説明

放送システム、受信装置及びプログラム

【課題】 視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、放送番組の利用を制限する。
【解決手段】 放送システムとして、制御情報1を含む第1放送データと制御情報2を含む第2放送データとを順次同一チャンネルで送信する放送局10と、第1及び第2放送データが順次取込まれたとき、入力される指令に基づいて、制御情報1,2に基づく処理を実行する放送受信機20とを備える。これにより、第1又は第2放送データを前提情報としたとき、視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、第1又は第2制御情報のいずれかが欠けるので、放送番組の利用を制限することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送に用いられる放送システム、受信装置及びプログラムに係り、特に、視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、放送番組の利用を制限し得る放送システム、受信装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、地上波放送等の放送局は、放送番組を無料で視聴可能に送信する一方、放送番組の途中に予め提供されたコマーシャルを挿入することにより、このコマーシャルを提供するコマーシャル提供会社から番組制作の費用等を得ている。
【0003】
すなわち、放送番組は、コマーシャルと共に視聴されることを重要な前提として、放送局とコマーシャル提供会社の協力により、無料で放送される。
【0004】
換言すると、視聴者がコマーシャル時に別のチャンネルに切換えたり、ビデオレコーダ等に搭載されたコマーシャルカット機能によってコマーシャルを削除して記録・再生したりするコマーシャルカット現象は、前述した重要な前提を崩すことにつながる。この種のコマーシャルカット現象は、特に有効な手法はないが、視聴者側でも煩雑な操作を要するので、頻度が少なく、問題にならないと考えられる。
【0005】
しかしながら、地上波放送がデジタル放送に移行した場合、放送番組とコマーシャルとを区別してコマーシャルをカットすることが技術的に容易になるので、視聴者側の機器にコマーシャルカット機能が普及してしまう可能性がある。
【0006】
また、デジタル放送を記録するハードディスクレコーダは、コマーシャルカット機能を有して今後の大きな普及が予想されるので、深刻な問題につながる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上説明したように、デジタル放送では、放送番組とコマーシャルとを区別することが容易になり、コマーシャルカット機能が視聴者側の機器に普及してしまう可能性がある。
【0008】
しかしながら、この種のコマーシャルカット機能は、コマーシャルが視聴されるという無料放送の重要な前提を崩すことにつながるので、放送局側及びコマーシャル提供会社側としては阻止されることが望ましい。
【0009】
また、これと類似して、放送番組を視聴した視聴者に分かる問題を番組の最後に出し、その回答を懸賞の応募条件として用いる懸賞募集番組が知られている。
【0010】
この場合、番組を視聴することが重要な前提であるが、放送局側としてはあまり難しい問題を出す訳にもいかない事情がある。このため、応募者の中に番組を視聴せずに、懸賞の応募部分のみを視聴して回答を作成する者が出る可能性を生じさせてしまう。
【0011】
コマーシャルカット又は懸賞応募番組のいずれにしても、視聴者が放送番組の前提情報を視聴しないにも関わらず、前提情報を視聴したと同様の利益を得られることになる。しかしながら、このようなことは放送局側としては阻止される方が望ましい。
【0012】
本発明は上記実情を考慮してなされたもので、視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、放送番組の利用を制限し得る放送システム、受信装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
第1の発明は、入力された視聴必須データに視聴必須データ識別番号を割り当て、この視聴必須データ識別番号を前記視聴必須データ内に挿入すると共に、この視聴必須データ識別番号に対応する応募資格情報を前記視聴必須データに挿入して得られた視聴必須データを送出する応募資格情報挿入手段と、入力された懸賞募集番組データに前記応募資格情報挿入手段で割り当てられた視聴必須データ識別番号を挿入すると共に、この懸賞募集番組データに対応する制御情報をも前記懸賞募集番組データに挿入して得られた懸賞募集番組データを送出する募集放送内情報挿入手段と、前記応募資格情報挿入手段から送出された視聴必須データと、前記募集放送内情報挿入手段から送出された懸賞募集番組データとを順次同一チャンネルで送信する送信手段と、前記応募資格情報挿入手段、前記募集放送内情報挿入手段及び前記送信手段を備えた放送装置と、前記放送装置から送信された視聴必須データ及び懸賞募集番組データを受信し、当該視聴必須データ及び懸賞募集番組データを別々に送出する受信手段と、前記受信手段から送出された視聴必須データから視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を抽出して保持する応募資格情報抽出手段と、前記受信手段から送出された懸賞募集番組データから視聴必須データ識別番号及び制御情報を抽出し、前記制御情報を保持する一方、当該視聴必須データ識別番号を送出する募集放送内抽出手段と、前記募集放送内抽出手段から受けた視聴必須データ識別番号と、応募資格情報抽出手段に保持された視聴必須データ識別番号とが一致するか否かを判定し、この判定結果に応じて判定出力信号を送出する一致判定手段と、利用者の操作により、懸賞募集番組の懸賞への応募に関する応募指令を入力するキー入力手段と、前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記キー入力手段から入力された応募指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された応募処理を実行する応募処理手段と、前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記応募処理手段による応募処理に関して制限を加える制限手段と、前記受信手段、前記応募資格情報抽出手段、前記募集放送内抽出手段、前記一致判定手段、前記キー入力手段、前記応募処理手段及び前記制限手段を備えた受信装置と、を備えた放送システムである。
【0014】
第2の発明は、第1の発明において、前記受信装置としては、前記キー入力手段、前記応募処理手段及び前記制限手段に代えて、利用者の操作により、懸賞募集番組への参加に関する参加指令を入力する参加指令キー入力手段と、前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記参加指令キー入力手段から入力された参加指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された参加処理を実行する参加処理手段と、前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記参加処理手段による参加処理に関して制限を加える参加制限手段と、を備えた放送システムである。
【0015】
これにより、第1又は第2の発明では、視聴必須データを前提情報としたとき、視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、応募資格情報が欠けるので、懸賞募集番組の懸賞への応募又は参加を制限することができる。
【0016】
なお、第1の発明は、「システム」として表現した場合を説明したが、これに限らず、全体又は個々の「装置」、全体又は各装置毎の「方法」、各装置毎の「プログラム」として表現してもよい。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明によれば、視聴者側で放送番組の前提情報がカットされた場合に、放送番組の利用を制限できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態の概要は、制御情報を含むコマーシャルデータ(又は必須視聴データ)を送信することにより、コマーシャルデータをカットした視聴者には、制御情報がカットされて、放送番組の利用が制限されるというものである。
【0019】
さてこのような各実施形態は、例えば予めスクランブルした放送番組を放送する放送局と、予め一定の義務をもつライセンスを受けて第1秘密情報を保有した受信機器とからなり、この受信機器のみが放送番組のデスクランブルに必要な第2秘密情報等を得られるサービス形態が望ましい。
【0020】
また、後述する制御情報1,2はコマーシャル又は放送番組の映像信号又は音声信号内に電子透かしとして埋込まれてもよく、又はブランキング期間に挿入されてもよく、また、番組の補助情報として送られる制御プログラムなど、放送番組データに同期した様々なデータに挿入してもよい。
【0021】
また、放送番組がスクランブルされている場合には、スクランブルを解くために必要な情報をコマーシャル内に挿入する形態としてもよい。さらに、コマーシャルを視聴した場合に限り、番組の記録が許可され、一時停止、巻き戻し、早送りなどの特殊再生を可能にさせる形態としてもよい。
【0022】
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す模式図である。この放送システムは、放送番組とコマーシャルを放送する放送局10と、この放送局10から放送された放送番組とコマーシャルを受信する放送受信機20とから構成される。
【0023】
ここで、放送局10は、CM内情報挿入部11、番組内情報挿入部12及び送信部13を備えている。
【0024】
CM内情報挿入部11は、入力されたコマーシャルデータ(以下、CMデータという)にCM ID(CM識別番号)を割当てる機能と、割当てたCM IDをCMデータ内に挿入すると共に、このCM IDに対応する制御情報1をCMデータに挿入する機能と、挿入して得たCMデータを送信部13に送出する機能とをもっている。
【0025】
ここで、CM IDは、CMカット記録のみを阻止する場合には番組内に連続的に挿入されるCMには同一のCM IDを割当てればよいが、特定CM毎に異なる制御をしたい場合には個別のCM IDが割当てられる。
【0026】
また、制御情報1としては、例えば、番組の録画制御情報、録画後の再生制御情報、視聴者参加型番組の場合には参加権の制御情報等が使用可能となっている。なお、CM IDや制御情報の挿入方法としては、映像のブランキング期間や映像或いは音声信号内に電子透かしとして埋込む方法等が使用可能となっており、これは次の番組内情報挿入部12でも同様である。
【0027】
番組内情報挿入部12は、入力された番組データにCM内情報挿入部11で割当てられたCM IDを挿入すると共に、この番組データに対応する制御情報2をも番組データに挿入し、得られた番組データを送信部13に送出する機能をもっている。
【0028】
ここで、制御情報2は、制御情報1と同様の内容の他に、CMを受信していない場合の番組視聴・記録制御に使用される情報等も含まれる。
【0029】
送信部13は、これらCM内情報挿入部11から送出されたCMデータと、番組内情報挿入部12から送出された番組データとを放送受信機20に送信する機能をもっている。
【0030】
一方、放送受信機20は、受信部21、CM内情報抽出部22、番組内情報抽出部23、一致判定部24、許可回路25及び制限回路26を備えている。なお、放送受信機20は、ハードウェア構成、又はハードウェア構成と一部がソフトウェアの構成により、実現可能であるが、ソフトウェア構成により実現される部分は、例えば記憶媒体又はネットワークからプログラムが予め放送受信機20のコンピュータにインストールされている。また、放送受信機20のうち、ソフトウェア構成で実現してもよい部分は、例えば受信部21を除く各部22〜26である。
【0031】
さて、受信部21は、放送局10から送信されたCMデータ及び番組データを受信する機能と、受信したCMデータをCM内情報抽出部22に送出し、また、受信部21が受信した番組データを番組内情報抽出部23に送出する機能とをもっている。
【0032】
CM内情報抽出部22は、受信部21から送出されたCMデータからCM ID及び制御情報1を抽出し、これらを保持しておく機能をもっている。なお、抽出する方式は、放送局10側で挿入する方式に応じて設けられる。例えば放送局10側で電子透かしとして挿入される場合は、電子透かしの抽出方式が設けられる。これは次の番組内情報抽出部23も同様である。
【0033】
番組内情報抽出部23は、受信部21から受けた番組データからCM ID及び制御情報2を抽出し、制御情報2を保持する一方、CM IDを一致判定部24に送出する機能をもっている。
【0034】
一致判定部24は、番組内情報抽出部23から受けたCM IDと、CM内情報抽出部22に保持されたCM IDとを比較し、両者が一致するか否かを判定する機能と、この判定結果が両者の不一致を示すとき又はCM内情報抽出部22がCM IDを保持していないとき、判定出力信号を制限回路26に送出する機能と、判定結果が両者の一致を示すとき、判定出力信号を許可回路25に送出する機能とをもっている。
【0035】
許可回路25は、一致判定部24から判定出力信号を受けると、各抽出回路22,23に保持された制御情報1及び制御情報2に基づいて、番組データ毎に設定された多様な記録再生制御や様々なサービス等を許可する機能をもっている。
【0036】
制限回路26は、一致判定部24から判定出力信号を受けると、番組内情報抽出部23に保持された制御情報2に基づいて、デジタル放送の記録、再生及びサービスに関して制限を加える機能をもっている。
【0037】
次に、以上のように構成された放送システムの動作を説明する。
【0038】
放送局10においては、番組データと、番組内に放送されるコマーシャルデータ(以下、CMデータという)とが用意される。CMデータはCM内情報挿入部11に入力され、番組データは番組内情報挿入部12に入力される。
【0039】
CM内情報挿入部11は、CMデータが入力されると、各々のCMデータにCM IDを割当て、このCM IDをCMデータ内に挿入すると共に、このCM IDに対応する制御情報1をCMデータに挿入し、得られたCMデータを送信部13に送出する。
【0040】
同様に、番組内情報挿入部12は、番組データが入力されると、番組データに上記割当てられたCM IDを挿入すると共に、この番組データに対応する制御情報2をも番組データに挿入し、得られた番組データを送信部13に送出する。
【0041】
送信部13は、これらCMデータと番組データを放送受信機20に送信する。
【0042】
一方、放送受信機20においては、受信部21が受信したCMデータをCM内情報抽出部22に送出し、また、受信部21が受信した番組データを番組内情報抽出部23に送出する。
【0043】
CM内情報抽出部22は、このCMデータからCM ID及び制御情報1を抽出し、これらを保持しておく。なお、最初にCMを受信せずに番組を受信した場合にはこのCM内情報抽出部22の処理を跳ばして次の番組内情報抽出部23の処理に進む。
【0044】
番組内情報抽出部23は、受信部21から受けた番組データからCM ID及び制御情報2を抽出し、制御情報2を保持する一方、CM IDを一致判定部24に送出する。
【0045】
一致判定部24は、このCM IDと、CM内情報抽出部22に保持されたCM IDとを比較し、両者が一致するか否かを判定し、この判定結果が両者の不一致を示すとき又はCM内情報抽出部22がCM IDを保持していないとき、判定出力信号を制限回路26に送出する。
【0046】
制限回路26は、判定出力信号を受けると、番組内情報抽出部23に保持された制御情報2に基づいて、デジタル放送の記録、再生及びサービスに関して制限を加える。
【0047】
制限としては、“記録が許可されない”、“視聴者参加番組の場合には参加資格が得られない”等、番組によって様々な制限が使用可能となっている。
【0048】
一方、一致判定部24は、判定結果が両者の一致を示すとき、判定出力信号を許可回路25に送出する。
【0049】
許可回路25は、判定出力信号を受けると、各抽出回路22,23に保持された制御情報1及び制御情報2に基づいて、番組データ毎に設定された多様な記録再生制御や様々なサービス等を許可する。これにより、記録再生制御や様々なサービス等を視聴者に享受可能な状態にすることができる。
【0050】
例えば、視聴者参加番組の場合、制御情報1の一部として参加権利情報を送ることにより、視聴者が番組に参加するサービスを享受することができる。
【0051】
上述したように本実施形態によれば、コマーシャル及びそのコマーシャルによって提供される番組データに関連情報(CM ID)や制御情報1,2を埋込むことによって、視聴者によるコマーシャルカットを効果的に抑制することができる。
【0052】
例えば、視聴者側で放送番組のCMデータがカットされた場合に、制御情報1が欠けるので、放送番組の利用を制限することができる。
【0053】
また、放送番組の視聴、記録、特殊再生や番組参加可否などを、コマーシャル或いは番組の特定期間に埋込まれたID情報等の視聴履歴情報に基づいて、番組提供者の意図に応じて制御することができる。
【0054】
(第2実施形態)
図2は本発明の第2の実施形態に係る放送システムに適用される放送局の構成を示す模式図であり、図3は同システムに適用される放送受信機の構成を示す模式図であって、図1と同種の要素には同一符号を付してその詳しい説明を省略し、ここでは異なる部分について主に述べる。なお、以下の実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
【0055】
すなわち、本実施形態は、第1の実施形態の具体例であり、放送局10及び法送受信機20の構成が詳細に示されている。
【0056】
ここで、放送局10は、前述した構成において、受信部13がデータ多重化部13a及びスクランブラ13bを備えたものとなっている。
【0057】
データ多重化部13aは、前述同様の各情報挿入部11,12から受けた挿入処理後のCMデータ及び番組データと、プログラムデータや文字放送データ等のその他データとを多重化し、得られた多重データをスクランブラ13bに送出する機能をもっている。
【0058】
スクランブラ13bは、データ多重化部13aから受けた多重データをスクランブル処理し、得られた放送データを送信する機能をもっている。
【0059】
一方、放送受信機20は、前述した構成において、受信部21が、チューナ部21a、デスクランブラ21b及び多重データ分離部21cを備えたものとなっている。また、放送受信機20は、メモリ22a、制御回路27、映像音声デコード部28、キー入力部29、別体のリモコン29a、ハードディスク(HDD)30を備えている。
【0060】
ここで、チューナ部21aは、放送局10から送信された放送データを図示しないアンテナを介して受信すると、キー入力部29の操作により、放送データの選択、復調、データの誤り訂正処理を行い、パケット形式の信号をデスクランブラ21bに送出する機能をもっている。
【0061】
デスクランブラ21bは、チューナ部21aから受けたパケット形式の信号をデスクランブル処理し、得られた多重データを多重データ分離部21cに送出する機能をもっている。
【0062】
多重データ分離部21cは、デスクランブラ21bから受けた多重データをCMデータ、番組データ及びその他データに分離する機能と、CMデータをCM内情報抽出部22に送出する機能と、番組データを番組内情報抽出部23に送出する機能と、その他データを対応する図示しない処理部に送出する機能とをもっている。
【0063】
メモリ22aは、CM内情報抽出部22により抽出されたCM ID及び制御情報1を一致判定部24から読出可能に保持するものである。
【0064】
制御回路27は、前述した許可回路25及び制限回路26の機能をもつものであり、具体的には一致判定部24から判定出力信号“一致(Yes)”及び制御信号1,2を受けると、これら制御情報1,2に基づいて、番組データ毎に設定された多様な記録再生制御や様々なサービス等を実行する機能をもっている。
【0065】
ここで、制御情報1,2に基づく実行内容は、例えば、キー入力部29からの記録指令に従い、各情報抽出部22,23から得られたCMデータ及び番組データに含まれる映像音声データをハードディスク30に記録する機能や、キー入力部29からの再生指令に従い、ハードディスク30に記録した映像音声データを映像音声デコード部28に入力する機能や、キー入力部29からの早送り/巻き戻し指令に従い、早送り/巻き戻し制御のための再生制御信号を映像音声デコード部に入力する機能などがある。すなわち、制御情報1,2に基づく実行内容としては、“記録再生機能に関して一切制限なし”、“特別モードの実行許可”等、様々なものがある。
【0066】
また、制御回路27は、一致判定部24から判定出力信号“不一致(No)”及び制御信号2を受けると、この制御情報2に基づいて、“一致”のときに実行可能な処理に関して制限を加える機能をもっている。制限としては、“記録が許可されない”、“記録再生時に特別モードが使用できない”等、番組によって様々な制限が使用可能となっている。
【0067】
なお、再生時の制限は、例えば一方の制御情報2を映像音声信号と共にハードディスク30に記録し、再生時に制御回路27に解釈させることにより実現可能となっている。
同様に、制限の無い再生は、両方の制御情報1,2を映像音声信号と共にハードディスク30に記録し、再生時に制御回路27に解釈させることにより実現してもよく、あるいは予め再生には制限無しとすることで実現してもよい。
【0068】
映像音声デコード部28は、各情報抽出部22,23から得られたCMデータ及び番組データに含まれる映像音声データをデコードし、映像音声出力を行なうものである。
【0069】
キー入力部29は、キー入力部29本体のキー入力操作又は別体として設けられたリモコン29aの操作に基づいて、通常のテレビジョン装置のチャンネル選択指令や音量調整指令などをチューナ部21aに入力する他に、放送内容の記録再生に関する記録指令、再生指令、早送り指令、巻き戻し指令などを制御回路27に入力する機能をもっている。
【0070】
ハードディスク30は、制御回路27から読出/書込可能に、映像音声信号及び制御情報2(及び1)が記憶されるものであって、ここでは放送受信機20に内蔵されているが、これに限らず、放送受信機20の外部に接続されていてもよい。
【0071】
次に、以上のように構成された放送システムの動作を説明する。
いま、放送局10は、前述した通り、各情報挿入部11,12がそれぞれCM ID及び制御情報1が挿入されたCMデータと、同CM ID及び制御情報2が挿入された番組データとを受信部13に送出する。
【0072】
受信部13においては、データ多重化部13aがCMデータ及び番組データと、プログラムデータや文字放送データ等のその他データとを多重化し、得られた多重データをスクランブラ13bに送出する。
【0073】
スクランブラ13bは、多重データをスクランブル処理し、得られた放送データを送信する。
【0074】
一方、放送受信機20の受信部21においては、チューナ部21aが放送データを受信し、選択・復調等の後に得られたパケット形式の信号をデスクランブラ21bに送出し、デスクランブラ21bがこの信号に含まれるCMデータ、番組データ及びその他データをデスクランブルして多重データ分離部21cに送出する。
【0075】
多重データ分離部21cは、CMデータ及び番組データや、プログラムデータ、文字放送データなどの個々のデータを分離し、CMデータをCM内情報抽出部22に送出し、番組データを番組内情報抽出部23に送出し、その他データを対応する図示しない処理部に送出する。
【0076】
CM内情報抽出部22は、前述同様に、このCMデータからCM ID及び制御情報1を抽出し、このCM ID及び制御情報1をメモリ22aに書込むと共に、CMデータの映像音声データを映像音声デコード部28に送出する。
【0077】
番組内情報抽出部23は、受信部21から受けた番組データからCM ID及び制御情報2を抽出し、これらCM ID及び制御情報2を一致判定部24に送出すると共に、番組データの映像音声データを映像音声デコード部28に送出する。
【0078】
映像音声デコード部28は、各情報抽出部22,23から送出された映像音声データをデコードし、映像音声出力を行なう。
【0079】
一方、一致判定部24は、番組内情報抽出部23からのCM ID及び制御情報2のうちのCM IDと、メモリ22a内のCM IDとを比較し、両者が一致するか否かを判定する。
【0080】
この判定結果が両者の不一致を示すとき又はメモリ22aがCM IDを保持していないとき、一致判定部24は、判定出力信号“不一致”及び制御情報2を制御回路27に送出し、判定結果が両者の一致を示すとき、判定出力信号“一致”及び制御情報1,2を制御回路27に送出する。
【0081】
制御回路27は、判定出力信号“一致”及び制御信号1,2を受けると、番組データ毎に設定された多様な記録再生制御や様々なサービス等を実行可能とし、判定出力信号“不一致”及び制御信号2を受けると、“一致”のときに実行可能な処理に関して制限を加える。
【0082】
この状態で、キー入力部29は、キー入力部29本体のキー入力操作又は別体として設けられたリモコン29aの操作に基づいて、放送内容の記録再生に関する記録指令、再生指令、早送り指令、巻き戻し指令などを制御回路27に入力する。
【0083】
制御回路27は、キー入力部29からの指令を受けると、判定出力信号の内容に従って記録再生制御やサービス等を実行するか又は制限するために、ハードディスク30や映像音声デコード部28を制御する。
【0084】
上述したように本実施形態によれば、ハードディスク30への記録/再生や、映像音声デコード部28に対する再生制御、といった具体的な構成を備えたことにより、第1の実施形態と同様な効果を具体的に奏することができる。
【0085】
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態に係る放送システムに適用された放送局の構成を示す模式図であり、図5は同システムに適用された放送受信機の構成を示す模式図である。
【0086】
すなわち、本実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、必須箇所を視聴した視聴者に対し、応募資格を与え、懸賞募集番組への応募及び/又は参加を可能としたものである。
【0087】
ここで、放送局10xは、図4に示すように、CMデータを視聴必須データに読み替えると共に、CM IDをP ID(視聴必須データの識別番号)に読み替えている。
【0088】
同様に放送局10xは、制御情報1を応募資格情報に読み替えると共に、制御情報2を制御情報に読み替えている。
【0089】
また、放送局10xは、CM内情報挿入部11を応募資格情報挿入部11xに読み替えると共に、番組内情報挿入部12を募集放送内情報挿入部12xに読み替えている。
【0090】
ここで、視聴必須データは、懸賞募集番組内に放送される懸賞応募条件となるデータであり、例えば番組内の特定時間のデータや番組途中に挿入される懸賞賞品提供会社のCMなど、様々なものが使用可能となっている。
【0091】
応募資格情報は、応募資格がある旨を示す情報であり、例えば応募に必要なパスワード等が使用可能となっている。
【0092】
制御情報は、例えば、視聴必須データの特定(P ID)と、特定された視聴必須データが無いときの応募制限などの応募資格と、特定された視聴必須データの有無によらない応募期間やモデム接続先などの応募方法と、といった応募処理に関する情報である。
【0093】
一方、以上の読替えに伴い、放送受信機20xは、図5に示すように、CM内情報抽出部22を応募資格情報抽出部22xに読み替えると共に、番組内情報抽出部23を募集放送内情報抽出部23xに読み替えている。
【0094】
また、キー入力部29xは、前述した機能に加え、応募指令や参加指令を制御回路27に入力するための応募ボタンや参加ボタンを備えたものとなっている。
【0095】
また、放送受信機20xは、契約情報等のユーザ情報を登録可能なメモリ31を有し、制御回路27により、懸賞の応募や参加のサービスを受ける際に、制御回路から受ける応募資格情報とメモリ31から得られるユーザ情報とを電話回線33に出力するためのモデム32とを備えている。
【0096】
なお、制御回路27により制限が加えられる場合の制限としては、例えば“応募不可”、“応募可能賞品の限定”等、懸賞によって様々な制限が使用可能となっている。
【0097】
懸賞募集番組データから抽出されたP IDと一致するP IDを既に保持していた場合には、制御回路によって応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞毎に設定された手段(応募する際のモデム接続先等)によって当該懸賞に応募することができる。
【0098】
以上のような構成により、第2の実施形態を、懸賞募集番組への応募又は参加に対して適用したので、第2の実施形態と同様の効果を懸賞募集番組に関して得ることができる。
【0099】
なお、上記各実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0100】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっても良い。
【0101】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
【0102】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0103】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であっても良い。
【0104】
尚、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であっても良い。
【0105】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0106】
なお、本願発明は、上記各実施形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合、組み合わされた効果が得られる。さらに、上記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成用件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0107】
その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る放送システムの構成を示す模式図
【図2】第2の実施形態に係る放送システムに適用される放送局の構成を示す模式図
【図3】同実施形態における放送受信機の構成を示す模式図
【図4】本発明の第3の実施形態に係る放送システムに適用された放送局の構成を示す模式図
【図5】同実施形態における放送受信機の構成を示す模式図
【符号の説明】
【0109】
10,10x…放送局、11…CM内情報挿入部、11x…応募資格情報挿入部、12…番組内情報挿入部、12x…募集放送内情報挿入部、13…送信部、13a…データ多重化部、13b…スクランブラ、20,20x…放送受信機、21…受信部、21a…チューナ部、21b…デスクランブラ、21c…多重データ分離部、22…CM内情報抽出部、22x…応募資格情報抽出部、22a…メモリ、23…番組内情報抽出部、23x…募集放送内情報抽出部、24…一致判定部、25…許可回路、26…制限回路、27…制御回路、28…映像音声デコード部、29…キー入力部、29a…別体のリモコン、30…ハードディスク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された視聴必須データに視聴必須データ識別番号を割り当て、この視聴必須データ識別番号を前記視聴必須データ内に挿入すると共に、この視聴必須データ識別番号に対応する応募資格情報を前記視聴必須データに挿入して得られた視聴必須データを送出する応募資格情報挿入手段と、
入力された懸賞募集番組データに前記応募資格情報挿入手段で割り当てられた視聴必須データ識別番号を挿入すると共に、この懸賞募集番組データに対応する制御情報をも前記懸賞募集番組データに挿入して得られた懸賞募集番組データを送出する募集放送内情報挿入手段と、
前記応募資格情報挿入手段から送出された視聴必須データと、前記募集放送内情報挿入手段から送出された懸賞募集番組データとを順次同一チャンネルで送信する送信手段と、
前記応募資格情報挿入手段、前記募集放送内情報挿入手段及び前記送信手段を備えた放送装置と、
前記放送装置から送信された視聴必須データ及び懸賞募集番組データを受信し、当該視聴必須データ及び懸賞募集番組データを別々に送出する受信手段と、
前記受信手段から送出された視聴必須データから視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を抽出して保持する応募資格情報抽出手段と、
前記受信手段から送出された懸賞募集番組データから視聴必須データ識別番号及び制御情報を抽出し、前記制御情報を保持する一方、当該視聴必須データ識別番号を送出する募集放送内抽出手段と、
前記募集放送内抽出手段から受けた視聴必須データ識別番号と、応募資格情報抽出手段に保持された視聴必須データ識別番号とが一致するか否かを判定し、この判定結果に応じて判定出力信号を送出する一致判定手段と、
利用者の操作により、懸賞募集番組の懸賞への応募に関する応募指令を入力するキー入力手段と、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記応募指令による応募処理に関して制限を加える制限手段と、
前記受信手段、前記応募資格情報抽出手段、前記募集放送内抽出手段、前記一致判定手段、前記キー入力手段及び前記制限手段を備えた受信装置と、
を備えたことを特徴とする放送システム。
【請求項2】
請求項1に記載の放送システムにおいて、
前記応募資格情報挿入手段は、前記視聴必須データ識別番号及び前記応募資格情報を電子透かしとして前記視聴必須データに挿入し、
前記募集放送内情報挿入手段は、前記視聴必須データ識別番号及び前記制御情報を電子透かしとして前記懸賞募集番組データに挿入し、
前記応募資格情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記応募資格情報を前記視聴必須データから抽出し、
前記募集放送内情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記制御情報を前記懸賞募集番組データから抽出することを特徴とする放送システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の放送システムにおいて、
前記一致判定手段による判定結果が両者の一致を示すときに当該一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記キー入力手段から入力された応募指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された前記応募処理を実行する応募処理手段、
を備えたことを特徴とする放送システム。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の放送システムにおいて、
前記受信装置は、
前記キー入力手段、前記応募処理手段及び前記制限手段に代えて、
利用者の操作により、懸賞募集番組への参加に関する参加指令を入力する参加指令キー入力手段と、
前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記参加指令キー入力手段から入力された参加指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された参加処理を実行する参加処理手段と、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記参加処理手段による参加処理に関して制限を加える参加制限手段と、
を備えたことを特徴とする放送システム。
【請求項5】
視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を挿入した視聴必須データと、視聴必須データ識別番号及び制御情報を挿入した懸賞募集番組データとを順次同一チャンネルで送信する放送装置から離間して配置される受信装置であって、
前記放送装置から送信された視聴必須データ及び懸賞募集番組データを受信し、当該視聴必須データ及び懸賞募集番組データを別々に送出する受信手段と、
前記受信手段から送出された視聴必須データから視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を抽出して保持する応募資格情報抽出手段と、
前記受信手段から送出された懸賞募集番組データから視聴必須データ識別番号及び制御情報を抽出し、前記制御情報を保持する一方、当該視聴必須データ識別番号を送出する募集放送内情報抽出手段と、
前記募集放送内情報抽出手段から受けた視聴必須データ識別番号と、応募資格情報抽出手段に保持された視聴必須データ識別番号とが一致するか否かを判定し、この判定結果に応じて判定出力信号を送出する一致判定手段と、
利用者の操作により、懸賞募集番組の懸賞への応募に関する応募指令を入力するキー入力手段と、
前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記キー入力手段から入力された応募指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された応募処理を実行する応募処理手段と、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内情報抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記応募指令による応募処理に関して制限を加える制限手段と、
を備えたことを特徴とする受信装置。
【請求項6】
請求項5に記載の受信装置において、
前記応募資格情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記応募資格情報を前記視聴必須データから抽出し、
前記番組内情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記制御情報を前記懸賞募集番組データから抽出することを特徴とする受信装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の受信装置において、
前記一致判定手段による判定結果が両者の一致を示すときに当該一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記キー入力手段から入力された応募指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された前記応募処理を実行する応募処理手段、
を備えたことを特徴とする受信装置。
【請求項8】
請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の受信装置において、
前記キー入力手段、前記応募処理手段及び前記制限手段に代えて、
利用者の操作により、懸賞募集番組への参加に関する参加指令を入力する参加指令キー入力手段と、
前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記参加指令キー入力手段から入力された参加指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された参加処理を実行する参加処理手段と、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記参加処理手段による参加処理に関して制限を加える参加制限手段と、
を備えたことを特徴とする受信装置。
【請求項9】
視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を挿入した視聴必須データと、視聴必須データ識別番号及び制御情報を挿入した懸賞募集番組データとを順次同一チャンネルで送信する放送装置から離間して配置され且つ前記放送装置から送信された視聴必須データ及び懸賞募集番組データを受信し、当該視聴必須データ及び懸賞募集番組データを別々に送出する受信部を備えた受信装置のプログラムであって、
前記受信装置のコンピュータを、
前記受信部から送出された視聴必須データから視聴必須データ識別番号及び応募資格情報を抽出して保持する応募資格情報抽出手段、
前記受信部から送出された懸賞募集番組データから視聴必須データ識別番号及び制御情報を抽出し、前記制御情報を保持する一方、当該視聴必須データ識別番号を送出する募集放送内情報抽出手段、
前記募集放送内情報抽出手段から受けた視聴必須データ識別番号と、応募資格情報抽出手段に保持された視聴必須データ識別番号とが一致するか否かを判定し、この判定結果に応じて判定出力信号を送出する一致判定手段、
利用者の操作により、懸賞募集番組の懸賞への応募に関する応募指令を入力するキー入力手段、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内情報抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記応募指令による応募処理に関して制限を加える制限手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記応募資格情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記応募資格情報を前記視聴必須データから抽出し、
前記番組内情報抽出手段は、電子透かしとして挿入された前記視聴必須データ識別番号及び前記制御情報を前記懸賞募集番組データから抽出することを特徴とするプログラム。
【請求項11】
請求項9又は請求項10に記載のプログラムにおいて、
前記受信装置のコンピュータを、
前記一致判定手段による判定結果が両者の一致を示すときに当該一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記キー入力手段から入力された応募指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された前記応募処理を実行する応募処理手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記受信装置のコンピュータを、
前記キー入力手段、前記応募処理手段及び前記制限手段に代えて、
利用者の操作により、懸賞募集番組への参加に関する参加指令を入力する参加指令キー入力手段、
前記判定結果が両者の一致を示すときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記参加指令キー入力手段から入力された参加指令に従い、前記各抽出手段に保持された応募資格情報及び制御情報に基づいて、懸賞募集番組データ毎に設定された参加処理を実行する参加処理手段、
前記判定結果が両者の不一致を示すとき又は前記応募資格情報抽出手段が視聴必須データ識別番号を保持していないときに前記一致判定手段から送出される判定出力信号を受けると、前記募集放送内抽出手段に保持された制御情報に基づいて、前記参加処理手段による参加処理に関して制限を加える参加制限手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−104239(P2008−104239A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−338350(P2007−338350)
【出願日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【分割の表示】特願2002−74980(P2002−74980)の分割
【原出願日】平成14年3月18日(2002.3.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(301063496)東芝ソリューション株式会社 (1,478)
【Fターム(参考)】