説明

早押しクイズシステム

【課題】楽曲、ドラマ、映画などの音楽及び映像などを問題として回答者に回答させるクイズシステムに関し、特に各回答者が早押しボタンを使って回答者を決定する早押しクイズを、家庭内、店舗内でも手軽に利用でき、緊迫感ある白熱した展開を期待できる早押しクイズシステムを提供することにある。
【解決手段】クイズの問題及び回答となる元データを保存するデータベースと、クイズの問題及び回答を記録・再生する記録再生装置と、再生されたクイズの問題及び回答並びに元データを表示する表示装置と、司会者が所持し、記録再生装置及び表示装置を操作する1のリモコン装置と、各回答者が所持する2以上の早押しボタン装置と、から構成されたことを特徴とする早押しクイズシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲、ドラマ、映画などの音楽及び映像などを問題として回答者に回答させるクイズシステムに関し、特に各回答者が早押しボタンを使って回答者を決定する早押しクイズを、家庭内、店舗内でも手軽に利用でき、緊迫感ある白熱した展開を期待できる早押しクイズシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、楽曲、ドラマ、映画などのイントロダクション、ワンシーンを演奏又は放映して、回答者に回答させるクイズ形式は多数存在する。
特に、楽曲をイントロダクションだけ演奏するクイズ装置としては、イントロ当てクイズ機能を持たせたカラオケ装置が広く一般的に利用されている。
例えば、イントロ当てクイズ機能を備えたカラオケ装置として、下記特許文献1が開示されている。
【0003】
これは、通信カラオケ端末などに蓄積されているMIDIのようなデジタル楽譜データ化されたカラオケ伴奏音楽を利用したもので、宴会の前などに事前に出題者が入力操作し、おもしろそうな出題曲順をゆっくり時間をかけてプログラムしておくことができ、宴会中にイントロ当てクイズを開始するにあたっては、事前にプログラムしてある出題曲順リストに従って、出題者はごく簡単な入力操作でてきぱきとイントロ演奏をコントロールできるというものである。
【0004】
また、早押しボタンを使って最先にボタンを押下した回答者に回答権を与えるクイズ形式も多種存在する。
従来のTV等のクイズ番組で行われている早押し順に回答する早押しクイズは、固定した机等に早押しスイッチと表示器を設備して、このスイッチを最初に押下した回答者に回答権が与えられ、回答するという形式であったが、このクイズ装置全体がかなり大規模な装置であり、家庭内、店舗内などで手軽に利用するには、費用面、設備面で難しいという問題があった。
そこで、携帯型の早押し検出器兼早押し順位表示を備える提案として、下記特許文献2が開示されている。
【0005】
これは、早押しボタンを回答者が手に持ち、回答者がボタンを押下したことを検出する装置と、早押しの順位を表示する装置とを、全て回答者の身体に取付け、この早押し検出装置と早押し順位表示装置とを回答者全員に芋蔓式に接続する構成により、一番最初に早押しボタンを押した回答者を早押し検出装置が検出して、この旨を早押し順位表示装置に表示するというものである。
【特許文献1】特開平8−233396号公報
【特許文献2】特開平10−113463号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に開示されている発明によれば、単にカラオケ装置にイントロクイズ機能を備えたのみであって、回答者を選択するに当たっては、大声と共に挙手をする威勢の良い回答者が回答したり、司会者の恣意的な選択によって回答者が選ばれることも少なくない。
これは、回答者同士が和やかな雰囲気で行われる限りにおいては特に問題はないが、緊迫感や公平さが欠けるという問題がある。
また、予めクイズを行うことが決まっていれば、事前に出題曲をプログラムする余裕もあるであろうが、場の流れから盛り上がって突発的にクイズを行うことになれば、出題曲を選択する時間は当然ない。
【0007】
さらには出題曲を選択するに当たって、同世代同士でクイズを行う場合ならともかく、特に楽曲は年代や世代によって知っている楽曲の数やジャンルが大きく異なるのであるから、全ての回答者に回答のチャンスを与えられるような公平な出題を選択するのはとても難しい。
また、下記特許文献2に開示されている発明によれば、回答者全員を接続コードによって結ぶため、例え少人数であっても煩わしさに耐えない。
【0008】
特に、店舗内などで利用する場合、テーブル上の飲み物などにひっかからないように利用するには難を要し、長時間利用した場合にはトイレに席を立つ回答者があれば尚更コードは邪魔である。
さらには早押し順位表示装置は回答者自身に取り付けられているため、早押しボタンを押下した後に、いちいち表示装置を確認しなければならず、回答までに手間取ってスムーズな進行が妨げられるという問題がある。
【0009】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、楽曲、ドラマ、映画などの音楽及び映像などを問題として回答者に回答させるクイズシステムに関し、特に各回答者が早押しボタンを使って回答者を決定する早押しクイズを、家庭内、店舗内でも手軽に利用でき、緊迫感ある白熱した展開を期待できる早押しクイズシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明においては、次の技術的手段を講じている。
【0011】
本発明では、
クイズの問題及び回答となる元データを保存するデータベースと、
クイズの問題及び回答を記録・再生する記録再生装置と、
再生されたクイズの問題及び回答並びに元データを表示する表示装置と、
司会者が所持し、記録再生装置及び表示装置を操作する1のリモコン装置と、
各回答者が所持する2以上の早押しボタン装置と、
から構成されたことを特徴としている。
【0012】
また、本発明では、
前記のリモコン装置は、クイズの問題を再生中、クイズの回答となる回答情報を表示する表示手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
また、本発明では、
前記の早押しボタン装置は、早押し情報を前記の表示装置に送信する送信手段を備えたことを特徴としている。
【0014】
また、本発明では、
前記の早押しボタン装置から早押し情報を受信し、受信した順番に早押しボタンの識別番号を認識し、受信した順番に表示装置に表示させるための早押し情報処理手段が設けられている
ことを特徴としている。
【0015】
また、本発明では、
前記の早押しボタン装置は、
パソコンなどのキーボードの番号キーに対応した番号情報を送信し、該番号情報を受信し、受信した順番に表示装置に表示させるための情報処理装置が設けられている
ことを特徴としている。
【0016】
また、本発明では、
前記の早押し情報処理手段は、
前記の早押し情報をもとに、最先に早押しボタン装置を押下した回答者の識別番号を表示装置に表示させ、前記のリモコン装置の指令により、順次次の回答者の識別番号を表示することを特徴としている。
【0017】
また、本発明では、
前記の記録再生装置、表示装置、リモコン装置、早押しボタン装置のいずれか1以上が携帯通信端末であることを特徴としている。
【0018】
また、本発明では、
前記のデータベースに保存された元データからクイズの問題及び回答を自動作成する処理
を前記の記録再生装置に実行させるプログラムを備えることを特徴としている。
【0019】
また、本発明では、
前記のプログラムは、司会者又は/及び各回答者がリクエストしたクイズ情報を受け付ける処理と、受け付けたクイズ情報を基に、クイズ情報と合致する元データをデータベースから検出する処理と、検出したデータから、クイズの問題及び回答として、それぞれ所定時間分のみを抽出する処理と、抽出した複数のクイズの問題及び回答を不規則な順位に並び替える処理と、並び替えたクイズの問題及び回答を前記の記録再生装置に記録する処理とを前記の記録再生装置に実行させるプログラムであることを特徴としている。
【0020】
また、本発明では、
1)元データ(DVDなど)の映像を流し、問題の最初となる位置と、最後となる位置とに各々マークを付加する。
2)次に回答の最初となる位置と、最後となる位置に各々マークを付加する。
3)問題作成処理により、上記のマークにしたがって、問題映像と回答映像が切り出される。
4)前記の問題映像のヘッド部分に問題開始映像を付加する。
5)前記の回答映像のヘッド部分に正解映像を付加する。
以上の工程により、クイズ問題を作成することを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明では以下のような効果がある。
【0022】
1)楽曲、ドラマ、映画などの音楽及び映像などを問題として回答者に回答させるクイズシステムに関し、特に各回答者が早押しボタンを使って回答者を決定する早押しクイズを、家庭内、店舗内でも手軽に利用でき、緊迫感ある白熱した展開を期待できる早押しクイズシステムを提供することができる。
【0023】
2)早押しボタン装置が、携帯通信端末あるいは、送信手段を備えていることにより、回答者の位置が固定されることなく、表示装置を確認できればどこにいてもクイズに参加できる。
【0024】
3)最先に早押しした回答者を正確に表示でき、信頼性の高い公平なクイズシステムとなる。
【0025】
4)出題中は、司会者のリモコンにのみ回答が表示されるので、司会者は常に回答がわかるので、誰でも司会ができ、クイズの進行、盛り上げを自由に行うことができる。
【0026】
5)早押しの順番に応じて表示装置に表示されるので、誰が回答者かを認識しやすく、回答する人の間違いなどがなくなり、進行がスムーズになり、盛り上がったクイズゲームとなる。
【0027】
6)キーボードの番号キーに対応した早押しボタン装置とすると、早押しボタン装置の制御をパソコンで行うことができ、種々の制御、集計など容易にでき、安価にシステムを構成できる。
【0028】
7)クイズを自由にリクエストできるので、世代や時代背景別など、クイズの参加者に対応したクイズを任意に作成することができる。
【0029】
8)任意の元データが使用でき、映像データから独自の問題、回答映像を作成でき、オリジナルのクイズ問題を作成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。
【0031】
図1は、本発明に係る早押しクイズシステムの概略構成を示す構成図である。
【0032】
本発明に係る早押しクイズシステムは、
クイズの問題及び回答となる元データを保存するデータベースと、
クイズの問題及び回答を記録・再生する記録再生装置と、
再生されたクイズの問題及び回答並びに元データを表示する表示装置と、
司会者が所持し、記録再生装置及び表示装置を操作する1のリモコン装置と、
各回答者が所持する2以上の早押しボタン装置と、
から構成される。
【0033】
データベースは、
クイズの問題及び回答を作成する元となる元データを保存するものである。
元データは、例えば、通信カラオケ端末などに蓄積されているMIDIのようなデジタル化された楽曲・映像のデータの他、映画、ドラマ、テレビ番組などの映像、楽曲、音声などのデータも含む。
【0034】
これにより、多種多様なクイズの問題を作成し、クイズを提供することができ、年代や老若男女問わず、誰もが楽しめるクイズを提供することが可能となる。
このデータベース内に保存されている元データを元に、後述するプログラムによってクイズの問題及び回答を自動作成する。
【0035】
データベースは、後記の記録再生装置とは、通信回線によって接続された外部機器として構成しても良いし、後記の記録再生装置自体の一部として構成しても良い。また、CD、DVD、MD、ビデオテープなどに記録された各記録メディアをデータベースとして構成しても良い。
接続する通信回線は有線無線を問わず、ローカルなネットワーク回線によって接続されても、インターネット回線によって接続されても良い。
【0036】
記録再生装置は、
後述するプログラムによって自動作成されたクイズの問題及び回答を記録し、これを再生する装置である。
【0037】
記録再生装置は、RAMやハードディスクなどの記録装置への記録の他、CD、DVD、MD、ビデオテープなどの各記録メディアへの記録ができ、これらに記録したクイズの問題及び回答を再生することができる装置である。再生したクイズの問題及び回答は、表示装置によって表示される。
【0038】
また、記録再生装置は、後述する携帯通信端末を利用する構成とした場合、この携帯通信端末によってクイズの問題及び回答を記録、再生することで、不要な構成とすることも可能とする。
【0039】
この場合、携帯通信端末に、後述するプログラムをインストールすることによって、携帯通信端末によってクイズの問題及び回答を作成できるようにする。
【0040】
この場合のデータベースは、携帯通信端末自体に保存されているデータをデータベースとして構成することも良いし、携帯通信端末用の記録メディアをデータベースとして構成しても良い。
【0041】
また、通信回線によって接続された他の携帯通信端末のデータをデータベースとして構成しても良い。
【0042】
表示装置は、
記録再生装置によって再生されたクイズの問題及び回答を表示する装置であり、テレビ受像機等の映像や文字を表示することができる装置である。
【0043】
また、表示装置は、後述する最先に早押しボタン装置を押下し、早押し情報を送信した回答者の識別番号を表示する。識別番号は、例えば、1、2、3・・・と順に回答者ごとに割り当てた番号や、後述する携帯電話などの携帯通信端末の電話番号やメールアドレス、予め登録してある回答者名などでも良く、各回答者を区別して表示できるものであれば、数字・記号・アルファベット・漢字や平仮名などの文字など、いずれでも良い。
【0044】
表示装置に、回答権を与えられた回答者の番号が表示されるようにすることで、各回答者は、誰に回答権が与えられたかを表示装置を見ているだけで確認できる。
そのため、他の回答者らを見回して誰が回答者であるかを逐一確認する必要がないので進行が滞ることがなく、また、回答者だけでなく司会者も瞬時に回答者が分かる。
これにより、回答者は、問題から回答まで表示装置のみを注視していれば良いので、より集中して白熱したクイズが展開され、問題から回答までスピーディーな展開が期待できるという効果がある。
【0045】
なお、クイズの問題として、表示装置に表示される映像や文字と共に、または別個に楽曲、音声なども再生されるが、楽曲や音声などの発生装置としてのスピーカーは、表示装置と一体でも別体でも、いずれの構成でも良い。
【0046】
さらに、後述するプログラムによって自動作成されたクイズの問題及び回答は、表示装置に表示させるのではなく、後述する携帯通信端末に表示させる構成にしても良い。
【0047】
この場合のクイズの問題及び回答は、携帯通信端末へ送信する。
これにより、表示装置を備えずに、より簡便な構成で本発明に係る早押しクイズシステムを利用できる。
【0048】
また、回答者がした回答の正誤の結果は、司会者の口頭で発表しても良いし、表示装置に正誤の結果を表示させても良い。
【0049】
リモコン装置は、記録再生装置及び表示装置を操作する装置である。
リモコン装置は、司会者のみが所持し、各装置の操作及びクイズ進行に伴うクイズの問題及び回答の再生、停止、繰り返し、早送り、巻き戻しなどの諸操作を行うことに使用する。
【0050】
また、回答者のした回答が、正解であった時、不正解であった時のそれぞれの効果音を発生させるように、リモコン装置の操作で行えるようにしても良い。
効果音も種々の音に変えることができれば、好みの効果音を選択することにより、より一層盛り上がることが期待できる。
【0051】
また、リモコン装置は、クイズの問題の再生中、回答情報を表示する表示手段として表示パネルを備える。回答情報とは、楽曲の曲名・歌手名、映画やテレビドラマのタイトル名、その他回答番号などである。
【0052】
司会者は、この表示パネルに表示された回答情報を見て、回答の正誤を瞬時に判断できるので、司会者は回答を知らない問題が出題されても安心してクイズを進行させることができる。
これにより、司会者は、どのような問題に対しても回答の正誤を瞬時に回答者らに知らせることができ、スピーディーなクイズ展開が期待できるという効果がある。
【0053】
特に、後述する回答者らが問題をリクエストできるクイズ問題の作成方法を採用した時に効果がある。
【0054】
このような問題の作成方法を採用した場合、司会者が知らない問題が作成されることもある。そこで、回答情報を表示する表示パネルをリモコン装置に備えることで、誰が司会者をやってもクイズの進行が滞ることなく楽しむことができ、また司会者の知識などに左右されずに様々な問題を作成することができるので問題の自由度を広げ、より多くのクイズを楽しむことができる。
【0055】
これは、常に決まった役割(司会者、回答者)でクイズを行うのではなく、参加者の役割を自由に変えることができ、参加者全員が役割ごとの楽しみを得ることができるクイズシステムを提供できるという効果がある。
【0056】
早押しボタン装置は、早押しボタンを備えた装置であり、回答者の一人一人がこれを所持する。早押しボタン装置は、早押し情報を前記の表示装置に出力して送信する送信手段としての
制御装置を備える。
【0057】
早押し情報とは、回答者の識別番号である。回答者の識別番号は、回答者ごとに識別する番号であり、アラビア数字、記号、アルファベット、平仮名、片仮名、漢字、これらを組み合わせたものなど、複数の回答者を識別できればいずれでも良い。
【0058】
制御装置は、早押しボタンが押下されることによって早押し情報を出力信号として、表示装置に送信する。表示装置は、早押しボタン装置から送信された早押し情報を受信する受信手段を備える。
【0059】
早押し情報を受信した表示装置は、最先に受信した早押し情報である回答者の識別番号のみを表示する。回答者の識別番号が表示装置に表示されることで、クイズ参加者の全員が、誰が最先にボタンを押下した者であるかが瞬時に分かる。
【0060】
また、表示装置は、受信手段を直接備えずに、受信手段を備えた通信端末と接続されるように構成して、この通信端末から早押し情報が送信されるようにしても良い。
【0061】
特に、後記の架電や電子メール、赤外線通信などの無線通信手段によって早押し情報を送信した場合、架電手段、電子メール手段、赤外線手段を備える必要があり、表示装置に直接備えるよりも、これらの受信手段を備えた通信端末と接続にした方が構成が簡便な場合もある。
【0062】
早押しボタン装置と表示装置とは、通信回線によって接続され、有線、無線のいずれので
も良い。特に、無線通信回線の場合、早押しボタン装置は、各回答者が私物として所持する携帯通信端末を利用することが可能である。
【0063】
携帯通信端末とは、携帯電話、PHS、PDA(Personal Digital A
ssistant)などの無線通信が可能な端末をいう。この携帯通信端末を使った場合の早押し情報である回答者の識別番号は、携帯通信端末の電話番号やメールアドレス、予め携帯通信端末に設定した回答者ごとの番号などにすることが可能である。
【0064】
携帯通信端末は、表示装置が備える受信手段に早押し情報を出力し、これを送信する送信手段を備える。この送信手段によって、回答者が携帯通信端末の早押しボタンを押下したときに早押し情報として回答者の識別番号を出力し送信する。
【0065】
早押しボタン装置として携帯通信端末を利用した場合の早押しボタンは、架電ボタンでも決定ボタンでも、いずれのボタンを早押しボタンとして構成しても良い。送信手段は、架電や電子メール、赤外線通信などの携帯通信端末が備える無線通信手段によって行う。
【0066】
架電による送信の場合、固定電話を表示装置と接続し、固定電話が着信した電話番号を表示装置に表示させるように構成する。
【0067】
また、電子メールによる送信の場合、パーソナルコンピュータや携帯電話、PHS、PDA(Personal Digital Assistant)、などの電子メール機能を備えた通信端末を表示装置と接続し、通信端末が受信したメールを表示装置に表示させるように構成する。
【0068】
また、赤外線通信による送信の場合、赤外線通信機能を備えた通信端末と表示装置を接続し、この通信端末が赤外線通信によって受信した回答者の識別番号を表示装置に表示させるように構成する。
【0069】
前記の電子メールによる送信の場合、最先に早押しボタンを押下した回答者の識別番号だけでなく、早押しボタン情報を送信した回答者全員を一覧表示させても良い。
【0070】
この場合、早押し情報を送信した回答者全員の識別番号が表示されるので、回答者らは自分が何番目に早押しボタンを押下したかが分かり、回答者同士の競争に一層の拍車をかけ、早押しゲームをより一層盛り上げるという効果が期待できる。
【0071】
また、表示機器と接続する電子メール機能や赤外線通信機能を備えた通信端末を、上記の携帯通信端末とし、司会者がこれを所持する構成としても良い。この場合、回答者らは司会者が持つ携帯通信端末に、回答者の識別番号を送信することになる。
【0072】
回答者の識別番号を送信する方法は、上記と同様に、架電や電子メール、赤外線通信によ
る送信方法が挙げられる。また、前記の最先に早押しボタン装置を押下した回答者の識別番号を表示装置が表示するという構成は、これの代わりに、司会者が所持する携帯通信端末に表示させても良い。
【0073】
また、回答者が早押し情報を送信する対象を司会者が所持する携帯通信端末とすることで、表示装置を備えない早押しクイズシステムの構成とすることも可能である。
【0074】
この場合、司会者が所持する携帯通信端末内にデータベースを備え、または司会者の所持する携帯通信端末にフラッシュメモリなどのデータベースとなる記憶媒体を差込むことでデータベースを備え、このデータベースから司会者の所持する携帯通信端末内にインストールされた後述するプログラムによってクイズの問題・回答が作成され、これを携帯通信端末の送信手段によって各回答者へクイズの問題を配信する構成とすることで、本発明にかかる早押しクイズシステムを司会者と回答者らの携帯通信端末同士によって実現することが可能となる。
【0075】
さらには、回答者の識別番号は、表示装置や司会者が所持する携帯通信端末などに表示させる構成を採用せずに、回答権を得た回答者の携帯通信端末が、発光・効果音の発生・バイブ機能による振動などの動作を行うようにしても良い。
【0076】
例えば、自動車やバス、電車内で本発明にかかる早押しクイズを行う場合、参加者全員がほぼ同じ位置に一箇所に集まることができないことも考えられる。このような場所で本発明にかかる早押しクイズを行う場合、参加者と表示装置とが離れていることによって、表示装置に表示された情報を確認できないという問題が生じる。
【0077】
そこで、早押しボタンを押下した回答者から早押し情報を受信した司会者の所持する携帯通信端末は、最先に早押し情報を送信した回答者の携帯通信端末に対してのみ、回答権がある旨の出力信号を送信し、この回答者の携帯通信端末はこれを受信して発光・効果音の発生・バイブ機能による振動などの動作を行うようにする。
【0078】
この発光・効果音の発生・バイブ機能による振動などの動作は、周囲の回答者らにも分かる動作とする。これにより、自動車やバス、電車内などの離れた席同士で本発明に係る早押しクイズを行う場合であっても、回答者らは誰が回答権を得たかが分かる。
【0079】
また、この動作は、周囲の回答者らに分からない動作による方法も可能とする。この場合、回答権を得られなかった回答者には、携帯通信端末の画面上に誰か回答権を得たかを表示させ、自分には回答権がないことを表示させて知らせる。
【0080】
そして、携帯通信端末の画面上に、回答権を得た回答者の回答の結果を表示させ、誤答であった場合にはさらに次の回答者を決定するために、その旨を回答者らの携帯通信端末の画面上に表示させ、早押しボタンを押下させる。
【0081】
このように、記録再生装置、表示装置、リモコン装置、早押しボタン装置のうち、いずれか1以上を携帯通信端末によって構成することで、各装置を備える必要がないので場所を問わず、自動車やバス、電車の中などの移動中であっても本発明に係る早押しクイズシステムを楽しむことができる。
【0082】
さらには、自動車やバス、電車内などの離れた席の間に早押しクイズの参加者以外の人が多数いた場合であっても、それらの人に迷惑をかけずに本発明に係る早押しクイズを楽しむことができる。
【0083】
クイズの問題及び回答の作成は、データベースに保存された元データからクイズの問題及び回答を自動作成するプログラムによって行う。
【0084】
プログラムは、司会者と各回答者の中のいずれか又は複数がリクエストしたクイズ情報を受け付ける処理と、受け付けたクイズ情報を基に、クイズ情報と合致する元データをデータベースから検出する処理と、
検出したデータから、クイズの問題及び回答として、それぞれ所定時間分のみを抽出する処理と、
抽出した複数のクイズの問題及び回答を不規則な順位に並び替える処理と、
並び替えたクイズの問題及び回答を前記の記録再生装置に記録する処理と、
を記録再生装置に実行させる。
【0085】
司会者又と各回答者の中のいずれか又は複数がリクエストしたクイズ情報を受け付ける処理とは、
司会者または回答者らが所持する携帯通信端末からの送信手段によって送信された情報を、クイズ情報として受信する処理である。
【0086】
クイズ情報の送受信は、有線・無線のインターネットや電子メール、赤外線通信などの通信手段によって行う。クイズ情報のリクエストは、司会者と回答者のいずれの携帯通信端末からでもできるものとする。例えば、司会者は、携帯通信端末からインターネットに接続し、インターネット上でクイズ情報を入力し、リクエストする方法が挙げられる。
【0087】
クイズ情報とは、楽曲の曲名・歌手名、映画、ドラマ、テレビ番組などのタイトル名・出演者名・監督者名などである。司会者や各回答者らは、携帯通信端末からインターネットに接続し、表示画面上に設けられたこれらのクイズ情報の各項目に、リクエストしたい任意の情報を入力することによってリクエストする。
【0088】
クイズの問題のリクエストは、司会者のみならず、回答者らも可能とする。クイズの問題は、回答者全員に公平に選択することが難しいことから、回答者らが自分でリクエストできるとこととすれば、少なくとも自分がリクエストした問題に対しては不公平を主張することができない。
【0089】
また、自分がリクエストした問題だけは正解してやろうという緊迫感、高揚感から白熱した展開を期待できると共に、他の回答者に回答された時の落胆した態度は、他の回答者からの失笑を誘うなどして場の雰囲気を和ませ、より一層盛り上がる展開が期待できる。
【0090】
また、回答者だけでなく司会者もリクエストできることで、全員が参加できるクイズとして楽しむことができる。このリクエストは、携帯通信端末から行うため、他の参加者らに問題を知られずにリクエストすることが可能となる。そのため、司会者、回答者らは、問題が出題されるまで緊張感が続き、より一層緊迫した展開が期待できる。
【0091】
受け付けたクイズ情報は、記録再生装置に設けられたRAMなどに一時保存される。記録再生装置は、CPUなどの演算装置によって、インターネットなどの通信回線によって接続されたデータベースに保存されたデータから、クイズ情報と一致する元データを検出する。
【0092】
一致する元データが検出されなかった場合、回答者らの携帯通信端末の画面上に、再度クイズ情報を入力するように促す表示がなされる。また、検出された件数が多い場合は、さらに絞り込んでクイズ情報を入力するように促す表示がなされる。
【0093】
記録再生装置は、CPUなどの演算装置によって、検出したデータから、クイズの問題及び回答として、それぞれ所定時間分のみを抽出する処理を行う。この所定時間分の抽出は、予め任意に設定した時間とする。抽出時間が短いほど、問題の難易度は上がるので、「易しい、普通、難しい」などの段階ごとに、抽出時間を決定しても良い。
【0094】
記録再生装置は、CPUなどの演算装置によって、抽出したクイズの問題及び回答が複数ある場合、不規則な順位に並び替える処理を行う。不規則な順位に並び替えることによって、リクエストした順番でクイズの問題が出題されることを防ぐことができる。
【0095】
クイズの問題及び回答は、並び替えられた順序で、記録再生装置のRAMやハードディスク上に記録される。この記録再生装置を実行させるプログラムによって自動作成されたクイズの問題及び回答は、記録媒体に記録することも可能とする。これにより、後日同じ問題でクイズをやりたい場合や、別の記録再生装置などで再生させてクイズをやりたい場合などにも利用できる。
【0096】
特に、前記のプログラムによる処理を記録再生装置に実行させるのではなく、携帯通信端末に実行させるプログラムとして構成した場合、クイズとして扱う容量の問題から、クイズの問題及び回答を保存するのは、携帯通信端末内ではなく記録媒体に保存することができれば、扱える容量が少ない携帯通信端末を利用した場合であっても、複数のクイズの問題を楽しむことができる。
【0097】
自動作成されたクイズの問題及び回答は、表示装置に表示される。また、前記のように表示装置を備えない構成を採用する場合、記録再生装置で自動作成されたクイズの問題及び回答は、通信回線を介して、回答者の所持する携帯通信端末へ配信されるように構成しても良い。
【0098】
さらには、記録再生装置を備えない構成を採用する場合は、司会者の所持する携帯通信端末内にプログラムを備え、司会者の所持する携帯通信端末内でクイズの問題及び回答を自動作成する構成としても良い。この場合、クイズの問題及び回答を回答者の所持する携帯通信端末へ送信する手段は、司会者の所持する携帯通信端末の送信手段によって行う。
【0099】
また、本発明のクイズ問題作成方法では、作成者が独自に準備した任意の映像データ、例えば、自分のビデオカメラで撮影した映像データなどを使用することができるものである。
【0100】
これらのオリジナルデータを用いて、問題を作成する。映像中の問題の部分とする部分の最初の位置と最後の位置、及び回答となる部分の最初の位置と最後の位置にマークを付加する。
【0101】
マークの付加は、後述の映像の切り出し位置を特定できるものであればいずれでもよく、再生開始からの最初の位置、最後の位置までの時間をマークとして記録するものでもよく、マーク信号を映像に記録するものでも良い。また、その位置の瞬間的な映像を記録しておくものでも良い。
【0102】
付加したマークの位置で問題映像と回答映像を切り出して保存する。保存した問題映像には、予め任意に作成された問題開始映像を付加する。保存した回答映像には、予め任意に作成された正解映像が付加する。
【0103】
このように、作成者が準備した元データから任意に問題映像及び回答映像を作成することが可能となり、作成者が違えばクイズ問題、回答映像が異なるオリジナルクイズとなる。
【0104】
もちろん、既存のクイズ問題映像を用いて切り出し部分を変更することでオリジナルのクイズ問題を作成することもできる。
【0105】
以下に、本発明に係る早押しクイズシステムの一実施例を説明する。
【0106】
本実施例における早押しクイズシステムは、
クイズの問題及び回答の元データとなるデータが保存されたデータベース1と、
クイズの問題及び回答を記録再生する記録再生装置2と、
クイズの問題及び回答を表示させる表示装置3と、
回答者が所持する携帯電話4と、
司会者が所持する携帯電話5とリモコン装置6と、
から構成される。
【0107】
司会者、回答者らは、それぞれ携帯電話を使ってクイズの問題をリクエストする。
リクエストは、回答者、司会者のそれぞれが携帯電話からインターネットに接続し、クイズ情報を入力する画面で、楽曲の曲名・歌手名、映画、ドラマ、テレビ番組のタイトル名・出演者名・監督者名の各項目の中から、リクエストしたい任意の情報を入力する方法によって行う。
【0108】
入力されたクイズ情報は、記録再生装置2のRAMに一時保存される(クイズ情報の受付)。
記録再生装置2は、保存されたクイズ情報を基に、インターネットで接続されたデータベース1を検索し、クイズ情報と一致する元データを検出する。
【0109】
記録再生装置2は、検出結果の件数とともに楽曲の曲名・歌手名、映画、ドラマ、テレビ番組のタイトル名・出演者名・監督者名を出力する。
【0110】
司会者、回答者らは、表示された検出結果件数と楽曲の曲名・歌手名、映画、ドラマ、テレビ番組のタイトル名・出演者名・監督者名とをもとにして、リクエストしたい楽曲の曲名などを決定する。
【0111】
さらに、クイズ情報を入力して絞り込むことでリクエストしたいデータが検出される。リクエストできる件数は、制限を設けても良いし、無制限としても良い。また、予め、クイズの参加者全員でテーマを決めて、特定のジャンルをクイズの問題としてリクエストするようにしても良い。
【0112】
リクエストされたクイズ情報は記録再生装置2に送信され、プログラムによってクイズの問題及び回答が自動作成される。
【0113】
具体的には、リクエストされたクイズ情報を受信した記録再生装置2は、CPUなどの演算装置によって、クイズ情報と合致する元データをデータベースから検出し、検出したデータ(元データ)から、クイズの問題及び回答用のデータとして、所定時間分のみを抽出したデータを作成する。
【0114】
問題用の抽出は、一定の時間帯を抽出するように設定することも可能とし、また無作為に抽出するようにすることもできるものとする。無作為に抽出することによって、知っている楽曲、映画、ドラマであっても、あまり目立たない部分が問題として出題されることになり、問題がより高度化する。
【0115】
抽出する分量である所定時間は、予め設定することで変更可能とする。所定時間が短くなればなるほど、クイズの問題としての難易度は上がることになる。
【0116】
クイズの回答は、問題とは異なる設定時間分を抽出する。回答を抽出する分量である所定時間も、予め設定することで変更可能とする。
【0117】
問題と回答とはセットにして、記録再生装置2に記録する。記録するに際して、リクエスト順に問題が出題されると、リクエストの順番を記憶して出題される問題を予想することも可能であるので、抽出した問題及び回答は、不規則に並び替えることができるようにする。
【0118】
これが1つのクイズの問題及び回答となる。リクエストされたクイズ情報が複数あった場合、同様にして、クイズの問題及び回答が作成される。
【0119】
そして、この複数のクイズの問題及び回答は、不規則な順番に並び替えられ、記録再生装置2に保存される。自動作成されたクイズの問題及び回答は、記録再生装置2のRAMやハードディスク上に記録されるが、各種の記録メディアに記録するようにしても良い。これにより、後日同じ問題でクイズをやりたい場合や、また別の記録再生装置でクイズをやりたい場合などにも対応できる。
【0120】
司会者は、リモコン装置6を操作して、クイズの問題を記録再生装置2上で再生し、表示装置3に表示させる。回答者は、携帯電話4の電子メール機能を使って、早押し情報の送信を行う。
【0121】
早押しボタンは、携帯電話4の送信ボタンとする。電子メールの送信先は、司会者が所持する携帯電話5の電子メールアドレスとする。また赤外線通信による送信方法で、早押し情報を送信しても良い。
【0122】
司会者が所持する携帯電話5は、無線通信回線によって表示装置3と接続され、回答者の携帯電話4から司会者の携帯電話5に送信された電子メールは、メールアドレスを回答者の識別番号として、表示装置3に表示される。自分のメールアドレスが表示された回答者のみが回答できる。
【0123】
回答者がした回答の正誤の結果は、表示装置3に表示される。この正誤の結果は、司会者の口頭によって発表しても良い。回答が誤答であった場合は、再度回答者の携帯電話4から司会者の携帯電話5に電子メールが送られる方法によって回答者を決定しても良いし、2番目に早く送信した回答者に回答権を与えても良い。
【0124】
クイズの問題が再生中、記録再生装置2からリモコン装置6にクイズの回答データが送信され、司会者はこれを見ることができる。リモコン装置6の表示パネル上にクイズの回答が表示されるので、司会者はこれを見て回
答者の正誤を判断できる。
【0125】
正解者が出なければ、ヒントとして、クイズの回答を表示装置3に再生させても良い。リモコン装置6は、記録再生装置2を操作できるので、停止、一時停止、早送り、コマ送り、巻き戻しなど、自由に操作して、回答者にヒントを与えることができる。
【0126】
クイズの問題が終了した後は、再度、リクエストから同じ手順を繰り返すことでクイズを続けることができる。
【0127】
また、上記の実施例における早押しクイズシステムの構成は、データベースの情報をインターネット上で表示させる管理サーバーを含めた構成としても良い。
すなわち、クイズの問題及び回答の元データとなるデータが保存されたデータベースと、
データベースの情報をインターネット上で表示させる管理サーバーと、
クイズの問題及び回答を記録再生する記録再生装置と、
クイズの問題及び回答を表示させる表示装置と、
回答者が所持する携帯電話と、
司会者が所持する携帯電話とリモコン装置と、
から構成される。
【0128】
そして、管理サーバーによって、データベースの情報をインターネット上で表示させ、入力されたクイズ情報を記録再生装置に出力しても良い。この場合、クイズ情報を入力する各項目や設定は、管理サーバーに保存しておくことができる。
【0129】
また、管理サーバーによって、クイズの問題及び回答を自動作成しても良い。この場合、前記の記録再生装置に実行させるプログラムを管理サーバーに実行させる。管理サーバーは、自動作成されたクイズの問題及び回答を、管理サーバーのデータベース内に保存しても良いし、記録再生装置に送信し、記録再生装置に保存しても良い。
【0130】
この構成は、記録再生装置、表示装置、リモコン装置、早押しボタン装置のうち、いずれか1以上を携帯通信端末によって行う場合にも利用できる。
【0131】
図3は、本発明に係る早押しクイズシステムの構成の他の実施例を示す概略構成図である。
【0132】
本実施例は、クイズ問題及び回答を表示するためのモニター装置10と、パソコン11と、早押しボタン装置12a〜12eと、司会者用リモコン装置13とで構成されている。
【0133】
パソコン11は、キーボードが取り外されており、このキーボートの接続端子に各早押しボタン装置12a〜12eが接続されている。キーボードの「1」から「5」のボタンに対応して、早押しボタンの12a〜12eが対応している。すなわち、キーボードの数字キーの入力キー機能をそのまま早押しボタン機能に対応させたものである。
【0134】
このように、早押しボタンがキーボードの数字キーに対応させることにより、パソコンへの早押しボタン入力を容易に対応でき、どの早押しボタンが押されたのかパソコンが容易に認識できるようになる。
【0135】
また、キーボードの数字キーに早押しボタンが対応していることで、早押し順位や早押しのポイント設定や集計など、早押しボタン装置の制御が市販のパソコンソフトなどでも容易に管理、制御できるものである。
【0136】
図4は、本発明に係る早押しクイズシステムの司会者リモコン装置の実施例を示す図である。
【0137】
この実施例では、片手(本例では左手)で操作ができるように、握りやすい形状となっており、各ボタンも片手で操作できる位置に配置されている。
【0138】
図の(1)外観図であり、上部にクイズの回答を表示する表示窓21が設けられており、その左側に問題をスタートさせるためのスタートボタン20が配置され、表示窓の下部に次の問題に進むための問題ボタン22が配置され、さらにその下部に正解ボタン24、不正解ボタン23、リピートボタン25、得点表示ボタン26が配置され、これらの4つのボタンは、円周状に配置され、左手でリモコン装置を持った時に、親指で押し変えて捜査できるような配置となっている。
【0139】
正解ボタン24を押すと、正解音が発せられ、不正解ボタン23を押すと、不正解音が発せられるようになっている。リピートボタン25を押すと、問題を最初から繰り返す。
【0140】
司会者が正解ボタン24を押すと、図の(2)に示すように、モニター装置に、早押し表示画面が表示される。この例では、8名の回答者がおり、最初の回答者と2番目の回答者の番号の上に早押し順位が表示される。この例では、6番の回答者が最初の回答者27であり、2番目の回答者は3番の回答者28であることが示されている。
【0141】
また、各回答者の番号の下部に正解回答に従って、ポイントが表示される。本例では、正解が出ると1ポイント加算されるようになっており、例えば、1番の回答者は1ポイントであり「1P」が表示されている。不正解が出るとポイントが減点されるようにしても良い。問題のレベルによりポイントを変更したり、ボーナスポイントを設定したものでも良い。
【0142】
リモコン装置の得点表示ボタン26を押すと、図の(3)に示すように、各回答者の点数表示画面が表示され、現在の各回答者のポイントが表示されるようになっている。高得点者の順番に表示されるようにしても良い。
【0143】
このように、司会者のリモコン装置により、クイズの進行を自由に操作できることにより、司会者の進め方でクイズを盛り上げることが容易になる。
【0144】
また、早押し順位がモニター装置に表示されるので、回答者が間違うことが無く、公平に判断され、スムーズなクイズの進行ができる。
【図面の簡単な説明】
【0145】
【図1】本発明に係る早押しクイズシステムの構成の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る早押しクイズシステムの手順の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る早押しクイズシステムの構成の他の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明に係る早押しクイズシステムの司会者リモコン装置の実施例を示す図である。
【符号の説明】
【0146】
1 データベース
2 記録再生装置
3 表示装置
4 回答者が所持する携帯電話
5 司会者が所持する携帯電話
6 リモコン装置
10 モニター装置
11 パソコン
12 早押しボタン装置
13 司会者用リモコン装置
20 スタートボタン
21 表示窓
22 問題ボタン
23 不正解ボタン
24 正解ボタン
25 リピートボタン
26 得点表示ボタン
27 最初の回答者
28 2番目の回答者

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クイズの問題及び回答となる元データを保存するデータベースと、
クイズの問題及び回答を記録・再生する記録再生装置と、
再生されたクイズの問題及び回答並びに元データを表示する表示装置と、
司会者が所持し、記録再生装置及び表示装置を操作する1のリモコン装置と、
各回答者が所持する2以上の早押しボタン装置と、
から構成された
ことを特徴とする早押しクイズシステム。
【請求項2】
前記のリモコン装置は、
クイズの問題を再生中、クイズの回答となる回答情報を表示する表示手段を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の早押しクイズシステム。
【請求項3】
前記の早押しボタン装置は、
早押し情報を前記の表示装置に送信する送信手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の早押しクイズシステム。
【請求項4】
前記の早押しボタン装置から早押し情報を受信し、受信した順番に早押しボタンの識別番号を認識し、受信した順番に表示装置に表示させるための早押し情報処理手段が設けられている
ことを特徴とする特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項5】
前記の早押しボタン装置は、
パソコンなどのキーボードの番号キーに対応した番号情報を送信し、該番号情報を受信し、受信した順番に表示装置に表示させるための情報処理装置が設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項6】
前記の早押し情報処理手段は、
前記の早押し情報をもとに、最先に早押しボタン装置を押下した回答者の識別番号を表示装置に表示させ、前記のリモコン装置の指令により、順次次の回答者の識別番号を表示する
ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項7】
前記の記録再生装置、表示装置、リモコン装置、早押しボタン装置のいずれか1以上が携帯通信端末である
ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項8】
前記のデータベースに保存された元データからクイズの問題及び回答を自動作成する処理を前記の記録再生装置に実行させるプログラムを備える
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項9】
前記のプログラムは、
司会者と各回答者の中のいずれか又は複数がリクエストしたクイズ情報を受け付ける処理と、
受け付けたクイズ情報を基に、クイズ情報と合致する元データをデータベースから検出する処理と、
検出したデータから、クイズの問題及び回答として、それぞれ所定時間分のみを抽出する処理と、
抽出した複数のクイズの問題及び回答を不規則な順位に並び替える処理と、
並び替えたクイズの問題及び回答を前記の記録再生装置に記録する処理と、
を前記の記録再生装置に実行させるプログラムである
ことを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれかの項に記載の早押しクイズシステム。
【請求項10】
1)元データ(DVDなど)の映像を流し、問題の最初となる位置と、最後となる位置とに各々マークを付加する。
2)次に回答の最初となる位置と、最後となる位置に各々マークを付加する。
3)問題作成処理により、上記のマークにしたがって、問題映像と回答映像が切り出される。
4)前記の問題映像のヘッド部分に問題開始映像を付加する。
5)前記の回答映像のヘッド部分に正解映像を付加する。
以上の工程により、クイズ問題を作成することを特徴とするクイズ問題作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−279242(P2008−279242A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−325533(P2007−325533)
【出願日】平成19年12月18日(2007.12.18)
【出願人】(307005106)
【Fターム(参考)】