説明

映像収集方法、映像収集システム、映像収集用プログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】本発明は、拠点に設置されるカメラの撮影する映像を収集し集約する拠点側映像集約装置と、その集約した映像を収集する中央側映像集約装置とで映像を収集するときに、拠点側映像集約装置の障害発生時に映像を収集可能とする技術の提供を目的とする。
【解決手段】拠点側映像集約装置にメイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とを用意し、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取ると、中央側映像集約装置が映像の収集集約処理に入るまでの間、サブ動作する拠点側映像集約装置は、サブ動作を中断し、集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作に入るようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集する映像収集方法と、その映像収集方法を実行する映像収集システムと、その映像収集方法の実現に用いられる映像収集用プログラムと、その映像収集用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体とに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、銀行や商店など、さまざまな公共の場所に監視用のカメラが設置され、犯罪者の検挙や治安の確保に利用されるようになっている。
【0003】
このとき、撮影された映像の保管場所と撮影場所とが同じである場合には、装置の破壊や故障などにより、撮影された映像が失われる危険性がある。
【0004】
このようなことを背景にして、近年のブロードバンドネットワークの普及に伴い、映像を適宜一箇所に集約し、安全に保存する方式が注目されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0005】
このネットワーク型映像監視システムを実現するに当たり、すべてのカメラの映像を直接、中央側映像集約装置で収集する場合には、カメラが設置されている拠点と中央側映像集約装置が設置されている場所との間で、撮影を行うすべての時間帯において、一定の帯域を確保することが必要となる。
【0006】
これから、非常にネットワークコストが高くなる。そこで、帯域を確保しない安価なネットワークを利用することになる。
【0007】
しかしながら、安価なネットワークでは、一時的なトラフィックの増加や瞬間的なネットワークの断絶などが発生する可能性があり、これにより一時的に転送速度が低下することがある。
【0008】
そこで、一時的に転送速度が低下したとしても、撮影された映像が確実に中央側映像集約装置に対して転送されるようにするために、カメラと同じ拠点内に拠点側映像集約装置を設置して、一時的に映像を蓄積するようにして、拠点側映像集約装置で蓄積された映像を、適宜中央側映像蓄積装置に転送し、ネットワークの断絶などによって一時的に映像の転送ができなくなった場合には、時間をおいて再送を行うようにするという方法が用いられている。
【0009】
また、ネットワークのトラフィックを軽減するために、複数の映像を1つのファイルとして集約し、さらにファイルサイズの圧縮を行う方法も用いられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】|ネットワークカメラ専用レコーダー|NSR−100商品概要〔平成19年1月29日検索〕、インターネット<URL:http://www.ecat.sony.co.jp/professional/security/products/index.cfm?PD=23856&KM=NSR-100 >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ネットワーク型映像監視システムなどの映像監視システムでは、24時間無停止で映像を撮影し、保存する必要がある。
【0012】
しかしながら、中央側映像集約装置と拠点側映像集約装置とで構成される従来のネットワーク型映像監視システムでは、拠点側映像集約装置に障害が発生することを想定していない。
【0013】
これから、中央側映像集約装置と拠点側映像集約装置とで構成される従来のネットワーク型映像監視システムでは、拠点側映像集約装置に障害が発生する場合には、障害が発生した拠点に設置してあるカメラの映像が保存されないという問題が発生する。
【0014】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置とを使って、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集するときに、拠点側映像集約装置に障害が発生する場合にも映像を収集できるようにする新たな映像収集技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の説明に先立ち、本願発明の関連技術について第1の構成として説明する。
【0016】
〔1〕第1の構成(本発明の関連技術)
本発明の関連技術である映像収集システムは、拠点に対応付けて設けられ、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成されるときに、次の構成を採る。
【0017】
ここで、これらの装置を構成する各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本関連技術を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
【0018】
〔1−1〕運用管理装置の構成
運用管理装置は、拠点側映像集約装置に障害が発生したのか否かを検出する検出手段と、検出手段が障害発生を検出するときに、中央側映像集約装置に対して、どの拠点側映像集約装置に障害が発生したのかということを通知する通知手段とを備える。
【0019】
〔1−2〕中央側映像集約装置の構成
中央側映像集約装置は、運用管理装置から障害の発生した拠点側映像集約装置の情報を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定する特定手段と、特定手段の特定したカメラの撮影する映像の収集を開始して、特定手段の特定したカメラの撮影する映像を収集して集約する収集手段とを備える。
【0020】
〔1−3〕第1の構成の動作
このように構成される第1の構成に従う本関連技術の映像収集システムでは、運用管理装置は、拠点側映像集約装置に障害が発生したことを検出すると、中央側映像集約装置に対して、どの拠点側映像集約装置に障害が発生したのかということを通知する。
【0021】
この通知を受けて、中央側映像集約装置は、運用管理装置から障害の発生した拠点側映像集約装置の情報を受け取ると、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定して、その特定したカメラの撮影する映像の収集を開始し、その特定したカメラの撮影する映像を収集して集約する。
【0022】
このようにして、第1の構成に従う本関連技術の映像収集システムでは、拠点側映像集約装置に障害が発生した場合には、中央側映像集約装置が、その拠点側映像集約装置の管理権限を引き継いで、その拠点側映像集約装置の管理していたカメラの映像を収集し集約するように処理するのである。
【0023】
〔2〕第2の構成(本発明)
前記の目的を達成するために、本発明の映像収集システムは、第2の構成に従う場合には、拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成されるときに、次の構成を採る。
【0024】
ここで、これらの装置を構成する各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
【0025】
〔2−1〕メイン動作する拠点側映像集約装置の構成
メイン動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する実行手段を備える。
【0026】
〔2−2〕サブ動作する拠点側映像集約装置の構成
サブ動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する第1の実行手段と、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、中央側映像集約装置が映像の収集集約処理に入るまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する第2の実行手段とを備える。
【0027】
ここで、サブ動作する拠点側映像集約装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置が収集対象とするカメラの内の一部のカメラを処理対象として、サブ動作を実行することがある。
【0028】
〔2−3〕運用管理装置の構成
運用管理装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したのか否かを検出する検出手段と、検出手段が障害発生を検出するときに、中央側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とに対して、そのことを通知する通知手段とを備える。
【0029】
〔2−4〕中央側映像集約装置の構成
中央側映像集約装置は、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定する特定手段と、特定手段の特定したカメラの撮影する映像の収集を開始して、特定手段の特定したカメラの撮影する映像を収集して集約する収集手段とを備える。
【0030】
〔2−5〕第2の構成の動作
このように構成される第2の構成に従う映像収集システムでは、メイン動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行し、サブ動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する。
【0031】
このとき、運用管理装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことを検出すると、中央側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とに対して、そのことを通知する。
【0032】
この通知を受けて、中央側映像集約装置は、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取ると、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定して、その特定したカメラの撮影する映像の収集を開始し、その特定したカメラの撮影する映像を収集して集約する。
【0033】
一方、この通知を受けて、サブ動作する拠点側映像集約装置は、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取ると、中央側映像集約装置が映像の収集集約処理に入るまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を中央側映像集約装置に送信する。
【0034】
このようにして、第2の構成に従う映像収集システムでは、1つの拠点に対して、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置という2つの拠点側映像集約装置を設置し、同じカメラの映像をその2つの拠点側映像集約装置で収集するようにして、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生した場合には、中央側映像集約装置が、そのメイン動作する拠点側映像集約装置の管理権限を引き継いで、そのメイン動作する拠点側映像集約装置の管理していたカメラの映像を収集し集約するとともに、その中央側映像集約装置による映像の収集集約処理が開始されるまでの間、サブ動作する拠点側映像集約装置によって映像の収集集約処理を保証するように処理するのである。
【0035】
〔3〕第3の構成(本発明)
前記の目的を達成するために、本発明の映像収集システムは、第3の構成に従う場合には、拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成されるときに、次の構成を採る。
【0036】
ここで、これらの装置を構成する各処理手段はコンピュータプログラムでも実現できるものであり、このコンピュータプログラムは、適当なコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、ネットワークを介して提供され、本発明を実施する際にインストールされてCPUなどの制御手段上で動作することにより本発明を実現することになる。
【0037】
〔3−1〕メイン動作する拠点側映像集約装置の構成
メイン動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する実行手段を備える。
【0038】
〔3−2〕サブ動作する拠点側映像集約装置の構成
サブ動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する第1の実行手段と、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が正常状態に復帰するまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する第2の実行手段とを備える。
【0039】
ここで、サブ動作する拠点側映像集約装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置が収集対象とするカメラの内の一部のカメラを処理対象として、サブ動作を実行することがある。
【0040】
〔3−3〕運用管理装置の構成
運用管理装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したのか否かを検出するとともに、その障害から正常状態に復帰したのか否かを検出する検出手段と、検出手段が障害発生を検出するときに、サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知し、検出手段が正常状態復帰を検出するときに、サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知する通知手段とを備える。
【0041】
〔3−4〕第3の構成の動作
このように構成される第3の構成に従う映像収集システムでは、メイン動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行し、サブ動作する拠点側映像集約装置は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集し集約して、その集約した映像を中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する。
【0042】
このとき、運用管理装置は、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことを検出すると、サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知し、さらに、メイン動作する拠点側映像集約装置が障害から正常状態に復帰したことを検出すると、サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知する。
【0043】
この通知を受けて、サブ動作する拠点側映像集約装置は、運用管理装置からメイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取ると、メイン動作する拠点側映像集約装置が正常状態に復帰するまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を中央側映像集約装置に送信する。
【0044】
このようにして、第3の構成に従う映像収集システムでは、1つの拠点に対して、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置という2つの拠点側映像集約装置を設置し、同じカメラの映像をその2つの拠点側映像集約装置で収集するようにして、メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生した場合には、サブ動作する拠点側映像集約装置が、一時的にメイン動作に移行して、メイン動作する拠点側映像集約装置が正常状態に復帰するまでの間、集約した映像を中央側映像集約装置に送信するように処理するのである。
【0045】
〔4〕本発明の特徴
一般的な、コンピュータシステムで信頼性を高めるために、クラスタシステムを用いる場合、処理を実際に行っている現用系と、故障時に現用系の代わりに処理を行う予備系とが存在する。この場合、故障発生前の現用系の状態(メモリ上のデータやHDDに保存されているデータなど)を、予備系に引き継がなければ、同じ処理を継続することができない。
【0046】
一方、ネットワーク型映像監視システムが扱うデータは、ある時点の画像が連続した画像の集合である。ある時点の様子を撮影した各画像には、撮影したカメラと撮影時間とを関連付けることが可能である。よって、各画像を時分割で別々の集約サーバに保存することや、同時に同じ画像を複数に保存したとしても、最終的に1つの保存データとして集中的に管理することが容易に行えるという特徴がある。
【0047】
本発明の関連技術である第1の構成では、拠点側映像集約装置が集約しているカメラの情報のみを共有し、中央側映像集約装置に保存するという方法を採用している。こうすることにより、一般的なクラスタ装置のように、拠点側映像集約装置が収集している映像を常にバックアップするというコストを削減している。
【0048】
また、本発明に係る第2の構成や第3の構成では、故障から予備系の復帰までの時間の映像が損失することを防ぐために、一時的な映像の保存を行う方式を採用しているが、完全な映像のバックアップを行うことはなく、最低限のバックアップだけで映像の損失を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0049】
以上説明したように、本発明によれば、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置とを使って、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集するときに、拠点側映像集約装置に障害が発生する場合にも映像を収集できるようになり、これにより正常な運転を継続することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の関連技術であるネットワーク型映像監視システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】拠点側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図3】拠点側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図4】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図5】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図6】中央側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図7】運用管理装置の実行する処理の説明図である。
【図8】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図9】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図10】本発明を具備するネットワーク型映像監視システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図11】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図12】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図13】中央側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図14】拠点側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図15】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図16】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図17】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図18】本発明を具備するネットワーク型映像監視システムのシステム構成の他の一例を示す図である。
【図19】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図20】運用管理装置の実行するフローチャートである。
【図21】拠点側映像集約装置の実行するフローチャートである。
【図22】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【図23】ネットワーク型映像監視システムの実行する処理の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明するに先立ち、本発明の関連技術である第1の構成を採るネットワーク型映像監視システムについて説明する。
【0052】
図1に、本発明の関連技術であるネットワーク型映像監視システムのシステム構成の一例を図示する。
【0053】
この図に示すように、第1の構成のネットワーク型映像監視システムは、カメラの設置される拠点が2か所ある場合には、中央側映像集約装置10と、運用管理装置20と、拠点側映像集約装置30と、拠点側映像集約装置40と、カメラ50とを備える。
【0054】
カメラ50は、ネットワークに直接接続可能なものが用いられて、中央側映像集約装置10や拠点側映像集約装置30,40からの命令に従って撮影を行って、撮影した映像を命令発行元の装置に転送する処理を行う。
【0055】
拠点側映像集約装置30は、拠点Aに設けられ、映像収集部31と映像蓄積部32と映像送信部33とを備えて、あらかじめ設定された拠点Aのネットワークに接続される複数のカメラ(この図の例ではカメラa〜c)の撮影する映像を収集して圧縮し、一定時間の映像を1つのファイルとしてパッキングして中央側映像集約装置10に送信する処理を行う。
【0056】
拠点側映像集約装置40は、拠点Bに設けられ、映像収集部41と映像蓄積部42と映像送信部43とを備えて、あらかじめ設定された拠点Bのネットワークに接続される複数のカメラ(この図の例ではカメラd〜f)の撮影する映像を収集して圧縮し、一定時間の映像を1つのファイルとしてパッキングして中央側映像集約装置10に送信する処理を行う。
【0057】
中央側映像集約装置10は、映像収集部11と映像蓄積部12とを備えて、拠点側映像集約装置30,40から送られてくる映像を収集して映像蓄積部12に保存する処理を行う。
【0058】
中央側映像集約装置10は、さらに、各拠点側映像集約装置30,40の管理するカメラ50に関する設定情報を記憶するカメラ設定情報記憶部13を備えて、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したときに、そのカメラ設定情報記憶部13の記憶する設定情報に基づいて、障害の発生した拠点側映像集約装置30,40が管理していたカメラ50を制御する機能を引き継いで、それらのカメラ50の撮影する映像を収集し集約する処理を行う。そして、障害の発生した拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰するときには、正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40に対して、カメラ50を管理する権限を移譲する処理を行う。
【0059】
運用管理装置20は、状態検出部21と状態記録メモリ22とを備えて、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したのかということと、障害の発生している拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したのかということとを検出して、その検出結果を中央側映像集約装置10に通知する処理を行う。
【0060】
図2に、拠点側映像集約装置30,40の備える映像収集部31,41の実行するフローチャートを図示し、図3に、拠点側映像集約装置30,40の備える映像送信部33,43の実行するフローチャートを図示し、図4および図5に、運用管理装置20の備える状態検出部21の実行するフローチャートを図示し、図6に、中央側映像集約装置10の備える映像収集部11の実行するフローチャートを図示する。
【0061】
次に、これらのフローチャートに従って、第1の構成に従うネットワーク型映像監視システムの実行する処理について説明する。
【0062】
拠点側映像集約装置30,40の映像収集部31,41は、起動されると、図2のフローチャートに示すように、管理下にあるカメラ50の映像を収集して、それを映像蓄積部32,42に蓄積するという処理を繰り返し実行する。
【0063】
一方、拠点側映像集約装置30,40の映像送信部33,43は、起動されると、図3のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS200で、送信周期に到達するのを待って、送信周期に到達すると、ステップS201に進んで、映像蓄積部32,42から未処理の映像を読み出す。
【0064】
続いて、ステップS202で、読み出した映像を圧縮し、1つのファイルにパッキングする。続いて、ステップS203で、パッキングしたファイルを中央側映像集約装置10に送信する。
【0065】
続いて、ステップS204で、中央側映像集約装置10へのファイル送信が成功したのか否かを判断して、ファイル送信に成功したことを判断するときには、ステップS205に進んで、送信したファイルを削除してから、ステップS200の処理に戻る。
【0066】
一方、中央側映像集約装置10へのファイル送信に失敗したことを判断するときには、ステップS206に進んで、送信に失敗したファイルを次回に送信するファイルとして設定してから、ステップS200の処理に戻る。
【0067】
このようにして、拠点側映像集約装置30,40は、図2および図3のフローチャートを実行することで、自拠点のネットワークに接続される複数のカメラ50の撮影する映像を収集して圧縮し、一定時間の映像を1つのファイルとしてパッキングして中央側映像集約装置10に送信するように処理するのである。
【0068】
ここで、この図3のフローチャートでは、拠点側映像集約装置30,40の側で映像の送信周期に到達したのか否かを判断するようにしているが、中央側映像集約装置10の側で映像の送信周期に到達したのか否かを判断するようにして、拠点側映像集約装置30,40に対して映像の送信を指示するという構成を採ることも可能である。
【0069】
次に、運用管理装置20の実行する処理について説明する。
【0070】
この拠点側映像集約装置30,40の処理を受けて、運用管理装置20の備える状態検出部21は、起動されると、図4および図5のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS300で、検出周期に到達するのを待って、検出周期に到達すると、ステップS301に進んで、全ての拠点側映像集約装置30,40を選択したのか否かを判断して、全ての拠点側映像集約装置30,40を選択していないことを判断するときには、ステップS302に進んで、未選択の拠点側映像集約装置30,40を1つ選択する。
【0071】
続いて、ステップS303で、選択した拠点側映像集約装置30,40に対して、正常に動作しているのかを問い合わせ、続くステップS304で、この問い合わせに応答して、選択した拠点側映像集約装置30,40から応答が返信されてきたのか否かを判断する。
【0072】
この判断処理に従って、選択した拠点側映像集約装置30,40から応答が返信されてこなかったことを判断するときには、選択した拠点側映像集約装置30,40が障害状態にあることを判断して、ステップS305に進んで、状態記録メモリ22に記録される前回の状態に基づいて、新たに障害が発生したのか、障害が継続しているのかを判断して、その判断結果を図示しない作業用メモリに記録するとともに、選択した拠点側映像集約装置30,40が障害状態にあるということを状態記録メモリ22に記録してから、ステップS301の処理に戻る。
【0073】
ここで、作業用メモリについては、ステップS301の処理に入るときにクリアされることになる。
【0074】
一方、ステップS304の判断処理に従って、選択した拠点側映像集約装置30,40から応答が返信されてきたことを判断するときには、ステップS306に進んで、その応答が正常動作にあることを示す応答であるのか否かを判断する。
【0075】
この判断処理に従って、正常動作にあることを示す応答ではないことを判断するときには、選択した拠点側映像集約装置30,40が障害状態にあることを判断して、ステップS307に進んで、状態記録メモリ22に記録される前回の状態に基づいて、新たに障害が発生したのか、障害が継続しているのかを判断して、その判断結果を図示しない作業用メモリに記録するとともに、選択した拠点側映像集約装置30,40が障害状態にあるということを状態記録メモリ22に記録してから、ステップS301の処理に戻る。
【0076】
一方、ステップS306の判断処理に従って、選択した拠点側映像集約装置30,40からの応答が正常動作にあることを示す応答であることを判断するときには、ステップS308に進んで、状態記録メモリ22に記録される前回の状態に基づいて、新たに正常状態に復帰したのか、正常状態が継続しているのかを判断して、その判断結果を図示しない作業用メモリに記録するとともに、選択した拠点側映像集約装置30,40が正常状態にあるということを状態記録メモリ22に記録してから、ステップS301の処理に戻る。
【0077】
そして、ステップS301〜ステップS308の処理を繰り返していくことで、ステップS301で、全ての拠点側映像集約装置30,40を選択したことを判断するときには、ステップS309に進んで、作業用メモリの記録データに従って、新たに障害の発生した拠点側映像集約装置30,40があるのか否かを判断して、新たに障害の発生した拠点側映像集約装置30,40があることを判断するときには、ステップS310に進んで、中央側映像集約装置10に対して、障害発生の拠点側映像集約装置30,40の識別情報を通知してから、ステップS300の処理に戻る。
【0078】
一方、ステップS309の判断処理に従って、新たに障害の発生した拠点側映像集約装置30,40がないことを判断するときには、ステップS311に進んで、作業用メモリの記録データに従って、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40があるのか否かを判断して、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40がないことを判断するときには、直ちにステップS300の処理に戻り、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40があることを判断するときには、ステップS312に進んで、中央側映像集約装置10に対して、正常状態復帰の拠点側映像集約装置30,40の識別情報を通知してから、ステップS300の処理に戻る。
【0079】
このようにして、運用管理装置20は、図7に示すように、一定時間毎に、動作の正常性を確認するための命令を各拠点側映像集約装置30,40に送って、それに対する応答に基づいて、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したのかということと、障害の発生している拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したのかということとを検出して、その検出結果を中央側映像集約装置10に通知するように処理するのである。
【0080】
ここで、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30,40が障害発生時に、その旨を通知してくる機能を有する場合には、その通知に基づいて、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したのかということと、障害の発生している拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したのかということとを検出するように処理することもある。
【0081】
次に、中央側映像集約装置10の実行する処理について説明する。
【0082】
中央側映像集約装置10の備える映像収集部11は、起動されると、図6のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS400で、運用管理装置20あるいは拠点側映像集約装置30,40からデータが送信されてくるのを待って、データが送信されてきたことを検出すると、ステップS401に進んで、拠点側映像集約装置30,40の方からデータが送信されてきたのか否かを判断する。
【0083】
この判断処理に従って、拠点側映像集約装置30,40の方からデータが送信されてきたことを判断するとき、すなわち、図3のフローチャートに基づいて、拠点側映像集約装置30,40から1つのファイルにパッキングされた映像のファイルが送信されてきたことを判断するときには、ステップS402に進んで、送信されてきた映像を映像蓄積部12に保存してから、ステップS400の処理に戻る。
【0084】
一方、ステップS401の判断処理に従って、拠点側映像集約装置30,40の方からデータが送信されてきたのではなくて、運用管理装置20の方からデータが送信されてきたことを判断するとき、すなわち、図4および図5のフローチャートに基づいて、運用管理装置20から障害発生あるいは正常状態復帰にある拠点側映像集約装置30,40の識別情報が送信されてきたことを判断するときには、ステップS403に進んで、運用管理装置20からの通知が障害発生通知であるのか否かを判断する。
【0085】
この判断処理に従って、運用管理装置20からの通知が障害発生の通知であることを判断するときには、ステップS404に進んで、カメラ設定情報記憶部13の記憶情報を参照することで、運用管理装置20から通知された識別情報の指す拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50を特定し、続くステップS405で、カメラ設定情報記憶部13の記憶情報を参照することで、その特定したカメラ50の制御に必要となる設定情報を取得する。
【0086】
続いて、ステップS406で、取得したカメラ50の設定情報に従って、特定したカメラ50の撮影する映像を直接収集を開始して、その収集した映像を圧縮・パッキングして映像蓄積部12に保存するという処理の実行に入ってから、ステップS400の処理に戻る。
【0087】
一方、ステップS403の判断処理に従って、運用管理装置20からの通知が障害発生の通知ではないことを判断するとき、すなわち、運用管理装置20からの通知が正常状態復帰の通知であることを判断するときには、ステップS407に進んで、運用管理装置20から通知された識別情報の指す拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50から映像を直接収集することを停止して、その拠点側映像集約装置30,40から送信されてくる映像の収集処理に戻してから、ステップS400の処理に戻る。
【0088】
このようにして、中央側映像集約装置10は、拠点側映像集約装置30,40から、その拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50の撮影した映像の集約されたものを収集しているときに、その拠点側映像集約装置30,40に障害が発生すると、その障害の発生した拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を直接収集するように処理するのである。そして、障害の発生した拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰するときには、その直接収集を停止するように処理するのである。
【0089】
次に、図8および図9に従って、図1のように構成されるネットワーク型映像監視システムの実行する処理について具体的に説明する。
【0090】
図1のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点Aに設けられる拠点側映像集約装置30は、図8に示すように、(1)自装置の管理下にあるカメラa〜cの撮影する映像を収集して一時的に蓄積し、(2)蓄積した映像を一定時間毎に圧縮して1つのファイルにパッキングし、(3)パッキングしたファイルを一定時間毎に中央側映像集約装置10に送信し、(4)送信したファイルを削除する、という処理を繰り返し実行する。
【0091】
このときに、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30に障害が発生するのかを監視していくことになるが、図9に示すように、(1)拠点側映像集約装置30に障害が発生することを検出すると、(2)中央側映像集約装置10に対して、拠点側映像集約装置30に障害が発生したことを通知し、これを受けて、中央側映像集約装置10は、図9に示すように、(3)障害の発生した拠点側映像集約装置30の管理するカメラ50がカメラa〜cであることを特定し、(4)その特定したカメラa〜cに対して命令を送ることで、カメラa〜cの撮影する映像を自装置が収集するように処理する。
【0092】
このようにして、図1のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生する場合にも映像を収集できるようになり、これにより正常な運転を継続することができるようになる。
【0093】
図10に、本発明を具備するネットワーク型映像監視システムのシステム構成の一例を図示する。
【0094】
この図に示すネットワーク型映像監視システムは、拠点Aに、図1に示す拠点側映像集約装置30を備えることに加えて、映像バックアップ処理部61を備えて、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50(特定のカメラ50のこともあるし、全てのカメラ50のこともある)の撮影する映像を収集して一定の時間保存するという処理を行う拠点側映像集約装置60を備える。
【0095】
さらに、この図に示すネットワーク型映像監視システムでは、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30,40を検出対象として、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したのかということと、障害の発生している拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したのかということとを検出して、その検出結果を中央側映像集約装置10に通知することに加えて、拠点側映像集約装置30に障害が発生したときには、そのことを拠点側映像集約装置60にも通知するという処理を行う。
【0096】
図11および図12に、運用管理装置20の備える状態検出部21の実行するフローチャートを図示し、図13に、中央側映像集約装置10の備える映像収集部11の実行するフローチャートを図示し、図14に、拠点側映像集約装置60の備える映像バックアップ処理部61の実行するフローチャートを図示する。
【0097】
ここで、拠点側映像集約装置30,40については、図2および図3のフローチャートと同一のフローチャートを実行することになる。
【0098】
次に、これらのフローチャートに従って、図10に示すネットワーク型映像監視システムの実行する処理について説明する。
【0099】
運用管理装置20の備える状態検出部21は、図11および図12のフローチャートでは、ステップS310に続いて、ステップS310−1〜ステップS310−4の処理を実行することになることを除いて、図4および図5のフローチャートと同じ処理を実行する。
【0100】
また、中央側映像集約装置10の備える映像収集部11は、図13のフローチャートでは、ステップS406に続けて、ステップS406−1〜ステップS406−2の処理を実行することになることを除いて、図6のフローチャートと同じ処理を実行する。
【0101】
すなわち、運用管理装置20の備える状態検出部21は、ステップS310で、中央側映像集約装置10に対して、障害発生の拠点側映像集約装置30,40の識別情報を通知すると、図4および図5のフローチャートでは、直ちにステップS300の処理に戻るのに対して、図11および図12のフローチャートでは、ステップS310−1に進んで、障害発生の拠点側映像集約装置がバックアップ先となっている拠点側映像集約装置30であるのか否かを判断して、障害発生の拠点側映像集約装置が拠点側映像集約装置30でないことを判断するときには、ステップS300の処理に戻る。
【0102】
そして、ステップS310−1の判断処理に従って、障害発生の拠点側映像集約装置がバックアップ先となっている拠点側映像集約装置30であることを判断するときには、ステップS310−2に進んで、バックアップの拠点側映像集約装置である拠点側映像集約装置60に対して、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したことを通知する。
【0103】
続いて、ステップS310−3で、中央側映像集約装置10からの通知に従って、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始するのを待って、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始したときは、ステップS310−4に進んで、バックアップの拠点側映像集約装置である拠点側映像集約装置60に対して、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始したことを通知してから、ステップS300の処理に戻る。
【0104】
一方、中央側映像集約装置10の備える映像収集部11は、ステップS406で、映像の直接収集に入ると、図6のフローチャートでは、直ちにステップS400の処理に戻るのに対して、図13のフローチャートでは、ステップS406−1に進んで、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したのか否かを判断して、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したのではないことを判断するときには、ステップS400の処理に戻り、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したことを判断するときには、ステップS406−2に進んで、運用管理装置20に対して映像の直接収集の開始を通知してから、ステップS400の処理に戻る。
【0105】
このようにして、図10に示すネットワーク型映像監視システムでは、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したときには、バックアップの拠点側映像集約装置である拠点側映像集約装置60に対して、その障害発生を通知するとともに、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始すると、そのことを通知するのである。
【0106】
次に、バックアップの拠点側映像集約装置である拠点側映像集約装置60の備える映像バックアップ処理部61の実行する処理について説明する。
【0107】
拠点側映像集約装置60の備える映像バックアップ処理部61は、起動されると、図14のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS500で、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして一定の時間だけ保存する処理(バックアップのための処理)を実行し、続くステップS501で、運用管理装置20から、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したことの通知があるのか否かを判断して、その通知がないことを判断するときには、ステップS500の処理を繰り返していく。
【0108】
そして、ステップS501で、運用管理装置20から、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30に障害が発生したことの通知があることを判断するときには、ステップS502に進んで、一定の時間だけ保存している映像のファイルを中央側映像集約装置10に送信する。
【0109】
続いて、ステップS503で、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして中央側映像集約装置10に送信し、続くステップS504で、運用管理装置20から、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始したことの通知があるのかを判断して、その通知がないときには、ステップS503の処理を繰り返していき、その通知があるときには、ステップS500の処理(バックアップのための処理)に戻る。
【0110】
このようにして、図1に示すネットワーク型映像監視システムでは、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始するまでの間、障害発生の拠点側映像集約装置30,40で収集することのできない映像が存在する可能性があるのに対して、図10に示すネットワーク型映像監視システムでは、バックアップの処理を行う拠点側映像集約装置60が用意されているので、そのような不都合が起こらないことを実現できるようになる。
【0111】
次に、図15〜図17に従って、図10のように構成されるネットワーク型映像監視システムの実行する処理について具体的に説明する。
【0112】
図10のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点Aに設けられる拠点側映像集約装置30は、図15に示すように、(1)自装置の管理下にあるカメラa〜cの撮影する映像を収集して一時的に蓄積し、(2)蓄積した映像を一定時間毎に圧縮して1つのファイルにパッキングし、(3)パッキングしたファイルを一定時間毎に中央側映像集約装置10に送信し、(4)送信したファイルを削除する、という処理を繰り返し実行する。このとき、拠点Aに設けられる拠点側映像集約装置60は、図15に示すように、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして一定の時間だけ保存するというバックアップ処理を実行する。
【0113】
このときに、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30に障害が発生するのかを監視していくことになるが、図16に示すように、(1)拠点側映像集約装置30に障害が発生することを検出すると、(2)中央側映像集約装置10と拠点側映像集約装置60とに対して、拠点側映像集約装置30に障害が発生したことを通知し、これを受けて、拠点側映像集約装置60は、図16に示すように、(3)バックアップ処理により保存している映像のファイルを中央側映像集約装置10に送信してから、(4)拠点側映像集約装置30に代わって、拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして中央側映像集約装置10に送信する。
【0114】
そして、運用管理装置20は、図17に示すように、(5)中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始すると、(6)拠点側映像集約装置60に対して、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を開始したことを通知し、これを受けて、拠点側映像集約装置60は、図17に示すように、(7)本来のバックアップ処理を再開する。
【0115】
このようにして、図10のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生する場合にも映像を収集できるようになり、これにより正常な運転を継続することができるようになる。
【0116】
図18に、本発明を具備するネットワーク型映像監視システムのシステム構成の他の一例を図示する。
【0117】
この図に示すネットワーク型映像監視システムは、拠点Aに、図10に示したバックアップ処理を行う拠点側映像集約装置60を備えるとともに、拠点Bにも、図1に示す拠点側映像集約装置40を備えることに加えて、映像バックアップ処理部71を備えて、バックアップ先となる拠点側映像集約装置40の管理下にあるカメラ50(特定のカメラ50のこともあるし、全てのカメラ50のこともある)の撮影する映像を収集して一定の時間保存するという処理を行う拠点側映像集約装置70を備える。
【0118】
さらに、この図に示すネットワーク型映像監視システムでは、中央側映像集約装置10が映像の直接収集を行わずに、拠点側映像集約装置30,40の障害発生時には、バックアップ処理を行う拠点側映像集約装置60,70がバックアップ先の拠点側映像集約装置30,40に代わって、映像を収集し圧縮・パッキングして中央側映像集約装置10に送信するように処理する。
【0119】
この実現のために、この図に示すネットワーク型映像監視システムでは、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30,40を検出対象として、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したのかということと、障害の発生している拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したのかということとを検出して、その検出結果を中央側映像集約装置10ではなくて、バックアップ処理を行う拠点側映像集約装置60,70に通知するという処理を行う。
【0120】
図19および図20に、運用管理装置20の備える状態検出部21の実行するフローチャートを図示し、図21に、拠点側映像集約装置60,70の備える映像バックアップ処理部61,71の実行するフローチャートを図示する。
【0121】
ここで、拠点側映像集約装置30,40については、図2および図3のフローチャートと同一のフローチャートを実行することになる。
【0122】
次に、これらのフローチャートに従って、図18に示すネットワーク型映像監視システムの実行する処理について説明する。
【0123】
運用管理装置20の備える状態検出部21は、図19および図20のフローチャートでは、図4および図5のフローチャートのステップS310の処理に代えて、ステップS310αの処理を実行するとともに、図4および図5のフローチャートのステップS312の処理に代えて、ステップS312αの処理を実行する。
【0124】
すなわち、運用管理装置20の備える状態検出部21は、ステップS309で、新たに障害の発生した拠点側映像集約装置30,40があることを判断するときには、ステップS310αに進んで、障害発生の拠点側映像集約装置30,40をバックアップする拠点側映像集約装置60,70に対して、バックアップ先の拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したことを通知してから、ステップS300の処理に戻る。
【0125】
そして、ステップS309で、新たに障害の発生した拠点側映像集約装置30,40がないことを判断するときには、ステップS311に進んで、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40があるのか否かを判断して、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40がないことを判断するときには、直ちにステップS300の処理に戻り、新たに正常状態に復帰した拠点側映像集約装置30,40があることを判断するときには、ステップS312βに進んで、正常状態復帰の拠点側映像集約装置30,40をバックアップする拠点側映像集約装置60,70に対して、バックアップ先の拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したことを通知してから、ステップS300の処理に戻る。
【0126】
ここで、この図19および図20のフローチャートでは、運用管理装置20の備える状態検出部21は、中央側映像集約装置10には障害発生・正常状態復帰の情報を通知しないようにしているが、中央側映像集約装置10が映像の送信周期に到達したのか否かを判断するようにして、拠点側映像集約装置30,40に対して映像の送信を指示するという構成を採る場合には、中央側映像集約装置10にも障害発生・正常状態復帰の情報を通知するように処理することになる。
【0127】
この運用管理装置20の処理を受けて、拠点側映像集約装置60,70の備える映像バックアップ処理部61,71は、起動されると、図21のフローチャートに示すように、先ず最初に、ステップS600で、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして一定の時間だけ保存する処理(バックアップのための処理)を実行し、続くステップS601で、運用管理装置20から、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したことの通知があるのか否かを判断して、その通知がないことを判断するときには、ステップS600の処理を繰り返していく。
【0128】
そして、ステップS601で、運用管理装置20から、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30,40に障害が発生したことの通知があることを判断するときには、ステップS602に進んで、一定の時間だけ保存している映像のファイルを中央側映像集約装置10に送信する。
【0129】
続いて、ステップS603で、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30,40の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして中央側映像集約装置10に送信し、続くステップS604で、運用管理装置20から、バックアップ先となっている拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰したことの通知があるのかを判断して、その通知がないときには、ステップS604の処理を繰り返していき、その通知があるときには、ステップS600の処理(バックアップのための処理)に戻る。
【0130】
このようにして、拠点側映像集約装置60,70は、拠点側映像集約装置30,40がカメラ50の撮影した映像を収集して中央側映像集約装置10に送信しているときに、その拠点側映像集約装置30,40に障害が発生すると、自らが代わって、それらのカメラ50の撮影した映像を収集して中央側映像集約装置10に送信するように処理するのである。そして、障害の発生した拠点側映像集約装置30,40が正常状態に復帰するときには、その代行処理を停止して本来のバックアップ処理に戻るように処理するのである。
【0131】
次に、図22および図23に従って、図18のように構成されるネットワーク型映像監視システムの実行する処理について具体的に説明する。
【0132】
図18のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点Aに設けられる拠点側映像集約装置30は、図22に示すように、(1)自装置の管理下にあるカメラa〜cの撮影する映像を収集して一時的に蓄積し、(2)蓄積した映像を一定時間毎に圧縮して1つのファイルにパッキングし、(3)パッキングしたファイルを一定時間毎に中央側映像集約装置10に送信し、(4)送信したファイルを削除する、という処理を繰り返し実行する。このとき、拠点Aに設けられる拠点側映像集約装置60は、図22に示すように、バックアップ先となる拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして一定の時間だけ保存するというバックアップ処理を実行する。
【0133】
このときに、運用管理装置20は、拠点側映像集約装置30に障害が発生するのかを監視していくことになるが、図23に示すように、(1)拠点側映像集約装置30に障害が発生することを検出すると、(2)拠点側映像集約装置60に対して、拠点側映像集約装置30に障害が発生したことを通知し、これを受けて、拠点側映像集約装置60は、図23に示すように、(3)バックアップ処理により保存している映像のファイルを中央側映像集約装置10に送信してから、(4)拠点側映像集約装置30に代わって、拠点側映像集約装置30の管理下にあるカメラ50の撮影する映像を収集・圧縮・パッキングして中央側映像集約装置10に送信する処理を実行する。
【0134】
このようにして、図18のように構成されるネットワーク型映像監視システムでは、拠点側映像集約装置30,40に障害が発生する場合にも映像を収集できるようになり、これにより正常な運転を継続することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0135】
本発明は、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置を備えるシステムに適用できるものであり、拠点側映像集約装置に障害が発生する場合にも、映像を収集できるようになることで正常な運転を継続することができるようになる。
【符号の説明】
【0136】
10 中央側映像集約装置
11 映像収集部
12 映像蓄積部
13 カメラ設定情報記憶部
20 運用管理装置
21 状態検出部
22 状態記録メモリ
30 拠点側映像集約装置
31 映像収集部
32 映像蓄積部
33 映像送信部
40 拠点側映像集約装置
41 映像収集部
42 映像蓄積部
43 映像送信部
50 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成される映像収集システムで実行される映像収集方法であって、
前記メイン動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行し、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行し、
前記運用管理装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことを検出するときに、前記中央側映像集約装置と前記サブ動作する拠点側映像集約装置とに対して、そのことを通知し、
前記中央側映像集約装置は、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定して、その特定したカメラの撮影する映像の収集を開始し、その特定したカメラの撮影する映像を収集して集約し、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、前記中央側映像集約装置が映像の収集集約処理に入るまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することを、
特徴とする映像収集方法。
【請求項2】
拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成される映像収集システムで実行される映像収集方法であって、
前記メイン動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行し、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行し、
前記運用管理装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことを検出するときに、前記サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知し、さらに、前記メイン動作する拠点側映像集約装置が障害から正常状態に復帰するときに、前記サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知し、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が正常状態に復帰するまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することを、
特徴とする映像収集方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の映像収集方法において、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置が収集対象とするカメラの内の一部のカメラを処理対象として、前記サブ動作を実行することを、
特徴とする映像収集方法。
【請求項4】
拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成される映像収集システムであって、
前記メイン動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する手段を備え、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する手段と、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、前記中央側映像集約装置が映像の収集集約処理に入るまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信する手段とを備え、
前記運用管理装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したのか否かを検出する手段と、その障害発生を検出するときに、前記中央側映像集約装置と前記サブ動作する拠点側映像集約装置とに対して、そのことを通知する手段とを備え、
前記中央側映像集約装置は、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が映像の収集対象とするカメラがどれであるのかということを特定する手段と、その特定したカメラの撮影する映像の収集を開始して、その特定したカメラの撮影する映像を収集して集約する手段とを備えることを、
特徴とする映像収集システム。
【請求項5】
拠点に対応付けて設けられ、メイン動作する拠点側映像集約装置とサブ動作する拠点側映像集約装置とで構成されて、拠点に設置される複数のカメラの撮影する映像を収集して集約する拠点側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の集約した映像を収集する中央側映像集約装置と、拠点側映像集約装置の運用を管理する運用管理装置とで構成される映像収集システムであって、
前記メイン動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信するというメイン動作を実行する手段と、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信することなく所定の時間の間だけ保存するというサブ動作を実行する手段と、前記運用管理装置から前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したことの通知を受け取るときに、その拠点側映像集約装置が正常状態に復帰するまでの間、そのサブ動作を中断しメイン動作に入って、集約した映像を前記中央側映像集約装置に送信する手段とを備え、
前記運用管理装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置に障害が発生したのか否かを検出するとともに、その障害から正常状態に復帰したのか否かを検出する手段と、その障害発生を検出するときに、前記サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知し、その正常状態復帰を検出するときに、前記サブ動作する拠点側映像集約装置に対して、そのことを通知する手段とを備えることを、
特徴とする映像収集システム。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の映像収集システムにおいて、
前記サブ動作する拠点側映像集約装置は、前記メイン動作する拠点側映像集約装置が収集対象とするカメラの内の一部のカメラを処理対象として、前記サブ動作を実行することを、
特徴とする映像収集システム。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の映像収集方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための映像収集用プログラム。
【請求項8】
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の映像収集方法の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるための映像収集用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−166625(P2010−166625A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−104848(P2010−104848)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【分割の表示】特願2007−26231(P2007−26231)の分割
【原出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】