映像表示装置およびメニュー画面表示方法
【課題】任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現する。
【解決手段】映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、メニュー画面に配置された選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、を備え、メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される選択要素について、操作回数に応じた情報に従って配置する。
【解決手段】映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、メニュー画面に配置された選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、を備え、メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される選択要素について、操作回数に応じた情報に従って配置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像表示装置およびメニュー画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像表示装置(例えば、デジタルテレビジョン等)は、多機能高機能化の傾向が著しく、これに伴い多種多様な各種のA/V(オーディオ・ビジュアル)機能が搭載可能になった。例えばテレビジョン放送番組の視聴および録画・再生機能に加え、内部若しくは外部の大容量記録媒体に映像、音楽等のコンテンツを格納し読み出して再生する機能、ネットワーク経由で提供される映像および音楽番組の再生機能等、各種のA/V機能を実現可能である。
【0003】
このような多種多様な機能を扱う映像表示装置においては、ユーザインタフェース機能の一種として、各種機能を一覧表示するメニュー画面を表示させ、当該メニュー画面から所望する任意の機能をユーザに選択させるものがある。
【0004】
また、ユーザインタフェース機能の使い勝手を向上させる技術として、例えばアイコンの形状、表示色等を変化させる技術や、一のダイレクトキーや複数のキーに対して機能を割り当てる技術、使用頻度に応じてアイコンを配列する技術などが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−015440号公報
【特許文献2】特開2009−181501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したような各種のA/V機能等、多種多様な機能を搭載可能な映像表示装置に於いては、多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能が要求される。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の映像表示装置は、映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、を備え、前記メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する。
【0009】
また、実施形態のメニュー画面表示方法は、映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるステップと、前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶するステップと、を含み、前記メニュー画面を表示するステップは、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施形態のデジタルテレビジョンの一例を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、デジタルテレビジョンの信号処理系を示すブロック図である。
【図3】図3は、制御部が発揮する機能を示す機能ブロック図である。
【図4】図4は、リモートコントローラの外観を示す平面図である。
【図5】図5は、人物識別部における人物識別処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、メイン処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、ID変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、ID比較処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、メニュー画面表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、ステップS4の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図12】図12は、メニュー分類アイコン群とメニューアイコン群との関係を示す図である。
【図13】図13は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図14】図14は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図15】図15は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図16】図16は、遷移の一例を示す模式図である。
【図17】図17は、遷移の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施形態にかかる映像表示装置であるデジタルテレビジョン1の一例を示す外観斜視図である。図1に示すように、デジタルテレビジョン1は、前方から見た正面視(前面に対する平面視)で、長方形状の外観を呈している。デジタルテレビジョン1は、筐体2と、LCD(Liquid Crystal Display)パネル3を備えている。LCDパネル3は、後述する映像処理部20(図2参照)から映像信号を受け取り、静止画や動画等の映像を表示する。また、筐体2は、支持部4に支持されている。
【0012】
図2は、デジタルテレビジョン1の信号処理系を示すブロック図である。図2に示すように、デジタルテレビジョン1は、アンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号を、入力端子13を介して受信手段であるチューナ部14に供給することにより、所望のチャンネルの放送信号を選局することが可能になっている。デジタルテレビジョン1は、チューナ部14で選局された放送信号を、復調復号部15に供給してデジタルの映像信号及び音声信号等に復元した後、入力信号処理部16に出力する。なお、本実施の形態のデジタルテレビジョン1においては、デジタルテレビジョン放送信号を受信する受信手段であるチューナを3台有している場合(2台は地上デジタル放送受信用のチューナA141、チューナB142、他の1台はBS/CSデジタル放送受信用のチューナC143)を例にとって説明する。
【0013】
入力信号処理部16は、復調復号部15から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施す。
【0014】
また、入力信号処理部16は、チューナ部14で選局された放送信号から番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)を分離する。入力信号処理部16で分離されたEITは、番組表データとして制御部23に入力される。EITには、番組にかかるイベント情報である番組のタイトル情報やジャンル情報、出演者情報などの放送内容、放送日時などの番組に関連する情報が含まれている。
【0015】
また、入力信号処理部16は、デジタルの映像信号を合成処理部17に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部18に出力している。このうち、合成処理部17は、入力信号処理部16から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部19で生成される字幕、GUI(Graphical User Interface)、OSDなどの重畳用映像信号であるOSD信号を重畳して出力している。この場合、合成処理部17は、入力信号処理部16から供給される映像信号にOSD信号生成部19から供給されたOSD信号をそのまま重畳して出力している。
【0016】
デジタルテレビジョン1は、合成処理部17から出力したデジタルの映像信号を、映像処理部20に供給する。映像処理部20は、入力されたデジタルの映像信号を、出力部として機能するLCDパネル3で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換している。デジタルテレビジョン1は、映像処理部20から出力されたアナログ映像信号を、LCDパネル3に供給して映像出力に供する。
【0017】
音声処理部18は、入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ22で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換している。そして、この音声処理部18から出力されたアナログ音声信号が、スピーカ22に供給されることにより音声再生に供される。
【0018】
図2に示すように、上述した合成処理部17と音声処理部18とOSD信号生成部19と映像処理部20とは、出力信号処理部21を構成している。
【0019】
加えて、デジタルテレビジョン1は、図1に示すように、映像出力部として機能するLCDパネル3の近傍にカメラ装置37を搭載している。このカメラ装置37は、デジタルテレビジョン1に対向する視聴者の顔を撮像可能な位置に設けられている。
【0020】
ここで、デジタルテレビジョン1は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部23によって統括的に制御している。この制御部23は、CPU(Central Processing Unit)23aを内蔵しており、デジタルテレビジョン1の本体に設置された操作装置である操作部24からの操作情報を受けて、または、操作装置であるリモートコントローラ25から送出され受信部26で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0021】
また、制御部23は、メモリ部23bを内蔵している。メモリ部23bは、主として、CPU23aが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、該CPU23aに作業エリアを提供するためのRAM(Random Access Memory)と、各種の設定情報、制御情報及び操作部24やリモートコントローラ25からの操作情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0022】
また、制御部23には、ディスクドライブ部27が接続されている。ディスクドライブ部27は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク28を着脱自在とするもので、装着された光ディスク28に対してデジタルデータの記録再生を行なう機能を有している。
【0023】
制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、ディスクドライブ部27に供給して光ディスク28に記録させるように制御することができる。
【0024】
また、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、ディスクドライブ部27により光ディスク28からデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部29によって復号化した後、入力信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0025】
制御部23には、HDD(Hard Disk Drive)30が接続されている。制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD30に供給してハードディスク30aに記録させるように制御することができる。
【0026】
また、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、HDD30によりハードディスク30aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、記録再生処理部29によって復号化した後、入力信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0027】
また、HDD30は、ハードディスク30aに各種データを記憶することにより、番組表データベース(番組表DB)301およびメニュー情報データベース(メニュー情報DB)302、人物データベース(人物DB)304として機能する。番組表データベース301は、制御部23の制御によって、入力信号処理部16で分離されたEITである番組表データを記憶する。メニュー情報データベース302は、後述するデジタルテレビジョン1が有している様々な機能に関連付けられたアイコンを配置したメニュー画面M1(図11参照)を構成するためのメニュー構成情報を記憶する。人物データベース(人物DB)304は、顔認識処理による人物の識別処理によって映像から抽出された人物データ(顔データ)と、その人物データのID(人物ID)とを対応付けて記憶する。
【0028】
また、HDD30は、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する選択操作履歴から導かれる人物に応じた起動回数(操作回数)を、その起動回数(操作回数)が多い順にランキングし、人物に応じた操作回数に応じた情報として記憶する履歴記憶手段である起動履歴情報データベース303として機能する。
【0029】
さらに、デジタルテレビジョン1には、入力端子31が接続されている。入力端子31は、デジタルテレビジョン1の外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するためのものであり、LAN端子、USB端子、HDMI端子などである。この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部23の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、入力信号処理部16に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
【0030】
また、入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部23の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、ディスクドライブ部27による光ディスク28に対しての記録再生や、HDD30によるハードディスク30aに対しての記録再生に供される。
【0031】
なお、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、ディスクドライブ部27とHDD30との間で、光ディスク28に記録されているデジタルの映像信号及び音声信号をハードディスク30aに記録したり、ハードディスク30aに記録されているデジタルの映像信号及び音声信号を光ディスク28に記録したりすることも制御している。
【0032】
また、制御部23には、ネットワークインタフェース32が接続されている。このネットワークインタフェース32は、入出力端子33を介して外部のネットワーク34に接続されている。そして、このネットワーク34には、当該ネットワーク34を介した通信機能を利用して各種のサービスを提供するためのネットワークサーバ35,36が接続されている。このため、制御部23は、ネットワークインタフェース32、入出力端子33及びネットワーク34を介して、所望のネットワークサーバ35,36にアクセスして情報通信を行なうことにより、そこで提供しているサービスを利用することができるようになっている。なお、ネットワークインタフェース32は、入出力端子33を介してSDメモリーカードやUSB機器が接続されるものであっても良い。
【0033】
制御部23は、CPU23aが制御プログラムに従って動作することによって、図3に示すように、メニュー画面表示手段として機能するメニュー画面表示処理部231と、リモートコントロール処理部232と、ネットワーク処理部233と、番組表処理部234と、撮像処理部235と、人物識別手段として機能する人物識別部236とを実現する。
【0034】
ネットワーク処理部233は、入出力端子33を介して外部のネットワーク34に接続されているネットワークインタフェース32を通じた通信を制御する。ネットワーク34には、当該ネットワーク34を介した通信機能を利用して各種のサービスを提供するための複数(図示の場合は2つ)のネットワークサーバ35,36が接続されている。このため、ネットワーク処理部233は、ネットワークインタフェース32、入出力端子33及びネットワーク34を介して、所望のネットワークサーバ35,36にアクセスして情報通信を行なうことにより、そこで提供しているサービスを利用することができるようになっている。
【0035】
撮像処理部235は、カメラ装置37が撮影した映像を処理する。より詳細には、図3に示すように、デジタルテレビジョン1は、撮像処理部235の制御によってカメラ装置37で撮影された視聴者画像を、人物識別部236に送る。
【0036】
人物識別部236は、顔認識処理による映像からの人物データ(顔データ)の抽出と、顔識別処理による人物の識別処理を行なう。人物識別部236は、抽出した人物データ(顔データ)を人物データベース304と照合し、合致する人物データ(顔データ)があればその人物データのID(人物ID)をメニュー画面表示処理部231へ送る。人物識別部236は、合致する人物データ(顔データ)が無ければ抽出した人物データ(顔データ)を人物データベース304に登録し、人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送る。
【0037】
番組表処理部234は、入力信号処理部16で分離されたEIT(番組表データ)を取得して番組表データベース301に格納する。なお、EIT(番組表データ)をネットワーク34経由で取得するものであっても良い。EIT(番組表データ)の取得先は、デジタルテレビジョン1のユーザ設定に従う。番組表処理部234は、EIT(番組表データ)のキーワード検索機能を有しており、指定のキーワードと指定の一致率でEIT(番組表データ)を検索し、合致した番組に絞り込んで番組表データを番組表データベース301に供給することができる。
【0038】
リモートコントロール処理部232は、リモートコントローラ25から送出され受信部26で受信したリモートコントロールコードに基づいて、電源オン/オフ、後述するメニュー選択、チューナ切替やチャンネル切替(チャンネルを繰り返し切り替えるような所謂ザッピング操作を含む)を入力信号処理部16に指示する。なお、制御部23は、デジタルテレビジョン1の本体に設置された操作部24からの操作情報を受けても、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御する。
【0039】
例えば、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD30に供給してハードディスク30aに記録させるように制御することができる。
【0040】
メニュー画面表示処理部231は、リモートコントローラ25から送出され受信部26で受信したリモートコントロールコード(メニュー選択に対応した移動信号)に基づいてメニュー情報データベース302からメニュー構成情報、人物識別部236から人物IDおよび起動履歴情報データベース303から人物IDに基づく起動履歴情報である起動回数(操作回数)のランキングを取得して、GUIであるメニュー画面データを作成し、OSD信号生成部19に送る。
【0041】
なお、起動履歴情報データベース303に記憶された起動履歴情報の値(ランキング)は、任意の値に編集可能となっている。このように起動履歴情報の値(ランキング)を編集可能とすることにより、仮に起動履歴が曖昧になった際は起動履歴情報を一度削除することができたり、ユーザ別(人物ID別)にカスタマイズしたりすることが可能になる。
【0042】
すなわち、出力信号処理部21は、入力信号処理部16から送られる映像音声データと、メニュー画面表示処理部231で作成されたメニュー画面データおよび音声データを結合処理したのち、映像出力および音声出力にそれぞれのデータを送る。
【0043】
図4は、リモートコントローラ25の外観を示す平面図である。図4に示すように、リモートコントローラ25には、主として、電源キー25a、数字キー25c、チャンネルアップダウンキー25d、音量調整キー25e、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25i、決定キー25j、戻るキー25l、終了キー25m、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー25n等が設けられている。なお、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25iは、いわゆる十字キー25zとして形成されている。
【0044】
また、リモートコントローラ25には、再生停止キー25o、再生キー25p、逆方向スキップキー25q、順方向スキップキー25r、早戻しキー25s、早送りキー25t、一時停止キー25u等が設けられている。
【0045】
すなわち、デジタルテレビジョン1は、ディスクドライブ部27やHDD30から取得した映像や音声等の情報に対しては、リモートコントローラ25の再生停止キー25oや再生キー25p、一時停止キー25uを操作することにより、再生、停止、一時停止を行なうことが可能となる。また、デジタルテレビジョン1は、リモートコントローラ25の逆方向スキップキー25qや順方向スキップキー25rを操作することにより、ディスクドライブ部27やHDD30で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に一定量ずつスキップさせる、いわゆる、逆方向スキップや順方向スキップを行なうことができる。さらに、デジタルテレビジョン1は、リモートコントローラ25の早戻しキー25sや早送りキー25t等を操作することにより、ディスクドライブ部27やHDD30で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に連続的に高速で再生させる、いわゆる、早戻し再生や早送り再生を行なうことができる。
【0046】
また、リモートコントローラ25には、メニューキー25b、ブロードバンドキー25k、今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yが設けられている。
【0047】
メニューキー25bは、詳細は後述するが、デジタルテレビジョン1が有している様々な機能のメニュー画面を表示させるためのキーである。
【0048】
ブロードバンドキー25kは、情報検索や動画サービス等のブロードバンド機能の各種ブラウザを起動するためのキーである。今すぐニュースキー25vは、HDD30に自動録画された最新のニュースを見るためのキーである。録画リストキー25wは、HDD30に録画した番組を見たり消したりするための録画リストを表示するためのキーである。なお、録画リストからネットワークサーバ35,36に記憶された動画の再生も可能である。
【0049】
番組表キー25xは、番組の視聴・録画・予約を行わせるために番組表Xを表示させるためのキーである。ミニ番組表キー25yは、番組が表示された画面の下側に、番組の視聴・録画・予約を行わせるためにミニ番組表を表示させるためのキーである。
【0050】
次に、映像出力装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮する人物識別部236と、メニュー画面表示処理部231とにおける処理について詳述する。なお、人物識別部236における処理と、メニュー画面表示処理部231における処理とは、それぞれ別プロセスで実行される。
【0051】
まず、映像出力装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮する人物識別部236における人物識別処理について図5ないし図8のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
図5に示すように、電源がONされると、人物識別部236は、新ID配列および旧ID配列を初期化するとともに、カメラ装置37の撮影準備を実行する(ステップS1)。ここで、新ID配列は、現時点でデジタルテレビジョン1を視聴している人物の人物IDを列挙している配列である。また、旧ID配列は、過去(例えば、1分前)の時点でデジタルテレビジョン1を視聴している人物の人物IDを列挙している配列である。これら新ID配列や旧ID配列は、メモリ部23bのRAMに格納されている。
【0053】
次いで、人物識別部236は、カメラ装置37の準備が整うまで(ステップS2のYes)、一定時間待機する(ステップS3)。
【0054】
カメラ装置37の準備が整うと(ステップS2のYes)、人物識別部236は、電源がOFFなどによる停止指示があるまで(ステップS5のYes)、メイン処理を実行する(ステップS4)。
【0055】
図6のメイン処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、カメラ装置37の準備が整うと(ステップS2のYes)、旧ID配列へ新ID配列をコピーし(ステップS11)、新ID配列を初期化する(ステップS12)。
【0056】
次いで、人物識別部236は、カメラ装置37で撮影された視聴者画像(映像)を取得し(ステップS13)、視聴者画像(映像)から顔認識処理による人物データ(顔データ)の抽出を行った後(ステップS14)、ID変換処理を実行する(ステップS15)。
【0057】
図7のID変換処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、顔認識処理の結果として人物データ(顔データ)を取得し(ステップS21)、取得した人物データ(顔データ)について、人物データベース304から人物データ(顔データ)を取得し(ステップS22)、1件ずつ顔識別処理を実行する(ステップS23)。
【0058】
人物識別部236は、ステップS23の顔識別処理の結果、取得した人物データ(顔データ)が人物データベース304に無い場合には(ステップS24のNo)、人物データベース304に無い人物データ(顔データ)を人物データベース304に登録するとともに(ステップS25)、人物データベース304から人物データ(顔データ)を登録した人物の人物IDを取得する(ステップS26)。
【0059】
一方、取得した人物データ(顔データ)が人物データベース304にある場合には(ステップS24のYes)、人物識別部236は、人物データベース304から人物データ(顔データ)と合致する人物IDを取得する(ステップS27)。
【0060】
次いで、人物識別部236は、旧ID配列から人物IDを取得し(ステップS28)、ステップS26またはステップS27で取得した人物IDと一致しない場合、すなわちステップS26またはステップS27で取得した人物IDが前回の人物認識処理で認識しなかった人物IDであれば(ステップS29のNo)、この人物が視聴を始めたものとして、その人物IDでの開始要求をメニュー画面表示処理部231へ送り(ステップS30)、新ID配列へ人物IDを代入する(ステップS31)。このように人物識別部236において認識した人物が人物データベース304に未登録の場合には、人物識別部236は、その人物データを人物データベース304に登録することによって、登録済みとなった人物データ(顔データ)のキーとなる人物IDを人物データベース304から取得し、そのキーとなる人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送ることで、その人物に応じたメニュー画面表示処理を実行させるようにしている。
【0061】
一方、ステップS26またはステップS27で取得した人物IDと一致する場合、すなわち前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は(ステップS29のYes)、そのまま新ID配列へ人物IDを代入する(ステップS31)。
【0062】
図6に戻り、ステップS15のID変換処理が終了すると、人物識別部236は、ID比較処理を実行する(ステップS16)。具体的には、図8のID比較処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、旧ID配列から人物IDを取得するとともに(ステップS41)、新ID配列から人物IDを取得し(ステップS42)、前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は(ステップS43のNo)、この人物が視聴を終了したものとして、その人物IDの終了要求をメニュー画面表示処理部231へそれぞれ送る(ステップS44)。このように人物識別部236は、認識していた人物が認識できなくなった場合には、その人物が視聴をやめたとみなして、その人物の人物データのキーとなる人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送ることで、その人物に応じたメニュー画面表示処理を終了させるようにしている。
【0063】
人物識別部236は、このようにしてメイン処理を実行し(ステップS4)、停止指示があった場合には(ステップS5のYes)、終了処理を実行する(ステップS6)。
【0064】
以上のように、人物識別部236による人物認識処理では、カメラ装置37が撮影した映像を入手して顔認識処理を行ない、人物データ(顔データ)を取得する。取得した人物データ(顔データ)を1件ずつ顔識別処理に渡して、人物データベース304に無い人物データ(顔データ)は人物データベース304に登録する。そうして人物データ(顔データ)と合致する人物IDを取得し、それが前回の人物認識処理で認識しなかった人物IDであれば、その人物IDでの開始要求をメニュー画面表示処理部231へ送る。逆に、前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は、その人物IDの終了要求をメニュー画面表示処理部231へ送る。これにより、人物識別部236は、新しく認識した人物に応じたメニュー画面表示処理の開始を、認識しなくなった人物にはメニュー画面表示処理の終了を行なう。
【0065】
次に、映像表示装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮するメニュー画面表示処理部231におけるメニュー画面表示処理について図9のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
図9に示すように、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ユーザによるリモートコントローラ25のメニューキー25bの選択操作があったと判定すると(ステップS101のYes)、メニュー画面表示を実行する(ステップS104)。
【0067】
ここで、ステップS104のメニュー画面表示について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示すように、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、メニュー情報データベース302からメニュー構成情報を取得するとともに(ステップS1041)、起動履歴情報データベース303から起動履歴情報を取得し(ステップS1042)、メニュー構成情報および起動履歴情報に基づいてメニュー画面を表示するためのメニュー画面表示情報を生成し(ステップS1043)、生成したメニュー画面表示情報を出力信号処理部21に出力する(ステップS1044)。
【0068】
これに対応して、出力信号処理部21は、メニュー画面表示情報をLCDパネル3へ出力し、その結果、LCDパネル3は、図11に示すようなメニュー画面M1を表示する。
【0069】
メニュー画面M1は、コンテンツ(例えば動画)の再生画面Cに重ねられて表示される。コンテンツは、チューナ部14を介して受信しているコンテンツであってもよいし、HDD30に記憶されたコンテンツ等であってもよい。
【0070】
図11に示すように、メニュー画面M1は、コンテンツの再生画面Cの下部に、様々なサイズで表示された上位階層(第1階層)であってメニュー分類を表すアイコン(選択要素)で形成されるメニュー分類アイコン群(分類選択要素群)IAと、各メニュー分類に対応する機能を表すアイコン(選択要素)で形成される下位階層(第2階層)である複数のメニューアイコン群(機能選択要素群)IBとを含んでいる。なお、メニュー画面M1は、コンテンツの再生画面Cと区別してアイコンを見易くするために、メニュー分類アイコン群IAおよびメニューアイコン群IBの背景BGを暗色で形成している。なお、選択要素は、アイコンに限るものではなく、メニュー分類や各メニュー分類に対応する機能を表すものであれば、他の画像や文字等であっても良い。
【0071】
ここで、図12は上位階層(第1階層)であるメニュー分類アイコン群IAと、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBとの関係を示す図である。
【0072】
メニュー分類アイコン群IAは、例えば、「ブロードバンド」アイコン50、「録る」アイコン60、「見る」アイコン70、「メディアプレーヤー」アイコン80、「入力切換」アイコン90を含んでいる。
【0073】
「ブロードバンド」アイコン50は、例えば複数のネットワークサービスに対応した複数のネットワークアプリケーション(ブラウザ)を起動するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0074】
「録る」アイコン60は、コンテンツを録画・予約するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0075】
「見る」アイコン70は、コンテンツを視聴するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0076】
「メディアプレーヤー」アイコン80は、例えばSDメモリーカード、USB機器、ネットワークサーバ35,36等に記憶された動画・写真・音楽の再生に対応した複数の再生アプリケーションを起動するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0077】
「入力切換」アイコン90は、入力端子31を切り換えるためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0078】
例えば図11に示すメニュー分類アイコン群IAにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報である起動回数を参照し、起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図11に示すメニュー分類アイコン群IAにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「見る」アイコン70が選択中となっており、選択中の「見る」アイコン70は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされ、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い選択中アイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「録る」アイコン60は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い選択中アイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「ブロードバンド」アイコン50も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目の選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「メディアプレーヤー」アイコン80は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示され、3番目の選択候補アイコンの左隣に位置する5番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「入力切換」アイコン90も第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。なお、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコン(起動回数が最も多いアイコン)の近くに選択回数の多い順にその他のアイコンを配置するようにしたのは、ユーザは同じ操作をする確率が高く、これにより多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択することができるようになるからである。
【0079】
図11に示すメニューアイコン群IBは、メニュー分類アイコン群IAにおいて「見る」アイコン70が選択されている例を示すものである。「見る」アイコン70の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「録画リスト」アイコン71、「番組表」アイコン72、「ミニ番組表」アイコン73、「今すぐニュース」アイコン74を含んでいる。
【0080】
「録画リスト」アイコン71は、HDD30に録画した番組を見たり消したりするための録画リストを表示するためのアイコンであって、録画リストキー25wと同じ機能を有している。
【0081】
「番組表」アイコン72は、番組の視聴・録画・予約を行わせるために番組表Xを表示させるためのアイコンであって、番組表キー25xと同じ機能を有している。
【0082】
「ミニ番組表」アイコン73は、コンテンツの再生画面Cの下側に、番組の視聴・録画・予約を行わせるためにミニ番組表を表示させるためのアイコンであって、ミニ番組表キー25yと同じ機能を有している。
【0083】
「今すぐニュース」アイコン74は、HDD30に自動録画された最新のニュースを見るためのアイコンであって、今すぐニュースキー25vと同じ機能を有している。
【0084】
例えば図11に示すメニューアイコン群IBにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報を参照し、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図11に示すメニューアイコン群IBにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「番組表」アイコン72は第1のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「ミニ番組表」アイコン73は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「録画リスト」アイコン71も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「今すぐニュース」アイコン74は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。なお、このように人物に応じて操作回数が最も多いものを中心に配置するのは、メニュー分類アイコン群IAとメニューアイコン群IBとの少なくとも何れか一方の階層のみでもよい。
【0085】
また、デジタルテレビジョン1においては、メニュー分類アイコン群IAとして、「よく使うナビ」アイコン100が含まれている。「よく使うナビ」アイコン100は、起動選択された回数の多い機能を同一の階層でまとめて表示するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。この「よく使うナビ」アイコン100が、上述した「ブロードバンド」アイコン50、「録る」アイコン60、「見る」アイコン70、「メディアプレーヤー」アイコン80、「入力切換」アイコン90と異なる点は、次の通りである。上述した「ブロードバンド」アイコン50などは、図12に示したように、上位階層(第1階層)であるメニュー分類アイコン群IAに対して、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBが予め定義されている。一方、「よく使うナビ」アイコン100は、HDD30の起動履歴情報データベース303に記憶された起動履歴情報に基づいて、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBが決定される点で異なるものとなっている。
【0086】
ここで、図13はメニュー画面の一例を示す正面図である。図13に示すメニューアイコン群IBは、メニュー分類アイコン群IAにおいて「よく使うナビ」アイコン100が選択されている例を示すものである。「よく使うナビ」アイコン100の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「機能設定」アイコン101、「スピーカ切替」アイコン102、「写真」アイコン103、「予約リスト」アイコン104、「番組表」アイコン105を含んでいる。
【0087】
例えば図13に示すメニューアイコン群IBにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報を参照し、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図13に示すメニューアイコン群IBにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「機能設定」アイコン101は第1のサイズで表示され、起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「スピーカ切替」アイコン102は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「写真」アイコン103も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目に起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「予約リスト」アイコン104は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示され、3番目に起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの左隣に位置する5番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「番組表」アイコン105も第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。
【0088】
図11および図13に示すメニュー画面M1においては、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル左キー25hまたはカーソル右キー25iの操作によって(ステップS105のNo、ステップS106のYes)、メニュー分類アイコン群IAのアイコンのフォーカス先を移動することができる(ステップS107)。具体的には、リモートコントローラ25は、十字キー25zの操作(メニュー選択)に対応した移動信号(リモートコントロールコード)を出力する。リモートコントロール処理部232は、移動信号を受信し、メニュー画面表示処理部231は、移動信号に基づきアイコンのフォーカス先の移動を制御する。
【0089】
図14は、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル左キー25hの操作によって、フォーカス先を図11に示した「見る」アイコン70から「ブロードバンド」アイコン50に移動させたものである。図14に示すように新たに選択された「ブロードバンド」アイコン50は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。
【0090】
また、図14に示すように、メニュー分類アイコン群IAにおいて「ブロードバンド」アイコン50の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「ヤッホーJAPAN」アイコン51、「トビラ」アイコン52、「ひかりテレビ」アイコン53、「tube」アイコン54、「インターネット」アイコン55を含んでおり、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「トビラ」アイコン52の近くに選択回数の多い順にその他のアイコンが配置されている。なお、「ブロードバンド」アイコン50については計7個のメニューが対応付けられているが、メニュー画面表示処理部231は、メニューアイコン群IBの表示数(ここでは、“5”とする)内で計7個のメニューをサイクリック表示する。なお、メニュー画面M1で表示するメニューアイコン群IBの表示数(機能の数)は任意に設定することができる。
【0091】
また、図11に示すメニュー画面M1においては、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル上キー25fの操作によって(ステップS105のNo、ステップS106のYes)、メニュー分類アイコン群IAからメニューアイコン群IBのアイコンへフォーカス先を移動することができる(ステップS107)。
【0092】
図15は、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル上キー25fの操作によって、フォーカス先を図11に示した「見る」アイコン70からメニューアイコン群IBの「番組表」アイコン72に移動させたものである。図15に示すように新たに選択された「番組表」アイコン72は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。また、「見る」アイコン70は、第1のサイズに縮小されて表示されるとともに背景をやや明るくした表示とされる。
【0093】
加えて、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ユーザによるリモートコントローラ25のブロードバンドキー25kである第1階層のダイレクトキーの選択操作に対応して(ステップS102のYes)、メニュー画面を表示するためのメニュー画面表示情報をメニュー構成情報に基づいて生成し、出力信号処理部21に出力する(ステップS109)。この場合、ブロードバンドキー25kは、情報検索や動画サービス等のブロードバンド機能の各種ブラウザを起動するためのキーであり、図12に示した第1階層の特定機能を表すものである。すなわち、リモートコントローラ25のブロードバンドキー25kの選択操作により、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、図14に示したようなメニュー画面M1を表示するメニュー画面表示情報を生成する。ブロードバンドキー25kの選択操作により表示されるメニュー画面M1は、図14に示すように、「ブロードバンド」アイコン50が第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。
【0094】
図16は、メニューキー25bおよび十字キー25zによる1階層目の特定の機能への遷移とダイレクトキーによる1階層目の特定の機能への遷移との一例を示す模式図である。
【0095】
図15に示したように第2階層のメニューアイコンが選択された状態のメニュー画面M1において、リモートコントローラ25の決定キー25jが操作されると(ステップS105のYes)、フォーカスのあたっているアイコンの機能の起動が指示される(ステップS108)。図15においては、「番組表」アイコン72にフォーカスがあたっているので、出力信号処理部21は、番組表データベース301に記憶されている番組表データに基づく番組表XをLCDパネル3に表示する。
【0096】
なお、図15に示したように第2階層のメニューアイコンが選択された状態のメニュー画面M1において、第1階層のメニュー分類アイコン群IAのメニュー分類の選択に戻りたい場合には、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル下キー25gを操作すればよい(ステップS106のYes)。
【0097】
加えて、制御部23は、ユーザによるリモートコントローラ25の今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yなど第2階層のダイレクトキーの選択操作に対応して(ステップS103のYes)、各キーに対応する機能の起動を指示する(ステップS110)。この場合、今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yなどは、各キーに対応する機能の起動を指示するためのキーであり、図12に示した第2階層の特定機能を表すものである。例えば、リモートコントローラ25の番組表キー25xの選択操作により、出力信号処理部21は、番組表データベース301に記憶されている番組表データに基づく番組表XをLCDパネル3に表示する。
【0098】
図17は、メニューキー25bおよび十字キー25zによる2階層目の特定の機能への遷移とダイレクトキーによる2階層目の特定の機能への遷移との一例を示す模式図である。
【0099】
最後に、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ステップS108またはステップS110において起動が指示された機能について、HDD30の起動履歴情報データベース303に記憶された人物に応じた起動履歴情報に対して起動回数(操作回数)を1回だけ加算して(ステップS111)、処理を終了する。なお、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、加算の際に、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する選択操作履歴から導かれる人物に応じた起動回数(操作回数)を、その起動回数(操作回数)が多い順にランキングする。
【0100】
このように実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、映像表示にかかる各種機能の分類を表すアイコンを階層的に配置し、操作装置の操作によって任意の機能を表すアイコンを選択可能なメニュー画面M1を表示させるメニュー画面表示手段として機能するメニュー画面表示部231と、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する起動履歴情報データベース303と、を備え、メニュー画面表示部231は、少なくとも一の階層に配置される選択要素について、操作回数に応じた情報に従って配置することにより、多種多様な機能の中から所望する任意の機能を階層化されたメニュー画面M1からユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することができる。
【0101】
また、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、機能の使用頻度を記録することでよく使う機能をまとめてメニューで表示できる。
【0102】
さらに、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、機能の使用頻度の一番多いものを必ずフォーカスし、またそのフォーカスから選択ステップの少ない場所に使用頻度の多い順に機能を備えることで、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0103】
さらにまた、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、カメラ装置37を用いてユーザを識別してユーザ別の使用頻度を把握し、ユーザ別に使用履歴優先表示を変更することにより、家族で使用した場合にも使用履歴の情報が曖昧になることを防ぐことが可能になる。なお、本実施形態においてはユーザ識別を顔認識処理による映像からの人物データ(顔データ)の抽出と、顔識別処理による人物の識別処理とに基づいて実行するようにしたが、これに限るものではなく、各ユーザに一意に割り当てられるIDを付したIDカードを読み取るなどしてユーザ識別を行うようにしても良いし、各ユーザに一意に割り当てられるIDを手入力するものであっても良い。
【0104】
また、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、下位階層のアイコンにより表示される機能のいずれかに割り付けられた操作装置におけるダイレクトキーから信号を受信した場合、当該ダイレクトキーに割り付けられた機能の起動を指示するようにしたことにより、従来のようにダイレクトキーによる操作に慣れたユーザにとっても機能を容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することができる。
【0105】
なお、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0106】
さらに、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0107】
本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行されるプログラムは、上述した各部(メニュー画面表示処理部231、リモートコントロール処理部232、ネットワーク処理部233、番組表処理部234、撮像処理部235、人物識別部236)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、メニュー画面表示処理部231、リモートコントロール処理部232、ネットワーク処理部233、番組表処理部234、撮像処理部235、人物識別部236がRAM上に生成されるようになっている。
【0108】
また、本実施形態では、映像表示装置としてデジタルテレビジョン1に適用した例をあげて説明したが、例えば、HDDレコーダ、チューナ、セットトップボックス等にも映像出力装置を適用することができる。
【0109】
なお、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0110】
1 映像表示装置
24、25 操作装置
231 メニュー画面表示手段
236 人物識別手段
303 履歴記憶手段
M1 メニュー画面
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像表示装置およびメニュー画面表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、映像表示装置(例えば、デジタルテレビジョン等)は、多機能高機能化の傾向が著しく、これに伴い多種多様な各種のA/V(オーディオ・ビジュアル)機能が搭載可能になった。例えばテレビジョン放送番組の視聴および録画・再生機能に加え、内部若しくは外部の大容量記録媒体に映像、音楽等のコンテンツを格納し読み出して再生する機能、ネットワーク経由で提供される映像および音楽番組の再生機能等、各種のA/V機能を実現可能である。
【0003】
このような多種多様な機能を扱う映像表示装置においては、ユーザインタフェース機能の一種として、各種機能を一覧表示するメニュー画面を表示させ、当該メニュー画面から所望する任意の機能をユーザに選択させるものがある。
【0004】
また、ユーザインタフェース機能の使い勝手を向上させる技術として、例えばアイコンの形状、表示色等を変化させる技術や、一のダイレクトキーや複数のキーに対して機能を割り当てる技術、使用頻度に応じてアイコンを配列する技術などが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−015440号公報
【特許文献2】特開2009−181501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記したような各種のA/V機能等、多種多様な機能を搭載可能な映像表示装置に於いては、多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能が要求される。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の映像表示装置は、映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、を備え、前記メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する。
【0009】
また、実施形態のメニュー画面表示方法は、映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるステップと、前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶するステップと、を含み、前記メニュー画面を表示するステップは、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、実施形態のデジタルテレビジョンの一例を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、デジタルテレビジョンの信号処理系を示すブロック図である。
【図3】図3は、制御部が発揮する機能を示す機能ブロック図である。
【図4】図4は、リモートコントローラの外観を示す平面図である。
【図5】図5は、人物識別部における人物識別処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】図6は、メイン処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、ID変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、ID比較処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】図9は、メニュー画面表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】図10は、ステップS4の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図11は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図12】図12は、メニュー分類アイコン群とメニューアイコン群との関係を示す図である。
【図13】図13は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図14】図14は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図15】図15は、メニュー画面の一例を示す正面図である。
【図16】図16は、遷移の一例を示す模式図である。
【図17】図17は、遷移の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、実施形態にかかる映像表示装置であるデジタルテレビジョン1の一例を示す外観斜視図である。図1に示すように、デジタルテレビジョン1は、前方から見た正面視(前面に対する平面視)で、長方形状の外観を呈している。デジタルテレビジョン1は、筐体2と、LCD(Liquid Crystal Display)パネル3を備えている。LCDパネル3は、後述する映像処理部20(図2参照)から映像信号を受け取り、静止画や動画等の映像を表示する。また、筐体2は、支持部4に支持されている。
【0012】
図2は、デジタルテレビジョン1の信号処理系を示すブロック図である。図2に示すように、デジタルテレビジョン1は、アンテナ12で受信したデジタルテレビジョン放送信号を、入力端子13を介して受信手段であるチューナ部14に供給することにより、所望のチャンネルの放送信号を選局することが可能になっている。デジタルテレビジョン1は、チューナ部14で選局された放送信号を、復調復号部15に供給してデジタルの映像信号及び音声信号等に復元した後、入力信号処理部16に出力する。なお、本実施の形態のデジタルテレビジョン1においては、デジタルテレビジョン放送信号を受信する受信手段であるチューナを3台有している場合(2台は地上デジタル放送受信用のチューナA141、チューナB142、他の1台はBS/CSデジタル放送受信用のチューナC143)を例にとって説明する。
【0013】
入力信号処理部16は、復調復号部15から供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対してそれぞれ所定のデジタル信号処理を施す。
【0014】
また、入力信号処理部16は、チューナ部14で選局された放送信号から番組名、出演者、開始時刻などのイベント情報を記述したテーブルであるEIT(Event Information Table)を分離する。入力信号処理部16で分離されたEITは、番組表データとして制御部23に入力される。EITには、番組にかかるイベント情報である番組のタイトル情報やジャンル情報、出演者情報などの放送内容、放送日時などの番組に関連する情報が含まれている。
【0015】
また、入力信号処理部16は、デジタルの映像信号を合成処理部17に出力し、デジタルの音声信号を音声処理部18に出力している。このうち、合成処理部17は、入力信号処理部16から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部19で生成される字幕、GUI(Graphical User Interface)、OSDなどの重畳用映像信号であるOSD信号を重畳して出力している。この場合、合成処理部17は、入力信号処理部16から供給される映像信号にOSD信号生成部19から供給されたOSD信号をそのまま重畳して出力している。
【0016】
デジタルテレビジョン1は、合成処理部17から出力したデジタルの映像信号を、映像処理部20に供給する。映像処理部20は、入力されたデジタルの映像信号を、出力部として機能するLCDパネル3で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換している。デジタルテレビジョン1は、映像処理部20から出力されたアナログ映像信号を、LCDパネル3に供給して映像出力に供する。
【0017】
音声処理部18は、入力されたデジタルの音声信号を、後段のスピーカ22で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換している。そして、この音声処理部18から出力されたアナログ音声信号が、スピーカ22に供給されることにより音声再生に供される。
【0018】
図2に示すように、上述した合成処理部17と音声処理部18とOSD信号生成部19と映像処理部20とは、出力信号処理部21を構成している。
【0019】
加えて、デジタルテレビジョン1は、図1に示すように、映像出力部として機能するLCDパネル3の近傍にカメラ装置37を搭載している。このカメラ装置37は、デジタルテレビジョン1に対向する視聴者の顔を撮像可能な位置に設けられている。
【0020】
ここで、デジタルテレビジョン1は、上記した各種の受信動作を含むその全ての動作を制御部23によって統括的に制御している。この制御部23は、CPU(Central Processing Unit)23aを内蔵しており、デジタルテレビジョン1の本体に設置された操作装置である操作部24からの操作情報を受けて、または、操作装置であるリモートコントローラ25から送出され受信部26で受信した操作情報を受けて、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0021】
また、制御部23は、メモリ部23bを内蔵している。メモリ部23bは、主として、CPU23aが実行する制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、該CPU23aに作業エリアを提供するためのRAM(Random Access Memory)と、各種の設定情報、制御情報及び操作部24やリモートコントローラ25からの操作情報等が格納される不揮発性メモリとを有している。
【0022】
また、制御部23には、ディスクドライブ部27が接続されている。ディスクドライブ部27は、例えばDVD(Digital Versatile Disk)等の光ディスク28を着脱自在とするもので、装着された光ディスク28に対してデジタルデータの記録再生を行なう機能を有している。
【0023】
制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、ディスクドライブ部27に供給して光ディスク28に記録させるように制御することができる。
【0024】
また、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、ディスクドライブ部27により光ディスク28からデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、上記記録再生処理部29によって復号化した後、入力信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0025】
制御部23には、HDD(Hard Disk Drive)30が接続されている。制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD30に供給してハードディスク30aに記録させるように制御することができる。
【0026】
また、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、HDD30によりハードディスク30aからデジタルの映像信号及び音声信号を読み出させ、記録再生処理部29によって復号化した後、入力信号処理部16に供給することによって、以後、上記した映像表示及び音声再生に供させるように制御することができる。
【0027】
また、HDD30は、ハードディスク30aに各種データを記憶することにより、番組表データベース(番組表DB)301およびメニュー情報データベース(メニュー情報DB)302、人物データベース(人物DB)304として機能する。番組表データベース301は、制御部23の制御によって、入力信号処理部16で分離されたEITである番組表データを記憶する。メニュー情報データベース302は、後述するデジタルテレビジョン1が有している様々な機能に関連付けられたアイコンを配置したメニュー画面M1(図11参照)を構成するためのメニュー構成情報を記憶する。人物データベース(人物DB)304は、顔認識処理による人物の識別処理によって映像から抽出された人物データ(顔データ)と、その人物データのID(人物ID)とを対応付けて記憶する。
【0028】
また、HDD30は、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する選択操作履歴から導かれる人物に応じた起動回数(操作回数)を、その起動回数(操作回数)が多い順にランキングし、人物に応じた操作回数に応じた情報として記憶する履歴記憶手段である起動履歴情報データベース303として機能する。
【0029】
さらに、デジタルテレビジョン1には、入力端子31が接続されている。入力端子31は、デジタルテレビジョン1の外部からデジタルの映像信号及び音声信号を直接入力するためのものであり、LAN端子、USB端子、HDMI端子などである。この入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部23の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、入力信号処理部16に供給されて、以後、上記した映像表示及び音声再生に供される。
【0030】
また、入力端子31を介して入力されたデジタルの映像信号及び音声信号は、制御部23の制御に基づいて、記録再生処理部29を介した後、ディスクドライブ部27による光ディスク28に対しての記録再生や、HDD30によるハードディスク30aに対しての記録再生に供される。
【0031】
なお、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、ディスクドライブ部27とHDD30との間で、光ディスク28に記録されているデジタルの映像信号及び音声信号をハードディスク30aに記録したり、ハードディスク30aに記録されているデジタルの映像信号及び音声信号を光ディスク28に記録したりすることも制御している。
【0032】
また、制御部23には、ネットワークインタフェース32が接続されている。このネットワークインタフェース32は、入出力端子33を介して外部のネットワーク34に接続されている。そして、このネットワーク34には、当該ネットワーク34を介した通信機能を利用して各種のサービスを提供するためのネットワークサーバ35,36が接続されている。このため、制御部23は、ネットワークインタフェース32、入出力端子33及びネットワーク34を介して、所望のネットワークサーバ35,36にアクセスして情報通信を行なうことにより、そこで提供しているサービスを利用することができるようになっている。なお、ネットワークインタフェース32は、入出力端子33を介してSDメモリーカードやUSB機器が接続されるものであっても良い。
【0033】
制御部23は、CPU23aが制御プログラムに従って動作することによって、図3に示すように、メニュー画面表示手段として機能するメニュー画面表示処理部231と、リモートコントロール処理部232と、ネットワーク処理部233と、番組表処理部234と、撮像処理部235と、人物識別手段として機能する人物識別部236とを実現する。
【0034】
ネットワーク処理部233は、入出力端子33を介して外部のネットワーク34に接続されているネットワークインタフェース32を通じた通信を制御する。ネットワーク34には、当該ネットワーク34を介した通信機能を利用して各種のサービスを提供するための複数(図示の場合は2つ)のネットワークサーバ35,36が接続されている。このため、ネットワーク処理部233は、ネットワークインタフェース32、入出力端子33及びネットワーク34を介して、所望のネットワークサーバ35,36にアクセスして情報通信を行なうことにより、そこで提供しているサービスを利用することができるようになっている。
【0035】
撮像処理部235は、カメラ装置37が撮影した映像を処理する。より詳細には、図3に示すように、デジタルテレビジョン1は、撮像処理部235の制御によってカメラ装置37で撮影された視聴者画像を、人物識別部236に送る。
【0036】
人物識別部236は、顔認識処理による映像からの人物データ(顔データ)の抽出と、顔識別処理による人物の識別処理を行なう。人物識別部236は、抽出した人物データ(顔データ)を人物データベース304と照合し、合致する人物データ(顔データ)があればその人物データのID(人物ID)をメニュー画面表示処理部231へ送る。人物識別部236は、合致する人物データ(顔データ)が無ければ抽出した人物データ(顔データ)を人物データベース304に登録し、人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送る。
【0037】
番組表処理部234は、入力信号処理部16で分離されたEIT(番組表データ)を取得して番組表データベース301に格納する。なお、EIT(番組表データ)をネットワーク34経由で取得するものであっても良い。EIT(番組表データ)の取得先は、デジタルテレビジョン1のユーザ設定に従う。番組表処理部234は、EIT(番組表データ)のキーワード検索機能を有しており、指定のキーワードと指定の一致率でEIT(番組表データ)を検索し、合致した番組に絞り込んで番組表データを番組表データベース301に供給することができる。
【0038】
リモートコントロール処理部232は、リモートコントローラ25から送出され受信部26で受信したリモートコントロールコードに基づいて、電源オン/オフ、後述するメニュー選択、チューナ切替やチャンネル切替(チャンネルを繰り返し切り替えるような所謂ザッピング操作を含む)を入力信号処理部16に指示する。なお、制御部23は、デジタルテレビジョン1の本体に設置された操作部24からの操作情報を受けても、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御する。
【0039】
例えば、制御部23は、視聴者による操作部24やリモートコントローラ25の操作に基づいて、復調復号部15から得られるデジタルの映像信号及び音声信号を、記録再生処理部29によって暗号化し所定の記録フォーマットに変換した後、HDD30に供給してハードディスク30aに記録させるように制御することができる。
【0040】
メニュー画面表示処理部231は、リモートコントローラ25から送出され受信部26で受信したリモートコントロールコード(メニュー選択に対応した移動信号)に基づいてメニュー情報データベース302からメニュー構成情報、人物識別部236から人物IDおよび起動履歴情報データベース303から人物IDに基づく起動履歴情報である起動回数(操作回数)のランキングを取得して、GUIであるメニュー画面データを作成し、OSD信号生成部19に送る。
【0041】
なお、起動履歴情報データベース303に記憶された起動履歴情報の値(ランキング)は、任意の値に編集可能となっている。このように起動履歴情報の値(ランキング)を編集可能とすることにより、仮に起動履歴が曖昧になった際は起動履歴情報を一度削除することができたり、ユーザ別(人物ID別)にカスタマイズしたりすることが可能になる。
【0042】
すなわち、出力信号処理部21は、入力信号処理部16から送られる映像音声データと、メニュー画面表示処理部231で作成されたメニュー画面データおよび音声データを結合処理したのち、映像出力および音声出力にそれぞれのデータを送る。
【0043】
図4は、リモートコントローラ25の外観を示す平面図である。図4に示すように、リモートコントローラ25には、主として、電源キー25a、数字キー25c、チャンネルアップダウンキー25d、音量調整キー25e、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25i、決定キー25j、戻るキー25l、終了キー25m、4色(青,赤,緑,黄)のカラーキー25n等が設けられている。なお、カーソル上キー25f、カーソル下キー25g、カーソル左キー25h、カーソル右キー25iは、いわゆる十字キー25zとして形成されている。
【0044】
また、リモートコントローラ25には、再生停止キー25o、再生キー25p、逆方向スキップキー25q、順方向スキップキー25r、早戻しキー25s、早送りキー25t、一時停止キー25u等が設けられている。
【0045】
すなわち、デジタルテレビジョン1は、ディスクドライブ部27やHDD30から取得した映像や音声等の情報に対しては、リモートコントローラ25の再生停止キー25oや再生キー25p、一時停止キー25uを操作することにより、再生、停止、一時停止を行なうことが可能となる。また、デジタルテレビジョン1は、リモートコントローラ25の逆方向スキップキー25qや順方向スキップキー25rを操作することにより、ディスクドライブ部27やHDD30で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に一定量ずつスキップさせる、いわゆる、逆方向スキップや順方向スキップを行なうことができる。さらに、デジタルテレビジョン1は、リモートコントローラ25の早戻しキー25sや早送りキー25t等を操作することにより、ディスクドライブ部27やHDD30で再生している映像や音声等の情報を、その再生方向に対して逆方向や順方向に連続的に高速で再生させる、いわゆる、早戻し再生や早送り再生を行なうことができる。
【0046】
また、リモートコントローラ25には、メニューキー25b、ブロードバンドキー25k、今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yが設けられている。
【0047】
メニューキー25bは、詳細は後述するが、デジタルテレビジョン1が有している様々な機能のメニュー画面を表示させるためのキーである。
【0048】
ブロードバンドキー25kは、情報検索や動画サービス等のブロードバンド機能の各種ブラウザを起動するためのキーである。今すぐニュースキー25vは、HDD30に自動録画された最新のニュースを見るためのキーである。録画リストキー25wは、HDD30に録画した番組を見たり消したりするための録画リストを表示するためのキーである。なお、録画リストからネットワークサーバ35,36に記憶された動画の再生も可能である。
【0049】
番組表キー25xは、番組の視聴・録画・予約を行わせるために番組表Xを表示させるためのキーである。ミニ番組表キー25yは、番組が表示された画面の下側に、番組の視聴・録画・予約を行わせるためにミニ番組表を表示させるためのキーである。
【0050】
次に、映像出力装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮する人物識別部236と、メニュー画面表示処理部231とにおける処理について詳述する。なお、人物識別部236における処理と、メニュー画面表示処理部231における処理とは、それぞれ別プロセスで実行される。
【0051】
まず、映像出力装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮する人物識別部236における人物識別処理について図5ないし図8のフローチャートを参照して説明する。
【0052】
図5に示すように、電源がONされると、人物識別部236は、新ID配列および旧ID配列を初期化するとともに、カメラ装置37の撮影準備を実行する(ステップS1)。ここで、新ID配列は、現時点でデジタルテレビジョン1を視聴している人物の人物IDを列挙している配列である。また、旧ID配列は、過去(例えば、1分前)の時点でデジタルテレビジョン1を視聴している人物の人物IDを列挙している配列である。これら新ID配列や旧ID配列は、メモリ部23bのRAMに格納されている。
【0053】
次いで、人物識別部236は、カメラ装置37の準備が整うまで(ステップS2のYes)、一定時間待機する(ステップS3)。
【0054】
カメラ装置37の準備が整うと(ステップS2のYes)、人物識別部236は、電源がOFFなどによる停止指示があるまで(ステップS5のYes)、メイン処理を実行する(ステップS4)。
【0055】
図6のメイン処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、カメラ装置37の準備が整うと(ステップS2のYes)、旧ID配列へ新ID配列をコピーし(ステップS11)、新ID配列を初期化する(ステップS12)。
【0056】
次いで、人物識別部236は、カメラ装置37で撮影された視聴者画像(映像)を取得し(ステップS13)、視聴者画像(映像)から顔認識処理による人物データ(顔データ)の抽出を行った後(ステップS14)、ID変換処理を実行する(ステップS15)。
【0057】
図7のID変換処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、顔認識処理の結果として人物データ(顔データ)を取得し(ステップS21)、取得した人物データ(顔データ)について、人物データベース304から人物データ(顔データ)を取得し(ステップS22)、1件ずつ顔識別処理を実行する(ステップS23)。
【0058】
人物識別部236は、ステップS23の顔識別処理の結果、取得した人物データ(顔データ)が人物データベース304に無い場合には(ステップS24のNo)、人物データベース304に無い人物データ(顔データ)を人物データベース304に登録するとともに(ステップS25)、人物データベース304から人物データ(顔データ)を登録した人物の人物IDを取得する(ステップS26)。
【0059】
一方、取得した人物データ(顔データ)が人物データベース304にある場合には(ステップS24のYes)、人物識別部236は、人物データベース304から人物データ(顔データ)と合致する人物IDを取得する(ステップS27)。
【0060】
次いで、人物識別部236は、旧ID配列から人物IDを取得し(ステップS28)、ステップS26またはステップS27で取得した人物IDと一致しない場合、すなわちステップS26またはステップS27で取得した人物IDが前回の人物認識処理で認識しなかった人物IDであれば(ステップS29のNo)、この人物が視聴を始めたものとして、その人物IDでの開始要求をメニュー画面表示処理部231へ送り(ステップS30)、新ID配列へ人物IDを代入する(ステップS31)。このように人物識別部236において認識した人物が人物データベース304に未登録の場合には、人物識別部236は、その人物データを人物データベース304に登録することによって、登録済みとなった人物データ(顔データ)のキーとなる人物IDを人物データベース304から取得し、そのキーとなる人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送ることで、その人物に応じたメニュー画面表示処理を実行させるようにしている。
【0061】
一方、ステップS26またはステップS27で取得した人物IDと一致する場合、すなわち前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は(ステップS29のYes)、そのまま新ID配列へ人物IDを代入する(ステップS31)。
【0062】
図6に戻り、ステップS15のID変換処理が終了すると、人物識別部236は、ID比較処理を実行する(ステップS16)。具体的には、図8のID比較処理のフローチャートに示すように、人物識別部236は、旧ID配列から人物IDを取得するとともに(ステップS41)、新ID配列から人物IDを取得し(ステップS42)、前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は(ステップS43のNo)、この人物が視聴を終了したものとして、その人物IDの終了要求をメニュー画面表示処理部231へそれぞれ送る(ステップS44)。このように人物識別部236は、認識していた人物が認識できなくなった場合には、その人物が視聴をやめたとみなして、その人物の人物データのキーとなる人物IDをメニュー画面表示処理部231へ送ることで、その人物に応じたメニュー画面表示処理を終了させるようにしている。
【0063】
人物識別部236は、このようにしてメイン処理を実行し(ステップS4)、停止指示があった場合には(ステップS5のYes)、終了処理を実行する(ステップS6)。
【0064】
以上のように、人物識別部236による人物認識処理では、カメラ装置37が撮影した映像を入手して顔認識処理を行ない、人物データ(顔データ)を取得する。取得した人物データ(顔データ)を1件ずつ顔識別処理に渡して、人物データベース304に無い人物データ(顔データ)は人物データベース304に登録する。そうして人物データ(顔データ)と合致する人物IDを取得し、それが前回の人物認識処理で認識しなかった人物IDであれば、その人物IDでの開始要求をメニュー画面表示処理部231へ送る。逆に、前回の人物認識処理で認識していた人物IDを今回認識しなかった場合は、その人物IDの終了要求をメニュー画面表示処理部231へ送る。これにより、人物識別部236は、新しく認識した人物に応じたメニュー画面表示処理の開始を、認識しなくなった人物にはメニュー画面表示処理の終了を行なう。
【0065】
次に、映像表示装置であるデジタルテレビジョン1の特徴的な機能を発揮するメニュー画面表示処理部231におけるメニュー画面表示処理について図9のフローチャートを参照して説明する。
【0066】
図9に示すように、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ユーザによるリモートコントローラ25のメニューキー25bの選択操作があったと判定すると(ステップS101のYes)、メニュー画面表示を実行する(ステップS104)。
【0067】
ここで、ステップS104のメニュー画面表示について、図10のフローチャートを参照して説明する。図10に示すように、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、メニュー情報データベース302からメニュー構成情報を取得するとともに(ステップS1041)、起動履歴情報データベース303から起動履歴情報を取得し(ステップS1042)、メニュー構成情報および起動履歴情報に基づいてメニュー画面を表示するためのメニュー画面表示情報を生成し(ステップS1043)、生成したメニュー画面表示情報を出力信号処理部21に出力する(ステップS1044)。
【0068】
これに対応して、出力信号処理部21は、メニュー画面表示情報をLCDパネル3へ出力し、その結果、LCDパネル3は、図11に示すようなメニュー画面M1を表示する。
【0069】
メニュー画面M1は、コンテンツ(例えば動画)の再生画面Cに重ねられて表示される。コンテンツは、チューナ部14を介して受信しているコンテンツであってもよいし、HDD30に記憶されたコンテンツ等であってもよい。
【0070】
図11に示すように、メニュー画面M1は、コンテンツの再生画面Cの下部に、様々なサイズで表示された上位階層(第1階層)であってメニュー分類を表すアイコン(選択要素)で形成されるメニュー分類アイコン群(分類選択要素群)IAと、各メニュー分類に対応する機能を表すアイコン(選択要素)で形成される下位階層(第2階層)である複数のメニューアイコン群(機能選択要素群)IBとを含んでいる。なお、メニュー画面M1は、コンテンツの再生画面Cと区別してアイコンを見易くするために、メニュー分類アイコン群IAおよびメニューアイコン群IBの背景BGを暗色で形成している。なお、選択要素は、アイコンに限るものではなく、メニュー分類や各メニュー分類に対応する機能を表すものであれば、他の画像や文字等であっても良い。
【0071】
ここで、図12は上位階層(第1階層)であるメニュー分類アイコン群IAと、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBとの関係を示す図である。
【0072】
メニュー分類アイコン群IAは、例えば、「ブロードバンド」アイコン50、「録る」アイコン60、「見る」アイコン70、「メディアプレーヤー」アイコン80、「入力切換」アイコン90を含んでいる。
【0073】
「ブロードバンド」アイコン50は、例えば複数のネットワークサービスに対応した複数のネットワークアプリケーション(ブラウザ)を起動するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0074】
「録る」アイコン60は、コンテンツを録画・予約するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0075】
「見る」アイコン70は、コンテンツを視聴するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0076】
「メディアプレーヤー」アイコン80は、例えばSDメモリーカード、USB機器、ネットワークサーバ35,36等に記憶された動画・写真・音楽の再生に対応した複数の再生アプリケーションを起動するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0077】
「入力切換」アイコン90は、入力端子31を切り換えるためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。
【0078】
例えば図11に示すメニュー分類アイコン群IAにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報である起動回数を参照し、起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図11に示すメニュー分類アイコン群IAにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「見る」アイコン70が選択中となっており、選択中の「見る」アイコン70は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされ、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い選択中アイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「録る」アイコン60は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い選択中アイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「ブロードバンド」アイコン50も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目の選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「メディアプレーヤー」アイコン80は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示され、3番目の選択候補アイコンの左隣に位置する5番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「入力切換」アイコン90も第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。なお、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコン(起動回数が最も多いアイコン)の近くに選択回数の多い順にその他のアイコンを配置するようにしたのは、ユーザは同じ操作をする確率が高く、これにより多種多様な機能の中から所望する任意の機能をユーザが簡単な操作で容易に選択することができるようになるからである。
【0079】
図11に示すメニューアイコン群IBは、メニュー分類アイコン群IAにおいて「見る」アイコン70が選択されている例を示すものである。「見る」アイコン70の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「録画リスト」アイコン71、「番組表」アイコン72、「ミニ番組表」アイコン73、「今すぐニュース」アイコン74を含んでいる。
【0080】
「録画リスト」アイコン71は、HDD30に録画した番組を見たり消したりするための録画リストを表示するためのアイコンであって、録画リストキー25wと同じ機能を有している。
【0081】
「番組表」アイコン72は、番組の視聴・録画・予約を行わせるために番組表Xを表示させるためのアイコンであって、番組表キー25xと同じ機能を有している。
【0082】
「ミニ番組表」アイコン73は、コンテンツの再生画面Cの下側に、番組の視聴・録画・予約を行わせるためにミニ番組表を表示させるためのアイコンであって、ミニ番組表キー25yと同じ機能を有している。
【0083】
「今すぐニュース」アイコン74は、HDD30に自動録画された最新のニュースを見るためのアイコンであって、今すぐニュースキー25vと同じ機能を有している。
【0084】
例えば図11に示すメニューアイコン群IBにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報を参照し、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図11に示すメニューアイコン群IBにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「番組表」アイコン72は第1のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「ミニ番組表」アイコン73は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「録画リスト」アイコン71も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「今すぐニュース」アイコン74は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。なお、このように人物に応じて操作回数が最も多いものを中心に配置するのは、メニュー分類アイコン群IAとメニューアイコン群IBとの少なくとも何れか一方の階層のみでもよい。
【0085】
また、デジタルテレビジョン1においては、メニュー分類アイコン群IAとして、「よく使うナビ」アイコン100が含まれている。「よく使うナビ」アイコン100は、起動選択された回数の多い機能を同一の階層でまとめて表示するためのメニュー分類を表すショートカットアイコンである。この「よく使うナビ」アイコン100が、上述した「ブロードバンド」アイコン50、「録る」アイコン60、「見る」アイコン70、「メディアプレーヤー」アイコン80、「入力切換」アイコン90と異なる点は、次の通りである。上述した「ブロードバンド」アイコン50などは、図12に示したように、上位階層(第1階層)であるメニュー分類アイコン群IAに対して、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBが予め定義されている。一方、「よく使うナビ」アイコン100は、HDD30の起動履歴情報データベース303に記憶された起動履歴情報に基づいて、下位階層(第2階層)であるメニューアイコン群IBが決定される点で異なるものとなっている。
【0086】
ここで、図13はメニュー画面の一例を示す正面図である。図13に示すメニューアイコン群IBは、メニュー分類アイコン群IAにおいて「よく使うナビ」アイコン100が選択されている例を示すものである。「よく使うナビ」アイコン100の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「機能設定」アイコン101、「スピーカ切替」アイコン102、「写真」アイコン103、「予約リスト」アイコン104、「番組表」アイコン105を含んでいる。
【0087】
例えば図13に示すメニューアイコン群IBにおいては、メニュー構成情報に含まれるアイコン(メニュー画面M1に表示される機能を表すアイコン)について起動履歴情報データベース303に記憶されている人物に応じた起動履歴情報を参照し、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高いもの(起動回数が最も多いもの)を中心に配置する。例えば図13に示すメニューアイコン群IBにおいては、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「機能設定」アイコン101は第1のサイズで表示され、起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの右隣に位置する2番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「スピーカ切替」アイコン102は第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、起動履歴情報のランキングが最も高いアイコンの左隣に位置する3番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「写真」アイコン103も第1のサイズより小さい第2のサイズで表示され、2番目に起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの右隣に位置する4番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「予約リスト」アイコン104は第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示され、3番目に起動履歴情報のランキングが高い選択候補アイコンの左隣に位置する5番目に人物に応じた起動履歴情報のランキングが高い選択候補(非選択中)の「番組表」アイコン105も第2のサイズよりさらに小さい第3のサイズで表示される。
【0088】
図11および図13に示すメニュー画面M1においては、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル左キー25hまたはカーソル右キー25iの操作によって(ステップS105のNo、ステップS106のYes)、メニュー分類アイコン群IAのアイコンのフォーカス先を移動することができる(ステップS107)。具体的には、リモートコントローラ25は、十字キー25zの操作(メニュー選択)に対応した移動信号(リモートコントロールコード)を出力する。リモートコントロール処理部232は、移動信号を受信し、メニュー画面表示処理部231は、移動信号に基づきアイコンのフォーカス先の移動を制御する。
【0089】
図14は、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル左キー25hの操作によって、フォーカス先を図11に示した「見る」アイコン70から「ブロードバンド」アイコン50に移動させたものである。図14に示すように新たに選択された「ブロードバンド」アイコン50は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。
【0090】
また、図14に示すように、メニュー分類アイコン群IAにおいて「ブロードバンド」アイコン50の選択中においては、メニューアイコン群IBとして、「ヤッホーJAPAN」アイコン51、「トビラ」アイコン52、「ひかりテレビ」アイコン53、「tube」アイコン54、「インターネット」アイコン55を含んでおり、人物に応じた起動履歴情報のランキングが最も高い「トビラ」アイコン52の近くに選択回数の多い順にその他のアイコンが配置されている。なお、「ブロードバンド」アイコン50については計7個のメニューが対応付けられているが、メニュー画面表示処理部231は、メニューアイコン群IBの表示数(ここでは、“5”とする)内で計7個のメニューをサイクリック表示する。なお、メニュー画面M1で表示するメニューアイコン群IBの表示数(機能の数)は任意に設定することができる。
【0091】
また、図11に示すメニュー画面M1においては、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル上キー25fの操作によって(ステップS105のNo、ステップS106のYes)、メニュー分類アイコン群IAからメニューアイコン群IBのアイコンへフォーカス先を移動することができる(ステップS107)。
【0092】
図15は、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル上キー25fの操作によって、フォーカス先を図11に示した「見る」アイコン70からメニューアイコン群IBの「番組表」アイコン72に移動させたものである。図15に示すように新たに選択された「番組表」アイコン72は第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。また、「見る」アイコン70は、第1のサイズに縮小されて表示されるとともに背景をやや明るくした表示とされる。
【0093】
加えて、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ユーザによるリモートコントローラ25のブロードバンドキー25kである第1階層のダイレクトキーの選択操作に対応して(ステップS102のYes)、メニュー画面を表示するためのメニュー画面表示情報をメニュー構成情報に基づいて生成し、出力信号処理部21に出力する(ステップS109)。この場合、ブロードバンドキー25kは、情報検索や動画サービス等のブロードバンド機能の各種ブラウザを起動するためのキーであり、図12に示した第1階層の特定機能を表すものである。すなわち、リモートコントローラ25のブロードバンドキー25kの選択操作により、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、図14に示したようなメニュー画面M1を表示するメニュー画面表示情報を生成する。ブロードバンドキー25kの選択操作により表示されるメニュー画面M1は、図14に示すように、「ブロードバンド」アイコン50が第1のサイズを更に拡大して表示されるとともに背景を明るくした強調表示とされる。
【0094】
図16は、メニューキー25bおよび十字キー25zによる1階層目の特定の機能への遷移とダイレクトキーによる1階層目の特定の機能への遷移との一例を示す模式図である。
【0095】
図15に示したように第2階層のメニューアイコンが選択された状態のメニュー画面M1において、リモートコントローラ25の決定キー25jが操作されると(ステップS105のYes)、フォーカスのあたっているアイコンの機能の起動が指示される(ステップS108)。図15においては、「番組表」アイコン72にフォーカスがあたっているので、出力信号処理部21は、番組表データベース301に記憶されている番組表データに基づく番組表XをLCDパネル3に表示する。
【0096】
なお、図15に示したように第2階層のメニューアイコンが選択された状態のメニュー画面M1において、第1階層のメニュー分類アイコン群IAのメニュー分類の選択に戻りたい場合には、リモートコントローラ25の十字キー25zにおけるカーソル下キー25gを操作すればよい(ステップS106のYes)。
【0097】
加えて、制御部23は、ユーザによるリモートコントローラ25の今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yなど第2階層のダイレクトキーの選択操作に対応して(ステップS103のYes)、各キーに対応する機能の起動を指示する(ステップS110)。この場合、今すぐニュースキー25v、録画リストキー25w、番組表キー25x、ミニ番組表キー25yなどは、各キーに対応する機能の起動を指示するためのキーであり、図12に示した第2階層の特定機能を表すものである。例えば、リモートコントローラ25の番組表キー25xの選択操作により、出力信号処理部21は、番組表データベース301に記憶されている番組表データに基づく番組表XをLCDパネル3に表示する。
【0098】
図17は、メニューキー25bおよび十字キー25zによる2階層目の特定の機能への遷移とダイレクトキーによる2階層目の特定の機能への遷移との一例を示す模式図である。
【0099】
最後に、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、ステップS108またはステップS110において起動が指示された機能について、HDD30の起動履歴情報データベース303に記憶された人物に応じた起動履歴情報に対して起動回数(操作回数)を1回だけ加算して(ステップS111)、処理を終了する。なお、制御部23(メニュー画面表示処理部231)は、加算の際に、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する選択操作履歴から導かれる人物に応じた起動回数(操作回数)を、その起動回数(操作回数)が多い順にランキングする。
【0100】
このように実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、映像表示にかかる各種機能の分類を表すアイコンを階層的に配置し、操作装置の操作によって任意の機能を表すアイコンを選択可能なメニュー画面M1を表示させるメニュー画面表示手段として機能するメニュー画面表示部231と、メニュー画面M1に配置されたアイコンに対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する起動履歴情報データベース303と、を備え、メニュー画面表示部231は、少なくとも一の階層に配置される選択要素について、操作回数に応じた情報に従って配置することにより、多種多様な機能の中から所望する任意の機能を階層化されたメニュー画面M1からユーザが簡単な操作で容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することができる。
【0101】
また、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、機能の使用頻度を記録することでよく使う機能をまとめてメニューで表示できる。
【0102】
さらに、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、機能の使用頻度の一番多いものを必ずフォーカスし、またそのフォーカスから選択ステップの少ない場所に使用頻度の多い順に機能を備えることで、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
【0103】
さらにまた、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、カメラ装置37を用いてユーザを識別してユーザ別の使用頻度を把握し、ユーザ別に使用履歴優先表示を変更することにより、家族で使用した場合にも使用履歴の情報が曖昧になることを防ぐことが可能になる。なお、本実施形態においてはユーザ識別を顔認識処理による映像からの人物データ(顔データ)の抽出と、顔識別処理による人物の識別処理とに基づいて実行するようにしたが、これに限るものではなく、各ユーザに一意に割り当てられるIDを付したIDカードを読み取るなどしてユーザ識別を行うようにしても良いし、各ユーザに一意に割り当てられるIDを手入力するものであっても良い。
【0104】
また、実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1によれば、下位階層のアイコンにより表示される機能のいずれかに割り付けられた操作装置におけるダイレクトキーから信号を受信した場合、当該ダイレクトキーに割り付けられた機能の起動を指示するようにしたことにより、従来のようにダイレクトキーによる操作に慣れたユーザにとっても機能を容易に選択できるユーザインタフェース機能を実現することができる。
【0105】
なお、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0106】
さらに、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行される制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0107】
本実施形態の映像表示装置であるデジタルテレビジョン1で実行されるプログラムは、上述した各部(メニュー画面表示処理部231、リモートコントロール処理部232、ネットワーク処理部233、番組表処理部234、撮像処理部235、人物識別部236)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから制御プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、メニュー画面表示処理部231、リモートコントロール処理部232、ネットワーク処理部233、番組表処理部234、撮像処理部235、人物識別部236がRAM上に生成されるようになっている。
【0108】
また、本実施形態では、映像表示装置としてデジタルテレビジョン1に適用した例をあげて説明したが、例えば、HDDレコーダ、チューナ、セットトップボックス等にも映像出力装置を適用することができる。
【0109】
なお、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0110】
1 映像表示装置
24、25 操作装置
231 メニュー画面表示手段
236 人物識別手段
303 履歴記憶手段
M1 メニュー画面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、
を備え、
前記メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する、
映像表示装置。
【請求項2】
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作を行う人物を識別する人物識別手段を更に備え、
前記履歴記憶手段は、前記人物識別手段によって識別された前記人物に対応付けて前記選択要素に対する操作によって選択された機能についてランキングを生成して前記操作回数に応じた情報として記憶する、
請求項1記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記メニュー画面表示手段は、前記操作回数に応じた情報としてのランキングの上位にあたる前記選択要素を同一の階層にまとめて表示する、
請求項2記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記メニュー画面表示手段は、一の階層における前記選択要素の配置として、前記操作回数に応じた情報としてのランキングが最上位の前記選択要素を中心としてランキングの上位にあたる前記選択要素を順に表示する、
請求項2または3記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記メニュー画面表示手段は、一の階層における前記選択要素の数について、任意の数に設定可能である、
請求項1ないし4のいずれか一記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記履歴記憶手段は、前記操作回数に応じた情報に対する編集を許容する、請求項1ないし5のいずれか一記載の映像表示装置。
【請求項7】
映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるステップと、
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶するステップと、
を含み、
前記メニュー画面を表示するステップは、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する、
メニュー画面表示方法。
【請求項8】
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作を行う人物を識別するステップを更に含み、
前記操作回数に応じた情報を記憶するステップは、識別された前記人物に対応付けて前記選択要素に対する操作によって選択された機能についてランキングを生成して前記操作回数に応じた情報として記憶する、
請求項7記載のメニュー画面表示方法。
【請求項9】
前記メニュー画面を表示するステップは、前記操作回数に応じた情報としてのランキングの上位にあたる前記選択要素を同一の階層にまとめて表示する、
請求項7または8記載のメニュー画面表示方法。
【請求項1】
映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるメニュー画面表示手段と、
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶する履歴記憶手段と、
を備え、
前記メニュー画面表示手段は、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する、
映像表示装置。
【請求項2】
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作を行う人物を識別する人物識別手段を更に備え、
前記履歴記憶手段は、前記人物識別手段によって識別された前記人物に対応付けて前記選択要素に対する操作によって選択された機能についてランキングを生成して前記操作回数に応じた情報として記憶する、
請求項1記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記メニュー画面表示手段は、前記操作回数に応じた情報としてのランキングの上位にあたる前記選択要素を同一の階層にまとめて表示する、
請求項2記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記メニュー画面表示手段は、一の階層における前記選択要素の配置として、前記操作回数に応じた情報としてのランキングが最上位の前記選択要素を中心としてランキングの上位にあたる前記選択要素を順に表示する、
請求項2または3記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記メニュー画面表示手段は、一の階層における前記選択要素の数について、任意の数に設定可能である、
請求項1ないし4のいずれか一記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記履歴記憶手段は、前記操作回数に応じた情報に対する編集を許容する、請求項1ないし5のいずれか一記載の映像表示装置。
【請求項7】
映像表示にかかる各種機能の分類を表す選択要素を並べて形成される上位階層となる分類選択要素群と、当該分類に対応する機能を表す選択要素を並べて形成される下位階層となる機能選択要素群との少なくとも2階層以上の構成であり、操作装置の操作によって任意の機能を表す選択要素を選択可能なメニュー画面を表示させるステップと、
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作履歴から導かれる操作回数に応じた情報を記憶するステップと、
を含み、
前記メニュー画面を表示するステップは、少なくとも一の階層に配置される前記選択要素について、前記操作回数に応じた情報に従って配置する、
メニュー画面表示方法。
【請求項8】
前記メニュー画面に配置された前記選択要素に対する操作を行う人物を識別するステップを更に含み、
前記操作回数に応じた情報を記憶するステップは、識別された前記人物に対応付けて前記選択要素に対する操作によって選択された機能についてランキングを生成して前記操作回数に応じた情報として記憶する、
請求項7記載のメニュー画面表示方法。
【請求項9】
前記メニュー画面を表示するステップは、前記操作回数に応じた情報としてのランキングの上位にあたる前記選択要素を同一の階層にまとめて表示する、
請求項7または8記載のメニュー画面表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−234341(P2012−234341A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−102185(P2011−102185)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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