説明

新規腫瘍抗原蛋白質およびその利用

【課題】 本発明は、癌疾患を反映する疾患マーカー、該疾患マーカーを利用した癌疾患の検出方法、該疾患の改善に有効な薬物のスクリーニング、およびCTLの誘導剤を提供する。
【解決手段】
ASK遺伝子、CKS1遺伝子、MELK遺伝子、STK12遺伝子、TTK遺伝子またはGPR87遺伝子の塩基配列において、連続する少なくとも15塩基を有するポリヌクレオチド及び/またはそれに相補的なポリヌクレオチドを、癌疾患の疾患マーカーとして利用することができる。 また、ASK、CKS1、MELK、STK12、TTKまたはGPR87、あるいはそれら由来のペプチドをCTLの誘導剤として用いることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
TTK protein kinase(TTK)、TTKの部分ペプチド、又はこれらをコードするポリヌクレオチドを有効成分として含有する細胞傷害性T細胞(以下、CTL)の誘導剤。
【請求項2】
配列番号:156〜配列番号:191のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチド。
【請求項3】
配列番号:157、161及び165のいずれかに記載のアミノ酸配列からなるペプチド。
【請求項4】
配列番号:156〜配列番号:191のいずれかに記載のアミノ酸配列の第2位のアミノ酸をチロシン、フェニルアラニン、メチオニンまたはトリプトファンに置換し、及び/又はC末端のアミノ酸をフェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファンまたはメチオニンに置換したアミノ酸配列からなるペプチド。
【請求項5】
配列番号:157、161及び165のいずれかに記載のアミノ酸配列の第2位のアミノ酸をチロシン、フェニルアラニン、メチオニンまたはトリプトファンに置換し、及び/又はC末端のアミノ酸をフェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、トリプトファンまたはメチオニンに置換したアミノ酸配列からなるペプチド。
【請求項6】
請求項2〜5のいずれかに記載のペプチドを有効成分として含有するCTLの誘導剤。
【請求項7】
下記の工程(a)、(b)および(c)を含む、癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分を探索する方法:
(a)被験物質とTTK遺伝子を発現可能な細胞とを接触させる工程、
(b)被験物質を接触させた細胞の、TTK遺伝子の遺伝子発現量を測定し、該発現量を被験物質を接触させない対照細胞におけるTTK遺伝子の発現量と比較する工程、
(c)上記(b)の比較結果に基づいて、TTK遺伝子の遺伝子発現量を減少させる被験物質を、癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分の候補物質として選択する工程。
【請求項8】
下記の工程(a)、(b)および(c)を含む癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分を探索する方法:
(a)被験物質とTTKを発現可能な細胞または該細胞から調製した細胞画分とを接触させる工程、
(b)被験物質を接触させた細胞または該細胞から調製した細胞画分におけるTTKの発現量を測定し、該発現量を被験物質を接触させない対照細胞もしくは細胞画分におけるTTKの発現量と比較する工程、
(c)上記(b)の比較結果に基づいて、TTKの発現量を低下させる被験物質を、癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分の候補物質として選択する工程。
【請求項9】
次の工程(a)、(b)及び(c)を含む、癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分を探索する方法:
(a)被験物質の存在下で、TTK、基質及びATPを接触させる工程、
(b)上記(a)の工程に起因して生じる基質のリン酸化量を測定し、当該基質のリン酸化量を、被験物質非存在下で生じる基質のリン酸化量と比較する工程、
(c)上記(b)の比較結果に基づいて、基質のリン酸化量の減少(低下)をもたらす被験物質を、癌疾患の予防、改善または治療剤の有効成分の候補物質として選択する工程。
【請求項10】
基質がmyeline basic proteinまたはpoly(tyr−Glu)peptideである、請求項9記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−50391(P2011−50391A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−237953(P2010−237953)
【出願日】平成22年10月22日(2010.10.22)
【分割の表示】特願2005−517564(P2005−517564)の分割
【原出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000002912)大日本住友製薬株式会社 (332)
【Fターム(参考)】