映像通信装置及び映像通信方法
【課題】HDMI等のデジタル映像通信においての通信状況を表示させる映像通信装置及び映像通信方法を提供する。
【解決手段】第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部(17)と、第1通信速度よりも高速の第2通信速度でケーブルを介して外部装置との間で映像信号を通信する第2通信部(16)と、外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出する検出部(11,12)と、検出部が検出したエラー信号に基づいて通信状況を表示する画像信号を生成する生成部(13)を有する映像通信装置。
【解決手段】第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部(17)と、第1通信速度よりも高速の第2通信速度でケーブルを介して外部装置との間で映像信号を通信する第2通信部(16)と、外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出する検出部(11,12)と、検出部が検出したエラー信号に基づいて通信状況を表示する画像信号を生成する生成部(13)を有する映像通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の転送速度で送受信する通信機能をもつ映像通信装置であって、特に通信状況の表示機能をもつ映像通信装置及び映像通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル機器が大変普及してきており、これらのデジタル機器は、相互に通信機能をもち、連携した動作を可能としている。しかし、このようなデジタル通信機能は、必ずしも常に安定して動作しているわけではなく、通信エラーに対しても適切な対応により通信を継続し続けることが望まれている。
【0003】
特許文献1は、赤外線映像通信装置に関する技術を開示しており、通信の品質を計算する機能、この通信品質の計算結果により通信速度を変更する機能が示されている。
【特許文献1】特開2000−101605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1の従来技術では、通信品質に応じて自動的に通信速度が変更されたり、通信が中止されたりしてしまう。しかし、HDMI等のデジタル映像通信においては、通信品質が多少低くとも、使用する映像信号フォーマットの種類においては、そのまま使用することができる場合がある。従って、通信速度を変えたり通信を中止するよりも、通信状況をユーザに表示して、対応をユーザに委ねた方が使い勝手が良い場合が多い。
【0005】
本発明は、HDMI等のデジタル映像通信においての通信状況を表示させる映像通信装置及び映像通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための一実施形態は、
第1通信速度で、ケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部(17)と、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置との間で、映像信号を通信する第2通信部(16)と、
前記外部装置との通信情況を観測しエラー信号を検出する検出部(11,12)と、
前記検出部が検出した前記エラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成する生成部(13)と、を具備することを特徴とする映像通信装置である。
【発明の効果】
【0007】
使用する通信ケーブルの通信品位が、480p,1080i,1080p等の映像信号フォーマットに対応づけて例えばデジタルテレビの画面に表示されるので、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
(複数の通信速度をもったデジタル映像通信の例)
はじめに、本発明に係る一実施形態である映像通信装置が用いる複数の通信速度をもったデジタル映像通信について、以下に説明する。
【0010】
通常、コンピュータに代表されるデジタルデータ通信では通信エラーがあると、送受信側でこれを認識して再送信を行うことで通信品質を確保している。ところがHDMIに代表されるデジタル映像通信では、仮に映像データの一部がエラーを起こしても画面上にノイズにはなるが、映像サービスそのものを完全に破綻させてしまうほどの影響はなくデータの再送信も行われない。
【0011】
デジタル映像信号伝送の代表格はHDMI(High-Definition Multimedia Interface),DVI(Digital Visual Interface)であり、近い将来、DP(Display Port)など新しい送信方式も提案されている。総じて新しいものはより解像度の高い映像を伝送できるように規格化されており、それだけ送信機・受信機はもとよりケーブルも品質の高いものが求められている。
【0012】
HDMIではケーブル品質も設計段階で任意ではあるが、認証という品質試験を取り入れることでユーザ使用時の不具合を回避しているが、実際にはすべてのケーブルを試験することは非現実的である。さらに、デジタル映像フォーマットの高精細化が進むことでデータの転送速度も複数種類規定され、伝送映像フォーマット(=データ転送速度)にも通信品質に依存性を与えている。
【0013】
たとえば、1080iであれば問題なく通信できたケーブルも、1080pではエラーを起こすことがある。最近規格化されたHDMI Ver1.3ではディープカラー(DeepColor)と呼ばれるより微細化されたデジタル信号を伝送する方式が定義された。この方式でも解像度は従来のHDMIVer1.2aと変わりないが、細かい映像データ転送のためにデジタル信号の実転送速度は従来のほぼ2倍にあたる3.4Gbpsまで定義されている。
【0014】
HDMIに代表されるようなデジタル映像通信の世界では、デジタル映像信号とは別の低速の通信路を使って送信側が受信側で受信できうる映像フォーマットを読み取ることができる。この通信路は低速であり、ケーブル品質に対する通信品質要求も高速のデジタル映像通信より低いもので実現されている。
【0015】
しかし、一般的な映像通信装置では、送信装置・受信装置の双方で通信品質を計測していないので、結果的に送信機は低速通信路で得た受信できるフォーマット情報に基づき高画質なものを選んで送信する。従って、ケーブル品質によっては画面異常を起こすことがあり、ユーザは適切な伝送状況を認識することができない。
【0016】
以下に説明する本発明に係る一実施形態の映像通信装置においては、通信ケーブル等の通信状況を例えば映像信号フォーマットに対応させて表示するので、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことが可能となる。
【0017】
<本発明の一実施形態に係る映像通信装置>
次に、本発明の一実施形態に係る映像通信装置の一例を図面を用いて、詳細に説明する。以下に述べる実施形態では、HDMIを例にとって、デジタル映像通信における通信路の通信状況を検出し表示する機能をもつ映像通信装置及び映像通信方法の一例を開示する。しかし、本発明の一実施形態はHDMIに限定されるものではなく、ディスプレイポートでも他のデジタル通信規格でもよく、広くデジタル通信に適用される。
【0018】
(構成)
はじめに、図1に示すように、通信状況表示機能をもった映像通信装置D1と、これにHDMIケーブルC1で接続され、同じく通信状況表示機能をもった映像通信装置D2とによる通信システムを説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置D1は、図1に示すように、音声映像処理部10と、映像通信装置D2からの通信信号及び通信情況を示す信号を受け、この信号から通信エラーの有無を検知するエラー検出部11と、映像通信装置D1(ソース:Source)の各種動作状況を観測して、通信状況を表示するための画像信号の生成を制御する制御部12と、通信状況を表示するための画像信号を生成する画像メッセージ生成部13と、この画像メッセージと映像信号とを重畳するための重畳部14を有している。更に、映像通信装置D1は、映像信号の不正コピー等を防止するためのHDCP暗号部15と、送信する画像データをHDMIに規定された電気信号へ変更して通信パスP2を介して送信するTMDS送信部16と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信で送信するDDC通信部17を有している。
【0020】
更に、本発明の一実施形態に係る映像通信装置D2は、一例として図12に後述される放送信号を表示する放送受信装置100のようなHDMI通信機能をもったデジタルテレビジョン等であり、図1に示すように、映像音声フォーマットを映像通信装置D1へ伝えるためのEDIDデータを格納したEDID格納部21と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信でDDCライン通信を行なうDDC通信部24を有している。更に、映像通信装置D2は、例えばHDMIで規定されたTMDS信号を受信し、以降のデータ処理に可能な信号へ変更するTMDS受信部25と、TMDS受信部25からのパケットエラーやジッタエラーを検出するエラー検出部26と、映像通信装置D2の通信情況を観測してエラー信号を例えばDDC通信部24を介して映像通信装置D1に供給したり、映像通信装置D1から受けたエラー信号やエラー検出部26で検出したエラー信号に基づいて通信状況を示す画像信号の生成を制御したり全体の動作を制御する制御部22と、TMDS受信部25から供給されたHDCP暗号化映像信号等を復号するHDCP復号部23と、更に、図12等で後述されるようなデジタルテレビジョン等の主な構成である音声映像処理部10とを有している。
【0021】
(HDMI端子とディスプレイポート端子)
次に、図2及び図3を用いて、HDMI端子とディスプレイポート端子について、簡単に説明する。すなわち、図2は、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子の説明図である。図3は、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うディスプレイポートの説明図である。
【0022】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子は、図2において、第1端子から第12端子までが高速映像音声伝送ライン、第13端子、第15端子、第16端子、第19端子が、低速通信ラインである。
【0023】
同様に、図3に示すように、ディスプレイポートの前半の11個の端子が高速映像音声伝送ライン、後半の4個の端子が低速通信ラインである。
【0024】
(他の構成:図4)
次に、図4に示すように、通信状況表示機能をもった映像通信装置D1と、これにHDMIケーブルC1で接続され、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D2’とによる通信システムを説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもたないシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置D1は、図1と共通の構成であり説明を省略する。更に、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D2’は、一例として図12に後述される放送信号を表示する放送受信装置100のようなHDMI通信機能をもったデジタルテレビジョン等であり、図4に示すように、映像音声フォーマットを映像通信装置D1へ伝えるためのEDIDデータを格納したEDID格納部21と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信でDDCライン通信を行なうDDC通信部24を有している。更に、映像通信装置D2は、例えばHDMIで規定されたTMDS信号を受信し、以降のデータ処理に可能な信号へ変更するTMDS受信部25と、全体の動作を制御する制御部22’と、TMDS受信部25から供給されたHDCP暗号化映像信号等を復号するHDCP復号部23と、更に、図12等で後述されるようなデジタルテレビジョン等の主な構成である音声映像処理部10とを有している。
【0026】
(他の構成:図5)
次に、図5に示すように、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D1’と、これにHDMIケーブルC1で接続され、通信状況表示機能をもつ映像通信装置D2とによる通信システムを説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもたないソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもつシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
通信状況表示機能をもたない映像通信装置D1’は、図5に示すように、音声映像処理部10と、全体の動作を制御する制御部12’と、映像信号の不正コピー等を防止するためのHDCP暗号部15と、送信する画像データをHDMIに規定された電気信号へ変更して通信パスP2を介して送信するTMDS送信部16と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信で送信するDDC通信部17を有している。
【0028】
なお、本発明の一実施形態に係る映像通信装置D2は、図1と共通の構成でありここでは説明を省略する。
【0029】
<本発明に係る一実施形態である映像通信装置の通信状況表示処理の一例>
次に、本発明に係る一実施形態である映像通信装置の通信状況表示処理の一例を図面を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るソース側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャートである。図7は、同じくシンク側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の図6及び図7のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、各フローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0030】
また、以下の実施形態では、各動作の手順を制御部が司っている場合が説明されているが、本発明の実施形態は必ずしもそのような構成をとる必要は無く、特に制御部が無くとも各回路構成がそれぞれの機能を果たすことで、同等の作用効果を発揮するものである。
【0031】
(ソース側の通信状況表示処理)
初めに、図6のフローチャートを用いて、図1及び図4に示すソース側の映像通信装置D1が行なう通信状況表示処理の一例を説明する。映像通信装置D1は、図6のフローチャートに示すように、制御部12が、図示しないリモコンR等によりメータオプションの選択指示があったかどうかを判断する(ステップS11)。制御部12は、メータオプションの選択指示があったと判断すると、一例として、DDC通信部17及び通信回線を介して、映像通信装置D2からパケットエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる(ステップS12)。
【0032】
図1に示すように、通信相手がエラー検出部26やエラー報告機能をもった制御部22であれば、制御部12は、パケットエラーの程度を示す信号を取得する。しかし、図4に示すように、通信相手がエラー検出部26を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部22’であれば、制御部12はパケットエラーの程度を示す信号を取得しない。
【0033】
同様に、制御部12は、次に、一例として、DDC通信部17及び通信回線を介して、映像通信装置D2からジッタエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる(ステップS13)。図1に示すように、通信相手がエラー検出部26やエラー報告機能をもった制御部22であれば、制御部12は、ジッタエラーの程度を示す信号を取得する。しかし、図4に示すように、通信相手がエラー検出部26を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部22’であれば、制御部12はジッタエラーの程度を示す信号を取得しない。
【0034】
次に、制御部12の制御によりエラー検出部11は、Riエラーの程度を検出する。また、ここでこれらパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーについて以下に説明する。
【0035】
パケットエラーは、HDMIのデータアイランドパケット(Data Island Packet)の中のエラーコレクションコード(Error Correction Code)等により与えられるものである。HDMI受信機側(シンク側)でこのコードを監視することが可能であり、この値からエラーを監視することができる。
【0036】
HDMIと同様に高速のデータ線と低速データ線を装備するDP規格でも高速データ線のエラーコレクションコード(Error Correction Code)があり、同様に高速線(=デジタル映像・音声転送)の通信エラーを監視することができる。
【0037】
ジッタエラーについて述べる。HDMIやDPはデジタル映像信号を暗号化して転送することから、規定タイミングで送信しなければならないデータがいくつか存在する。例えば、フレーム毎にHDMIの暗号をしてはいけない期間が存在し、開始タイミングの限度が規定されている。また、暗号化の有無を知らせる情報を送信すべきタイミングもフレーム毎に規定されている。これらのタイミング規定はCk毎の厳密なものではなく、ある程度設計の自由度を確保することもあり、タイミングに自由度がある。通常送られてくるタイミングはフレーム毎に同じに設計することが多く、逆に通信路の品質問題がある場合にはタイミングが必ずしも一定せずまれに多少ずれることがありえる。このズレを監視することでジッタエラーを観測することができる。
【0038】
Riについて述べる。HDMI暗号処理ではRiと呼ばれる乱数が送信/受信側でマッチしていることが必要であり、送信側(ソース側)がこれを定期的に観測することができる。RiはTMDSラインのCkと暗号化されている画素のカウント数に依存性があり、TMDS信号を正しく受信できない場合にはカウント数にズレを生じ、受信Riアンマッチを起こす。すなわち、送信側(ソース側)は、Riがマッチしているかどうかで通信状況を確認することができる。受信側(シンク側)は、Riのマッチングを直接的に監視することはできないが、Riアンマッチが起こるとHDMI再認証が起きる。この点からエラー状態を監視することもできる。
【0039】
このようにして、制御部12は、以上のパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーを収集するが、更に他の通信状況を示す指標を収集することが好適である。制御部12は、各エラー信号の程度を予め設けられている閾値と比較し(ステップS15)、比較結果に応じて通信状況を量的に評価する。その結果、制御部12及び画像メッセージ生成部13は、図8及び図9及び図10に示すような通信状況を表示する画像信号を生成する(ステップS16)。図8乃至図10は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の一例を示す説明図である。
【0040】
すなわち、図8においては、通信状況を10段階に評価し、ここでは70%の通信機能をもっていると判断している。更に、このとき、映像信号フォーマットである『480p』、『1080i』、『1080p』との関係が判るように画面上に表示することが好適である。
【0041】
『480p』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線480本、フレーム周波数59.94Hzの順次走査(プログレッシブスキャン)方式の映像である。画素数は720×480のアスペクト比16:9となっており、現行のアナログテレビ放送と同じ走査線数のSDTVの映像形式の一種である。
【0042】
『1080i』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線1080本、フレーム周波数29.97Hzの飛び越し走査(インターレススキャン)方式の映像である。画素数は1920×1080のアスペクト比16:9となっており、HDTV(ハイビジョン)の映像形式の一種である。
【0043】
『1080p』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線1080本、走査方式が順次走査(プログレッシブスキャン)方式であり、フレーム周波数59.94Hzの映像である。画素数は1920×1080のアスペクト比16:9となっており、HDTV(ハイビジョン)の映像形式の一種である。
【0044】
ここで、図8においては、映像信号フォーマット『480p』について現在の通信品位では推奨範囲であることを示している。同じく、映像信号フォーマット『1080i』について現在の通信品位では推奨範囲であることを示している。しかし、映像信号フォーマット『1080p』について現在の通信品位では推奨範囲ではないことを示している。
【0045】
同じように、図9においては、通信状況を10段階に評価し、ここでは90%の通信機能をもっていると判断している。更に、映像信号フォーマット『480p』、映像信号フォーマット『1080i』、映像信号フォーマット『1080p』について現在の通信品位で、全て推奨範囲であることを示している。
【0046】
更に、図10の通信状況の表示例では、テレビ画面等の右下隅に示されるように、映像信号フォーマット『480p』、映像信号フォーマット『1080i』について、許容範囲であることを示しているが、映像信号フォーマット『1080p』については、ケーブルの交換をユーザに進める表示となっている。
【0047】
(シンク側の通信状況表示処理)
次に、図7のフローチャートを用いて、図1及び図5に示すシンク側の映像通信装置D2が行なう通信状況表示処理の一例を説明する。映像通信装置D2は、図7のフローチャートに示すように、制御部22が、図示しないリモコンR等によりメータオプションの選択指示があったかどうかを判断する(ステップS21)。制御部22は、メータオプションの選択指示があったと判断すると、エラー検出部26を制御することで、パケットエラーの程度を示す信号を取得する(ステップS22)。制御部22は、次に、エラー検出部26によりジッタエラーの程度を示す信号を取得する(ステップS23)。
【0048】
更に、図1に示すように、通信相手がエラー検出部11やエラー報告機能をもった制御部12であれば、制御部22は、Riエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる。しかし、図5に示すように、通信相手がエラー検出部11を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部12’であれば、制御部22はRiエラーの程度を示す信号を取得しない。なお、受信側(シンク側)は、Riのマッチングを直接的に監視することはできないが、Riアンマッチが起こるとHDMI再認証が起きるので、この点からエラー状態を監視することが好適である。
【0049】
このようにして、制御部22は、以上のパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーを収集するが、更に他の通信状況を示す指標を収集することが好適である。制御部22は、各エラー信号の程度を予め設けられている閾値と比較し(ステップS25)、比較結果に応じて通信状況を量的に評価する。その結果、制御部22及び画像メッセージ生成部27は、図8及び図9及び図10に示すような通信状況を表示する画像信号を生成する(ステップS26)。
【0050】
このように、受信側(シンク側)においても、送信側(ソース側)と同様に、エラー状況を示すエラー信号を収集して、上述したように図8乃至図10に示すようなユーザが理解しやすい形態で通信状況を表示する。これにより、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【0051】
<本発明の一実施形態である映像通信部を適用した放送受信装置>
次に、上述した本発明の一実施形態である映像通信部を適用した放送受信装置の一例を図面を用いて説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る映像通信システムを用いる放送受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0052】
なお、ここでの放送受信装置は、一例としてデジタルテレビジョン装置を用いて説明するが、本発明の一実施形態である映像通信装置は、様々な形態が含まれるものであり、それらは全て本発明の実施形態の範囲に含まれるものである。
【0053】
ここで、図12の放送受信装置100において、上述した本発明の一実施形態である映像通信装置D1またはD2の音声映像処理部10以外の構成は、通信部111に該当する。すなわち、この通信部111は、図1、図4、図5で先に説明したHDMIやディスプレイポート等の通信機能をもっている。
【0054】
さて、図12の放送受信装置100は、放送の再生処理のためのMPEGデコーダ部123と、装置本体の動作を制御する制御部130とを主たる構成要素としている。放送受信装置100は、入力側のセレクタ部116と出力側のセレクタ部117とを有しており、入力側のセレクタ部116には、LANや上述したHDMIやディスプレイポート等の通信部111と、いわゆる衛星放送であるBS/CSチューナ部112と、いわゆる地上波チューナ部113とが接続され、エンコーダ部121に信号を出力する。又、BS/CSチューナ部112には衛星アンテナが、地上波チューナ部113には地上波アンテナが接続されている。又、放送受信装置100は、バッファ部122、MPEGデコーダ部123、分離部129、制御部130、これらの各部は、データバスを介して制御部130に接続されている。更に、セレクタ部117の出力は、外部の受像機41に接続されるか、外部装置との通信を行う図示しないインタフェース部等を介して、外部装置に供給される。
【0055】
更に、放送受信装置100は、データバスを介して制御部130に接続され、ユーザの操作やリモコンRの操作を受ける操作部132を有している。ここで、リモコンRは、放送受信装置100の本体に設けられる操作部132とほぼ同等の操作を可能とするものであり、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。
【0056】
このように、上述した本発明の一実施形態である映像通信装置は、上述した構成をもつ放送受信装置(デジタルテレビジョン等)の通信部として、適用することができる。この実施形態によれば、HDMI等において、使用する通信ケーブルの通信品位が、480p,1080i,1080p等の映像信号フォーマットに対応づけて例えばデジタルテレビの画面に表示される。これにより、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【0057】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子の説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うディスプレイポートの説明図。
【図4】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもたないシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図5】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもたないソース側の映像通信装置及び同じく通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施形態に係るソース側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態に係るシンク側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の一例を示す説明図。
【図9】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の他の一例を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の他の一例を示す説明図。
【図11】本発明の一実施形態に係る映像通信装置の具体例である放送受信装置の構成の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
【0059】
D1…映像通信装置、D2…映像通信装置、11…エラー検出部、12…制御部、13…画像メッセージ部、14…重畳部、15…HDCP暗号部、16…TMDS送信部、17…DDC通信部。
【技術分野】
【0001】
この発明は、複数の転送速度で送受信する通信機能をもつ映像通信装置であって、特に通信状況の表示機能をもつ映像通信装置及び映像通信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、デジタル機器が大変普及してきており、これらのデジタル機器は、相互に通信機能をもち、連携した動作を可能としている。しかし、このようなデジタル通信機能は、必ずしも常に安定して動作しているわけではなく、通信エラーに対しても適切な対応により通信を継続し続けることが望まれている。
【0003】
特許文献1は、赤外線映像通信装置に関する技術を開示しており、通信の品質を計算する機能、この通信品質の計算結果により通信速度を変更する機能が示されている。
【特許文献1】特開2000−101605号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1の従来技術では、通信品質に応じて自動的に通信速度が変更されたり、通信が中止されたりしてしまう。しかし、HDMI等のデジタル映像通信においては、通信品質が多少低くとも、使用する映像信号フォーマットの種類においては、そのまま使用することができる場合がある。従って、通信速度を変えたり通信を中止するよりも、通信状況をユーザに表示して、対応をユーザに委ねた方が使い勝手が良い場合が多い。
【0005】
本発明は、HDMI等のデジタル映像通信においての通信状況を表示させる映像通信装置及び映像通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
課題を解決するための一実施形態は、
第1通信速度で、ケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部(17)と、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置との間で、映像信号を通信する第2通信部(16)と、
前記外部装置との通信情況を観測しエラー信号を検出する検出部(11,12)と、
前記検出部が検出した前記エラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成する生成部(13)と、を具備することを特徴とする映像通信装置である。
【発明の効果】
【0007】
使用する通信ケーブルの通信品位が、480p,1080i,1080p等の映像信号フォーマットに対応づけて例えばデジタルテレビの画面に表示されるので、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
(複数の通信速度をもったデジタル映像通信の例)
はじめに、本発明に係る一実施形態である映像通信装置が用いる複数の通信速度をもったデジタル映像通信について、以下に説明する。
【0010】
通常、コンピュータに代表されるデジタルデータ通信では通信エラーがあると、送受信側でこれを認識して再送信を行うことで通信品質を確保している。ところがHDMIに代表されるデジタル映像通信では、仮に映像データの一部がエラーを起こしても画面上にノイズにはなるが、映像サービスそのものを完全に破綻させてしまうほどの影響はなくデータの再送信も行われない。
【0011】
デジタル映像信号伝送の代表格はHDMI(High-Definition Multimedia Interface),DVI(Digital Visual Interface)であり、近い将来、DP(Display Port)など新しい送信方式も提案されている。総じて新しいものはより解像度の高い映像を伝送できるように規格化されており、それだけ送信機・受信機はもとよりケーブルも品質の高いものが求められている。
【0012】
HDMIではケーブル品質も設計段階で任意ではあるが、認証という品質試験を取り入れることでユーザ使用時の不具合を回避しているが、実際にはすべてのケーブルを試験することは非現実的である。さらに、デジタル映像フォーマットの高精細化が進むことでデータの転送速度も複数種類規定され、伝送映像フォーマット(=データ転送速度)にも通信品質に依存性を与えている。
【0013】
たとえば、1080iであれば問題なく通信できたケーブルも、1080pではエラーを起こすことがある。最近規格化されたHDMI Ver1.3ではディープカラー(DeepColor)と呼ばれるより微細化されたデジタル信号を伝送する方式が定義された。この方式でも解像度は従来のHDMIVer1.2aと変わりないが、細かい映像データ転送のためにデジタル信号の実転送速度は従来のほぼ2倍にあたる3.4Gbpsまで定義されている。
【0014】
HDMIに代表されるようなデジタル映像通信の世界では、デジタル映像信号とは別の低速の通信路を使って送信側が受信側で受信できうる映像フォーマットを読み取ることができる。この通信路は低速であり、ケーブル品質に対する通信品質要求も高速のデジタル映像通信より低いもので実現されている。
【0015】
しかし、一般的な映像通信装置では、送信装置・受信装置の双方で通信品質を計測していないので、結果的に送信機は低速通信路で得た受信できるフォーマット情報に基づき高画質なものを選んで送信する。従って、ケーブル品質によっては画面異常を起こすことがあり、ユーザは適切な伝送状況を認識することができない。
【0016】
以下に説明する本発明に係る一実施形態の映像通信装置においては、通信ケーブル等の通信状況を例えば映像信号フォーマットに対応させて表示するので、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことが可能となる。
【0017】
<本発明の一実施形態に係る映像通信装置>
次に、本発明の一実施形態に係る映像通信装置の一例を図面を用いて、詳細に説明する。以下に述べる実施形態では、HDMIを例にとって、デジタル映像通信における通信路の通信状況を検出し表示する機能をもつ映像通信装置及び映像通信方法の一例を開示する。しかし、本発明の一実施形態はHDMIに限定されるものではなく、ディスプレイポートでも他のデジタル通信規格でもよく、広くデジタル通信に適用される。
【0018】
(構成)
はじめに、図1に示すように、通信状況表示機能をもった映像通信装置D1と、これにHDMIケーブルC1で接続され、同じく通信状況表示機能をもった映像通信装置D2とによる通信システムを説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置D1は、図1に示すように、音声映像処理部10と、映像通信装置D2からの通信信号及び通信情況を示す信号を受け、この信号から通信エラーの有無を検知するエラー検出部11と、映像通信装置D1(ソース:Source)の各種動作状況を観測して、通信状況を表示するための画像信号の生成を制御する制御部12と、通信状況を表示するための画像信号を生成する画像メッセージ生成部13と、この画像メッセージと映像信号とを重畳するための重畳部14を有している。更に、映像通信装置D1は、映像信号の不正コピー等を防止するためのHDCP暗号部15と、送信する画像データをHDMIに規定された電気信号へ変更して通信パスP2を介して送信するTMDS送信部16と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信で送信するDDC通信部17を有している。
【0020】
更に、本発明の一実施形態に係る映像通信装置D2は、一例として図12に後述される放送信号を表示する放送受信装置100のようなHDMI通信機能をもったデジタルテレビジョン等であり、図1に示すように、映像音声フォーマットを映像通信装置D1へ伝えるためのEDIDデータを格納したEDID格納部21と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信でDDCライン通信を行なうDDC通信部24を有している。更に、映像通信装置D2は、例えばHDMIで規定されたTMDS信号を受信し、以降のデータ処理に可能な信号へ変更するTMDS受信部25と、TMDS受信部25からのパケットエラーやジッタエラーを検出するエラー検出部26と、映像通信装置D2の通信情況を観測してエラー信号を例えばDDC通信部24を介して映像通信装置D1に供給したり、映像通信装置D1から受けたエラー信号やエラー検出部26で検出したエラー信号に基づいて通信状況を示す画像信号の生成を制御したり全体の動作を制御する制御部22と、TMDS受信部25から供給されたHDCP暗号化映像信号等を復号するHDCP復号部23と、更に、図12等で後述されるようなデジタルテレビジョン等の主な構成である音声映像処理部10とを有している。
【0021】
(HDMI端子とディスプレイポート端子)
次に、図2及び図3を用いて、HDMI端子とディスプレイポート端子について、簡単に説明する。すなわち、図2は、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子の説明図である。図3は、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うディスプレイポートの説明図である。
【0022】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子は、図2において、第1端子から第12端子までが高速映像音声伝送ライン、第13端子、第15端子、第16端子、第19端子が、低速通信ラインである。
【0023】
同様に、図3に示すように、ディスプレイポートの前半の11個の端子が高速映像音声伝送ライン、後半の4個の端子が低速通信ラインである。
【0024】
(他の構成:図4)
次に、図4に示すように、通信状況表示機能をもった映像通信装置D1と、これにHDMIケーブルC1で接続され、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D2’とによる通信システムを説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもたないシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0025】
本発明の一実施形態に係る映像通信装置D1は、図1と共通の構成であり説明を省略する。更に、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D2’は、一例として図12に後述される放送信号を表示する放送受信装置100のようなHDMI通信機能をもったデジタルテレビジョン等であり、図4に示すように、映像音声フォーマットを映像通信装置D1へ伝えるためのEDIDデータを格納したEDID格納部21と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信でDDCライン通信を行なうDDC通信部24を有している。更に、映像通信装置D2は、例えばHDMIで規定されたTMDS信号を受信し、以降のデータ処理に可能な信号へ変更するTMDS受信部25と、全体の動作を制御する制御部22’と、TMDS受信部25から供給されたHDCP暗号化映像信号等を復号するHDCP復号部23と、更に、図12等で後述されるようなデジタルテレビジョン等の主な構成である音声映像処理部10とを有している。
【0026】
(他の構成:図5)
次に、図5に示すように、通信状況表示機能をもたない映像通信装置D1’と、これにHDMIケーブルC1で接続され、通信状況表示機能をもつ映像通信装置D2とによる通信システムを説明する。図5は、本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもたないソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもつシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
通信状況表示機能をもたない映像通信装置D1’は、図5に示すように、音声映像処理部10と、全体の動作を制御する制御部12’と、映像信号の不正コピー等を防止するためのHDCP暗号部15と、送信する画像データをHDMIに規定された電気信号へ変更して通信パスP2を介して送信するTMDS送信部16と、通信パスP1であるDDCラインを介して低速通信で送信するDDC通信部17を有している。
【0028】
なお、本発明の一実施形態に係る映像通信装置D2は、図1と共通の構成でありここでは説明を省略する。
【0029】
<本発明に係る一実施形態である映像通信装置の通信状況表示処理の一例>
次に、本発明に係る一実施形態である映像通信装置の通信状況表示処理の一例を図面を用いて詳細に説明する。図6は、本発明の一実施形態に係るソース側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャートである。図7は、同じくシンク側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の図6及び図7のフローチャートの各ステップは、回路ブロックに置き換えることができ、従って、各フローチャートのステップは、全てブロックに定義しなおすことが可能である。
【0030】
また、以下の実施形態では、各動作の手順を制御部が司っている場合が説明されているが、本発明の実施形態は必ずしもそのような構成をとる必要は無く、特に制御部が無くとも各回路構成がそれぞれの機能を果たすことで、同等の作用効果を発揮するものである。
【0031】
(ソース側の通信状況表示処理)
初めに、図6のフローチャートを用いて、図1及び図4に示すソース側の映像通信装置D1が行なう通信状況表示処理の一例を説明する。映像通信装置D1は、図6のフローチャートに示すように、制御部12が、図示しないリモコンR等によりメータオプションの選択指示があったかどうかを判断する(ステップS11)。制御部12は、メータオプションの選択指示があったと判断すると、一例として、DDC通信部17及び通信回線を介して、映像通信装置D2からパケットエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる(ステップS12)。
【0032】
図1に示すように、通信相手がエラー検出部26やエラー報告機能をもった制御部22であれば、制御部12は、パケットエラーの程度を示す信号を取得する。しかし、図4に示すように、通信相手がエラー検出部26を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部22’であれば、制御部12はパケットエラーの程度を示す信号を取得しない。
【0033】
同様に、制御部12は、次に、一例として、DDC通信部17及び通信回線を介して、映像通信装置D2からジッタエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる(ステップS13)。図1に示すように、通信相手がエラー検出部26やエラー報告機能をもった制御部22であれば、制御部12は、ジッタエラーの程度を示す信号を取得する。しかし、図4に示すように、通信相手がエラー検出部26を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部22’であれば、制御部12はジッタエラーの程度を示す信号を取得しない。
【0034】
次に、制御部12の制御によりエラー検出部11は、Riエラーの程度を検出する。また、ここでこれらパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーについて以下に説明する。
【0035】
パケットエラーは、HDMIのデータアイランドパケット(Data Island Packet)の中のエラーコレクションコード(Error Correction Code)等により与えられるものである。HDMI受信機側(シンク側)でこのコードを監視することが可能であり、この値からエラーを監視することができる。
【0036】
HDMIと同様に高速のデータ線と低速データ線を装備するDP規格でも高速データ線のエラーコレクションコード(Error Correction Code)があり、同様に高速線(=デジタル映像・音声転送)の通信エラーを監視することができる。
【0037】
ジッタエラーについて述べる。HDMIやDPはデジタル映像信号を暗号化して転送することから、規定タイミングで送信しなければならないデータがいくつか存在する。例えば、フレーム毎にHDMIの暗号をしてはいけない期間が存在し、開始タイミングの限度が規定されている。また、暗号化の有無を知らせる情報を送信すべきタイミングもフレーム毎に規定されている。これらのタイミング規定はCk毎の厳密なものではなく、ある程度設計の自由度を確保することもあり、タイミングに自由度がある。通常送られてくるタイミングはフレーム毎に同じに設計することが多く、逆に通信路の品質問題がある場合にはタイミングが必ずしも一定せずまれに多少ずれることがありえる。このズレを監視することでジッタエラーを観測することができる。
【0038】
Riについて述べる。HDMI暗号処理ではRiと呼ばれる乱数が送信/受信側でマッチしていることが必要であり、送信側(ソース側)がこれを定期的に観測することができる。RiはTMDSラインのCkと暗号化されている画素のカウント数に依存性があり、TMDS信号を正しく受信できない場合にはカウント数にズレを生じ、受信Riアンマッチを起こす。すなわち、送信側(ソース側)は、Riがマッチしているかどうかで通信状況を確認することができる。受信側(シンク側)は、Riのマッチングを直接的に監視することはできないが、Riアンマッチが起こるとHDMI再認証が起きる。この点からエラー状態を監視することもできる。
【0039】
このようにして、制御部12は、以上のパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーを収集するが、更に他の通信状況を示す指標を収集することが好適である。制御部12は、各エラー信号の程度を予め設けられている閾値と比較し(ステップS15)、比較結果に応じて通信状況を量的に評価する。その結果、制御部12及び画像メッセージ生成部13は、図8及び図9及び図10に示すような通信状況を表示する画像信号を生成する(ステップS16)。図8乃至図10は、それぞれ、本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の一例を示す説明図である。
【0040】
すなわち、図8においては、通信状況を10段階に評価し、ここでは70%の通信機能をもっていると判断している。更に、このとき、映像信号フォーマットである『480p』、『1080i』、『1080p』との関係が判るように画面上に表示することが好適である。
【0041】
『480p』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線480本、フレーム周波数59.94Hzの順次走査(プログレッシブスキャン)方式の映像である。画素数は720×480のアスペクト比16:9となっており、現行のアナログテレビ放送と同じ走査線数のSDTVの映像形式の一種である。
【0042】
『1080i』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線1080本、フレーム周波数29.97Hzの飛び越し走査(インターレススキャン)方式の映像である。画素数は1920×1080のアスペクト比16:9となっており、HDTV(ハイビジョン)の映像形式の一種である。
【0043】
『1080p』は、デジタルテレビ放送の映像信号フォーマットの一つで、有効走査線1080本、走査方式が順次走査(プログレッシブスキャン)方式であり、フレーム周波数59.94Hzの映像である。画素数は1920×1080のアスペクト比16:9となっており、HDTV(ハイビジョン)の映像形式の一種である。
【0044】
ここで、図8においては、映像信号フォーマット『480p』について現在の通信品位では推奨範囲であることを示している。同じく、映像信号フォーマット『1080i』について現在の通信品位では推奨範囲であることを示している。しかし、映像信号フォーマット『1080p』について現在の通信品位では推奨範囲ではないことを示している。
【0045】
同じように、図9においては、通信状況を10段階に評価し、ここでは90%の通信機能をもっていると判断している。更に、映像信号フォーマット『480p』、映像信号フォーマット『1080i』、映像信号フォーマット『1080p』について現在の通信品位で、全て推奨範囲であることを示している。
【0046】
更に、図10の通信状況の表示例では、テレビ画面等の右下隅に示されるように、映像信号フォーマット『480p』、映像信号フォーマット『1080i』について、許容範囲であることを示しているが、映像信号フォーマット『1080p』については、ケーブルの交換をユーザに進める表示となっている。
【0047】
(シンク側の通信状況表示処理)
次に、図7のフローチャートを用いて、図1及び図5に示すシンク側の映像通信装置D2が行なう通信状況表示処理の一例を説明する。映像通信装置D2は、図7のフローチャートに示すように、制御部22が、図示しないリモコンR等によりメータオプションの選択指示があったかどうかを判断する(ステップS21)。制御部22は、メータオプションの選択指示があったと判断すると、エラー検出部26を制御することで、パケットエラーの程度を示す信号を取得する(ステップS22)。制御部22は、次に、エラー検出部26によりジッタエラーの程度を示す信号を取得する(ステップS23)。
【0048】
更に、図1に示すように、通信相手がエラー検出部11やエラー報告機能をもった制御部12であれば、制御部22は、Riエラーの程度を示す信号を取得するべく試みる。しかし、図5に示すように、通信相手がエラー検出部11を有しておらず、エラー報告機能をもっていない制御部12’であれば、制御部22はRiエラーの程度を示す信号を取得しない。なお、受信側(シンク側)は、Riのマッチングを直接的に監視することはできないが、Riアンマッチが起こるとHDMI再認証が起きるので、この点からエラー状態を監視することが好適である。
【0049】
このようにして、制御部22は、以上のパケットエラー、ジッタエラー、Riエラーを収集するが、更に他の通信状況を示す指標を収集することが好適である。制御部22は、各エラー信号の程度を予め設けられている閾値と比較し(ステップS25)、比較結果に応じて通信状況を量的に評価する。その結果、制御部22及び画像メッセージ生成部27は、図8及び図9及び図10に示すような通信状況を表示する画像信号を生成する(ステップS26)。
【0050】
このように、受信側(シンク側)においても、送信側(ソース側)と同様に、エラー状況を示すエラー信号を収集して、上述したように図8乃至図10に示すようなユーザが理解しやすい形態で通信状況を表示する。これにより、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【0051】
<本発明の一実施形態である映像通信部を適用した放送受信装置>
次に、上述した本発明の一実施形態である映像通信部を適用した放送受信装置の一例を図面を用いて説明する。図12は、本発明の一実施形態に係る映像通信システムを用いる放送受信装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0052】
なお、ここでの放送受信装置は、一例としてデジタルテレビジョン装置を用いて説明するが、本発明の一実施形態である映像通信装置は、様々な形態が含まれるものであり、それらは全て本発明の実施形態の範囲に含まれるものである。
【0053】
ここで、図12の放送受信装置100において、上述した本発明の一実施形態である映像通信装置D1またはD2の音声映像処理部10以外の構成は、通信部111に該当する。すなわち、この通信部111は、図1、図4、図5で先に説明したHDMIやディスプレイポート等の通信機能をもっている。
【0054】
さて、図12の放送受信装置100は、放送の再生処理のためのMPEGデコーダ部123と、装置本体の動作を制御する制御部130とを主たる構成要素としている。放送受信装置100は、入力側のセレクタ部116と出力側のセレクタ部117とを有しており、入力側のセレクタ部116には、LANや上述したHDMIやディスプレイポート等の通信部111と、いわゆる衛星放送であるBS/CSチューナ部112と、いわゆる地上波チューナ部113とが接続され、エンコーダ部121に信号を出力する。又、BS/CSチューナ部112には衛星アンテナが、地上波チューナ部113には地上波アンテナが接続されている。又、放送受信装置100は、バッファ部122、MPEGデコーダ部123、分離部129、制御部130、これらの各部は、データバスを介して制御部130に接続されている。更に、セレクタ部117の出力は、外部の受像機41に接続されるか、外部装置との通信を行う図示しないインタフェース部等を介して、外部装置に供給される。
【0055】
更に、放送受信装置100は、データバスを介して制御部130に接続され、ユーザの操作やリモコンRの操作を受ける操作部132を有している。ここで、リモコンRは、放送受信装置100の本体に設けられる操作部132とほぼ同等の操作を可能とするものであり、チューナの操作、予約録画の設定等、各種設定が可能である。
【0056】
このように、上述した本発明の一実施形態である映像通信装置は、上述した構成をもつ放送受信装置(デジタルテレビジョン等)の通信部として、適用することができる。この実施形態によれば、HDMI等において、使用する通信ケーブルの通信品位が、480p,1080i,1080p等の映像信号フォーマットに対応づけて例えばデジタルテレビの画面に表示される。これにより、ユーザは、その通信ケーブルで使用可能な範囲において最適な映像信号の通信を行なうことができる。
【0057】
以上記載した様々な実施形態により、当業者は本発明を実現することができるが、更にこれらの実施形態の様々な変形例を思いつくことが当業者によって容易であり、発明的な能力をもたなくとも様々な実施形態へと適用することが可能である。従って、本発明は、開示された原理と新規な特徴に矛盾しない広範な範囲に及ぶものであり、上述した実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うHDMIの端子の説明図。
【図3】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が扱うディスプレイポートの説明図。
【図4】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもったソース側の映像通信装置及び通信状況表示機能をもたないシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図5】本発明の一実施形態に係る通信状況表示機能をもたないソース側の映像通信装置及び同じく通信状況表示機能をもったシンク側の映像通信装置の構成の一例を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施形態に係るソース側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態に係るシンク側の映像通信装置が行なう通信状況表示処理の一例を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の一例を示す説明図。
【図9】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の他の一例を示す説明図。
【図10】本発明の一実施形態に係る映像通信装置が行なう通信エラー表示の他の一例を示す説明図。
【図11】本発明の一実施形態に係る映像通信装置の具体例である放送受信装置の構成の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
【0059】
D1…映像通信装置、D2…映像通信装置、11…エラー検出部、12…制御部、13…画像メッセージ部、14…重畳部、15…HDCP暗号部、16…TMDS送信部、17…DDC通信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部と、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置との間で映像信号を通信する第2通信部と、
前記外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記エラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成する生成部と、を具備することを特徴とする映像通信装置。
【請求項2】
前記第1通信部及び前記第2通信部が用いる前記ケーブルは、HDMIケーブルまたは、DVIケーブルまたは、DP用ケーブルであることを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記エラー信号に基づく通信状況を、所定の映像信号フォーマットで通信可能か否かと共に表示することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項4】
前記生成部は、前記エラー信号に基づく通信状況を、推薦する映像信号フォーマットと共に表示することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項5】
前記映像信号を暗号化して前記第2通信部に供給する暗号化部を更に有し、
前記第2通信部は、前記暗号化された映像信号を、前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置に供給することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項6】
前記検出部は、前記外部装置との通信におけるRiエラーを検出することを特徴とする請求項5記載の映像通信装置。
【請求項7】
前記検出部は、前記外部装置から通信におけるパケットエラーまたはデータジッタエラーがあったことを示す信号を前記第1通信部を介して検出することを特徴とする請求項5記載の映像通信装置。
【請求項8】
前記第2通信部は、暗号化された映像信号を前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で前記ケーブルを介して前記外部装置から受信し、
前記第2通信部が受信した前記暗号化された映像信号を復号する復号部を更に有することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項9】
前記検出部は、前記外部装置との通信におけるパケットエラーまたはデータジッタエラーを検出することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項10】
前記検出部は、前記外部装置から通信におけるRiエラーがあったことを示す信号を前記第1通信部を介して検出することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項11】
前記復号部が復号した前記映像信号及び前記通信状況を表示する画像信号に基づく映像を表示するディスプレイを更に有することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項12】
第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信し、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で前記ケーブルを介して前記外部装置との間で映像信号を通信し、
前記外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出し、
前記検出したエラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成することを特徴とする映像通信方法。
【請求項1】
第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信する第1通信部と、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置との間で映像信号を通信する第2通信部と、
前記外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出する検出部と、
前記検出部が検出した前記エラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成する生成部と、を具備することを特徴とする映像通信装置。
【請求項2】
前記第1通信部及び前記第2通信部が用いる前記ケーブルは、HDMIケーブルまたは、DVIケーブルまたは、DP用ケーブルであることを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項3】
前記生成部は、前記エラー信号に基づく通信状況を、所定の映像信号フォーマットで通信可能か否かと共に表示することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項4】
前記生成部は、前記エラー信号に基づく通信状況を、推薦する映像信号フォーマットと共に表示することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項5】
前記映像信号を暗号化して前記第2通信部に供給する暗号化部を更に有し、
前記第2通信部は、前記暗号化された映像信号を、前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で、前記ケーブルを介して前記外部装置に供給することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項6】
前記検出部は、前記外部装置との通信におけるRiエラーを検出することを特徴とする請求項5記載の映像通信装置。
【請求項7】
前記検出部は、前記外部装置から通信におけるパケットエラーまたはデータジッタエラーがあったことを示す信号を前記第1通信部を介して検出することを特徴とする請求項5記載の映像通信装置。
【請求項8】
前記第2通信部は、暗号化された映像信号を前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で前記ケーブルを介して前記外部装置から受信し、
前記第2通信部が受信した前記暗号化された映像信号を復号する復号部を更に有することを特徴とする請求項1記載の映像通信装置。
【請求項9】
前記検出部は、前記外部装置との通信におけるパケットエラーまたはデータジッタエラーを検出することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項10】
前記検出部は、前記外部装置から通信におけるRiエラーがあったことを示す信号を前記第1通信部を介して検出することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項11】
前記復号部が復号した前記映像信号及び前記通信状況を表示する画像信号に基づく映像を表示するディスプレイを更に有することを特徴とする請求項8記載の映像通信装置。
【請求項12】
第1通信速度でケーブルを介して外部装置と管理情報を通信し、
前記第1通信速度よりも高速の第2通信速度で前記ケーブルを介して前記外部装置との間で映像信号を通信し、
前記外部装置との通信情況を観測してエラー信号を検出し、
前記検出したエラー信号に基づいて、通信状況を表示する画像信号を生成することを特徴とする映像通信方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−252559(P2008−252559A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91658(P2007−91658)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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