説明

放送受信装置及び放送受信装置のデコード方法

【課題】デジタル放送のチャンネル切り替え時の表示不能期間を短縮する放送受信装置と邦送受信装置のデコード方法を提供する。
【解決手段】チャンネルの操作信号を出力する操作部(18)と、指定されたチャンネルのデジタル放送信号を受信し映像音声信号を出力するチューナ部(11)と、チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力するスイッチ部(20)と、スイッチ部からの映像音声信号をデコードして再生するデコーダ部(15)と、第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が操作部から与えられると、チャンネル切換の第1タイミング(t)でスイッチ部をオフし(S21)チューナ部のチャンネルを第2チャンネルに変更し(S22)、第1タイミング(t)から所定時間後の第2タイミング(t)でスイッチ部をオン(S24)する制御部(19)を有する放送受信装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、デジタル放送信号の放送受信装置及び放送受信装置のデコード方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル放送の普及が進み、多くのデジタル放送受信装置が開発され使用されている。このようなデジタル放送の受信装置において、デジタル放送受信時のチャンネル切り替えは、MPEG(Moving Picture Expert Group)の仕組み上、Demux/I−Picture待ち時間/VBV-delayなどが必要なため、アナログ放送よりも切り替えにかかる時間がかかる。
【0003】
特許文献1は、番組を切り替える際に、表示不能期間を極力発生させいないようにするべく、次の番組のI−ピクチャが出現できる時刻を予測し、その時刻からチューナ設定時間を引いた時刻まで現在の表示中の番組を表示することが開示されている。
【特許文献1】特開2005−184457公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の従来技術では、チャンネル切り替え時にゴミ映像が出ないよう、切り替え前後にデコードの停止/開始動作を行うことにより、切り替え待ち時間が長いという問題がある。
【0005】
本発明は、デジタル放送のチャンネル切り替え時の表示不能期間を短縮する放送受信装置と邦送受信装置のデコード方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための手段の一実施形態は、チャンネルの操作信号を出力する操作部(18)と、指定されたチャンネルのデジタル放送信号を受信し映像音声信号を出力するチューナ部(11)と、前記チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力するスイッチ部(20)と、前記スイッチ部からの前記映像音声信号をデコードして再生するデコーダ部(15)と、第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が前記操作部から与えられると、前記チャンネル切換の第1タイミング(t)で前記スイッチ部をオフし(S21)前記チューナ部のチャンネルを前記第2チャンネルに変更し(S22)、前記第1タイミング(t)から所定時間後の第2タイミング(t)で前記スイッチ部をオン(S24)する制御部(19)を具備することを特徴とする放送受信装置である。
【発明の効果】
【0007】
チャンネル切換時から所定時間、エンコーダ手前のスイッチをオフすることで、先チャンネル映像と後チャンネル映像とを分離することができ、これにより、先チャンネル映像の蓄積された分が表示可能となるため、チャンネル切換時の表示不能期間を短縮できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
<本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置>
本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置について、図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0010】
(構成)
本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置R1は、図1の(a)に示すように、一例として、デジタル地上波チューナ、デジタルBSチューナ,デジタルCSチューナ等のチューナ部1と、チューナ部1からの映像音声信号を受けて後段に供給するスイッチ部20と、スイッチ部20からの映像音声信号が供給される一時格納するSTDバッファ14と、この映像音声信号をデコードするMPEGデコーダ等のデコーダ15と、デコーダ15からの出力を高画質化したりスケール処理等を施す映像処理部16と、映像処理部16からの映像信号を画面表示するディスプレイ17を有する。又、映像処理部からの映像信号を記録する記録装置であることも好適である。
【0011】
又、このチューナ部1は、アンテナ等から供給されるデジタル放送信号のうち指定チャンネルに同調したデジタル放送信号を取得するチューナ11と、取得したデジタル放送信号を復調して音声映像信号を出力する復調部12と、この音声映像信号を音声信号と映像信号に分離する分離部13を有している。
【0012】
又、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置R1は、更に、図示しないリモコン等からのチャンネル切換等の操作信号を受けたり本体の操作スイッチの操作に応じた操作信号を出力する操作部18と、この操作部18からの操作信号に応じて全体の動作を制御する制御部19を有している。
【0013】
又、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置R2は、図1の(b)に示すように、複数のSTDバッファ14、STDバッファ14’と、複数の第1デコーダ15、第2デコーダ15’とを有する構成をもつものである。
【0014】
すなわち、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置R2は、図1の(b)に示すように、一例として、デジタル地上波チューナ、デジタルBSチューナ,デジタルCSチューナ等のチューナ部1と、チューナ部1からの映像音声信号を受けて後段に供給するスイッチ部20,20’と、スイッチ部20,20’からの映像音声信号が供給される一時格納するSTDバッファ14,STDバッファ14’と、この映像音声信号をデコードするMPEGデコーダ等の第1デコーダ15、第2デコーダ15’と、各デコーダ15、15’からの出力を選択的に出力するセレクタ21と、セレクタ21からの出力を高画質化したりスケール処理等を施す映像処理部16と、映像処理部16からの映像音声信号を画面表示するディスプレイ17を有する。
【0015】
又、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置R2は、更に、図示しないリモコン等からのチャンネル切換等の操作信号を受けたり本体の操作スイッチの操作に応じた操作信号を出力する操作部18と、この操作部18からの操作信号に応じて全体の動作を制御する制御部19を有している。
【0016】
このような構成のデジタル放送受信装置R1においては、以下のようにデジタル放送を受信し再生する。すなわち、操作部18等から与えられるチャンネル指示信号に応じて、制御部19の制御によりチューナ11が同調したデジタル放送信号を復調部12が復調して映像音声信号を出力する。この映像音声信号は、分離部13において、映像信号と音声信号とに分離される。スイッチS20を経由してSTDバッファ14に供給された映像信号及び音声信号は、デコーダ15のMPEGデコーダ等によりデコードされ、この映像信号は、映像処理部16で高画質化されたりスケール処理等を施されて、ディスプレイ17上に表示される。又、音声信号は、図示しないオーディオ部で増幅処理等されて図示しない外部端子等を経由して外部スピーカ等に出力される。
【0017】
<デジタル放送受信装置のデコード処理>
(本発明の特徴をもっていないチャンネル切換時のデコード処理)
初めに、上述した構成のデジタル放送受信装置の、本発明の特徴をもっていないデコード処理を、図2のフローチャートを用いて説明する。図2は、本発明の特徴をもっていないチャンネル切換時のデコード処理の一例を示すフローチャートである。又、図4の(a)は、このときのデコード処理の一例を示すタイミングチャートを示している。
【0018】
放送受信装置R1は、図2のフローチャートにおいて、操作部18から例えばAチャンネルからBチャンネルへのチャンネル切換信号を受けると(ステップS10)、このタイミング(t)で、デコーダ15を停止する(ステップS11)。そして、このタイミング(t)でチューナ11においてAチャンネルからBチャンネルへのチャンネル切換を行なう(ステップS12)。
【0019】
そして、タイミング(t)から所定時間経過したタイミング(t)において、Bチャンネルの分離部13からの出力を開始する(ステップS13)。そして、このタイミング(t)で、デコーダ15の動作を再開させる(ステップS14)。なお、この所定時間T12とは、STDバッファ14に先のAチャンネルの映像音声信号が残留している時間である。
【0020】
このような手順をとることで、一例として、図4の(a)のようなタイミングで図1の出力Xがディスプレイ17に供給される。すなわち、期間T11では、Aチャンネルが表示され、期間T12(一例として約1.2秒)では黒画面が表示され、期間T13(一例として約0.8秒)でも黒画面が表示され、期間T14では、Bチャンネルが表示される。ここでのチャンネル切換時の黒画面期間は、約2.0秒となる。
【0021】
この方法は、デコーダ15の停止によりAチャンネルとBチャンネルとの画像の分離を図っているため、チャンネル切換時の黒画面期間は、かなり長いものとなる。このチャンネル切換時の黒画面期間(ここでは約2.0秒)をできるだけ短縮し、ユーザのチャンネル切換時の違和感を解消することが課題となる。
【0022】
(スイッチ処理を伴うチャンネル切換時のデコード処理)
次に、このデジタル放送受信装置の、スイッチ処理を伴うチャンネル切換時のデコード処理を図3のフローチャート及び図4のタイミングチャートを用いて説明する。図3は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の一例を示すフローチャートである。又、図4の(b)は、このときのデコード処理の一例を示すタイミングチャートを示している。なお、以下の図3のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、各フローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0023】
この方法では、チャンネル切換時から所定時間、エンコーダ手前のスイッチをオフすることで、先チャンネル映像と後チャンネル映像とを分離するものである。これにより、先チャンネル映像の蓄積された分が(後チャンネル映像と混合することなく)表示可能となるため、チャンネル切換時の表示不能期間を短縮することができる。
【0024】
すなわち、放送受信装置R1の制御部19は、図3のフローチャートにおいて、操作部18から例えばAチャンネルからBチャンネルへのチャンネル切換信号を受けると(ステップS20)、このタイミング(t)で、分離部13とSTDバッファ14とをスイッチ20で切断する(ステップS21)。そして、このタイミング(t)でチューナ11においてAチャンネルからBチャンネルへのチャンネル切換を行なう(ステップS22)。
【0025】
そして、放送受信装置R1の制御部19は、タイミング(t)から所定時間経過したタイミング(t)において、Bチャンネルの分離部13からの出力を開始する(ステップS23)。そして、このタイミング(t)で、デコーダ15を停止する(ステップS25)。次に、放送受信装置R1の制御部19は、このタイミング(t)で、スイッチ20により分離部13とデコーダ14を再接続する(ステップS24)。次に、このタイミング(t)で、デコーダ15を再開する(ステップS25)。なお、この所定時間T12とは、STDバッファ14に先のチャンネルの映像信号が残留している時間である。
【0026】
ここでは、デコーダ15の停止(ステップS25)→スイッチ20の再接続(ステップS24)→デコーダ15の再開(ステップS26)の順番は守られなければならない。これは、デコーダ15を一度停止することで、内部のAチャンネルの映像音声信号をリセットしてAチャンネルの映像とBチャンネルの映像が混在した画面となることを回避する意味がある。
【0027】
しかしながら、このステップS25のデコーダ15の一時停止(及びデコーダ15の再開)を省略することも好適である。この場合は動作を簡略させることにより処理負担を軽減することで動作安定性を高めることが可能となる。
【0028】
なお、タイミング(t)から所定時間経過したタイミング(t)、更に、タイミング(t)については、実際にデジタル受信装置を稼動させて繰り返し実測値をとることにより決定されることが好適である。
【0029】
このようにスイッチ処理を伴う手順をとることで、一例として、図4の(b)のようなタイミングで図1の出力Xがディスプレイ17に供給される。すなわち、期間T21及び期間T22(一例として約1.2秒)で、Aチャンネルが表示され、期間T23(一例として約0.8秒)では黒画面が表示され、期間T44では、Bチャンネルが表示される。ここでのチャンネル切換時の黒画面期間は、一例として、約0.8秒、約40%への時間短縮が可能となる。なお、この黒画面期間T23は、画面出力をミュートするか静止画を出力することが好適である。
【0030】
(複数デコーダによるチャンネル切換時のデコード処理:図5)
次に、図1(b)のデジタル放送受信装置R2のように複数デコーダによる処理を図5を用いて詳細に説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の他の一例を示すタイミングチャートである。
【0031】
この図5のデコード処理は、一方のデコーダを変更前のAチャンネルの映像音声処理に用い、他方のデコーダを変更後のBチャンネルの映像音声処理に用いるものである。
【0032】
すなわち、この複数デコーダによるチャンネル切換時のデコード処理は、放送受信装置R1の制御部19が行なうもので、図5に示すスイッチ20、第1デコーダ15、スイッチ20’、第1デコーダ15’、セレクタ21の各タイミングの動作を示した表により特定されるものである。ここで、白丸はアクティブ又はスイッチオン、黒丸はイナクティブ又はスイッチオフを示しており、セレクタ21の“1”は、第1デコーダ15の出力、“2”は、第2デコーダ15’の出力が選択されたことを示す。
【0033】
すなわち、チャンネル切換前のAチャンネルの期間(〜t)は、第1スイッチ20はオン、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオフ、第2デコーダ15はオフ、セレクタ21は、第1デコーダ15の出力を選択している。
【0034】
又、チャンネル切換時からAチャンネルの映像信号が残留する期間(t〜t)は、第1スイッチ20はオフ、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオン、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第1デコーダ15の出力を選択している。
【0035】
又、Aチャンネルの映像信号の残留が終わる時期からBチャンネルの映像信号が視聴可能な時期(t〜t)は、第1スイッチ20はオフ、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオン、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第1デコーダ15の出力を選択している。
【0036】
又、Bチャンネルの映像信号が視聴可能な時期以降(t〜)は、第1スイッチ20はオフ、第1デコーダ15はオフ、第2スイッチ20はオン、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第2デコーダ15’の出力を選択している。
【0037】
なお、タイミング(t)から所定時間経過したタイミング(t)、更に、タイミング(t)については、実際にデジタル受信装置を稼動させて繰り返し実測値をとることにより決定されることが好適である。
【0038】
これにより、この複数のデコーダを用いる方法では、図3のデコード処理と同様に、デコード出力停止期間が短縮されるため切換待ち時間を短縮することができるが、複数のデコーダを独立して利用しているので、AチャンネルとBチャンネルとの映像が混在する可能性は非常に低くなるため、動作マージンが大きくなり、より高い動作安定性を示すものである。
【0039】
(複数デコーダによるチャンネル切換時のデコード処理:図6)
次に、図1(b)のデジタル放送受信装置R2のように複数デコーダによる処理を図6を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の他の一例を示すタイミングチャートである。
【0040】
この図6のデコード処理は、一方のデコーダ(大)を非残留映像の表示用に、他方のデコーダ(小)を残留映像の表示用に用いるものである。
【0041】
すなわち、複数のデコーダの一方(小)を、デコーダに接続されたバッファに残留した映像音声信号の表示のために使用し、複数のデコーダの他方(大)を、チャンネル切換前の第1チャンネルの映像音声信号の表示及び第2チャンネルの映像音声信号の表示のために使用するものである。
【0042】
すなわち、この複数デコーダによるチャンネル切換時のデコード処理は、放送受信装置R1の制御部19が行なうもので、図6に示すスイッチ20、第1デコーダ15、スイッチ20’、第1デコーダ15’、セレクタ21の各タイミングの動作を示した表により特定されるものである。ここで、白丸はアクティブ又はスイッチオン、黒丸はイナクティブ又はスイッチオフを示しており、セレクタ21の“1”は、第1デコーダ15の出力、“2”は、第2デコーダ15’の出力が選択されたことを示す。
【0043】
チャンネル切換前のAチャンネルの期間(〜t)は、第1スイッチ20はオン、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオン、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第1デコーダ15の出力を選択している。
【0044】
又、チャンネル切換時からAチャンネルの映像信号が残留する期間(t〜t)は、
第1スイッチ20はオン、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオフ、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第2デコーダ15’の出力を選択している。
【0045】
又、Aチャンネルの映像信号の残留が終わる時期からBチャンネルの映像信号が視聴可能な時期(t〜t)は、第1スイッチ20はオン、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオフ、第2デコーダ15はオン、セレクタ21は、第2デコーダ15’の出力を選択している。
【0046】
又、Bチャンネルの映像信号が視聴可能な時期以降(t〜)は、第1スイッチ20はオン、第1デコーダ15はオン、第2スイッチ20はオフ、第2デコーダ15はオフ、セレクタ21は、第1デコーダ15の出力を選択している。
【0047】
なお、タイミング(t)から所定時間経過したタイミング(t)、更に、タイミング(t)については、実際にデジタル受信装置を稼動させて繰り返し実測値をとることにより決定されることが好適である。
【0048】
これにより、この複数のデコーダを用いる方法では、図3のデコード処理と同様に、デコード出力停止期間が短縮されるため切換待ち時間を短縮することができる。そして、更に、複数のデコーダを独立して利用しているので、AチャンネルとBチャンネルとの映像が混在する可能性は非常に低くなるため、動作マージンが大きくなり、高い動作安定性を示すものである。更に、図5の場合とは異なり、図6の実施形態は、二つのデコーダが同等の性能を発揮できない場合、例えば、第2デコーダが小型の場合等、残留分の表示を第2デコーダで行なう等の使用方法が好適である。
【0049】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る放送受信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の特徴をもっていないチャンネル切換時のデコード処理の一例を示すフローチャート。
【図3】本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の一例を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の一例を示すタイミングチャート。
【図5】本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の他の一例を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の一実施形態に係る放送受信装置のチャンネル切換時のデコード処理の他の一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
【0051】
R1…デジタル放送受信装置、R2…デジタル放送受信装置、1…チューナ部、11…チューナ、12…復調、13…Demux、14…STDバッファ、14’…STDバッファ、15…デコーダ、15’…デコーダ、16…映像処理部、17…ディスプレイ、18…操作部、19…制御部、20…スイッチ、20’…スイッチ、21…セレクタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネルの操作信号を出力する操作部と、
指定されたチャンネルのデジタル放送信号を受信し映像音声信号を出力するチューナ部と、
前記チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力するスイッチ部と、
前記スイッチ部からの前記映像音声信号をデコードして再生するデコーダ部と、
第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が前記操作部から与えられると、前記チャンネル切換の第1タイミングで前記スイッチ部をオフし前記チューナ部のチャンネルを前記第2チャンネルに変更し、前記第1タイミングから所定時間後の第2タイミングで前記スイッチ部をオンする制御部と、を具備することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記第2タイミングで前記デコーダ部をオフし、その後前記スイッチ部をオンし、その後前記デコーダ部をオンすることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第1タイミングと前記第2タイミングとの間の所定時間とは、前記チューナ部のチャンネルを変更しても変更前のチャンネルの画像が前記デコーダ部の出力として出力されている期間であることを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記デコーダ部からのデコード信号を表示又は記録する処理部を更に有することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項5】
チャンネルの操作信号を出力する操作部と、
指定されたチャンネルのデジタル放送信号を受信し映像音声信号を出力するチューナ部と、
前記チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力する第1スイッチ部と、
前記第1スイッチ部からの前記映像音声信号をデコードして再生する第1デコーダ部と、
前記チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力する第2スイッチ部と、
前記第2スイッチ部からの前記映像音声信号をデコードして再生する第2デコーダ部と、
前記第1デコーダと前記第2デコーダの再生信号を受けて一方を出力するセレクタ部と、
前記チューナ部のチャンネルと前記第1スイッチと前記第2スイッチと前記第1デコーダと前記第2デコーダと前記セレクタ部とを制御することで、前記操作部からのチャンネル操作信号に応じた映像音声信号を出力させるべく制御する制御部と、
を具備することを特徴とする放送受信装置。
【請求項6】
前記制御部は、第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が前記操作部から与えられると、前記チャンネル切換の第1タイミングで前記チューナ部のチャンネルを前記第2チャンネルに変更し、
前記第1デコーダを前記第1チャンネルの映像音声信号のためだけに使用し、前記第2デコーダを前記第2チャンネルの映像音声信号のためだけに使用するべく制御することを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
【請求項7】
前記制御部は、第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が前記操作部から与えられると、前記チャンネル切換の第1タイミングで前記チューナ部のチャンネルを前記第2チャンネルに変更し、
前記複数のデコーダの一方を、前記デコーダに接続されたバッファに残留した映像音声信号の表示のために使用し、複数のデコーダの他方を、前記チャンネル切換前の第1チャンネルの映像音声信号の表示及び第2チャンネルの映像音声信号の表示のために使用するべく制御することを特徴とする請求項5記載の放送受信装置。
【請求項8】
チャンネルの操作信号を出力する操作部と、指定されたチャンネルのデジタル放送信号を受信し映像音声信号を出力するチューナ部と、前記チューナ部からの映像音声信号を受け、指示信号に応じて後段に出力するスイッチ部と、前記スイッチ部からの前記映像音声信号をデコードして再生するデコーダ部を有する放送受信装置におけるエンコード方法であって、
第1チャンネルから第2チャンネルに切り替える操作信号が前記操作部から与えられると、前記チャンネル切換の第1タイミングで前記スイッチ部をオフし前記チューナ部のチャンネルを前記第2チャンネルに変更し、前記第1タイミングから所定時間後の第2タイミングで前記スイッチ部をオンすることにより前記映像音声信号をデコードすることを特徴とするデコード方法。
【請求項9】
前記第2タイミングで前記デコーダ部をオフし、その後前記スイッチ部をオンし、その後前記デコーダ部をオンすることを特徴とする請求項8記載のデコード方法。
【請求項10】
前記第1タイミングと前記第2タイミングとの間の所定時間とは、前記チューナ部のチャンネルを変更しても変更前のチャンネルの画像が前記デコーダ部の出力として出力されている期間であることを特徴とする請求項8記載のデコード方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−92230(P2008−92230A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−269972(P2006−269972)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】