説明

文章表示装置、文章表示方法、プログラムおよび記録媒体

【課題】テキストの選択範囲を直感的に把握できて、その上、複数行に渡るテキストの選択もできる文章表示装置および文章表示方法を提供すると共に、この文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムと、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】文章表示装置はタッチパネル2および表示制御部14を備えている。ユーザが、タッチパネル2に表示されたテキストを、タッチパネル2に接触させた指を移動させることで選択したときに、表示制御部14は、ユーザが最初に選択した選択開始行の文字と、ユーザが最後に選択した選択終了行の文字とが、タッチパネル2に表示されるように、タッチパネル2の表示レイアウトを変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば電子書籍を読むために使用される文章表示装置と、文章表示方法と、プログラムと、記録媒体とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文章表示装置としては、Web(ウェブ)ブラウザなどのソフトウェアがインストールされたパーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータからの指示に基づいてテキストや画像を表示するディスプレイと、このテキストや画像を選択するためのマウスとを備えたものがある。この文章表示装置では、Webブラウザを起動することにより、ウィンドウ内に様々なテキストおよび画像を表示できて、そのテキストはマウスの操作で容易に選択できる。このとき、図11に示すように、ウィンドウ1001外にポインタ1002を移動させると、図12に示すように、画面スクロールが起こって、テキストの選択開始時に表示されていなかったテキストを選択できる。
【0003】
また、他の従来の文章表示装置としては、特開2010−152500号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この文書表示装置は、図13に示すように、メインテキスト表示枠2001の行末近傍の「コ」の位置から右側にタッチペン2002が摺動すると、メインテキスト表示枠2001の右側に選択予測テキスト表示枠2003が追加される。この選択予測テキスト表示枠2003内には、次行の行頭から所定文字数のテキストが表示される。これにより、タッチペン2002を次行に移動させることなく、「コンピュータ」を選択できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−152500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、図11,図12に係る従来の文章表示装置において、図12に示すように、テキストの選択開始時に表示されていなかったテキストを選択すると、最初に選択したテキストが表示されなくなってしまう。したがって、上記従来の文章表示装置には、ユーザはテキストの選択範囲を直感的に把握できなくなるという問題がある。
【0006】
また、図13に係る他の従来の文章表示装置は、行末近傍の余白の大きさは限られているため、選択予測テキスト表示枠2003内に表示できるテキストの文字数は限られてしまう。したがって、上記テキストの選択範囲に制限が生じてしまうという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、テキストの選択範囲を直感的に把握できて、その上、テキストの選択範囲に制限が掛からない文章表示装置および文章表示方法を提供すると共に、この文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムと、このプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の文章表示装置は、
テキストを表示する表示手段と、
上記表示手段に表示されたテキストを選択するための選択手段と、
上記表示手段の表示レイアウトを変更する表示レイアウト変更手段と
を備え、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択手段で最初に選択された選択開始行の文字と、上記選択手段で最後に選択された選択終了行の文字とが、上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴としている。
【0009】
ここで、「表示レイアウト」とは、ルビ表示有無設定、行間設定、文字間設定、文字サイズ設定などの設定や、表示範囲や表示倍率などに基づいて決定される要素(表示手段に表示される文字や画像など)の位置を意味する。
【0010】
上記構成によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、表示レイアウト変更手段によって表示手段の表示レイアウトが変更されるので、選択手段で最初に選択された選択開始行の文字と、選択手段で最後に選択された選択終了行の文字とを、表示手段に表示させることができる。したがって、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0011】
また、上記表示手段は少なくとも選択開始行および選択終了行の文字を表示すればよいので、特開2010−152500号公報のテキストの選択範囲の制限は掛からない。
【0012】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示手段は標準文字およびルビの表示が可能であり、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記表示手段に標準文字を表示して少なくとも一部のルビが表示されないように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0013】
ここで、「標準文字」とは、ルビが振られる親文字を含み、文章を構成する文字を意味する。
【0014】
上記実施形態によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、表示手段の標準文字を表示し、表示手段のルビの少なくとも一部を非表示にできるので、文字サイズを小さくしなくても、表示手段に表示する文字数を増やすことができる。
【0015】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記テキストが選択される前に比べて、上記表示手段に表示されるテキストの少なくとも一部の文字サイズが小さくなるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0016】
上記実施形態によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、テキストが選択される前に比べて、表示手段に表示されるテキストの少なくとも一部の文字サイズを小さくできるので、表示手段に表示する文字数を増やすことができる。したがって、上記表示手段は選択開始行および選択終了行の文字を確実に表示できる。
【0017】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示手段はテキストをページ単位で区切って表示し、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択開始行が属する選択開始ページの先頭行の文字も上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0018】
上記実施形態によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、選択開始行が属する選択開始ページの先頭行の文字も表示手段に表示させることができるので、テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0019】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択開始ページについては、上記選択開始行が属する選択開始ページの先頭行から上記選択開始行までの文字だけが上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0020】
上記実施形態によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、選択開始ページについては先頭行から選択開始行までの文字だけを表示手段に表示させることができるので、選択開始ページのテキストの表示量を減らすことができる。したがって、上記表示手段は選択終了行の文字を確実に表示できる。
【0021】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択終了行が属する選択終了ページについては上記選択終了ページの先頭行から上記選択終了行までだけが上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0022】
上記実施形態によれば、ユーザが選択手段で表示手段のテキストを選択したときに、選択終了行が属する選択終了ページについては選択終了ページの先頭行から選択終了行までだけを表示手段に表示させることができるので、選択終了ページのテキストの表示量を減らすことができる。したがって、上記表示手段は選択開始行の文字を確実に表示できる。
【0023】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択された場合、上記選択開始行が属する選択開始ページと、上記選択終了行が属する選択終了ページとの間に、途中ページが存在するときに、予め設定されたルールに基づいて、上記途中ページの表示状態を変更する。
【0024】
上記実施形態によれば、上記選択手段でテキストが選択された場合、選択開始行が属する選択開始ページと、選択終了行が属する選択終了ページとの間に、途中ページが存在するときには、表示レイアウト変更手段が、予め設定されたルールに基づいて、途中ページの表示状態を変更するので、表示手段は選択開始行および選択終了行の文字を確実に表示することができる。
【0025】
一実施形態の文章表示装置では、
上記表示レイアウト変更手段は、上記選択手段で選択されたテキストの文字数に基づいて、上記表示手段の表示レイアウトを変更する。
【0026】
上記実施形態によれば、上記表示レイアウト変更手段は、選択手段で選択されたテキストの文字数に基づいて、表示手段の表示レイアウトを変更するので、表示手段は選択開始行および選択終了行の文字を確実に表示することができる。
【0027】
本発明の文章表示方法は、
表示手段に表示されたテキストが選択されたか否かを判定するステップと、
上記表示手段に表示されたテキストが選択されたと判定されたときに、上記テキストの選択範囲を確定するステップと、
上記確定された選択範囲に基づいて、上記表示手段に表示されたテキストのうち、最初に選択された選択開始行の文字と、最後に選択された選択終了行の文字とが、上記表示手段の一画面に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更するステップと
を備えることを特徴としている。
【0028】
ここで、「表示レイアウト」とは、ルビ表示有無設定、行間設定、文字間設定、文字サイズ設定などの設定や、表示範囲や表示倍率などに基づいて決定される要素(表示手段に表示される文字や画像など)の位置を意味する。
【0029】
上記構成によれば、上記表示手段に表示されたテキストが選択されたと判定されたときに、テキストの選択範囲を確定して、この確定された選択範囲に基づいて、表示手段に表示されたテキストのうち、最初に選択された選択開始行の文字と、最後に選択された選択終了行の文字とが、表示手段の一画面に表示されるように、表示手段の表示レイアウトを変更するので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0030】
また、上記表示手段は少なくとも選択開始行および選択終了行の文字を表示すればよいので、特開2010−152500号公報のテキストの選択範囲の制限は掛からない。
【0031】
本発明のプログラムは、
本発明の文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0032】
本発明の記録媒体は、
本発明の文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0033】
本発明の文章表示装置によれば、表示レイアウト変更手段は、選択手段でテキストが選択されたときに、選択手段で最初に選択された選択開始行の文字と、選択手段で最後に選択された選択終了行の文字とが、表示手段に表示されるように、表示手段の表示レイアウトを変更するので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0034】
また、上記表示手段は少なくとも選択開始行および選択終了行の文字を表示すればよいので、特開2010−152500号公報のテキストの選択範囲の制限は掛からない。
【0035】
本発明の文章表示方法は、表示手段に表示されたテキストが選択されたか否かを判定するステップと、この表示手段に表示されたテキストが選択されたと判定されたときに、テキストの選択範囲を確定するステップと、この確定された選択範囲に基づいて、表示手段に表示されたテキストのうち、最初に選択された選択開始行の文字と、最後に選択された選択終了行の文字とが、表示手段の一画面に表示されるように、表示手段の表示レイアウトを変更するステップとを備えることによって、ユーザは、表示手段に表示されたテキストを選択したときに、この選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0036】
また、上記表示手段は少なくとも選択開始行および選択終了行の文字を表示すればよいので、特開2010−152500号公報のテキストの選択範囲の制限は掛からない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は本発明の一実施形態の文章表示装置の正面図である。
【図2】図2は上記文章表示装置の制御ブロック図である。
【図3】図3は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図4】図4は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図5】図5は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図6】図6は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図7】図7は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図8】図8は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図9A】図9Aは表示レイアウトの変更処理のフローチャートである。
【図9B】図9Bは表示レイアウトの変更処理のフローチャートである。
【図10】図10は上記文章表示装置のタッチパネルの一表示例の模式図である。
【図11】図11は従来の文章表示装置を説明するための図である。
【図12】図12は従来の文章表示装置を説明するための図である。
【図13】図13は他の従来の文章表示装置を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0039】
図1は、本発明の一実施形態の文章表示装置を表側から見た図である。
【0040】
上記文章表示装置は、ケーシング1と、表示手段および選択手段の一例としてのタッチパネル2と、バックキー3と、トラックボール4と、ホームキー5とを備えており、電子書籍を読んだり、Webメールを送受信したりすることができるものである。
【0041】
上記タッチパネル2は文字(標準文字,ルビ)や画像を表示する機能を有している。ユーザは、バックキー3、トラックボール4およびホームキー5の操作でタッチパネル2の表示を変更できると共に、タッチパネル2の表面を指または接触物(例えばペン)を接触させることにより、タッチパネル2に表示された文字や画像を選択できるようになっている。また、上記タッチパネル2が電子書籍のテキストを表示しているときに、ユーザが、本のページをめくるように、タッチパネル2の表面を指でなぞると、本のページがめくられる様子がタッチパネル2に表示されるようにもなっている。なお、上述のように選択したテキストは電子メールやエディタなどにコピーアンドペーストできるようになっている。
【0042】
図2は上記文章表示装置の制御ブロック図である。
【0043】
上記文書表示装置は、コンピュータの一例としてのCPU(Central Processing Unit)6、ROM(Read Only Memory)7、RAM(Random Access Memory)8、通信制御部9、記憶装置11、傾きセンサ12、画面用メモリ13および表示制御部14なども備えている。なお、上記表示制御部14は表示レイアウト変更手段の一例である。
【0044】
上記ROM7は制御プログラムなどを記憶する。このROM7に記憶されている制御プログラム等に従って、CPU6が動作し、画面用メモリ13、表示制御部14および記憶装置11などの動作を制御する。一具体例を挙げれば、CPUが、タッチパネル2の表示レイアウトを変更するための文章表示方法を実行する。
【0045】
上記RAM8にはCPU6が動作する上で必要となる各種データを一時的に記憶する。
【0046】
上記傾きセンサ12は、ケーシング1に固定され、ケーシング1の傾きを検出し、傾き検出データをCPU6に供給する。
【0047】
上記画面用メモリ13は、CPU6に制御されて、タッチパネル2に表示すべき表示データを一時的に記憶する。
【0048】
上記表示制御部14は、CPU6に制御されて、画面用メモリ13に記憶された表示データに対応する表示制御信号を生成してタッチパネル2に供給する。
【0049】
上記タッチパネル2は、表示制御部14より供給された表示制御信号に従って表示データに対応するテキストや画像などを画面に表示する。
【0050】
上記通信制御部9は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントなどといった外部装置との間の通信を制御し、外部装置から送信されてきたデータをCPU6に供給する。
【0051】
上記操作部10は、バックキー3、トラックボール4およびホームキー5からなり、ユーザの操作に応じた信号をCPU6に送る。
【0052】
上記記憶装置11は、電源がオフされても保存しておきたい各種データを記憶する不揮発性メモリカードであり、ケーシング1に着脱可能になっている。
【0053】
図3は、上記タッチパネル2の表示の一例を示す模式図である。また、図4は、表示レイアウトが変更されたタッチパネル2の表示の一例を模式図である。
【0054】
上記タッチパネル2は、図3に示すように、電子書籍のテキストを1ページ表示している。ここで、ユーザは、タッチパネル2に指Fを接触させたまま図中左方向に移動させることにより、タッチパネル2に表示されているテキストを選択できる。このとき、上記指Fの移動で選択したテキストの文字色は非選択時とは異なる色(例えば白)になると共に、上記選択したテキストの文字周辺の色は、非選択時とは異なる色で、上記選択したテキストの文字色とは異なる色(例えば黒色)になる。そして、上記指Fをさらに図中左方向に移動させると、図4に示すように、ユーザが選択を開始した選択開始ページPFに続くページ(本実施形態では「選択終了ページPE」)のテキストも選択できる。
【0055】
また、上記タッチパネル2は、ユーザが最初に選択した選択開始行の「どこで生まれたかとんと」と、ユーザが最後に選択した選択終了行の「人間というものを見た。」とを表示する。したがって、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0056】
また、上記テキストの選択範囲に制限は掛かっていないので、テキストの選択が複数行に渡っても、その選択の操作感は良好である。
【0057】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図4に示すように、ルビ以外の標準文字だけを表示する。すなわち、全てのルビが非表示になる。したがって、上記タッチパネル2が表示するテキストの文字サイズを小さくせずに、タッチパネル2に表示できる文字数を増やして、ユーザが選択したテキストの全てを表示することができる。
【0058】
また、上記文字サイズを小さくしていないので、テキストが見難くなるのを防ぐことができる。すなわち、上記テキストの良好な認識を維持できる。
【0059】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図4に示すように、タッチパネル2は、ユーザが選択を開始した選択開始ページPFの先頭行の「吾輩は猫である。名前」も表示している。したがって、上記テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0060】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、ユーザが選択を終了した選択終了ページPEについてはユーザが選択したテキストだけを表示している。したがって、上記タッチパネル2の無駄な表示を無くすことができる。
【0061】
上記実施形態では、テキストの選択後、全てのルビが非表示となるようにしていたが、テキストの選択後、一部のルビが非表示となるようにしてもよい。
【0062】
上記実施形態では、図3のタッチパネル2の表示レイアウトを、テキストの選択に応じて、図4のタッチパネル2の表示レイアウトに変わるようになっていたが、図5のタッチパネル2の表示レイアウトに変わるようにしてもよい。すなわち、ユーザが、図3に示すように、タッチパネル2に指Fを接触させたまま図中左方向に移動させることにより、タッチパネル2に表示されているテキストを選択したときに、タッチパネル2の表示レイアウトを図5に示すように変更してもよい。この変更を行っても、タッチパネル2は、ユーザが最初に選択した選択開始行の「どこで生まれたかとんと」と、ユーザが最後に選択した選択終了行の「人間というものを見た。」とを表示するので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0063】
また、上記テキストの選択範囲に制限は掛かっていないので、テキストの選択が複数行に渡っても、その選択の操作感は良好である。
【0064】
また、ユーザがテキストを選択したときに、テキストの選択前に比べて、タッチパネル2に表示されるテキストの全部の文字サイズを小さくしているので、ルビを非表示にしなくても、タッチパネル2に表示できる文字数を増やして、ユーザが選択したテキストの全てを表示することができる。
【0065】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図5に示すように、タッチパネル2は選択開始ページPFの先頭行の「吾輩は猫である。名前」も表示している。したがって、上記テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0066】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択終了ページPEについてはユーザが選択したテキストだけを表示している。したがって、上記タッチパネル2の無駄な表示を無くすことができる。
【0067】
上記実施形態では、ユーザが「どこで生まれたかとんと」から「人間というものを見た。」までのテキストを選択していたが、ユーザが「どこで生まれたかとんと」から「事だけは記憶している。」までのテキストを選択した場合、図6に示すように、タッチパネル2の表示レイアウトを変更してもよい。この変更を行っても、タッチパネル2は、ユーザが最初に選択した選択開始行の「どこで生まれたかとんと」と、ユーザが最後に選択した選択終了行の「事だけは記憶している。」とを表示するので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0068】
また、上記テキストの選択範囲に制限は掛かっていないので、テキストの選択が複数行に渡っても、その選択の操作感は良好である。
【0069】
また、ユーザがテキストを選択したときに、テキストの選択前に比べて、選択開始ページPFのテキストの文字サイズだけを小さくしているので、選択開始ページPFのルビの表示を維持したまま、タッチパネル2に表示できる文字数を増やして、ユーザが選択したテキストの全てを表示することができる。
【0070】
一方、選択終了ページPEのテキストの文字サイズはテキストの選択前と同じであるので、選択終了ページPEのテキストを良好に認識できる。
【0071】
また、上記選択開始ページPFのテキストの文字サイズだけを小さくすることで、選択開始ページPFに属するテキストの表示量を増やすことができると共に、選択終了ページPEのテキストの文字サイズは小さくなっていないので、テキストの選択終了箇所の調整の操作感は損なわないまま、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0072】
また、上記タッチパネル2は図3,図6のようなページ表示が可能であるので、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0073】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図6に示すように、タッチパネル2は選択開始ページPFの先頭行の「吾輩は猫である。名前」も表示している。したがって、上記テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0074】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択終了ページPEについてはユーザが選択したテキストだけを表示している。したがって、上記タッチパネル2の無駄な表示を無くすことができる。
【0075】
上記実施形態では、ユーザが「どこで生まれたかとんと」から「人間というものを見た。」までのテキストを選択していたが、ユーザが「どこで生まれたかとんと」から「事だけは記憶している。」までのテキストを選択した場合、図7に示すように、タッチパネル2の表示レイアウトを変更してもよい。この変更を行っても、タッチパネル2は、ユーザが最初に選択した選択開始行の「どこで生まれたかとんと」と、ユーザが最後に選択した選択終了行の「事だけは記憶している。」とを表示するので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0076】
また、上記テキストの選択範囲に制限は掛かっていないので、テキストの選択が複数行に渡っても、その選択の操作感は良好である。
【0077】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択開始ページPFについては先頭行から選択開始行までの文字だけを表示するので、選択開始ページPFのテキストの表示量を減らすことができる。したがって、上記タッチパネル2は選択終了行の「事だけは記憶している。」を確実に表示できる。
【0078】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択終了ページについては選択終了ページの先頭行から選択終了行までの文字だけを表示するので、選択終了ページのテキストの表示量を減らすことができる。したがって、上記タッチパネル2は選択開始行の「どこで生まれたかとんと」を確実に表示できる。
【0079】
また、上記タッチパネル2は図3,図7のようなページ表示が可能であるので、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0080】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図7に示すように、タッチパネル2は選択開始ページPFの先頭行の「吾輩は猫である。名前」も表示している。したがって、上記テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0081】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択終了ページPEについてはユーザが選択したテキストだけを表示している。したがって、上記タッチパネル2に文字をより多く表示することができ、テキストの選択範囲を良好に認識することができる。
【0082】
また、ユーザが、図4〜図7よりも多くのテキストを選択した場合、図8に示すように、タッチパネル2の表示レイアウトを変更してもよい。この変更を行っても、上記タッチパネル2には、ユーザが最初に選択した選択開始行の「どこで生まれたかとんと」と、ユーザが最後に選択した選択終了行の「しいとも思わなかった。」とが表示されるので、ユーザは、選択したテキストの位置を見失い難く、テキストの選択範囲を直感的に把握できる。
【0083】
また、上記テキストの選択範囲に制限は掛かっていないので、テキストの選択が複数行に渡っても、その選択の操作感は良好である。
【0084】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、テキストの選択前に比べて、タッチパネル2に表示されるテキストの全部の文字サイズを小さくし、かつ、ルビを非表示にしている。したがって、上記タッチパネル2は、ユーザが選択開始ページPF、選択途中ページPMおよび選択終了ページPEおよびで選択したテキストの全てを表示することができる。
【0085】
また、ユーザがテキストを選択したときに、図8に示すように、タッチパネル2は選択開始ページPFの先頭行の「吾輩は猫である。名前」も表示している。したがって、上記テキストの選択後も、本やノートなどを見ているような感覚をユーザに与えることができる。
【0086】
また、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択終了ページPEについてはユーザが選択したテキストだけを表示している。したがって、上記タッチパネル2に文字をより多く表示することができ、テキストの選択範囲を良好に認識することができる。
【0087】
また、上述したようなタッチパネル2の表示レイアウトの変更は、ユーザが選択したテキストの文字数に基づいて行われるようにしてもよいし、図9A,図9Bのフローチャートに従って行われるようにしてもよい。
【0088】
以下、図9A,図9Bのフローチャートを参照して、表示レイアウトの変更処理の手順について説明する。
【0089】
上記変更処理は、まず、ステップS100で、タッチパネル2に表示されているテキストが選択されたか否かを判定する。このステップS100で、タッチパネル2に表示されているテキストが選択されたと判定されると、次のステップS101に進む一方、タッチパネル2に表示されているテキストが選択されていないと判定されると、再び、ステップS100を行う。すなわち、ステップS100は、タッチパネル2に表示されているテキストが選択されたと判定されるまで繰り返される。
【0090】
次に、ステップS101で、テキストの選択範囲を確定する。ここで確定された選択範囲に基づいて、以降のステップS102〜S108,S111〜S113が行われる。
【0091】
次に、ステップS102で、テキストの選択範囲が複数のページに渡っているか否を判定する。このステップS102で、テキストの選択範囲が複数のページに渡っていると判定すると、次のステップS103に進む。一方、上記ステップS102で、テキストの選択範囲が複数のページに渡っていないと判定すると、上記変更処理はエンドとなる。
【0092】
次に、ステップS103で、最初に選択された選択開始行を含む表示開始ページの表示レイアウトを、下記表1のテーブルに基づいて生成する。このとき、上記表示開始ページの表示レイアウトの生成回数が1回目であれば、上記表示開始ページの全てのテキストが表示されるように、下表1の適用順位「1」に対応するルール「全てのテキストを表示」を採用する。
【0093】
また、上記表示開始ページの表示レイアウトの生成回数が2回目、3回目、…となるのは、後述するステップS112またはステップS113からステップS103に戻ってくる場合である。この場合、上記ステップS112からステップS103に戻っているなら、そのステップS112の処理に応じて、表1のルールの維持または変更を行う。例えば、上記ステップS112で表1のルールを変更するための指示が生成されていれば、ステップS112からステップS103に戻る直前の適用順位よりも1つ下位の適用順位に対応するルールを採用する。すなわち、上記表1の適用順位「2」に対応するルール「表示開始位置から選択開始位置までを表示」を採用する。
【0094】
【表1】

【0095】
次に、ステップS104で、最初に選択された選択開始行を含むページと、最後に選択された選択終了行を含むページとの間に、ページ(以下、「選択範囲の途中ページ」と言う。)が存在するか否かを判定する。このステップS104で、選択範囲の途中ページが存在すると判定すると、ステップ105を経由してステップS106に進む。一方、上記ステップS103で、選択範囲の途中ページが存在しないと判定すると、ステップ105を飛ばしてステップS106に進む。
【0096】
上記ステップS105に進んだ場合、上記選択範囲の途中ページの表示レイアウトを、下記表2のテーブルに基づいて生成する。このとき、上記選択範囲の途中ページの表示レイアウトの生成回数が1回目であれば、上記選択範囲の途中ページの全てのテキストが表示されるように、下表2の適用順位「1」に対応するルール「全てのテキストを表示」を採用する。
【0097】
また、上記選択範囲の途中ページの表示レイアウトの生成回数が2回目、3回目、…となるのは、後述するステップS112またはステップS113からステップS103に戻った後、ステップS105が行われている場合である。この場合、上記ステップS112からステップS103に戻っているなら、そのステップS112の処理に応じて、表2のルールの維持または変更を行う。例えば、上記ステップS112で表2のルールを変更するための指示が生成されていれば、ステップS112からステップS103に戻る直前の適用順位よりも1つ下位の適用順位に対応するルールを採用する。
【0098】
【表2】

【0099】
上記ステップS106に進んだ場合、最後に選択された選択終了行を含むページ(以下、「選択範囲の最終ページ」と言う。)の表示レイアウトを、下記表3のテーブルに基づいて生成する。このとき、上記選択範囲の最終ページの表示レイアウトの生成回数が1回目であれば、上記選択範囲の最終ページの全てのテキストが表示されるように、下表3の適用順位「1」に対応するルール「全てのテキストを表示」を採用する。
【0100】
また、上記選択範囲の最終ページの表示レイアウトの生成回数が2回目、3回目、…となるのは、後述するステップS112またはステップS113からステップS103に戻った後、ステップS106が行われている場合である。この場合、上記ステップS112からステップS103に戻っているなら、そのステップS112の処理に応じて、表3のルールの維持または変更を行う。例えば、上記ステップS112で表3のルールを変更するための指示が生成されていれば、ステップS112からステップS103に戻る直前の適用順位よりも1つ下位の適用順位に対応するルールを採用する。
【0101】
【表3】

【0102】
次に、ステップS107で、表示対象要素の全てを一画面内に表示できるか否かを判定する。このステップS107で、表示対象要素の全てを一画面内に表示できると判定した場合、ステップS108に進む。一方、上記ステップS107で、表示対象要素の全てを一画面内に表示できないと判定した場合、図9BのステップS111に進む。ここで、「表示対象要素」とは、選択開始ページから選択終了ページまでの表示対象要素であって、表1〜表3のルールを適用した場合に表示すべき対象を指す。
【0103】
上記ステップS111に進んだ場合、予め設定された条件を満たしているか否かを判定する。このステップS111で、予め設定された条件を満たしていると判定されると、ステップS112を経由して、図9AのステップS107に戻る。一方、図9BのステップS111で、予め設定された条件を満たしていないと判定されると、ステップS113を経由して、図9AのステップS103に戻る。なお、上記条件としては、例えば、表1〜3では適用順位「2」に対応するルールが採用されているという条件や、表1では適用順位「2」に対応するルールが採用され、かつ、表2,3では適用順位「3」に対応するルールが採用されているという条件などがある。
【0104】
上記ステップS112に進んだ場合、表示レイアウトのルールを、下記表4のテーブルに基づいて変更する。このとき、上記表示レイアウトのルールの変更が1回目、4回目、7回目であれば、途中ページのルールを1つ下位の適用順位のルールに変更するための指示を生成する。例えば、上記ステップS112の直前において途中ページのルールが上記表2の「全てのテキストを表示」であれば、ステップS112で、途中ページに上記表2の「選択されているテキストのうち、所定の行数分のみ表示」のルールを適用するための指示を生成する。
【0105】
また、上記表示レイアウトのルールの変更が2回目、5回目であれば、最終ページのルールを1つ下位の適用順位のルールに変更するための指示を生成する。例えば、上記ステップS112の直前において最終ページのルールが上記表3の「全てのテキストを表示」であれば、ステップS112で、最終ページに上記表3の「選択されているテキストのうち、所定の行数分のみ表示」のルールを適用するための指示を生成する。なお、上記表示レイアウトのルールの変更が8回目であれば、最終ページのルールを1つ下位の適用順位のルールに変更するための指示を生成しない。
【0106】
また、上記表示レイアウトのルールの変更が3回目であれば、表示開始ページのルールを1つ下位の適用順位のルールに変更するための指示を生成する。例えば、上記ステップS112の直前において表示開始ページのルールが上記表1の「全てのテキストを表示」であれば、ステップS112で、表示開始ページに上記表1の「表示開始位置から選択開始位置までを表示」のルールを適用するための指示を生成する。なお、上記表示レイアウトのルールの変更が6回目、9回目であれば、表示開始ページのルールを1つ下位の適用順位のルールに変更するための指示を生成しない。
【0107】
【表4】

【0108】
上記ステップS113に進んだ場合、途中ページの余白を、下記表5のテーブルに基づいて変更する。このとき、上記変更の直前においてルビ表示がONになっていれば、下表5の適用順位「1」に対応するルール「ルビ表示をOFFにする」を優先的に採用する。
【0109】
また、上記変更の直前においてルビ表示がOFFであり、かつ、行間のドットが0ドットより大きければ、下表5の適用順位「2」に対応するルール「行間のドットを0ドットにする」を優先的に採用する。
【0110】
また、上記変更の直前においてルビ表示がOFFであり、かつ、行間のドットが0ドットであり、かつ、文字間隔のドットが0ドットより大きければ、下表5の適用順位「3」に対応するルール「文字間のドットを0ドットにする」を優先的に採用する。
【0111】
また、上記変更の直前においてルビ表示がOFFであり、かつ、行間のドットが0ドットであり、かつ、文字間隔のドットが0ドットであれば、下表5の適用順位「4」に対応するルール「文字サイズを1サイズ小さくする」を採用する。但し、下表5の適用順位「4」に対応するルールの採用しても、文字サイズが0以下とならないようにする。
【0112】
【表5】

【0113】
最後に、ステップS108で、直前のステップS107の判定で使用された表示レイアウトでテキストを表示するように、表示制御部14へ指令が出て、上記変更処理がエンドとなる。
【0114】
図10は、上記変更処理後のタッチパネル2の表示の一例を示す模式図である。
【0115】
上記タッチパネル2の表示レイアウトには、上記表1の適用順位「2」に対応するルール「表示開始位置から選択開始位置までを表示」と、上記表2の適用順位「3」に対応するルール「選択範囲の先頭行のみを表示」と、上記表3の適用順位「2」に対応するルール「選択されているテキストのうち、所定の行数分のみ表示」と、上記表5の適用順位「4」に対応するルール「文字サイズを1サイズ小さくする」とを採用している。
【0116】
上記実施形態およびその変形例では、ユーザがテキストを選択したときに、タッチパネル2は、選択開始ページPFの先頭行を表示していたが、タッチパネル2は選択開始ページPFの先頭行を表示しないようにしてもよい。
【0117】
上記実施形態およびその変形例では、指でテキストの選択を行っていたが、例えばタッチペンやキーなどでテキストを選択するようにしてもよい。
【0118】
上記実施形態のステップS112のルールの変更は、表4のテーブルとは異なるテーブルに基づいて変更するようしてもよい。例えば、上記変更が1回目、2回目および3回目のときは選択範囲の途中ページのルールのみを変更するための指示を作成し、かつ、上記変更が4回目のときは表示開始ページのルールのみを変更するための指示を作成し、かつ、上記変更が5回目,6回目のときは選択範囲の最終ページのルールのみを変更するための指示を作成するようにしてもよい。このように、上記ステップS112のルールの変更の規則は、上記実施形態に限定されず、様々である。
【0119】
また、上述したような表示レイアウトを変更するためのプログラムは、予めROM7に記憶させたものであってもよいし、例えばインターネットを介してダウンロードして記憶装置11に記憶させたものであってもよい。
【0120】
本発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、本発明は、ノートパソコンやデスクトップパソコン等のようにテキストを表示できて、そのテキストを選択できる様々な装置で実施できる。
【0121】
本発明の文章表示方法は、表示手段に表示されたテキストが選択されたか否かを判定するステップと、上記表示手段に表示されたテキストが選択されたと判定されたときに、上記テキストの選択範囲を確定するステップと、上記確定された選択範囲に基づいて、上記表示手段に表示されたテキストのうち、最初に選択された選択開始行の文字と、最後に選択された選択終了行の文字とが、上記表示手段の一画面に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更するステップとを備えていれば、どのような方法であってもよい。
【0122】
また、本発明のプログラムは、上記文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであれば、どのようなプログラムであってもよい。
【0123】
また、本発明の記録媒体としては、上記文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な例えばCD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル万能ディスク)、ブルーレイディスクおよびUSB(Universal Serial Bus)メモリなどがある。
【符号の説明】
【0124】
1…ケーシング
2…タッチパネル
3…バックキー
4…トラックボール
5…ホームキー
6…CPU
7…ROM
8…RAM
9…通信制御部
10…操作部
11…記憶装置
12…傾きセンサ
13…画面用メモリ
14…表示制御部
PF…選択開始ページ
PM…選択途中ページ
PE…選択終了ページ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキストを表示する表示手段と、
上記表示手段に表示されたテキストを選択するための選択手段と、
上記表示手段の表示レイアウトを変更する表示レイアウト変更手段と
を備え、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択手段で最初に選択された選択開始行の文字と、上記選択手段で最後に選択された選択終了行の文字とが、上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の文章表示装置において、
上記表示手段は標準文字およびルビの表示が可能であり、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記表示手段に標準文字を表示して少なくとも一部のルビが表示されないように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の文章表示装置において、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記テキストが選択される前に比べて、上記表示手段に表示されるテキストの少なくとも一部の文字サイズが小さくなるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか一項に記載の文章表示装置において、
上記表示手段はテキストをページ単位で区切って表示し、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択開始行が属する選択開始ページの先頭行の文字も上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の文章表示装置において、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択開始ページについては、上記選択開始行が属する選択開始ページの先頭行から上記選択開始行までの文字だけが上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の文章表示装置において、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択されたときに、上記選択終了行が属する選択終了ページについては上記選択終了ページの先頭行から上記選択終了行までだけが上記表示手段に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項7】
請求項4から6までのいずれか一項に記載の文章表示装置において、
上記表示レイアウト変更手段は、
上記選択手段でテキストが選択された場合、上記選択開始行が属する選択開始ページと、上記選択終了行が属する選択終了ページとの間に、途中ページが存在するときに、予め設定されたルールに基づいて、上記途中ページの表示状態を変更する
ことを特徴とする文章表示装置。
【請求項8】
請求項1から7までのいずれか一項に記載の文章表示装置において、
上記表示レイアウト変更手段は、上記選択手段で選択されたテキストの文字数に基づいて、上記表示手段の表示レイアウトを変更することを特徴とする文章表示装置。
【請求項9】
表示手段に表示されたテキストが選択されたか否かを判定するステップと、
上記表示手段に表示されたテキストが選択されたと判定されたときに、上記テキストの選択範囲を確定するステップと、
上記確定された選択範囲に基づいて、上記表示手段に表示されたテキストのうち、最初に選択された選択開始行の文字と、最後に選択された選択終了行の文字とが、上記表示手段の一画面に表示されるように、上記表示手段の表示レイアウトを変更するステップと
を備えることを特徴とする文章表示方法。
【請求項10】
請求項9に記載の文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項9に記載の文章表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図2】
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【図9A】
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【図9B】
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【図13】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−8201(P2013−8201A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−140465(P2011−140465)
【出願日】平成23年6月24日(2011.6.24)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】