説明

既知の紛失商品データのロギング

無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集めるための方法およびシステムが開示されている。
この方法には、少なくとも一つのユーザ・インターフェースを有し、紛失した商品に関係するデータを収集するためのレコーディング・ユニットを準備するステップと、
当該レコーディング・ユニットに表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに応答して、当該レコーディング・ユニットにデータを記録するステップであって、当該ユーザ・インターフェース・プロンプトが予め設定されているユーザ入力シーケンスに従ってプログラムされており、当該レコーディング・ユニットが通信ネットワークを介して当該データを送信することができるようになっているステップと、
当該通信ネットワークを介して当該データをデータ処理ユニットへ送信するステップであって、当該データ処理ユニットは、当該データを解析し、当該データに基づいてレポートを作成するように設定されているステップと、
から構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、
米国における仮出願No.60/624,401, 出願日:2004年11月2日、タイトル:「無効化されたEASタグ・データのロギング」, 発明者:Scott A. Tribbey他、
米国における仮出願No.60/654,365, 出願日:2005年2月18日、タイトル:「無効化されたEASタグ・データのロギング」, 発明者:Scott A. Tribbey他、
米国における仮出願No.60/624,398, 出願日:2004年11月2日、タイトル:「空のパッケージ・データのロギング」, 発明者:Scott A. Tribbey他、及び
米国における仮出願No.60/654,364, 出願日:2005年2月18日、タイトル:「空のパッケージ・データのロギング」, 発明者:Scott A. Tribbey他に基づき優先権を主張するものであり、これらの出願内容の全ては、参照することにより、本出願に組み入れられるものである。
【0002】
技術分野
本発明は、電子物品監視(EAS)システムに係るものであり、更に詳細には、本発明は紛失した商品に関するデータをロギングするためのEASシステムに係るものであって、このロギングするデータには無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージに関する情報をも含むものである。
【背景技術】
【0003】
電子物品監視(EAS)システムは、所定の領域内においてEASタグを識別できるようにした検出システムである。EASシステムには多くの使用方法があるが、最も多く使用されているのが、店舗における万引きの防止やオフィス・ビルにおける資産の移動などのセキュリティ・システムである。EASシステムには多くの形態のものが使用され、また多くの異なった技術が使われてきている。
【0004】
典型的なEASシステムには、電子検出ユニット、EASタグ、及び取外し器又は不活性化器が含まれている。検出ユニットは、EASタグを検出することができる領域を形成するものであり、通常は店舗又はオフィス・ビルの入り口や出口などの通行量の多い場所に設置される。EASタグは特別な特性を持ったものであり、保護しようとする商品やその他の対象物に添付したり、埋め込んだりすることができるように特別に設計されている。活性化されたEASタグがEASタグ検出領域を通過するとき、EASシステムは、禁止されたエリアからのEASタグの移動を明示するために、可聴警報及び/又は視覚警報のような警報を発する。
【0005】
従来EASシステムでは、送信機と受信機を使用することによって機能していた。典型的には、送信機は検出領域の一方の側方に配置され、受信機は検出領域の他方の側方に配置されるようになっている。小売店舗の場合には、この検出領域は、通常チェックアウト通路または出口に設けられている。EASタグが検出領域の中へ入ると、このEASタグは検出可能な励起信号に対して応答することができる特性を有している。例えば、シンプルな半導体接合、インダクタとキャパシタから成る同調回路、ソフトな磁気ストリップ又はワイヤ、あるいは振動共鳴装置を使用した送信機によって送信された信号に応答するようになっている。このような特徴的な応答は受信機によって検知できるようになっている。
【0006】
しかし、このようなシステムであっても、トリガーとなるEASシステム無しで対象物を移動することができるように、単にEASタグを外したり、破壊したりすることによって検知を回避することができる。更に、単に商品をパッケージから取り出し、このパッケージを廃棄することによってもEASシステムによる検出を回避することが可能である。既存のEASシステムを使用して、無効化されたEASタグや廃棄された商品パッケージを追跡することはできないので、デパートのようなEASシステムのユーザはかかる問題に対応することができなかった。
【0007】
これまでは、紛失した商品や既知のロス商品(例えば、無効化されたEASタグ、空になったパッケージ及び廃棄された商品パッケージに関係する情報)についての情報を意味のある形態で相互に関係づけることができる手段は存在しなかった。従って、万引きが行われた場所における万引きのパターンなどの有用な情報を識別することができていなかった。ある店舗では、紙のノートに紛失した商品に関する情報をロギングすることによってかかるデータの収集を試みたことがある。しかしながら、かかる方法は、手間がかかり、記録ミスや転記ミスが起こりやすいものであった。更に、この方法には矛盾のない標準化した報告様式が定まっていないことにも問題があり、EASシステムのユーザが自分たちの施設の中で発生した万引きのパターンを識別することができるように情報を処理することもできていなかった。従って、紛失した商品に関するデータ、更に詳細には、無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージにかかる情報を記録するシステムとその方法に対するニーズが存在していた。
【発明の開示】
【0008】
発明の概要
万引きを防止し、商品のロスを追跡するためのシステムとその方法、更に詳細には、紛失した商品に関する情報、これには無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージに付属する情報も含まれるものであるが、このような情報を捕捉し、記録するためのシステムとその方法がここに開示されている。このシステムには、紛失した商品や既知のロス商品に限定したデータをロギングするためのレコーディング・ユニットが含まれている。このレコーディング・ユニットには、ユーザ入力シーケンスに従って表示される質問も含まれ、一連のユーザー入力画面が提示されるようになっている。ユーザは、対応する応答選択ボタンの一つを選ぶことによってデータ入力を行う。このデータが入力されると、レコーディング・ユニットは記録されたデータをデータ処理ユニットに送信し、ここで、そのデータは解析されそしてレポートが作成される。
【0009】
本発明で開示する一つの観点によれば、無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集める方法が開示されている。この方法には、レコーディング・ユニットが少なくとも一つのユーザ・インターフェースを有し、このレコーディング・ユニットによって紛失した商品や既知のロス商品にかかるデータを集めるステップと、レコーディング・ユニット上に表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに呼応してこのデータをレコーディング・ユニットに記録するステップと(ここで、インターフェース・プロンプトは予め決められたユーザの入力シーケンスに従ってプログラムされたものであり、レコーディング・ユニットは通信ネットワークを介してこのデータを送信することができるようになっている)、通信ネットワークを介してこのデータをデータ処理ユニットに送信するステップと(ここで、データ処理ユニットはこのデータを解析し、そのデータに基づいてレポートを作成するように設定されている。)、が含まれている。
【0010】
本発明で開示する別の観点によれば、無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集めるシステムが開示されている。このシステムには、レコーディング・ユニット上に表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに呼応してレコーディング・ユニットにデータを記録するための少なくとも一つのユーザ・インターフェースを備えた、紛失した商品にかかるデータを集めるレコーディング・ユニットと(ここで、インターフェース・プロンプトは予め決められたユーザの入力シーケンスに従ってプログラムされたものであり、レコーディング・ユニットは通信ネットワークを介してこのデータを送信することができるようになっている)、そのデータを受信し、そのデータを処理するためのデータ処理ユニットと(ここで、データ処理ユニットはそのデータを解析し、そのデータに基づきレポートを作成するように設定されている)、が含まれている。
【0011】
本発明で開示する更に別の観点によれば、無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集めるための一連のコンピュータ実行可能命令が開示されている。この一連のコンピュータ実行可能命令には、レコーディング・ユニット上に表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに呼応して、紛失した商品に関するデータをレコーディング・ユニットに記録するステップと(ここで、インターフェース・プロンプトは予め決められたユーザの入力シーケンスに従ってプログラムされたものであり、レコーディング・ユニットは通信ネットワークを介してこのデータを送信することができるようになっている)、通信ネットワークを介してこのデータをデータ処理ユニットに送信するステップと(ここで、データ処理ユニットはこのデータを解析し、そのデータに基づいてレポートを作成するように設定されている。)、が含まれている。
【0012】
本発明で開示する最後の観点によれば、繰り返し行われる万引きの同一性を判断するための方法が開示されている。この方法には、以下のようなステップが含まれている。
【0013】
(1)販売場所における商取引に関係する第一のデータを収集するステップ。ここで、販売場所では、通信ネットワークを介してこのデータを送信できるようになっている。
【0014】
(2)レコーディング・ユニット上に表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに呼応してレコーディング・ユニットに紛失した商品や既知のロス商品にかかる第二のデータを記録するステップ。ここで、インターフェース・プロンプトは予め決められたユーザの入力シーケンスに従ってプログラムされたものであり、レコーディング・ユニットは通信ネットワークを介してこのデータを送信することができるようになっている。
【0015】
(3)通信ネットワークを介して第一および第二のデータをデータ処理ユニットに送信するステップ。このデータ処理ユニットは、第一のデータと第二のデータの相関によって繰り返し行われる万引きの同一性を判断することができるように設定されている。
【発明を実施するための好ましい実施の形態】
【0016】
以下、図に基づいて、本発明で開示する特定の実施例について説明する。以下の説明において、不必要に詳細に説明することによって、本発明で開示する事項を却って理解しにくくするのを避けるため、公知の機能や構成については詳細に説明しないこととする。
【0017】
紛失した商品や既知のロス商品に関係するデータをロギングするためのシステムおよび方法について説明する。ここでは、“既知のロス”商品とは、何らかの方法で万引きされたと認識されている商品に関係するものであり、通常空のパッケージや、廃棄されたタグや、取り壊され、あるいは不活性化されたタグなどの形跡が残っている商品に関係するものである。このデータには、無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージに関係する情報が含まれている。一般に、このシステムには、ユーザ入力シーケンスに従って入力画面を表示するためのものであって、更に紛失した商品に関係するデータを入力するためのユーザ・インターフェースを備えたレコーディング・ユニットが含まれている。このレコーディング・ユニットは、データを処理し、レポートを作成するために、入力されたデータを記憶装置に送るようになっている。このレポートでは、無効化されたEASタグ及び/又は廃棄された商品パッケージに関係する傾向や特定の場所について記載される。
【0018】
特に、図を詳細に参照して説明すると、図1には、無効化されたEASタグに関係するデータを記録するためのデータ・ロギング・システム1が示されている。このシステム1は、例えばデパートメント・ストア2(以下、「ストア2」と呼ぶ)のような小売店舗の環境下で展開されている。当該技術分野における当業者であれば、このシステム1はEASシステムが設置されている場所において複数セットを展開することができることは容易に理解できるであろう。ストア2は、例えば男性用衣料、女性用衣料、電化製品等の複数の部門を含むようにすることもできる。更に、これらの各部門は、例えば、靴、試着室、作業着等の予め設定された領域に分割されていても良い。ストア2には、万引きを防止するために、店舗の商品又は/及び商品のパッケージに貼付するか、埋め込まれるかした複数のEASタグが存在しても良い。当該技術分野における当業者であれば、ここでいうEASタグは、ラベル状のものや外側ケースと複数の金属ストリップから成る洗練されたデバイスなど、どのような盗難防止用のEASデバイスであっても、本発明の対象になりうるということについては容易に理解することができるであろう。
【0019】
このシステム1には、検出ユニット4、販売決済(POSと呼ぶ)ステーション6、不活性化器10、および警報ユニット12が含まれる。ここで使用する不活性化器という用語は従来から使用されている意味でのラベルの不活性化器や、タグの取り外し器に関係するものである。検出ユニット4には、予め設定されたEASタグの検出領域を形成するための送信機および受信機が含まれている。送信機は検出領域において予め定められた励起信号を創り出すものである。その結果、検出領域を通過する活性化されたEASタグ(言い換えれば、不活性化されていないか、無効化されていないEASタグのことを言う)は検出ユニット4によって認識することができるように、励起信号に応答する。このとき、検出ユニット4は、例えば可聴警報及び/又は可視警報などのような警報を発するために警報ユニット12に信号を送信する。この検出領域は、出口8の周りやその近傍に配置される。通行量の多い場所に検出ユニット4を置くことによって万引きされた商品を検出し易くすることができる。
【0020】
商品は、EASタグ、これは通常商品または商品用パッケージに貼付されているものであるが、が不活性化されていればストア2から持ち出すことができる。不活性化器10は、EASタグの不活性化を商品の商取引決済と同時に行うことができるように、POSステーション6の近くに配置される。不活性化器10は、例えば、EASタグ(例えば、衣服に取り付けたEASタグ)を商品から物理的に取外したり、EASタグが商品に貼付されたままではあるが、励起信号には応答しないようにEASタグを電子的に不活性化する(例えば、DVDケース内に取り付けられたEASタグの場合等)等のいろいろな方法を使ってEASタグを不活性化する。
【0021】
商品をストア2から持ち出す別の方法としては、EASタグを無効化してしまう方法がある。これは、EASタグを商品から取り外したり、EASタグを破壊したり、あるいは商品をパッケージから取外したりすることにより可能になる。一旦、EASタグが無効化されると、ストア2から商品を持ち出しても、警報ユニット12にトリガーがかかることは無いので、商品を簡単に万引きすることができるようになる。商品パッケージと無効化されたEASタグは通常ストア2内で放置される。そして商品パッケージと無効化されたEASタグは、その後ストア2の従業員によってストア2内で発見される。無効化されたEASタグや廃棄された商品パッケージはストア内に放置されていることが検出されたときに、本発明が開示する方法によって、その紛失した商品に関する情報をデータ・ロギング・システム1を使用してロギング(記録)する。
【0022】
特に、このシステム1では、ユーザが直接、無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージに関係するデータを含めた、紛失した商品に関係するデータをロギングできるようになっている。このシステム1には、通信ネットワークに接続されたレコーディング・ユニット14とデータ処理ユニット18が備えられている。レコーディング・ユニット14は、種々の方法で具体化したコンピュータ・デバイス(例えば、図2に示すコンピュータ・デバイス300)とすることができる。レコーディング・ユニット14を具現化したコンピュータ・デバイスのタイプは、それが使用される環境に依存して決まるものである。ある小売業の施設においては、壁掛けタイプのターミナル式のものが望ましいが、一方別の場所では、処理電力を犠牲にしてでも搬送性のよいモバイル・ユニットがより適することもある。
【0023】
本発明が開示する方法は、種々のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特定目的のプロセッサー、あるいはこれらの組合せによって実施される。一つの実施例においては、この本発明が開示する方法はコンピュータ・デバイス300において具現化されたアプリケーション・プログラムとしてのソフトウェアまたはファームウェアによって実施される。
【0024】
コンピュータ・デバイス300には、一または複数のセントラル・プロセッシング・ユニット(CPU)390、ランダム・アクセス・メモリー(RAM)391、リード・オンリー・メモリー(ROM)392、およびキーボードのような入出力(I/O)インターフェース393、カーソル制御デバイス394(例えば、マウス、ジョイスティック、タッチスクリーン等)、データ記憶装置398、およびディスプレイ装置395が備えられている。更に、コンピュータ・デバイス300には商品またはパッケージからラベル(例えば、UPCコード)をスキャンすることにより情報の読み込みができるスキャンニング・アレンジメント399、あるいはその他のデータ収集デバイス(例えば、光学読み取り器)が備えられている。また、コンピュータ・デバイス300にはネットワーク16に有線または無線で接続されたネットワーク・デバイス397が備えられている。更に、その他の種々の周辺デバイスが様々なインターフェースやバス系統、たとえば、パラレル・ポート、シリアル・ポートあるいはユニバーサル・シリアル・バス(USB)を介してコンピュータ・デバイス300に接続されている。システム・バス396は種々のコンポーネントを接続するものであり、メモリー・バスまたはメモリー・コントローラ、周辺バス、そして種々のバス・アーキテクチァを使用したローカル・バスを含む、数種類のタイプのバス系統のいずれかを形成するものであっても良い。
【0025】
このコンピュータ・デバイスは、オペレーティング・システム(OS)とマイクロ・インストラクション・コードを備えている。ここで説明している多くのプロセスとファンクションは、マイクロ・インストラクション・コード、ファームウェアの一部、またはオペレーション・システムを介して実行されるアプリケーション・プログラムの一部(あるいはこれらの組合せ)のいずれかを形成しているものである。更に、コンピュータ・デバイス300には、ユーザ入力スクリーンを表示し、ユーザの応答を記録するためのソフトウェアが備えられている。これらについては、さらに以下に説明する。
【0026】
システムを構成するコンポーネントと、添付する図に示されている方法のステップのいくつかはソフトウェアによって実行されるので、システム・コンポーネント(またはプロセスのステップ)間の実際の接続関係は、プログラムの方法に依存するものではないということを理解しておかなければならない。ここで本発明が開示する方法を説明することを前提として、本技術の分野における当業者であれば本発明が開示する方法に基づき、これに類した方法、またはこれに類した形態についても容易に想到することができるであろう。本発明が開示するデータをロギングする方法は、オペレーティング・システム、アプリケーション、あるいはアプリケーション・コンポーネントを含む数段階のレベルにおいて利用することができる。
【0027】
レコーディング・ユニット14には、活性化されたままの上体で取外されたEASタグを無効化させることができるEAS不活性化器400を備えるようにすることもできる。これによって、EASシステム内において、外されたタグによって誤った警報が発せられるのを防止することができる。このEAS不活性化器400は、EASを不活性化させるために無線または有線のいずれかの媒体を介して、EASシステムの他のコンポーネントにも接続するようにすることもできる。
【0028】
レコーディング・ユニット14では、無効化されたEASタグや廃棄された商品パッケージが見つかったときには何時でも、ユーザ(例えば、ストア2のオーナー又は従業員)が紛失した商品にかかるデータを同じように、かつ自動的に記録できるようになっている(例えば、場所、時間、発見した日付、EASタグを無効化した方法、廃棄された商品パッケージについているUPCコード等)。商品が紛失していることを発見すると、以下に更に詳細に説明するように、ユーザはキーパッド393を備えたレコーディング・ユニット14に近づき、紛失した商品に関係するデータ又は情報をレコーディング・ユニット14に入力する。ストア2では、そのストア2の施設の中に複数のレコーディング・ユニット14を備えるようにすることができる。また、レコーディング・ユニット14が可動式のものである場合には、その複数のレコーディング・ユニット14をストア2のスタッフに配っておくこともできる。複数のレコーディング・ユニット14を利用することによって、従業員がレコーディング・ユニット14に容易にアクセスすることができ、交替で、頻繁にデータ入力することが可能となる。データが入力された後、レコーディング・ユニット14は、ネットワーク16を介して入力されたデータをデータ処理ユニット18へ送信する。
【0029】
ネットワーク16は、複数のコンピュータ・デバイスと接続され、ネットワーク・メッセージによって種々のモードの通信ができるようになっているローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、あるいはその他の既知のネットワークであっても良い。例えば、ネットワーク16は、一つの施設内に設置された一つのサーバーと複数のパーソナル・コンピュータから成る企業内イントラネットであっても良い。あるいは、そのネットワーク16は、地理的に離れて配置された複数のサーバーと複数のパーソナル・コンピュータから成る企業イントラネットであっても良い。ネットワーク16は、ストア2内に配置されている複数のコンピュータ・デバイスを相互接続することができる(例えば、POSステーション6、不活性化器10、レコーディング・ユニット14、データ処理ユニット18等)。これによって、相互接続されたデバイスは互いに通信することが可能になり、データをシェアすることができるようになる。
【0030】
データ処理ユニット18は、ストア2のデータ保存用の装置でもある中央サーバーを利用することもできる。データ処理ユニット18は、レコーディング・ユニット14から送信されてきた無効化されたEASタグに関係するデータを処理し、そのデータを所定のフォーマットに適合するようにして処理される。更に、データ処理ユニット18は、POSステーション6やネットワーク16に接続されたその他のデバイスから得られる、ストア2に関係する他の種類のデータ(例えば、ストアの住居施設、POSでの商取引、EASタグの不活性化等にかかるデータ)にもアクセスできるようになっている。データ処理ユニット18は、後ほど詳細に説明するように、万引きの傾向(トレンド)に関するレポートを作成するために、レコーディング・ユニット14から受信したデータと、ここで述べたような情報とを結びつけることができるようになっている。
【0031】
図3は、EASタグのデータをロギングする方法を示したものである。図3に示す方法については、無効化されたEASタグに関するデータをロギングするためのユーザ・インターフェースの典型的な出力を示した図4A−C、および廃棄された商品パッケージに関するデータをロギングするためのユーザ・インターフェースの典型的な出力を示した図5A−Cと関連づけて説明することにする。特に、初期化後のステップ100では、無効化されたEASタグ又は廃棄された商品パッケージが発見される。これは、ストア2内を定期的に検査することによって行われる。例えば、警備員によるパトロールや、店員による商品の陳列を行う際の検査である。紛失した商品の痕跡(例えば、無効化されたEASタグや廃棄されたパッケージ等)が発見されると、従業員(例えば、ユーザ)はステップ102において、レコーディング・ユニット14にアクセスする。アクセスする際、ユーザは、例えばユーザ名とパスワードを入力することによってログインする。このログイン・プロセスによってオーソライズされていない人物がレコーディング・ユニット14にアクセスすることを防止することができ、正確なデータのみが入力されるようにすることができる。更に、このことによって、レコーディング・ユニット14においてユーザの同一性を要求することができるようになる。
【0032】
レコーディング・ユニット14にアクセスすると、図4A−Cと図5A−Cに示すようなユーザ・インターフェースの画面が表示される。特に、ユーザ・インターフェースには、紛失した商品に関係する情報が入力されるまでの一連のステップを通じてユーザをガイドするようにした、予め設定された入力シーケンスが用意されている。更に、レコーディング・ユニット14では入力された情報に、時間と日付を添えるようになっている。
【0033】
スタップ106では、ユーザは、予め設定されたシーケンスに従ってインプット・スクリーンとして表示されるユーザ・インタフェースを介して、紛失した商品に関係する情報をインプットする。最初、ユーザ・インタフェースはどのようにして紛失した商品が発見されたかということについての質問と、これに対する複数の回答を表示することによって、ユーザにその情報を入力することを促すようになっている。紛失した商品に関してどのような痕跡が発見されたのかという問いに対する回答の選択枝が記載された画面から、ユーザは該当する回答を選択する(例えば、無効化されたEASタグ、廃棄されたパッケージ等)。ユーザがいずれかの回答を選択すると、ユーザ・インタフェースは、紛失した商品について、更に詳細な質問をするための一連のプロンプトを表示する。この情報の中には、無効化されたEASタグや廃棄されたパッケージが発見されたストア2の部門や部門内のエリアに関する情報、EASタグを無効化した方法、廃棄されたパッケージのUPCコード/UPCによる識別情報、無効化されたタグや廃棄されたパッケージの数等の情報を含めるようにすることもできるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0034】
この入力スクリーンは、ツリー構造状にリンクさせるようにしても良く、前の問合せに対する応答によって、例えば、図4B,4Cや図5A,5Bに示すように、予め設定されたインプット・シーケンスに従って、フォロー・アップする入力画面を表示させることができる。当業者であれば、このインプット・シーケンスに、そのストア2にとって必要な情報を追加するための入力スクリーンを更に追加するようにすることは容易に理解できる事項である。更に、この入力スクリーンはいろいろなフォーマットで表示することが可能である。
【0035】
当業者であれば、このユーザ・インターフェースやユーザ・インプット・シーケンスを設定変更可能にできることも、容易に理解できる事項である。このユーザ・インターフェースは、操作時のセットアップ中、例えば、ユーザがログ・インする前に設定するようにしても良い。このような設定は、ソフトウェアを修正しないで、入力スクリーンとプロンプトを表示するために必要なデータが収納されているレコーディング・ユニット14内に保存された設定ファイルを読み込むことによって実行することができる。従って、設定ファイルによって、例えば、従業員の識別のような追加のデータを保存するために、ユーザ・インプット・シーケンスとインプット・スクリーンの数を拡張することができる。
【0036】
図4A−4Cは、無効化されたEASタグに関係するデータをロギングするためのユーザ・インターフェースについての典型的な実施例を示したものである。図4Aは、タグに関係する第一のインプット・スクリーン201を示したものであり、タイム・スタンプ202と、タグに関係する第一の問合せ204と、問合せに対する回答選択枝206が示されている。一つのスクリーンに、同時に一つ以上の問合せと、その問合せに対応する回答選択枝を表示することができるが、例示した実施例では、情報入力プロセスがシンプルになるようにするために、タグに関するインプット・スクリーンは、タグに関する一つの問合せに対応するようにしてある。ユーザは、レコーディング・ユニット14の入力装置であって、キーが問合せに対する回答選択枝206に対応するようになっているキーボード393(例えば、ディスプレイ装置の端に配置されたもの)や、タッチ・スクリーンを使って情報を入力することができる。タイム・スタンプ202は、ステップ104中に発生(表示)される。タグに関係する問合せ204は、ユーザに無効化されたEASタグに関係する質問をするものであり、この場合においては、タグに関係する問合せ204は、無効化されたEASタグに対して取られた方法に関係するものである。ユーザは、EASタグを無効化する可能性のある方法を記述した、回答選択枝206の中から一つを選択する。図4Aには示していないが、問合せに対する回答選択枝206には、オプションとしての回答選択枝、例えば第一のタグに関係する問合せ204に対して、別の回答選択枝を含めるようにカスタマイズすることもできる。
【0037】
図4Bは、タグに関係する第二のインプット・スクリーン211を示したものであり、タイム・スタンプ212、タグに関係する第二の問合せ214、および問合せに対する回答選択枝216が含まれている。タグに関係する問合せ214では、ユーザに無効化されたEASタグが発見された場所、更に詳細には、ストア2の中の部門を入力することを求めている。その際、ユーザは部門を選択することによって回答する。
【0038】
図4Cは、タグに関係する第三のインプット・スクリーン221を示したものであり、タイム・スタンプ222、タグに関係する第三の問合せ224、および問合せに対する回答選択枝226が含まれている。タグに関係する問合せ224は、タグに関係する問合せ214のフォロー・アップのための問合せであって、ユーザに無効化されたEASタグが置かれていた部門内のエリアに関する情報を入力することを求めている。ユーザは、問合せに対する回答選択枝226の中にリストアップしたエリア、例えば、問合せに対する回答選択枝216の中から既に選択した部門の中のエリアであるが、の内の一つを入力することによって回答する。
【0039】
図5A−5Cは、廃棄された商品パッケージに関係するデータをロギングするためのユーザ・インターフェースについての典型的な実施例を示したものである。図5Aは、パッケージに関係する第一のインプット・スクリーン501を示したものであり、タイム・スタンプ502と、パッケージに関係する第一の問合せ504と、問合せに対する回答選択枝506が示されている。タグに関係するインプット・スクリーンの場合と同様に、一つのスクリーンに、同時に一つ以上のパッキングに関する問合せと、その問合せに対応する回答選択枝を表示することができるが、例示した実施例では、パッケージに関するインプット・スクリーンは、パッケージに関する一つの問合せに対応するようにしてある。パッケージに関係する問合せ504では、ユーザに廃棄された商品パッケージに関係する質問をするようになっている。この場合においては、パッケージに関係する問合せ504は、廃棄されたパッケージが発見された場所に関係するものである。ユーザは、廃棄されたパッケージが放置されていたストア2内の部門をリストアップした、問合せに対する回答選択枝506の中から一つを選択できるようになっている。
【0040】
図5Bは、パッケージに関係する第二のインプット・スクリーン511を示したものであり、タイム・スタンプ512、パッケージに関係する第二の問合せ514、および問合せに対する回答選択枝516が含まれている。パッケージに関係する問合せ514では、パッケージに関係する問合せ514に対するフォローアップの質問をユーザに行なうものであって、廃棄されていたパッケージが放置されていた部門内のエリアに関する情報を入力することを求めている。ユーザは、問合せに対する回答選択枝516の中にリストアップしたエリア、例えば、問合せに対する回答選択枝506の中から既に選択した部門の中のエリアであって、そのエリアの内の一つを入力することによって回答する。
【0041】
図5Cは、パッケージに関係する第三のインプット・スクリーン521を示したものであり、タイム・スタンプ522、パッケージに関係する第三の問合せ524、および問合せに対する回答選択枝526が含まれている。パッケージに関係する問合せ524では、ユーザに、廃棄されていたパッケージに残されていた製品を識別するための情報について入力することを求める。この情報は、スキャンニング・アレンジメント399を使って読み込むか、あるいはキーパッド393を使ってコードを入力するかして、UPCコードに基づいて入力することができる。
【0042】
紛失した商品に関係するデータをレコーディング・ユニット14に入力した後、ユーザは、もし必要であるなら、無効化されたEASタグを不活性化するようにしても良い。EASタグは完全に破壊されているものではなく、単に商品から取外されているだけの場合もあり、かかるEASタグはまだ活性状態であり、EASシステムの領域内で誤警報を発することが無いようにするために不活性化しておかなければならない。この不活性化は、レコーディング・ユニット14の一部であるEAS不活性化器400を使用することによって実施することができる。このEAS不活性化器400は不活性化器10と実質的に同じ方法で機能するようになっているものである(例えば、EASタグを電子的に不活性化し、そのデータをEASシステムに送信する。)。
【0043】
紛失した商品に関係するデータを収集した後、ステップ108では、レコーディング・ユニット14は、ネットワーク16を使って収集したデータをデータ処理ユニット18へ送信する。データ処理ユニット18は、無効化されたEASタグに関するデータ、および/または廃棄されたパッケージに関するデータを解析する。更に、データ処理ユニット18は、これらのデータを、ストアの設備図などのような他の情報と結合させることもできる。例えば、データ処理ユニット18は、ストアの中において、万引き犯が好みそうな特定の場所や時間を特定するために、紛失した商品を発見した場所、時間と、ストアの設備とを関係づけることもできる。
【0044】
ステップ110では、データ処理ユニット18によって紛失した商品に関係するデータを記載したレポートが作成される。このレポートは、万引き犯に対処するための最善の対抗手段を決定し、特定の問題のあるエリアを絞り込むために、ストア2のスタッフによって解析される。例えば、このレポートでは、多くの万引きが発生しやすい時間帯と同様に、ストア2の中の部門の中で最も万引きが多いアイテムを特定することができるようになっている。このようなデータに対応させて、ストア2のスタッフは、特に、万引きの発生頻度の高い時間帯に、特定された部門のパトロールの頻度を上げて警備するために、警備人を追加配置することもできる。更に、このレポートは、EASタグを無効化する方法や、パッケージから商品を取り出すために使われた共通する方法を推定することができるようになっている。そして、このような情報によって、破壊されにくいEASタグや商品パッケージの開発が可能となる。
【0045】
図6は、EASタグに関係するデータに基づいて作成される、典型的なレポート作成方法にかかるフロー・ダイヤグラムを示したものである。更に詳細には、データ処理ユニット18は、ストア2から商品を持ち出した人物を特定することを試みるために、POSでの種々の商取引データを収集する。普通、万引き犯は合法的な購入であることを装うために、自分のクレジット・カードを使用して商品を購入する。そしてある商品を購入し、店員に信頼感を持たせた後に、万引き犯はEASタグを無効化し、そして/またはパッケージから商品を抜き出すことによって別の商品を万引きする。通常、万引き犯は自らの行為を偽装し、そして同時に万引きを繰り返すために、最初に買った商品を返品する。
【0046】
上述したように商品を購入し、その商品を返品した場合の全ての商取引は、一般的にPOSステーション6において記録されている。(ステップ600)そして、これらの情報は、ステップ602において、ネットワーク16を通じてデータ処理ユニット18に送信される。POSでの商取引に関する情報には、クレジット・カードの番号(例えば、最後の4桁の数字)や、日付、時間、商品のUPCコードなどが含まれている。ステップ604では、連続する万引き犯を特定するために、データ処理ユニット18によって、この情報と、レコーディング・ユニット14から受信した紛失した商品に関係するデータとの相関が評価される。例えば、特定の商品を購入した日付と時間、そして/または、その特定の商品が返品された場合の情報と、紛失した商品が発見された日付、時間、場所に関する情報が一致する場合、(あるいは、例えば、無効化されたEASタグが発見された日時と、その特定の商品が購入された日時が、1日または2日の範囲で一致するような場合)恐らく、その特定の商品を購入した者は、別の商品を万引きしたものと推測することができる。従って、ステップ606では、クレジットカードの下4桁の数字を使うことによってその人物を特定することができ、ストア2のマネージャは、繰り返し犯罪を犯す者を追跡することが可能になり、その結果万引きを止めさせるための行動をおこすことができるようになる(例えば、このことを適切な当局に通報することによって処置することができる。)。
【0047】
ここで開示する発明は、紛失した商品に関係するデータ、更に詳細には、無効化されたEASタグと廃棄された商品パッケージに関係する情報を収集し、記録するプロセスを自動化したものである。この発明は、かかる情報を記録するために、シンプルで一貫性のあるユーザ・インターフェースをも提供するものである。従って、本発明により、上述したようなデータを入力し、有意なフォームで蓄積するために必要となる時間を大幅に低減すと共に、データの記録ミスをも低減することができるようになる。更に、蓄積されたデータは、無効化されたEASタグに関する傾向についての詳細なレポートを作成するために、更にデータ処理される。
【0048】
当業者であれば、本発明にかかるレコーディング・ユニットは種々の形態で、あるいは種々の装置を利用して実現できることは容易に理解できるであろう。
【0049】
上述したように、ある種の小売業では持ち運び可能な(例えば、モバイル・ユニットのようなもの)レコーディング・ユニットを使用することが望ましい。一方、別の小売業では、ターミナル形式のレコーディング・ユニットが必要になる場合もある。また、もし必要であるならば、レコーディング・ユニットが、バーコード読み取り装置や、レコーディング・ユニットによって紛失した商品を適切に特定し、EASタグを不活性化するか取外すために、EAS不活性化器などのような種々の周辺装置を備えるように計画することもできる。
【0050】
ここで開示する実施例は図に示されているが、本発明をこれらに限定することを意図したものではない。ここで開示する発明の範囲は広く、明細書もそのように理解されることを意図しているものである。従って、明細書に記載された事項も、限定するものではなく、単に好適な実施例の例示として理解しなければならない。当業者であれば、ここに添付する特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲内において、種々の改良が可能であることを理解しておく必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0051】
EASタグのデータをロギングするためのシステムおよび方法にかかる種々の実施例が、以下に示す図を参照しつつ記載されている。
【図1】図1は、EASタグのデータ・ロギングのためのシステムのスケマティック・ブロック・ダイヤグラムを示したものである。
【図2】図2は、ここで開示する発明を実行するための典型的な計算システムを示したものである。
【図3】図3は、EASタグのデータをロギングするための方法を示したフロー・ダイアグラムである。
【図4A−C】図4A-Cは、EASタグのデータをロギングするための典型的なユーザ・インターフェースを示したものである。
【図5A−C】図5A-Cは、廃棄された商品パッケージのデータをロギングするための典型的なユーザ・インターフェースを示したものである。
【図6】図6は、EASタグに関するデータに基づきレポートを作成するための方法を示したフロー・ダイヤグラムである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集めるための方法であって、
少なくとも一つのユーザ・インターフェースを有し、紛失した商品に関係するデータを収集するためのレコーディング・ユニットを準備するステップと、
当該レコーディング・ユニットに表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに応答して、当該レコーディング・ユニットにデータを記録するステップであって、当該ユーザ・インターフェース・プロンプトが予め設定されているユーザ入力シーケンスに従ってプログラムされており、当該レコーディング・ユニットが通信ネットワークを介して当該データを送信することができるようになっているステップと、
当該通信ネットワークを介して当該データをデータ処理ユニットへ送信するステップであって、当該データ処理ユニットは、当該データを解析し、当該データに基づいてレポートを作成するように設定されているステップと、
からなることを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1に記載された方法において、前記データには、EASタグを無効化するために使われた方法に関する情報、無効化されたEASタグの発見場所に関する情報、廃棄された商品パッケージを特定することに関する情報、廃棄された商品パッケージの発見場所に関する情報、および無効化されたEASタグの数に関する情報からなる一群の情報の中から選択された情報が含まれていることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1に記載された方法において、前記ユーザ・インターフェース・プロンプトが一つの問合せと、少なくとも一つの回答選択枝を含んでいることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1に記載された方法において、前記データを記録するステップが、前記データに関係する日付および時間に関する情報を提供するステップを更に備えていることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1に記載された方法において、前記通信ネットワークが少なくとも一つの無線通信インタフェースを備えていることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1に記載された方法において、前記レポートは万引きのパターンに関連するものであることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項1に記載された方法において、前記ユーザ入力シーケンスが運用中に設定ファイルからセット・アップされるものであることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項1に記載された方法において、前記ユーザ入力シーケンスが設定可能であることを特徴とする方法。
【請求項9】
無効化された電子物品監視(EAS)タグにかかる情報を集めるためのシステムであって、
少なくとも一つのユーザ・インターフェースを有し、紛失した商品に関係するデータを収集するためのレコーディング・ユニットであって、当該レコーディング・ユニットに表示される一連のユーザ・インターフェース・プロンプトに応答して、当該レコーディング・ユニットにデータを記録し、通信ネットワークを介して当該データを送信することができるようになっているレコーディング・ユニットと、
当該データを受信し、処理するためのデータ処理ユニットであって、当該データを解析し、当該データに基づいてレポートを作成するように設定されているデータ処理ユニットと、
からなることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記データには、EASタグを無効化するために使われた方法に関する情報、無効化されたEASタグの発見場所に関する情報、廃棄された商品パッケージを特定することに関する情報、廃棄された商品パッケージの発見場所に関する情報、および無効化されたEASタグの数に関する情報からなる一群の情報の中から選択された情報が含まれていることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記ユーザ・インターフェース・プロンプトが一つの問合せと、少なくとも一つの回答選択枝を含んでいることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記レコーディング・ユニットが、前記データに関係する日付および時間に関する情報を提供するようになっていることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記通信ネットワークが少なくとも一つの無線通信インタフェースを備えていることを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記レポートは万引きのパターンに関連するものであることを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記ユーザ入力シーケンスが運用中に設定ファイルからセット・アップされるものであることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項9に記載されたシステムにおいて、前記ユーザ入力シーケンスが設定可能であることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−C】
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【図5A−C】
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【図6】
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【公表番号】特表2008−519351(P2008−519351A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540039(P2007−540039)
【出願日】平成17年11月2日(2005.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/039841
【国際公開番号】WO2006/050463
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】