説明

施療装置

【課題】発光手段の消費電力が少なく且つ発光手段により施療装置本体の操作手段の操作状態を視覚的に確認できる施療装置を提供すること。
【解決手段】施療装置本体(マッサージ装置本体1)と、前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)を操作するための操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)と、前記操作手段(スイッチ12,21〜23,ボリュームVR)の操作状態を報知する発光手段(LED25〜30)と、前記操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)の操作状態に応じて前記発光手段(LED25〜30)の発光制御を行う制御手段(制御回路31)を有する。しかも、前記制御手段(制御回路31)は、前記操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)の操作状態に対応して前記発光手段(LED25〜30)の明るさを変化させるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、施療装置本体操作用の操作手段の操作状態を報知する発光手段が設けられた施療装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の施療装置としては、例えば椅子本体にエアバッグ等の施療手段を組み込んだ椅子式マッサージ装置や、マット本体にエアバッグ等の施療手段を組み込んだマット式マッサージ装置等が知られている。
【0003】
この種の施療装置では、エア給排気装置をリモコンで操作して、エア給排気装置からエアバッグに対してエアの給排気を行わせることにより、エアバッグを膨縮させて、利用者の身体をエアバッグでマッサージするようになっているのが一般的である。
【0004】
しかも、このリモコンには、例えば電源のON・OFFやマッサージ部位或いはマッサージコース等に対応するスイッチが設けられていると共に、各スイッチに対応してLED等の発光手段がスイッチの操作状態を利用者に報知するために設けられているのが普通である(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−178877号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のマッサージ装置のリモコンでは、スイッチの操作状態、例えばスイッチの操作によるマッサージ状態が異なっても、例えばマッサージ動作が強であっても弱であっても、LEDの発光時の明るさが一定であるため、マッサージ状態等の動作状態(動作内容)が分からないものであった。
【0006】
また、このような動作状態をLEDの発光・消灯や点滅等によって報知することも考えられているが、LEDの点滅制御を行った場合、LEDによる消費電力が多くなるという問題がある。
【0007】
更に、マッサージ装置のリモコンでは、リモコンに設けられた主電源用のスイッチがONしている場合、このスイッチに対応する主電源ON・OFF報知用LEDが発光するようになっている。
【0008】
しかし、このリモコンがマッサージ装置本体(施療装置本体)に設けられた収納部に収納されて、主電源ON・OFF報知用LEDが見えなくなっても、主電源ON・OFF報知用LEDは発光しているため、無駄な電力を消費していた。
【0009】
そこで、この発明は、発光手段の消費電力が少なく且つ発光手段により施療装置本体の操作手段の操作状態を視覚的に確認できる施療装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的を達成するため、この発明は、施療装置本体と、前記施療装置本体を操作するための操作手段と、前記操作手段の操作状態を報知する発光手段と、前記スイッチの操作状態に応じて前記発光手段の発光制御を行う制御手段を有する施療装置であって、前記制御手段は、前記操作手段の操作状態に対応して前記発光手段の明るさを変化させる施療装置としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この構成によれば、発光手段の消費電力が少なく且つ発光手段により前記施療装置本体の操作手段の操作状態を視覚的に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、この発明の実施の形態の椅子式マッサージ装置(施療装置)Aを示したものである。この椅子式マッサージ装置Aは、マッサージ装置本体(施療装置本体)1と、マッサージ装置本体1を操作するためのリモコン2(図1,図2参照)を有する。
<マッサージ装置本体1>
このマッサージ装置本体1は図1に示したように椅子3を有する。この椅子3は、支持脚4と、支持脚4の上に設けられた肘掛け5と、支持脚4に支持された座部6と、座部6の後縁部に取り付けられた背凭れ7と、座部6の前縁部に取り付けられたオットマン(足載せ台)8を有する。
【0014】
そして、背凭れ7の前面(人体当接面)7aにはエアバッグ9a〜9e(施療手段)がマッサージ部位に対応して装着され、座部6の上面(人体当接面)6aにはエアバッグ9f,9gがマッサージ部位に対応して装着され、オットマン8の脚配設溝8aの側面(人体当接面)8bにはエアバッグ9h〜9kがマッサージ部位に対応して装着されている。また、座部6の上面(人体当接面)にはヒータ10が施療手段として配設されている。
【0015】
尚、この構成については、周知のものを採用できるので、その詳細な説明は省略する。また、肘掛け5の外側面には、図1,図3に示したように上方に開放するリモコン収納部11が設けられている。11aはリモコン収納部11の収納空間である。そして、肘掛け5の外側面には、リモコン収納部11内に位置させてリモコン2が収納されたのを検出する収納検出スイッチ(操作手段)12が設けられている。
【0016】
また、座部6の下方にはエア給排気装置13が配設されている。このエア給排気装置13には電源コード14が接続されている。14aは電源コード14の自由端部に設けられたプラグである。また、エア給排気装置13には主電源スイッチ(操作手段)15が設けられている。
【0017】
このエア給排気装置13は、図4に示したように演算制御回路等の制御回路(制御手段)16と、エアバッグ9a〜9kに対してエアの給排気を行うエア給排気部17を有する。このエア給排気部17は、制御回路16により制御されるエアポンプ(エア供給手段)18と、エアポンプ18から吐出されるエアをエアバッグ9a〜9kに対して給排気を行ってエアバッグ9a〜9kを膨縮させるエア給排気切換手段19を有する。
【0018】
このエア給排気切換手段19としては、エアバッグ9a〜9kに対してエアの給排気を選択的に行うことができる周知のロータリバルブ、或いはエアバッグ9a〜9kに対してエアの給排気を選択的に行うことができる複数の電磁弁等を用いることができる。この構成についても周知の構成を採用できるので、その詳細な説明は省略する。
【0019】
尚、収納スイッチ12は制御回路16に接続され、主電源スイッチ15は制御回路16の図示しない電源回路に接続されている。また、ヒータ10は制御回路16により通電制御されるようになっている。
<リモコン2>
また、リモコン2には、図2に示したように、マッサージの入/切スイッチ(操作手段)20,マッサージ順番選択用のコーススイッチ(操作手段)21,マッサージの強さ(強,弱)選択用の強さ選択スイッチ(操作手段)22,ヒータON・OFF用のヒータスイッチ(操作手段)23,スライド式のボリューム操作ツマミ(操作手段)24が設けられている。
【0020】
しかも、リモコン2には、コーススイッチ21の側方に並設された複数のマッサージコース表示用LED(マッサージコース表示用発光部)25,26,27が設けられている。
【0021】
またリモコン2には、強さ選択スイッチ22の下部に隣接配置されたマッサージ強さ表示用LED(マッサージ強さ表示用発光部)28、ヒータスイッチ23の側方に隣接配置されたヒータ動作表示用LED(ヒータ動作表示用発光部)29が設けられている。
【0022】
更にリモコン2には、主電源ON・OFF確認用LED(主電源ON・OFF確認用発光部)30が設けられている。
【0023】
また、リモコン2内には、図4に示した演算制御回路等の制御回路(制御手段)31を有する。この制御回路31には、入/切スイッチ20,コーススイッチ21,強さ選択スイッチ22等からのON・OFF信号が入力されるようになっている。
【0024】
そして、制御回路31は、コーススイッチ21を押すごとに複数のエアバッグ9a〜9kの膨張・収縮の選択及びその膨張・収縮順序(マッサージコース)を変更させるための信号を制御回路16に入力すると共に、マッサージコース表示用LED25,26,27を順に点灯制御して、選択されたマッサージコースの内容を利用者に報知するようになっている。
【0025】
また、制御回路31は、マッサージ強さ表示用LED28、ヒータ動作表示用LED29及び主電源ON・OFF確認用LED30を発光制御するようになっている。即ち、制御回路31には、図5〜図7に示したようにLED28,29,30等の明るさを変えるための動作回路(動作制御回路)32,33,34が設けられている。
(マッサージ強さとその表示の動作回路32)
図5の動作回路32において、5vの電源とアースされたマッサージ強さ表示用LED28との間には、スイッチングトランジスタ(スイッチング素子)Q1,抵抗R1が直列に接続されていると共に、このスイッチングトランジスタ(スイッチング素子)Q1,抵抗R1と並列に配列されたスイッチングトランジスタ(スイッチング素子)Q2,抵抗R2(R1>R2)が直列に接続されている。
【0026】
このスイッチングトランジスタQ1,Q2のベースには強さスイッチ22を操作する毎(押す毎に)交互にベース電圧が交互に印加されて、スイッチングトランジスタQ1,Q2が交互にON・OFFされるようになっている。しかも、この強さスイッチ22の操作信号は、制御回路31を介して制御回路16に入力されるようになっている。
【0027】
そして、スイッチングトランジスタQ1がONし且つスイッチングトランジスタQ2がOFFさせられたときには、5vの電源電圧がスイッチングトランジスタQ1及び抵抗R1を介してマッサージ強さ表示用LED28に印加され、マッサージ強さ表示用LED28が図9の「発明」の「弱の時」のように暗く点灯するようになっている。
【0028】
一方、スイッチングトランジスタQ1がOFFし且つスイッチングトランジスタQ2がONしたときには、5vの電源電圧がスイッチングトランジスタQ2及び抵抗R2を介してマッサージ強さ表示用LED28に印加され、マッサージ強さ表示用LED28が図9の「発明」の「強の時」のように明るく点灯するようになっている。
【0029】
また、制御回路16は、図4の制御回路31の動作回路32(図5参照)によりマッサージ強さ表示用LED28が暗く点灯させられたときには、強さスイッチ22の操作信号からの信号を基にエア給排気部17すなわちエアポンプ18及びエア給排気切換手段19を作動制御して、エアバッグ9a〜9kの膨張のためのエア供給量を少なくして、エアバッグ9a〜9kによるマッサージを弱くするようになっている。
【0030】
一方、制御回路16は、図4の制御回路31の動作回路32(図5参照)によりマッサージ強さ表示用LED28が明るく点灯させられたときには、強さスイッチ22の操作信号からの信号を基にエア給排気部17すなわちエアポンプ18及びエア給排気切換手段19を作動制御して、エアバッグ9a〜9kの膨張のためのエア供給量を多くして、エアバッグ9a〜9kによるマッサージを強くするようになっている。
【0031】
尚、従来は、図9に示したようにマッサージ強さ表示用LEDが「従来」の「弱の時」も「強の時も」同じ明るさで点灯させられるようになっているので、エアバッグ9a〜9kの膨張・収縮によるマッサージ強さが「強」なのか「弱」なのかの区別がしにくかった。
【0032】
しかし、本実施例では、エアバッグ9a〜9kの膨張・収縮によるマッサージ強さが「弱」のとき、マッサージ強さ表示用LED28が図9の「発明」の「弱の時」のように暗く点灯する一方、エアバッグ9a〜9kの膨張・収縮によるマッサージ強さが「強」のとき、マッサージ強さ表示用LED28が図9の「発明」の「強の時」のように明るく点灯するので、エアバッグ9a〜9kの膨張・収縮によるマッサージ強さが「強」なのか「弱」なのかの区別を容易に視覚的に確認できる。
(主電源のON・OFFとその表示の動作回路33)
図6の動作回路33において、5vの電源とアースされた主電源ON・OFF確認用LED30との間には、抵抗R3が接続されていると共に、この抵抗R3と並列に配列されたスイッチングトランジスタ(スイッチング素子)Q4,抵抗R4(R3>R4)が直列に接続されている。
【0033】
尚、動作回路33は、エア給排気装置13の電源コード14に設けたプラグ14aを図示しない商用電源のコンセント(図示せず)に接続すると、主電源ON・OFF確認用LED30を点灯させて、スイッチングトランジスタQ4のON・OFFに拘わらず、エア給排気装置13が商用電源に接続されていることを報知するようになっている。
【0034】
また、制御回路16は、主電源スイッチ15がOFFされているとき、制御回路31に主電源スイッチ15のON信号を入力しない状態となっている。この状態で制御回路31は、スイッチングトランジスタQ4のベースに電圧を印加せずに、スイッチングトランジスタQ4をOFFさせるようになっている。
【0035】
一方、制御回路16は、主電源スイッチ15がONされているとき、制御回路31に主電源スイッチ15のON信号を入力している状態となっている。この状態で制御回路31は、スイッチングトランジスタQ4のベースに電圧を印加して、スイッチングトランジスタQ4をONさせるようになっている。
【0036】
そして、スイッチングトランジスタQ4がOFFさせられたときには、5vの電源電圧が抵抗R3を介して主電源ON・OFF確認用LED30に印加され、主電源ON・OFF確認用LED30が図10(a)のように暗く点灯するようになっている。
【0037】
一方、スイッチングトランジスタQ4がONしたときには、5vの電源電圧が抵抗R3を介して主電源ON・OFF確認用LED30に印加されると共にスイッチングトランジスタQ4及び抵抗R4を介して主電源ON・OFF確認用LED30に印加され、主電源ON・OFF確認用LED30が図10(b)のように明るく点灯するようになっている。
【0038】
尚、図では、主電源ON・OFF確認用LED30の色が濃いほど、明るく点灯していることを意味する。以下、同様にしLEDの明るさの図示を行う。
(ヒータの加熱強さとその表示の動作回路34)
図7の動作回路34において、5vの電源とアースされたヒータ動作表示用LED29との間には、スイッチングトランジスタ(スイッチング素子)Q5,操作手段としてのボリューム(可変抵抗)VRおよび抵抗R5が直列に接続されている。このボリュームVRは、ボリューム操作ツマミ24のスライド操作により抵抗値が変化するようになっている。
【0039】
また、制御回路31は、ヒータスイッチ23を押す毎にスイッチングトランジスタQ5のベース電圧の印加と印加停止を交互に繰り返して、スイッチングトランジスタQ5を交互にON・OFFさせるようになっている。そして、スイッチングトランジスタQ5がONしているときにはヒータ動作表示用LED29が点灯させられ、スイッチングトランジスタQ5がOFFしているときにはヒータ動作表示用LED29が消灯させられるようになっている。
【0040】
しかも、スイッチングトランジスタQ5がONしているときにおいて、ボリューム操作ツマミ24が上下にスライド操作させられると、図11(c)のようにボリュームVRの抵抗値が増減させられて、ヒータ動作表示用LED29の明るさが増減させられるようになっている。
【0041】
即ち、スイッチングトランジスタQ5がONしているときにおいて、ボリューム操作ツマミ24が図11(a)のように下側に位置するときには、図11(c)のようにボリュームVRの抵抗値が小さくさせられて、ヒータ動作表示用LED29が暗く点灯させられるようになっている。
【0042】
一方、スイッチングトランジスタQ5がONしているときにおいて、ボリューム操作ツマミ24が図11(b)のように上側に位置するときには、図11(c)のようにボリュームVRの抵抗値が大きくさせられて、ヒータ動作表示用LED29が明るく点灯させられるようになっている。
【0043】
その上、制御回路31は、ボリューム操作ツマミ24のスライド操作によりボリュームVRの抵抗値が増減操作(変化)させられたときに、このボリュームVRの抵抗値の増減操作信号を制御回路16に入力させるようになっている。そして、制御回路16は、このボリュームVRの抵抗値の増減操作信号が入力されると、ヒータ10への通電量を増減制御して、ヒータ10の発熱量を増減制御するようになっている。即ち、ヒータ10への通電量が小さくヒータ10の発熱量が小さい場合にはヒータ動作表示用LED29が暗く点灯させられ、ヒータ10への通電量が大きくヒータ10の発熱量が大きい場合にはヒータ動作表示用LED29が明るく点灯させられるようになっている。
(リモコン2の収納時の主電源のON・OFFとその表示の動作回路33)
また、図8において、5vの電源と抵抗R4との間にはリモコン検出用の収納検出スイッチ(収納検出手段)12が介装されている。この収納検出スイッチ12は、図6のスイッチングトランジスタQ4に変えて設けたものであり、通常はONしていてリモコン2により押されるとOFFするようになっている。
【0044】
これにより通常は、5vの電源電圧が抵抗R3を介して主電源ON・OFF確認用LED30に印加されると共に収納検出スイッチ12及び抵抗R4を介して主電源ON・OFF確認用LED30に印加される。この場合、主電源ON・OFF確認用LED30が図10(b)のように明るく点灯するようになっている。
【0045】
一方、リモコン2がリモコン収納部11の収納空間11a内に収納(挿入)されたとき、収納検出スイッチ12が収納されるリモコン2により押されてOFFし、主電源ON・OFF確認用LED30が図10(a)のように暗く点灯する(消灯することも含む)ようになっている。
【0046】
これにより、利用者がリモコン2を見ていない収納時には、主電源ON・OFF確認用LED30が暗くなるので、電力の消費を低減させることができる。
【0047】
尚、リモコン2がリモコン収納部11の収納空間11a内に収納(挿入)されたとき、収納検出スイッチ12がリモコン2により押されてON又はOFFすることにより、リモコン2の収納を検出するように設定しておいて、リモコン2の収納が検出されたときに、各LED25〜30の点灯状態を暗くするように設定しておくこともできる。
【0048】
この場合には、実際にマッサージは制御回路16により実行させ、リモコン2のLED25〜30の点灯状態を暗くする(消灯することも含む)ことにより、更に電力の消費を低減させることができる。実際には、このように設定することにより、より消費電力の低減を図ることができる。
【0049】
尚、コーススイッチ21によりエア給排気装置13によるエアバッグ9a〜9kの膨張・収縮順序の選択が行われ、この選択に応じてマッサージコース表示用LED(マッサージコース表示用発光部)25,26,27のいずれかが点灯させられるようになっている。この点灯制御は制御回路16により実行される。このマッサージコース表示用LED25,26,27も、コーススイッチ21の選択操作により明るく発光させたり、暗く発光させたりすることもできる。
【0050】
以上説明したように、この発明の実施の形態の施療装置は、施療装置本体(マッサージ装置本体1)と、前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)を操作するための操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)と、前記操作手段(スイッチ12,21〜23,ボリュームVR)の操作状態を報知する発光手段(LED25〜30)と、前記操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)の操作状態に応じて前記発光手段(LED25〜30)の発光制御を行う制御手段(制御回路31)を有する。しかも、前記制御手段(制御回路31)は、前記操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)の操作状態に対応して前記発光手段(LED25〜30)の明るさを変化させるようになっている。
【0051】
この構成によれば、発光手段(LED25〜30)の消費電力が少なく且つ発光手段(LED25〜30)により施療装置本体の操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR)の操作状態を視覚的に確認することができる。
【0052】
尚、施療装置本体(マッサージ装置本体1)に設けられる施療手段は、エアで膨縮されるエアバッグであっても、このエアバッグに施療子を取り付けた構成であっても、或いは機械式のマッサージ手段や指圧手段の何れでも良い。
【0053】
また、この発明の実施の形態の施療装置の前記制御手段(制御回路31)は、前記操作手段であるスイッチ(12,21〜23)の操作に伴う前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が強いときには前記発光手段(LED25〜30)を明るく発光させ、前記スイッチ(12,21〜23)操作に伴う前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が弱いときには前記発光手段(LED25〜30)を暗く発光させるようになっている。
【0054】
この構成によれば、スイッチの操作状態、即ち施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が強いか否かを発光手段(LED25〜30)の発光の明暗によって視覚的に確認することができる。
【0055】
更に、この発明の実施の形態の施療装置において、少なくとも前記操作手段(スイッチ12,15,21〜23,ボリュームVR),前記発光手段(LED25〜30)はリモコン2に設けられている。しかも、前記制御手段(制御回路31)は前記発光手段(LED25〜30)が発光している状態において前記リモコン2が施療装置本体(マッサージ装置本体1)の収納部(11)に収納されたときに前記発光手段(LED25〜30)の発光状態を暗く制御するようになっている。
【0056】
この構成によれば、操作手段(スイッチ12,21〜23,ボリュームVR)が操作されて発光手段(LED25〜30)が発光している状態においても、リモコンが施療装置本体(マッサージ装置本体1)の収納部に収納されたときには、発光手段(LED25〜30)の発光状態を暗く制御するので、発光手段の消費電力を少なくできる。
【0057】
また、この発明の実施の形態の施療装置は、施療装置本体(マッサージ装置本体1)と、前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)を操作するためのスイッチ(12,21〜23)と、前記スイッチ(12,21〜23)の操作状態を報知する発光手段(LED25〜30)と、前記スイッチ(12,21〜23)の操作状態に応じて前記発光手段(LED25〜30)の発光制御を行う制御手段(制御回路31)を有する。しかも、前記制御手段(制御回路31)は、前記スイッチ(12,21〜23)の操作状態に対応して前記発光手段(LED25〜30)の明るさを変化させるようになっている。
【0058】
この構成によれば、発光手段(LED25〜30)の消費電力が少なく且つ発光手段(LED25〜30)によりスイッチ(12,21〜23)の操作状態を視覚的に確認することができる。
【0059】
また、この発明の実施の形態の施療装置の前記制御手段(制御回路31)は、前記スイッチ(12,21〜23)の操作に伴う前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が強いときには前記発光手段(LED25〜30)を明るく発光させ、前記スイッチの操作に伴う前記施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が弱いときには前記発光手段(LED25〜30)を暗く発光させるようになっている。
【0060】
この構成によれば、スイッチの操作状態、即ち施療装置本体(マッサージ装置本体1)による施療動作が強いか否かを発光手段(LED25〜30)の発光の明暗によって視覚的に確認することができる。
【0061】
更に、この発明の実施の形態の施療装置において、少なくとも前記スイッチ(12,25〜30),前記発光手段(LED25〜30)はリモコン2に設けられている。しかも、前記制御手段(制御回路31)は前記発光手段(LED25〜30)が発光している状態において前記リモコン2が施療装置本体(マッサージ装置本体1)の収納部(11)に収納されたときに前記発光手段(LED25〜30)の発光状態を暗く制御するようになっている。
【0062】
この構成によれば、スイッチ(12,25〜30)が操作されて発光手段(LED25〜30)が発光している状態においても、リモコンが施療装置本体(マッサージ装置本体1)の収納部に収納されたときには、発光手段(LED25〜30)の発光状態を暗く制御するので、発光手段の消費電力を少なくできる。
【0063】
尚、以上説明した実施例では、この発明に係る発光部の明るさの制御をリモコンに用いた例を示したが、マッサージ装置本体1の肘掛け等にリモコンと同様な操作パネルを設けて、この操作パネルに設けるLED等の発光部の発光制御をリモコンと同様に行うこともできる。また、このリモコンの発光部の制御は、マット式マッサージ装置(施療装置)のリモコンに適用することもできる。
【0064】
また、上述した実施例では、リモコン2に制御手段(制御回路31)を設けている例を示したが、必ずしもリモコン2に制御手段(制御回路31)を設ける必要はない。例えば、制御回路(制御手段)16に制御回路(制御手段)31の上述した機能を持たせることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】この発明に係る椅子式マッサージ装置(施療装置)の斜視図である。
【図2】図1に示したリモコンの一例を示す説明図である。
【図3】図1のリモコン収納部の断面および収納部に設けられた検出スイッチを示す説明図である。
【図4】図1の椅子式マッサージ装置(施療装置)の制御回路図である。
【図5】この発明に係る発光部の一例を示す動作回路図である。
【図6】この発明に係る発光部の他の例を示す動作回路図である。
【図7】この発明に係る発光部の他の例を示す動作回路図である。
【図8】この発明に係る発光部の他の例を示す動作回路図である。
【図9】この発明に係る発光部の発光状態の一例を示す説明図である。
【図10】この発明に係る発光部の発光状態の他の例を示す説明図である。
【図11】この発明に係る発光部の発光状態の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0066】
1…マッサージ装置本体(施療装置本体)
11…リモコン収納部
12…収納検出スイッチ(操作手段)
15…主電源スイッチ(操作手段)
21…コーススイッチ(操作手段)
22…強さ選択スイッチ(操作手段)
23…ヒータスイッチ(操作手段)
25〜27…マッサージコース表示用LED(発光部)
28…マッサージ強さ表示用LED(発光部)
29…ヒータ動作表示用LED(発光部)
30…主電源ON・OFF確認用LED(発光部)
31…制御回路(制御手段)
VR…ボリューム(操作手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施療装置本体と、前記施療装置本体を操作するための操作手段と、前記操作手段の操作状態を報知する発光手段と、前記操作手段の操作状態に応じて前記発光手段の発光制御を行う制御手段を有する施療装置であって、
前記制御手段は、前記操作手段の操作状態に対応して前記発光手段の明るさを変化させることを特徴とする施療装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記操作手段であるスイッチの操作に伴う前記施療装置本体による施療動作が強いときには前記発光手段を明るく発光させ、前記スイッチの操作に伴う前記施療装置本体による施療動作が弱いときには前記発光手段を暗く発光させることを特徴とする請求項1に記載の施療装置。
【請求項3】
少なくとも前記操作手段,前記発光手段はリモコンに設けられ、前記制御手段は前記発光手段が発光している状態において前記リモコンが施療装置本体の収納部に収納されたときに前記発光手段の発光状態を暗く制御することを特徴とする請求項1に記載の施療装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−212150(P2006−212150A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−26779(P2005−26779)
【出願日】平成17年2月2日(2005.2.2)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】