説明

新規な医薬組成物

【課題】 ヒトを含む哺乳動物におけるヘルペスウイルス感染を予防および/または治療するための、局所投与用の医薬組成物。
【解決手段】 医薬的に許容し得る担体中の、ホスカーネットである抗ウイルス剤、および、ヒドロコルチゾンである抗炎症性グルココルチコイドの組合せ物を含む、ヒトを含む哺乳動物におけるヘルペスウイルス感染を予防および/または治療するための、経皮または粘膜投与用の医薬組成物を提供する。本組成物は特に再発性ヘルペスウイルス感染の治療において有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘルペスウイルス感染の予防および治療に適した局所投与用の医薬組成物に関するものである。医薬組成物は、抗ウイルス剤および抗炎症剤の組み合わせ物からなりそして好ましくは再発性ヘルペスウイルス感染の処理に使用することができる。
【背景技術】
【0002】
ヒトにおけるヘルペスウイルス感染は、異なるヒトのヘルペスウイルスによって起こることができる。もっとも普通のウイルスは、単純ヘルペスウイルスおよび水痘帯状ヘルペスウイルスである。また、多くの動物ヘルペスウイルスも存在する。
【0003】
単純ヘルペスウイルスまたは水痘帯状ヘルペスウイルスの初感染後、ウイルスは、その後患者の一生涯知覚神経細胞中に潜伏しそしてその後反復して再活性化することができる。神経細胞における再活性化後、ウイルスは神経を経て皮膚に移送されそしてその後病変を発現する。ヘルペス感染の一つの特色は、ウイルス複製の発生の後に直ちにつづいて起こる炎症である。炎症は、発赤、腫張、かゆみ、苦痛ならびに病変を包含するヘルペスウイルスの再発に関連したすべての症状に寄与する。
【0004】
単純ヘルペスウイルスは、2種の抗原型である1型HSV(HSV-1)および2型HSV(HSV-2)に分けることができる。これらの臨床的発現は、良性の自己限定性の口顔(orofacial)および性器感染から脳炎および全般的な新生児感染のような生命を脅かす可能性をもつ状態までの範囲に及ぶ。
【0005】
口顔HSV感染は、主としてHSV-1によって起こる。小児期における初感染後、ウイルスは潜伏する。再活性化後、普通単純疱疹として知られている再発性の口顔HSV感染が発現する。患者の約半数は、病変の部位における苦痛、熱傷またはかゆみのような前駆症状を経験する。この状態は、一般に急速に自己限定性でありそして典型的なエピソードは、はじめの症状から約10日間で治る。唇におけるウイルス複製が初期に始まりそして最高のウイルス増殖が再活性の開始後24時間で達成される。それから、ウイルスの濃度は劇的に減少しそして典型的に、ウイルスは、開始後70〜80時間で単離することができない。
【0006】
性器HSV感染の臨床的発現は、若干の重要な点を除いて、口顔感染と同様である。性器HSV感染は、もっともしばしばHSV-2によって起こりそして初感染後、ウイルスは、潜伏的に知覚または自律神経節に感染する。再活性化は、ヘルペス感染の特徴である性器上または性器付近の局所的な再発性病変を生ずる。
【0007】
水痘帯状ヘルペスウイルス(VZV)による初感染は、水痘を起こす。HSVと同様に、VZVは初感染後潜伏しそして後で一生のうちに帯状疱疹として活性化され得る。帯状疱疹は、普通皮膚の発疹および激しい急性苦痛を生ずる。患者の30%において、苦痛は持続されそして発疹が取り除かれた後数週間または数ケ月後つづく。
HSVおよびVZVは、粘液または皮膚の発現のほかに、眼における角膜炎も起こす。この状態は、また再発性でありそして失明を起こす。
ヒトのヘルペスウイルスに対して活性である多数の抗ウイルス剤が存在する。しかしながら、これまで、再発性のヘルペスウイルス感染の処理における臨床的成功は限定されている。
【0008】
ホスカーネット、すなわちホスホノギ酸のトリナトリウム塩の六水和物またホスホノギ酸ナトリウム六水和物およびアシクロビルは、公知の抗ウイルス化合物である。これらの化合物は、局処処方として、臨床試験において再発性単純ヘルペスウイルス感染に対して広く試験されているが並の程度の成功が得られているにすぎない。さらに、アシクロビルは、再発性HSV感染に対して経口的処方として試験されているが、病状の発現後に使用した場合に有意なしかし限定された臨床効果が得られているにすぎない。このような処理の結果として、治癒時間はたった約1時間短縮されるにすぎない。しかしながら、試験管内におけるホスカーネットの阻害作用ならびにアシクロビルの阻害作用は高い。
【0009】
標準の投与量のアシクロビルは、臨床試験において、VZV感染に対して僅かな作用を示す。高い投与量のアシクロビルは、最初の症状の発現から72時間以内に処理を開始した場合に、帯状疱疹病変に対して有意なしかし限定された効果を示す。
局処的に使用されたそして試験管内においてHSVに対して阻害作用を示す他の抗ウイルス物質は、例えばアデニンアラビノシド(ara-A、ビダラビン)、アラビノシルアデニン-モノホスフェート(ara-AMP)、ロブカビル(ビスヒドロキシ-メチルシクロブチルグアニン、BHCG)、ブリブジン(ブロモビニルデオキシウリジン、 BVDU)、デスシクロビル、ファムシクロビル、シドホビル(HPMPC、 GS504)、イドクスウリジン、ネチブジン(ゾナビル、BW882C87)、ペンシクロビル、PAA(ホスホノアセテート)、PFA(ホスホノホルメート)、ソリブジン(ブロバビル、 BV-araU)、トリフルリジン(トリフルオロチミジン、TFT)、トロマンタジン、バラシクロビル、ビレンド、1-ドコサノル(リダコル)、348U87、2242(2-アミノ-7-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロポキシ-メチル)プリン)、HOE961、シバミド(カプサイシン)、PMEA(9-(2-ホスホニルメトキシ-エチル)アデニン)、ペプチドT、BILD1263、CRTである。
【0010】
ヒトの単純ヘルペスウイルスによる臨床的初感染は、その後の再活性化感染とは、多数の重要な見地において異なっている。ウイルス発散期間(shedding period)は、再活性化感染(口唇および性器感染に対して3〜4日)に比較して、初感染(口唇感染に対しては約10日そして性器感染に対しては約3週間)においては長い。初感染においてはウイルス発散期間の終了後、病変は数日で治癒するが、再活性化感染の場合においては、炎症がウイルス複製が止んだ後つづきそして臨床症状は、さらに1週間残留する。
明らかに、ウイルス増殖の減少それ自体は、実質的に再発性ヘルペス感染の臨床的コースを変えない。それ故に、臨床試験で試験した場合、抗ウイルス薬剤が再発性の口唇疱疹または陰部疱疹のような再活性化感染に比較して、初感染に対してより実質的な作用を示すということは驚くべきことではない。再発性HSV感染におけるウイルス発散期間の急速な自己限定性のために、抗ウイルス薬剤による臨床試験で得られた単なる1日の治癒時間の改善は驚くべきことではない。
【0011】
種々な抗炎症剤が、再発性の感染を随伴する炎症を治療するために使用されているが、限定された成功が得られるにすぎない。伝統的に、角膜炎のような眼における炎症状態は、ステロイドで処理されている。この型の化合物は潜在的にヘルペスウイルス複製を促進することが知られているとしても、ステロイドは、きびしい病気においては、例えば患者の視力を救済するために使用されている。この実施は、議論の余地がある。
要約すると、もっとも強力な抗ウイルス薬剤を使用してさえも、再発性のヘルペスウイルス感染の治療においては臨床的成功は少ない。すなわち、再発性のヘルペス感染に対する有効な薬剤および処理方法が非常に要求されている。
【0012】
従来の技術
AU 636255は、例えば、抗ウイルスペントサンポリサルフェートおよび抗炎症性または抗酸化性薬剤からなる組成物による単純ヘルペスウイルス感染の局所処理を述べている。抗炎症性薬剤は、種々なサリシレートまたはブフェキサマル、すなわちNSAIDである。
US 3,317,384は、局所医薬適用、主に目投与に対するグルココルチコイドおよび抗ウイルスヌクレオシド、ara-Cまたはara-Aまたはその類似体の組み合わせ物を開示している。抗ウイルス化合物の全身毒性は、皮膚または粘膜への適用を可能にするのに余りにも高い。
【0013】
Power, W.J.等, British Journal of Ophthalmology 1992; 76: 711-713は、3%アシクロビル軟膏および0.1%ベタメタゾン点眼剤またはアシクロビル軟膏および適合プラシーボによる円板状角膜炎の患者の処理を報告している。治癒時間ならびに他の臨床パラメーターは、組み合わせ処理グループにおいてより有利に改善されるということを結論づけている。
他方において、McGill J:ヘルペス帯状疱疹目感染、Scand J Infect Dis Suppl 1985; 47: 85-8は、局所アシクロビル、局所ステロイドまたはこれら両者の組み合わせ物による処理の効果を測定するために実施されたヘルペス帯状疱疹の患者の分析を報告している。アシクロビルは、ステロイドおよび組み合わせ物により優れているということが見出された。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0014】
驚くべきことには、再発性ヘルペスウイルス感染は、局所的に許容し得る抗ウイルス物質および抗炎症性グルココルチコイドの組み合わせ物の局所投与によって処理することができるということが見出された。
【0015】
本発明は、医薬的に許容し得る担体中の局所的に許容し得る抗ウイルス物質および抗炎症性グルココルチコイドの組み合わせ物からなる局所投与用の医薬組成物に関するものである。
【0016】
本発明の目的に適した抗ウイルス物質は、ヘルペスウイルス増殖の特異的阻害剤であるほかに、また局所投与後活性でありそしてさらに局所投与に対して医薬的に許容し得る局所的に許容し得る抗ウイルス化合物である。これは、抗ウイルス剤の毒性が、ヒトの身体、特に皮膚および粘膜との連続的接触を可能にするほど十分に低くなければならないということを意味する。
【0017】
抗ウイルス物質は、トリホスフェート形態への燐酸化後のヌクレオシド類似体のようなウイルスDNAポリメラーゼに対して作用する化合物;ホスホノギ酸およびホスホノ酢酸およびそれらの類似体;および異なる作用機構を有する他の抗ウイルス化合物からなる群から選択するとができる。本発明の組み合わせ物に使用することのできる抗ウイルス物質の例は、アシクロビル(ACV)、ACV-ホスホネート、ブリブジン(ブロモビニルデオキシウリジン、BVDU)、炭酸環式BVDU、ブシクロビル、CDG(炭素環式2′-デオキシグアノシン)、シドホビル(HPMPC、 GS504)、環式HPMPC、デスシクロビル、エドクスウジン、フアムシクロビル、ガンシクロビル(GCV)、GCV-ホスホネート、ゲニビル(DIP-253)、H2G(9-〔4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ブチル〕グアニン)、HPMPA、ロブカビル(ビスヒドロキシメチルシクロブチルグアニン、BHCG)、ネチブジン(ゾナビル、BW882C87)、ペンシクロビル、PMEA(9-(2-ホスホニルメトキシエチル)アデニン)、PMEDAP、ソリブジン(ブロバビル、BM-araU)、バラシクロビル、2242(2-アミノ-7-(1,3-ジヒドロキシ-2-プロポキシメチル)プリン)、HOE602、HOE961、BPFA(バチル-PFA)、PAA(ホスホノアセテート)、PFA(ホスホノホルメート)、アリルドン、アマンタジン、BILD1263、シバミド(カプサイシン)、CRT、 ISIS2922、ペプチドT、トロマンタジン、ビレンド、1-ドコサノル(リダコル)および348U87(2-アセチルピリジン-5-〔2-クロロ-アニリノ-チオカルボニル〕-チオカルボノヒドラゾン)である。
【0018】
好ましい抗ウイルス物質は、ウイルス-感染した細胞において優先的に燐酸化されそして細胞DNA中への非常に低いまたは存在しない取り込みを有するヘルペス特異的ヌクレオシド類似体のような特異的抗ウイルス活性を有する物質ならびに特異的抗ウイルス活性を有する他の化合物である。例えば、アシクロビルは、試験管内におけるHSV-1に対する阻害活性に対して約2000の選択比を有している。前述の好ましい物質の中から、アシクロビルのほかに、ブリブジン、シドホビル、デスシクロビル、フアムシクロビル、ガンシクロビル、HOE961、ロブカビル、ネチブジン、ペンシクロビル、PMEA、ソリブジン、バラシクロビル、2242、BPFA、PFA、PAAをあげることができる。
特に好ましいものは、ホスカーネットおよびアシクロビルである。
【0019】
本明細書および請求の範囲において使用されるPFAは、ホスカーネット、すなわちホスホノギ酸のトリナトリウム塩の六水和物のほかに、また、水和または非水和形態のホスホノギ酸の他の医薬的に許容し得る塩、エステルまたは他の誘導体を意味する。同じ方法で、上述した他の抗ウイルス物質も、また、適用できる場合は、その塩、エステルおよび他の誘導体をも意味する。
【0020】
目におけるヘルペス性の状態の処理に使用することのできるヌクレオシド類似体、イドクスウリジンおよびトリフルオロチミジン、アデニンアラビノシド(ara-A、ビダラビン)およびアラビノシルアデニン-モノホスフェート(ara-AMP)のような若干の局所的に活性な抗ウイルス物質は、皮膚および粘膜への適用に対して余りにも高い毒性を有するので、本発明の範囲に企図されない。この毒性は、抗ウイルス特異性の欠除による。すなわち、これらの化合物は、感染細胞のみならず未感染細胞においても燐酸化されそして細胞DNA中に取り込まれる。
【0021】
例えば、特定の抗ウイルス物質に対して現れる抵抗性の場合において、処理されるヘルペスウイルスに対する作用を増加するために、2種または3種以上の抗ウイルス剤を使用することまたは抗ウイルス剤を補助剤または他の添加剤と併用することが有利である。
本発明の目的に適した抗炎症性グルココルチコイドは、天然に存在するまたは合成の局所用グルココルチコイド、すなわち、グルココルチコステロイドであることができる。グルココルチコイドは、より低い効力、低い効力または適度な効力のグルココルチコイドに相当する、北欧諸国において使用されている局所用グルココルチコイドの分類系によるGroup I−IIIのグルココルチコイドの何れから選択することができる。グルココルチコステロイドの例は、アルクロメタゾン、アミシノニド、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチゾン、デソニド、デソキシメタゾン、デキサメタゾン、ジフロロサン、ジフルコルトロン、ジフルプレドネート、フルドロコルチゾン、フルドロキシコルチド、フルメタゾン、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチン、フルオコルトロン、フルプレドニデン、フルチカゾン、ハルシノニド、ハロベタソール、ハロメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニソロン、モメタゾン、パラメタゾン、プレドニソロン、プレドニカルベート、プレドニゾン、プレドニリデン、ロフレポニド、チプレダンおよびトリアムシノロンおよびこれらのエステル、塩および溶媒和物、すなわち水和物である。
【0022】
好ましいグルココルチコイドは、ヒドロコルチゾン、アルクロメタゾン、デソニド、フルプレドニデン、フルメタゾン、ヒドロコルチゾンブチレート、クロベタゾン、トリアムシノロンアセトニド、ベタメタゾン、ブデソニド、デソキシメタゾン、ジフロロサン、フルオシノロン、フルオコルトロン、フルチカゾン、メチルプレドニソロンアセポネート、モメタゾンおよびロフレポニドである。
【0023】
本発明の好ましい実施態様は、ホスカーネットおよびヒドロコルチゾンからなる医薬組成物である。他の実施態様においては、医薬組成物はホスカーネットおよびブデソニドからなる。
【0024】
さらに、本発明の他の好ましい実施態様は、アシクロビルおよびヒドロコルチゾンからなる医薬組成物である。他の実施態様においては、医薬組成物は、アシクロビルおよびフルチカゾンからなる。
担体系は、安定でありそして医薬的におよび化粧用的に許容し得るものでなければならない。また、適当な浸透特性を与えるのに十分な量の活性成分を取り込むことができるものでなければならない。クリーム、ローション、ゲルまたは軟膏中の普通の成分のほかに、スフィンゴリピドを包含する燐脂質を基にして組成物が有利である。
【0025】
本発明の医薬組成物は、ヒトを包含する哺乳動物におけるヘルペスウイルス感染の予防処理および(または)治療処理に使用することができる。好ましい実施態様においては、組成物は、再発性ヘルペスウイルス感染の処理に使用される。再発性感染の治療的処理は、好ましくは前駆症状のはじめの発現からウイルス複製中そして少なくとも3〜4日の期間行わなければならない。全体のエピソード中2時間毎にまたは自由に処方を適用することが有利である。病変は、同じ方法で処理しなければならない。適用の頻度は、治癒が完了するまで、一日当たり1〜10回の適用、好ましくは8時間毎の適用の程度である。予防的処理は、定期的な再発性疾患を有する患者における他の方法である。この場合においては、処方物は、はじめの症状の発現の前に、再発が予期される部分に適用しなければならない。
【0026】
本発明の組成物は、すべての型のヘルペスウイルス、ならびに、抗ウイルス物質によって阻害されそして皮膚または粘膜において複製する他のウイルスを処理するために使用することができる。該ウイルスの例としてHSV-1、HSV-2およびVZVをあげることができる。
【0027】
本発明による局所投与用の医薬組成物は、好ましくは、クリーム、ローション、ゲル、軟膏または点滴剤である。医薬組成物は、ヘルペス感染に対して処理される患者の皮膚に適用されるプラスターまたは貼剤または皮膚または粘膜に適用されるペンまたはスティックに混入することができる。
この場合、局所投与は、皮膚または粘膜に対する経皮的または経粘膜投与を意味する。
【0028】
グルココルチコイドのヘルペスウイルス-刺激作用のために、それぞれの成分の最適の投与量を明確にするように注意しなければならない。グルココルチコイドの投与量が余りに高い場合は、抗ウイルス物質によって阻害することができない程度にウイルス増殖を刺激する。グルココルチコイドの投与量が余りに低い場合は、炎症の病状の望ましい減少は達成されない。
【0029】
2種の活性物質の間の相互関係は、物質の異なる組み合わせにおいて異なっている。本発明による医薬組成物中の抗ウイルス物質の相対的な量は、0.1〜10%(w/w)、好ましくは1〜5%(w/w)の範囲内にあることができる。抗炎症性グルココルチコイド濃度は、それぞれの化合物の力価によって0.005〜3%(w/w)の範囲内にあることができる。ホスカーネットおよびヒドロコルチゾンの組み合わせ物を含有する医薬組成物は、好ましくは、ホスカーネット0.3〜3%およびヒドロコルチゾン0.25〜1%からなる。アシクロビルおよびヒドロコルチゾンを含有する相当する組成物は、好ましくはアシクロビル1〜5%およびヒドロコルチゾン0.25〜1%からなる。
【0030】
他の態様においては、本発明は、また、ヒトを包含する哺乳動物における再発性ヘルペスウイルス感染の局所処理用の医薬を製造するための局所的に許容し得る抗ウイルス物質および抗炎症性グルココルチコイドの組み合わせ物の使用に関するものである。
【0031】
他の態様においては、本発明は、局所的に許容し得る抗ウイルス物質および抗炎症性グルココルチコイドの治療的に有効な投与量を一緒にまたは連続的に局処投与することからなるヒトを包含する哺乳動物における皮膚または粘膜のヘルペスウイルス感染を予防処理および(または)治療処理する方法に関するものである。
【0032】
他の態様においては、本発明の医薬組成物は、また、病変または皮膚発疹に該組成物の有効量を適用することによって口顔HSV感染にかかったヒトの外観を改善する化粧組成物として使用することができる。
【0033】
本発明の医薬組成物の局所投与は、唯一の活性物質として抗ウイルス化合物を含有する普通の局所組成物の投与よりも、再発性ヘルペス感染の処理において有意に良好な薬理的作用を与える。これは、以下に記載する新規な動物モデルによる生物学的試験において測定された。
【実施例】
【0034】
医薬組成物
実施例1
ホスカーネット3%のクリーム
ホスカーネットクリームは、Alenius S等(“モルモットにおける単純ヘルペスウイルス1型による皮膚感染に対するホスカーネットナトリウムおよびアシクロビルの治療的効果”J. Inf. Dis. 1982; 145: 569-73)により説明されているようにして製造した。以下において、クリームは、ホスカーネット3%の含量を有している。以下に述べた組成物を、ホスカーネットクリームと称す。
【0035】
【表1】

【0036】
ホスカーネットを含有していないクリーム基剤を、プラシーボクリームとして使用する。プラシーボクリームに、3〜30mgの量のホスカーネットならびに2.5〜10mgの量の微細化ヒドロコルチゾンを加えてホスカーネット0.3〜3%およびヒドロコルチゾン0.25〜1%のクリームを製造する。
【0037】
実施例2
ブデソニド0.0125%およびホスカーネット1.5%のクリーム
ホスカーネットクリームおよびブデソニドクリーム(0.025%,Preferid(R),Gist-Brocades, The Netherlands)を簡単に混合することによって、次の組成を有する組み合わせクリームを得た。
【0038】
【表2】

【0039】
比較実施例3
ホスカーネット1.5%およびリドカイン1%のクリーム
ホスカーネットクリーム(3%)およびリドカインクリーム(2%,Xylocain(R), Astra AB,Sweden)を簡単に混合することによって、次の組成を有する組み合わせクリームを得た。
【0040】
【表3】

【0041】
実施例4
【表4】

【0042】
このクリームは、商業的にHydrokortison Kraem 1% ACO(KabiPharmacia AB, Sweden)として入手することができる。
【0043】
実施例5
【表5】

【0044】
実施例6
【表6】

【0045】
このクリームは、ドイツのWellcome GmbHからZovirax(R) Creme5%として商業的に入手することができる。
【0046】
生物学的試験
初ヘルペス感染は、ウイルス複製の急速且つ比較的長い持続性期および単なる低度の炎症を起こす緩慢な且つ顕著でない免疫応答によって特徴づけられる。典型的な初HSV感染においては、ウイルスの発散(shedding)は約20日間つづく、そして一方において、再発性感染においては、ウイルス発散は僅かに3または4日間後に止む(Whitley R.J.およびGnann J.W., The Human Herpesviruses, Ed. Roizman等, 1993)。普通の再発性HSVおよびVZV感染は、強力な且つ急速な免疫応答および痛み、発赤および腫張のような臨床症状を起こす炎症によって特徴づけられる。免疫応答は、また局所ウイルス複製を制限しそして典型的にははじめの症状後3〜4日でウイルスはもはや病変から単離することはできない。再発性HSVまたはVZV感染の臨床状況を示すために、以下に記載するような新規な型の動物モデルを使用した。該モデルは、試験されるべき組成物の投与前の動物における免疫応答の誘発を包含する。
【0047】
再発性ヘルペス感染に対する動物モデル
この新規な動物モデルにおいては、ウイルスをマウスの頸部に接種する。ウイルスは、それから、神経を経て相当する耳の皮膚に移送される。この移送は、約3〜4日行われる。2日目に、動物に感染ウイルスに対して反応性を有する免疫細胞を与える。その後、ウイルスが耳に到達したときに、動物は、直ちにウイルスに対して有効な免疫応答を動員して、再発性ヘルペス感染状況を擬態する。
Kristofferson等(“ネズミの再発した疾患モデルにおける単純ヘルペスウイルスDNA合成の阻害剤の制限された効能”J. Gen. Virol. 1988;69:1157-66)によって説明されているように、ヒトのHSV-1(2×105プラーク形成単位、pfuのC42またはSC 16株)を、10〜18匹の雌の同系交配のBalb/Cマウス(16〜18g)のグループの頸部に接種する。それから、帯状疱疹状拡散感染の発現を、毎日、耳介上の病変の発生および耳の腫張を観察することによって記録する。
【0048】
病変は、以下のような0〜4の尺度によってスコアする。
0:耳上の病変がない
1:耳上の分離した帯状疱疹状病変
2:耳上の帯状疱疹状病変のおだやかな潰瘍形成
3:耳上の帯状疱疹状病変の中程度の潰瘍形成
4:耳上の帯状疱疹状病変の激しい潰瘍形成
【0049】
耳の腫張は、Kristofferson等によって説明されているように、エンジニアマイクロメーターを使用して耳の厚さを測定することによって評価した。耳における感染ウイルスの力価は、BHK(幼児ハムスター腎臓)細胞をさらに使用する以外は、Kristofferson等によって説明されているように測定した。
【0050】
感染後2日目に、尾部に2×107のリンパ節細胞を静脈内注入することによって、動物にHSV-1に対する免疫の養子移入ATIを与える。該リンパ節細胞は、HSV-1(105pfu、C42株またはSC 16株)を麻酔した雌のBalb/Cマウス(16〜18g)の両耳の耳介に注入することによって調製された。感染後7日目に、動物を頸部脱臼によって犠牲にし、排出したリンパ節を除去しそして燐酸塩緩衝化した生理食塩溶液中のリンパ節細胞の懸濁液を、ミクロメッシュにより調製する。
【0051】
ATIは、感染した動物の耳におけるウイルス力価ならびにウイルス発散の期間を減少する。しかしながら、耳腫張および耳の病変スコアは、ATIによって増加される。腫張は、炎症に相当すると信じられるそしてウイルスが非常に急速に一掃されたとしても、ATIが炎症および病変スコアを悪化するということは明らかである。
【0052】
感染後4日目および4日間、再発性ヘルペスに対する活性について試験される組成物を、8時間毎に、耳のそれぞれの側に対してクリームの約25mgの量で等しく分布する。
【0053】
実験1.ホスカーネットおよび抗炎症性物質の組み合わせクリームの試験
ブデソニドおよびリドカインを、試験に対して抗炎症性化合物として選択した。
ホスカーネットクリームであるホスカーネットクリームは、実施例1に記載したようにして製造した。薬剤を含有していないクリーム基剤を、プラシーボとして使用した。
【0054】
また、上述したクリーム基剤を、ブデソニドクリーム(0.025%,Preferid(R),Gist-Brocades, The Netherlands)と混合して、処理用の適当な濃度を得た。ホスカーネット(1.5%)およびブデソニド(0.0125%)の組み合わせクリームを使用する実験においては、このクリームの混合から得られる処方物は、実施例2に記載する通りである。
また、リドカインクリーム(2%,Xylocain(R)、Astra AB, Sweden)をホスカーネットクリームと混合しそしてホスカーネット(1.5%)およびリドカイン(1%)の得られた処方物は、比較実施例3に説明したように製造した。
【0055】
ホスカーネット、2種の抗炎症性物質ならびに2種の組み合わせクリームを、それぞれのグループに10匹の動物を使用した上述した動物モデルにおいて試験した。それぞれのクリームは、感染後4〜7日目に一日当り3回適用した。病変スコアおよび耳の厚さを、感染後4〜12、15および21日目に毎日記録しそして平均累積値±標準偏差を該期間計算した。結果は、括弧内のプラシーボに比較した%(プラシーボ処理した動物に対する値を100%とした)を使用して表1に示す通りである。プラシーボ処理した動物と有意に異なる値は、*で示した(p=0.0001)。
【0056】
【表7】

【0057】
ブデソニドクリーム単独は、累積耳厚さをプラシーボ処理した動物の58%に減少しそして一方において、リドカインは作用しない。ホスカーネットおよびブデソニドの組み合わせ物は、プラシーボに比較して、耳厚さを58%に減少する。ホスカーネットおよびリドカインの組み合わせ物は、耳厚さまたは病変スコアに対して作用を有していない。
【0058】
ブデソニドの局所処方物による処理は、プラシーボ処理に比較して、感染後7および9日目に耳におけるウイルス力価を100−および1000−倍増加する(図1)。さらに詳しくは、プラシーボまたはブデソニドクリームに比較して、組み合わせ物を使用した場合は、耳におけるウイルス力価は劇的に減少する(図1)。感染後7日目で、ホスカーネットおよびブデソニドの組み合わせ物で処理した動物においては、ウイルスは検出することができなかった。
【0059】
驚くべきことには、ホスカーネットおよびブデソニドの局所組み合わせ物は、別個に試験されたホスカーネットクリームおよびブデソニドクリームに比較した場合、効能において優れているということが見出された(図1、2)。結果は、ホスカーネットおよびブデソニドの組み合わせ物が、炎症(耳の厚さにより測定される)および病変スコアにおいて、プラシーボ、ホスカーネットクリーム単独およびブデソニドクリーム単独よりも優れているということを示す。ブデソニドクリーム単独はプラシーボに比較してウイルス生長を刺激するので、これは特に驚くべきことである。
【0060】
実験2 ホスカーネットクリームおよび抗炎症性クリームの連続的試験
この実験は、それぞれのグループに10匹の動物を使用した同じ動物モデルにおいて、実験1で得られた結果を拡張するために遂行した。一つの組成物中でのホスカーネットおよび抗炎症性物質の混合は、2種の活性化合物に対する最適の浸透性を有する処方物を与えない可能性があるかもしれない。この実験においては、動物を2時間離れて2種の異なる処方物で処理した。はじめにホスカーネットクリームを適用しそして2時間後に、抗炎症性処方物を適用した。これは、処理期間(感染後4〜7日)中毎日3回反復した。
【0061】
試験物質ならびに得られた結果、すなわち、実験1におけるようにして測定された累積病変スコアおよび累積の耳厚さは、括弧内のプラシーボに比較した%(プラシーボ処理した動物に対する値を100%とした)を使用した表2に示される通りである。プラシーボ処理した動物と有意に異なる値は、*で示した(p=0.0001)。
【0062】
【表8】

【0063】
次の物質を試験した:ホスカーネット(ホスカーネット3%)、ブデソニド(0.025%,Preferid(R),Gist-Brocades, The Netherlands)、ヒドロコルチゾン(1%,Hydrokortison Kraem 1% ACO,Kabi Pharmacia AB, Sweden)、リドカイン(5%,Xylocain(R),Astra AB)およびケトプロフェン(2.5%,Oruvail(R),Phone-Poulenc Rorer A/S,Denmark)。
【0064】
ホスカーネットクリーム単独は、プラシーボに比較して、病変スコアおよび耳の厚さにおいて、統計学的に有意でない小なる減少を与える。ブデソニドクリームまたはヒドロコルチゾンクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、明らかに、ホスカーネットクリーム単独およびプラシーボクリームより優れている。ブデソニドクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、プラシーボ処理した動物に比較して、病変スコアを46%におよび耳の厚さを59%に減少する。ヒドロコルチゾンクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、プラシーボ処理した動物に比較して、病変スコアを44%にそして耳の厚さを53%に減少する。リドカインクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、病変スコアおよび耳の厚さをそれぞれ189%および146%に悪化する。ケトプロフェンクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、病変スコアまたは耳の厚さに対して作用しない。2種の他のNSAID、すなわち、インドメタシン(1%,Amuno(R) Gel, MSD Sharp & Dohme GmbH, Germany)およびジクロフェナック(1.16%,Voltaren(R),Emulgel, Ciba-Geigy, GmbH, Germany)もまた試験したが、結果は、毒性の副作用のため評価できなかった。これらの副作用は、おそらく余りにも高い量のNSAIDの全身的吸収によって起こる。
【0065】
上述したように、ブデソニドクリームは、プラシーボに比較して、上記動物モデルにおいてウイルス力価を強力に増加する(図1)。ブデソニドのこの作用は、ヘルペス病変の処理に対しては有利でない。感染後7日目における処理動物の耳におけるウイルス力価は、表3に示される通りである。
【0066】
【表9】

【0067】
ホスカーネットクリーム単独は、プラシーボ-処理した動物に比較して、7日目に、ウイルス力価を約10倍減少する。ヒドロコルチゾン、ケトプロフェンまたはリドカインクリームと組み合わされたホスカーネットクリームは、ホスカーネット-処理した動物におけるウイルス力価よりさらに低いウイルス力価を与える。ブデソニドと組み合わされたホスカーネットクリームは、7日目に、ホスカーネット単独で処理した動物のウイルス力価よりも僅かに高いがしかしプラシーボ-処理した動物より殆ど10倍低い力価を与える。
【0068】
結果は、ホスカーネットとグルココルチコイドとの組み合わせ物は、炎症(耳の厚さによって測定される)および病変スコアに関して、明らかにホスカーネットと局所麻酔剤または非ステロイド抗炎症薬剤(NSAID)としてのケトプロフェンとの組み合わせ物より優れていることを示す。結果は、また、ヒドロコルチゾン(より低い効力のグルココルチコイド)を包含するホスカーネット組み合わせ物は、すべての測定されたパラメータ、すなわち累積病変スコア、累積耳厚さおよび平均ウイルス力価に関して、ブデソニド(より高い効力のグルココルチコイド)を包含するホスカーネット組み合わせ物よりも、優れているということを示す。
【0069】
実験3 抗ウイルス物質および抗炎症性物の組み合わせクリームの試験
この実験は、ホスカーネットのほかにアシクロビルをそしてまたヒドロコルチゾンとの組み合わせ物をを使用して実験2の結果を拡張するために遂行した。それぞれのグループに10匹の動物を使用した同じ動物モデルを使用した。動物は、感染後4〜7日目に、一日当り3回、以下に示される処方の異なる組み合わせクリームで処理した。
ホスカーネット(3%のホスカーネットクリーム)、アシクロビル(5%,Zovirax(R)クリームWellcome GmbH, Germany)、ヒドロコルチゾン(1%、Hydrokortison Kraem 1% ACO, Kabi Pharmacia AB, Sweden,実施例4)、ホスカーネット+ヒドロコルチゾン(1.5%+0.5%、ホスカーネット3%クリームおよびHydrokortison Kraem 1% ACO(KabiPharmacia AB)の1:1混合物)およびアシクロビル+ヒドロコルチゾン(2.5%+0.5%、Zovirax(R)クリーム5%(Wellcome GmbH)およびHydrokortison 1% ACO (Kabi Pharmacia AB)の1:1混合物)。
さらに、一日当たり3回腹腔内に注入した50mg/kgのアシクロビルによる全身的処理もまた使用した。
【0070】
試験した物質および得られた結果(平均累積病変スコアおよび平均累積耳厚さ)は、括弧内のプラシーボに比較した%(プラシーボ処理した動物に対する値を100%とした)を使用した表4に示される通りである。
【0071】
【表10】

【0072】
図3は、感染後4〜7日目に、プラシーボ、3%ホスカーネットまたは1.5%ホスカーネット+0.5%ヒドロコルチゾンで処理した後の、感染後4〜21日目での平均耳厚さを示す。図は、ヒドロコルチゾンと組み合わされたホスカーネットが、ホスカーネット単独またはプラシーボに比較して、耳の厚さの減少において明らかに優れていることを示す。
【0073】
上述した実験の結果は、抗ウイルス物質および抗炎症性グルココルチコイドの組み合わせ物の局所投与は、ウイルス力価を減少するほかに、また耳の厚さおよび病変スコアによって測定されるような再発性ヘルペス感染の特有の炎症症状を減少することを証明する。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】感染後2日目の免疫の養子移入後の頸-感染したBalb/Cマウス(n=10)の耳介における平均HSV-力価に対するプラシーボと比較した感染後4〜7日目のブデソニドおよびホスカーネット+ブデソニドによる局所処理の効果。
【図2】感染後2日目の免疫の養子移入後の頸-感染したBalb/Cマウス(n=12)のメジアン耳腫張に対するプラシーボと比較した感染後4〜7日目のホスカーネットおよびホスカーネット+ブデソニドによる局所処理の効果。
【図3】感染後2日目の免疫の養子移入後の頸-感染したBalb/Cマウス(n=10)の平均耳厚さに対するプラシーボと比較した感染後4〜7日目のホスカーネットおよびホスカーネット+ヒドロコルチゾンによる局所処理の効果。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医薬的に許容し得る担体中のホスカーネットおよびヒドロコルチゾンの組み合わせ物を含む、経皮または粘膜投与用の医薬組成物。
【請求項2】
0.3〜3%のホスカーネットおよび0.25〜1%のヒドロコルチゾンを含む、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
ヒトを包含する哺乳動物におけるヘルペスウイルス感染を予防および/または治療するための、請求項1または2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
ヒトにおける再発性ヘルペスウイルス感染を治療するための、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物を含有する、クリーム、ローション、ゲル、軟膏、プラスター、スティックまたはペン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−284452(P2007−284452A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−201681(P2007−201681)
【出願日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【分割の表示】特願平8−524189の分割
【原出願日】平成8年2月2日(1996.2.2)
【出願人】(507261423)メディヴィル・アクチエボラーグ (6)
【Fターム(参考)】