素7をその動程の最後まで回転させる。
【0040】
図8から分かるように、カッティングバー2は作業状態において水平位置にあり、そして、支持ビーム5は、ジャッキ6と傾動要素7との複合作用の下に、水平位置の方へ部分的に上昇する。カッティングバー2は、トラクタの側に展開し、立っている草を刈るために地表面に追従することができる。
【0041】
図9から図11は、作業状態から、カッティングバー2及び支持ビーム5が上昇して地面から離れている操作状態への切換えを図示している。
【0042】
ジャッキ6の短くなる動作の作用により、リンクロッド8は、ストップ30に当接し、展開動作の方向と反対方向に軸17を中心にして時計回りにボックス9及びカッティングバー2を回転させる。安全アーム11は、リブ21上を滑動して、安全アーム11の動程をブロックするストップ20に到達し、その結果として、傾動要素7に対する引っ張り力を増大させ、その増大した引っ張り力が、支持ビーム5を水平位置に上昇させる。かかるブロック動作は、リンクロッド8がジャッキ6から保護装置20を外さないように機能するようにリンクロッド8を動かなくしている。
【0043】
従って、短くなるピストン12の動程は、ジャッキ6のボディに対して当接している保護装置10によってブロックされ、支持構造体4に対するカッティングバー2のいかなる動きも制限している。
【0044】
トラクタの運転手が、作業状態から輸送状態へ切換えたいときに、運転手は、上記と同じ手順を行う。しかし、安全アーム11を上方へ回転させてストップ20を通り過ぎることができるように、安全アーム11の滑動端部13の近くに取り付けられているケーブル22を作動させる必要がある。トラクタ運転室まで延びるこのケーブル22は、運転手によって作動させられる。
【0045】
ピストン12を引き込まさせるジャッキ6の動作により、ストップ20を一旦越えると、安全アーム11は、カッティングバーの展開中と同じ行程を反対方向に移動し続けて、動程終了ノッチ14に到達する。
【0046】
保護装置10は、当該保護装置がカッティングバー2を折畳む動作中に自動的に上昇させられるようにリンクロッド8と一緒に動作してカッティングバーを輸送状態に置くカム23を有しており、その結果、前記保護装置10は、その位置へのピストン12の動きをブロックしない。
【0047】
図12に図示するようなこのカム23の図解により、ケーブル22が作動させられて、安全アーム11がストップ20を通過したときに、保護装置10が軸24を中心にして反時計方向に回転駆動されて上昇させられ、ピストン12の動程をもはやブロックしないような位置をリンクロッド8が取ることが理解できる。
【0048】
展開動作及び折畳み動作の間、傾動要素7は、支持構造体4に枢軸運動可能に取り付けられている支持ビーム5の端部に当接して、安定化する。
【0049】
図13は、上述した動作機構を、より明快に、より良く理解するために、リンクロッド8及び保護装置10を斜視図で図解している。但し、この図は、安全アーム11を描いていない。
【0050】
カッティングバー2に支持されているカッティング工具25及びトラクタに置かれる駆動機構に前記カッティング工具を連結する装置に関しては、本発明の範囲内において様々な変形例がある。
【0051】
草刈機のカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の構成要素の形状及び寸法並びにそれら構成要素を製造するために使用される材料に関して、本発明の範囲内において様々な変形例を考えることができる。
【0052】
もちろん、本発明は、例として図解し説明した実施例に限定されるものではなく、全ての技術的均等物及びそれらの組合せを含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】輸送状態にある、カッティングバーを折畳み且つ展開するための本発明の装置を有する草刈機を有するトラクタの背面全体図である。
【図2】カッティングバーを折畳及び展開するための装置の上方からの斜視図である。
【図3】輸送状態にある装置の側面図である。
【図4】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図5】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図6】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図7】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図8】草刈機の作業状態に対応する図である。
【図9】作業状態と操作状態との間の異なる中間位置の1つを図解する。
【図10】作業状態と操作状態との間の異なる中間位置の1つを図解する。
【図11】操作状態においてカッティングバーを展開及び折畳むための装置を図解する。
【図12】保護装置によって支えられるカムの側面図である。
【図13】リンクロッド及び保護装置の部分斜視図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業機械、特に草刈機の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
草刈機は、様々な文献、特に本出願人の特許EP839443、EP809928またはFR2635433から知られている。これらの機械は、連結用の3点支持式フレームを有する支持構造体を使用して、トラクタのリフト装置に固定される。
【特許文献1】EP839443
【特許文献2】EP809928
【特許文献3】FR2635433
【0003】
輸送状態においては、車両が道路上に動き回ることができるようにするために、最小のスペースしか占有しないようにカッティングバーはトラクタの後に折畳まれる。
【0004】
作業状態においては、草を刈るためにカッティングバーはトラクタの側に展開される。
【0005】
生産性を最大にするためには、沢山のカッティング工具を支持しているカッティングバーの使用が望ましい、すなわち技術的に可能ならカッティングバーは長けれ長いほどいい。
【0006】
しかし、長いカッティングバーの場合には、輸送状態の草刈機の大きさの問題が生じる。
【0007】
この問題を解決する試みにおいて、後方に折畳むことができるカッティングバーが提案された。この解決策は、中間的な大きさのカッティングバーを有する機械に適しているが、非常に長いカッティングバーを有する機械には適していない。その理由は、重心がトラクタから遠く離れてしまうためである。
【0008】
輸送のために許される大きさは制限要因であり、且つ別途の新しい解決策が探求されたが、より長いカッティングバーのためには、垂直上方へカッティングバーを折畳むことが魅力的な解決策であることがわかった。
【0009】
最近、特許DE19534695は、105度から150度の角度で、垂直線を越えてカッティングバーを折畳むことを提案している。この形態により、カッティングバーが、トラクタに対して対角線に位置され、より長いカッティングバーの使用が可能である。かかる構成を達成するために、開示されている機械は、2つの単動式液圧ジャッキを具備しており、一方の液圧ジャッキは、垂直位置にカッティングバーを動かし、他方の液圧ジャッキは、その垂直位置を越えてカッティングバーを動かし、その勾配を緩くする。
【特許文献4】DE19534695
【0010】
支持構造体とカッティングバーとの間に2つの単動式ジャッキを使用することにより、保護装置を有するカッティングバーの様々な運動を実現するためには、ジャッキのための支持フレーム及び複雑な配置が必要になる。この解決策は、費用がかかり、あまり機能的でない。
【0011】
草刈機のカッティングバーを展開及び折畳めるようにする枢軸運動機構は更に、様々な動作状態での安全性の問題を生じる。例えば、作業状態中、即ち、カッティングバーが作動されているとき、障害物を避けるために又は、例えばカッティングバーを輸送状態にする必要なくトラクタを操作するために、カッティングバーを水平位置から迅速に動かせることが望ましい。このいわゆる操作状態においては、カッティングバーの望ましくない動きを防ぐために安全装置が必要である。
【0012】
このように、枢軸運動機構を使用した場合のカッティングバーの機能性並びに展開及び折畳みに関しては、枢軸運動機構は安価であるが、全ての動作状態、すなわち輸送状態、作業状態、操作状態に対して安全装置が必要であるという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、単一の複動式液圧ジャッキによって作動される枢軸運動機構を提供することによって上記した大きな問題を解決することである。
【0014】
それ故、本発明は、トラクタに連結することができ且つ支持ビームを支持する支持構造体を具備している草刈機であって、展開及び折畳み装置によって作業状態から少なくとも輸送状態に且つその反対に切換え可能なカッティングバーが支持ビームに枢軸運動可能に取り付けされている草刈機に関するものであり、前記展開及び折畳み装置が、
前記支持ビームと前記支持構造体に連結した傾動要素と、
前記カッティングバーに接続しているリンクロッドと、 前記傾動要素と前記リンクロッドとの間に位置する複動式ジャッキと
を具備することを特徴とする。
【0015】
本発明により複動式ジャッキを使用する、これのようなカッティングバーの枢軸運動機構は、以下のような様々なの利点を発揮する。
単一の複動式ジャッキしか使用しないので、カッターアセンブリはより軽量になり、製造費用が安価になる。
作業状態から操作状態に又はその反対への切換えが容易になる。
各状態が、カッティングバーの望ましくない動きを防ぐ安全装置を有することができる。
輸送状態において、カッティングバーが垂直位置を越えて位置しているとき、トラクタの液圧回路の故障を補償して、トラクタの液圧回路の故障した場合にカッティングバーが落下して損傷を受けることを防止するための安全装置を追加することが可能である。
【0016】
本発明の他の特徴及び利点は、単に非限定的な例として示す添付図面を参照した以下の説明から明らかになろう。
【0017】
本発明の草刈機は、数個の回転式のカッティング工具25を支えている細長い形状のケーシングで形成されているカッティングバー2を有する。カッティング工具25は、トラクタから公知方法で回転駆動することができる。図2から図11においては、本発明の理解を容易にするために、カッティング工具25を動かすための伝動システム及び草刈機の様々な保護手段は描いていない。
【0018】
カッティングバー2は、実質的に水平な枢軸運動機構17を介して支持ビーム5に接続されている駆動力トランスミッションボックス9を備えている。その支持ビーム5は、実質的に水平な軸26を介して支持構造体4に枢軸運動可能に取り付けされている。その支持構造体4には、トラクタのリフト装置に連結するのための3点支持式フレームが公知態様で装備されている。
【0019】
図1は、輸送状態の草刈機の位置、すなわち、トラクタ1の背後で対角面内に折畳まれている草刈機の位置を図解している。カッティングバー2は、水平に対してそして作業状態位置に対して実質的に125度旋回されている。
【0020】
カッティングバー2を展開及び折畳むための装置3が、カッティングバー2と支持構造体4との間にある。
【0021】
本発明の装置3によって、カッティングバー2は、輸送状態から水平にある作業状態に展開することができる。
【0022】
更に当該装置3により、カッティングバーが持ち上げれて地表から離れるいわゆる操作状態への切換えが可能となり、トラクタを操作、例えば、旋廻したり、又は、カッティング要素を損傷する可能性のある障害物や干草の山を避けることができる。
【0023】
また当該装置3により、カッティングバー2が作業状態から輸送状態に折畳むことができる。
【0024】
カッティングバー2の様々な動きは、トラクタの運転室からトラクタの運転手によって直接制御される。
【0025】
図2はカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の様々な重要な要素の配置、特に、支持構造体4に固定されている支持ビーム5と、トラクタに最も近い部分が軸28を介して傾動要素7に取り付けられトラクタから最も遠い部分がリンクロッド8に取り付けられている複動式ジャッキ6との配置を図解している。前記リンクロッド8は、実質的に水平な軸27を介して駆動力トランスミッションボックス9に枢軸運動可能に連結されている。
【0026】
この図2も、リンクロッド8に近い方のジャッキ6の端部に取り付けられている保護装置10と、そのリンクロッド8に枢軸運動可能に連結されている安全アーム11とを更に図示している。
【0027】
草刈機のカッティングバー2を展開及び折畳むための装置3は、3つの主要な状態、すなわち、輸送状態と、作業状態と、操作状態とを有する。各状態において、カッティングバー2に許される動程は、保護装置10及び/または安全アーム11の運動の許容範囲に依存する。
【0028】
本発明に従ってカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の働きをより良く理解するために、様々な使用状態において中間位置にある様々な重要な要素を側面図で示す図3から図11を参照する。
【0029】
図3は、ジャッキ6のピストン12が完全に後退している草刈機の輸送状態を図で示す。この位置において、ジャッキ6は、傾動要素7を上昇位置に置き、リンクロッド8を、支持ビーム5の面と実質的に平行な位置に置くように作用する。安全アーム11の滑動端部13は、支持ビームに形成されているノッチ14内に位置する。
【0030】
傾動要素7は、軸16によって支持ビーム5に連結され、そして、支持体15を介して支持構造体4に接続されている。ジャッキ6が作動させられる方向に従い、傾動要素は、軸16を中心にして一方の方向又は反対の方向に回転し、その回転によって、水平に対して支持ビーム5を上下させて、カッティングバー2が作業状態に展開しているときカッティングバーを上下させる。その傾動要素7は、従って、軸26を中心にした支持ビーム5の動程を制限する。
【0031】
傾動要素7に対して反対側のジャッキ6の端部に位置しているリンクロッド8は、その駆動力トランスミッションボックス9を有するカッティングバー2とジャッキ6との間のインタフェースを形成している。
【0032】
リンクロッド8は、軸27を中心にして回転し、その面29が、ボックス9(図13を参照)に設けられているストップ形成部分30に当接して、枢軸運動機構17を中心にしたカッティングバー2の水平位置から垂直位置への動き及びその逆の動きを制御する。
【0033】
リンクロッド8は、支持ビーム5の前端部18によって支えられるストップ20及びリブ21と協働するようになされた安全アーム11を支持している。
【0034】
この安全アーム11は、図3に図示される輸送状態と図8に図示される作業状態との間に大きな動程を有する。
【0035】
リンクロッド8は、カッティングバー2が垂直位置か垂直に近い位置にあるとき、支持ビーム5のリブ21に対して当接する突起19を更に有する。この中間位置は、図4に図示されている。
【0036】
リンクロッド8の近くで、保護装置10がジャッキ6の前端部に取り付けられている。保護装置の逆U字形形状は、図13において明示されている。この要素は、ピストン12の動程を阻止して、それ故に、傾動要素7を前方に旋回させて、作業状態から操作状態への切換え中に、軸26を中心とした回転によって支持ビーム5を水平に上昇させることを目的とする。
【0037】
輸送状態において、カッティングバー2は複動式ジャッキ6によって保持される。その場合、液圧回路が偶然に壊れたとしても、滑動端部13はノッチ14でブロックされて、カッティングバー2が下降して展開することを防止する。
【0038】
図4から図7は、上述した輸送状態と、図8に図示される作業状態との間での、展開状態及び折畳み状態での中間位置を図示している。
【0039】
展開方向への運動の間、ジャッキ6は延びてリンクロッド8を押すように制御される。従って、カッティングバー2は、支持ビーム5の前端部18によって支えられている軸17を中心にして反時計回りの方向に回転する。安全アーム11は、ケーブル22を使用して、ノッチ14から離脱させる。安全アーム11は、その運動で駆動されて、支持ビームに沿って動いて、ストップ20を過ぎて、作業状態に到達する。この作業状態において、ジャッキ6のピストンは、最大伸長の位置にあり、傾動要素7をその動程の最後まで回転させる。
【0040】
図8から分かるように、カッティングバー2は作業状態において水平位置にあり、そして、支持ビーム5は、ジャッキ6と傾動要素7との複合作用の下に、水平位置の方へ部分的に上昇する。カッティングバー2は、トラクタの側に展開し、立っている草を刈るために地表面に追従することができる。
【0041】
図9から図11は、作業状態から、カッティングバー2及び支持ビーム5が上昇して地面から離れている操作状態への切換えを図示している。
【0042】
ジャッキ6の短くなる動作の作用により、リンクロッド8は、ストップ30に当接し、展開動作の方向と反対方向に軸17を中心にして時計回りにボックス9及びカッティングバー2を回転させる。安全アーム11は、リブ21上を滑動して、安全アーム11の動程をブロックするストップ20に到達し、その結果として、傾動要素7に対する引っ張り力を増大させ、その増大した引っ張り力が、支持ビーム5を水平位置に上昇させる。かかるブロック動作は、リンクロッド8がジャッキ6から保護装置20を外さないように機能するようにリンクロッド8を動かなくしている。
【0043】
従って、短くなるピストン12の動程は、ジャッキ6のボディに対して当接している保護装置10によってブロックされ、支持構造体4に対するカッティングバー2のいかなる動きも制限している。
【0044】
トラクタの運転手が、作業状態から輸送状態へ切換えたいときに、運転手は、上記と同じ手順を行う。しかし、安全アーム11を上方へ回転させてストップ20を通り過ぎることができるように、安全アーム11の滑動端部13の近くに取り付けられているケーブル22を作動させる必要がある。トラクタ運転室まで延びるこのケーブル22は、運転手によって作動させられる。
【0045】
ピストン12を引き込まさせるジャッキ6の動作により、ストップ20を一旦越えると、安全アーム11は、カッティングバーの展開中と同じ行程を反対方向に移動し続けて、動程終了ノッチ14に到達する。
【0046】
保護装置10は、当該保護装置がカッティングバー2を折畳む動作中に自動的に上昇させられるようにリンクロッド8と一緒に動作してカッティングバーを輸送状態に置くカム23を有しており、その結果、前記保護装置10は、その位置へのピストン12の動きをブロックしない。
【0047】
図12に図示するようなこのカム23の図解により、ケーブル22が作動させられて、安全アーム11がストップ20を通過したときに、保護装置10が軸24を中心にして反時計方向に回転駆動されて上昇させられ、ピストン12の動程をもはやブロックしないような位置をリンクロッド8が取ることが理解できる。
【0048】
展開動作及び折畳み動作の間、傾動要素7は、支持構造体4に枢軸運動可能に取り付けられている支持ビーム5の端部に当接して、安定化する。
【0049】
図13は、上述した動作機構を、より明快に、より良く理解するために、リンクロッド8及び保護装置10を斜視図で図解している。但し、この図は、安全アーム11を描いていない。
【0050】
カッティングバー2に支持されているカッティング工具25及びトラクタに置かれる駆動機構に前記カッティング工具を連結する装置に関しては、本発明の範囲内において様々な変形例がある。
【0051】
草刈機のカッティングバー2を展開及び折畳むための装置の構成要素の形状及び寸法並びにそれら構成要素を製造するために使用される材料に関して、本発明の範囲内において様々な変形例を考えることができる。
【0052】
もちろん、本発明は、例として図解し説明した実施例に限定されるものではなく、全ての技術的均等物及びそれらの組合せを含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】輸送状態にある、カッティングバーを折畳み且つ展開するための本発明の装置を有する草刈機を有するトラクタの背面全体図である。
【図2】カッティングバーを折畳及び展開するための装置の上方からの斜視図である。
【図3】輸送状態にある装置の側面図である。
【図4】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図5】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図6】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図7】輸送状態と作業状態との間での、カッティングバーを折畳んだ状態及びカッティングバーを展開した状態の、異なる中間位置の1つを図解する。
【図8】草刈機の作業状態に対応する図である。
【図9】作業状態と操作状態との間の異なる中間位置の1つを図解する。
【図10】作業状態と操作状態との間の異なる中間位置の1つを図解する。
【図11】操作状態においてカッティングバーを展開及び折畳むための装置を図解する。
【図12】保護装置によって支えられるカムの側面図である。
【図13】リンクロッド及び保護装置の部分斜視図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタに連結することができ且つ支持ビーム(5)を支持する支持構造体(4)を具備している草刈機であって、展開及び折畳み装置(3)によって作業状態から少なくとも輸送状態に且つその反対に切換え可能なカッティングバー(2)が前記支持ビーム(5)に枢軸運動可能に取り付けされており、前記展開及び折畳み装置(3)が、
前記支持ビーム(5)に枢軸運動可能に取り付けされており且つ前記支持構造体(4)に接続されている傾動要素(7)と、
前記カッティングバー(2)に枢軸運動可能に取り付けされているリンクロッド(8)と、 前記傾動要素(7)と前記リンクロッド(8)との間に位置する複動式液圧ジャッキ(6)と
を具備していることを特徴とする草刈機。
【請求項2】
前記傾動要素(7)が前記支持ビーム(5)に軸(16)を使用して接続されており、支持体(15)を介して前記支持構造体(4)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項3】
輸送状態、作業状態、操作状態を取り、各状態において前記カッティングバー(2)に許容される動程量が、保護装置(10)及び/または安全アーム(11)の運動の許容範囲に依存することを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項4】
前記リンクロッド(8)が軸(27)を介して駆動力トランスミッションボックス(9)に枢軸運動可能に取り付けされており、前記駆動力トランスミッションボックス(9)が、前記カッティングバー(2)の一体的な部分を構成しており、且つ、前記支持ビーム(5)に枢軸運動機構(17)によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項5】
前記駆動力トランスミッションボックス(9)が、前記リンクロッド(8)のためのストップを形成している部分(30)を有していることを特徴とする請求項4に記載の草刈機。
【請求項6】
前記安全アーム(11)が前記リンクロッド(8)に接続していることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項7】
前記安全アーム(11)が、前記操作状態において前記リンクロッド(8)の運動を制限するために前記支持ビーム(5)に位置されているストップ(20)と協働することを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項8】
前記安全アーム(11)が、ケーブル(22)によって、トラクタ(1)の運転室に接続されており、前記ケーブル(22)が、前記安全アーム(11)を上方へ旋回させて、前記作業状態から前記輸送状態へ及びその逆に切り換えることができることを特徴とする請求項7記載の草刈機。
【請求項9】
前記カッティングバー(2)が展開又は折畳み中に垂直位置又はほぼ垂直位置にあるとき、前記支持ビーム(5)によって支持されているリブ(21)と協働するようになされた突起(19)を前記リンクロッド(8)が有していることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項10】
前記リンクロッド(8)に一端が接続されている前記複動式ジャッキ(6)が、前記操作状態においてピストン(12)の運動を制限するようになされた保護装置(10)を支持していることを特徴とする請求項3に記載の草刈機。
【請求項11】
前記保護装置(10)が前記リンクロッド(8)と協働するカム(23)を有することを特徴とする請求項10に記載の草刈機。
【請求項12】
前記安全アーム(11)は、前記支持ビーム(5)に沿って動くことができ、前記カッティングバー(2)が垂直線を越えて折畳まれるときに、前記輸送状態において前記支持ビーム(5)に位置されるノッチ(14)に係合することができ、前記ノッチ(14)は、液圧回路が壊れたとき又は前記複動式ジャッキ(6)が故障したときに、前記カッティングバー(2)が落下することを防止するように使用できることを特徴とする請求項6に記載の草刈機。
【請求項1】
トラクタに連結することができ且つ支持ビーム(5)を支持する支持構造体(4)を具備している草刈機であって、展開及び折畳み装置(3)によって作業状態から少なくとも輸送状態に且つその反対に切換え可能なカッティングバー(2)が前記支持ビーム(5)に枢軸運動可能に取り付けされており、前記展開及び折畳み装置(3)が、
前記支持ビーム(5)に枢軸運動可能に取り付けされており且つ前記支持構造体(4)に接続されている傾動要素(7)と、
前記カッティングバー(2)に枢軸運動可能に取り付けされているリンクロッド(8)と、 前記傾動要素(7)と前記リンクロッド(8)との間に位置する複動式液圧ジャッキ(6)と
を具備していることを特徴とする草刈機。
【請求項2】
前記傾動要素(7)が前記支持ビーム(5)に軸(16)を使用して接続されており、支持体(15)を介して前記支持構造体(4)に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項3】
輸送状態、作業状態、操作状態を取り、各状態において前記カッティングバー(2)に許容される動程量が、保護装置(10)及び/または安全アーム(11)の運動の許容範囲に依存することを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項4】
前記リンクロッド(8)が軸(27)を介して駆動力トランスミッションボックス(9)に枢軸運動可能に取り付けされており、前記駆動力トランスミッションボックス(9)が、前記カッティングバー(2)の一体的な部分を構成しており、且つ、前記支持ビーム(5)に枢軸運動機構(17)によって接続されていることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項5】
前記駆動力トランスミッションボックス(9)が、前記リンクロッド(8)のためのストップを形成している部分(30)を有していることを特徴とする請求項4に記載の草刈機。
【請求項6】
前記安全アーム(11)が前記リンクロッド(8)に接続していることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項7】
前記安全アーム(11)が、前記操作状態において前記リンクロッド(8)の運動を制限するために前記支持ビーム(5)に位置されているストップ(20)と協働することを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項8】
前記安全アーム(11)が、ケーブル(22)によって、トラクタ(1)の運転室に接続されており、前記ケーブル(22)が、前記安全アーム(11)を上方へ旋回させて、前記作業状態から前記輸送状態へ及びその逆に切り換えることができることを特徴とする請求項7記載の草刈機。
【請求項9】
前記カッティングバー(2)が展開又は折畳み中に垂直位置又はほぼ垂直位置にあるとき、前記支持ビーム(5)によって支持されているリブ(21)と協働するようになされた突起(19)を前記リンクロッド(8)が有していることを特徴とする請求項1に記載の草刈機。
【請求項10】
前記リンクロッド(8)に一端が接続されている前記複動式ジャッキ(6)が、前記操作状態においてピストン(12)の運動を制限するようになされた保護装置(10)を支持していることを特徴とする請求項3に記載の草刈機。
【請求項11】
前記保護装置(10)が前記リンクロッド(8)と協働するカム(23)を有することを特徴とする請求項10に記載の草刈機。
【請求項12】
前記安全アーム(11)は、前記支持ビーム(5)に沿って動くことができ、前記カッティングバー(2)が垂直線を越えて折畳まれるときに、前記輸送状態において前記支持ビーム(5)に位置されるノッチ(14)に係合することができ、前記ノッチ(14)は、液圧回路が壊れたとき又は前記複動式ジャッキ(6)が故障したときに、前記カッティングバー(2)が落下することを防止するように使用できることを特徴とする請求項6に記載の草刈機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公表番号】特表2008−528017(P2008−528017A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552685(P2007−552685)
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050009
【国際公開番号】WO2006/079735
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(591090851)クーン ソシエテ アノニム (6)
【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月10日(2006.1.10)
【国際出願番号】PCT/FR2006/050009
【国際公開番号】WO2006/079735
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【出願人】(591090851)クーン ソシエテ アノニム (6)
【氏名又は名称原語表記】KUHN SOCIETE ANONYME
【Fターム(参考)】
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