映像出力装置及び方法
【課題】キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によっても装置への動作指
示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制する。
【解決手段】キー操作及び3次元操作のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出
力する出力部を備え、操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるためのコントローラの操作が最後に行なわれてからのコントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、操作画面の出力を自動的に停止させる制御部と、前記最後に行なわれたコントローラの操作が3次元操作であった場合、前記最後に行なわれた
コントローラの操作がキー操作であった場合よりも前記閾値を長い値に設定する。
示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制する。
【解決手段】キー操作及び3次元操作のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出
力する出力部を備え、操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるためのコントローラの操作が最後に行なわれてからのコントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、操作画面の出力を自動的に停止させる制御部と、前記最後に行なわれたコントローラの操作が3次元操作であった場合、前記最後に行なわれた
コントローラの操作がキー操作であった場合よりも前記閾値を長い値に設定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によって装置への動作
指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置及び映像出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送受信装置は、電子番組表や装置の動作設定機能等において、コントローラに備わるキーのキー操作に応じて動作する操作画面(GUI)を出力する。ユーザは、操作
画面が出力されている場合には、コントローラの矢印キーや決定キーを操作して操作画面に表示されるフォーカス枠を移動させたりフォーカスされている項目を選択したりすることにより、装置への動作指示を入力することができる。
一方、加速度センサや傾きセンサを備えたコントローラを備え、コントローラを3次元
運動させた時のこれらのセンサの検出値に応じて動作する操作画面を出力する映像出力装置も今後普及すると考えられる。このような映像出力装置では、ユーザは、コントローラを3次元運動させて操作画面に表示されるポインタを移動させたりポインタが合っている
項目を選択したりすることにより、装置への動作指示を入力することができる。
キー操作用コントローラと3次元操作用コントローラの両方を備え、又はキー操作及び3次元操作の両方が可能なコントローラを備え、いずれの操作にも連動する操作画面を介して装置への動作指示の入力が可能な映像出力装置も考えられる。
【0003】
特許文献1には、画面に表示される項目を選択するためのモードをポインタモードから
カーソルモードへ切り換えた際のカーソル表示位置を決める方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-180803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
操作画面が出力されている状態で、操作画面を動作させるためのコントローラの操作が行なわれない無操作状態が所定時間継続した場合に、操作画面を自動的に消去したり電源オフ等の省電力モードに移行したりする無操作タイムアウト処理がある。例えば、デジタル放送受信装置の場合には、装置の動作設定機能のメニュー画面が表示されている状態で無操作状態が所定時間継続すると、自動的にメニュー画面を消去して番組視聴画面へ戻る無操作タイムアウト処理が行なわれることがある。
【0006】
ユーザがキー操作によって操作画面を動作させるための操作を行なっている場合、キー操作に連動して動作するフォーカス枠等は操作画面内のどこかにある。しかしながら、ユーザが3次元操作によって操作画面を動作させるための操作を行なっている場合、3次元操作に連動して動作するポインタが、手ぶれや脇見等によりユーザの意図に反して操作画面から外れてしまうことがある。ポインタが操作画面から外れている状態が無操作状態と見なされて無操作タイムアウト処理が実行されると、ユーザの意図に反して操作画面が消えてしまうことになる。
【0007】
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によっても装置への動
作指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部を備え、
前記制御部は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次元
操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイン
タが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする。
【0010】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力部を備
え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記出力部が前記キー操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記出力部が前記3次元操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程を有し、
前記制御工程は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次
元操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイ
ンタが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする。
【0013】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力工程を
有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記キー操作用の操作画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が
前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記3次元操作用の操作
画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場
合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によっても装置
への動作指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウ
ト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1のデジタル放送受信装置の機能ブロック図
【図2】実施例1のリモコン信号処理部の機能ブロック図
【図3】実施例1のポインタ処理部による差分座標算出例
【図4】実施例1のタイムアウト時間決定部の処理フロー図
【図5】実施例1のアプリケーション別タイムアウト時間情報の例
【図6】実施例1の無操作カウント部の処理フロー図
【図7】実施例2の無操作カウント部の処理フロー図
【図8】実施例2の有効領域判定部の処理フロー図
【図9】実施例2のアプリケーション別有効領域情報の例
【図10】実施例3のタイムアウト時間決定部の処理フロー図
【図11】実施例3のアプリケーション別・操作タイプ別タイムアウト時間情報の例
【図12】実施例3の無操作カウント部の処理フロー図
【図13】実施例2の有効領域を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照して説明する。実施例1に係るデ
ジタル放送受信装置は、リモコンに備わるキーのキー操作と、リモコンを3次元運動させ
る3次元操作と、のどちらにも連動して動作する操作画面(GUI)を表示する。ユーザは、操作画面を見ながらリモコンをキー操作及び3次元操作することにより、機能設定やチャ
ンネル切換といったデジタル放送受信装置への動作指示を視覚的に確認しながら簡単に入力することができる。
【0017】
図1は、実施例1のデジタル放送受信装置の機能ブロック図である。なお、図1において
破線で表示した有効領域判定部1100、無操作カウント部、アプリ部及びタイムアウト時間決定部の括弧書きの符号は、実施例2又は3のデジタル放送受信装置に係る構成要素を表すものであり、本実施例とは無関係である。
【0018】
リモコン信号処理部100は、リモコン信号の受光部(図示省略)を備え、受光部で受信
したリモコン信号からキーコードやポインタ座標を取得し、ユーザインタフェース部200
へ渡す。キーコードとは、チャンネル切換指示や電子番組表表示指示等の、リモコン操作によりデジタル放送受信装置へ入力可能な指示に対応して定められるコマンド体系であり、リモコン信号処理部100が保持する。
リモコン信号処理部100は、ユーザインタフェース部200より現在のポインタ座標を取得し、リモコン信号から取得した3次元操作信号(加速度信号、傾き信号)から新しいポイ
ンタ座標を算出し、ユーザインタフェース部200へ渡す。リモコン信号処理部100の詳細は後述する。本実施例では、リモコンが本発明のコントローラに相当する。
【0019】
ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100から入力されるキーコードに基づいてアプリ部400及び放送受信部700を制御する。ユーザインタフェース部200は、リモ
コン信号処理部100からのキーコードをアプリ部400及び無操作カウント部600へ渡す。ユ
ーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100からの新しいポインタ座標をポインタ作成部300、アプリ部400及び無操作カウント部600へ渡す。ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100からリモコン操作タイプの情報(キー操作又は3次元操作のいずれであるかの情報)を取得し、アプリ部400に渡す。リモコン信号処理部100がリモコン操作タイプを判別する処理は後述する。ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処
理部100から取得する現在のポインタ座標をリモコン信号処理部100へ渡す。
【0020】
ポインタ作成部300は、ユーザインタフェース部200から取得するポインタ座標に基づき、ポインタ画像を作成し、GUI重畳部900へ渡す。
【0021】
アプリ部400は、ユーザインタフェース部200から取得するキーコードに対応するアプリケーションの操作画面を作成し、GUI重畳部900へ渡す。アプリケーションは、デジタル放送受信装置本体の設定、映像入力切換、3桁チャンネル番号入力、電子番組表表示といっ
た動作指示をデジタル放送受信装置へ入力する機能を提供する。アプリ部400が、ユーザ
インタフェース部200からのキーコードやポインタ座標に従ってアプリケーションの操作
画面を制御することで、操作画面はユーザのリモコン操作に連動して動作する。操作画面は、例えば、ウィンドウ、選択肢の一覧、フォーカス枠等から構成され、操作画面の制御は、例えば、フォーカス枠の移動、画面遷移、項目選択等である。アプリ部400は、ユー
ザインタフェース部200からリモコン操作タイプの情報を取得する。アプリ部400は、タイムアウト時間決定部500に無操作タイムアウト時間の決定を依頼する。アプリ部400は、タイムアウト時間決定部500により決定された無操作タイムアウト時間を取得し、該無操作
タイムアウト時間で無操作タイムアウト処理を行なうべく、無操作期間のカウントを無操作カウント部600へ依頼する。
アプリ部400は、無操作カウント部600から無操作期間が無操作タイムアウト時間に達した旨の通知を受けると、無操作タイムアウト処理を実行する。無操作タイムアウト処理とは、操作画面を動作させるためのリモコン操作が最後に行なわれてからのリモコンの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に操作画面のGUI重畳部900への出力を自動的に停止させ、操作画面をモニタから消去する処理である。以下、無操作状態の継続期間の閾値を「無操作タイムアウト時間」と称する。また、操作画面を動作させるためのリモコン操作が最後に行なわれてからのリモコンの無操作状態の継続期間を「無操作期間」と称する。無操作期間は、ユーザインタフェース部200からのキーコード又はポインタ座標が
渡されない期間である。
本実施例では、アプリ部400が本発明の出力部に相当する。
【0022】
タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション別タイムアウト時間情報を参照して無操作タイムアウト時間を決定し、アプリ部400へ渡す。ここで、アプリケーション別タイムアウト時間情報と
は、アプリケーション毎に、無操作タイムアウト時間の初期値及び3次元操作時の割増率
を定めたテーブルである。3次元操作時の割増率とは、リモコン操作タイプが3次元操作である場合に無操作タイムアウト時間を増加補正する割合である。詳細は後述する。アプリケーション別タイムアウト時間情報は、タイムアウト時間決定部500が保持している。タ
イムアウト時間決定部500の処理の詳細は後述する。本実施例では、タイムアウト時間決
定部500が本発明の設定部に相当する。
【0023】
無操作カウント部600は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。無操作カウント部600は、無操作期間がアプリ部400の指定した無操作タイムアウト時間に達すると、アプリ部400へその旨を通知する。無操作カウント部600の詳細は後述する。
【0024】
放送受信部700は、放送波からMPEG2-TS方式で多重化された番組データを受信し、映像
、音声及びデータに分離する。ここで、データとは、データ放送用データ、字幕、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等である。放送受信部700にて
分離された圧縮符号化映像及び音声は、映像復号部800及び音声復号部(図示省略)にて
それぞれ伸張復号し、モニタやスピーカ(図示省略)にそれぞれ出力する。ここで、PSI/SIとは、任意のチャンネルや任意の番組を選定するための情報であり、チャンネル番号や番組タイトル等の情報を含む。
【0025】
映像復号部800は、放送受信部700が分離した圧縮符号化映像を伸張復号し、GUI重畳部900へ渡す。
【0026】
GUI重畳部900は、ポインタ作成部300から取得するポインタ画面やアプリ部400から取得する操作画面を、映像復号部800から入力される番組映像に重畳してモニタに出力する。
この時、番組映像を消去して操作画面のみを表示させたり、番組映像の輝度を落とし、その上に操作画面をオーバーレイ表示したりしても良い。
【0027】
時間管理部1000は、放送受信部700が分離したPSI/SI情報に含まれる時間情報に基づき
、現在時刻を管理する。また、時間管理部1000は、無操作カウント部600が無操作期間の
カウントを開始してからの時間経過を監視し、無操作カウント部600の指定した期間が経
過すると、無操作カウント部600へ指定期間が経過した旨を通知する。
【0028】
図13(A)に、操作画面が出力されている時のデジタル放送受信装置のモニタに表示さ
れる画面例を示す。図13(A)において、画面90はGUI重畳部900がモニタに出力する画面
全体を表す。画像80は映像復号部800から出力される番組映像を表す。メニュー41及び映
像設定ウィンドウ42は、アプリ部400が作成する操作画面を表す。図13(A)に示す例は、装置本体の機能設定メニューが呼び出され、機能設定メニューのうち特に映像設定が選択された場合に出力される操作画面例である。ポインタ30は、ポインタ作成部300が作成す
るポインタ画像を表す。図13(A)に示す例は、3次元操作によって映像設定のうちの明るさ調整を行なっている場合に出力される操作画面例である。図13(A)に示すように、メ
ニューアプリケーションの操作画面41及び42は、番組映像80の上にオーバーレイ表示される。リモコンの無操作状態の継続期間が無操作タイムアウト時間に達すると、無操作タイムアウト処理によってメニュー41、映像設定ウィンドウ42及びポインタ30が自動的に消去され、画面90には番組映像80のみが表示される状態になる。
【0029】
図2は、リモコン信号処理部100の機能ブロック図である。
【0030】
操作タイプ判別部101は、受信したリモコン信号のフォーマットに従い、リモコン操作
タイプがキー操作か3次元操作かを判別する。ここで、リモコン信号のフォーマットは、
キー押下状態の情報を格納するフォーマット又はセンサ状態の情報を格納するフォーマットである。
キー押下状態の情報としては、押下されたキーを特定するためのキー識別情報、押したのか放したのかの状態を表す情報、長押しか否かの状態を表す情報等がある。
センサ状態の情報としては、加速度センサ検出値及び傾きセンサ検出値がある。加速度センサ及び傾きセンサは、ユーザによる3次元操作中のリモコンの加速度及びリモコンの
傾きを検出するセンサであり、リモコンに内蔵される。操作タイプ判別部101による操作
タイプ判別処理の詳細は後述する。
操作タイプ判別部101は、リモコン操作タイプはキー操作である判別した場合、キー押
下状態の情報をキー処理部102に渡し、リモコン操作タイプは3次元操作であると判別した場合、センサ状態の情報をポインタ処理部103に渡す。
【0031】
キー処理部102は、操作タイプ判別部101からキー押下状態情報を受け取ると、該情報をキーコードへ変換し、ユーザインタフェース部200へ渡す。キー処理部102は、キー押下状態情報のうちのキー識別情報をキーコードへ変換するテーブルを保持している。キー処理部102は、キー識別情報以外のキー押下状態情報(長押しの有無等の情報)をキーコード
へ付加するルールを保持している。付加ルールの例としては、長押し有無の情報をキーコードの最上位ビットに付与する等がある。
【0032】
ポインタ処理部103は、操作タイプ判別部101からセンサ状態情報を受け取ると、該情報をポインタ座標へ変換し、ユーザインタフェース部200へ渡す。ポインタ処理部103は、加速度センサ検出値と傾きセンサ検出値から差分座標を算出する(図3を参照)。加速度セ
ンサ検出値はポインタ移動量を表し、傾きセンサ検出値はポインタ移動方向を表す。図3
に示すように、加速度センサ検出値a、傾きセンサ検出値θの場合、差分座標は(acosθ
、asinθ)である。ポインタ処理部103は、差分座標と、ユーザインタフェース部200より取得した現在のポインタ座標と、に基づいて新しいポインタ座標を算出する。
【0033】
タイムアウト時間決定部500が、アプリケーション別タイムアウト時間情報を用いて無
操作タイムアウト時間を決定する処理について説明する。図4にタイムアウト時間決定部500の処理フローを、図5にアプリケーション別タイムアウト時間情報の例を示す。
タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション識別を確認する(S501)。アプリケーション識別とは、上述した各種アプリケーションを識別する情報であり、アプリ部400は無操作タイムアウト
時間の決定依頼とともにタイムアウト時間決定部500にその情報を渡す。本実施例では、
アプリケーション識別がメニューアプリの場合を例に説明する。
タイムアウト時間決定部500は、アプリケーション別タイムアウト時間情報から、ステ
ップS501で確認したアプリケーション用の無操作タイムアウト時間の初期値を取得し、この値を無操作タイムアウト時間に設定する(S502)。図5の例では、メニューアプリ用の
無操作タイムアウト時間として1分が設定されているため、ステップS502では無操作タイ
ムアウト時間は1分に設定される。
次いで、タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400よりリモコン操作タイプの情報を取得する(S503)。
タイムアウト時間決定部500は、操作タイプが3次元操作であれば(S504のY)、アプリ
ケーション別タイムアウト時間情報からこのアプリケーション用の無操作タイムアウト時間の割増率を取得する。そして、この割増率に応じて無操作タイムアウト時間を増加補正し(S505)、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図5の例では、メニューアプリ
用の無操作タイムアウト時間の割増率は10%であるから、3次元操作の場合のメニューア
プリの無操作タイムアウト時間は1分6秒となる。
タイムアウト時間決定部500は、操作タイプが3次元操作でなければ(S504のN)、無操
作タイムアウト時間決定処理を終える。図5の例では、キー操作の場合のメニューアプリ
用の無操作タイムアウト時間は1分となる。
図5に示すように、本実施例では、アプリケーション毎に無操作タイムアウト時間の割
増率を異ならせている。例えば、アプリケーションが入力切換リストの場合の無操作タイムアウト時間の割増率は30%であるから、3次元操作の場合の無操作タイムアウト時間は1分18秒となる。同様にアプリケーションが3桁番号入力の場合の無操作タイムアウト時間
の割増率は50%であるから、3次元操作の場合の無操作タイムアウト時間は1分30秒となる。
【0034】
無操作カウント部600が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図6に無操作カウント部600の処理フローを示す。
無操作カウント部600は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間をカウント値に設定する(S601)。無操作カウン
ト部600は、時間管理部1000より1秒経過した旨の通知を待ち(S602)、通知があれば(S602のY)、カウント値を1秒分減算する(S603)。次いで、無操作カウント部600は、カウ
ント値を確認し(S604)、カウント値が0秒であれば(S604のY)、アプリ部400へ無操作
期間が無操作タイムアウト時間に達した旨を通知し(S606)、無操作期間のカウント処理を終える。
無操作カウント部600は、カウント値が0秒でなければ(S604のN)、3次元操作又はキー操作が発生したか(ユーザインタフェース部200より渡されたか)を確認する(S605)。
無操作カウント部600は、3次元操作又はキー操作が発生していれば(S605のY)、無操
作期間のカウントをリセットする(アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間をカ
ウント値に設定し直す)(S601)。
無操作カウント部600は、3次元操作又はキー操作が発生していなければ(S605のN)、
無操作期間のカウントを継続する(時間管理部1000からの1秒経過した旨の通知を待つ)
(S602)。
本実施例では、無操作カウント部600が本発明の制御部に相当する。
【0035】
以上説明したように、本実施例によれば、3次元操作時にはキー操作時よりも無操作タ
イムアウト時間が長く設定される。これにより、3次元操作中に手ぶれや脇見等によりポ
インタが操作画面から外れて、それが無操作期間としてカウントされても、無操作タイムアウト処理によってメニュー画面がユーザの意図に反して消去されしまうことを抑制できる。
【0036】
本実施例ではメニューアプリについてのみ説明したが、入力切換アプリや3桁チャンネ
ル番号入力アプリ、電子番組表アプリでも同様の効果が得られる。その場合、図5に示す
ように、アプリケーション毎に3次元操作時の無操作タイムアウト時間の割増率を変えて
いる。例えば、3桁チャンネル番号入力を行なう場合、ユーザがチャンネル番号の確認の
ために新聞や雑誌のテレビ欄に目を落とす際にポインタが操作画面外に出やすく、意図しない無操作期間のカウントがなされる可能性が高い。図5の例では、その点を鑑みて3桁チャンネル番号入力アプリの場合には3次元操作時の無操作タイムアウト時間の割増率を他
のアプリケーションより大きく設定している。このように、3次元操作時にポインタが操
作画面外から出る事象の起こり易さを考慮して、3次元操作時の無操作タイムアウト時間
の割増率をアプリケーション毎に設定しても良い。これにより、ユーザが操作画面を介したデジタル放送受信装置への指示入力を3次元操作によって行なっている場合に、ユーザ
の意図に反して操作画面が無操作タイムアウト処理によって消えてしまうことをより確実に抑制できる。
【0037】
(実施例2)
本実施例では、ポインタ座標が操作画面の所定の有効領域内に在るか否かに応じて無操作期間のカウントを変える場合について説明する。
【0038】
本実施例のデジタル放送受信装置の機能ブロック図は、実施例1で説明した図1の機能ブロック図において、破線で示した有効領域判定部1100を追加したものである。その他の構成要素については実施例1と同等である。但し、無操作カウント部については、実施例1の無操作カウント部600とは処理内容が異なるため、本実施例では符号を変更して無操作カ
ウント部601とする。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0039】
無操作カウント部601は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。実施例1では、単にユーザインタフェース部200からのキーコード又はポインタ座標が渡されない期間を無操作期間としてカウントしたが、本実施例の無操作期間のカウント方法は実施例1とは異なる。詳細は後述する。
操作カウント部601は、ユーザインタフェース部200からポインタ座標が渡された場合は、ポインタ座標が有効領域内か否か判定をするよう有効領域判定部1100へ依頼する。無操作カウント部601の詳細は後述する。
【0040】
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601から有効領域判定依頼を受け取ると、ア
プリケーション別有効領域情報を参照してポインタ座標が有効領域内か否かを判定し、判定結果を無操作カウント部601へ渡す。ここで、有効領域とは、3次元操作時にポインタ座標がその領域内に入っていれば無操作状態とはみなされないような所定の領域である。ア
プリケーション別有効領域情報とは、アプリケーション毎に定められた有効領域の情報を格納するテーブルであり、操作画面のレイアウト情報(左上座標、幅、高さ)及び3次元
操作時に有効になるマージン領域の情報を含む。3次元操作時のマージン領域とは、操作
画面の周囲に設定される領域であり、操作画面の領域とともに3次元操作時の有効領域を
構成する。アプリケーション別有効領域情報は、有効領域判定部1100が保持している。有効領域判定部1100の詳細は後述する。本実施例では、操作画面の領域及びマージン領域を合わせた領域が、本発明の所定の有効領域に相当する。
【0041】
図13(B)は、操作画面、マージン領域及び有効領域を説明するための図である。図13
(B)において、図13(A)と同等の構成要素については同じ符号及び名称を用いて説明を省略する。操作画面(メニュー41及び映像設定ウィンドウ42)の周囲に設定された斜線を施した領域110がマージン領域である。このマージン領域と操作画面41及び42の領域とを
合わせた領域が有効領域である。図13(B)に示す例では、ポインタ30の座標は操作画面41及び42の領域から外れているが、マージン領域110に入っているので、ポインタ30の座標は有効領域内である。従って、図13(B)に示す状態は、無操作状態とはみなされない。
すなわち、ユーザが3次元操作中に手ぶれや脇見によってポインタ30が操作画面41及び42
の領域から外れてしまっても、無操作期間のカウントは行なわれない。
【0042】
無操作カウント部601が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図7に無操作カウント部601の処理フローを示す。図7
の処理フローにおいて、ステップS611〜ステップS615の処理及びステップS619の処理は、実施例1で説明した図6のステップS601〜ステップS605の処理及びステップS606の処理とそれぞれ同等であるから説明を省略する。
無操作カウント部601は、3次元操作又はキー操作が発生していれば(S615のY)、それ
が3次元操作であるか判定する(S616)。いずれの操作も発生していなければ(S615のN)、ステップS612に戻る。
3次元操作が発生している場合(S616のY)、無操作カウント部601は、ユーザインタフ
ェース部200よりポインタ座標を取得し、該ポインタ座標が有効領域内か否か判定するよ
う有効領域判定部1100に依頼する(S617)。
キー操作が発生している場合(S616のN)、無操作カウント部601は、アプリ部400が指
定した無操作タイムアウト時間をカウント値に設定し直す(S611)。
無操作カウント部601は、有効領域判定部1100から取得した判定結果に基づいて、ポイ
ンタ座標が有効領域内であるか判定する(S618)
ポインタ座標が有効領域内の場合(S618のY)、無操作カウント部601は、無操作期間のカウントをリセットする(アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間にカウント値
に設定し直す)(S611)。
ポインタ座標が有効領域内でなければ(S618のN)、無操作カウント部601は、無操作期間のカウントを継続する(時間管理部1000からの1秒経過した旨の通知を待つ)(S612)
。
【0043】
有効領域判定部1100が、アプリケーション別有効領域情報を用いてポインタ座標が有効領域内か否かを判定する処理について説明する。図8に有効領域判定部1100の処理フロー
を、図9にアプリケーション別有効領域情報の例を示す。
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601からポインタ座標が有効領域内か否かの
判定依頼を受け取ると、アプリケーション識別を確認し(S1101)、アプリケーション別
有効領域情報に基づき有効領域を算出する(S1102)。
図9の例では、メニューアプリの場合、有効領域のX座標は、640(左上座標のX座標660
からマージン20を引いた値)から1280(左上座標のX座標660に幅600とマージン20を足し
た値)までとなる。また、有効領域のY座標は、420(左上座標のY座標440からマージン20を引いた値)から660(左上座標のY座標440に高さ200とマージン20を足した値)までとな
る。
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601よりポインタ座標を取得し(S1103)、該ポインタ座標がステップS1102で算出した有効領域内であるか判定する(S1104)。
ポインタ座標が有効領域内の場合(S1104のY)、有効領域判定部1100は、有効と判定する(S1105)。この場合、ステップS618のYの場合の処理が行なわれ、無操作期間のカウントがリセットされる。
ポインタ座標が有効領域内でない場合(S1104のN)、有効領域判定部1100は、無効と判定する(S1106)。この場合、ステップS618のNの場合の処理が行なわれ、無操作期間のカウントが継続される。
例えば、メニューアプリの場合、ポインタ座標が(650,500)であるとすれば「有効」
と判定され、ポインタ座標が(630,500)であるとすれば「無効」と判定される。
本実施例では、無操作カウント部601及び有効領域判定部1100が本発明の制御部に相当
する。
【0044】
以上説明したように、本実施例によれば、3次元操作時には、操作画面からポインタ座
標が外れた場合であっても、操作画面に設定されるマージン領域内にポインタ座標がある場合には、無操作期間としてカウントされない。これにより、3次元操作中にユーザの手
ぶれや脇見等によりポインタが操作画面から意図せず外れてしまった場合であっても、それが無操作状態とみなされることが抑制される。従って、3次元操作中に無操作タイムア
ウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消えてしまうことを抑制できる。
【0045】
(実施例3)
本発明に係るデジタル放送受信装置では、操作画面が想定する操作タイプと異なる操作タイプで操作画面を動作させるためのリモコン操作が行なわれている場合には、無操作タイムアウト時間が長く設定される。そのため、キー操作用の操作画面出力時に3次元操作
によるリモコン操作が行なわれている場合や、3次元操作用の操作画面出力時にキー操作
によるリモコン操作が行なわれている場合には、無操作状態の継続時間は無操作タイムアウト時間に達しにくくなる。よって、想定する操作タイプと異なる操作タイプのリモコン操作が行なわれている場合には、無操作タイムアウト処理が実行されにくくなる。これにより、キー操作及び3次元操作のいずれのリモコン操作によっても動作させることができ
る操作画面を出力するデジタル放送受信装置においても、ユーザの意図に反して無操作タイムアウト処理が実行されてしまうことを抑制できる。
【0046】
本実施例は、リモコン操作タイプによって操作画面が異なる場合に、どちらの操作タイプ用画面をどちらの操作タイプで操作しているかに応じて操作画面の無操作タイムアウト時間を決定する場合について述べる。
【0047】
本実施例のデジタル放送受信装置の機能ブロック図は、実施例1で説明した図1の機能ブロック図と同等である。但し、無操作カウント部、アプリ部及びタイムアウト時間決定部については実施例1とは処理内容が異なるため、本実施例では符号を変更してそれぞれ無
操作カウント部602、アプリ部401及びタイムアウト時間決定部501とする。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0048】
アプリ部401は、ユーザインタフェース部200からキーコード及びリモコン操作タイプの情報を取得すると、キーコードに対応するアプリケーションの、リモコン操作タイプに応じた操作画面を作成し、GUI重畳部900へ渡す。
アプリ部401は、タイムアウト時間決定部501にタイムアウト時間の決定依頼をする際に、アプリケーション操作画面の画面タイプ(キー操作用画面か3次元操作用画面か)の情
報をタイムアウト時間決定部501に渡す。その他の点は実施例1のアプリ部400と同等であ
る。
本実施例では、アプリ部401が本発明の出力部に相当する。
【0049】
タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間情報を参照して無操作タイムアウト時間を決定し、アプリ部401へ渡す。ここで、アプリケーション別・画面タ
イプ別タイムアウト時間情報とは、アプリケーション毎に、キー操作用画面の無操作タイムアウト時間の初期値、3次元操作用画面の無操作タイムアウト時間の初期値及び割増率
を定めたテーブルである。ここで、割増率とは、操作画面の画面タイプと、無操作期間カウント中に取得したリモコン操作タイプとが一致しない場合に、無操作タイムアウト時間を増加補正する割合である。詳細は後述する。アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間情報は、タイムアウト時間決定部501が保持している。タイムアウト時間決定
部501の詳細は後述する。
【0050】
無操作カウント部602は、アプリ部401から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。ここで、無操作期間とは、ユーザインタフェース部200からのキーコ
ード又はポインタ座標が渡されない期間である。
無操作カウント部602は、無操作期間がアプリ部401の指定した無操作タイムアウト時間に達すると、アプリ部401へその旨を通知する。本実施例の無操作カウント部602は、無操作期間のカウント中にリモコン操作タイプが変わった場合は、無操作タイムアウト時間を設定し直す点で実施例1と異なる。無操作カウント部602の詳細は後述する。
【0051】
タイムアウト時間決定部501が、アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間
情報を用いて無操作タイムアウト時間を決定する処理について説明する。
図10にタイムアウト時間決定部501の処理フローを、図11にアプリケーション別・画面
タイプ別タイムアウト時間情報の例を示す。
タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション識別及び操作画面の画面タイプを確認する(S511)。ここで画面タイプの情報とは、操作画面がキー操作用画面であるか3次元操作画面であるかを
示す情報である。
次いで、タイムアウト時間決定部501は、アプリケーション別・画面タイプ別タイムア
ウト時間情報から、ステップS511で確認したアプリケーション及び画面タイプ用の無操作タイムアウト時間の初期値を取得する。そして、この値を無操作タイムアウト時間に設定する(S512)。図11の例では、メニューアプリ用の無操作タイムアウト時間の初期値は、画面タイプがキー操作であれば1分、画面タイプが3次元操作であれば1分6秒に設定されている。
次いで、タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401よりリモコン操作タイプを取得し(S513)、リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致しているか判定する(S514)。
リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致している場合(S514のY)、タイムアウ
ト時間決定部501は、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図11の例では、無操作
タイムアウト時間は、操作画面タイプがキー操作であって且つステップS513で取得したリモコン操作タイプがキー操作の場合1分に設定される。また、操作画面タイプが3次元操作であって且つステップS513で取得したリモコン操作タイプが3次元操作の場合、無操作タ
イムアウト時間は1分6秒に設定される。
リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致していない場合(S514のN)、タイムア
ウト時間決定部501は、アプリケーション別・操作タイプ別タイムアウト時間情報からこ
のアプリケーション用の割増率を取得する。そして、この割増率に応じて無操作タイムアウト時間を増加補正し(S515)、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図11の例では、無操作タイムアウト時間は、画面タイプがキー操作であってリモコン操作タイプが3
次元操作の場合、1分の10%増しで1分6秒に設定される。また、画面タイプが3次元操作であってリモコン操作タイプがキー操作の場合、無操作タイムアウト時間は1分6秒の10%増
しで1分13秒に設定される。
【0052】
無操作カウント部602が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図12に無操作カウント部602の処理フローを示す。
無操作カウント部602は、アプリ部401から無操作カウント依頼を受け取ると、画面タイプを取得して記憶する(S621)。続くステップS622〜ステップS626の処理は、実施例1で
説明した図6のステップS601〜ステップS605の処理と同等であるから説明を省略する。
本実施例では、ステップS626において3次元操作又はキー操作が発生している場合(S626のY)、無操作カウント部602は、発生したリモコン操作の操作タイプが記憶している画
面タイプと一致するか確認する(S627)。いずれの操作も発生していない場合(S626のN
)、ステップS623に戻る。
発生した操作タイプが記憶している画面タイプと一致する場合(S627のY)、無操作カ
ウント部602は、ステップS622でセットした無操作タイムアウト時間をカウント値に設定
し直して無操作期間のカウントをリセットする(S622)。
発生した操作タイプが記憶している画面タイプと一致しない場合(S627のN)、無操作
カウント部602は、操作タイプを記憶し直し(S628)、割増率により増加補正した新しい
無操作タイムアウト時間をアプリ部401より取得する(S629)。そして、取得した無操作
タイムアウト時間をカウント値に設定し直して無操作期間のカウントをリセットする(S622)。
例えば、最初にユーザインタフェース部200よりメニュー画面の呼出指示があった時の
リモコン操作タイプがキー操作であれば、アプリ部401はキー操作用画面のメニュー画面
を作成する。以後、無操作期間カウント中にキー操作が発生すると、無操作タイムアウト時間は1分のまま、カウント値を1分に設定して無操作期間のカウントを始める。一方、無操作期間カウント中に3次元操作が発生すると、無操作タイムアウト時間を1分6秒に増加
補正し、カウント値を1分6秒に設定して無操作期間のカウントを始める。無操作タイムアウト時間が1分6秒に設定された状態での無操作期間カウント中にキー操作が発生すると、無操作タイムアウト時間を1分に戻し、カウント値を1分に設定して無操作期間のカウントを始める。
本実施例では、無操作カウント部602が本発明の制御部に相当する。
【0053】
このように、本実施例では、キー操作用画面で3次元操作をする場合や3次元操作用画面でキー操作をする場合のように、操作画面が想定している操作タイプのリモコン操作が行なわれていない場合は、無操作タイムアウト時間が長く設定される。これにより、操作画面の出力時にユーザがキー操作でリモコン操作する場合も、3次元操作でリモコン操作す
る場合も、操作画面がユーザの意図に反して無操作タイムアウト処理によって消えてしまうことを抑制できる。
【0054】
以上説明した各実施例は、本発明の実施形態の例示であって、上記説明した実施例には本発明の技術的範囲内で変更を加えても良い。例えば、上記各実施例ではキー操作及び3
次元操作の両方が可能なリモコンを用いて、リモコン信号フォーマットにより操作タイプを判別する例を説明したが、キー操作用リモコンと3次元操作用リモコンとが別個のもの
であっても良い。その場合、どちらのリモコンから発せられた信号であるかを識別する情報をリモコン信号に付加するようにして、その識別情報を参照してリモコン信号処理部100がリモコンの操作タイプを判別するようにしても良い。
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらの操作タイプにも連動して動作する操作画
面を出力する映像出力装置であれば、デジタル放送受信装置以外にもレコーダ、メディアプレーヤ、ゲーム機等の映像出力装置にも適用できる。
【符号の説明】
【0055】
400:アプリ部、500:タイムアウト時間決定部、600:無操作カウント部
【技術分野】
【0001】
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によって装置への動作
指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置及び映像出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル放送受信装置は、電子番組表や装置の動作設定機能等において、コントローラに備わるキーのキー操作に応じて動作する操作画面(GUI)を出力する。ユーザは、操作
画面が出力されている場合には、コントローラの矢印キーや決定キーを操作して操作画面に表示されるフォーカス枠を移動させたりフォーカスされている項目を選択したりすることにより、装置への動作指示を入力することができる。
一方、加速度センサや傾きセンサを備えたコントローラを備え、コントローラを3次元
運動させた時のこれらのセンサの検出値に応じて動作する操作画面を出力する映像出力装置も今後普及すると考えられる。このような映像出力装置では、ユーザは、コントローラを3次元運動させて操作画面に表示されるポインタを移動させたりポインタが合っている
項目を選択したりすることにより、装置への動作指示を入力することができる。
キー操作用コントローラと3次元操作用コントローラの両方を備え、又はキー操作及び3次元操作の両方が可能なコントローラを備え、いずれの操作にも連動する操作画面を介して装置への動作指示の入力が可能な映像出力装置も考えられる。
【0003】
特許文献1には、画面に表示される項目を選択するためのモードをポインタモードから
カーソルモードへ切り換えた際のカーソル表示位置を決める方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-180803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
操作画面が出力されている状態で、操作画面を動作させるためのコントローラの操作が行なわれない無操作状態が所定時間継続した場合に、操作画面を自動的に消去したり電源オフ等の省電力モードに移行したりする無操作タイムアウト処理がある。例えば、デジタル放送受信装置の場合には、装置の動作設定機能のメニュー画面が表示されている状態で無操作状態が所定時間継続すると、自動的にメニュー画面を消去して番組視聴画面へ戻る無操作タイムアウト処理が行なわれることがある。
【0006】
ユーザがキー操作によって操作画面を動作させるための操作を行なっている場合、キー操作に連動して動作するフォーカス枠等は操作画面内のどこかにある。しかしながら、ユーザが3次元操作によって操作画面を動作させるための操作を行なっている場合、3次元操作に連動して動作するポインタが、手ぶれや脇見等によりユーザの意図に反して操作画面から外れてしまうことがある。ポインタが操作画面から外れている状態が無操作状態と見なされて無操作タイムアウト処理が実行されると、ユーザの意図に反して操作画面が消えてしまうことになる。
【0007】
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によっても装置への動
作指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部を備え、
前記制御部は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次元
操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイン
タが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする。
【0010】
本発明の映像出力装置は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力部を備
え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記出力部が前記キー操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記出力部が前記3次元操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする。
【0012】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程を有し、
前記制御工程は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次
元操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイ
ンタが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする。
【0013】
本発明の映像出力方法は、
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力工程を
有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記キー操作用の操作画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が
前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記3次元操作用の操作
画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場
合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、キー操作及び3次元操作のどちらのコントローラ操作によっても装置
への動作指示を入力可能な操作画面を出力する映像出力装置において、無操作タイムアウ
ト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消去されることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施例1のデジタル放送受信装置の機能ブロック図
【図2】実施例1のリモコン信号処理部の機能ブロック図
【図3】実施例1のポインタ処理部による差分座標算出例
【図4】実施例1のタイムアウト時間決定部の処理フロー図
【図5】実施例1のアプリケーション別タイムアウト時間情報の例
【図6】実施例1の無操作カウント部の処理フロー図
【図7】実施例2の無操作カウント部の処理フロー図
【図8】実施例2の有効領域判定部の処理フロー図
【図9】実施例2のアプリケーション別有効領域情報の例
【図10】実施例3のタイムアウト時間決定部の処理フロー図
【図11】実施例3のアプリケーション別・操作タイプ別タイムアウト時間情報の例
【図12】実施例3の無操作カウント部の処理フロー図
【図13】実施例2の有効領域を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0016】
(実施例1)
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照して説明する。実施例1に係るデ
ジタル放送受信装置は、リモコンに備わるキーのキー操作と、リモコンを3次元運動させ
る3次元操作と、のどちらにも連動して動作する操作画面(GUI)を表示する。ユーザは、操作画面を見ながらリモコンをキー操作及び3次元操作することにより、機能設定やチャ
ンネル切換といったデジタル放送受信装置への動作指示を視覚的に確認しながら簡単に入力することができる。
【0017】
図1は、実施例1のデジタル放送受信装置の機能ブロック図である。なお、図1において
破線で表示した有効領域判定部1100、無操作カウント部、アプリ部及びタイムアウト時間決定部の括弧書きの符号は、実施例2又は3のデジタル放送受信装置に係る構成要素を表すものであり、本実施例とは無関係である。
【0018】
リモコン信号処理部100は、リモコン信号の受光部(図示省略)を備え、受光部で受信
したリモコン信号からキーコードやポインタ座標を取得し、ユーザインタフェース部200
へ渡す。キーコードとは、チャンネル切換指示や電子番組表表示指示等の、リモコン操作によりデジタル放送受信装置へ入力可能な指示に対応して定められるコマンド体系であり、リモコン信号処理部100が保持する。
リモコン信号処理部100は、ユーザインタフェース部200より現在のポインタ座標を取得し、リモコン信号から取得した3次元操作信号(加速度信号、傾き信号)から新しいポイ
ンタ座標を算出し、ユーザインタフェース部200へ渡す。リモコン信号処理部100の詳細は後述する。本実施例では、リモコンが本発明のコントローラに相当する。
【0019】
ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100から入力されるキーコードに基づいてアプリ部400及び放送受信部700を制御する。ユーザインタフェース部200は、リモ
コン信号処理部100からのキーコードをアプリ部400及び無操作カウント部600へ渡す。ユ
ーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100からの新しいポインタ座標をポインタ作成部300、アプリ部400及び無操作カウント部600へ渡す。ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処理部100からリモコン操作タイプの情報(キー操作又は3次元操作のいずれであるかの情報)を取得し、アプリ部400に渡す。リモコン信号処理部100がリモコン操作タイプを判別する処理は後述する。ユーザインタフェース部200は、リモコン信号処
理部100から取得する現在のポインタ座標をリモコン信号処理部100へ渡す。
【0020】
ポインタ作成部300は、ユーザインタフェース部200から取得するポインタ座標に基づき、ポインタ画像を作成し、GUI重畳部900へ渡す。
【0021】
アプリ部400は、ユーザインタフェース部200から取得するキーコードに対応するアプリケーションの操作画面を作成し、GUI重畳部900へ渡す。アプリケーションは、デジタル放送受信装置本体の設定、映像入力切換、3桁チャンネル番号入力、電子番組表表示といっ
た動作指示をデジタル放送受信装置へ入力する機能を提供する。アプリ部400が、ユーザ
インタフェース部200からのキーコードやポインタ座標に従ってアプリケーションの操作
画面を制御することで、操作画面はユーザのリモコン操作に連動して動作する。操作画面は、例えば、ウィンドウ、選択肢の一覧、フォーカス枠等から構成され、操作画面の制御は、例えば、フォーカス枠の移動、画面遷移、項目選択等である。アプリ部400は、ユー
ザインタフェース部200からリモコン操作タイプの情報を取得する。アプリ部400は、タイムアウト時間決定部500に無操作タイムアウト時間の決定を依頼する。アプリ部400は、タイムアウト時間決定部500により決定された無操作タイムアウト時間を取得し、該無操作
タイムアウト時間で無操作タイムアウト処理を行なうべく、無操作期間のカウントを無操作カウント部600へ依頼する。
アプリ部400は、無操作カウント部600から無操作期間が無操作タイムアウト時間に達した旨の通知を受けると、無操作タイムアウト処理を実行する。無操作タイムアウト処理とは、操作画面を動作させるためのリモコン操作が最後に行なわれてからのリモコンの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に操作画面のGUI重畳部900への出力を自動的に停止させ、操作画面をモニタから消去する処理である。以下、無操作状態の継続期間の閾値を「無操作タイムアウト時間」と称する。また、操作画面を動作させるためのリモコン操作が最後に行なわれてからのリモコンの無操作状態の継続期間を「無操作期間」と称する。無操作期間は、ユーザインタフェース部200からのキーコード又はポインタ座標が
渡されない期間である。
本実施例では、アプリ部400が本発明の出力部に相当する。
【0022】
タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション別タイムアウト時間情報を参照して無操作タイムアウト時間を決定し、アプリ部400へ渡す。ここで、アプリケーション別タイムアウト時間情報と
は、アプリケーション毎に、無操作タイムアウト時間の初期値及び3次元操作時の割増率
を定めたテーブルである。3次元操作時の割増率とは、リモコン操作タイプが3次元操作である場合に無操作タイムアウト時間を増加補正する割合である。詳細は後述する。アプリケーション別タイムアウト時間情報は、タイムアウト時間決定部500が保持している。タ
イムアウト時間決定部500の処理の詳細は後述する。本実施例では、タイムアウト時間決
定部500が本発明の設定部に相当する。
【0023】
無操作カウント部600は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。無操作カウント部600は、無操作期間がアプリ部400の指定した無操作タイムアウト時間に達すると、アプリ部400へその旨を通知する。無操作カウント部600の詳細は後述する。
【0024】
放送受信部700は、放送波からMPEG2-TS方式で多重化された番組データを受信し、映像
、音声及びデータに分離する。ここで、データとは、データ放送用データ、字幕、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)等である。放送受信部700にて
分離された圧縮符号化映像及び音声は、映像復号部800及び音声復号部(図示省略)にて
それぞれ伸張復号し、モニタやスピーカ(図示省略)にそれぞれ出力する。ここで、PSI/SIとは、任意のチャンネルや任意の番組を選定するための情報であり、チャンネル番号や番組タイトル等の情報を含む。
【0025】
映像復号部800は、放送受信部700が分離した圧縮符号化映像を伸張復号し、GUI重畳部900へ渡す。
【0026】
GUI重畳部900は、ポインタ作成部300から取得するポインタ画面やアプリ部400から取得する操作画面を、映像復号部800から入力される番組映像に重畳してモニタに出力する。
この時、番組映像を消去して操作画面のみを表示させたり、番組映像の輝度を落とし、その上に操作画面をオーバーレイ表示したりしても良い。
【0027】
時間管理部1000は、放送受信部700が分離したPSI/SI情報に含まれる時間情報に基づき
、現在時刻を管理する。また、時間管理部1000は、無操作カウント部600が無操作期間の
カウントを開始してからの時間経過を監視し、無操作カウント部600の指定した期間が経
過すると、無操作カウント部600へ指定期間が経過した旨を通知する。
【0028】
図13(A)に、操作画面が出力されている時のデジタル放送受信装置のモニタに表示さ
れる画面例を示す。図13(A)において、画面90はGUI重畳部900がモニタに出力する画面
全体を表す。画像80は映像復号部800から出力される番組映像を表す。メニュー41及び映
像設定ウィンドウ42は、アプリ部400が作成する操作画面を表す。図13(A)に示す例は、装置本体の機能設定メニューが呼び出され、機能設定メニューのうち特に映像設定が選択された場合に出力される操作画面例である。ポインタ30は、ポインタ作成部300が作成す
るポインタ画像を表す。図13(A)に示す例は、3次元操作によって映像設定のうちの明るさ調整を行なっている場合に出力される操作画面例である。図13(A)に示すように、メ
ニューアプリケーションの操作画面41及び42は、番組映像80の上にオーバーレイ表示される。リモコンの無操作状態の継続期間が無操作タイムアウト時間に達すると、無操作タイムアウト処理によってメニュー41、映像設定ウィンドウ42及びポインタ30が自動的に消去され、画面90には番組映像80のみが表示される状態になる。
【0029】
図2は、リモコン信号処理部100の機能ブロック図である。
【0030】
操作タイプ判別部101は、受信したリモコン信号のフォーマットに従い、リモコン操作
タイプがキー操作か3次元操作かを判別する。ここで、リモコン信号のフォーマットは、
キー押下状態の情報を格納するフォーマット又はセンサ状態の情報を格納するフォーマットである。
キー押下状態の情報としては、押下されたキーを特定するためのキー識別情報、押したのか放したのかの状態を表す情報、長押しか否かの状態を表す情報等がある。
センサ状態の情報としては、加速度センサ検出値及び傾きセンサ検出値がある。加速度センサ及び傾きセンサは、ユーザによる3次元操作中のリモコンの加速度及びリモコンの
傾きを検出するセンサであり、リモコンに内蔵される。操作タイプ判別部101による操作
タイプ判別処理の詳細は後述する。
操作タイプ判別部101は、リモコン操作タイプはキー操作である判別した場合、キー押
下状態の情報をキー処理部102に渡し、リモコン操作タイプは3次元操作であると判別した場合、センサ状態の情報をポインタ処理部103に渡す。
【0031】
キー処理部102は、操作タイプ判別部101からキー押下状態情報を受け取ると、該情報をキーコードへ変換し、ユーザインタフェース部200へ渡す。キー処理部102は、キー押下状態情報のうちのキー識別情報をキーコードへ変換するテーブルを保持している。キー処理部102は、キー識別情報以外のキー押下状態情報(長押しの有無等の情報)をキーコード
へ付加するルールを保持している。付加ルールの例としては、長押し有無の情報をキーコードの最上位ビットに付与する等がある。
【0032】
ポインタ処理部103は、操作タイプ判別部101からセンサ状態情報を受け取ると、該情報をポインタ座標へ変換し、ユーザインタフェース部200へ渡す。ポインタ処理部103は、加速度センサ検出値と傾きセンサ検出値から差分座標を算出する(図3を参照)。加速度セ
ンサ検出値はポインタ移動量を表し、傾きセンサ検出値はポインタ移動方向を表す。図3
に示すように、加速度センサ検出値a、傾きセンサ検出値θの場合、差分座標は(acosθ
、asinθ)である。ポインタ処理部103は、差分座標と、ユーザインタフェース部200より取得した現在のポインタ座標と、に基づいて新しいポインタ座標を算出する。
【0033】
タイムアウト時間決定部500が、アプリケーション別タイムアウト時間情報を用いて無
操作タイムアウト時間を決定する処理について説明する。図4にタイムアウト時間決定部500の処理フローを、図5にアプリケーション別タイムアウト時間情報の例を示す。
タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション識別を確認する(S501)。アプリケーション識別とは、上述した各種アプリケーションを識別する情報であり、アプリ部400は無操作タイムアウト
時間の決定依頼とともにタイムアウト時間決定部500にその情報を渡す。本実施例では、
アプリケーション識別がメニューアプリの場合を例に説明する。
タイムアウト時間決定部500は、アプリケーション別タイムアウト時間情報から、ステ
ップS501で確認したアプリケーション用の無操作タイムアウト時間の初期値を取得し、この値を無操作タイムアウト時間に設定する(S502)。図5の例では、メニューアプリ用の
無操作タイムアウト時間として1分が設定されているため、ステップS502では無操作タイ
ムアウト時間は1分に設定される。
次いで、タイムアウト時間決定部500は、アプリ部400よりリモコン操作タイプの情報を取得する(S503)。
タイムアウト時間決定部500は、操作タイプが3次元操作であれば(S504のY)、アプリ
ケーション別タイムアウト時間情報からこのアプリケーション用の無操作タイムアウト時間の割増率を取得する。そして、この割増率に応じて無操作タイムアウト時間を増加補正し(S505)、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図5の例では、メニューアプリ
用の無操作タイムアウト時間の割増率は10%であるから、3次元操作の場合のメニューア
プリの無操作タイムアウト時間は1分6秒となる。
タイムアウト時間決定部500は、操作タイプが3次元操作でなければ(S504のN)、無操
作タイムアウト時間決定処理を終える。図5の例では、キー操作の場合のメニューアプリ
用の無操作タイムアウト時間は1分となる。
図5に示すように、本実施例では、アプリケーション毎に無操作タイムアウト時間の割
増率を異ならせている。例えば、アプリケーションが入力切換リストの場合の無操作タイムアウト時間の割増率は30%であるから、3次元操作の場合の無操作タイムアウト時間は1分18秒となる。同様にアプリケーションが3桁番号入力の場合の無操作タイムアウト時間
の割増率は50%であるから、3次元操作の場合の無操作タイムアウト時間は1分30秒となる。
【0034】
無操作カウント部600が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図6に無操作カウント部600の処理フローを示す。
無操作カウント部600は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間をカウント値に設定する(S601)。無操作カウン
ト部600は、時間管理部1000より1秒経過した旨の通知を待ち(S602)、通知があれば(S602のY)、カウント値を1秒分減算する(S603)。次いで、無操作カウント部600は、カウ
ント値を確認し(S604)、カウント値が0秒であれば(S604のY)、アプリ部400へ無操作
期間が無操作タイムアウト時間に達した旨を通知し(S606)、無操作期間のカウント処理を終える。
無操作カウント部600は、カウント値が0秒でなければ(S604のN)、3次元操作又はキー操作が発生したか(ユーザインタフェース部200より渡されたか)を確認する(S605)。
無操作カウント部600は、3次元操作又はキー操作が発生していれば(S605のY)、無操
作期間のカウントをリセットする(アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間をカ
ウント値に設定し直す)(S601)。
無操作カウント部600は、3次元操作又はキー操作が発生していなければ(S605のN)、
無操作期間のカウントを継続する(時間管理部1000からの1秒経過した旨の通知を待つ)
(S602)。
本実施例では、無操作カウント部600が本発明の制御部に相当する。
【0035】
以上説明したように、本実施例によれば、3次元操作時にはキー操作時よりも無操作タ
イムアウト時間が長く設定される。これにより、3次元操作中に手ぶれや脇見等によりポ
インタが操作画面から外れて、それが無操作期間としてカウントされても、無操作タイムアウト処理によってメニュー画面がユーザの意図に反して消去されしまうことを抑制できる。
【0036】
本実施例ではメニューアプリについてのみ説明したが、入力切換アプリや3桁チャンネ
ル番号入力アプリ、電子番組表アプリでも同様の効果が得られる。その場合、図5に示す
ように、アプリケーション毎に3次元操作時の無操作タイムアウト時間の割増率を変えて
いる。例えば、3桁チャンネル番号入力を行なう場合、ユーザがチャンネル番号の確認の
ために新聞や雑誌のテレビ欄に目を落とす際にポインタが操作画面外に出やすく、意図しない無操作期間のカウントがなされる可能性が高い。図5の例では、その点を鑑みて3桁チャンネル番号入力アプリの場合には3次元操作時の無操作タイムアウト時間の割増率を他
のアプリケーションより大きく設定している。このように、3次元操作時にポインタが操
作画面外から出る事象の起こり易さを考慮して、3次元操作時の無操作タイムアウト時間
の割増率をアプリケーション毎に設定しても良い。これにより、ユーザが操作画面を介したデジタル放送受信装置への指示入力を3次元操作によって行なっている場合に、ユーザ
の意図に反して操作画面が無操作タイムアウト処理によって消えてしまうことをより確実に抑制できる。
【0037】
(実施例2)
本実施例では、ポインタ座標が操作画面の所定の有効領域内に在るか否かに応じて無操作期間のカウントを変える場合について説明する。
【0038】
本実施例のデジタル放送受信装置の機能ブロック図は、実施例1で説明した図1の機能ブロック図において、破線で示した有効領域判定部1100を追加したものである。その他の構成要素については実施例1と同等である。但し、無操作カウント部については、実施例1の無操作カウント部600とは処理内容が異なるため、本実施例では符号を変更して無操作カ
ウント部601とする。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0039】
無操作カウント部601は、アプリ部400から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。実施例1では、単にユーザインタフェース部200からのキーコード又はポインタ座標が渡されない期間を無操作期間としてカウントしたが、本実施例の無操作期間のカウント方法は実施例1とは異なる。詳細は後述する。
操作カウント部601は、ユーザインタフェース部200からポインタ座標が渡された場合は、ポインタ座標が有効領域内か否か判定をするよう有効領域判定部1100へ依頼する。無操作カウント部601の詳細は後述する。
【0040】
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601から有効領域判定依頼を受け取ると、ア
プリケーション別有効領域情報を参照してポインタ座標が有効領域内か否かを判定し、判定結果を無操作カウント部601へ渡す。ここで、有効領域とは、3次元操作時にポインタ座標がその領域内に入っていれば無操作状態とはみなされないような所定の領域である。ア
プリケーション別有効領域情報とは、アプリケーション毎に定められた有効領域の情報を格納するテーブルであり、操作画面のレイアウト情報(左上座標、幅、高さ)及び3次元
操作時に有効になるマージン領域の情報を含む。3次元操作時のマージン領域とは、操作
画面の周囲に設定される領域であり、操作画面の領域とともに3次元操作時の有効領域を
構成する。アプリケーション別有効領域情報は、有効領域判定部1100が保持している。有効領域判定部1100の詳細は後述する。本実施例では、操作画面の領域及びマージン領域を合わせた領域が、本発明の所定の有効領域に相当する。
【0041】
図13(B)は、操作画面、マージン領域及び有効領域を説明するための図である。図13
(B)において、図13(A)と同等の構成要素については同じ符号及び名称を用いて説明を省略する。操作画面(メニュー41及び映像設定ウィンドウ42)の周囲に設定された斜線を施した領域110がマージン領域である。このマージン領域と操作画面41及び42の領域とを
合わせた領域が有効領域である。図13(B)に示す例では、ポインタ30の座標は操作画面41及び42の領域から外れているが、マージン領域110に入っているので、ポインタ30の座標は有効領域内である。従って、図13(B)に示す状態は、無操作状態とはみなされない。
すなわち、ユーザが3次元操作中に手ぶれや脇見によってポインタ30が操作画面41及び42
の領域から外れてしまっても、無操作期間のカウントは行なわれない。
【0042】
無操作カウント部601が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図7に無操作カウント部601の処理フローを示す。図7
の処理フローにおいて、ステップS611〜ステップS615の処理及びステップS619の処理は、実施例1で説明した図6のステップS601〜ステップS605の処理及びステップS606の処理とそれぞれ同等であるから説明を省略する。
無操作カウント部601は、3次元操作又はキー操作が発生していれば(S615のY)、それ
が3次元操作であるか判定する(S616)。いずれの操作も発生していなければ(S615のN)、ステップS612に戻る。
3次元操作が発生している場合(S616のY)、無操作カウント部601は、ユーザインタフ
ェース部200よりポインタ座標を取得し、該ポインタ座標が有効領域内か否か判定するよ
う有効領域判定部1100に依頼する(S617)。
キー操作が発生している場合(S616のN)、無操作カウント部601は、アプリ部400が指
定した無操作タイムアウト時間をカウント値に設定し直す(S611)。
無操作カウント部601は、有効領域判定部1100から取得した判定結果に基づいて、ポイ
ンタ座標が有効領域内であるか判定する(S618)
ポインタ座標が有効領域内の場合(S618のY)、無操作カウント部601は、無操作期間のカウントをリセットする(アプリ部400が指定した無操作タイムアウト時間にカウント値
に設定し直す)(S611)。
ポインタ座標が有効領域内でなければ(S618のN)、無操作カウント部601は、無操作期間のカウントを継続する(時間管理部1000からの1秒経過した旨の通知を待つ)(S612)
。
【0043】
有効領域判定部1100が、アプリケーション別有効領域情報を用いてポインタ座標が有効領域内か否かを判定する処理について説明する。図8に有効領域判定部1100の処理フロー
を、図9にアプリケーション別有効領域情報の例を示す。
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601からポインタ座標が有効領域内か否かの
判定依頼を受け取ると、アプリケーション識別を確認し(S1101)、アプリケーション別
有効領域情報に基づき有効領域を算出する(S1102)。
図9の例では、メニューアプリの場合、有効領域のX座標は、640(左上座標のX座標660
からマージン20を引いた値)から1280(左上座標のX座標660に幅600とマージン20を足し
た値)までとなる。また、有効領域のY座標は、420(左上座標のY座標440からマージン20を引いた値)から660(左上座標のY座標440に高さ200とマージン20を足した値)までとな
る。
有効領域判定部1100は、無操作カウント部601よりポインタ座標を取得し(S1103)、該ポインタ座標がステップS1102で算出した有効領域内であるか判定する(S1104)。
ポインタ座標が有効領域内の場合(S1104のY)、有効領域判定部1100は、有効と判定する(S1105)。この場合、ステップS618のYの場合の処理が行なわれ、無操作期間のカウントがリセットされる。
ポインタ座標が有効領域内でない場合(S1104のN)、有効領域判定部1100は、無効と判定する(S1106)。この場合、ステップS618のNの場合の処理が行なわれ、無操作期間のカウントが継続される。
例えば、メニューアプリの場合、ポインタ座標が(650,500)であるとすれば「有効」
と判定され、ポインタ座標が(630,500)であるとすれば「無効」と判定される。
本実施例では、無操作カウント部601及び有効領域判定部1100が本発明の制御部に相当
する。
【0044】
以上説明したように、本実施例によれば、3次元操作時には、操作画面からポインタ座
標が外れた場合であっても、操作画面に設定されるマージン領域内にポインタ座標がある場合には、無操作期間としてカウントされない。これにより、3次元操作中にユーザの手
ぶれや脇見等によりポインタが操作画面から意図せず外れてしまった場合であっても、それが無操作状態とみなされることが抑制される。従って、3次元操作中に無操作タイムア
ウト処理によってユーザの意図に反して操作画面が消えてしまうことを抑制できる。
【0045】
(実施例3)
本発明に係るデジタル放送受信装置では、操作画面が想定する操作タイプと異なる操作タイプで操作画面を動作させるためのリモコン操作が行なわれている場合には、無操作タイムアウト時間が長く設定される。そのため、キー操作用の操作画面出力時に3次元操作
によるリモコン操作が行なわれている場合や、3次元操作用の操作画面出力時にキー操作
によるリモコン操作が行なわれている場合には、無操作状態の継続時間は無操作タイムアウト時間に達しにくくなる。よって、想定する操作タイプと異なる操作タイプのリモコン操作が行なわれている場合には、無操作タイムアウト処理が実行されにくくなる。これにより、キー操作及び3次元操作のいずれのリモコン操作によっても動作させることができ
る操作画面を出力するデジタル放送受信装置においても、ユーザの意図に反して無操作タイムアウト処理が実行されてしまうことを抑制できる。
【0046】
本実施例は、リモコン操作タイプによって操作画面が異なる場合に、どちらの操作タイプ用画面をどちらの操作タイプで操作しているかに応じて操作画面の無操作タイムアウト時間を決定する場合について述べる。
【0047】
本実施例のデジタル放送受信装置の機能ブロック図は、実施例1で説明した図1の機能ブロック図と同等である。但し、無操作カウント部、アプリ部及びタイムアウト時間決定部については実施例1とは処理内容が異なるため、本実施例では符号を変更してそれぞれ無
操作カウント部602、アプリ部401及びタイムアウト時間決定部501とする。以下、実施例1と異なる点を中心に説明する。
【0048】
アプリ部401は、ユーザインタフェース部200からキーコード及びリモコン操作タイプの情報を取得すると、キーコードに対応するアプリケーションの、リモコン操作タイプに応じた操作画面を作成し、GUI重畳部900へ渡す。
アプリ部401は、タイムアウト時間決定部501にタイムアウト時間の決定依頼をする際に、アプリケーション操作画面の画面タイプ(キー操作用画面か3次元操作用画面か)の情
報をタイムアウト時間決定部501に渡す。その他の点は実施例1のアプリ部400と同等であ
る。
本実施例では、アプリ部401が本発明の出力部に相当する。
【0049】
タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間情報を参照して無操作タイムアウト時間を決定し、アプリ部401へ渡す。ここで、アプリケーション別・画面タ
イプ別タイムアウト時間情報とは、アプリケーション毎に、キー操作用画面の無操作タイムアウト時間の初期値、3次元操作用画面の無操作タイムアウト時間の初期値及び割増率
を定めたテーブルである。ここで、割増率とは、操作画面の画面タイプと、無操作期間カウント中に取得したリモコン操作タイプとが一致しない場合に、無操作タイムアウト時間を増加補正する割合である。詳細は後述する。アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間情報は、タイムアウト時間決定部501が保持している。タイムアウト時間決定
部501の詳細は後述する。
【0050】
無操作カウント部602は、アプリ部401から無操作カウント依頼を受け取ると、無操作期間をカウントする。ここで、無操作期間とは、ユーザインタフェース部200からのキーコ
ード又はポインタ座標が渡されない期間である。
無操作カウント部602は、無操作期間がアプリ部401の指定した無操作タイムアウト時間に達すると、アプリ部401へその旨を通知する。本実施例の無操作カウント部602は、無操作期間のカウント中にリモコン操作タイプが変わった場合は、無操作タイムアウト時間を設定し直す点で実施例1と異なる。無操作カウント部602の詳細は後述する。
【0051】
タイムアウト時間決定部501が、アプリケーション別・画面タイプ別タイムアウト時間
情報を用いて無操作タイムアウト時間を決定する処理について説明する。
図10にタイムアウト時間決定部501の処理フローを、図11にアプリケーション別・画面
タイプ別タイムアウト時間情報の例を示す。
タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401から無操作タイムアウト時間の決定依頼を受け取ると、アプリケーション識別及び操作画面の画面タイプを確認する(S511)。ここで画面タイプの情報とは、操作画面がキー操作用画面であるか3次元操作画面であるかを
示す情報である。
次いで、タイムアウト時間決定部501は、アプリケーション別・画面タイプ別タイムア
ウト時間情報から、ステップS511で確認したアプリケーション及び画面タイプ用の無操作タイムアウト時間の初期値を取得する。そして、この値を無操作タイムアウト時間に設定する(S512)。図11の例では、メニューアプリ用の無操作タイムアウト時間の初期値は、画面タイプがキー操作であれば1分、画面タイプが3次元操作であれば1分6秒に設定されている。
次いで、タイムアウト時間決定部501は、アプリ部401よりリモコン操作タイプを取得し(S513)、リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致しているか判定する(S514)。
リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致している場合(S514のY)、タイムアウ
ト時間決定部501は、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図11の例では、無操作
タイムアウト時間は、操作画面タイプがキー操作であって且つステップS513で取得したリモコン操作タイプがキー操作の場合1分に設定される。また、操作画面タイプが3次元操作であって且つステップS513で取得したリモコン操作タイプが3次元操作の場合、無操作タ
イムアウト時間は1分6秒に設定される。
リモコン操作タイプと操作画面タイプとが一致していない場合(S514のN)、タイムア
ウト時間決定部501は、アプリケーション別・操作タイプ別タイムアウト時間情報からこ
のアプリケーション用の割増率を取得する。そして、この割増率に応じて無操作タイムアウト時間を増加補正し(S515)、無操作タイムアウト時間決定処理を終える。図11の例では、無操作タイムアウト時間は、画面タイプがキー操作であってリモコン操作タイプが3
次元操作の場合、1分の10%増しで1分6秒に設定される。また、画面タイプが3次元操作であってリモコン操作タイプがキー操作の場合、無操作タイムアウト時間は1分6秒の10%増
しで1分13秒に設定される。
【0052】
無操作カウント部602が、指定された無操作タイムアウト時間に基づき無操作期間をカ
ウントする処理について説明する。図12に無操作カウント部602の処理フローを示す。
無操作カウント部602は、アプリ部401から無操作カウント依頼を受け取ると、画面タイプを取得して記憶する(S621)。続くステップS622〜ステップS626の処理は、実施例1で
説明した図6のステップS601〜ステップS605の処理と同等であるから説明を省略する。
本実施例では、ステップS626において3次元操作又はキー操作が発生している場合(S626のY)、無操作カウント部602は、発生したリモコン操作の操作タイプが記憶している画
面タイプと一致するか確認する(S627)。いずれの操作も発生していない場合(S626のN
)、ステップS623に戻る。
発生した操作タイプが記憶している画面タイプと一致する場合(S627のY)、無操作カ
ウント部602は、ステップS622でセットした無操作タイムアウト時間をカウント値に設定
し直して無操作期間のカウントをリセットする(S622)。
発生した操作タイプが記憶している画面タイプと一致しない場合(S627のN)、無操作
カウント部602は、操作タイプを記憶し直し(S628)、割増率により増加補正した新しい
無操作タイムアウト時間をアプリ部401より取得する(S629)。そして、取得した無操作
タイムアウト時間をカウント値に設定し直して無操作期間のカウントをリセットする(S622)。
例えば、最初にユーザインタフェース部200よりメニュー画面の呼出指示があった時の
リモコン操作タイプがキー操作であれば、アプリ部401はキー操作用画面のメニュー画面
を作成する。以後、無操作期間カウント中にキー操作が発生すると、無操作タイムアウト時間は1分のまま、カウント値を1分に設定して無操作期間のカウントを始める。一方、無操作期間カウント中に3次元操作が発生すると、無操作タイムアウト時間を1分6秒に増加
補正し、カウント値を1分6秒に設定して無操作期間のカウントを始める。無操作タイムアウト時間が1分6秒に設定された状態での無操作期間カウント中にキー操作が発生すると、無操作タイムアウト時間を1分に戻し、カウント値を1分に設定して無操作期間のカウントを始める。
本実施例では、無操作カウント部602が本発明の制御部に相当する。
【0053】
このように、本実施例では、キー操作用画面で3次元操作をする場合や3次元操作用画面でキー操作をする場合のように、操作画面が想定している操作タイプのリモコン操作が行なわれていない場合は、無操作タイムアウト時間が長く設定される。これにより、操作画面の出力時にユーザがキー操作でリモコン操作する場合も、3次元操作でリモコン操作す
る場合も、操作画面がユーザの意図に反して無操作タイムアウト処理によって消えてしまうことを抑制できる。
【0054】
以上説明した各実施例は、本発明の実施形態の例示であって、上記説明した実施例には本発明の技術的範囲内で変更を加えても良い。例えば、上記各実施例ではキー操作及び3
次元操作の両方が可能なリモコンを用いて、リモコン信号フォーマットにより操作タイプを判別する例を説明したが、キー操作用リモコンと3次元操作用リモコンとが別個のもの
であっても良い。その場合、どちらのリモコンから発せられた信号であるかを識別する情報をリモコン信号に付加するようにして、その識別情報を参照してリモコン信号処理部100がリモコンの操作タイプを判別するようにしても良い。
本発明は、キー操作及び3次元操作のどちらの操作タイプにも連動して動作する操作画
面を出力する映像出力装置であれば、デジタル放送受信装置以外にもレコーダ、メディアプレーヤ、ゲーム機等の映像出力装置にも適用できる。
【符号の説明】
【0055】
400:アプリ部、500:タイムアウト時間決定部、600:無操作カウント部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする映像出力装置。
【請求項2】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部を備え、
前記制御部は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次元
操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイン
タが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする映像出力装置。
【請求項3】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力部を備
え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記出力部が前記キー操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記出力部が前記3次元操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする映像出力装置。
【請求項4】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法
であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする映像出力方法。
【請求項5】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程を有し、
前記制御工程は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次
元操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイ
ンタが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする映像出力方法。
【請求項6】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力工程を
有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記キー操作用の操作画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が
前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記3次元操作用の操作
画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場
合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする映像出力方法。
【請求項1】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする映像出力装置。
【請求項2】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力部を備え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部を備え、
前記制御部は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次元
操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイン
タが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする映像出力装置。
【請求項3】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力部を備
え、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力装置であって、
前記出力部が前記操作画面を出力している状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御部と、
前記出力部が前記キー操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記出力部が前記3次元操作用の操作画面を出力している状態では、前記最後に行なわれたコントロー
ラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定部と、
を備えることを特徴とする映像出力装置。
【請求項4】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法
であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に
行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする映像出力方法。
【請求項5】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面を出力する出力工程を有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程を有し、
前記制御工程は、前記操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が前記3次
元操作により行なわれている場合、該3次元操作に連動して該操作画面に表示されるポイ
ンタが該操作画面の領域及び該操作画面の周囲に設定されるマージン領域からなる所定の有効領域内にあるときは、前記コントローラを無操作状態とはみなさないことを特徴とする映像出力方法。
【請求項6】
コントローラに備わるキーを操作するキー操作と、コントローラを3次元運動させる3次元操作と、のいずれの操作にも連動して動作する操作画面であって、前記キー操作により操作が行なわれることを想定したキー操作用の操作画面と、前記3次元操作により操作が
行なわれることを想定した3次元操作用の操作画面と、のいずれかを出力する出力工程を
有し、前記操作画面を動作させるコントローラの操作によって動作指示が入力される映像出力方法であって、
前記操作画面が出力されている状態で、該操作画面を動作させるための前記コントローラの操作が最後に行なわれてからの前記コントローラの無操作状態の継続期間が所定の閾値に達した場合に、該操作画面の出力を自動的に停止させる無操作タイムアウト処理を行なう制御工程と、
前記キー操作用の操作画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が
前記キー操作であった場合よりも、前記閾値を長い値に設定し、前記3次元操作用の操作
画面が出力されている状態では、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記キー操作であった場合、前記最後に行なわれたコントローラの操作が前記3次元操作であった場
合よりも、前記閾値を長い値に設定する設定工程と、
を有することを特徴とする映像出力方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−109382(P2011−109382A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261899(P2009−261899)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]