説明

整体施術診断支援装置、整体施術診断支援方法、及び整体施術診断支援プログラム、並びに整体施術診断支援システム

【課題】 整体施術に際する診断業務において、患部の状態のシミュレーションを視覚的に行い、適切なインフォームドコンセントの実現に寄与する。
【解決手段】 整体施術診断支援装置10は、撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを記憶部14に記憶させ、画像処理部11aによって施術前画像データ及び施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行い、このモーフィング処理によって作成された補間画像データを表示部17に表示させる。このように、整体施術診断支援装置10においては、施術前後の状況を示す画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援装置、整体施術診断支援方法、及び整体施術診断支援プログラム、並びに整体施術診断支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、医療界においては、治療を開始する前に、医師が患者に対して治療方法に関する十分な説明を行い、当該患者の同意を求めるインフォームドコンセントを行うことが常識とされている。また、医療界においては、例えばレントゲンやCT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)といった各種医療装置を用いて人体内部を画像化し、得られた画像情報に基づいて診断を行うことが多く、かかる画像情報の撮影や処理に関する技術も多数提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2等参照。)。このような画像情報は、現実の患部の状態を視覚的な情報として患者に提示することができることから、適切なインフォームドコンセントを行うための情報として有用である。
【0003】
【特許文献1】特開2004−113491号公報
【特許文献2】特開2004−113492号公報
【0004】
一方、近年では、医療による治療のみならず、整体師の徒手施術によって骨格の歪みを矯正し、身体の均斉をとることにより、健康増進や体質改善等を図る整体施術も盛んに行われている。そして、かかる整体施術の現場においても、より適切な施術を行うべく、インフォームドコンセントの概念が広まりつつある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、整体施術は、医療行為ではないことから、レントゲン等の医療装置を用いた診断を行うことが認められていない。そのため、整体業においては、予め人体骨格を模写して作成されたダミー人形を用いた説明を試みた例は若干あるものの、一般的には、整体師の徒手による診断に基づいた口頭説明によるインフォームドコンセントのみを行うケースが極めて多い。
【0006】
したがって、患者にとっては、整体師から受ける説明内容については想像の域を出ないことから、施術内容に対する同意を出すのに必要な情報を十分に得ることは困難であり、施術に対する不安感を払拭することができず、施術を行う整体師の技量を信用するしかないのが現状である。一方、整体師にとっても、患者に対して十分な説明を行うことができないもどかしさが残るという問題がある。
【0007】
このように、整体業においては、適切なインフォームドコンセントを行うための環境が整備されているとはいえず、事実上、口頭による診断から徒手施術へと直接移行する従来型の治療体制から脱却できていないのが現状である。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、患部の状態のシミュレーションを視覚的に行い、適切なインフォームドコンセントの実現に寄与することができる整体施術診断支援装置、整体施術診断支援方法、及び整体施術診断支援プログラム、並びに整体施術診断支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した目的を達成する本発明にかかる整体施術診断支援装置は、整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援装置であって、撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う画像処理手段と、上記画像処理手段によるモーフィング処理によって作成された補間画像データを表示する表示手段とを備えることを特徴としている。
【0010】
このような本発明にかかる整体施術診断支援装置においては、施術前後の状況を示す画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。
【0011】
また、本発明にかかる整体施術診断支援装置において、上記画像処理手段は、上記施術前画像データに対応する骨格を描写した施術前骨格画像データ、及び上記施術後画像データに対応する骨格を描写した施術後骨格画像データを作成して上記記憶手段に記憶させ、上記表示手段は、上記画像処理手段によって作成された上記施術前骨格画像データ及び上記施術後骨格画像データを、上記施術前画像データ及び上記施術後画像データと対応付けて表示する。そして、上記画像処理手段は、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ、上記施術前骨格画像データ、上記施術後画像データ、及び上記施術後骨格画像データに基づいてモーフィング処理を行い、上記表示手段は、上記画像処理手段によるモーフィング処理によって作成された補間画像データを表示する。
【0012】
これにより、本発明にかかる整体施術診断支援装置においては、施術前後の状況を示す骨格画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、外観のみならず、施術前後の患部骨格の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。
【0013】
具体的には、本発明にかかる整体施術診断支援装置においては、上記記憶手段に個々の骨パーツをモデル化した骨データを記憶しておき、上記画像処理手段は、上記表示手段に表示された上記施術前画像データ及び/又は上記施術後画像データの特徴点が選択されるのに応じて骨格を測定して認識し、上記記憶手段に記憶された上記骨データの中から、認識した骨格に近い骨データを選択して上記施術前骨格画像データ及び/又は上記施術後骨格画像データを作成することができる。
【0014】
また、本発明にかかる整体施術診断支援装置においては、上記記憶手段に予めモデル化して作成した骨格画像データであるモデル画像データを記憶しておき、上記画像処理手段は、上記表示手段に表示された上記施術前画像データ及び/又は上記施術後画像データに基づいて、上記記憶手段に記憶された上記モデル画像データの中から所望のモデル画像データを選択し、上記施術前骨格画像データ及び/又は上記施術後骨格画像データとするようにしてもよい。
【0015】
さらに、本発明にかかる整体施術診断支援装置においては、施術中の状況を患者に認識させるべく、撮像された施術中の状況を示す複数の施術中画像データを上記記憶手段に記憶し、上記表示手段は、上記記憶手段に記憶された複数の上記施術中画像データを時系列に並べて、又は切り替えて表示することもできる。
【0016】
また、上述した目的を達成する本発明にかかる整体施術診断支援方法は、整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援方法であって、施術前の患者の患部を含む施術前画像データを撮像して所定の記憶手段に記憶させる工程と、施術後の患者の患部を含む施術後画像データを撮像して上記記憶手段に記憶させる工程と、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う工程と、上記モーフィング処理によって作成された補間画像データを所定の表示手段に表示させる工程とを備えることを特徴としている。
【0017】
さらに、上述した目的を達成する本発明にかかる整体施術診断支援プログラムは、整体施術に際する診断業務を支援するコンピュータ実行可能な整体施術診断支援プログラムであって、撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを所定の記憶手段に記憶させる処理と、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う処理と、上記モーフィング処理によって作成された補間画像データを所定の表示手段に表示させる処理とを備えることを特徴としている。
【0018】
このような本発明にかかる整体施術診断支援方法及び整体施術診断支援プログラムにおいては、施術前後の状況を示す画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。
【0019】
さらにまた、上述した目的を達成する本発明にかかる整体施術診断支援システムは、整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援システムであって、整体師が所有する整体施術診断支援装置と、患者が所有する患者用端末機とを備え、上記整体施術診断支援装置は、撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを所定の記憶手段に記憶させ、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行って作成した補間画像データを所定の表示手段に表示させ、上記患者用端末機は、上記整体施術診断支援装置における上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データを含む上記患者の施術過程に関する施術過程情報データベースに対してアクセスし、所定の表示手段に表示させることを特徴としている。
【0020】
このような本発明にかかる整体施術診断支援システムにおいては、施術前後の状況を示す画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。また、本発明にかかる整体施術診断支援システムにおいては、診断毎に撮像又は作成された画像データに基づく施術過程情報データベースを患者毎に作成して管理することにより、従来の紙面によるカルテのみの管理に比べて飛躍的に管理能力が向上し、施術過程を適切且つ迅速に把握することが可能となり、さらに、患者が施術過程情報データベースに対してアクセス可能とすることにより、患者自身も任意に自己の施術過程を確認することができるとともに、患者のみならず当該患者の家族等の近親者の同意を得る環境を構築することができ、より適切なインフォームドコンセントを実現することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、患者に対して施術内容の説明を十分に行うことができるとともに、当該患者にとっても施術内容に対する同意を出すのに必要な情報を十分に得ることができ、口頭による診断から徒手施術へと直接移行する従来型の治療体制から脱却した斬新なインフォームドコンセントを行うための環境を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0023】
この実施の形態は、整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援システムである。特に、この整体施術診断支援システムは、従来では表現不可能であった患部の状態のシミュレーションを視覚的に行い、適切なインフォームドコンセントの実現に寄与することができるものである。
【0024】
整体施術診断支援システムは、図1に示すように、整体師が所有する整体施術診断支援装置10と、患者が所有する患者用端末機20とが、インターネット等の所定のネットワーク網NTを介して接続されて構成される。
【0025】
整体施術診断支援装置10は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から構成される。具体的には、整体施術診断支援装置10は、図2に示すように、各部を統括的に制御する制御手段であるCPU(Central Processing Unit)11と、各種情報を格納する読み取り専用のROM(Read Only Memory)12と、ワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)13と、各種プログラムを含む各種情報を読み出し及び/又は書き込み可能に記憶する記憶部14と、外部のネットワーク網NTに接続して通信を行う通信部15と、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作の処理及び制御を行う入力操作制御部16と、各種情報を表示する表示部17とを備える。
【0026】
CPU11は、記憶部14等に格納されている患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うための整体施術診断支援プログラムをはじめとする各種プログラムを実行し、各部を統括的に制御する。
【0027】
ROM12は、各種プログラムをはじめとする各種情報を格納している。このROM12に格納されている情報は、CPU11の制御のもとに読み出される。
【0028】
RAM13は、CPU11が各種プログラムを実行する際のワークエリアとして機能し、CPU11の制御のもとに、各種情報を一時記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。
【0029】
記憶部14は、CPU11の制御のもとに、整体施術診断支援プログラムの他、後述するように、患者を撮像して得られた画像データ、さらにはこれら画像データに対応する骨格を描写した骨格画像データを作成するための個々の骨パーツをモデル化した骨データや、実際に作成された骨格画像データをはじめとする各種情報を記憶するとともに、記憶している各種情報を読み出す。この記憶部14としては、例えば、ハードディスクや不揮発性メモリ等を用いることができる。また、記憶部14としては、本体に対して着脱可能とされるフレキシブルディスクやメモリカード等の記憶媒体に対して、各種情報の読み出し及び/又は書き込みを行うドライブ装置も含まれる。
【0030】
通信部15は、例えば、アナログ回線、いわゆるイーサネット(登録商標)等から構成されるLAN(Local Area Network)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)、若しくはFTTH(Fiber To The Home)等の各種ネットワーク回線、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11に準拠した無線LAN若しくはいわゆるブルートゥース(Bluetooth(登録商標))等の各種無線通信方式、又はいわゆるFOMA(登録商標)等のW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)方式若しくはHDR(High Data Rate)等のCDMA−2000方式といった、各種方式に基づくネットワーク網NTに接続するためのインターフェースであり、CPU11の制御のもとに、外部との通信を行う。
【0031】
入力操作制御部16は、例えば、キーボード、マウス、キーパッド、赤外線リモートコントローラ、スティックキー、又はプッシュボタンといった、ユーザインターフェースとしての図示しない所定の操作デバイスを介した入力操作を受け付け、操作内容を示す制御信号をCPU11に対して供給する。例えば、入力操作制御部16は、骨格画像データを作成するための所定の入力操作を受け付ける。また、入力操作制御部16は、ディジタルカメラ等を接続し、撮像された画像データを入力する画像データ入力部としても機能する。
【0032】
表示部17は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)、プラズマ・ディスプレイ・パネル(Plasma Display Panel;PDP)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescent)ディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)といった、各種表示デバイスであり、CPU11の制御のもとに、各種画像データやその他の各種情報を表示する。例えば、表示部17は、CPU11によって整体施術診断支援プログラムが起動されると、その画面を表示する。
【0033】
このような各部を備える整体施術診断支援装置10は、患者の診断を行う際に、CPU11の制御のもとに、整体施術診断支援プログラムを実行し、表示部17に各種画像データ等を表示させることにより、患部の状態のシミュレーションを視覚的に行う。また、整体施術診断支援装置10は、診断を行う毎に撮像されたり作成したりした画像データを施術過程情報データベースとして患者毎に記憶部14等に記憶して管理する。
【0034】
一方、患者用端末機20は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から構成され、ハードウェア的には図2に示した整体施術診断支援装置10と同様に構成される。具体的には、患者用端末機20は、後述するように、患者毎に固有に付与されたIDやパスワード等を入力することによって整体施術診断支援装置10に対してアクセスし、自己の施術過程に関する施術過程情報を任意に閲覧可能に構成される。
【0035】
このような整体施術診断支援システムにおいては、実際の徒手施術を行うのに先だって、患部の診断を行う際に整体施術診断支援装置10を用いる。この整体施術診断支援装置10は、機能的には図3に示すように構成される。
【0036】
すなわち、整体施術診断支援装置10は、撮像された患者の患部を含む画像データを記憶する撮像画像データ記憶部14aと、骨格画像データを記憶する作成骨格画像データ記憶部14bと、骨格画像データを作成するための個々の骨パーツをモデル化した骨データや予めモデル化して作成した骨格画像データであるモデル画像データを記憶するモデルデータ記憶部14cとを、記憶部14に設けている。撮像画像データ記憶部14aには、撮像された患者の患部を含む複数の画像データが記憶される。ここで、整体施術診断支援装置10においては、施術過程を視覚的に把握できるように、1度の診断毎に施術前後の画像データを含む複数の画像データを撮像し、これを撮像画像データ記憶部14aに記憶するのが望ましい。また、作成骨格画像データ記憶部14bには、撮像画像データ記憶部14aに記憶された画像データに対応して作成された骨格画像データが記憶される。さらに、モデルデータ記憶部14cには、人体を形成する200個あまりの骨パーツをモデル化した骨データが記憶される。この骨データとしては、同じ部位であっても大きさや形状、さらには症状等に応じて複数種類作成されたものを記憶するのが望ましい。また、モデルデータ記憶部14cには、必要に応じて、予めモデル化して作成した骨格画像データであるモデル画像データを記憶するようにしてもよい。このモデル画像データとしても、大きさや形状、さらには症状等に応じて複数種類作成されたものを記憶するのが望ましい。これら撮像画像データ記憶部14a及び作成骨格画像データ記憶部14bは、患者毎に設けられるものであり、モデルデータ記憶部14cは、患者に共通に設けられるものである。また、整体施術診断支援装置10は、CPU11によって整体施術診断支援プログラムの機能として、これら記憶部14に記憶された各種画像データに対するモーフィング処理等を行う画像処理部11aを設けている。
【0037】
このような整体施術診断支援装置10を備える整体施術診断支援システムにおいては、初診時又はそれ以降の診断時にかかわらず、ディジタルカメラ等を用いて患者の患部を含む画像データを撮像し、当該整体施術診断支援装置10の撮像画像データ記憶部14aに記憶させる。特に、整体施術診断支援システムにおいては、初診時には、施術前の状況を示す情報として、当該画像データを撮像する。なお、整体施術診断支援システムにおいては、ディジタルビデオカメラ等を用いて患者の患部を含む動画像データを撮像するようにしてもよい。以下では、説明の便宜上、静止画像データを撮像し、これに基づく診断を行う場合について説明するものとする。
【0038】
整体施術診断支援装置10においては、施術前の状況を示す施術前画像データを撮像画像データ記憶部14aに記憶させると、この施術前画像データに基づいて、画像処理部11aによって施術前骨格画像データを作成し、施術前画像データと対応付けて作成骨格画像データ記憶部14bに記憶させる。
【0039】
具体的には、整体施術診断支援装置10においては、特に図示しないが、撮像画像データ記憶部14aに記憶した施術前画像データを表示部17に表示させた状態で、診断を行う整体師等によってマウス等の所定の操作デバイスを用いて特徴点を選択することによって施術前骨格画像データを作成することができる。すなわち、整体施術診断支援装置10においては、例えば撮像した施術前画像データが患者の顔部である場合には、目、鼻、口、耳、頭頂部等、所定の箇所を特徴点として選択するのに応じて、画像処理部11aの制御のもとに、骨格の大きさや形状を測定して認識する。そして、整体施術診断支援装置10においては、画像処理部11aの制御のもとに、モデルデータ記憶部14cに記憶された骨データの中から、認識した骨格に最も近い骨データを選択し、これに基づいて施術前骨格画像データを自動的に作成して作成骨格画像データ記憶部14bに記憶させるとともに表示部17に表示させる。このとき、整体施術診断支援装置10においては、例えば、マウス等の操作デバイスを用いて表示部17に表示された骨格画像データの作成ボタンが選択されるのに応じて、骨データが当該表示部17の画面周辺から中央部へと飛び集まり、施術前骨格画像データを形成するようなアニメーション効果を付与するようにしてもよい。
【0040】
なお、整体施術診断支援装置10においては、作成された施術前骨格画像データが、整体師が現実に徒手診断を行って認識したものと異なるような場合には、骨データ単位で当該整体師が所望するものに変更することもできる。このとき、整体施術診断支援装置10においては、特に図示しないが、頭蓋、頭蓋骨、脊柱、胸郭骨、上肢骨、自由上肢骨、手の骨、下肢骨、自由下肢骨、足の骨といったカテゴリ毎に、骨データのサムネイル画像等を表示部17に表示させ、作成された施術前骨格画像データのうち変更したい骨データと、サムネイル画像のうち所望のものとを選択することにより、当該骨データをサムネイル画像に示された骨データに置換することができる。
【0041】
また、整体施術診断支援装置10においては、モデルデータ記憶部14cに予め作成されたモデル画像データが記憶されている場合には、表示部17に表示された施術前画像データに基づいて、モデルデータ記憶部14cに記憶されたモデル画像データの中から所望のモデル画像データを選択することにより、施術前骨格画像データとしてもよい。すなわち、整体施術診断支援装置10においては、症状別のモデル画像データを予め作成しておき、これをモデルデータ記憶部14cに記憶しておくことにより、施術前骨格画像データの作成の手間を省略するようにしてもよい。
【0042】
整体施術診断支援装置10においては、このようにして施術前画像データと施術前骨格画像データとを作成すると、例えば図4に示すように、これら施術前画像データDAと施術前骨格画像データDAとを対応付けて表示部17に表示されたウィンドウ内に表示させる。なお、ここでは、左眼窩部の上部が下方向に垂下している施術前骨格画像データDAを示している。この状態で、整体施術診断支援装置10においては、特に図示しないが、マウス等の操作デバイスを用いて表示部17に表示されたモーフィングボタンが選択されるのに応じて、画像処理部11aの制御のもとに、施術前画像データDAと施術前骨格画像データDAとに基づくモーフィング処理を行い、当該施術前画像データDAと当該施術前骨格画像データDAとに基づく複数の補間画像データを作成する。そして、整体施術診断支援装置10においては、作成した複数の補間画像データを連続的に表示部17にアニメーション表示させることにより、施術前画像データDAから施術前骨格画像データDAへと、及び/又は施術前骨格画像データDAから施術前画像データDAへと次第に変化する映像を表示部17に表示させる。このとき、整体施術診断支援装置10においては、図4に示したウィンドウ内に施術前画像データDA及び施術前骨格画像データDAと並べて補間画像データを表示させてもよく、別ウィンドウ内に補間画像データを表示させてもよい。また、整体施術診断支援装置10においては、施術前画像データDAから施術前骨格画像データDAへと、及び/又は施術前骨格画像データDAから施術前画像データDAへと次第に変化する映像を自動的に表示部17に表示させてもよく、また、表示部17に表示された図示しないスケールバー等を操作デバイスを用いて操作することにより、補間の割合を任意に変化させて表示させることもできる。
【0043】
整体施術診断支援システムにおいては、このような整体施術診断支援装置10によるモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、当該患者に施術前の患部の現在状態を適切に認識させることができる。特に、整体施術診断支援システムにおいては、モーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、患者に対して娯楽感を与えることもでき、診断の雰囲気を和やかにすることも可能となる。
【0044】
整体施術診断支援装置10においては、このようにして補間画像データを作成すると、施術後の骨格を予測した施術後骨格画像データを作成し、施術前骨格画像データDAと対応付けて作成骨格画像データ記憶部14bに記憶させる。
【0045】
具体的には、整体施術診断支援装置10においては、上述した施術前骨格画像データDAの作成と同様に、画像処理部11aの制御のもとに、特徴点の選択や、施術前骨格画像データDAを構成する骨データの置換等の方法により、施術後骨格画像データを作成することができる。また、整体施術診断支援装置10においては、モデルデータ記憶部14cに予め作成されたモデル画像データが記憶されている場合には、所望のモデル画像データを選択することにより、施術後骨格画像データとしてもよい。
【0046】
整体施術診断支援装置10においては、このようにして施術後骨格画像データを作成すると、例えば図5に示すように、表示部17に表示されたウィンドウ内に施術前画像データDA及び施術前骨格画像データDAと並べて施術後骨格画像データDBを表示させる。なお、ここでは、垂下していた左眼窩部の上部が正常位置に復元された施術後骨格画像データDBを示している。そして、整体施術診断支援装置10においては、特に図示しないが、マウス等の操作デバイスを用いて表示部17に表示されたモーフィングボタンが選択されるのに応じて、画像処理部11aの制御のもとに、施術前骨格画像データDAと施術後骨格画像データDBとに基づくモーフィング処理、及び施術前画像データDAと施術後骨格画像データDBとに基づくモーフィング処理を行い、これら画像データに基づく複数の補間画像データを作成し、作成した複数の補間画像データを連続的に表示部17にアニメーション表示させることにより、施術前骨格画像データDAから施術後骨格画像データDBへと、及び/又は施術後骨格画像データDBから施術前骨格画像データDAへと次第に変化する映像や、施術前画像データDAから施術後骨格画像データDBへと、及び/又は施術後骨格画像データDBから施術前画像データDAへと次第に変化する映像を表示部17に表示させる。このとき、整体施術診断支援装置10においては、図5に示したウィンドウ内に施術後骨格画像データDB等と並べて補間画像データを表示させてもよく、別ウィンドウ内に補間画像データを表示させてもよい。また、整体施術診断支援装置10においては、上述したように、2つの画像データ間で次第に変化する映像を自動的に表示部17に表示させてもよく、また、表示部17に表示された図示しないスケールバー等を操作デバイスを用いて操作することにより、補間の割合を任意に変化させて表示させるようにしてもよい。
【0047】
このように、整体師は、施術前画像データDA、施術前骨格画像データDA、及び施術後骨格画像データDB、並びにこれらの補間画像データに基づいて、施術に先だって診断を行い、患者の同意を得た上で実際の徒手施術を行う。そして、整体施術診断支援システムにおいては、施術中の要所において、ディジタルカメラ等を用いて施術中の状況を示す複数の施術中画像データを撮像するとともに、施術後には、施術後の患者の患部を含む施術後画像データを撮像し、これら画像データを施術前画像データDAと対応付けて整体施術診断支援装置10の撮像画像データ記憶部14aに記憶させる。また、整体施術診断支援装置10においては、これら施術中画像データや施術後画像データを撮像画像データ記憶部14aに記憶させると、必要に応じて、施術後画像データに基づいて、画像処理部11aによって施術後骨格画像データDBを再度作成し、施術前画像データDAと対応付けて作成骨格画像データ記憶部14bに記憶させる。
【0048】
整体施術診断支援装置10においては、このようにして施術後画像データを作成すると、例えば図6に示すように、表示部17に表示されたウィンドウ内に施術前画像データDA、施術前骨格画像データDA、施術後画像データDB、及び施術後骨格画像データDBを対応付けて並べて表示させる。そして、整体施術診断支援装置10においては、上述したように、特に図示しないが、マウス等の操作デバイスを用いて表示部17に表示されたモーフィングボタンが選択されるのに応じて、画像処理部11aの制御のもとに、施術前画像データDAと施術後画像データDBとに基づくモーフィング処理や、施術前骨格画像データDAと施術後骨格画像データDBとに基づくモーフィング処理等を行い、これら画像データに基づく複数の補間画像データを作成し、作成した複数の補間画像データを連続的に表示部17にアニメーション表示させることにより、施術前画像データDAから施術後画像データDBへと、及び/又は施術後画像データDBから施術前画像データDAへと次第に変化する映像や、施術前骨格画像データDAから施術後骨格画像データDBへと、及び/又は施術後骨格画像データDBから施術前骨格画像データDAへと次第に変化する映像を表示部17に表示させる。このとき、整体施術診断支援装置10においては、図6に示したウィンドウ内に施術後骨格画像データDB等と並べて補間画像データを表示させてもよく、別ウィンドウ内に補間画像データを表示させてもよい。また、整体施術診断支援装置10においては、上述したように、2つの画像データ間で次第に変化する映像を自動的に表示部17に表示させてもよく、また、表示部17に表示された図示しないスケールバー等を操作デバイスを用いて操作することにより、補間の割合を任意に変化させて表示させるようにしてもよい。
【0049】
また、整体施術診断支援装置10においては、施術中の状況を患者に認識させるべく、施術中に撮像した施術中画像データを表示部17に表示させてもよい。このとき、整体施術診断支援装置10においては、複数の施術中画像データを時系列に並べて表示部17に表示させたり、表示部17に表示された所定の切り替えボタンを選択することにより、任意の時点での施術中画像データを表示させたりするのが望ましい。
【0050】
整体施術診断支援システムにおいては、このような整体施術診断支援装置10によるモーフィング処理によって作成された補間画像データや施術中画像データ等を患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。したがって、整体施術診断支援システムにおいては、患者に対して適切な施術内容の説明を行うことができるとともに、当該患者にとっても施術内容に対する同意を出すのに必要な情報を十分に得ることができ、整体師と患者との間に十分な信頼関係を築くことができる。
【0051】
整体施術診断支援システムにおいては、このような整体施術診断支援装置10を用いた診断を患者毎に毎回行う。そして、整体施術診断支援システムにおいては、診断毎に撮像された施術前画像データDA、施術後画像データDB、及び施術中画像データを撮像画像データ記憶部14aに記憶させるとともに、診断毎に作成された施術前骨格画像データDA及び施術後骨格画像データDBを作成骨格画像データ記憶部14bに記憶させる。すなわち、整体施術診断支援システムにおいては、これら複数の画像データを用いて上述した施術過程情報データベースとして患者毎に管理する。このとき、整体施術診断支援システムにおいては、診断及び施術毎の状況等に関する整体師のコメントを付記してもよい。
【0052】
このように、整体施術診断支援システムにおいては、診断毎に撮像又は作成された画像データに基づく施術過程情報データベースを患者毎に作成して管理することにより、施術過程を適切且つ迅速に把握することが可能となる。
【0053】
また、整体施術診断支援システムにおいては、上述したように、患者毎に固有にIDやパスワードを付与し、患者用端末機20から整体施術診断支援装置10に構築された施術過程情報データベースに対してアクセス可能に構成する。これにより、患者は、患者用端末機20を介して施術過程情報データベースに対してアクセスし、上述した各種画像データやコメント等を表示部等に表示させて閲覧することにより、自己の施術過程を容易に把握することができる。このとき、整体施術診断支援システムにおいては、モーフィング処理によって作成された補間画像データを患者用端末機20を介して閲覧可能とすることにより、患者が娯楽感を持ちながら自己の施術過程を確認することができる。また、整体施術診断支援システムにおいては、患者のみならず当該患者の家族等の近親者も患者用端末機20を介して当該患者の施術過程を把握することができる。したがって、整体施術診断支援システムにおいては、患者のみならず家族等の同意を得る環境を構築することができ、より適切なインフォームドコンセントを実現することができる。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施の形態として示す整体施術診断支援システムにおいては、整体施術診断支援装置10によって施術前後の状況を示す画像データに基づくモーフィング処理によって作成された補間画像データを患者に提示することにより、施術前後の患部の状態のシミュレーションを視覚的に行うことができ、より現実に近い状態を当該患者に認識させることができる。したがって、整体施術診断支援システムにおいては、患者に対して施術内容の説明を十分に行うことができるとともに、当該患者にとっても施術内容に対する同意を出すのに必要な情報を十分に得ることができ、口頭による診断から徒手施術へと直接移行する従来型の治療体制から脱却した斬新なインフォームドコンセントを行うための環境を実現することができる。
【0055】
また、整体施術診断支援システムにおいては、診断毎に撮像又は作成された画像データに基づく施術過程情報データベースを患者毎に作成して管理することにより、従来の紙面によるカルテのみの管理に比べて飛躍的に管理能力が向上し、施術過程を適切且つ迅速に把握することが可能となる。
【0056】
さらに、整体施術診断支援システムにおいては、患者が施術過程情報データベースに対してアクセス可能とすることにより、患者自身も任意に自己の施術過程を確認することができるとともに、患者のみならず当該患者の家族等の近親者の同意を得る環境を構築することができ、より適切なインフォームドコンセントを実現することができる。
【0057】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施の形態では、1つの整体施術診断支援装置10によって画像データの作成や施術過程情報データベースの管理を行うものとして説明したが、本発明は、整体施術診断支援装置の機能を、診断の際に用いる端末機と施術過程情報データベースを格納するサーバ装置とに分離してもよい。
【0058】
また、上述した実施の形態では、静止画像データに基づく診断を行う場合について説明したが、本発明は、動画像データに基づく診断についても適用することができるのは勿論のこと、これら画像データ以外に例えば施術状況を録音して音声データを作成し、これら音声データ等の任意のディジタルデータと画像データとに基づく診断を行うようにしてもよい。
【0059】
このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施の形態として示す整体施術診断支援システムの構成を説明する図である。
【図2】同整体施術診断支援システムにおける整体施術診断支援装置のハードウェア構成を説明するブロック図である。
【図3】同整体施術診断支援装置の機能的な構成を説明するブロック図である。
【図4】施術前画像データ及び施術前骨格画像データを表示するウィンドウの例を説明する図である。
【図5】施術前画像データ、施術前骨格画像データ、及び施術後骨格画像データを表示するウィンドウの例を説明する図である。
【図6】施術前画像データ、施術前骨格画像データ、施術後画像データ、及び施術後骨格画像データを表示するウィンドウの例を説明する図である。
【符号の説明】
【0061】
10 整体施術診断支援装置
11 CPU
11a 画像処理部
12 ROM
13 RAM
14 記憶部
14a 撮像画像データ記憶部
14b 作成骨格画像データ記憶部
14c モデルデータ記憶部
15 通信部
16 入力操作制御部
17 表示部
20 患者用端末機
DA 施術前画像データ
DA 施術前骨格画像データ
DB 施術後画像データ
DB 施術後骨格画像データ
NT ネットワーク網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援装置であって、
撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを記憶する記憶手段と、
上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う画像処理手段と、
上記画像処理手段によるモーフィング処理によって作成された補間画像データを表示する表示手段とを備えること
を特徴とする整体施術診断支援装置。
【請求項2】
上記画像処理手段は、上記施術前画像データに対応する骨格を描写した施術前骨格画像データ、及び上記施術後画像データに対応する骨格を描写した施術後骨格画像データを作成して上記記憶手段に記憶させ、
上記表示手段は、上記画像処理手段によって作成された上記施術前骨格画像データ及び上記施術後骨格画像データを、上記施術前画像データ及び上記施術後画像データと対応付けて表示すること
を特徴とする請求項1記載の整体施術診断支援装置。
【請求項3】
上記画像処理手段は、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ、上記施術前骨格画像データ、上記施術後画像データ、及び上記施術後骨格画像データに基づいてモーフィング処理を行い、
上記表示手段は、上記画像処理手段によるモーフィング処理によって作成された補間画像データを表示すること
を特徴とする請求項2記載の整体施術診断支援装置。
【請求項4】
上記記憶手段には、個々の骨パーツをモデル化した骨データが記憶されており、
上記画像処理手段は、上記表示手段に表示された上記施術前画像データ及び/又は上記施術後画像データの特徴点が選択されるのに応じて骨格を測定して認識し、上記記憶手段に記憶された上記骨データの中から、認識した骨格に近い骨データを選択して上記施術前骨格画像データ及び/又は上記施術後骨格画像データを作成すること
を特徴とする請求項2記載の整体施術診断支援装置。
【請求項5】
上記記憶手段には、予めモデル化して作成した骨格画像データであるモデル画像データが記憶されており、
上記画像処理手段は、上記表示手段に表示された上記施術前画像データ及び/又は上記施術後画像データに基づいて、上記記憶手段に記憶された上記モデル画像データの中から所望のモデル画像データを選択し、上記施術前骨格画像データ及び/又は上記施術後骨格画像データとすること
を特徴とする請求項2記載の整体施術診断支援装置。
【請求項6】
上記記憶手段には、撮像された施術中の状況を示す複数の施術中画像データが記憶され、
上記表示手段は、上記記憶手段に記憶された複数の上記施術中画像データを時系列に並べて、又は切り替えて表示すること
を特徴とする請求項1記載の整体施術診断支援装置。
【請求項7】
整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援方法であって、
施術前の患者の患部を含む施術前画像データを撮像して所定の記憶手段に記憶させる工程と、
施術後の患者の患部を含む施術後画像データを撮像して上記記憶手段に記憶させる工程と、
上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う工程と、
上記モーフィング処理によって作成された補間画像データを所定の表示手段に表示させる工程とを備えること
を特徴とする整体施術診断支援方法。
【請求項8】
整体施術に際する診断業務を支援するコンピュータ実行可能な整体施術診断支援プログラムであって、
撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを所定の記憶手段に記憶させる処理と、
上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行う処理と、
上記モーフィング処理によって作成された補間画像データを所定の表示手段に表示させる処理とを備えること
を特徴とする整体施術診断支援プログラム。
【請求項9】
整体施術に際する診断業務を支援する整体施術診断支援システムであって、
整体師が所有する整体施術診断支援装置と、
患者が所有する患者用端末機とを備え、
上記整体施術診断支援装置は、撮像された施術前の患者の患部を含む施術前画像データと、撮像された施術後の患者の患部を含む施術後画像データとを所定の記憶手段に記憶させ、上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データに基づいてモーフィング処理を行って作成した補間画像データを所定の表示手段に表示させ、
上記患者用端末機は、上記整体施術診断支援装置における上記記憶手段に記憶された上記施術前画像データ及び上記施術後画像データを含む上記患者の施術過程に関する施術過程情報データベースに対してアクセスし、所定の表示手段に表示させること
を特徴とする整体施術診断支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−180929(P2006−180929A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−374916(P2004−374916)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(504474426)有限会社オラシオン (1)
【出願人】(504474448)
【出願人】(504473968)
【Fターム(参考)】