説明

放射線治療装置及び放射線照射方法

【課題】治療計画情報の絞り開度に対応した照射野と実際の照射野とを一致させた放射線照射を確実に実施して安全性を向上すること。
【解決手段】医用ライナック本体4から照射され、絞り装置5を通過した放射線をFPD6により撮影し、この放射線の照射野を撮影した画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて医用ライナック本体4による放射線治療を実施又は中断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に放射線を照射して治療を行う放射線治療装置及び放射線照射方法に関する。
【背景技術】
【0002】
かかる放射線治療装置は、放射線を照射する放射線源やこの放射線源から照射された放射線を絞る絞り装置を有する医用ライナックと、この医用ライナックに治療計画情報をセットアップした状態を照合する照合記録装置とを有する。このうち照合記録装置は、治療用計画装置から治療計画情報を受け取る。この治療計画情報は、例えば放射線の照射線量や絞り装置の絞り開度等の情報を含む。照合記録装置は、治療計画情報を医用ライナックに送信してセットアップし、このセットアップした状態を医用ライナックから受信し、この受信したセットアップ情報と治療計画情報とを照合する。この照合の結果、セットアップ情報と治療計画情報とが一致すれば、照合記録装置は、医用ライナックにおける放射線照射を可能とする。
【0003】
このような照合の際、照合記録装置は、医用ライナックからセットアップした絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として受け取り、このパラメータに基づいて絞り装置の絞り開度が絞り開度情報に従ってセットアップされたか否かを照合する。この照合の結果、セットアップされた絞り開度が絞り開度情報と一致すれば、照合記録装置は、医用ライナックにおける放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認する。
【0004】
通常の放射線治療装置における照合記録装置は、セットアップ情報と治療計画情報とが一致して医用ライナックにおける放射線照射の実施を可能とした後、医用ライナックにおける絞り開度を可変して照射野を変更することは行われない。
但し、回転放射線治療の放射線治療装置は、放射線源を備えた架台を回転し、回転照射の各角度毎に各絞り開度を可変する情報を医用ライナックに送信し、この医用ライナックにおいて立体的な放射線の線量分布を得る。又、放射線強度を変調した放射線照射を実施する強度変調放射線治療(IMRT)の放射線治療装置は、放射線強度の変調毎に各絞り開度を可変する情報を医用ライナックに送信し、この医用ライナックにおいて各絞り開度毎の各照射野で放射線を同一方向から照射し、例えば腫瘍等の治療部位中で異なる線量分布を得る。
【0005】
しかしながら、上記照合記録装置は、医用ライナックからセットアップした絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータで受け取り、このパラメータに基づいて照射野の確認を行っているので、医用ライナックにおいて実際に照射される放射線の照射野を確認していない。このため、実際の照射野は、セットアップした絞り開度に対応する照射野に一致するかは分からない。
回転放射線治療の放射線治療装置は、回転照射の各角度毎に各絞り開度を可変する情報を医用ライナックに送信するが、仮に要求しない絞り開度の情報を医用ライナックに送信した場合、当該絞り開度による照射野を確認することができない。
【特許文献1】特開平9−66116号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、治療計画情報の絞り開度に対応した照射野と実際の照射野とを一致させた放射線照射を確実に実施して安全性を向上できる放射線治療装置及び放射線照射方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の主要な局面に係る放射線治療装置は、医用ライナックに少なくとも絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと治療計画情報とが照合すると、医用ライナックにおいて放射線の照射を実施する放射線治療装置において、放射線を撮影する画像撮影部と、画像撮影部の撮影により取得された画像データに基づいて放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて放射線照射を実施するか否か判断する照合部とを具備する。
【0008】
本発明の別の局面に係る放射線照射方法は、医用ライナックに少なくとも絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと治療計画情報とが照合すると、医用ライナックにおいて放射線の照射を実施する放射線照射方法において、放射線を平面検出器により検出し、コンピュータ処理により平面検出器の検出信号に基づいて画像データを取得し、この取得された画像データに基づいて放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて放射線照射を実施するか否か判断する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、治療計画情報の絞り開度に対応した照射野と実際の照射野とを一致させた放射線照射を確実に実施して安全性を向上できる放射線治療装置及び放射線照射方法を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は放射線治療装置の全体構成図を示す。この放射線治療装置は、医用ライナック1と、この医用ライナック1の制御系2と、照合記録装置3とを有する。医用ライナック1は、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に放射線を照射して治療を行う。この医用ライナック1は、医用ライナック本体4と、絞り装置5と、画像撮影部としてのFPD6とを有する。医用ライナック本体4は、放射線を照射する放射線源を有する。この放射線は、例えばX線、γ線、α線、電子線、陽子線等を有する。絞り装置5は、放射線源から照射された放射線を絞り、例えば被検体に照射する放射線の照射野を可変する。絞り装置5は、複数の絞り開度に可変可能である。平面検出器(Flat Panel Detector:以下、FPDと称する)5は、半導体からなる複数の受光素子を平面状に配置してなる。このFPD6は、放射線源から照射され、絞り装置5を通過した放射線を撮影し、その撮影信号を出力する。
【0011】
制御系2は、医用ライナック1を動作制御するもので、医用ライナック制御装置7と、絞り制御装置8と、FPD制御装置9と、画像収集装置10とを有する。医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3から送信された治療計画情報を入力してセットアップし、このセットアップした状態を照合記録装置3に返答する。この場合、医用ライナック制御装置7は、セットアップした治療計画情報のうち絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として照合記録装置3に返答する。又、医用ライナック制御装置7は、セットアップした治療計画情報に従って医用ライナック本体4を動作制御すると共に、絞り制御装置8とFPD制御装置9とにそれぞれ各指令を発する。
【0012】
医用ライナック制御装置7は、後述するように照合記録装置3からの指示を受け、医用ライナック本体4において放射線照射を実施する前、実際の放射線の照射野が治療計画情報の絞り開度に対応した照射野に照合するかを確認するために、医用ライナック本体4において放射線を照射させる。このときの医用ライナック本体4から照射される放射線の線量は、治療時に実施される放射線の照射線量よりも少なく設定されている。
【0013】
絞り制御装置8は、医用ライナック制御装置7から発せられた指令に従って絞り装置5の絞り開度を制御する。FPD制御装置9は、医用ライナック制御装置7から発せられた指令に従ってFPD6を動作制御する。画像収集装置10は、FPD6から出力された撮影信号を入力し、放射線の照射野を撮影した画像データを収集する。
治療計画装置11が照合記録装置3に接続されている。この治療計画装置11は、被検体に対する治療計画、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射する放射線の照射野に応じた絞り装置5の絞り開度、放射線の照射線量等を含む治療計画情報を作成する。
【0014】
照合記録装置3は、治療計画装置11から治療計画情報を受け取って医用ライナック制御装置7に送信し、この医用ライナック制御装置7から返答されるセットアップ状態を受信し、このセットアップ状態と治療計画情報とを照合する。この照合の際、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されたセットアップ状態のうち絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として受け取り、このパラメータに基づいて絞り装置5の絞り開度が治療計画情報の絞り開度に従ってセットアップされたか否かを照合する。
【0015】
照合記録装置3は、放射線照射を実施する前、実際の放射線の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック本体4において治療時に実施される放射線の照射線量よりも少なく設定された放射線を照射させ、FPD6を撮影動作させる各指示を医用ライナック制御装置7に発する。これと共に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された画像データを受け取り、この画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて放射線照射を実施するか否か判断する。
【0016】
実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して放射線照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して放射線照射の実施を中止させる。
この照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7のセットアップ状態と治療計画情報とを照合結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合結果等を記憶する。
【0017】
次に、上記の如く構成された装置における絞り開度の照合動作について図2に示す照射野照合シーケンスを参照して説明する。
治療計画装置11は、被検体に対する治療計画、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射する放射線の照射野に応じた絞り装置5の絞り開度、放射線の照射線量等を含む治療計画情報を作成する。
【0018】
照合記録装置3は、治療計画装置11から治療計画情報を受け取り、この治療計画情報を医用ライナック制御装置7に送信する。この医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3から送信された治療計画情報を入力してセットアップし、このセットアップした状態を照合記録装置3に返答する。この場合、医用ライナック制御装置7は、セットアップした治療計画情報のうち絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として照合記録装置3に返答する。
【0019】
この照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されるセットアップ状態を受信し、このセットアップ状態と照合記録装置3から受け取った治療計画情報とを照合する。この照合の際、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されたセットアップ状態のうち絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として受け取り、このパラメータに基づいて絞り装置5の絞り開度が治療計画情報の絞り開度に従ってセットアップされたか否かを照合する。
【0020】
次に、照合記録装置3は、放射線照射を実施する前、実際の放射線の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック制御装置7に対して放射線の照射とFPD6の撮影動作との各指示を発する。医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3からの指示を受け、医用ライナック本体4から治療時に実施される放射線の照射線量よりも少なく設定された線量の放射線を照射させる。
FPD6は、医用ライナック本体4の放射線源から照射され、絞り装置5を通過した放射線を撮影し、その撮影信号を出力する。画像収集装置10は、FPD6から出力された撮影信号を入力し、放射線の照射野を撮影した画像データを収集する。
【0021】
照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された画像データを受け取り、この画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合する。この実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して放射線照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して放射線照射の実施を中止させる。
【0022】
このように上記第1の実施の形態によれば、放射線照射を実施する前、医用ライナック本体4から照射され、絞り装置5を通過した放射線をFPD6により撮影し、この放射線の照射野を撮影した画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合するので、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致しているか否かを確認できる。実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、実際の放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認でき、放射線照射を実施できる。照合結果が不一致であれば、医用ライナック制御装置7に対して放射線照射の実施を中止できる。従って、治療計画情報の絞り開度に対応した照射野と実際の照射野とを高精度に一致させることができ、放射線照射の実施の安全性を向上できる。これにより、治療計画情報により指示される例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射野を高精度に合わせて放射線を照射し、腫瘍等の治療をすることができる。
【0023】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、放射線治療装置の全体構成は、図1に示す構成と同一であり、相違する構成を説明する。
照合記録装置3は、放射線照射の実施中、定期的に、実際の放射線の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック本体4において治療時に実施される放射線の照射線量よりも少なく設定された放射線を照射させ、FPD6を撮影動作させる各指示を医用ライナック制御装置7に発する。これと共に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された画像データを受け取り、この画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、この照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて放射線照射を実施するか否か判断する。
【0024】
実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して放射線照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して放射線照射の実施を中断させる。
【0025】
次に、上記の如く構成された装置における絞り開度の照合動作について図3に示す照射野照合シーケンスを参照して説明する。
照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されるセットアップ状態を受信し、このセットアップ状態と照合記録装置3から受け取った治療計画情報とを照合する。この照合の動作までは、上記第1の実施の形態と同一である。この照合の結果、医用ライナック制御装置7のセットアップ状態と治療計画情報とが一致すれば、照合記録装置3は、放射線照射を実施させる。
【0026】
次に、照合記録装置3は、放射線照射の実施中、定期的に、実際の放射線の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック制御装置7に対して放射線の照射とFPD6の撮影動作との各指示を発する。医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3からの指示を受け、定期的に、医用ライナック本体4から治療時に実施される放射線の照射線量よりも少なく設定された線量の放射線を照射させる。
FPD6は、医用ライナック本体4の放射線源から照射され、絞り装置5を通過した放射線を逐次撮影し、その各撮影信号を出力する。画像収集装置10は、FPD6から出力された撮影信号を逐次入力し、放射線の照射野を撮影した画像データを逐次収集する。
【0027】
照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の放射線の照射野を逐次求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合する。これら実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の放射線の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して放射線照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して放射線照射の実施を中断させる。
【0028】
このように上記第2の実施の形態によれば、放射線照射の実施中に、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合するので、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することができると共に、放射線照射の実施中に、実際の放射線の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致しなければ、この時点で放射線照射の実施を中断でき、安全性をより向上できる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、放射線治療装置の全体構成は、図1に示す構成と同一であり、相違する構成を説明する。
本放射線治療装置は、回転放射線治療の医用ライナック本体4を備える。この医用ライナック本体4は、放射線源を備えた架台を回転し、この回転照射の各角度毎に絞り装置5の各絞り開度を可変し、立体的な放射線の線量分布を得る。表1は、回転照射の角度(架台角度)と絞り装置5の絞り開度との関係の一例を示す。
【表1】

【0030】
照合記録装置3は、回転照射の実施中、例えば回転照射の各角度毎に、実際の放射線の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック本体4において治療時に実施される回転照射時の照射線量よりも少なく設定された放射線を照射させ、FPD6を撮影動作させる各指示を医用ライナック制御装置7に発する。これと共に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された例えば回転照射の各角度毎の各画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の放射線の照射野を求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて回転照射を実施するか否か判断する。
実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の回転照射の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して回転照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して回転照射の実施を中断させる。
【0031】
次に、上記の如く構成された装置における絞り開度の照合動作について図4に示す照射野照合シーケンスを参照して説明する。
治療計画装置11は、被検体に対する治療計画、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射する回転照射の各角度毎の各照射野に応じた絞り装置5の各絞り開度、放射線の各照射線量等を含む治療計画情報を作成する。
【0032】
照合記録装置3は、治療計画装置11から治療計画情報を受け取り、この治療計画情報を医用ライナック制御装置7に送信する。この医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3から送信された治療計画情報を入力してセットアップし、このセットアップした状態を照合記録装置3に返答する。この場合、医用ライナック制御装置7は、セットアップした治療計画情報のうち回転照射の各角度毎の各絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として照合記録装置3に返答する。
【0033】
この照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されるセットアップ状態を受信し、このセットアップ状態と照合記録装置3から受け取った治療計画情報とを照合する。この照合の際、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されたセットアップ状態のうち回転照射の各角度毎の各絞り開度を例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として受け取り、このパラメータに基づいて絞り装置5の回転照射の各角度毎の各絞り開度が治療計画情報の各絞り開度に従ってセットアップされたか否かを照合する。この照合の結果、医用ライナック制御装置7のセットアップ状態と治療計画情報とが一致すれば、照合記録装置3は、回転照射を実施させる。
【0034】
次に、照合記録装置3は、回転照射の実施中、実際の回転照射の照射野と治療計画情報の照射野とを照合するために、医用ライナック制御装置7に対して回転照射とFPD6の撮影動作との各指示を発する。医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3からの指示を受け、回転照射の各角度毎に、医用ライナック本体4から治療時に実施される回転照射の照射線量よりも少なく設定された線量の放射線を照射させる。
FPD6は、医用ライナック本体4の放射線源から照射され、絞り装置5を通過した放射線を逐次撮影し、その各撮影信号を出力する。画像収集装置10は、FPD6から出力された撮影信号を逐次入力し、放射線の照射野を撮影した画像データを逐次収集する。
【0035】
照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された各画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の回転照射の照射野を逐次求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合する。これら実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の回転照射の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して回転照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して回転照射の実施を中断させる。
【0036】
このように上記第3の実施の形態によれば、回転照射の実施中に、実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野とを照合し、実際の回転照射の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、回転照射を継続して実施でき、照合結果が不一致であれば、医用ライナック制御装置7に対して回転照射の実施を中断できる。これにより、治療計画情報の絞り開度に対応した回転照射の各角度毎の各照射野と実際の回転照射の各照射野とを一致させた回転照射を確実に実施して安全性を向上でき、治療計画情報により指示される例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射野を正確に合わせて回転照射し、腫瘍等の治療をすることができる。
【0037】
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、放射線治療装置の全体構成は、図1に示す構成と同一であり、相違する構成を説明する。
放射線治療の概略を説明すると、図5に示すように被検体内には、例えば腫瘍等の特定部位12が存在する。この特定部位12は、厚みが均一でなく、厚い部分とこれよりも薄い部分とを有する。このような特定部位12を放射線治療する場合、厚い部分には薄い部分に照射する照射線量よりも大きい照射線量を照射する。従って、強度変調放射線治療は、特定部位12に照射する放射線強度を変調するために、それぞれ照射野のサイズが異なる放射線照射を複数回、例えば図5では4回の放射線照射R〜Rを実施する。これにより、特定部位12における厚い部分に対する放射線照射の実施回数は、薄い部分に対する放射線照射の実施回数よりも多く設定され、厚い部分における照射線量を薄い部分の照射線量よりも大きくする。
【0038】
本放射線治療装置の医用ライナック本体4は、強度変調放射線治療(IMRT)を実施するために、連続して放射線を照射しながら絞り装置5の絞り開度を連続して可変する。例えば、絞り装置5の絞り開度は、図6に示すように時間経過に従って上記各放射線照射R〜Rの照射野サイズを連続的に変化させるための連続的な変化の絞り開度Hとなる。医用ライナック本体4は、絞り装置5の絞り開度を図6に示す絞り開度Hに従って連続的にさせて強度変調した放射線を照射し、この後、絞り開度Hに従って連続的にさせて強度変調した放射線を別方向から連続して照射可能である。
【0039】
従って、照合記録装置3は、絞り開度Hに従って連続して絞り装置5の絞り開度を可変して強度変調放射線の照射の実施中、逐次、強度変調放射線治療時に実施される放射線照射の照射線量よりも少なく設定された放射線を照射させ、FPD6を撮影動作させる各指示を医用ライナック制御装置7に発する。これと共に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された各画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の強度変調放射線治療時の照射野を求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて強度変調放射線治療を実施するか否か判断する。
【0040】
実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、実際の強度変調放射線治療時の照射野が治療計画情報の照射野に一致すると確認して強度変調放射線治療時を継続して実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して強度変調放射線治療の実施を中断させる。
【0041】
次に、上記の如く構成された装置における絞り開度の照合動作について図7に示す照射野照合シーケンスを参照して説明する。
治療計画装置11は、被検体に対する治療計画、例えば被検体内に存在する腫瘍等の特定部位に照射する強度変調放射線治療による例えば図6に示す連続的に可変する絞り装置5の絞り開度H等を含む治療計画情報を作成する。
【0042】
照合記録装置3は、治療計画装置11から治療計画情報を受け取り、この治療計画情報を医用ライナック制御装置7に送信する。この医用ライナック制御装置7は、照合記録装置3から送信された治療計画情報を入力してセットアップし、このセットアップした状態を照合記録装置3に返答する。この場合、医用ライナック制御装置7は、セットアップした治療計画情報のうち連続的に可変する絞り開度Hを例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として照合記録装置3に返答する。
【0043】
この照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されるセットアップ状態を受信し、このセットアップ状態と照合記録装置3から受け取った治療計画情報とを照合する。この照合の際、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7から返答されたセットアップ状態のうち連続的に可変する絞り開度Hを例えば電気的な信号から成るパラメータ化した情報として受け取り、このパラメータに基づいて絞り装置5の絞り開度が治療計画情報の絞り開度Hに従ってセットアップされたか否かを照合する。この照合の結果、医用ライナック制御装置7のセットアップ状態と治療計画情報とが一致すれば、照合記録装置3は、強度変調放射線治療による放射線の照射を実施させる。
【0044】
次に、照合記録装置3は、絞り開度Hに従って連続して絞り装置5の絞り開度を可変して強度変調放射線の照射の実施中、逐次、強度変調放射線治療時に実施される放射線照射の照射線量よりも少なく設定された放射線を照射させ、FPD6を撮影動作させる各指示を医用ライナック制御装置7に発する。
【0045】
FPD6は、医用ライナック本体4の放射線源から照射され、絞り装置5を通過した放射線を逐次撮影し、その各撮影信号を出力する。画像収集装置10は、FPD6から出力された撮影信号を逐次入力し、放射線の照射野を撮影した画像データを逐次収集する。
これと共に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された各画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の強度変調放射線治療時の照射野を求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて強度変調放射線治療を実施するか否か判断する。
実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野との照合の結果、実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、照合記録装置3は、強度変調放射線治療による放射線の照射を実施させる。照合結果が不一致であれば、照合記録装置3は、医用ライナック制御装置7に対して強度変調放射線治療による放射線の照射を中断させる。
【0046】
医用ライナック本体4は、絞り装置5の絞り開度を図6に示す絞り開度Hに従って連続的にさせて強度変調した放射線を照射し、この後、放射線の照射方向を変えて別方向から絞り開度Hに従って連続的にさせて強度変調した放射線を連続して照射する。このときも上記同様に、照合記録装置3は、画像収集装置10により収集された各画像データを逐次受け取り、これら画像データに基づいて実際の強度変調放射線治療時の照射野を求め、これら照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて強度変調放射線治療を実施するか否か判断する。
【0047】
このように上記第4の実施の形態によれば、強度変調放射線治療時において、実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて強度変調放射線治療を実施するか否か判断し、実際の強度変調放射線治療時の照射野と治療計画情報に含む照射野とが一致していれば、強度変調放射線治療を継続して実施でき、照合結果が不一致であれば、医用ライナック制御装置7に対して強度変調放射線治療の実施を中断できる。これにより、連続的に可変する絞り開度Hに対応した照射野による強度変調放射線治療の安全性を向上でき、例えば腫瘍等の特定部位12の厚みに応じた適切な照射線量の放射線を照射できる。又、絞り装置5の絞り開度を連続的に可変するので、強度変調放射線治療に要する時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る放射線治療装置の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】同装置における放射線照射の実施前における照射野照合シーケンス。
【図3】本発明に係る放射線治療装置の第2の実施の形態における放射線照射の実施中における照射野照合シーケンス。
【図4】本発明に係る放射線治療装置の第3の実施の形態における回転照射の実施中における照射野照合シーケンス。
【図5】強度変調放射線治療による照射線量の一例を示す線量分布図。
【図6】本発明に係る放射線治療装置の第4の実施の形態における強度変調放射線治療の照射線量の一例を示す線量分布図。
【図7】同装置における強度変調放射線治療を示す照射野照合シーケンス。
【符号の説明】
【0049】
1:医用ライナック、2:制御系、3:照合記録装置、4:医用ライナック本体、5:絞り装置、6:平面検出器(FPD)、7:医用ライナック制御装置、8:絞り制御装置、9:FPD制御装置、10:画像収集装置、11:治療計画装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用ライナックに少なくとも絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて前記治療計画情報に従って放射線の照射を実施する放射線治療装置において、
前記放射線を撮影する画像撮影部と、
前記画像撮影部の撮影により取得された画像データに基づいて前記放射線の照射野を求め、この照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断する照合部と、
を具備したことを特徴とする放射線治療装置。
【請求項2】
前記照合部は、前記照合結果が一致していれば、前記放射線照射を実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線照射の実施を中止することを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
【請求項3】
前記照合部は、前記放射線照射の実施の前に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
【請求項4】
前記照合部は、前記放射線照射の実施中に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
【請求項5】
前記照合部は、前記放射線照射の実施前及び実施中に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項1記載の放射線治療装置。
【請求項6】
前記照合部は、前記放射線照射の実施中、定期的に前記照合を行うことを特徴とする請求項4又は5記載の放射線治療装置。
【請求項7】
医用ライナックに少なくとも回転照射の各角度毎の各絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて放射線の回転照射を実施する放射線治療装置において、
前記各角度毎に前記放射線を撮影する画像撮影部と、
前記画像撮影部の撮影により取得された複数の画像データに基づいて前記各角度毎に前記放射線の各照射野を求め、これら照射野と前記治療計画情報に含む前記各角度毎の各照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて前記放射線の回転照射を実施するか否か判断する照合部と、
を具備したことを特徴とする放射線治療装置。
【請求項8】
前記照合部は、前記逐次照合される前記各照合結果が一致していれば、前記放射線の回転照射を継続して実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線の回転照射の実施を中断することを特徴とする請求項7記載の放射線治療装置。
【請求項9】
医用ライナックに少なくとも放射線強度を変調するための各絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて前記放射線強度を変調するための複数の放射線照射を実施する放射線治療装置において、
前記各放射線毎に前記放射線を撮影する画像撮影部と、
前記画像撮影部の撮影により取得された複数の画像データに基づいて前記各放射線毎の各照射野を求め、これら照射野と前記治療計画情報に含む各照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて前記放射線強度を変調するための前記複数の放射線照射を実施するか否か判断する照合部と、
を具備したことを特徴とする放射線治療装置。
【請求項10】
前記照合部は、前記各放射線照射毎に照合される前記各照合結果が一致していれば、前記放射線照射を継続して実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線照射の実施を中断することを特徴とする請求項9記載の放射線治療装置。
【請求項11】
医用ライナックに少なくとも絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて放射線の照射を実施する放射線照射方法において、
前記放射線を平面検出器により検出し、
コンピュータ処理により前記平面検出器の検出信号に基づいて画像データを取得し、この取得された前記画像データに基づいて前記放射線の照射野を求め、この照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断する、
ことを特徴とする放射線照射方法。
【請求項12】
前記照合結果が一致していれば、前記放射線照射を実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線照射の実施を中止することを特徴とする請求項11記載の放射線照射方法。
【請求項13】
前記放射線照射の実施の前に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項11記載の放射線照射方法。
【請求項14】
前記放射線照射の実施中に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項11記載の放射線照射方法。
【請求項15】
前記放射線照射の実施前及び実施中に、前記放射線の照射野と前記治療計画情報に含む照射野とを照合し、この照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断することを特徴とする請求項11記載の放射線照射方法。
【請求項16】
医用ライナックに少なくとも回転照射の各角度毎の各絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて放射線の回転照射を実施する放射線照射方法において、
前記各角度毎に前記放射線を平面検出器により検出し、
コンピュータ処理により前記平面検出器の検出信号に基づいて複数の画像データを取得し、これら画像データに基づいて前記各角度毎に前記放射線の各照射野を求め、これら照射野と前記治療計画情報に含む前記各角度毎の各照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて前記放射線の回転照射を実施するか否か判断する、
ことを特徴とする放射線放射方法。
【請求項17】
前記逐次照合される前記各照合結果が一致していれば、前記放射線の回転照射を継続して実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線の回転照射の実施を中断することを特徴とする請求項16記載の放射線照射方法。
【請求項18】
医用ライナックに少なくとも放射線強度を変調するための複数の放射線照射毎の各絞り開度を含む治療計画情報をセットアップし、このセットアップと前記治療計画情報とが照合すると、前記医用ライナックにおいて前記各放射線照射を実施する放射線照射方法において、
前記各放射線を平面検出器により検出し、
コンピュータ処理により前記平面検出器の検出信号に基づいて複数の画像データを取得し、これら画像データに基づいて前記各放射線の各照射野を求め、これら照射野と前記治療計画情報に含む各照射野とを逐次照合し、これら照合結果に基づいて前記放射線照射を実施するか否か判断する、
ことを特徴とする放射線照射方法。
【請求項19】
前記各放射線照射毎に照合される前記各照合結果が一致していれば、前記放射線照射を継続して実施し、前記照合結果が不一致であれば、前記放射線照射の実施を中断することを特徴とする請求項18記載の放射線照射方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−236739(P2007−236739A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−65424(P2006−65424)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【出願人】(594164531)東芝医用システムエンジニアリング株式会社 (892)
【Fターム(参考)】