説明

文字練習用装置

【課題】文字のイメージを強く印象付けつつ正確に文字を書く事ができるようにする為の文字練習装置を目的とする。
【解決手段】
お手本を示されるとともに、文字入力部に正しい文字が書かれているかどうか、確認手段と筆順の移動手段を設けている事を特徴とするものであって、手本となる文字や記号などを手書きで入力し、正確な文字が書けているか確認する為に釦押することで、自分の書いた文字に手本の文字が重ね合わせられ比較でき、特に間違えやすい部分の手本文字の箇所に、アドバイスが表示されることで、自分の何処が悪いのかが一目瞭然に分かる。さらに、手本文字の筆順が色表示され所定距離内にある場合に、次の画への移動を示す移動手段を設けているので、筆順も確実に覚える事ができる文字練習装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、利用者に文字を印象付けつつ文字を正確に練習できることが可能な練習装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば練習帳として特許第3768935号で特許を取得したが、信号と言う視覚を利用するという事で、今までにない画期的な発明だと思ったが、視覚だけでは、自分の何処が悪いのかをどうしても勘にたよるしかない。文字には利用者一人一人に癖があり、多くの利用者のアドバイスを帳面で表現するのには限界がある。利用者がその場で何処が書けてないか納得する事は、とても重要なことで正確な文字が書けるようになると思う。また、次に書くべき箇所が色などで強調表示され、その箇所を指でなぞってある程度一致した場合には、次の箇所が表示されることは帳面では不可能な部分である。更に、帳面では文字の対象の絵も記入してあるが、装置の様に音声を出すことでより印象深く覚え易いものになると思う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第3768935号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの従来の文字練習装置は、与えられた手本をなぞり書きしたり、見て書くという繰り返しをするものであって、十分な文字練習が困難であった。特に児童においては、機械的に文字を書くだけで、同じ間違いを何度も繰り返すだけで、文字練習帳の中で確認する事がしにくかった。又、大人においても具体的なアドバイスが無かった為、勘に頼るしか無いと言う問題もあった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、「文字のイメージを強く印象つけつつ、正確に文字を書くことができるようにする為の文字練習装置を提供する」事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために本発明の文字練習装置においては、お手本を示されるとともに、文字入力部に正しい文字が書かれているかどうか、確認手段を設けている事を特徴とする、確認手段がある事によって自分の何処が悪いのかを勘にたよる事無く、利用者一人一人の癖にも対応でき、その場で何処が書けてないか納得する事ができるので、正確な文字が書けるようになるという効果がある。本発明の文字練習装置においては、手本文字の筆順が色表示されており、次の画への移動を示す移動手段を設けていることがこのましい。
本発明の文字練習装置においては、文字と関連する絵を表示手段と、絵又は文字に触れる事で絵の名前と文字を音声とし出力手段があることによって、印象深く記憶に残るので練習するのが楽しく文字を早く覚える効果がある。本発明の文字練習装置においては、1つの文字の中で最も注意して記載しなければならない部位を、決められた所定の位置に必ず記述できるよう印象付ける為に、予めその場所に目印を付けて、文字の特徴な部位が入る位置を分かり易く表記した手段があることによって、文字の正確な形を把握する事が出来文字本来の特徴を学びより一層の効果がある。
【発明の効果】
【0006】
本発明の文字練習装置は、お手本を示されるとともに文字入力部に、正しい文字が書かれているかどうか確認手段を設けている事を特徴とする。
自分の書いた文字に手本の文字が重ね合わせられ、瞬時に比較できアドバイスが表示されることによって、自分の何処が悪いのかが一目瞭然に分かる。今までの様に勘にたよる事なく、自分の書いた文字と正確な文字を重ね合わせてみるだけではなく、正確なアドバイスによって欠点を把握する事ができる。利用者一人一人に字の癖があり、その一人一人の癖にも対応でき、利用者がその場で何処が書けてないのか瞬時に把握できる。間違いを納得する事は大変重要なことである。たまたま文字が書けたのではなく、間違いに気づく事が重要だと思う。本発明の文字練習帳は勘に頼って文字を書いていた部分を、正確な文字の比較とアドバイスによって、バランスのよい正確な文字を理解して書けるようになるという効果がある。また、文字の対象となる絵と音声が出る事によって、文字のイメージを強く印象付けつつ、更に、正確に文字を書く事ができるようにする為の文字練習装置を目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施例にかかる文字練習50音一覧画面の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例にかかる文字練習用画面を示す図である。
【図3】本発明の実施例にかかる確認手段の画面を示す図である。
【図4】本発明の実施例にかかる移動手段の画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この発明の最良の形態の実施例を示す図面に基づいて説明する。図1は本発明のひらがなの一覧画面で、練習する文字と文字の対象である絵に触れる事で、図2図3図4の練習画面が表示される。
【0009】
次に本発明の実施の形態を実施例となる図面を参照しながら説明する。図1は本発明のひらがなの一覧画面で、画面(1)には文字(2)とその文字を指す絵(3)が囲み線(4)で表示されている。練習したい文字、ここでは、「あ」で説明すると、文字(2)と絵(3)の囲み線(4)の内側に触れる事で、図2に切り替わり練習画面が表示される
【0010】
図2は本発明にかかる文字練習装置の練習用画面を示す図であり、手本となる文字や記号などを簡単に理解できるように、手書きで練習する装置であって、画面(1)には枠線(5)が表示されこの枠線(5)には手本文字(6)が表示されており、手本文字(6)の撥ね、曲がり、止め、払いなどの部分に添って三色の色彩からなる信号の色表示がされており、信号機と同じルールで、文字の払い部分に添って青色(7a)は「すすめ」、文字の撥ね、曲がり、その他注意する部分に添って黄色(8b)は「注意」、止める部分に赤色(9c)は「止まる」を表示することで、明確であり特有の良い効果ができ、幼児も覚え易く正確な文字を覚える事ができる。又、文字と関連する絵(10)と音声を出力する文字(11)に触れることで、「あひるのあ」を音声によって出力し、対象となる「あ」の部分を強調することで、文字を確実に認識し、興味をひかせ記憶に残した状態で楽しく覚えながら文字を書く事ができる。練習部分で書いた線は、消しゴム(12)を使うことで、何度でも繰り返し練習ができる。また、ステップ切り替え部分(13)は文字の練習を、より自然な流れで書けるよう練習部分に難易度にもとづく3つのパターンが表示され、練習パターンが切り替わり難易度が高くなっても、参考手本文字(14)を参考にすることで、常にイメージを持ちながら練習を行う事ができる。アドバイス確認ボタン(15)に触れる事で図3に切り替わり確認手段が重ね合わせられる。
【0011】
図3は、本発明入力画面にかかる文字練習装置の確認手段の画面を示す図であり、アドバイス確認ボタン(15)に触れると、確認手段が重ね合わせられるので瞬時に比較でき欠点を把握できる。手本文字(6)「あ」の場合、1画目は長く書かない為のアドバイス(16a)で短めに止めると表示し、文字の長さ等を分かり易くする。2画目は、中心線からそれない為のアドバイス(17b)で赤点線○印で強調し、アドバイス(18c)でたて中心線と表示し、文字の中心を覚え文字全体のバランスをよくする。3画目の払う部分の方向を指示するアドバイス(19d)でたて中心線に向かってすすむイメージと表示し、正確な方向と長さを把握することができる。更に、文字を個別の領域に分解して書く為の色表示部分のアドバイス(20e)とその色表示部分のアドバイス(20e)に分解された文字の部分のアドバイス(21f)に、■に「の」を書くイメージと表示されているので、簡単に文字の特徴や文字の位置が分かり易く、視覚に訴えることで覚え易いので一層の効果が期待できる。例えば他の例として説明すれば「ろ」の場合、色表示部分のアドバイス(20e)には分解された文字の部分のアドバイス(21f)に、■に「つ」を書くイメージと表示される。文字入力画面に確認手段ガイダンスが一瞬にして表示されることは、いいことであり、今までにない画期的な文字練習装置である。
【0012】
図4は、本発明にかかる文字練習装置の移動手段の画面を示す図であり、図4(a)に示すように、手本文字(6)の筆順1画目(22)が色表示されており、図4(b)に示すように、筆順1画目(22)を指でなぞると入力のあと(23)が画面に表示され、次の2画目(24)への移動を示す移動手段を設けている。図4(c)に示すように、1画目の入力の(23)が正解だと次の2画目(24)が色表示されるが、書き順が間違っている場合は次の画が色表示されないので、確実に正確な筆順を覚える事ができる。
【0013】
なお、以上は平仮名文字について実施方法を説明したが、平仮名文字以外の各種文字、例えばカタカナ文字、漢字、ローマ字、数字、記号、図形等その種類は問わない。
【符号の説明】
【0014】
1・・・・・画面
2・・・・・文字
3・・・・・文字を指す絵
4・・・・・囲み線
5・・・・・枠線
6・・・・・手本文字
7 a・・・・青色表示
8 b・・・・黄色表示
9 c・・・・赤色表示
10・・・・文字と関連する絵
11・・・・音声を出力する文字
12・・・・消しゴム
13・・・・ステップ切り替え部分
14・・・・参考手本文字
15・・・・アドバイス確認ボタン
16 a・・・アドバイス
17 b・・・アドバイス
18 c・・・アドバイス
19 d・・・アドバイス
20 e・・・アドバイス
21 f・・・アドバイス
22・・・・1画目
23・・・・指でなぞった入力あと
24・・・・2画目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を練習するための文字手書き入力機能を備える文字練習装置であって、お手本を示されるとともに、文字入力部に正しい文字が書かれているかどうか、確認をするための確認手段を設けている文字練習装置。
【請求項2】
請求項1記載の文字練習装置において、手本文字の筆順が色表示されており、次の画への移動を示す移動手段を設けている文字練習装置。
【請求項3】
請求項1記載の文字練習装置において、文字と関連する絵を表示する表示手段と、絵又は文字に触れる事で絵の名前と文字を音声として、出力する出力手段を有する事を特徴とする文字練習装置。


















【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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