説明

方向指示装置

【課題】方向指示装置がモーメンタリスイッチにより構成されている場合において、オートターンキャンセル機能を搭載した車両のターンシグナルが自動的にキャンセルされたことを運転者が容易に認識できる方向指示装置を提供する。
【解決手段】運転する車両の走行方向を報知するターンシグナルを発生させるターンスイッチ10と、揺動操作によりターンスイッチ10を動作させると共に、揺動操作後に中立位置へ自動復帰するターンレバー20と、ターンレバー20の揺動操作によるターンシグナルの発生後、所定の条件を判断することによりターンシグナルの自動解除を行なうターンシグナル制御部30と、ターンシグナルの自動解除が行なわれた場合に、音、又は、光により上記の解除動作を報知する報知部40とを有して構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方向指示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、ステアリングホイールの近傍に設けられたターンレバーが操作されることにより車両の前後に設けられた方向指示ランプを点滅させることで、例えば右左折する際や隣接車線へ車線変更する際等に、運転者が意図する車両の進行方向を周囲に示す方向指示装置が設けられている。
【0003】
方向指示装置は、ターンレバーが車両の進行方向に対応する方向へ操作されることによりその進行方向の方向指示ランプを作動させるターンスイッチと、ステアリングホイールがターンレバーの操作方向とは逆方向へ所定の角度以上回動されて元に戻った際にターンレバーを元の位置に復帰させ、方向指示を自動解除する解除機構とを備えている場合が多い。このような方向指示装置では、ターンレバーが車両の進行方向に対応する方向へ操作スイッチが作動すると、その進行方向の方向指示ランプが点滅する。そして、車両のターンが終了しステアリングホイールが直進位置に戻されると、解除機構によってターンレバーが元の位置に復帰し、方向指示ランプが消灯する。
【0004】
一方、車両の操舵方向を知らせる方向指示ランプと、入力操作によって上記方向指示ランプを点灯させる方向指示手段と、点灯した方向指示ランプを消灯させる消灯手段と、を備え、上記消灯手段は、車両の操舵方向を検出し、操舵方向が方向指示手段で入力された方向と反対方向になったときに消灯信号を出力して方向指示ランプを消灯させる第1の消灯手段と、方向指示手段の入力から所定時間経過後に消灯信号を出力して方向指示ランプを消灯させる第2の消灯手段と、を備えた車両用方向指示装置が提案されている(特許文献1参照)。そして、この方向指示手段は、ターンレバーの入力操作による左又は右への傾動後に中立状態に自動復帰する構造(モーメンタリスイッチ)とされている車両用方向指示装置が提案されている。
【0005】
上記示した特許文献1の方向指示装置によれば、方向指示手段が自動復帰する構造とされているので、方向指示手段を手で復帰させる操作は不要であり、オペレータの操作手間を省くことができ、走行操作を安全に行なえるとされている。
【特許文献1】特開2000−355246号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1の方向指示装置によると、ターンレバーの入力操作による左又は右への傾動後、中立状態に自動復帰するので、オートターンキャンセル機能が働いたときでも、運転者は分かり難く、特に、車線変更時において分かり難いという問題があった。
【0007】
従って、本発明の目的は、方向指示装置がモーメンタリスイッチにより構成されている場合において、オートターンキャンセル機能を搭載した車両のターンシグナルが自動的にキャンセルされたことを運転者が容易に認識できる方向指示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明は、車両の走行方向を報知するターンシグナルを発生させるターンスイッチと、揺動操作により前記ターンスイッチを動作させると共に、前記揺動操作後に中立位置へ自動復帰するターンレバーと、前記ターンレバーの揺動操作によるターンシグナルの発生後、所定の条件を判断することによりターンシグナルの自動解除を行なうターンシグナル制御部と、前記ターンシグナルの自動解除が行なわれた場合に、音、又は、光により前記解除動作を報知する報知部と、を有することを特徴とする方向指示装置を提供する。
【0009】
[2]前記報知部は、電子音、アナウンスによる音声を発するサウンド吹鳴部を有することを特徴とする上記[1]に記載の方向指示装置であってもよい。
【0010】
[3]また、前記報知部は、前記車両に装着された前記光を発する発光部を有することを特徴とする上記[1]に記載の方向指示装置であってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、方向指示装置がモーメンタリスイッチにより構成されている場合において、オートターンキャンセル機能を搭載した車両のターンシグナルが自動的にキャンセルされたことを運転者が容易に認識できる方向指示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
(本発明の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る方向指示装置の概略ブロック構成図である。図2は、ステアリングホイールの裏側に装着されたターンレバーを示す運転者側から見た正面図である。図3は、報知部40の搭載例を示す車両内部の斜視図である。図4は、オートターンキャンセル時の報知動作を説明するためのフローチャートである。
【0013】
本発明の実施の形態に係る方向指示装置1は、運転する車両の走行方向を報知するターンシグナルを発生させるターンスイッチ10と、揺動操作によりターンスイッチ10を動作させると共に、揺動操作後に中立位置へ自動復帰するターンレバー20と、ターンレバー20の揺動操作によるターンシグナルの発生後、所定の条件を判断することによりターンシグナルの自動解除を行なうターンシグナル制御部30と、ターンシグナルの自動解除が行なわれた場合に、音、又は、光により上記の解除動作を報知する報知部40とを有して構成されている。
【0014】
方向指示装置1は、車両の前後にそれぞれ設けられる左右一対のターンランプ50を点滅させることにより運転する車両の進行方向を他の車両の運転者等に知らせる方向指示動作を行うものである。
【0015】
方向指示装置1は、図2に示すように、車両のステアリングコラム101に設けられるターンレバー20を通じて操作される。ターンレバー20は、運転者からみて図2において二点鎖線で示すステアリングホイール102の裏側に配置されている。ターンレバー20の基端部は、ステアリングコラム101の内部において片持ち支持されており、ターンレバー20は、ステアリングコラム101の外部に突出している。ターンレバー20の基端部は、ステアリングコラム101に対してこの内部に配置された図示しないターンレバー20の回転軸を中心として、ステアリングホイール102の回転方向に沿った方向へ所定角度だけ揺動可能に支持されている。
【0016】
ターンレバー20は、その中心軸が図2に一点鎖線で示される操作中立位置CLに保持されている。そして、ターンレバー20は、操作中立位置CLに保持された状態でA方向で示す反時計回り方向へ揺動操作されると、図示しないターンレバー20の回転軸を中心として一点鎖線で示される左折操作位置LPまで揺動する。これにより、車両の前後にそれぞれ設けられた左側ターンランプ50が点滅する。この矢印A方向への操作力が解除されると、図示しない復帰機構の作用により、ターンレバー20は操作中立位置CPへ自動復帰する。ターンレバー20が操作中立位置CPに復帰した後においても、左側ターンランプ50の点滅表示は継続される。また、同様に、ターンレバー20は、操作中立位置CPに保持された状態でB方向で示す時計回り方向へ揺動操作されると、図示しないターンレバー20の回転軸を中心として一点鎖線で示される右折操作位置RPまで揺動する。これにより、車両の前後にそれぞれ設けられた右側ターンランプ50が点滅する。この矢印B方向への操作力が解除されると、図示しない復帰機構の作用により、ターンレバー20は操作中立位置CPへ自動復帰する。ターンレバー20が操作中立位置CPに復帰した後においても、右側ターンランプ50の点滅は継続される。
【0017】
尚、上記の図示しない復帰機構は、ターンレバー20をバネ等により中立位置CPに戻す復元力を付与する機構により可能であり、左折操作位置LPおよび右折操作位置RPにロックしない節度機構を設けることもできる。これにより、ターンレバー20の操作において左折操作または右折操作が確実に行なわれたことを節度感(クリック感)で確認することが可能である。
【0018】
上記示したターンレバー20の揺動操作によりスイッチ動作するターンスイッチ10は、図1に示すように、ターンシグナル制御部30に接続されている。ターンシグナル制御部30は、ターンレバー20の左折操作または右折操作によるターンスイッチ10のスイッチ動作に基づいて、ターンシグナルとして左側ターンランプ、右側ターンランプ50を点滅制御するための制御ユニットを有する。また、ターンシグナル制御部30は、ターンレバー20の揺動操作によるターンシグナルの発生後、所定の条件を判断することによりターンシグナルの自動解除を行なうオートターンキャンセル判定ECU(Electric Control Unit)60を有している。このオートターンキャンセル判定ECU60には、車速センサ70、ステアリング角度センサ71、及びヨーレートセンサ72が接続されている。
【0019】
車速センサ70は、運転する車両の走行速度を検出し、その検出した速度に応じた車速検出信号をターンシグナル制御部30へ出力する。
【0020】
ステアリング角度センサ71は、運転者によってステアリングホイール102が回転操作された際に、その回転角度であるステアリング角度(操舵角)を検出し、その検出されたステアリング角度に応じてステアリング角度検出信号をターンシグナル制御部30へ出力する。すなわち、ステアリング角度センサ71は、ステアリングホイール102がステアリング角度中点(車両1直進時のステアリング角度)を基準として左右いずれの方向へ回転操作されたのかを検出して、いずれの場合であってもステアリング角度中点を基準とする正の値のステアリング角度情報をステアリング角度検出信号として出力する。尚、このステアリング角度情報にはステアリングホイール102が左右いずれの方向へ操舵されたのかを示す操舵方向情報が含まれる。
【0021】
ヨーレートセンサ72は、例えば運転する車両が右左折したり車線変更したりする際のヨーレート(車両の回転方向の挙動)を検出し、その検出したヨーレートに応じたヨーレート検出信号をターンシグナル制御部30へ出力する。
【0022】
(方向指示装置の動作)
ターンシグナル制御部30は、ターンレバー20の揺動操作によるターンスイッチ10のスイッチ動作を検出すると、運転する車両の進行方向を周囲に合図する方向指示動作を開始する旨の指示開始信号を出力してターンランプ50を点滅させる。
【0023】
一方、ターンシグナル制御部30に設けられたオートターンキャンセル判定ECU60は、方向指示動作を開始したとき、開始した時点からの経過時間、車両の走行速度、ステアリング角度及びヨーレート等から車両の走行状態を検出し、走行状態に基づいて、方向指示装置1の方向指示動作を終了する旨のオートターンキャンセルの判定を行う。そして、このオートターンキャンセル判定に基づいてターンランプ50の点滅による方向指示動作を自動的に終了するようになっている。
【0024】
オートターンキャンセル判定ECU60は、ターンランプ50の点滅後からの経過時間を内部に設けられたタイマによりカウントしていく。方向指示動作を開始してから、ステアリングホイール102の操作がなく、また、ある速度以上で車両が走行している状態で、通常想定される方向指示動作の継続時間を超える程度の一定時間が経過した場合、オートターンキャンセル判定ECU60は、方向指示動作を終了する条件(オートターンキャンセル条件)が成立したと判断し、オートターンキャンセルを行う旨のオートターンキャンセル判定を行う。ターンシグナル制御部30は、このオートターンキャンセル判定に基づいて、方向指示動作を終了する旨の信号を出力してターンランプ50への駆動電流の供給を停止して消灯する。
【0025】
また、オートターンキャンセル判定ECU60に接続されたROMには、キャンセル準備角θ1及びこのキャンセル準備角θ1よりも小さいキャンセル角θ2が記憶されている。オートターンキャンセル判定ECU60は、方向指示動作の開始後、ステアリング角度センサ71を通じてステアリングホイール102のステアリング角度θの変化を検出する。そして、ステアリング角度θがキャンセル準備角θ1に達した(θ>θ1)後にキャンセル角θ2の範囲内になった場合(θ<θ2)、オートターンキャンセル判定ECU60は、オートターンキャンセル条件が成立したと判断し、ターンランプ50の方向指示動作を終了する旨の判定を行う。これにより、例えば交差点等を右折または左折した後に直進状態に移行する場合のように、ターンランプ50の示す方向ヘステアリングホイール102がキャンセル準備角θ1に達した後にステアリングホイール102がキャンセル角θ2の範囲内に戻されると、ステアリング角度θに基づいてオートターンキャンセル判定がなされて方向指示動作が自動終了される。
【0026】
オートターンキャンセル判定ECU60は、ターンランプ50の点滅後から、ヨーレートセンサ72によるヨーレート検出信号に基づいてヨーレートの変化(車両の旋回方向への回転角度の単位時間当たりの変化量)を検出する。オートターンキャンセル判定ECU60のROMにはオートターンキャンセル判定の基準となる判定基準値が、車両の速度領域毎に記憶されている。通常、ヨーレートは、車両が右左折や車線変更等の進路変更を開始してから終了するまでの間に最大値及ぴ最小値をそれぞれとるように変化する。オートターンキャンセル判定ECU60は、ヨーレートが最大値をとった後に判定基準値を下回った場合や、最小値をとった後に判定基準値を上回った場合、オートターンキャンセル条件が成立したと判断する。
【0027】
また、オートターンキャンセル判定ECU60は、ステアリング角度センサ71のステアリング角度検出信号に基づいてステアリング角度θの変化量を検出(算出)する。オートターンキャンセル判定ECU60のROMには、オートターンキャンセル判定を行うための判定基準となる判定基準値が、車両の速度領域毎に記憶されている。通常、ステアリング角度θは、上記ヨーレートと同様、車両が進路変更を開始してから終了するまでの間に最大値及ぴ最小値をとるように変化する。オートターンキャンセル判定ECU60は、ステアリング角度θが最大値をとった後に判定基準値を下回った場合や、最小値をとった後に判定基準値を上回った場合、オートターンキャンセル条件が成立したと判断する。オートターンキャンセル判定ECU60は、ヨーレートに基づくオートターンキャンセル条件、及びステアリング角度θに基づくオートターンキャンセル条件の何れか一方が成立した場合、ターンランプ50の方向指示動作を終了する旨のオートターンキャンセル判定を行う。
【0028】
これにより、例えば隣接する車線へ車線変更する場合等のように、ターンランプ50の示す方向へのステアリングホイール102のステアリング角度θが小さくキャンセル準備角θ1に達しない場合でも、ヨーレートの変化に基づいてオートターンキャンセル判定がなされる。すなわち、上述したステアリング角度θに基づくオートターンキャンセル条件が成立しない場合でも、ヨーレートに基づくオートターンキャンセル条件が成立した場合、方向指示動作のオートターンキャンセル判定がなされ、交差点等の右左折時のみならず、例えば隣接する車線へ車線変更する場合でも、方向指示動作が自動終了される。
【0029】
(報知部)
報知部40は、図1に示すように、ターンシグナル制御部30に接続されている。この報知部40は、オートターンキャンセル判定ECU60によるオートターンキャンセル条件が成立した場合に、ターンシグナル制御部30から報知部40へ駆動信号が所定時間だけ出力される。報知部40は、ターンレバー20の揺動操作によるターンシグナルの発生後、ターンシグナルが自動的にキャンセルされたことを運転者が容易に認識できるように、音、又は、光により報知するものである。
【0030】
報知部40は、例えば、電子音、アナウンスによる音声を発するサウンド吹鳴部41であり、また、LED、ランプ等の光を発する発光部42である。これ以外でも、運転者がターンシグナルのオートターンキャンセルを認識できる手段であればよく、例えば、振動、文字や図形等による表示であってもよい。
【0031】
図3は、報知部40の搭載例を示す車両内部の斜視図である。音、電子音、アナウンスによるサウンド吹鳴部41としては、例えば、運転席側ドアに搭載されたスピーカ43であり、車載オーディオ装置に使用されるスピーカと共通化することも可能である。
【0032】
また、光による報知部40の例として、図3に示すような、車両のAピラーに設けられた発光部44がある。発光部44は、例えば、LED、ランプ等により構成され、運転者が容易に認識できるAピラーに装着され、ターンシグナルのオートターンキャンセル時にターンシグナル制御部30により所定時間だけ発光駆動され、運転者にターンシグナルがオートターンキャンセルされたことを報知する。
【0033】
(オートターンキャンセル時の報知動作)
図4は、オートターンキャンセル時の報知動作を説明するためのフローチャートである。車両が運転状態にある場合、オートターンキャンセル判定ECU60は、ターンランプ50が点灯されたかどうかを所定の時間間隔で常に監視している(Step1)。ターンランプ50が点灯されたと判断された場合は、Step2へ進み、ターンランプ50が点灯されたと判断されない場合は、Step1を繰り返す。
【0034】
オートターンキャンセル判定ECU60は、車速センサ70、ステアリング角度センサ71、または、ヨーレートセンサ72からの検出信号に基づいて、前記したようなオートターンキャンセル判定基準によりターンランプ50の方向指示動作を終了する条件(オートターンキャンセル条件)を判定する(Step2)。オートターンキャンセル条件が成立してターンランプ50の点灯がオートターンキャンセルされた場合は、Step3へ進み、ターンランプ50が点灯されたと判断されない場合は、Step2を繰り返す。
【0035】
オートターンキャンセルされた場合は、ターンシグナル制御部30がターンランプ50を消灯制御すると共に、サウンド吹鳴部41または発光部42を駆動することにより、サウンド吹鳴、ランプ点灯等を行い、運転者にターンシグナルのオートターンキャンセルを報知する(Step3)。
【0036】
(本発明の実施の形態の効果)
本発明の実施の形態によれば、次のような効果を有する。
(1)上記の一連のフローチャートで示したように、オートターンキャンセル時の報知動作により、ターンレバー20の揺動操作によるターンシグナルの発生後、運転者にターンシグナルがオートターンキャンセルされたことを確実に報知することができる。特に、ターンレバー20として中立位置に常に復帰するモーメンタリスイッチ機構を採用する場合は、オートターンキャンセルされたことを運転者に確実に報知することができる効果を有する。
(2)ターンシグナルのオートターンキャンセルを運転者に認識させるための報知部40として、電子音、アナウンスによる音声を使用する場合は、サウンド吹鳴部41として車載オーディオ装置に使用されるスピーカと共通化することができる。これにより、追加部品なしでサウンド吹鳴部41を構成することができる。また、現行のターンシグナルと同期しているリレー音(フラッシャー音)のリズムを変化させて報知する等の種々の報知方法を行なうことが可能である。
(3)報知部40として、運転者の視界に入りやすい場所に発光部44を設け、LED光等の点灯、点滅制御等をすることにより、運転者にターンシグナルがオートターンキャンセルされたことを報知することができる。特に、車両のAピラーに発光部44を設けることで、車線変更時に運転者の視界に入りやすく、運転者にターンシグナルがオートターンキャンセルされたことを確実に報知することができる。
【0037】
尚、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る方向指示装置の概略ブロック構成図である。
【図2】図2は、ステアリングホイールの裏側に装着されたターンレバーを示す運転者側から見た正面図である
【図3】図3は、報知部40の搭載例を示す車両内部の斜視図である。
【図4】図4は、オートターンキャンセル時の報知動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1…方向指示装置、10…ターンスイッチ、20…ターンレバー、30…ターンシグナル制御部、40…報知部、41…サウンド吹鳴部、42…発光部、43…スピーカ、44…発光部、50…ターンランプ、60…オートターンキャンセル判定ECU、70…車速センサ、71…ステアリング角度センサ、72…ヨーレートセンサ、101…ステアリングコラム、102…ステアリングホイール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の走行方向を報知するターンシグナルを発生させるターンスイッチと、
揺動操作により前記ターンスイッチを動作させると共に、前記揺動操作後に中立位置へ自動復帰するターンレバーと、
前記ターンレバーの揺動操作によるターンシグナルの発生後、所定の条件を判断することによりターンシグナルの自動解除を行なうターンシグナル制御部と、
前記ターンシグナルの自動解除が行なわれた場合に、音、又は、光により前記解除動作を報知する報知部と、
を有することを特徴とする方向指示装置。
【請求項2】
前記報知部は、電子音、アナウンスによる音声を発するサウンド吹鳴部を有することを特徴とする請求項1に記載の方向指示装置。
【請求項3】
前記報知部は、前記車両に装着された前記光を発する発光部を有することを特徴とする請求項1に記載の方向指示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−105608(P2010−105608A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−281915(P2008−281915)
【出願日】平成20年10月31日(2008.10.31)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】