説明

文書管理システム、情報処理装置、文書管理方法、制御方法およびプログラム

【課題】従来のジョブテンプレートで定められている文書データのスキャン属性が変更された場合であっても、適切なスキャン属性を保ったまま文書データを定められた格納先にアップロードする。
【解決手段】クライアントPC200より業務申請が行われると、業務サーバ300はスキャンチケットサーバ400へスキャンチケットの生成要求を行う。業務毎の設定されているスキャンチケットの属性(格納先)を変更する場合、再利用可能なスキャンチケットであれば、設定を引き継ぐことにより、最適にスキャンチケットを利用できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書管理装置、文書管理システム、制御方法、文書管理方法およびプログラムに関するものであり、特に、複合機を用いて文書管理装置に文書データを格納する際の情報設定の方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、資源の節約の観点や、ワークフローシステムで稟議をするために、画像形成装置で紙文書をスキャンして電子化された文書データを文書管理システムで管理するシステムがある。電子化された文書データを文書管理装置にアップロードして格納するには、スキャンする前にスキャン条件を設定しなければならない。特に同じ種類の帳票であれば同じスキャン設定であるにも関わらず、ユーザは毎回同じスキャン設定する必要があった。同じ作業を繰り返すことにより、スキャン設定ミスが発生するリスクがあった。
【0003】
このような問題を解決するために、業務を一つのテンプレート(ジョブテンプレート)として考え、サーバにスキャン条件の情報を備えたジョブテンプレートを取得して、スキャン条件を用いて、定型業務におけるスキャンを効率化させる仕組みが開示されている(例えば、特許文献1)。また、スキャンの設定に限らず、ジョブチケットを用いて複合機からの印刷設定を自動で行うシステムが記載されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−270148号公報
【特許文献2】特開2003−323271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に代表されるジョブテンプレート(本発明において、「スキャンチケット」という)にはスキャン時の、カラー、解像度、ファイル形式などのスキャン属性(スキャン設定と同意)が定められており、ユーザがチケットを選択して特定の文書データをスキャンすることで、あらかじめチケットに指定された属性でスキャンすることができる。また、上記特許文献2に開示されているジョブチケットも、印刷ジョブの印刷設定が予め定められているという点で、ユーザによる設定という業務を定型化し(テンプレートとして考え)、印刷を実行している。
【0006】
このようなスキャンチケットを使った仕組みでは、ユーザによるスキャン属性を変更が行われないことが前提となっており、この設定のお陰でスキャン属性の設定の手間を省略させることができる。また、定型業務におけるスキャン時のスキャン属性の間違いがなくなり、確実に定型業務を処理することができる。
【0007】
しかしながら、特許文献1や、特許文献2に記載されている仕組みは、あくまでもジョブテンプレート(スキャンチケット)を用いて単にスキャン処理を効率化するものであり、特許文献1のジョブテンプレート(スキャンチケット)という仕組みを単に用いるだけでは、以下のような形態においては柔軟に対応がなされていなかった。例えば、定型業務における文書データの格納先となっているフォルダから、一時的に格納先を変更する場合等に対応することが困難であった。また、スキャン属性の例外的変更ができたとしても、その場合、取得したスキャンチケットの属性は一度全て無効になってしまうというおそれがあった。
【0008】
そこで、本発明は、従来のジョブテンプレートで定められている文書データのスキャン属性が変更された場合であっても、適切なスキャン属性を保ったまま文書データを定められた格納先にアップロードすることが可能な仕組みを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち、本発明は、クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置と、表示部を備える画像形成装置とが相互に通信可能な文書管理システムであって、前記業務サーバは、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示に基づいて、新たな格納先のスキャン属性を取得する取得手段と、前記格納先の変更指示を受け付けたスキャンチケットが再利用可能であるスキャンチケットである場合に前記取得手段で取得した前記新たな格納先のスキャン属性を情報処理装置へ送信する送信手段とを備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、前記送信手段で送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段とを備え、前記画像形成装置は、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段で指示を受け付けた格納先変更指示を前記情報処理装置へ送信する指示送信手段と、前記再設定手段で再設定された前記スキャンチケットのスキャン属性に基づいて前記スキャンチケットの一覧表示画面を更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の文書管理システムにおいて、前記画像形成装置は、利用可能な前記スキャンチケットの一覧情報を取得すべくユーザ情報を受け付けることにより前記情報処理装置へログイン要求を実行するログイン要求手段と、前記ログイン要求手段による要求の結果、前記情報処理装置へのログインが認められた場合に前記ユーザ情報に紐付いて管理されている利用可能な前記スキャンチケットの情報を取得するスキャンチケット情報取得手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明の文書管理システムにおいて、前記情報処理装置は、前記画像形成装置から送信されるユーザ情報のログイン要求を受け付けることにより、前記ユーザ情報のログイン判定を実行するログイン判定手段と、前記ログイン判定手段の前記ユーザ情報のログイン要求を承認すると判定した場合に、該ユーザ情報に紐付いて記憶管理されている前記スキャンチケットを検索する検索手段と、前記検索手段で検索された前記スキャンチケットの情報を前記画像形成装置へ送信する送信手段とを更に備えることを特徴とする。
また、本発明は、クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、表示部を備える画像形成装置とと通信可能であり、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置であって、前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、前記業務サーバより送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の情報処理装置は、前記画像形成装置から送信されるユーザ情報のログイン要求を受け付けることにより、前記ユーザ情報のログイン判定を実行するログイン判定手段と、前記ログイン判定手段の前記ユーザ情報のログイン要求を承認すると判定した場合に、該ユーザ情報に紐付いて記憶管理されている前記スキャンチケットを検索する検索手段と、前記検索手段で検索された前記スキャンチケットの情報を前記画像形成装置へ送信する送信手段とを更に備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のジョブテンプレートで定められている文書データのスキャン属性が変更された場合であっても、適切なスキャン属性を保ったまま文書データを定められた格納先にアップロードすることが可能な仕組みを提供することが可能になる。具体的には、1つのスキャンチケットを複数回使用して、文書データの格納先が都度変わるような場合であっても、柔軟に設定変更に対応できるので、スキャンチケットを効率よく柔軟に利用することができる。また、フォルダ(格納先)を変更がされても、変更前に入力された類似属性をコピーするので、ユーザの入力する手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明にかかわる情報処理システム1の構成を一例を示す図である。
【図2】クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図3】複合機100のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】情報処理システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図5】情報処理システム1のスキャンチケット発行における処理概要図である。
【図6】情報処理システム1のスキャンチケット生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】情報処理システム1のログイン処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】情報処理システム1のスキャンチケット再取得の一例を示すフローチャートである。
【図9】スキャンチケットのテーブル情報の一例を示す図である。
【図10】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図11】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図12】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図13】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図14】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図15】複合機100の表示部で表示するユーザインタフェースの一例を示す図である。
【図16】クライアントPC200で表示するスキャンチケット生成画面の一例を示す図である。
【図17】スキャンチケットサーバ400で管理されるスキャンチケット管理テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係る情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
【0013】
図1に示すように、階毎に設置する1又は複数の複合機100、1又は複数のクライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400(「情報処理装置」に相当する)がLAN(Local Area Network)10を介して接続される。
【0014】
複合機100は、プリンタ、スキャナ、コピー、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置である。
クライアントPC200(クライアント端末)は、LAN10に通信可能に接続される装置である。クライアントPC200は、複合機100の設定を行うPCで、ネットワークを介してHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で複合機100と通信することができる(例えば、米国マイクロソフト社のInternet Explorer(登録商標))機能を搭載したPCである。また、ユーザから印刷ジョブを投入するためのPCでもあり、ユーザがアプリケーションからプリンタドライバを介して印刷ジョブを生成し、プリンタドライバがLPR(Line PRinter Daemon)やその他の印刷プロトコルを用いて、印刷ジョブを複合機100に送信することができる。また、ユーザが業務システムを利用するためのPCでもある。
【0015】
業務サーバ300は、業務で利用するシステムを提供する装置である。例えば、交通費申請や立替経費申請などの会計システムであったり、販売管理、購買、調達などのシステムであったりする。クライアントPC200からの要求に応じて、これらシステムを利用するためのメニューを提供する。また、各ユーザや各部門共通で扱うファイルを管理するための文書管理システムも提供する。さらにこれらシステムに付随して認証管理機能も有する。なお、業務サーバ300は、1つのサーバで構成しても良い。また、業務サーバ300は、プライマリおよびセカンダリの2つのサーバによって構成しても良い。また、業務サーバ300は、3つ以上のサーバによって構成しても良い。
【0016】
スキャンチケットサーバ400は、スキャン情報を保持しておく装置である。スキャン情報を記憶したスキャンチケット920をスキャンチケット記憶部410に格納し、複合機100からの要求に応じて一覧作成、チケット生成、チケット予約、チケット削除などの処理を行う。また、複合機100から受信したスキャンデータをチケットの内容に応じて適切なサーバの適切なディレクトリに送信する処理も行う。なお、業務サーバ300と、スキャンチケットサーバ400を1つのサーバで構成しても良い。
【0017】
次に、図2、3を参照しながら、複合機100、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400について説明する。
【0018】
図2は、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア構成を示す図、図3は、複合機100のハードウエア構成を示す図である。
【0019】
図2に示すように、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400では、システムバス2004を介してCPU(Central Processing Unit)2001、RAM(Random Access Memory)2002、ROM(Read Only Memory)2003、入力コントローラ2005、ビデオコントローラ2006、メモリコントローラ2007、通信I/Fコントローラ2008が接続される。
【0020】
CPU2001は、システムバス2004に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
ROM2003あるいは外部メモリ2011は、CPU2001の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、各サーバあるいは各PCが実行する各種プログラム等を保持している。
【0021】
RAM2002は、CPU2001の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU2001は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM2003あるいは外部メモリ2011からRAM2002にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0022】
入力コントローラ2005は、キーボード(KB)2009やマウス(図示しない)等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。
【0023】
ビデオコントローラ2006は、CRT(Cathode Ray Tube)2010等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTに限らず、液晶ディスプレイ等の他の表示器でもよい。これらは、必要に応じて管理者が使用する。
【0024】
メモリコントローラ2007は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)や、フレキシブルディスク(FD)、あるいは、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)カードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、SSD(Solid State Drive)等の外部メモリ2011へのアクセスを制御する。
【0025】
通信I/Fコントローラ2008は、LAN10のようなネットワークを介して外部機器と接続・通信し、ネットワーク上での通信制御処理を実行する。通信I/Fコントローラ2008は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)を用いた通信等が可能である。
【0026】
CPU2001は、例えばRAM2002内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT2010上に表示することが可能である。また、CPU2001は、CRT2010上のマウスカーソル(図示しない)等によるユーザ指示を可能とする。
【0027】
クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400のハードウエア上で動作する各種プログラムは、外部メモリ2011に記録されており、必要に応じてRAM2002にロードされ、CPU2001により実行される。プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等は、外部メモリ2011に格納されている。
【0028】
次に、複合機100のハードウエア構成について説明する。図3に示すように、複合機100は、コントローラユニット3020と、操作部3030と、カードリーダ3040と、プリンタ3050と、スキャナ3060の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0029】
また、コントローラユニット3020は、CPU3001と、RAM3002と、ROM3003と、ハードディスクドライブ(HDD)3004と、ネットワークインタフェース(Network I/F)3005と、モデム(MODEM)3006と、操作部インタフェース(操作部I/F)3007と、イメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)3008と、外部インタフェース(外部I/F)3009と、システムバス3010と、ラスタイメージプロセッサ(RIP)3011と、プリンタインタフェース(プリンタI/F)3012と、スキャナインタフェース(スキャナI/F)3013と、画像処理部3014と、画像バス3015の各ハードウエア構成を有して構成されている。
【0030】
コントローラユニット3020は、画像入力デバイスとして機能するスキャナ3060や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ3050と接続する一方、PSTN(Public Switched Telephone Network)またはISDN(Integrated Services Digital Network)等の公衆回線網(WAN)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
【0031】
CPU3001は、システムバス3010及び画像バス3015に接続される各デバイスを統括的に制御するプロセッサである。
【0032】
RAM3002は、CPU3001が動作するためのワークメモリであり、また、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリの機能も有する。例えば、カードリーダ3040で読み取ったカードIDなどが記憶される。
【0033】
ROM3003は、システムのブートプログラムや各種の制御プログラムが格納されている。HDD3004は、システムを制御するための各種のプログラム及び画像データ等を格納する。なお、ROM3003またはHDD3004には、図14の複合機設定900が格納されている。なお、HDD3004は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をHDDに限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0034】
Network I/F3005は、LAN10および外部のインターネットに接続し、データ入出力を行う。MODEM3006は、公衆回線網に接続し、FAXにおける送受信等のデータの入出力を行う。
【0035】
操作部I/F3007は、ユーザインタフェース(UI)である操作部3030におけるインタフェースであり、操作部3030に表示する画像データを操作部3030に対して出力する。また、操作部I/F3007は、本システムのユーザが操作部3030から入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU3001に伝える役割をする。なお、操作部3030は、キーボードに相当するタッチパネルを有する表示部を備え、当該表示部に表示されたキーボードのボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができる。
【0036】
IMAGE BUS I/F3008は、システムバス3010と、画像データを高速で転送する画像バス3015とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
【0037】
外部I/F3009は、USB、IEEE1394、プリンタポート、RS−232C等の外部入力を受け付けるインタフェースである。本実施形態においては、外部I/F3009には、ICカード認証で必要となるICカードの情報を読み取るためのカードリーダ3040が接続されている。そして、CPU3001は、この外部I/F3009を介してカードリーダ3040によるICカードからの情報の読み取りを制御し、当該ICカードから読み取られた情報を取得可能となっている。
以上の3001〜3007、3009に示すデバイスがシステムバス3010上に配置され、相互に通信可能となっている。
【0038】
RIP3011は、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。
プリンタI/F3012は、プリンタ3050とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナI/F3013は、スキャナ3060とコントローラユニット3020とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0039】
画像処理部3014は、入力画像データに対して、補正処理、加工処理、編集処理を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正処理、解像度変換処理等を行ったりする。また、画像処理部3014は、これらの処理に加えて、画像データの回転処理や、多値画像データに対してはJPEG(Joint Photographic Experts Group)、2値画像データに対してはJBIG(Joint Bi−level Image experts Group)、MR(Modified READ)、MMR(Modified Modified READ)、MH(Modified Huffman)等の圧縮伸張処理を行う。
【0040】
以上の3008、3011〜3014に示すデバイスが画像バス3015上に配置され、相互に通信可能となっている。画像バス3015は、例えば、PCI(Peripheral Component Interconnect)バスまたはIEEE1394で構成されている。
【0041】
操作部3030は、具体的に、LCD(Liquid Crystal Display)表示部を有し、当該LCD表示部上にタッチパネルシートが貼られており、本システムの操作画面を表示するとともに、表示した操作画面のキー(ボタン)が押されると、その位置情報が操作部I/F3007を介してCPU3001に伝えられる。また、操作部3030は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等のキーボード機能を備える。
【0042】
ここで、操作部3030のスタートキーは、例えば、原稿画像の読み取り動作を開始する際などに操作される。このスタートキーの中央部には、例えば、緑と赤の2色のLED(Light Emitting Diode)があり、その各色の発光によってスタートキーが使える状態にあるかどうかが示される。また、操作部3030のストップキーは、例えば、稼働中の動作を止める際などに操作される。また、操作部3030のIDキーは、例えば、ユーザ(使用者)のユーザIDを入力する際などに操作される。また、操作部3030のリセットキーは、例えば、操作部3030による設定を初期化する際などに操作される。
【0043】
また、操作部3030は、後述するブラウザ部108でウェブブラウジング画面を用いることにより、LAN10若しくはインターネットなどのネットワークを通じて接続されているスキャンチケットサーバ400の操作画面を表示する。即ち、本発明において、複合機100は、操作部3030を介してインターネットに接続して所望の文書ファイルを取得する機能を備えている。
【0044】
カードリーダ3040は、CPU3001からの制御により、認証カードに相当するICカード(例えば、ソニー(登録商標)社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されているユーザ識別情報を読み取るものである。カードリーダ3040で読み取られたユーザ識別情報は、外部I/F3009を介してCPU3001へ通知される。
【0045】
プリンタ3050は、例えば、ラスタイメージデータを用紙上に画像として変換するものである。その変換方式としては、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式や、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの変換方式を用いても構わない。プリンタ3050のプリント動作の起動は、CPU3001からの指示によって開始される。なお、プリンタ3050には、異なる用紙のサイズまたは異なる用紙の向きを選択できるように複数の給紙段が構成されており、それぞれの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。
【0046】
スキャナ3060は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサを用いて原稿を走査することで、原稿の画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットされ、複合機100のユーザが操作部3030から読み取り起動指示を行うことにより、CPU3001がスキャナ3060に指示を与え、フィーダは、原稿用紙を1枚ずつフィードして原稿の画像の読み取り動作を行う。
【0047】
以上のような構成によって、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをLAN10上に送信したり、LAN10から受信した印刷データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。また、複合機100は、スキャナ3060から読み込んだ画像データをMODEM3006から公衆回線網上にFAX送信したり、公衆回線網からFAX受信した画像データをプリンタ3050で印刷出力したりすることができる。
【0048】
次に、図4〜図17を参照しながら、情報処理システム1の機能と利用するデータについて説明する。
図4は、本発明に係る情報処理システム1の機能構成を示すブロック図、図5は情報処理システム1のスキャンチケット発行における処理概要図、図6は情報処理システム1のスキャンチケット生成処理の一例を示すフローチャート、図7は情報処理システム1のログイン処理の一例を示すフローチャート、図8は情報処理システム1のスキャンチケット再取得の一例を示すフローチャート、図9はスキャンチケットのテーブル情報の一例を示す図、図10は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図11は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図12は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図13は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図14は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図15 は複合機100の操作部3030に表示する画面の一例を示す図、図16は、クライアントPCのCRT2010に表示する画面の一例を示すイメージ図である。
【0049】
まず、クライアントPC200の処理を実行するための機能について説明する。クライアントPC200は、ブラウザ部201等から構成される。ブラウザ部201は、業務サーバ300上で稼働している業務システムを利用する機能を提供する。ブラウザ部201は、例えば、マイクロソフト社のInternet Explorer(登録商標)などであり、業務システムが提供するHTML(Hyper Text Markup Language)をHTTP(Hyper Text Transport Protocol)を使って受信して、HTMLが表す各種タグをUI(User Interface)として表示する。
【0050】
図16に示すように、このブラウザ部201に表示される業務システムの画面には、業務メニュー画面6000、スキャンチケット生成画面6100、送信設定画面6200、スキャン設定画面6300等がある。
【0051】
業務メニュー画面6000は、ログインユーザ名、ユーザが利用できる業務メニューなどから構成される。ユーザが利用できる業務メニューには、例えば、交通費申請、立替経費申請、スキャンチケット生成などがある。
【0052】
スキャンチケット生成画面6100は、指示先6101、表示名6102、再利用6103、共有6104、送信設定ボタン6105、スキャン設定ボタン6106、キャンセルボタン6110、OKボタン6111等から構成される。
【0053】
指示先6101は、スキャンを指示する相手を選択するための項目である。一人だけでなく複数のユーザを選択することが可能である。また、再利用可能なチケットを作成する場合、自分を選択することも可能である。これにより、自分専用のお気に入りチケットを作成することができる。表示名6102は、複合機100のスキャン一覧画面5020のスキャンチケットリスト5021に表示される名称である。
【0054】
再利用6103は、そのスキャンチケットが再利用できるかどうかを設定するための項目である。再利用可能なスキャンチケットは一度利用しても削除されずに繰り返し使用することができる。例えば、いつも使っているディレクトリにスキャンしたデータを保存したい場合などは、再利用可能なチケットを生成する。
【0055】
共有6104は、そのチケットが複数人で共有されるかどうかを設定するための項目である。例えば、上司が部下全員にフェアーパンフレットのスキャンを指示するような、部下のうち誰か一人がスキャンしてもらいたい場合に設定する項目である。
【0056】
送信設定ボタン6105は、スキャン後のデータをどこに格納するか、を設定するための画面に遷移するためのボタンである。このボタンが押されると、送信設定画面6200に遷移する。
【0057】
スキャン設定ボタン6106は、スキャン時の画像読込設定を行うための画面に遷移するためのボタンである。このボタンが押されるとスキャン設定画面6300に遷移する。キャンセルボタン6110は、この画面で行った設定をキャンセルするためのボタンである。
【0058】
OKボタン6111は、この画面で行った設定を確定するためのボタンである。このボタンが押されたタイミングで業務サーバ300からスキャンチケットサーバ400にスキャンチケット生成要求が発行され、スキャンチケットサーバ400でスキャンチケットが生成される。
【0059】
送信設定画面6200は、ファイル名6201、ディレクトリ6202、ユーザ6203、パスワード6204、キャンセルボタン6210、OKボタン6211等から構成される。
ファイル名6201は、データ格納後のファイル名を設定するための項目である。
ディレクトリ6202は、データ格納先のディレクトリを設定するための項目である。
ユーザ6203は、データ格納先のディレクトリにアクセスするためのユーザ名である。
パスワード6204は、データ格納先のディレクトリにアクセスするためのパスワードである。
【0060】
キャンセルボタン6210は、この画面で行った設定をキャンセルするためのボタンである。このボタンが押されると、設定内容がキャンセルされて、スキャンチケット生成画面6100に遷移する。
【0061】
OKボタン6211は、この画面で行った設定を確定するためのボタンである。このボタンが押されると、設定内容が確定されて、スキャンチケット生成画面に遷移する。
【0062】
スキャン設定画面6300は、カラー6301、解像度6302、形式6303、キャンセルボタン6310、OKボタン6311等から構成される。
【0063】
カラー6301は、スキャン時のカラー属性を設定するための項目である。例えば、カラー、モノクロ、グレースケール、カラー/モノクロ自動切り換え、カラー/グレースケール自動切り換え等の設定ができる。
【0064】
解像度6302は、スキャン時の解像度を設定するための項目である。例えば、200×200、300×300、600×600等の設定ができる。
【0065】
形式6303は、スキャンした画像データをどのファイルフォーマットに変換するか、を設定するための項目である。例えば、JPEG(Joint Photographic Expert Group)、TIFF(Taged Image File Format)、PDF(Portable Document Format)、XPS(XML Paper Specification)、OOXML(Office Open XML)等の設定ができる。
【0066】
キャンセルボタン6310は、この画面で行った設定をキャンセルするためのボタンである。このボタンが押されると、設定内容がキャンセルされてスキャンチケット生成画面6100に遷移する。
【0067】
OKボタン6311は、この画面で行った設定を確定するためのボタンである。このボタンが押されると、設定内容が確定されて、スキャンチケット生成画面に遷移する。
【0068】
次に、業務サーバ300の処理を実行するための機能について説明する。
業務サーバ300は、業務メニュー表示部301、業務処理部302、スキャンチケット指示部303、認証情報管理部304、文書管理部305、認証情報記憶部310、文書情報記憶部320等から構成される。
【0069】
業務メニュー表示部301は、クライアントPC200からのアクセスに応じてHTMLでユーザがアクセスできるWeb画面のメニューを生成して、HTTPで送信する機能を有する。なお、この業務メニュー表示部301で生成された業務メニューは、クライアントPC200のブラウザ部201にて表示される。
【0070】
業務処理部302は、業務メニューを介して指示された処理に対して、各種業務システムの内部処理を行う。例えば、クライアントPC200のブラウザ部201を通じて、交通費精算の処理が指示されると、会計処理を行い、スキャンチケット指示部303と連携してスキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケットの発行を指示する。
【0071】
スキャンチケット指示部303は、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケット発行を指示する機能を有する。例えば、このとき、あらかじめ交通費精算処理で定められた送信設定、スキャン設定を、スキャンチケット発行のパラメータとして渡す。認証情報管理部304は、業務サーバへのユーザアクセスの可否を制御する。またユーザの権限の管理も行う。例えば特定のユーザにだけ業務メニューを表示したり、特定のユーザにだけアクセスできるディレクトリを提供したりするために用いられる。なお、認証制御に関しては、業務サーバ300で実施せずに、認証サーバ等の別筐体で実施する形態であってもよい。
【0072】
文書管理部305は、ファイルのチェックイン、チェックアウト、文書格納、文書管理者の管理、文書管理用のディレクトリ管理等の文書管理機能を有する。また、FTP(File Transfer Protocol)、SMB(Server Message Block)、WebDAV(Web−based Distributed Authoring and Versioning)などのプロトコルを用いて、外部装置とファイル送受信を行う機能も有する。
【0073】
なお、文書管理に関しては、業務サーバ300で実施せずに、ファイルサーバや文書情報処理装置、コンテンツ情報処理装置等の別筐体で実施する形態であってもよい。
【0074】
認証情報記憶部310は、業務サーバ300の外部メモリ2011に格納される情報で、1又は複数のユーザ情報を格納している。文書情報記憶部320は、業務サーバ300の外部メモリ2011に格納される情報で、1又は複数のディレクトリ情報やファイル情報を格納している。
【0075】
次に、スキャンチケットサーバ400の処理を実行するための機能について説明する。
スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット生成部401、スキャンチケット削除部402、スキャンチケット送受信部403、スキャンチケット予約管理部404、ファイル送信部405、スキャンチケット記憶部410等から構成される。
【0076】
スキャンチケット生成部401は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケットの生成を行う。なお、本実施形態では、業務サーバ300で交通費申請が行われたタイミングや、スキャンチケット生成画面においてスキャンチケット生成が明示的に指示されたタイミングで生成される。
【0077】
スキャンチケット削除部402は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケットを削除する。なお、本実施形態では、再利用可能でないスキャンチケットのファイル送信処理が終了したタイミングで削除される。
【0078】
スキャンチケット送受信部403は、外部装置からの指示に基づいてスキャンチケットを送信したり、受信したりする。
【0079】
スキャンチケット予約管理部404は、スキャンチケットの予約、予約解除を行う。なお、予約を行う際は、予約を要求した複合機100とそのユーザ情報を予約情報として記憶する。
【0080】
スキャンチケットの予約は、複数人でチケットを共有する業務フローなどに用いることを想定している。例えば、上司が部下全員に対して、特定の文書データをスキャンしてもらいたい場合がある。このようなケースでは、上司は部下全員が利用できる共有チケットを発行するが、部下のうち誰か一人だけチケットを使ってスキャンすればよい。このとき、部下が一斉に共有チケットを利用すると、他のユーザがアップロードしたデータを上書きしてしまうなどの不整合が発生することがある。この問題を解決するために、スキャンチケットを利用するために、スキャンチケットの予約を行って同時に複数人がチケットを利用できないようにする構成が予約機能である。
【0081】
ファイル送信部405は、FTP、SMB、WebDAVなどのプロトコルを用いて、業務サーバ300等の外部装置へファイルを送信する。このとき、認証が必要であれば、Kerberos、NTLMなどのプロトコルを用いて認証も行う。
【0082】
スキャンチケット記憶部410は、スキャンチケットサーバ400の外部メモリ2011に格納される情報で、1又は複数のスキャンチケットを格納している。
【0083】
次に、複合機100の処理を実行するための機能について説明する。
複合機100は、ログイン部101、認証情報管理部102、スキャンチケットリスト取得部103、スキャンチケット解析部104、スキャンチケット予約部105、スキャン部106、ファイル送信部107、認証情報記憶部120等から構成される。
【0084】
ログイン部101は、ユーザを複合機100にログインさせるための機能を有する。ユーザ情報910をログインユーザ情報として一時的に複合機100に格納し、ユーザがログアウトするまで保持する。
【0085】
認証情報管理部102は、ユーザログイン可否を判定するための機能を有する。例えば、ユーザがカード認証画面でカードリーダ3040にICカードをかざすと、ユーザ情報からカードIDが一致するユーザ情報を検索する。例えば、ユーザがキーボード認証画面でユーザ名・パスワード・ドメインを入力してログインボタンを押下すると、ユーザ情報でユーザを検索しパスワード照合を行う。なお、認証制御に関しては、複合機100で実施せずに、認証サーバ等の別筐体で実施する形態であってもよい。
【0086】
スキャンチケットリスト取得部103は、スキャンチケットサーバ400に対して複合機100にログインしているユーザのスキャンチケットのリスト取得指示を行う。スキャンチケット解析部104は、スキャンチケットを解析してスキャン設定や送信設定を取得する。
【0087】
スキャンチケット予約部105は、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケットの予約、予約解除を発行する。なお、スキャンチケットの予約、予約解除にあたっては、スキャンチケットの再利用フラグを見て、再利用フラグがtrueであれば予約を行わず、falseであれば予約を行うという判断を行う。
【0088】
スキャン部106は、複合機100のスキャナ3060を制御して、原稿となる紙上の画像をデジタル化し、任意の画像形式に変換して、任意のサーバの任意のフォルダに送信する機能を提供する。
【0089】
ファイル送信部107は、SMB(Server Message Block)、WebDAV(Web―based Distributed Authoring and Versioning)、FTP(File Transfer Protocol)などのプロトコルを用いて外部装置にファイル送信を行う。認証情報記憶部120は、複合機100のHDD3004に格納される情報で、1又は複数のユーザ情報を格納している。
【0090】
次に、図5を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の処理概要について説明する。図5は、情報処理システム1の処理概要図である。まず、スキャンチケットを生成する処理概要について説明する。
【0091】
クライアントPC200はユーザ(指示者)のログインを受け付け、業務サーバ300に対してスキャンチケットの発行を指示する(1−1)。業務サーバ300は、クライアントPC200からの指示を受け付けると、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケット発行を指示し(1−2)、スキャンチケットサーバ400は、指示された内容のスキャンチケットを生成する(1−3)。例えば、交通費精算システムを利用しているユーザのクライアントPC200より、交通費精算指示がなされると、交通費精算システムサーバ(業務サーバ300)は、精算指示を受け付け、精算内容に応じて、スキャンチケット生成の指示をスキャンチケットサーバ400に送信する。
【0092】
次に、生成されたスキャンチケットを取得する処理概要について説明する。
複合機100はユーザ(被指示者)からのログインを受け付け(2−1)、ログインユーザのスキャンチケットリストをスキャンチケットサーバ400から取得する(2−2)。この時に複合機に表示されるスキャンチケットリストの画面は、図11を用いて後述する。次に、スキャンチケットを再利用する処理概要について説明する。例えば、交通費申請システムを利用しているユーザが、申請先を変更するため、保存先を変更した場合、複合機100は、ユーザ(被指示者)が選択したスキャンチケットの変更を通知する(3−1)。スキャンチケットサーバ400は、要求されたスキャンチケットの情報を取得する(3−2)。スキャンチケットサーバ400は業務サーバ300に保存先フォルダに設定されている情報を取得する(3−3)。スキャンチケットサーバ400は取得した情報でスキャンチケットを更新して(3−4)、複合機100に通知を行う(3−5)。次に、図6、7、8を参照しながら、本発明に係る情報処理システム1の詳細な処理について説明する。
【0093】
図6は、情報処理システム1のスキャンチケット生成処理の一例を示すフローチャート(図5の1−1〜1−3までの処理)、図7は、情報処理システム1のログイン処理の一例を示すフローチャート(図5の2−1〜2−2の処理)、図8は、情報処理システム1のスキャンチケットの再取得処理の一例を示すフローチャート(図5の3−1〜3−5の処理)である。まず、図6を参照しながら、情報処理システム1のスキャンチケット生成処理について説明する。
【0094】
図6では、クライアントPC200が業務サーバ300上の業務システムを使って、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケットの生成指示(即ち、業務申請)を行う。図6に示すように、クライアントPC200は、ユーザからのスキャンチケット生成メニューの表示要求を受け付ける(ステップS100)。具体的には、クライアントPC200のブラウザ部201に表示される業務メニュー画面6000において、スキャンチケット生成メニューが押下されたときである。
【0095】
クライアントPC200は、業務サーバ300に対して、スキャンチケット生成画面の取得を行う(ステップS101)。業務サーバ300は、クライアントPC200から、スキャンチケット生成画面要求を受け付け(ステップS102)、スキャンチケット生成画面6100を作成し(ステップS103)、作成したスキャンチケット生成画面をクライアントPC(ステップS104)に送信する。具体的には、取得要求に対応したHTMLデータを作成して、クライアントPC200上で起動しているブラウザにHTTPで送信する。
【0096】
クライアントPC200は、業務サーバ300からスキャンチケット生成画面6100を受け付け(ステップS105)、ブラウザにスキャンチケット生成画面6100を表示する(ステップS106)。クライアントPC200は、スキャンチケット生成画面6100へのユーザからの入力を受け付けると(ステップS107)、画面に入力されたスキャンチケット生成情報4001を業務サーバ300に送信する(ステップS108)。
【0097】
業務サーバ300は、クライアントPC200からスキャンチケット生成情報を受け付け(ステップS109)、その情報をもとにスキャンチケットサーバ400にスキャンチケット生成要求を発行する(ステップS110)。スキャンチケットサーバ400は、業務サーバ300からスキャンチケット生成要求を受け付け(ステップS111)、受け付けた内容に沿ってスキャンチケットを生成する(ステップS112)。このとき生成されるスキャンチケットには、送信設定画面で設定されたファイル名6201、ディレクトリ6202、ユーザ6203、パスワード6204等が送信設定として設定される。また、スキャン設定6300で設定されたカラー6301、解像度6302、ファイル形式6303等がスキャン設定として設定される。
【0098】
なお、スキャンチケット生成画面において、指示先6101に複数のユーザが選択されていたり、指示先6101に部門が選択されていたりした場合、かつ共有項目6104「しない」に設定されていた場合には、ユーザ毎に異なるスキャンチケットを発行する。つまり複数のスキャンチケットを発行する。一方、指示先6101に複数のユーザが選択されていたり、指示先に部門が選択されていたりした場合、かつ共有項目が「する」に設定されていた場合には、全ユーザ共有のスキャンチケットを一つだけ作成する。
【0099】
スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット生成画面6100で設定された再利用項目をもとに、スキャンチケットの再利用フラグを設定する(ステップS113)。スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット生成画面6100で設定された共有項目をもとに、スキャンチケットの共有フラグを設定する(ステップS114)。スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケットの生成が完了したことを業務サーバ300に通知する(ステップS115)。
【0100】
業務サーバ300は、スキャンチケットサーバ400からスキャンチケットの生成完了を受け付け(ステップS116)、クライアントPC200にスキャンチケット生成完了を通知する(ステップS117)。クライアントPC200は、業務サーバ300からスキャンチケット生成完了を受け付ける(ステップS118)。
【0101】
なお、本フローチャートでは、スキャンチケット生成画面から明示的にスキャンチケット生成が指示される例を示したが、例えば、業務メニュー画面より交通費申請が選択され、ユーザがシステムに従って交通費申請を行うと、システムがバックグラウンドで自動的に交通費申請用のスキャンチケットを生成するような構成であってもよい。
【0102】
次に、図7を参照しながら、情報処理システム1のログイン処理について説明する。図7では、複合機100はユーザのログインを受け付ける。この時には、図10のログイン受付画面が複合機の操作部3030(ディスプレイ画面)に表示されている。図7に示すように、複合機100は、カードリーダ3040にかざされたユーザのICカードを検知して(ステップS200)、カードIDや、ユーザ情報(ユーザ名)などの内部情報を読み取る(ステップS201)。
【0103】
複合機100は、認証情報管理部120に格納されている複数のユーザ情報の中から、前段で取得したカードIDと同じカードIDを持ったユーザ情報(ユーザ名)を検索し(ステップS202)、取得したユーザ情報(ユーザ名)を使って複合機本体へユーザをログインさせる(ステップS203)。具体的には、ユーザ情報を内部的に保持し、操作部3030に表示しているログイン画面5010をスキャンチケット一覧表示画面5020に切り換える。
【0104】
ステップS203で複合機100へのログインが承認されると、複合機100の操作部3030には、複合機のメニュー画面(不図示)が表示される。ここで、ユーザの操作によりスキャンチケットの機能を使用する指示を受け付ける。指示を受け付けると、複合機100は、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケットリスト要求を発行する(ステップS204)。このとき、ユーザ情報に含まれるユーザ名もあわせて送信する。この時、複合機100は、複合機設定のスキャンチケットサーバ情報を使って通信先のスキャンチケットサーバ400を決定する。即ち、複合機100は、事前に接続先となるスキャンチケットサーバ400を管理者権限等で設定しておく必要がある。
【0105】
スキャンチケットサーバ400は、複合機100から要求を受け付け(ステップS205)、ユーザ名をキーにして、スキャンチケット記憶部410にある図17のスキャンチケット管理テーブル7000から該当ユーザ7010のスキャンチケットを検索する(ステップS206)。
【0106】
図17は、スキャンチケットサーバ400のスキャンチケット記憶部410において記憶管理されているスキャンチケット管理テーブル7000である。スキャンチケット管理テーブル7000は、チケットID、ユーザ名7010、ファイル名、送信先ディレクトリ7020、再利用フラグ、共有フラグ等の項目を少なくとも備えていることが望ましい。ステップS206では、先述の通り、ユーザ名7010をキーにして当該テーブルに、ユーザが発行したスキャンチケットの情報があるか否かを検索している。
【0107】
スキャンチケットサーバ400は、スキャンチケット管理テーブル7000に記憶されている複数のスキャンチケットから、送信したユーザ名に対応するユーザ名7010の情報を持つ一つのチケットを取り出し(ステップS207)、そのスキャンチケットのスキャンチケット予約情報の予約状況が予約済みかどうかを判定し(ステップS208)、予約済みでなければ、複合機100に送信するスキャンチケットリストに該当スキャンチケットを追加する(ステップS209)。
【0108】
スキャンチケットサーバ400は、検索した複数のスキャンチケットから一つのチケットを取り出して予約状況を判定する処理を、最後まで行ったかどうか判定し(ステップS210)、最後まで行っていなければ、スキャンチケットの判定を繰り返す。
【0109】
スキャンチケットサーバ400は、検索した未予約状態のスキャンチケットリストを表示するための表示画面情報を生成し、画面情報を複合機100へ送信する(ステップS211)。複合機100は、スキャンチケットサーバ400からスキャンチケットリストの表示画面情報を受け付けると(ステップS212)、複合機100のブラウザ部108で受信した表示画面情報を解析しスキャンチケット一覧表示画面5020のスキャンチケットリスト5021を表示設定する(ステップS213)。ここで表示される画面は、図11のスキャンチケット一覧表示画面5020であり、画面中央には、先述のスキャンチケットリスト5021が表示されている。
【0110】
なお、図7および図8のフローチャートで複合機100とスキャンチケットサーバ400とが通信する場合は、複合機100のブラウザ部108と、スキャンチケットサーバ400の通信制御部406との間で通信制御を行うことで、、複合機100のブラウザ部108で表示するための表示画面情報を送受信している。図7のフローチャートに記載の処理によれば、ユーザは予約されている自分のスキャンチケット一覧を閲覧したり、スキャンチケットを使ってスキャン実行したりすることができる。
【0111】
次に、図8を参照しながら、情報処理システム1のスキャンチケット再取得処理について説明する。図8に示すように、複合機100は、操作部3030に表示している図11のスキャンチケット一覧表示画面5020のスキャンチケットリスト5021にて、任意のスキャンチケットの選択を受け付ける(ステップS300)。
【0112】
前段の操作でスキャンチケットが選択されている状態で操作部3030のスキャン設定ボタン5022が押下された場合(ステップ301)、複合機100は、操作部3030にスキャン設定選択画面5030を表示する(ステップS302)。
【0113】
操作部3030に表示されているスキャン設定選択画面5030の保存先ボタン5031を押下する(ステップ303)と、複合機100は操作部3030に図13の保存先画面5040を表示する(ステップS304)。操作部3030に表示されている保存先画面5040の保存先設定ボタン5041を押下する(ステップ305)と、複合機100は操作部3030に図14の保存先変更画面5050を表示する。
【0114】
操作部3030に表示されている図14の保存先変更画面5040で、保存先リスト5051から変更先(ステップ306)を選択し(ステップS306)、スキャン保存先変更画面5050の設定ボタン5052を押下する(ステップ307)と、操作部3030に図15のチケットリスト取得中画面5060が表示され、スキャンチケットサーバ400に対してスキャンチケット情報取得要求を発行する(ステップ308)。このとき、ユーザ情報に含まれるユーザ名もあわせて送信する。
【0115】
スキャンチケットサーバ400は、複合機100から要求を受け付け(ステップS309)、ユーザ名をキーにして、スキャンチケット記憶部410にあるスキャンチケット管理テーブル7000から該当ユーザ7010のスキャンチケットを検索する(ステップS310)。
【0116】
スキャンチケットサーバ400は、検索したスキャンチケットを取り出し(ステップS311)、そのスキャンチケットのスキャンチケット保存先7020やそのほかの設定情報を業務サーバ300に対して、取得要求を発行する(ステップS312)。
【0117】
業務サーバ300は、スキャンチケットサーバ400から要求を受け付け(ステップS313)、フォルダの保存先ディレクトリなどを文書情報記憶部320から取得する(ステップS314)。次に、業務サーバ300は、取得した保存先フォルダ設定などを、スキャンチケットサーバ400に対して、通知要求を発行する(ステップS315)。
【0118】
スキャンチケットサーバ400は、業務サーバ300から要求を受け付け(ステップS316)、スキャンチケット記憶部410にあるスキャンチケット保存先7020を更新して、スキャンチケット設定情報テーブル4001のように各種設定を新たに記憶する(ステップS317)。例えば、新たな格納先の保存先設定がモノクロ設定であったため、スキャンチケットにあるカラー設定がカラーからモノクロに変更を行うなどの処理を実行する。
【0119】
次に、スキャンチケットサーバ400は、更新したスキャンチケットのリストを複合機100へ送信する(ステップS318)。複合機100は、スキャンチケットサーバ400から送信されるスキャンチケットリストを受け付け(ステップS319)、スキャンチケット一覧表示画面5020のスキャンチケットリスト5021に設定する(ステップS320)。これによりユーザはスキャンチケットを1から作成せずに、更新したスキャンチケットを使ってスキャン実行することができる。
【0120】
以上のように、本実施の形態における設定取得処理の流れを詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム、もしくは、記憶媒体等としての実施形態を採ることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1台の装置に適用してもよい。
【0121】
上記の通り、本発明によれば、従来のジョブテンプレートで定められている文書データのスキャン属性が変更された場合であっても、適切なスキャン属性を保ったまま文書データを定められた格納先にアップロードすることが可能な仕組みを提供することが可能になる。具体的には、1つのスキャンチケットを複数回使用して、文書データの格納先が都度変わるような場合であっても、柔軟に設定変更に対応できるので、スキャンチケットを効率よく柔軟に利用することができる。また、フォルダ(格納先)を変更がされても、変更前に入力された類似属性をコピーするので、ユーザの入力する手間を省くことができる。
【0122】
即ち、本発明の文書管理システムは、クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置と、表示部を備える画像形成装置とが相互に通信可能な文書管理システムであって、前記業務サーバは、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示に基づいて、新たな格納先のスキャン属性を取得する取得手段と、前記格納先の変更指示を受け付けたスキャンチケットが再利用可能であるスキャンチケットである場合に前記取得手段で取得した前記新たな格納先のスキャン属性を情報処理装置へ送信する送信手段とを備え、前記情報処理装置は、前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、前記送信手段で送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段とを備え、前記画像形成装置は、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示を受け付ける指示受付手段と、前記指示受付手段で指示を受け付けた格納先変更指示を前記情報処理装置へ送信する指示送信手段と、前記再設定手段で再設定された前記スキャンチケットのスキャン属性に基づいて前記スキャンチケットの一覧表示画面を更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
【0123】
上記の通り、本発明におけるプログラムは、図6〜図8に示す処理概略図、およびフローチャートの処理に従って複合機100、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400としてのコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記録媒体は図6〜図8の処理方法を複合機100、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400が実行可能なプログラムを記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図6〜図8の各装置の処理方法ごと、別の独立したプログラムであってもよい。
【0124】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0125】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0126】
また、複合機100、クライアントPC200、業務サーバ300、スキャンチケットサーバ400が読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0127】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0129】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0130】
また上記のソフトウェアで実現する各処理を、ファームウェアやハードウェア構成にして、各処理を各手段として実現することも可能であり、本発明の技術的範囲はこのようなファームウェアやハードウェア構成による実現も含むものである。
【符号の説明】
【0131】
1 情報処理システム
10 LAN(ネットワーク)
100 複合機
101 ログイン部
102 認証情報管理部
103 スキャンチケットリスト取得部
104 スキャンチケット解析部
105 スキャンチケット予約部
106 スキャン部
107 ファイル送信部
120 認証情報記憶部
200 クライアントPC
201 ブラウザ部
300 業務サーバ
301 業務メニュ−表示部
302 業務処理部
303 スキャンチケット指示部
304 認証情報管理部
305 文書管理部
310 認証情報記憶部
320 文書情報記憶部
400 スキャンチケットサーバ
401 スキャンチケット生成部
402 スキャンチケット削除部
403 スキャンチケット送受信部
404 スキャンチケット予約管理部
405 ファイル送信部
410 スキャンチケット記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置と、表示部を備える画像形成装置とが相互に通信可能な文書管理システムであって、
前記業務サーバは、
前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示に基づいて、新たな格納先のスキャン属性を取得する取得手段と、
前記格納先の変更指示を受け付けたスキャンチケットが再利用可能であるスキャンチケットである場合に前記取得手段で取得した前記新たな格納先のスキャン属性を情報処理装置へ送信する送信手段とを備え、
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、
前記送信手段で送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、
前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段とを備え、
前記画像形成装置は、
前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段で指示を受け付けた格納先変更指示を前記情報処理装置へ送信する指示送信手段と、
前記再設定手段で再設定された前記スキャンチケットのスキャン属性に基づいて前記スキャンチケットの一覧表示画面を更新する更新手段と、
を備えることを特徴とする文書管理システム。
【請求項2】
前記画像形成装置は、
利用可能な前記スキャンチケットの一覧情報を取得すべくユーザ情報を受け付けることにより前記情報処理装置へログイン要求を実行するログイン要求手段と、
前記ログイン要求手段による要求の結果、前記情報処理装置へのログインが認められた場合に前記ユーザ情報に紐付いて管理されている利用可能な前記スキャンチケットの情報を取得するスキャンチケット情報取得手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の文書管理システム。
【請求項3】
前記情報処理装置は、
前記画像形成装置から送信されるユーザ情報のログイン要求を受け付けることにより、前記ユーザ情報のログイン判定を実行するログイン判定手段と、
前記ログイン判定手段の前記ユーザ情報のログイン要求を承認すると判定した場合に、該ユーザ情報に紐付いて記憶管理されている前記スキャンチケットを検索する検索手段と、
前記検索手段で検索された前記スキャンチケットの情報を前記画像形成装置へ送信する送信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の文書管理システム。
【請求項4】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、表示部を備える画像形成装置とと通信可能であり、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置であって、
前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、
前記業務サーバより送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、
前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
前記画像形成装置から送信されるユーザ情報のログイン要求を受け付けることにより、前記ユーザ情報のログイン判定を実行するログイン判定手段と、
前記ログイン判定手段の前記ユーザ情報のログイン要求を承認すると判定した場合に、該ユーザ情報に紐付いて記憶管理されている前記スキャンチケットを検索する検索手段と、
前記検索手段で検索された前記スキャンチケットの情報を前記画像形成装置へ送信する送信手段と
を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置と、表示部を備える画像形成装置とが相互に通信可能な文書管理システムによる文書管理方法であって、
前記業務サーバにおいて、
前記業務サーバの取得手段が、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示に基づいて、新たな格納先のスキャン属性を取得する取得ステップと、
前記業務サーバの送信手段が、前記格納先の変更指示を受け付けたスキャンチケットが再利用可能であるスキャンチケットである場合に前記取得ステップで取得した前記新たな格納先のスキャン属性を情報処理装置へ送信する送信ステップとを含み、
前記情報処理装置において、
前記情報処理装置の要求手段が、前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求ステップと、
前記情報処理装置の受信手段が、前記送信ステップで送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信ステップと、
前記情報処理装置の再設定手段が、前記受信ステップで受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定ステップと、
前記情報処理装置の表示制御情報送信手段が、前記再設定ステップで再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信ステップとを含み、
前記画像形成装置において、
前記画像形成装置の指示受付手段が、前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示を受け付ける指示受付ステップと、
前記画像形成装置の指示送信手段が、前記指示受付ステップで指示を受け付けた格納先変更指示を前記情報処理装置へ送信する指示送信ステップと、
前記画像形成装置の更新手段が、前記再設定ステップで再設定された前記スキャンチケットのスキャン属性に基づいて前記スキャンチケットの一覧表示画面を更新する更新ステップ
とを含むことを特徴とする文書管理方法。
【請求項7】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置と、表示部を備える画像形成装置とが相互に通信可能な文書管理システムを制御するプログラムであって、
前記業務サーバを、
前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示に基づいて、新たな格納先のスキャン属性を取得する取得手段と、
前記格納先の変更指示を受け付けたスキャンチケットが再利用可能であるスキャンチケットである場合に前記取得手段で取得した前記新たな格納先のスキャン属性を情報処理装置へ送信する送信手段として機能させ、
前記情報処理装置を、
前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、
前記送信手段で送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、
前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段として機能させ、
前記画像形成装置を、
前記スキャンチケットを用いてアップロードする文書の格納先変更指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示受付手段で指示を受け付けた格納先変更指示を前記情報処理装置へ送信する指示送信手段と、
前記再設定手段で再設定された前記スキャンチケットのスキャン属性に基づいて前記スキャンチケットの一覧表示画面を更新する更新手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【請求項8】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、表示部を備える画像形成装置とと通信可能であり、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置の要求手段が、前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求ステップと、
前記情報処理装置の受信手段が、前記業務サーバより送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信ステップと、
前記情報処理装置の再設定手段が、前記受信ステップで受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定ステップと、
前記情報処理装置の表示制御情報送信手段が、前記再設定ステップで再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信ステップ
とを含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
クライアント端末から申請された業務申請に応じて画像形成装置における文書のスキャン属性を定義したスキャンチケットの生成要求を行う業務サーバと、表示部を備える画像形成装置とと通信可能であり、前記スキャンチケットを生成して記憶管理する情報処理装置を制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記画像形成装置への操作指示を介することにより、前記業務サーバに対して、前記文書の格納先変更指示を要求する要求手段と、
前記業務サーバより送信される前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を受信する受信手段と、
前記受信手段で受信した前記新たな格納先のスキャン属性を前記スキャンチケットに再設定する再設定手段と、
前記再設定手段で再設定をした前記スキャンチケットの新たな格納先のスキャン属性を前記画像形成装置で表示するための表示制御情報を送信する表示制御情報送信手段
として機能させることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−134682(P2012−134682A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283845(P2010−283845)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】