説明

放射性液体生成システム、及び分注機能付ホットセル

【課題】低コスト化を図ることが可能な放射性液体生成システム、及び分注機能付ホットセルを提供する。
【解決手段】放射性液体生成システム10は、放射性液体を合成する合成装置12と、放射性液体の品質を検定する品質検定装置16と、合成装置12を収容し、合成装置12において合成された放射性液体を分注する分注機能部14を有する第1ホットセル18と、品質検定装置16を収容する第2ホットセル20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射性液体生成システム、及び分注機能付ホットセルに関する。
【背景技術】
【0002】
放射性核種(RI)で標識した化合物を含む放射性液体を体内に投与し、この標識化合物が体内の特定箇所に集まった様子を専用の装置で撮像することによって、疾病等を診断する核医学診断法が開発されている。
【0003】
このような核医学診断法に用いる放射性液体を生成するシステム100は、図5に示すように、放射性液体を合成する合成装置102と、放射性液体を分注する分注装置104と、放射性液体の品質を検定する品質検定装置106を備えている。合成装置102は、それ単独で放射線遮蔽室108に収容されており、分注装置104と品質検定装置106は共に共通の放射線遮蔽室110に収容されている。それぞれの放射線遮蔽室108,110には、室内を清浄に保つために、Hepa(High Efficiency Particulate Air)フィルタFが設けられている。
【0004】
このシステム100では、合成装置102により合成した放射性液体を、分注装置104において所定の放射能量及び容量で分注バイアルに分注する。このとき、放射性液体の一部を品質検定装置106に送り、品質を検定する。そして、放射性液体の品質が所定基準を満たすとき、分注された放射性液体を貯留する分注バイアルが分注装置104から取り出され、被験者への投与に供される。
【0005】
なお、下記特許文献1には、放射性液体を鉛遮蔽ホットセル内に収容された合成装置で合成し、合成された放射性液体を他の鉛遮蔽ホットセル内に収容された品質検査装置で検査する放射性薬剤用ホットセル群に関する発明が開示されている。
【特許文献1】特開2003−21696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の放射性液体生成システムでは、厚い鉛で覆われた放射線遮蔽室が2つ必要であったため、その分だけコストが高くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、低コスト化を図ることが可能な放射性液体生成システム、及び分注機能付ホットセルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る放射性液体生成システムは、放射性液体を合成する合成装置と、放射性液体の品質を検定する品質検定装置と、合成装置を収容し、合成装置において合成された放射性液体を分注する分注機能部を有する第1ホットセルと、品質検定装置を収容する第2ホットセルと、を備えることを特徴とする。
【0009】
このシステムでは、第1ホットセルに分注機能部を持たせ、この第1ホットセルに合成装置を収容しているため、放射性液体を少量しか取り扱わない品質検定装置を収容する第2ホットセルを、第1ホットセルよりも放射線遮蔽能のより低いセルとすることができる。従って、厚みを薄くするなど第2ホットセルの構成を簡略化できるため、放射線遮蔽能の高いセルが2つ必要であった従来のシステムに比べて、低コスト化を図ることができる。
【0010】
放射性液体生成システムは、合成装置から分注機能部に向けて放射性液体を送出するための第1流路と、分注機能部から品質検定装置に向けて放射性液体を送出するための第2流路と、を備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、放射性液体の合成から、分注、品質検定まで、人手を介する必要がなくなるため、省力化と被爆のおそれの低減を図ることができる。
【0011】
本発明に係る分注機能付ホットセルは、放射性液体を合成する合成装置を収容する収容部と、合成装置において合成される放射性液体を分注する分注機能部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、低コスト化を図ることが可能な放射性液体生成システム、及び分注機能付ホットセルを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明においては、同一の要素には同一の符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る放射性液体生成システム10の構成を示す図である。図1に示すように、放射性液体生成システム10は、合成装置12と、品質検定装置16と、分注機能部14を有する第1ホットセル18と、第2ホットセル20と、を備えている。
【0015】
合成装置12は、放射性液体を合成する。放射性液体としては、例えば比較的短寿命の陽電子放射性核種で標識された、15O−水や11C−メチオニンや18F−FDG(フルオロデオキシグルコース)が挙げられる。
【0016】
分注機能部14は、合成装置12により合成された放射性液体を分注する。分注機能部14は、図1及び図2に示すように、チューブ(第1流路)22により合成装置12と接続されている。この分注機能部14は、チューブ22を通して合成装置12から送られてくる放射性液体の原液を貯留する原液貯留部24を有している。
【0017】
原液貯留部24は、原液バイアル26を収容すると共に、原液全体の放射能量を計測可能な収容部28を有している。なお、原液貯留部24の近傍には、合成装置12からの放射能を遮蔽して、収容部28における放射能の計測への影響を低減するための遮蔽壁32が設けられている。
【0018】
また分注機能部14は、放射性液体の原液を分注して貯留する分注貯留部34を有している。分注貯留部34は、分注バイアル36を収容する収容部37を有している。
【0019】
また分注機能部14は、原液バイアル26から分注バイアル36へ放射性液体を分注するのに使用するシリンジ38、及び放射性液体を希釈する希釈液を供給する希釈液供給部40を有している。希釈液としては、蒸留水や生理食塩水が挙げられる。また分注機能部14は、管路中の液体をパージするためのパージガス(例えば、Heガス)を供給するパージガス供給部42を有している。
【0020】
これら原液貯留部24の原液バイアル26、分注貯留部34の分注バイアル36、シリンジ38、希釈液供給部40、及びパージガス供給部42は、流路切替装置44により互いに連通されている。流路切替装置44は、第1から第4の4つの三方弁44a,44b,44c,44dを有している。第1三方弁44aの一のポートは、チューブを介して原液バイアル26と接続されている。第1三方弁44aの他の一のポートは、チューブを介してパージガス供給部42と接続されている。第1三方弁44aの他の一のポートは、第2三方弁44bの一のポートと切れ目なく直接接続されている。
【0021】
第2三方弁44bの他の一のポートは、チューブを介して希釈液供給部40と接続されている。第2三方弁44bの他の一のポートは、第3三方弁44cの一のポートと切れ目なく直接接続されている。第3三方弁44cの他の一のポートは、チューブを介してシリンジ38と接続されている。第3三方弁44cの他の一のポートは、第4三方弁44dの一のポートと切れ目なく直接接続されている。第4三方弁44dの他の一のポートは、チューブを介して分注バイアル36と接続されている。第4三方弁44dの他の一のポートは、分注機能部14と品質検定装置16のサンプルバイアル46とを接続するチューブ(第2流路)48に接続されている。
【0022】
品質検定装置16は、放射性液体の品質を検定する。この品質検定装置16は、サンプル用として分注機能部14からチューブ48を通して送られてくる放射性液体を貯留するサンプル貯留部50を有している。サンプル貯留部50は、サンプルバイアル46を収容する収容部52を有している。
【0023】
また品質検定装置16は、試験紙テーブル54を有している。試験紙テーブル54は、アルミナ試験部54a、pH試験部54b、クリプトフィックス試験部54cを含んでいる。アルミナ試験部54aは、合成装置12の生成カラムから放射性液体に溶出した不純物としてのアルミナの量を測定する。pH試験部54bは、放射性液体のpHを測定する。合成装置12の生成カラムにおける調合により放射性液体のpHが変わるため、ここでpHが5.0〜8.0であることを確認する。クリプトフィックス試験部54cは、合成装置12における放射性液体の合成に使用し、不純物として残存するクリプトフィックス(Kryptofix)222の量を測定する。品質検定装置16は、これら各試験部に放射性液体を滴下するための滴下ライン56を有している。この滴下ライン56は、上下及び左右に移動可能である。
【0024】
また品質検定装置16は、廃液を貯留する第1廃液貯留部58を有している。第1廃液貯留部58は、第1廃液バイアル60を収容する収容部62を有している。第1廃液バイアル60は、主に滴下ライン56からの廃液を貯留する。
【0025】
また品質検定装置16は、液体クロマトグラフィー用の溶媒液を貯留する溶媒液バイアル64及びポンプ66を有している。ポンプ66は、後述する分析カラム68に溶媒液バイアル64から溶媒液を供給する。
【0026】
また品質検定装置16は、分析カラム68及び放射線検出器70を有している。分析カラム68は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により放射性液体に含まれる含有物質を分離し、一方、放射線検出器70は分離された物質ごとの放射線を検出する。これにより、例えば異核種の放射性物質を含んでいないか、放射化学的純度、ClDGなどの異なる糖を含んでいないか、など放射性液体の純度試験が行われる。なお、分析カラム68の後段には、第2廃液貯留部72が設けられている。第2廃液貯留部72は、第2廃液バイアル74を収容する収容部76を有している。第2廃液バイアル74は、主に分析カラム68からの廃液を貯留する。
【0027】
また品質検定装置16は、蒸留水供給部78及びシリンジ80を有している。蒸留水供給部16からの蒸留水は、各管路を蒸留水で満たしたり、廃液を押し流したりするために使用される。またシリンジ80は、蒸留水を各管路に送り出したり、サンプルバイアル46から放射性液体を抜き出したりするのに使用される。
【0028】
また品質検定装置16は、六方弁82を有している。この六方弁82は、上記した各装置の間で流路を切り替える。なお、六方弁82とサンプルバイアル46との間の管路には、放射性液体の半減期を測定するための放射線検出器84が設けられている。
【0029】
なお、シリンジ80と蒸留水供給部78との間には流路切替弁86が設けられており、シリンジ80と第2廃液バイアル74又は六方弁82との間にも流路切替弁88が設けられている。また、滴下ライン56の基端部にも流路切替弁90が設けられている。
【0030】
再び図1に戻って、第1ホットセル18は、上記した分注機能部14を有し、上記した合成装置12を収容する。第1ホットセル18は、鉛などの放射線を遮蔽する壁体から構成されている。この第1ホットセル18は、室内を高度に清浄に保つために、HepaフィルタFを介して常時換気がなされている。
【0031】
なお、合成装置12は後付けで設置したり、交換したりすることが可能である。その意味で、第1ホットセル18は、合成装置12を収容するスペース(収容部)を有し、上記した分注機能部14を備えることで、本実施形態に係る分注機能付ホットセルが構成される。
【0032】
第2ホットセル20は、上記した品質検定装置16を収容する。この第2ホットセル20は、第1ホットセル18よりも低い放射線遮蔽能を有する。放射線遮蔽能が低くてよいため、同じ鉛の壁体であれば第1ホットセル18よりも厚みを薄くでき、或いは、鉄などの異なる材料から壁体を形成することができる。この第2ホットセル20は、常時換気がなされているものの、室内をそれほど高度に清浄に保つ必要がないため、Hepaフィルタは必ずしも設ける必要はない。但し、日本国のように放射性薬剤の基準においてホットセル内は全てクラス10000以下の清浄度が要求される場合には、Hepaフィルタを設ける必要がある。
【0033】
次に、図3及び図4を参照して、放射性液体生成システム10の具体的構成について説明する。
【0034】
第1ホットセル18は、図3及び図4に示すように、外形が略直方体状のセルである。この第1ホットセル18は、支持脚91により設置面上で支持されている。この第1ホットセル18内に、合成装置12やHEPAフィルタのフィルタユニット92が収容されている。フィルタユニット92は、例えば網かご93により支持することができる。合成装置12は、支持台93により支持することができる。また、第1ホットセル18内であって支持台93の下方に立設されたパネル94の前面に、上記した分注機能部14が組付けられている。なお、原液貯留部24の近傍には、合成装置12からの放射能を遮蔽して、収容部28における放射能の計測への影響を低減するための上記した遮蔽壁32が設けられている。
【0035】
第1ホットセル18内であって分注機能部14の後方には、図4に示すように、分注機能部14用のフィルタユニット95が別途設けられている。なお、合成装置12を支持する支持台93の一部は、分注機能部14への影響を更に低減する観点から、薄い鉛板96を含んでいてもよい。また、第1ホットセル18の上部には、フィルタユニット92,95を制御するための制御装置97が設けられている。
【0036】
第1ホットセル18の底壁と上部側壁との間は、図4に示すように、ダクト98により接続されている。これにより、フィルタユニット92から下方に供給された空気が支持台93と側壁との隙間を通って底壁に至り、ダクト98を通って再びフィルタユニット92に戻って循環するようになっている。
【0037】
この第1ホットセル18の前壁は、開閉式の扉とされている。この扉は、分注機能部14に対応した扉99と合成装置12に対応した扉100との二段で構成されている。これら扉99,100を通して、合成装置12の搬入搬出、及びメンテナンス等が可能とされ、また分注機能部14の操作、及びメンテナンス等が可能とされている。
【0038】
第2ホットセル20は、外形が略直方体状のセルであり、第1ホットセル18に隣接して設けられている。この第2ホットセル18内に、上記した品質検定装置16や、その制御装置101などが収容されている。なお、第1ホットセル18と第2ホットセル20とは鉛管102により接続されており、上記した分注機能部14の流路切替装置44の三方弁から延びるチューブ48が、この鉛管102を通って品質検定装置16に接続されている。
【0039】
次に、上記した放射性液体生成システム10の作用及び効果について説明する。
【0040】
この放射性液体生成システム10では、図1に示すように、まず換気系を作動させ、HepaフィルタFを介して常時換気して、第1ホットセル18内を清浄に保つ。また、同様に第2ホットセル20内を換気する。
【0041】
次に、合成装置12で放射性液体を合成する。そして、放射性液体の原液をチューブ22を通して分注機能部14に送る。分注機能部14では、図2に示すように、送られてきた放射性液体の原液を原液バイアル26に貯留する。
【0042】
次に、流路切替装置44を操作して、シリンジ38と原液バイアル26とを連通し、放射性液体の原液を所定量だけシリンジ38に抜き取る。次に、流路切替装置44を操作して、シリンジ38と分注バイアル36とを連通させ、抜き取った原液を分注バイアル36に流し込む。次に、流路切替装置44を操作して、シリンジ38と希釈液供給部40とを連通させ、蒸留水を所定量だけシリンジ38に抜き取る。次に、流路切替装置44を操作して、シリンジ38と分注バイアル36とを連通させ、抜き取った蒸留水を分注バイアル36に流し込む。そして、必要に応じて、流路切替装置44を操作して、パージガス供給部42と分注バイアル36とを連通させ、パージガスにより流路切替装置44内に残存する原液及び蒸留水を分注バイアル36に流し込む。
【0043】
このようにして、所定放射能量(例えば、18.5GBq)及び所定容量(例えば、30mL)の放射性液体が分注バイアル36に分注される。
【0044】
次に、放射性液体の品質検定のため、分注バイアル36に分注された放射性液体の一部を、品質検定装置16に送る。まず、流路切替装置44を操作して、分注バイアル36とシリンジ38とを連通させ、分注バイアル36内の放射性液体を所定量だけシリンジ38に抜き取る。次に、流路切替装置44を操作して、シリンジ38とサンプルバイアル46とを連通させ、シリンジ38内の放射性液体をチューブ48を通してサンプルバイアル46に流し込む。
【0045】
品質検定装置16では、サンプルバイアル46から放射性液体を抜き出し、試験紙テーブル54上で、アルミナ試験、pH試験、クリプトフィックス試験を行う。また、放射線検出器84により、放射性液体の半減期を測定する。また、分析カラム68及び放射線検出器70において、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により、例えば異核種の放射性物質を含んでいないか、放射化学的純度、ClDGなど異なる糖を含んでいないか、などの放射性液体の純度試験を行う。
【0046】
そして、上記した品質検定装置16における検定、及びその他の試験により、全ての基準を満たすと判定された後、分注バイアル36を第1ホットセル18の分注機能部14から取り出し、投与器などにより被験者の投与に供する。
【0047】
以上詳述したように、本実施形態に係る放射性液体生成システム10では、第1ホットセル18に分注機能部14を持たせ、この第1ホットセル18に合成装置12を収容しているため、放射性液体を少量(例えば、1mL程度)しか取り扱わない品質検定装置16を収容する第2ホットセル20を、放射線遮蔽能のより低いセルとすることができる。従って、厚みを薄くするなど第2ホットセル20の構成を簡略化できるため、放射線遮蔽能の高いセルが2つ必要であった従来のシステムに比べて、低コスト化を図ることができる。
【0048】
また、本実施形態に係る放射性液体生成システム10は、合成装置12から分注機能部14に向けて放射性液体を送出するためのチューブ22と、分注機能部14から品質検定装置16に向けて放射性液体を送出するためのチューブ48を備えるため、放射性液体の合成から、分注、品質検定まで、人手を介する必要がなくなるため、省力化と被爆のおそれの低減を図ることができる。
【0049】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、上記した実施形態では、合成装置12から分注機能部14への放射性液体の搬送をチューブ22により行うようにしたが、合成装置12において原液を原液バイアル貯留し、この原液バイアルを人手を介して分注機能部14まで運ぶようにしてもよい。また、分注装置14から品質検定装置16への放射性液体のサンプルの搬送も、分注機能部14においてサンプル分をサンプルバイアルに分注し、このサンプルバイアルを人手を介して品質検定装置16まで運ぶようにしてもよい。ただし、省力化及び被爆の減少を図る観点からは、流路を介して放射性液体を直接搬送するのが好ましい。
【0050】
また、分注機能部14における原液バイアル26から分注バイアル36への放射性液体の分注の方法は、上記したような流路切替装置44を使用する以外にも、他の方法を用いることができる。
【0051】
また、品質検定装置16は、上記した品質検定のための装置以外にも、他の装置を含んでもよい。例えば、品質検定装置16は、エンドトキシンの試験を行うためのトキシノメータや、トキシノメータに自動的にサンプルを提供するための装置、無菌検査のための恒温培養器、或いは培養器に自動的にサンプルを提供する装置を含んでいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施形態に係る放射性液体生成システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】分注機能部及び品質検定装置の構成を示す図である。
【図3】実施形態に係る放射性液体生成システムの具体的構成を示す図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】従来の放射性液体生成システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1…放射性液体生成システム、12…合成装置、14…分注機能部、16…品質検定装置、18…第1ホットセル、20…第2ホットセル、22,48…チューブ、F…Hepaフィルタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射性液体を合成する合成装置と、
前記放射性液体の品質を検定する品質検定装置と、
前記合成装置を収容し、該合成装置において合成された前記放射性液体を分注する分注機能部を有する第1ホットセルと、
前記品質検定装置を収容する第2ホットセルと、
を備えることを特徴とする放射性液体生成システム。
【請求項2】
前記第2ホットセルの放射線遮蔽能は、前記第1ホットセルの放射線遮蔽能よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の放射性液体生成システム。
【請求項3】
前記合成装置から前記分注機能部に向けて前記放射性液体を送出するための第1流路と、
前記分注機能部から前記品質検定装置に向けて前記放射性液体を送出するための第2流路と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性液体生成システム。
【請求項4】
放射性液体を合成する合成装置を収容する収容部と、
前記合成装置において合成される前記放射性液体を分注する分注機能部と、
を備えることを特徴とする分注機能付ホットセル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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