説明

新聞を製作するための印刷機およびその方法

【課題】新聞および別冊を製作するための技術上のコストを削減可能にする印刷機を提供する。
【解決手段】本発明は新聞を製作するための印刷機およびその方法に関する。技術上のコストがかからない新聞および別冊を製作するために本印刷機では、コールドセットインキを用いて印刷されるウェブ(4,5,6)だけではなく、ヒートセットインキを用いて印刷されるウェブ(12)からも冊子を製作することができる。ヒートセットインキを用いて製作された冊子を別冊へと加工することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷機であって、コールドセットインキを用いて少なくとも1つのウェブに印刷することができ、かつ、該ウェブを縦折りおよび横折りして冊子へと加工することができる印刷機と、新聞を製作するための方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
印刷タワー、すなわちいわゆる8カップル印刷タワー(Achterturm)内で、印刷装置によってコールドセットインキを用いてウェブに両面印刷することが、印刷機の分野で公知となっている。さらなる印刷タワーでは、印刷装置によってヒートセットインキを用いて別のウェブに両面印刷する。両ウェブは、フォーマによって縦折りされた後でひとつにまとめられ、折り装置によって縦折りおよび横折りされた新聞へと加工される。しかし、新聞および別冊(Magazine)はこのような方法では製作されない。これらの印刷機はたいてい、2ページ分の幅になっている。
【0003】
新聞および別冊は、印刷機によって新聞を製作するようにして得られる。他の印刷機、すなわち、通常はイラストレーション印刷機(Illustrationsdruckmaschine)において、時間をずらして、いわゆるプレ印刷物としての冊子を印刷する。加工装置において、この冊子から折り込み用の別冊を製作する。別冊は通常、一週間に一度または一ヶ月に一度、新聞に付けられるものであり、この期間中に印刷される。このような製作方法の欠点は、高価な印刷機が複数必要になる、ということである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、新聞および別冊を製作するための技術上のコストを削減可能にする印刷機を提供することである。さらに、新聞を製作するための方法も提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は独立請求項の特徴によって解決される。新聞に挟み込む冊子を製作するためにコールドセットインキを用いて1つまたは複数のウェブに印刷すること同時並行して、別冊を製作するためにヒートセットインキを用いて少なくとも1つのウェブに印刷することによって、折り込み用別冊を含む新聞の印刷と、別冊自体の印刷とを、印刷機での新聞の印刷と同時に行うことができるようになり、その際に印刷機のコストが低減される。当該印刷機および方法によって、新聞に付ける別冊を毎日発行することが可能になる。
【0006】
さらなる特徴および利点は、本明細書とともに従属請求項より明らかになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、いくつかの実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0008】
まず、図1に示す印刷機は、3つの巻き出し機1,2,3を備える。これら巻き出し機からそれぞれ、ウェブ4,5,6を巻き出すことができ、それぞれ印刷タワー7,8,9に供給することができる。印刷タワー7,8,9はそれぞれ、コールドセットインキを用いて加工する8つの印刷装置10を備える。
【0009】
さらなる巻き出し機11から、さらなるウェブ12を巻き出すことができ、このウェブ12を印刷タワー13に供給することができる。この印刷タワー13は、ヒートセットインキを用いて加工する8つの印刷装置14を備える。印刷タワー7,8,9および13は、8つ未満の数の印刷装置10または14を備えていてもよい。
【0010】
さらに、印刷機は、第1の折り装置15および第2の折り装置16を備える。ウェブ走行方向で見ると、第1の折り装置15には、2つのフォーマ17,18が前置されており、また、第2の折り装置16には、2つのフォーマ19,20が前置されている。第2の折り装置16のフォーマ19,20は、いわゆるバルーンフォーマ(Ballontrichter)として、第1の折り装置15のフォーマ17,18の上方に設けられていることが好ましい。フォーマ17,18を第2の折り装置16に対応させて設けるとともにフォーマ19,20を第1の折り装置15に対応させて設けることも可能である。また、折り装置15,16あたりのフォーマの数は例示的なものである。折り装置あたりのフォーマ数は少なくても多くてもよいし、それらフォーマを設置するためのさらなる階層領域(Ebenen)を設けてもよい。印刷機は、乾燥器21と、冷却装置およびシリコーン装置等のヒートセット印刷用のさらなる従来型装置(図示せず)と、をさらに備える。
【0011】
印刷タワー7,8,9の印刷装置10は、たとえばオフセット印刷におけるBB型方式(Gummi-Gummi-Prinzip)で対になって機能する。そして、印刷装置10は、印刷装置10間を通って導かれるウェブ4,5,6に両面印刷する。同様に、印刷タワー13の印刷装置14は対になって機能する。コールドセットインキとは、被印刷材料への浸透および自身の溶剤の揮発によって乾燥する印刷インキのことである。ヒートセットインキとは、熱の作用によって乾燥する印刷インキのことである。巻き出し機1によって巻き出されたウェブ4は、印刷タワー7内で4色両面印刷される。印刷機は、縦置きの新聞紙ページ4枚分の幅の輪転印刷機である。これに対応して、印刷装置10の版胴は、隣接して配置されている4つの印刷版を備え得る。これら印刷版は、縦置きのブロードシート1枚分または上下に配置されている横置きのタブロイドシート2枚分の画線部を担持している。横置きのタブロイドシート2枚分の画線部は、印刷タワー7において、および、印刷タワー8および9において、ならびに印刷タワー13の印刷装置14において実現される。これに対応して、図6に示すように、印刷タワー7内で、ウェブ走行方向45に対して横置きされているタブロイドページ43がウェブ4に印刷される。同様に、印刷タワー8内でウェブ5に印刷し、印刷タワー9内でウェブ6に印刷する。3つのウェブ4,5,6はすべて、上下に重なった状態で第1の折り装置15のフォーマ17,18に供給される(図2)。ウェブ4,5,6は、図2でxの符号を付された箇所において縦方向断裁機によって縦方向に断裁され、続いて、フォーマ17,18を通って走行する際に縦折りされる。その際に、タブロイドページ24枚から成る冊子を含む束22,23が形成される。冊子内のタブロイドページの数は、図2および以下に説明する図3ないし図5において数字で記載されている。束22,23は、綴じ装置24,25によって綴じられた後で(図2において綴じ部は点で示されている)上下に重ねられ、第1の折り装置15に供給される。折り装置15は、束を断裁して部とし、この部に対して横折りを行う。その結果、それぞれタブロイドページ24枚から成る縦折りおよび横折りされた第1の冊子26および第2の冊子27が形成される(縦折り部分で断裁されている)。その際、第2の冊子27は、第1の冊子26の中に載置されている。第1の冊子26および第2の冊子27は、インペラを介して搬送ベルト28または移送装置に排出される。綴じを行わない場合には、抱き合わせたまま製本して冊子26+27とする。第1の折り装置15は、公知のように、断裁胴、ピン付折りブレード胴(Punktur-Falzmesserzylinder)、およびくわえ胴(Falzklappenyzlinder)を備える。第1の冊子26および第2の冊子27は、プレ印刷物とは異なり通常の印刷物である。これら冊子は、搬送ベルト28によって加工装置29に移送される。
【0012】
印刷タワー13の印刷装置14は、印刷装置10と同様に、互いに隣接して配置された印刷版を備える。これら印刷版は、上下に設けられた横置きのタブロイドページ2枚を含む。したがって、図6に示すように、印刷タワー13を通過する際に、さらなるウェブ12には、ヒートセットインキでタブロイドページが印刷される。続いて、さらなるウェブ12は、乾燥器21を通過する際に乾燥され、その後、第2の折り装置16のフォーマ19,20を通ってガイドされる。このようにガイドされるのに先立って、ウェブ12は、xの符号が付された箇所において断裁装置によって縦方向に断裁される。フォーマ19,20を出た束30,31は、図示していない綴じ装置によって綴じられた後で、上下に重ねられた状態で第2の折り装置16に供給される。これら束はそれぞれ、タブロイドページ8枚から成るさらなる冊子を含む。第2の折り装置16において、束30,31を断裁して、横折りが施された部とする。その際に形成された互いに重なり合った状態になっているさらなる冊子32,33は、インペラを介して搬送バンド24または移送装置に排出されて、加工装置29に供給される。綴じを行わない場合には、重なり合わせた製本して冊子32+33とする。
【0013】
さらなる冊子32および33は、加工装置29内で、分離されてそれぞれ1つの別冊35,36へと加工される。詳細には、さらなる冊子32,33に対して三方断裁(Dreiseitenschnitt)を行う。この三方断裁では、ページの回り三方が画線部のところまで断裁され、それにより、非印刷縁部(weisse Raender)が断ち落とされる。印刷面積を大きくしかつ断ち損じを低減するために、印刷の際には既に非印刷縁部が最小の大きさになっている。また、前側のくわえしろ(Vorfalz)は、わずかな寸法になっている。できるだけ大きな面積の印刷物を得るような努力がなされるが、その際、印刷物は、高さ対幅の比がいわゆる黄金比(21/2)に可能な限り近くなっているとともに、高さ対幅の比が同様に黄金比に近くなっていることが好ましい新聞製品に対応している。同様に、印刷品質が高くかつ折りが正確であることは、外観の印象が良い別冊を得ることに寄与するとされている。
【0014】
さらなる冊子32,33のうち、一方が通常の印刷物として製作され、他方がプレ印刷物として製作されることが好ましい。このために、印刷タワー13は、同じ速度または異なる速度で、印刷タワー7,8,9と同時並行して運転される。高い印刷品質を達成するために、印刷タワー13を低速で運転することができる。本発明の用途のすべてにおいて、ヒートセットインキを用いて印刷する印刷装置を、コールドセットインキを用いて印刷する印刷装置に依存してまたは該印刷装置とは無関係に運転することができる。得られる別冊35,36は第1の冊子26内に差し込まれる。それに先立って、加工装置29内で、第1の冊子26および第2の冊子27に対して一辺を断裁する加工(Einseitenschnitt)を施すことができる。この一辺を断裁する加工は、前側のくわえしろを有する辺を、約3mm内側に入ったところで平滑に断裁するものであり、その際に、断裁胴から出る、鋸刃状の裁ちしろが裁ち落とされる。完成した新聞37は、加工装置29から、たとえばパイル38として排出される。完成した新聞37を図8に図示する。同図において、冊子26内に折り込まれた部、すなわち冊子27および別冊35および36は、取り出された状態で図示されている。コールドセットインキで印刷される部はCSの符号で示されており、ヒートセットインキで印刷される部はHSの符号で示されている。通常の印刷物はPの符号で示し、プレ印刷物はVPの符号で示してある。すべての印刷物27,35,36は、互いに同列で隣り合った状態で(互いに入れ子状に差し込まれていない状態で)外側の冊子26内にある、ということがよく分かる。
【0015】
図3、図4および図5は、互いに異なるページ数を有する第1の冊子26および第2の冊子27を製作するための変更形態を示す。図3によると、第1の折り装置15のフォーマ17および18には、ウェブおよび部分ウェブが供給される。詳細な点は図2の場合と同様に、ウェブ4および5は、タブロイドページが印刷され、縦方向に断裁された後で、フォーマ17および18を介してガイドされる。ウェブ6の代わりに、印刷されたタブロイドページ2枚分の幅のウェブ6.1だけがフォーマ17を介してガイドされる。縦折りした後に得られる束22.1および23.1は、タブロイドページを24枚または16枚有する冊子を含む。図2に関して記載したのと同様に、綴じ装置24および25によって束22.1および23.1を綴じること、および折り装置15での追加工が行われる。また、図2に関して既に記載したのと同様に、さらなるウェブ12をフォーマ19および20を介してガイドすること、および第2の折り装置16での追加工が行われる。
【0016】
図4によると、図2の場合と同様に、両フォーマ17および18には、タブロイドページが印刷されたウェブ4,5および6が供給される。フォーマ18を出た束23から、部分束23.2が、フォーマ17を出た束22上にガイドされる。これら束は、タブロイドページが20枚の冊子とタブロイドページが28枚の冊子とを含み、かつ、綴じ装置24および25によって綴じられ、図2と同様に加工される。さらなるウェブ12をフォーマ19および20を介してガイドすること、および第2の折り装置16での追加工は、図2に関して既に記載したのと同様に行われる。図5によると、タブロイドページが両面印刷されたウェブ4が、縦方向断裁装置によってウェブ束39および40へと断裁される。続いて、ウェブ束40は、ターニングバー41および42(平行ターニングバー)を介してガイドされ、ウェブ束39上に載置される。これによって、フォーマ17を出た束22.2に含まれる冊子内のタブロイドページの数は8枚分増加され、束22.2に含まれる冊子はタブロイドページを16枚有するようになる。
【0017】
図6に示すように(ウェブ走行方向45で見て)横置きのタブロイドページ40を印刷する代わりに、図7で示すように、ウェブ走行方向45で見て縦置きのブロードシートページ44をウェブ4,5および6に両面印刷してもよい。この場合、図2ないし図4に示した綴じ装置24および25は存在しない。さらに、フォーマ17および18の中央でウェブ4,5および6を長手方向に断裁することも行われない。ここで、図2の場合に製作される第1の冊子26および第2の冊子27は、それぞれブロードシートページを12枚有する。この場合、ウェブ4,5および6に印刷する印刷装置10の版胴には、互いに隣接して配置されている4つの印刷版が張設されている。これら印刷版はそれぞれ、縦置きのブロードシートページを1枚有している。
【0018】
本発明を、縦置きの新聞紙ページ4枚分の幅の印刷機を例にとって説明した。本発明は、縦置きの新聞紙ページ2枚分または6枚分の幅の印刷機にも同様に適用可能である。
【0019】
製作された別冊35,36を、同時並行して印刷された新聞に折り込む必要はない。別冊を、他の用途のために供給、たとえば配分することができる。別冊の中には、別冊の場合には一般的である良好な印刷品質が達成されていない別冊に似た印刷物も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】印刷機を示す図である。
【図2】後続の加工装置とともに図1のII‐II断面を示す図である。
【図3】部分ウェブをフォーマに供給する様子を示す図である。
【図4】フォーマを出た束が別のフォーマを出た束の上に供給される様子を示す図である。
【図5】ウェブの束を別の束に移送する様子を示す図である。
【図6】図1のVI方向から見た図である。
【図7】ウェブにブロードシートを印刷する、図6の代替形態を示す図である。
【図8】2つの冊子および2つの別冊から成る新聞を互いに分離した状態で示した図である。
【符号の説明】
【0021】
1〜3 巻き出し機
4〜6 ウェブ
6.1 部分ウェブ
7〜9 印刷タワー
10 印刷装置
11 さらなる巻き出し機
12 さらなるウェブ
13 印刷タワー
14 印刷装置
15 第1の折り装置
16 第2の折り装置
17〜20 フォーマ
21 乾燥器
22,22.1,22.2 束
23,23.1,23.2 束
24,25 綴じ装置
26 第1の冊子
27 第2の冊子
28 搬送ベルト
29 加工装置
30,31 束
32,33 さらなる冊子
34 搬送ベルト
35,36 別冊
37 新聞
38 パイル
39,40 ウェブ束
41,42 ターニングバー
43 タブロイドページ
44 ブロードシートページ
45 ウェブ走行方向
P 通常の印刷物
VS プレ印刷物
CS コールドセット
HS ヒートセット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
新聞を製作するための印刷機であって、
少なくとも1つの巻き出し機(1,2,3)であって、ウェブ(4,5,6)が、該巻き出し機から巻き出されることができ、印刷装置(10)によってコールドセットインキを用いて印刷されることができ、かつ、少なくとも1つのフォーマ(17,18)および第1の折り装置(15)によって、縦折りおよび横折りされた少なくとも1つの第1の冊子(26,27)へと加工可能になっている巻き出し機と、
少なくとも1つのさらなる巻き出し機(11)であって、さらなるウェブ(12)が、該巻き出し機から巻き出されることができ、印刷装置(14)によってヒートセットインキを用いて印刷されることができ、乾燥器(21)において乾燥可能であり、かつ、少なくとも1つのさらなるフォーマ(19,20)および第2の折り装置(16)によって、縦折りおよび横折りされた少なくとも1つのさらなる冊子(32,33)へと加工可能になっており、該さらなる冊子(32,33)は、加工装置(29)において別冊(35,36)へと加工可能になっている、さらなる巻き出し機と、を備えることを特徴とする印刷機。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷機において、
ヒートセットインキで印刷する前記印刷装置(14)は、コールドセットインキで印刷する前記印刷装置(10)と同じ速度または異なる速度で処理可能になっていることを特徴とする印刷機。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の印刷機において、
前記別冊(35,36)は、前記第1の冊子の中に折り込むことができるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の印刷機において、
縦置きの新聞紙ページ4枚分の幅の印刷機の場合、前記第1の折り装置(15)には、2つのフォーマ(17,18)が対応させて設けられており、コールドセットインキを用いて印刷されるウェブ(4,5,6)から、縦折りおよび横折りされた前記第1の冊子および第2の冊子(26,27)を製作することができ、前記第2の冊子(27)は、前記第1の冊子の中に載置されており、前記第2の折り装置(16)には、2つのフォーマ(19,20)が対応させて設けられており、ヒートセットインキを用いて印刷されるウェブ(12)から、縦折りおよび横折りされた合計で2つのさらなる冊子(32,33)を製作することができ、該さらなる冊子(32,33)は両方とも、前記加工装置(29)内で別冊(35,36)へと加工可能であるとともに、前記第1の冊子(26)内に折り込むことができるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の印刷機において、
コールドセットインキを用いて印刷される前記ウェブ(4,5,6)には、縦置きのブロードシートページ(44)または横置きのタブロイドページ(43)が印刷され、
ヒートセットインキを用いて印刷される前記さらなるウェブ(12)には、横置きのタブロイドページが印刷されるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の印刷機において、
ページ数が互いに異なる第1の冊子および第2の冊子(26,27)を製作するために、前記第1の折り装置(15)に対応させて設けられている前記フォーマ(17,18)を介して、ウェブ(4,5,6)および部分ウェブ(6.1)をガイドすることができるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項7】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の印刷機において、
ページ数が互いに異なる第1の冊子および第2の冊子(26,27)を製作するために、一方のフォーマ(17,18)を出た束(22,23,23.2)を、前記第1の折り装置(15)に進入させる前に、他方のフォーマ(17,18)を出たウェブ(22,23)上にガイドすることができるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項8】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の印刷機において、
ページ数が互いに異なる第1の冊子および第2の冊子(26,27)を製作するために、前記第1の折り装置(15)の前記フォーマ(17,18)に供給可能な前記ウェブ(4,5,6)は、ウェブの束(39,40)へと断裁されることができ、該ウェブの束は、ターニングバー(41,42)によって上下に重ねて載置されることができるようになっていることを特徴とする印刷機。
【請求項9】
印刷機で新聞(37)を製作するための方法であって、以下のステップ:
a)少なくとも1つのウェブ(4,5,6)にコールドセットインキを用いて印刷し、続いて、縦折りおよび横折りされた少なくとも1つの第1の冊子(26,27)を製作することと、
b)前記ステップa)と同時に、少なくともさらなるウェブ(12)にヒートセットインキを用いて印刷し、続いて、前記さらなるウェブ(12)を乾燥させ、その後、縦折りおよび横折りされた少なくとも1つのさらなる冊子(32、33)を製作することと、
c)前記さらなる冊子(32,33)を第1の別冊(35,36)へと加工することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法において、
ヒートセットインキを用いて印刷すべき前記ウェブ(12)を、コールドセットインキを用いて印刷すべき前記ウェブ(4,5,6)と同じ速度または異なる速度で処理することを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の方法において、
前記第1の別冊(35,36)を、前記第1の冊子(26)内に折り込むことを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項9または請求項10に記載の方法において、
コールドセットインキを用いて印刷されるウェブ(4,5,6)から、第1の冊子(26)および縦折りおよび横折りされた第2の冊子(27)を製作し、前記第2の冊子(27)を、前記第1の冊子(26)の中に載置し、ヒートセットインキを用いて印刷されるウェブ(12)から、縦折りおよび横折りされた合計で2つのさらなる冊子(32,33)を製作し、該2つのさらなる冊子を両方とも別冊(35,36)へと加工し、かつ、前記第1の冊子(26)の中に折り込むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−131003(P2007−131003A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−303295(P2006−303295)
【出願日】平成18年11月8日(2006.11.8)
【出願人】(599011584)エム・アー・エヌ・ローラント・ドルックマシーネン・アクチエンゲゼルシャフト (257)
【Fターム(参考)】