説明

映像巡回表示制御装置および映像巡回表示制御方法

【課題】 複数のカメラ装置で撮影された映像を巡回表示させるシステムにおいて、映像情報送信側で障害が発生したときに、表示装置側の障害であると誤認識されることを防止する映像巡回表示制御装置および映像巡回表示制御方法を提供する。
【解決手段】 正常に稼動している映像情報送信側の装置構成を示すソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得部92と、予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としての監視カメラの識別情報で構成されたサイクルリストを記憶するデコーダ設定情報記憶部91と、ソースツリー情報を構成する中から、サイクルリストを構成する監視カメラの識別情報を抽出し、抽出した情報により処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成部94と、生成された処理対象ソースリストに基づいて映像情報を順次取得してデコードし表示装置100に出力するデコード部95とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CCTV(Closed-circuit Television)システムを利用して複数の監視映像を巡回して表示させる映像巡回表示制御装置および映像巡回表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CCTVシステムを利用して遠隔地の状態を監視する監視システムがあり、このCCTVシステムにはアナログ方式とIPネットワークを利用したIP方式とがある。
【0003】
IP方式のCCTVシステムにより遠隔地が監視される場合には、CCTV監視カメラで撮影された監視映像がエンコーダ装置により符号化されてマルチキャスト方式でIPネットワーク上に送出され、デコーダ装置でマルチキャストアドレスに基づいて監視映像情報がIPネットワーク上から取得されて復号され、この監視映像情報が表示装置に表示されることで監視員に監視映像が提供されていた。このとき各デコーダ装置においてどの監視カメラで撮影された映像情報を取得するかは、デコーダ装置に接続された、ランデブーポイント(RP)としてのブートストラップルータ(BSR)で集中して管理されていた。
【0004】
RPにより監視映像を管理するシステムとして、特許文献1に記載の監視システムがある。このシステムでは、RPにおいてストリームデータに重畳された監視カメラのメタデータ(映像ソース情報)を取得して管理することにより、人手を介さずに自動的に映像ソース情報を更新することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−113376号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、このIP方式のCCTVシステムでは、複数の場所を監視する場合、撮影された複数の監視場所の映像を表示装置に巡回表示させることがある。
【0007】
この場合、デコーダ装置では、予め巡回表示対象として設定された複数の映像情報が、予め設定された時間間隔で切り替えられて取得され復号されることにより、これらの複数の監視映像が表示装置で巡回表示される。
【0008】
しかし特許文献1等の従来の監視システムにおいては、エンコーダ側のトラブルにより巡回表示対象の複数の映像情報の中のいずれかが取得できなくなったときに、この映像情報の表示期間は何も表示されない状態となり映像が途切れてしまう。そのため、監視員により表示装置側の障害であると誤認識されてしまうことがあるという問題があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数のカメラ装置で撮影された映像を巡回表示させるシステムにおいて、映像情報送信側で障害が発生したときに、表示装置側の障害であると誤認識されることを防止する映像巡回表示制御装置および映像巡回表示制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の映像巡回表示制御装置は、複数のカメラ装置から送信された映像情報に含まれる送信元を示すソース情報としてのカメラ装置の識別情報に基づいて生成されたソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得部と、予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報で構成されたサイクルリストを設定情報として記憶する設定情報記憶部と、前記ソースツリー情報取得部で取得されたソースツリー情報を構成するカメラ装置の識別情報の中から、前記設定情報記憶部に記憶されたサイクルリストを構成するカメラ装置の識別情報を抽出し、抽出した情報により処理対象の映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報である処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成部と、前記処理対象ソースリスト生成部で生成された処理対象ソースリストに基づいて該当するカメラ装置から映像情報を順次取得して表示情報を生成し、巡回表示させるために表示装置に出力する表示情報生成部とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の映像巡回表示制御方法は、映像巡回表示制御装置が、複数のカメラ装置から送信された映像情報に含まれる送信元を示すソース情報としてのカメラ装置の識別情報に基づいて生成されたソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得ステップと、予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報で構成されたサイクルリストを設定情報として記憶する設定情報記憶ステップと、前記ソースツリー情報取得ステップで取得されたソースツリー情報を構成するカメラ装置の識別情報の中から、前記設定情報記憶ステップで記憶されたサイクルリストを構成するカメラ装置の識別情報を抽出し、抽出した情報により処理対象の映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報である処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成ステップと、前記処理対象ソースリスト生成ステップで生成された処理対象ソースリストに基づいて該当するカメラ装置から映像情報を順次取得して表示情報を生成し、巡回表示させるために表示装置に出力する表示情報生成ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の映像巡回表示制御装置および映像巡回表示制御方法によれば、複数のカメラ装置で撮影された映像を巡回表示させるシステムにおいて、映像情報送信側で障害が発生したときに、表示装置側の障害であると誤認識されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1実施形態〜第6実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システムの構成を示す全体図である。
【図2】本発明の第1実施形態〜第6実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システム内のL3スイッチの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態〜第6実施形態による映像巡回表示制御装置としてのマルチビューアデコーダの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態〜第6実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システムの動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の第1実施形態〜第6実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システム内のL3スイッチで生成されるソースツリー情報の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システムの変更後の構成を示す全体図である。
【図7】本発明の第1実施形態による映像巡回表示制御装置を利用した映像巡回表示システム内のL3スイッチで生成されるソースツリー情報の変更後の一例を示す説明図である。
【図8】本発明の第4実施形態による映像巡回表示制御装置に記憶された重畳文字情報の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態として、4箇所の監視対象エリアで撮影された映像を、PIM−SMによるネットワーク環境のCCTVシステムを利用して表示装置に巡回表示させる場合について説明する。
【0015】
PIM−SMはマルチキャスト送信された情報の受信装置が離散的に分散しているときの通信を効率的に行うためのマルチキャスト経路プロトコルである。このPIM−SMを利用したネットワークにおいて、マルチキャスト送信に用いられるシステム構成を木構造で示したときの上位のコアルータはランデブーポイント(RP)と呼ばれ、当該システムの構成状態を管理する。
【0016】
《第1実施形態》
〈第1実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本実施形態による映像巡回表示システム1の構成について、図1を参照して説明する。
【0017】
本実施形態による映像巡回表示システム1は、映像情報送信側の装置として、各監視対象エリアに設置された監視カメラA10−1、監視カメラB10−2、監視カメラC10−3、および監視カメラD10−4と、これらの監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4にそれぞれ接続されたエンコーダ20−1〜20−4と、エンコーダ20−1および20−2が接続されたエンコーダ接続用ルータ30−1と、エンコーダ20−3および20−4が接続されたエンコーダ接続用ルータ30−2とを有する。また、映像情報受信側の装置として、当該映像巡回表示システム1内の装置の構成情報を管理するランデブーポイント(RP)として機能するL3スイッチ40と、このL3スイッチ40に上位ネットワーク50を介して接続されるとともに、エンコーダ接続用ルータ30−1および30−2にネットワーク60を介して接続された受信側管理用ルータ70と、受信側管理用ルータ70に接続されたデコーダ接続用ルータ80と、デコーダ接続用ルータ80に接続された映像巡回表示制御装置としてのマルチビューアデコーダ90と、マルチビューアデコーダ90に接続された表示装置100と、受信側管理用ルータ70に接続された設定管理用ルータ110と、設定管理用ルータ110に接続され管理者により操作される操作PC120と、設定管理用ルータ110に接続された管理サーバ130とを有する。
【0018】
監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4は、各監視対象エリアを撮影し、撮影した映像情報をそれぞれ接続されたエンコーダ20−1〜20−2に順次送信する。
【0019】
エンコーダ20−1および20−2は、監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4から取得した映像を符号化して符号化映像情報を生成し、マルチキャスト方式にてネットワーク60を介して映像情報受信側へ順次送信する。この符号化映像情報には、送信元を示すソース情報としてエンコーダ20−1〜20−4およびそれぞれ対応する監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4を識別する情報が付加されている。
【0020】
L3スイッチ40は図2に示すように、ソース情報取得部41と、ソースツリー情報生成部42と、ソースツリー情報記憶部43と、ソースツリー情報送信部44とを有する。
【0021】
ソース情報取得部41は、映像巡回表示システム1内の映像送信側から、ネットワーク60に順次送出されている符号化映像情報のソース情報を取得する。
【0022】
ソースツリー情報生成部42は、ソース情報取得部41で取得したソース情報に基づいて、映像巡回表示システム1内の正常に稼動している装置の構成を木構造で示したソースツリー情報を生成する。またソースツリー情報生成部42は、ソース情報取得部41で取得したソース情報に基づいて、既に生成したソースツリー情報に変更が生じたことを示すメッセージ情報を検知したときには、この変更に基づいて新たなソースツリー情報を生成する。
【0023】
ソースツリー情報記憶部43は、ソースツリー情報生成部42で生成されたソースツリー情報を記憶し、ソースツリー情報が変更されたときには新たなソースツリー情報に更新して記憶する。
【0024】
ソースツリー情報送信部44は、ソースツリー情報記憶部43のソースツリー情報を映像巡回表示システム1内のマルチビューアデコーダ90に送信する。
【0025】
マルチビューアデコーダ90は図3に示すように、デコーダ設定情報記憶部91と、ソースツリー情報取得部92と、ソースツリー情報記憶部93と、処理対象ソースリスト生成部94と、表示情報生成部としてのデコード部95とを有する。
【0026】
デコーダ設定情報記憶部91は、管理サーバ130により自マルチビューアデコーダ90に対して設定された、巡回表示対象の映像のソース情報としての監視カメラの識別情報を巡回表示順に示したサイクルリスト、および巡回表示の切り替え周期を含むデコーダ設定情報を記憶する。
【0027】
ソースツリー情報取得部92は、ソースツリー情報送信部44から送信されたソースツリー情報を、上位ネットワーク50、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介して取得する。
【0028】
ソースツリー情報記憶部93は、ソースツリー情報取得部92で取得された最新のソースツリー情報を記憶する。
【0029】
処理対象ソースリスト生成部94は、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているサイクルリストとソースツリー情報記憶部93に記憶されているソースツリー情報とをマージし、ソースツリー情報記憶部93に記憶されている最新のソースツリー情報を構成するエンコーダ(正常に稼動しているエンコーダ)に対応する監視カメラの識別情報の中から、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているデコーダ設定情報のサイクルリストを構成する監視カメラの識別情報を抽出し、抽出した情報により巡回表示順に並べられた処理対象ソースリストを生成する。
【0030】
デコード部95は、処理対象ソースリスト生成部94で生成された処理対象ソースリストで示される監視カメラで撮影された符号化映像情報を、この処理対象ソースリストで示される巡回表示順序で、デコーダ設定情報記憶部91に記憶された巡回表示の切り替え周期(例えば5秒)ごとに、ネットワーク60、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介して取得する。そして、取得した符号化映像情報を映像情報にデコードして、表示装置100に出力する。
【0031】
表示装置100は、マルチビューアデコーダ90でデコードされた映像情報を取得し、複数の監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4で撮影された映像を巡回表示する。
【0032】
操作PC120は、当該映像巡回表示システム1を管理する管理者により操作され、マルチビューアデコーダ90に設定するサイクルリストおよび巡回表示の切り替え周期を含むデコーダ設定情報を入力する。
【0033】
管理サーバ130は、操作PC120から入力されたデコーダ設定情報を、設定管理用ルータ110を介して取得して記憶し、この記憶したデコーダ設定情報を設定管理用ルータ110、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介してマルチビューアデコーダ90に設定するために送信する。
【0034】
〈第1実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
次に、本実施形態における映像巡回表示システム1の動作について、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
映像巡回表示システム1が稼動するにあたり、デコーダごとの、巡回表示対象の監視カメラの識別情報を巡回表示順に示したサイクルリスト、および巡回表示の切り替え周期を含むデコーダ設定情報が、システム管理者により操作PC120から入力され、管理サーバ130に記憶される。管理サーバ130に記憶されたデコーダ設定情報は、設定管理用ルータ110、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介してマルチビューアデコーダ90のデコーダ設定情報記憶部91に記憶されることで設定される(S1)。
【0036】
本実施形態においては、マルチビューアデコーダ90のデコーダ設定情報として、監視カメラAの映像→監視カメラBの映像→監視カメラCの映像→監視カメラDの映像の順に巡回表示することを示すサイクルリスト、および巡回表示の切り替え周期「5秒」が入力され、これらが管理サーバ130およびマルチビューアデコーダ90に記憶された場合について説明する。
【0037】
このようにデコーダ設定情報がマルチビューアデコーダ90に設定された状態で映像巡回表示システム1の稼動が開始されると、まず監視カメラA1−1〜監視カメラD10−4により監視対象エリアが撮影され、この撮影された映像情報がそれぞれの監視カメラに接続されたエンコーダ20−1〜20−4に順次送信される。
【0038】
エンコーダ20−1〜20−4では、監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4から取得された映像情報が符号化されて符号化映像情報が生成される。この符号化映像情報は、マルチキャスト方式にてネットワーク60を介して映像情報受信側へ順次送信される。この符号化映像情報には、送信元のソース情報としてエンコーダ20−1〜20−4およびそれぞれ対応する監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4を識別する情報が付加されている。
【0039】
各エンコーダ20−1〜20−4から順次送信された符号化映像情報は、エンコーダ接続用ルータ30−1または30−2、ネットワーク60、受信側管理用ルータ70、および上位ネットワーク50を介してL3スイッチ40で取得される(S2)。
【0040】
L3スイッチ40では、ソース情報取得部41において符号化映像情報に付加されたエンコーダ20−1〜20−4およびそれぞれ対応する監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4の識別情報が取得される。そして、この取得された識別情報で示されるエンコーダは正常に稼動して符号化映像情報が送出されているものと判断され、取得された識別情報に基づいてソースツリー情報生成部42において映像巡回表示システム1内の正常稼動中の装置の構成を木構造で示したソースツリー情報が生成され、ソースツリー情報記憶部43に記憶される(S3)。
【0041】
本実施形態において生成されたソースツリー情報の一例を、図5に示す。図5では、現在正常に稼動している装置をノードとし、最上位のRPとしてのL3スイッチ40に接続された受信側管理用ルータ70にエンコーダ接続用ルータ30−1および30−2が接続され、エンコーダ接続用ルータ30−1に監視カメラA10−1に対応するエンコーダ20−1および監視カメラB10−2に対応する20−2が接続され、エンコーダ接続用ルータ30−2に監視カメラC10−3に対応するエンコーダ20−3および監視カメラD10−4に対応する20−4が接続されていることが木構造で示されている。
【0042】
次に、ソースツリー情報記憶部43に記憶されたソースツリー情報がソースツリー情報送信部44により、上位ネットワーク50、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介してマルチビューアデコーダ90のソースツリー情報取得部92に送信され(S4)、ソースツリー情報記憶部93に記憶される(S5)。
【0043】
次に、処理対象ソースリスト生成部94において、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されている情報とソースツリー情報記憶部93に記憶されている情報とがマージされ、ソースツリー情報記憶部93に記憶されている最新のソースツリー情報を構成するエンコーダ(正常に稼動しているエンコーダ)に対応する監視カメラの識別情報の中から、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているデコーダ設定情報のサイクルリストを構成する監視カメラの識別情報が抽出され、抽出された情報により巡回表示順に並べられた処理対象ソースリストが生成される(S6)。
【0044】
本実施形態においては、ソースツリー情報記憶部93に記憶されている最新のソースツリー情報中のエンコーダ(正常に稼動しているエンコーダ)に対応する監視カメラの識別情報、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているデコーダ設定情報のサイクルリストに示される監視カメラの識別情報ともに、監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4で同じであるため、この監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4により「監視カメラA→監視カメラB→監視カメラC→監視カメラD」の巡回表示順に並べられた処理対象ソースリストが生成される。
【0045】
処理対象ソースリストが生成されると、デコード部95において、生成された処理対象ソースリストに示される巡回表示順序で、デコーダ設定情報記憶部91に記憶された巡回表示の切り替え周期(例えば5秒)ごとに、監視カメラで撮影された符号化映像情報がネットワーク60、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介して取得され、映像情報にデコードされて表示装置100に出力される(S7)。
【0046】
表示装置100では、マルチビューアデコーダ90でデコードされた映像情報が取得され、複数の監視カメラA10−1〜監視カメラD10−4で撮影された映像が巡回表示される。
【0047】
このように巡回表示が実行されているときに、図6に示すように、エンコーダ20−1で障害が発生して稼動不可能となり、またエンコーダ接続用ルータ30−2に新たに監視カメラE10−5に接続されたエンコーダ20−5が接続された場合について説明する。
【0048】
この場合、エンコーダ20−1からマルチキャスト送信を止めることを示すPIM Pruneメッセージが送信され、順次送信されていた符号化映像情報が映像情報受信側に送信されなくなる。また、エンコーダ20−5からは新たにマルチキャスト送信を開始することを示すPIM Joinメッセージが送信され、符号化映像情報が映像情報受信側に送信されるようになる。
【0049】
これらのメッセージが送信されると、L3スイッチ40のソースツリー情報生成部42において、ソース情報取得部41で取得されるソース情報(エンコーダの識別情報)に基づいて正常に稼動している装置の構成が変更されたことが検知される(S8)。
【0050】
そしてこの変更が検知されると、ソースツリー情報生成部42において新たなソースツリー情報が生成され、この新たなソースツリー情報でソースツリー情報記憶部43に記憶されているソースツリー情報が更新される(S9)。
【0051】
ここでは、エンコーダ20−1からの符号化映像情報が受信されなくなったことにより監視カメラA10−1に対応するエンコーダ20−1が削除され、エンコーダ20−5から符号化映像情報が受信されるようになったことによりエンコーダ接続用ルータ30−2に接続されたエンコーダ20−5が追加され、図7に示すようにソースツリー情報が更新される。
【0052】
そして、ソースツリー情報記憶部43のソースツリー情報が更新されると、ソースツリー情報送信部44により、上位ネットワーク50、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介してマルチビューアデコーダ90のソースツリー情報取得部92に送信される(S10)。ソースツリー情報記憶部93では、新たなソースツリー情報が受信されると、受信した情報で記憶しているソースツリー情報が更新される(S11)。
【0053】
このようにソースツリー情報記憶部93のソースツリー情報が更新されたことにより、処理対象ソースリスト生成部94で生成されるソースリストは、「監視カメラB→監視カメラC→監視カメラD」の巡回表示順に並べられた処理対象ソースリストに更新される。
【0054】
このようにRPとして機能するL3スイッチ40で管理されている最新のソースツリー情報がマルチビューアデコーダ90で取得されることにより、映像情報送信側の最新の装置構成をマルチビューアデコーダ90でも把握することができ、エンコーダ側のトラブルにより符号化映像情報が発信されていないソース情報はサイクルリストに含めないように制御するため、巡回表示中に映像が途切れて何も表示されない期間が発生することを防止することができる。
【0055】
《第2実施形態》
〈第2実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本発明の第2実施形態による映像巡回表示システム2の構成は、第1実施形態による映像巡回表示システム1の構成と同様であるため、同一機能を有する構成部分についての詳細な説明は省略する。
【0056】
本実施形態におけるマルチビューアデコーダ90のソースツリー情報取得部92は、取得したソースツリー情報を、ソースツリー情報記憶部93に記憶させるとともに、デコーダ接続用ルータ80、受信側管理用ルータ70、および設定管理用ルータ110を介して管理サーバ130にも送信する。ここで、マルチビューアデコーダ90のソースツリー情報取得部92には、ソースツリー情報を送信すべき装置(本実施形態においては管理サーバ130)のIPアドレスを予め登録しておく。
【0057】
管理サーバ130は、マルチビューアデコーダ90から送信されたソースツリー情報を受信して記憶する。
【0058】
〈第2実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
本実施形態における映像巡回表示システム2では、第1実施形態で説明した映像巡回表示システム1のステップS4において、ソースツリー情報取得部92でソースツリー情報が取得されると、このソースツリー情報がソースツリー情報記憶部93に記憶されるとともに、予めソースツリー情報の送信先として登録された管理サーバ130宛てにも送信される。
【0059】
そして、管理サーバ130においてマルチビューアデコーダ90から送信されたソースツリー情報が受信されて記憶され、操作PC120によりデコーダ設定情報のサイクルリストの変更情報等を入力させる際に、記憶している最新のソースツリー情報で示される装置構成に対応する監視カメラの識別情報が入力対象として操作PC120に提供される。
【0060】
以上の第2実施形態によれば、システム管理者がデコーダ設定情報としてサイクルリストを入力または変更する際に、現在正常に符号化映像情報が送出されているソース情報に該当する監視カメラの識別情報を入力対象とさせることで、表示可能な映像情報に基づいてデコーダ設定情報を設定することができる。
【0061】
《第3実施形態》
〈第3実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本発明の第3実施形態による映像巡回表示システム3の構成は、第1実施形態による映像巡回表示システム1の構成と同様であるため、同一機能を有する構成部分についての詳細な説明は省略する。
【0062】
本実施形態におけるマルチビューアデコーダ90のソースツリー情報記憶部93は、最新のソースツリー情報とともに、過去のソースツリー情報の履歴情報も記憶する。
【0063】
〈第3実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
本実施形態における映像巡回表示システム3では、マルチビューアデコーダ90のソースツリー情報記憶部93において、最新のソースツリー情報とともに過去のソースツリー情報の履歴情報も記憶され、この履歴情報がトラブルシューティングの生成に利用される。
【0064】
例えば、映像巡回表示システム3内のいずれかの装置でトラブルが発生したときに、過去の当該装置のトラブル発生状況が参照されることで、原因究明や解決方法の提示に利用される。
【0065】
以上の第3実施形態によれば、ソースツリー情報の変更履歴を記憶しておくことで、システム内のトラブルシューティングを生成する際の情報として利用することができる。
【0066】
《第4実施形態》
〈第4実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本発明の第4実施形態による映像巡回表示システム4の構成は、第1実施形態による映像巡回表示システム1の構成と同様であるため、同一機能を有する構成部分についての詳細な説明は省略する。
【0067】
本実施形態における管理サーバ130は、さらに操作PC120から入力されたソース情報(監視カメラのMACアドレス)ごとの映像情報への重畳文字情報や重畳画像情報を、設定管理用ルータ110を介して取得して記憶し、この記憶した重畳文字情報や重畳画像情報を設定管理用ルータ110、受信側管理用ルータ70、およびデコーダ接続用ルータ80を介してマルチビューアデコーダ90に送信する。
【0068】
操作PC120から入力された重畳文字情報の一例を、図8に示す。図8においては、ソース情報「監視カメラA10−1」に対しては重畳文字情報「地点A」が入力され、ソース情報「監視カメラB10−2」に対しては重畳文字情報「地点B」が入力され、ソース情報「監視カメラC10−3」に対しては重畳文字情報「地点C」が入力され、ソース情報「監視カメラD10−4」に対しては重畳文字情報「地点D」が入力されている。
【0069】
またマルチビューアデコーダ90のデコーダ設定情報記憶部91は、管理サーバ130から送信された重畳文字情報や重畳画像情報を記憶する。
【0070】
デコード部95は、デコードした映像情報に、記憶した重畳文字情報のうち当該映像情報のソース情報である監視カメラの識別情報に対応する情報を選択して重畳処理し、表示装置100に送信する。
【0071】
〈第4実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
本実施形態における映像巡回表示システム4では、システム管理者により操作PC120から図8に示すソース情報ごとの重畳文字情報が入力され、第1実施形態で説明した映像巡回表示システム1のステップS1においてデコーダ設定情報とともにマルチビューアデコーダ90のデコーダ設定情報記憶部91に記憶される。
【0072】
そしてステップS7において、デコード部95においてデコードされた映像情報に、記憶された重畳文字情報のうち、ソース情報である監視カメラの識別情報に対応する情報が選択されて重畳処理され、表示装置100に送信される。
【0073】
例えば、監視カメラA10−1で撮影された映像情報を表示するときには、デコードされた監視カメラA10−1の映像情報に、重畳文字情報「地点A」が選択されて重畳され、表示装置100に送信される。
【0074】
以上の第4実施形態によれば、複数の監視映像を巡回表示する際に、監視場所の情報等を示す情報をソース情報ごとに重畳させることにより、監視しやすい映像情報を表示させることができる。
【0075】
《第5実施形態》
〈第5実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本発明の第5実施形態による映像巡回表示システム5の構成は、第1実施形態による映像巡回表示システム1の構成と同様であるため、同一機能を有する構成部分についての詳細な説明は省略する。
【0076】
本実施形態におけるデコード部95は、符号化映像情報をデコードする際に、処理中の映像情報が監視カメラのトラブルにより異常を示すブルースクリーンとなっているかどうかを監視し、ブルースクリーンであることを検知したときには、この監視カメラの符号化映像情報のデコード処理をスキップしてサイクルリストに基づいて次の監視カメラの符号化映像情報のデコード処理に移る。
【0077】
〈第5実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
上述した第1実施形態〜第4実施形態の映像巡回表示システム1〜4では、監視カメラのトラブルが発生し映像情報がブルースクリーンとなったときにもエンコーダが正常に稼動していれば符号化映像情報は生成されるため、処理対象ソースリスト生成部94において当該エンコーダおよび監視カメラの識別情報がソース情報として含まれたソースツリー情報が生成される。そのため、表示装置100においては巡回表示の当該監視カメラの映像情報の表示期間にはブルースクリーンが表示されることになり、映像が途切れて表示装置100側の故障であると誤認識されるおそれがある。
【0078】
そこで本実施形態における映像巡回表示システム5では、第1実施形態で説明した映像巡回表示システム1のステップS7においてデコード処理が行われる際に、マルチビューアデコーダ90のデコード部95において処理中の映像情報が監視カメラのトラブルにより異常を示すブルースクリーンとなっているかどうかが監視され、ブルースクリーンであることが検知されたときには、この監視カメラの符号化映像情報のデコード処理がスキップされてサイクルリストに基づいて次の監視カメラの符号化映像情報のデコード処理に移行される。
【0079】
以上の第5実施形態によれば、監視カメラにトラブルが発生した場合にも、映像情報が途切れてブルースクリーンが表示されることがないため、表示装置側の故障であると誤認識されることを防止することができる。
【0080】
《第6実施形態》
〈第6実施形態による映像巡回表示システムの構成〉
本発明の第6実施形態による映像巡回表示システム6の構成は、第1実施形態による映像巡回表示システム1の構成と同様であるため、同一機能を有する構成部分についての詳細な説明は省略する。
【0081】
本実施形態におけるマルチビューアデコーダ90の処理対象ソースリスト生成部94は、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されている情報とソースツリー情報記憶部93に記憶されている情報とをマージし、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているデコーダ設定情報のサイクルリストに示される監視カメラの識別情報の中で、ソースツリー情報記憶部93に記憶されている最新のソースツリー情報中のエンコーダ(正常に稼動しているエンコーダ)に対応する監視カメラの識別情報に含まれていないものを抽出し、抽出した監視カメラの識別情報には該当する映像情報を取得不可能であることを示すフラグを付加した処理対象ソースリストを生成する。
【0082】
デコード部95は、処理対象ソースリストに基づいてデコード処理を行う際に、映像情報を取得不可能であることを示すフラグが付加された監視カメラの符号化映像情報のデコード処理期間には、予め設定された表示不可能であることを示す文字情報や画像情報を表示させるための表示情報を表示装置100に送信する。
【0083】
〈第6実施形態による映像巡回表示システムの動作〉
本実施形態における映像巡回表示システム6では、第1実施形態で説明した映像巡回表示システム1のステップS6においてソースリストが生成される際に、デコーダ設定情報記憶部91に記憶されているデコーダ設定情報のサイクルリストに示される監視カメラの識別情報の中で、ソースツリー情報記憶部93に記憶されている最新のソースツリー情報中のエンコーダ(正常に稼動しているエンコーダ)に対応する監視カメラの識別情報に含まれていないものが抽出され、抽出された監視カメラの識別情報に該当する映像情報を取得不可能であることを示すフラグが付加された処理対象ソースリストが生成される。
【0084】
そしてステップS7では、デコード部95において処理対象ソースリストに基づいてデコード処理を行う際に、映像情報を取得不可能であることを示すフラグが付加された監視カメラの符号化映像情報のデコード処理期間には、デコードする符号化映像情報を取得できないため、予め設定された表示不可能であることを示す文字情報(例えば「調整中」)や画像情報が表示装置100に送信される。
【0085】
以上の第6実施形態によれば、エンコーダ側のトラブルにより符号化映像情報が発信されていないソース情報を識別するフラグをサイクルリストに付加しておき、巡回表示中に当該映像情報の表示期間には予め設定された表示不可能であることを示す文字情報や画像情報を表示させるため、映像が途切れても表示装置側の故障であると誤認識されることを防止することができる。
【符号の説明】
【0086】
1〜6…映像巡回表示システム
10−1〜10−4…監視カメラ
20−1〜20−4…エンコーダ
30−1、30−2…エンコーダ接続用ルータ
40…L3スイッチ
41…ソース情報取得部
42…ソースツリー情報生成部
43…ソースツリー情報記憶部
44…ソースツリー情報送信部
50…上位ネットワーク
60…ネットワーク
70…受信側管理用ルータ
80…デコーダ接続用ルータ
90…マルチビューアデコーダ
91…デコーダ設定情報記憶部
92…ソースツリー情報取得部
93…ソースツリー情報記憶部
94…処理対象ソースリスト生成部
95…デコード部
100…表示装置
110…設定管理用ルータ
120…操作PC
130…管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のカメラ装置から送信された映像情報に含まれる送信元を示すソース情報としてのカメラ装置の識別情報に基づいて生成されたソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得部と、
予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報で構成されたサイクルリストを設定情報として記憶する設定情報記憶部と、
前記ソースツリー情報取得部で取得されたソースツリー情報を構成するカメラ装置の識別情報の中から、前記設定情報記憶部に記憶されたサイクルリストを構成するカメラ装置の識別情報を抽出し、抽出した情報により処理対象の映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報である処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成部と、
前記処理対象ソースリスト生成部で生成された処理対象ソースリストに基づいて該当するカメラ装置から映像情報を順次取得して表示情報を生成し、巡回表示させるために表示装置に出力する表示情報生成部と、
を備えることを特徴とする映像巡回表示制御装置。
【請求項2】
前記ソースツリー情報取得部は、取得したソースツリー情報を、前記サイクルリストの設定を入力する管理サーバに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の映像巡回表示制御装置。
【請求項3】
前記ソースツリー情報取得部で過去に取得されたソースツリー情報の履歴情報を記憶するソースツリー情報記憶部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の映像巡回表示制御装置。
【請求項4】
前記設定情報記憶部に記憶される設定情報には、予め設定されたカメラ装置ごとの重畳文字情報または重畳画像情報が含まれ、
前記表示情報生成部は、取得した映像情報に、記憶した重畳文字情報または重畳画像情報のうち当該映像情報のソース情報である監視カメラの識別情報に対応する情報を選択して重畳処理して表示情報を生成する
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の映像巡回表示制御装置。
【請求項5】
前記表示情報生成部は、取得した映像情報がカメラ装置の異常を示す情報であることを検知したときには、当該カメラ装置の映像情報の表示情報生成処理をスキップする
ことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の映像巡回表示制御装置。
【請求項6】
複数のカメラ装置から送信された映像情報に含まれる送信元を示すソース情報としてのカメラ装置の識別情報に基づいて生成されたソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得部と、
予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報で構成されたサイクルリストを設定情報として記憶する設定情報記憶部と、
前記設定情報記憶部に記憶されたサイクルリストを構成するカメラ装置の識別情報の中で、前記ソースツリー情報取得部で取得されたソースツリー情報を構成するカメラ装置の識別情報に含まれていないものを抽出し、抽出したカメラ装置の識別情報には該当する映像情報を取得不可能であることを示すフラグを付加した処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成部と、
前記処理対象ソースリスト生成部で生成された処理対象ソースリストに基づいて該当するカメラ装置から映像情報を順次取得して表示情報を生成し、このうち映像情報を取得不可能であることを示すフラグが付加されたカメラ装置の識別情報の処理期間は予め設定された表示不可能であることを示す文字情報や画像情報を表示させるための表示情報を生成し、巡回表示させるために表示装置に送信する表示情報生成部と、
を備えることを特徴とする映像巡回表示制御装置。
【請求項7】
映像巡回表示制御装置が、
複数のカメラ装置から送信された映像情報に含まれる送信元を示すソース情報としてのカメラ装置の識別情報に基づいて生成されたソースツリー情報を取得するソースツリー情報取得ステップと、
予め設定された、巡回表示対象とする映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報で構成されたサイクルリストを設定情報として記憶する設定情報記憶ステップと、
前記ソースツリー情報取得ステップで取得されたソースツリー情報を構成するカメラ装置の識別情報の中から、前記設定情報記憶ステップで記憶されたサイクルリストを構成するカメラ装置の識別情報を抽出し、抽出した情報により処理対象の映像情報のソース情報としてのカメラ装置の識別情報である処理対象ソースリストを生成する処理対象ソースリスト生成ステップと、
前記処理対象ソースリスト生成ステップで生成された処理対象ソースリストに基づいて該当するカメラ装置から映像情報を順次取得して表示情報を生成し、巡回表示させるために表示装置に出力する表示情報生成ステップと、
を有することを特徴とする映像巡回表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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